特許第6475305号(P6475305)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6475305
(24)【登録日】2019年2月8日
(45)【発行日】2019年2月27日
(54)【発明の名称】バックル装置
(51)【国際特許分類】
   A44B 11/26 20060101AFI20190218BHJP
   B60R 22/12 20060101ALI20190218BHJP
【FI】
   A44B11/26
   B60R22/12
【請求項の数】3
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2017-212408(P2017-212408)
(22)【出願日】2017年11月2日
【審査請求日】2018年1月24日
(73)【特許権者】
【識別番号】000003551
【氏名又は名称】株式会社東海理化電機製作所
(74)【代理人】
【識別番号】100079049
【弁理士】
【氏名又は名称】中島 淳
(74)【代理人】
【識別番号】100084995
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 和詳
(74)【代理人】
【識別番号】100099025
【弁理士】
【氏名又は名称】福田 浩志
(72)【発明者】
【氏名】横井 友哉
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 智貴
(72)【発明者】
【氏名】尾▲崎▼ 隆宏
(72)【発明者】
【氏名】國貞 暁史
(72)【発明者】
【氏名】山田 健太郎
【審査官】 ▲高▼辻 将人
(56)【参考文献】
【文献】 特開2013−141925(JP,A)
【文献】 特開2011−115560(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A44B11/00−11/28
B60R22/00−22/48
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1被覆部材と第2被覆部材とが係合される係合部が設けられ、ベルトに設けられたタングが内部に挿入される被覆体と、
前記被覆体内に設けられ、前記被覆体内に挿入される前記タングが内部に挿入されることで前記ベルトが乗員に装着される剛性部材と、
前記被覆体内に設けられ、前記剛性部材内への前記タングの挿入に伴って連絡部材を移動部が移動されて前記剛性部材内への前記タングの挿入が検出される検出部と、
前記連絡部材が収容され、前記係合部と前記剛性部材との間に介在されて前記係合部及び前記剛性部材と当接されることで前記係合部の前記剛性部材側への移動が制限される収容体と、
を備えるバックル装置。
【請求項2】
前記被覆体内に設けられ、前記収容体が当接されることで前記タングの挿入方向への前記収容体の移動を規制する規制部を含む請求項1に記載のバックル装置。
【請求項3】
前記係合部の前記収容体側に設けられ、前記収容体における前記被覆体内への前記タング挿入側の部分に当接されて前記収容体と前記係合部との間を閉鎖する閉鎖部を含む請求項1又は請求項2に記載のバックル装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シートベルト装置のタングが係合されるバックル装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載のバックル装置では、下カバーに係止爪が設けられており、係止爪が上カバー内に係合されて、下カバーが上カバーに取付けられている。
【0003】
ここで、このバックル装置では、上カバーが撓んで、下カバーの係止爪に撓みが生じても、下カバーが上カバーから外れない構成とするのが望ましい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2011−115559号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記事実を鑑みて成されたものであり、被覆体の係合部における剛性を高くできるバックル装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の態様のバックル装置は、第1被覆部材と第2被覆部材とが係合される係合部が設けられ、ベルトに設けられたタングが内部に挿入される被覆体と、前記被覆体内に設けられ、前記被覆体内に挿入される前記タングが内部に挿入されることで前記ベルトが乗員に装着される剛性部材と、前記被覆体内に設けられ、前記剛性部材内への前記タングの挿入に伴って連絡部材を移動部が移動されて前記剛性部材内への前記タングの挿入が検出される検出部と、前記連絡部材が収容され、前記係合部と前記剛性部材との間に介在されることで前記係合部の前記剛性部材側への移動が制限される収容体と、を備える。
【0007】
