特許第6475319号(P6475319)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6475319コンテンツ管理システムにおけるコレクションフォルダ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6475319
(24)【登録日】2019年2月8日
(45)【発行日】2019年2月27日
(54)【発明の名称】コンテンツ管理システムにおけるコレクションフォルダ
(51)【国際特許分類】
   G06F 13/00 20060101AFI20190218BHJP
   G06F 12/00 20060101ALI20190218BHJP
   G06F 21/62 20130101ALI20190218BHJP
【FI】
   G06F13/00 520D
   G06F13/00 560A
   G06F12/00 520P
   G06F21/62 318
【請求項の数】28
【全頁数】20
(21)【出願番号】特願2017-503163(P2017-503163)
(86)(22)【出願日】2015年5月14日
(65)【公表番号】特表2017-524188(P2017-524188A)
(43)【公表日】2017年8月24日
(86)【国際出願番号】IB2015053543
(87)【国際公開番号】WO2016012872
(87)【国際公開日】20160128
【審査請求日】2018年3月2日
(31)【優先権主張番号】62/028,315
(32)【優先日】2014年7月23日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】14/530,555
(32)【優先日】2014年10月31日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】509117964
【氏名又は名称】ドロップボックス, インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100076428
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 康徳
(74)【代理人】
【識別番号】100115071
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 康弘
(74)【代理人】
【識別番号】100112508
【弁理士】
【氏名又は名称】高柳 司郎
(74)【代理人】
【識別番号】100116894
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 秀二
(74)【代理人】
【識別番号】100130409
【弁理士】
【氏名又は名称】下山 治
(72)【発明者】
【氏名】ステイリー, アーロン
(72)【発明者】
【氏名】ジェイン, アディティ
(72)【発明者】
【氏名】フェラザレス, アイシャ
(72)【発明者】
【氏名】チェン, アリシア
(72)【発明者】
【氏名】ワーティー, アシシュ
(72)【発明者】
【氏名】アダムス, ジョン
(72)【発明者】
【氏名】ホイ, ジョセフ
(72)【発明者】
【氏名】シーゲル, キャスリン
(72)【発明者】
【氏名】ジャンソン, レナルト
(72)【発明者】
【氏名】パン, マッテウス
(72)【発明者】
【氏名】ベースマン, ロブ
(72)【発明者】
【氏名】シュ, シャオ
【審査官】 佐々木 洋
(56)【参考文献】
【文献】 特開2005−070846(JP,A)
【文献】 特開2008−186239(JP,A)
【文献】 特開2004−038579(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2014/067929(US,A1)
【文献】 特表2009−500698(JP,A)
【文献】 特開2008−257475(JP,A)
【文献】 Comparing Dropbox and Egnyte White Paper,2013年 6月,URL,https://pages.egnyte.com/rs/egnyteinc/images/Comparing_Dropbox_and_Egnyte.pdf
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 13/00
G06F 12/00
G06F 21/62
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータで実施される方法であって、
コンテンツ管理システムによって、収集ユーザによるフォルダを生成する要求に応じて、前記収集ユーザに関連付けられたネームスペースに前記フォルダを生成することと、
前記コンテンツ管理システムによって、第1の投稿ユーザに関連付けられた第1のデバイスから、第1のコンテンツアイテムを、前記フォルダに前記第1のコンテンツアイテムを追加する前記第1の投稿ユーザからの要求と共に受信することと、
前記コンテンツ管理システムによって、第2の投稿ユーザに関連付けられた第2のデバイスから、第2のコンテンツアイテムを、前記フォルダに前記第2のコンテンツアイテムを追加する前記第2の投稿ユーザからの要求と共に受信することと、
前記コンテンツ管理システムによって、前記フォルダ内に第1のサブフォルダを自動的に生成するとともに、前記フォルダに前記第1のコンテンツアイテムを追加する前記要求に基づいて前記第1のコンテンツアイテムを前記第1のサブフォルダに追加することであって、前記第1のサブフォルダは前記第1の投稿ユーザと関連付けられている、該追加することと、
前記コンテンツ管理システムによって、前記フォルダ内に第2のサブフォルダを自動的に生成するとともに、前記フォルダに前記第2のコンテンツアイテムを追加する前記要求に基づいて前記第2のコンテンツアイテムを前記第2のサブフォルダに追加することであって、前記第2のサブフォルダは前記第2の投稿ユーザと関連付けられており、前記第1の投稿ユーザは前記第2のサブフォルダにアクセスすることができず、前記第2の投稿ユーザは前記第1のサブフォルダにアクセスすることができない、該追加することと、
前記コンテンツ管理システムによって、前記第1のサブフォルダと前記第2のサブフォルダへのアクセスを前記収集ユーザに提供することと、を含むことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記フォルダに第3のコンテンツアイテムを追加する追加要求を受信することと、
前記フォルダに関連付けられた有効期限を経過したことに応じて、前記追加要求を拒否することと、を更に含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
1つ以上のコンテンツアイテムを前記第1のサブフォルダに追加するための書き込み権限と、前記第1の投稿ユーザによって前記第1のサブフォルダに追加されたコンテンツアイテムにアクセスするための読み出し権限とを前記第1の投稿ユーザに提供することと、
前記フォルダに関連付けられた有効期限を経過したことに応じて、前記第1の投稿ユーザから前記書き込み権限を取り消すとともに、前記第1の投稿ユーザが前記読み出し権限を維持することを許容することと、を更に含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記フォルダにコンテンツアイテムを追加した投稿ユーザの数に対する要求を受信したことに応じて、
前記フォルダに含まれるサブフォルダの数を判定することと、
前記フォルダにコンテンツアイテムを追加した前記投稿ユーザの数として前記判定した数を送信すること、を更に含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記収集ユーザが追加ユーザに対して管理権限を付与するように要求したことに応じて、前記付与される管理権限に基づき、前記第1のサブフォルダの前記第1のコンテンツアイテムと、前記第2のサブフォルダの前記第2のコンテンツアイテムとに対して、前記追加ユーザにアクセスを提供すること、を更に含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記第1のサブフォルダを生成したことに応じて、前記第1のサブフォルダに種ドキュメントの第1のコピーを追加することであって、前記第1の投稿ユーザが前記第1のサブフォルダの前記第1のコピーを編集する権限を有する、該追加することと、
