特許第6474886号(P6474886)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6474886
(24)【登録日】2019年2月8日
(45)【発行日】2019年2月27日
(54)【発明の名称】端末紛失提示方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   H04M 11/04 20060101AFI20190218BHJP
   G06F 3/01 20060101ALI20190218BHJP
   G06F 21/32 20130101ALI20190218BHJP
【FI】
   H04M11/04
   G06F3/01 510
   G06F21/32
【請求項の数】16
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2017-505227(P2017-505227)
(86)(22)【出願日】2016年8月2日
(65)【公表番号】特表2018-522428(P2018-522428A)
(43)【公表日】2018年8月9日
(86)【国際出願番号】CN2016092866
(87)【国際公開番号】WO2017201874
(87)【国際公開日】20171130
【審査請求日】2017年1月27日
(31)【優先権主張番号】201610346314.6
(32)【優先日】2016年5月24日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】516180667
【氏名又は名称】北京小米移動軟件有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Xiaomi Mobile Software Co.,Ltd.
(74)【代理人】
【識別番号】100114557
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 英仁
(74)【代理人】
【識別番号】100078868
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 登夫
(72)【発明者】
【氏名】▲劉▼ 道寛
(72)【発明者】
【氏名】▲楊▼ 春賀
(72)【発明者】
【氏名】唐 ▲尭▼
(72)【発明者】
【氏名】▲劉▼ 率
(72)【発明者】
【氏名】▲シン▼ ▲シン▼岩
【審査官】 望月 章俊
(56)【参考文献】
【文献】 中国特許出願公開第105050061(CN,A)
【文献】 中国特許出願公開第104899490(CN,A)
【文献】 中国特許出願公開第101198119(CN,A)
【文献】 中国特許出願公開第104700050(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04M11/04
G06F3/01
G06F21/32
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
対象端末の現在の使用者の第1特徴情報及び予め設定された使用者の第2特徴情報のマッチング関係を取得するステップと、
前記マッチング関係がマッチングしないことを示すと確定されたことに応じて、前記対象端末が紛失したことを示す紛失提示を出力するように前記対象端末の連携端末を制御するステップと
を有し、
前記紛失提示を出力するように前記対象端末の連携端末を制御するステップは、
対象端末の識別子及び連携端末の識別子の対応関係を含む連携データベースから前記連携端末の識別子を取得するステップと、
紛失提示を出力するように前記連携端末の識別子に対応した連携端末を制御するステップと
を有し、
前記連携端末は、対象アカウントがログインされた端末を含み、
前記対象アカウントは、前記対象端末でログインされたアカウントと同一であるか、又は、前記対象端末でログインされたアカウントの連携アカウントと同一であることを特徴とする端末紛失提示方法。
【請求項2】
前記対象端末の現在の使用者の第1特徴情報及び予め設定された使用者の第2特徴情報のマッチング関係を取得するステップは、
前記対象端末から送信された前記第1特徴情報を受信するステップと、
前記第2特徴情報を取得するステップと、
前記第1特徴情報及び前記第2特徴情報を比較することで前記マッチング関係を取得するステップと
を有することを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記対象端末の現在の使用者の第1特徴情報及び予め設定された使用者の第2特徴情報のマッチング関係を取得するステップは、
前記対象端末から送信された前記マッチング関係を受信するステップを有することを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第2特徴情報が前記第1特徴情報を含まない場合に、前記マッチング関係はマッチングしないことを示すことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1つに記載の方法。
【請求項5】
前記紛失提示は、前記対象端末の現在位置情報及び前記現在の使用者の顔特徴情報の少なくとも1つを示すことを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1つに記載の方法。
【請求項6】
前記第1特徴情報は、前記現在の使用者の指紋特徴情報、虹彩特徴情報及び音声特徴情報の少なくとも1つを含み、
