(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
【0011】
<1.第1実施形態>
<1−1.照明装置の全体構成>
図1は、本発明の第1実施形態に係る照明装置1の正面図である。
図2は、照明装置1の側面図である。
図3は、
図1中のA−A位置から見た照明装置1の断面図である。この照明装置1は、設置面の一例としての天井に設けられた孔に嵌め込まれて使用される、いわゆるダウンライト型の照明装置である。
図1〜
図3に示すように、照明装置1は、フレーム10と、3本の取付ばね20と、一対のアーム30と、灯体40とを有する。
【0012】
フレーム10は、天井に対して固定される部位である。本実施形態のフレーム10は、外側フレーム部材11と内側フレーム部材12とを有する。外側フレーム部材11は、略円筒状の側壁部111と、側壁部111の下端から外側へ向けて突出するフランジ部112とを有する。照明装置1の使用時には、天井に設けられた円形の孔に、側壁部111が嵌め込まれる。そして、天井の下面に、フランジ部112の上面が突き当てられる。
【0013】
内側フレーム部材12は、円環状の底部121と、底部121の周方向の一部から上方へ向けて拡がるコーン部122とを有する。コーン部122は、灯体40を後述する傾斜姿勢としたときに、灯体40と外側フレーム部材11との間に生じる隙間を塞ぎ、照明装置1の下方から天井裏が見えることを防止する役割を果たす。
【0014】
外側フレーム部材11および内側フレーム部材12は、例えば、鉄、ステンレス、アルミニウムなどの金属により形成される。また、外側フレーム部材11と内側フレーム部材12とは、互いに固定されている。ただし、外側フレーム部材11および内側フレーム部材12が、一体の部材により形成されていてもよい。また、外側フレーム部材11および内側フレーム部材12の一方または両方が、樹脂などの他の材料により形成されていてもよい。
【0015】
3本の取付ばね20は、フレーム10を天井に固定するための板ばねである。3本の取付ばね20は、フレーム10の周囲に等角度間隔で設けられている。各取付ばね20の内側の端部は、フレーム10に固定されている。照明装置1の使用時には、各取付ばね20が、天井を構成する板(天井板)の上面に弾性接触する。そして、フレーム10のフランジ部112と、取付ばね20との間に、天井板が挟まれる。これにより、天井板に対してフレーム10が固定される。
【0016】
なお、照明装置1に設けられる取付ばね20の数は、天井板に対するフレーム10の固定強度を、十分に得ることができる数であればよい。例えば、取付ばね20の数は、2本や4本であってもよい。
【0017】
一対のアーム30は、灯体40を支持する板状の部材である。アーム30の材料には、例えば、鉄やステンレスなどの強度の高い金属が用いられる。各アーム30の下端部は、フレーム10に取り付けられている。具体的には、内側フレーム部材12のコーン部122の周方向の両端部に、一対のアーム30が、それぞれ取り付けられている。内側フレーム部材12に対する一方のアーム30の取り付け位置と他方のアーム30の取り付け位置とは、上面視において、内側フレーム部材12の中心に対して、互いに180°離れている。各取り付け位置においては、コーン部122およびアーム30の双方に形成された孔に対して、ボルト51が挿入されている。これにより、アーム30は、フレーム10に対して支持されるとともに、ボルト51の軸(天井に対して平行な軸)を中心として回動可能となっている。
【0018】
図2に示すように、各アーム30には、直線状のスリット31が形成されている。スリット31は、アーム30を厚み方向に貫通する。このスリット31は、アーム30に対して後述するケーシング41を固定するときに、ボルト52が挿入される孔となる。また、このスリット31は、後述する第1高さと第2高さとの間で灯体40を昇降移動させるときに、灯体40の移動を案内するガイドの役割も果たす。
【0019】
灯体40は、光源であるLEDモジュール42を保持するユニットである。灯体40は、アーム30に支持されている。
図1〜
