(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6474910
(24)【登録日】2019年2月8日
(45)【発行日】2019年3月6日
(54)【発明の名称】風力発電装置基礎部並びに風力発電装置
(51)【国際特許分類】
E02D 27/42 20060101AFI20190225BHJP
E02D 27/35 20060101ALI20190225BHJP
E04H 12/00 20060101ALI20190225BHJP
F03D 13/20 20160101ALI20190225BHJP
【FI】
E02D27/42 Z
E02D27/35
E04H12/00 Z
F03D13/20
【請求項の数】12
【全頁数】19
(21)【出願番号】特願2017-544304(P2017-544304)
(86)(22)【出願日】2016年2月23日
(65)【公表番号】特表2018-512521(P2018-512521A)
(43)【公表日】2018年5月17日
(86)【国際出願番号】EP2016053785
(87)【国際公開番号】WO2016135148
(87)【国際公開日】20160901
【審査請求日】2017年8月21日
(31)【優先権主張番号】102015203574.3
(32)【優先日】2015年2月27日
(33)【優先権主張国】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】512197272
【氏名又は名称】ヴォッベン プロパティーズ ゲーエムベーハー
【氏名又は名称原語表記】WOBBEN PROPERTIES GMBH
(74)【代理人】
【識別番号】100080816
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 朝道
(74)【代理人】
【識別番号】100098648
【弁理士】
【氏名又は名称】内田 潔人
(74)【代理人】
【識別番号】100119415
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 充
(72)【発明者】
【氏名】ベラメンディ オルテガ、ヒューゴ ロドリゴ
(72)【発明者】
【氏名】ランデル、ブリッタ
(72)【発明者】
【氏名】ケルステン、ロイ
【審査官】
荒井 良子
(56)【参考文献】
【文献】
英国特許出願公開第02460551(GB,A)
【文献】
米国特許出願公開第2014/0115978(US,A1)
【文献】
特開2010−159625(JP,A)
【文献】
特表2013−542364(JP,A)
【文献】
特開2013−087481(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E02D 27/00−27/52
F03D 1/00−80/80
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
風力発電装置基礎部(1000)であって、
円筒形状のセンタユニット(1100)と、
前記センタユニット(1100)の周りに放射状に配設されており各々第1端部(1210)と第2端部(1220)を有する複数の鋼製支持体(1200)とを備え、
前記鋼製支持体(1200)の前記第1端部(1210)は、前記センタユニット(1100)に固定されており、それにより前記鋼製支持体(1200)の前記第2端部(1220)は、自由端部として構成されており、
更に複数の基礎部杭(1400)を備え、
前記鋼製支持体(1200)の自由端部の前記第2端部(1220)は、各々前記基礎部杭(1400)上に設置されており、
更に複数のコンクリート既製部材(1300)を備え、前記コンクリート既製部材(1300)は、各々、隣接する前記鋼製支持体(1200)の間に設置され、それにより前記コンクリート既製部材(1300)と、隣接する前記鋼製支持体(1200)により、各々、コンクリート、砂利、及び/又は土(2000)を満たすことのできる桶状部が形成されており、
前記鋼製支持体(1200)と前記コンクリート既製部材(1300)は、ハイブリッド基礎部を構成すること
を特徴とする風力発電装置基礎部。
【請求項2】
更に複数のレべリングプレート(1470)を備え、前記レべリングプレート(1470)は、前記基礎部杭(1400)上に配設されており、適切なレべリングの後に前記鋼製支持体(1200)の自由端部の前記第2端部(1220)を受け止めること
を特徴とする、請求項1に記載の風力発電装置基礎部。
【請求項3】
前記センタユニット(1100)は、第1端部(1110)と第2端部(1120)を有し、風力発電装置の下側タワーセグメント(102)又はタワーセクションが、前記センタユニット(1100)の前記第2端部(1120)上に設置可能であること
を特徴とする、請求項1又は2に記載の風力発電装置基礎部。
