(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、ポインティングデバイスのような絶対マッピング方式の入力装置を用いて、ユーザ所望の地点にカーソルを位置させてアイテムを操作することができるようにするディスプレイ装置、入力装置及びこれらの座標補正方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記目的を達成するための本発明の一実施形態に係るディスプレイシステムの座標補正方法は、入力装置が、動き情報を獲得してディスプレイ装置に伝送するステップと、前記ディスプレイ装置が、前記入力装置から受信された動き情報に基づいて座標値を算出し、前記算出された座標値にカーソルをディスプレイするステップと、前記入力装置からボタン選択命令が受信されると、前記ディスプレイ装置が、前記ボタン選択命令が受信された以後に算出された座標値を補正する第1補正ステップと、前記ディスプレイ装置が、前記第1補正ステップによって補正された座標値にカーソルをディスプレイし、前記ボタン選択命令に応じて、前記カーソルの位置するアイテムを操作するステップとを含む。
【0009】
そして、前記第1補正ステップは、前記算出された座標値を、前記ボタン選択命令が受信される前、予め設定された時間の間に前記算出された座標値の変化のない安定状態を構成する座標値に補正してよい。
【0010】
なお、前記第1補正ステップは、前記カーソルがアイテムに位置する間に前記入力装置からボタン選択命令が受信される場合、前記ボタン選択命令が受信された以後に算出された座標値が前記アイテムから外れるとしても、前記ボタン選択命令が受信される前に安定状態を構成する座標値が前記アイテム内に存在すると、前記座標値を前記アイテム内に補正してよい。
【0011】
そして、前記ディスプレイするステップは、前記入力装置の動きの瞬間速度に応じて、前記ボタン選択命令が受信された後に算出された座標値を補正する第2補正ステップと、前記第2補正ステップによって補正された座標値にカーソルをディスプレイするステップとを含んでよい。
【0012】
なお、前記第2補正ステップは、前記瞬間速度が予め設定された第1値以上である場合、前記ボタン選択命令が受信された後に算出された座標値をそのまま反映して前記カーソルをディスプレイし、前記瞬間速度が予め設定された第2値未満である場合、前記ボタン選択命令が受信された後に算出された座標値を以前に算出された座標値に補正してよい。
【0013】
そして、前記第2補正ステップは、前記瞬間速度が前記第2値以上であって、かつ、前記第1値未満である場合、前記瞬間速度に応じて加重値を与えて、前記算出された座標値を補正してよい。
【0014】
なお、前記第1補正ステップは、前記ボタン選択命令が受信される時間の長さ及び前記ボタン選択命令が受信される間に算出される座標値の変化量のうち、少なくとも一方を判断し、前記ボタン選択命令がクリック命令か、ドラッグ命令かを判断するステップを更に含んでよい。
【0015】
そして、前記判断するステップは、前記ボタン選択命令が受信される時間が予め設定された時間以下か、前記ボタン選択命令が受信された時間が予め設定された時間以上であって、かつ、前記ボタン選択命令が受信される間に算出される座標値の変化量が予め設定された値未満である場合、前記ボタン選択命令をクリック命令と判断してよい。
【0016】
なお、前記判断するステップは、前記ボタン選択命令が受信された時間が予め設定された時間以上であって、かつ、前記ボタン選択命令が受信される間に算出される座標値の変化量が予め設定された値以上である場合、前記ボタン選択命令をドラッグ命令と判断してよい。
【0017】
そして、前記操作するステップは、前記ボタン選択命令がクリック命令である場合、前記カーソルの位置するアイテムを実行し、前記ボタン選択命令がドラッグ命令である場合、前記カーソルの位置するアイテムを前記入力装置の操作に応じて移動してよい。
【0018】
なお、前記入力装置は、前記入力装置の指示する地点に座標値をディスプレイする絶対マッピング方式の入力装置であってよい。
【0019】
一方、前記目的を達成するための本発明の一実施形態に係るディスプレイ装置は、カーソル及びアイテムのうち、少なくとも一方をディスプレイするディスプレイ部と、外部の入力装置と通信を行う通信部と、前記通信部を介して受信された入力装置の動き情報を用いて座標値を算出し、前記算出された座標値に前記カーソルをディスプレイし、前記通信部を介して入力装置からボタン選択命令が受信されると、前記ボタン選択命令が受信された以後に算出された座標値を補正し、前記補正された座標値にカーソルをディスプレイするように前記ディスプレイ部を制御し、前記ボタン選択命令に応じて、前記カーソルの位置するアイテムを操作する制御部とを含む。
【0020】
そして、前記制御部は、前記算出された座標値を、前記ボタン選択命令が受信される前、予め設定された時間の間に前記算出された座標値の変化のない安定状態を構成する座標値に補正してよい。
【0021】
なお、前記制御部は、前記カーソルがアイテムに位置する間に前記入力装置からボタン選択命令が受信される場合、前記ボタン選択命令が受信された以後に算出された座標値が前記アイテムから外れるとしても、前記ボタン選択命令が受信される前に安定状態を構成する座標値が前記アイテム内に存在すると、前記座標値を前記アイテム内に補正してよい。
【0022】
そして、前記制御部は、前記入力装置の動きの瞬間速度に応じて、前記ボタン選択命令が受信された後に算出された座標値を補正し、前記制御部によって補正された座標値にカーソルをディスプレイするように前記ディスプレイ部を制御してよい。
【0023】
なお、前記制御部は、前記瞬間速度が予め設定された第1値以上である場合、前記ボタン選択命令が受信された後に算出された座標値をそのまま反映して前記カーソルをディスプレイし、前記瞬間速度が予め設定された第2値未満である場合、前記ボタン選択命令が受信された後に算出された座標値を以前に算出された座標値に補正してよい。
【0024】
そして、前記制御部は、前記瞬間速度が前記第2値以上であって、かつ、前記第1値未満である場合、前記瞬間速度に応じて加重値を与えて、前記算出された座標値を補正してよい。