前記第2特徴情報は、前記予め設定された使用者の指紋特徴情報、虹彩特徴情報及び音声特徴情報の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1つに記載の方法。
【請求項7】
前記マッチング関係がマッチングしないことを示すと確定されたことに応じて、ログインされているアカウントをログアウトするように前記対象端末を制御するステップをさらに有することを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1つに記載の方法。
【請求項8】
対象端末の現在の使用者の第1特徴情報及び予め設定された使用者の第2特徴情報のマッチング関係を取得するための取得モジュールと、
前記取得モジュールにより取得された前記マッチング関係がマッチングしないことを示すと確定されたことに応じて、前記対象端末が紛失したことを示す紛失提示を出力するように前記対象端末の連携端末を制御するための第1制御モジュールと
を備え
前記第1制御モジュールは、
対象端末の識別子及び連携端末の識別子の対応関係を含む連携データベースから前記連携端末の識別子を取得するための第2取得ユニットと、
紛失提示を出力するように、前記第2取得ユニットにより取得された前記連携端末の識別子に対応した連携端末を制御するための制御ユニットと
を備え、
前記連携端末は、対象アカウントがログインされた端末を含み、
前記対象アカウントは、前記対象端末でログインされたアカウントと同一であるか、又は、前記対象端末でログインされたアカウントの連携アカウントと同一であることを特徴とする端末紛失提示装置。
【請求項9】
前記取得モジュールは、
前記対象端末から送信された前記第1特徴情報を受信するための第1受信ユニットと、
前記第2特徴情報を取得するための第1取得ユニットと、
前記第1受信ユニットにより受信された前記第1特徴情報及び前記第1取得ユニットにより取得された前記第2特徴情報を比較することで前記マッチング関係を取得するための作成ユニットと
を備えることを特徴とする請求項に記載の装置。
【請求項10】
前記取得モジュールは、
前記対象端末から送信された前記マッチング関係を受信するための第2受信ユニットを備えることを特徴とする請求項に記載の装置。
【請求項11】
前記第1取得ユニットにより取得された前記第2特徴情報が前記第1受信ユニットにより受信された前記第1特徴情報を含まない場合に、前記マッチング関係はマッチングしないことを示すことを特徴とする請求項のいずれか1つに記載の装置。
【請求項12】
前記紛失提示は、前記対象端末の現在位置情報及び前記現在の使用者の顔特徴情報の少なくとも1つを示すことを特徴とする請求項から請求項1のいずれか1つに記載の装置。
【請求項13】
前記第1特徴情報は、前記現在の使用者の指紋特徴情報、虹彩特徴情報及び音声特徴情報の少なくとも1つを含み、
前記第2特徴情報は、前記予め設定された使用者の指紋特徴情報、虹彩特徴情報及び音声特徴情報の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項から請求項1のいずれか1つに記載の装置。
【請求項14】
前記マッチング関係がマッチングしないことを示すと確定されたことに応じて、ログインされているアカウントをログアウトするように前記対象端末を制御するための第2制御モジュールをさらに備えることを特徴とする請求項から請求項1のいずれか1つに記載の装置。
【請求項15】
コンピュータに請求項1から請求項のいずれか1つに記載の方法を実行させるためのコンピュータプログラム。
【請求項16】
請求項1に記載のコンピュータプログラムを記録した、コンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2016年5月24日に出願された中国特許出願第201610346314.6号に基づいて優先権を主張するものであり、その全体の内容が参照により本明細書に援用されている。
【0002】
本発明は通信技術分野に関し、特に端末紛失提示方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0003】
現代通信技術の進展及び人々の生活水準の向上に伴い、スマートフォンは、例えば、音声通話、ショートメッセージ、ショッピング及びチケットの予約等、様々な機能を有するようになっている。これにより、通常、スマートフォンには、例えば、連絡先の電話番号、ショートメッセージの内容、いろいろなアカウント及びパスワード等のようなユーザの重要な情報がたくさん記憶されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、現在は、スマートフォンの価格が比較的に高いため、スマートフォンが違法者に狙われる対象になりやすい。近年、スマートフォン盗難事件が頻繁に現れ、ユーザのスマートフォンが違法者により盗まれたことは多い。このように、ユーザのスマートフォンが盗難されると、ユーザはトラブルに遭い、さらに巨大な経済的損失を被る可能性がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
関連した技術に存在する課題を解決するために、本発明は端末紛失提示方法及び装置を提供する。
【0006】
本発明の実施の形態の第1態様によれば、端末紛失提示方法が提供される。
前記方法は、
対象端末の現在の使用者の第1特徴情報及び予め設定された使用者の第2特徴情報のマッチング関係を取得するステップと、
前記マッチング関係がマッチングしないことを示すと確定されたことに応じて、前記対象端末が紛失したことを示す紛失提示を出力するように前記対象端末の連携端末を制御するステップと
を有する。
前記紛失提示を出力するように前記対象端末の連携端末を制御するステップは、
