(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
発行前のカードが収容されるとともに収容された前記カードを1枚ずつ送り出すカード供給ユニットと、生体認証データを取得する生体認証センサと、前記生体認証センサで取得された前記生体認証データを前記カード供給ユニットから送り出された前記カードに記録するデータ記録ユニットとを備えるとともに、前記生体認証データと異なる種類の個人認証データを取得するカードリーダおよびスキャナの少なくともいずれか一方を備えるカード発行装置であって、
前記データ記録ユニットは、前記生体認証データに加えて前記個人認証データを前記カードに記録し、
前記カード発行装置の制御部は、前記カード発行装置が接続される上位制御装置に前記生体認証データを通知することなく、前記生体認証データが前記カードに記録されたことを前記上位制御装置に通知することを特徴とするカード発行装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載のゲームシステムでは、登録ユニットで取得されたユーザの生体認証データが、ネットワークを介して登録ユニットに接続されるサーバに登録されている。したがって、このゲームシステムでは、生体認証データを登録する際の生体認証データのセキュリティ性を確保するために、登録ユニットのセキュリティ対策、サーバのセキュリティ対策および登録ユニットとサーバとの間のデータ伝達経路のセキュリティ対策が必要になる。すなわち、このゲームシステムでは、生体認証データを登録する際の生体認証データのセキュリティ性を確保するために、広範囲なセキュリティ対策が必要になり、セキュリティ対策に要するコストが高くなる。
【0006】
そこで、本発明の課題は、生体認証データを登録する際の生体認証データのセキュリティ性を確保することが可能であっても、セキュリティ対策に要するコストを低減することが可能なカード発行装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するため、本発明のカード発行装置は、発行前のカードが収容されるとともに収容されたカードを1枚ずつ送り出すカード供給ユニットと、生体認証データを取得する生体認証センサと、生体認証センサで取得された生体認証データをカード供給ユニットから送り出されたカードに記録するデータ記録ユニットとを備えるとともに、生体認証データと異なる種類の個人認証データを取得するカードリーダおよびスキャナの少なくともいずれか一方を備え
るカード発行装置であって、データ記録ユニットは、生体認証データに加えて個人認証データをカードに記録
し、カード発行装置の制御部は、カード発行装置が接続される上位制御装置に生体認証データを通知することなく、生体認証データがカードに記録されたことを上位制御装置に通知することを特徴とする。
【0008】
本発明のカード発行装置は、生体認証センサと、生体認証センサで取得された生体認証データをカード供給ユニットから送り出されたカードに記録するデータ記録ユニットとを備えている。そのため、本発明では、カード発行装置の内部で取得した生体認証データをカード発行装置の内部でカードに登録することが可能になり、カード発行装置が接続される上位制御装置とカード発行装置との間で生体認証データの通信を行う必要がなくなる。したがって、本発明では、カード発行装置のセキュリティ対策を行えば、生体認証データを登録する際の生体認証データのセキュリティ性を確保することが可能になる。その結果、本発明では、生体認証データを登録する際の生体認証データのセキュリティ性を確保することが可能であっても、セキュリティ対策に要するコストを低減することが可能になる。
【0009】
また、本発明では、カード発行装置は、生体認証データと異なる種類の個人認証データを取得するカードリーダおよびスキャナの少なくともいずれか一方を備えており、データ記録ユニットは、カードリーダやスキャナで取得された個人認証データをカードに記録しているため、生体認証データと個人認証データとをカードの中で関連付けすることが可能になる。また、本発明において
、制御部は、カード供給ユニットから送り出されたカードに予め記録されたカード個別識別データ
を上位制御装置に通知するとともに
、個人認証データがカードに記録されたことを上位制御装置に通知することが好ましい。
