(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記椎体間脊椎移植片が、挿入端および、反対側の後端を有し、前記第一の骨ねじは、前記第一の骨ねじの前記近位端が、前記椎体間脊椎移植片の前記後端の方より、前記椎体間脊椎移植片の前記挿入端の方により近くなるように向くように、前記椎体間脊椎移植片にかみ合っている、請求項1記載の脊椎移植片装置。
前記第二の骨ねじが、前記第二の骨ねじの前記近位端が、前記椎体間脊椎移植片の前記後端の方より、前記椎体間脊椎移植片の前記挿入端の方により近くなるように向くように、前記椎体間脊椎移植片にかみ合っている、請求項2記載の脊椎移植片装置。
外表面を有する軸を有する第四の骨ねじをさらに含み、前記軸の前記外表面は、前記第二の椎体にかみ合うように構成されたねじ山を有し、前記第四の骨ねじは、先端を有する遠位端および、ヘッドを有する近位端を有し、前記第四の骨ねじは、前記近位端から前記遠位端に延びる長軸を有し、前記第四の骨ねじの前記先端は、前記椎体間脊椎移植片内に延びるように構成され、前記第四の骨ねじは、前記骨ねじが、後方アプローチから、前記患者の前記脊椎へ、前記椎体間脊椎移植片内へ挿入されたときに、前記第二の骨ねじの前記ヘッドが、前記第二の椎体の前記一つの面の後方になるような、前記先端から前記ヘッドまでの長さを有する、請求項1記載の脊椎移植片装置。
前記椎体間脊椎移植片が、前記第一の骨嵌合表面と前記第二の骨嵌合表面を通って、かつその間に延びる開口を有する、椎体間脊椎固定移植片である、請求項1記載の脊椎移植片装置。
前記第一の骨ねじが、カニューレ状であり、前記第一の骨ねじの前記遠位端に開口を有し、前記カニューレ状の第一の骨ねじは、そこを通ってかつ前記椎体間脊椎移植片の中への、骨用セメント、骨成長材料、鎮痛剤、および抗炎症剤の一つの、ガイドワイヤーに沿った挿入か、そこへの送達のうちの一つのために構成された、請求項1記載の脊椎移植片装置。
前記第一のカニューレ状の骨ねじを通って、前記椎体間脊椎移植片内への送達のために構成された、骨用セメント、骨成長材料、鎮痛剤、および抗炎症剤のうちの一つをさらに含む、請求項8記載の脊椎移植片装置。
前記椎体間脊椎移植片が、挿入端および、反対側の後端を有し、前記第一の骨ねじは、前記第一の骨ねじの前記近位端が、前記椎体間脊椎移植片の前記後端の方より、前記椎体間脊椎移植片の前記挿入端の方により近くなるように向くように、前記椎体間脊椎移植片にかみ合っており、前記第二の骨ねじは、前記第二の骨ねじの前記近位端が、前記椎体間脊椎移植片の前記後端の方より、前記椎体間脊椎移植片の前記挿入端の方により近くなるように向くように、前記椎体間脊椎移植片にかみ合っている、請求項11記載の脊椎移植片装置。
前記第一の骨ねじ、第二の骨ねじ、第三の骨ねじ、および第四の骨ねじの長さがそれぞれ、前記挿入端から前記反対の後端へ測った前記椎体間脊椎移植片の長さよりも長い、請求項11記載の脊椎移植片装置。
前記第一の骨ねじが、カニューレ状であり、前記第一の骨ねじの前記遠位端に開口を有し、前記カニューレ状の第一の骨ねじは、そこを通ってかつ前記椎体間脊椎移植片の中への、骨用セメント、骨成長材料、鎮痛剤、および抗炎症剤の一つの、ガイドワイヤーに沿った挿入か、そこへの送達のうちの一つのために構成され、かつ、前記第一のカニューレ状の骨ねじを通って、前記椎体間脊椎移植片内への送達のために構成された、骨用セメント、骨成長材料、鎮痛剤、および抗炎症剤のうちの一つをさらに含む、請求項11記載の脊椎移植片装置。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1A】患者の腹部内の患者の脊椎の一部、および、患者の後部、前部、右側部、左側部を示す図解である。
【
図1B】
図1Aに示された患者の腹部内にある、
図1Aに示された、脊椎の部分を示す、上面図である。
【
図1C】
図1Aに示された、脊椎の部分の上面透視図であり、
図1Aに示された患者の腹部の部分を示している。
【
図1CC】患者の脊椎の全長の上面透視図であり、
図1Aに示された、患者の腹部の部分を示している。
【
図1CCC】患者の脊椎の全長のもう一つの上面透視図であり、
図1Aに示された、患者の腹部の部分を示している。
【
図1D】
図1Aに示された患者の脊椎の部分の上面透視図であり、
図1Aに示された、患者の腹部の部分、後方アプローチを用い脊椎の部分にアクセスするための、患者の後部にある二つの切開、および側方アプローチまたは斜めアプローチを用い脊椎の部分にアクセスするための患者の左側部の一つの切開を示している。
【
図1E】
図1Aに示された、脊椎の部分の上面透視図であり、
図1Aに示された患者の腹部の部分、
図1Dに示された第一および第二の切開、
図1Dに示された第三の切開、後方アプローチを用いて、第一の切開を通って延び、第一の椎体にかみ合う第一の装置、後方アプローチを用いて、第二の切開を通って延び、第一の椎体にかみ合う第二の装置、後方アプローチを用いて、第二の切開を通って延び、第二の椎体にかみ合う第三の装置、側方アプローチを用いて、第三の切開を通って延び、第一の椎体にかみ合う第四の装置、および側方アプローチを用いて、第三の切開を通って延び、第二の椎体にかみ合う第五の装置を示している。
【
図1F】
図1Aに示された、脊椎の部分の上面透視図であり、
図1Aに示された患者の腹部の部分、
図1Dに示された第一および第二の切開、
図1Dに示された第三の切開、後方アプローチを用いて、第一の切開を通って延び、第一の椎体にかみ合う、
図1Eに示された第一の装置、後方アプローチを用いて、第二の切開を通って延び、第一の椎体にかみ合う、
図1Eに示された第二の装置、後方アプローチを用いて、第二の切開を通って延び、第二の椎体にかみ合う、
図1Eに示された第三の装置、側方アプローチを用いて、第三の切開を通って延び、第一の椎体にかみ合う、
図1Eに示された第四の装置、側方アプローチを用いて、第三の切開を通って延び、第二の椎体にかみ合う、
図1Eに示された第五の装置、および後方アプローチを用いて、第一の切開を通って延び、第二の椎体にかみ合う第六の装置を示している。
【
図1G】
図1Aに示された、脊椎の部分の側面透視図であり、
図1Aに示された患者の腹部の部分、
図1Dに示された第一および第二の切開、
図1Dに示された第三の切開、後方アプローチを用いて、第一の切開を通って延び、第一の椎体にかみ合う、
図1Eに示された第一の装置、後方アプローチを用いて、第二の切開を通って延び、第一の椎体にかみ合う、
図1Eに示された第二の装置、後方アプローチを用いて、第二の切開を通って延び、第二の椎体にかみ合う、
図1Eに示された第三の装置、側方アプローチを用いて、第三の切開を通って延び、第一の椎体にかみ合う、
図1Eに示された第四の装置、側方アプローチを用いて、第三の切開を通って延び、第二の椎体にかみ合う、
図1Eに示された第五の装置、および後方アプローチを用いて、第一の切開を通って延び、第二の椎体にかみ合う、
図1Fに示された第六の装置を示している。
【
図1H】
図1Aに示された、脊椎の部分の側面透視図であり、
図1Aに示された患者の腹部の部分、
図1Dに示された第一および第二の切開、
図1Dに示された第三の切開、後方アプローチを用いて、第一の切開を通って延び、第一の椎体にかみ合う、
図1Eに示された第一の装置、後方アプローチを用いて、第二の切開を通って延び、第一の椎体にかみ合う、
図1Eに示された第二の装置、後方アプローチを用いて、第二の切開を通って延び、第二の椎体にかみ合う、
図1Eに示された第三の装置、および後方アプローチを用いて、第一の切開を通って延び、第二の椎体にかみ合う、
図1Fに示された第六の装置を示しており、
図1Eに示された第四の装置および
図1Eに示された第五の装置は、第一の椎体および第二の椎体から第三の切開を通って取り除かれている。
【
図1I】
図1Aに示された、脊椎の部分の側面図であり、
図1Aに示された患者の腹部、後方アプローチを用いて、第二の切開を通って延び、第一の椎体にかみ合う、
図1Eに示された第二の装置、後方アプローチを用いて、第二の切開を通って延び、第二の椎体にかみ合う、
図1Eに示された第三の装置、および第一の椎体と第二の椎体の間に配置された椎体間移植片を示している。
【
図1J】
図1Aに示された患者の腹部の上面図であり、
図1Eに示された第一の装置が、後方アプローチを用いて、第一の切開を通って挿入され、第一の椎体にかみ合っており、かつ、
図1Fに示された第六の装置が、後方アプローチを用いて、第一の切開を通って挿入され、第二の椎体にかみ合っている、患者の腹部の配置を示している。
【
図1K】
図1Aに示された患者の腹部の上面図であり、
図1Eに示された第一の装置が、後方アプローチを用いて、第一の切開を通って挿入され、第一の椎体にかみ合っており、
図1Eに示された第二の装置が、後方アプローチを用いて、第二の切開を通って挿入され、第一の椎体にかみ合っており、
図1Eに示された第三の装置が、後方アプローチを用いて、第二の切開を通って挿入され、第二の椎体にかみ合っており、かつ
図1Fに示された第六の装置が、後方アプローチを用いて、第一の切開を通って挿入され、第二の椎体にかみ合っている、患者の腹部の配置を示している。
【
図1L】
図1Aに示された患者の腹部の部分断面上面図であり、
図1Eに示された第一の装置が、後方アプローチを用いて、第一の切開を通って挿入され、第一の椎体にかみ合っており、
図1Eに示された第二の装置が、後方アプローチを用いて、第二の切開を通って挿入され、第一の椎体にかみ合っており、
図1Eに示された第三の装置が、後方アプローチを用いて、第二の切開を通って挿入され、第二の椎体にかみ合っており、
図1Eに示された第四の装置が、側方アプローチを用いて、第三の切開を通って挿入され、第一の椎体にかみ合っており、
図1Eに示された第五の装置が、側方アプローチを用いて、第三の切開を通って挿入され、第二の椎体にかみ合っており、かつ
図1Fに示された第六の装置が、後方アプローチを用いて、第一の切開を通って挿入され、第二の椎体にかみ合っている、患者の腹部の配置を示している。
【
図1M】
図1Aに示された、脊椎の部分の上面透視図であり、
図1Aに示された患者の腹部の部分、
図1Dに示された第一および第二の切開、
図1Dに示された第三の切開、後方アプローチを用いて、第一の切開を通って延び、第一の椎体にかみ合う、
図1Eに示された第一の装置、後方アプローチを用いて、第二の切開を通って延び、第一の椎体にかみ合う、
図1Eに示された第二の装置、後方アプローチを用いて、第二の切開を通って延び、第二の椎体にかみ合う、
図1Eに示された第三の装置、側方アプローチを用いて、第三の切開を通って延び、第一の椎体にかみ合う、
図1Eに示された第四の装置、側方アプローチを用いて、第三の切開を通って延び、第二の椎体にかみ合う、
図1Eに示された第五の装置、および後方アプローチを用いて、第一の切開を通って延び、第二の椎体にかみ合う、
図1Fに示された第六の装置を示しており、ここで、第一、第二、第三、第四、第五、および第六の装置は、シュタインマンピンである。
【
図1N】
図1Aに示された、脊椎の部分の側面透視図であり、
図1Aに示された患者の腹部の部分、
図1Dに示された第一および第二の切開、
図1Dに示された第三の切開、後方アプローチを用いて、第一の切開を通って延び、第一の椎体にかみ合う、
図1Eに示された第一の装置、後方アプローチを用いて、第二の切開を通って延び、第一の椎体にかみ合う、
図1Eに示された第二の装置、後方アプローチを用いて、第二の切開を通って延び、第二の椎体にかみ合う、
図1Eに示された第三の装置、側方アプローチを用いて、第三の切開を通って延び、第一の椎体にかみ合う、
図1Eに示された第四の装置、側方アプローチを用いて、第三の切開を通って延び、第二の椎体にかみ合う、
図1Eに示された第五の装置、および後方アプローチを用いて、第一の切開を通って延び、第二の椎体にかみ合う、
図1Fに示された第六の装置を示している。
【
図1O】
図1Aに示された、脊椎の部分の側面図であり、
図1Aに示された患者の腹部の部分、後方アプローチを用いて、第二の切開を通って延び、第一の椎体にかみ合う、
図1Eに示された第二の装置、後方アプローチを用いて、第二の切開を通って延び、第二の椎体にかみ合う、
図1Eに示された第三の装置、および第一の椎体と第二の椎体の間に配置された椎体間移植片を示している。
【
図1P】
図1Aに示された患者の腹部の上面図であり、
図1Eに示された第一の装置が、後方アプローチを用いて、第一の切開を通って挿入され、第一の椎体にかみ合っており、
図1Eに示された第二の装置が、後方アプローチを用いて、第二の切開を通って挿入され、第一の椎体にかみ合っており、
図1Eに示された第三の装置が、後方アプローチを用いて、第二の切開を通って挿入され、第二の椎体にかみ合っており、
図1Eに示された第四の装置が、側方アプローチを用いて、第三の切開を通って挿入され、第一の椎体にかみ合っており、
図1Eに示された第五の装置が、側方アプローチを用いて、第三の切開を通って挿入され、第二の椎体にかみ合っており、かつ
図1Fに示された第六の装置が、後方アプローチを用いて、第一の切開を通って挿入され、第二の椎体にかみ合っている、患者の腹部の配置を示している。
【
図1Q】
図1Aに示された、脊椎の部分の上面透視図であり、
図1Aに示された患者の腹部の部分、
図1Dに示された第一および第二の切開、
図1Dに示された第三の切開、後方アプローチを用いて、第二の切開を通って延び、第一の椎体にかみ合う、
図1Eに示された第二の装置、後方アプローチを用いて、第二の切開を通って延び、第二の椎体にかみ合う、
図1Eに示された第三の装置、および後方アプローチを用いて、第一の切開を通って延び、第二の椎体にかみ合う、
図1Fに示された第六の装置を示しており、ここで、第六の装置は、ナビゲーションツールを用いて、所定の位置に導かれている。
【
図2A】後方アプローチを用いて、第一の切開を通って挿入され、椎体にかみ合う第一の装置、および側方アプローチを用いて、第二の切開を通って挿入され、椎体にかみ合う第二の装置を含む、患者の椎体の部分断面上面図であり、ここで第一の装置と第二の装置は、それぞれ同じ平面内にある骨ねじであり、かつ第一の装置は第二の装置から間隔が離れている。
【
図2B】後方アプローチを用いて、第一の切開を通って挿入され、椎体にかみ合う、
図2Aに示された第一の装置、側方アプローチを用いて、第二の切開を通って挿入され、椎体にかみ合う第二の装置、および後方アプローチを用いて、第一の切開を通って挿入され、椎体にかみ合う第三の装置を含む、
図2Aに示された椎体の部分断面上面図であり、ここで第二の装置と第三の装置は、それぞれ同じ平面内にある骨ねじであり、かつ第二の装置は第一の装置および第三の装置とかみ合っている。
【
図2C】後方アプローチを用いて、第一の切開を通って挿入され、椎体にかみ合う、
図2Aに示された第一の装置、および側方アプローチを用いて、第二の切開を通って挿入され、椎体および第一の装置にかみ合う、
図2Bに示された第二の装置を含む、
図2Aに示された椎体の部分断面上面図であり、ここで第一の装置と第二の装置は、それぞれ同じ平面内にあり、かつ
図2Bに示された第三の装置は椎体から取り除かれている。
【
図2D】後方アプローチを用いて、第一の切開を通って挿入され、椎体にかみ合う第一の装置、および側方アプローチを用いて、第二の切開を通って挿入され、椎体にかみ合う第二の装置を含む、
図2Aに示された椎体の部分断面上面図であり、ここで第一の装置と第二の装置は、カニューレ状の骨ねじであり、かつ第一の装置は第二の装置から間隔が離れている。
【
図2E】後方アプローチを用いて、第一の切開を通って挿入され、椎体にかみ合う第一の装置、および側方アプローチを用いて、第二の切開を通って挿入され、椎体および第一の装置にかみ合う第二の装置を含む、
図2Aに示された椎体の部分断面上面図であり、ここで第一の装置は、第二の装置より長さが長い。
【
図2F】後方アプローチを用いて、第一の切開を通って挿入され、椎体にかみ合う第一の装置、および側方アプローチを用いて、第二の切開を通って挿入され、椎体および第一の装置にかみ合う第二の装置を含む、
図2Aに示された椎体の部分断面上面図であり、ここで第二の装置は、第一の装置より長さが長い。
【
図2G】後方アプローチを用いて、第一の切開を通って挿入され、椎体にかみ合う第一の装置、後方アプローチを用いて、第一の切開を通って挿入され、椎体にかみ合う第二の装置、および側方アプローチを用いて、第二の切開を通って挿入され、椎体にかみ合う第三の装置を含む、椎体の部分的に幻像の上面透視図であり、ここで第一の装置と第二の装置の少なくとも一つは、第一の平面にあり、かつ第三の装置は第一の平面と異なる第二の平面にある。
【
図2H】後方アプローチを用いて、第一の切開を通って挿入され、椎体にかみ合う、
図2Gに示された第一の装置、後方アプローチを用いて、第一の切開を通って挿入され、椎体にかみ合う、
図2Gに示された第二の装置、および側方アプローチを用いて、第二の切開を通って挿入され、椎体にかみ合う、
図2Gに示された第三の装置を含む、椎体の部分的に幻像の側面透視図であり、ここで第一の装置と第二の装置の少なくとも一つは、第一の平面にあり、かつ第三の装置は第一の平面と異なる第二の平面にある。
【
図2I】後方アプローチを用いて、第一の切開を通って挿入され、椎体にかみ合う、
図2Gに示された第一の装置、後方アプローチを用いて、第一の切開を通って挿入され、椎体にかみ合う、
図2Gに示された第二の装置、および側方アプローチを用いて、第二の切開を通って挿入され、椎体にかみ合う、
図2Gに示された第三の装置を含む、椎体の部分的に幻像の側面図であり、ここで第一の装置と第二の装置の少なくとも一つは、第一の平面にあり、かつ第三の装置は第一の平面と異なる第二の平面にある。
【
図2J】患者の中腰部からアクセスされ、かつ後方アプローチを伴う低侵襲性側方椎体間固定(Minimally Invasive Lateral Interbody Fusion)処置を用いて、第一の切開を通って挿入され、椎体にかみ合う、第一の装置を含む、椎体の部分的に幻像の上面透視図である。
【
図2K】患者の中腰部からアクセスされ、かつ後方アプローチを伴う低侵襲性側方椎体間固定処置を用いて、第一の切開を通って挿入され、椎体にかみ合う、
図2Jに示された第一の装置を含む、
図2Jに示された椎体の部分的に幻像の側面図である。
【
図2L】患者の中腰部からアクセスされ、かつ後方アプローチを伴う低侵襲性側方椎体間固定処置を用いて、第一の切開を通って挿入され、椎体にかみ合う、第一の装置を含む、椎体の部分的に幻像の上面透視図である。
【
図2M】患者の中腰部からアクセスされ、かつ後方アプローチを伴う低侵襲性側方椎体間固定処置を用いて、第一の切開を通って挿入され、椎体にかみ合う、
図2Lに示された第一の装置を含む、
図2Lに示された椎体の部分的に幻像の側面図である。
【
図3A】第一の装置が第一の椎体を通って、第一の椎体と第二の椎体の間の空間に延びるように、後方アプローチを用いて、第一の切開を通って延びる第一の装置、および側方アプローチを用いて、第二の切開を通って延び、第一の装置が第二の装置とかみ合い、第一の装置の先端が、第二の装置の後方になるように、第一の椎体および第二の椎体の間の空間に第二の装置を配置する第二の装置を有する、第一の椎体および第二の椎体の部分的に幻像の上面透視図である。
【
図3B】後方アプローチを用いて、第一の装置が第一の椎体を通って、第一の椎体と第二の椎体の間の空間に延びるように、第一の切開を通って延びる、
図3Aに示された第一の装置、および側方アプローチを用いて、第二の切開を通って延び、第一の装置が第二の装置とかみ合い、第一の装置の先端が、第二の装置の後方になるように、第一の椎体および第二の椎体の間の空間に第二の装置を配置する、
図3Aに示された第二の装置を有する、
図3Aに示された第一の椎体および第二の椎体の部分的に幻像の側面図である。
【
