(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6475279
(24)【登録日】2019年2月8日
(45)【発行日】2019年2月27日
(54)【発明の名称】コンテンツ再生装置および方法、並びにコンテンツ提供装置および方法
(51)【国際特許分類】
G06F 13/00 20060101AFI20190218BHJP
H04N 21/438 20110101ALI20190218BHJP
H04N 21/431 20110101ALI20190218BHJP
H04N 21/482 20110101ALI20190218BHJP
【FI】
G06F13/00 540B
H04N21/438
H04N21/431
H04N21/482
【請求項の数】27
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2017-64891(P2017-64891)
(22)【出願日】2017年3月29日
(62)【分割の表示】特願2015-68346(P2015-68346)の分割
【原出願日】2015年3月30日
(65)【公開番号】特開2017-146980(P2017-146980A)
(43)【公開日】2017年8月24日
【審査請求日】2017年3月29日
(31)【優先権主張番号】10-2014-0038474
(32)【優先日】2014年4月1日
(33)【優先権主張国】KR
(31)【優先権主張番号】10-2014-0151048
(32)【優先日】2014年11月3日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】505205812
【氏名又は名称】ネイバー コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】NAVER Corporation
(74)【代理人】
【識別番号】110000408
【氏名又は名称】特許業務法人高橋・林アンドパートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】趙 誠 澤
(72)【発明者】
【氏名】宣 景 烈
(72)【発明者】
【氏名】金 聖 昊
(72)【発明者】
【氏名】宋 侑 燮
(72)【発明者】
【氏名】張 ▲峻▼ 基
(72)【発明者】
【氏名】李 ハウル
(72)【発明者】
【氏名】徐 國 煥
(72)【発明者】
【氏名】趙 成 哲
(72)【発明者】
【氏名】李 承 愛
【審査官】
木村 雅也
(56)【参考文献】
【文献】
米国特許出願公開第2002/0133247(US,A1)
【文献】
特開2010−081540(JP,A)
【文献】
特開2012−074813(JP,A)
【文献】
特開2008−022509(JP,A)
【文献】
特開2013−110640(JP,A)
【文献】
特開2004−247832(JP,A)
【文献】
特開2005−278123(JP,A)
【文献】
特開2009−141895(JP,A)
【文献】
特表2006−520039(JP,A)
【文献】
国際公開第2009/060682(WO,A1)
【文献】
特開2004−364227(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 13/00
H04N 21/431
H04N 21/438
H04N 21/482
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ディスプレイと、
少なくとも一つのプログラムが格納されたメモリと、
前記少なくとも一つのプログラムの制御に基づいて動作するプロセッサと、を含み、
前記プロセッサは、
ユーザによって選択されたマルチコンテンツに含まれている第1動画コンテンツを前記ディスプレイの画面で再生し、
画面の第1領域に対するユーザの入力に基づいて、前記マルチコンテンツに含まれている複数の動画コンテンツのそれぞれに対応する複数のサムネイルイメージを前記画面の第2領域に表示し、
前記複数のサムネイルイメージのうちいずれか一つのサムネイルイメージに対するユーザの選択入力に基づいて、前記いずれか一つのサムネイルイメージに対応する第2動画コンテンツをバッファリングする間に前記第1動画コンテンツを継続的に再生し、
前記第2動画コンテンツのバッファリングが完了すると、再生中の前記第1動画コンテンツの代わりに前記第2動画コンテンツを前記画面で再生し、
前記第1動画コンテンツおよび前記第2動画コンテンツを含む複数の動画コンテンツの再生順序及び各再生切り替え時点を含む再生切り替え履歴をメタデータとして前記メモリに格納し、
前記メタデータは、前記第1動画コンテンツから前記第2動画コンテンツに再生が切り替えられた後に、前記第2動画コンテンツ、又は前記第1動画コンテンツ及び前記第2動画コンテンツとは異なる他の動画コンテンツから前記第1動画コンテンツに再生が切り替えられた場合に、前記第1動画コンテンツの前回の終了時点から再生を開始するデータであることを特徴とする、コンテンツ再生装置。
【請求項2】
前記プロセッサは、
前記いずれか一つのサムネイルイメージ上に前記第2動画コンテンツに対するバッファリング進行程度を表示することを特徴とする、請求項1に記載のコンテンツ再生装置。
【請求項3】
前記プロセッサは、
前記いずれか一つのサムネイルイメージの一地点から他の地点まで徐々に増加するバッファリングイメージを前記バッファリング進行程度として表示することを特徴とする、請求項2に記載のコンテンツ再生装置。
【請求項4】
前記いずれか一つのサムネイルイメージの前記一地点は前記いずれか一つのサムネイルイメージの一側部を含み、
前記いずれか一つのサムネイルイメージの前記他の地点は前記いずれか一つのサムネイルイメージの他側部を含むことを特徴とする、請求項3に記載のコンテンツ再生装置。
【請求項5】
前記プロセッサは、
前記第2動画コンテンツのバッファリング中に前記いずれか一つのサムネイルイメージを変更することを特徴とする、請求項1に記載のコンテンツ再生装置。
【請求項6】
前記プロセッサは、
前記複数の動画コンテンツのうち有料動画コンテンツに対応するサムネイルイメージに対しては、有料動画コンテンツであることを示すイメージを表示することを特徴とする、請求項1に記載のコンテンツ再生装置。
【請求項7】
前記いずれか一つのサムネイルイメージが有料動画コンテンツに対応し、前記マルチコンテンツを提供するコンテンツ提供装置に対して課金が行われた場合に、前記第2動画コンテンツをバッファリングする通信部をさらに含むことを特徴とする、請求項6に記載のコンテンツ再生装置。