【0010】
本発明において、カード発行装置は、カードに印刷を行うプリンタを備えることが好ましい。このように構成すると、カードリーダやスキャナで取得された個人認証データに対応する情報の中の機密性の低い情報をカードに印刷することが可能になる。
【0011】
本発明において、生体認証センサは、たとえば、指紋センサであり、データ記録ユニットは、たとえば、カードに形成されるICチップの外部接続端子に接触してICチップに生体認証データを記録するIC接点機構を有する接触式のICカードリーダ、あるいは、カードに内蔵されるICチップの非接触通信用のアンテナと通信を行ってICチップに生体認証データを記録する通信用アンテナを有する非接触式のICカードリーダである。
【発明の効果】
【0012】
以上のように、本発明のカード発行装置では、生体認証データを登録する際の生体認証データのセキュリティ性を確保することが可能であっても、セキュリティ対策に要するコストを低減することが可能になる。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態を説明する。
【0015】
(カード発行装置の構成)
図1は、本発明の実施の形態にかかるカード発行装置1を含むシステム全体のブロック図である。
図2は、
図1に示すカード発行装置1の斜視図である。
図3は、
図2に示すカード2の平面図である。
【0016】
本形態のカード発行装置1は、カード2を発行するための装置であり、たとえば、スロットマシン等の複数のゲーム機が配置されるカジノ等に設置されて使用される。このカード発行装置1は、パーソナルコンピュータ等の上位制御装置3に接続されている。上位制御装置3は、所定のケーブルを介して、あるいは、ネットワークを介してサーバ4に接続されている。カード2は、0.7〜0.8mm程度の塩化ビニール製のカードであり、略長方形状に形成されている。カード2には、ICチップが内蔵されており、
図3に示すように、カード2のおもて面には、ICチップの外部接続端子2aが形成されている。
【0017】
カード発行装置1は、発行前のカード2が収容されるとともに収容されたカード2を1枚ずつ送り出すカード供給ユニット6と、カード2に記録されたデータの読取りやカード2へのデータの記録を行うカードリーダ7と、画像データを取得するスキャナ8と、カード2に印刷を行うプリンタ9とを備えている。また、カード発行装置1は、カード供給ユニット6、カードリーダ7、スキャナ8およびプリンタ9のそれぞれの間でカード2を搬送するカード搬送ユニット10を備えている。
【0018】
カード供給ユニット6、カードリーダ7、スキャナ8、プリンタ9およびカード搬送ユニット10は、筐体11の内部に配置されている。また、カード発行装置1は、生体認証データを取得する生体認証センサとしての指紋センサ13と、カード発行装置1の制御部14とを備えている。カード供給ユニット6、カードリーダ7、スキャナ8、プリンタ9、カード搬送ユニット10および指紋センサ13は、制御部14に接続されている。また、制御部14は、インターフェースを介して上位制御装置3に接続されている。
【0019】
カード供給ユニット6は、発行前の複数枚のカード2が積層されて収容されるカード収容部、および、カード収容部から1枚ずつカード2を送り出すカード送出機構等を備えている。カード収容部に収容されるカード2では、カード2に内蔵されるICチップに、カード個別識別データが予め記録されるとともに、カード2の表面に、カード個別識別データが予め印刷されている。カード搬送ユニット10は、カード2を内部に一時的に保持するカード保持部、カード保持部を水平方向へ移動させる水平移動機構、および、カード保持部を回動させる回動機構等を備えている。なお、本形態では、複数個のカード供給ユニット6が筐体11の内部に配置されている。
【0020】
指紋センサ13は、ユーザの指紋のデータである指紋データを取得するためのセンサである。すなわち、指紋センサ13は、生体認証データとしての指紋データを取得するためのセンサである。この指紋センサ13は、筐体11の前面に設置されている。また、筐体11の前面には、発行されるカード2が排出されるカード発行口17が取り付けられている。また、筐体11の前面には、液晶ディスプレイ等の表示部18が取り付けられている。表示部18は、指紋センサ13と隣り合うように配置されている。