図3C】後方アプローチを用いて、第一の装置が第一の椎体を通って、第一の椎体と第二の椎体の間の空間に延びるように、第一の切開を通って延びる、
図3Aに示された第一の装置、および側方アプローチを用いて、第二の切開を通って延び、第一の装置が第二の装置とかみ合い、第一の装置の先端が、第二の装置の後方になるように、第一の椎体および第二の椎体の間の空間に第二の装置を配置する、
図3Aに示された第二の装置を有する、
図3Aに示された第一の椎体および第二の椎体の部分的に幻像の上面図である。
【
図3D】後方アプローチを用いて、第一の装置が第一の椎体を通って、第一の椎体と第二の椎体の間の空間に延びるように、第一の切開を通って延びる第一の装置、および側方アプローチを用いて、第二の切開を通って延び、第一の装置の先端が、第二の装置内に配置され、かつ第一の装置のヘッドが第一の椎体の一面の後方になるように、第一の椎体および第二の椎体の間の空間に第二の装置を配置する、第二の装置を有する、第一の椎体および第二の椎体の部分的に幻像の上面透視図である。
【
図3E】後方アプローチを用いて、第一の装置が第一の椎体を通って、第一の椎体と第二の椎体の間の空間に延びるように、第一の切開を通って延びる、
図3Dに示された第一の装置、および側方アプローチを用いて、第二の切開を通って延び、第一の装置の先端が、第二の装置内に配置され、かつ第一の装置のヘッドが第一の椎体の一面の後方になるように、第一の椎体および第二の椎体の間の空間に第二の装置を配置する、
図3Dに示された第二の装置を有する、
図3Dに示された第一の椎体および第二の椎体の部分的に幻像の側面図である。
【
図3F】後方アプローチを用いて、第一の装置が第一の椎体を通って、第一の椎体と第二の椎体の間の空間に延びるように、第一の切開を通って延びる、
図3Dに示された第一の装置、および側方アプローチを用いて、第二の切開を通って延び、第一の装置の先端が、第二の装置内に配置され、かつ第一の装置のヘッドが第一の椎体の一面の後方になるように、第一の椎体および第二の椎体の間の空間に第二の装置を配置する、
図3Dに示された第二の装置を有する、
図3Dに示された第一の椎体および第二の椎体の部分的に幻像の上面図である。
【
図3G】後方アプローチを用いて、第一の装置が第一の椎体を通って、第一の椎体と第二の椎体の間の空間に延びるように、第一の切開を通って延びる第一の装置、および側方アプローチを用いて、第二の切開を通って延び、第一の装置の先端が、第二の装置内に配置され、かつ第一の装置のヘッドが第一の椎体の一面の後方になるように、第一の椎体および第二の椎体の間の空間に第二の装置を配置する第二の装置を有する、第一の椎体および第二の椎体の部分的に幻像の上面透視図であり、ここで、第一の装置は、カニューレ状の骨ねじであり、かつ第二の装置は、椎体間移植片である。
【
図3H】後方アプローチを用いて、第一の装置が第一の椎体を通って、第一の椎体と第二の椎体の間の空間に延びるように、第一の切開を通って延びる、
図3Gに示された第一の装置、および側方アプローチを用いて、第二の切開を通って延び、第一の装置の先端が、第二の装置内に配置され、かつ第一の装置のヘッドが第一の椎体の一面の後方になるように、第一の椎体および第二の椎体の間の空間に第二の装置を配置する、
図3Gに示された第二の装置を有する、
図3Gに示された第一の椎体および第二の椎体の部分的に幻像の側面図であり、ここで、第一の装置は、カニューレ状の骨ねじであり、かつ第二の装置は、椎体間移植片である。
【
図3I】後方アプローチを用いて、第一の装置が第一の椎体を通って、第一の椎体と第二の椎体の間の空間に延びるように、第一の切開を通って延びる、
図3Gに示された第一の装置、および側方アプローチを用いて、第二の切開を通って延び、第一の装置の先端が、第二の装置内に配置され、かつ第一の装置のヘッドが第一の椎体の一面の後方になるように、第一の椎体および第二の椎体の間の空間に第二の装置を配置する、
図3Gに示された第二の装置を有する、
図3Gに示された第一の椎体および第二の椎体の部分的に幻像の上面図であり、ここで、第一の装置は、カニューレ状の骨ねじであり、かつ第二の装置は、椎体間移植片である。
【
図3J】後方アプローチを用いて、第一の装置が第一の椎体を通って、第一の椎体と第二の椎体の間の空間に延びるように、第一の切開を通って延びる第一の装置、および側方アプローチを用いて、第二の切開を通って延び、第一の装置が、第二の装置にかみ合い、かつ第一の装置の先端が第二の装置の前方になるように、第一の椎体および第二の椎体の間の空間に第二の装置を配置する、第二の装置を有する、第一の椎体および第二の椎体の部分的に幻像の上面透視図である。
【
図3K】後方アプローチを用いて、第一の装置が第一の椎体を通って、第一の椎体と第二の椎体の間の空間に延びるように、第一の切開を通って延びる、
図3Jに示された第一の装置、および側方アプローチを用いて、第二の切開を通って延び、第一の装置が、第二の装置にかみ合い、かつ第一の装置の先端が第二の装置の前方になるように、第一の椎体および第二の椎体の間の空間に第二の装置を配置する、
図3Jに示された第二の装置を有する、
図3Jに示された第一の椎体および第二の椎体の部分的に幻像の側面図である。
【
図3L】後方アプローチを用いて、第一の装置が第一の椎体を通って、第一の椎体と第二の椎体の間の空間に延びるように、第一の切開を通って延びる、
図3Jに示された第一の装置、および側方アプローチを用いて、第二の切開を通って延び、第一の装置が、第二の装置にかみ合い、かつ第一の装置の先端が第二の装置の前方になるように、第一の椎体および第二の椎体の間の空間に第二の装置を配置する、
図3Jに示された第二の装置を有する、
図3Jに示された第一の椎体および第二の椎体の部分的に幻像の上面図である。
【
図3M】後方アプローチを用いて、第一の装置が第一の椎体を通って、第一の椎体と第二の椎体の間の空間に延びるように、第一の外科的経路に沿って延びる第一の装置、側方アプローチを用いて、第二の外科的経路に沿って延び、第二の装置が第一の装置にかみ合うように、第一の椎体および第二の椎体の間の空間に第二の装置を配置する第二の装置、後方アプローチを用いて、第三の装置が第一の椎体を通って、第二の装置に接触するまで延びるように、第三の外科的経路に沿って延びる第三の装置、後方アプローチを用いて、第四の装置が第二の椎体を通って、第二の装置内に延びるように、第四の外科的経路に沿って延びる第四の装置、および後方アプローチを用いて、第五の装置が第二の椎体を通って、第二の装置内に延びるように、第五の外科的経路に沿って延びる第五の装置を有する、第一の椎体および第二の椎体の部分的に幻像の上面透視図である。
【
図3N】後方アプローチを用いて、第一の装置が第一の椎体を通って、第一の椎体と第二の椎体の間の空間に延びるように、第一の外科的経路に沿って延びる、
図3Mに示された第一の装置、側方アプローチを用いて、第二の外科的経路に沿って延び、第二の装置が第一の装置にかみ合うように、第一の椎体および第二の椎体の間の空間に第二の装置を配置する、
図3Mに示された第二の装置、後方アプローチを用いて、第三の装置が第一の椎体を通って、第二の装置に接触するまで延びるように、第三の外科的経路に沿って延びる、
図3Mに示された第三の装置、後方アプローチを用いて、第四の装置が第二の椎体を通って、第二の装置内に延びるように、第四の外科的経路に沿って延びる、
図3Mに示された第四の装置、および後方アプローチを用いて、第五の装置が第二の椎体を通って、第二の装置内に延びるように、第五の外科的経路に沿って延びる、
図3Mに示された第五の装置を有する、
図3Mに示された第一の椎体および第二の椎体の部分的に幻像の側面図である。
【
図3O】後方アプローチを用いて、第一の装置が第一の椎体を通って、第一の椎体と第二の椎体の間の空間に延びるように、第一の外科的経路に沿って延びる、
図3Mに示された第一の装置、側方アプローチを用いて、第二の外科的経路に沿って延び、第二の装置が第一の装置にかみ合うように、第一の椎体および第二の椎体の間の空間に第二の装置を配置する、
図3Mに示された第二の装置、後方アプローチを用いて、第三の装置が第一の椎体を通って、第二の装置に接触するまで延びるように、第三の外科的経路に沿って延びる、
図3Mに示された第三の装置、後方アプローチを用いて、第四の装置が第二の椎体を通って、第二の装置内に延びるように、第四の外科的経路に沿って延びる、
図3Mに示された第四の装置、および後方アプローチを用いて、第五の装置が第二の椎体を通って、第二の装置内に延びるように、第五の外科的経路に沿って延びる、
図3Mに示された第五の装置を有する、
図3Mに示された第一の椎体および第二の椎体の部分的に幻像の上面図である。
【
図3P】
図3Mに示された第一の椎体および第二の椎体の拡大された部分的に幻像の上面図であり、
図3Mに示された第一、第二、第三、第四、および第五の装置のそれぞれの相対的方向および位置を示している。
【
図3Q】
図3Mに示された第一の椎体および第二の椎体の拡大された部分的に幻像の上面透視図であり、
図3Mに示された第一、第二、第三、第四、および第五の装置のそれぞれの相対的方向および位置を示している。
【
図3R】
図3Mに示された第一の椎体および第二の椎体の拡大された部分的に幻像の側面透視図であり、
図3Mに示された第一、第二、第三、第四、および第五の装置のそれぞれの相対的方向および位置を示している。
【
図3S】
図3Mに示された第一の椎体および第二の椎体の拡大された部分的に幻像の側面図であり、
図3Mに示された第一、第二、第三、第四、および第五の装置のそれぞれの相対的方向および位置を示している。
【
図4A】後方アプローチを用いて、第一の装置が第一の椎体を通って、第二の椎体内に延びるように、第一の切開を通って延びる第一の装置、および側方アプローチを用いて、第二の切開を通って延び、第一の椎体および第二の椎体の間の空間に第二の装置を配置する第二の装置を有する、第一の椎体および第二の椎体の部分的に幻像の上面透視図である。
【
図4B】後方アプローチを用いて、第一の装置が第一の椎体を通って、第二の椎体内に延びるように、第一の切開を通って延びる、
図4Aに示された第一の装置、および側方アプローチを用いて、第二の切開を通って延び、第一の椎体および第二の椎体の間の空間に第二の装置を配置する、
図4Aに示された第二の装置を有する、
図4Aに示された第一の椎体および第二の椎体の部分的に幻像の側面図である。
【
図4C】後方アプローチを用いて、第一の装置が第一の椎体を通って、第二の椎体内に延びるように、第一の切開を通って延びる、
図4Aに示された第一の装置、および側方アプローチを用いて、第二の切開を通って延び、第一の椎体および第二の椎体の間の空間に第二の装置を配置する、
図4Aに示された第二の装置を有する、
図4Aに示された第一の椎体および第二の椎体の部分的に幻像の上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
開示された方法の例示的な実施形態は、筋骨格障害の治療のための方法および、より詳細には、脊椎を治療するための方法に関して議論される。本明細書に記載された種々の実施形態もまた、これに限られないが、整形外科、心臓、耳鼻科、および胃腸を含み得る、他の体のシステムまたは構造の治療において、複数の外科的経路を確立するのに有用であり得ることが理解されるべきである。いくつかの実施形態において、背骨を治療するための方法は、例えば、前外側椎体間固定術(antero−lateral interbody fusion:ALIF)、前方侵入椎体間固定術(oblique lateral interbody fusion:OLIF)、正中椎体間固定術(midline interbody fusion:MIDLIF)、および/または正側椎体間固定術(direct lateral interbody fusion:DLIF)を含む。
【0018】
一つの実施形態において、それぞれ、異なる挿入経路を通って配置され、患者の脊椎の少なくとも一部分に同時にアクセスする、椎体間移植片および機器が提供される。本開示は、本開示の一部を形成する添付の図面と共に、下記の実施形態の詳細な説明を参照してより容易に理解され得る。本出願は、本明細書に記載および/または示された特定の装置、方法、状態または変数に限定されるものでなく、本明細書で使用される用語法は、例のみによって特定の実施形態を述べるためのものであり、限定することを意図するものではないことが理解されるべきである。また、本明細書および添付の特許請求の範囲に使用される、単数形の「一つの(a)」、「一つの(an)」、および「その(the)」は、複数を含み、特定の数値の参照は、文脈が他を明確に記載しない限り、少なくとも、その特定の値を含む。範囲は、本明細書においては、「約」または「およそ」一つの特定の値から、および/または、「約」または「およそ」もう一つの特定の値まで、と表現され得る。そのような範囲が表現されるとき、もう一つの実施形態は、その一つの特定の値から、および/または、その別の特定の値まで、を含む。同様に、「約」が前につくことによって、値が近似値として表現されるとき、その特定の値は、もう一つの実施形態を形成すると理解されるであろう。すべての空間的参照、例えば、水平、垂直、頂部、上部、下部、底部、左、および右等は、説明のみが目的であり、開示の範囲内で変化し得ることも理解される。例えば、「上部(upper)」および「下部(lower)」なる参照は、相対的なものであって、お互いの関連のみに使われ、必ずしも「優れている(superior)」および「劣っている(inferior)」という意味ではない。
【0019】
さらに、本明細書および添付の特許請求の範囲に使用される、疾患または状態を「治療する(treating)」または疾患または状態の「治療(treatment)」は、患者(正常な人間、若しくは正常でない人間、または他の哺乳類)に一つまたは複数の薬を投与すること、移植可能な装置を使用すること、および/または、例えば、膨らんだ椎間板またはヘルニア椎間板および/または骨棘を取り除くのに使用される、顕微的椎間板切除術用機器のような、疾患を治療する機器を使用することを含み得る処置を、疾患または状態の兆候または症状を緩和しようとして行うこと指す。緩和は、疾患または状態の兆候または症状の出現に先立って行われてよく、それらの出現の後に行われてもよい。したがって、治療することまたは治療は、疾患または望ましくない状態を予防すること(preventing)または予防(prevention)(例えば、疾患が、疾患にかかりやすいが、まだその疾患であると診断されていない患者に起こることを予防すること)を含む。また、治療することまたは治療は、兆候または症状の必ずしも完全な緩和を要求するものでなく、完治を要求するものでなく、特に、患者にわずかな効果のみを有する処置を含む。治療は、疾患の発達を止める等の、疾患を阻害することを含み得、また、疾患の後退を起こす等の、疾患を和らげることを含み得る。例えば、治療は、急性または慢性の炎症を減らすこと、痛みを緩和し、新しい靱帯、骨、および他の組織の再生を抑えたり促進したりすること、外科手術の付属として、および/またはいかなる修復処置を含み得る。また、明細書および添付の特許請求の範囲で使用される、「組織」なる用語は、特に他を指していない限り、軟部組織、靱帯、腱、軟骨組織、および/または骨を含む。
【0020】
以下の議論は、外科的システムおよび、本開示の原則に従って、外科的システムを使用する関連する方法の記載を含む。代替的な実施形態も開示される。添付の図面に説明される本開示の例示的実施形態が詳細に参照される。
図1〜
図4Cを見ると、例えば、脊椎インプラントシステム10等の、外科的システムの要素が説明されている。
【0021】
脊椎インプラントシステム10の要素は、特定の適用および/または医療従事者の好みに基づき、金属、合成樹脂、セラミック、および骨材料、ならびに/またはその複合体を含む、医療装置に好適な、生物学的に許容できる材料から形成され得る。例えば、脊椎インプラントシステム10の要素は、個別にまたは集団的に、ステンレス鋼合金、商業的に純粋なチタン、チタン合金、グレード5チタン、超弾性チタン合金、コバルトクロム合金、ステンレス鋼合金、超弾性金属合金(例えば、ニチノール、豊通マテリアル株式会社により製造されたGUMMETAL(登録商標)等の、超塑性金属)、リン酸カルシウム(例えば、Biologix Inc.により製造されたSKELITE(商標))等のセラミックおよびその複合体、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエーテルケトンケトン(PEKK)およびポリエーテルケトン(PEK)を含むポリアリールエーテルケトン(PAEK)等の熱可塑性プラスチック、炭素−PEEK複合体、PEEK−BaSO4重合体ゴム、ポリエチレンテレフタレート(PET)、繊維、シリコン、ポリウレタン、シリコン−ポリウレタン共重合体、重合体ゴム、ポリオレフィンゴム、ヒドロゲル、半硬質材料および硬質材料、弾性体、ゴム、熱可塑性弾性体、熱硬化性弾性体、弾性体複合体、ポリフェニレン、ポリアミド、ポリイミド、ポリエーテルイミド、ポリエチレン、エポキシを含む硬質重合体、自家移植片、同種移植片、異種移植片、または遺伝子組み換え皮質骨および/若しくは皮質海綿骨を含む骨材料、および、組織成長因子または組織分化因子、例えば、金属とカルシウムベースのセラミックの複合体、PEEKとカルシウムベースのセラミックの複合体、吸収性ポリマーとPEEKの複合体のような部分的に吸収性の材料、例えば、ヒドロキシアパタイト(hydroxyapatite:HA)、コーララインHA、二相性リン酸カルシウム、リン酸三カルシウム、またはフルオロアパタイトのようなリン酸カルシウム、リン酸三カルシウム(tri−calcium phosphate:TCP)、HA−TCP、硫酸カルシウムのようなカルシウムベースのセラミックのような完全な吸収性材料、またはポリアエチド(polyaetide)、ポリグリコライド、ポリチロシンカーボネート、ポリカルオプラエトヘ(polycaroplaetohe)およびそれらの組み合わせのような他の吸収性ポリマー、生体適合性セラミック、ミネラル化コラーゲン、生体活性ガラス、多孔質金属、骨粒子、骨繊維、細骨片、BMP−2、BMP−4、BMP−7、rhBMP−2、またはrhBMP−7のような骨形成タンパク質(bone morphogenetic protein:BMP)、脱灰骨基質(DBM)、形質転換増殖因子(TGF、例えば、TGF−β)、骨芽細胞、成長および分化因子(GDF)、インスリン様成長因子1、血小板由来成長因子、線維芽細胞増殖因子、またはそれらの組み合わせのような材料から形成され得る。
【0022】
脊椎インプラントシステム10の種々の要素は、強度、合成、弾性、順応性、生体力学的性能、耐久性、および放射線透過性または好みの画像化のような種々の望ましい性質を達成するために、上記材料を含む材料の複合体を含み得る。脊椎インプラントシステム10の要素はまた、個別的にまたは集団的に、上述の材料の二つ以上の組み合わせ(例えば、種々のPEEK椎体間移植片が選択的に多孔質チタンでコーティングされ得る)のような、混成材料から形成され得る。脊椎インプラントシステム10の要素は、本明細書に記載されるように、モノリシックに形成され得、一体的に接続され得、または締め付け要素および/または機器を含み得る。
【0023】
脊椎インプラントシステム10は、例えば、完全切開外科的処置、経皮的技術を含む低侵襲処置、および、例えば、少なくとも一つの椎体間移植片のような機器および/または移植片を、例えば、椎骨Vを含む脊椎を含む、患者の対象の体B内の外科的サイトに送達および導入するための小切開外科的技術に使用される。いくつかの実施形態では、移植片は、例えば、ピン、骨固定具、脊椎ロッド、コネクターおよび/またはプレートのような、脊椎構成物を含み得る。
【0024】
