(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6475246
(24)【登録日】2019年2月8日
(45)【発行日】2019年2月27日
(54)【発明の名称】太陽光発電モジュールのレールベースアレイを保守するためのシステム、輸送手段、及び方法
(51)【国際特許分類】
B08B 1/04 20060101AFI20190218BHJP
H02S 20/30 20140101ALI20190218BHJP
H02S 40/10 20140101ALI20190218BHJP
【FI】
B08B1/04
H02S20/30 Z
H02S40/10
【請求項の数】46
【全頁数】31
(21)【出願番号】特願2016-540325(P2016-540325)
(86)(22)【出願日】2014年9月3日
(65)【公表番号】特表2016-535666(P2016-535666A)
(43)【公表日】2016年11月17日
(86)【国際出願番号】US2014053787
(87)【国際公開番号】WO2015034863
(87)【国際公開日】20150312
【審査請求日】2017年9月1日
(31)【優先権主張番号】61/874,290
(32)【優先日】2013年9月5日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】514291107
【氏名又は名称】アリオン エナジー,インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100097456
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 徹
(72)【発明者】
【氏名】アダム フレンチ
(72)【発明者】
【氏名】ケビン ヘンネシ
【審査官】
大宮 功次
(56)【参考文献】
【文献】
米国特許出願公開第2011/0284057(US,A1)
【文献】
特開2002−078648(JP,A)
【文献】
米国特許第08500918(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B08B 1/04
H02S 20/30
H02S 40/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
太陽光発電モジュールを保守するためのシステムであって:
第1及び第2の支持面並びに該第1の支持面と該第2の支持面との間に配設された第1の取り付け面を備える第1の細長いレールであって、該太陽光発電モジュールの第1のアレイが、該第1の取り付け面に結合されて該第1及び第2の支持面に対して持ち上げられる、該第1の細長いレール、
ここで、該第1及び第2の支持面と該少なくとも1つの取り付け面が各々、地面に配設されるコンクリートを含み;並びに
該第1及び第2の支持面の該コンクリートに配設された第1の保守輸送手段であって、該第1の保守輸送手段が、第1の清掃ヘッド、第1のアクチュエータ、第2のアクチュエータ、第1のモータ、並びに、各々接続部を備える第1及び第2の支持脚を備え、該第1の保守輸送手段が、該太陽光発電モジュールの表面の上に配置されるように構成されている、該第1の保守輸送手段、を含み、
該第1及び第2の支持脚が、該第1のアレイの太陽光発電モジュールの上に該第1の清掃ヘッドを懸架し、かつ該第1のモータの作動に応答して、該第1の清掃ヘッドを該第1の細長いレールに平行な方向において横方向に連続的に移動させて該第1のアレイの太陽光発電モジュールのそれぞれを横断させるように該第1及び第2の支持面の該コンクリートに移動可能に連結され、
該第1の保守輸送手段と、該太陽光発電モジュールのうちの1つの、対応する面との間の相対角度及び距離が、該対応する面の傾斜に応じて調整されるように、各接続部の角度が、該第2のアクチュエータの作動に応答して自動的に増加又は減少され、
該第1の清掃ヘッドの少なくとも一部が、該第1のアクチュエータの作動に応答して、該第1のアレイの太陽光発電モジュールから離隔した係合解除位置と該第1のアレイの太陽光発電モジュールの少なくとも1つに接触する第1の係合位置との間で垂直方向に移動可能である、前記システム。
【請求項2】
前記第1の清掃ヘッドが第2のモータを備え、該第1の清掃ヘッドの少なくとも一部が、前記第1のアクチュエータの作動に応答して、前記第1の係合位置にある前記第1のアレイの太陽光発電モジュールの少なくとも1つに接触するように移動可能なブラシを備え、
該ブラシが、該第2のモータの作動に応答して、該第1のアレイの太陽光発電モジュールに平行な軸に沿ってさらに回転可能である、請求項1記載のシステム。
【請求項3】
前記第1の清掃ヘッドが:
流体タンク;及び
第3のアクチュエータをさらに備え、
該第1の清掃ヘッドが、該第3のアクチュエータの作動に応答して、流体を該流体タンクから該第1のアレイの太陽光発電モジュールの少なくとも1つにディスペンスするように動作可能である、請求項2記載のシステム。
【請求項4】
前記第1の清掃ヘッドがワイパーをさらに備え、該ワイパーが、該第1の清掃ヘッドの少なくとも一部が前記第1の係合位置にあるときに前記第1のアレイの少なくとも1つの太陽光発電モジュールに接触し、かつ該第1のアレイの少なくとも1つの太陽光発電モジュールを少なくとも部分的に乾燥させるように動作可能である、請求項3記載のシステム。
【請求項5】
太陽光発電モジュールを保守するためのシステムであって:
第1及び第2の支持面並びに該第1の支持面と該第2の支持面との間に配設された第1の取り付け面を備える第1の細長いレールであって、該太陽光発電モジュールの第1のアレイが、該第1の取り付け面に結合されて該第1及び第2の支持面に対して持ち上げられる、該第1の細長いレール;並びに
該第1及び第2の支持面に配設された第1の保守輸送手段であって、該第1の保守輸送手段が、第1の清掃ヘッド、第1のアクチュエータ、第2のアクチュエータ、第1のモータ、並びに、各々接続部を備える第1及び第2の支持脚を備え、該第1の保守輸送手段が、該太陽光発電モジュールの表面の上に配置されるように構成されている、該第1の保守輸送手段、を含み、
該第1及び第2の支持脚が、該第1のアレイの太陽光発電モジュールの上に該第1の清掃ヘッドを懸架し、かつ該第1のモータの作動に応答して、該第1の清掃ヘッドを該第1の細長いレールに平行な方向において横方向に連続的に移動させて該第1のアレイの太陽光発電モジュールのそれぞれを横断させるように該第1及び第2の支持面に移動可能に連結され、
該第1の保守輸送手段と、該太陽光発電モジュールのうちの1つの、対応する面との間の相対角度及び距離が、該対応する面の傾斜に応じて調整されるように、各接続部の角度が、該第2のアクチュエータの作動に応答して自動的に増加又は減少され、
該第1の清掃ヘッドの少なくとも一部が、該第1のアクチュエータの作動に応答して、該第1のアレイの太陽光発電モジュールから離隔した係合解除位置と該第1のアレイの太陽光発電モジュールの少なくとも1つに接触する第1の係合位置との間で垂直方向に移動可能であり;
該第1の清掃ヘッドが:
第2のモータ;
ブラシ;
流体タンク;
ワイパー;及び
第3のアクチュエータ、を備え、
該第1の清掃ヘッドの少なくとも一部が、前記第1のアクチュエータの作動に応答して、該第1の係合位置にある該第1のアレイの太陽光発電モジュールの少なくとも1つに接触するように移動可能な該ブラシを備え、
該ブラシが、該第2のモータの作動に応答して、該第1のアレイの太陽光発電モジュールに平行な軸に沿ってさらに回転可能であり、
該第1の清掃ヘッドが、該第3のアクチュエータの作動に応答して、流体を該流体タンクから該第1のアレイの太陽光発電モジュールの少なくとも1つにディスペンスするように動作可能であり、
該ワイパーが、該第1の清掃ヘッドの少なくとも一部が前記第1の係合位置にあるときに前記第1のアレイの少なくとも1つの太陽光発電モジュールに接触し、かつ該第1のアレイの少なくとも1つの太陽光発電モジュールを少なくとも部分的に乾燥させるように動作可能であり、
該第1の清掃ヘッドの少なくとも一部が、該第1のアクチュエータの作動に応答して、該ブラシが該アレイの少なくとも1つの太陽光発電モジュールに接触して該ワイパーが該アレイに接触しない第2の係合位置に垂直方向にさらに移動可能である、
前記システム。
【請求項6】
前記第1及び第2の支持脚が、前記第1及び第2の支持面の前記コンクリートにそれぞれ接触して該コンクリートに沿って回転する第1及び第2の車輪によって該第1及び第2の支持面の該コンクリートにそれぞれ移動可能に連結される、請求項1記載のシステム。
【請求項7】
前記第1の保守輸送手段が、前記第1及び第2の支持面の一方の前記コンクリートにそれぞれ接触して該コンクリートに沿って回転する第3の車輪によって該第1及び第2の支持面の一方の該コンクリートに移動可能に連結された第3の支持脚をさらに備える、請求項6記載のシステム。
【請求項8】
前記第1の保守輸送手段が、前記第1の細長いレールの端部を検出するように構成されたリミットスイッチをさらに備える、請求項1記載のシステム。
【請求項9】
第3及び第4の支持面並びに第2の取り付け面を備える第2の細長いレールであって、太陽光発電モジュールの第2のアレイが、該第2の取り付け面に結合されて該第3及び第4の支持面に対して持ち上げられる、該第2の細長いレールをさらに含み、
該第3及び第4の支持面と該第2の取り付け面が各々、地面に配設されるコンクリートを含む、請求項1記載のシステム。
【請求項10】
前記第3及び第4の支持面の前記コンクリートに配設された第2の保守輸送手段であって、第2の清掃ヘッド、第4のアクチュエータ、第2のモータ、並びに第3及び第4の支持脚を備える、該第2の保守輸送手段をさらに備え、
該第3及び第4の支持脚が、前記第2のアレイの太陽光発電モジュールの上に該第2の清掃ヘッドを懸架し、かつ該第2のモータの作動に応答して、該第2の清掃ヘッドを前記第2の細長いレールに平行な方向において横方向に連続的に移動させて該第2のアレイの太陽光発電モジュールのそれぞれを横断させるように該第3及び第4の支持面の該コンクリートに移動可能に連結され、
該第2の清掃ヘッドの少なくとも一部が、該第4のアクチュエータの作動に応答して、該第2のアレイの太陽光発電モジュールから離隔した係合解除位置と該第2のアレイの太陽光発電モジュールの少なくとも1つに接触する第2の係合位置との間で垂直方向に移動可能である、請求項9記載のシステム。
【請求項11】
前記第1の保守輸送手段を前記第1の細長いレールから前記第2の細長いレールに移動させるように構成された列から列への機構をさらに含む、請求項9記載のシステム。
【請求項12】
前記列から列への機構が、少なくとも1つのトラックを備え、該少なくとも1つのトラックが、前記第1の支持面を前記第3及び第4の支持面の一方に接続し、かつ前記第2の支持面を該第3及び第4の支持面の他方に接続する、請求項11記載のシステム。
【請求項13】
前記少なくとも1つのトラックが、前記第1の支持面を前記第3の支持面に接続する第1のトラック、及び前記第2の支持面を前記第4の支持面に接続する第2のトラックを含む、請求項12記載のシステム。
【請求項14】
前記少なくとも1つのトラックが、前記第1の支持面を前記第3の支持面に接続する第1及び第2のトラック、並びに前記第2の支持面を前記第4の支持面に接続する第3及び第4のトラックを含む、請求項12記載のシステム。
【請求項15】
前記列から列への機構が、前記少なくとも1つのトラックに結合され、かつ前記第1の保守輸送手段を前記第1の細長いレールから前記第2の細長いレールへ移送するように構成されたプラットフォームをさらに備える、請求項12記載のシステム。
【請求項16】
前記列から列への機構が、電源、及び前記プラットフォームに結合され、かつ該電源からの電力に基づいて該プラットフォームを移動させるように構成されたモータを備える、請求項15記載のシステム。
【請求項17】
前記第1の保守輸送手段が進むときに、該第1の保守輸送手段と前記対応する面との間の前記相対角度及び距離が、異なる傾斜を有する2つの太陽光発電パネルにわたって維持されるように、前記第1の支持脚の接続部又は前記第2の支持脚の接続部の少なくとも一方が調整される、請求項1記載のシステム。
【請求項18】
前記第1の保守輸送手段が、前記第1のアクチュエータ及び前記第1のモータを作動させるための電力を供給するように構成されたソーラーパネルをさらに備える、請求項1記載のシステム。
【請求項19】
前記第1の保守輸送手段が、植物を除去するためにトリマー機構をさらに備える、請求項1記載のシステム。
【請求項20】
前記第1の保守輸送手段が、無線制御可能である、請求項1記載のシステム。
【請求項21】
前記無線制御が、ウェブインターフェイスを介して管理可能である、請求項20記載のシステム。
【請求項22】
前記第1及び第2の支持面の前記コンクリートと前記少なくとも1つの取り付け面の前記コンクリートとが、互いに一体に形成される、請求項1記載のシステム。
【請求項23】
前記第1の支持面の前記コンクリートが、前記第2の支持面の前記コンクリートから離れている、又は離隔している、請求項1記載のシステム。
【請求項24】
