特許第6475327号(P6475327)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6475327
(24)【登録日】2019年2月8日
(45)【発行日】2019年2月27日
(54)【発明の名称】回転霧化頭型塗装機
(51)【国際特許分類】
   B05B 5/04 20060101AFI20190218BHJP
   B05B 3/10 20060101ALI20190218BHJP
【FI】
   B05B5/04 A
   B05B3/10 B
【請求項の数】3
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2017-520576(P2017-520576)
(86)(22)【出願日】2016年4月26日
(86)【国際出願番号】JP2016063036
(87)【国際公開番号】WO2016190027
(87)【国際公開日】20161201
【審査請求日】2018年2月9日
(31)【優先権主張番号】特願2015-105400(P2015-105400)
(32)【優先日】2015年5月25日
(33)【優先権主張国】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】399055432
【氏名又は名称】ABB株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002457
【氏名又は名称】特許業務法人広和特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】山内 邦治
【審査官】 清水 晋治
(56)【参考文献】
【文献】 特開2014−079715(JP,A)
【文献】 国際公開第2015/029763(WO,A1)
【文献】 国際公開第2015/004966(WO,A1)
【文献】 特開2013−192994(JP,A)
【文献】 国際公開第2010/131541(WO,A1)
【文献】 国際公開第2009/154056(WO,A1)
【文献】 国際公開第2013/183417(WO,A1)
【文献】 国際公開第2013/183416(WO,A1)
【文献】 特開平11−057538(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B05B 1/00−17/08
B05C 1/00−21/00
B05D 1/00−7/26
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
圧縮エアを動力源とするエアモータ(3)と、
前記エアモータ(3)に回転自在に支持され先端が前記エアモータ(3)から前側に突出した中空な回転軸(5)と、
塗料または洗浄流体を供給するために前記回転軸(5)内を通って前記回転軸(5)の先端まで延びたフィードチューブ(6)と、
基端側が前記回転軸(5)の先端に取付けられ先端側が前側に向けカップ状に拡開したカップ部位(7B)となり、該カップ部位(7B)の先端から塗料を噴霧する回転霧化頭(7)と、
前記回転霧化頭(7)の外周側に配置され、先端面(10B)にシェーピングエアを噴出する多数個のシェーピングエア噴出孔(11,13)を有するシェーピングエアリング(8)と、
前記エアモータ(3)と前記シェーピングエアリング(8)の外周側を取囲んで配置され、先端部位(17C,21B,31B)が前記シェーピングエアリング(8)の前記先端面(10B)よりも僅かに後退した位置まで延びたカバー部材(17,21,31)とを備えてなる回転霧化頭型塗装機において、
前記カバー部材(17,21,31)の先端部位(17C,21B,31B)の内周面(17D,21C,31C)には、全周に亘って凹陥した凹陥溝(17E,21D,31D)が設けられ、
前記凹陥溝(17E,21D,31D)には、前記シェーピングエアリング(8)の前側に位置する前リング部位(10)と前記カバー部材(17,21,31)との間をシールする円環状のシール部材(18,22,32)が設けられ、
前記シール部材(18,22,32)は、基端が前記凹陥溝(17E,21D,31D)に取付けられる取付部(18A,22A,32A)となり、先端が前記カバー部材(17,21,31)よりも前方に向け内側に延びたシールリップ部(18B,22B,32B)として形成されていることを特徴とする回転霧化頭型塗装機。
【請求項2】
前記シール部材(18)の前記シールリップ部(18B)は、前記シェーピングエアリング(8)の外周面(10C)に当接されてなる請求項1に記載の回転霧化頭型塗装機。
【請求項3】