第2の態様のバックル装置は、第1の態様のバックル装置において、前記被覆体内に設けられ、前記収容体が当接されることで前記タングの挿入方向への前記収容体の移動を規制する規制部を含む。
【0008】
第3の態様のバックル装置は、第1又は第2の態様のバックル装置において、前記係合部の前記収容体側に設けられ、前記収容体の前記連絡部材とは反対側の端部に当接されて前記収容体と前記係合部との間を閉鎖する閉鎖部を含む。
【発明の効果】
【0009】
本発明の第1の態様のバックル装置では、被覆体の第1被覆部材と第2被覆部材とが被覆体の係合部において係合されると共に、被覆体内に剛性部材が設けられており、被覆体内に挿入されるベルトのタングが剛性部材内に挿入されることで、乗員にベルトが装着される。また、被覆体内に検出部が設けられており、検出部では、剛性部材内へのタングの挿入に伴って移動部が連絡部材を移動されて、タングの挿入が検出される。さらに、連絡部材が収容体内に収容される。
【0010】
ここで、係合部と剛性部材との間に収容体が介在されることで、係合部の剛性部材側への移動が制限される。このため、収容体の係合部における剛性を高くできる。
【0011】
第2の態様のバックル装置では、被覆体内の規制部に収容体が当接されることで、タングの挿入方向への収容体の移動を規制する。このため、タングの挿入方向への連絡部材の移動を規制できる。
【0012】
第3の態様のバックル装置では、係合部の収容体側に閉鎖部が設けられており、閉鎖部が、収容体の前記連絡部材とは反対側の端部に当接されて、収容体と係合部との間を閉鎖する。このため、収容体と係合部との間に異物等が入込むのを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本実施の形態に係るバックル装置の主要部の分解斜視図である。
図2】バックル装置の主要部を示す斜視図である。
図3】バックル装置の主要部を示す平面図である。
図4】バックル装置の主要部の左方視断面図である。
図5】(A)は、図3の5A−5A線の概略断面図、(B)は、図3の5B−5B線の概略断面図、(C)は、バックル装置の主要部の表側から見た概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。
図1には、本実施の形態に係るバックル装置10が表側斜め左方から見た分解斜視図にて示され、図2には、バックル装置10の主要部が表側斜め左方から見た斜視図にて示され、図3には、バックル装置10の主要部が表側から見た平面図にて示されている。また、図4には、バックル装置10の主要部が左方視の断面図にて示されている。なお、図面では、バックル装置10の上方が矢印UPにて示され、バックル装置10の表側(厚さ方向一方)が矢印SFにて示され、バックル装置10の左方が矢印LHにて示されている。
【0015】
本実施の形態に係るバックル装置10は、車両のシートの下側かつ車幅方向内側(シートの側方)に設置されて、シートに着座する乗員の下側かつ左側(又は右側)に配置されている(後席においてはシート内に設置されて、着座位置の側方に配置されてもよい)。バックル装置10は、上方が車両上側に向けられ、左方が車両前側又は車両後側に向けられ、裏側(厚さ方向他方)がシート側(乗員側)に向けられている。
【0016】
図1に示すように、バックル装置10には、被覆体としての樹脂製で略矩形筒状のカバー12が設けられており、カバー12内は、上方及び下方に開放されている。カバー12の上端には、タング挿入口14が形成されており、タング挿入口14には、上側からタングとしてのタングプレート16が挿入可能とされている。タングプレート16の先端部には、矩形平板状の挿入部16Aが設けられており、挿入部16Aには、矩形状の係合孔16Bが貫通形成されている。タングプレート16は、挿入部16Aがタング挿入口14に挿入(嵌入)可能とされている。また、タングプレート16の基端部には、ベルトとしての乗員拘束用で長尺帯状のウェビング18が移動可能に貫通されており、ウェビング18は、巻取装置(図示省略)に巻取られた状態で、車両に設置されている。
【0017】
カバー12は、それぞれ第1被覆部材及び第2被覆部材としてのアッパカバー20及びロアカバー22が組付けられて構成されている。アッパカバー20は、カバー12の上端部及び上端部以外の表側部分を構成し、ロアカバー22は、カバー12の上端部以外の裏側部分を構成している。
【0018】
アッパカバー20は、略直方体箱状とされており、アッパカバー20には、略平板状の表板20Aが表裏方向に略垂直に設けられている。表板20Aの左右方向両側には、側壁20Bが形成されると共に、表板20Aの下側には、下壁20Cが形成されており、側壁20B及び下壁20Cは、裏側(ロアカバー22側)に延設されている。また、アッパカバー20には、略矩形枠状の枠部24が設けられており、枠部24には、タング挿入口14が貫通形成されている。アッパカバー20では、表板20A及び側壁20Bの上端が枠部24に連結されており、枠部24は、側壁20B先端(裏側端)よりも裏側に突出されている。これにより、アッパカバー20内は、上側(タング挿入口14側)及び裏側(ロアカバー22側)に向けて開放されている。