図1Aに示されるように、体Bは、後方部分P、前方部分A、および後方部分Pおよび前方部分Aの間に、相対する右側方部分RLおよび左側方部分LLを含む。システム10の機器および/または移植片は、患者に、後方アプローチ、前方アプローチ、右側方アプローチ、左側方アプローチ、またはそれらの組み合わせを用いて、導入され得る。後方アプローチは、少なくとも一つの椎骨Vに、例えば、後方部分P等の、患者の背中を通ってアクセスすることを含む。前方アプローチは、少なくとも一つの椎骨Vに、例えば、前方部分A等の、患者の正面を通ってアクセスすることを含む。右側方アプローチは、少なくとも一つの椎骨Vに、例えば、右側方部分RL等の、患者の側方を通ってアクセスすることを含む。左側方アプローチは、少なくとも一つの椎骨Vに、例えば、左側方部分LL等の、患者の側方を通ってアクセスすることを含む。
【0025】
いくつかの実施形態において、後方アプローチは、体Bの冠状面CPに垂直の角度、および/または冠状面CPに対して鋭角で延びる経路を通って、少なくとも一つの椎骨Vにアクセスすることを含む。いくつかの実施形態において、鋭角は、体Bの矢状面SPに対して、約−45°〜約45°であり、および/または冠状面CPに対して直角までで、体Bの矢状面SPに対して、約−90°〜約−90°である。いくつかの実施形態において、前方アプローチは、体Bの冠状面CPに垂直の角度、および/または冠状面CPに対して鋭角で延びる経路を通って、少なくとも一つの椎骨Vにアクセスすることを含む。いくつかの実施形態において、鋭角は、体Bの矢状面SPに対して、約−45°〜約45°であり、および/または矢状面SPに対して直角までで、体Bの矢状面SPに対して約−90°〜約90°である。いくつかの実施形態において、右側方アプローチおよび左側方アプローチはそれぞれ、冠状面CPに平行、および/または冠状面CPに対して鋭角で延びる経路に沿って、少なくとも一つの椎骨Vにアクセスする。いくつかの実施形態において、鋭角は、体Bの冠状面CPに対して、約−45°〜約45°である。
【0026】
図1D〜
図1H、および
図1Mに示された一つの実施形態において、第一の切開I1は、患者の後方部分Pの、例えば、正中矢状面SPのような、体Bの矢状面の右に形成され、第二の切開I2は、患者の後方部分Pの、例えば、
図1Dに示されるように、矢状面SPの左に形成される。第一の切開I1は、後方アプローチを用いて、椎骨Vへの第一の外科的経路を定義し、第二の切開I2は、後方アプローチを用いて、椎骨Vへの第二の外科的経路を定義する。第一の切開I1および第二の切開I2は、椎骨Vの少なくとも第一の椎体V1および第二の椎体V2へのアクセスを提供するように構成される。第三の切開I3は、例えば、
図1Dに示されるように、患者の左側方部分LLに形成される。第三の切開I3は、側方アプローチを用いて、少なくとも第一の椎体V1および少なくとも第二の椎体V2へのアクセスを提供するように、椎骨Vへの第三の外科的経路を定義する。いくつかの実施形態において、第一の切開I1、第二の切開I2、および第三の切開I3の少なくとも一つは、完全切開外科的処置、経皮的技術を含む低侵襲性処置、および、例えば、METRX(登録商標)チューブのような管、XTUBE(登録商標)開創器またはQUADRANT(商標)開創器(これらは、すべてMedtronic Spineから入手可能である)を使用する小切開外科的技術において使用するために形成される。いくつかの実施形態において、A、P、RL、LLの各部分は、例えば、上記で議論された切開のような、一つまたは複数の切開を含み得る。すなわち、外科的アプローチの平面ごとに、一つまたは複数の切開がある。いくつかの実施形態において、第一の切開I1、第二の切開I2、および第三の切開I3は、複数の侵入点が必要および/または望ましい、患者の体のいかなるところにあり得る。種々の切開I1、I2、I3は、例えば、経皮的処置のための比較的小さい「刺し傷」状の切開のような大きさであり得、および/または、「小切開」または、骨の構造のより大きな部分が露出される完全切開に拡大され得る30mmより長い大きさであり得る。さらに、切開I1、I2、I3によって最初に確立された作業路に組織が移動するのを防ぐように、種々の開創器および/または拡張器が使用され得る。さらに、単一処置における切開I1、I2、I3は、実質的に同じ大きさで形成され得るか、本明細書でより完全に述べられる種々の機器、インサータ、および/または移植片を収容するために、種々の大きさを有し得る。切開を介して機器の組み合わせにより定義される作業スペースまたは作業路は、本明細書で更に記載される、外科的ナビゲーション手段により、実質的に定義され得る。
【0027】
図1Eに示されるように、例えば、第一の装置D1、例えば、シュタインマンピンまたはスクリューポスト/拡張スクリューが、第一の切開I1に挿入され、第一の装置D1は、後方アプローチを用いて、第一の外科的経路に沿って延び、第一の椎体V1の矢状面SPの右に経皮的にかみ合う。いくつかの実施形態において、第一の装置D1は、第一の椎体V1の関節突起と第一の椎体V1の横突起の間の第一の椎体V1の一部にかみ合う。いくつかの実施形態において、案内孔が、第一の装置D1のために第一の椎体V1に形成され、第一の装置D1が、案内孔内に挿入され、第一の装置D1の外表面のねじ山が、案内孔を定義する第一の椎体V1の一部にかみ合い、第一の装置D1は、第一の装置D1により定義される長軸の周りに、第一の装置D1が第一の椎体V1にねじ式にかみ合うまで回転する。いくつかの実施形態において、第一の装置D1は、第一の椎体V1に、例えば、ねじ回しのようなドライバー、または、第一の装置D1の近位端にかみ合う機器I等を用いて、ねじ込まれる。いくつかの実施形態において、第一の装置D1は、第一の椎体V1に、例えば、Medtronicにより販売されているPOWEREASE(商標)システムに含まれるドリルおよび/またはタップ(雌ネジ切工具)のような外科的ドリルを用いて、ねじ込まれる。上記のドライバーまたは機器のいずれも、外科的ナビゲーション要素に取り付けられ得、ナビゲーションシステムおよび/または画像システムを用いて、第一の装置D1の挿入軌跡を、手術中に確立および監視する。
【0028】
第二の装置D2、例えば、シュタインマンピンまたはスクリューポスト/拡張スクリューが、(
図1Eに示されるように)第二の切開I2に挿入され、第二の装置D2は、後方アプローチを用いて、第二の外科的経路に沿って延び、第一の椎体V1の矢状面SPの左に経皮的にかみ合う。いくつかの実施形態において、第二の装置D2は、第一の椎体V1の関節突起と第一の椎体V1の横突起の間の第一の椎体V1の一部にかみ合う。いくつかの実施形態において、案内孔が、第二の装置D2のために第一の椎体V1に形成され、第二の装置D2が、案内孔内に挿入され、第二の装置D2の外表面のねじ山が、案内孔を定義する第一の椎体V1の一部にかみ合い、第二の装置D2は、第二の装置D2により定義される長軸の周りに、第二の装置D2が第一の椎体V1にねじ式にかみ合うまで回転する。
【0029】
いくつかの実施形態において、第二の装置D2は、第一の椎体V1に、例えば、ねじ回しのようなドライバー、または、第二の装置D2の近位端にかみ合う機器I等を用いて、ねじ込まれる。いくつかの実施形態において、第二の装置D2は、第一の椎体V1に、例えば、Medtronicにより販売されているPOWEREASE(商標)システムに含まれるドリルおよび/またはタップ(雌ネジ切工具)のような外科的ドリルを用いて、ねじ込まれる。いくつかの実施形態において、第二の装置D2は、第二の切開I2内に挿入され、患者を、第一の装置D1が、第一の切開I1に挿入され、第一の椎体V1にかみ合った姿勢から動かすことなしに、第一の椎体V1の一部にかみ合う。すなわち、患者は、第一の装置D1を、第一の切開I1内に挿入し第一の椎体V1にかみ合った後は、第二の装置D2を、第二の切開I2内に挿入し、第一の椎体V1にかみ合うようにするために、動かされず、向きも変えられない。いくつかの実施形態において、患者の姿勢は、第一の椎体V1にかみ合うための第一の切開I1内への第一の装置D1の挿入と、第一の椎体V1にかみ合うための第二の切開I2内への第二の装置D2の挿入との間、少なくとも部分的に、例えば、手術台、手術ベッド、クッション、くさび等の装置により維持される。いくつかの実施形態において、装置は、例えば、米国特許第7,234,180号に開示された動的手術台システムであり、これは、本明細書に組み入れられる。いくつかの実施形態において、患者は、体Bの冠状面CPが、例えば、
図1Lで示されるように、手術室の床Fに対して角度α、例えば、鋭角で配置されるような姿勢に維持される。
【0030】
第三の装置D3、例えば、シュタインマンピンまたはスクリューポスト/拡張スクリューが、(
図1Eに示されるように)第二の切開I2に挿入され、第三の装置D3は、後方アプローチを用いて、第二の外科的経路に沿って延び、第二の椎体V2の矢状面SPの左に経皮的にかみ合う。いくつかの実施形態において、第三の装置D3は、第二の椎体V2の関節突起と第二の椎体V2の横突起の間の第二の椎体V2の一部にかみ合う。いくつかの実施形態において、案内孔が、第三の装置D3のために第二の椎体V2に形成され、第三の装置D3が、案内孔内に挿入され、第三の装置D3の外表面のねじ山が、案内孔を定義する第二の椎体V2の一部にかみ合い、第三の装置D3は、第三の装置D3により定義される長軸の周りに、第三の装置D3が第二の椎体V2にねじ式にかみ合うまで回転する。
【0031】
いくつかの実施形態において、第三の装置D3は、第二の椎体V2に、例えば、ねじ回しのようなドライバー、または、第三の装置D3の近位端にかみ合う機器Iを用いて、ねじ込まれる。いくつかの実施形態において、第三の装置D3は、第二の椎体V2に、例えば、Medtronicにより販売されているPOWEREASE(商標)システムに含まれるドリルおよび/またはタップ(雌ネジ切工具)のような外科的ドリルを用いて、ねじ込まれる。いくつかの実施形態において、第三の装置D3は、第二の切開I2内に挿入され、患者を、第一の装置D1および第二の装置D2が、それぞれ第一の切開I1および第二の切開I2に挿入され、第一の椎体V1にかみ合った姿勢から動かすことなしに、第二の椎体V2の一部にかみ合う。すなわち、患者は、第一の装置D1および第二の装置D2を、それぞれ第一の切開I1および第二の切開I2内に挿入し、第一の椎体V1にかみ合った後、第三の装置D3を、第二の切開I2内に挿入し第二の椎体V2にかみ合うようにするために、動かされず、向きも変えられない。いくつかの実施形態において、患者の姿勢は、第一の椎体V1にかみ合うための第一の切開I1および第二の切開I2内への第一の装置D1および第二の装置D2のそれぞれの挿入と、第二の椎体V2にかみ合うための第二の切開I2内への第三の装置D3の挿入との間、少なくとも部分的に、例えば、手術台、手術ベッド、クッション、くさび等の装置により維持される。いくつかの実施形態において、装置は、例えば、米国特許第7,234,180号に開示された動的手術台システムである。いくつかの実施形態において、患者は、体Bの冠状面CPが、
図1Lで示されるように、手術室の床Fに対して角度α、例えば、鋭角で配置されるような姿勢に維持される。
【0032】
第四の装置D4、例えば、シュタインマンピンまたはスクリューポスト/拡張スクリューが、(
図1Eに示されるように)第三の切開I3に挿入され、第四の装置D4は、側方アプローチを用いて、第三の外科的経路に沿って延び、第一の椎体V1の矢状面SPの左に経皮的にかみ合う。いくつかの実施形態において、案内孔が、第四の装置D4のために第一の椎体V1に形成され、第四の装置D4が、案内孔内に挿入され、第四の装置D4の外表面のねじ山が、案内孔を定義する第一の椎体V1の一部にかみ合い、第四の装置D4は、第四の装置D4により定義される長軸の周りに、第四の装置D4が第一の椎体V1にねじ式にかみ合うまで回転する。
【0033】
いくつかの実施形態において、第四の装置D4は、第一の椎体V1に、例えば、ねじ回しのようなドライバー、または、第四の装置D4の近位端にかみ合う機器Iを用いて、ねじ込まれる。いくつかの実施形態において、第四の装置D4は、第一の椎体V1に、例えば、Medtronicにより販売されているPOWEREASE(商標)システムに含まれるドリルおよび/またはタップ(雌ネジ切工具)のような外科的ドリルを用いて、ねじ込まれる。いくつかの実施形態において、第四の装置D4は、患者を、第一の装置D1、第二の装置D2および第三の装置D3が、第一の切開I1および第二の切開I2に挿入され、第一の椎体V1および第二の椎体V2にかみ合った姿勢から動かすことなしに、第三の切開I3内に挿入され、第一の椎体V1にかみ合う。すなわち、患者は、第一の装置D1、第二の装置D2、および第三の装置D3を、第一の切開I1および第二の切開I2内に挿入し第一の椎体V1および第二の椎体V2にかみ合った後は、第四の装置D4を、第三の切開I3内に挿入し第一の椎体V1にかみ合うようにするために、動かされず、向きも変えられない。いくつかの実施形態において、患者の姿勢は、第一の椎体V1および第二の椎体V2にかみ合うための第一の切開I1および第二の切開I2内への第一の装置D1、第二の装置D2、および第三の装置D3の挿入と、第一の椎体V1にかみ合うための第三の切開I3内への第四の装置D4の挿入との間、少なくとも部分的に、例えば、手術台、手術ベッド、クッション、くさび等の装置により維持される。いくつかの実施形態において、装置は、例えば、米国特許第7,234,180号に開示された動的手術台システムであり、これは、本明細書に組み入れられる。いくつかの実施形態において、患者は、体Bの冠状面CPが、例えば、
図1Lで示されるように、手術室の床Fに対して、角度α、例えば、鋭角で配置されるような姿勢に維持される。
【0034】
第五の装置D5、例えば、シュタインマンピンまたはスクリューポスト/拡張スクリューが、(
図1Eに示されるように)第三の切開I3に挿入され、第五の装置D5は、側方アプローチを用いて、第三の外科的経路に沿って延び、第二の椎体V2の矢状面SPの左に経皮的にかみ合う。いくつかの実施形態において、案内孔が、第五の装置D5のために第二の椎体V2に形成され、第五の装置D5が、案内孔内に挿入され、第五の装置D5の外表面のねじ山が、案内孔を定義する第二の椎体V2の一部にかみ合い、第五の装置D5は、第五の装置D5により定義される長軸の周りに、第五の装置D5が第二の椎体V2にねじ式にかみ合うまで回転する。
【0035】
いくつかの実施形態において、第五の装置D5は、第二の椎体V2に、例えば、ねじ回しのようなドライバー、または、第五の装置D5の近位端にかみ合う機器Iを用いて、ねじ込まれる。いくつかの実施形態において、第五の装置D5は、第二の椎体V2に、例えば、Medtronicにより販売されているPOWEREASE(商標)システムに含まれるドリルおよび/またはタップ(雌ネジ切工具)のような外科的ドリルを用いて、ねじ込まれる。いくつかの実施形態において、第五の装置D5は、患者を、第一の装置D1、第二の装置D2、第三の装置D3、および第四の装置D4が、第一の切開I1、第二の切開I2、および第三の切開I3に挿入され、第一の椎体V1および第二の椎体V2にかみ合った姿勢から動かすことなしに、第三の切開I3内に挿入され、第二の椎体V2にかみ合う。すなわち、患者は、第一の装置D1、第二の装置D2、第三の装置D3、および第四の装置D4を、第一の切開I1、第二の切開I2、および第三の切開I3内に挿入し第一の椎体V1および第二の椎体V2にかみ合った後は、第五の装置D5を、第三の切開I3内に挿入し第二の椎体V2にかみ合うようにするために、動かされず、向きも変えられない。いくつかの実施形態において、患者の姿勢は、第一の椎体V1および第二の椎体V2にかみ合うための第一の切開I1、第二の切開I2、および第三の切開I3内への第一の装置D1、第二の装置D2、第三の装置D3、および第四の装置D4の挿入と、第二の椎体V2にかみ合うための第三の切開I3内への第五の装置D5の挿入との間、少なくとも部分的に、例えば、手術台、手術ベッド、クッション、くさび等の装置により維持される。いくつかの実施形態において、装置は、例えば、米国特許第7,234,180号に開示された動的手術台システムである。いくつかの実施形態において、患者は、体Bの冠状面CPが、例えば、
図1Lで示されるように、手術室の床Fに対して、角度α、例えば、鋭角で配置されるような姿勢に維持される。
【0036】
第六の装置D6、例えば、シュタインマンピンまたはスクリューポスト/拡張スクリューが、(
図1Eに示されるように)第一の切開I1に挿入され、第六の装置D6は、後方アプローチを用いて、第一の外科的経路に沿って延び、第二の椎体V2の矢状面SPの右に経皮的にかみ合う。いくつかの実施形態において、第六の装置D6は、第二の椎体V2の関節突起と第二の椎体V2の横突起の間の第二の椎体V2の一部にかみ合う。いくつかの実施形態において、案内孔が、第六の装置D6のために第二の椎体V2に形成され、第六の装置D6が、案内孔内に挿入され、第六の装置D6の外表面のねじ山が、案内孔を定義する第二の椎体V2の一部にかみ合い、第六の装置D6は、第六の装置D6により定義される長軸の周りに、第六の装置D6が第二の椎体V2にねじ式にかみ合うまで回転する。
【0037】
いくつかの実施形態において、第六の装置D6は、第二の椎体V2に、例えば、ねじ回しのようなドライバー、または、第六の装置D6の近位端にかみ合う機器Iを用いて、ねじ込まれる。いくつかの実施形態において、第六の装置D6は、第二の椎体V2に、例えば、Medtronicにより販売されているPOWEREASE(商標)システムに含まれるドリルおよび/またはタップ(雌ネジ切工具)のような外科的ドリルを用いて、ねじ込まれる。いくつかの実施形態において、第六の装置D6は、患者を、第一の装置D1、第二の装置D2、第三の装置D3、第四の装置D4、および第五の装置D5が、第一の切開I1、第二の切開I2、および第三の切開I3に挿入され、第一の椎体V1および第二の椎体V2にかみ合った姿勢から動かすことなしに、第一の切開I1内に挿入され、第二の椎体V2にかみ合う。すなわち、患者は、第一の装置D1、第二の装置D2、第三の装置D3、第四の装置D4、および第五の装置D5を、第一の切開I1、第二の切開I2、および第三の切開I3内に挿入し第一の椎体V1および第二の椎体V2にかみ合った後は、第六の装置D6を、第一の切開I1内に挿入し第二の椎体V2にかみ合うようにするために、動かされず、向きも変えられない。いくつかの実施形態において、患者の姿勢は、第一の椎体V1および第二の椎体V2にかみ合うための第一の切開I1、第二の切開I2、および第三の切開I3内への第一の装置D1、第二の装置D2、第三の装置D3、第四の装置D4、および第五の装置D5の挿入と、第二の椎体V2にかみ合うための第一の切開I1内への第六の装置D6の挿入との間、少なくとも部分的に、例えば、手術台、手術ベッド、クッション、くさび等の装置により維持される。いくつかの実施形態において、装置は、例えば、米国特許第7,234,180号に開示された動的手術台システムである。いくつかの実施形態において、患者は、体Bの冠状面CPが、例えば、
図1Lで示されるように、手術室の床Fに対して、角度α、例えば、鋭角で配置されるような姿勢に維持される。
【0038】
いくつかの実施形態において、第一の装置D1、第二の装置D2、および第四の装置D4は、第三の装置D3、第五の装置D5、および第六の装置D6に対して動かされ、第一の椎体V1の位置を第二の椎体V2に対して動かす。いくつかの実施形態において、第一の装置D1、第二の装置D2、および第四の装置D4は、第三の装置D3、第五の装置D5、および第六の装置D6に対して動かされ、第一の椎体V1を第二の椎体V2から離し、例えば、椎体間移植片、拡張可能な椎体間移植片、試験移植片、拡張可能な試験片(例えば、Medtronic Spine SCISSOR JACK(登録商標)伸延器)、膨張可能な移植片、または、一つまたは複数のフェルンストルムボール(Fernstrom ball)のような第七の装置D7のための空間を作る。いくつかの実施形態において、
