(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1、第2駆動信号は、前記受信した前記出力指示に従ってデューティー比が変化するパルス幅信号変調信号であることを特徴とする請求項1に記載の無線受信駆動装置。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態における無線システムの構成を示した概略図である。図示する例では、無線システム1は、電動玩具10と電子機器20とを含んでいる。
【0011】
電動玩具10は、例えば、スイッチをオンすることで一定速度で動くミニチュアの電車や、ミニチュアカー等の電動玩具である。図示する例では、電動玩具10は、電池収納部101と、電池端子A102と、電池端子B103と、外部スイッチ104と、モータ105と、車輪A106と、車輪B107とを備えている。
【0012】
電子機器20は、例えば、スマートフォンや、携帯電話機や、タブレット端末、ラジオコントロール送信機等の電子機器である。図示する例では、電子機器20は、表示部201と操作部202とを備えている。
【0013】
無線受信駆動装置30は、例えば、電子機器20からのモータ出力指示を内包する無線信号を受信して、前記指示にしたがったモータ駆動信号を生成し、駆動信号を出力する電子機器である。図示する例では、電池301と、無線受信駆動回路302を備えている。
【0014】
電池収納部101は、無線受信駆動装置30を収納する。
【0015】
電池端子A102と電池端子B103は無線受信駆動装置30と外部スイッチ104およびモータ105を電気的に結合する接点である。
【0016】
外部スイッチ104は、無線受信駆動装置30とモータ105との間に直列に接続され、スイッチオンにより無線受信駆動装置30とモータ105を電気的に接続状態にする。
また、スイッチオフにより無線受信駆動装置30とモータ105を電気的に切断状態にする。
【0017】
モータ105は、外部スイッチ104がオンの場合、無線受信駆動装置30の駆動信号出力に応じて、回転停止または、回転速度を増減する。
【0019】
車輪B107は、モータ105の回転運動に連動して回転する。
【0020】
表示部201は、モータの出力指示量を表示する。図示する例では、スライドバー203の位置でモータ駆動信号出力値0%(駆動信号出力なし)から100%(駆動信号出力値最大)の間の現在のモータ駆動信号出力値を示す。
【0021】
操作部202は、モータの出力指示量を変更させる。図示する例では、スライドバー203をつまみ、移動させることでモータ105の出力指示量を変化させる。
【0022】
電池301は、無線受信駆動装置30の内部に装着する。無線受信駆動装置30を交換可能な構造として、内部に装着してもよい。
【0023】
無線受信駆動回路302は、電池301を装着している期間、無線受信駆動装置30と接続された外部スイッチ104がオンしたか否かを判定し、外部スイッチ104がオン状態である場合には、無線受信駆動回路302内の無線受信部への電源供給が行われ、電子機器20からのモータ出力指示を内包する無線信号を受信する。
【0024】
電子機器20からのモータ出力指示値が0%の場合は、モータ駆動信号出力は行われない。電子機器20からのモータ出力指示値が100%の場合は、最大モータ駆動信号出力を出力する。
【0025】
一実施形態として、モータ駆動出力信号は、PWM(パルス幅信号変調)信号とすることができる。
【0026】
また、外部スイッチ104がオフ状態か、電池収納部101から無線受信駆動装置30が外れた場合には、無線受信駆動回路302内の無線受信部への電源供給を停止する。
【0027】
図2は、電動玩具10の電気的な信号の流れを基に機能ブロックに分けた概念図である。
【0028】
電池部301’は、無線受信駆動装置30に含まれ、無線受信駆動回路302への電源を供給する。
【0029】
無線受信駆動回路302は、外部スイッチ検出部303と無線受信部304と駆動信号生成部305とを備えている。
【0030】
外部スイッチ部104’は、無線受信駆動回路302とモータ部105’を電気的に接続または切断する。
【0031】
モータ部105’は、無線受信駆動装置30からのモータ駆動信号出力を回転運動に変換する。
【0032】
無線受信駆動回路302の動作を電気的な信号の流れを基に説明する。電池部301’ならびに無線受信駆動装置30は、それぞれ装着された状態であるものとする。
【0033】
外部スイッチ検出部303は、電池部301’装着により外部スイッチ動作を開始する。外部スイッチ検出部303は、外部スイッチ部104’のオン状態またはオフ状態を検出する。外部スイッチ検出部303は、外部スイッチ部104’がオン状態だった場合、無線受信部304の電源供給を行う。また、外部スイッチ部104’がオフ状態だった場合、無線受信部304の電源供給を停止する。
【0034】