【0019】
図1図3に示すように、ロアカバー22は、略直方体形箱状とされており、ロアカバー22には、略平板状の底板22Aが表裏方向に略垂直に設けられている。底板22Aの上端部には、上壁22Bが形成されると共に、底板22Aの左右方向の両端部には、側壁22Cが形成されており、底板22Aの下部には、下壁22Dが形成されている。これにより、ロアカバー22内は、表側(アッパカバー20側)に開放されている。
【0020】
カバー12は、アッパカバー20の側壁20B及び下壁20Cの先端とロアカバー22の側壁22C及び下壁22Dの先端とが突合せられると共に、ロアカバー22の上壁22Bが枠部24の下側に係合されて、組付けられている。
【0021】
ロアカバー22の上壁22Bには、左右方向中間部分において矩形状の配置孔26が貫通形成されており、配置孔26は、底板22A側の底縁26A及び底縁26Aの左右方向両側の側縁26Bによって囲まれて、上側及び表側に開放されている。また、ロアカバー22の下壁22Dには、左右方向中間部分において引出孔28が形成されている。底板22Aの表側面下側には、矩形状の支持壁28Aが形成されると共に、支持壁28Aの下側には、規制壁28Bが形成されており、支持壁28A及び規制壁28Bは、表側に延出される共に、規制壁28Bは、支持壁28Aよりも高くされている。規制壁28Bの左右方向両側には、側板28Cが形成されており、側板28Cは、底板22A及び下壁22Dから延設されている。これにより、引出孔28は、側板28Cの間において下及び表側に開放されており、ロアカバー22内の下部は、規制壁28B及び側板28Cの間において、下側及び表側に開放されている。
【0022】
ロアカバー22では、配置孔26の底縁26Aと引出孔28の支持壁28Aの表側端面とが面一にされていると共に、配置孔26の側縁26Bの間隔と引出孔28の側板28Cの対向面の間隔とが同様とされている。
【0023】
カバー12内には、剛性部材としての金属製で断面略U字形状のバックルボデー30が配置されている。バックルボデー30には、長尺平板状の底板32が設けられていると共に、底板32の左側部分及び右側部分には、長尺平板状の側板34が設けられており、側板34は、底板32から左右方向に垂直に立設されている。バックルボデー30の底板32には、挿入孔32A(図2及び図3参照)が貫通形成されており、挿入孔32Aは、上下方向に長尺とされている。また、底板32の下側部分には、取付孔32Bが貫通形成されており、取付孔32Bは、左右方向に長尺とされている。
【0024】
バックルボデー30では、底板32がロアカバー22の配置孔26側の底縁26A及び引出孔28側の支持壁28Aの表側端面に面接触されて、表裏方向に垂直に配置されると共に、側板34が配置孔26側の側縁26B及び引出孔28側の側板28Cに面接触されている。
【0025】
これにより、バックルボデー30は、配置孔26及び引出孔28内に嵌込まれて、ロアカバー22に取付けられており、バックルボデー30内は、表側(アッパカバー20側)、上側及び下側に開放されて、カバー12のタング挿入口14に連通されている。タングプレート16の挿入部16Aは、上側(タング挿入口14)からバックルボデー30内に挿入される。また、バックルボデー30の取付孔32Bには、ロアカバー22の規制壁28Bが挿入されており、規制壁28Bの上側面は、取付孔32Bの上側周縁部に当接されている。
【0026】
ロアカバー22内の左側部分には、バックルボデー30の側板34とロアカバー22の側壁22Cとの間において、配置空間36が形成されている。バックルボデー30の底板32と左側の側板34との境界部分には、挿通孔34Aが貫通形成されており、挿通孔34Aは、上下方向に長尺にされると共に、バックルボデー30内を配置空間36内に連通させている。
【0027】
図1及び図4に示すように、底板32の取付孔32Bの下側縁部には、断面略U字形状のプロテクタ38Aが嵌込まれている。カバー12内には、引出孔28から取付部材としてのウェビング38B(図1参照)が挿入されており、ウェビング38Bの先端側は、バックルボデー30の取付孔32Bに挿入されて、プロテクタ38Aに巻掛けられている。ウェビング38Bの先端側は、基端側のウェビング38Bと重ねられて、リベット等の締結部材によって締結されている。また、ウェビング38Bの基端部は、車体又はシートに締結固定されており、バックル装置10は、カバー12の引出孔28から引出されたウェビング38Bによって車両に設置されている。
【0028】
図1に示すように、バックルボデー30内には、移動部材としての樹脂製で略板状のイジェクタ40が挿入配置されており、イジェクタ40は、バックルボデー30の一対の側板34間に嵌合されている。イジェクタ40は、裏側(ロアカバー22側)部分がバックルボデー30の底板32の挿入孔32Aに係合されて、底板32に対して所定範囲で上下方向にスライド可能とされており、イジェクタ40は、排出位置と挿入位置(図4参照)とに配置可能とされている。
【0029】