【0025】
なお、前記制御部は、前記ボタン選択命令が受信される時間の長さ及び前記ボタン選択命令が受信される間に算出される座標値の変化量のうち、少なくとも一方を判断し、前記ボタン選択命令がクリック命令か、ドラッグ命令かを判断してよい。
【0026】
そして、前記制御部は、前記ボタン選択命令が受信される時間が予め設定された時間以下か、前記ボタン選択命令が受信された時間が予め設定された時間以上であって、かつ、前記ボタン選択命令が受信される間に算出される座標値の変化量が予め設定された値未満である場合、前記ボタン選択命令をクリック命令と判断してよい。
【0027】
なお、前記制御部は、前記ボタン選択命令が受信された時間が予め設定された時間以上であって、かつ、前記ボタン選択命令が受信される間に算出される座標値の変化量が予め設定された値以上である場合、前記ボタン選択命令をドラッグ命令と判断してよい。
【0028】
そして、前記制御部は、前記ボタン選択命令がクリック命令である場合、前記カーソルの位置するアイテムを実行し、前記ボタン選択命令がドラッグ命令である場合、前記カーソルの位置するアイテムを前記入力装置の操作に応じて移動してよい。
【0029】
なお、前記入力装置は、前記入力装置の指示する地点に座標値をディスプレイする絶対マッピング方式の入力装置であってよい。
【0030】
一方、前記目的を達成するための本発明の一実施形態に係るディスプレイ装置にディスプレイされるカーソルを制御するための入力装置は、ボタン選択命令を入力するためのボタンと、前記入力装置の動きを検知する検知部と、前記ディスプレイ装置と通信を行う通信部と、前記検知部によって検知された入力装置の動きを検知し、前記入力装置の指示する地点の座標値を算出し、前記ボタンが選択されると、前記ボタン選択命令が選択された以後に算出された座標値を、前記入力装置のボタンが選択される前に安定状態を構成する座標値を補正し、前記入力装置のボタン選択及び前記安定状態を構成する座標値情報を前記ディスプレイ装置に伝送するように前記通信部を制御する制御部とを含む。
【0031】
一方、前記目的を達成するための本発明の一実施形態に係るディスプレイシステムは、動き情報を検知し、ボタン伝送命令を入力される入力装置と、前記入力装置から動き情報を受信して座標値を算出し、前記算出された座標値にカーソルをディスプレイし、前記入力装置からボタン選択命令が受信されると、前記ボタン選択命令が受信された以後に算出された座標値を、前記ボタン選択命令が受信される前に安定状態を構成する座標値に補正して前記補正された座標値にカーソルをディスプレイし、前記ボタン選択命令に応じて前記カーソルの位置するアイテムを操作するディスプレイ装置とを含む。
【発明の効果】
【0032】
以上説明したように、本発明によれば、ユーザは、ポインティングデバイスのような絶対マッピング方式の入力装置を用いて、自分所望の位置にカーソルを位置させてディスプレイアイテムを実行させることができるようになる。
【発明を実施するための形態】
【0034】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
【0035】
図1は、本発明の一実施形態に係るディスプレイ装置100及び入力装置200を含むディスプレイシステム10を示す図である。
図1に示すように、ディスプレイ装置100は、スマートテレビのようなディスプレイ装置であってよいが、それは一実施形態に過ぎず、デスクトップパソコン、タブレットパソコン、スマートフォン等のようなディスプレイ装置で実現されてよい。なお、入力装置200は、
図1に示すように、ポインティングデバイスのような入力装置であってよいが、それは一実施形態に過ぎず、デジタルペン等のような多様な装置で実現されてよい。
【0036】
入力装置200は、ユーザによる入力装置200の動きを検知し、ディスプレイ装置100に動き情報を伝送する。このとき、入力装置200は、9軸センサによって入力装置200の動き情報を検知することができ、動き情報には、入力装置200のヨー(yaw)角、ピッチ(pitch)角、ロール(roll)角に関する動き情報を含むことができる。
【0037】
ディスプレイ装置100は、入力装置200の動き情報を受信し、入力装置200の指示する座標の座標値を算出する。具体的に、ディスプレイ装置100は、入力装置のヨー角、ピッチ角、ロール角に関する動き情報を判断し、入力装置200の指示する座標の座標値を算出することができる。このとき、ディスプレイ装置100は、算出された座標値の瞬間速度を判断して算出された座標値を補正することができる。
【0038】
そして、ディスプレイ装置100は、算出された座標値または補正された座標値にカーソルをディスプレイする。
【0039】
そして、ディスプレイ装置100は、入力装置200からボタン選択命令が入力されたか否かを判断する。入力装置200からボタン選択命令が受信されると、ディスプレイ装置100は、ボタン選択命令が入力された以後に算出された座標値を、ボタン選択命令が受信される前に安定状態を構成する座標値に補正することができる。このとき、安定状態を構成する座標値は、ボタン選択命令が受信される前に予め設定された時間の間に算出された座標値の変化のない区間の座標値のことをいう。
【0040】
そして、ディスプレイ装置100は、安定状態を構成する座標値にカーソルをディスプレイし、ボタン選択命令に応じてカーソルの位置するアイテムを操作することができる。このとき、ディスプレイ装置100は、ボタン選択命令をクリック命令と判断する場合、カーソルの位置するアイテムを実行することができ、ボタン選択命令をドラッグ命令と判断する場合、カーソルの位置するアイテムを入力装置200の操作に応じて移動させることができる。
【0041】
上述のようなディスプレイシステム10によって、ユーザは、ポインティングデバイスのような絶対マッピング方式の入力装置を用いて、自分所望の位置にカーソルを位置させてディスプレイアイテムを実行させることができるようになる。
【0042】
以下では、
図2ないし
図5を参照して、ディスプレイシステム10の構成について詳細に説明する。