対象端末の識別子及び連携端末の識別子の対応関係を含む連携データベースから前記連携端末の識別子を取得するステップと、
紛失提示を出力するように前記連携端末の識別子に対応した連携端末を制御するステップと
を有する。
前記連携端末は、対象アカウントがログインされた端末を含む。前記対象アカウントは、前記対象端末でログインされたアカウントと同一であるか、又は、前記対象端末でログインされたアカウントの連携アカウントと同一である。
【0007】
前記対象端末の現在の使用者の第1特徴情報及び予め設定された使用者の第2特徴情報のマッチング関係を取得するステップは、
前記対象端末から送信された前記第1特徴情報を受信するステップと、
前記第2特徴情報を取得するステップと、
前記第1特徴情報及び前記第2特徴情報を比較することで前記マッチング関係を取得するステップと
を有する。
【0008】
前記対象端末の現在の使用者の第1特徴情報及び予め設定された使用者の第2特徴情報のマッチング関係を取得するステップは、
前記対象端末から送信された前記マッチング関係を受信するステップを有する。
【0009】
前記第2特徴情報が前記第1特徴情報を含まない場合に、前記マッチング関係はマッチングしないことを示す。
【0012】
前記紛失提示は、前記対象端末の現在位置情報及び前記現在の使用者の顔特徴情報の少なくとも1つを示す。
【0013】
前記第1特徴情報は、前記現在の使用者の指紋特徴情報、虹彩特徴情報及び音声特徴情報の少なくとも1つを含み、
前記第2特徴情報は、前記予め設定された使用者の指紋特徴情報、虹彩特徴情報及び音声特徴情報の少なくとも1つを含む。
【0014】
さらに、前記方法は、前記マッチング関係がマッチングしないことを示すと確定されたことに応じて、ログインされているアカウントをログアウトするように前記対象端末を制御するステップを有する。
【0015】
本発明の実施の形態の第2態様によれば、端末紛失提示装置が提供される。前記装置は、
対象端末の現在の使用者の第1特徴情報及び予め設定された使用者の第2特徴情報のマッチング関係を取得するための取得モジュールと、
前記取得モジュールにより取得された前記マッチング関係がマッチングしないことを示すと確定されたことに応じて、前記対象端末が紛失したことを示す紛失提示を出力するように前記対象端末の連携端末を制御するための第1制御モジュールと
を備える。
前記第1制御モジュールは、
対象端末の識別子及び連携端末の識別子の対応関係を含む連携データベースから前記連携端末の識別子を取得するための第2取得ユニットと、
紛失提示を出力するように、前記第2取得ユニットにより取得された前記連携端末の識別子に対応した連携端末を制御するための制御ユニットと
を備える。
前記連携端末は、対象アカウントがログインされた端末を含み、前記対象アカウントは、前記対象端末でログインされたアカウントと同一であるか、又は、前記対象端末でログインされたアカウントの連携アカウントと同一である。
【0016】
前記取得モジュールは、
前記対象端末から送信された前記第1特徴情報を受信するための第1受信ユニットと、
前記第2特徴情報を取得するための第1取得ユニットと、
前記第1受信ユニットにより受信された前記第1特徴情報及び前記第1取得ユニットにより取得された前記第2特徴情報を比較することで前記マッチング関係を取得するための作成ユニットと
を備える。
【0017】
前記取得モジュールは、
前記対象端末から送信された前記マッチング関係を受信するための第2受信ユニットを備える。
【0018】
前記第1取得ユニットにより取得された前記第2特徴情報が前記第1受信ユニットにより受信された前記第1特徴情報を含まない場合に、前記マッチング関係はマッチングしないことを示す。
【0021】
前記紛失提示は、前記対象端末の現在位置情報及び前記現在の使用者の顔特徴情報の少なくとも1つを示す。
【0022】
前記第1特徴情報は、前記現在の使用者の指紋特徴情報、虹彩特徴情報及び音声特徴情報の少なくとも1つを含み、
前記第2特徴情報は、前記予め設定された使用者の指紋特徴情報、虹彩特徴情報及び音声特徴情報の少なくとも1つを含む。
【0023】
さらに、前記装置は、前記マッチング関係がマッチングしないことを示すと確定されたことに応じて、ログインされているアカウントをログアウトするように前記対象端末を制御するための第2制御モジュールを備える。
【0024】
本発明の実施の形態の第3態様によれば、サーバが提供される。前記サーバは、
プロセッサと、
プロセッサが実行可能な命令を記憶するためのメモリと
を備え、
前記プロセッサは、
対象端末の現在の使用者の特徴情報と予め設定された使用者の特徴情報とのマッチング関係を取得し、前記マッチング関係がマッチングしないことを示すと確定されたことに応じて、紛失提示を出力するように前記対象端末の連携端末を制御するように構成されている。
【0025】
本発明の実施の形態に係る発明は、以下の優れた効果を奏する。
【0026】
本発明の実施の形態では、対象端末の現在の使用者の特徴情報と対象端末の予め設定された使用者の特徴情報とのマッチング関係を取得し、該マッチング関係がマッチングしないことを示すと確定されたことに応じて、紛失提示を出力するように対象端末の連携端末を制御する。本発明の実施の形態に係る方法によれば、サーバにより対象端末の現在の使用者と対象端末の予め設定された使用者とが異なると確定された場合に、対象端末は紛失した可能性がある。この場合、紛失提示を出力するように対象端末の連携端末を制御する必要がある。これにより、対象端末の所有者は、連携端末により出力された紛失提示を介して、対象端末が紛失したことを直ちに知って、例えば、警察に通報する、対象端末を即座に捜す、又は対象端末に記憶されている銀行口座のパスワードを即座に変更する等の対応策をできるだけ早く講じることができる。よって、対象端末が紛失した場合には、紛失した対象端末が対象端末の所有者にもたらす更なる経済的損失を回避することができる。