前記シール部材(22,32)の前記シールリップ部(22B,32B)は、前記シェーピングエアリング(8)の外周面(10C)に当接する第1のリップ部(22B1,32B1)と、前記カバー部材(21,31)の先端部位(21B,31B)に当接する第2のリップ部(22B2,32B2)とを有してなる請求項1に記載の回転霧化頭型塗装機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば回転霧化頭から被塗物に向けて塗料粒子を噴霧する回転霧化頭型塗装機に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、自動車の車体、家具、電化製品等を塗装する場合には、塗料の塗着効率、塗装の仕上りが良好な回転霧化頭型塗装機が用いられている。回転霧化頭型塗装機は、圧縮エアを動力源とするエアモータと、前記エアモータに回転自在に支持され先端が前記エアモータから前側に突出した中空な回転軸と、塗料または洗浄流体を供給するために前記回転軸内を通って前記回転軸の先端まで延びたフィードチューブと、基端側が前記回転軸の先端に取付けられ先端側が前側に向けカップ状に拡開したカップ部位となり、該カップ部位の先端から塗料を噴霧する回転霧化頭と、前記回転霧化頭の外周側に配置され、先端面にシェーピングエアを噴出する多数個のシェーピングエア噴出孔を有するシェーピングエアリングと、前記エアモータと前記シェーピングエアリングの外周側を取囲んで配置され、先端部位が前記シェーピングエアリングの前記先端面よりも僅かに後退した位置まで延びたカバー部材とを備えている。
【0003】
一般的に、シェーピングエアリングは金属材料によって形成され、カバー部材は樹脂材料によって形成されている。従って、シェーピングエアリングとカバー部材とは、別部材として形成されている。この場合、シェーピングエアリングの先端部位の外周面とカバー部材の先端部位の内周面との間には、シェーピングエアリングに対してカバー部材の取付け、取外しを可能にするための隙間が形成され、また、材質の相違による膨張率の差によっても隙間が形成される。
【0004】
一方で、回転霧化頭型塗装機では、回転霧化頭から噴霧された塗料粒子の一部が、塗装に寄与しない浮遊塗料粒子となり、この浮遊塗料粒子が回転霧化頭の外周面、シェーピングエアリングの先端、カバー部材の先端等に付着してしまう。このために、回転霧化頭型塗装機は、外部洗浄装置を用いて、例えばシンナ等の洗浄液体を吹き付け、付着した塗料を洗浄する必要がある。
【0005】
ここで、前述したように、シェーピングエアリングとカバー部材との間には、その先端側に位置して隙間が形成されているから、洗浄液体を吹き付けて洗浄を行うと、この隙間から洗浄液体が内部に浸入してしまう。そこで、カバー部材には、シェーピングエアリングとカバー部材との間の隙間をシールするためのOリング等が設けられている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】国際公開第2010/131541号
【発明の概要】
【0007】
しかし、特許文献1のように、カバー部材の先端側にOリングを配置するためには、カバー部材の内周面にOリングが収まる環状の凹溝を形成する必要がある。カバー部材の先端側に凹溝を形成するには、カバー部材の先端部位から凹溝までの長さ寸法を確保して厚みを持たせ、カバー部材の先端部位の強度を保つ必要がある。
【0008】
従って、カバー部材の先端部位からOリングまでの間には、シェーピングエアリングとカバー部材との間に位置して先端隙間が形成されてしまう。これにより、回転霧化頭型塗装機が塗装用ロボットのアームに取付けられた状態で塗装作業を行なう場合、前記先端隙間に浸入した洗浄液体がアームの動作時に飛散し、被塗物の表面に滴下することがある。このような場合、被塗物の表面に洗浄液体が付着したことが原因で、塗装不良になってしまうという問題がある。
【0009】
また、回転霧化頭型塗装機が噴霧する塗料に直接的に高電圧を印加する直接帯電方式の塗装機である場合、前記先端隙間に洗浄液体が浸入すると、印加された高電圧が、シェーピングエアリングから先端隙間の洗浄液体を通ってカバー部材に流れ易くなる。このため、樹脂材料からなるカバー部材は、高電圧の影響によって炭化し易くなり、耐久性が低下するという問題がある。
【0010】
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、洗浄に用いた洗浄液体が飛散することによる塗装不良を防止し、生産性や信頼性を向上できるようにした回転霧化頭型塗装機を提供することにある。
【0011】
上述した課題を解決するために、本発明が採用する構成の特徴は、カバー部材の先端部位の内周面には、全周に亘って凹陥した凹陥溝が設けられ、前記凹陥溝には、シェーピングエアリングの前側に位置する前リング部位とカバー部材との間をシールする円環状のシール部材が設けられ、前記シール部材は、基端が前記凹陥溝に取付けられる取付部となり、先端が前記カバー部材よりも前方に向け内側に延びたシールリップ部として形成されたことにある。
【0012】
本発明によれば、隙間に浸入した洗浄液体の飛散(垂れ落ち)を未然に防ぐことができるから、生産性や信頼性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の第1の実施の形態による回転霧化頭型塗装機を示す外観斜視図である。