【0043】
図2は、本発明の一実施形態に係るディスプレイ装置100の構成を概略に示すブロック図である。
図2に示すように、ディスプレイ装置100は、通信部110と、ディスプレイ部120及び制御部130を含む。
【0044】
通信部110は、外部の入力装置200と通信を行う。このとき、通信部110は、入力装置200から入力装置200の動き情報及びボタン選択命令のうち、少なくとも一方を受信することができる。
【0045】
ディスプレイ部120は、制御部130によって映像データを出力する。特に、ディスプレイ部120は、入力装置200の指示する座標にカーソルをディスプレイすることができる。なお、ディスプレイ部120は多様な機能を行うことができるディスプレイアイテムをディスプレイすることができる。
【0046】
制御部130は、ディスプレイ装置100の動作全般を制御する。具体的に、通信部110を介して入力装置200から動き情報が受信されると、制御部130は、入力装置200の指示する地点の座標値を算出し、算出された座標値にカーソルをディスプレイするようにディスプレイ部120を制御する。そして、通信部110を介して入力装置200からボタン選択命令が受信されると、制御部130は、ボタン選択命令が入力された以後に算出された座標値を、ボタン選択命令が受信される前に安定状態を構成する座標値に補正し、補正された座標値にカーソルをディスプレイするようにディスプレイ部120を制御する。そして、制御部130は、ボタン選択命令に応じてカーソルの位置するアイテムを操作する。
【0047】
具体的に、通信部110を介して入力装置200から動き情報が受信されると、制御部130は、入力装置200の動き情報に基づいて、入力装置200の指示する座標の座標値を算出することができる。このとき、入力装置200の動き情報は、入力装置200のヨー角、ピッチ角、ロール角のうち、少なくとも一つに関する動き情報を含んでよい。
【0048】
このとき、制御部130は、算出された座標値における瞬間速度に応じて算出された座標値を補正することができる。具体的に、算出された座標値における瞬間速度が予め設定された最大値以上である場合、制御部130は、算出された座標値をそのまま反映してカーソルをディスプレイするように、ディスプレイ部120を制御することができる。算出された座標値における瞬間速度が予め設定された最小値未満である場合、制御部130は、算出された座標値を以前に算出された座標値に補正し、以前に算出された座標値にカーソルをディスプレイするようにディスプレイ部120を制御することができる。すなわち、瞬間速度が予め設定された最小値未満である場合、制御部130はカーソルを動かすことなく、以前の座標値にそのままディスプレイすることができる。算出された座標値における瞬間速度が最小値以上であって、かつ、最大値未満である場合、制御部130は、判断された瞬間速度に応じて算出された座標値を現在算出された座標値及び以前に算出された座標値の間の座標値に補正し、カーソルをディスプレイするようにディスプレイ部120を制御することができる。このとき、制御部130は、算出された座標値に加重値を与えて、座標値を補正することができる。ここで、加重値は0から1までの間の値として、ディスプレイの瞬間速度に比例してよい。すなわち、瞬間速度が最大値に近いほど、現在算出された座標値に近いように座標値を補正してカーソルをディスプレイし、瞬間速度が最小値に近いほど、以前に算出された座標値に近いように座標値を補正し、カーソルをディスプレイするようにディスプレイ部120を制御することができる。
【0049】
上述の補正動作を通じて、ディスプレイ装置100はユーザの意図しない入力装置200の動きによるカーソルの移動を最小限化することができるようになる。
【0050】
カーソルをディスプレイする間、通信部110を介して入力装置200からボタン選択命令が受信されると、制御部130は、ボタン選択命令が受信された以後に算出された座標値を、ボタン選択命令が受信される前に安定状態を構成する座標値に補正し、補正された座標値にカーソルをディスプレイすることができる。そして、制御部130は、ボタン選択命令に応じてカーソルの位置するアイテムを操作することができる。
【0051】
具体的に、制御部130は、ボタン選択命令が受信される時間が予め設定された時間以下(例えば、1秒)かを判断する。ボタン選択命令が受信される時間が予め設定された時間以下である場合、制御部130は、ボタン選択命令をクリック命令と判断し、ボタン選択命令が受信された以後に算出された座標値を安定状態を構成する座標値に補正し、補正された座標値にディスプレイされたカーソルの位置するアイテムを実行することができる。
【0052】
ボタン選択命令が受信される時間が予め設定された時間を超過する場合、制御部130は、ボタン選択命令が受信される間、算出された座標値の変化量を判断する。そして、算出される座標値の変化量が予め設定された値未満である場合、制御部130は、ボタン選択命令をクリック命令と判断し、ボタン選択命令が受信された以後に算出された座標値を安定状態を構成する座標値に補正し、補正された座標値にディスプレイされたカーソルの位置するアイテムを実行することができる。
【0053】
しかし、算出される座標値の変化量が予め設定された値以上である場合、制御部130は、ボタン選択命令をドラッグ命令と判断し、入力装置200のボタンが選択される間に算出される座標値の変化量をそのまま反映し、カーソルの位置するアイテムを入力装置200の操作に応じて移動するようにディスプレイ部120を制御することができる。
【0054】
上述のように、入力装置200のボタンが選択される間、ユーザの意図しない動きを補正し、ユーザ所望のアイテム操作を行うことができるようになる。
【0055】
図3は、本発明の一実施形態に係るディスプレイ装置100の構成を詳細に示すブロック図である。
図3に示すように、ディスプレイ装置100は、通信部110と、ディスプレイ部120と、制御部130と、映像受信部140と、オーディオ出力部150と、保存部160と、オーディオ処理部170及びビデオ処理部180を含む。
【0056】