【0027】
なお、前記一般的な記載及び後述の詳細な記載は、単なる例示的で解釈的な記載であり、本発明を限定するものではないと考えられるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0028】
ここでの図面は、明細書を構成する一部として見なされ、本発明に適した実施例を示し、かつ、明細書の文字記載と共に本発明の仕組みを解釈するために用いられる。
【0029】
図1】例示的な実施の形態に係る端末紛失提示方法のフローチャートである。
図2】例示的な実施の形態に係る端末紛失提示方法のフローチャートである。
図3】例示的な実施の形態に係る端末紛失提示方法のフローチャートである。
図4】例示的な実施の形態に係る端末紛失提示方法のフローチャートである。
図5】例示的な実施の形態に係る端末紛失提示装置のブロック図である。
図6】例示的な実施の形態に係る端末紛失提示装置のブロック図である。
図7】例示的な実施の形態に係る端末紛失提示装置のブロック図である。
図8】例示的な実施の形態に係るサーバのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下、例示的な実施の形態を詳しく説明し、その例示を図面に示す。以下の記載が図面に関わる場合、特に別の説明がない限り、異なる図面における同一符号は、同じ又は類似する要素を示す。以下の例示的な実施の形態に記載の実施の形態は、本発明と一致する全ての実施の形態を代表するものではない。即ち、それらは、特許請求の範囲に記載の本発明のある態様に一致する装置及び方法の例に過ぎない。
【0031】
図1は例示的な実施の形態に係る端末紛失提示方法のフローチャートである。図1に示すように、該方法は、サーバに使われ、以下のステップを有する。
【0032】
ステップS101において、対象端末の現在の使用者の第1特徴情報と対象端末の予め設定された使用者の第2特徴情報とのマッチング関係を取得する。
【0033】
本発明の実施の形態では、対象端末は携帯電話、タブレット又はスマートバンド等であってもよい。
【0034】
対象端末の所有者は対象端末を紛失することがあり、例えば、対象端末が違法者に盗まれ、又は対象端末の所有者が対象端末をある場所に置き忘れる等のことがある。対象端末が紛失した場合には、紛失した対象端末が対象端末の所有者にもたらす更なる経済的損失を回避するために、対象端末が紛失したことを対象端末の所有者に直ちに提示する必要がある。これにより、対象端末の所有者は、対象端末が紛失したことを知って、例えば、警察に通報する、対象端末を即座に捜す、又は対象端末に記憶されている銀行口座のパスワードを即座に変更する等の対応策をできるだけ早く講じることができる。
【0035】
本発明の実施の形態では、サーバは、対象端末の現在の使用者の第1特徴情報と対象端末の予め設定された使用者の第2特徴情報とのマッチング関係をタイムリーに取得し、又は対象端末の現在の使用者の第1特徴情報と予め設定された使用者の第2特徴情報とのマッチング関係を周期的に若しくは定期的に取得し、さらに該マッチング関係に基づいて第1特徴情報と第2特徴情報とが同一であるか否かを確定し、第1特徴情報と第2特徴情報とが異なると確定した場合にステップS102を実行する。
【0036】
本発明の実施の形態では、第1特徴情報は、現在の使用者の指紋特徴情報、虹彩特徴情報及び音声特徴情報の少なくとも1つを含み、第2特徴情報は、予め設定された使用者の指紋特徴情報、虹彩特徴情報及び音声特徴情報の少なくとも1つを含む。異なる人の特徴情報が異なる。
【0037】
例えば、音声特徴情報は、人の話し声の音色であってもよく、異なる人の話し声の音色が異なる。指紋特徴情報は、人の指紋画像等であってもよく、異なる人の指紋画像が異なる。また、特徴情報は人の虹彩画像等であってもよく、異なる人の虹彩画像が異なる。
【0038】
本発明の実施の形態は以下の2つの方式で対象端末の現在の使用者の第1特徴情報と予め設定された使用者の第2特徴情報とのマッチング関係を取得することができる。
【0039】
1つの方式は、図2に示すように、以下のステップS1011〜S1013を有する。
【0040】
S1011において、対象端末から送信された第1特徴情報を受信する。
【0041】
サーバは対象端末の現在の使用者の第1特徴情報を取得するための取得請求を対象端末へ送信することができる。対象端末は、該取得請求を受信した場合に、第1特徴情報を取得してサーバへ送信する。サーバは対象端末から送信された第1特徴情報を受信する。
【0042】
対象端末の現在の使用者が対象端末にて電話をかけている場合に、対象端末は対象端末の現在の使用者の話し声を取得し、該声の音色を取得して第1特徴情報とすることができる。又は、対象端末のスクリーンがロック状態にあり、かつ対象端末の現在の使用者が対象端末のスクリーンロックを解除しようとする場合に、対象端末の現在の使用者が指紋で対象端末のスクリーンロックを解除し、即ち、対象端末の現在の使用者が指で対象端末の指紋識別領域に触るため、対象端末の現在の使用者が指で対象端末の指紋識別領域に触った場合に、対象端末は対象端末の現在の使用者の指紋画像を取得して第1特徴情報とすることができる。
【0043】
S1012において、第2特徴情報を取得する。
【0044】
