(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0007】
[0019] 本明細書は、本発明の例示の実施形態及び適用例を示す。しかしながら本発明は、これらの例示の実施形態及び適用例、或いは、例示の実施形態及び適用例が動作するか又は本明細書で説明される様式に、限定されない。更に、図面は簡略図又は部分図を示す場合があり、図面内の要素の寸法は誇張されているか又はその他の方法で比例していない場合がある。加えて、本明細書で「上にある」、「に取り付けられる」、「に接続される」、「に結合される」、又は同様の単語が使用される場合、1つの要素(例えば材料、層、基板など)が、別の要素「上にある」、「に取り付けられる」、「に接続される」、又は「に結合される」ことが可能であるが、これは、一方の要素が直接、他方の要素上にある、取り付けられる、接続される、又は結合されるかどうか、或いは一方の要素と他方の要素との間に1つ以上の介在要素が存在するかどうかにかかわらない。また、方向(例えば、上、下、上部、下部、側面、上方、下方、下位、上位、より上、より下、水平、垂直、「x」、「y」、「z」など)が与えられた場合、それらは相対的であり、限定としてではなく、単なる例として、並びに図示及び考察を容易にするために提供される。加えて、要素のリスト(例えば、要素a、b、c)が参照される場合、こうした参照は、列挙された要素のうちのいずれかを単独で、列挙されたすべてではない要素の任意の組み合わせを、及び/又は、列挙されたすべての要素の組み合わせを、含むことが意図される。
【0008】
[0020] 本明細書で使用される場合、「実質的に」とは、所期の目的のために働くのに十分であることを意味する。したがって、「実質的に」という用語は、当業者によって予測されるが、全体の性能に大きな影響は与えない、絶対的又は完全な状態、寸法、測定、結果などからの、小さくわずかな変化が可能である。数値、或いは数値として表すことが可能なパラメータ又は特徴に関して使用される場合、「実質的に」とは、50パーセント以内を意味する。「複数(ones)」は1つより多いことを意味する。「配設された」という用語は、その意味内に「配置された」を包含する。
【0009】
[0021] いくつかの実施形態では、マルチ導電パス・プローブ(以下、「マルチパス・プローブ」と呼ぶ)は、第1の接触端部から第2の接触端部への導電性信号経路を提供することができる。プローブは、導電性2次経路、及び、信号経路と2次経路との間の電気的絶縁ギャップも含むことができる。しかしながら絶縁ギャップは、結果として最大ループ・インダクタンスより少ないプローブ用のループ・インダクタンスを生じさせる、最大距離より短いか又は等しいものとすることができる。プローブ・アセンブリは、導電性ガイド板内の通路内に配設された複数のこうしたマルチパス・プローブを含むことができる。プローブの各々の信号経路は両方のガイド板から電気的に絶縁可能であるが、各プローブの2次経路は、ガイド板の一方又は両方に電気的に接続可能である。いくつかの実施形態において、プローブ・アセンブリは、導電性ガイド板の通路内に配設され、ガイド板の一方又は両方に電気的に接続された、1つ以上の2次プローブを含むことができる。こうした2次プローブは、接地などの2次電圧電位に接続するように、したがって、ガイド板の一方又は両方を2次電圧電位に電気的に接続するように、構成可能である。いくつかの実施形態において、プローブ・アセンブリは、実質的に同じ形状及び/又は構成のプローブを備え、そのすべてがガイド板を通る通路内に配設される。プローブのうちのいくつかは、ガイド板から電気的に絶縁されるため信号経路を提供することが可能であり、他のプローブは、ガイド板に電気的に接続されるため2次経路を提供することが可能である。いくつかの実施形態において、前述のタイプのプローブ・アセンブリのいずれかは、プローブ・カード・アセンブリ、ロード・ボードなどの試験接触器の一部とすることが可能である。
【0010】
[0022]
図1A〜
図1Cは、マルチパス・プローブ100の例を示す。
図1Aはプローブ100の斜視図、
図1Bは正面図、及び
図1Cは側面図である。
【0011】
[0023]
図1A〜
図1Cのマルチパス・プローブ100は、接触端部102、104、及び接触端部102、104の間の導電性経路182(
図1Cを参照)を備えることができる。プローブ100は、1つ以上の導電性2次経路184、186も備えることが可能であり(
図1Cでは2つが示されているが、1つ又は2つより多くてもよい)、その各々が、電気的絶縁ギャップ132、152によって信号経路182から電気的に絶縁可能である。2次経路184、186は、互いに電気的に絶縁することも可能である。
【0012】
[0024] 図に示されるように、信号経路182は導電性構造112(信号経路182の一部であるため、以下、「信号構造」と呼ぶ)を備えることが可能であり、これは第1の接触端部102を第2の接触端部104に電気的かつ物理的に接続することができる。接触端部102、104は導電性とすることができる。第1の接触端部102は、第1の電子デバイス(
図1A〜
図1Cには図示せず)に接触するようにサイズ決定及び構成することが可能であり、第2の接触端部104は、第2の電子デバイス(
図1A〜
図1Cには図示せず)に接触するようにサイズ決定及び構成することが可能である。プローブ100、及びより具体的には、第1の接触端部102、信号構造112、及び第2の接触端部104を備える信号経路182は、第1及び第2の電子デバイス(図示せず)を電気的に接続することができる。複数のこうしたプローブ100が試験インターフェース構造410(第1の電子デバイスの例)を電子被試験デバイス(DUT)420(第2の電子デバイスの例)に接続する例が、