【請求項8】
前記プロセッサは、
前記複数のサムネイルイメージを前記第2領域に表示する前に、前記複数の動画コンテンツの再生が可能であることを示すイメージを前記第1領域に表示することを特徴とする、請求項1に記載のコンテンツ再生装置。
【請求項9】
前記プロセッサは、
前記複数の動画コンテンツの再生が可能であることを示すイメージが前記第1領域に表示された状態で、前記第1領域に対してユーザの入力が受信された場合、前記複数のサムネイルイメージを前記第2領域に表示することを特徴とする、請求項8に記載のコンテンツ再生装置。
【請求項10】
前記プロセッサは、
前記第1動画コンテンツの再生経過時間が所定の再生時間領域に対応する場合、前記複数の動画コンテンツの再生が可能であることを示すイメージを前記第1領域に表示することを特徴とする、請求項8に記載のコンテンツ再生装置。
【請求項11】
前記プロセッサは、
前記第1動画コンテンツに対応する広告コンテンツが存在する場合、前記第1動画コンテンツに対応する広告コンテンツを再生し、
前記第2動画コンテンツに対応する広告コンテンツが存在する場合、前記第2動画コンテンツに対応する広告コンテンツを再生することを特徴とする、請求項1に記載のコンテンツ再生装置。
【請求項12】
前記第1動画コンテンツの再生経過時点に対応する再生時点に基づいて、前記第2動画コンテンツをバッファリングする通信部をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載のコンテンツ再生装置。
【請求項13】
前記プロセッサは、
前記第1動画コンテンツを前記画面で再生するとき、所定のオーディオコンテンツを再生し、前記第2動画コンテンツのバッファリングが完了して再生中の前記第1動画コンテンツの代わりに前記第2動画コンテンツが前記画面で再生されても、前記所定のオーディオコンテンツを継続的に再生することを特徴とする、請求項12に記載のコンテンツ再生装置。
【請求項14】
前記第2動画コンテンツの前回の再生終了時点に基づいて、前記第2動画コンテンツをバッファリングする通信部をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載のコンテンツ再生装置。
【請求項15】
前記プロセッサは、
前記第2動画コンテンツの前回の再生終了時点後にバッファリングすべき前記動画コンテンツが存在しない場合、前記第2動画コンテンツの再生が完了したことを示す再生終了イメージを前記画面に表示することを特徴とする、請求項14に記載のコンテンツ再生装置。
【請求項16】
前記プロセッサは、
前記複数のサムネイルイメージのうち再生中の前記第1動画コンテンツに対応するサムネイルイメージに、再生中であることを示すイメージを表示することを特徴とする、請求項1に記載のコンテンツ再生装置。
【請求項17】
前記プロセッサは、
前記第2動画コンテンツが再生中であるとき、前記第1動画コンテンツに対応するサムネイルイメージの代わりに前記第2動画コンテンツに対応する前記いずれか一つのサムネイルイメージに、前記再生中であることを示すイメージを表示することを特徴とする、請求項16に記載のコンテンツ再生装置。
【請求項18】
ディスプレイと、
少なくとも一つのプログラムが格納されたメモリと、
前記少なくとも一つのプログラムの制御に基づいて動作するプロセッサと、を含み、
前記プロセッサは、
ユーザによって選択されたマルチコンテンツに含まれている第1動画コンテンツを前記ディスプレイの画面で再生し、
画面の第1領域に対するユーザの入力に基づいて、前記マルチコンテンツに含まれている複数の動画コンテンツのそれぞれに対応する複数のサムネイルイメージを前記画面の第2領域に表示し、
前記複数のサムネイルイメージのうちいずれか一つのサムネイルイメージに対するユーザの選択入力に基づいて、前記いずれか一つのサムネイルイメージに対応する第2動画コンテンツをバッファリングする間に前記第1動画コンテンツを継続的に再生し、
前記第2動画コンテンツのバッファリングが完了すると、再生中の前記第1動画コンテンツの代わりに前記第2動画コンテンツを前記画面で再生し、
前記第1動画コンテンツおよび前記第2動画コンテンツを含む複数の動画コンテンツの再生順序及び各再生切り替え時点を含む再生切り替え履歴をメタデータとして前記メモリに格納し、
前記メタデータは、前記再生切り替え履歴に係わるユーザとは異なる他のユーザと共有されることを特徴とするコンテンツ再生装置。
【請求項19】
前記メタデータに基づいて、前記メタデータに含まれる前記再生順序及び前記各再生切り替え時点に基づいて前記複数の動画コンテンツを再生することを特徴とする、請求項1又は18に記載のコンテンツ再生装置。
【請求項20】
コンテンツ再生装置によるコンテンツ再生方法において、
ユーザによって選択されたマルチコンテンツに含まれている第1動画コンテンツを再生し、
画面の第1領域に対するユーザの入力に基づいて、前記マルチコンテンツに含まれている複数の動画コンテンツのそれぞれに対応する複数のサムネイルイメージを前記画面の第2領域に表示し、
前記複数のサムネイルイメージのうちいずれか一つのサムネイルイメージに対するユーザの選択に基づいて、前記いずれか一つのサムネイルイメージに対応する第2動画コンテンツをバッファリングする間に前記第1動画コンテンツを継続的に再生し、
前記第2動画コンテンツのバッファリングが完了すると、再生中の前記第1動画コンテンツの代わりに前記第2動画コンテンツを再生し、
前記第1動画コンテンツおよび前記第2動画コンテンツを含む複数の動画コンテンツの再生順序及び各再生切り替え時点を含む再生切り替え履歴をメタデータとしてメモリに格納し、
前記メタデータは、前記第1動画コンテンツから前記第2動画コンテンツに再生が切り替えられた後に、前記第2動画コンテンツ、又は前記第1動画コンテンツ及び前記第2動画コンテンツとは異なる他の動画コンテンツから前記第1動画コンテンツに再生が切り替えられた場合に、前記第1動画コンテンツの前回の終了時点から再生を開始するデータであることを特徴とする、コンテンツ再生方法。
【請求項21】
コンテンツ再生装置によるコンテンツ再生方法において、
ユーザによって選択されたマルチコンテンツに含まれている第1動画コンテンツを再生し、
画面の第1領域に対するユーザの入力に基づいて、前記マルチコンテンツに含まれている複数の動画コンテンツのそれぞれに対応する複数のサムネイルイメージを前記画面の第2領域に表示し、
前記複数のサムネイルイメージのうちいずれか一つのサムネイルイメージに対するユーザの選択に基づいて、前記いずれか一つのサムネイルイメージに対応する第2動画コンテンツをバッファリングする間に前記第1動画コンテンツを継続的に再生し、