本発明の実施の形態では、対象端末の予め設定された使用者は、対象端末の所有者自身を含むが、対象端末の所有者に信頼される人を含んでもよい。対象端末の所有者に信頼される人は、対象端末の所有者の配偶者、子供又は両親等であってもよい。本発明の実施の形態では、対象端末の予め設定された使用者が対象端末の所有者自身である例を挙げて説明するが、本発明の保護範囲を制限するものではない。
【0045】
本発明の実施の形態では、対象端末の予め設定された使用者は自身の特徴情報をサーバに予め記憶しておく。このように、このステップにおいて、サーバは対象端末の予め設定された使用者の第2特徴情報を自身から直接に取得することができる。
【0046】
例えば、対象端末の予め設定された使用者は、対象端末の識別子と自身の特徴情報とを1つの記録として、サーバに記憶されている端末の識別子と特徴情報との対応関係において予め記憶しておく。このように、このステップにおいて、サーバは、自身に記憶されている端末の識別子と特徴情報との対応関係を取得して、端末の識別子と特徴情報との対応関係から対象端末の識別子に対応した特徴情報を検索して第2特徴情報とすることができる。
【0047】
S1013において、第1特徴情報と第2特徴情報とを比較することで該マッチング関係を取得する。
【0048】
本発明の実施の形態では、ステップS1012において、第2特徴情報を1つ取得する可能性もあるし、第2特徴情報を複数取得する可能性もある。
【0049】
第2特徴情報を1つ取得した場合に、このステップにおいて、サーバは、第1特徴情報と第2特徴情報とが同一であるか否かの比較を行い、第1特徴情報と第2特徴情報とが異なるときに、第1特徴情報と第2特徴情報とがマッチングしないことを示すためのマッチング関係を作成し、第1特徴情報と第2特徴情報とが同一であるときに、第1特徴情報と第2特徴情報とがマッチングすることを示すためのマッチング関係を作成することができる。
【0050】
第2特徴情報を複数取得した場合に、サーバは、複数の第2特徴情報が第1特徴情報を含むか否かを判断し、複数の第2特徴情報が第1特徴情報を含まないときに、第1特徴情報と第2特徴情報とがマッチングしないことを示すためのマッチング関係を作成し、複数の第2特徴情報が第1特徴情報を含むときに、第1特徴情報と第2特徴情報とがマッチングすることを示すためのマッチング関係を作成することができる。
【0051】
もう1つの方式では、サーバは対象端末の現在の使用者の第1特徴情報と対象端末の予め設定された使用者の第2特徴情報とのマッチング関係を取得するための取得請求を対象端末へ送信することができ、対象端末は、該取得請求を受信した場合に、対象端末の現在の使用者の第1特徴情報を取得することができる。
【0052】
対象端末の現在の使用者が対象端末にて電話をかけている場合に、対象端末は対象端末の現在の使用者の話し声を取得し、該声の音色を取得して第1特徴情報とすることができる。又は、対象端末のスクリーンがロック状態にあり、かつ対象端末の現在の使用者が対象端末のスクリーンロックを解除しようとする場合に、対象端末の現在の使用者が指紋で対象端末のスクリーンロックを解除し、即ち、対象端末の現在の使用者が指で対象端末の指紋識別領域に触るため、対象端末の現在の使用者が指で対象端末の指紋識別領域に触った場合に、対象端末は対象端末の現在の使用者の指紋画像を取得して第2特徴情報とすることができる。
【0053】
本発明の実施の形態では、対象端末の予め設定された使用者は自身の特徴情報を対象端末に予め記憶しておく。このように、このステップにおいて、対象端末は対象端末の予め設定された使用者の第2特徴情報を自身から直接に取得することができる。
【0054】
例えば、対象端末の予め設定された使用者は、対象端末の識別子と自身の特徴情報とを1つの記録として、対象端末に記憶されている端末の識別子と特徴情報との対応関係において記憶しておく。このように、このステップでは、対象端末は、自身に記憶されている端末の識別子と特徴情報との対応関係を取得し、端末の識別子と特徴情報との対応関係から対象端末の識別子に対応した特徴情報を検索して第2特徴情報とすることができる。
【0055】
対象端末は第2特徴情報を1つ取得する可能性もあるし、第2特徴情報を複数取得する可能性もある。
【0056】
第2特徴情報を1つ取得した場合に、このステップにおいて、対象端末は、第1特徴情報と第2特徴情報とが同一であるか否かの比較を行い、第1特徴情報と第2特徴情報とが異なるときに、第1特徴情報と第2特徴情報とがマッチングしないことを示すためのマッチング関係を作成し、第1特徴情報と第2特徴情報とが同一であるときに、第1特徴情報と第2特徴情報とがマッチングすることを示すためのマッチング関係を作成することができる。
【0057】
第2特徴情報を複数取得した場合に、対象端末は、複数の第2特徴情報が第1特徴情報を含むか否かを判断し、複数の第2特徴情報が第1特徴情報を含まないときに、第1特徴情報と第2特徴情報とがマッチングしないことを示すためのマッチング関係を作成し、複数の第2特徴情報が第1特徴情報を含むときに、第1特徴情報と第2特徴情報とがマッチングすることを示すためのマッチング関係を作成することができる。
【0058】
該マッチング関係を作成した後に、対象端末はサーバへ該マッチング関係を送信する。サーバは対象端末から送信された該マッチング関係を受信する。
【0059】
ステップS102において、該マッチング関係がマッチングしないことを示すと確定されたことに応じて、紛失提示を出力するように対象端末の連携端末を制御する。前記紛失提示は前記対象端末が紛失したことを示す。
【0060】
該マッチング関係が第1特徴情報と第2特徴情報とがマッチングしないことを示す場合に、対象端末の所有者は対象端末を紛失した可能性がある。例えば、対象端末が違法者に盗まれ、又は対象端末の所有者が対象端末をある場所に遺失した等の可能性がある。