太陽光発電モジュールを保守するための方法であって:
第1及び第2の支持面並びに該第1の支持面と該第2の支持面との間に配設された第1の取り付け面を備える第1の細長いレールであって、太陽光発電モジュールの第1のアレイが、該第1の取り付け面に結合されて該第1及び第2の支持面に対して持ち上げられる、該第1の細長いレールを用意するステップ、
ここで、該第1及び第2の支持面と該少なくとも1つの取り付け面が各々、地面に配設されるコンクリートを含み;
該太陽光発電モジュールの表面の上に第1の保守輸送手段を配置するステップ;
該第1の保守輸送手段を該第1及び第2の支持面の該コンクリートに配設するステップであって、該第1の保守輸送手段が、第1の清掃ヘッド、第1のアクチュエータ、第2のアクチュエータ、第1のモータ、並びに、各々接続部を備える第1及び第2の支持脚を備える、該ステップ;
該第1及び第2の支持脚を用いて該第1のアレイの太陽光発電モジュールの上に該第1の清掃ヘッドを懸架するステップであって、該第1及び第2の支持脚が、該第1のモータの作動に応答して、該第1の清掃ヘッドを該第1の細長いレールに平行な方向において横方向に連続的に移動させて該第1のアレイの太陽光発電モジュールのそれぞれを横断させるように、該第1及び第2の支持面の該コンクリートに移動可能に連結される、該ステップ;
該第1の保守輸送手段と、該太陽光発電モジュールのうちの1つの、対応する面との間の相対角度及び距離が、該対応する面の傾斜に応じて調整されるように、各接続部の角度を、該第2のアクチュエータの作動に応答して自動的に増加又は減少させるステップ;並びに
該第1の清掃ヘッドの少なくとも一部を、該第1のアクチュエータの作動に応答して、該第1のアレイの太陽光発電モジュールから離隔した係合解除位置と該第1のアレイの太陽光発電モジュールの少なくとも1つに接触する第1の係合位置との間で垂直方向に移動させるステップ、を含む、前記方法。
【請求項25】
前記第1の清掃ヘッドが第2のモータを備え、該第1の清掃ヘッドの少なくとも一部が、該第1の清掃ヘッドが前記第1の係合位置にあるときに、前記第1のアクチュエータの作動に応答して前記第1のアレイの太陽光発電モジュールの少なくとも1つに接触するブラシを備え、前記方法が、該第2のモータの作動に応答して該第1のアレイの太陽光発電モジュールに平行な軸に沿って該ブラシを回転させるステップをさらに含む、請求項24記載の方法。
【請求項26】
前記第1の清掃ヘッドが、流体タンク及び第3のアクチュエータをさらに備え、前記方法が、該第3のアクチュエータの作動に応答して、流体を前記流体タンクから前記第1のアレイの太陽光発電モジュールの少なくとも1つに該ディスペンスするステップをさらに含む、請求項25記載の方法。
【請求項27】
前記第1の清掃ヘッドがワイパーをさらに備え、該ワイパーが、該第1の清掃ヘッドの少なくとも一部が前記第1の係合位置にあるときに前記第1のアレイの少なくとも1つの太陽光発電モジュールに接触し、前記方法が、該第1のアレイの少なくとも1つの太陽光発電モジュールを、該ワイパーとの接触により少なくとも部分的に乾燥させるステップをさらに含む、請求項26記載の方法。
【請求項28】
太陽光発電モジュールを保守するための方法であって:
第1及び第2の支持面並びに該第1の支持面と該第2の支持面との間に配設された第1の取り付け面を備える第1の細長いレールであって、太陽光発電モジュールの第1のアレイが、該第1の取り付け面に結合されて該第1及び第2の支持面に対して持ち上げられる、該第1の細長いレールを用意するステップ;
該太陽光発電モジュールの表面の上に第1の保守輸送手段を配置するステップ;
該第1の保守輸送手段を該第1及び第2の支持面に配設するステップであって、該第1の保守輸送手段が、第1の清掃ヘッド、第1のアクチュエータ、第2のアクチュエータ、第1のモータ、並びに、各々接続部を備える第1及び第2の支持脚を備える、該ステップ;
該第1及び第2の支持脚を用いて該第1のアレイの太陽光発電モジュールの上に該第1の清掃ヘッドを懸架するステップであって、該第1及び第2の支持脚が、該第1のモータの作動に応答して、該第1の清掃ヘッドを該第1の細長いレールに平行な方向において横方向に連続的に移動させて該第1のアレイの太陽光発電モジュールのそれぞれを横断させるように、該第1及び第2の支持面に移動可能に連結される、該ステップ;
該第1の保守輸送手段と、該太陽光発電モジュールのうちの1つの、対応する面との間の相対角度及び距離が、該対応する面の傾斜に応じて調整されるように、各接続部の角度を、該第2のアクチュエータの作動に応答して自動的に増加又は減少させるステップ;並びに
該第1の清掃ヘッドの少なくとも一部を、該第1のアクチュエータの作動に応答して、該第1のアレイの太陽光発電モジュールから離隔した係合解除位置と該第1のアレイの太陽光発電モジュールの少なくとも1つに接触する第1の係合位置との間で垂直方向に移動させるステップ、を含み、
該第1の清掃ヘッドが:
第2のモータ;
ブラシ;
流体タンク;
ワイパー;及び
第3のアクチュエータ、をさらに備え、
該第1の清掃ヘッドの少なくとも一部が、該第1の清掃ヘッドが該第1の係合位置にあるときに、該第1のアクチュエータの作動に応答して該第1のアレイの太陽光発電モジュールの少なくとも1つに接触するブラシを備え、
該方法が、該第2のモータの作動に応答して該第1のアレイの太陽光発電モジュールに平行な軸に沿って該ブラシを回転させるステップをさらに含み、
該方法が、該第3のアクチュエータの作動に応答して、流体を該流体タンクから該第1のアレイの太陽光発電モジュールの少なくとも1つにディスペンスするステップをさらに含み、
該ワイパーが、該第1の清掃ヘッドの少なくとも一部が該第1の係合位置にあるときに該第1のアレイの少なくとも1つの太陽光発電モジュールに接触し、該方法が、該第1のアレイの少なくとも1つの太陽光発電モジュールを、該ワイパーとの接触により少なくとも部分的に乾燥させるステップをさらに含み、
該方法が、該第1のアクチュエータの作動に応答して、該第1の清掃ヘッドの少なくとも一部を、該ブラシが該アレイの少なくとも1つの太陽光発電モジュールに接触して該ワイパーが該アレイに接触しない第2の係合位置に垂直方向に移動させるステップをさらに含む、
前記方法。
【請求項29】
前記第1及び第2の支持脚が、前記第1及び第2の支持面の前記コンクリートにそれぞれ接触して該コンクリートに沿って回転する第1及び第2の車輪によって該第1及び第2の支持面の該コンクリートにそれぞれ移動可能に連結される、請求項24記載の方法。
【請求項30】
前記第1の保守輸送手段が、前記第1及び第2の支持面の一方の前記コンクリートにそれぞれ接触して該コンクリートに沿って回転する第3の車輪によって該第1及び第2の支持面の一方の該コンクリートに移動可能に連結された第3の支持脚をさらに備える、請求項29記載の方法。
【請求項31】
前記第1の保守輸送手段が、リミットスイッチを用いて前記第1の細長いレールの端部をさらに検出する、請求項24記載の方法。
【請求項32】
第3及び第4の支持面並びに第2の取り付け面を備える第2の細長いレールであって、太陽光発電モジュールの第2のアレイが、該第2の取り付け面に結合されて該第3及び第4の支持面に対して持ち上げられる、該第2の細長いレールを用意するステップをさらに含み、
該第3及び第4の支持面と該第2の取り付け面が各々、地面に配設されるコンクリートを含む、請求項24記載の方法。
【請求項33】
前記第2の保守輸送手段を前記第3及び第4の支持面の前記コンクリートに配設するステップであって、該第2の保守輸送手段が、第2の清掃ヘッド、第4のアクチュエータ、第2のモータ、並びに第3及び第4の支持脚を備える、該ステップ;
該第3及び第4の支持脚を用いて前記第2のアレイの太陽光発電モジュールの上に該第2の清掃ヘッドを懸架するステップであって、該第3及び第4の支持脚が、該第2のモータの作動に応答して、該第2の清掃ヘッドを前記第2の細長いレールに平行な方向において横方向に連続的に移動させて該第2のアレイの太陽光発電モジュールのそれぞれを横断させるように該第3及び第4の支持面の該コンクリートに移動可能に連結される、該ステップ;並びに
該第2の清掃ヘッドの少なくとも一部を、該第4のアクチュエータの作動に応答して、該第2のアレイの太陽光発電モジュールから離隔した係合解除位置と該第2のアレイの太陽光発電モジュールの少なくとも1つに接触する第2の係合位置との間で垂直方向に移動させるステップをさらに含む、請求項32記載の方法。
【請求項34】
列から列への機構を用いて、前記第1の保守輸送手段を前記第1の細長いレールから前記第2の細長いレールに移動させるステップをさらに含む、請求項32記載の方法。
【請求項35】
前記列から列への機構が、少なくとも1つのトラックを備え、該少なくとも1つのトラックが、前記第1の支持面を前記第3及び第4の支持面の一方に接続し、かつ前記第2の支持面を該第3及び第4の支持面の他方に接続する、請求項34記載の方法。
【請求項36】
前記少なくとも1つのトラックが、前記第1の支持面を前記第3の支持面に接続する第1のトラック、及び前記第2の支持面を前記第4の支持面に接続する第2のトラックを含む、請求項35記載の方法。
【請求項37】
前記少なくとも1つのトラックが、前記第1の支持面を前記第3の支持面に接続する第1及び第2のトラック、並びに前記第2の支持面を前記第4の支持面に接続する第3及び第4のトラックを含む、請求項35記載の方法。
【請求項38】
前記列から列への機構が、前記少なくとも1つのトラックに結合されたプラットフォームをさらに備え、前記方法が、該プラットフォームを用いて、前記第1の保守輸送手段を前記第1の細長いレールから前記第2の細長いレールへ移送するステップをさらに含む、請求項35記載の方法。
【請求項39】
前記列から列への機構が、電源、及び前記プラットフォームに結合され、かつ該電源からの電力に基づいて該プラットフォームを移動させるモータを備える、請求項38記載の方法。
【請求項40】
前記第1の保守輸送手段が進むときに、該第1の保守輸送手段と前記対応する面との間の前記相対角度及び距離が、異なる傾斜を有する2つの太陽光発電パネルにわたって維持されるように、前記第1の支持脚の接続部又は前記第2の支持脚の接続部の少なくとも一方を調整するステップをさらに含む、請求項24記載の方法。
【請求項41】
前記第1の保守輸送手段が、前記第1のアクチュエータ及び前記第1のモータを作動させるための電力を供給するソーラーパネルをさらに備える、請求項24記載の方法。
【請求項42】
前記第1の保守輸送手段が、トリマー機構をさらに備え、前記方法が、該トリマーで植物を除去するステップをさらに含む、請求項24記載の方法。
【請求項43】
前記第1の保守輸送手段を無線制御するステップをさらに含む、請求項24記載の方法。
【請求項44】
前記無線制御が、ウェブインターフェイスを介して行われる、請求項43記載の方法。
【請求項45】
前記第1及び第2の支持面の前記コンクリートと前記少なくとも1つの取り付け面の前記コンクリートとを互いに一体に形成するステップを含む、請求項24記載の方法。
【請求項46】
前記第1の支持面の前記コンクリートが、前記第2の支持面の前記コンクリートから離れている、又は離隔している、請求項24記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、あらゆる目的のために参照によりその全内容が本明細書に組み入れられる、2013年9月5日に出願された「太陽光発電モジュールのための保守輸送手段(Maintenance Vehicles for Photovoltaic Modules)」という名称の米国仮特許出願第61/874,290号の優先権を主張するものである。
【背景技術】
【0002】
(背景)
本発明は、特定の実施形態による太陽光発電モジュールに関する。より詳細には、本発明の一部の実施形態は、太陽光発電モジュールのレールベースアレイを保守するためのシステム、輸送手段(Vehicle)、及び方法を提供する。単なる例として、本発明の実施形態は、太陽光発電モジュールのレールベースアレイの清掃に適用される。しかしながら、本発明は、かなり広範囲の適用性を有することを理解されたい。
【0003】
太陽光発電は、太陽光を電気に変換し、クリーンエネルギーの望ましい供給源を提供する。
図1は、従来の太陽光発電アレイの簡易図である。太陽光発電アレイ100は、ストリング1、2、3、4、...nを備え、このnは1以上の正の整数である。各ストリングは、直列に接続された太陽光発電(PV)モジュール(例えば、ソーラーパネル)を含む。太陽光発電アレイ100は、セントラルインバータ110に接続され、該セントラルインバータ110は、交流(AC)接続部を送電網120に備える。
図2は、従来の太陽光発電モジュールの簡易図である。太陽光発電(PV)モジュール210は、該PVモジュール210の背面に接続箱220を備える。
【0004】