通信部110は、多様な通信方式によって多様な外部機器と通信を行う構成である。通信部110は、Wi−Fiチップ、ブルートゥースチップ、NFCチップ、無線通信チップ等のような多様な通信チップを含んでよい。このとき、Wi−Fiチップや、ブルートゥースチップ、NFCチップは、それぞれ、Wi−Fi方式、ブルートゥース方式、NFC方式で通信を行う。その中、NFCチップは、135kHz、13.56MHz、433MHz、860〜960MHz、2.45GHz等のような多様なRF−ID周波数帯域のうち、13.56MHz帯域を使用するNFC(Near Field Communication)方式で動作するチップを意味する。Wi−Fiチップやブルートゥースチップを利用する場合には、SSIDおよびセッションキー等のような各種接続情報を先に送受信し、それを用いて通信接続した後、各種情報を送受信することができる。無線通信チップは、IEEE、Zigbee(登録商標)、3G(3rd Generation)、3GPP(3rd Generation Partnership Project)、LTE(Long Term Evolution)等のような多様な通信規格に応じて通信を行うチップを意味する。
【0057】
特に、通信部110は、外部の入力装置200と通信を行い、入力装置200から動き情報及びボタン選択命令を受信することができる。
【0058】
ディスプレイ部120は、映像受信部140から受信した映像データをビデオ処理部180で処理したビデオフレーム及びグラフィック処理部133から生成された多様な画面のうち少なくとも一つをディスプレイする。特に、ディスプレイ部120は、カーソル及び少なくとも一つのディスプレイアイテムをディスプレイすることができる。
【0059】
映像受信部140は、多様なソースを通じて映像データを受信する。例えば、映像受信部140は、外部の放送局から放送データを受信することができ、外部装置(例えば、DVD装置)から映像データを受信することができる。
【0060】
オーディオ出力部150は、オーディオ処理部170で処理された各種オーディオデータだけでなく、各種報知音や音声データを出力する構成である。
【0061】
保存部160は、ディスプレイ装置100を駆動するための多様なモジュールを保存する。例えば、保存部160には、ベースモジュール、センシングモジュール、通信モジュール、プレゼンテーションモジュール、ウェブブラウザモジュール及びサービスモジュールを含むソフトウェアが保存されてよい。このとき、ベースモジュールは、ディスプレイ装置100に含まれた各ハードウェアから伝達される信号を処理して上位レイヤモジュールに伝達する基礎モジュールである。センシングモジュールは、各種センサから情報を収集し、収集された情報を分析及び管理するモジュールとして、顔認識モジュール、音声認識モジュール、モーション認識モジュール、NFC認識モジュール等を含んでよい。プレゼンテーションモジュールは、ディスプレイ画面を構成するためのモジュールとして、マルチメディアコンテンツを再生して出力するためのマルチメディアモジュールと、UI及びグラフィック処理を行うUIレンダリングモジュールとを含んでよい。通信モジュールは、外部と通信を行うためのモジュールである。ウェブブラウザモジュールは、ウェブブラウジングを行ってウェブサーバにアクセスするモジュールを意味する。サービスモジュールは、多様なサービスを提供するための各種アプリケーションを含むモジュールである。
【0062】
上述のように、保存部160は、多様なプログラムモジュールを含んでよいが、各種プログラムモジュールは、ディスプレイ装置100の種類及び特性に応じて、一部省略されたり、変形または追加されてよい。仮に、上述のディスプレイ装置100がタブレットパソコンで実現された場合、ベースモジュールには、GPS基板の位置を判断するための位置判断モジュールを更に含み、センシングモジュールにはユーザの動作を検知するセンシングモジュールを更に含んでよい。
【0063】
オーディオ処理部170は、オーディオデータに対する処理を行う構成要素である。オーディオ処理部170では、オーディオデータに対するデコーディングや、増幅、ノイズフィルタリング等のような多様な処理が行われてよい。オーディオ処理部170で処理されたオーディオデータはオーディオ出力部150に出力されてよい。
【0064】
ビデオ処理部180は、映像受信部140で受信した映像データに対する処理を行う構成要素である。ビデオ処理部180では映像データに対するデコーディング、スケーリング、ノイズフィルタリング、フレームレート変換、解像度変換等のような多様なイメージ処理を行うことができる。
【0065】
制御部130は、保存部160に保存された各種プログラムを用いてディスプレイ装置100の動作全般を制御する。
【0066】
制御部130は、
図3に示すように、RAM131と、ROM132と、グラフィック処理部133と、メインCPU134と、第1ないしnインターフェース135−1〜135−n、バス136を含む。このとき、RAM131と、ROM132と、グラフィック処理部133と、メインCPU134と、第1ないしnインターフェース135−1〜135−n等はバス136を介して互いに接続されてよい。
【0067】
ROM132には、システムブートのための命令語セット等が保存される。ターンオン命令が入力されて電源が供給されると、メインCPU134は、ROM132に保存された命令語に応じて保存部160に保存されたO/SをRAM131にコピーし、O/Sを実行させてシステムをブートさせる。ブートが完了すると、メインCPU134は、保存部160に保存された各種アプリケーションプログラムをRAM131にコピーし、RAM131にコピーされたアプリケーションプログラムを実行させて各種動作を行う。
【0068】
グラフィック処理部133は、演算部(図示せず)及びレンダリング部(図示せず)を用いてアイコン、イメージ、テキスト等のような多様な客体を含む画面を生成する。演算部は、入力装置から受信された制御命令を用いて画面のレイアウトに沿って各客体が表示される座標値、形、大きさ、カラー等のような属性値を演算する。レンダリング部は、演算部で演算された属性値に基づいて客体を含む多様なレイアウトの画面を生成する。レンダリング部から生成された画面はディスプレイ部120のディスプレイ領域内に表示される。