図3に示すように、灯体40は、ケーシング41、LEDモジュール42、ヒートシンク43、透光部材44、リフレクタ45、およびフード46を有する。灯体40の高さ位置および姿勢に拘らず、ケーシング41、LEDモジュール42、ヒートシンク43、透光部材44、リフレクタ45、およびフード46の相互の位置関係は、一定に固定されている。
【0020】
ケーシング41は、略円筒状の部材である。ケーシング41の外径は、上述した外側フレーム部材11の側壁部111の内径および内側フレーム部材12の底部121の内径よりも小さい。灯体40が後述する起立姿勢のときには、上面視において、フレーム10の内側にケーシング41が位置する。LEDモジュール42、透光部材44、およびリフレクタ45、は、ケーシング41の内部に収容される。
【0021】
ケーシング41は、複数のボルト52により、一対のアーム30に取り付けられている。一方のアーム30に対するケーシング41の取り付け位置と、他方のアーム30に対するケーシング41の取り付け位置とは、上面視において、ケーシング41の中心に対して180°離れている。各取り付け位置においては、アーム30のスリット31に2本のボルト52が挿入されている。そして、各ボルト52の先端が、ケーシング41に設けられたねじ孔に締結されている。その結果、ケーシング41の外表面と、ボルト52の頭部との間に、アーム30が挟まれる。これにより、一対のアーム30にケーシング41が支持される。
【0022】
特に、本実施形態では、1つのアーム30に対するケーシング41の取り付けに、2本のボルト52が用いられている。このように、1つのアーム30に対するケーシング41の取り付けに、複数のボルト52を用いれば、仮に一部のボルト52に緩みが生じた場合でも、アーム30に対するケーシング41の支持力を維持することができる。
【0023】
LEDモジュール42は、光源であるLED素子421と、LED素子421を発光駆動させる回路基板422とを有する。LED素子421は、回路基板422の下面に実装されている。回路基板422は、外部から図示を省略したケーブルを介して取得する電力を用いて、LED素子421に駆動電流を供給する。LED素子421は、回路基板422から供給される駆動電流に基づいて発光する。
【0024】
ヒートシンク43は、LEDモジュール42から生じた熱を、外部へ放出するための放熱部材である。ヒートシンク43は、例えば、熱伝導率の高いアルミニウム等の金属により形成されている。ヒートシンク43は、LEDモジュール42の上方に位置する。また、ヒートシンク43は、広い表面積を確保するために、複数の板状のフィン431を有する。LEDモジュール42から生じた熱は、回路基板422からヒートシンク43へ伝導し、複数のフィン431の表面から空気中に放出される。これにより、LEDモジュール42の過度な昇温が抑制される。
【0025】
透光部材44は、回路基板422の下面に固定される。透光部材44の材料には、例えば、アクリル樹脂、ポリカーボネート、ガラス等の光透過性の高い材料が用いられる。LED素子421は、回路基板422の下面と、透光部材44との間に形成された空間に収容される。これにより、LED素子421への粉塵の付着が防止される。LED素子421が発光すると、LED素子421から出射された光は、透光部材44を通って、下方またはリフレクタ45へ照射される。
【0026】
リフレクタ45は、LED素子421から出射された光の一部を反射する反射板である。リフレクタ45は、ケーシング41の内側かつ透光部材44の外側に位置する。リフレクタ45は、円環状に拡がる内周面451を有する。リフレクタ45の上部の開口から下部の開口へ向かうにつれて、内周面451の径は、徐々に拡大する。また、リフレクタ45の上部の開口から下部の開口へ向かうにつれて、内周面451の曲率は、徐々に大きくなる。LED素子421から透光部材44を通ってリフレクタ45に照射された光は、リフレクタ45の内周面451により反射されて、下方へ向かう。これにより、LED素子421から出射される光を、効率よく対象物へ照射することができる。
【0027】