太陽光発電アレイの設置には、運搬上の問題が生じる場合が多い。太陽光発電アレイ用の敷地を適切に準備する必要性だけではなく、大量の材料を敷地に輸送し、かつ敷地内で輸送する必要もある。例えば、太陽光発電アレイ用の敷地には、太陽光発電アレイの設置及び運転を妨げることになる植物が既に存在していることもある。この植物は、通常は除去しなければならない。敷地は、通常は大規模な地ならし及び土木工事を必要とする不規則な地形を有することもある。そして、多くの場合、敷地の準備ができたら、PVモジュール210のストリングが取り付けられる大きな基礎構造を建設する必要がある。次いで、PVモジュール210は、適切な位置に運搬され、基礎構造に取り付けられ、そして電力を送電網120に供給できるように相互に接続される。これらの各作業は、時間がかかり、費用が嵩み得る。
【0005】
太陽光発電アレイが運転されると、該アレイを支持するため、保守するため、評価するため、及び修理するために追加の基礎構造がしばしば使用される。太陽光発電アレイの運転を支援するために、機器及び材料を、日常的にアレイの一端から他端に輸送する必要がある。例えば、試験器具が、評価中のPVモジュールに輸送される。別の例では、清掃器具が、PVモジュールから堆積物及び塵を除去するために輸送される。なお別の例では、追加のモジュールが、欠陥モジュールの交換用として輸送される。地形、土壌、及び天候によっては、単にアレイの一端から他端への機器及び材料を得ることは、特に地面がぬかるんでいる場合、しばしば大きな問題を引き起こす。設置と同様に、これらの作業も同様に、時間がかかり、費用が嵩み得る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従って、太陽光発電アレイの設置及び運転のための技術を改善することが非常に望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(発明の概要)
本発明は、特定の実施形態による太陽光発電モジュールに関する。より詳細には、本発明の一部の実施形態は、太陽光発電モジュールのレールベースアレイを保守するためのシステム、輸送手段、及び方法を提供する。単なる例として、本発明の実施形態は、太陽光発電モジュールのレールベースアレイの清掃に適用される。しかしながら、本発明は、かなり広範囲の適用性を有することを理解されたい。
【0008】
一実施形態によると、太陽光発電モジュールを保守するためのシステムが提供される。このシステムは、第1及び第2の支持面並びに該第1の支持面と該第2の支持面との間に配設された第1の取り付け面を備える第1の細長いレールであって、太陽光発電モジュールの第1のアレイが、該第1の取り付け面に結合されて該第1及び第2の支持面に対して持ち上げられる、該第1の細長いレール;並びに該第1及び第2の支持面に配設された第1の保守輸送手段(maintenance vehicle)であって、第1の清掃ヘッド、第1のアクチュエータ、第1のモータ、並びに第1及び第2の支持脚を備える、該第1の保守輸送手段、を含むことができる。第1及び第2の支持脚は、第1のアレイの太陽光発電モジュールの上に第1の清掃ヘッドを懸架することができ、かつ第1のモータの作動に応答して、第1の清掃ヘッドを該第1の細長いレールに平行な方向において横方向に連続的に移動させて該第1のアレイの太陽光発電モジュールのそれぞれを横断させるように第1及び第2の支持面に移動可能に連結することができる。第1の清掃ヘッドの少なくとも一部を、第1のアクチュエータの作動に応答して、第1のアレイの太陽光発電モジュールから離隔した係合解除位置と該第1のアレイの太陽光発電モジュールの少なくとも1つに接触する第1の係合位置との間で垂直方向に移動可能とすることができる。
【0009】
別の実施形態によると、太陽光発電モジュールを保守するための方法が提供される。この方法は、第1及び第2の支持面並びに該第1の支持面と該第2の支持面との間に配設された第1の取り付け面を備える第1の細長いレールであって、太陽光発電モジュールの第1のアレイが、該第1の取り付け面に結合されて該第1及び第2の支持面に対して持ち上げられている、該第1の細長いレールを用意するステップ;第1の保守輸送手段を該第1及び第2の支持面に配設するステップであって、該第1の保守輸送手段が、第1の清掃ヘッド、第1のアクチュエータ、第1のモータ、並びに第1及び第2の支持脚を備える、該ステップ;該第1及び第2の支持脚を用いて該第1のアレイの太陽光発電モジュールの上に該第1の清掃ヘッドを懸架するステップであって、該第1及び第2の支持脚が、該第1のモータの作動に応答して、該第1の清掃ヘッドを該第1の細長いレールに平行な方向において横方向に連続的に移動させて該第1のアレイの太陽光発電モジュールのそれぞれを横断させるように該第1及び第2の支持面に移動可能に連結される、該ステップ;並びに該第1の清掃ヘッドの少なくとも一部を、該第1のアクチュエータの作動に応答して、該第1のアレイの太陽光発電モジュールから離隔した係合解除位置と該第1のアレイの太陽光発電モジュールの少なくとも1つに接触する第1の係合位置との間で垂直方向に移動させるステップ、を含む。
【0010】
実施形態によっては、1つ以上の利点を達成することができる。これらの利点及び本発明の様々な追加の目的、特徴、及び利益は、以下の詳細な説明及び添付の図面の参照により十分に理解することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】
図1は、従来の太陽光発電アレイの簡易図である。
【0012】
【
図2】
図2は、従来の太陽光発電モジュールの簡易図である。
【0013】
【
図3A-3B】
図3A及び
図3Bは、特定の実施形態による、太陽光発電モジュールの少なくとも1つのレールベースアレイを保守するための保守システム及び保守輸送手段の斜視図を示す簡易図である。
【0014】
【
図4A-4B】
図4A及び
図4Bは、特定の実施形態による、第1の位置にある清掃ヘッド及びアクチュエータの斜視図を示す簡易図である。
【0015】
【
図5A-5C】
図5A〜
図5Cは、特定の実施形態による、第2の位置にある清掃ヘッド及びアクチュエータの斜視図を示す簡易図である。
【0016】
【
図6A】
図6Aは、特定の実施形態による、保守輸送手段を第1の太陽光発電モジュールのレールベースアレイから第2の太陽光発電モジュールのレールベースアレイに移動させるための例示的なレールからレールへの機構の斜視図を示す簡易図である。
【0017】
【
図6B】
図6Bは、特定の実施形態による、保守輸送手段を第1の太陽光発電モジュールのレールベースアレイから第2の太陽光発電モジュールのレールベースアレイに移動させるための別の例示的なレールからレールへの機構の斜視図を示す簡易図である。
【0018】
【
図6C】
図6Cは、特定の実施形態による、保守輸送手段を第1の太陽光発電モジュールのレールベースアレイから第2の太陽光発電モジュールのレールベースアレイに移動させるためのさらに別の例示的なレールからレールへの機構の斜視図を示す簡易図である。
【0019】
【
図7】
図7は、特定の実施形態による、少なくとも1つの太陽光発電モジュールのレールベースアレイを保守するための例示的な方法におけるステップを例示している。
【発明を実施するための形態】
【0020】
(詳細な説明)
本発明は、特定の実施形態による太陽光発電モジュールに関する。より詳細には、本発明の一部の実施形態は、太陽光発電モジュールのレールベースアレイを保守するためのシステム、輸送手段、及び方法を提供する。単なる例として、本発明の実施形態は、太陽光発電モジュールのレールベースアレイの清掃に適用される。しかしながら、本発明は、かなり広範囲の適用性を有することを理解されたい。
【0021】
例示的に、本発明のシステム、輸送手段、及び方法に使用することができる太陽光発電モジュールのレールベースアレイは、一部の実施形態では、第1及び第2の支持面並びに該第1の支持面と該第2の支持面との間に配設された第1の取り付け面を含む細長いレールを備える。太陽光発電モジュールのアレイは、第1の取り付け面に結合して、第1及び第2の支持面に対して持ち上げることができる。任意に、複数のこのようなレールを設けることができ、対応する太陽光発電モジュールのアレイを、このような各レールの少なくとも1つの取り付け面に結合することができる。例示的な太陽光発電モジュールのレールベースアレイに関するさらなる詳細については、共に参照によりそれらの両方の全内容が本明細書に組み入れられる、本発明の譲受人に譲渡された米国特許出願公開第2011/0284057及び同第2013/0068275号を参照されたい。
【0022】
本発明の一態様では、保守輸送手段は、細長いレールの第1及び第2の支持面に配設されるように構成することができる。第1の保守輸送手段は、清掃ヘッド、アクチュエータ、モータ、並びに第1及び第2の支持脚を備えることができる。特定の非限定の実施形態では、保守輸送手段は、太陽光発電モジュール自体によって支持されるのではなく、第1及び第2の支持面によってのみ実質的に支持されるように構成することができる。従って、保守輸送手段は、太陽光発電モジュールの清掃に関連した要素、例えば、下げて該モジュールに接触させることができる回転ブラシ以外は、該モジュール自体に大きな負荷又はトルクをかけずに、太陽光発電モジュールのアレイを清掃するために該アレイに沿って移動することができる。
【0023】
図3A及び
図3Bは、特定の実施形態による、少なくとも1つの太陽光発電モジュールのレールベースアレイを保守するための保守システム及び輸送手段の斜視図を示す簡易図である。これらの線図は、単なる例であり、特許請求の範囲を不当に限定するものではない。当業者であれば、多数の変形形態、代替形態、及び変更形態に気付くであろう。
【0024】
図3A及び
図3Bに例示されているシステム300は、細長いレール310、及び太陽光発電モジュール330、例えば、ソーラーパネルを保守するための保守輸送手段320を含む。細長いレール310は、太陽光発電モジュール330のアレイを取り付けるための機械的な支持体として機能し得る1つ以上の取り付け面、例えば、取り付け面311及び312を備えることができる。例えば、
図3Bから分かるように、太陽光発電モジュール330は、細長いレール310の1つ以上の取り付け面に結合する1つ以上の脚331、332を備えることができる。例えば、太陽光発電モジュール330は、第1の取り付け面311を画定する細長いレール310に画定された第1の凹部に係合する少なくとも1つの脚、及び第2の取り付け面312を画定する細長いレール310に画定された第2の凹部に係合する少なくとも1つの脚を備えることができる。任意に、1つ以上の脚が、接着剤を用いて1つ以上の取り付け面に結合される。例示的に、PVモジュール330は、ガラスとガラスのモジュール(glass-to-glass module)とすることもできるし、又は該ガラスとガラスのモジュールを含むこともできる。加えて、又は代わりに、細長いレール310の1つ以上の取り付け面若しくは太陽光発電モジュール330の脚331、332又はこれらの両方を、該太陽光発電モジュールが傾斜角で配設されるように構成することができる。例えば、傾斜角は、光源(例えば、太陽)からのモジュールのエネルギー受信を促進するために、太陽光発電モジュール330の地理的な位置(例えば、緯度又は向き)によって異なる。
【0025】
細長いレール310はまた、保守輸送手段320が、例えば、太陽光発電モジュール330を清掃しながら、該細長いレールに沿ってかつ平行な方向に移動することができるように該保守輸送手段の機械的な支持として機能し得る1つ以上の支持面、例えば、支持面313及び314も備えることができる。例示されている実施形態では、1つ以上の取り付け面、例えば、取り付け面311及び312は、1つ以上の支持面、例えば、支持面313と314との間に配設される。加えて、又は代わりに、太陽光発電モジュール330は、1つ以上の支持面、例えば、支持面313及び314に対して持ち上げられる。特定の実施形態では、第1及び第2の輸送手段支持面313、314と少なくとも1つの取り付け面、例えば、取り付け面311、312は、このような各面を画定するように形成された共通の材料から互いに一体に形成される。加えて、又は代わりに、第1及び第2の輸送手段支持面と少なくとも1つの取り付け面は、地面に配設される押出しコンクリートから一体に形成することができる。一例では、細長いレール310は、コンクリートから建造される、又は現場で建造される(例えば、スリップフォーム押出し機(slip-form extrusion machine)を用いて所定の位置に押し出される)、又はこれらの両方で建造される。
【0026】
任意に、複数の細長いレール310を任意に設けることができ、それぞれの細長いレール310は、太陽光発電モジュール330を結合することができる1つ以上の取り付け面、及び保守輸送手段320の機械的な支持として機能し得る1つ以上の支持面を備える。
図6A〜
図6Cを参照して以下により詳細に説明されるように、同じ保守輸送手段320を使用して、それらの細長いレール310に結合された太陽光発電モジュール330を保守することができる;あるいは、それぞれ、細長いレールの1つのみに結合された太陽光発電モジュールを保守するように、それぞれの細長いレールに対応した異なる保守輸送手段320を設けることができる。例えば、一実施形態では、一列のソーラーパネルに付き1つの輸送手段が使用される。なお別の実施形態では、1台の保守輸送手段が、機構によって列間を移動する。なお別の例では、保守輸送手段は、列の端部を検出するために1つ以上のリミットスイッチを使用する。