【請求項4】
前記鋼製支持体(1200)は、その前記第2端部(1220)の領域において補強支柱(1221)を有すること
を特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の風力発電装置基礎部。
【請求項5】
前記基礎部杭(1400)は、その上側端部(1430)の領域において、各々、前記鋼製支持体(1200)の各々の前記第2端部(1220)を固定するための基礎部アンカ(1440、1450)を有すること
を特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の風力発電装置基礎部。
【請求項6】
前記基礎部杭(1400)は、第1部分(1410)と、第2部分(1420)と、第3部分(1430)を有し、前記第3部分(1430)の直径は、前記第1部分(1410)又は前記第2部分(1420)の直径よりも大きいこと
を特徴とする、請求項5に記載の風力発電装置基礎部。
【請求項7】
前記基礎部杭(1400)の前記第1部分(1410)、前記第2部分(1420)、前記第3部分(1430)は、各々、管材として構成されていること
を特徴とする、請求項6に記載の風力発電装置基礎部。
【請求項8】
前記基礎部杭(1400)は、各々、縦方向に延在する複数の支柱又はバー部材、並びに少なくとも1つの螺旋部を有すること
を特徴とする、請求項6又は7に記載の風力発電装置基礎部。
【請求項9】
前記基礎部杭(1400)は、コンクリートで満たされていること
を特徴とする、請求項6〜8のいずれか一項に記載の風力発電装置基礎部。
【請求項10】
請求項1〜9のいずれか一項に記載の風力発電装置基礎部を備えた風力発電装置。
【請求項11】
風力発電装置基礎部(1000)を建造する方法であって、
以下のステップ、即ち、
円筒形状のセンタユニット(1100)を設置するステップ、
複数の鋼製支持体(1200)を前記センタユニット(1100)の周りに放射状に設置するステップ、
但し前記鋼製支持体(1200)は、各々第1端部(1210)と第2端部(1220)を有し、前記鋼製支持体(1200)の前記第1端部(1210)は、各々前記センタユニット(1100)に固定されており、それにより前記鋼製支持体(1200)の前記第2端部(1220)は、自由端部として構成されていること、及び、
複数の基礎部杭(1400)を少なくとも部分的に地面内に設置するステップ、
但し前記鋼製支持体(1200)の自由端部の前記第2端部(1220)は、各々、前記地面から突出する前記基礎部杭(1400)の端部上に設置されていること、更に、
複数のコンクリート既製部材(1300)を隣接する前記鋼製支持体(1200)の間に設置するステップ、それにより前記コンクリート既製部材(1300)と、隣接する前記鋼製支持体(1200)により、各々少なくとも1つの桶状部が形成されること、及び、
少なくとも1つの前記桶状部に、コンクリート、砂利、及び/又は土(2000)を満たすステップ、を含むこと
を特徴とする方法。
【請求項12】
請求項1に記載の風力発電装置基礎部(1000)を永久凍土層に使用することを特徴とする使用法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、風力発電装置基礎部並びに風力発電装置に関する。
【背景技術】
【0002】
全ての風力発電装置は、風力発電装置のタワーをその上に設置することのできる基礎部を必要とする。風力発電装置の基礎部には、極めて特殊な要求が課せられるが、これは、基礎部が風力発電装置へ作用する力とトルクを確実に逃がす必要があるためである。これらの力とトルクは、風力発電装置へ当たる風によっても、風力発電装置のロータの回転によっても発生する。
【0003】
ドイツ特許商標庁は、本出願の優先権の基礎となるドイツ特許出願について、従来技術として、下記特許文献1及び下記特許文献2を調査した。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】DE 10 2013 216 343 A1
【特許文献2】US 2014/0115978 A1
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従って本発明の課題は、様々な天候条件において基礎部の更に効率的な建造を可能とする、風力発電装置基礎部並びに風力発電装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題は、請求項1に記載した風力発電装置基礎部により、請求項10に記載した風力発電装置により、そして請求項11に記載した方法により解決される。