前記第2のサブフォルダを生成したことに応じて、前記第2のサブフォルダに種ドキュメントの第2のコピーを追加することであって、前記第2の投稿ユーザが前記第2のサブフォルダの前記第2のコピーを編集する権限を有する、該追加することと、を更に含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記第1の投稿ユーザによって提供される、検証された識別情報に基づいて、前記第1のサブフォルダが前記第1の投稿ユーザと関連付けられることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記識別情報は通信識別子を含み、前記通信識別子を検証することは、
メッセージを検証情報と共に前記通信識別子へ送信することと、
前記第1の投稿ユーザから前記検証情報を受信したことに応じて、前記通信識別子を検証されたものとして承認することと、を含むことを特徴とする請求項7に記載の方法。
【請求項9】
動作を実行するための実行可能なプログラム命令を有する非一時的なコンピュータで読み出し可能な記録媒体であって、前記動作は、
コンテンツ管理システムによって、収集ユーザによるフォルダを生成する要求に応じて、前記収集ユーザに関連付けられたネームスペースに前記フォルダを生成することと、
前記コンテンツ管理システムによって、第1の投稿ユーザに関連付けられた第1のデバイスから、第1のコンテンツアイテムを、前記フォルダに前記第1のコンテンツアイテムを追加する前記第1の投稿ユーザからの要求と共に受信することと、
前記コンテンツ管理システムによって、第2の投稿ユーザに関連付けられた第2のデバイスから、第2のコンテンツアイテムを、前記フォルダに前記第2のコンテンツアイテムを追加する前記第2の投稿ユーザからの要求と共に受信することと、
前記コンテンツ管理システムによって、前記フォルダ内に第1のサブフォルダを自動的に生成するとともに、前記フォルダに前記第1のコンテンツアイテムを追加する前記要求に基づいて前記第1のコンテンツアイテムを前記第1のサブフォルダに追加することであって、前記第1のサブフォルダは前記第1の投稿ユーザと関連付けられている、該追加することと、
前記コンテンツ管理システムによって、前記フォルダ内に第2のサブフォルダを自動的に生成するとともに、前記フォルダに前記第2のコンテンツアイテムを追加する前記要求に基づいて前記第2のコンテンツアイテムを前記第2のサブフォルダに追加することであって、前記第2のサブフォルダは前記第2の投稿ユーザと関連付けられており、前記第1の投稿ユーザは前記第2のサブフォルダにアクセスすることができず、前記第2の投稿ユーザは前記第1のサブフォルダにアクセスすることができない、該追加することと、
前記コンテンツ管理システムによって、前記第1のサブフォルダと前記第2のサブフォルダへのアクセスを前記収集ユーザに提供することと、を含むことを特徴とする記録媒体。
【請求項10】
前記フォルダに第3のコンテンツアイテムを追加する追加要求を受信することと、
前記フォルダに関連付けられた有効期限を経過したことに応じて、前記追加要求を拒否することと、を更に含むことを特徴とする請求項9に記載の記録媒体。
【請求項11】
1つ以上のコンテンツアイテムを前記第1のサブフォルダに追加するための書き込み権限と、前記第1の投稿ユーザによって前記第1のサブフォルダに追加されたコンテンツアイテムにアクセスするための読み出し権限とを前記第1の投稿ユーザに提供することと、
前記フォルダに関連付けられた有効期限を経過したことに応じて、前記第1の投稿ユーザから前記書き込み権限を取り消すとともに、前記第1の投稿ユーザが前記読み出し権限を維持することを許容することと、を更に含むことを特徴とする請求項9に記載の記録媒体。
【請求項12】
前記フォルダにコンテンツアイテムを追加した投稿ユーザの数に対する要求を受信したことに応じて、
前記フォルダに含まれるサブフォルダの数を判定することと、
前記フォルダにコンテンツアイテムを追加した前記投稿ユーザの数として前記判定した数を送信することと、を更に含むことを特徴とする請求項9に記載の記録媒体。
【請求項13】
前記収集ユーザが追加ユーザに対して管理権限を付与するように要求したことに応じて、前記付与される管理権限に基づき、前記第1のサブフォルダの前記第1のコンテンツアイテムと、前記第2のサブフォルダの前記第2のコンテンツアイテムとに対して、前記追加ユーザにアクセスを提供すること、を更に含むことを特徴とする請求項9に記載の記録媒体。
【請求項14】
前記第1のサブフォルダを生成したことに応じて、前記第1のサブフォルダに種ドキュメントの第1のコピーを追加することであって、前記第1の投稿ユーザが前記第1のサブフォルダの前記第1のコピーを編集する権限を有する、該追加することと、
前記第2のサブフォルダを生成したことに応じて、前記第2のサブフォルダに種ドキュメントの第2のコピーを追加することであって、前記第2の投稿ユーザが前記第2のサブフォルダの前記第2のコピーを編集する権限を有する、該追加することと、を更に含むことを特徴とする請求項9に記載の記録媒体。
【請求項15】
前記第1の投稿ユーザによって提供される、検証された識別情報に基づいて、前記第1のサブフォルダが前記第1の投稿ユーザと関連付けられることを特徴とする請求項9に記載の記録媒体。
【請求項16】
前記識別情報は通信識別子を含み、前記通信識別子を検証することは、
メッセージを検証情報と共に前記通信識別子へ送信することと、
前記第1の投稿ユーザから前記検証情報を受信したことに応じて、前記通信識別子を検証されたものとして承認することと、を含むことを特徴とする請求項15に記載の記録媒体。
【請求項17】
コンテンツ管理システムであって、
1つ以上のコンピュータプロセッサと、
命令を格納する非一時的なコンピュータで読み出し可能な記録媒体とを含み、前記命令は、前記1つ以上のコンピュータプロセッサによって実行されたときに前記プロセッサに、
収集ユーザによるフォルダを生成する要求に応じて、前記収集ユーザに関連付けられたネームスペースに前記フォルダを生成することと、
第1の投稿ユーザに関連付けられた第1のデバイスから、第1のコンテンツアイテムを、前記フォルダに前記第1のコンテンツアイテムを追加する前記第1の投稿ユーザからの要求と共に受信することと、
第2の投稿ユーザに関連付けられた第2のデバイスから、第2のコンテンツアイテムを、前記フォルダに前記第2のコンテンツアイテムを追加する前記第2の投稿ユーザからの要求と共に受信することと、
前記フォルダ内に第1のサブフォルダを自動的に生成するとともに、前記フォルダに前記第1のコンテンツアイテムを追加する前記要求に基づいて前記第1のコンテンツアイテムを前記第1のサブフォルダに追加することであって、前記第1のサブフォルダは前記第1の投稿ユーザと関連付けられている、該追加することと、
前記フォルダ内に第2のサブフォルダを自動的に生成するとともに、前記フォルダに前記第2のコンテンツアイテムを追加する前記要求に基づいて前記第2のコンテンツアイテムを前記第2のサブフォルダに追加することであって、前記第2のサブフォルダは前記第2の投稿ユーザと関連付けられており、前記第1の投稿ユーザは前記第2のサブフォルダにアクセスすることができず、前記第2の投稿ユーザは前記第1のサブフォルダにアクセスすることができない、該追加することと、
前記第1のサブフォルダと前記第2のサブフォルダへのアクセスを前記収集ユーザに提供することと、を含む動作を実行させることを特徴とするシステム。
【請求項18】
前記命令は更に、前記1つ以上のプロセッサに、
前記フォルダに第3のコンテンツアイテムを追加する追加要求を受信することと、
前記フォルダに関連付けられた有効期限を経過したことに応じて、前記追加要求を拒否することと、を含む動作を実行させることを特徴とする請求項17に記載のシステム。
【請求項19】
前記命令は更に、前記1つ以上のプロセッサに、