前記第2動画コンテンツのバッファリングが完了すると、再生中の前記第1動画コンテンツの代わりに前記第2動画コンテンツを再生し、
前記第1動画コンテンツおよび前記第2動画コンテンツを含む複数の動画コンテンツの再生順序及び各再生切り替え時点を含む再生切り替え履歴をメタデータとしてメモリに格納し、
前記メタデータは、前記再生切り替え履歴に係わるユーザとは異なる他のユーザと共有されることを特徴とするコンテンツ再生方法。
【請求項22】
前記メタデータに基づいて、前記メタデータに含まれる前記再生順序及び前記各再生切り替え時点に基づいて前記複数の動画コンテンツを再生することを特徴とする、請求項20又は21に記載のコンテンツ再生方法。
【請求項23】
コンピュータに請求項20乃至22のいずれか一のコンテンツ再生方法を実行させるためのコンピュータプログラム。
【請求項24】
コンテンツ提供装置によるコンテンツ提供方法において、
コンテンツ再生装置の要請に応じて前記コンテンツ再生装置へコンテンツ再生プログラムを伝送し、
前記コンテンツ再生プログラムを介して前記コンテンツ再生装置によって選択されたマルチコンテンツに含まれている第1動画コンテンツを前記コンテンツ再生装置へ伝送し、
前記コンテンツ再生装置による前記第1動画コンテンツの再生中に、画面の第1領域に対するユーザの入力に基づいて、前記マルチコンテンツに含まれている複数の動画コンテンツのそれぞれに対応する複数のサムネイルイメージが前記画面の第2領域に表示された状態で、前記複数のサムネイルイメージのうちいずれか一つのサムネイルイメージが前記コンテンツ再生装置によって選択されると、前記いずれか一つのサムネイルイメージに対応する第2動画コンテンツを前記コンテンツ再生装置へ伝送する方法を含み、
前記コンテンツ再生プログラムは、
前記第2動画コンテンツのバッファリングが完了すると、再生中の前記第1動画コンテンツの代わりに前記第2動画コンテンツを再生し、
前記第1動画コンテンツおよび前記第2動画コンテンツを含む複数の動画コンテンツの再生順序及び各再生切り替え時点を含む再生切り替え履歴をメタデータとしてメモリに格納し、
前記メタデータは、前記第1動画コンテンツから前記第2動画コンテンツに再生が切り替えられた後に、前記第2動画コンテンツ、又は前記第1動画コンテンツ及び前記第2動画コンテンツとは異なる他の動画コンテンツから前記第1動画コンテンツに再生が切り替えられた場合に、前記第1動画コンテンツの前回の終了時点から再生を開始するデータであることを特徴とする、コンテンツ提供方法。
【請求項25】
コンテンツ提供装置によるコンテンツ提供方法において、
コンテンツ再生装置の要請に応じて前記コンテンツ再生装置へコンテンツ再生プログラムを伝送し、
前記コンテンツ再生プログラムを介して前記コンテンツ再生装置によって選択されたマルチコンテンツに含まれている第1動画コンテンツを前記コンテンツ再生装置へ伝送し、
前記コンテンツ再生装置による前記第1動画コンテンツの再生中に、画面の第1領域に対するユーザの入力に基づいて、前記マルチコンテンツに含まれている複数の動画コンテンツのそれぞれに対応する複数のサムネイルイメージが前記画面の第2領域に表示された状態で、前記複数のサムネイルイメージのうちいずれか一つのサムネイルイメージが前記コンテンツ再生装置によって選択されると、前記いずれか一つのサムネイルイメージに対応する第2動画コンテンツを前記コンテンツ再生装置へ伝送する方法を含み、
前記コンテンツ再生プログラムは、
前記第2動画コンテンツのバッファリングが完了すると、再生中の前記第1動画コンテンツの代わりに前記第2動画コンテンツを再生し、
前記第1動画コンテンツおよび前記第2動画コンテンツを含む複数の動画コンテンツの再生順序及び各再生切り替え時点を含む再生切り替え履歴をメタデータとしてメモリに格納し、
前記メタデータは、前記再生切り替え履歴に係わるユーザとは異なる他のユーザと共有されることを特徴とするコンテンツ提供方法。
【請求項26】
前記メタデータに基づいて、前記メタデータに含まれる前記再生順序及び前記各再生切り替え時点に基づいて前記複数の動画コンテンツを再生することを特徴とする、請求項24又は25に記載のコンテンツ提供方法。
【請求項27】
コンピュータに請求項24乃至26のいずれか一のコンテンツ提供方法を実行させるためのコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツ再生装置および方法、並びにコンテンツ提供装置および方法に関する。より具体的に、本発明は、マルチコンテンツを再生するコンテンツ再生装置および方法、並びにマルチコンテンツをコンテンツ再生装置に提供するコンテンツ提供装置および方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ネットワークの速度が向上するにつれて、動画コンテンツに対する需要が高まっている。ユーザは、自分が生成した動画コンテンツ(UCC(User Created Content))をWebサーバまたはSNS(Social Network Service)などを介して世界中の他の人々と共有している。
【0003】
また、以前のテキストベースおよびイメージベースのWeb検索システムは、動画ベースのWeb検索システムへその範囲が拡大しており、動画再生プログラムや動画編集プログラムなどの動画関連ツール(tool)も様々に開発されている。
【0004】
これらの変化に合わせて、ユーザの動画コンテンツに対する消費を増加させるためには、新しい種類の動画コンテンツおよびユーザ指向のUI(User Interface)機能を提供することが重要である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】韓国公開特許第2007−0030582号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の一実施形態に係るコンテンツ再生装置および方法、並びにコンテンツ提供装置および方法は、新しい種類の動画コンテンツをユーザに提供することにより、ユーザの動画コンテンツに対する消費を向上させることを目的とする。
【0007】
又は、本発明の一実施形態に係るコンテンツ再生装置および方法、並びにコンテンツ提供装置および方法は、ユーザの便宜性を向上させることが可能なUI機能を提供することを目的とする。
【0008】