即ち本発明の第1の視点により、風力発電装置基礎部であって、円筒形状のセンタユニットと、前記センタユニットの周りに放射状に配設されており各々第1端部と第2端部を有する複数の鋼製支持体とを備え、前記鋼製支持体の前記第1端部は、前記センタユニットに固定されており、それにより前記鋼製支持体の前記第2端部は、自由端部として構成されており、更に複数の基礎部杭を備え、前記鋼製支持体の自由端部の前記第2端部は、各々前記基礎部杭上に設置されており、更に複数のコンクリート既製部材を備え、前記コンクリート既製部材は、各々、隣接する前記鋼製支持体の間に設置され、それにより前記コンクリート既製部材と、隣接する前記鋼製支持体により、各々、コンクリート、砂利、及び/又は土を満たすことのできる桶状部が形成されていることを特徴とする風力発電装置基礎部が提供される。
より詳しくは、前記第1の視点において、風力発電装置基礎部であって、円筒形状のセンタユニットと、前記センタユニットの周りに放射状に配設されており各々第1端部と第2端部を有する複数の鋼製支持体とを備え、前記鋼製支持体の前記第1端部は、前記センタユニットに固定されており、それにより前記鋼製支持体の前記第2端部は、自由端部として構成されており、更に複数の基礎部杭を備え、前記鋼製支持体の自由端部の前記第2端部は、各々前記基礎部杭上に設置されており、更に複数のコンクリート既製部材を備え、前記コンクリート既製部材は、各々、隣接する前記鋼製支持体の間に設置され、それにより前記コンクリート既製部材と、隣接する前記鋼製支持体により、各々、コンクリート、砂利、及び/又は土を満たすことのできる桶状部が形成されており、前記鋼製支持体と前記コンクリート既製部材は、ハイブリッド基礎部を構成することを特徴とする。
更に本発明の第2の視点により、前記風力発電装置基礎部を備えた風力発電装置が提供される。
更に本発明の第3の視点により、風力発電装置基礎部を建造する方法であって、
以下のステップ、即ち、
円筒形状のセンタユニットを設置するステップ、
複数の鋼製支持体を前記センタユニットの周りに放射状に設置するステップ、
但し前記鋼製支持体は、各々第1端部と第2端部を有し、前記鋼製支持体の前記第1端部は、各々前記センタユニットに固定されており、それにより前記鋼製支持体の前記第2端部は、自由端部として構成されていること、及び、
複数の基礎部杭を少なくとも部分的に地面内に設置するステップ、
但し前記鋼製支持体の自由端部の前記第2端部は、各々、前記地面から突出する前記基礎部杭の端部上に設置されていること、更に、
複数のコンクリート既製部材を隣接する前記鋼製支持体の間に設置するステップ、それにより前記コンクリート既製部材と、隣接する前記鋼製支持体により、各々少なくとも1つの桶状部が形成されること、及び、
少なくとも1つの前記桶状部に、コンクリート、砂利、及び/又は土を満たすステップ、を含むこと
を特徴とする方法が提供される。
更に本発明の第4の視点により、前記第1の視点に記載の風力発電装置基礎部を永久凍土層に使用することを特徴とする使用法が提供される。
尚、本願の特許請求の範囲において場合により付記される図面参照符号は、専ら本発明の理解の容易化のためのものであり、図示の形態への限定を意図するものではないことを付言する。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本発明において、以下の形態が可能である。
(形態1)特に永久凍土層のための風力発電装置基礎部であって、円筒形状のセンタユニットと、前記センタユニットの周りに放射状に配設されており各々第1端部と第2端部を有する複数の鋼製支持体とを備え、前記鋼製支持体の前記第1端部は、前記センタユニットに固定されており、それにより前記鋼製支持体の前記第2端部は、自由端部として構成されており、更に複数の基礎部杭を備え、前記鋼製支持体の自由端部の前記第2端部は、各々前記基礎部杭上に設置されていること。
(形態2)前記風力発電装置基礎部において、更に複数のレべリングプレートを備え、前記レべリングプレートは、前記基礎部杭上に配設されており、適切なレべリングの後に前記鋼製支持体の自由端部の前記第2端部を受け止めることが好ましい。
(形態3)前記風力発電装置基礎部において、更に複数のコンクリート既製部材を備え、前記コンクリート既製部材は、各々、隣接する前記鋼製支持体の間に設置され、それにより前記コンクリート既製部材と、隣接する前記鋼製支持体により、各々、コンクリート、砂利、及び/又は土を満たすことのできる桶状部が形成されていることが好ましい。
(形態4)前記風力発電装置基礎部において、前記センタユニットは、第1端部と第2端部を有し、風力発電装置の下側タワーセグメント又はタワーセクションが、前記センタユニットの前記第2端部上に設置可能であることが好ましい。
(形態5)前記風力発電装置基礎部において、前記鋼製支持体は、その前記第2端部の領域において補強支柱を有することが好ましい。
(形態6)前記風力発電装置基礎部において、前記基礎部杭は、その上側端部の領域において、各々、前記鋼製支持体の各々の前記第2端部を固定するための基礎部アンカを有することが好ましい。
(形態7)前記風力発電装置基礎部において、前記基礎部杭は、第1部分と、第2部分と、第3部分を有し、前記第3部分の直径は、前記第1部分又は前記第2部分の直径よりも大きいことが好ましい。