図4及び
図6に示され、以下で考察される。
【0013】
[0025] 図に示されるように、第1の2次経路184は、すべてが導電性であり得る、第1の2次接触部162、第2の2次接触部172、及び2次構造122を備えることができる。2次構造122は、第1の2次接触部162を第2の2次接触部172に電気的及び物理的に接続することができる。図を見るとわかるように、第1の2次接触部162は、
図3A〜
図3Cに示される第1のガイド板312などの第1の電気要素(
図1A〜
図1Cには図示せず)と接触し、これらと電気的に接続するように構成可能であり、第2の2次接触部172は、
図3A〜
図3Cの第2のガイド板322などの第2の電気要素(
図1A〜
図1Cには図示せず)と接触し、これらと電気的に接続するように構成可能である。
【0014】
[0026] 2次経路184は、信号経路182から電気的に絶縁可能である。例えば、電気的絶縁ギャップ132は、2次経路184を信号経路182から分離することができる。
図1A〜
図1Cに示された例において、ギャップ132は2次構造122と信号構造112との間に直接存在し、ギャップ132は、信号経路182の接触端部102、104を2次接触部162、172から実際上電気的にも絶縁する。
【0015】
[0027] いくつかの実施形態において、ギャップ132は、2次構造122を信号構造112から電気的に絶縁するように十分大きいが、信号経路182が信号ソース(図示せず)からの信号の送達経路として使用され、2次経路184が信号ソースへの戻り経路(例えば接地)である適用例において、比較的小さいループ・インダクタンスを維持するように十分小さいものとすることができる。例えば、ギャップ132の信号構造112から2次構造122までの(例えば以下で考察される、軸a
Cに沿った)サイズg
1は、50ミクロンより小さいか又は等しい、40ミクロンより小さいか又は等しい、30ミクロンより小さいか又は等しい、20ミクロンより小さいか又は等しい、10ミクロンより小さいか又は等しい、5ミクロンより小さいか又は等しいなどとすることができる。上記のように、こうした比較的小さいギャップ値は、有利なことに、いくつかの実施形態において、比較的低いループ・インダクタンス(例えば、0.4ナノヘンリー(nH)未満、0.2nH未満など)を提供することができる。
【0016】
[0028] ギャップ132のサイズg
1に関係なく、ギャップ132は様々な様式のいずれかで構成可能である。例えばギャップ132は、全体的又は部分的に空の(例えば大気)スペースを含むことができる。別の例(
図1A〜
図1Cに示される)として、ギャップ132は電気的絶縁材料134を含むことができる。
【0017】
[0029] 上記のように、
図1A〜
図1Cに示された例では、マルチパス・プローブ100は、一般に導電性2次経路184と同様であり得る別の導電性2次経路186を含むことが可能である。例えば2次経路186は、導電性の第1の2次接触部164、導電性2次構造142、及び導電性の第2の2次接触部174を備えることが可能であり、これらは一般に、前述のような第1の2次接触部162、2次構造122、及び第2の2次接触部172と同様又は同一であり得る。前述の絶縁ギャップ132と同様又は同一の絶縁ギャップ152は、2次構造142を信号構造112から分離し、したがって電気的に絶縁することができる。ギャップ152は、前述のようにサイズg
1と決定されたギャップ132と同様又は同一のサイズg
2に決定することが可能であり、ギャップ152はギャップ132と同様又は同一の材料を含むことができる。例えばギャップ152のすべて又は一部は、空のスペース(例えば大気)及び/又は絶縁材料154を含むことができる。
【0018】
[0030]
図1A〜
図1Cに示されたマルチパス・プローブ100の例において、接触端部102、104は軸a
A上で実質的に整列され、第1の2次接触部162及び第2の2次接触部172は軸a
B上で整列されるように示されている。軸a
A、a
Bは互いに実質的に平行であり得、
図1Aに示されるように、x、y、z座標系におけるz軸とも実質的に平行であり得る。しかしながら、上記は単なる例であり、第2の接触端部104は第1の接触端部102からオフセット可能であり、且つ/又は、第2の2次接触部164は第1の2次接触部162からオフセット可能である。
【0019】
[0031] いくつかの実施形態において、信号構造112は、実質的に軸a
A、a
Bと直角であり得る軸a
Cに沿って2次構造122と積み重ね関係で整列され得る。更に図に示されるように、いくつかの実施形態において、信号構造112及び2次構造122は延長可能である。例えば軸a
Aに沿った信号構造112の長さはその最長寸法とすることが可能であるため、軸a
A、a
B、a
Cと実質的に直角な軸a
Dに沿った信号構造112の寸法よりも長い(例えば、少なくとも2倍、3倍、4倍、5倍、又はそれ以上の長さ)ことが可能である。同様に、軸a
Bに沿った2次構造122の長さはその最長寸法とすることが可能であるため、軸a
Dと実質的に平行であり、且つ/又は、軸a
A、a
B、a
Cと実質的に直角な、軸a
Eに沿った2次構造122の寸法よりも長い(例えば、少なくとも2倍、3倍、4倍、5倍、又はそれ以上の長さ)ことが可能である.