【0027】
図3A及び
図3Bに例示されているように、太陽光発電モジュール330、例えば、ソーラーパネル用の保守輸送手段320は、細長いレール310の1つ以上の支持面に配設され、該支持面に移動可能に連結され、例えば、第1の支持面313及び第2の支持面314に配設することができる。例えば、保守輸送手段は、押し出されたコンクリートレール上を転がる。保守輸送手段320は、1つ以上の支持脚、例えば、第1及び第2の支持脚321及び322を備えることができ、かつ任意に、
図3A及び
図3Bに例示されている例示的な実施形態に示されているように、3つ以上の支持脚、例えば、第1の支持脚321、第2の支持脚322、第3の支持脚323、及び第4の支持脚324を備えることができる。1つ以上の支持脚はそれぞれ、細長いレール310の1つ以上の支持面に沿った、該細長いレールに平行な方向における保守輸送手段320の移動を可能にする1つ以上の車輪又はキャタピラー踏板などに結合することができる。例えば、
図3A及び
図3Bに例示されている実施形態では、支持脚321は、第1の支持面313に移動可能に配設される、例えば、該第1の支持面313に接触してこれに沿って移動することができる1つ以上の車輪325に結合することができ、かつ支持脚322は、第2の支持面314に移動可能に配設される、例えば、該第2の支持面314に接触してこれに沿って移動することができる1つ以上の車輪326に結合することができる。例示的な一実施形態では、保守輸送手段320は、第1及び第2の支持面313、314の一方に、例えば、該支持面に移動可能に配設される、例えば、該支持面に接触してこれに沿って移動することができる第3の車輪によって移動可能に連結される第3の支持脚、例えば、脚323をさらに備えることができる。
【0028】
なお別の例では、保守輸送手段は、1つ以上のパネルの角度に対応するために1つ以上の調整可能なフレームを備える。例えば、一部の実施形態では、少なくとも1つの支持脚は、互いに異なる角度で太陽光発電モジュールを収容するように調整可能である。例えば、
図3A及び
図3Bに例示されている実施形態では、支持脚321、323はそれぞれ、保守輸送手段の1つ以上の部分の太陽光発電モジュール330に対する相対角度を変更するために(例えば、例示されていないアクチュエータで自動的に、又は手動で)角度を増減することができる接続部329を備える。
【0029】
保守輸送手段320はまた、第1のモータ327の作動に応答して、該輸送手段を細長いレール310に平行な方向において横方向に連続的に移動させてアレイの太陽光発電モジュール330のそれぞれを横断させるように構成された該第1のモータ327を備えることもできる。第1のモータ327は、任意の適切な燃料源によって駆動させることができ、例えば、燃焼モータ又は電気モータなどを含み得る。一例では、保守輸送手段は、1つ以上のソーラーパネルによって充電される。例えば、
図3A及び
図3Bに例示されている実施形態では、保守輸送手段320は、第1のモータ327に、及び任意に本明細書の他の部分で説明されるような輸送手段320の1つ以上の他のモータ又はアクチュエータにも、電力を供給するように構成された電源、例えば、ソーラーパネル328又は(具体的には例示されていない)バッテリをさらに備えることができる。一実施形態では、ソーラーパネル328は、バッテリを充電するために該バッテリに機能的に接続され、かつ任意に、日中に保守輸送手段320に電力の供給もし、そしてバッテリは、例えば、夜間にソーラーパネル328が不十分な電力を供給するときに保守輸送手段320に電力を供給し続けることができる。例示的に、保守輸送手段320は、モータ制御ケーブルを介してモータ327を接続することができる制御装置を備えることができる(制御装置及びケーブルは
図3A及び
図3Bには不図示)。一実施形態では、保守輸送手段は、無線操縦によって発送される。例えば、この無線操縦は、ウェブインターフェイスによって管理される。例示的に、保守輸送手段320の制御装置は、遠隔コンピュータと有線又は無線通信することができ、該遠隔コンピュータを介して、使用者が、例えば、ウェブインターフェイスによって保守輸送手段320への命令を入力することができる。遠隔コンピュータとのこのような無線通信は、例えば、WiFi、WiMax、Bluetooth、携帯電話接続、又は他の適切な無線接続を利用することができる。例示的な一実施形態では、保守輸送手段320は、
図6A〜
図6Cに例示されているようなアンテナ399を備える。
【0030】
保守輸送手段320はまた、例えば、
図4A〜
図5Cを参照してより詳細に説明される清掃ヘッド340も備えることができる。特定の非限定の実施形態では、第1及び第2の支持脚は、アレイの太陽光発電モジュールの上に清掃ヘッドを懸架することができる。保守輸送手段320の第1及び第2の支持脚321、322は、モータ327の作動に応答して、清掃ヘッド340を細長いレール310に平行な方向において横方向に連続的に移動させてアレイの太陽光発電モジュール330のそれぞれを横断させることができるように、該細長いレールの1つ以上の支持面に該清掃ヘッドを移動可能に連結することができる。加えて、
図4A〜
図5Cを参照してより詳細に説明されるように、清掃ヘッド340の少なくとも一部は、アクチュエータの作動に応答して、アレイの太陽光発電モジュール330から離隔した係合解除位置と該アレイの太陽光発電モジュールの少なくとも1つに接触する1つ以上の係合位置との間で垂直方向に移動可能とすることができる。非限定の例示的な一実施形態では、清掃ヘッド340の少なくとも一部は、第1及び第2の支持脚321、322に対して実質的に固定された位置を有し、かつ清掃ヘッド340の少なくとも一部は、清掃ヘッド340の他の部分に対して、及び1つ以上の太陽光発電モジュール330に対して垂直方向に移動可能である。他の実施形態では、清掃ヘッド340全体が、第1及び第2の支持面313、314に対して、及び1つ以上の太陽光発電モジュール330に対して垂直方向に移動可能である。
【0031】
図4A〜
図5Cを参照してより詳細に説明されるように、清掃ヘッド340は第2のモータ342を備えることができ、かつ清掃ヘッド340の少なくとも一部は、アクチュエータ(
図3A及び
図3Bには不図示)の作動に応答して、アレイの太陽光発電モジュール330の少なくとも1つに接触する少なくとも1つの係合位置に移動可能なブラシ(
図3A及び
図3Bには不図示)を備えることができる。ブラシは、第2のモータ342の作動に応答して、アレイの太陽光発電モジュール330に平行な軸に沿って回転可能とすることができる。加えて、又は代わりに、例えば、
図3A及び
図3Bに例示されている特定の実施形態では、清掃ヘッド340は、流体タンク341及び第2のアクチュエータ(
図3A及び
図3Bには不図示)を備えることができる。清掃ヘッド340は、第2のアクチュエータの作動に応答して、流体を流体タンクからアレイの太陽光発電モジュール330の少なくとも1つにディスペンスするように動作可能とすることができる。一例では、保守輸送手段は、重力で送られる水を使用する。任意に、
図4A〜
図5Cを参照して説明されるように、清掃ヘッド340は、第1の清掃ヘッドの少なくとも一部が係合位置にあるときにアレイの太陽光発電モジュール330の少なくとも1つに接触し、かつ該太陽光発電モジュールを少なくとも部分的に乾燥させるように動作可能なワイパーを備えることができる。
【0032】
なお別の実施形態では、保守輸送手段は、植物を除去するために1つ以上のトリマー機構を備える。保守輸送手段320に使用するのに適した例示的なトリマー機構は、ストリングトリマー、ヘッジトリマー、ポールソー、チラー、ハロー、及びプラウなど(
図3A及び
図3Bには具体的に例示されていない)を含み、かつ電気若しくは燃焼によって、又は保守輸送手段320の運動によって駆動することができる。
【0033】
さらに上記したように、清掃ヘッド340の少なくとも一部は、アクチュエータの作動に応答して、アレイの太陽光発電モジュール330から離隔した係合解除位置と太陽光発電モジュール330の少なくとも1つに接触する1つ以上の係合位置との間で垂直方向に移動可能とすることができる。例示的な一実施形態では、保守輸送手段320は、3位置清掃ヘッド及びアクチュエータを備える。加えて、一実施形態では、清掃ヘッドは、ブラシ及びワイパー又はスキージーを備えることができる。一実施形態では、3位置清掃ヘッドは、以下の3つの位置を有する:
【0034】
持ち上げられた位置:パネルと接触していない;
【0035】
中間位置:ブラシがパネルに接触している;及び
【0036】
下げられた位置:ブラシとスキージーがパネルに接触している。
【0037】
別の実施形態では、3位置清掃ヘッドはケーブルによって作動される。例えば、ケーブルを使用してアクチュエータを清掃ヘッドに接続して、車輪がパネルの表面を転がるようにして高さの制御を可能にする。
【0038】
例えば、
図4A及び
図4Bは、特定の実施形態による、第1の位置にある清掃ヘッド及びアクチュエータの斜視図を示す簡易図である。これらの線図は、単なる例であり、特許請求の範囲を不当に限定するものではない。当業者であれば、多数の変形形態、代替形態、及び変更形態に気付くであろう。一例では、
図4A及び
図4Bは、持ち上げられた位置にある3位置清掃ヘッド340を例示している。清掃ヘッド340は、流体タンク341、モータ342、第1のアクチュエータ343、ブラシ344、シールド345、モータ制御ケーブル346、ワイパー若しくはスキージー347、及びアクチュエータ制御ケーブル349を備える。流体タンク341は、任意に第2のアクチュエータの作動に応答して、流体チューブを介して太陽光発電モジュール330又はブラシ344に流体、例えば、水又は他の洗浄液をディスペンスするように構成されている(流体チューブ及び第2のアクチュエータは
図4A及び
図4Bには不図示)。流体は、例えば、流体チューブを介したブラシ344又は太陽光発電モジュール330に流体を滴下するのを可能にする第2のアクチュエータによる弁の開に応答して、重力により流体タンク341からディスペンスすることができる。あるいは、第2のアクチュエータは、流体を流体タンク341から流体チューブを介してブラシ344又は太陽光発電モジュール330に送出することができ、例えば、流体をブラシ344若しくは太陽光発電モジュール330に噴霧又は噴射することができる。
【0039】
モータ342は、ブラシ344が太陽光発電モジュール330に平行な軸に沿って回転するように構成されている。モータ342は、例えば、電気モータ又は燃焼モータを含み得る。例示的な一実施形態では、モータ342は、共通の電源、例えば、ソーラーパネル328又はバッテリを
図3A及び
図3Bを参照して上述されたモータ327と共有する。モータ342は、本明細書の他の部分で説明されるような制御装置にモータ制御ケーブル346を介して接続することができる。
【0040】
第1のアクチュエータ343は、
図4A及び
図4Bに例示さているような持ち上げられた位置又は係合解除位置と
図5A〜
図5Cを参照して以下にさらに説明されるような1つ以上の係合位置との間で清掃ヘッド340の少なくとも一部、例えば、少なくともブラシ344及びワイパー又はスキージー347を垂直方向に移動させるように構成されている。第1のアクチュエータ343は、例えば、油圧アクチュエータ、空気圧アクチュエータ、電気アクチュエータ、又は機械アクチュエータを含み得る。例示的な一実施形態では、第1のアクチュエータは、共通の電源、例えば、ソーラーパネル328又はバッテリを
図3A及び
図3Bを参照して上述されたモータ327と共有する。第1のアクチュエータ343は、本明細書の他の部分で説明されるような制御装置にアクチュエータ制御ケーブル349を介して接続することができる。
【0041】
ブラシ344は、モータ342に結合された中心ロッド(
図4A及び
図4Bには不図示)から実質的に放射状に延びた複数の剛毛を備えることができる。複数の剛毛は、太陽光発電モジュール330に対する剛毛の回転が、任意に流体タンク341から排出された流体の存在下で、該太陽光発電モジュールを実質的に損傷させないように十分な軟度及び柔軟性で、太陽光発電モジュール330から堆積物、塵、又は埃を除去することができるような十分な強度及び剛性の材料を含み得る。ブラシ344の剛毛に使用するのに適し得る例示的な材料は、ナイロン及びポリプロピレンを含む。シールド345は、例えば、
図5A〜
図5Cを参照して以下にさらに詳細に説明されるように、ブラシ344が回転して太陽光発電モジュール330に接触しているときに、ブラシ344の回転により、堆積物、塵、又は埃が太陽光発電モジュール330の異なる部分又は隣接する太陽光発電モジュールに弾き飛ばされるのを防止するために、ブラシ344を部分的に取り囲む平坦な金属シート、成形金属シート、又はプラスチックシートを備えることができる。
【0042】
ワイパー又はスキージー347は、可撓性の親水性材料、例えば、天然ゴム、シリコーンゴム、又は他のポリマー、例えば、エチレンプロピレンジエンモノマー(EPDM)を含み得る。ワイパー又はスキージー347は、
図4A及び