(形態8)前記風力発電装置基礎部において、前記基礎部杭の前記第1部分、前記第2部分、前記第3部分は、各々、管材として構成されていることが好ましい。
(形態9)前記風力発電装置基礎部において、前記基礎部杭は、各々、縦方向に延在する複数の支柱又はバー部材、並びに少なくとも1つの螺旋部を有することが好ましい。
(形態10)前記風力発電装置基礎部において、前記基礎部杭は、コンクリートで満たされていることが好ましい。
(形態11)前記風力発電装置基礎部を備えた風力発電装置。
(形態12)風力発電装置基礎部を建造する方法であって、
以下のステップを含むこと、即ち、
円筒形状のセンタユニットを設置するステップ、
複数の鋼製支持体を前記センタユニットの周りに放射状に設置するステップ、
但し前記鋼製支持体は、各々第1端部と第2端部を有し、前記鋼製支持体の前記第1端部は、各々前記センタユニットに固定されており、それにより前記鋼製支持体の前記第2端部は、自由端部として構成されていること、及び、
複数の基礎部杭を少なくとも部分的に地面内に設置するステップ、
但し前記鋼製支持体の自由端部の前記第2端部は、各々、前記地面から突出する前記基礎部杭の端部上に設置されていること。
(形態13)前記方法において、
更に以下のステップ、即ち、
複数のコンクリート既製部材を隣接する前記鋼製支持体の間に設置するステップ、それにより前記コンクリート既製部材と、隣接する前記鋼製支持体により、各々少なくとも1つの桶状部が形成されること、及び、
少なくとも1つの前記桶状部に、コンクリート、砂利、及び/又は土を満たすステップ、を含むことが好ましい。
(形態14)形態1に記載の風力発電装置基礎部を永久凍土層に使用すること。
【0008】
本発明により、円筒形状(zylinderfoermig)のセンタユニットと、該センタユニットの周りに放射状に配設されており各々第1端部と第2端部を有する複数の鋼製支持体(鋼桁)と、複数の基礎部杭(パイル)とを備えた風力発電装置基礎部が提供される。鋼製支持体の第1端部は、センタユニットに固定されており、それにより鋼製支持体の第2端部は、自由端部として構成されている。
【0009】
鋼製支持体の第2自由端部は、各々、複数の基礎部杭のうち1つの基礎部杭上に設置されている。
【0010】
本発明の一観点により、風力発電装置基礎部は、複数のレべリングプレートを有し、これらのレべリングプレートは、基礎部杭上に配設されており、適切なレべリングの後に鋼製支持体の第2自由端部を受け止める。
【0011】
本発明の更なる一観点により、風力発電装置基礎部は、複数のコンクリート既製部材(プレキャストコンクリート部材)を有し、これらのコンクリート既製部材は、各々、隣接する鋼製支持体の間に設置され、それによりコンクリート既製部材と、隣接する鋼製支持体により、例えばコンクリートを満たすことのできる桶状部が形成される。
【0012】
本発明の更なる一観点により、センタユニットは、第1端部と第2端部を有し、この際、風力発電装置の下側タワーセグメント又はタワーセクションをセンタユニットの第2端部上に設置することが可能である。
【0013】
本発明の更なる一観点により、鋼製支持体は、その第2端部の領域において補強支柱(補強ストラット)を有する。
【0014】
本発明の更なる一観点により、基礎部杭は、その上側端部の領域において、各々、鋼製支持体の各々の第2端部を固定するための基礎部アンカを有する。
【0015】
本発明の更なる一観点により、基礎部杭は、第1部分と、第2部分と、第3部分を有し、この際、第3部分の直径は、第1部分又は第2部分の直径よりも大きい。
【0016】
本発明の更なる一観点により、基礎部杭の第1部分、第2部分、第3部分は、各々、管材として構成されている。
【0017】
本発明の更なる一観点により、基礎部杭は、各々、縦方向(長手方向)に延在する複数の支柱又はバー部材、並びに少なくとも1つの螺旋部(Wendel)を有する。
【0018】
本発明の更なる一観点により、基礎部杭(基礎部杭の内部)は、コンクリートで満たされている。
【0019】
更に本発明は、上記の風力発電装置基礎部を備えた風力発電装置に関する。
【0020】
鋼製支持体の第2自由端部は、各々、複数の基礎部杭のうち1つの基礎部杭上に設置されている。
【0021】
また本発明は、特に永久凍土層のために風力発電装置基礎部を建造する方法に関する。円筒形状のセンタユニットが設置され、複数の鋼製支持体がセンタユニットの周りに放射状に配設される。鋼製支持体は、第1端部と第2端部を有し、この際、鋼製支持体の第1端部は、センタユニットに固定されており、それにより第2端部は、自由端部として構成されている。複数の基礎部杭が少なくとも部分的に地面内に設置ないし打ち込まれる。鋼製支持体の第2自由端部は、各々、地面から突出する基礎部杭の端部上に設置される。
【0022】