【0069】
メインCPU134は、保存部160にアクセスし、保存部160に保存されたO/Sを用いてブートを行う。そして、メインCPU134は、保存部160に保存された各種プログラム、コンテンツ、データ等を用いて多様な動作を行う。
【0070】
第1ないしnインターフェース135−1〜135−nは、上述の各種構成要素と接続される。インターフェースのうちの一つは、ネットワークを通じて外部装置と接続されるネットワークインターフェースであってよい。
【0071】
特に、通信部110を介して、入力装置200から動き情報が受信されると、制御部130は、入力装置200の動き情報に基づいて入力装置200の指示する地点の座標値を算出する。このとき、入力装置200の動き情報は、入力装置200のヨー角、ピッチ角、ロール角のうち、少なくとも一つに関する動き情報を含んでよい。すなわち、制御部130は、入力装置200からリアルタイムで伝送するヨー角、ピッチ角、ロール角に関する動き情報を分析し、入力装置200の指示している地点の座標値を算出することができる。
【0072】
このとき、制御部130は、算出された座標値における瞬間速度に応じて算出された座標値を補正することができる。制御部130は、算出された補正値における瞬間速度に応じて算出された座標値を補正する実施形態について、
図4を参照してより詳細に説明する。
【0073】
まず、制御部130は、以下の数式(1)のように、現在入力装置200の現在の角度と以前の角度を引いた角度量で瞬間角速度を算出する。このとき、制御部130は、サンプリングレート(sampling rate)分だけ書く度量を合算すると、秒当りの角速度平均を算出することができる。
【0074】
【数1】
そして、制御部130は、予め設定された角速度最大値及び角速度最小値に応じて算出された角速度を、以下の数式(2)のように補正して補正された角速度
【0076】
【数3】
そして、制御部130は、補正された角速度を用いて、以下の数式(3)のような補正係数(SmoothFactor)を算出することができる。
【0077】
【数4】
そして、制御部130は、以下の数式(4)のように、現在算出された座標値(Pn(x、y))、以前に算出された座標値(Pn−1(x、y))、及び、補正係数(SmoothFactor)を用いて補正された座標値を算出することができる。
【0078】
【数5】
上述のような数式(1)ないし数式(4)によって、算出された座標値における瞬間速度が予め設定された最大値以上である場合、制御部130は、算出された座標値をそのまま反映してカーソルをディスプレイするようにディスプレイ部120を制御することができる。算出された座標値における瞬間速度が予め設定された最小値未満である場合、制御部130はカーソルを動かすことなく、以前の座標値にそのままディスプレイすることができる。算出された座標値における瞬間速度が最小値以上であって、かつ、最大値未満である場合、制御部130は、判断された瞬間速度による加重値に応じて座標値を補正し、カーソルをディスプレイするようにディスプレイ部120を制御することができる。具体的に、制御部130は、瞬間速度に比例して、0から1の間の加重値を算出し、算出された加重値に現在算出された座標値を乗じて補正された座標値を算出することができる。すなわち、制御部130は、瞬間速度が最大値に近いほど、現在算出された座標値に近いように座標値を補正してカーソルをディスプレイし、瞬間速度が最小値に近いほど、以前に算出された座標値に近いように座標値を補正し、カーソルをディスプレイするようにディスプレイ部120を制御することができる。
【0079】
すなわち、
図4に示すように、時間に応じて算出されたy座標値が1番目の線410のように変化する場合、制御部130は、算出されたy座標値を数式(1)ないし数式(4)のような補正を通じて、2番目の線420のように補正することができる。上述の補正動作を通じて、ディスプレイ装置100は、ユーザの意図しない入力装置200の動きによるカーソルの移動を最小限化することができるようになる。
【0080】
算出された座標値を補正する間、入力装置200からボタン選択命令が受信されると、制御部130は、入力装置200から受信されたボタン選択命令がクリック命令か、ドラッグ命令かを判断する。具体的に、制御部130は、ボタン選択命令の受信される時間が予め設定された時間以下(例えば、1秒)か否かを判断する。ボタン選択命令が受信される時間が予め設定された時間以下である場合、制御部130は、ボタン選択命令をクリック命令と判断することができる。ボタン選択命令が受信される時間が予め設定された時間を超過する場合、制御部130は、ボタン選択命令が受信される間に算出される座標値の変化量を判断する。そして、算出された座標値の変化量が予め設定された値未満である場合、制御部130は、ボタン選択命令をクリック命令と判断することができる。そして、算出される座標値の変化量が予め設定された値以上である場合、制御部130は、ボタン選択命令をドラッグ命令と判断することができる。
【0081】
ボタン選択命令がクリック命令と判断された場合、制御部130は、ボタン選択命令が受信された以後に算出された座標値をボタン選択命令が受信される前に安定状態を構成する座標値に補正し、補正された座標値にカーソルをディスプレイすることができる。このとき、安定状態を構成する座標値は、ボタン選択命令が受信される前に予め設定された時間の間に算出された座標値の変化のない区間の座標値であってよい。具体的に、制御部130は、以下の数式(5)及び数式(6)のような計算を通じて、安定状態を構成する座標値を算出することができる。
【0082】
【数6】
すなわち、t1時点で入力装置200からボタン選択命令が受信された場合、制御部130は、
図4の3番目の線430のように、ボタン選択命令が受信された以後に算出された座標値をボタン選択命令が入力される前に安定状態を構成する区間の座標値に補正することができる。そして、制御部130は、ボタン選択命令に応じて、カーソルの位置するアイテムを実行することができる。