図4Bに例示されているような持ち上げられた位置にある太陽光発電モジュール330に対して実質的に平行に向き、かつ該太陽光発電モジュール330に接触しないように構成することができる。例えば、ワイパー又はスキージー347は、旋回止め具/パネル回転ストッパー348を備えることができる。
図4A及び
図4Bは、ブラシもスキージーもソーラーパネルのガラス表面に接触していない、例えば、持ち上げられた位置にある清掃ヘッドを含む例示的な位置を例示している。例えば、スキージーの位置は、1つ以上の旋回止め具、例えば、1つ以上のパネル回転止め具によってブラシヘッドに整合している。
【0043】
図5A〜
図5Cは、特定の実施形態による、第2の位置にある清掃ヘッド及びアクチュエータの斜視図を示す簡易図である。これらの線図は、単なる例であり、特許請求の範囲を不当に限定するものではない。当業者であれば、多数の変形形態、代替形態、及び変更形態に気付くであろう。
図5A〜
図5Cは、例えば、下げられた位置にある清掃ヘッド、及びアクチュエータ、例えば、ブラシとスキージーの両方がソーラーパネルのガラス表面に接触する下げられた位置にある清掃ヘッドを例示している。例えば、作動制御ケーブル349を介したアクチュエータ343の作動に応答して、ブラシ344のみ又はブラシ344とワイパー若しくはスキージー347の両方を下げて太陽光発電モジュール330に接触させることができる。例えば、清掃ヘッド320の少なくとも一部(例えば、ブラシ344及びワイパー又はスキージー347)は、アクチュエータ343の作動に応答して、該ブラシ及び該ワイパー又はスキージーの両方がアレイの太陽光発電モジュール330に接触する第1の係合位置(例えば、下げられた位置)に垂直方向に移動可能とすることができる。加えて、又は代わりに、清掃ヘッド320の少なくとも一部(例えば、ブラシ344及びワイパー又はスキージー347)は、アクチュエータ343の作動に応答して、該ブラシがアレイの太陽光発電モジュール330に接触して該ワイパーが該アレイに接触しない第2の係合位置(例えば、中間位置)に垂直方向に移動可能とすることができる。第1及び第2の係合位置は、別個の位置とすることができる。清掃ヘッド320のどの部分(複数可)、例えば、ブラシ344のみ又はブラシ344とワイパー若しくはスキージー347の両方が、太陽光発電モジュール330に接触するように移動されるかに応じて、このような部分(複数可)を、
図3A及び
図3Bを参照して上述されたようにモータ327の作動に応答して、細長いレール310に平行な方向において横方向に連続的に移動させてアレイの太陽光発電モジュール330のそれぞれを横断させることができる。
【0044】
加えて、モータ制御ケーブル346を介したモータ342の作動に応答して、ブラシ344を回転させて、太陽光発電モジュール330の表面を清掃することができる。例えば、ブラシ344の剛毛は、堆積物、塵、又は埃を太陽光発電モジュール330の表面から一掃することができる。加えて、流体タンク341からの流体を、ブラシ344又は太陽光発電モジュール330にディスペンスすることができ、これにより、太陽光発電モジュール330の清掃を促進することができる。例えば、
図3A及び
図3Bに例示されているように、太陽光発電モジュール330は、パネルの角度で配設することができる。流体タンク341からディスペンスされる流体は、太陽光発電モジュール330の表面から一掃される堆積物、塵、又は埃を収集することができ、次いで該流体が、モジュール330のパネルの角度によって重力を受けてモジュール330の底部に流れ得る。加えて、又は代わりに、ブラシ344及びワイパー又はスキージー347の両方が、太陽光発電モジュール330に接触して、細長いレール310に平行な方向において横方向に連続的に移動してアレイの太陽光発電モジュール330を横断する位置にある実施形態では、ワイパー又はスキージー347が、これらのモジュールを少なくとも部分的に乾燥させることができる。加えて、又は代わりに、下げられた位置では、1つ以上のパネル回転止め具が、スキージーを妨げず、該スキージーがソーラーパネルのガラス表面を進むことができる。例えば、
図6Cに示されているように、パネル回転止め具348は、ワイパー又はスキージー347が、太陽光発電モジュール330の対応する傾斜面に従うように1つ以上の角度を得ることを可能にし得る。特定の実施形態によると、持ち上げられた位置及び中間位置では、1つ以上のパネル回転止め具は、スキージーが持ち上げられるときに係合し、該スキージーをパネルの表面に平行に合わせる。
【0045】
保守輸送手段320に含めることができる様々なアクチュエータ及びモータのそれぞれは、任意に、互いに共通の電源によって駆動することができ、例えば、それぞれを、共通のソーラーパネル328又は輸送手段320の共通のバッテリによって駆動することができることに留意されたい。あるいは、アクチュエータ及びモータの一部は、互いに共通の第1の電源を共有し、他のアクチュエータ及びモータは、互いに共通の第2の電源を共有することができる。あるいは、各アクチュエータ及び各モータは、自己の電源を備えることができる。
【0046】
加えて、保守輸送手段320に含めることができる様々なアクチュエータ及びモータのそれぞれは、任意に、互いに共通の制御装置によって制御することができ、例えば、それぞれを、遠隔コンピュータと有線又は無線通信することができる輸送手段320の共通の制御装置に(例えば、それぞれの配線によって)適切に接続して、該制御装置によって制御することができ、該コンピュータは、使用者が、実施のために適切な信号によって該制御装置に送信することができる命令を入力することができるインターフェイス、例えば、ウェブインターフェイスを備えることに留意されたい。制御装置は、メモリ及び該メモリに接続されたプロセッサを備えることができる。メモリは、プロセッサに遠隔コンピュータからの命令を受信させ、次いで該命令を適切に実施させるための命令を保存することができる。
【0047】
例示的に、このような命令は、清掃ヘッド340がアレイの太陽光発電モジュール330を通過する速度を制御することができるモータ327の速度、並びにモータ327がいつ自動的に始動及び停止するべきかを決定するモータ327の始動及び停止時間若しくはルール;ブラシ344が回転する速度を制御することができるモータ342の速度、並びにモータ342がいつ自動的に始動及び停止するべきかを決定するモータ342の始動及び開始時間若しくはルール;ブラシ344及びワイパー若しくはスキージー347が太陽光発電モジュール330に対して垂直方向に移動し得る速度を制御することができるモータ343の速度、並びにアクチュエータ343がいつ自動的に始動及び停止するべきかを決定するアクチュエータ343の始動及び停止時間若しくはルール;又はブラシ344若しくはアレイの太陽光発電モジュール330の少なくとも1つへの流体タンクからの流体のディスペンスを制御する第2のアクチュエータの速度、及び該第2のアクチュエータがいつ自動的に始動及び停止するべきかを決定する該第2のアクチュエータの始動及び開始時間若しくはルールを含み得る。加えて、又は代わりに、保守輸送手段320は、細長いレール310の一端又は両端を検出するように構成されたリミットスイッチを備えることができる。リミットスイッチは、制御装置と操作可能に通信することができる。
【0048】
例示的な非限定の一例では、制御装置は、リミットスイッチからの信号に基づいて細長いレール310の第1の端部を検出し、このような検出に応答して、アクチュエータ343を作動させてブラシ344及び任意のワイパー又はスキージー347も係合解除位置から係合位置に下げるように(例えば、ウェブインターフェイスなどによって遠隔的に)適切にプログラムされる。制御装置はまた、アクチュエータ343がブラシ344及び任意のワイパー又はスキージー347も適切に配置されたことを検出し、このような検出に基づいて、モータ342を作動させてブラシ344を回転させ、第2のアクチュエータ(例示されていない)を作動させて流体を流体タンク341からブラシ344又は太陽光発電モジュール330にディスペンスするようにプログラムすることができる。制御装置はまた、ブラシ344が適切に回転していること、及び流体が適切にディスペンスされている又はディスペンスされたことを検出し、このような検出に基づいて、モータ327を作動させて保守輸送手段320を横方向に移動させ、従ってブラシ344及び任意のワイパー又はスキージー347もアレイの太陽光発電モジュール330を横断するようにプログラムすることもできる。制御装置はまた、リミットスイッチからの信号に基づいて細長いレール310の第2の端部を検出し、このような検出に応答して、アクチュエータ343を作動させてブラシ344及び任意のワイパー又はスキージー347も係合位置から係合解除位置に持ち上げ、モータ342の作動を終了させてブラシ344の回転を停止させ、そしてモータ327の作動を終了させて輸送手段320の横方向の運動を停止させるようにプログラムすることもできる。
【0049】
加えて、
図3A及び
図3Bを参照してさらに上記されたように、システム300は、複数の細長いレール310を含むことができ、該各細長いレールは、1つ以上の支持面、及び太陽光発電モジュール330のそれぞれのアレイを結合することができる1つ以上の取り付け面を備えることができる。例えば、第1の細長いレールは、第1及び第2の支持面、並びに該第1及び第2の支持面に対して持ち上げられる太陽光発電モジュールの第1のアレイが結合される第1の取り付け面を備えることができ、第2の細長いレールは、第3及び第4の支持面、並びに該第3及び第4の支持面に対して持ち上げられる太陽光発電モジュールの第2のアレイが結合される第2の取り付け面を備えることができる。異なる保守輸送手段を用意して、該輸送手段を、太陽光発電モジュールの第1及び第2のアレイを保守するために使用することができる。例えば、
図3A〜
図5Cを参照して上述されたような第1の保守輸送手段を、太陽光発電モジュールの第1のアレイを保守するために第1の細長いレールの第1及び第2の支持面に配設することができ、かつ
図3A〜
図5Cを参照して上述されたような第2の保守輸送手段を、太陽光発電モジュールの第2のアレイを保守するために第2の細長いレールの第3及び第4の支持面に配設することができる。
【0050】
あるいは、1台の保守輸送手段を、機構によって列間を移動させることができる。例えば、システムは、保守輸送手段を第1の細長いレールから第2の細長いレールに移動させるように構成された列から列への機構を含むことができる。例示的に、このような列から列への機構は、第1の細長いレールの第1の支持面を第2の細長いレールの第3及び第4の支持面の一方に結合し、かつ該第1の細長いレールの第2の支持面を該第2の細長いレールの第3及び第4の支持面の他方に結合する少なくとも1つのトラックを備えることができる。一実施形態では、列から列への機構は、2列以上のソーラーパネルを保守点検するために1台の保守輸送手段を移動させる。例えば、列から列への機構は、保守輸送手段によって作動される。別の例では、列から列への機構は、地面に配置された、独立した電源を備える専用の駆動装置によって作動される。別の実施形態では、1つ以上のソーラーパネルを使用して列から列への機構を充電する。なお別の実施形態では、列から列への機構は、1台以上の保守輸送手段の存在に基づいて発送される。なお別の実施形態では、列から列への機構は、中央無線制御に基づいて発送される。
【0051】
例示的な非限定の一例では、
図6Aは、特定の実施形態による、第1の太陽光発電モジュールのレールベースアレイから第2の太陽光発電モジュールのレールベースアレイに保守輸送手段を移動させるための例示的なレールからレールへの機構、例えば、該保守輸送手段をソーラーパネルのある列から次の列に移動させるための列から列への機構の斜視図を示す簡易図である。この線図は、単なる例であり、特許請求の範囲を不当に限定するものではない。当業者であれば、多数の変形形態、代替形態、及び変更形態に気付くであろう。
図6Aに例示されているレールからレールへの機構600は、第1のトラック601、第2のトラック602、及び任意選択のプラットフォーム605を備える。保守輸送手段320が移動可能に連結された第1の支持面313及び第2の支持面314を備える第1の細長いレール310の端部に達すると、該保守輸送手段は、第1の細長いレール310の端部から降りて、第1及び第2のトラック601、602に直接移動するか、又は第1及び第2のトラック601、602によって支持され得る任意選択のプラットフォーム605に移動することができる。保守輸送手段320は、第1及び第2のトラック601、602に沿って、又は任意選択のプラットフォーム605によって第1及び第2のトラック601、602に沿って、第3の支持面313’及び第4の支持面314’を備える第2の細長いレール310’の端部に向かって移動してこの端部に整合することができる。保守輸送手段320は、第1及び第2のトラック601、602又は任意選択のプラットフォーム605から降りて、第2の細長いレール310’の第3の支持面313’及び第4の支持面314’に移動して、第2の細長いレール310’の太陽光発電モジュール330を保守することができる。