図2】回転霧化頭型塗装機を示す断面図である。
図3図1中のカバー部材とシール部材とを分解した状態で示す分解斜視図である。
図4図2中の回転霧化頭、シェーピングエアリングおよびカバー部材の一部とシール部材とを拡大して示す要部拡大断面図である。
図5図4中のシェーピングエアリングとカバー部材とシール部材とを分解した状態で示す分解斜視断面図である。
図6】第2の実施の形態によるカバー部材とシール部材を回転霧化頭、シェーピングエアリングと一緒に図4と同様位置から見た要部拡大断面図である。
図7図6中のシェーピングエアリングとカバー部材とシール部材とを分解した状態で示す分解斜視断面図である。
図8】第3の実施の形態によるカバー部材とシール部材を回転霧化頭、シェーピングエアリングと一緒に図4と同様位置から見た要部拡大断面図である。
図9図8中のシェーピングエアリングとカバー部材とシール部材とを分解した状態で示す分解斜視断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施の形態による回転霧化頭型塗装機を、添付図面に従って詳細に説明する。
【0015】
まず、図1ないし図5は、本発明に係る回転霧化頭型塗装機の第1の実施の形態を示している。
【0016】
図1において、第1の実施の形態による回転霧化頭型塗装機1は、例えば高電圧発生器(図示せず)により塗料に高電圧を直接的に印加する直接帯電式の静電塗装機として構成されている。回転霧化頭型塗装機1は、例えば塗装用ロボットのアーム(図示せず)の先端に取付けられている。図2に示すように、回転霧化頭型塗装機1は、後述のハウジング2、エアモータ3、回転軸5、フィードチューブ6、回転霧化頭7、シェーピングエアリング8、カバー部材17、シール部材18を含んで構成されている。
【0017】
ハウジング2は、硬質な樹脂材料、例えば、ポリオキシメチレン(POM)、ポリアミド(PA)、ポリテトラフロオロエチレン(PTFE)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエーテルイミド(PEI)、ポリイミド(PI)、ポリエチレンテレフタレート(PET)等の高機能樹脂材料(エンジニアリングプラスチック)を用いて筒状に形成されている。ハウジング2の基端側は、例えば塗装用ロボットのアームに取付けられる。このハウジング2には、先端側に開口するように、モータ収容部2Aが設けられ、該モータ収容部2Aの開口側には、1段拡開した内周側に位置してめねじ部2Bが設けられている。さらに、ハウジング2には、モータ収容部2Aの底部の中央位置(後述する回転軸5の軸線O−Oの位置)に、後述するフィードチューブ6の基端側が挿嵌される挿嵌孔2Cが設けられている。
【0018】
エアモータ3は、ハウジング2のモータ収容部2A内に軸線O−Oと同軸に設けられている。このエアモータ3は、圧縮エアを動力源として後述の回転軸5および回転霧化頭7を、例えば3000〜150000rpmの高速で回転させるものである。エアモータ3は、例えば、ステンレス、アルミニウム合金等の金属材料により形成されている。エアモータ3は、モータ収容部2A内に取付けられた段付円筒状のモータケース3Aと、該モータケース3Aの後側寄りに位置して回転可能に収容されたタービン3Bと、前記モータケース3Aに設けられ回転軸5を回転可能に支持するエア軸受3Cとを含んで構成されている。
【0019】
モータケース3Aをハウジング2のモータ収容部2A内に挿嵌した状態では、ハウジング2のめねじ部2Bに円環状の抜止め部材4が螺着される。これにより、エアモータ3は、モータ収容部2A内に取付けられている。
【0020】
回転軸5は、エアモータ3にエア軸受3Cを介して回転自在に支持された中空な筒体として形成されている。この回転軸5は、モータケース3A内に軸線O−Oを中心とし軸方向に延びて配置されている。回転軸5は、基端側(後端側)がタービン3Bの中央に取付けられ、先端がモータケース3Aから前側に突出している。回転軸5の先端部には、後述の回転霧化頭7がねじ止めされている。
【0021】
フィードチューブ6は、回転霧化頭7に向けて塗料または洗浄流体を供給するもので、回転軸5内を通って該回転軸5の先端まで延びている。このフィードチューブ6の先端側は、回転軸5の先端から突出して回転霧化頭7内に延在している。一方、フィードチューブ6の基端側は、ハウジング2の挿嵌孔2Cに位置決め状態で挿嵌されている。ここで、フィードチューブ6は、例えば、ステンレス、アルミニウム合金等の金属材料を用い、軸線O−Oと同軸に延びる内筒と外筒とから2重管として構成されている。内筒の内側の塗料供給通路には、色替弁装置等の塗料供給源(いずれも図示せず)から供給される塗料または洗浄流体が流通する。内筒と外筒との間の洗浄流体供給通路には、洗浄流体供給源(いずれも図示せず)から供給される洗浄流体が流通する。なお、洗浄流体としては、シンナ、水等の洗浄液と圧縮エアが用いられる。