本発明の更なる構成は、下位請求項の対象である。
【0023】
以下、図面に関連し、本発明の利点及び実施例を更に詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【
図1】第1実施例による風力発電装置の一基礎部の模式的な斜視図を示す図である。
【
図2】第2実施例による風力発電装置の一基礎部の平面図を示す図である。
【
図3-A】第3実施例による風力発電装置の一基礎部の断面図を示す図である。
【
図3-B】第3実施例による風力発電装置の基礎部の一部分の断面図を示す図である。
【
図3-C】第3実施例による風力発電装置の基礎部の一部分の模式的な斜視図を示す図である。
【
図4-A】本発明による一基礎部の一基礎部杭の断面図を示す図である。
【
図4-B】
図4−Aの基礎部杭の一管材の模式的な断面図を示す図である。
【
図4-C】
図4−Aの基礎部杭の一断面の断面図を示す図である。
【
図4-D】
図4−Aの基礎部杭の一断面の断面図を示す図である。
【
図4-E】
図4−Aの基礎部杭の一断面の断面図を示す図である。
【
図4-F】本発明による一基礎部における複数の基礎部杭の配置構成を模式的に示す図である。
【
図5-A】風力発電装置の一基礎部の一センタユニットの断面図を示す図である。
【
図5-B】本発明による基礎部の一鋼製支持体の模式的な平面図を示す図である。
【
図5-C】
図5−Bの本発明による基礎部の鋼製支持体の他の平面図を示す図である。
【
図5-D】
図5−Bによる鋼製支持体の一端部の平面図を示す図である。
【
図5-E】
図5−Bによる鋼製支持体の一端部の平面図を示す図である。
【
図5-F】本発明による風力発電装置の一基礎部の一部分の模式図を示す図である。
【
図5-G】本発明による風力発電装置の一基礎部の一部分の模式図を示す図である。
【
図6】
図6−A〜
図6−Hは、本発明による風力発電装置の基礎部のコンクリート既製部材の様々な図を示す図である。
【実施例】
【0025】
本発明による風力発電装置基礎部は、実質的に鋼製基礎部であり、該鋼製基礎部は、円筒形状のセンタユニットと、該センタユニットから放射状に出ていく鋼製アーム又は鋼製支持体(鋼桁)とを有する。センタユニットと鋼製アームは、共同で星形基礎部を構成する。鋼製アームの自由端部は、各々基礎部杭上に載設される。隣接する鋼製アームの間には、コンクリート既製部材(プレキャストコンクリート部材)が設置されており、それにより、隣接する(2つの)鋼製アームと、コンクリート既製部材により、コンクリート、砂利、及び/又は土で満たすことのできる桶状部が形成される。それに対して代替的に桶状部には、予め製造されたコンクリート部材を満たすことも可能である。従って本発明による風力発電装置基礎部は、杭打ち基礎部である。本発明による基礎部は、鋼製支持体とコンクリート既製部材の組み合わせから成るハイブリッド基礎部である。
【0026】
本発明による基礎部は、特に永久凍土層に適している。
【0027】
図1は、第1実施例による風力発電装置の一基礎部の模式的な斜視図を示している。本発明による風力発電装置基礎部は、円筒形状のセンタユニット1100と、放射状に(半径方向に)延在する複数の鋼製アーム又は鋼製支持体1200を有する。鋼製アーム1200の第1端部は、円筒形状のセンタユニット1100と固定されており、それに対して鋼製アーム又は鋼製支持体1200の他方の第2自由端部は、各々基礎部杭1400上に載設されている。換言すると、放射状に延在する鋼製アーム1200の第2自由端部だけが基礎部杭1400上に載設されている。
【0028】
鋼製アーム1200の間には、桶状部が形成されるようにコンクリート既製部材1300が設置されている。
【0029】
図2は、第2実施例による風力発電装置の一基礎部の平面図(上方から見た図)を示している。第2実施例による風力発電装置基礎部1000は、第1実施例による風力発電装置基礎部に対応することができる。風力発電装置基礎部1000は、円筒形状のセンタユニット1100を有する。複数の鋼製アーム又は鋼製支持体1200が、それらの第1端部を用いてセンタユニット1100に固定されている。これらの複数の鋼製アーム又は鋼製支持体1200は、センタユニット1100から放射状に延在している。任意選択的に、隣接する2つの鋼製アーム又は鋼製支持体1200の間の角度は30°であり、それにより例えば12本の鋼製アーム又は鋼製支持体1200が設けられている。隣接する2つの鋼製アーム又は鋼製支持体1200の間には、コンクリート既製部材1300が設けられている。特に各々3つのコンクリート既製部材1310、1320、1330が設けられている。第1コンクリート既製部材1310は(センタユニット1100から見て)外側に設けられており、壁部(外側壁部)を有する。第2コンクリート既製部材1320は、中間(外側と内側の間)に設けられており、第3コンクリート既製部材1330は、センタユニット1100に向かって設けられ、他の壁部(内側壁部)を有することができる。これらの3つのコンクリート既製部材と、隣接する2つの鋼製支持体1200により、桶状部が構成されている。