【0061】
図3に示すように、このステップは以下のS1021〜S1022により実現される。
【0062】
S1021において、連携データベースから連携端末の識別子を取得する。連携データベースには、対象端末の識別子と連携端末の識別子との対応関係が含まれている。
【0063】
連携端末は、携帯電話、タブレット又はスマートバンド等であってもよい。
【0064】
連携端末は、対象端末の所有者が所有するもう1つの端末であってもよく、対象端末の所有者に信頼される人、例えば対象端末の所有者の配偶者、子供又は両親が所有する端末等であってもよい。
【0065】
連携端末は対象アカウントがログインされた端末であってもよい。対象アカウントは、対象端末でログインされたアカウント、又は対象端末でログインされたアカウントの連携アカウントと同一である。
【0066】
対象アカウントは、対象端末の所有者のアカウントであり、例えば、対象端末の所有者の銀行口座又は電話番号等である。対象端末の所有者はサーバにおいて対象アカウントの連携アカウントを予め設定してもよい。例えば、対象アカウントが対象端末の電話番号である場合に、連携アカウントは、対象端末の所有者により設定された該電話番号と結合した電話番号(例えば家族の電話番号)等であってもよい。
【0067】
本発明の実施の形態では、対象端末の所有者は連携データベースにおいて対象端末の連携端末の識別子を予め設定してもよい。例えば、対象端末の識別子と連携端末の識別子との対応関係を作成し、作成した該対応関係を連携データベースに記憶する。連携データベースはサーバにあってもよく、他の装置にあってもよい。連携データベースがサーバにある場合には、このステップにおいて、サーバは自身から該連携データベースを取得することができる。連携データベースが他の装置にある場合には、このステップにおいて、サーバは他の装置から該連携データベースを取得することができる。
【0068】
サーバは、該連携データベースを取得した場合、連携データベースから対象端末の識別子と連携端末の識別子との対応関係を取得して、該対応関係における連携端末の識別子を取得する。
【0069】
S1022において、紛失提示を出力するように連携端末の識別子に対応した連携端末を制御する。
【0070】
サーバは、連携端末の識別子に対応した連携端末に紛失提示命令を送信する。該紛失提示命令は紛失提示の出力を指示する。該紛失提示命令は対象端末の識別子を含んでもよい。
【0071】
連携端末は、該紛失提示命令を受信した場合に、該紛失提示命令から対象端末の識別子を抽出して、対象端末の識別子及び対象端末の現在位置情報に基づいて、対象端末が紛失したことを提示するための紛失提示を出力することができる。
【0072】
対象端末が紛失したことを文字又は音声で提示することができる。例えば、連携端末では、そのスクリーンに対象端末の識別子に対応した対象端末が紛失したという文字を表示し、又は対象端末の識別子に対応した対象端末が紛失したという音声を再生する。これにより、対象端末の所有者は、対象端末が紛失したことを知った場合に、例えば、警察に通報する、対象端末を即座に捜す、又は対象端末に記憶されている銀行口座のパスワードを即座に変更する等の対応策をできるだけ早く講じることができる。よって、対象端末が紛失した場合には、紛失した対象端末が対象端末の所有者にもたらす更なる経済的損失を回避することができる。
【0073】
本発明の他の実施の形態では、該紛失提示は対象端末の現在位置情報及び現在の使用者の顔特徴情報の少なくとも1つを示す。
【0074】
サーバは対象端末の現在位置情報を取得するための取得請求を送信することができる。対象端末は、該取得請求を受信した場合に、内蔵された測位装置にて対象端末の位置を測定して対象端末の現在位置情報を取得し、サーバへ対象端末の現在位置情報を送信することができる。サーバは対象端末から送信された対象端末の現在位置情報を受信する。
【0075】
また、サーバは、対象端末の現在の使用者の顔特徴情報を取得するための取得請求を送信することができる。対象端末は、該取得請求を受信した場合に、対象端末に設置されたカメラにて現在の使用者の顔特徴情報を収集することができる。例えば、現在の使用者の顔部に対して写真を撮り、収集した現在の使用者の顔特徴情報をサーバへ送信する。サーバは対象端末から送信された現在の使用者の顔特徴情報を受信する。
【0076】
このように、連携端末は、紛失提示を出力するとともに、対象端末の現在位置情報及び現在の使用者の顔特徴情報等を出力することができる。これにより、対象端末の所有者は、連携端末により出力された紛失提示を介して対象端末が紛失したことを知ると同時に、対象端末の現在位置情報及び現在の使用者の顔特徴情報等を知ることができる。対象端末の所有者が対象端末の現在位置情報及び現在の使用者の顔特徴情報等に基づいて対象端末を捜す際には、効率が向上する。
【0077】
さらに、対象端末の所有者のアカウント(例えば電話番号又は銀行口座等)が対象端末でログインされている場合には、対象端末の所有者の財産を守るために、ステップS102の後で、サーバは、現在にログインされているアカウントをログアウトするように対象端末を制御する。このように、対象端末の現在の使用者は、対象端末で現在にログインされているアカウントを使って違法操作をすることができなくなる。よって、対象端末の所有者の財産は守られる。
【0078】