1つ以上のコンテンツアイテムを前記第1のサブフォルダに追加するための書き込み権限と、前記第1の投稿ユーザによって前記第1のサブフォルダに追加されたコンテンツアイテムにアクセスするための読み出し権限とを前記第1の投稿ユーザに提供することと、
前記フォルダに関連付けられた有効期限を経過したことに応じて、前記第1の投稿ユーザから前記書き込み権限を取り消すとともに、前記第1の投稿ユーザが前記読み出し権限を維持することを許容することと、を含む動作を実行させることを特徴とする請求項17に記載のシステム。
【請求項20】
前記命令は更に、前記1つ以上のプロセッサに、
前記フォルダにコンテンツアイテムを追加した投稿ユーザの数に対する要求を受信したことに応じて、
前記フォルダに含まれるサブフォルダの数を判定することと、
前記フォルダにコンテンツアイテムを追加した前記投稿ユーザの数として前記判定した数を送信することと、を含む動作を実行させることを特徴とする請求項17に記載のシステム。
【請求項21】
システムであって、
収集ユーザによるフォルダを生成する要求に応じて、前記収集ユーザに関連付けられたネームスペースに前記フォルダを生成する手段と、
第1の投稿ユーザに関連付けられた第1のデバイスから、第1のコンテンツアイテムを、前記フォルダに前記第1のコンテンツアイテムを追加する前記第1の投稿ユーザからの要求と共に受信する手段と、
第2の投稿ユーザに関連付けられた第2のデバイスから、第2のコンテンツアイテムを、前記フォルダに前記第2のコンテンツアイテムを追加する前記第2の投稿ユーザからの要求と共に受信する手段と、
前記フォルダ内に第1のサブフォルダを自動的に生成し、前記フォルダに前記第1のコンテンツアイテムを追加する前記要求に基づいて前記第1のコンテンツアイテムを前記第1のサブフォルダに追加する手段であって、前記第1のサブフォルダは前記第1の投稿ユーザと関連付けられている、該追加する手段と、
前記フォルダ内に第2のサブフォルダを自動的に生成し、前記フォルダに前記第2のコンテンツアイテムを追加する前記要求に基づいて前記第2のコンテンツアイテムを前記第2のサブフォルダに追加する手段であって、前記第2のサブフォルダは前記第2の投稿ユーザと関連付けられており、前記第1の投稿ユーザは前記第2のサブフォルダにアクセスすることができず、前記第2の投稿ユーザは前記第1のサブフォルダにアクセスすることができない、該追加する手段と、
前記第1のサブフォルダと前記第2のサブフォルダへのアクセスを前記収集ユーザに提供する手段と、を含むことを特徴とするシステム。
【請求項22】
前記フォルダに第3のコンテンツアイテムを追加する追加要求を受信する手段と、
前記フォルダに関連付けられた有効期限を経過したことに応じて、前記追加要求を拒否する手段と、を更に含むことを特徴とする請求項21に記載のシステム。
【請求項23】
1つ以上のコンテンツアイテムを前記第1のサブフォルダに追加するための書き込み権限と、前記第1の投稿ユーザによって前記第1のサブフォルダに追加されたコンテンツアイテムにアクセスするための読み出し権限とを前記第1の投稿ユーザに提供する手段と、
前記フォルダに関連付けられた有効期限を経過したことに応じて、前記第1の投稿ユーザから前記書き込み権限を取り消し、前記第1の投稿ユーザが前記読み出し権限を維持することを許容する手段と、を更に含むことを特徴とする請求項21に記載のシステム。
【請求項24】
前記フォルダにコンテンツアイテムを追加した投稿ユーザの数に対する要求を受信したことに応じる手段と、
前記フォルダに含まれるサブフォルダの数を判定する手段と、
前記フォルダにコンテンツアイテムを追加した前記投稿ユーザの数として前記判定した数を送信する手段と、を含むことを特徴とする請求項21に記載のシステム。
【請求項25】
前記収集ユーザが追加ユーザに対して管理権限を付与するように要求したことに応じて、前記付与される管理権限に基づき、前記第1のサブフォルダの前記第1のコンテンツアイテムと、前記第2のサブフォルダの前記第2のコンテンツアイテムとに対して、前記追加ユーザにアクセスを提供する手段、を更に含むことを特徴とする請求項21に記載のシステム。
【請求項26】
前記第1のサブフォルダを生成したことに応じて、前記第1のサブフォルダに種ドキュメントの第1のコピーを追加する手段であって、前記第1の投稿ユーザが前記第1のサブフォルダの前記第1のコピーを編集する権限を有する、該追加する手段と、
前記第2のサブフォルダを生成したことに応じて、前記第2のサブフォルダに種ドキュメントの第2のコピーを追加する手段であって、前記第2の投稿ユーザが前記第2のサブフォルダの前記第2のコピーを編集する権限を有する、該追加する手段と、を更に含むことを特徴とする請求項21に記載のシステム。
【請求項27】
前記第1の投稿ユーザによって提供される、検証された識別情報に基づいて、前記第1のサブフォルダが、前記第1の投稿ユーザと関連付けられることを特徴とする請求項21に記載のシステム。
【請求項28】
前記識別情報は通信識別子を含み、前記システムは更に、
メッセージを検証情報と共に前記通信識別子へ送信する手段と、
前記第1の投稿ユーザから前記検証情報を受信したことに応じて、前記通信識別子を検証されたものとして承認する手段と、を含むことを特徴とする請求項27に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
説明する実施形態は、一般にはコンテンツ管理システムに関連し、特に、他のユーザによって格納されたコンテンツアイテムにアクセス可能になること無く、ユーザがコンテンツアイテムを格納することができるコレクションフォルダに関する。
【背景技術】
【0002】
関連技術の説明
複数の人からコンテンツアイテム(例えば文書、ビデオ及び静止画)を収集することを望む状況がある。例えば、先生は生徒から宿題を電子的に収集したいであろうし、ある人は休暇を共に過ごした人々から休暇の写真を取得したいであろう。典型的には、人は他の人々にコンテンツアイテムを電子メールで送信させることによって収集する。しかしながら、各電子メールを一通り見て、アイテムをダウンロードし、更にコンテンツアイテムを一カ所に格納しなければならないため、電子メールを介してコンテンツアイテムを収集することは長たらしく退屈な行為である。
【発明の概要】
【0003】
コンテンツ管理システムは、他の投稿ユーザによってフォルダに追加されたコンテンツアイテムにアクセス可能になること無く、投稿ユーザがコンテンツアイテムを追加することができるコレクションフォルダをユーザが作成できるようにする。コンテンツ管理システムのユーザ(収集ユーザ)が、他のユーザ(投稿ユーザ)がアイテムを追加することができるコレクションフォルダを生成するように要求する場合、コンテンツ管理システムは、収集ユーザのために、システムによって保持されるネームスペースにフォルダを生成する。コレクションフォルダは投稿ユーザに利用可能に生成される。
【0004】
投稿ユーザが、コレクションフォルダにコンテンツアイテムを格納することを要求する場合、コンテンツ管理システムは、フォルダに対して収集ユーザが設定した基準をコンテンツアイテムが満たすことを検証する。フォルダ基準は、例えば、格納されたコンテンツアイテムが所定のサイズより小さいこと、或いは、コンテンツアイテムが所定の時間より前に追加されたことを含み得る。コンテンツアイテムが基準を満たす場合、コンテンツ管理システムはコレクションフォルダに投稿ユーザに関連付けられたサブフォルダを生成し、サブフォルダにコンテンツアイテムを格納する。
【0005】
投稿ユーザは、サブフォルダに対する書き込み権限を与えられ、当該サブフォルダに追加アイテムを追加できるようになる。投稿ユーザはまた、投稿ユーザがサブフォルダに格納したアイテムにアクセスできるようにするための読み出し権限を与えられる。しかしながら、投稿ユーザは、他の投稿ユーザのために生成されたコレクションフォルダのサブフォルダに対する権限は与えられない。結果として、投稿ユーザは、他の投稿ユーザのサブフォルダに格納されるコンテンツアイテムやサブフォルダにアクセスすることができない。
【0006】
収集ユーザは、コレクションフォルダに格納された各コンテンツアイテム(各サブフォルダのアイテム)にアクセスすることができる。ある実施形態では、収集ユーザはまた、他のユーザとコレクションフォルダを共有することができ、ユーザがコレクションフォルダのコンテンツアイテムにアクセスできるようにする管理権限をユーザに提供することができる。