【0021】
カードリーダ7は、カード2の外部接続端子2aに接触してカード2のICチップとデータの通信を行うIC接点機構21を備えている。すなわち、カードリーダ7は、接触式のICカードリーダである。また、カードリーダ7は、磁気データの読取りおよび記録の少なくともいずれか一方を行う磁気ヘッド22と、非接触式のICカードとデータの通信を行うための通信用アンテナ23とを備えている。また、カードリーダ7は、カードリーダ7の内部でカード2を搬送するカード搬送機構を備えている。
【0022】
カードリーダ7は、後述のように、カード供給ユニット6から送り出されたカード2に、指紋センサ13で取得された指紋データを記録する。具体的には、カードリーダ7は、カード供給ユニット6から送り出されてカード搬送ユニット10によってカードリーダ7まで搬送され、カードリーダ7の中に取り込まれたカード2のICチップに、指紋センサ13で取得された指紋データを記録する。より具体的には、IC接点機構21がカード2の外部接続端子2aに接触してカード2のICチップに指紋データを記録する。本形態のカードリーダ7は、データ記録ユニットである。
【0023】
(カード発行装置の動作)
カード発行装置1でカード2が発行される際には、たとえば、表示部18に表示される表示にしたがって、ユーザは、指紋センサ13に指を押し当てる。ユーザが指紋センサ13に指を押し当てると、指紋センサ13によって指紋データが取得される。取得された指紋データは、制御部14に送信される。指紋データが制御部14に送信されると、制御部14は、指紋センサ13で取得された指紋データが生体認証データとして適正なデータであるのか否かを判断する。指紋データが適切なデータである場合には、制御部14は、この指紋データを記憶する。
【0024】
その後、たとえば、表示部18に表示される表示にしたがって、ユーザは、指紋データと異なる種類の個人認証データが記録されたIDカード、あるいは、指紋データと異なる種類の個人認証データが記録されたパスポート、免許証または身分証明書等(以下、「パスポート等」とする)を、筐体11の前面に形成される挿入口(図示省略)に挿入する。たとえば、挿入口にIDカードが挿入されると、カード搬送ユニット10はIDカードをカードリーダ7まで搬送する。カードリーダ7は、IDカードをカードリーダ7の中に取り込み、IC接点機構21、磁気ヘッド22または通信用アンテナ23によってIDカードに記録された個人認証データを読み取って取得する。
【0025】
あるいは、カード搬送ユニット10は挿入口に挿入されたIDカードをスキャナ8まで搬送し、スキャナ8はIDカードをスキャナ8の中に取り込んで、IDカードに記録された個人認証データを読み取って取得する。また、たとえば、挿入口にパスポート等が挿入されると、カード搬送ユニット10はパスポート等をスキャナ8まで搬送し、スキャナ8はパスポート等をスキャナ8の中に取り込んで、パスポート等に記録された個人認証データを読み取って取得する。個人認証データが取得されると、筐体11の前面の挿入口からIDカードやパスポート等が排出される。また、カードリーダ7またはスキャナ8は、取得した個人認証データを制御部14へ送信する。
【0026】
また、カード供給ユニット6は、カード2を1枚送り出し、カード搬送ユニット10は、カード供給ユニット6から送り出されたカード2をカードリーダ7に搬送する。カードリーダ7は、カード搬送ユニット10によって搬送されたカード2をカードリーダ7の中に取り込んで、カード2のICチップに予め記録されたカード個別識別データをIC接点機構21で読み取って取得し、取得したカード個別識別データを制御部14へ送信する。
【0027】
その後、制御部14は、カードリーダ7またはスキャナ8から受信した個人認証データをカードリーダ7へ送信し、カードリーダ7は、カード2のICチップにIC接点機構21によって個人認証データを記録する。また、制御部14は、制御部14に記憶された指紋データをカードリーダ7に送信し、カードリーダ7は、カード2のICチップにIC接点機構21によって指紋データを記録する。なお、カードリーダ7で個人認証データが取得される場合には、カードリーダ7と制御部14との間で個人認証データの通信が行われなくても良い。
【0028】