無線受信部304は、電源供給されている間、電子機器20からのモータ出力指示値を受信する。
【0035】
駆動信号生成部305は、受信したモータ出力指示値を基に、PWM(パルス幅信号変調)信号を生成し、モータ駆動信号出力を増幅する。
【0036】
モータ出力指示値が0%の場合は、デューティー比0%(ローレベルのみ)の信号を生成し、50%の場合は、デューティー比50%(ローレベルとハイレベルの比が半分)の信号を生成し、100%の場合は、デューティー比100%(ハイレベルのみ)の信号を生成する。
【0037】
駆動信号生成部305で生成された駆動信号出力は、モータ部105’へ伝達され、モータを回転させる。
【0038】
図3は、無線受信駆動装置30の回路構成図である。
【0039】
無線受信駆動装置30は、電池301と無線受信駆動回路302を備えている。
【0040】
無線受信駆動回路302は、外部スイッチ検出回路401と無線受信回路402と駆動回路403とを備えている。
【0041】
電池端子A102と電池端子B103を通じて、外部スイッチ104とモータ105と電気的に接続される。
【0042】
外部スイッチ検出回路401は、DC−DCコンバータ410と論理和回路411とダイオード412ならびに抵抗413とコンデンサ414を備える。図示する例では、外部スイッチ104がオンした場合、論理和入力411(1)がハイレベルとなり、論理和回路411出力がハイレベルとなり、DC−DCコンバータ410出力もハイレベルとなり、無線受信回路402内、無線モジュール421の電源入力ポート422へ電源供給が開始される。
【0043】
無線受信回路402は、無線モジュール421とアンテナ423を備える。図示する例では、無線モジュール421は、Bluetooth(登録商標)やラジオコントロール無線等の電子機器20と無線通信可能な近距離無線規格を搭載したモジュールである。外部スイッチ検出回路401からの電源供給により電子機器20との無線接続を開始し、モータの出力指示を待つ。
【0044】
無線モジュール421は、あらかじめ、モータ出力指示値が0%の場合は、デューティー比0%(ローレベルのみ)の信号を生成し、50%の場合は、デューティー比50%(ローレベルとハイレベルの比が半分)の信号を生成し、100%の場合は、デューティー比100%(ハイレベルのみ)の信号を生成して、駆動信号出力ポート424から出力するようにプログラムされている。
【0045】
駆動信号出力ポート424からの出力信号は、駆動回路403に入力され、モータ駆動電流を増幅する。
【0046】
駆動回路403は、トランジスタ431と抵抗432を備える。図示する例では、駆動信号出力がローレベルの場合は、トランジスタ431がオフ状態となり、モータ105には電流は流れず、回転もしない。駆動信号出力がハイレベルの場合は、トランジスタ431がオン状態となり、モータ105に電流が流れ、回転を開始する。再度、ローレベルとなった場合は、モータの持つコイル特性により徐々に回転が落ちていくこととなる。ここで再度、駆動信号出力がハイレベルとなると、再度回転が速くなる。この特性を使って、PWM制御により任意のモータ105を回転数で回転させることができる。
【0047】
ここで、外部スイッチ検出回路401は、駆動信号出力がハイレベルとなるとトランジスタ431がオン状態となるため、論論理和入力411(1)はローレベルに変化するが、同時に論理和入力411(2)がハイレベルとなるため、無線受信回路402への電源入力は維持される。
【0048】
駆動信号出力がローレベルの期間中に、外部スイッチ104をオンからオフに切り替えると、外部スイッチ検出回路401は、論論理和入力411(1)もローレベルに変化し、論理和回路411出力がローレベルとなり、DC−DCコンバータ410出力もローレベルとなり、無線受信回路402への電源入力は停止する。
【0049】
図示する例では、駆動信号出力をデューティー比100%で出力し続けていると駆動信号出力がハイレベルの期間中は、論理和入力411(2)が引き続き、ハイレベルとなるため、外部スイッチの状態を検出できない。
【0050】
確実に外部スイッチ104の状態の検出させるために、モータ出力指示値の最大値は100%未満の最大値とするか、無線モジュール421のプログラムの最大デューティー比100%未満の最大値とするようにしてもよい。
【0051】
図示する例では、電池部301’の装着によって、まず、外部スイッチ検出回路401へ電源供給が行われるが、抵抗413を適切に選択することによって、ほとんど電力を消費することなく、外部スイッチ状態を検出することができる。通常、無線受信回路402は、ミリワットオーダーの電力を消費するため、外部スイッチ104がオフ状態を自動的に検出して、無線受信回路402の電力供給を自ら停止することで、不用意な電力消耗を防ぐことができる。
【0052】
図4は、外部スイッチ104をオンしてから、駆動信号出力がローレベル期間中に、外部スイッチ104がオフされるまでの各回路の信号レベルを示したタイミングチャートである。