【0007】
この要約及び後述する詳細な説明で説明される特徴及び長所は包括的ではない。多くの追加的な特徴や長所は図、明細書及び請求項の観点から当業者にとって明らかである。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、ある実施形態に従うコンテンツ管理システム環境についてのブロック図である。
図2図2は、ある実施形態に従うコンテンツ管理システム内で動作するモジュールを表すブロック図である。
図3図3は、ある実施形態に従う、収集ユーザが投稿ユーザからコンテンツアイテムを取得することを促進する処理についての相互作用図である。
【0009】
これらの図は説明の目的のみのための実施形態を図示するものである。当業者は、以下に示される構成及び方法の代替的な実施形態が、以下に説明される原理から乖離することなく用いられ得ることを以降の記載から容易に理解する。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1は、ある実施形態に従うコンテンツ管理システム環境100についてのブロック図である。環境100は、クライアントデバイス102A、102B及び102Cと、ネットワーク106に接続されたコンテンツ管理システム104とを含む。図示される環境100は3つのクライアントデバイス102を含むのみであるが、他の環境は更なるクライアントデバイス102(例えば、何百万ものクライアントデバイス102)を含む。
【0011】
図1と他の図は、要素のようなものを識別するために参照数字のようなものを用いる。「102A」のような参照数字の後の文字は、そのテキストが特定の参照数字を有する要素を具体的に参照することを示す。「102」のような後続する文字の無いテキスト内の参照数字は、参照数字が向かう図内の要素の任意又は全てを参照する。
【0012】
クライアントデバイス102は、ユーザがネットワーク106を介してコンテンツ管理システム104と通信するために用いるコンピュータシステムである。クライアントデバイス102は、例えば、パーソナルコンピュータ、移動体電話機、タブレット又はパーソナルデジタルアシスタント(PDA)であり得る。クライアントデバイス102を通して、コンテンツ管理システム104のユーザは、格納するためのコンテンツアイテムをコンテンツ管理システム104に提供することができる。コンテンツアイテムは、以下のデジタルデータ、音声、ビデオ、テキスト、画像及び文書の一つ以上を含み得る。
【0013】
更に、各クライアントデバイス102は、デバイスのユーザが、コンテンツ管理システム104と通信するためのユーザインタフェースにアクセスすることができるクライアントアプリケーションを含む。クライアントアプリケーション108は、特にコンテンツ管理システム104と通信するように設計された、例えば、ウェブブラウザ又はアプリケーション(例えばモバイル又はデスクトップアプリケーション)であってよい。
【0014】
コンテンツ管理システム104にアカウントを有するユーザに対し、クラアントアプリケーション108は、ユーザのクライアントデバイス102に、コンテンツ管理システム104によって当該ユーザのために保持されるネームスペースのローカルコピーを格納し得る。ネームスペースは複数のコンテンツアイテムを含む。ある実施形態では、ネームスペースは、1つ以上のコンテンツアイテムを含むファイルシステム・ディレクトリツリーのルートディレクトリである。ネームスペースのローカルコピーは、コンテンツ管理システム104によって保持されるユーザのためのネームスペースと同期される。従って、2つのネームスペースは同一に組織化され、ネームスペースは同一のコンテンツアイテムを含み、かつコンテンツアイテムは同期される。例えば、コンテンツ管理システム104によって格納された、ユーザのネームスペース下のコンテンツアイテムが変更される(例えば、編集、削除、又はフォルダ間を移動する)と、クライアントデバイス102においてもコンテンツアイテムのローカルコピーが同様に変更される。同様に、クライアントデバイス102のネームスペースにあるコンテンツアイテムのローカルコピーが変更されると、コンテンツ管理システム104によって格納された、ユーザのネームスペースにあるコンテンツアイテムもまた変更される。
【0015】
コンテンツ管理システム104は、ユーザがコンテンツアイテムを格納するために提供でき、かつユーザが格納したコンテンツアイテムにアクセスできるようにするコンピュータシステムである。コンテンツ管理システム104にアカウントを有する各ユーザに対して、コンテンツ管理システム104はユーザに対するネームスペースを保持する。ユーザは、ユーザのネームスペース下に格納するために、コンテンツ管理システム104にコンテンツアイテムを提供することができる。更に、ユーザは、クライアントデバイス102を通して、ユーザのネームスペース下の、コンテンツ管理システム104によって格納されたコンテンツアイテムにアクセスすることができる。
【0016】
ユーザの要求において、コンテンツ管理システム104は、1つ以上のコンテンツアイテムを含めるためのフォルダを、ユーザのネームスペースに作成することができる。フォルダは、ユーザのネームスペース内のコンテンツアイテムを組織化する方法として役立つ。従来型フォルダは、読み出し/書き込みフォルダであり、すなわちユーザがフォルダのコンテンツを見る(読み出す)、フォルダ内にファイルを格納する(書き込む)ことができる。生成することができるフォルダの他の種別は、コレクションフォルダである。コレクションフォルダは、ユーザが、投稿ユーザからコンテンツアイテムを収集できるようにする。ここで、ある投稿ユーザは、他の投稿ユーザによってコレクションフォルダにアップロードされたコンテンツアイテムにはアクセスことができない。投稿ユーザは、コンテンツ管理システム104にアカウントを持つユーザ、及びシステム104にアカウントを持たないユーザであり得る。例えば、コンテンツ管理システム104にアカウントを持つ教師は、生徒から宿題を収集するためのコレクションフォルダを生成し得る。
【0017】
コンテンツ管理システム104にアカウントを持つユーザが、クライアントデバイス102を介してコレクションフォルダの生成を要求する場合、コンテンツ管理システム104はユーザのネームスペースにコレクションフォルダを生成する。コレクションフォルダの生成を要求するユーザは、収集ユーザとして参照される。コレクションフォルダを用いることにより、コンテンツ管理システム104は、収集ユーザによって提供されるフォルダ基準を格納して、コレクションフォルダに追加されるコンテンツアイテムを制御する。フォルダ基準は、例えば、フォルダ内に格納のされ得るコンテンツアイテムの種別に関する制限(例えば、コンテンツアイテムが特定のフォーマットでなければならない)、及びフォルダに対する有効期限を含み得る。有効期限の後には、ユーザはもはやフォルダ内にコンテンツアイテムを格納することができない。
【0018】
コンテンツ管理システム104はまた、収集ユーザから、当該ユーザがコレクションフォルダを共有したい1以上のユーザに関連付けられたユーザ情報を受信する。収集ユーザは、これらのユーザとフォルダを共有して、これらのユーザがフォルダにコンテンツアイテムを追加できるようにする。これらのユーザの各々は、コレクションフォルダへの書き込みアクセス権を有する。書き込みアクセス権は、ユーザがフォルダにコンテンツアイテムを追加できるが、他のユーザによってフォルダに追加されたアイテムにユーザがアクセスできないようにする。コレクションフォルダへの書き込みアクセス権を有するユーザは、投稿ユーザとして参照される。
【0019】
ある実施形態では、収集ユーザによって提供される、各投稿ユーザのための情報は、投稿ユーザの電子メールのアドレスである。収集ユーザによって提供された情報を用いて、コンテンツ管理システム104は各収集ユーザにメッセージを送信する。メッセージは、収集ユーザがシステム104によって保持されるコレクションフォルダにコンテンツアイテムを追加/アップロードするように招待する。
【0020】