図6Aに例示されている実施形態では、第1のトラック601が、第1の支持面313を第3の支持面313’に接続すると考えることができ、かつ第2のトラック602が、第2の支持面314を第4の支持面314’に接続すると考えることができる。他の構成も可能である。
【0052】
例えば、
図6Bは、特定の実施形態による、第1の太陽光発電モジュールのレールベースアレイから第2の太陽光発電モジュールのレールベースアレイに保守輸送手段を移動させるための別の例示的なレールからレールへの機構、例えば、該保守輸送手段をソーラーパネルのある列から次の列に移動させるための列から列へのトラックの斜視図を示す簡易図である。この線図は、単なる例であり、特許請求の範囲を不当に限定するものではない。当業者であれば、多数の変形形態、代替形態、及び変更形態に気付くであろう。例えば、列から列へのトラックは、正確な南に面した向きを維持するために2つの列間の接続を可能にする。
図6Bに例示されているレールからレールへの機構600’は、第1のトラック601’、第2のトラック602’、及び任意選択のプラットフォーム605’を備える。保守輸送手段320が移動可能に連結された第1の支持面313及び第2の支持面314を備える第1の細長いレール310の端部に達すると、該保守輸送手段は、該第1の細長いレール310の端部から降りて、第1及び第2のトラック601’、602’に直接移動するか、又は第1及び第2のトラック601’、602’によって支持され得る任意選択のプラットフォーム605’に移動することができる。保守輸送手段320は、第1及び第2のトラック601’、602’に沿って、又は任意選択のプラットフォーム605’によって第1及び第2のトラック601’、602’に沿って、第3の支持面313’及び第4の支持面314’を備える第2の細長いレール310’の端部に向かって移動してこの端部に整合することができる。保守輸送手段320は、第1及び第2のトラック601’、602’又は任意選択のプラットフォーム605’から降りて、第2の細長いレール310’の第3の支持面313’及び第4の支持面314’に移動して、第2の細長いレール310’の太陽光発電モジュール330を保守することができる。
図6Bに例示されている実施形態では、第1のトラック601’が、第1の支持面313を第4の支持面314’に接続すると考えることができ、かつ第2のトラック602’が、第2の支持面314を第3の支持面313’に接続すると考えることができる。他の構成も可能である。
【0053】
例えば、
図6Cは、特定の実施形態による、第1の太陽光発電モジュールのレールベースアレイから第2の太陽光発電モジュールのレールベースアレイに保守輸送手段を移動させるためのさらに別の例示的なレールからレールへの機構、例えば、該保守輸送手段をソーラーパネルのある列から次の列に移動させるための列から列へのトラックの斜視図を示す簡易図である。この線図は、単なる例であり、特許請求の範囲を不当に限定するものではない。当業者であれば、多数の変形形態、代替形態、及び変更形態に気付くであろう。
図6Cに例示されているレールからレールへの機構600’’は、第1のトラック601’’、第2のトラック602’’、第3のトラック603’’、第4のトラック604’’、及び任意選択のプラットフォーム605’’を備える。保守輸送手段320が移動可能に連結された第1の支持面313及び第2の支持面314を備える第1の細長いレール310の端部に達すると、該保守輸送手段は、第1の細長いレール310の端部から降りて、第1及び第2のトラック601’’、602’’に直接移動するか、又は第1及び第2のトラック601’’、602’’によって支持され得る任意選択のプラットフォーム605’’に移動することができる。保守輸送手段320は、第1及び第2のトラック601’、602’に沿って、又は任意選択のプラットフォーム605’’によって第1及び第2のトラック601’’、602’’に沿って、中間位置に向かって移動することができ、該中間位置では、保守輸送手段320が、第3及び第4のトラック603’’、604’’に沿って、又は任意選択のプラットフォーム605’’によって第3及び第4のトラック603’’、604’’に沿って、第3の支持面313’及び第4の支持面314’を備える第2の細長いレール310’の端部に向かって移動して該端部に整合することができる。保守輸送手段320は、第3及び第4のトラック603’’、604’’又は任意選択のプラットフォーム605’’から降りて、第2の細長いレール310’の第3の支持面313’及び第4の支持面314’に移動して、第2の細長いレール310’の太陽光発電モジュール330を保守することができる。
図6Cに例示されている実施形態では、第1及び第2のトラック601’’、602’’が、第1の支持面313を第3の支持面313’に接続すると考えることができ、かつ第3及び第4のトラック603’’、604’’が、第2の支持面314を第4の支持面314’に接続すると考えることができる。他の構成も可能である。
【0054】
列から列への機構は、少なくとも1つのトラックに接続されたプラットフォーム、例えば、トラック601及び602に接続されたプラットフォーム605、又はトラック601’及び602’に接続されたプラットフォーム605’、又はトラック601’’、602’’、603’’、及び604’’に接続されたプラットフォーム605’’を備え、かつ保守輸送手段を第1の細長いレール310から第2の細長いレール310’に移送するように構成されている実施形態では、該列から列への機構は、任意に、電源、及び該プラットフォームに接続されたモータを備えることができ、該モータは、該電源からの電力に基づいて該プラットフォームを移動させるように構成されていることに留意されたい。例示的な電源として、例えば、太陽光発電モジュール若しくはソーラーパネル又はバッター(batter)からのDC電源、及び例えば、配電網からのAC電源が挙げられる。
【0055】
図7は、特定の実施形態による、少なくとも1つの太陽光発電モジュールのレールベースアレイを保守するための例示的な方法におけるステップを例示している。この線図は、単なる例であり、特許請求の範囲を不当に限定するものではない。当業者であれば、多数の変形形態、代替形態、及び変更形態に気付くであろう。
図7に例示されている方法700は、第1及び第2の支持面並びに該第1の支持面と該第2の支持面との間に配設された取り付け面を備える細長いレールであって、太陽光発電モジュールのアレイが、該取り付け面に結合されて該第1及び第2の支持面に対して持ち上げられる、該細長いレールを用意するステップ(701)を含む。例示的な非限定の一例では、第1及び第2の支持面313、314並びにこれらの支持面間に配設された第1及び第2の取り付け面311、312を備える、
図3A及び
図3Bを参照して上述された細長いレール310を備えることができる。複数の太陽光発電モジュール330は、第1及び第2の支持面313、314の上に太陽光発電モジュール330を持ち上げることができる第1及び第2の取り付け面に、例えば、脚331、332を介して結合することができる。
【0056】
再び
図7を参照すると、方法700は、保守輸送手段を第1及び第2の支持面に配設するステップをさらに含み得、該保守輸送手段は、清掃ヘッド、アクチュエータ、モータ、並びに第1及び第2の支持脚を備える(702)。例示的な非限定の一例では、
図3A〜
図5Cを参照して上述された保守輸送手段320は、例えば、第1及び第2の支持脚322、323並びに輸送手段320が備え得るその他の(任意選択の)脚に結合された車輪又はキャタピラー踏板を介して、細長いレール310の第1及び第2の支持面313、314に配設することができる。この例では、保守輸送手段320は、アクチュエータ343及びモータ327を有する清掃ヘッド340も備える。
【0057】
図7に例示されているように、方法700はまた、第1及び第2の支持脚を用いてアレイの太陽光発電モジュールの上に清掃ヘッドを懸架するステップも含み得、該第1及び第2の支持脚は、モータの作動に応答して、該清掃ヘッドを細長いレールに平行な方向において横方向に連続的に移動させて該アレイの太陽光発電モジュールのそれぞれを横断させるように、該第1及び第2の支持面に移動可能に連結される(703)。例示的な非限定の一例では、
図3A及び
図3Bに例示されている保守輸送手段320は、第1及び第2の支持脚321、322並びに該輸送手段320が備え得るその他の(任意選択の)脚を用いてアレイの太陽光発電モジュール330の上に清掃ヘッド340を懸架することができる。第1及び第2の支持脚321、322は、例えば、車輪又はキャタピラー踏板を介して、第1及び第2の支持面313、314に移動可能に連結することができる。モータ327の作動により、保守輸送手段320を細長いレール310に平行な方向において細長いレール310に沿って横方向に移動させ、これにより清掃ヘッド340を細長いレール310に平行な方向において横方向に連続的に移動させてアレイの太陽光発電モジュール330を横断させることができる。
【0058】
再び
図7を参照すると、方法700はまた、清掃ヘッドの少なくとも一部を、アクチュエータの作動に応答して、アレイの太陽光発電モジュールから離隔した係合解除位置と該アレイの太陽光発電モジュールの少なくとも1つに接触する1つ以上の係合位置との間で垂直方向に移動させるステップも含み得る(704)。非限定の例示的な一例では、
図4A〜
図5Cを参照して上述されたように、アクチュエータ343は、例えば、ブラシ344又はブラシ344とワイパー又はスキージー347の両方が太陽光発電モジュール330に接触できるように、ブラシ344及びワイパー又はスキージー347を太陽光発電モジュール330に対して持ち上げる又は下げることができる。代替の一実施形態では、アクチュエータは、清掃ヘッド340の追加の部分又は全体さえも、太陽光発電モジュール330に接触するように持ち上げる又は下げることができる。
図4A〜
図5Cを参照して述べられたように、追加のモータ又はアクチュエータが、太陽光発電モジュール330の清掃を促進し得る追加の動作を引き起こすことができる。例えば、第2のモータ342の作動により、ブラシ344を太陽光発電モジュール330に平行な軸を中心に回転させることができる、又は第2のアクチュエータ(例示されていない)の作動により、流体を流体タンク341からブラシ344又は太陽光発電モジュール330にディスペンスすることができる。
【0059】
方法700のステップは、任意の適切な順序で行うことができることに留意されたい。例えば、保守輸送手段を第1及び第2の支持面に配設するステップ(702)を、第1及び第2の支持脚を用いてアレイの太陽光発電モジュールの上に清掃ヘッドを懸架するステップ(703)と同時に行うことができる。即ち、配設するステップを行うと、懸架するステップも行うことができる。加えて、清掃ヘッドを細長いレールに平行な方向において横方向に連続的に移動させるステップ(703)は、清掃ヘッドの少なくとも一部を係合解除位置と係合位置との間で垂直方向に移動させるステップ(704)の前、最中、又は後で行うことができる。例示的な非限定の一例では、
図4A〜
図5Cを参照して上述されたように、保守輸送手段320の制御装置は、モータ327を作動させて清掃ヘッド340を横方向に移動させる前に、アクチュエータ343を作動させて、清掃ヘッド340の少なくとも一部を下げて太陽光発電モジュールに接触させるように適切にプログラムすることができる。
【0060】
なお別の実施形態によると、太陽光発電モジュールを保守するためのシステムが提供される。このシステムは、第1及び第2の支持面並びに該第1の支持面と該第2の支持面との間に配設された第1の取り付け面を備える第1の細長いレールであって、太陽光発電モジュールの第1のアレイが、該第1の取り付け面に結合されて該第1及び第2の支持面に対して持ち上げられる、該第1の細長いレール;並びに該第1及び第2の支持面に配設された第1の保守輸送手段であって、第1の清掃ヘッド、第1のアクチュエータ、第1のモータ、並びに第1及び第2の支持脚を備える、該第1の保守輸送手段を含むことができる。第1及び第2の支持脚は、第1のアレイの太陽光発電モジュールの上に第1の清掃ヘッドを懸架することができ、かつ第1のモータの作動に応答して、該第1の清掃ヘッドを第1の細長いレールに平行な方向において横方向に連続的に移動させて該第1のアレイの太陽光発電モジュールのそれぞれを横断させるように該第1及び第2の支持面に移動可能に連結することができる。第1の清掃ヘッドの少なくとも一部は、第1のアクチュエータの作動に応答して、第1のアレイの太陽光発電モジュールから離隔した係合解除位置と該第1のアレイの太陽光発電モジュールの少なくとも1つに接触する第1の係合位置との間で垂直方向に移動可能とすることができる。例えば、このシステムは、少なくとも
図3A及び
図3B、
図4A及び
図4B、
図5A〜
図5C、並びに
図6A〜
図6Cによって実施されている。
【0061】