フード46は、ケーシング41およびリフレクタ45の下方に配置される略円筒状の部材である。フード46の内周面には、不要な光を遮るための複数の凹凸が設けられている。このようなフード46を設けることにより、照明装置1から照射される光の眩しさを抑えることができる。また、フード46が無い場合よりも、照明装置1の下方から、光源であるLED素子421が直視されにくくなる。
【0028】
<1−2.灯体の位置および姿勢の変更について>
上記の照明装置1は、灯体40の高さ位置を、第1高さと、第1高さよりも低い第2高さとの間で変更できる。また、第1高さおよび第2高さのそれぞれの状態において、灯体40の姿勢を、起立姿勢と傾斜姿勢との間で切り替えることができる。起立姿勢のときには、灯体40から照射される光が、天井に対して略垂直下方へ向かう。傾斜姿勢のときには、灯体40から照射される光が、天井に対して斜め下方へ向かう。
【0029】
上述した
図1〜
図3は、灯体40を第1高さとし、かつ、灯体40を起立姿勢とした状態を示している。
図4は、灯体40を第1高さとし、かつ、灯体40を傾斜姿勢としたときの、照明装置1の側面図である。
図5は、灯体40を第2高さとし、かつ、灯体40を起立姿勢としたときの、照明装置1の側面図である。
図6は、灯体40を第2高さとし、かつ、灯体40を傾斜姿勢としたときの、照明装置1の側面図である。
【0030】
灯体40の高さ位置を変更するときには、ユーザは、まず、灯体40を起立姿勢とする。そして、ユーザが、灯体40の例えばフード46をつかんで、灯体40に下向きまたは上向きの圧力を加える。そうすると、一対のアーム30のスリット31に沿って、ボルト52が移動する。これにより、アーム30に対する灯体40の高さ位置が、
図2に示す第1高さと、
図5に示す第2高さとの間で変更される。
【0031】
灯体40を、起立姿勢から傾斜姿勢へ切り替えるときには、ユーザは、灯体40の例えばフード46をつかんで、灯体40に横向きの圧力を加える。そうすると、一対のアーム30と、アーム30に支持された灯体40とが、一体として、ボルト51を中心に回動する。そして、アーム30または灯体40の一部分が、フレーム10の一部分に接触する。これにより、一対のアーム30および灯体40の回動が停止する。
【0032】
ここで、灯体40を第1高さとしてアーム30を回動させたときと、灯体40を第2高さとしてアーム30を回動させたときとで、アーム30または灯体40の、フレーム10に接触する部分が異なる。すなわち、アーム30または灯体40は、灯体40を第1高さとしてアーム30を回動させたときにフレーム10に接触する第1接触部と、灯体40を第2高さとしてアーム30を回動させたときにフレーム10に接触する第2接触部とを有するが、この第1接触部と第2接触部とが異なる。このため、灯体40が第1高さに位置するときのアーム30の回動可能角度と、灯体40が第2高さに位置するときのアーム30の回動可能角度とが、相違する。
【0033】
本実施形態では、灯体40を第1高さに配置したときは、
図4のように、灯体40を、起立姿勢から約30°回動させた傾斜姿勢とすることができる。また、灯体40を第2高さに配置したときには、
図6のように、灯体40を、起立姿勢から約45°回動させた傾斜姿勢とすることができる。
【0034】
このように、この照明装置1では、アーム30に対する灯体40の高さ位置を変更することにより、灯体40の最大傾斜角度を変更できる。したがって、例えば、灯体40からの光の照射角度を30°から45°に変更したいときには、灯体40を第1位置から第2位置へ下降させることで、光の照射角度を変更できる。このため、灯体40を鉛直軸周りに回転させて灯体40の鉛直軸周りの回転角度を再調整するなどの手間をかけることなく、光の照射角度を容易かつ正確に変更できる。
【0035】
特に、本実施形態では、灯体40が第2高さに位置するときの灯体40の最大傾斜角度(約45°)は、灯体40が第1高さに位置するときの灯体40の最大傾斜角度(約30°)よりも、大きい。すなわち、灯体40の高さが相対的に低いときの方が、灯体40を、大きく傾斜させることができる。このようにすれば、第2高さで灯体40を大きく傾斜させたときに、灯体40から照射される光が、フレーム10に遮られにくい。したがって、灯体40から照射される光を、より効率よく対象物へ当てることができる。
【0036】
また、本実施形態では、