投稿ユーザが、クライアントデバイス102を介して、コレクションフォルダにコンテンツアイテムを追加するように要求する場合、コンテンツ管理システム104は、フォルダへのコンテンツアイテムの追加が、当該フォルダに対して収集ユーザが設定した基準を満たすことを検証する。基準を満たす場合、コンテンツ管理システム104は、コレクションフォルダ内にサブフォルダを生成し、このサブフォルダにコンテンツアイテムを追加する。サブフォルダは投稿ユーザと関連付けられており、ユーザがコレクションフォルダに追加するように要求した任意の追加アイテムはサブフォルダに格納される。メッセージは投稿ユーザに送信されて、コンテンツアイテムがサブフォルダに追加されたことをユーザに知らせる。
【0021】
ある実施形態では、コンテンツ管理システム104は、投稿ユーザからの追加コンテンツアイテムをサブフォルダに追加できるように、サブフォルダへの書き込み権限を投稿ユーザに与える。投稿ユーザはまた、サブフォルダに対する読み出し権限及び変更権限の少なくともいずれかを与えられ得る。読み出し権限は、投稿ユーザが、自らサブフォルダに追加したコンテンツアイテムにアクセスできるようにする。変更権限は、投稿ユーザが、自らサブフォルダに追加したコンテンツアイテムを変更(例えば、変更を加える又は削除)できるようにする。
【0022】
投稿ユーザが、投稿ユーザのために生成されたサブフォルダへの書き込み権限、読み出し権限又は変更権限を有するとしても、投稿ユーザは、他の投稿ユーザのために生成されたサブフォルダへのこれらの権限は有しない。従って、投稿ユーザは、他のユーザによってコレクションフォルダに追加されたコンテンツアイテムを見たりアクセスしたりすることができない。ある実施形態において、コンテンツ管理システム104は、投稿ユーザが、他のユーザのためのサブフォルダを含むコレクションフォルダを見ることもできないようにさえする。この例では、生徒のための宿題を収集する先生のものである。生徒がコレクションフォルダに宿題をアップロードする場合、他の生徒はこれにアクセスすることができないようになるだろう。これは、生徒のために生成されたサブフォルダへの権限を他の生徒が有しないためである。
【0023】
収集ユーザの要求において、コンテンツ管理システム104は、収集ユーザにコレクションフォルダの分析情報を提供する。この分析情報は、例えば、コレクションフォルダにどれほどの投稿ユーザがコンテンツを格納したかに関する指標を含み得る。更に、コンテンツ管理システム104は、投稿ユーザによってコレクションフォルダに追加されたコンテンツアイテムに対して、収集ユーザがアクセス権を持てるようにする。従って、収集ユーザは、コレクションフォルダにおける各サブフォルダ内のコンテンツアイテムにアクセスすることができる。
【0024】
収集ユーザの要求において、コンテンツ管理システム104は、ユーザとコレクションフォルダを共有することができ、このユーザにコレクションフォルダに対する管理権限を提供することができる。コレクションフォルダに対する管理権限を有することによって、ユーザは、収集ユーザの行為と同様の行為を実行することができる(例えば、一部又は全ての投稿ユーザによって提供されるアイテムにアクセスする)。収集ユーザは、ユーザが所有する管理権限のレベルを制御することができる。上述の教師の例を続けると、教師は、コレクションフォルダに対する管理権限を教師のアシスタントに与えて、生徒によって投稿された宿題にアシスタントがアクセスし評価することができるようにする。
【0025】
ネットワーク106は、これに繋がるエンティティ間の通信を可能にする。ある実施形態では、ネットワーク106はインターネットであり、標準通信技術及びプロトコルの少なくともいずれかを用いる。従って、ネットワーク106は、イーサネット、802.11、ワイマックス(WiMAX)、3G、ロング・ターム・エボリューション(LTE)、デジタル加入者線(DSL)、非同期転送モード(ATM)、インフィニバンド等のような技術を用いるリンクを含むことができる。同様に、ネットワーク106において使用されるネットワーキングプロトコルは、マルチプロトコルラベルスイッチング(MPLS)、伝送制御プロトコル/インターネットプロトコル(TCP/IP)、ユーザダイアグラムプロトコル(UDP)、ハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP)、簡易メール転送プロトコル(SMTP)、ファイル転送プロトコル(FTP)等を含むことができる。ネットワーク106を介して交換されるデータは、ハイパーテキストマークアップ言語(HTML)、拡張可能なマークアップ言語(XML)を含む技術及びフォーマットの少なくともいずれかを用いて表すことができる。更に、全て又はいくつかリンクは、セキュアソケットレイヤ(SSL)、トランスポートレイヤセキュリティ(TLS)、バーチャルプライベートネットワーク(VPN)、インターネットプロトコルセキュリティ(IPsec)等のような従来の暗号化技術を用いて暗号化することができる。他の実施形態では、エンティティは、上述したものの代わりに又は加えて、カスタム及び/又は特化したデータ通信技術を用いることができる。
【0026】
図2は、ある実施形態に従う、コンテンツ管理システム内で動作するモジュールを表すブロック図である。コンテンツ管理システム104は、アカウントストレージ202、コンテンツストレージ204、認証モジュール206、フォルダモジュール208、共有モジュール210、アイテムモジュール212、分析モジュール214、同期モジュール216を含む。当業者は、コンテンツ管理システム104の他の実施形態が、異なるコンポーネント及びここで説明するものでない他のコンポーネントの少なくともいずれかを有し得ること、異なる方法でコンポーネントの間で機能を分散させることができることを理解するであろう。
【0027】
アカウントストレージ202は、コンテンツ管理システム104にアカウントが生成された各ユーザのための情報を格納する。ユーザのためにアカウントストレージ202に格納される情報は、ユーザの名前、ユーザの通信識別子(例えば電子メールアドレス)、ユーザを認証するために用いる認証情報(例えばユーザネームとパスワード)、ユーザに連絡をとるための連絡先情報、ユーザの未払いの料金を支払うための支払い情報(例えばクレジットカード番号又は銀行のアカウント番号)のような個人情報を含み得る。ユーザのために格納される情報はまた、システム104に有するユーザアカウントの種別(例えば無料又は有料アカウント)、ユーザに割り当てられる最大の格納スペース、ユーザによって使用されている格納スペースの量のようなアカウント情報を含み得る。
【0028】
コンテンツストレージ204は、格納のためにユーザによって提供されるコンテンツアイテムを格納する。ある実施形態では、コンテンツ管理システム104にアカウントを有する各ユーザのために、コンテンツストレージ204は、格納のためにユーザによってシステム104にアップロードされるコンテンツアイテムと、ユーザと共有されるコンテンツアイテムとを格納するネームスペースを含む。ネームスペースに含まれるコンテンツアイテムは、ユーザの指示に従ってフォルダ内に組織化され得る。フォルダはまた、内部に、サブフォルダとして参照される1つ以上のフォルダを含み得る。更に、共有モジュール210を参照して以下でより詳細に説明するように、ユーザのネームスペースは、ユーザによって生成されるフォルダも、他のユーザによってユーザと共有されるフォルダも含み得る。
【0029】
認証モジュール206は、コンテンツ管理システム104にアカウントを有するユーザを認証する。ユーザが特定の動作を実行するように要求すると、認証モジュール206は、ユーザがコンテンツ管理システム104にアカウントを有することを認証する。例えば、ユーザがアカウントの情報を要求する場合、又は、ユーザのためにコンテンツストレージ204に保持されるネームスペースにアクセスする場合に、ユーザは認証され得る。
【0030】