【0020】
[0032]
図1Aに示されるように、軸a
A、a
Bは、x、y、z座標系におけるz軸と実質的に平行であり得、軸a
Cはy軸と実質的に平行であり得、軸a
D、a
Eは、y軸と実質的に平行であり得る。更に、軸a
A及びa
Bは互いに実質的に平行、及び軸a
C、a
D、a
Eと実質的に直角であり得る。加えて、軸a
Cは、互いに実質的に並行であり得る軸a
D、a
Eと実質的に直角であり得る。軸a
A、a
B、a
C、a
D、a
Eの各々は、第1、第2、第3、第4、又は第5の軸の例とすることができる。
【0021】
[0033] いくつかの実施形態において、2次構造122と信号構造112との間のギャップ132のサイズg
1は、軸a
Cに実質的に平行な寸法とすることができる。更に、ギャップ132のサイズg
1は、第1の接触端部102から第2の接触端部104までと実質的に同じとすることができる。代替として、ギャップ132のサイズは、第1の接触端部102から第2の接触端部104まで均一である必要はないが、第1の接触端部102から第2の接触端部104までギャップ・サイズg
1より小さいか又は等しいことが可能である。
【0022】
[0034] 接触端部102、104間のプローブ100の本体106は、柔軟(例えば可撓性)及び弾力的とすることができる。例えば、第1の接触端部102が定位置に固定されている場合、(絶縁ギャップ132、152内の任意の絶縁材料134、154を含む)信号構造112及び/又は2次構造122、142は、第2の接触端部104が
図4及び
図6のDUT420などの電子デバイス(図示せず)と接触することからから生じる接触力に応答して、上記に記載され
図1Aに示されたx、y、Z座標系のz方向及び/又はx、y平面内で移動するように十分に柔軟であり得る。例えば、DUT420などの電子デバイスが第2の接触端部104に対して押し付けられた場合、本体106は、第2の接触端部104上の接触力に応答して、z方向及び/又はx、y平面内で移動するように十分に可撓性であり得る。例えば本体106は、z方向又はx、y平面内で少なくとも200ミクロン移動するように、接触端部104に対して十分に可撓性であり得る。別の例として、本体106は、z方向又はx、y平面内で300から400ミクロンの間移動するように、接触端部104に対して十分に可撓性であり得る。前述の2つのいずれの例においても、いくつかの実施形態では、接触端部102、104の間の本体106の長さは、少なくとも1ミリメートル、1.5ミリメートルから2ミリメートルの間などとすることができる。前述の数値及び範囲は単なる例であり、本発明のいくつかの実施形態は他の範囲内の他の値を有することができる。それにもかかわらず、本体106(例えば信号構造112及び/又は2次構造122、142)は、接触力が接触端部104から除去された場合(例えば、
図4及び
図6のDUT420などの電子デバイスが接触端部104と接触しないように移動した場合)、本体106が実質的に元の無負荷位置まで戻るように十分に弾力的でもあり得る。
【0023】
[0035] 他の2次経路186の要素、即ち
図1A〜
図1Cに示された第1の2次接触部164、2次構造142、及び第2の2次接触部174は整列可能であり、上記で考察した要素、第1の2次接触部162、2次構造122、及び第2の2次接触部172と同様又は同一の寸法及び特徴を有することができる。更に、信号構造112と2次構造142との間のギャップ152のサイズg
2は、上記で考察したギャップ132のサイズg
1の特徴のうちのいずれかを有することができる。
【0024】
[0036] 第1の2次接触部162、172及び第1の2次構造122は、同じ材料で一体的に形成可能であるため、単一のユニタリ構造を成すことができる。代替として、第1の2次接触部162、172及び2次構造122は、互いに結合された別個の構造とすることができる。同様に、第2の2次接触部164、174及び第2の2次構造142は、同じ材料で一体的に形成可能であるため、単一のユニタリ構造を成し得るか、又は互いに結合された別個の構造とすることができる。
【0025】
[0037]
図1A〜1Cに示されたプローブ100の構成は単なる例示であり、多くの変形が可能である。例えば信号構造112及び2次構造122は、(例えば一般に、
図2A〜
図2Eに示され、以下で考察する、葉状構造214、224のように)湾曲可能である。
図2A〜
図2Eに示されたプローブ200は、葉状構造を備える構成を含む他の変形の例を示す。
【0026】
[0038]
図2A〜
図2Eは、マルチパス・プローブ200の別の例を示す。
図2Aはプローブ200の斜視図であり、
図2Bは正面図であり、
図2Cは背面図であり、
図2Dは側面図であり、
図2Eは水平断面図である。
【0027】
[0039] プローブ200は、導電性接触端部202、204、第1の接触端部202から第2の接触端部204までの導電性信号経路282(
図2D)、及び、電気的な絶縁ギャップ232によって信号経路282から電気的に絶縁可能な導電性2次経路284(
図2Dには1つ示されているが、より多くが可能である)を備えることができる。図に示されるように、いくつかの実施形態において、信号経路284は、接触端部202、204、並びに、接触端部202、204を物理的及び電気的に接続する信号構造212を備えることができる。更に図に示されるように、2次経路284は、導電性2次接触部262、272、並びに、2次接触部262、272を物理的及び電気的に接続する導電性2次構造222を備えることができる。
【0028】
[0040] 接触端部202、204は、