【0083】
しかし、ボタン選択命令がドラッグ命令と判断された場合、制御部130は、入力装置200の移動に応じて座標値を算出し、カーソルの位置するアイテムを算出された座標値に応じて移動することができる。
【0084】
その後、t2時点でボタン選択命令の受信が中断された場合、制御部130は、
図4に示すように、再び座標値を算出、補正してカーソルを移動させるようにディスプレイ部120を制御することができる。
【0085】
以下では、
図9A及び
図9Bを参照し、本発明のカーソル動き補正方法について説明する。
【0086】
まず、制御部130は、複数のアイテム910−1ないし910−8を含むリストをディスプレイするようにディスプレイ部120を制御することができる。
【0087】
そして、制御部130は、入力装置200の動き情報による座標値(x1、y1)を算出し、
図9Aに示すように、第2アイテム910−2上にカーソルを位置させることができる。このとき、制御部130は、算出された座標値(x1、y1)が予め設定された時間の間、変化がないことを検知することができる。
【0088】
そして、入力装置200からボタン選択命令が入力された場合、制御部130は、ボタン選択命令が受信された以後に算出された座標値をボタン選択命令が入力される前に安定状態を構成する座標値を補正することができる。
【0089】
具体的に、ボタン選択命令によって入力装置200に動きが検知され、制御部130は、ボタン選択命令が受信された以後に算出された座標値を
図9Bに点線で示しているように、第2アイテム910−2外部の座標値(x2、y2)を算出することができる。
【0090】
しかし、制御部130は、ボタン選択命令が受信された以後に算出された座標値をボタン選択命令が入力される前に予め設定された時間の間、算出された座標値の変化のない座標値(x1、y1)に補正することができる。
【0091】
よって、制御部130は、カーソルがアイテムに位置する間、入力装置200からボタン選択命令が受信される場合、ボタン選択命令が受信された以後に算出された座標値がアイテムから外れるとしても、ボタン選択命令が受信される前に安定状態を構成する座標値がアイテム内に存在すると、カーソル920の座標値をアイテム内に補正することができる。
【0092】
上述のような方法によって、ユーザがボタンを選択する場合、発生し得る入力誤差を最小限化することができるようになる。
【0093】
一方、上述の実施形態では、入力装置200から伝送される入力装置200の動き情報を用いて座標値を算出しているが、それは一実施形態に過ぎず、別の方法を用いて入力装置200の指示する地点の座標値を算出することができる。例えば、入力装置200がデジタルペンである場合、デジタルペンから発光する信号をディスプレイ装置100が受信し、入力装置200の指示する地点の座標値を算出することができるようになる。
【0094】
なお、上述の実施形態では、入力装置200の指示する座標値にカーソルをディスプレイする絶対マッピング方式を適用しているが、それは一実施形態に過ぎず、入力装置200の相対的な動きを通じて座標値を算出し、カーソルをディスプレイする相対マッピング方式にも、本発明の技術的な思想の適用が可能である。
【0095】
なお。
図4においては、y座標値に対する補正方法を説明したが、x座標値に対する補正方法も、y座標値に対する補正方法と同様である。
【0096】
一方、上述の実施形態では、ディスプレイ装置100が入力装置200の指示する地点の座標値を補正するものとして説明したが、それは一実施形態に過ぎず、入力装置200が直接座標値を補正してディスプレイ装置100に補正された座標値を伝送することができる。
【0097】
図5は、本発明の一実施形態に係る入力装置200の構成を概略に示すブロック図である。
図5に示すように、入力装置200は、検知部210と、ボタン220と、通信部230及び制御部240を含む。
【0098】
検知部210は、入力装置の動きを検知する。このとき、検知部210は、9軸センサで実現されてよく、9軸センサを用いて、ヨー角、ピッチ角、ロール角に対する動きを検知することができる。検知部210は、9軸センサであることは一実施形態に過ぎず、他のセンサ(例えば、加速度センサ等)を用いて入力装置の動きを検知することができる。
【0099】
ボタン220は、アイテム選択及びドラッグのためのユーザ命令を受信する。このとき、ボタン220は、入力装置200の外部に備えられてよい。
【0100】
通信部230は、外部のディスプレイ装置100と通信を行うことができる。このとき、通信部230は、動き情報、座標値情報及びボタン選択命令のうち、少なくとも一つをディスプレイ装置100に伝送することができる。
【0101】
制御部240は、検知部210によって検知された入力装置200の動きを検知し、入力装置200の指示する地点の座標値を算出する。そして、制御部240は、算出された座標値の瞬間速度を用いて座標値を補正する。具体的に、算出された座標値における瞬間速度が予め設定された最大値以上である場合、制御部240は、算出された座標値をそのまま反映して外部のディスプレイ装置100に伝送することができる。算出された座標値における瞬間速度が予め設定された最小値未満である場合、制御部240は、カーソルが動かないように以前の座標値情報を外部のディスプレイ装置100に伝送することができる。算出された座標値における瞬間速度が最小値以上であって、かつ、最大値未満である場合、制御部240は判断された瞬間速度に応じて算出された座標値を現在算出された座標値及び以前に算出された座標値の間の座標値に補正してディスプレイ装置100に伝送することができる。このとき、制御部240は、瞬間速度が最大値に近いほど、現在算出された座標値に近いように座標値を補正し、瞬間速度が最小値に近いほど、以前に算出された座標値に近いように座標値を補正することができる。
【0102】
そして、ボタン220が選択されると、制御部240は、ボタン選択命令が選択された以後に算出された座標値を、入力装置200のボタン220が選択される前に安定状態を構成する座標値に補正し、入力装置200のボタン選択命令及び安定状態を構成する座標値情報をディスプレイ装置100に伝送するように通信部230を制御することができる。このとき、安定状態を構成する座標値に補正する方法は、