ある実施形態では、認証モジュール206は、ユーザを認証するために、ユーザのデバイス102がユーザの認証情報を有するクッキー(cookie)を含むかを確認する。認証情報は、例えば、ユーザの識別子(例えば電子メールアドレス又はユーザによって選択されたユーザ名)とパスワードとであり得る。クライアントデバイス102がクッキーを含む場合、認証モジュール206は、クッキーに含まれる認証情報がユーザのためにアカウントストレージ202に格納されている情報と一致するかを検証する。クライアントデバイス102がクッキーを含まない場合、認証モジュール206は、ユーザが認証情報を提供することができるインタフェースをユーザに提示するようにクライアントデバイス102に指示する。ユーザがこのインタフェースを介して認証情報を提供した場合、認証モジュール206は、その認証情報を検証する。他の実施形態では、クライアントデバイス102がユーザに割り当てられる認証トークンを提供するような、ユーザを認証するための他の方法が用いられ得る。
【0031】
ある実施形態では、ユーザが以前にコンテンツ管理システム104にアカウントを生成しておらず、アカウントの生成を要求する場合、ユーザはサインアップ処理を経由する。サインアップ処理は、1つ以上の以下のもの、すなわち、ユーザが、ユーザを認証するために用いられる認証情報を提供すること、ユーザが個人情報を提供すること、ユーザが開設したいアカウントの種別を選択すること(例えば、無料アカウント又は、無料アカウントよりも多くのストレージスペースにユーザがアクセスできるようにする有料アカウント)、ユーザが支払情報を提供すること、を含み得る。サインアップの際にユーザによって提供される情報は、認証モジュール206によってアカウントストレージ202に格納される。
【0032】
フォルダモジュール208はフォルダの生成を管理する。ユーザはクライアントアプリケーション108のユーザインタフェースを介して、又は、コンテンツ管理システム104によって提供されるウェブインタフェースを介して、新たなフォルダを生成することを要求する。フォルダモジュール208は、コンテンツストレージ204内のユーザのネームスペースに、特定の階層構造及びユーザから供給された特定の名称でフォルダを生成する。フォルダは、サブフォルダとして、既存のフォルダ内に含まれ得る。ネームスペースのマッピングの更なる説明は、米国特許8,825,597号に含まれ、参照により全体が組み込まれる。
【0033】
新たなフォルダを生成する要求において、ユーザはフォルダをコレクションフォルダにすることを要求し得る。上述した様に、コレクションフォルダは、収集ユーザが、投稿ユーザからコンテンツアイテムを収集できるようにする。ここで、ある投稿ユーザは、他の投稿ユーザによってコレクションフォルダにアップロードされたコンテンツアイテムにはアクセスことができない。コレクションフォルダを生成する要求において、収集ユーザは、コレクションフォルダにおけるコンテンツアイテムの格納を制御するフォルダ基準を提供する。ある実施形態では、収集ユーザによって提供されるフォルダ基準は、コレクションフォルダに対する有効期限を含み得る。有効期限は、収集ユーザがコレクションフォルダに対してもはやアイテムを追加することができなくなる日付及び時間である。例えば、有効期限は、生徒が宿題を提出するための、先生によって設定される締め切りであってよい。他のフォルダ基準は、フォルダに追加されるコンテンツアイテムを所定のサイズより小さくすること、コンテンツアイテムが所定の種別である(例えば写真又は所定のフォーマットである)こと、収集ユーザがコンテンツアイテムを投稿することができる時間に関する制約(例えば午前9時から午後5時の間のみ)、及び、各ユーザがフォルダに格納することができるコンテンツアイテムの最大数、を含み得る。
【0034】
フォルダ基準は、どのユーザがコレクションフォルダにアイテムを追加することができるかに関する制約を更に含み得る。例えば、収集ユーザは、以下の1以上のユーザの種別、すなわち、コンテンツアイテムを投稿する招待を受信したユーザ、収集ユーザによって提供された所定のパスワードを有するユーザ、及び、フォルダに関連付けられた参照(例えば、ユニフォームリソースロケータ(URL))を介してコレクションフォルダにアクセスする任意のユーザ、がコレクションフォルダにコンテンツアイテムを格納することができることを示し得る。他のフォルダ基準は、投稿ユーザによって投稿されたコンテンツアイテムを、収集ユーザが認証した場合にのみコレクションフォルダに追加されることを含む。例えば、投稿ユーザがコレクションフォルダにコンテンツアイテムを追加するように要求した場合、収集ユーザはこれから行われる投稿を通知される。コンテンツアイテムはその後、収集ユーザが投稿を承認した場合にフォルダに追加される。
【0035】
ある実施形態では、収集ユーザはまた、所定の種コンテンツアイテム(seed content item)のコピーが、収集ユーザによって生成された各サブフォルダ内に自動的に含まれるように要求することができる。サブフォルダに関連付けられた投稿ユーザはサブフォルダ内のコピーを変更することができる。例として、種コンテンツアイテムは、新たな採用者によって記入されるべき人事フォーム(例えば税務書類)であってよい。新たな採用者のためのコレクションフォルダ内にサブフォルダが生成されると、新たな採用者が記入できるように当該フォームのコピーがサブフォルダに追加される。ひとたびフォームのコピーが記入されると、管理者はサブフォルダから記入されたフォームを検索することができる。
【0036】
フォルダモジュール208は、フォルダ基準、当該フォルダがコレクションフォルダである指標、及び、ユーザによってコンテンツストレージ204に提供された任意の種コンテンツアイテムを、コレクションフォルダと共に格納する。フォルダモジュール208はまた、収集ユーザがコレクションフォルダへの管理権限を有することを示す情報をコレクションフォルダと共に格納する。ある実施形態では、管理権限は、収集ユーザがコレクションフォルダに格納される各コンテンツアイテムにアクセスし、フォルダ内のコンテンツアイテムを変更し、フォルダにコンテンツアイテムを追加し(例えば種コンテンツアイテム)、フォルダ基準を変更(例えば収集ユーザがフォルダの有効期間を変更する)し、コレクションフォルダの分析情報にアクセス(例えばコレクションフォルダにコンテンツアイテムを追加した投稿ユーザの数)できるようにすることを含む。
【0037】
共有モジュール210はユーザとフォルダを共有できるようにする。ユーザと共有されるフォルダは、ユーザが、フォルダにコンテンツアイテムを追加する権限、フォルダ内のコンテンツアイテムを読み出す権限、又はフォルダ内のコンテンツアイテムを変更する権限のような、フォルダに対するいくつかの権限の種別を有することを示す。フォルダは、コンテンツ管理システム104にアカウントを持つユーザ及びシステム104にアカウントを持たないユーザと共有することができる。
【0038】
ある実施形態では、収集ユーザがコレクションフォルダを生成する場合、収集ユーザは、自身がコレクションフォルダを共有することを望む1以上の投稿ユーザを指定する。収集ユーザは、ユーザと通信するために用いる、各投稿ユーザの通信識別子を提供する。ある実施形態では、通信識別子は電子メールアドレスである。他の実施形態では、通信識別子は電話番号、或いは、インスタントメッセージングサービスに用いるユーザの識別子である。
【0039】
共有モジュール210は、メッセージを生成して各投稿ユーザに送信し、コレクションフォルダにコンテンツアイテムを格納するように投稿ユーザを招待する。ある実施形態では、メッセージは、投稿ユーザがコンテンツアイテムをフォルダに追加するためのインタフェースにアクセスできるようにする、コレクションフォルダへの参照(例えばURL)を含む。ある実施形態では、同一の参照が各メッセージに含まれる。他の実施形態では、各収集ユーザのメッセージに含まれる参照は、投稿ユーザに対してユニークである。各メッセージにユニークな参照を含むことにより、コンテンツ管理システム104は、投稿ユーザがシステム104と通信してコンテンツアイテムを投稿する際に、異なる投稿ユーザを識別することができる。ある実施形態では、共有モジュール210は、コンテンツ管理システム104のアカウントを有しない投稿ユーザへのメッセージには、メッセージ内にコレクションフォルダへの参照を含めるのみにする。共有モジュール210は、収集ユーザによって提供された通信識別子を用いて、生成したメッセージを投稿ユーザに送信する。
【0040】
