【課題を解決するための手段】
【0004】
第1の態様によれば、本発明はヘアドライヤを提供する。
【0005】
好ましい実施形態では、ヘアドライヤが、一次流体入口から一次流体出口に延びる一次流体流路と、一次流体流路に一次流体を引き込むファンユニットと、一次流体流路内の一次流体を加熱するヒータとを含み、ヒータ内を流れる一次流体は、ファンユニット内を流れる一次流体よりも低速である。
【0006】
ヒータは、ファンユニットの下流に存在することが好ましい。
【0007】
好ましい実施形態では、一次流体流路の断面積が、一次流体流路に沿って変化する。
【0008】
一次流体流路の断面積は、ファンユニットの周囲よりもヒータの周囲の方が大きいことが好ましい。
【0009】
好ましい実施形態では、ヘアドライヤがハンドルを含み、一次流体入口はハンドル内に存在する。
【0010】
ヘアドライヤは本体を含み、一次流体出口は本体内に存在し、一次流体流路は、ハンドル内を一次流体入口から本体に延びることが好ましい。
【0011】
好ましい実施形態では、ファンユニットがハンドル内に位置する。
【0012】
ハンドルは、本体と実質的に直交することが好ましい。
【0013】
好ましい実施形態では、一次流体流路が、ハンドル内で第1の方向に流れ、本体内で第2の方向に流れる。
【0014】
第1の方向は、第2の方向と実質的に直交することが好ましい。
【0015】
好ましい実施形態では、一次流体出口を流れる一次流体が、ヒータを流れる一次流体よりも高速である。
【0016】
一次流体入口に流入する一次流体の速度は、ヒータを流れる一次流体の速度と同様であることが好ましい。
【0017】
好ましい実施形態では、一次流体の速度が、一次流体入口からファンユニットにかけて上昇する。
【0018】
一次流体の速度は、ファンユニットから本体に向かって低下することが好ましい。
【0019】
好ましい実施形態では、ヘアドライヤが、本体への流体入口から本体からの流体出口に延びる流体流路を含む。
【0020】
一次流体流路は、本体内で流体流路を取り囲むことが好ましい。
【0021】
好ましい実施形態では、本体が、一次流体流路と流体流路とを分離する内側ダクトを含む。
【0022】
ヒータは、内側ダクトを取り囲むことが好ましい。
【0023】
好ましい実施形態では、ヒータが内側ダクトに沿って延びる。
【0024】
ヘアドライヤは、高速モータを含むことが好ましい。ヘアドライヤは、気流を生み出すためのファンユニットを含み、ファンユニットは、空気入口と、空気出口と、インペラと、インペラを回転させて空気入口から空気出口に進む空気流を生み出すためのモータとを含み、モータは、使用時に少なくとも50,000rpmの速度で回転できるロータを有する。ロータは、少なくとも80,000rpmの速度で回転できることが好ましい。ロータは、最大110,000rpmの速度で回転できることが好ましい。ヘアドライヤは、増幅型ヘアドライヤであり、従ってファンユニットは、ヘアドライヤから排出される全ての流れを処理するわけではなく、すなわちヘアドライヤ内の流れの一部は、モータの作用によってヘアドライヤに引き込まれた流体に同伴する。ファンユニットは、ヘアドライヤのハンドル内に収容されることが好ましい。
【0025】
本発明は、高圧モータを含むファンユニットを有するヘアドライヤを提供する。モータによって生じる圧力は、1400Pa〜2250Paであることが好ましい。25mm
2の断面積内に存在するモータでは、この圧力が、9.4〜12l/sの流量、及び84,000rpm〜105,000rpmのモータ速度に等しい。従って、モータは、好ましくは35mm〜42mmの直径を有する把持可能なハンドル内に存在する。
【0026】
本発明によれば、外壁の厚みは、2mm未満であることが好ましく、1mm未満であることがさらに好ましい。この厚みは、約0.7mmであることが理想的である。
【0027】
別の態様では、ハンドル直径が20mm〜60mmであり、30mm〜50mmであることが好ましい。ハンドル直径は、35mm〜42mmであることが最も好ましい。
【0028】
本発明によれば、ヘアドライヤが、モータを含むハンドルを有し、ハンドルの壁部が材料で裏打ちされる。通常、ライニング材の厚みは、4mm〜6mmである。
【0029】
本発明によれば、ヘアドライヤが、ファンユニットを収容するハンドルを含み、ハンドルはライニング材で裏打ちされる。ライニング材は、入口側消音器及び出口側消音器の少なくとも一方を含むことが好ましい。ファンユニットの下流端からハンドル20の下流端までの出口側消音器S
Oの長さは、100mm以下であることが好ましい。ファンユニットの上流端から入口の下流端までの入口側消音器S
Iの長さは、10mm〜200mmであることが好ましい。入口側消音器S
Iと出口側消音器S
Oとの比率は、1.2を上回ることが好ましい。一定直径のハンドル20を有するヘアドライヤ10では、この比率が0.1を上回ることが好ましい。
【0030】