別の例では、第1の清掃ヘッドは、第2のモータを備え、該第1の清掃ヘッドの少なくとも一部は、第1のアクチュエータの作動に応答して、第1の係合位置にある第1のアレイの太陽光発電モジュールの少なくとも1つに接触するように移動可能なブラシを備え、該ブラシは、第2のモータの作動に応答して、該第1のアレイの太陽光発電モジュールに平行な軸に沿ってさらに回転可能である。別の例では、第1の清掃ヘッドは、流体タンク;及び第2のアクチュエータをさらに備え、該第1の清掃ヘッドは、第2のアクチュエータの作動に応答して、流体を該流体タンクから第1のアレイの太陽光発電モジュールの少なくとも1つにディスペンスするように動作可能である。別の例では、第1の清掃ヘッドは、ワイパーをさらに備え、該ワイパーは、該第1の清掃ヘッドの少なくとも一部が第1の係合位置にあるときに第1のアレイの少なくとも1つの太陽光発電モジュールに接触し、かつ該第1のアレイの少なくとも1つの太陽光発電モジュールを少なくとも部分的に乾燥させるように動作可能である。別の例では、第1の清掃ヘッドの少なくとも一部はさらに、第1のアクチュエータの作動に応答して、ブラシがアレイの少なくとも1つの太陽光発電モジュールに接触して該ワイパーが該アレイに接触しない第2の係合位置に垂直方向に移動可能である。
【0062】
別の例では、第1及び第2の支持脚は、第1及び第2の支持面にそれぞれ接触して該支持面に沿って回転する第1及び第2の車輪によって該第1及び第2の支持面にそれぞれ移動可能に連結される。別の例では、第1の保守輸送手段は、第1及び第2の支持面の一方にそれぞれ接触して該支持面に沿って回転する第3の車輪によって該第1及び第2の支持面の一方に移動可能に連結された第3の支持脚をさらに備える。別の例では、第1の保守輸送手段は、第1の細長いレールの端部を検出するように構成されたリミットスイッチをさらに備える。
【0063】
別の例では、このシステムは、第3及び第4の支持面並びに第2の取り付け面を備える第2の細長いレールであって、太陽光発電モジュールの第2のアレイが、該第2の取り付け面に結合されて該第3及び第4の支持面に対して持ち上げられる、該第2の細長いレールをさらに含む。別の例では、このシステムは、第3及び第4の支持面に配設された第2の保守輸送手段をさらに含み、該第2の保守輸送手段は、第2の清掃ヘッド、第2のアクチュエータ、第2のモータ、並びに第3及び第4の支持脚を備え、該第3及び第4の支持脚は、該第2のアレイの太陽光発電モジュールの上に該第2の清掃ヘッドを懸架し、かつ該第2のモータの作動に応答して、該第2の清掃ヘッドを第2の細長いレールに平行な方向において横方向に連続的に移動させて該第2のアレイの太陽光発電モジュールのそれぞれを横断させるように該第3及び第4の支持面に移動可能に連結され、該第2の清掃ヘッドの少なくとも一部は、該第2のアクチュエータの作動に応答して、該第2のアレイの太陽光発電モジュールから離隔した係合解除位置と該第2のアレイの太陽光発電モジュールの少なくとも1つに接触する第2の係合位置との間で垂直方向に移動可能である。
【0064】
別の例では、このシステムは、第1の保守輸送手段を第1の細長いレールから第2の細長いレールに移動させるように構成された列から列への機構をさらに含む。別の例では、列から列への機構は、少なくとも1つのトラックを備え、該少なくとも1つのトラックは、第1の支持面を第3及び第4の支持面の一方に接続し、かつ第2の支持面を該第3及び第4の支持面の他方に接続する。別の例では、少なくとも1つのトラックは、第1の支持面を第3の支持面に接続する第1のトラック、及び第2の支持面を第4の支持面に接続する第2のトラックを含む。別の例では、少なくとも1つのトラックは、第1の支持面を第3の支持面に接続する第1及び第2のトラック、並びに第2の支持面を第4の支持面に接続する第3及び第4のトラックを含む。別の例では、列から列への機構は、少なくとも1つのトラックに結合され、かつ第1の保守輸送手段を第1の細長いレールから第2の細長いレールへ移送するように構成されたプラットフォームをさらに備える。別の例では、列から列への機構は、電源、及びプラットフォームに結合され、かつ該電源からの電力に基づいて該プラットフォームを移動させるように構成されたモータを備える。
【0065】
別の例では、第1及び第2の支持脚の少なくとも一方は、互いに異なる角度で太陽光発電モジュールを収容するように調整可能である。別の例では、第1の保守輸送手段は、第1のアクチュエータ及び第1のモータを作動させるための電力を供給するように構成されたソーラーパネルをさらに備える。別の例では、第1の保守輸送手段は、植物を除去するためにトリマー機構をさらに備える。別の例では、第1の保守輸送手段は、無線制御可能である。別の例では、この無線制御は、ウェブインターフェイスを介して管理可能である。別の例では、第1及び第2の輸送手段支持面と少なくとも1つの取り付け面は、互いに一体に形成される。別の例では、第1及び第2の輸送手段支持面と少なくとも1つの取り付け面は、地面に配設される押出しコンクリートから一体に形成される。
【0066】
別の実施形態によると、太陽光発電モジュールを保守するための方法が提供される。この方法は、第1及び第2の支持面並びに該第1の支持面と該第2の支持面との間に配設された第1の取り付け面を備える第1の細長いレールであって、太陽光発電モジュールの第1のアレイが、該第1の取り付け面に結合されて該第1及び第2の支持面に対して持ち上げられる、該第1の細長いレールを用意するステップ;第1の保守輸送手段を該第1及び第2の支持面に配設するステップであって、該第1の保守輸送手段が、第1の清掃ヘッド、第1のアクチュエータ、第1のモータ、並びに第1及び第2の支持脚を備える、該ステップ;該第1及び第2の支持脚を用いて該第1のアレイの太陽光発電モジュールの上に該第1の清掃ヘッドを懸架するステップであって、該第1及び第2の支持脚が、該第1のモータの作動に応答して、該第1の清掃ヘッドを該第1の細長いレールに平行な方向において横方向に連続的に移動させて該第1のアレイの太陽光発電モジュールのそれぞれを横断させるように該第1及び第2の支持面に移動可能に連結される、ステップ;並びに該第1の清掃ヘッドの少なくとも一部を、該第1のアクチュエータの作動に応答して、該第1のアレイの太陽光発電モジュールから離隔した係合解除位置と該第1のアレイの太陽光発電モジュールの少なくとも1つに接触する第1の係合位置との間で垂直方向に移動させるステップを含み得る。例えば、この方法は、少なくとも
図7に従って実施される。
【0067】
別の例では、第1の清掃ヘッドは、第2のモータを備え、該第1の清掃ヘッドの少なくとも一部は、該第1の清掃ヘッドが第1の係合位置にあるときに、第1のアクチュエータの作動に応答して第1のアレイの太陽光発電モジュールの少なくとも1つに接触するブラシを備え、この方法は、第2のモータの作動に応答して、第1のアレイの太陽光発電モジュールに平行な軸に沿って該ブラシを回転させるステップをさらに含む。別の例では、第1の清掃ヘッドは、流体タンク及び第2のアクチュエータをさらに備え、この方法は、該第2のアクチュエータの作動に応答して、流体を該流体タンクから第1のアレイの太陽光発電モジュールの少なくとも1つにディスペンスするステップをさらに含む。別の例では、第1の清掃ヘッドは、ワイパーをさらに備え、該ワイパーは、該第1の清掃ヘッドの少なくとも一部が第1の係合位置にあるときに第1のアレイの少なくとも1つの太陽光発電モジュールに接触し、この方法は、該第1のアレイの少なくとも1つの太陽光発電モジュールを、該ワイパーとの接触により少なくとも部分的に乾燥させるステップをさらに含む。別の例では、この方法は、第1のアクチュエータの作動に応答して、第1の清掃ヘッドの少なくとも一部を、ブラシがアレイの少なくとも1つの太陽光発電モジュールに接触して該ワイパーが該アレイに接触しない第2の係合位置に垂直方向に移動させるステップを含む。
【0068】
別の例では、第1及び第2の支持脚は、第1及び第2の支持面にそれぞれ接触して該支持面に沿って回転する第1及び第2の車輪によって該第1及び第2の支持面にそれぞれ移動可能に連結される。別の例では、第1の保守輸送手段は、第1及び第2の支持面の一方にそれぞれ接触して該支持面に沿って回転する第3の車輪によって該第1及び第2の支持面の一方に移動可能に連結された第3の支持脚をさらに備える。別の例では、第1の保守輸送手段は、リミットスイッチを用いて第1の細長いレールの端部をさらに検出する。
【0069】
別の例では、この方法は、第3及び第4の支持面並びに第2の取り付け面を備える第2の細長いレールであって、太陽光発電モジュールの第2のアレイが、該第2の取り付け面に結合されて該第3及び第4の支持面に対して持ち上げられる、該第2の細長いレールを用意するステップをさらに含む。別の例では、この方法は、第2の保守輸送手段を第3及び第4の支持面に配設するステップであって、該第2の保守輸送手段が、第2の清掃ヘッド、第2のアクチュエータ、第2のモータ、並びに第3及び第4の支持脚を備える、該ステップ;該第3及び第4の支持脚を用いて該第2のアレイの太陽光発電モジュールの上に該第2の清掃ヘッドを懸架するステップであって、該第3及び第4の支持脚が、該第2のモータの作動に応答して、該第2の清掃ヘッドを該第2の細長いレールに平行な方向において横方向に連続的に移動させて該第2のアレイの太陽光発電モジュールのそれぞれを横断させるように該第3及び第4の支持面に移動可能に連結される、該ステップ;並びに該第2の清掃ヘッドの少なくとも一部を、該第2のアクチュエータの作動に応答して、該第2のアレイの太陽光発電モジュールから離隔した係合解除位置と該第2のアレイの太陽光発電モジュールの少なくとも1つに接触する第2の係合位置との間で垂直方向に移動させるステップをさらに含む。
【0070】
別の例では、この方法は、列から列への機構を用いて、第1の保守輸送手段を第1の細長いレールから第2の細長いレールに移動させるステップをさらに含む。別の例では、列から列への機構は、少なくとも1つのトラックを備え、該少なくとも1つのトラックは、第1の支持面を第3及び第4の支持面の一方に接続し、かつ第2の支持面を該第3及び第4の支持面の他方に接続する。別の例では、少なくとも1つのトラックは、第1の支持面を第3の支持面に接続する第1のトラック、及び第2の支持面を第4の支持面に接続する第2のトラックを含む。別の例では、少なくとも1つのトラックは、第1の支持面を第3の支持面に接続する第1及び第2のトラック、並びに第2の支持面を第4の支持面に接続する第3及び第4のトラックを含む。別の例では、列から列への機構は、少なくとも1つのトラックに結合されたプラットフォームをさらに備え、この方法は、該プラットフォームを用いて、第1の保守輸送手段を第1の細長いレールから第2の細長いレールへ移送するステップをさらに含む。別の例では、列から列への機構は、電源、及びプラットフォームに結合され、かつ該電源からの電力に基づいて該プラットフォームを移動させるモータを備える。
【0071】
別の例では、この方法は、互いに異なる角度で太陽光発電モジュールを収容するように第1及び第2の支持脚の少なくとも一方を調整するステップをさらに含む。別の例では、第1の保守輸送手段は、第1のアクチュエータ及び第1のモータを作動させるための電力を供給するソーラーパネルをさらに備える。別の例では、第1の保守輸送手段は、トリマー機構をさらに備え、この方法は、該トリマーで植物を除去するステップをさらに含む。別の例では、この方法は、第1の保守輸送手段を無線制御するステップをさらに含む。別の例では、この無線制御は、ウェブインターフェイスを介して行われる。別の例では、この方法は、第1及び第2の輸送手段支持面と少なくとも1つの取り付け面を互いに一体に形成するステップを含む。別の例では、第1及び第2の輸送手段支持面と少なくとも1つの取り付け面を一体に形成するステップは、地面にコンクリートを押し出すステップを含む。
【0072】
本発明の特定の実施形態が説明されたが、当業者であれば、説明された実施形態と同等の他の実施形態が存在することを理解されよう。例えば、本発明の様々な実施形態及び/又は例を組み合わせることができる。従って、本発明は、特定の例示された実施形態によって限定されるものではなく、添付の特許請求の範囲によってのみ限定されることが理解されるだろう。
本件出願は、以下の構成の発明を提供する。
(構成1)
太陽光発電モジュールを保守するためのシステムであって:
第1及び第2の支持面並びに該第1の支持面と該第2の支持面との間に配設された第1の取り付け面を備える第1の細長いレールであって、該太陽光発電モジュールの第1のアレイが、該第1の取り付け面に結合されて該第1及び第2の支持面に対して持ち上げられる、該第1の細長いレール;並びに
該第1及び第2の支持面に配設された第1の保守輸送手段であって、第1の清掃ヘッド、第1のアクチュエータ、第1のモータ、並びに第1及び第2の支持脚を備える、該第1の保守輸送手段、を含み、
該第1及び第2の支持脚が、該第1のアレイの太陽光発電モジュールの上に該第1の清掃ヘッドを懸架し、かつ該第1のモータの作動に応答して、該第1の清掃ヘッドを該第1の細長いレールに平行な方向において横方向に連続的に移動させて該第1のアレイの太陽光発電モジュールのそれぞれを横断させるように該第1及び第2の支持面に移動可能に連結され、
該第1の清掃ヘッドの少なくとも一部が、該第1のアクチュエータの作動に応答して、該第1のアレイの太陽光発電モジュールから離隔した係合解除位置と該第1のアレイの太陽光発電モジュールの少なくとも1つに接触する第1の係合位置との間で垂直方向に移動可能である、前記システム。
(構成2)