イジェクタ40とバックルボデー30の挿入孔32A下端との間には、イジェクタ40の下側において、付勢手段としてのイジェクタスプリング42が掛渡されている。イジェクタスプリング42は、圧縮コイルスプリングとされており、イジェクタスプリング42は、イジェクタ40を上方へ付勢して排出位置に配置している。イジェクタ40の表側(アッパカバー20側)部分の上面には、押圧面40Aが形成されており、バックルボデー30内に上側からタングプレート16の挿入部16Aが挿入されると、挿入部16Aによって押圧面40Aが下方へ押圧されて、イジェクタ40が、イジェクタスプリング42の付勢力に抗して下方へスライドされて、挿入位置に配置される。
【0030】
イジェクタ40の左端部には、左方視矩形状の係合凹部40Bが形成されており、係合凹部40Bは、裏側及び左方へ開放されている。係合凹部40Bは、イジェクタ40の挿入位置から排出位置の範囲において、バックルボデー30の側板34の挿通孔34Aに対向される。
【0031】
図1及び図4に示すように、カバー12内には、イジェクタ40の表側(アッパカバー20側)において、係止部材としての金属製で板状のロックプレート44が配置されており、ロックプレート44の下側部分は、表側に向けて凸状に湾曲されている。ロックプレート44の下側端の裏側には、一対の支持部44Aが形成されており、支持部44Aは、左右方向外側へ突出されている。支持部44Aは、バックルボデー30の側板34の切欠部34Bに嵌合されて、回転可能に支持されている。これにより、ロックプレート44は、一対の側板34によって一対の支持部44A周りに所定角度回動可能に支持されている。
【0032】
ロックプレート44には、一対の支持部44Aより上側(湾曲部分の上側端)において、一対の腕部44Bが形成されており、腕部44Bは、ロックプレート44の左右方向両端から裏側(ロアカバー22側)に延出されている。腕部44Bは、バックルボデー30内に挿入されており、イジェクタ40が下方へスライドされると、イジェクタ40によって一対の腕部44Bが下方へ押圧されて、ロックプレート44が裏側(係合位置側)へ回動される。
【0033】
図1に示すように、ロックプレート44の上端には、係合片44Cが形成されており、係合片44Cは、裏側へ向かうに従い上方へ向かう方向へ延出されている。係合片44Cは、イジェクタ40の表側面に干渉しており、これにより、ロックプレート44の裏側への回動が阻止されて、ロックプレート44が解除位置に保持されている。ロックプレート44が裏側へ回動されて係合位置に到達した際には、係合片44Cがタングプレート16の係合孔16B及びバックルボデー30の挿入孔32Aに挿入されることで、タングプレート16の上方へのスライドが係止される(図4参照)。
【0034】
ロックプレート44の上端には、当接片44Dが形成されており、当接片44Dは、係合片44Cの左右方向両外側から上側に突出されている。
【0035】
カバー12内には、ロックプレート44の表側(アッパカバー20側)かつ上側において、柱状のロック部材46(カム)が設けられており、ロック部材46は、左右方向に沿って配置されている。ロック部材46の左右方向両端からは、円柱状のシャフト46Aが突出されており、シャフト46Aは、バックルボデー30の側板34の支持孔34Cに挿入されて回転可能に支持されている。これにより、ロック部材46がバックルボデー30にシャフト46A周りに揺動可能に支持されている。
【0036】
ロック部材46の表側部分には、略板状の被押圧部46Bが形成されており、被押圧部46Bは、表側へ突出されている。また、ロック部材46の裏側(ロアカバー22側)部分の下面は、当接面46Cとされており、当接面46Cがロックプレート44の当接片44Dの上側面に当接されて、ロック部材46がアンロック位置に保持されている。
【0037】
ロック部材46の裏側面は、ロック面46Dとされており、ロック面46Dは、シャフト46Aと同軸上の円周面とされている。ロックプレート44が係合位置に配置された際には、ロック部材46がロック位置に保持されて、ロック面46Dがロックプレート44の当接片44Dの表側面に当接される(図4参照)。
【0038】
ロック部材46の裏側(ロアカバー22側)部分には、上側から、樹脂製で略U字形枠状のホルダ48が左右方向両端において取付けられている。ホルダ48の左右方向中央には、略矩形板状のスプリングホールド部48Aが形成されており、スプリングホールド部48Aは、上側に突出されている。
【0039】
ロック部材46の上側には、挿入部材としての解除ボタン50が設けられており、解除ボタン50の上面は、カバー12の上端から露出されている。解除ボタン50の上側部分には、箱状の操作部50Aが設けられており、操作部50Aは、乗員によって下方に押圧操作可能とされていると共に、内部が下側へ向けて開放されている。また、操作部50Aは、ロアカバー22との間にカバー12上端のタング挿入口14を形成している。
【0040】