又は、本発明の一実施形態に係るコンテンツ再生装置および方法、並びにコンテンツ提供装置および方法は、コンテンツプロバイダーまたは広告主企業の収益性を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明のある観点によれば、コンテンツ再生装置によるコンテンツ再生方法において、ユーザによって選択されたマルチコンテンツに含まれている第1動画コンテンツを再生し、画面の第1領域に対するユーザの入力に基づいて、マルチコンテンツに含まれている複数の動画コンテンツのそれぞれに対応する複数のサムネイルイメージを画面の第2領域に表示し、複数のサムネイルイメージのうちいずれか一つのサムネイルイメージに対するユーザの選択に基づいて、いずれか一つのサムネイルイメージに対応する第2動画コンテンツをバッファリングする間に第1動画コンテンツを継続的に再生し、第2動画コンテンツのバッファリングが完了すると、再生中の第1動画コンテンツの代わりに第2動画コンテンツを再生することを特徴とする、コンテンツ再生方法を提供する。
【0010】
本発明の他の観点によれば、ディスプレイと、少なくとも一つのプログラムが格納されたメモリと、少なくとも一つのプログラムの制御に基づいてコンテンツ再生方法を実行するプロセッサと、を含み、プロセッサは、ユーザによって選択されたマルチコンテンツに含まれている第1動画コンテンツをディスプレイの画面で再生し、画面の第1領域に対するユーザの入力に基づいて、マルチコンテンツに含まれている複数の動画コンテンツのそれぞれに対応する複数のサムネイルイメージを画面の第2領域に表示し、複数のサムネイルイメージのうちいずれか一つのサムネイルイメージに対するユーザの選択入力に基づいて、いずれか一つのサムネイルイメージに対応する第2動画コンテンツをバッファリングする間に第1動画コンテンツを継続的に再生し、第2動画コンテンツのバッファリングが完了すると、再生中の第1動画コンテンツの代わりに第2動画コンテンツを再生することを特徴とする、コンテンツ再生装置を提供する。
【0011】
本発明の別の観点によれば、コンテンツ提供装置によるコンテンツ提供方法において、コンテンツ再生装置の要請に応じてコンテンツ再生装置へコンテンツ再生プログラムを伝送し、コンテンツ再生プログラムを介してコンテンツ再生装置によって選択されたマルチコンテンツに含まれている第1動画コンテンツをコンテンツ再生装置へ伝送し、コンテンツ再生装置による第1動画コンテンツの再生中に、コンテンツ再生装置の画面の第1領域に対するユーザの入力に基づいて、複数の動画コンテンツのそれぞれに対応する複数のサムネイルイメージが画面の第2領域に表示された状態で、複数のサムネイルイメージのうちいずれか一つのサムネイルイメージがコンテンツ再生装置によって選択されると、いずれか一つのサムネイルイメージに対応する第2動画コンテンツをコンテンツ再生装置へ伝送する方法を含み、コンテンツ再生プログラムは、第2動画コンテンツのバッファリングが完了すると、再生中の第1動画コンテンツの代わりに第2動画コンテンツを再生することを特徴とする、コンテンツ提供方法を提供する。
【発明の効果】
【0012】
本発明の一実施形態に係るコンテンツ再生装置および方法、並びにコンテンツ提供装置および方法は、新しい種類の動画コンテンツをユーザに提供することにより、ユーザの動画コンテンツに対する消費を向上させることができる。
【0013】
又は、本発明の一実施形態に係るコンテンツ再生装置および方法、並びにコンテンツ提供装置および方法は、ユーザの便宜性を向上させることが可能なUI機能を提供することができる。
【0014】
又は、本発明の一実施形態に係るコンテンツ再生装置および方法、並びにコンテンツ提供装置および方法は、コンテンツプロバイダーまたは広告主企業の収益性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本発明の一実施形態に係るコンテンツ再生装置とコンテンツ提供装置を示す図である。
【
図2】本発明の一実施形態に係るコンテンツ再生方法の手順を示す図である。
【
図3a】マルチコンテンツの第1動画コンテンツがコンテンツ再生装置の画面で再生される様子を示す例示図である。
【
図3b】コンテンツ再生装置の画面に表示された複数のサムネイルイメージを示す例示図である。
【
図4】マルチコンテンツの第1動画コンテンツがコンテンツ再生装置の画面で再生される様子を示す例示図である。
【
図5a】第1動画コンテンツから第2動画コンテンツへ再生が切り替えられるときの画面の様子を示す例示図である。
【
図5b】第2サムネイルイメージを詳細に示す例示図である。
【
図5c】第1動画コンテンツから第2動画コンテンツへ再生が切り替えられたときの画面の様子を示す例示図である。
【
図6】複数の動画コンテンツの再生切り替え履歴を説明するための図である。
【
図7】動画コンテンツ間に再生切り替えが発生したときの再生時点を説明するための図である。
【
図8】本発明の一実施形態に係るコンテンツ再生装置の構成を示すブロック図である。
【
図9】本発明の他の実施形態に係るコンテンツ提供方法の手順を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明の利点、特徴、およびそれらを達成する方法は、添付図面と共に詳細に後述されている実施形態を参照すると明確になるだろう。しかし、本発明は、以下で開示する実施形態に限定されるものではなく、互いに異なる多様な形態で実現できる。但し、本実施形態は、本発明の開示を完全たるものにし、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものである。本発明は、請求項の範疇によってのみ定められる。明細書全体において、同一の参照符号は同一の構成要素を付与する。
【0017】
本実施形態で使用される「部」という用語はソフトウェア、FPGAまたはASICなどのハードウェア構成要素を意味し、「部」はいずれかの役割を行う。ところが、「部」はソフトウェアまたはハードウェアに限定される意味ではない。「部」は、アドレッシングすることが可能な記憶媒体にあるように構成されてもよく、1つまたはそれ以上のプロセッサを再生させるように構成されてもよい。したがって、一例として、「部」は、ソフトウェアの構成要素、オブジェクト指向ソフトウェア構成要素、クラス構成要素およびタスク構成要素などの構成要素と、プロセス、関数、属性、プロシージャ、サブルーチン、プログラムコードのセグメント、ドライバー、ファームウェア、マイクロコード、回路、データ、データベース、データ構造、テーブル、アレイ、および変数を含む。構成要素と「部」の中で提供される機能は、より少ない数の構成要素および「部」に結合したり、追加の構成要素と「部」にさらに分離されたりする。