【0022】
回転霧化頭7は、回転軸5の先端に取付けられ、後側から前側に向けて拡径するカップ状に形成されている。この回転霧化頭7は、エアモータ3によって回転軸5と一緒に高速回転されることにより、フィードチューブ6から供給される塗料を噴霧するものである。回転霧化頭7は、基端側が円筒状の取付部位7Aとなり、該取付部位7Aは、螺合等の手段を用いて回転軸5の先端に取付けられている。
【0023】
回転霧化頭7の先端側は、前側に向けてカップ状に拡開したカップ部位7Bとなり、該カップ部位7Bは、前面側が塗料を薄膜化する塗料薄膜化面7B1となり、該塗料薄膜化面7B1の先端(前端)は、薄膜化した塗料を塗料粒子として放出する放出端縁7B2となっている。
【0024】
シェーピングエアリング8は、回転霧化頭7の外周側に配置され、該回転霧化頭7から噴霧された塗料の噴霧パターンを整えるものである。シェーピングエアリング8は、後述の後リング部位9、前リング部位10、第1のシェーピングエア噴出孔11、第2のシェーピングエア噴出孔13を含んで構成されている。この場合、シェーピングエアリング8は、例えば、ステンレス、アルミニウム合金等の導電性の金属材料により形成されている。
【0025】
後リング部位9は、エアモータ3の前側部位を囲むようにハウジング2に取付けられた段付円筒状体として形成されている。後リング部位9の後部外周には、ハウジング2のめねじ部2Bに螺着されるおねじ部9Aが設けられている。後リング部位9のおねじ部9Aよりも前側位置には、後述する円筒部材16の前端部が外嵌する段差部9Bが形成されている。後リング部位9の前側は、前リング部位10を取囲むように前方に向けて延びた円筒状の筒部9Cとなっている。さらに、筒部9C内は、円筒状の内周面9Dとなり、該内周面9Dの奥部は、前リング部位10が嵌合する嵌合部位9Eとなっている。
【0026】
前リング部位10は、後リング部位9の前側に配置されている。この前リング部位10は、回転霧化頭7を囲む位置に後リング部位9の筒部9C内の内周面9D、嵌合部位9Eに嵌合して取付けられた段付円筒状体として形成されている。前リング部位10は、後リング部位9の筒部9C先端よりも前側に突出した部位に突出部位10Aを有している。この突出部位10Aの先端は、ほぼ平坦な円環状の先端面10Bとなっている。
【0027】
一方、前リング部位10の外周側には、円筒状の外周面10Cが形成されている。図4に示すように、外周面10Cは、後側の大部分が後リング部位9の筒部9C内(内周面9D、嵌合部位9E)に嵌合される嵌合面部10C1となっている。嵌合面部10C1よりも前側、即ち、後リング部位9の筒部9Cよりも前側でカバー部材17によって覆われた部位は、カバー隠蔽部10C2となっている。さらに、カバー隠蔽部10C2よりも前側、即ち、外周面10Cのうち、カバー部材17の先端部位17Cよりも前側に突出した部位がシール面部10C3となっている。
【0028】
ここで、シール面部10C3は、カバー部材17の先端部位17Cよりも前側に突出している。これにより、シール面部10C3は、後述するシール部材18のシールリップ部18Bが液密に当接する当接代を構成している。
【0029】
第1のシェーピングエア噴出孔11は、前リング部位10の先端面10Bの外周寄りに位置し、該先端面10Bに開口するように周方向に多数個設けられている。各第1のシェーピングエア噴出孔11は、回転霧化頭7の放出端縁7B2から噴霧された塗料の噴霧パターンを整えるために、該放出端縁7B2に向けてシェーピングエアを噴出するものである。各第1のシェーピングエア噴出孔11は、第1のシェーピングエア通路12を介して第1のエア源(図示せず)に接続されている。
【0030】
第2のシェーピングエア噴出孔13は、第1のシェーピングエア噴出孔11の内周側に位置して前リング部位10の先端面10Bに開口するように多数個設けられている。各第2のシェーピングエア噴出孔13は、各第1のシェーピングエア噴出孔11と同様に、回転霧化頭7の外周面の前側部位に沿ってシェーピングエアを噴出するものである。各第2のシェーピングエア噴出孔13は、第2のシェーピングエア通路14を介して第2のエア源(図示せず)に接続されている。
【0031】
アシストエア噴出孔15は、回転霧化頭7のカップ部位7Bの後側位置で、前リング部位10の内周面に前方に向けて周方向に多数個穿設されている。各アシストエア噴出孔15は、例えば第1のシェーピングエア通路12に接続されている。各アシストエア噴出孔15は、回転霧化頭7の外周面と前リング部位10の内周面との間の円錐状をした隙間にアシストエア(パージエア)を噴出することにより、この隙間に塗料等が逆流するのを防止している。
【0032】