解除ボタン50の下側部分は、バックルボデー30の一対の側板34に上下方向へ移動可能に係合されており、解除ボタン50は、バックルボデー30に所定範囲で上下方向へ移動可能に支持されている。
【0041】
解除ボタン50には、操作部50Aの表側(アッパカバー20側)かつ下側において、押圧部50Bが形成されており、押圧部50Bは、下側に突出されている。押圧部50Bは、ロック部材46の被押圧部46Bの上側に配置されており、解除ボタン50が下方に押圧操作された際には、押圧部50Bによって被押圧部46Bが下方へ押圧されて、ロック部材46がシャフト46A周りにアンロック位置側へ揺動される。
【0042】
解除ボタン50の操作部50A上壁とホルダ48のスプリングホールド部48Aとの間には、ロックスプリング52が掛渡されており、ロックスプリング52は、圧縮コイルスプリングとされて、ホルダ48を介してロック部材46をロック位置側へ付勢している。
【0043】
一方、図1図3に示すように、ロアカバー22内には、検出部としての摺動接点式のバックルスイッチ54が配置されており、バックルスイッチ54は、ロアカバー22内において配置空間36内に取付けられている。
【0044】
バックルスイッチ54の下部には、収容体としての略直方体箱状のホルダ(基板ベース)56が設けられており、ホルダ56は、左側(側壁22C側)に向けて開放されている。ホルダ56内には、連絡部材としての長尺矩形平板状のスイッチ基板58(ステータ)の下端部が固定されており、スイッチ基板58は、配置空間36内(バックルボデー30の側板34とロアカバー22の側壁22Cとの間の空間内)において、ホルダ56から上方へ延設されている。
【0045】
スイッチ基板58は、左右方向に垂直に配置されており、スイッチ基板58の右側面(バックルボデー30の側板34側の面)には、導体部としての複数(本実施の形態では3個)の導電パターン(図示省略)が金属薄膜により形成されている。スイッチ基板58において複数の導電パターンは、互いに絶縁されている。
【0046】
スイッチ基板58には、移動部としての略直方体状のスライド部材60(スライダ)が支持されており、スライド部材60は、スイッチ基板58の右側においてスイッチ基板58に沿って上下方向(スイッチ基板58の長手方向)にスライド可能とされている。スライド部材60は、スイッチ基板58の複数の導電パターン(図示省略)を互いに導通可能にされており、スライド部材60は、スライド位置(上下方向位置)に応じて、互いに導通させる導電パターンの組合せを変更する。
【0047】
スライド部材60の右側面には、連絡部としての略矩形柱状のボス62(係合突起)が設けられており、ボス62は、スライド部材60から右方へ突出されている。ボス62は、バックルボデー30の挿通孔34Aに上下方向へスライド可能に貫通されて、イジェクタ40の係合凹部40B内に挿入されている。
【0048】
イジェクタ40が排出位置に配置された際には、スライド部材60がスイッチ基板58の上側の排出位置に配置されている。また、カバー12上端のタング挿入口14にタングプレート16の挿入部16Aが挿入された際には、イジェクタ40が下方へスライドされて、係合凹部40Bによってボス62が下方へ押圧されることで、スライド部材60が下方へスライドされて、スライド部材60が挿入位置に配置される。
【0049】
スライド部材60が排出位置に配置される際には、スライド部材60が互いに導通させるスイッチ基板58の複数の導電パターンの組合せが第1組合せにされる。このため、カバー12上端のタング挿入口14にタングプレート16の挿入部16Aが挿入されていないことがバックルスイッチ54によって検出される。また、スライド部材60が挿入位置に配置される際には、スライド部材60が互いに導通させるスイッチ基板58の複数の導電パターンの組合せが第2組合せにされる。このため、カバー12上端のタング挿入口14にタングプレート16の挿入部16Aが挿入されたことがバックルスイッチ54によって検出される。
【0050】
一方、図1図4に示すように、バックルスイッチ54のホルダ56は、配置空間36の下側部分に配置されている。図5(A)には、図3の5A−5A線に沿う主要部の概略断面が示され、図5(B)には、図3の5B−5B線に沿う主要部の概略断面が示され、図5(C)には、表裏方向の中間部における主要部の概略断面が示されている。
【0051】
図1図3及び図5(A)、図5(B)に示すように、ホルダ56の周囲は、上側の上板56A、表裏両側の側板56B及び下側の下板56Cによって囲まれており、ホルダ56の表側の側板56Bは、ロアカバー22の側壁22C表側端よりもさらに表側に配置されている。
【0052】
スイッチ基板58の下端部(基端部)は、ホルダ56の上板56Aに形成された矩形状の切込みに嵌込まれると共に、ホルダ56内に開放側から挿入されて、ホルダ56の側板56Bの間に挟まれている(図5(A)参照)。また、ホルダ56内には、接続配線としてのハーネス64の先端部が配置されている。ハーネス64の基端部側は、ホルダ56の下板56Cに形成された切込みからホルダ56外に引出されていると共に、ロアカバー22の下壁22Dからカバー12外に引出されており、ハーネス64の基端部は、車両の制御部(図示省略)に電気的に接続されている。