本発明によれば、流体入口からハンドルの上流エッジまでの本体の長さLxと、ハンドルの下流エッジから本体の下流端の流体出口までの本体の長さLzとが一定の関係を有する。Lz≦40mmであり、Lx≦20mmであることが理想的である。2Lx=Lzであることが好ましい。
【0031】
本発明によれば、ヘアドライヤが、本体の外壁の直径d
aと内側ダクトの直径d
bとの間に一定の関係を有する。一定直径のハンドルを有するヘアドライヤでは、d
b:d
aの比率が0.49〜0.6であることが好ましい。
【0032】
本発明によれば、非一定又は可変直径のハンドルを有するヘアドライヤでは、d
b:d
aの比率が0.4〜0.9であることが好ましい。
【0033】
本発明によれば、ヘアドライヤが、本体の長さl
2とハンドルの直径d
hとの間に一定の関係を有する。一定直径のハンドルを有するヘアドライヤでは、l
2対d
hの比率が1.9〜2.5であることが好ましい。非一定又は可変直径のハンドルを有するヘアドライヤでは、l
2対d
hの比率が1.9〜2.5であることが好ましい。
【0034】
本発明によれば、ヘアドライヤが、本体の外壁の直径d
aとハンドルの直径d
hとの間に一定の関係を有する。一定直径のハンドルを有するヘアドライヤでは、d
a:d
hの比率が1.6〜3.4であることが好ましい。
【0035】
本発明によれば、ヘアドライヤが、本体の長さl
2と本体の直径d
aとの間に一定の関係を有する。ハンドル内にファンユニットを有するヘアドライヤでは、l
2:d
aの比率が1.1〜1.6であることが好ましい。本体内にヒータが存在してハンドル内にファンユニットが存在するヘアドライヤでは、l
2:d
aの比率が0.8〜1.6であることが好ましい。
【0036】
本発明によれば、ヘアドライヤが、本体の長さl
2と内側ダクトの直径d
bとの間に一定の関係を有する。l
2:d
bの比率は、1.8〜3.4であることが好ましい。本体内にヒータが存在してハンドル内にファンユニットが存在するヘアドライヤでは、l
2:d
aの比率が1〜3.4であることが好ましい。
【0037】
本発明によれば、ヘアドライヤが、側壁を介して外壁に接続された内側ダクトを有する。1つの実施形態では、側壁が外壁と直交する。
【0038】
本発明によれば、ヘアドライヤがハンドル及び本体を含み、本体の一次流体流路内の流れは、ハンドルの一次流体流路内の流れに対して90°を成す。本体内の一次流体流は、流体流路内を流れる流体と平行であることが好ましい。
【0039】
本発明によれば、ヘアドライヤが、円錐部分及び管状部分を含む内側ダクトを有する本体を含み、内側ダクトの円錐部分と管状部分との間の半径rは、0.5mm〜50mmである。
【0040】
本発明によれば、ヘアドライヤが、円錐部分及び管状部分を含む内側ダクトを有する本体を含み、円錐部分は、少なくとも部分的に流体入口を定め、管状部分は、少なくとも部分的に流体出口を定め、内側ダクトは、円錐部分から流体出口に向かって直径が増加する。
【0041】
本発明によれば、ヘアドライヤが、外壁と、入口端部と、出口端部とを有する本体を含み、出口端部には面取り部が設けられ、外壁の直径は、面取り部において外壁の中心A−Aに向かって減少し、面取り部は30°〜60°である。面取り部は、30°〜60°であることが理想的である。好ましくは35°〜55°の前方面取り部が設けられ、さらに好ましくは45°の前方面取り部が設けられる。
【0042】
本発明によれば、ヘアドライヤが、第1の表面及び第2の表面によって定められた一次流体出口を含む本体を有し、第1の表面及び第2の表面は、一次流体出口の外側環状限界及び内側環状限界をそれぞれ定める実質的に平行な表面である。本体は内側ダクトを含み、第1の表面及び第2の表面は、内側ダクトとも実質的に平行であることが好ましい。
【0043】
本発明によれば、ヘアドライヤが、第1の表面及び第2の表面によって定められた一次流体出口を含む本体を有し、第1の表面及び第2の表面は、一次流体出口の外側環状限界及び内側環状限界をそれぞれ定める実質的に平行な表面である。本体は内側ダクトを含み、第1の表面及び第2の表面は、一次流体出口に隣接して内側ダクトの方にさらに傾斜することが好ましい。
【0044】
本発明によれば、ヘアドライヤが、第1の表面及び第2の表面によって定められた一次流体出口を含む本体を有し、第1の表面及び第2の表面は、一次流体出口の外側環状限界及び内側環状限界をそれぞれ定める実質的に平行な表面である。本体は内側ダクトを含み、第1の表面及び第2の表面は、一次流体出口に隣接して内側ダクトから離れてさらに傾斜することが好ましい。
【0045】
本発明によれば、ヘアドライヤが、管状の外壁を有する本体と、本体と実質的に直交するハンドルとを含み、本体は、管状の外壁から管状の外壁の中心に向かって延びる側壁によって少なくとも部分的に定められた流体入口を有し、側壁は、管状の外壁に対して1°〜90°の角度を成す。この角度は、30°〜60°であることが好ましい。この角度は、45°であることがさらに好ましい。
【0046】
以下、添付図面を参照しながら本発明を一例として説明する。