円筒部材16は、絶縁性の樹脂材料、例えば、ポリオキシメチレン(POM)、ポリアミド(PA)、ポリテトラフロオロエチレン(PTFE)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエーテルイミド(PEI)、ポリイミド(PI)、ポリエチレンテレフタレート(PET)等の高機能樹脂材料(エンジニアリングプラスチック)を用い、ハウジング2を取囲む円筒状体として形成されている。円筒部材16は、その後部側が、例えばハウジング2の外周側に取付けられ、前部側が後リング部位9の段差部9Bに外側から嵌合されている。この場合、円筒部材16は、ハウジング2との間に隙間を形成している。この隙間は、第1のシェーピングエア通路12の一部として利用することができる。さらに、円筒部材16は、エアモータ3が圧縮エアの放出によって温度が低下した場合に、この温度の低下によってカバー部材17の外周面に結露が生じないように、冷気の伝達を遮断する遮熱部材として機能している。
【0033】
次に、ハウジング2、エアモータ3、シェーピングエアリング8等を覆うカバー部材17について述べる。
【0034】
カバー部材17は、回転霧化頭型塗装機1の外周面、即ち、ハウジング2、エアモータ3、シェーピングエアリング8等の外周側を取囲んで配置されている。カバー部材17は、円筒部材16の外周側を覆うように、該円筒部材16と僅かな隙間をもって配置されている。カバー部材17は、絶縁性の樹脂材料、例えばポリオキシメチレン(POM)、ポリアミド(PA)、ポリテトラフロオロエチレン(PTFE)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエーテルイミド(PEI)、ポリイミド(PI)、ポリエチレンテレフタレート(PET)等の高機能樹脂材料(エンジニアリングプラスチック)を用いてほぼ円筒状に形成されている。具体的には、カバー部材17は、軸方向の中間部から後側が円筒部17Aとなり、前記中間部から前側が前方に向けて縮径した円錐部17Bとなっている。円錐部17Bの内周側は、シェーピングエアリング8を構成する後リング部位9および前リング部位10に外嵌するように、該各リング部位9,10の外周形状に合わせて段付状に形成されている。図4図5に示すように、円錐部17Bの先端部位17Cは、前リング部位10の先端面10Bよりも僅かに後退した位置まで延びている。
【0035】
カバー部材17の先端部位17Cの内周面17Dには、後述するシール部材18を取付けるための凹陥溝17Eが形成されている。また、先端部位17Cの外周面は、円錐部17Bの外周面の角度よりも大きな角度をもって縮径した先端円錐面17C1となっている。
【0036】
凹陥溝17Eは、カバー部材17の先端部位17Cの内周面17Dに、全周に亘って凹陥して形成されている。この凹陥溝17Eには、奥部側(後側)に位置して、径方向の外側に深溝となるように、径方向の内側に開口して係合凹部17E1が設けられている。この係合凹部17E1には、シール部材18の取付部18Aが係合される。
【0037】
次に、第1の実施の形態の特徴部分となるシール部材18の構成および機能について述べる。
【0038】
シール部材18は、カバー部材17の凹陥溝17Eに取付けられることにより、シェーピングエアリング8とカバー部材17との間をシールするものである。シール部材18は、耐溶剤性に優れ、弾性、柔軟性、耐久性を有する樹脂材料、例えば、ポリオキシメチレン(POM)、ポリテトラフロオロエチレン(PTFE)等の高機能樹脂材料を用いて形成されている。
【0039】
シール部材18は、基端が凹陥溝17Eの係合凹部17E1に取付けられる取付部18Aとなっている。一方、シール部材18の先端は、カバー部材17よりも前方に向け内側に延びたシールリップ部18Bとして形成されている。この場合、シール部材18の取付部18Aは、全周に亘って径方向の外向きに突出した突条として形成されている。これにより、取付部18Aは、凹陥溝17Eの係合凹部17E1に位置決め状態で嵌合することができる。
【0040】
一方、シール部材18のシールリップ部18Bは、先端に向けて厚さ寸法が小さくなるように断面が楔状に形成されている。シールリップ部18Bの薄肉な先端部18B1は、前リング部位10の外周面10Cのうち、最先端位置のシール面部10C3に押付け力をもって液密に密着している。このように、先細りに形成されたシールリップ部18Bの先端部18B1を、前リング部位10のシール面部10C3に密着させた状態では、シェーピングエアリング8とカバー部材17との間を、僅かな隙間を形成することなく、液密にシールすることができる。
【0041】
ここで、シール部材18は、シールリップ部18Bの前面18B2が先端部位17Cの先端円錐面17C1から連続するように滑らかに形成されている。これにより、外観上の見栄えを良好にできる上に、シール部材18の外周面とカバー部材17の内周面17Dとの間に隙間が形成され難くすることができる。
【0042】
第1の実施の形態による回転霧化頭型塗装機1は、上述の如き構成を有するものである。次に、この回転霧化頭型塗装機1を用いて塗装作業を行うときの動作について説明する。
【0043】