【0053】
図5(C)に示すように、ハーネス64の各配線の先端には、ホルダ56内においてターミナル64Aが接続されている。ターミナル64Aの先端部は、ホルダ56内においてスイッチ基板58の左側面から右側面に貫通されて、スイッチ基板58の右側面においてスイッチ基板58の導電パターンの各々に半田付け等により電気的に連結固定されている。これにより、バックルスイッチ54のスイッチ基板58の導電パターンが、車両の制御部に電気的に接続されて、車両の制御部において、導通される導電パターンの組合せからバックル装置10にタングプレート16が挿入されているか否かが検出される。
【0054】
図2及び図3に示すように、ホルダ56の右側面(バックルボデー30の側板34側の面)の上側には、直方体状の突出部66Aが一体形成されており、突出部66Aは、バックルボデー30の側板34に面接触可能に接近されている(当接されてもよい)。また、ホルダ56の左側面(ロアカバー22の側壁22C側の面)の下側には、直方体状の突起部66Bが形成されており、突起部66Bは、左側に突出されている。
【0055】
ロアカバー22の底板22Aの表側面下側には、規制部を構成する矩形板状の規制壁68が設けられており、規制壁68は、底板22Aから表側に延出されて、側板34の左側面に面接触されている。これにより、ホルダ56は、バックルボデー30の側板34によって右方向への移動が規制されると共に、規制壁68によって下方への移動が規制されている。
【0056】
図2図3図5(A)及び図5(B)に示すように、ロアカバー22の左側の側壁22Cには、係合部を構成する係合壁70が形成されている。係合壁70は、ホルダ56の左方において側壁22Cの表側端面から突出されて、表側に向かうに従って左側に向かうように傾斜されている。また、係合壁70の基部には、断面略矩形状の係合溝70Aが形成されており、係合溝70Aは、側壁22Cの表側端面の表側において上下方向に延伸されている。
【0057】
係合壁70の右側面には、上下方向に複数のリブ72(本実施の形態では、3本のリブ72A、72B、72C)が形成されている。複数のリブ72A〜72Cは、係合壁70から右側に突出されると共に、底板22Aまで延伸されており、リブ72A〜72Cの突出先端面は、左右方向に対して略垂直とされている。上側のリブ72Aは、閉鎖部とされており、リブ72Aは、ホルダ56の上側部分に接触(当接)されている(接触可能に接近されていてもよい)。リブ72Aの下側に隣接するリブ72Bは、ホルダ56の突出部66Aの下側部分に接触されている(接触可能に接近されていてもよい)。また、下側のリブ72Cは、規制部を構成しており、リブ72Cは、ホルダ56の下側部分に接触されている(接触可能に接近されていてもよい)と共に、上側面がホルダ56の突起部66B下側面に面接触されている。
【0058】
図1図3に示すように、ロアカバー22の左側の側壁22C及び下壁22Dには、表側端面の内側において断面略矩形状の突条部74が形成されており、突条部74は、側壁22Cにおいて上下方向に延伸され、下壁22Dにおいて左右方向に延伸されている。
【0059】
一方、図5(A)及び図5(B)に示されるように、アッパカバー20の左側の側壁20Bには、係合部を構成する断面略台形形状の係合爪76が形成されている。係合爪76は、左側の側壁20Bの裏側端部において、右側(アッパカバー20内側)に突出されており、係合爪76は、ロアカバー22の係合壁70(係合溝70A)に対向する範囲において上下方向に延伸されている。
【0060】
アッパカバー20の左側の側壁20Bの右側面(内面)には、係合凹部76Aが形成されており、係合凹部76Aは、ロアカバー22の係合壁70の左側部分の断面形状に合せた凹状に湾曲されると共に、上下方向に延設されている。また、アッパカバー20の左側の側壁20B及び下壁20Cの裏側端面には、凹部(図示省略)が設けられている。
【0061】
アッパカバー20とロアカバー22とが組付けられる際には、ロアカバー22の側壁22C及び下壁22Dの突条部74に、アッパカバー20の側壁20B及び下壁20Cの凹部が嵌合される。また、ロアカバー22の係合溝70Aには、アッパカバー20の係合爪76が嵌込まれると共に、アッパカバー20の係合凹部76Aには、ロアカバー22の係合壁70が嵌込まれる。
【0062】
次に、本実施の形態の作用を説明する。
以上の構成のバックル装置10では、タングプレート16の挿入部16Aがカバー12上端のタング挿入口14からバックルボデー30内に挿入されると、挿入部16Aの先端(下端)によってイジェクタ40の押圧面40Aが下方へ押圧される。これにより、イジェクタ40がイジェクタスプリング42の付勢力に抗して排出位置から挿入位置へスライドされる。
【0063】