【0030】
図3−Aは、第3実施例による風力発電装置の一基礎部の断面図を示している。円筒形状のセンタユニット1100の周りには、複数の鋼製アーム又は鋼製支持体1200が設けられている。鋼製支持体1200の自由端部は、基礎部杭1400上に載設されている。各基礎部杭(パイル)1400は、下側の第1部分1410と、中間(下側と上側の間)の第2部分1420と、上側の第3部分1430を有する。この際、鋼製アーム又は鋼製支持体1200は、第3部分1430上に載設されている。鋼製アーム1200の自由端部1220は、例えば、セグメントアンカ1440と、ねじ付きロッド1450のようなロッドを介し、基礎部杭1400の第3部分1430に固定可能である。鋼製アーム1200の間には、複数のコンクリート既製部材1310、1320、1330が設けられており、この際、第1コンクリート既製部材1310は、外側壁部を有し、第3コンクリート既製部材1330は、内側壁部を有する。それにより第1から第3のコンクリート既製部材と、隣接する2つの鋼製アーム1200により、砂、土、砂利、又はコンクリート2000で満たすことのできる桶状部が形成される。
【0031】
図3−Bは、第3実施例による風力発電装置の基礎部の一部分の断面図を示している。本発明による風力発電装置基礎部は、放射状に延在する複数の鋼製アーム又は鋼製支持体1200が固定された円筒形状のセンタユニット1100を有する。鋼製支持体1200の間には、コンクリート既製部材1300が設けられており、該コンクリート既製部材1300は、鋼製支持体1200と共に桶状部を構成し、該桶状部には、砂、土、砂利、コンクリート2000を満たすことができる。コンクリート既製部材1310、1320、1330には、排水開口1301が設けられている。
【0032】
鋼製アーム1200の自由端部1220は、基礎部杭1400の第3部分1430上に載設されている。鋼製アーム1200の第2(自由)端部1220は、基礎部アンカ1440、1450を介し、各々基礎部杭1400の1つに固定可能である。鋼製支持体1200の第1端部1210は、各々センタユニット1100に固定されている。
【0033】
センタユニット1100は、第1(下側)側面端部1110と、第2(上側)側面端部1120を有する。第2(上側)側面端部1120には、風力発電装置の下側のタワーセグメント102ないしタワーセクションが配設される。
【0034】
図3−Cは、第3実施例による風力発電装置の基礎部の一部分の模式的な斜視図を示している。
図3−Cには、風力発電装置の基礎部がコンクリート既製部材を伴わない状態で示されている。それにより特に円筒形状のセンタユニット1100並びに放射状に延在する鋼製アームないし鋼製支持体1200、即ち星形基礎部を見ることができる。この際、鋼製支持体1200の自由端部1220は、各々基礎部杭1400上に位置し、それにより杭打ち基礎部が達成される。
【0035】
図4−A〜
図4−Fには、本発明による基礎部杭の様々な図が図示されている。
【0036】
図4−Aは、本発明による一基礎部の一基礎部杭の断面図を示している。基礎部杭1400は、第1部分1410と、第2部分1420と、第3部分1430を有する。この際、第1部分1410は下側部分であり、それに対して第2部分1420は中間部分である。第3部分1430は上側部分であり、該上側部分上へ鋼製支持体1200の自由端部1220が載設されている。第3部分1430には、各々セグメントアンカ1440並びに2本のねじ付きボルト1450が設けられている。これらのねじ付きボルト1450は、PU発泡パイプ(ポリウレタン発泡パイプ)1451の内部に設けられている。
【0037】
第3部分1430の上面部には、各々レべリングプレート1470が設けられている。基礎部杭1400の第3部分1430は、ねじ付きボルト1450を用い、鋼製アームないし鋼製支持体1200の下側端部へ固定可能である。鋼製支持体1200が固定される前に、各々の基礎部杭1400の各々のレべリングプレート1470は水準化(水平化)可能であり、それにより各々の鋼製アームないし鋼製支持体1200の下面部は水準化されており、従ってセンタユニット1100も水準化されている。センタユニット1100の水準化は極めて重要であり、それは、センタユニット1100の第2側面端部1120上に下側のタワーセグメント又はタワーセクション102を設置可能とするためである。風力発電装置のタワー102は、センタユニット1100の第2(上側)側面端部1120が正確に水平配向されている場合にのみ、正確に垂直配向することが可能である。この正確な水平配向は、基礎部杭1400の第3部分1430の上側端部上におけるレべリングプレート1470の設置と配向により達成される。
【0038】