前記第1の清掃ヘッドが第2のモータを備え、該第1の清掃ヘッドの少なくとも一部が、前記第1のアクチュエータの作動に応答して、前記第1の係合位置にある前記第1のアレイの太陽光発電モジュールの少なくとも1つに接触するように移動可能なブラシを備え、
該ブラシが、該第2のモータの作動に応答して、該第1のアレイの太陽光発電モジュールに平行な軸に沿ってさらに回転可能である、構成1記載のシステム。
(構成3)
前記第1の清掃ヘッドが:
流体タンク;及び
第2のアクチュエータをさらに備え、
該第1の清掃ヘッドが、該第2のアクチュエータの作動に応答して、流体を該流体タンクから該第1のアレイの太陽光発電モジュールの少なくとも1つにディスペンスするように動作可能である、構成2記載のシステム。
(構成4)
前記第1の清掃ヘッドがワイパーをさらに備え、該ワイパーが、該第1の清掃ヘッドの少なくとも一部が前記第1の係合位置にあるときに前記第1のアレイの少なくとも1つの太陽光発電モジュールに接触し、かつ該第1のアレイの少なくとも1つの太陽光発電モジュールを少なくとも部分的に乾燥させるように動作可能である、構成3記載のシステム。
(構成5)
前記第1の清掃ヘッドの少なくとも一部が、前記第1のアクチュエータの作動に応答して、前記ブラシが前記アレイの少なくとも1つの太陽光発電モジュールに接触して該ワイパーが該アレイに接触しない第2の係合位置に垂直方向にさらに移動可能である、構成4記載のシステム。
(構成6)
前記第1及び第2の支持脚が、前記第1及び第2の支持面にそれぞれ接触して該支持面に沿って回転する第1及び第2の車輪によって該第1及び第2の支持面にそれぞれ移動可能に連結される、構成1記載のシステム。
(構成7)
前記第1の保守輸送手段が、前記第1及び第2の支持面の一方にそれぞれ接触して該支持面に沿って回転する第3の車輪によって該第1及び第2の支持面の一方に移動可能に連結された第3の支持脚をさらに備える、構成6記載のシステム。
(構成8)
前記第1の保守輸送手段が、前記第1の細長いレールの端部を検出するように構成されたリミットスイッチをさらに備える、構成1記載のシステム。
(構成9)
第3及び第4の支持面並びに第2の取り付け面を備える第2の細長いレールであって、太陽光発電モジュールの第2のアレイが、該第2の取り付け面に結合されて該第3及び第4の支持面に対して持ち上げられる、該第2の細長いレールをさらに含む、構成1記載のシステム。
(構成10)
前記第3及び第4の支持面に配設された第2の保守輸送手段であって、第2の清掃ヘッド、第2のアクチュエータ、第2のモータ、並びに第3及び第4の支持脚を備える、該第2の保守輸送手段をさらに備え、
該第3及び第4の支持脚が、前記第2のアレイの太陽光発電モジュールの上に該第2の清掃ヘッドを懸架し、かつ該第2のモータの作動に応答して、該第2の清掃ヘッドを前記第2の細長いレールに平行な方向において横方向に連続的に移動させて該第2のアレイの太陽光発電モジュールのそれぞれを横断させるように該第3及び第4の支持面に移動可能に連結され、
該第2の清掃ヘッドの少なくとも一部が、該第2のアクチュエータの作動に応答して、該第2のアレイの太陽光発電モジュールから離隔した係合解除位置と該第2のアレイの太陽光発電モジュールの少なくとも1つに接触する第2の係合位置との間で垂直方向に移動可能である、構成9記載のシステム。
(構成11)
前記第1の保守輸送手段を前記第1の細長いレールから前記第2の細長いレールに移動させるように構成された列から列への機構をさらに含む、構成9記載のシステム。
(構成12)
前記列から列への機構が、少なくとも1つのトラックを備え、該少なくとも1つのトラックが、前記第1の支持面を前記第3及び第4の支持面の一方に接続し、かつ前記第2の支持面を該第3及び第4の支持面の他方に接続する、構成11記載のシステム。
(構成13)
前記少なくとも1つのトラックが、前記第1の支持面を前記第3の支持面に接続する第1のトラック、及び前記第2の支持面を前記第4の支持面に接続する第2のトラックを含む、構成12記載のシステム。
(構成14)
前記少なくとも1つのトラックが、前記第1の支持面を前記第3の支持面に接続する第1及び第2のトラック、並びに前記第2の支持面を前記第4の支持面に接続する第3及び第4のトラックを含む、構成12記載のシステム。
(構成15)
前記列から列への機構が、前記少なくとも1つのトラックに結合され、かつ前記第1の保守輸送手段を前記第1の細長いレールから前記第2の細長いレールへ移送するように構成されたプラットフォームをさらに備える、構成12記載のシステム。
(構成16)
前記列から列への機構が、電源、及び前記プラットフォームに結合され、かつ該電源からの電力に基づいて該プラットフォームを移動させるように構成されたモータを備える、構成15記載のシステム。
(構成17)
前記第1及び第2の支持脚の少なくとも一方が、互いに異なる角度で太陽光発電モジュールを収容するように調整可能である、構成1記載のシステム。
(構成18)
前記第1の保守輸送手段が、前記第1のアクチュエータ及び前記第1のモータを作動させるための電力を供給するように構成されたソーラーパネルをさらに備える、構成1記載のシステム。
(構成19)
前記第1の保守輸送手段が、植物を除去するためにトリマー機構をさらに備える、構成1記載のシステム。
(構成20)
前記第1の保守輸送手段が、無線制御可能である、構成1記載のシステム。
(構成21)
前記無線制御が、ウェブインターフェイスを介して管理可能である、構成20記載のシステム。
(構成22)
前記第1及び第2の輸送手段支持面と前記少なくとも1つの取り付け面が、互いに一体に形成される、構成1記載のシステム。
(構成23)
前記第1及び第2の輸送手段支持面と前記少なくとも1つの取り付け面が、地面に配設される押出しコンクリートから一体に形成される、構成22記載のシステム。
(構成24)
太陽光発電モジュールを保守するための方法であって:
第1及び第2の支持面並びに該第1の支持面と該第2の支持面との間に配設された第1の取り付け面を備える第1の細長いレールであって、太陽光発電モジュールの第1のアレイが、該第1の取り付け面に結合されて該第1及び第2の支持面に対して持ち上げられる、該第1の細長いレールを用意するステップ;
第1の保守輸送手段を該第1及び第2の支持面に配設するステップであって、該第1の保守輸送手段が、第1の清掃ヘッド、第1のアクチュエータ、第1のモータ、並びに第1及び第2の支持脚を備える、該ステップ;
該第1及び第2の支持脚を用いて該第1のアレイの太陽光発電モジュールの上に該第1の清掃ヘッドを懸架するステップであって、該第1及び第2の支持脚が、該第1のモータの作動に応答して、該第1の清掃ヘッドを該第1の細長いレールに平行な方向において横方向に連続的に移動させて該第1のアレイの太陽光発電モジュールのそれぞれを横断させるように、該第1及び第2の支持面に移動可能に連結される、該ステップ;並びに
該第1の清掃ヘッドの少なくとも一部を、該第1のアクチュエータの作動に応答して、該第1のアレイの太陽光発電モジュールから離隔した係合解除位置と該第1のアレイの太陽光発電モジュールの少なくとも1つに接触する第1の係合位置との間で垂直方向に移動させるステップ、を含む、前記方法。
(構成25)
前記第1の清掃ヘッドが第2のモータを備え、該第1の清掃ヘッドの少なくとも一部が、該第1の清掃ヘッドが前記第1の係合位置にあるときに、前記第1のアクチュエータの作動に応答して前記第1のアレイの太陽光発電モジュールの少なくとも1つに接触するブラシを備え、前記方法が、該第2のモータの作動に応答して該第1のアレイの太陽光発電モジュールに平行な軸に沿って該ブラシを回転させるステップをさらに含む、構成24記載の方法。
(構成26)
前記第1の清掃ヘッドが、流体タンク及び第2のアクチュエータをさらに備え、前記方法が、該第2のアクチュエータの作動に応答して、流体を前記流体タンクから前記第1のアレイの太陽光発電モジュールの少なくとも1つに該ディスペンスするステップをさらに含む、構成25記載の方法。
(構成27)
前記第1の清掃ヘッドがワイパーをさらに備え、該ワイパーが、該第1の清掃ヘッドの少なくとも一部が前記第1の係合位置にあるときに前記第1のアレイの少なくとも1つの太陽光発電モジュールに接触し、前記方法が、該第1のアレイの少なくとも1つの太陽光発電モジュールを、該ワイパーとの接触により少なくとも部分的に乾燥させるステップをさらに含む、構成26記載の方法。
(構成28)
前記第1のアクチュエータの作動に応答して、前記第1の清掃ヘッドの少なくとも一部を、前記ブラシが前記アレイの少なくとも1つの太陽光発電モジュールに接触して前記ワイパーが該アレイに接触しない第2の係合位置に垂直方向に移動させるステップをさらに含む、構成27記載の方法。
(構成29)
前記第1及び第2の支持脚が、前記第1及び第2の支持面にそれぞれ接触して該支持面に沿って回転する第1及び第2の車輪によって該第1及び第2の支持面にそれぞれ移動可能に連結される、構成24記載の方法。
(構成30)
前記第1の保守輸送手段が、前記第1及び第2の支持面の一方にそれぞれ接触して該支持面に沿って回転する第3の車輪によって該第1及び第2の支持面の一方に移動可能に連結された第3の支持脚をさらに備える、構成29記載の方法。
(構成31)
前記第1の保守輸送手段が、リミットスイッチを用いて前記第1の細長いレールの端部をさらに検出する、構成24記載の方法。
(構成32)
第3及び第4の支持面並びに第2の取り付け面を備える第2の細長いレールであって、太陽光発電モジュールの第2のアレイが、該第2の取り付け面に結合されて該第3及び第4の支持面に対して持ち上げられる、該第2の細長いレールを用意するステップをさらに含む、構成24記載の方法。
(構成33)
前記第2の保守輸送手段を前記第3及び第4の支持面に配設するステップであって、該第2の保守輸送手段が、第2の清掃ヘッド、第2のアクチュエータ、第2のモータ、並びに第3及び第4の支持脚を備える、該ステップ;
該第3及び第4の支持脚を用いて前記第2のアレイの太陽光発電モジュールの上に該第2の清掃ヘッドを懸架するステップであって、該第3及び第4の支持脚が、該第2のモータの作動に応答して、該第2の清掃ヘッドを前記第2の細長いレールに平行な方向において横方向に連続的に移動させて該第2のアレイの太陽光発電モジュールのそれぞれを横断させるように該第3及び第4の支持面に移動可能に連結される、該ステップ;並びに
該第2の清掃ヘッドの少なくとも一部を、該第2のアクチュエータの作動に応答して、該第2のアレイの太陽光発電モジュールから離隔した係合解除位置と該第2のアレイの太陽光発電モジュールの少なくとも1つに接触する第2の係合位置との間で垂直方向に移動させるステップをさらに含む、構成32記載の方法。
(構成34)
列から列への機構を用いて、前記第1の保守輸送手段を前記第1の細長いレールから前記第2の細長いレールに移動させるステップをさらに含む、構成32記載の方法。
(構成35)
前記列から列への機構が、少なくとも1つのトラックを備え、該少なくとも1つのトラックが、前記第1の支持面を前記第3及び第4の支持面の一方に接続し、かつ前記第2の支持面を該第3及び第4の支持面の他方に接続する、構成34記載の方法。
(構成36)
前記少なくとも1つのトラックが、前記第1の支持面を前記第3の支持面に接続する第1のトラック、及び前記第2の支持面を前記第4の支持面に接続する第2のトラックを含む、構成35記載の方法。
(構成37)
前記少なくとも1つのトラックが、前記第1の支持面を前記第3の支持面に接続する第1及び第2のトラック、並びに前記第2の支持面を前記第4の支持面に接続する第3及び第4のトラックを含む、構成35記載の方法。
(構成38)
前記列から列への機構が、前記少なくとも1つのトラックに結合されたプラットフォームをさらに備え、前記方法が、該プラットフォームを用いて、前記第1の保守輸送手段を前記第1の細長いレールから前記第2の細長いレールへ移送するステップをさらに含む、構成35記載の方法。
(構成39)
前記列から列への機構が、電源、及び前記プラットフォームに結合され、かつ該電源からの電力に基づいて該プラットフォームを移動させるモータを備える、構成38記載の方法。
(構成40)
互いに異なる角度で太陽光発電モジュールを収容するように前記第1及び第2の支持脚の少なくとも一方を調整するステップをさらに含む、構成24記載の方法。
(構成41)
前記第1の保守輸送手段が、前記第1のアクチュエータ及び前記第1のモータを作動させるための電力を供給するソーラーパネルをさらに備える、構成24記載の方法。
(構成42)
前記第1の保守輸送手段が、トリマー機構をさらに備え、前記方法が、該トリマーで植物を除去するステップをさらに含む、構成24記載の方法。
(構成43)
前記第1の保守輸送手段を無線制御するステップをさらに含む、構成54記載の方法。
(構成44)
前記無線制御が、ウェブインターフェイスを介して行われる、構成43記載の方法。
(構成45)
前記第1及び第2の輸送手段支持面と前記少なくとも1つの取り付け面を互いに一体に形成するステップを含む、構成24記載の方法。
(構成46)
前記第1及び第2の輸送手段支持面と前記少なくとも1つの取り付け面を一体に形成するステップが、地面にコンクリートを押し出すステップを含む、構成45記載の方法。