イジェクタ40が挿入位置に到達すると、イジェクタ40の表側面(アッパカバー20側面)とロックプレート44の係合片44Cとの対向状態が解除される。しかも、イジェクタ40がロックプレート44の一対の腕部44Bを下方へ押圧することで、ロックプレート44が裏側(ロアカバー22側)へ回動されて、解除位置から係合位置へ回動される。これにより、係合片44Cが挿入部16Aの係合孔16Bとバックルボデー30の挿入孔32Aとに貫通される。
【0064】
また、ロックプレート44は、ホルダ48及びロック部材46を介してロックスプリング52の付勢力を受けており、ロックプレート44は、ロックスプリング52の付勢力に抗して、上述の如く解除位置から係合位置へ回動される。このため、ロックプレート44が係合位置に到達すると、ロックプレート44の当接片44Dとロック部材46の当接面46Cとの当接状態が解除されて、ロック部材46がロックスプリング52の付勢力によってアンロック位置からロック位置へ揺動されることで、ロック部材46のロック面46Dが当接片44Dの表側面に当接される。これにより、ロックプレート44の係合位置から解除位置への回動が制限されて、タングプレート16がロックプレート44の係合片44Cに係止された状態に保持されることで、バックル装置10がタングプレート16の装着状態(係止状態)となり、タングプレート16に挿通されたウェビング18が乗員に装着される。
【0065】
一方、バックル装置10がタングプレート16の装着状態で、解除ボタン50の操作部50Aが下方へ押圧操作されると、解除ボタン50の押圧部50Bによってロック部材46の被押圧部46Bが下側へ押圧されて、ロック部材46が、ロックスプリング52の付勢力に抗してロック位置からアンロック位置へ揺動される。
【0066】
このため、ロック部材46のロック面46Dとロックプレート44の当接片44Dとの当接状態が解除されて、ロック部材46によるロックプレート44の係合位置から解除位置への回動制限が解除される。しかも、ロックプレート44の係合片44Cには、イジェクタスプリング42の付勢力がイジェクタ40及びタングプレート16の挿入部16Aを介して作用しているため、係合片44Cには表側(アッパカバー20側)への分力が作用する。このため、ロックプレート44が当該係合片44Cに作用する分力によって係合位置から解除位置へ回動されて、係合片44Cによるタングプレート16の係止が解除される。これにより、イジェクタスプリング42の付勢力によってイジェクタ40が上方へスライドされて挿入位置から排出位置に到達すると、当該イジェクタ40のスライドによってバックルボデー30内のタングプレート16の挿入部16Aがカバー12上端のタング挿入口14から排出されることで、バックル装置10がタングプレート16の非装着状態(非係止状態)となり、タングプレート16に挿通されたウェビング18の乗員への装着が解除される。
【0067】
バックルスイッチ54では、イジェクタ40の係合凹部40Bによってスライド部材60が下方へ押圧されて、スライド部材60が排出位置から挿入位置へスライドされる。また、イジェクタ40がスライドされて排出位置に配置された際には、バックルスイッチ54のスライド部材60が上方へスライドされて、挿入位置から排出位置へスライドされる。
【0068】
バックルスイッチ54では、スライド部材60が排出位置にあると、スライド部材60が互いに導通させるスイッチ基板58の複数の導電パターンの組合せが第1組合せとされる。これにより、車両の制御部は、バックル装置10が非装着状態にあると判断し、例えば、エンジンが始動された後も、バックル装置10の非装着状態が継続した場合には、ウォーニングランプ(図示省略)を点滅させて乗員に対してバックル装置10を装着状態とするように促す。
【0069】
また、バックルスイッチ54では、スライド部材60が挿入位置にあると、スライド部材60が互いに導通させるスイッチ基板58の複数の導電パターンの組合せが第2組合せとされる。これにより、車両の制御部は、バックル装置10が装着状態にあると判断し、例えば、エンジンが始動された後に、ウェビング18の巻取装置におけるモータ(図示省略)を作動させてウェビング18の張力を適正値に調整する。
【0070】
ところで、バックル装置10のカバー12では、ロアカバー22にアッパカバー20が組付けられている。この際、ロアカバー22の左側の側壁22Cの係合壁70が、アッパカバー20の左側の側壁20B内面の係合凹部76Aに嵌合されると共に、アッパカバー20の左側の側壁20Bの係合爪76が、ロアカバー22の左側の側壁22Cの係合溝70Aに嵌合される。これにより、左右方向において、アッパカバー20の左側の側壁20Bがロアカバー22の係合壁70に重ねられて、アッパカバー20がロアカバー22に係合されることで、アッパカバー20がロアカバー22から外れるのが制限されている。
【0071】
ここで、ロアカバー22内には、バックルボデー30及びバックルスイッチ54が配置されており、バックルボデー30の左側の側板34とロアカバー22の係合壁70とにバックルスイッチ54のホルダ56が挟まれて、ロアカバー22のリブ72がホルダ56に当接されている。このため、アッパカバー20の左側の側壁20B又はロアカバー22の左側の側壁22Cが左側から外力を受けた際には、係合壁70のリブ72の表側部分がホルダ56をバックルボデー30の左側の側板34に向けて押圧する。