基礎部杭1400の第3部分1430は、鋼製管材1431及び螺旋部又はスパイラル部1434を有する。
【0039】
本発明による複数のねじ付きボルト1450は、少なくともそれらの両端部にねじ山を有する。両端部の間の領域、即ち中間部分には、ねじ山を設けなくてもよい。
【0040】
第3部分1430と第2部分1420の間には、鋼製漏斗形状部1460が設けられており、該鋼製漏斗形状部1460は、第3部分1430の直径を第2部分1420の直径へ減少しつつ移行させる。
【0041】
第2部分1420は、同様に鋼製管材1421及び第2螺旋部又はスパイラル部1423を有する。
【0042】
第1部分1410は、同様に鋼製管材1411を有し、該鋼製管材1411は、第2部分1420の鋼製管材1421と同じ直径を有する。鋼製管材1411内には、螺旋部又はスパイラル部1413が設けられている。
【0043】
図4−Bは、
図4−Aの基礎部杭の一管材の模式的な断面図を示している。
図4−Bには、第1部分1410、第2部分1420、第3部分1430、並びに第2部分1420と第3部分1430の間の漏斗形状部1460が示されている。漏斗形状部1460は、第3部分1430の直径を第2部分1420の直径へ適合させるために用いられる。第1部分1410は、第1鋼製管材1411を有し、第2部分1420は、第2鋼製管材1421を有し、第3部分1430は、第3鋼製管材1431を有する。
【0044】
図4−Cは、第3部分1430の領域における
図4−Aの断面1−1に沿った断面図を示している。第3部分1430は、鋼製管材1431と、例えば16本のバー部材1432と、螺旋部又はスパイラル部1434と、ねじ付きボルト1450を受容するために用いられる2つの穿孔部1435を有する。鋼製管材1431には、例えばコンクリートを満たすことが可能である。
【0045】
図4−Dは、基礎部杭1400の第2部分1420の領域における
図4−Aの断面2−2に沿った断面図を示している。第2部分1420は、第2鋼製管材1421と、螺旋部又はスパイラル部1423と、例えば16本のバー部材1422を有する。
【0046】
第2部分1420の鋼製管材1421には、例えばコンクリートを満たすことが可能である。
【0047】
図4−Eは、基礎部杭1400の第1部分1410の領域における
図4−Aの断面3−3に沿った断面図を示している。
【0048】
図4−Fは、12本の基礎部杭1400a〜lの配置構成を模式的に示している。これらの杭の上には、鋼製支持体ないし鋼製アーム1200の自由端部が設置される。
【0049】
図5−Aは、風力発電装置の一基礎部の一センタユニットの断面図を示している。センタユニット1100は、円筒形状に構成されており、第1(下側)端部1110と、第2(上側)端部1120と、第1部分1140と、第2部分1150を有する。第1部分1140と第2部分1150の間には、複数の穿孔部1131を有するフランジ1130が設けられている。
【0050】
第1(下側)端部1110には、同様に複数の穿孔部1111を有するフランジが設けられている。第2(上側)端部1120は、同様に複数の穿孔部1121を有する。第1部分1140の領域には、外面部において複数の固定部分1160が設けられており、これらの固定部分1160は、鋼製アーム又は鋼製支持体1200の各々の第1端部1210を固定部分1160に固定又は溶接するために用いられる。
【0051】
図5−Bは、本発明による基礎部の一鋼製支持体の模式的な平面図(側方から見た図)を示している。鋼製アームないし鋼製支持体1200は、第1端部1210と第2端部1220を有し、この際、第1端部1210は、センタユニット1100に固定され、特にその固定部分1160に固定される。第2部分1220は(中央部分1230の)両側に補強支柱(補強リブ)1221を有する。鋼製支持体ないし鋼製アーム1200は、第1(下側)側面部1223と第2(上側)側面部1222を有する。任意選択的に鋼製支持体1200の各々の第1端部1210は、センタユニット1100の固定部分1160に溶接可能である。鋼製支持体1200は、各々中央部分1230を有し、該中央部分1230は、第1側面部1223と第2側面部1222の間において延在している。中央部分1230は、例えば鋼製板材として構成することが可能である。
【0052】
図5−Cは、
図5−Bの本発明による基礎部の鋼製支持体(鋼製アーム)の他の平面図(下方から見た図)を示している。
図5−Cには、特に第1(下側)側面部1223が示されている。鋼製支持体1200の第1端部1210の領域には、固定溶接部分1223aが設けられている。鋼製支持体1200の第2端部1220の領域には、プレート1223bが設けられている。
【0053】
図5−Dは、
図5−Bによる鋼製支持体(鋼製アーム)の一端部の平面図(放射方向に見た図)を示す図である。