【0053】
図5は、外部スイッチ104をオンしてから、駆動信号出力がハイレベル期間中に、外部スイッチ104がオフされた場合の各回路の信号レベルを示したタイミングチャートである。
【0054】
外部スイッチ104をオンする(時刻t1)と、論理和入力411(1)は、ハイレベルとなると同時に、論理和回路411出力すなわち電源入力ポート422もハイレベルとなり、無線受信回路402に電源が供給される。
【0055】
電子機器20からのモータ出力指示値を受信する(時刻t2)と、無線モジュール421は、モータ出力指示値が0%の場合は、デューティー比0%(ローレベルのみ)の信号を生成し、50%の場合は、デューティー比50%(ローレベルとハイレベルの比が半分)の信号を生成し、100%の場合は、デューティー比100%(ハイレベルのみ)の信号を生成して、駆動信号出力ポート424から出力する。
【0056】
駆動信号出力がハイレベルとなるとトランジスタ431がオン状態となるため、論論理和入力411(1)はローレベルに変化するが、同時に論理和入力411(2)がハイレベルとなるため、論理和回路411出力すなわち電源入力ポート422はハイレベルが維持される。
【0057】
図4において、駆動信号出力がローレベル期間中に、外部スイッチ104がオフされる(時刻t3)と、論理和入力411(1)は、ローレベルに変化し、論理和回路411出力すなわち電源入力ポート422もローレベルとなり、無線受信回路402への電源入力は停止される。
【0058】
図5において、駆動信号出力がハイレベル期間中に、外部スイッチ104がオフされる(時刻t3’)ても、論理和入力411(2)が引き続き、ハイレベルとなるため、駆動信号出力がローレベルとなる(時刻t4)まで、無線受信回路402への電源入力は維持される。
【0059】
確実に外部スイッチ104の状態の検出させるために、モータ出力指示値の最大値は100%未満の最大値とするか、無線モジュール421のプログラムの最大デューティー比100%未満の最大値とするようにしてもよい。
【0060】
次に、
図2および
図6を参照して、無線受信駆動装置30の電源供給処理手順について説明する。
図6は、無線受信駆動装置30の電源供給処理手順を示したフローチャートである。
【0061】
(ステップS101)電池部301’装着により外部スイッチ動作(ステップS102)を開始する。
【0062】
(ステップS102)外部スイッチ検出部303は、外部スイッチ部104’のオン状態またはオフ状態を検出する。外部スイッチ部104’がオン状態だった場合、ステップS103へ進む。また、外部スイッチ部104’がオフ状態だった場合、ステップS104へ進む。
【0063】
(ステップS103)外部スイッチ検出部303は、無線受信部304の電源供給をオンする。次にステップS105へ進む。
【0064】
(ステップS104)外部スイッチ検出部303は、無線受信部304の電源供給をオフする。次にステップS102へ進む。
【0065】
(ステップS105)無線受信部304は、電源供給されている間、電子機器20からのモータ出力指示値を受信する。モータ出力指示値を受信した場合は、ステップS106へ進む。モータ出力指示値を受信しなかった場合は、ステップS102へ進む。
【0066】
(ステップS106)駆動信号生成部305は、受信したモータ出力指示値を基に、PWM(パルス幅信号変調)信号を生成し、モータ駆動信号出力を増幅し、モータ部105’へ伝達され、モータを回転させる。次にステップS102へ進む。
【0067】
上述した通り、本実施形態では無線受信駆動装置30の外部スイッチ検出部303が接続された外部スイッチ104のオン・オフ状態を判定し、オン状態と判定した場合には無線受信部304への電源供給を行い、オフ状態と判定した場合には無線受信部304への電源供給を行わない。これにより電池収納部101に無線受信駆動装置30を装着したままでも、無線受信駆動装置30と接続された外部スイッチ104すなわち例えば電動玩具のスイッチに連動して無線受信駆動装置30の電源供給を制御することができる。
【0068】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。例えば、上述した実施形態では、外部スイッチ検出部303は、DC−DCコンバータ410と論理和回路411とダイオード412ならびに抵抗413とコンデンサ414で構成したが、同様の機能を実現するASICを利用してもよい。
【0069】
また、上述した実施形態では、駆動回路403は、一方向のみ回転する構成としたが、無線モジュール421の駆動信号出力ポートをさらに複数本用意して、逆方向のモータ出力指示値を受信した場合には、駆動信号出力ポート424とは別のポートから駆動信号を生成させるようにプログラミングし、駆動回路403に新たに用意した逆回転用のトランジスタを駆動させてモータを両方向回転させる構成としてもよい。