エアモータ3のエア軸受3Cに軸受エアを供給し、タービン3Bにタービンエアを供給して回転軸5を回転する。これにより、回転軸5と一緒に回転霧化頭7が高速で回転する。この状態で、色替弁装置(図示せず)で選択された塗料をフィードチューブ6の塗料供給通路から回転霧化頭7に供給することにより、この塗料を回転霧化頭7から塗料粒子として噴霧することができる。
【0044】
この場合、回転霧化頭7は、例えば、ステンレス、アルミニウム合金等の導電性を有する金属材料を用いて形成されている。そこで、塗装作業に際し、高電圧発生器から出力される高電圧を、フィードチューブ6、回転霧化頭7等に印加する。これにより、回転霧化頭7から噴霧された塗料粒子を、高電圧に帯電させることができる。
【0045】
このように、回転霧化頭7から噴霧される塗料粒子には、高電圧発生器によって高電圧が印加されている。このため、高電圧に帯電した塗料粒子は、アースに接続された被塗物に向けて飛行し、効率よく塗着することができる。
【0046】
一方、回転霧化頭7から塗料を噴霧したときには、この噴霧塗料の微粒化と噴霧パターンの整形のためにシェーピングエアリング8の各シェーピングエア噴出孔11,13からシェーピングエアを噴出している。これにより、回転霧化頭7から飛行してくる塗料の液糸にシェーピングエアを衝突させることができ、この塗料を微粒化することができる。
【0047】
回転霧化頭7から塗料粒子を噴霧して塗装を行うと、塗料粒子の一部が回転霧化頭7の外周面、シェーピングエアリング8の前リング部位10の先端面10B、カバー部材17等に付着する。このために、塗装作業を所定時間行ったら、回転霧化頭型塗装機1を、外部洗浄装置(図示せず)まで移動する。この外部洗浄装置では、回転霧化頭7の外周面等にシンナ等の洗浄液体を吹き付け、これらに付着した塗料を洗浄している。
【0048】
通常、シェーピングエアリング8(前リング部位10の外周面10C)とカバー部材17(内周面17D)との間には、シェーピングエアリング8に対してカバー部材17を取付け、取外しを可能にするために、僅かな隙間が形成されている。また、シェーピングエアリング8とカバー部材17との間には、材質の相違による膨張率の差によっても隙間が形成される。これにより、洗浄液体を吹き付けて洗浄作業を行うと、この隙間に洗浄液体が浸入してしまうことがある。
【0049】
然るに、第1の実施の形態によれば、カバー部材17の先端部位17Cの内周面17Dには、全周に亘って凹陥した凹陥溝17Eが設けられている。この凹陥溝17Eには、シェーピングエアリング8とカバー部材17との間をシールする円環状のシール部材18を設けている。この上で、シール部材18は、基端が凹陥溝17Eに嵌合して取付けられる取付部18Aとなり、先端がカバー部材17よりも前方に向け内側に延びたシールリップ部18Bとして形成する構成となっている。
【0050】
従って、シール部材18の取付部18Aを、凹陥溝17Eの係合凹部17E1に嵌合して取付ける。この状態では、シール部材18の先端側で前方に向け内側に延びたシールリップ部18Bは、その先端部18B1をシェーピングエアリング8を構成する前リング部位10の外周面10Cのシール面部10C3に対して液密に密着させることができる。
【0051】
これにより、シール部材18は、シェーピングエアリング8とカバー部材17との間に洗浄液体が入り込む隙間が形成されないように、シェーピングエアリング8とカバー部材17との間をシールすることができる。
【0052】
この結果、隙間に浸入した洗浄液体の飛散(垂れ落ち)を未然に防ぐことができるから、回転霧化頭型塗装機1を用いた塗装作業の生産性や塗装不良に対する信頼性を向上することができる。また、噴霧する塗料に直接的に高電圧を印加して塗装作業を行う場合には、シェーピングエアリング8とカバー部材17との間を電気的に絶縁することができる。これにより、高電圧の影響によるカバー部材17の炭化を防ぐことができ、カバー部材17の耐久性を向上することができる。
【0053】
シール部材18のシールリップ部18Bは、シェーピングエアリング8の前リング部位10の外周面10Cに当接する構成となっている。従って、シールリップ部18Bは、薄肉に形成された先端部18B1を前リング部位10の外周面10Cのシール面部10C3に密着させることができる。これにより、シール部材18は、シェーピングエアリング8とカバー部材17との間に隙間をほぼ形成することなく、該シェーピングエアリング8とカバー部材17との間を液密にシールすることができる。
【0054】
次に、図6および図7は本発明の第2の実施の形態を示している。第2の実施の形態の特徴は、シール部材のシールリップ部は、シェーピングエアリングの外周面に当接する第1のリップ部と、カバー部材の先端部位に当接する第2のリップ部とを有する構成としたことにある。なお、第2の実施の形態では、前述した第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0055】