【0018】
本明細書において、「マルチコンテンツ」は、互いに関連がある複数の動画コンテンツに関する情報または複数の動画コンテンツ自体を含むコンテンツを意味する。複数の動画コンテンツに関する情報は、複数の動画コンテンツのそれぞれをバッファリングすることが可能なURLアドレス、複数の動画コンテンツのうち有料動画コンテンツに関する情報などを含むことができるが、これに限定されない。
【0019】
図1は本発明の一実施形態に係るコンテンツ再生装置100とコンテンツ提供装置200を示す図である。
【0020】
まず、
図1を参照すると、コンテンツ再生装置100とコンテンツ提供装置200とはネットワーク10を介して接続される。ネットワーク10は、有線ネットワークと無線ネットワークを含むことができ、具体的に、ローカルエリアネットワーク(LAN:Local Area Network)、都市規模ネットワーク(MAN:Metropolitan Area Network)、広域ネットワーク(WAN:Wide Area Network)などの様々なネットワーク10を含むことができる。また、ネットワーク10は公知のワールド・ワイド・ウェブ(WWW:World Wide Web)を含むこともできる。ところが、本発明に係るネットワーク10は、上記で列挙されたネットワークに限定されず、公知の無線データネットワークや公知の電話ネットワーク、公知の有/無線テレビネットワークを少なくとも一部として含むこともできる。
【0021】
コンテンツ再生装置100は、コンテンツ提供装置200にコンテンツを要請し、コンテンツ提供装置200から提供されるコンテンツを再生する。コンテンツ再生装置100は、コンテンツ提供装置200から提供されるコンテンツ再生プログラムを介してコンテンツ提供装置200へコンテンツを要請することができる。
図1はコンテンツ再生装置100としてスマートフォンを示しているが、本発明の一実施形態に係るコンテンツ再生装置100は、スマートフォンだけでなく、ネットワーク10に接続してコンテンツ提供装置200からコンテンツを受信することが可能なデスクトップコンピュータ、ノートブックコンピュータ、PDA、ウェブパッド、タブレットPCなどの様々な装置を含むことができる。
【0022】
コンテンツ提供装置200は、コンテンツ再生装置100へ提供できる複数のコンテンツを格納し、コンテンツ再生装置100の要請に応じてコンテンツ再生装置100へコンテンツ再生プログラムおよびコンテンツを伝送することができる。コンテンツ提供装置200は、コンテンツとしてWebサービスを提供するWebサーバを含むことができる。
【0023】
以下、
図2を参照して、コンテンツ再生装置100の具体的な動作について説明する。
【0024】
図2は本発明の一実施形態に係るコンテンツ再生方法の手順を示す図である。
【0025】
まず、S210段階で、コンテンツ再生装置100は、ユーザによって選択されたマルチコンテンツに含まれている第1動画コンテンツを再生する。コンテンツ再生装置100は、第1動画コンテンツを再生するためのコンテンツ再生プログラムを格納することができる。
【0026】
コンテンツ再生装置100は、ユーザによって所定のマルチコンテンツが選択されると、ユーザによって選択されたマルチコンテンツの第1動画コンテンツを再生することができる。
【0027】
具体的には、コンテンツ再生装置100は、ユーザによって所定のマルチコンテンツが選択されると、マルチコンテンツに含まれている複数の動画コンテンツのそれぞれのサムネイルイメージを画面に表示し、ユーザによって選択されたサムネイルイメージに対応する第1動画コンテンツをコンテンツ提供装置200から受信して再生することができる。複数の動画コンテンツのそれぞれに対応するサムネイルイメージは、コンテンツ提供装置200からコンテンツ再生装置100へ伝送することができる。
【0028】
S220段階で、コンテンツ再生装置100は画面の第1領域に対するユーザの入力を受信する。
【0029】
画面の第1領域に対するユーザの入力は、第1領域に対するユーザのタッチ(touch)入力、第1領域に対するマウスクリック(click)入力、または第1領域にマウスカーソル(cursor)を位置させる入力を含むことができるが、これらに限定されない。
【0030】
S230段階で、コンテンツ再生装置100は、第1領域に対するユーザの入力に基づいて、マルチコンテンツに含まれている複数の動画コンテンツのそれぞれに対応する複数のサムネイルイメージを画面の第2領域に表示する。コンテンツ再生装置100の第1領域は、第2領域とは重なっていてもよく異なってもよい。
【0031】
画面の第1領域には、マルチコンテンツに含まれている複数の動画コンテンツの再生が可能であることを示すイメージを表示することができる。すなわち、ユーザは、マルチコンテンツに含まれている複数の動画コンテンツの再生が可能であることを示すイメージを見て、該当イメージが表示された第1領域に所定の方法で入力することにより、複数の動画コンテンツのそれぞれに対応する複数のサムネイルイメージを見ることができる。
【0032】
S240段階で、コンテンツ再生装置100は、画面に表示された複数のサムネイルイメージのうちいずれか一つのサムネイルイメージに対するユーザの選択を受信する。
【0033】
S250段階で、コンテンツ再生装置100は、ユーザによって選択されたいずれか一つのサムネイルイメージに対応する第2動画コンテンツをコンテンツ提供装置200から受信し、これをバッファリングする。この際、コンテンツ再生装置100は、第2動画コンテンツのバッファリングが完了するまで第1動画コンテンツの再生を中断せずに再生し続ける。
【0034】
S260段階で、コンテンツ再生装置100は、第2動画コンテンツのバッファリングが完了すると、第1動画コンテンツの再生を中断し、第2動画コンテンツを再生する。
【0035】
本発明の一実施形態に係るコンテンツ再生装置100によれば、ユーザは、相互関連性のある複数の動画コンテンツを見ることができ、また、上記複数の動画コンテンツのうちいずれか一つの動画コンテンツを見る途中で他の動画コンテンツを見ようとする場合、他の動画コンテンツに対するバッファリングが終了するまで視聴中の動画コンテンツを引き続き見ることができるので、ユーザにシームレスな(seamless)コンテンツの提供が可能である。
【0036】
以下、
図3a〜
図5cを参照して、本発明の一実施形態に係るコンテンツ再生装置100の画面300に表示される様子を説明する。
【0037】
図3aはマルチコンテンツの第1動画コンテンツ310がコンテンツ再生装置100の画面300に再生される様子を示す例示図である。また、