その後、制御部14は、カード個別識別データを上位制御装置3に通知するとともに、個人認証データおよび指紋データがカード2に登録(記録)されたことを上位制御装置3に通知する。また、カード発行装置1の内部で、カード2に対してその他の必要な処理が実行される。たとえば、カードリーダ7やスキャナ8で取得された個人認証データに対応する情報の中の機密性の低い情報(たとえば、ユーザの氏名等)がプリンタ9によってカード2に印刷される。また、カード2に対してその他の必要な処理が実行されると、カード発行口17からカード2が発行される。なお、上位制御装置3に通知されたカード個別識別データは、上位制御装置3からサーバ4に送信されて、サーバ4に登録される。
【0029】
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態では、カード発行装置1の一部を構成する指紋センサ13で取得された指紋データは、カード発行装置1の制御部14に記憶された後、カード発行装置1の一部を構成するカードリーダ7に送信されて、カードリーダ7でカード2のICチップに記録されている。すなわち、本形態では、カード発行装置1の内部で取得された指紋データがカード発行装置1の内部でカード2に登録されている。また、本形態では、指紋データがカード2に登録されたことは制御部14から上位制御装置3に通知されるが、制御部14から上位制御装置3へ指紋データは送信されていない。
【0030】
そのため、本形態では、カード発行装置1のセキュリティ対策を行えば、指紋データを登録する際の指紋データのセキュリティ性を確保することが可能になる。その結果、本形態では、指紋データを登録する際の指紋データのセキュリティ性を確保することが可能であっても、セキュリティ対策に要するコストを低減することが可能になる。
【0031】
本形態では、指紋データと異なる種類の個人認証データをカードリーダ7またはスキャナ8で取得してカード2に記録している。そのため、本形態では、指紋データと個人認証データとをカード2の中で関連付けすることが可能になる。また、本形態では、1台のカード発行装置1で指紋データと個人認証データとを取得してカード2に記録しているため、カード発行装置1を含むシステム全体のコンパクト化を図ることが可能になる。
【0032】
(他の実施の形態)
上述した形態は、本発明の好適な形態の一例ではあるが、これに限定されるものではなく本発明の要旨を変更しない範囲において種々変形実施が可能である。
【0033】
上述した形態では、カード発行装置1は、IDカードやパスポート等に記録された個人認証データを読み取るためのスキャナ8を備えている。この他にもたとえば、カード発行装置1においてパスポート等が使用されず、かつ、カードリーダ7によってIDカードの個人認証データが読み取られるのであれば、カード発行装置1は、スキャナ8を備えていなくても良い。また、カード発行装置1において個人認証データが読み取られないのであれば、カード発行装置1は、スキャナ8を備えていなくても良い。
【0034】
また、上述した形態では、カード発行装置1は、プリンタ9を備えているが、カード2に印刷を行わないのであれば、カード発行装置1は、プリンタ9を備えていなくても良い。なお、カード発行装置1がスキャナ8およびプリンタ9を備えておらず、かつ、カード供給ユニット6から送り出されたカード2が直接、カードリーダ7に搬入されるようにカード供給ユニット6およびカードリーダ7が配置されている場合には、カード発行装置1は、カード搬送ユニット10を備えていなくても良い。
【0035】
上述した形態では、カードリーダ7によってIDカードに記録された個人認証データが読み取られているが、カード発行装置1は、カードリーダ7とは別に、IDカードに記録された個人認証データを読み取るためのカードリーダを備えていても良い。この場合には、カードリーダ7の中にカード2が取り込まれていても、IDカードに記録された個人認証データを読み取ることが可能になる。また、上述した形態では、カード供給ユニット6、カードリーダ7、スキャナ8およびプリンタ9は、筐体11の内部に配置されているが、カード供給ユニット6、カードリーダ7、スキャナ8およびプリンタ9の少なくともいずれか1つが筐体11の外部に配置されていても良い。
【0036】