ある実施形態では、共有モジュール210は、投稿ユーザの通信識別子をコレクションフォルダと共にコンテンツストレージ204に格納する。ユニークな参照が各投稿ユーザに対して生成された場合、ユニークな参照もまた、共有モジュール210によって格納され得る。ある実施形態では、共有モジュール210は更に、各投稿ユーザがフォルダへの書き込み権限を有することを示す情報をコレクションフォルダと共に格納する。書き込み権限は、投稿ユーザがコレクションフォルダにコンテンツアイテムを追加できるが、他の投稿ユーザによってフォルダに追加されたアイテムにユーザがアクセスできないようにする。
【0041】
更に、共有モジュール210は、投稿ユーザのいずれかがコンテンツ管理システム104にアカウントを有するかを判定する。この判定を行うために、共有モジュール210は、各投稿ユーザに対して、ユーザのために提供された通信識別子がアカウントストレージ202に含まれるかを確認する。通信識別子がアカウントストレージ202に含まれる場合、共有モジュール210は、投稿ユーザと、当該ユーザのコンテンツストレージ204内のネームスペースとを識別する。共有モジュール210は、コレクションフォルダを投稿ユーザのネームスペースに追加する。コレクションフォルダを投稿ユーザのネームスペースに追加することによって、ユーザは自身のネームスペースにアクセスする場合に、そのフォルダがユーザと共有されていることがわかる。更に、投稿ユーザのネームスペースがコレクションフォルダを含むことによって、投稿ユーザは、投稿ユーザに送信される招待に含まれる参照のような、フォルダへの参照を提供する必要なしに、フォルダにコンテンツアイテムを便利に追加することができる。
【0042】
収集ユーザが、ユーザとコレクションフォルダを共有するように要求し、管理権限をユーザ(管理ユーザ)に提供する場合、共有モジュール210は、コレクションフォルダと共に、管理ユーザが管理権限を有すること、及び、どの特定の管理権限が収集ユーザによって管理ユーザに付与されたかを示す指標を格納する。収集ユーザが付与することができる管理権限は、コレクションフォルダに格納された、追加された各コンテンツアイテム(又はコレクションフォルダの特定のサブフォルダに格納されたアイテム)にアクセスし、フォルダ内のコンテンツアイテム(又は特定のサブフォルダ内のアイテム)を変更し、フォルダにコンテンツアイテム(又は特定のサブフォルダにアイテム)を追加し、フォルダ基準を変更し、及び、コレクションフォルダに対する分析情報にアクセスすることができる管理ユーザを含む。ある実施形態では、共有モジュール210は、コレクションフォルダが共有され、ユーザがフォルダに対する管理権限を有することを通知するメッセージを、管理ユーザに送信する。更に、管理ユーザがコンテンツ管理システム104のアカウントを有する場合、共有モジュール210は、当該ユーザのコンテンツストレージ204内のネームスペースにコレクションフォルダを追加する。
【0043】
アイテムモジュール212は、既存のコレクションフォルダに関連するユーザからの要求を処理する。アイテムモジュール212は、ユーザからの要求を受信して、コレクションフォルダにアイテムを追加する。ユーザが(例えば、コレクションフォルダの参照を介して、又はこれらのネームスペースを介して)コレクションフォルダにコンテンツアイテムを追加するように要求する場合、アイテムモジュール212は、コレクションフォルダの有効期限が経過しているかを判定する。有効期限が経過している場合、アイテムモジュール212は要求を拒否する。一方、有効期限を経過していない場合、又は、有効期限が設定されていない場合、アイテムモジュール212は、識別しているユーザの情報を取得する。ある実施形態では、識別情報は、ユーザの名称及びユーザの通信識別子(例えば電子メールアドレス)である。ユーザがコンテンツ管理システム104にアカウントを有し、認証モジュール206が当該ユーザを認証した場合、アイテムモジュール212は、アカウントストレージ202からユーザの識別情報を取得する。
【0044】
ユーザがシステム104にアカウントを有しない場合、アイテムモジュール212は、ユーザが識別情報を提供するための要求をユーザのクライアントデバイス102に送信する。ある実施形態では、メッセージにおいてコレクションフォルダへのユニークな参照がユーザに提供され、ユーザが要求を生成するために当該ユニークな参照を用いる場合、アイテムモジュール212は、フォルダに格納された情報に基づいて、ユーザの識別情報の少なくとも一部を取得することができる。例えば、参照と関連付けて格納されるため、アイテムモジュール212は通信識別子を取得することができてよい。
【0045】
ある実施形態では、ユーザが識別情報を提供する場合、アイテムモジュール212は、識別情報の少なくとも一部を検証するために検査処理を実行する。アイテムモジュール212は、ユーザが、他人の身元で不正にアイテムを投稿できないように、情報の少なくとも一部を検証する。ある実施形態では、検査処理において、アイテムモジュール212は、ユーザに属すユーザによって提供される通信識別子を検証する。ある実施形態では、通信識別子を検証するため、アイテムモジュール212は、メッセージを検証情報(例えば、ランダムに生成された文字列、収集ユーザによって提供されたパスワード、URL)と共に当該通信識別子へ送信する。ユーザがメッセージに含まれる検証情報を提供した場合、この識別情報はアイテムモジュール212によって検証されたものとして考慮される。
【0046】
ひとたびユーザの識別情報が取得され、かつ必要に応じて検証された場合、アイテムモジュール212は、ユーザがコレクションフォルダへの書き込み権限を有するか、及び、コンテンツアイテムの追加が、フォルダに対して収集ユーザから提供されたフォルダ基準を満たすか、を判定する。ユーザが書き込み権限を有しない、又は、アイテムの追加がフォルダ基準を満たさない場合、アイテムモジュール212は、ユーザの要求を拒否する。一方、ユーザが書き込み権限を有し、かつ、フォルダ基準を満たす場合、アイテムモジュール212は、サブフォルダが、ユーザのコレクションフォルダに既に含まれているかを判定する。
【0047】
コレクションフォルダがユーザのサブフォルダを含む場合、アイテムモジュール212は、コンテンツアイテムを当該サブフォルダに追加する。コレクションフォルダがユーザのサブフォルダを含まない場合、アイテムモジュール212は、コンテンツストレージ204のコレクションフォルダ内にサブフォルダを生成し、サブフォルダをユーザに関連付ける。アイテムモジュール212は、コンテンツアイテムを、ユーザと関連付けられたサブフォルダに追加する。アイテムモジュール212は、コンテンツアイテムがコレクションフォルダに追加されたことを示すメッセージをユーザに送信する。
【0048】
ある実施形態では、サブフォルダがコンテンツアイテムに追加された場合、アイテムモジュール212は、コンテンツアイテムに、いつコンテンツアイテムがサブフォルダに格納されたかを示す日付情報を添付する。ある実施形態では、アイテムモジュール212は、サブフォルダと共に、ユーザがサブフォルダに対する書き込み権限を有することを示す情報をコンテンツストレージ204に格納する。アイテムモジュール212はまた、ユーザがサブフォルダに対する読み出し権限及び変更権限を有することを格納し得る。ある実施形態では、ユーザは、コレクションフォルダの有効期限の後には、あらゆる書き込み権限、読み出し権限及び変更権限を失う。他の実施形態では、ユーザは書き込み権限及び変更権限を失うが、投稿したコンテンツアイテムを視聴することができる読み出し権限は持ち続ける。
【0049】
ユーザが、コレクションフォルダにあるサブフォルダ又はサブフォルダに含まれるアイテムへのアクセスを要求する場合、アイテムモジュール212はユーザの識別情報を識別する。識別情報と、コンテンツストレージ204に格納された情報とに基づいて、アイテムモジュール212は、ユーザがサブフォルダに対する権限を有するか、又はユーザが要求された行為を実行できるようにする管理権限を有するかを判定する。ユーザが適切な権限を有しない場合、アイテムモジュール212によって要求が拒否される。一方、ユーザが権限を有する場合、アイテムモジュール212は要求された行為を実行する。
【0050】