図3bはコンテンツ再生装置100の画面300に表示された複数のサムネイルイメージ311、321、331を示す例示図である。
【0038】
図3aに示すように、コンテンツ再生装置は、マルチコンテンツの第1動画コンテンツ310の再生中に、画面300の第1領域340に、複数の動画コンテンツの再生が可能であることを示すイメージ350を表示することができる。
図3aに示した「他の動画」というイメージ350は、一つの実施例に過ぎず、複数の動画コンテンツの再生が可能であることを示す様々な形態のイメージを第1領域340に表示することができる。
【0039】
前述したように、ユーザからの第1領域340に対する入力が受信されると、コンテンツ再生装置100は、複数の動画コンテンツのそれぞれに対応する複数のサムネイルイメージ311、321、331を画面300の第2領域に表示することができる。
図3bは第1領域と第2領域が重なっている場合を示すものであって、コンテンツ再生装置100は、第1動画コンテンツ310に対応する第1サムネイルイメージ311、第2動画コンテンツに対応する第2サムネイルイメージ321、および第3動画コンテンツに対応する第3サムネイルイメージ331を画面300の第1領域340に表示することができる。
【0040】
図3bの第3サムネイルイメージ331には、第3動画コンテンツが有料動画コンテンツであることを示すイメージ370が表示できる。ユーザは、第3動画コンテンツが有料動画コンテンツであることを示すイメージ370を見て、第3動画コンテンツを再生するためには課金を行わなければならないということを認識することができる。
【0041】
ユーザは、複数のサムネイルイメージ311、321、331の中からいずれか一つのサムネイルイメージを選択し、いずれか一つのサムネイルイメージに対応する動画コンテンツを見ることができる。ユーザによって選択されたサムネイルイメージが有料動画コンテンツに対応する場合、コンテンツ再生装置100は、ユーザによって課金情報が入力されると、課金情報をコンテンツ提供装置200へ伝送する。コンテンツ提供装置200で有料動画コンテンツに対する課金が完了すると、コンテンツ再生装置100は、有料動画コンテンツをコンテンツ提供装置200から受信して再生することができる。
【0042】
また、コンテンツ再生装置100は、再生中の第1動画コンテンツ310に対応する第1サムネイルイメージ311に、再生中であることを示すイメージ360を表示することができる。これにより、ユーザに対して、どのサムネイルイメージに対応する動画コンテンツが現在再生中であるかを認識させることができる。
【0043】
図4はマルチコンテンツの第1動画コンテンツ310がコンテンツ再生装置100の画面300に再生される様子を示す例示図である。コンテンツ再生装置100は、第1動画コンテンツ310の再生経過時間が所定の再生時間領域dに対応する場合に、複数の動画コンテンツの再生が可能であることを示すイメージ350を第1領域340に表示することができる。
【0044】
言い換えれば、第1動画コンテンツ310と他の動画コンテンツが互いに関連していると事前に決定されている場合、第1動画コンテンツ310の所定の再生時間領域dにおいて、第1動画コンテンツ310に関連する複数の動画コンテンツの再生が可能であることを示すイメージ350を画面300に表示することができる。つまり、第1動画コンテンツ310の再生経過時間が所定の再生時間領域dに対応するときに、複数の動画コンテンツの再生が可能であることを示すイメージ350を画面300に表示することができる。ユーザは、複数の動画コンテンツの再生が可能であることを示すイメージ350が画面300の第1領域340に表示された状態で、画面300の第1領域340に対して所定の方法で入力することにより、複数のサムネイルイメージを確認することができる。
【0045】
図4を参照すると、
図3aとは異なり、「他の動画」イメージ350に強調表示がされていることが分かる。すなわち、コンテンツ再生装置100は、第1動画コンテンツ310の再生中に、他の動画コンテンツの再生が可能な場合、強調表示された「他の動画」イメージ350を画面300に表示することができる。これにより、他の動画コンテンツを再生することができるということをユーザがより容易に知ることができる。
【0046】
これにより、マルチコンテンツを提供するコンテンツ提供装置200においては、マルチコンテンツを様々な方式で構成することができる。たとえば、マルチコンテンツが映画コンテンツである場合、コンテンツ提供装置200は、コンテンツ再生装置100へメイン動画コンテンツを提供しながら、メイン動画コンテンツの重要なシーンを、異なる視点で撮影した他の動画コンテンツと関連付けることができる。ユーザは、映画の重要なシーンを様々な視点で見ることができ、既存の映画とは異なる楽しみを感じることができる。
【0047】
図5aは第1動画コンテンツ310から第2動画コンテンツ320に再生が切り替えられるときの画面300の様子を示す例示図である。また、
図5bは第2サムネイルイメージ321を詳細に示す例示図である。また、
図5cは第1動画コンテンツ310から第2動画コンテンツ320に再生が切り替えられたときの画面300の様子を示す例示図である。
【0048】
本発明の一実施形態に係るコンテンツ再生装置100は、第1動画コンテンツ310の再生中に、第2動画コンテンツ320に対応する第2サムネイルイメージ321がユーザによって選択されると、第2動画コンテンツ320に対するバッファリング程度を第2サムネイルイメージ321上に表示することができる。第2動画コンテンツ320のバッファリングが完了する前に、コンテンツ再生装置100は、第1動画コンテンツ310を継続的に再生することができる。
【0049】
コンテンツ再生装置100は、第2動画コンテンツ320に対するバッファリング程度を、第2サムネイルイメージ321の一地点(第2サムネイルイメージ321の左端)から他の地点(第2サムネイルイメージ321の右端)まで徐々に増加するバッファリングイメージ380で表示することができる。バッファリングイメージ380は所定の色相(つまり、第2サムネイルイメージ321とは異なる色の画像)を持つことができる。ユーザは、サイズが徐々に増加するバッファリングイメージ380を見て、第2動画コンテンツ320がいつ再生されるかを前もって予測することができる。
【0050】
図5bは第2サムネイルイメージ321の一側部382から他側部384まで徐々にサイズが増加するバッファリングイメージ380を示す。ただし、これは一つの実施例に過ぎず、バッファリングイメージ380のサイズは第2サムネイルイメージ321の下部388から上部386まで徐々に増加することもできる。