図2および
図5に示すように、灯体40を起立姿勢としたときに、アーム30のスリット31の向きが、天井に垂直な方向に対してやや傾斜した向きとなっている。このため、灯体40は、第1高さと第2高さとの間で、天井に垂直な方向に対して斜めに移動する。具体的には、灯体40を第1高さから第2高さへ下降させるときに、上面視において、傾斜姿勢の灯体40から照射される光の向きとは反対側に、灯体40が移動する。このようにすれば、第2高さで灯体40を傾斜姿勢としたときに、灯体40から照射される光が、フレーム10に遮られることを、より抑制できる。
【0037】
また、本実施形態の照明装置1は、灯体40を天井から下方へ大きく引き出して、天井から完全に露出した灯体40の姿勢を傾斜させるものではなく、灯体40の大部分が天井に隠れた状態で、灯体40の姿勢を変更するものである。灯体40が起立姿勢のときには、灯体40が第1高さであるか第2高さであるかに拘らず、灯体40の全体が、フレーム10の下面よりも上側に位置する。このため、第2高さで灯体40を傾斜させたときにも、フレーム10より下側への灯体40の露出を抑えることができる。したがって、この照明装置1の使用により、天井面の美観が損なわれにくい。
【0038】
<2.第2実施形態>
続いて、本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態の照明装置1も、灯体40の高さ位置を、第1高さと、第1高さよりも低い第2高さとの間で変更できる。また、第1高さおよび第2高さのそれぞれの状態において、灯体40の姿勢を、起立姿勢と傾斜姿勢との間で切り替えることができる。
【0039】
図7は、灯体40を第1高さとしたときの照明装置1の側面図である。
図7においては、起立姿勢の灯体40およびそのときのアーム30が実線で示され、傾斜姿勢の灯体40およびそのときのアーム30が二点鎖線で示されている。
図8は、灯体40を第2高さとしたときの照明装置1の側面図である。
図8においても、起立姿勢の灯体40およびそのときのアーム30が実線で示され、傾斜姿勢の灯体40およびそのときのアーム30が二点鎖線で示されている。
【0040】
本実施形態の照明装置1も、
図7のように、アーム30に対する灯体40の高さ位置を第1高さとしたときには、灯体40を、起立姿勢から約30°回動させることができる。また、
図8のように、アーム30に対する灯体40の高さ位置を第2高さとしたときには、灯体40を、起立姿勢から約45°回動させることができる。すなわち、アーム30に対する灯体40の高さ位置を変更することにより、灯体40の最大傾斜角度を変更できる。したがって、使用状況に応じて灯体40の最大傾斜角度を容易に調節できる。
【0041】
ただし、本実施形態の照明装置1は、第1実施形態の照明装置1と比べて、フレーム10の内径が大きい。このため、灯体40を傾斜姿勢としたときに、灯体40から照射される光が、フレーム10に遮られにくい。このように、フレーム10の内径に余裕がある場合には、灯体40を第1高さから第2高さへ移動させるときに、灯体40の水平方向の位置を変えなくてもよい。本実施形態では、
図7および
図8のように、灯体40を起立姿勢としたときに、アーム30のスリット31の向きが、天井に対して略垂直となっている。したがって、灯体40は、第1高さと第2高さとの間で、天井に対して略垂直な方向に移動する。
【0042】
<3.変形例>
以上、本発明の第1実施形態および第2実施形態について説明したが、本発明は、これらの実施形態に限定されるものではない。
【0043】
上記の実施形態では、灯体の最大傾斜角度を30°と45°との間で切り替えていたが、灯体の最大傾斜角度は、他の角度であってもよい。また、灯体の高さ位置を3段階以上に変更可能とし、各高さ位置における灯体の最大傾斜角度を、相違させてもよい。
【0044】
また、上記の実施形態では、1つのアームに1本のスリットが設けられていた。しかしながら、1つのアームに、互いに平行な2本以上のスリットを設けてもよい。
【0045】
また、上記の実施形態では、アームにスリットが設けられ、当該スリットに沿ってボルトが移動していた。しかしながら、灯体のケーシングにスリットが設けられ、アームに固定されたボルトに対して、ケーシングを、スリットに沿ってスライド移動させる構造としてもよい。