分析モジュール214はコレクションフォルダに対する分析情報を生成する。適切な権利権限を有するユーザがコレクションフォルダに対する分析を要求した場合、アイテムモジュール212は、分析情報を生成し、表示のためにユーザのクライアントデバイス102に情報を送信する。分析情報は、コンテンツストレージ204のコレクションフォルダを分析することによって生成される。ある実施形態では、アイテムモジュール212によって生成される分析情報は、コレクションフォルダに投稿されたコンテンツアイテムを有するユーザの数を含む。アイテムモジュール212は、コレクションフォルダ内のサブフォルダの数を数えることによって数を決定する。更なる分析情報はまた、可能性のある投稿者の数を含み得る。これは、コレクションフォルダに対して、共有モジュール210が送信した招待の数に基づいて決定される。コレクションフォルダに対して生成され得る他の分析情報は、フォルダにコンテンツアイテムを格納したユーザの名前のリスト及び、ユーザがコンテンツアイテムを投稿した異なる時間帯の内訳である。
【0051】
同期モジュール216はフォルダに対する変更をシステム間にわたって同期する。フォルダは、例えば、ユーザがフォルダ内のコンテンツアイテムを変更したり、フォルダ(例えばフォルダの階層構造)を再編成する場合に、変更され得る、コンテンツストレージ204に格納されるネームスペースのフォルダ、又はクライアントデバイス102上のネームスペースにおいてローカルコピーのフォルダが変更される場合、同期モジュール216はフォルダに対してなされた変更を識別する。同期モジュール216は、識別された変更を実行するために、フォルダの期限切れのバージョンを含んだ命令を、クライアントデバイス102に送信する。更に、コンテンツストレージ204がフォルダの期限切れバージョンを含む場合、同期モジュール216は、コンテンツストレージ204内のフォルダに識別された変更を実行する。フォルダ同期化の更なる説明は、米国特許8,825,597号に含まれる。
【0052】
図3は、ある実施形態に従う、収集ユーザが投稿ユーザからコンテンツアイテムを取得することを促進する処理についての相互作用図である。この相互作用図は、収集ユーザによって操作されるクライアントデバイス102A(収集クライアントとしても参照される)、投稿ユーザによって操作されるクライアントデバイス102B(投稿クライアントとしても参照される)によって実行されるステップを図示している。
【0053】
当業者は、他の実施形態が以降で図3に説明するステップを異なる順序で実行できることを認識するであろう。更に、他の実施形態は、説明したものと異なる或いは追加的なステップを含むことができる。
【0054】
この例は、収集ユーザがコンテンツ管理システム104にアカウントを有すること、及び、コンテンツ管理システム104がユーザに対するネームスペースを保持することを想定している。収集ユーザの要求において、収集クライアント102Aは、収集ユーザのためのコレクションフォルダを生成する302要求をコンテンツ管理システム104に送信する。コンテンツ管理システム104は収集ユーザのネームスペースに304コレクションフォルダを生成する。システム104はまた、フォルダに対して収集ユーザによって提供されるフォルダ基準と、収集ユーザがフォルダに対する管理権限を有することの指標とを格納する。
【0055】
収集クライアント102Aはまた、コンテンツ管理システム104に、ユーザがコレクションフォルダを共有したい1以上のユーザの情報を識別する306を送信する。ユーザの少なくとも一人は、投稿クライアント102Bを操作する投稿ユーザである。コンテンツ管理システム104は更に、1以上のユーザがフォルダに対する書き込み権限を有することを示す情報308をコレクションフォルダと共に格納する。
【0056】
コンテンツ管理システム104は、コレクションフォルダにコンテンツアイテムを格納するように投稿ユーザを招待する310メッセージを投稿クライアント102に送信する。投稿ユーザの要求において、投稿クライアント102Bは、コンテンツ管理システム104がコレクションフォルダにコンテンツアイテムを格納することの312要求を送信する。コンテンツ管理システム104は、コレクションフォルダのコンテンツアイテムを格納するための権限を投稿ユーザが有すること314を検証する。コンテンツ管理システム104は、投稿ユーザのコレクションフォルダにサブフォルダを生成316して、サブフォルダにコンテンツアイテムを格納318する。
【0057】
コンテンツ管理システム104は、ユーザがサブフォルダに対する書き込み権限を有することを示す情報320をコレクションフォルダと共に格納する。投稿ユーザが他のユーザによって格納されたコンテンツアイテムにアクセスする又は変更することを防ぐため、及び、投稿ユーザが他のユーザのサブフォルダにコンテンツアイテムを追加することを防ぐために、投稿ユーザは他のユーザのために生成されたサブフォルダに対する権限を与えられていない。コンテンツ管理システム104は、コンテンツアイテムがコレクションフォルダに格納されたことを示す322メッセージを投稿クライアント102Bに送信する。
【0058】
追加的な考慮
上述した実施形態は説明の目的のために提示され、これらは排他的であること又は開示された正確な形式に限定することを意図するものではない。当業者は、多くの変形例やバリエーションが上記開示の観点で可能であることを理解することができる。
【0059】
この記載のいくつかの部分は、情報におけるアルゴリズムと記号表現の操作に関する実施形態を表すものである。これらのアルゴリズムに関する記載と表現は、データ処理の分野の当業者が他の当業者に本質を効果的に伝えるために一般に用いられる。機能的、計算的に又は論理的に記載される一方で、これらの動作はコンピュータプログラム又は同等の電気回路、マイクロコード等によって実施されるべきであることが理解される。更に、説明されたモジュールは、ソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア、又は任意のこれらの組み合わせで具体化され得る。
【0060】
ここで説明された任意のステップ、動作、処理は、1つ以上のハードウェア又はソフトウェアモジュールで単独で又は他のデバイスとの組み合わせで実行又は実施され得る。ある実施形態では、ソフトウェアモジュールは、コンピュータプログラムコードを含むコンピュータで読み出し可能な記録媒体を有するコンピュータプログラム製品とともに実施され、説明された任意の又は全てのステップ、動作、処理を実行するためのコンピュータプロセッサによって実行され得る、。
【0061】
本発明の実施形態はまた、ここでの動作を実行する装置と関連する。装置は、要求された目的のために特別に組み立てられ得、及び/又は、1つ以上の格納されたコンピュータプログラムによって選択的に有効化され又は再構成される1つ以上の汎用コンピューティングデバイスを含み得る。コンピュータプログラムは非一時的、有体のコンピュータで読み出し可能な記録媒体、又は電子的命令を格納するために適した任意の種別のメディアに格納され得、コンピュータシステムバスに接続され得る。更に、明細書で参照される任意のコンピューティングシステムは、単一プロセッサを含み得、又は計算の可用性を増加させるための複数のプロセッサデザインを採用するアーキテクチャであり得る。
【0062】
説明される実施形態はまた、ここで説明されるコンピューティングプロセスによって生成される生成物と関連し得る。このような生成物は、コンピューティングプロセスから生じる情報を含み得、情報は、非一時的、有体のコンピュータで読み出し可能な記録媒体に格納され、コンピュータプログラム製品又はここで説明される他のデータの組み合わせの任意の実施形態を含み得る。
【0063】
最後に、明細書において使用される言葉は主に可読性及び説明の目的のために選択されたものであり、本発明の主題の輪郭を描いたり制限を加えたりするために選択されたものではない。従って、この詳細な説明によって本発明の範囲が限定されることを意図したものではなく、むしろ以下に基づく出願において生じる任意の請求項によって限定される。従って、本発明の実施形態の開示は説明のためを意図したものであって、以下の請求項において明らかにされる本発明のスコープを制限するものではない。
図1
図2
図3