【0051】
コンテンツ再生装置100は、第2動画コンテンツ320のバッファリングが完了すると、第1動画コンテンツ310の再生を中断し、第2動画コンテンツ320を再生する。この際、コンテンツ再生装置100は、
図5cに示すように、再生中であることを示すイメージ360を第2サムネイルイメージ321に表示することができる。
【0052】
他の具体例によっては、コンテンツ再生装置100は、第2動画コンテンツ320に対するバッファリング中に第2サムネイルイメージ321を変更することができる。たとえば、コンテンツ再生装置100は、第2サムネイルイメージ321に含まれているイメージ要素(形状、模様、色相など)のうち一部を除去するか特定のイメージ要素を第2サムネイルイメージ321に含めさせることができる。また、第2サムネイルイメージ321に含まれているイメージ要素のうち一部または全部を他のイメージ要素に変更することもできる。
【0053】
一方、本発明の一実施形態に係るコンテンツ再生装置100は、マルチコンテンツをユーザに提供しながら、複数の動画コンテンツのそれぞれに対応する広告コンテンツを提供することができる。たとえば、コンテンツ再生装置100は、第1動画コンテンツの再生前または再生中に、第1動画コンテンツに対応する広告コンテンツが存在する場合、第1動画コンテンツに対応する広告コンテンツを再生することができる。また、第2動画コンテンツの再生前または再生中に、第2動画コンテンツに対応する広告コンテンツが存在する場合、第2動画コンテンツに対応する広告コンテンツを再生することができる。
【0054】
コンテンツ提供装置200は、マルチコンテンツに含まれている複数の動画コンテンツのそれぞれを広告主に広告のための商品として販売することができるため、広告収益を向上させることができる。
【0055】
図6は複数の動画コンテンツの再生切り替え履歴を説明するための図である。例えば、
図6に示すように、ユーザは、t1の時点まで第1動画コンテンツを再生し、t2の時点まで第2動画コンテンツを再生し、t3の時点まで第3動画コンテンツを再生し、t3の時点から終了時点まで第1動画コンテンツを再生した場合、コンテンツ再生装置100は、第1動画コンテンツ、第2動画コンテンツおよび第3動画コンテンツの再生切り替え履歴を格納することができる。
【0056】
再生切り替え履歴は、メタデータとして格納されてユーザ間で共有することもできる。コンテンツ再生装置100によって生成されたメタデータは、コンテンツ提供装置200またはSNSなどを介して他のユーザと共有することができる。メタデータを受信したユーザは、メタデータに含まれている再生順序および各再生切り替え時点に従ってマルチコンテンツを再生することができる。つまり、ユーザは複数の動画コンテンツを簡単な方法で編集することができ、メタデータを受信したユーザは、メタデータを用いて、編集された動画コンテンツを視聴することができる。
【0057】
図7は動画コンテンツ間に再生切り替えが発生したときの再生時点を説明するための図である。
【0058】
図7を参照すると、第1動画コンテンツの再生中に、p地点でユーザの選択に応じて第2動画コンテンツへの再生切り替えが発生した場合、コンテンツ再生装置100は、第2動画コンテンツを第2動画コンテンツの開始時点から再生することができる。
【0059】
次に、第2動画コンテンツがq地点まで再生された時点で、ユーザによって第1動画コンテンツへの再生切り替えがさらに発生した場合、コンテンツ再生装置100は、第1動画コンテンツの前回の終了時点であるp地点から継続的に第1動画コンテンツを再生することができる。
【0060】
第1動画コンテンツをr地点まで再生した状態で、ユーザが第1動画コンテンツから第2動画コンテンツへの再生切り替えを行った場合、第2動画コンテンツは、既に再生終了時点qまで再生されているので、コンテンツ再生装置100は、第2動画コンテンツの再生が完了したことを示す再生終了画面を画面に表示することができる。この場合、ユーザは、第2動画コンテンツを最初から再び見るか、他の動画コンテンツへの再生切り替えを行うかを選択することができる。
【0061】
ユーザが第4動画コンテンツへの再生切り替えを行った場合、コンテンツ再生装置100は、一度も再生されていない第4動画コンテンツの開始時点から第4動画コンテンツを再生することができる。
【0062】
他の実施形態として、第1動画コンテンツから第2動画コンテンツへの再生切り替えが発生すると、第1動画コンテンツの再生経過時点に対応する再生地点から第2動画コンテンツが再生されることも可能である。たとえば、第1動画コンテンツが20秒まで再生された後、第2動画コンテンツへの再生切り替えが発生した場合、コンテンツ再生装置100は、第2動画コンテンツを20秒経過時点から再生することができる。第1動画コンテンツの再生経過時点に対応する第2動画コンテンツの再生時点は様々に決定できる。
【0063】
これにより、ユーザが、少なくとも一つのソースを持つオーディオコンテンツを聴取しながら、同時に複数の動画コンテンツを再生する場合、第1動画コンテンツから第2動画コンテンツへの再生切り替えを行っても、前記聴取されているオーディオコンテンツの再生は維持されながら動画コンテンツの再生切り替えのみが発生してもよい。つまり、ユーザが様々なバージョンで撮影されたミュージックビデオを視聴する場合、ユーザは、オーディオコンテンツを聴取する間、動画コンテンツの再生を切り替えながら様々なバージョンの動画コンテンツを視聴することができる。
【0064】
図8は本発明の一実施形態に係るコンテンツ再生装置800の構成を示すブロック図である。
【0065】
図8を参照すると、本発明の一実施形態に係るコンテンツ再生装置800は、メモリ810、通信部830、プロセッサ850およびディスプレイ870を含むことができる。
【0066】
まず、メモリ810には少なくとも一つのプログラムが格納される。メモリ810に格納されたプログラムはコンテンツ再生プログラムを含むことができる。
【0067】
通信部830は、コンテンツ提供装置200からコンテンツ再生プログラム、およびマルチコンテンツに含まれている複数の動画コンテンツを受信する。
【0068】
プロセッサ850は、メモリ810に格納されたコンテンツ再生プログラムによって制御され、前述した方法でコンテンツ再生を行う。
【0069】
具体的には、プロセッサ850は、ユーザによって選択されたマルチコンテンツに含まれている第1動画コンテンツをディスプレイ870の画面で再生する。