図3及び
図4を参照して説明しているように、詳細な説明は省略する。
【0103】
以下では、
図6及び
図7を参照し、ディスプレイ装置100の座標補正方法について詳細に説明する。
【0104】
図6は、本発明の一実施形態に係るディスプレイ装置100の座標補正方法を概略に説明するためのフローチャートである。
【0105】
まず、ディスプレイ装置100は、入力装置200から動き情報を受信する(S610)。このとき、入力装置200の動き情報は、入力装置200のヨー角、ピッチ角、ロール角のうち、少なくとも一つに関する動き情報であってよい。
【0106】
そして、ディスプレイ装置100は、動き情報に基づいて入力装置200の指示する地点の座標値を算出し(S620)、算出された座標値にカーソルをディスプレイする(S630)。
【0107】
そして、ディスプレイ装置100は、入力装置200からボタン選択命令が入力されたか否かを判断する(S640)。
【0108】
ボタン選択命令が入力された場合(S640−Y)、ディスプレイ装置100は、ボタン選択命令が受信された以後に算出された座標値をボタン選択命令が受信される前に安定状態を構成する座標値に補正する(S650)。このとき、安定状態を構成する座標値は、前記ボタン選択命令が受信される前に予め設定された時間の間、前記算出された座標値の変化のない区間の座標値であってよい。
【0109】
そして、ディスプレイ装置100は、補正された座標値にカーソルを位置し、ボタン選択命令に応じてカーソルの位置するアイテムを操作する(S660)。具体的に、ディスプレイ装置100は、ボタン選択命令がクリック命令である場合、カーソルの位置するアイテムを実行し、ボタン選択命令がドラッグ命令である場合、カーソルの位置するアイテムを入力装置200の操作に応じて移動することができる。
【0110】
図7は、本発明の一実施形態に係るディスプレイ装置100の座標補正方法を詳細に説明するためのフローチャートである。
【0111】
まず、ディスプレイ装置100は、入力装置200から動き情報を受信する(S705)。このとき、入力装置200の動き情報は、入力装置200のヨー角、ピッチ角、ロール角のうち、少なくとも一つに関する動き情報であってよい。
【0112】
そして、ディスプレイ装置100は、動き情報に基づいて入力装置200の指示する地点する地点の座標値を算出する(S710)。
【0113】
そして、ディスプレイ装置100は、算出された座標値における瞬間速度を判断する(S715)。
【0114】
そして、ディスプレイ装置100は、瞬間速度が第1値以上か否かを判断する(S720)。
【0115】
瞬間速度が第1値以上である場合(S720−Y)、ディスプレイ装置100は算出された座標値にカーソルをそのままディスプレイする(S725)。
【0116】
しかし、瞬間速度が第1値未満である場合(S720−N)、ディスプレイ装置100は瞬間速度が第2値未満か否かを判断する(S730)。
【0117】
瞬間速度が第2値未満である場合(S730−Y)、ディスプレイ装置100は算出された座標値を以前に算出された座標値に補正し、カーソルをディスプレイする(S735)。すなわち、ディスプレイ装置100は、瞬間速度が第1値未満である場合、カーソルを動かすことなく、その地点に維持する。
【0118】
瞬間速度が第2値以上である場合(S730−N)、ディスプレイ装置100は算出された座標値を以前に算出された座標値と、現在算出された座標値との間の座標値に補正してカーソルをディスプレイする(S740)。このとき、ディスプレイ装置100は、瞬間速度が第1値に近いほど、現在算出された座標値に近いように座標値を補正し、瞬間速度が第2値に近いほど、以前に算出された座標値に近いように座標値を補正することができる。
【0119】
そして、ディスプレイ装置100は、ボタン選択命令が入力されたか否かを判断する(S745)。
【0120】
ボタン選択命令が入力されると(S745)、ディスプレイ装置100はボタン選択命令が入力される時間が予め設定された時間以下であるか否かを判断する(S750)。このとき、予め設定された時間は1秒であってよい。
【0121】
ボタン選択命令が入力される時間が予め設定された時間以下である場合(S750−Y)、ディスプレイ装置100はボタン選択命令をクリック命令と判断する(S755)。そして、ディスプレイ装置100は、ボタン選択命令が受信される以後に算出された座標値を、ボタン選択命令が入力される前に安定状態を構成する座標値に補正してカーソルをディスプレイする。そして、ディスプレイ装置100は、カーソルの位置するアイテムを実行する(S760)。
【0122】
しかし、ボタン選択命令が入力される時間が予め設定された時間超過である場合(S750−N)、ディスプレイ装置100はボタン選択命令が受信される間に算出される座標値の変化量が予め設定された値以下であるか否かを判断する(S765)。
【0123】
座標値の変化量が予め設定された値以下である場合(S765−Y)、ディスプレイ装置100は、ボタン選択命令をクリック命令と判断する(S755)。そして、ディスプレイ装置100は、ボタン選択命令が受信された以後に算出された座標値を、ボタン選択命令が入力される前に安定状態を構成する座標値に補正し、カーソルをディスプレイする。そして、ディスプレイ装置100は、カーソルの位置するアイテムを実行する(S760)。
【0124】
そして、座標値の変化量が予め設定された値超過である場合(S765−N)、ディスプレイ装置100は、ボタン選択命令をドラッグ命令と判断する(S770)。そして、ディスプレイ装置100は、入力装置100の操作に応じてカーソルの位置するアイテムを移動する(S775)。
【0125】
上述のようなディスプレイ装置の座標補正方法によって、ユーザはボタン選択時に発生し得るエラーを最小限化しつつカーソルを操作することができるようになる。
【0126】
以下では、
図8を参照し、入力装置200の座標補正方法について詳細に説明する。
【0127】