【0046】
また、上記の実施形態では、灯体の移動を案内するためのガイドとして、スリットを用いていた。しかしながら、スリットに替えて、例えば直線状の溝または直線状の突起を、灯体を移動させるためのガイドとして使用してもよい。
【0047】
また、上記の実施形態では、光源としてLED素子を用いていた。しかしながら、本発明の照明装置の光源は、LED素子に限らず、発光するものであればよい。例えば、LED素子に代えて、白熱電球や蛍光灯等の他の光源を用いてもよい。
【0048】
また、各部材の細部の形状については、本願の各図に示された形状と、相違していてもよい。
【0049】
また、上記の実施形態や変形例に登場した各要素を、矛盾が生じない範囲で、適宜に組み合わせてもよい。
【0050】
<4.発明の抽出>
上記の実施形態および変形例から抽出される発明として、例えば、以下の発明を挙げることができる。
【0051】
第1発明は、設置面の孔に嵌め込まれて使用される照明装置であって、前記設置面に対して固定されるフレームと、前記フレームに支持され、かつ、前記設置面に対して平行な軸を中心として回動可能なアームと、前記アームに支持される灯体と、を備え、前記灯体は、第1高さと、前記第1高さよりも低い第2高さとの間で、前記アームに対する高さ位置を変更可能であり、前記灯体が前記第1高さに位置するときの前記灯体の最大傾斜角度と、前記灯体が前記第2高さに位置するときの前記灯体の最大傾斜角度とが、相違する。
【0052】
第2発明は、第1発明の照明装置であって、前記灯体が前記第2高さに位置するときの前記灯体の最大傾斜角度は、前記灯体が前記第1高さに位置するときの前記灯体の最大傾斜角度よりも、大きい。
【0053】
第3発明は、第1発明または第2発明の照明装置であって、前記灯体は、前記灯体から照射される光が前記設置面に対して垂直下方へ向かう起立姿勢と、前記灯体から照射される光が前記設置面に対して斜め下方へ向かう傾斜姿勢と、の間で回動可能であり、前記起立姿勢において、前記灯体は、前記第1高さと前記第2高さとの間で、前記設置面に垂直な方向に対して斜めに移動可能である。
【0054】
第4発明は、第3発明の照明装置であって、少なくとも前記起立姿勢のときに、前記灯体が前記第1高さであるか前記第2高さであるかに拘わらず、前記灯体の全体が、前記フレームの下面よりも上側に位置する。
【0055】
第5発明は、第1発明から第4発明までのいずれか1発明の照明装置であって、前記アームは、前記第1高さと前記第2高さとの間の前記灯体の移動を案内するガイドを有する。
【0056】
第6発明は、第5発明の照明装置であって、前記アームに前記灯体を取り付けるためのボルトを備え、前記ガイドは、前記アームに形成された直線状のスリットであり、前記ボルトは、前記スリットに挿入されて、前記灯体に締結され、前記灯体と、前記ボルトの頭部との間に、前記アームが挟まれる。
【0057】
第7発明は、第1発明から第6発明までのいずれか1発明の照明装置であって、前記アームまたは前記灯体は、前記灯体を前記第1高さとして、前記アームを回動させたときに、前記フレームに接触する第1接触部と、前記灯体を前記第2高さとして、前記アームを回動させたときに、前記フレームに接触する、前記第1接触部とは異なる第2接触部と、を有する。
【0058】
第1発明〜第7発明によれば、アームに対する灯体の高さ位置を変更することにより、灯体の最大傾斜角度を変更できる。これにより、使用状況に応じて灯体の最大傾斜角度を容易に調節できる。
【0059】
特に、第2発明によれば、灯体の高さが相対的に低いときの方が、アームおよび灯体を、大きく傾斜させることができる。このようにすれば、第2高さで灯体を大きく傾斜させたときに、灯体から照射される光が、フレームに遮られにくい。
【0060】
特に、第3発明によれば、灯体が、第1高さと第2高さとの間で、天井に垂直な方向に対して斜めに移動する。これにより、灯体を傾斜姿勢としたときに、灯体から照射される光がフレームに遮られることを抑制できる。
【0061】
特に、第4発明によれば、フレームより下側への灯体の露出を抑えることができる。