図1Mに示されたように、例えば、第一の装置D1は、第六の装置D6から、第一の隔たりG1だけ離れており、第二の装置D2は、第三の装置D3から、第二の隔たりG2だけ離れており、第一の隔たりG1の広さを少なくするように、第一の装置D1は、第六の装置D6に向かって引っ張られ、および/または、第六の装置D6は、第一の装置D1に向かって引っ張られ、かつ、第二の隔たりG2の広さを少なくするように、第二の装置D2は、第三の装置D3に向かって引っ張られ、および/または、第三の装置D3は、第二の装置D2に向かって引っ張られる。第一の隔たりG1および第二の隔たりG2の広さを少なくすることは、部分Pにおける第一の椎体V1および第二の椎体V2の間隔を減らし、第七の装置D7の挿入を容易にするように、部分A、RL、LLにおける第一の椎体V1および第二の椎体V2の間隔を大きくする。
【0039】
第七の装置D7は、第三の切開I3に挿入され、第七の装置D7は、側方アプローチを用いて、第三の外科的経路に沿って延び、例えば、
図1Gに示されるように、第一の椎体V1と第二の椎体V2の間の空間に第七の装置D7を経皮的に配置する。いくつかの実施形態において、第七の装置D7は、患者を、第一の装置D1、第二の装置D2、第三の装置D3、第四の装置D4、第五の装置D5、および第六の装置D6が、第一の切開I1、第二の切開I2、および第三の切開I3内に挿入され、第一の椎体V1および第二の椎体V2にかみ合った姿勢から動かすことなしに、第三の切開I3に挿入され、第一の椎体V1と第二の椎体V2の間の空間に配置する。すなわち、患者は、第一の装置D1、第二の装置D2、第三の装置D3、第四の装置D4、第五の装置D5、および第六の装置D6を、第一の切開I1および第二の切開I2内に挿入し、第一の椎体V1および第二の椎体V2にかみ合った後は、第七の装置D7を、第三の切開I3内に挿入し第一の椎体V1と第二の椎体V2の間の空間に配置するために、動かされず、向きも変えられない。いくつかの実施形態において、第四の装置D4および第五の装置D5は、例えば、
図1Hに示されるように、第七の装置D7が第一の椎体V1と第二の椎体V2の間の空間に配置された後取り除かれる。
【0040】
図1Oに示された一つの実施形態において、第四の装置D4および第五の装置D5は、第七の装置D7が第一の椎体V1と第二の椎体V2の間の空間に配置された後、第三の切開I3を通って挿入される。すなわち、第一の装置D1、第二の装置D2、第三の装置D3、および第六の装置D6は、上述のように、第一の切開I1および第二の切開I2を通って挿入され、第一の椎体V1および第二の椎体V2にかみ合う。第一の装置D1および第二の装置D2は、第三の装置D3および第六の装置D6に対して動かされ、第一の椎体V1を第二の椎体V2の方へ動かし、第一の椎体V1と第二の椎体V2の間に第七の装置D7のための空間を作る。第七の装置D7は、上述のように、第三の切開I3を通って、第一の椎体V1と第二の椎体V2の間の空間に挿入される。第四の装置D4および第五の装置D5は、上述のように、第三の切開I3を通って、第四の装置D4および第五の装置D5が、第一の椎体V1と第二の椎体V2を通って第七の装置D7内に延びるまで、挿入される。
【0041】
いくつかの実施形態において、第一の装置D1、第二の装置D2、第三の装置D3、および第六の装置D6は、ロボットによる外科的処置をナビゲーションするまたは、実行する際に、参照のために、基準のピンおよび/または外科的目印として使用される。
【0042】
図1Qに示された一つの実施形態において、第一の装置D1、第二の装置D2、第三の装置D3、第四の装置D4、第五の装置D5、第六の装置D6、および第七の装置D7の少なくとも一つは、例えば、統合型神経モニタリングおよび/またはナビゲーション機能を有する機器Nのような機器を用いて、体B内に挿入される。いくつかの実施形態において、機器Nは、第一の装置D1、第二の装置D2、第三の装置D3、第四の装置D4、第五の装置D5、第六の装置D6、および第七の装置D7の少なくとも一つの軌道を確立し、および/または監視するために使用される。すなわち、機器Nは、構造がリアルタイムに変化したとしても、第一の装置D1、第二の装置D2、第三の装置D3、第四の装置D4、第五の装置D5、第六の装置D6、および第七の装置D7の少なくとも一つのために、患者の構造に関して安全な軌道を決定し、および/若しくは選択するのに使用され得、ならびに/または、第一の装置D1、第二の装置D2、第三の装置D3、第四の装置D4、第五の装置D5、第六の装置D6、および第七の装置D7の少なくとも一つが、選択された軌道を用いて、挿入され、および/若しくは移植されるのを確実にし得る。いくつかの実施形態において、機器Nは、例えば、StealthStation(登録商標)S7(登録商標)、StealthStation i7(商標)、StealthStation iNav(登録商標)、AxiEM Electromagnetic Navigation System、Fusion(商標)ENTおよび/またはStealthViz(商標)Planning Stationのような、Medtronicにより販売されているナビゲーションシステムの一部である。いくつかの実施形態において、機器Nおよび/または、統合型神経モニタリングおよび/またはナビゲーション機能を有する別の機器の使用は、医療従事者がより安全で、より正確な処置を行い、処置の侵襲性および危険性を減らし、および/または患者の予後および回復を向上させるのを助ける。
【0043】
いくつかの実施形態において、画像化は、上記のアプローチを用いて、第一の装置D1、第二の装置D2、第三の装置D3、第四の装置D4、第五の装置D5、第六の装置D6、および第七の装置D7の少なくとも一つが、第一の切開I1、第二の切開I2、第三の切開I3を通る軌道を確立し、および/または監視するために使用される。一つの実施形態において、例えば、Medtronicから入手可能なO−アーム外科手術イメージングシステム(O−arm Surgical Imaging System)のような画像化システムは、術中の画像化を用いて、第一の装置D1、第二の装置D2、第三の装置D3、第四の装置D4、第五の装置D5、第六の装置D6、および第七の装置D7の少なくとも一つの軌道を確立し、および/または監視するために使用される。O−アーム外科手術イメージングシステムは、他のものの中で、リアルタイムの、多平面3D画像(および2D画像)への素早いアクセスを提供し、例えば脊椎処置のような、処置の独特な作業工程への完全なサポートを提供し、(例えば、X線への暴露を減らすことにより)手術スタッフへの放射線照射量を最小化し、かつハードウェア設置療法を確認するために可視化を提供し、潜在的にやり直し手術を減らす。
【0044】
いくつかの実施形態において、第四の装置D4は、第一の装置D1および第二の装置D2の少なくとも一つと交差し、第四の装置D4は、第一の装置D1および第二の装置D2の少なくとも一つを通って延びる。すなわち、第一の装置D1および第二の装置D2の少なくとも一つは、例えば骨のような組織を突き通すように構成されているねじ軸を含み、ここで、少なくとも一つの穴が、穴が、第一の装置D1または第二の装置D2によって定義された長軸を横切って延びるように、ねじ軸を通って延びる。第四の装置D4の軸は、第一の装置D1の穴の一つ、および/または第二の装置D2の穴の一つを通って延びる。いくつかの実施形態において、第一の装置D1、第二の装置D2、および第四の装置D4は、構造および/または機能において、米国特許出願第13/446,347号に開示されたカニューレ状で有窓の骨固定具の要素に類似である。
【0045】
いくつかの実施形態において、第五の装置D5は、第六の装置D6および第三の装置D3の少なくとも一つと交差し、第五の装置D5は、第六の装置D6および第三の装置D3の少なくとも一つを通って延びる。すなわち、第六の装置D6および第三の装置D3の少なくとも一つは、例えば骨のような組織を突き通すように構成されているねじ軸を含み、ここで、少なくとも一つの穴が、穴が、第六の装置D6または第三の装置D3によって定義された長軸を横切って延びるように、ねじ軸を通って延びる。第五の装置D5の軸は、第六の装置D6の穴の一つ、および/または第三の装置D3の穴の一つを通って延びる。いくつかの実施形態において、第三の装置D3、第五の装置D5、および第六の装置D6は、構造および/または機能において、米国特許出願第13/446,347号に開示されたカニューレ状で有窓の骨固定具の要素に類似である。
【0046】
いくつかの実施形態において、第一の装置D1、第二の装置D2、第三の装置D3、第四の装置D4、第五の装置D5、および第六の装置D6の少なくとも一つは、第一の装置D1、第二の装置D2、第三の装置D3、第四の装置D4、第五の装置D5、および第六の装置D6の少なくとも別の一つに固定されている。いくつかの実施形態において、第一の装置D1、第二の装置D2、第三の装置D3、第四の装置D4、第五の装置D5、および第六の装置D6の少なくとも一つは、手術ベッド、例えば、手術ベッドのフレームに固定されている。いくつかの実施形態において、第一の装置D1、第二の装置D2、第三の装置D3、第四の装置D4、第五の装置D5、および第六の装置D6の少なくとも一つは、奇形を矯正するように椎骨Vを操作するように使用される一方、第一の装置D1、第二の装置D2、第三の装置D3、第四の装置D4、第五の装置D5、および第六の装置D6の少なくとも一つは、上述のように第七の装置D7のための空間を作るために、第一の椎体V1と第二の椎体V2の間に空間を伸延するように使用される。
【0047】
いくつかの実施形態において、第一の装置D1、第二の装置D2、第三の装置D3、第四の装置D4、第五の装置D5、および第六の装置D6の少なくとも一つは、カニューレ状であり、および/または有窓の釘またはチューブである。いくつかの実施形態において、第一の装置D1、第二の装置D2、第三の装置D3、第四の装置D4、第五の装置D5、および第六の装置D6の少なくとも一つは、カニューレ状であり、および/または有窓のねじである。第一の装置D1、第二の装置D2、第三の装置D3、第四の装置D4、第五の装置D5、および第六の装置D6の少なくとも一つが、ねじである、いくつかの実施形態において、ねじのねじ山は、硬い皮質骨と柔らかい海綿骨の層を有する骨の構造におけるねじの引っ掛かりを最適にするために、変化するピッチおよび/またはネジ山の数を有する、Medtronicから入手可能なOSTEOGRIP(登録商標)ねじ山パターンを含み得る。いくつかの実施形態において、ガイドワイヤーが、第一の装置D1、第二の装置D2、第三の装置D3、第四の装置D4、第五の装置D5、および第六の装置D6の少なくとも一つを導くために挿入される。すなわち、少なくとも一つのガイドワイヤーが、第一の椎体V1および/または第二の椎体V2内に挿入される。ガイドワイヤーの一つが、第一の装置D1、第二の装置D2、第三の装置D3、第四の装置D4、第五の装置D5、および第六の装置D6のうちの一つのカニューレに挿入される。第一の装置D1、第二の装置D2、第三の装置D3、第四の装置D4、第五の装置D5、および第六の装置D6は、その後ガイドワイヤーに沿ってスライドし、上述のように、第一の装置D1、第二の装置D2、第三の装置D3、第四の装置D4、第五の装置D5、および第六の装置D6にかみ合う。
【0048】
いくつかの実施形態において、第一の装置D1、第二の装置D2、第三の装置D3、第四の装置D4、第五の装置D5、および第六の装置D6の少なくとも一つは、例えば、米国特許第6,565,572号および/または米国特許出願第13/397,316に開示された、窓のないカニューレ状のねじ、および/または、カニューレに伝達する少なくとも一つの側方窓を有するカニューレ状のねじである。いくつかの実施形態において、材料が、第一の装置D1、第二の装置D2、第三の装置D3、第四の装置D4、第五の装置D5、および第六の装置D6の少なくとも一つのカニューレおよび/または窓を通って導入され、材料を第一の椎体V1および/または第二の椎体V2に送達する。いくつかの実施形態において、材料は、骨用セメント、例えば、骨形成タンパク質(BMP)のような骨成長材料、鎮痛剤および/または抗炎症剤である。いくつかの実施形態において、機器が、第一の装置D1、第二の装置D2、第三の装置D3、第四の装置D4、第五の装置D5、および第六の装置D6の少なくとも一つのカニューレおよび/または窓を通って導入され、ナビゲーション性能を提供する、および/または、骨の成長を刺激する。いくつかの実施形態において、機器は、プローブおよび/または電極である。
【0049】
図2Aに示された一つの実施形態において、例えば、骨ねじのような第一の装置D10が、後方アプローチを用いて、第一の外科的経路を通って配置され、第一の椎体V1の矢状面SPの右に経皮的にかみ合う。いくつかの実施形態において、第一の装置D10は、第一の椎体V1の関節突起と第一の椎体V1の横突起の間の、第一の椎体V1の一部分にかみ合う。いくつかの実施形態において、案内孔が、第一の装置D10のために第一の椎体V1に形成され、第一の装置D10が、案内孔内に挿入され、第一の装置D10の軸12の外表面のねじ山が、案内孔を定義する第一の椎体V1の一部にかみ合い、第一の装置D10は、軸12により定義される長軸Lの周りに、第一の装置D10が第一の椎体V1にねじ式にかみ合うまで回転する。いくつかの実施形態において、第一の装置D10は、案内孔および/または第一の椎体V1に、例えば、軸12の部分14にかみ合う道具にかみ合うドライバーのような機器を用いて、ねじ込まれる。いくつかの実施形態において、第一の装置D10は、第一の椎体V1に、例えば、Medtronicにより販売されているPOWEREASE(商標)システムに含まれるドリルおよび/またはタップ(雌ネジ切工具)のような外科的ドリルを用いて、ねじ込まれる。いくつかの実施形態において、第一の装置D10は、軸12に回転可能に結合したレシーバー16を含む。レシーバー16は、例えば、手術用ロッドのような接続要素を配置するために構成された、例えば、U型インプラント窩のような、インプラント窩を定義する一対のアーム(例えば、Medtronic CD HORIZON(登録商標)SOLERA(登録商標)脊椎インプラントシステムの一部として入手可能な多軸ねじ(MAS)の「チューリップ状ヘッド」)を含む。いくつかの実施形態において、第一の装置D10は、長軸Lが、矢状面SPに対して角度βで延びるように、第一の椎体V1内に挿入される。いくつかの実施形態において、角度βは、鋭角である。いくつかの実施形態において、角度βは、約1〜45°の角度である。いくつかの実施形態において、軸12は、例えば、滑らかな、環状の、および/または、例えば、四角形、多角形または丸のような種々の断面形状を有するような形状に、さまざまに形成され得る。いくつかの実施形態において、レシーバー16は、軸に固定されており、第一の装置D10は、単軸または一軸ねじである。
【0050】
いくつかの実施形態において、第一の装置D10が、後方アプローチを用いて、第一の外科的経路を通って配置され、第一の椎体V1の矢状面SPの左に経皮的にかみ合い、第一の装置D10は、長軸Lが、矢状面SPに対して角度γで延びるように、第一の椎体V1内に挿入される。いくつかの実施形態において、角度γは、鋭角である。いくつかの実施形態において、角度γは、約1〜45°の角度である。
【0051】
第二の装置D20が、側方アプローチを用いて、第二の外科的経路を通って配置され、第一の椎体V1の矢状面SPの左に経皮的にかみ合う。いくつかの実施形態において、案内孔が、第二の装置D20のために第一の椎体V1に形成され、第二の装置D20が、案内孔内に挿入され、第二の装置D20の軸18の外表面のねじ山が、案内孔を定義する第一の椎体V1の一部にかみ合い、第二の装置D20は、軸18により定義される長軸L1の周りに、第二の装置D20が第一の椎体V1にねじ式にかみ合うまで回転する。いくつかの実施形態において、第二の装置D20は、案内孔および/または第一の椎体V1に、例えば、軸18の部分20にかみ合う道具にかみ合うドライバーのような機器を用いて、ねじ込まれる。いくつかの実施形態において、第二の装置D20は、第一の椎体V1に、例えば、Medtronicにより販売されているPOWEREASE(商標)システムに含まれるドリルおよび/またはタップ(雌ネジ切工具)のような外科的ドリルを用いて、ねじ込まれる。
図2Aに示されるように、第二の装置D20は、第一の装置D10に対して、軸12が軸18から間隔が離れているように、挿入される。いくつかの実施形態において、第二の装置D20は、長軸L1が冠状面CPに対して平行に延びるように、第一の椎体V1に挿入される。いくつかの実施形態において、軸L1は、冠状面CPに対して角度λで延びる。いくつかの実施形態において、角度λは、鋭角である。いくつかの実施形態において、角度λは、約1〜45°の角度である。いくつかの実施形態において、軸L1は、冠状面CPに対して角度δで延びる。いくつかの実施形態において、角度δは、鋭角である。いくつかの実施形態において、角度δは、約1〜45°の角度である。いくつかの実施形態において、第二の装置D20が、側方アプローチを用いて、第二の外科的経路を通って配置され、第一の椎体V1の矢状面SPの右に経皮的にかみ合う。いくつかの実施形態において、第一の装置D10と第二の装置D20は、それぞれ体Bの同じ横断面にある。いくつかの実施形態において、軸18は、例えば、滑らかな、環状の、および/または、例えば、四角形、多角形または丸のような種々の断面形状を有するような形状に、さまざまに形成され得る。
【0052】
いくつかの実施形態において、第二の装置D20は、患者を、第一の装置D10が、第一の外科的経路を通って第一の椎体V1にかみ合うように挿入された姿勢から動かすことなしに、第二の外科的経路を通って第一の椎体V1にかみ合うように挿入される。すなわち、患者は、第一の装置D10を、体Bに挿入し第一の椎体V1にかみ合った後は、第二の装置D20を、第一の椎体V1にかみ合うように体Bに挿入するために、動かされず、向きも変えられない。いくつかの実施形態において、患者の姿勢は、第一の椎体V1にかみ合うための第一の外科的経路を通った第一の装置D10の挿入と、第一の椎体V1にかみ合うための第二の外科的経路を通った第二の装置D20の挿入との間、少なくとも部分的に、例えば、手術台、手術ベッド、クッション、くさび等の装置により維持される。いくつかの実施形態において、装置は、例えば、米国特許第7,234,180号に開示された動的手術台システムである。いくつかの実施形態において、患者は、体Bの冠状面CPが、例えば
図1Lで示されるように、手術室の床Fに対して角度α、例えば、鋭角で配置されるような姿勢に維持される。
【0053】
図2Bに示された一つの実施形態において、
図2Bの軸18の長さは、
図2Aの軸18の長さより長く、軸12の遠位先端13が、第一の椎体V1への負荷を増すように、軸18にかみ合う、および/または、軸18のすぐそば、特に、骨構造に追加の負荷がかけられる軸の近くのいかなる点まで来る。ヴォルフの法則によれば、骨、例えば、椎骨への負荷を増やすと、骨が、時間がたつと、そのような付加された負荷に抵抗するように、それ自身を再構成することになる。すなわち、骨は、例えば、皮質骨の厚さを増すことにより、より強くなるであろう。いくつかの実施形態において、第一の椎体V1への負荷の量は、軸18が軸12から間隔が離れているときより、軸18が軸12にかみ合ったときに、増加される。したがって、
図2A〜
図2Iに示されるように配置された移植片の組み合わせは、そうしないと弱く、構造的に損なわれ、および/または折れるであろう椎骨を強くするように働くと共に、椎骨内に硬質および/または半硬質支持構造を作るように働き得る。
【0054】
また