【0072】
これにより、係合壁70がホルダ56を介してバックルボデー30の左側の側板34に当接されることで、ロアカバー22にアッパカバー20を組付けた状態における左側の側壁20B及び側壁22Cの剛性をバックルボデー30によって高くできる。従って、アッパカバー20の左側の側壁20B及びロアカバー22の側壁22Cに撓みが生じるのが抑制されることで、係合溝70Aから係合爪76が外れるのを制限できて、ロアカバー22からアッパカバー20が外れるのを抑制できる。しかも、係合溝70Aよりもアッパカバー20側(表側)において、リブ72がホルダ56を押圧するので、アッパカバー20の左側の側壁20Bが受ける外力を確実にバックルボデー30の左側の側板34に伝達できて、アッパカバー20の左側の側壁20Bに撓みが生じるのを抑制できる。
【0073】
また、バックルボデー30によって左側の側壁20B及び側壁22Cの剛性を高くするため、バックルボデー30の左側の側板34と係合壁70との間に、バックルスイッチ54のホルダ56を配置している。このため、ロアカバー22におけるホルダ56の配置位置を、ロアカバー22の下側に寄せることができる。これにより、内部に摺動接点式のバックルスイッチ54を設けたロアカバー22(カバー12)の上下方向長さを短くできて、カバー12を小型化できる。
【0074】
また、ホルダ56の突出部66A下側面には、ロアカバー22の規制壁68が当接されており、ホルダ56の突起部66Bの下側面には、ロアカバー22のリブ72Cが当接されている。このため、カバー12の下方からホルダ56に挿入されているハーネス64が、カバー12の下方に引かれた際には、規制壁68及びリブ72Cによってホルダ56の移動が制限される。これにより、ホルダ56がずれるのを制限できると共に、摺動接点を構成するスイッチ基板58及びスライド部材60がずれて、スライド部材60のボス62がイジェクタ40の係合凹部40Bから外れるのを防止できる。従って、ハーネス64が引かれても、タングプレート16がバックル装置10に装着状態であるか否かをバックルスイッチ54が適正に検出できる。
【0075】
さらに、係合壁70の上側のリブ72Aが、ホルダ56の側板56Bの端面に当接されている。このため、ホルダ56は、スイッチ基板58が引出されている上板56Aの開口と上側のリブ72Aとの距離が狭められている。これにより、カバー12のタング挿入口14から異物等が浸入して、浸入した異物が配置空間36を経てホルダ56の上板56Aに達しても、ホルダ56内に入込むのを制限できて、ハーネス64の配線の短絡等の発生を防止できる。しかも、ホルダ56のリブ72側が開放されていても、ホルダ56内に異物等が入込むのを制限できる。
【0076】
また、ホルダ56の上板56Aの開口と上側のリブ72Aとの距離が狭められることで、ホルダ56内に塵等が入込むのを抑制できて、塵等がホルダ56内のターミナル64Aやターミナルを固定する半田等に付着するのを制限できる。これにより、ホルダ56内に入込んでターミナル64A等に付着した埃等や当該埃等が湿気を帯びることにより生じるバックルスイッチ54の誤作動(誤検出)を抑制できる。
【0077】
なお、以上説明した本実施の形態では、ロアカバー22の係合壁70をアッパカバー20の側壁20Bに重ねて、係合壁70を側壁20Bの係合凹部76Aに入込ませる(嵌合させる)と共に、係合溝70Aに側壁20Bの係合爪76を入込ませて(嵌合させて)、ロアカバー22にアッパカバー20を係合させた。しかしながら、係合部では、第1被覆部材と第2被覆部材との重なり部分において、第1被覆部材及び第2被覆部材の一方に係合突部を設け、他方に係合凹部を設ければよく、第1被覆部材と第2被覆部材とが外れないように係合されればよい。
【符号の説明】
【0078】
10 バックル装置
12 カバー(被覆体)
16 タングプレート(タング)
20 アッパカバー(第1被覆部材及び第2被覆部材の一方)
22 ロアカバー(第1被覆部材及び第2被覆部材の他方)
54 バックルスイッチ(検出部)
56 ホルダ(収容体)
58 スイッチ基板(連絡部材)
60 スライド部材(移動部)
68 規制壁(規制部)
70 係合壁(係合部)
70A 係合溝(係合部)
72 リブ(係合部、閉鎖部、規制部)
76 係合爪(係合部)
【要約】
【課題】被覆体の係合部における剛性を高くする。
【解決手段】バックル装置10では、カバー12において、ロアカバー20の側壁22Cの係合溝70Aにアッパカバー20の側壁20Bの係合爪76が嵌合されて、ロアカバー22にアッパカバー20が組付けられている。アッパカバー20の側壁20Bが外力を受けた際には、バックルスイッチ54のホルダ56がロアカバー20のリブ72とバックルボデー30の側板34との間に挟まれて、側板34が外力を受ける。このため、カバー12の係合爪76における剛性を高くできる。
【選択図】図5
図1
図2
図3
図4
図5