図1A〜
図1Cの接触端部102、104と同様又は同一であり得る。2次接触部262、272は同様に、
図1A〜
図1Cの2次接触部162、172と同様又は同一であり得る。更に、電気的絶縁ギャップ232は、
図1A〜
図1Cに関して上記で考察したギャップ132と同様又は同一であり得る。例えば、ギャップ232は
図2A〜
図2Eで、2次接触部262、272付近にのみ電気的絶縁材料234を伴う、ほぼ空のスペース(例えば大気)を備えるものとして示されているが、代わりにギャップ232は、より多くの絶縁材料234を備えることが可能であり、いくつかの実施形態では一般に、
図1A〜
図1Cに示されたギャップ132のように、完全に絶縁材料234からなるものとすることができる。別の例として、ギャップ232は完全に空のスペース(例えば大気)からなるものとすることができる。ギャップ232のサイズgは、上記で考察したギャップ132、152のサイズg
1、g
2のいずれかの特徴及び値のいずれかを有することができる。
【0029】
[0041] 接触端部202、204は、
図1A〜
図1C内の接触端部102、104に関して上記で一般的に考察したように、
図2Aにおいて軸a
A上で整列するように示されているが、代わりに第2の接触端部204は第1の接触端部202からオフセットされることが可能である。同様に、2次接触部262、272は、
図2Aでは軸a
B上で整列するように示されているが、代わりに互いにオフセットされることが可能である。
【0030】
[0042] 信号構造212は、隣接する葉状構造214間のスペース216によって分離された、複数の導電性葉状構造214を含むことができる。
図2A〜
図2Eでは3つの葉状構造214が示されているが、これより少ないか又は多いことが可能である。図に示されるように、各葉状構造214は一般に、軸a
Aと実質的に平行な最長寸法だけ延長することができる。更に図に示されるように、信号構造212の葉状構造214及びスペース216は、前述のように軸a
A、a
B、a
Cと実質的に直角とすることが可能な軸a
Dに沿って互いに隣り合って配設可能である。いくつかの実施形態において、信号構造212は、軸a
Cに沿って2次構造222と積み重ね関係で整列可能である。
【0031】
[0043] 2次構造222は同様に、隣接する葉状構造224間のスペース226によって分離された、複数の導電性葉状構造224を含むことができる。
図2A〜
図2Eでは3つの葉状構造224が示されているが、これより少ないか又は多いことが可能である。葉状構造214に示されるように、各葉状構造224は、軸a
A、a
Bと実質的に平行な最長寸法だけ延長することができる。更に図に示されるように、葉状構造224及びスペース226は、前述のように、軸a
Dと実質的に平行であり軸a
A、a
B、a
Cと実質的に直角とすることが可能な軸a
Eに沿って互いに隣り合って配設可能である。
【0032】
[0044]
図2A〜
図2Eに示されるように、信号構造212の葉状構造214は湾曲可能である。例えば各葉状構造214は、葉状構造214の端部を通過し、軸a
A、a
Bと実質的に平行な軸(図示せず)に向かって、前方及び後方に湾曲可能である。信号構造212自体が湾曲可能である。例えば信号構造212は、
図2Aに示されるように、軸a
Aに対して前方及び後方に湾曲可能である。代替として、
図1A〜
図1Cに示される信号構造112が直線的であり、軸a
Aに関して実質的に湾曲していないように、葉状構造214及び信号構造212は一般に直線的とすることができる。2次構造222の葉状構造224、並びに2次構造222それ自体も、信号構造212の葉状構造214と一般的に同様に軸a
Bに関して湾曲可能である。いずれにせよ、信号構造212、2次構造222、及び任意の絶縁材料154は、信号構造112及び2次構造122に関して上記で考察した柔軟的及び弾力的な特性のいずれかを有することができる。
【0033】
[0045]
図2A〜
図2Eに示されたプローブ200は例示であり、多くの変形が可能である。例えばプローブ200は、262、264、222と同様であるが、信号構造212が
図1A〜
図1C内の2次接触部164、174及び2次構造142と一般に同じ位置にある場合、反対側に配設された、2次接触部及び2次構造の別のセットを含むことができる。別の例として、同じ数の葉状構造で示されているが、信号構造212は、2次構造222の葉状構造224の数よりも多いか又は少ない葉状構造214を有することが可能である。
【0034】
[0046] 2次接触部262、272及び2次構造222は、同じ材料で一体的に形成可能であるため、単一のユニタリ構造を成すことができる。代替として、2次接触部262、272及び2次構造222は、互いに結合された別個の構造とすることができる。
【0035】
[0047] マルチパス・プローブ100、200は、いくつかの異なる適用例のうちのいずれかで使用可能である。
図3A〜
図6は、こうした適用例の例を示す。プローブ100は
図3A〜
図6の各々で識別されるが、プローブ200は
図3A〜
図6においてプローブ100の代用とすることができる。
【0036】
[0048]
図3A〜