上述した形態では、カード2に外部接続端子2aが形成されているが、カード2のICチップと非接触で通信を行うための通信用のアンテナがカード2に内蔵されても良い。この場合には、カードリーダ7は、通信用アンテナ23によってカード2のICチップに指紋データや個人認証データを記録する。また、この場合には、指紋データをカード2に記録するデータ記録ユニットは、非接触式のICカードリーダである。また、この場合には、カード2の発行時に、カード2のICチップに予め記録されたカード個別識別データが通信用アンテナ23によって読み取られる。
【0037】
また、カード2に磁気ストライプが形成されるとともに、カード2の磁気ストライプに指紋データや個人認証データが記録されても良い。この場合には、カードリーダ7は、磁気ヘッド22によってカード2の磁気ストライプに指紋データや個人認証データを記録する。また、この場合には、指紋データをカード2に記録するデータ記録ユニットは、磁気カードリーダである。また、カード2に磁気ストライプが形成される場合には、磁気ストライプにカード個別識別データが予め記録されても良い。この場合には、カード2の発行時に、磁気ストライプに予め記録されたカード個別識別データが磁気ヘッド22によって読み取られる。
【0038】
さらに、カード2の表面に印刷されるバーコードデータとして、指紋データや個人認証データが記録されても良い。この場合には、プリンタ9が、指紋データや個人認証データをバーコードデータとして記録する。また、この場合には、指紋データをカード2に記録するデータ記録ユニットは、プリンタ9である。また、上述した形態では、カード2の発行時に、カード2のICチップに予め記録されたカード個別識別データがIC接点機構21によって読み取られているが、カード2の発行時に、カード2の表面に予め印刷されたカード個別識別データがスキャナ8によって読み取られても良い。
【0039】
上述した形態では、生体認証データを取得する生体認証センサは、ユーザの指紋データを取得する指紋センサ13である。この他にもたとえば、生体認証センサは、ユーザの手のひらや指の血管の形のデータを取得する静脈認証センサであっても良いし、ユーザの顔の形のデータを取得する顔認識センサであっても良い。また、生体認証センサは、ユーザの瞳の中の虹彩のデータを取得する虹彩認証センサであっても良いし、ユーザの網膜のデータを取得する網膜認証センサであっても良いし、ユーザの声紋のデータを取得する声紋認証センサであっても良い。
【0040】
上述した形態では、カード供給ユニット6のカード収容部に収容されるカード2では、カード2のICチップに、カード個別識別データが予め記録されるとともに、カード2の表面に、カード個別識別データが予め印刷されている。この他にもたとえば、カード2のICチップにカード個別識別データが予め記録されていなくても良いし、カード2の表面にカード個別識別データが予め印刷されていなくても良い。カード2のICチップにカード個別識別データが予め記録されず、かつ、カード2の表面にカード個別識別データが予め印刷されていない場合には、カード2の発行時に、上位制御装置3がカード個別識別データを指定するとともに、カードリーダ7によってカード2のICチップにカード個別識別データを記録するか、または、プリンタ9によってカード2の表面にカード個別識別データを印刷すれば良い。
【0041】
上述した形態では、カード2の発行時に、指紋データと異なる種類の個人認証データがカード2に記録されているが、カード2の発行時に、指紋データと異なる種類の個人認証データがカード2に記録されなくても良い。また、上述した形態では、カード2は、0.7〜0.8mm程度の塩化ビニール製のカードであるが、カード2は、厚さが0.18〜0.36mm程度のPET(ポリエチレンテレフタレート)カードであっても良いし、所定の厚さの紙カード等であっても良い。
【0042】
上述した形態において、指紋センサ13で取得された指紋データを暗号化する機能を指紋センサ13が備えるとともに、暗号化された指紋データを復号する機能をカードリーダ7が備えていても良い。この場合には、カード発行装置1のセキュリティ性を高めることが可能になる。また、上述した形態において、カード発行装置1は、筐体11が不正に取り外されたり、筐体11の一部が破壊されたり、カード発行装置1の制御基板(図示省略)がカード発行装置1のフレームから不正に取り外されたりしたことを検知したり防御したりするための手段を備えていても良い。この場合にも、カード発行装置1のセキュリティ性を高めることが可能になる。