図6図7において、第2の実施の形態によるカバー部材21は、ハウジング2、エアモータ3、シェーピングエアリング8等の外周側を取囲んで配置されている。カバー部材21は、柔軟性を有する絶縁性の樹脂材料、例えば、第1の実施の形態によるカバー部材17と同様の樹脂材料を用いてほぼ円筒状に形成されている。カバー部材21は、軸方向の中間部から前側が前方に向けて縮径した円錐部21Aとなっている。円錐部21Aの先端部位21Bは、前リング部位10の先端面10Bよりも僅かに後退した位置まで延びている。
【0056】
カバー部材21の先端部位21Bの内周面21Cには、後述するシール部材22を取付けるための凹陥溝21Dが形成されている。また、先端部位21Bの外周面は、先端円錐面21B1となり、該先端円錐面21B1の最前部は、全周に亘って平坦な環状の先端面21B2となっている。凹陥溝21Dは、内周面21Cに全周に亘って凹陥して形成され、その奥部側(後側)には、深溝状の係合凹部21D1が設けられている。
【0057】
第2の実施の形態によるシール部材22は、カバー部材21の凹陥溝21Dに取付けられることにより、シェーピングエアリング8とカバー部材21との間をシールするものである。シール部材22は、第1の実施の形態によるシール部材18と同様の樹脂材料を用いて形成されている。
【0058】
シール部材22は、基端が凹陥溝21Dの係合凹部21D1に取付けられる取付部22Aとなっている。一方、シール部材22の先端は、カバー部材21よりも前方に向けて延びたシールリップ部22Bとして形成されている。このシールリップ部22Bは、径方向の内向きに延びてシェーピングエアリング8の前リング部位10を形成する外周面10Cのシール面部10C3に当接する第1のリップ部22B1と、径方向の外向きに延びてカバー部材21の先端部位21Bの先端面21B2に当接する第2のリップ部22B2とを有している。
【0059】
ここで、シールリップ部22Bの第1のリップ部22B1は、縮径して前側に延びた先端に向け厚さ寸法が小さくなるように断面が楔状に形成されている。この薄肉な先端部22B3は、前リング部位10のシール面部10C3に押付け力をもって液密に密着している。一方、シールリップ部22Bの第2のリップ部22B2は、拡径して後側に延びた先端に向け厚さ寸法が小さくなるように断面が楔状に形成されている。この薄肉な先端部22B4は、先端部位21Bの先端面21B2に押付け力をもって液密に密着している。
【0060】
このように、第1のリップ部22B1の先端部22B3を前リング部位10の外周面10Cのシール面部10C3に密着させた状態では、シェーピングエアリング8とカバー部材21との間を、隙間を形成することなくシールすることができる。
【0061】
さらに、シールリップ部22Bは、第2のリップ部22B2の先端部22B4をカバー部材21の先端部位21Bの先端面21B2に密着させることができる。これにより、第2のリップ部22B2は、シール部材22とカバー部材21との間に隙間が形成されている場合でも、この隙間を塞ぐことができる。即ち、第2のリップ部22B2は、シール部材22とカバー部材21との間を、外部に開口する隙間を形成することなくシールすることができる。
【0062】
かくして、このように構成された第2の実施の形態でも、前述した第1の実施の形態とほぼ同様に、シールリップ部22Bの第1のリップ部22B1によりシェーピングエアリング8とカバー部材21との間を隙間なくシールすることができる。特に、第2の実施の形態では、シールリップ部22Bの第2のリップ部22B2は、カバー部材21の先端部位21Bの先端面21B2に当接することができる。これにより、第2のリップ部22B2を設けたことで、シール部材22とカバー部材21との間に洗浄液体が浸入するのを防止することができ、生産性や信頼性を向上することができる。
【0063】
次に、図8および図9は本発明の第3の実施の形態を示している。第3の実施の形態の特徴は、カバー部材の先端部位にシール部材を取付けるための調整具を設ける構成としたことにある。なお、第3の実施の形態では、前述した第1、第2の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0064】
図8図9において、第3の実施の形態によるカバー部材31は、ハウジング2、エアモータ3、シェーピングエアリング8等の外周側を取囲んで配置されている。カバー部材31は、例えば、第1の実施の形態によるカバー部材17と同様の樹脂材料を用いてほぼ円筒状に形成されている。カバー部材31は、軸方向の中間部から前側が前方に向けて縮径した円錐部31Aとなっている。円錐部31Aの先端部位31Bは、前リング部位10の先端面10Bよりも僅かに後退した位置まで延びている。
【0065】
カバー部材31の先端部位31Bの内周面31Cには、後述するシール部材32を取付けるための凹陥溝31Dが形成されている。また、先端部位31Bの外周面は、先端円錐面31B1となり、該先端円錐面31B1の最前部は、全周に亘って平坦な環状の先端面31B2となっている。凹陥溝31Dは、内周面31Cに全周に亘って凹陥して形成され、その奥部側(後側)には、深溝状の調整具収容溝31D1が設けられている。この調整具収容溝31D1には、円環状の調整具31Eが収容されている。