図2Bに示されたように、例えば、骨ねじのような第三の装置D30が、後方アプローチを用いて、第三の外科的経路を通って配置され、第一の椎体V1の矢状面SPの左に経皮的にかみ合う。いくつかの実施形態において、第三の装置D30は、第一の椎体V1の関節突起と第一の椎体V1の横突起の間の、第一の椎体V1の一部分にかみ合う。いくつかの実施形態において、案内孔が、第三の装置D30のために第一の椎体V1に形成され、第三の装置D30が、案内孔内に挿入され、第三の装置D30の軸22の外表面のねじ山が、案内孔を定義する第一の椎体V1の一部にかみ合い、第三の装置D30は、軸22により定義される長軸L2の周りに、第三の装置D30が第一の椎体V1にねじ式にかみ合うまで回転する。いくつかの実施形態において、第三の装置D30は、案内孔および/または第一の椎体V1に、例えば、軸22の部分24にかみ合う道具にかみ合うドライバーのような機器を用いて、ねじ込まれる。いくつかの実施形態において、第三の装置D30は、軸22に回転可能に結合したレシーバー26を含む。レシーバー26は、例えば、手術用ロッドのような接続要素を配置するために構成された、例えば、U型インプラント窩のような、インプラント窩を定義する一対のアーム(例えば、典型的に、脊椎インプラントシステムにおける多軸ねじに関連した「チューリップ状ヘッド」)を含む。いくつかの実施形態において、第三の装置D30は、長軸L2が、矢状面SPに対して角度εで延びるように、第一の椎体V1内に挿入される。いくつかの実施形態において、角度εは、鋭角である。いくつかの実施形態において、角度εは、約1〜45°の角度である。いくつかの実施形態において、第一の装置D10、第二の装置D20、および第三の装置D30は、それぞれ体Bの同じ横断面にある。いくつかの実施形態において、軸22は、例えば、滑らかな、環状の、および/または四角形、多角形または丸のような種々の断面形状を有するような形状に、さまざまに形成され得る。
【0055】
いくつかの実施形態において、第三の装置D30は、第二の装置D20に実質的に類似である。いくつかの実施形態において、軸Lは、矢状面SPに対して第一の角度(例えば、角度β)で延び、軸L2は、矢状面SPに対して第二の角度(例えば、角度ε)で延び、ここで、第一の角度と第二の角度は、逆角度である。すなわち、軸Lが矢状面SPに対して延びる角度は、軸L2が矢状面SPに対して延びる角度の逆数である。例えば、軸Lが矢状面SPに対して30°の角度βで延びるなら、軸L2は矢状面SPに対して−30°の角度εで延び、逆も同様である。
【0056】
図2Bに示されるように、第三の装置D30は、第二の装置D20に対して、軸22の遠位先端23が、軸18にかみ合い、第一の椎体V1への負荷を増すように配置される。すなわち、第一の椎体V1への負荷の量は、軸22が軸18にかみ合うことなく軸18が軸12にかみ合うときより、軸22が軸18にかみ合いかつ軸18が軸12にかみ合うときに増加される。ヴォルフの法則によれば、軸12および軸22を、それぞれ軸18にかみ合わせることによって得られた負荷の増加は、第一の椎体V1を、例えば、皮質骨の厚さを増すことにより、より強くする。
【0057】
いくつかの実施形態において、第三の装置D30は、患者を、第一の装置D10が、第一の外科的経路を通って第一の椎体V1にかみ合うように挿入され、第二の装置D20が、第二の外科的経路を通って第一の椎体V1にかみ合うように挿入された姿勢から動かすことなしに、第三の外科的経路を通って第一の椎体V1にかみ合うように挿入される。すなわち、患者は、第一の装置D10および第二の装置D20を、ボディBに挿入し第一の椎体V1にかみ合った後は、第三の装置D30を、第一の椎体V1にかみ合うように体Bに挿入するために、動かされず、向きも変えられない。いくつかの実施形態において、患者の姿勢は、第一の椎体V1にかみ合うための第一の外科的経路を通った第一の装置D10の挿入、第一の椎体V1にかみ合うための第二の外科的経路を通った第二の装置D20の挿入、および第一の椎体V1にかみ合うための第三の外科的経路を通った第三の装置D30の挿入の間、少なくとも部分的に、例えば、手術台、手術ベッド、クッション、くさび等の装置により維持される。いくつかの実施形態において、装置は、例えば、米国特許第7,234,180号に開示された動的手術台システムであり、これは組み入れられる。いくつかの実施形態において、患者は、体Bの冠状面CPが、例えば
図1Lで示されるように、手術室の床Fに対して角度α、例えば、鋭角で配置されるような姿勢に維持される。
【0058】
図2Cに示されるように、第一の装置D10が、後方アプローチを用いて、第一の外科的経路を通って配置され、第一の椎体V1の矢状面SPの右に経皮的にかみ合う。第一の装置D10は、第一の椎体V1の関節突起と第一の椎体V1の横突起の間の、第一の椎体V1の一部分にかみ合う。第一の装置D10は、長軸Lが、矢状面SPに対して角度βで延びるように、第一の椎体V1内に挿入される。いくつかの実施形態において、角度βは、鋭角である。いくつかの実施形態において、角度βは、約1〜45°の角度である。
【0059】
第二の装置D20が、側方アプローチを用いて、第二の外科的経路を通って配置され、第一の椎体V1の矢状面SPの左に経皮的にかみ合う。第二の装置D20は、長軸L1が冠状面CPに対して平行に延びるように、第一の椎体V1内に挿入される。いくつかの実施形態において、軸L1は、冠状面CPに対して角度λで延びる。いくつかの実施形態において、角度λは、鋭角である。いくつかの実施形態において、角度λは、約1〜45°の角度である。いくつかの実施形態において、軸L1は、冠状面CPに対して角度δで延びる。いくつかの実施形態において、角度δは、鋭角である。いくつかの実施形態において、角度δは、約1〜45°の角度である。いくつかの実施形態において、第二の装置D20が、側方アプローチを用いて、第二の外科的経路を通って配置され、第一の椎体V1の矢状面SPの右に経皮的にかみ合う。いくつかの実施形態において、第一の装置D10と第二の装置D20は、それぞれ体Bの同じ横断面にある。
図2Cに示されるように、軸18は、軸12にかみ合い、第一の椎体V1への負荷を増加する。
【0060】
いくつかの実施形態において、第二の装置D20は、患者を、第一の装置D10が、第一の外科的経路を通って第一の椎体V1にかみ合うように挿入された姿勢から動かすことなしに、第二の外科的経路を通って第一の椎体V1にかみ合うように挿入される。すなわち、患者は、第一の装置D10を、体Bに挿入し、第一の椎体V1にかみ合った後は、第二の装置D20を、第一の椎体V1にかみ合うように体Bに挿入するために、動かされず、向きも変えられない。いくつかの実施形態において、患者の姿勢は、第一の椎体V1にかみ合うための第一の外科的経路を通った第一の装置D10の挿入と、第一の椎体V1にかみ合うための第二の外科的経路を通った第二の装置D20の挿入との間、少なくとも部分的に、例えば、手術台、手術ベッド、クッション、くさび等の装置により維持される。いくつかの実施形態において、装置は、例えば、米国特許第7,234,180号に開示された動的手術台システムである。いくつかの実施形態において、患者は、体Bの冠状面CPが、例えば
図1Lで示されるように、手術室の床Fに対して角度α、例えば、鋭角で配置されるような姿勢に維持される。
【0061】
図2Dに示された一つの実施形態において、第一の装置D10は、
図2Aおよび/または
図2Bを参照して上記で述べられたように、後方アプローチを用いて、第一の外科的経路を通って配置され、第一の椎体V1の矢状面SPの右に経皮的にかみ合う、カニューレ状の骨ねじである。第二の装置D20は、
図2Aおよび/または
図2Bを参照して上記で述べられたように、側方アプローチを用いて、第二の外科的経路を通って配置され、第一の椎体V1の矢状面SPの左に経皮的にかみ合う、カニューレ状の骨ねじである。
図2Dで示されるように、第二の装置D20は、第一の装置D10に対して、軸12が軸18から間隔が離れているように、挿入される。いくつかの実施形態において、第二の装置D20は、長軸L1が冠状面CPに対して平行に延びるように、第一の椎体V1に挿入される。いくつかの実施形態において、軸L1は、冠状面CPに対して角度λで延びる。いくつかの実施形態において、角度λは、鋭角である。いくつかの実施形態において、角度λは、約1〜45°の角度である。いくつかの実施形態において、軸L1は、冠状面CPに対して角度δで延びる。いくつかの実施形態において、角度δは、鋭角である。いくつかの実施形態において、角度δは、約1〜45°の角度である。いくつかの実施形態において、第二の装置D20が、側方アプローチを用いて、第二の外科的経路を通って配置され、第一の椎体V1の矢状面SPの右に経皮的にかみ合う。いくつかの実施形態において、第一の装置D10と第二の装置D20は、それぞれ体Bの同じ横断面にある。
【0062】
いくつかの実施形態において、第二の装置D20は、患者を、第一の装置D10が、第一の外科的経路を通って第一の椎体V1にかみ合うように挿入された姿勢から動かすことなしに、第二の外科的経路を通って第一の椎体V1にかみ合うように挿入される。すなわち、患者は、第一の装置D10を、体Bに挿入し第一の椎体V1にかみ合った後は、第二の装置D20を、第一の椎体V1にかみ合うように体Bに挿入するために、動かされず、向きも変えられない。いくつかの実施形態において、患者の姿勢は、第一の椎体V1にかみ合うための第一の外科的経路を通った第一の装置D10の挿入と、第一の椎体V1にかみ合うための第二の外科的経路を通った第二の装置D20の挿入との間、少なくとも部分的に、例えば、手術台、手術ベッド、クッション、くさび等の装置により維持される。いくつかの実施形態において、装置は、例えば、米国特許第7,234,180号に開示された動的手術台システムである。いくつかの実施形態において、患者は、体Bの冠状面CPが、例えば
図1Lで示されるように、手術室の床Fに対して角度α、例えば、鋭角で配置されるような姿勢に維持される。
【0063】
いくつかの実施形態において、ガイドワイヤーが、第一の装置D10および第二の装置D20の少なくとも一つを導くために挿入される。すなわち、少なくとも一つのガイドワイヤーが、第一の椎体V1内に挿入される。ガイドワイヤーの一つが、第一の装置D10および第二の装置D20のうちの一つのカニューレに挿入される。第一の装置D10および第二の装置D20は、その後ガイドワイヤーに沿ってスライドし、上述のように、第一の装置D10および第二の装置D20を第一の椎体V1にかみ合わせる。
【0064】
いくつかの実施形態において、材料が、第一の装置D10および第二の装置D20の少なくとも一つのカニューレ通って導入され、材料を第一の椎体V1に送達する。いくつかの実施形態において、材料は、骨用セメント、例えば、骨形成タンパク質(BMP)のような骨成長材料、鎮痛剤および/または抗炎症剤である。いくつかの実施形態において、機器が、第一の装置D10および第二の装置D20の少なくとも一つのカニューレを通って導入され、ナビゲーション性能を提供する、および/または、骨の成長を刺激する。いくつかの実施形態において、機器は、プローブおよび/または電極である。
【0065】
図2Eに示された一つの実施形態において、
図2Eの軸12の長さは、
図2Aの軸12の長さより長く、軸18の遠位先端19が、第一の椎体V1への負荷を増すように軸12にかみ合い、先端13は、軸18から間隔が離れている。一つの実施形態において、第一の装置D10は、椎弓根スクリューであり、第二の装置D20は、最大長さが、第一の装置D10の長さより短い横向きスクリューである。
【0066】
図2Fに示された一つの実施形態において、
図2Fの軸18の長さは、
図2Aの軸18の長さより長く、軸12の先端13が、第一の椎体V1への負荷を増すように軸18にかみ合い、先端19は、軸12から間隔が離れている。一つの実施形態において、第一の装置D10は、椎弓根スクリューであり、第二の装置D20は、最大長さが、第一の装置D10の長さより長い横向きスクリューである。
【0067】
図2G〜
図2Iに示された一つの実施形態において、第一の装置D10が、後方アプローチを用いて、第一の外科的経路を通って配置され、第一の椎体V1の矢状面SPの右に経皮的にかみ合う。第一の装置D10は、長軸Lが、冠状面CPに対して鋭角で延び、軸12が第一の椎体V1を通って頭蓋方向に延びるように、第一の椎体V1の関節突起と第一の椎体V1の横突起の間の、第一の椎体V1の一部分にかみ合う。第二の装置D20が、側方アプローチを用いて、第二の外科的経路を通って配置され、第一の椎体V1の矢状面SPの左に経皮的にかみ合う。第二の装置D20は、長軸L1が冠状面CPおよび/または体Bの横断面TPに対して平行に延びるように、第一の椎体V1に挿入される。軸12および/または先端13は、体Bの頭蓋端部に向かって、軸18より近く配置され、軸12は、軸18から間隔が離れている。第三の装置D30が、後方アプローチを用いて、第三の外科的経路を通って配置され、第一の椎体V1の矢状面SPの左に経皮的にかみ合う。第三の装置D30は、長軸L2が、冠状面CPに対して鋭角で延び、軸22が第一の椎体V1を通って尾部方向に延びるように、第一の椎体V1の関節突起と第一の椎体V1の横突起の間の、第一の椎体V1の一部分にかみ合う。軸22および/または先端23は、体Bの尾端部に向かって、軸12より近く配置され、軸22は、軸12、軸18から間隔が離れている。
【0068】
図2Jおよび
図2Kに示された一つの実施形態において、第一の装置D10は、正中椎体間固定術(MIDLIF)を行うのに使用され、かつ、第一の椎体V1の矢状面SPの左に経皮的にかみ合うように、後方アプローチを用いて、および/または、Medtronic’s MAST MIDLF(登録商標)技術に記載されたように、より小さい近正中切開を用いた「小切開」ハイブリッド技術により、第一の外科的経路を通って配置される。第一の装置D10は、長軸Lが、冠状面CPに対して角度βで延びる(
図2K)ように、第一の椎体V1の関節突起と第一の椎体V1の横突起の間の、第一の椎体V1の一部分にかみ合う。いくつかの実施形態において、角度β(
図2K)は、鈍角である。いくつかの実施形態において、角度β(
図2K)は、約91〜120°の角度である。
【0069】
図2Lおよび
図2Mに示された一つの実施形態において、第一の装置D10は、正中椎体間固定術(MIDLIF)を行うのに使用され、かつ後方アプローチを用いて、第一の外科的経路を通って配置され、第一の椎体V1の矢状面SPの左に経皮的にかみ合う。第一の装置D10は、長軸Lが、冠状面CPに対して角度βで延びる(
図2M)ように、第一の椎体V1の関節突起と第一の椎体V1の横突起の間の、第一の椎体V1の一部分にかみ合う。いくつかの実施形態において、角度β(
図2M)は、鋭角である。いくつかの実施形態において、角度β(
図2M)は、約1〜75°の角度である。
【0070】
図2A〜
図2Mに示されたいかなる実施形態において、第一の装置D10、第二の装置D20、および第三の装置D30の少なくとも一つは、例えば、統合型神経モニタリングおよび/またはナビゲーション機能を有する機器のような機器を用いて、体B内に挿入され得る。いくつかの実施形態において、統合型神経モニタリングおよび/またはナビゲーション機能を有する機器は、第一の装置D10、第二の装置D20、および第三の装置D30の少なくとも一つの軌道を確立し、および/または監視するために使用される。すなわち、統合型神経モニタリングおよび/またはナビゲーション機能を有する機器は、構造がリアルタイムに変化したとしても、第一の装置D10、第二の装置D20、および第三の装置D30の少なくとも一つのために、患者の構造に関して安全な軌道を決定し、および/若しくは選択するのに使用され得、ならびに/または、第一の装置D10、第二の装置D20、および第三の装置D30の少なくとも一つが、選択された軌道を用いて、挿入され、および/若しくは移植されるのを確実にし得る。いくつかの実施形態において、統合型神経モニタリングおよび/またはナビゲーション機能を有する機器は、例えば、StealthStation(登録商標)S7(登録商標)、StealthStation i7(商標)、StealthStation iNav(登録商標)、AxiEM Electromagnetic Navigation System、Fusion(商標)ENTおよび/またはStealthViz(商標)Planning Stationのような、Medtronicにより販売されているナビゲーションシステムの一部である。いくつかの実施形態において、統合型神経モニタリングおよび/またはナビゲーション機能を有する機器は、医療従事者がより安全で、より正確な処置を行い、処置の侵襲性および危険性を減らし、および/または患者の予後および回復を向上させるのを助ける。
【0071】
図2A〜
図2Mに示されたいかなる実施形態において、画像化は、上記のアプローチを用いて、第一の装置D10、第二の装置D20、および第三の装置D30の少なくとも一つが、切開を通る軌道を確立し、および/または監視するために使用され得る。一つの実施形態において、例えば、Medtronicから入手可能なO−アーム外科手術イメージングシステム(O−arm Surgical Imaging System)のような画像化システムが、術中の画像化を用いて、第一の装置D10、第二の装置D20、および第三の装置D30の少なくとも一つの軌道を確立し、および/または監視するために使用される。O−アーム外科手術イメージングシステムは、他のものの中で、リアルタイムの、多平面3D画像(および2D画像)への素早いアクセスを提供し、例えば脊椎処置のような、処置の独特な作業工程への完全なサポートを提供し、(例えば、X線への暴露を減らすことにより)手術スタッフへの放射線照射量を最小化し、かつハードウェア設置療法を確認するために可視化を提供し、潜在的にやり直し手術を減らす。
【0072】
図2A〜
図2Mに示されたいかなる実施形態において、第一の装置D10、第二の装置D20、および第三の装置D30の少なくとも一つは、カニューレ状であり得る。いくつかの実施形態において、ガイドワイヤーが、第一の装置D10、第二の装置D20、および第三の装置D30の少なくとも一つを、上述のように、椎骨Vに対する所定の位置に導くために挿入される。すなわち、少なくとも一つのガイドワイヤーが、第一の椎体V1および/または第二の椎体V2内に挿入される。ガイドワイヤーの一つが、第一の装置D10、第二の装置D20、および第三の装置D30のうちの一つのカニューレに挿入される。第一の装置D10、第二の装置D20、および第三の装置D30は、その後ガイドワイヤーに沿ってスライドし、上述のように、第一の装置D10、第二の装置D20、および第三の装置D30を、椎骨Vにかみ合わせる。
【0073】
図2A〜
図2Mに示されたいかなる実施形態において、第一の装置D10、第二の装置D20、および第三の装置D30の少なくとも一つは、窓のないカニューレ状のねじ、および/または、カニューレに伝達している少なくとも一つの側方窓を有するカニューレ状のねじである。いくつかの実施形態において、材料が、第一の装置D10、第二の装置D20、および第三の装置D30の少なくとも一つのカニューレおよび/または窓を通って導入され、材料を第一の椎体V1および/または第二の椎体V2に送達する。いくつかの実施形態において、材料は、骨用セメント、例えば、骨形成タンパク質(BMP)のような骨成長材料、鎮痛剤および/または抗炎症剤である。いくつかの実施形態において、機器が、第一の装置D10、第二の装置D20、および第三の装置D30の少なくとも一つの、カニューレおよび/または窓を通って導入され、ナビゲーション性能を提供する、および/または、骨の成長を刺激する。いくつかの実施形態において、機器は、プローブおよび/または電極である。
【0074】
図3A〜