図5−Dには、本発明による基礎部の鋼製支持体の一側面図が示されている。鋼製支持体1200は、第1(下側)側面部1223と、第2(上側)側面部1222と、これらの側面部の間の板材1230を有する。板材1230の両側には、補強支柱1221が設けられている。
【0054】
図5−Eは、本発明による基礎部の鋼製支持体の第1端部1210の平面図(側方から見た図)を示している。第1端部1210は、特にセンタユニット1100の固定部分1160に溶接される。
【0055】
図5−F及び
図5−Gは、各々、風力発電装置の本発明による一基礎部の一部分を示している。特に
図5−Fには、第2端部1220の平面図(放射方向に見た図)が示されている。鋼製支持体1200は、第1(下側)側面部1223と、第2(上側)側面部1222と、これらの側面部の間にある板材1230を有する。板材1230とコンクリート既製部材1300の間には、例えばポリマーから成る圧力パッド1227を設けることが可能である。
【0056】
図5−Gにおいては、圧力パッドではなく、コンクリート既製部材1300と鋼製アーム1200の間のポケット1228内にスピンドルが設けられている。
【0057】
図6−A〜
図6−Hは、本発明による風力発電装置基礎部のコンクリート既製部材の様々な図を示している。コンクリート既製部材1300は、本発明による風力発電装置の基礎部において隣接する鋼製支持体ないし鋼製アーム1200の間に設置される。コンクリート既製部材1300は、3つの部材に分かれており、従って第1部材1310と、第2部材1320と、第3部材1330を有する。第1コンクリート既製部材1310は、外側の縁部に設けられ、第2コンクリート既製部材1320は、中間に設けられ、第3コンクリート部材1330は、内側に設けられている。
【0058】
第1コンクリート既製部材1310と第3コンクリート既製部材1330は、各々壁部を有し、それによりコンクリート既製部材1310〜1330と、隣接する2つの鋼製支持体1200により、砂利、砂、土、コンクリート2000で満たすことのできる桶状部が形成される。
【0059】
図6−Bから
図6−Dには、第1コンクリート既製部材1310の様々な図が示されている。第1コンクリート既製部材1310は、壁部1311と、底部1312と、壁部1311の反対側に位置する真直ぐの側面部1313を有する。この際、壁部1311は、底部1312に対して実質的に直角に構成されている。第1コンクリート既製部材1310は、実質的に五角形で構成されており、この際、両方の側面部1314には、各々切欠部1315が設けられている。
【0060】
図6−E及び
図6−Fは、第2コンクリート既製部材1320の様々な図を示している。第2コンクリート既製部材1320は、第1側面部1321と第2側面部1323を有し、これらの側面部は、互いに平行に配置されている。更に第2コンクリート既製部材1320は、2つの側面部1324を有する。
【0061】
図6−G及び
図6−Hは、第3コンクリート既製部材1330の様々な図を示している。第3コンクリート既製部材1330は、壁部1333と第1側面部1331を有し、これらは、互いに平行に配設されている。更に第3コンクリート既製部材1330は、底部1332を有し、該底部1332は、壁部1333に対して実質的に直角に設けられている。
【符号の説明】
【0062】
102 タワーセグメント
1000 風力発電装置基礎部
1100 センタユニット
1110 第1端部(第1側面端部)
1111 穿孔部
1120 第2端部(第2側面端部)
1121 穿孔部
1130 フランジ
1131 穿孔部
1140 第1部分
1150 第2部分
1160 固定部分
1200 鋼製支持体ないし鋼製アーム
1210 第1端部
1211 穿孔部
1220 第2端部(自由端部)
1221 補強支柱(補強リブ)
1222 第2側面部
1223 第1側面部
1223a 固定溶接部分
1223b プレート
1227 圧力パッド
1228 ポケット
1230 中央部分(板材)
1300 コンクリート既製部材
1301 排水開口
1310 第1コンクリート既製部材
1311 壁部
1312 底部
1313 側面部
1314 側面部
1315 切欠部
1320 第2コンクリート既製部材
1321 側面部
1322 底部
1323 側面部
1324 側面部
1330 第3コンクリート既製部材
1331 側面部
1332 底部
1333 壁部
1334 側面部
1400 基礎部杭
1410 第1部分
1411 鋼製管材
1412 バー部材
1413 螺旋部(スパイラル部)
1420 第2部分
1421 鋼製管材
1422 バー部材
1423 螺旋部(スパイラル部)
1430 第3部分
1431 鋼製管材
1432 バー部材
1434 螺旋部(スパイラル部)
1435 穿孔部
1440 基礎部アンカ(セグメントアンカ)
1450 基礎部アンカ(ねじ付きロッド/ねじ付きボルト)
1451 PU発泡パイプ
1460 漏斗形状部
1461 鋼製管材
1470 レべリングプレート
2000 コンクリート