【0070】
次いで、プロセッサ850は、画面の第1領域に対するユーザの入力に基づいて、マルチコンテンツに含まれている複数の動画コンテンツのそれぞれに対応する複数のサムネイルイメージを画面の第2領域に表示する。
【0071】
プロセッサ850は、複数のサムネイルイメージのうちいずれか一つのサムネイルイメージに対するユーザの選択入力に基づいて、第1動画コンテンツの継続的な再生中にユーザによって選択されたサムネイルイメージに対応する第2動画コンテンツを通信部830がバッファリングするように制御する。第2動画コンテンツのバッファリングが完了すると、プロセッサ850は、再生中の第1動画コンテンツの代わりに第2動画コンテンツを再生する。
【0072】
ディスプレイ870の画面に表示されるUIについては前述したので、詳細な説明を省略する。
【0073】
以下、
図9を参照して、本発明の一実施形態に係るコンテンツ提供装置200の動作について詳細に説明する。
【0074】
コンテンツ提供装置200は、コンテンツ提供方法を実行するためのプログラムが格納されたメモリ、前記メモリに格納されたプログラムによって制御されるプロセッサ、および通信部を含むことができる。
【0075】
S910段階で、コンテンツ提供装置200はコンテンツ再生プログラムをコンテンツ再生装置100へ伝送する。コンテンツ提供装置200はコンテンツ再生プログラムに対するコンテンツ再生装置100の要請を受信することができる。
【0076】
S920段階で、コンテンツ提供装置200は、コンテンツ再生プログラムを介してコンテンツ再生装置100によって選択されたマルチコンテンツに含まれている第1動画コンテンツを前記コンテンツ再生装置100へ伝送する。コンテンツ提供装置200は、第1動画コンテンツに対応する広告コンテンツが存在する場合には、第1動画コンテンツに対応する広告コンテンツをコンテンツ再生装置100へ伝送することができる。
【0077】
コンテンツ提供装置200にはマルチコンテンツに含まれた複数の動画コンテンツが格納することもできるが、これらの複数の動画コンテンツは外部のコンテンツプロバイダーから受信することができる。
【0078】
コンテンツ再生プログラムは、マルチコンテンツがユーザによって選択されると、コンテンツ提供装置200から受信される第1動画コンテンツを再生することができる。具体的には、マルチコンテンツがユーザによって選択されると、複数の動画コンテンツのそれぞれに対応する複数のサムネイルイメージをコンテンツ提供装置200から受信して画面に表示し、ユーザによって選択されたサムネイルイメージに対応する第1動画コンテンツを再生することができる。
【0079】
S930段階で、コンテンツ提供装置200は、コンテンツ再生装置100による第1動画コンテンツの再生中に、コンテンツ再生装置100の画面の第1領域に対するユーザの入力に基づいて、複数の動画コンテンツのそれぞれに対応する複数のサムネイルイメージを画面の第2領域に表示することができる。この状態で、複数のサムネイルイメージのうちいずれか一つのサムネイルイメージがコンテンツ再生装置100によって選択されると、前記いずれか一つのサムネイルイメージに対応する第2動画コンテンツをコンテンツ再生装置100へ伝送する。この際、コンテンツ再生プログラムは、第2動画コンテンツのバッファリングが完了する前までは第1動画コンテンツを継続的に再生し、第2動画コンテンツのバッファリングが完了すると、第1動画コンテンツの代わりに第2動画コンテンツを再生する。
【0080】
コンテンツ再生プログラムは、第2動画コンテンツのバッファリング中に、前記いずれか一つのサムネイルイメージに第2動画コンテンツのバッファリングの進行程度を表示することもでき、前記いずれか一つのサムネイルイメージを変更することもできる。
【0081】
コンテンツ提供装置200は、第2動画コンテンツに対応する広告コンテンツが存在する場合には、第2動画コンテンツに対応する広告コンテンツをコンテンツ再生装置100へ伝送することもできる。
【0082】
また、コンテンツ提供装置200は、所定のマルチコンテンツに含まれている複数の動画コンテンツのそれぞれに対する広告コンテンツを広告主端末から受信することができる。広告主端末は、広告主企業が利用する端末装置であって、一つまたは複数存在してもよい。複数の広告主端末のそれぞれは互いに異なる広告主企業によって利用することができる。
【0083】
広告主端末は、広告をしようとする動画コンテンツを選択することができるが、コンテンツ提供装置200は、広告主端末によって該当動画コンテンツに対する広告課金が行われる場合に、広告主端末から受信した広告コンテンツを前記動画コンテンツと共にコンテンツ再生装置100へ伝送することができる。
【0084】
また、コンテンツ提供装置200は、コンテンツプロバイダー端末から、マルチコンテンツに含まれている複数の動画コンテンツのうちいずれか一つの動画コンテンツに対する有料切り替え要請を受信した場合、前記いずれか一つの動画コンテンツに対応するサムネイルイメージがコンテンツ再生装置100によって選択されても、前記いずれか一つの動画コンテンツをコンテンツ再生装置へ直ちに伝送しなくてもよい。この場合、コンテンツ再生装置100のユーザによって課金が行われたときに、前記いずれか一つの動画コンテンツをコンテンツ再生装置100へ伝送することができる。
【0085】
一方、上述した本発明の実施形態は、コンピュータ上で実行できるプログラムで作成可能であり、コンピュータ読み取り可能な記録媒体を用いて前記プログラムを動作させる汎用デジタルコンピュータで実現できる。
【0086】
前記コンピュータ読み取り可能な記録媒体は、磁気記憶媒体(例えば、ROM、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスクなど)、光学式な読み取り可能な記録媒体(例えば、CD−ROM、DVDなど)およびキャリアウェイブ(例えば、インターネットを介しての転送)などの記憶媒体を含む。
【0087】
以上、添付図面を参照して本発明の実施形態を説明したが、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者は、その技術的思想または必須的な特徴を変更することなく本発明が他の具体的な形態で実施できることを理解することができるであろう。よって、上述した実施形態はあらゆる面で例示的なものであり、限定的ではないと理解すべきである。
【符号の説明】
【0088】
100、800 コンテンツ再生装置
200 コンテンツ提供装置
810 メモリ
830 通信部
850 プロセッサ
870 ディスプレイ