図3Cに示された一つの実施形態において、例えば、骨ねじのような第一の装置D100が、後方アプローチを用いて、第一の外科的経路を通って配置され、椎骨Vの第一の椎体V1の矢状面SPの左に経皮的にかみ合う。いくつかの実施形態において、第一の装置D100は、第一の椎体V1の関節突起と第一の椎体V1の横突起の間の、第一の椎体V1の一部分にかみ合う。いくつかの実施形態において、案内孔が、第一の装置D100のために第一の椎体V1に形成され、第一の装置D100が、案内孔内に挿入され、第一の装置D100の軸120の外表面のねじ山が、案内孔を定義する第一の椎体V1の一部にかみ合い、第一の装置D100は、軸120により定義される長軸L10の周りに、第一の装置D100が第一の椎体V1にねじ式にかみ合うまで回転する。いくつかの実施形態において、第一の装置D100は、案内孔および/または第一の椎体V1に、例えば、軸120の部分140にかみ合う道具にかみ合うドライバーのような機器を用いて、ねじ込まれる。いくつかの実施形態において、第一の装置D100は、第一の椎体V1に、例えば、Medtronicにより販売されているPOWEREASE(商標)システムに含まれるドリルおよび/またはタップ(雌ネジ切工具)のような外科的ドリルを用いて、ねじ込まれる。いくつかの実施形態において、第一の装置D100は、長軸L10が、矢状面SPに対して角度β1で延びるように、第一の椎体V1内に挿入される。いくつかの実施形態において、角度β1は、鋭角である。いくつかの実施形態において、角度β1は、約1〜45°の角度である。いくつかの実施形態において、第一の装置D100は、長軸L10が、冠状面CPに対して角度X1で延びるように、第一の椎体V1内に挿入される。いくつかの実施形態において、角度X1は、鋭角である。いくつかの実施形態において、角度X1は、約1〜45°の角度である。いくつかの実施形態において、第一の装置D100は、軸120の先端121が、第一の椎体V1および第二の椎体V2の間の空間に配置されるように、第一の椎体V1内に挿入される。いくつかの実施形態において、軸120は、例えば、滑らかな、環状の、および/または、例えば、四角形、多角形または丸のような種々の断面形状を有するような形状に、さまざまに形成され得る。
【0075】
いくつかの実施形態において、第一の装置D100が、後方アプローチを用いて、第一の外科的経路を通って配置され、第一の椎体V1の矢状面SPの右に経皮的にかみ合い、第一の装置D100は、長軸L10が、矢状面SPに対して角度γ1で延びるように、第一の椎体V1内に挿入される。いくつかの実施形態において、角度γ1は、鋭角である。いくつかの実施形態において、角度γ1は、約1〜45°の角度である。
【0076】
例えば、椎体間移植片のような第二の装置D200が、側方アプローチを用いて、第二の外科的経路を通って配置され、先端121が、第二の装置D200の後方になるように、経皮的に椎骨Vの第一の椎体V1および第二の椎体V2の間の空間に配置される。第二の装置D200は、第二の装置D200が第一の装置D100から間隔が離れているように、第一の椎体V1および第二の椎体V2の間の空間に配置される。いくつかの実施形態において、第二の装置D200は、第一の装置D100が第一の椎体V1に挿入される前に、第一の椎体V1および第二の椎体V2の間の空間に挿入される。いくつかの実施形態において、第一の椎体V1と第二の椎体V2は互いに引き離され、第二の装置D200の挿入のために、第一の椎体V1と第二の椎体V2の間に空間を大きくする。いくつかの実施形態において、第二の装置D200は、椎体間移植片、試験移植片、SCISSOR JACK(登録商標)移植片、膨張可能な移植片、または、一つまたは複数のフェルンストルムボール(Fernstrom ball)である。
【0077】
いくつかの実施形態において、第二の装置D200は、患者を、第一の装置D100が、第一の外科的経路を通って第一の椎体V1にかみ合うように挿入された姿勢から動かすことなしに、第二の外科的経路を通って、第一の椎体V1と第二の椎体V2の間の空間に配置されるように挿入される。すなわち、患者は、第一の装置D100を体Bに挿入し、第一の椎体V1にかみ合った後は、第一の椎体V1と第二の椎体V2の間の空間に配置されるように、第二の装置D200を体Bに挿入するために、動かされず、向きも変えられない。同様に、第二の装置D200が、第一の装置D100の前に挿入される実施形態において、患者は、第一の椎体V1と第二の椎体V2の間の空間に配置されるように、第二の装置D200を体Bに挿入した後は、第一の椎体V1にかみ合うように、第一の装置D100を体Bに挿入するために、動かされず、向きも変えられない。
【0078】
いくつかの実施形態において、患者の姿勢は、第一の椎体V1にかみ合うための第一の外科的経路を通った第一の装置D100の挿入、および、第一の椎体V1と第二の椎体V2の間の空間に配置するための、第二の外科的経路を通った、第二の装置D200の挿入の間、少なくとも部分的に、例えば、手術台、手術ベッド、クッション、くさび等の装置により維持される。いくつかの実施形態において、装置は、例えば、米国特許第7,234,180号に開示された動的手術台システムである。いくつかの実施形態において、患者は、体Bの冠状面CPが、例えば
図1Lで示されるように、手術室の床Fに対して角度α、例えば、鋭角で配置されるような姿勢に維持される。
【0079】
図3D〜
図3Fに示された一つの実施形態において、第一の装置D100が、後方アプローチを用いて、第一の外科的経路を通って配置され、椎骨Vの第一の椎体V1の矢状面SPの左に経皮的にかみ合う。いくつかの実施形態において、第一の装置D100は、第一の椎体V1の関節突起と第一の椎体V1の横突起の間の、第一の椎体V1の一部分にかみ合い、第一の装置D100のヘッド122は、第一の椎体V1の一面の後方になる。いくつかの実施形態において、第一の装置D100は、長軸L10が、矢状面SPに対して角度β2で延びるように、第一の椎体V1内に挿入される。いくつかの実施形態において、角度β2は、鋭角である。いくつかの実施形態において、角度β2は、約1〜45°の角度である。いくつかの実施形態において、第一の装置D100は、長軸L10が、冠状面CPに対して角度X2で延びるように、第一の椎体V1内に挿入される。
【0080】
いくつかの実施形態において、角度X2は、鋭角である。いくつかの実施形態において、角度X2は、約1〜45°の角度である。いくつかの実施形態において、第一の装置D100が、後方アプローチを用いて、第一の外科的経路を通って配置され、第一の椎体V1の矢状面SPの右に経皮的にかみ合い、第一の装置D100は、長軸L10が、矢状面SPに対して角度γ2で延びるように、第一の椎体V1内に挿入される。いくつかの実施形態において、角度γ2は、鋭角である。いくつかの実施形態において、角度γ2は、約1〜45°の角度である。
【0081】
第二の装置D200が、側方アプローチを用いて、第二の外科的経路を通って配置され、椎骨Vの第一の椎体V1および第二の椎体V2の間の空間に、第二の装置D200の骨嵌合表面201が、第一の椎体V1とかみ合い、骨嵌合表面201の反対側の、第二の装置D200の骨嵌合表面202が、第二の椎体V2とかみ合うように、経皮的に配置される。第二の装置は、先端121が、骨嵌合表面201および骨嵌合表面202、およびその間を通って延びる、第二の装置D200の開口203を通って延びるように配置される。いくつかの実施形態において、第二の装置D200は、第一の装置D100が第一の椎体V1に挿入される前に、第一の椎体V1および第二の椎体V2の間の空間に挿入される。いくつかの実施形態において、第一の椎体V1と第二の椎体V2は互いに対して引き離され、第二の装置D200の挿入のために、第一の椎体V1と第二の椎体V2の間に空間を大きくする。
【0082】
いくつかの実施形態において、第二の装置D200は、患者を、第一の装置D100が、第一の外科的経路を通って第一の椎体V1にかみ合うように挿入された姿勢から動かすことなしに、第二の外科的経路を通って、第一の椎体V1と第二の椎体V2の間の空間に配置するように挿入される。すなわち、患者は、第一の装置D100を体Bに挿入し、第一の椎体V1にかみ合った後は、第一の椎体V1と第二の椎体V2の間の空間に配置するように、第二の装置D200を体Bに挿入するために、動かされず、向きも変えられない。同様に、第二の装置D200が、第一の装置D100の前に挿入される実施形態において、患者は、第一の椎体V1と第二の椎体V2の間の空間に配置するように、第二の装置D200を体Bに挿入した後は、第一の椎体V1にかみ合うように、第一の装置D100を体Bに挿入するために、動かされず、向きも変えられない。いくつかの実施形態において、患者の姿勢は、第一の椎体V1にかみ合うための第一の外科的経路を通った第一の装置D100の挿入、および、第一の椎体V1と第二の椎体V2の間の空間に配置されるための、第二の外科的経路を通った、第二の装置D200の挿入の間、少なくとも部分的に、例えば、手術台、手術ベッド、クッション、くさび等の装置により維持される。いくつかの実施形態において、装置は、例えば、米国特許第7,234,180号に開示された動的手術台システムである。いくつかの実施形態において、患者は、体Bの冠状面CPが、例えば
図1Lで示されるように、手術室の床Fに対して角度α、例えば、鋭角で配置されるような姿勢に維持される。
【0083】
図3G〜
図3Iに示された一つの実施形態において、軸120は、カニューレ状であり、その遠位端に開口を含む。第一の装置D100が、後方アプローチを用いて、第一の外科的経路を通って配置され、椎骨Vの第一の椎体V1の矢状面SPの左に経皮的にかみ合う。いくつかの実施形態において、第一の装置D100は、第一の椎体V1の関節突起と第一の椎体V1の横突起の間の、第一の椎体V1の一部分にかみ合い、ヘッド122は、第一の椎体V1の一面の後方になる。いくつかの実施形態において、第一の装置D100は、長軸L10が、矢状面SPに対して角度β3で延びるように、第一の椎体V1内に挿入される。いくつかの実施形態において、角度β3は、鋭角である。いくつかの実施形態において、角度β3は、約1〜45°の角度である。いくつかの実施形態において、第一の装置D100は、長軸L10が、冠状面CPに対して角度X3で延びるように、第一の椎体V1内に挿入される。いくつかの実施形態において、角度X3は、鋭角である。
【0084】
いくつかの実施形態において、角度X3は、約1〜45°の角度である。いくつかの実施形態において、第一の装置D100が、後方アプローチを用いて、第一の外科的経路を通って配置され、第一の椎体V1の矢状面SPの右に経皮的にかみ合い、第一の装置D100は、長軸L10が、矢状面SPに対して角度γ3で延びるように、第一の椎体V1内に挿入される。いくつかの実施形態において、角度γ3は、鋭角である。いくつかの実施形態において、角度γ3は、約1〜45°の角度である。
【0085】
第二の装置D200が、側方アプローチを用いて、第二の外科的経路を通って配置され、椎骨Vの第一の椎体V1および第二の椎体V2の間の空間に、骨嵌合表面201が、第一の椎体V1とかみ合い、骨嵌合表面202が、第二の椎体V2とかみ合うように、経皮的に配置される。第二の装置は、先端121が、開口203を通って延びるように配置される。いくつかの実施形態において、第二の装置D200は、第一の装置D100が第一の椎体V1に挿入される前に、第一の椎体V1および第二の椎体V2の間の空間に挿入される。いくつかの実施形態において、第一の椎体V1と第二の椎体V2は互いに対して引き離され、第二の装置D200の挿入のために、第一の椎体V1と第二の椎体V2の間に空間を大きくする。
【0086】
いくつかの実施形態において、第二の装置D200は、患者を、第一の装置D100が、第一の外科的経路を通って第一の椎体V1にかみ合うように挿入された姿勢から動かすことなしに、第二の外科的経路を通って、第一の椎体V1と第二の椎体V2の間の空間に配置するように挿入される。すなわち、患者は、第一の装置D100を体Bに挿入し、第一の椎体V1にかみ合った後は、第一の椎体V1と第二の椎体V2の間の空間に配置するように、第二の装置D200を体B内に挿入するために、動かされず、向きも変えられない。同様に、第二の装置D200が、第一の装置D100の前に挿入される実施形態において、患者は、第二の装置D200を第一の椎体V1と第二の椎体V2の間の空間に配置するように、体Bに挿入した後は、第一の椎体V1にかみ合うように、第一の装置D100を体B内に挿入するために、動かされず、向きも変えられない。いくつかの実施形態において、患者の姿勢は、第一の椎体V1にかみ合うための第一の外科的経路を通った第一の装置D100の挿入、および、第一の椎体V1と第二の椎体V2の間の空間に配置されるための、第二の外科的経路を通った第二の装置D200の挿入の間、少なくとも部分的に、例えば、手術台、手術ベッド、クッション、くさび等の装置により維持される。いくつかの実施形態において、装置は、例えば、米国特許第7,234,180号に開示された動的手術台システムである。いくつかの実施形態において、患者は、体Bの冠状面CPが、例えば
図1Lで示されるように、手術室の床Fに対して角度α、例えば、鋭角で配置されるような姿勢に維持される。
【0087】
いくつかの実施形態において、ガイドワイヤーが、第一の装置D100を所定の位置に導くために挿入される。すなわち、ガイドワイヤーが、第一の椎体V1内に挿入される。ガイドワイヤーが、第一の装置D100のカニューレに挿入される。第一の装置D100は、その後ガイドワイヤーに沿ってスライドし、上述のように、第一の装置D100を第一の椎体V1にかみ合わせる。
【0088】
いくつかの実施形態において、材料が、第一の装置D100のカニューレを通って導入され、材料を開口203および/または第一の椎体V1と第二の椎体V2の間の空間に送達する。いくつかの実施形態において、材料は、骨用セメント、例えば、骨形成タンパク質(BMP)のような骨成長材料、鎮痛剤および/または抗炎症剤である。いくつかの実施形態において、機器が、第一の装置D100のカニューレを通って導入され、ナビゲーション性能を提供する、および/または、骨の成長を刺激する。いくつかの実施形態において、機器は、プローブおよび/または電極である。
【0089】
図3J〜
図3Lに示された一つの実施形態において、第一の装置D100が、後方アプローチを用いて、第一の外科的経路を通って配置され、第一の椎体V1の矢状面SPの左に経皮的にかみ合う。いくつかの実施形態において、第一の装置D100は、第一の椎体V1の関節突起と第一の椎体V1の横突起の間の、第一の椎体V1の一部分にかみ合う。いくつかの実施形態において、第一の装置D100は、先端121が、第一の椎体V1および第二の椎体V2の間の空間に配置されるように、第一の椎体V1内に挿入される。いくつかの実施形態において、第一の装置D100は、第一の椎体V1内に挿入され、先端121が、第一の椎体V1および第二の椎体V2の間の空間内に延びることなく、第一の椎体V1に配置される。いくつかの実施形態において、第一の装置D100は、長軸L10が、矢状面SPに対して角度β4で延びるように、第一の椎体V1内に挿入される。いくつかの実施形態において、角度β4は、鋭角である。いくつかの実施形態において、角度β4は、約1〜45°の角度である。いくつかの実施形態において、第一の装置D100は、長軸L10が、冠状面CPに対して角度X4で延びるように、第一の椎体V1内に挿入される。いくつかの実施形態において、角度X4は、鋭角である。いくつかの実施形態において、角度X4は、約1〜45°の角度である。
【0090】
いくつかの実施形態において、第一の装置D100が、後方アプローチを用いて、第一の外科的経路を通って配置され、第一の椎体V1の矢状面SPの右に経皮的にかみ合い、第一の装置D100は、長軸L10が、矢状面SPに対して角度γ4で延びるように、第一の椎体V1内に挿入される。いくつかの実施形態において、角度γ4は、鋭角である。いくつかの実施形態において、角度γ4は、約1〜45°の角度である。
【0091】
第二の装置D200が、側方アプローチを用いて、第二の外科的経路を通って配置され、椎骨Vの第一の椎体V1および第二の椎体V2の間の空間に、先端121が第二の装置D200の前方になるように、経皮的に配置される。第二の装置D200は、第一の椎体V1および第二の椎体V2の間の空間に、第二の装置D200が、第一の装置D100から離れているように配置される。いくつかの実施形態において、第二の装置D200は、第一の装置D100が第一の椎体V1に挿入される前に、第一の椎体V1および第二の椎体V2の間の空間に挿入される。いくつかの実施形態において、第一の椎体V1と第二の椎体V2は互いに対して引き離され、第二の装置D200の挿入のために、第一の椎体V1と第二の椎体V2の間に空間を大きくする。
【0092】
いくつかの実施形態において、第二の装置D200は、患者を、第一の装置D100が、第一の外科的経路を通って第一の椎体V1にかみ合うように挿入された姿勢から動かすことなしに、第二の外科的経路を通って、第一の椎体V1と第二の椎体V2の間の空間に配置されるように挿入される。すなわち、患者は、第一の装置D100を体Bに挿入し、第一の椎体V1にかみ合った後は、第二の装置D200を、第一の椎体V1と第二の椎体V2の間の空間に配置するように、体B内に挿入するために、動かされず、向きも変えられない。同様に、第二の装置D200が、第一の装置D100の前に挿入される実施形態において、患者は、第二の装置D200を、第一の椎体V1と第二の椎体V2の間の空間に配置するように、体B内に挿入した後は、第一の装置D100を、第一の椎体V1にかみ合うように、体Bに挿入するために、動かされず、向きも変えられない。いくつかの実施形態において、患者の姿勢は、第一の椎体V1にかみ合うための第一の外科的経路を通った第一の装置D100の挿入、および、第一の椎体V1と第二の椎体V2の間の空間に配置されるための、第二の外科的経路を通った、第二の装置D200の挿入の間、少なくとも部分的に、例えば、手術台、手術ベッド、クッション、くさび等の装置により維持される。いくつかの実施形態において、装置は、例えば、米国特許第7,234,180号に開示された動的手術台システムである。いくつかの実施形態において、患者は、ボディBの冠状面CPが、例えば
図1Lで示されるように、手術室の床Fに対して角度α、例えば、鋭角で配置されるような姿勢に維持される。
【0093】
図3M〜
図3Sに示された一つの実施形態において、第一の装置D100が、後方アプローチを用いて、第一の外科的経路を通って配置され、椎骨Vの第一の椎体V1の矢状面SPの左に経皮的にかみ合う。いくつかの実施形態において、第一の装置D100は、第一の椎体V1の関節突起と第一の椎体V1の横突起の間の、第一の椎体V1の一部分にかみ合う。いくつかの実施形態において、第一の装置D100は、先端121が、第一の椎体V1および第二の椎体V2の間の空間に配置されるように、第一の椎体V1内に挿入される。いくつかの実施形態において、第一の装置D100は、先端121が、尾部方向に向くように、第一の椎体V1内に挿入される。いくつかの実施形態において、第一の装置D100は、長軸L10が、矢状面SPに対して角度β5で延びるように、第一の椎体V1内に挿入される。いくつかの実施形態において、角度β5は、鋭角である。いくつかの実施形態において、角度β5は、約1〜45°の角度である。いくつかの実施形態において、第一の装置D100は、長軸L10が、冠状面CPに対して角度X5で延びるように、第一の椎体V1内に挿入される。いくつかの実施形態において、角度X5は、鋭角である。いくつかの実施形態において、角度X5は、約1〜45°の角度である。
【0094】