本発明の実施の形態では、対象端末の現在の使用者の特徴情報と対象端末の予め設定された使用者の特徴情報とのマッチング関係を取得し、該マッチング関係がマッチングしないことを示すと確定されたことに応じて、紛失提示を対象端末の出力するように連携端末を制御する。本発明の実施の形態に係る方法によれば、サーバにより対象端末の現在の使用者と対象端末の予め設定された使用者とが異なると確定された場合に、対象端末は紛失した可能性がある。この場合、紛失提示を出力するように対象端末の連携端末を制御する必要がある。これにより、対象端末の所有者は、連携端末により出力された紛失提示を介して、対象端末が紛失したことを直ちに知って、例えば、警察に通報する、対象端末を即座に捜す、又は対象端末に記憶されている銀行口座のパスワードを即座に変更する等の対応策をできるだけ早く講じることができる。よって、対象端末が紛失した場合には、紛失した対象端末が対象端末の所有者にもたらす更なる経済的損失を回避することができる。
【0079】
図4は例示的な実施の形態に係る端末紛失提示方法のフローチャートである。図4に示すように、該方法は端末に用いられ、以下のステップを有する。
【0080】
ステップS201において、端末の現在の使用者の特徴情報を取得する。
【0081】
サーバは、端末の現在の使用者の特徴情報と端末の予め設定された使用者の特徴情報とのマッチング関係を取得しようとする場合に、端末の現在の使用者の特徴情報と端末の予め設定された使用者の特徴情報とのマッチング関係を取得するための取得請求を端末へ送信することができる。端末は、該取得請求を受信した場合に、端末の現在の使用者の特徴情報を取得する。
【0082】
端末の現在の使用者が端末にて電話をかけている場合に、端末は端末の現在の使用者の話し声を取得して、該声の音色を取得して端末の現在の使用者の特徴情報とすることができる。又は、端末のスクリーンがロック状態であり、かつ端末の現在の使用者が端末のスクリーンロックを解除しようとする場合、端末の現在の使用者が指紋で端末のスクリーンロックを解除し、即ち、端末の現在の使用者が指で端末の指紋識別領域に触るため、端末の現在の使用者が指で端末の指紋識別領域に触った場合に、端末は端末の現在の使用者の指紋を取得して端末の現在の使用者の特徴情報とすることができる。
【0083】
ステップS202において、端末の予め設定された使用者の特徴情報を取得する。
【0084】
本発明の実施の形態では、端末の予め設定された使用者は端末の所有者自身を含むが、端末の所有者に信頼される人を含んでもよい。端末の所有者に信頼される人は、端末の所有者の配偶者、子供又は両親等であってもよい。本発明の実施の形態では、端末の予め設定された使用者が端末の所有者自身である例を挙げて説明するが、本発明の保護範囲を制限するものではない。
【0085】
本発明の実施の形態では、端末の予め設定された使用者は自身の特徴情報を端末に予め記憶しておく。このように、このステップにおいて、端末は端末の予め設定された使用者の特徴情報を自身から直接に取得することができる。
【0086】
例えば、端末の予め設定された使用者は、端末の識別子と自身の特徴情報とを1つの記録として、端末に記憶されている端末の識別子と特徴情報との対応関係において予め記憶しておく。このように、このステップにおいて、端末は、自身に記憶されている端末の識別子と特徴情報との対応関係を取得して、端末の識別子と特徴情報との対応関係から端末の識別子に対応した特徴情報を検索して端末の予め設定された使用者の特徴情報とすることができる。
【0087】
ステップS203において、現在の使用者の特徴情報及び予め設定された使用者の特徴情報に基づいてマッチング関係を作成する。
【0088】
端末は、端末の現在の使用者の特徴情報を取得し、端末の予め設定された使用者の特徴情報を取得した場合、端末の現在の使用者の特徴情報及び端末の予め設定された使用者の特徴情報に基づいてマッチング関係を作成して、ステップS204を実行することができる。
【0089】
ステップS204において、サーバへ該マッチング関係を送信する。
【0090】
本発明の実施の形態では、サーバは、端末の現在の使用者の特徴情報と端末の予め設定された使用者の特徴情報とのマッチング関係を取得した場合に、該マッチング関係がマッチングしないことを示すと確定されたことに応じて、紛失提示を出力するように端末の連携端末を制御する。本発明の実施の形態に係る方法によれば、サーバにより端末の現在の使用者と端末の予め設定された使用者とが異なると確定された場合に、端末は紛失した可能性がある。この場合、紛失提示を出力するように端末の連携端末を制御する必要がある。これにより、端末の所有者は、連携端末により出力された紛失提示を介して、端末が紛失したことを直ちに知って、例えば、警察に通報する、端末を即座に捜す、又は端末に記憶されている銀行口座のパスワードを即座に変更する等の対応策をできるだけ早く講じることができる。よって、端末が紛失した場合には、紛失した端末が端末の所有者にもたらす更なる経済的損失を回避することができる。
【0091】
ここで使用されるこれらの形態は本発明の思想及び保護範囲から逸脱していない。
【0092】
図5は例示的な実施の形態に係る端末紛失提示装置のブロック図である。図5に示すように、該装置は、サーバに適用され、第1取得モジュール11及び第1制御モジュール12を備える。
【0093】
第1取得モジュール11は、対象端末の現在の使用者の第1特徴情報と予め設定された使用者の第2特徴情報とのマッチング関係を取得するように構成されている。
【0094】
第1制御モジュール12は、前記取得モジュールにより取得された前記マッチング関係がマッチングしないことを示すと確定されたことに応じて、前記対象端末が紛失したことを示す紛失提示を出力するように前記対象端末の連携端末を制御するように構成されている。
【0095】
図6に示すように、前記第1取得モジュール11は、第1受信ユニット111、第1取得ユニット112及び作成ユニット113を備える。