図3Cは、マルチパス・プローブ100を含むプローブ・アセンブリ350の例を示す。図に示されるように、プローブ・アセンブリ350は、実質的に平行であるが互いに間隔を空けることができる、導電性ガイド板312、322を備えることが可能である。第1のガイド板312は、第1のガイド板312の第1の側面314(例えば外側)から第2の側面316(例えば内側)へと延在する貫通路318を備えることができる。第2のガイド板322は、同様に、第2のガイド板322の第1の側面324(例えば内側)から第2の側面326(例えば外側)へと延在する貫通路328を備えることができる。ガイド板312、322は、第1のガイド板312内の通路318が第2のガイド板322内の対応する通路328と実質的に整列するように、互いに結合することができる。例えばガイド板312、322は、ボルト、ねじ、クランプ、接着剤などによって互いに結合することができる。
【0037】
[0049]
図3A〜
図3Cに示されるように、第1のガイド板312の第1の側面314は第2の側面316の反対側であり得、第2のガイド板322の第1の側面324は同様に、第2の側面326の反対側であり得る。更にガイド板312、322は、ガイド板312、322の間にスペースが存在し、第1のガイド板312の第2の側面316が第2のガイド板322の第1の側面324と対面可能なように、互いに結合することができる。ガイド板312、322の側面314、316、324、326は、実質的に平坦な表面とすることができる。
【0038】
[0050] 第1の接触端部102に隣接する2次接触部162、172は第1のガイド板312の通路318内に配設可能であり、第2の接触端部104に隣接する2次接触部164、174は第2のガイド板322の対応する通路328内に配設可能である。
図3Cに示されるように、第1のガイド板312内の通路318は、第1の接触端部102に隣接する2次接触部162、172が接触し、それによって第1のガイド板312と電気的に接触するように、少なくとも1つの寸法でサイズが決定され得る。しかしながら、
図3Bに示されるように、第1のガイド板312内の通路318は、通路318の側壁と第1の接触端部102に隣接する2次接触部162、172との間に空間を提供するように、別の寸法でサイズが決定され得る。したがって第1のガイド板312内の通路318は、プローブ100の2次接触部162、172が通路318内で移動(例えば
図3A〜
図3Cでは上下に)できる一方で、通路318並びに第1のガイド板312との電気的接触を維持するように、サイズが決定され得る。
【0039】
[0051] 同様に、第2のガイド板322内の通路328は、第2の接触端部104に隣接する2次接触部164、174が接触し、それによって第2のガイド板322と電気的に接触するように、少なくとも1つの寸法でサイズが決定され得(
図3Cを参照)、第2のガイド板322内の通路328は、通路328の側壁と第2の接触端部104に隣接する2次接触部164、174との間に空間を提供するように、別の寸法でサイズが決定され得る。したがって第2のガイド板322内の通路328も、プローブ100の2次接触部164、174が通路328内で移動(例えば
図3A〜
図3Cでは上下に)できる一方で、通路328並びに第2のガイド板322との電気的接触を維持するように、サイズが決定され得る。
【0040】
[0052] 2次電圧電位(例えば接地)は、ガイド板312、322のうちの1つ又は両方と接触可能である。したがって各マルチパス・プローブ100は、その第1の接触端部102からその第2の接触端部104への信号経路182、並びに、その第1のガイド板312からその2次接触部162、2次構造122、及び2次接触部172を通って第2のガイド板322への2次経路184を、提供することができる。
図3Bにも示されるように、各プローブ100は、その第1のガイド板312からその2次接触部164、2次構造142、及び2次接触部174を通って第2のガイド板322への、別の2次経路186も提供することができる。
【0041】
[0053] 2次経路184は、信号経路182から物理的に分離しており、前述のようにギャップ・サイズg
1より小さいか又は等しいことが可能な絶縁ギャップ132によって、信号経路182から電気的に絶縁されることが可能である。同様に、2次経路186は、信号経路182から物理的に分離しており、同じく前述のようにギャップ・サイズg
2より小さいか又は等しいことが可能な絶縁ギャップ152によって、信号経路182から電気的に絶縁されることが可能である。
【0042】
[0054]
図4は、マルチパス・プローブ100が
図3A〜
図3Cのプローブ・アセンブリ350の変形内に配設される、試験接触器460(例えばプローブ・カード・アセンブリ、ロード・ボードなど)の例を示す。図に示されるように、試験接触器460はインターフェース構造410及びプローブ・アセンブリ450を備えることができる。
【0043】
[0055] インターフェース構造410は、電子被試験デバイス(DUT)420の試験を制御するための試験コントローラ(図示せず)に接続可能なインターフェース412及び配線基板414を備えることができる。インターフェース412は、試験信号、制御信号、電力、接地、及び/又はその他のための、試験コントローラ(図示せず)からの個別の接続(図示せず)を含むことができる。配線基板414は、インターフェース412から電気端子416(4つが示されているが、これより少ないか又は多くてもよい)への電気接続(図示せず)を含むことが可能であり、プローブ・アセンブリ450のマルチパス・プローブ100及び2次プローブ400は、端子416を、DUT420の入力、出力、制御、電力、及び/又は接地の端子422に接続することができる。DUT420は、1つ以上の半導体ダイなどの、試験されることになる任意の電子デバイスとすることができる。
【0044】