第二の装置D200が、側方アプローチを用いて、第二の外科的経路を通って配置され、表面201が、第一の椎体V1とかみ合い、表面202が、第二の椎体V2とかみ合い、先端121が、第二の装置D200の後方になるように、椎骨Vの第一の椎体V1および第二の椎体V2の間の空間に経皮的に配置される。いくつかの実施形態において、第二の装置D200は、先端121が第二の装置D200とかみ合うように、第一の椎体V1および第二の椎体V2の間の空間に配置される。いくつかの実施形態において、第二の装置D200は、第二の装置D200が第一の装置D100から間隔が離れているように、第一の椎体V1および第二の椎体V2の間の空間に配置される。いくつかの実施形態において、第二の装置D200は、第一の装置D100が第一の椎体V1に挿入される前に、第一の椎体V1および第二の椎体V2の間の空間に挿入される。いくつかの実施形態において、第一の椎体V1と第二の椎体V2は互いに対して引き離され、第二の装置D200の挿入のために、第一の椎体V1と第二の椎体V2の間に空間を大きくする。
【0095】
いくつかの実施形態において、第二の装置D200は、患者を、第一の装置D100が、第一の外科的経路を通って第一の椎体V1にかみ合うように挿入された姿勢から動かすことなしに、第二の外科的経路を通って、第一の椎体V1と第二の椎体V2の間の空間に配置するように挿入される。すなわち、患者は、第一の装置D100を体Bに挿入し、第一の椎体V1にかみ合った後は、第二の装置D200を、第一の椎体V1と第二の椎体V2の間の空間に配置するように、体B内に挿入するために、動かされず、向きも変えられない。同様に、第二の装置D200が、第一の装置D100の前に挿入される実施形態において、患者は、第二の装置D200を、第一の椎体V1と第二の椎体V2の間の空間に配置するように、体B内に挿入した後は、第一の椎体V1にかみ合うように、第一の装置D100を体B内に挿入するために、動かされず、向きも変えられない。いくつかの実施形態において、患者の姿勢は、第一の椎体V1にかみ合うための第一の外科的経路を通った第一の装置D100の挿入、および、第二の外科的経路を通った、第一の椎体V1と第二の椎体V2の間の空間に配置するための第二の装置D200の挿入の間、少なくとも部分的に、例えば、手術台、手術ベッド、クッション、くさび等の装置により維持される。いくつかの実施形態において、装置は、例えば、米国特許第7,234,180号に開示された動的手術台システムである。いくつかの実施形態において、患者は、体Bの冠状面CPが、例えば
図1Lで示されるように、手術室の床Fに対して角度α、例えば、鋭角で配置されるような姿勢に維持される。
【0096】
例えば、骨ねじのような第一の装置D100に類似の第三の装置D101が、後方アプローチを用いて、第三の装置D101の軸120Aが第一の椎体V1を通って延びるように、第三の外科的経路を通って配置される。いくつかの実施形態において、第三の装置D101は、第三の装置D101の先端121Aが、尾部方向に延び、表面201にかみ合うように、第一の椎体V1を通って延びる。いくつかの実施形態において、第三の装置D101は、先端121Aが先端121の前方になるように、第一の椎体V1を通って延びる。いくつかの実施形態において、第三の装置D101は、先端121Aが尾部方向に延び、開口203に配置されるように、第一の椎体V1を通って延びる。いくつかの実施形態において、案内孔が、第三の装置D101のために第一の椎体V1に形成され、第三の装置D101が、案内孔内に挿入され、第三の装置D101の軸120Aの外表面のねじ山が、案内孔を定義する第一の椎体V1の一部にかみ合い、第三の装置D101は、軸120Aにより定義される長軸L10Aの周りに、第三の装置D101が第一の椎体V1にねじ式にかみ合うまで回転する。いくつかの実施形態において、第三の装置D101は、案内孔および/または第一の椎体V1に、例えば、軸120Aの部分140Aにかみ合う道具にかみ合うドライバーのような機器を用いて、ねじ込まれる。いくつかの実施形態において、第三の装置D101は、第一の椎体V1に、例えば、Medtronicにより販売されているPOWEREASE(商標)システムに含まれるドリルおよび/またはタップ(雌ネジ切工具)のような外科的ドリルを用いて、ねじ込まれる。いくつかの実施形態において、第三の装置D101は、長軸L10Aが、矢状面SPに対して角度β6で延びるように、第一の椎体V1内に挿入される。いくつかの実施形態において、角度β6は、鋭角である。いくつかの実施形態において、角度β6は、約1〜45°の角度である。いくつかの実施形態において、第三の装置D101は、長軸L10Aが、冠状面CPに対して角度X6で延びるように、第一の椎体V1内に挿入される。いくつかの実施形態において、角度X6は、鋭角である。いくつかの実施形態において、角度X6は、約1〜45°の角度である。
【0097】
いくつかの実施形態において、第三の装置D101は、第一の装置D100が第一の椎体V1に挿入される前に、第一の椎体V1に挿入される。いくつかの実施形態において、第三の装置D101は、第一の装置D100が第一の椎体V1に挿入された後に、第一の椎体V1に挿入される。いくつかの実施形態において、第3の装置D101は、患者を、第二の装置D200が、第一の椎体V1と第二の椎体V2の間の空間に挿入され、および/または第一の装置D100が第一の椎体V1に挿入された姿勢から動かすことなしに、第三の装置D101は、第一の椎体V1に挿入される。すなわち、患者は、第二の装置D200が、体B内で、第一の椎体V1と第二の椎体V2の間の空間に挿入され、および/または、第一の装置D100が、先端121が第二の装置D200にかみ合うように第一の椎体V1に挿入された後は、先端121Aが装置D200にかみ合い、および/または、開口203内に配置されるように、第三の装置D101を第一の椎体V1に挿入するために、動かされず、向きも変えられない。いくつかの実施形態において、患者の姿勢は、第三の装置D101の第一の椎体V1への挿入、ならびに、第一の椎体V1と第二の椎体V2の間の空間への第二の装置D200の挿入および/または第一の装置D100の第一の椎体V1への挿入の間、少なくとも部分的に、例えば、手術台、手術ベッド、クッション、くさび等の装置により維持される。いくつかの実施形態において、装置は、例えば、米国特許第7,234,180号に開示された動的手術台システムである。いくつかの実施形態において、患者は、体Bの冠状面CPが、例えば
図1Lで示されるように、手術室の床Fに対して角度α、例えば、鋭角で配置されるような姿勢に維持される。
【0098】
例えば、骨ねじのような第一の装置D100および第三の装置D101に類似の第四の装置D102が、後方アプローチを用いて、第四の装置D102の軸120Bが第二の椎体V2を通って延びるように、第四の外科的経路を通って配置される。いくつかの実施形態において、第四の装置D102は、第四の装置D102の先端121Bが、頭蓋方向に延び、開口203内に配置されるように、第二の椎体V2を通って延びる。いくつかの実施形態において、第四の装置D102は、先端121Bが先端121の前方になり、先端121Aの後方になるように、第二の椎体V2を通って延びる。いくつかの実施形態において、案内孔が、第四の装置D102のために第二の椎体V2に形成され、第四の装置D102が、案内孔内に挿入され、第四の装置D102の軸120Bの外表面のねじ山が、案内孔を定義する第二の椎体V2の一部にかみ合い、第四の装置D102は、軸120Bにより定義される長軸L10Bの周りに、第四の装置D102が第二の椎体V2にねじ式にかみ合うまで回転する。いくつかの実施形態において、第四の装置D102は、案内孔および/または第二の椎体V2に、例えば、軸120Bの部分140Bにかみ合う道具にかみ合うドライバーのような機器を用いて、ねじ込まれる。いくつかの実施形態において、第四の装置D102は、第二の椎体V2に、例えば、Medtronicにより販売されているPOWEREASE(商標)システムに含まれるドリルおよび/またはタップ(雌ネジ切工具)のような外科的ドリルを用いて、ねじ込まれる。いくつかの実施形態において、第四の装置D102は、長軸L10Bが、矢状面SPに対して角度β7で延びるように、第二の椎体V2内に挿入される。いくつかの実施形態において、角度β7は、鋭角である。いくつかの実施形態において、角度β7は、約1〜45°の角度である。いくつかの実施形態において、第四の装置D102は、長軸L10Bが、冠状面CPに対して角度X7で延びるように、第二の椎体V2内に挿入される。いくつかの実施形態において、角度X7は、鋭角である。いくつかの実施形態において、角度X7は、約1〜45°の角度である。
【0099】
いくつかの実施形態において、第四の装置D102は、第一の装置D100が第一の椎体V1に挿入される、および/または第三の装置D101が第一の椎体V1に挿入される前に、第二の椎体V2に挿入される。いくつかの実施形態において、第四の装置D102は、第一の装置D100が第一の椎体V1に挿入された、および/または第三の装置D101が第一の椎体V1に挿入された後に、第二の椎体V2に挿入される。いくつかの実施形態において、患者を、第二の装置D200が、第一の椎体V1と第二の椎体V2の間の空間に挿入された姿勢から動かすことなしに、第一の装置D100は、第一の椎体V1に挿入され、第三の装置D101は、第一の椎体V1に挿入され、および/または第四の装置D102は、第二の椎体V2に挿入される。すなわち、患者は、第二の装置D200が、体B内で、第一の椎体V1と第二の椎体V2の間の空間に挿入された後は、第四の装置D102を第二の椎体V2に挿入し、第一の装置D100を第一の椎体V1に挿入し、および/または第三の装置D101を第一の椎体V1に挿入するために、動かされず、向きも変えられない。いくつかの実施形態において、患者の姿勢は、第一の装置D100の第一の椎体V1への挿入、第三の装置D101の第一の椎体V1への挿入、第四の装置D102の第二の椎体V2への挿入、および/または第二の装置D200の、第一の椎体V1と第二の椎体V2の間の空間への挿入の間、少なくとも部分的に、例えば、手術台、手術ベッド、クッション、くさび等の装置により維持される。いくつかの実施形態において、装置は、例えば、米国特許第7,234,180号に開示された動的手術台システムである。いくつかの実施形態において、患者は、体Bの冠状面CPが、例えば
図1Lで示されるように、手術室の床Fに対して角度α、例えば、鋭角で配置されるような姿勢に維持される。
【0100】
例えば、骨ねじのような第一の装置D100、第三の装置D101、および第四の装置D102に類似の第五の装置D103が、後方アプローチを用いて、第五の装置D103の軸120Cが第二の椎体V2を通って延びるように、第五の外科的経路を通って配置される。いくつかの実施形態において、第五の装置D103は、第五の装置D103の先端121Cが、頭蓋方向に延び、表面202にかみ合うように、第二の椎体V2を通って延びる。いくつかの実施形態において、第五の装置D103は、先端121Cが先端121、121Bの前方になり、先端121Aの後方になるように、第二の椎体V2を通って延びる。いくつかの実施形態において、案内孔が、第五の装置D103のために第二の椎体V2に形成され、第五の装置D103が、案内孔内に挿入され、第五の装置D103の軸120Cの外表面のねじ山が、案内孔を定義する第二の椎体V2の一部にかみ合い、第五の装置D103は、軸120Cにより定義される長軸L10Cの周りに、第五の装置D103が第二の椎体V2にねじ式にかみ合うまで回転する。いくつかの実施形態において、第五の装置D103は、案内孔および/または第二の椎体V2に、例えば、軸120Cの部分140Cにかみ合う道具にかみ合うドライバーのような機器を用いて、ねじ込まれる。いくつかの実施形態において、第五の装置D103は、第二の椎体V2に、例えば、Medtronicにより販売されているPOWEREASE(商標)システムに含まれるドリルおよび/またはタップ(雌ネジ切工具)のような外科的ドリルを用いて、ねじ込まれる。いくつかの実施形態において、第五の装置D103は、長軸L10Cが、矢状面SPに対して角度β8で延びるように、第二の椎体V2内に挿入される。いくつかの実施形態において、角度β8は、鋭角である。いくつかの実施形態において、角度β8は、約1〜45°の角度である。いくつかの実施形態において、第五の装置D103は、長軸L10Cが、冠状面CPに対して角度X8で延びるように、第二の椎体V2内に挿入される。いくつかの実施形態において、角度X8は、鋭角である。いくつかの実施形態において、角度X8は、約1〜45°の角度である。
【0101】
いくつかの実施形態において、第五の装置D103は、第一の装置D100が第一の椎体V1に挿入される、第三の装置D101が第一の椎体V1に挿入される、および/または第四の装置D102が第二の椎体に挿入される前に、第二の椎体V2に挿入される。いくつかの実施形態において、第四の装置D102は、第一の装置D100が第一の椎体V1に挿入された、第三の装置D101が第一の椎体V1に挿入された、および/または第四の装置D102が第二の椎体に挿入された後に、第二の椎体V2に挿入される。いくつかの実施形態において、患者を、第二の装置D200が、第一の椎体V1と第二の椎体V2の間の空間に挿入された姿勢から動かすことなしに、第一の装置D100は、第一の椎体V1に挿入され、第三の装置D101は、第一の椎体V1に挿入され、第四の装置D102は、第二の椎体V2に挿入され、および/または第五の装置D103は、第二の椎体V2に挿入される。すなわち、患者は、第二の装置D200が、体B内で、第一の椎体V1と第二の椎体V2の間の空間に挿入された後は、第五の装置D103を第二の椎体V2に挿入し、第一の装置D100を第一の椎体V1に挿入し、第三の装置D101を第一の椎体V1に挿入し、および/または第四の装置D102を第二の椎体V2に挿入するめに、動かされず、向きも変えられない。いくつかの実施形態において、患者の姿勢は、第一の装置D100の第一の椎体V1への挿入、第三の装置D101の第一の椎体V1への挿入、第四の装置D102の第二の椎体V2への挿入、第五の装置D103の第二の椎体V2への挿入、および/または第二の装置D200の、第一の椎体V1と第二の椎体V2の間の空間への挿入の間、少なくとも部分的に、例えば、手術台、手術ベッド、クッション、くさび等の装置により維持される。いくつかの実施形態において、装置は、例えば、米国特許第7,234,180号に開示された動的手術台システムである。いくつかの実施形態において、患者は、体Bの冠状面CPが、例えば
図1Lで示されるように、手術室の床Fに対して角度α、例えば、鋭角で配置されるような姿勢に維持される。
【0102】
図3A〜
図3Sに示されたいかなる実施形態において、第一の装置D100、第二の装置D200、第三の装置D101、第四の装置D102、および第五の装置D103の少なくとも一つは、例えば、統合型神経モニタリングおよび/またはナビゲーション機能を有する機器のような機器を用いて、体B内に挿入され得る。いくつかの実施形態において、統合型神経モニタリングおよび/またはナビゲーション機能を有する機器は、第一の装置D100、第二の装置D200、第三の装置D101、第四の装置D102、および第五の装置D103の少なくとも一つの軌道を確立し、および/または監視するために使用される。すなわち、統合型神経モニタリングおよび/またはナビゲーション機能を有する機器は、構造がリアルタイムに変化したとしても、第一の装置D100、第二の装置D200、第三の装置D101、第四の装置D102、および第五の装置D103の少なくとも一つのための、患者の構造に関して安全な軌道を決定し、および/若しくは選択するのに使用され得、ならびに/または、第一の装置D100、第二の装置D200、第三の装置D101、第四の装置D102、および第五の装置D103の少なくとも一つが、選択された軌道を用いて、挿入され、および/若しくは移植されるのを確実にし得る。いくつかの実施形態において、統合型神経モニタリングおよび/またはナビゲーション機能を有する機器は、例えば、StealthStation(登録商標)S7(登録商標)、StealthStation i7(商標)、StealthStation iNav(登録商標)、AxiEM Electromagnetic Navigation System、Fusion(商標)ENTおよび/またはStealthViz(商標)Planning Stationのような、Medtronicにより販売されているナビゲーションシステムの一部である。いくつかの実施形態において、統合型神経モニタリングおよび/またはナビゲーション機能を有する機器は、医療従事者がより安全で、より正確な処置を行い、処置の侵襲性および危険性を減らし、および/または患者の予後および回復を向上させるのを助ける。
【0103】
図3A〜
図3Sに示されたいかなる実施形態において、画像化は、上記のアプローチを用いて、第一の装置D100、第二の装置D200、第三の装置D101、第四の装置D102、および第五の装置D103の少なくとも一つが、切開を通る軌道を確立し、および/または監視するために使用され得る。一つの実施形態において、例えば、Medtronicから入手可能なO−アーム外科手術イメージングシステム(O−arm Surgical Imaging System)のような画像化システムが、術中の画像化を用いて、第一の装置D100、第二の装置D200、第三の装置D101、第四の装置D102、および第五の装置D103の少なくとも一つの軌道を確立し、および/または監視するために使用される。O−アーム外科手術イメージングシステムは、他のものの中で、リアルタイムの、多平面3D画像(および2D画像)への素早いアクセスを提供し、例えば脊椎処置のような、処置の独特な作業工程への完全なサポートを提供し、(例えば、X線への暴露を減らすことにより)手術スタッフへの放射線照射量を最小化し、かつハードウェア設置療法を確認するために可視化を提供し、潜在的にやり直し手術を減らす。
【0104】
図3A〜
図3Sに示されたいかなる実施形態において、第一の装置D100、第三の装置D101、第四の装置D10、および第五の装置D103の少なくとも一つは、カニューレ状であり得る。いくつかの実施形態において、ガイドワイヤーが、第一の装置D100、第三の装置D101、第四の装置D10、および第五の装置D103の少なくとも一つを、上述のように、椎骨Vに対する所定の位置に導くために挿入される。すなわち、少なくとも一つのガイドワイヤーが、第一の椎体V1および/または第二の椎体V2内に挿入される。ガイドワイヤーの一つが、第一の装置D100、第三の装置D101、第四の装置D10、および第五の装置D103のうちの一つのカニューレに挿入される。第一の装置D100、第三の装置D101、第四の装置D10、および第五の装置D103は、その後ガイドワイヤーに沿ってスライドし、上述のように、第一の装置D10、第二の装置D20、および第三の装置D30を、椎骨Vにかみ合わせる。
【0105】
図3A〜
図3Sに示されたいかなる実施形態において、第一の装置D100、第三の装置D101、第四の装置D10、および第五の装置D103の少なくとも一つは、窓のないカニューレ状のねじ、および/または、カニューレに伝達している少なくとも一つの側方窓を有するカニューレ状のねじである。いくつかの実施形態において、材料が、第一の装置D100、第三の装置D101、第四の装置D10、および第五の装置D103の少なくとも一つのカニューレおよび/または窓を通って導入され、材料を第二の装置D200内、例えば、開口203内に送達するか、材料を第一の椎体V1および/または第二の椎体V2に送達する。いくつかの実施形態において、材料は、骨用セメント、例えば、骨形成タンパク質(BMP)のような骨成長材料、鎮痛剤および/または抗炎症剤である。いくつかの実施形態において、機器が、第一の装置D100、第三の装置D101、第四の装置D10、および第五の装置D103の少なくとも一つのカニューレおよび/または窓を通って導入され、ナビゲーション性能を提供する、および/または、骨の成長を刺激する。いくつかの実施形態において、機器は、プローブおよび/または電極である。
【0106】