【0096】
第1受信ユニット111は、前記対象端末から送信された前記第1特徴情報を受信するように構成されている。
【0097】
第1取得ユニット112は前記第2特徴情報を取得するように構成されている。
【0098】
作成ユニット113は、前記第1受信ユニットにより受信された前記第1特徴情報と前記第1取得ユニットにより取得された前記第2特徴情報とを比較することで、前記マッチング関係を取得するように構成されている。
【0099】
前記第1取得モジュール11は第2受信ユニットを備える。
【0100】
第2受信ユニットは、前記対象端末から送信された前記マッチング関係を受信するように構成されている。
【0101】
前記第1取得ユニットにより取得された前記第2特徴情報が前記第1受信ユニットにより受信された前記第1特徴情報を含まない場合に、前記マッチング関係はマッチングしないことを示す。
【0102】
図7に示すように、前記第1制御モジュール12は、第2取得ユニット121と、制御ユニット122とを備える。
【0103】
第2取得ユニット121は、連携データベースから前記連携端末の識別子を取得するように構成されている。前記連携データベースには対象端末の識別子と連携端末の識別子との対応関係が含まれる。
【0104】
制御ユニット122は、紛失提示を出力するように前記第2取得ユニットにより取得された前記連携端末の識別子に対応した連携端末を制御するように構成されている。
【0105】
連携端末は、対象アカウントがログインされた端末を含む。前記対象アカウントは前記対象端末でログインされたアカウントと同一である。又は、前記対象アカウントは前記対象端末でログインされたアカウントの連携アカウントと同一である。
【0106】
前記紛失提示は、前記対象端末の現在位置情報及び現在の使用者の顔特徴情報の少なくとも1つを示す。
【0107】
前記第1特徴情報は、前記現在の使用者の指紋特徴情報、虹彩特徴情報及び音声特徴情報の少なくとも1つを含む。
【0108】
前記第2特徴情報は、前記予め設定された使用者の指紋特徴情報、虹彩特徴情報及び音声特徴情報の少なくとも1つを含む。
【0109】
さらに、前記装置は、前記マッチング関係がマッチングしないことを示すと確定されたことに応じて、ログインされているアカウントをログアウトするように前記対象端末を制御するための第2制御モジュールを備える。
【0110】
本発明の実施の形態では、対象端末の現在の使用者の特徴情報と対象端末の予め設定された使用者の特徴情報とのマッチング関係を取得し、該マッチング関係がマッチングしないことを示すと確定されたことに応じて、紛失提示を出力するように対象端末の連携端末を制御する。本発明の実施の形態に係る方法によれば、サーバにより対象端末の現在の使用者と対象端末の予め設定された使用者とが異なると確定された場合に、対象端末は紛失した可能性がある。この場合、紛失提示を出力するように対象端末の連携端末を制御する必要がある。これにより、対象端末の所有者は、連携端末により出力された紛失提示を介して、対象端末が紛失したことを直ちに知って、例えば、警察に通報する、対象端末を即座に捜す、又は対象端末に記憶されている銀行口座のパスワードを即座に変更する等の対応策をできるだけ早く講じることができる。よって、対象端末が紛失した場合には、紛失した対象端末が対象端末の所有者にもたらす更なる経済的損失を回避することができる。
【0111】
図8は例示的な実施の形態に係るサーバのブロック図である。例えば、該サーバ2900はサーバとして提供される。
【0112】
図8に示すように、サーバ2900は、処理モジュール2922(1つ又は複数のプロセッサを含む)と、メモリ2932に代表される、処理モジュール2922により実行される命令(例えばアプリケーションプログラム)を記憶するためのメモリリソースとを備える。メモリ2932に記憶されているアプリケーションプログラムは1つ又は1つ以上のモジュールを有する。各モジュールは1つの命令セットに対応する。なお、処理モジュール2922は、命令を実行することで前記サーバ側の方法を実行するように構成されている。
【0113】
サーバ2900は、サーバ2900の電源管理を行うように構成されている1つの電源モジュール2926と、サーバ2900をネットワークに接続するように構成されている1つの有線又は無線のネットワークインターフェイス2950と、1つの入出力(I/O)インターフェイス2958とを備えることができる。サーバ2900は、メモリ2932に記憶されているオペレーティングシステム(例えば、Windows(登録商標) Server、Mac(登録商標) OS X、Unix(登録商標)、Linux(登録商標)、FreeBSD(登録商標)又は類似したもの)に基づく操作を行うことができる。
【0114】
当業者は、明細書に対する理解、及び明細書に記載された発明に対する実施を介して、本発明の他の実施の形態を容易に取得することができる。本発明は、本発明に対する任意の変形、用途、又は適応的な変化を含み、このような変形、用途、又は適応的な変化は、本発明の一般的な原理に従い、本発明では開示していない本技術分野の公知知識、又は通常の技術手段を含む。明細書及び実施例は、単に例示的なものであって、本発明の本当の範囲と主旨は、以下の特許請求の範囲によって示される。
【0115】
本発明は、上記で記述され、図面で図示した特定の構成に限定されず、その範囲を離脱しない状況で、様々な修正や変更を実施してもよい。本発明の範囲は、添付される特許請求の範囲のみにより限定される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8