[0056] プローブ・アセンブリ450は、第1のガイド板312内の通路318及び第2のガイド板322内の対応する通路328の1つ以上のペア内に2次プローブ400が配設可能であることを除いて、
図3A〜
図3Cのプローブ・アセンブリ350と同様とすることができる。
図4では、こうした2次プローブ400が2つあるが、1つのみ、又は2つより多くてもよい。
【0045】
[0057] 2次プローブ400は、配線基板414の端子416からDUT420の端子422への電気接続を提供すること、及び、ガイド板312、322の両方に接触して電気的に接続することの、両方が可能である。2次プローブ400は、上記を提供する任意の物理構造又は形状を有することができる。
図5は2次プローブ400の例を示す。
【0046】
[0058] 図に示されるように、
図5の2次プローブ400は、第1の接触端部402、第2の接触端部404、及び、第1の接触端部402と第2の接触端部404との間に配設されてそれらを接続している本体406を備えることができる。接触端部402、404、及び本体406は導電性であり得、
図1A〜
図1Cの接触端部102、104、及び信号構造112と同様に構造化可能である。図には示されていないが、代わりに本体406は
図2A〜
図2Eの信号構造212のように構造化することも可能である。例えば本体406は、信号構造212の葉状構造214のように空間が空けられた葉状構造を備えることができる。別の例として、本体406は
図2A〜
図2Eの信号構造212のように湾曲可能である。
【0047】
[0059] 更に
図5に示されるように、2次プローブ400は、第1の接触端部402に隣接する2次接触部462、464、及び第2の接触端部404に隣接する2次接触部472、474を備えることができる。第1の接触端部402に隣接する2次接触部462、464は、本体406と一体的に形成可能であるため、これと共に単一のユニタリ構造を成すことができる。代替として、2次接触部462、464は、本体406に結合された別個の構造とすることができる。同様に、第2の接触端部404に隣接する2次接触部472、474は、本体406と一体的に形成するか、又は本体406に結合された別個の構造とすることができる。
【0048】
[0060] いずれにしても、
図1A〜
図1Cの2次接触部162、164と同様に、2次接触部462、464は、通路318の側壁と接触し、第1のガイド板312と電気的に接続する一方で、通路318内でのスライド(例えば
図4では上下に)も可能とするために、第1のガイド板312内の通路318内に収まるようにサイズが決定され得る。同様に、第2の接触端部404に隣接する2次接触部472、474は、第2のガイド板322内の通路328内に収まり、これと接触及び電気的に接続して、スライド(例えば
図4では上下に)するように、サイズが決定され得る。本体406は、上記で考察したようなプローブ100の本体106と同様に、一般に柔軟(例えば可撓性)及び弾力的とすることができる。
【0049】
[0061] プローブ・アセンブリ450は、インターフェース構造410の端子416のうちの複数と接触しているマルチパス・プローブ100の第1の接触端部102、及び端子416のその他と接触している2次プローブ400の第1の接触端部402を用いて、インターフェース構造410に結合可能である。プローブ・アセンブリ450は、例えば、ボルト、ねじ、クランプ、接着剤などを用いてインターフェース構造410に結合可能である。マルチパス・プローブ100の第2の端部104及び2次プローブ400の第2の端部404は、DUTの端子422に対応するパターンで配設可能である。図に見られるように、2次プローブ400は、第1の接触端部402がインターフェース端子416に接触し、これらがインターフェース構造410を介して戻り電圧電位(例えば接地)に接続され、同様に第2の接触端部404がDUT420内の戻り電圧電位(例えば接地)に接続されたDUT端子422に接触可能であるような、プローブのパターンで配設可能である。
【0050】
[0062] DUT420は、
図4に全体的に示されるように、マルチパス・プローブ100及び2次プローブ400の対応する端部102、402と接触するように、DUT420の端子422を押し付けることによって、試験することができる。端子422がマルチパス・プローブ100及び2次プローブ400の第2の端部102、402と接触し、電気的接続を形成している間に、試験コントローラ(図示せず)からの試験信号、制御信号、電力などのための電気経路は、インターフェース412及び配線基板414を介して、マルチパス・プローブ100の第1の端部102と接触している端子416のうちの複数に、更にその後、マルチパス・プローブ100の信号経路182を介してDUT端子422のうちの複数に提供される。2次プローブ400、第2のガイド板322、マルチパス・プローブ100、及び第1のガイド板312は、2次プローブ400の第2の端部404に接触しているDUT端子422のうちの複数からの対応する戻り経路を提供することができる。
【0051】
[0063]
図4に示されるように、2次プローブ400のうちの1つと接触しているDUT端子422から、2次プローブ400と接触しているインターフェース端子416のうちの1つへの、こうした戻り経路は、第2のプレート経路486、2次経路184、186、及び第1のプレート経路484を備えることができる。例えば第2のプレート経路486は、2次プローブ400の第2の接触端部404、2次プローブ400の第2の2次接触部472、及び、2次プローブ400の第2の2次接触部472からマルチパス・プローブ100の第2の2次接触部172への第2のガイド板322を含むことができる。