【0066】
調整具31Eは、内径側に向けて開口する係合凹部31E1を有している。この係合凹部31E1は、後述するシール部材32の取付部32Aが嵌合して取付けられるものである。ここで、調整具31Eは、係合凹部31E1の形状、大きさが異なるものを複数種類用意することにより、シール部材32の他にも様々なシール部材の取付部を取付けることができる。
【0067】
第3の実施の形態によるシール部材32は、カバー部材31の凹陥溝31Dに設けられた調整具31Eに取付けられている。これにより、シール部材32は、シェーピングエアリング8とカバー部材31との間をシールするものである。シール部材32は、第1の実施の形態によるシール部材18と同様の樹脂材料を用いて形成されている。
【0068】
シール部材32は、基端が調整具31Eの係合凹部31E1に取付けられる取付部32Aとなり、先端がカバー部材31よりも前方に向けて延びたシールリップ部32Bとして形成されている。このシールリップ部32Bは、第2の実施の形態によるシール部材22のシールリップ部22Bと同様に、第1のリップ部32B1、第2のリップ部32B2、先端部32B3および先端部32B4から形成されている。
【0069】
かくして、このように構成された第3の実施の形態でも、前述した第1、第2の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得ることができる。特に、第3の実施の形態では、カバー部材31の凹陥溝31Dには、調整具収容溝31D1を設け、この調整具収容溝31D1には、内径側に向けて開口する係合凹部31E1を備えた調整具31Eを収容する構成としている。これにより、調整具31Eとして、係合凹部31E1の形状、大きさが異なるものを複数種類用意することにより、形状が異なる様々なシール部材の取付部を取付けることができる。
【0070】
なお、第1の実施の形態では、各アシストエア噴出孔15は、第1のシェーピングエア通路12に接続した場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、各アシストエア噴出孔15は、第2のシェーピングエア通路14に接続する構成としてもよい。一方、各アシストエア噴出孔15は、各シェーピングエア通路12,14と独立した単独のエア通路と接続する構成としてもよい。さらに、各アシストエア噴出孔15を廃止する構成としてもよい。これらの構成は、他の実施の形態にも同様に適用することができる。
【0071】
第1の実施の形態では、回転霧化頭型塗装機1として、回転霧化頭7に供給される塗料に高電圧を直接的に印加する直接帯電式の静電塗装機を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば回転霧化頭7の外周位置に高電圧を放電する外部電極を有し、この外部電極からの放電によって回転霧化頭7から噴霧された塗料粒子に高電圧を印加する間接帯電式の静電塗装機に適用する構成としてもよい。さらに、本発明は、塗料に高電圧を印加することなく塗装を行う非静電塗装機にも適用することができる。これらの構成は、他の実施の形態にも同様に適用することができる。
【0072】
さらに、第3の実施の形態では、シェーピングエアリング8の前リング部位10の外周面10Cに当接する第1のリップ部32B1と、カバー部材31の先端部位31Bの先端面31B2に当接する第2のリップ部32B2とからなるシールリップ部32Bを有したシール部材32(第2の実施の形態によるシール部材22と同様)を設けている。この上で、カバー部材31には、凹陥溝31Dに調整具31Eを設け、この調整具31Eの係合凹部31E1にシール部材32の取付部32Aを取付けた場合を例示している。しかし、本発明はこれに限らず、例えば、第1の実施の形態によるシール部材18を、調整具を備えたカバー部材に取付ける構成としてもよい。
【符号の説明】
【0073】
1 回転霧化頭型塗装機
3 エアモータ
5 回転軸
6 フィードチューブ
7 回転霧化頭
7B カップ部位
8 シェーピングエアリング
10 前リング部位
10A 突出部位
10B 先端面
10C 外周面
10C3 シール面部
11 第1のシェーピングエア噴出孔
13 第2のシェーピングエア噴出孔
17,21,31 カバー部材
17C,21B,31B 先端部位
17D,21C,31C 内周面
17E,21D,31D 凹陥溝
18,22,32 シール部材
18A,22A,32A 取付部
18B,22B,32B シールリップ部
18B1,22B3,22B4,32B3,32B4 先端部
22B1,32B1 第1のリップ部
22B2,32B2 第2のリップ部
31E 調整具
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9