入力装置200は、動き情報を検知する(S810)。このとき、動き情報は、9軸センサによって検知されてよく、ヨー角、ピッチ角、ロール角のうち、少なくとも一つの動き情報が検知されてよい。
【0128】
そして、入力装置200は、検知された動き情報に基づいて入力装置200の指示する地点の座標値を算出する(S820)。このとき、入力装置200は、算出された座標値の瞬間速度を用いて算出された座標値を補正することができる。瞬間速度を用いて座標値を補正する方法は、
図2ないし
図4を参照して詳細に説明しているため、詳細な説明は省略する。
【0129】
そして、入力装置200は、ボタンが選択220されたか否かを判断する(S830)。
【0130】
ボタン220が選択された場合(S830−Y)、入力装置200はボタン選択命令が選択された以後に算出された座標値を、ボタンを選択する前に安定状態を構成する座標値に補正する(S840)。
【0131】
そして、入力装置200は、補正された座標値及びボタン選択命令をディスプレイ装置100に伝送する(S850)。
【0132】
しかし、ボタン220が選択されていない場合(S830−N)、入力装置200は算出された座標値をディスプレイ装置100に伝送する(S860)。
【0133】
図10は、本発明の一実施形態に係るディスプレイシステム10の座標補正方法を説明するためのシーケンス図である。
【0134】
まず、入力装置200は、入力装置200の動き情報を獲得する(S1010)。このとき、入力装置200は、絶対マッピング方式の入力装置であってよい。
【0135】
入力装置200は、獲得された動き情報をディスプレイ装置100に伝送する(S1020)。
【0136】
ディスプレイ装置100は、獲得された動き情報に基づいて座標値を算出する(S1030)。このとき、ディスプレイ装置100は、入力装置200の瞬間速度に応じて座標値を補正することができる。ディスプレイ装置100は、算出された座標値または補正された座標値にカーソルをディスプレイする(S1035)。
【0137】
入力装置200は、ボタン選択命令を入力される(S1040)。そして、入力装置200は、ボタン選択命令をディスプレイ装置100に伝送する(S1050)。
【0138】
ディスプレ装置100は、ボタン選択命令が受信された後、算出された座標値をボタン選択命令が受信される前に安定状態を構成する座標値に補正する(S1060)。このとき、安定状態を構成する座標値は、ボタン選択命令が受信される前に予め設定された時間の間に算出された座標値の変化のない区間の座標値であってよい。
【0139】
そして、ディスプレイ装置100は、補正された座標値にカーソルをディスプレイし(S1070)、ボタン選択命令に応じてアイテムを操作する(S1080)。例えば、ボタン選択命令がクリック命令である場合、ディスプレイ装置100は、カーソルの位置しているアイテムを実行し、ボタン選択命令がドラッグ命令である場合、ディスプレイ装置100は、カーソルの位置しているアイテムを入力装置200の動き方向に沿って移動させることができる。
【0140】
一方、上述の実施形態においては、ディスプレイ装置100がボタン選択命令が入力された以後の座標値を安定状態を構成する座標値に補正しているが、それは一実施形態に過ぎず、入力装置200がボタン選択命令が入力された以後の座標値を安定状態を構成する座標値に補正することができる。
【0141】
以下では、
図11を参照して、入力装置200が座標値を補正する実施形態について説明する。
【0142】
まず、入力装置200は、入力装置200の動き情報を獲得する(S1110)。このとき、入力装置200は、絶対マッピング方式の入力装置であってよい。
【0143】
入力装置200は、獲得された動き情報をディスプレイ装置100に伝送する(S1120)。
【0144】
ディスプレイ装置100は、獲得された動き情報に基づいて座標値を算出する(S1130)。このとき、ディスプレイ装置100は、入力装置200の瞬間速度に応じて座標値を補正することができる。ディスプレイ装置100は、算出された座標値または補正された座標値にカーソルをディスプレイする(S1140)。
【0145】
ディスプレイ装置100は、算出された座標値を入力装置200に伝送する(S1150)。
【0146】
入力装置200は、ボタン選択命令を入力される(S1160)。ボタン選択命令が入力されると、入力装置200はボタン選択命令が受信された後、算出された座標値をボタン選択命令が受信される前に安定状態を構成する座標値に補正する(S1170)。
【0147】
そして、入力装置200は、ボタン選択命令及び安定状態を構成する座標値をディスプレイ装置100に伝送する(S1180)。
【0148】
ディスプレイ装置100は、補正された座標値にカーソルをディスプレイし(S1190)、ボタン選択命令に応じてアイテムを操作する(S1195)。
【0149】
一方、上述の多様な実施形態に係るディスプレイ装置の座標補正方法または入力装置の座標補正方法は、プログラムで実現されてディスプレイ装置または入力装置に提供されてよい。特に、ディスプレイ装置の座標補正方法を含むプログラムは非一時的な読み取り可能な媒体(Non−transitory computer readable medium)に保存されて提供されてよい。
【0150】
非一時的な読み取り可能な媒体とは、レジスタやキャッシュ、メモリ等のように短い間だけデータを保存する媒体ではなく、半永久的にデータを保存し、機器によって読み取り(reading)が可能な媒体を意味する。具体的には、上述の多様なアプリケーションまたはプログラムは、CDやDVD、ハードディスク、ブルーレイディスク、USB、メモリカード、ROM等のような非一時的な読み取り可能な媒体に保存されて提供されてよい。
【0151】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明は以上の実施形態に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的趣旨の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。