図1A〜
図1Cに関して上記で考察したように、2次経路184は、マルチパス・プローブ100の2次接触部172、2次構造122、及び2次接触部162を備えることが可能であり、2次経路186は同様に、マルチパス・プローブ100の2次接触部174、2次構造142、及び2次接触部162を備えることが可能である。第1のプレート経路484は、マルチパス・プローブ100の第1の2次接触部172から2次プローブ400の第1の2次接触部462への第1のガイド板312、2次プローブ400の第1の2次接触部462、及び、2次プローブ400の第1の接触端部402を備えることが可能である。信号経路182と2次経路184との間のギャップ132のサイズg
1(
図1Cを参照)は、前述のような最大値よりも小さいか又は等しいことが可能である。
【0052】
[0064] その結果、同様に上記で考察したように、相対的に低いループ・インダクタンスが生じることになる。例えばいくつかの実施形態において、前述の例示の範囲内の寸法(例えば、柔軟性機能、本体106の長さ、及び/又はギャップ134のサイズg
1)を備えるマルチパス・プローブ100の場合、プローブ100のループ・インダクタンスは0.4nH未満、0.2nH未満などとすることができる。これにより、いくつかの実施形態において、DUTの試験を無線周波数(RF)領域内の周波数で実行することができる。
【0053】
[0065]
図6は、プローブ・アセンブリ650が複数の隣接する2次プローブ400を備えることが可能な点を除いて、
図4の試験接触器460と同様であり得る、試験接触器660の別の例を示す。図に示されるように、複数の隣接する2次プローブ400は、隣接する2次プローブ400間に、第1のガイド板312内のデイジー・チェーン電気経路684、及び第2のガイド板322内の別のデイジー・チェーン電気経路686を作成することができる。それ以外で、プローブ・アセンブリ650は
図4のプローブ・アセンブリ460と同様とすることができる。
【0054】
[0066] 前述のように、2次プローブ400は、2次電圧電位(例えば接地された)インターフェース端子416及び/又は2次電圧電位(例えば接地された)DUT端子416に接続可能である。したがってデイジー・チェーン経路684、686は、いくつかの実施形態において、接地された電気経路とすることができる。
【0055】
[0067]
図7〜
図10は、インターフェース構造410を備える試験接触器760、960の一部とすることが可能なプローブ・アセンブリ750、950内に、2次電気経路が提供される、代替実施形態を示す。
【0056】
[0068]
図7のプローブ・アセンブリ750は、
図6のマルチパス・プローブ100を絶縁プローブ700に置き換えることができる点を除いて、
図6のプローブ・アセンブリ650と同様であり得る。絶縁プローブ700は、配線基板端子416をDUT端子422に電気的に接続することができるが、第1のガイド板312又は第2のガイド板322には接触しないか、場合によっては電気的に接続しない。したがってマルチパス・プローブ100と同様に、絶縁プローブ700は
図1A〜
図1Cの信号経路182を提供することができるが、2次経路(例えば、
図1A〜
図1Cにおける2次経路184、186など)は提供しない。しかしながら2次プローブ400は、
図7に示され、
図6に関して上記で一般に考察されたように、ガイド板312、322内にデイジー・チェーン電気経路684、686を提供することができる。
【0057】
[0069] 絶縁プローブ700は、プローブ700が上記内容を達成できるような任意の様式で、形状化又は構成することができる。
図8は、絶縁プローブ700の例を示す。
【0058】
[0070] 図に示されるように、
図8に示された例では、絶縁プローブ700は、少なくとも第1の接触端部402に隣接する2次接触部462、464及び第2の接触端部404に隣接する2次接触部472、474上に電気的絶縁材料802を伴う、2次プローブ400とすることができる。2次接触部462、464、472、474は、図に示されるように絶縁材料802を用いて全体をコーティングするか、或いは2次接触部462、464、472、474が、第1のガイド板312を介して通路318と、又は第2のガイド板322を介して通路328と接触することが予測される場所のみをコーティングすることができる。2次接触部462、464、472、474は、2次接触部462、464が通路318内で第1のガイド板312との電気的接続を形成しないように、及び、2次接触部472、474が通路328内で第2のガイド板322との電気的接続を形成しないように、十分な絶縁材料802を用いてコーティングすることができる。2次接触部462、464、472、474及び/又は本体406は、追加の絶縁材料802を用いてコーティングすることができる。しかしながら第1の接触端部402は、対応する配線基板端子416と接触することでそれらとの電気的接続を形成するように、絶縁材料802を十分に除去することが可能であり、同様に第2の接触端部404は、DUT端子422と接触することでそれらとの電気的接続を形成するように、絶縁材料802を十分に除去することができる。
【0059】
[0071] 一般に
図7に示されるように、プローブ・アセンブリ760内のプローブ400、700はすべて、絶縁プローブ700は絶縁コーティング802を含むが、2次プローブ400はコーティング802を含まないという点を除いて、実質的に同じであり得る。例えばプローブ400、700のすべての形状及び構成は、実質的に同じであり得る(コーティング802の有無を除く)。
【0060】
[0072]
図9のプローブ・アセンブリ950は、プローブのすべてが実質的に同じであり、すべてのプローブに絶縁コーティング(例えば
図7及び
図8の802など)がないという点を除いて、
図7のプローブ・アセンブリ750と同様であり得る。例えばプローブは各々、実質的に同じ形状、構成、及び/又はその他を有することができる。
図9に示された例において、プローブは
図5の2次プローブ400とすることができる。
【0061】
[0073]
図10に示されるように、プローブ・アセンブリ950は実質的に平行な複合ガイド板912、922を備えることができる。第1の複合ガイド板912は第1の側面914及び反対の第2の側面916を備えることが可能であり、第2の複合ガイド板922は第1の側面924及び反対の第2の側面926を備えることが可能である。複合ガイド板912、922は、ガイド板912、922の間にスペースを伴って互いに結合することができる。例えばガイド板912、922は、ボルト、ねじ、クランプ、接着剤などによって互いに結合することができる。
【0062】
[0074] 複合ガイド板912、922は複数の層を備えることができる。
図10に示された例において、第1のガイド板912は導電層918及び電気的絶縁層920を備え、第2のガイド板922は同様に導電層928及び絶縁層930を備えることができる。
【0063】
[0075] 複合ガイド板912、922を通る少なくとも2つのタイプの通路が提供可能である。複合ガイド板912、922のうちの1つを通る絶縁通路940は、絶縁通路940内のプローブ400をガイド板912、922の導電層918、928から電気的に絶縁することが可能であり、接続通路942は接続通路942内のプローブ400を導電層918、928に電気的に接続することが可能である。
【0064】
[0076]
図10に示されるように、第1のガイド板912内の絶縁通路940は、導電層918を通る幅広導電ホール952、及び、絶縁層920を通る実質的に整列された密接適合絶縁ホール954を備えることができる。幅広導電ホール952は、絶縁通路940内に配設されたプローブ400の部分(例えば、2次接触部462、464を備える第1の接触端部402に隣接する部分)よりも実質的に大きいことが可能であり、密接適合絶縁ホール954は、絶縁通路940内に配設されたプローブ400の部分(例えば、2次接触部462、464を備える第1の接触端部402に隣接する部分)と実質的に同じサイズとすることが可能である。例えば、幅広導電ホール952の幅は十分に大きいことが可能であり、密接適合絶縁ホール954の幅は、絶縁通路940内に配設されたプローブ400が導電層918に接触せず、電気的に接続しないが、絶縁通路940内で移動(例えば
図10では上下に)できるように、十分に小さい。
【0065】
[0077] 同様に、第1のガイド板912内の接続通路942は、導電層918を通る密接適合導電ホール950及び絶縁層920を通る実質的に整列された幅広絶縁ホール956を備えることができる。幅広絶縁ホール956は、接続通路942内に配設されたプローブ400の部分(例えば、2次接触部462、464を備える第1の接触端部402に隣接する部分)よりも実質的に大きいことが可能であり、密接適合導電ホール950は、接続通路942内に配設されたプローブ400の部分(例えば、2次接触部462、464を備える第1の接触端部402に隣接する部分)と実質的に同じサイズとすることが可能である。例えば、幅広絶縁ホール956の幅は十分に大きいことが可能であり、密接適合導電ホール950の幅は、接続通路942内に配設されたプローブ400が導電層918に接触し、電気的に接続するが、接続通路942内で移動(例えば
図10では上下に)できるように、十分に小さい。
【0066】
[0078] 第1のガイド板912内の各絶縁通路940の場合、第2のガイド板922の導電層928から対応するプローブ400を絶縁する、第2のガイド板922内の対応する絶縁通路940が存在し得る。同様に、第1のガイド板912内の各接続通路942の場合、第2のガイド板922の導電層930に対応するプローブ400を接続する、第2のガイド板922内の対応する接続通路942が存在し得る。
【0067】
[0079]
図9のプローブ・アセンブリ950内の任意のプローブ400をガイド板912、922から絶縁し、第1及び第2のガイド板912、922内の絶縁通路940内にプローブ400を配設することによって、プローブ400の第1の端部402から第2の端部404への信号経路184(
図1A〜
図1Cを参照)を提供することができる。同様に、
図9のプローブ・アセンブリ950内の任意のプローブ400をガイド板912、922に電気的に接続し、第1及び第2のガイド板912、922内の接続通路942内にプローブ400を配設することによって、ガイド板912、922を備える2次経路782(
図7を参照)を提供することができる。
図9に示された例では、左端のプローブ400は信号経路182を提供するように構成され、他の3つのプローブ400は2次経路782(
図7を参照)を提供するように構成される。上記は
図9と同様であり、
図9に示されるように、
図7に示され
図7に関して上記で考察された、同様の電気経路184、782、684を提供する。
【0068】
[0080] 本明細書では本発明の特定の実施形態及び適用例について説明してきたが、これらの実施形態及び適用例は単なる例示であり、多くの変形が可能である。