図4A〜4Cに示された一つの実施形態において、例えば、圧縮スクリューのような第一の装置D1000が、後方アプローチを用いて、第一の外科的経路を通って配置され、椎骨Vの第一の椎体V1および第二の椎体V2の矢状面SPの左に経皮的にかみ合う。いくつかの実施形態において、第一の装置D1000は、第一の椎体V1の関節突起と第一の椎体V1の横突起の間の、第一の椎体V1の一部分にかみ合い、第二の椎体V2の本体内に延びる。いくつかの実施形態において、第一の装置D1000の軸1200は、第一の装置D1000のヘッド1202に接続した、非ねじ部分1201を含み、ねじ部分1203は、非ねじ部分1201に接続している。ねじ部分1203は、第一の装置D1000の先端1210を定義する。いくつかの実施形態において、非ねじ部分1201は、第一の椎体V1を通り、第一の椎体V1と第二の椎体V2の間の空間を横切って延び、ねじ部分1203は、第二の椎体V2内に延びる。いくつかの実施形態において、第一の装置D1000は、軸1200が通って延びる座金1205を含み、座金1205は、軸1200に沿ってスライド可能である。座金1205は、軸1200が、第一の椎体V1を通って、第二の椎体V2内に挿入されるにつれて、第一の椎体V1にかみ合う。いくつかの実施形態において、第一の装置D1000の軸L100の周りの更なる回転は、第一の椎体V1を第二の椎体V2の方に引っ張るように、座金1205を第一の椎体にかみ合わさせる。すなわち、第一の椎体V1と第二の椎体V2の距離が縮まる。
【0107】
いくつかの実施形態において、案内孔が、第一の装置D1000のために第一の椎体V1および/または第二の椎体V2に形成され、第一の装置D1000が、第一の椎体V1の案内孔内に挿入され、ねじ部分1203の外表面のねじ山が、第一の椎体V1に案内孔を定義する第一の椎体V1の一部にかみ合う。第一の装置D1000は、長軸L100の周りに、非ねじ部分1201が、第一の椎体V1と、第一の椎体V1と第二の椎体V2の間の空間を通って延び、ねじ部分1203のねじ山が、第二の椎体V2に案内孔を定義する第二の椎体V2の一部分にかみ合うまで回転する。いくつかの実施形態において、第一の装置D1000は、案内孔および/または第一の椎体V1および第二の椎体V2に、例えば、ヘッド1202の部分1204にかみ合う道具にかみ合うドライバーのような機器を用いて、ねじ込まれる。いくつかの実施形態において、第一の装置D1000は、第一の椎体V1および第二の椎体V2に、例えば、Medtronicにより販売されているPOWEREASE(商標)システムに含まれるドリルのような外科的ドリルを用いて、ねじ込まれる。
【0108】
いくつかの実施形態において、第一の装置D1000は、長軸L100が、矢状面SPに対して角度β9で延びるように、第一の椎体V1および第二の椎体V2内に挿入される。いくつかの実施形態において、角度β9は、鋭角である。いくつかの実施形態において、角度β9は、約1〜45°の角度である。いくつかの実施形態において、第一の装置D1000は、長軸L100が、冠状面CPに対して角度X9で延びるように、第一の椎体V1および第二の椎体V2内に挿入される。いくつかの実施形態において、角度X9は、鋭角である。いくつかの実施形態において、角度X9は、約1〜45°の角度である。いくつかの実施形態において、軸1200は、例えば、滑らかな、環状の、および/または例えば、四角形、多角形または丸のような種々の断面形状を有するような形状に、さまざまに形成され得る。
【0109】
いくつかの実施形態において、第一の装置D1000が、後方アプローチを用いて、第一の外科的経路を通って配置され、第一の椎体V1を通って矢状面SPの右に経皮的に延び、第一の装置D1000は、長軸L100が、矢状面SPに対して角度γ9で延びるように、第一の椎体V1内に挿入される。いくつかの実施形態において、角度γ9は、鋭角である。いくつかの実施形態において、角度γ9は、約1〜45°の角度である。
【0110】
例えば、椎体間移植片のような第二の装置D2000が、側方アプローチを用いて、第二の外科的経路を通って配置され、第二の装置D2000が、第一の装置D1000から間隔が離れているように、椎骨Vの第一の椎体V1と第二の椎体V2の間の空間に経皮的に配置される。いくつかの実施形態において、第二の装置D2000は、第一の装置D1000が第一の椎体V1に挿入される前に、第一の椎体V1および第二の椎体V2の間の空間に挿入される。いくつかの実施形態において、第一の椎体V1と第二の椎体V2は互いに対して引き離され、第二の装置D2000の挿入のために、第一の椎体V1と第二の椎体V2の間に空間を大きくする。いくつかの実施形態において、第二の装置D2000は、椎体間移植片、試験移植片、SCISSOR JACK(登録商標)移植片、膨張可能な移植片、または、一つまたは複数のフェルンストルムボール(Fernstrom ball)である。
【0111】
いくつかの実施形態において、第二の装置D2000は、患者を、第一の装置D1000が、第一の外科的経路を通って、第一の椎体V1を通って延び、第二の椎体V2にかみ合うように挿入された姿勢から動かすことなしに、第二の外科的経路を通って、第一の椎体V1と第二の椎体V2の間の空間に配置するように挿入される。すなわち、患者は、第一の装置D1000を体Bに挿入し、第一の椎体V1を通って延び、第二の椎体V2にかみ合った後は、第二の装置D2000を、第一の椎体V1と第二の椎体V2の間の空間に配置するように、体Bに挿入するために、動かされず、向きも変えられない。同様に、第二の装置D2000が、第一の装置D1000の前に挿入される実施形態において、患者は、第二の装置D2000を、第一の椎体V1と第二の椎体V2の間の空間に配置するように、体Bに挿入した後は、第一の装置D1000を、第一の椎体V1を通って延び、第二の椎体V2にかみ合うように、体Bに挿入するために、動かされず、向きも変えられない。いくつかの実施形態において、患者の姿勢は、第一の椎体V1を通って延び、第二の椎体V2にかみ合うための第一の外科的経路を通った第一の装置D1000の挿入、および、第二の外科的経路を通った、第一の椎体V1と第二の椎体V2の間の空間に配置するための第二の装置D2000の挿入の間、少なくとも部分的に、例えば、手術台、手術ベッド、クッション、くさび等の装置により維持される。いくつかの実施形態において、装置は、例えば、米国特許第7,234,180号に開示された動的手術台システムである。いくつかの実施形態において、患者は、体Bの冠状面CPが、例えば
図1Lで示されるように、手術室の床Fに対して角度α、例えば、鋭角で配置されるような姿勢に維持される。
【0112】
いくつかの実施形態において、第一の装置D1000および第二の装置D2000の少なくとも一つは、例えば、統合型神経モニタリングおよび/またはナビゲーション機能を有する機器のような機器を用いて、体B内に挿入され得る。いくつかの実施形態において、統合型神経モニタリングおよび/またはナビゲーション機能を有する機器は、第一の装置D1000および第二の装置D2000の少なくとも一つの軌道を確立し、および/または監視するために使用される。すなわち、統合型神経モニタリングおよび/またはナビゲーション機能を有する機器は、構造がリアルタイムに変化したとしても、第一の装置D1000および第二の装置D2000の少なくとも一つのために、患者の構造に関して安全な軌道を決定し、および/若しくは選択するのに使用され得、ならびに/または、第一の装置D1000および第二の装置D2000の少なくとも一つが、選択された軌道を用いて、挿入され、および/または移植されるのを確実にし得る。いくつかの実施形態において、統合型神経モニタリングおよび/またはナビゲーション機能を有する機器は、例えば、StealthStation(登録商標)S7(登録商標)、StealthStation i7(商標)、StealthStation iNav(登録商標)、AxiEM Electromagnetic Navigation System、Fusion(商標)ENTおよび/またはStealthViz(商標)Planning Stationのような、Medtronicにより販売されているナビゲーションシステムの一部である。いくつかの実施形態において、統合型神経モニタリングおよび/またはナビゲーション機能を有する機器は、医療従事者がより安全で、より正確な処置を行い、処置の侵襲性および危険性を減らし、および/または患者の予後および回復を向上させるのを助ける。
【0113】
いくつかの実施形態において、画像化は、第一の装置D1000および第二の装置D2000の少なくとも一つが、上述のアプローチを用いて切開を通る軌道を確立し、および/または監視するために使用され得る。一つの実施形態において、例えば、Medtronicから入手可能なO−アーム外科手術イメージングシステム(O−arm Surgical Imaging System)のような画像化システムが、術中の画像化を用いて、第一の装置D1000および第二の装置D2000の少なくとも一つの軌道を確立し、および/または監視するために使用される。O−アーム外科手術イメージングシステムは、他のものの中で、リアルタイムの、多平面3D画像(および2D画像)への素早いアクセスを提供し、例えば脊椎処置のような、処置の独特な作業工程への完全なサポートを提供し、(例えば、X線への暴露を減らすことにより)手術スタッフへの放射線照射量を最小化し、かつハードウェア設置療法を確認するために可視化を提供し、潜在的にやり直し手術を減らす。
【0114】
いくつかの実施形態において、第一の装置D1000は、カニューレ状であり得る。いくつかの実施形態において、ガイドワイヤーが、第一の装置D1000を、上述のように、椎骨Vに対する所定の位置に導くために挿入される。すなわち、ガイドワイヤーは、第一の椎体V1および/または第二の椎体V2内に挿入される。ガイドワイヤーは、第一の装置D1000のカニューレに挿入される。第一の装置D1000は、その後ガイドワイヤーに沿ってスライドし、上述のように、第一の装置D1000を、椎骨Vにかみ合わせる。
【0115】
いくつかの実施形態において、第一の装置D1000は、窓のないカニューレ状のねじ、および/または、カニューレに伝達している少なくとも一つの側方窓を有するカニューレ状のねじである。いくつかの実施形態において、材料が、第一の装置D1000のカニューレおよび/または窓を通って導入され、材料を第二の装置D2000内、例えば、第二の装置D2000の開口内に送達するか、材料を第一の椎体V1および/または第二の椎体V2に送達する。いくつかの実施形態において、材料は、骨用セメント、例えば、骨形成タンパク質(BMP)のような骨成長材料、鎮痛剤および/または抗炎症剤である。いくつかの実施形態において、機器が、第一の装置D1000のカニューレおよび/または窓を通って導入され、ナビゲーション性能を提供する、および/または、骨の成長を刺激する。いくつかの実施形態において、機器は、プローブおよび/または電極である。
【0116】
本明細書に述べられた処置の完了にあたって、システム10の手術機器、組み立て部品、および非移植要素は取り除かれ、切開は閉じられる。システム10の一つまたは複数の要素は、ポリマーのような、放射線透過性の材料から形成され得る。放射線不透過性のマーカーが、X線、蛍光透視法、CTまたは他の画像化技術下における同定のために含まれ得る。いくつかの実施形態において、本明細書に述べられたような、外科的ナビゲーション技術、顕微手術技術、および画像ガイド技術が、システム10の助けを借りて、脊椎のゆがみまたは損傷にアクセスし、観察し、および修復するのに使用され得る。いくつかの実施形態において、システム10は、移植片および/または脊椎構成物を含み得、それらは一つまたは複数のプレート、ロッド、コネクターおよび/または骨固定具を、単一の椎骨レベルまたは複数の椎骨レベルで使用するために含み得る。
【0117】
上述の処置が、椎骨Vまたは隣接する椎骨Vに行われる処置として示され述べられてきたが、本開示はまた、体Bの他の領域、例えば、椎骨V、患者の仙骨S、患者の腸骨IB、または上記のいかなる組み合わせにも使用され得ることが想起される。本開示は、複数の侵入点が必要な、体Bのいかなる領域でも使用され得る。
【0118】
一つの実施形態において、システム10は、薬剤を含み、システム10の要素および/または表面の中、上、または周りに、配置され、詰められ、コーティングされ、または層状にされ得る。いくつかの実施形態において、薬剤は、例えば、移植骨同種移植片、異種移植片、自家移植片、骨ペースト、細骨片、Skelite(登録商標)、および/またはBMPのような骨成長促進材料を含み得、システム10の要素および/または表面の椎骨への固定を促進する。いくつかの実施形態において、薬剤は、徐放を含む放出のための一つまたは複数の治療用薬剤および/または薬理学用薬剤を含み得、例えば、痛み、炎症、および退化を治療する。そのような実施形態において、チタンコーティングが、これに限られないが、プラズマスプレーコーティングおよび/または、PEEK/チタン移植片を形成するためのチタンプレートの機械的接着を含む、種々の方法により、適用され得る。
【0119】
本明細書で述べられた種々の実施形態が、患者の脊椎を外科的に治療するための方法を可能にするために使用され得る。全体的に
図1Eを参照すると、方法は、第一のアプローチを用いて、開口I1を通って、第一の装置(例えば、D1)を挿入する工程、第一の装置D1が開口I1を通って挿入される間に、もう一つのアプローチを用いて、もう一つの開口I3を通って、第二の装置(例えば、椎体間移植片07)を挿入する工程を含み得、ここで、開口I1および開口I3により提供されるアプローチは異なる。本明細書に記載されたように、これらのアプローチは、一つまたは複数の、後方、左側方、右側方、前方、斜め、および後正中を含み得る。斜めアプローチは、これに限られないが、OLIF25(商標)アプローチ、OLIF51(商標)アプローチ、およびOLIF41(商標)アプローチ、およびMedtronic Spineから入手可能な機器の使用が含まれ得る。後正中アプローチは、これに限られないが、MIDLF(登録商標)アプローチ、およびMedtronic Spineから入手可能な機器の使用を含み得る。
【0120】
全体的に
図1Eおよび
図1Lを参照すると、本明細書に記載された種々方法はまた、さらに、開口(例えば、I1およびI3)を同時にアクセス可能にするように、患者を配置する工程を含み得る。例えば、患者は、種々の機器D1〜D7(ここで、D7は、
図1Eに全体的に示されるように、椎体間移植片、仮装置、またはインサータを含む)が、手術室にいる種々の手術人員に、同時にアクセス可能になるように、手術室の床Fに対して角度をもって配置され得る。したがって、外科医および補助員は、機器(例えば、D1〜D6)を操作し、椎体間移植片D7を挿入しながら、一つまたは複数の椎体を互いに対して個別的にまたは共同して、操作し得る。さらに、機器D1〜D6は、椎間板空間を引き離し、および/または広げ、椎間板の空間準備、(前縦靱帯(ALL)の切開または部分切開のような)靱帯の遊離、または、(
図1Eに示されるような)椎体間移植片D7の挿入と同時の空間の伸延を助け得る。全体的に
図1Eおよび
図1Lに示された、患者の選択的な配置は、患者の、伝統的な後方および前方四分円と、右側方および左側方四分円との境界に沿ったおよび/または近い、新しい、手術の「作業平面」の創造も可能にし(
図1A参照)、(これに限られないが、Medtronic Spineにより開発されたOLIF25(商標)処置、OLIF41(商標)処置、およびOLIF51(商標)処置を含む)いくつかの斜めアプローチを容易にし得る。
【0121】
全体的に
図1Bおよび
図1Eを参照すると、いくつかの方法の実施形態において、開口(例えば、
図1EのI1を参照)は、患者の体の冠状面CPを通って延び得る(
図1B参照)。すなわち、開口I1(および/または
図1Dに示されたI2)を通って確立された外科的経路は、冠状面CPを通って延び得かつ交差し得る。さらに、開口(例えば、
図1EのI3参照)は、患者の体の矢状面SPを通って延び得る(
図1B参照)。すなわち、開口I3を通って確立された外科的経路は、矢状面SPを通って延び得かつ交差し得る。
【0122】
他の実施形態において、開口I1(および/または
図1Dに示されたI2)は、開口I1(および/またはI2)が患者の体の冠状面CPおよび矢状面SPの両方を通って延び、および/または交差するように、矢状面SPに対して斜めに延び得る。そのようないくつかの実施形態において、開口I3(
図1E参照)は、患者の体の矢状面SP(
図1B参照)を通って延び得および/または交差し得る。
【0123】
本明細書に記載された種々の方法の実施形態によれば、開口I1(および/または
図1Dに示されたI2)は、患者の体の冠状面CP(
図1B参照)に対して、幅広い角度で延び得る。例えば、開口I1(および/またはI2)は、冠状面CPに対して、約90°〜約−90°の角度で延び得る。他の実施形態において、開口I1(および/またはI2)は、冠状面CPに対して、約45°〜−45°の角度で延び得る。開口(例えば、
図1EのI3参照)はまた、患者の体の矢状面SP(
図1B参照)に対して、幅広い角度で延び得る。例えば、開口I3は、矢状面SP(
図1B参照)に対して、約90°〜約−90°の角度で延び得る。他の実施形態において、開口I3は、矢状面SPに対して、約45°〜−45°の角度で延び得る。
【0124】
再び全体的に
図1Eを参照すると、いくつかの実施形態において、第一の装置D1を挿入する工程は、第一の装置D1が第一の椎体V1にかみ合うように、第一の装置D1(これに限られないが、延長器を有するシュタインマンピンまたは骨ねじを含み得る)を配置する工程を含む。いくつかのそのような実施形態において、方法は、さらに、第一の装置および第二の装置(例えば、D1およびD2)の少なくとも一つを、第一の椎体V1に対して、第一の椎体V1の第二の椎体V2に対する位置を調節するように、動かす工程を含む。例えば、外科医は、開口I3を介してディスク空間を同時に修正し、および/または、開口I3を介して椎体間移植片(例えば、
図1E〜
図1GのD7参照)を同時に挿入する機会を持ちながら、V1とV2の間のディスク空間をより良く引き離すために、椎体V1を操作するかもしれない。
【0125】
一般的に
図1Eに示された、いくつかの方法の実施形態において、第一の装置は、第一の操作機器D1および第二の操作機器D6を含み得る。そのような実施形態において、第一の装置を挿入する工程は、(1)第一の操作機器D1が第一の椎体V1にかみ合うように、開口I1を通って、第一の操作機器を挿入する工程、および(2)第二の操作機器D6が第二の椎体V2にかみ合うように、開口I1を通って、第二の操作機器D6を挿入する工程を含み得る。方法はさらに、第一の操作機器D1および第二の操作機器D6を、第一の椎体V1および第二の椎体V2を互いに対して動かすように操作する工程を含み得る。例えば、外科医は、機器D1およびD6(これに限られないが、切り離される延長器を有するシュタインマンピンおよび骨ねじを含む、種々の一時的または永続的な移植片を含み得る)を使用し、第一の椎体V1および第二の椎体V2を操作し、ディスク空間を引き離し得る。いくつかの実施形態において、外科医はまた、機器D1およびD6を用いて(脊柱操作(vertebral column manipulation:VCM)の形体を使用して)、椎体V1および椎体V2を互いに対して回転させ、および/または、減捻させ(de−rotate)、奇形を直し得る。さらに、種々の圧縮ねじの実施形態(例えば、
図4A〜
図4C参照)および複数椎体レベルの実施形態(例えば、
図3A〜
図3S参照)が、固定および/または操作するために、複数の椎骨レベルを一緒に縛りまたは結合して、単一の機能的脊柱単位(Functional Spinal Unit:FSU)を形成するために使用され得る。したがって、例えば、本明細書に記載された種々の装置D1およびD6が、FSU全体を、もう一つのFSUに対して操作するために使用され得る。さらに、本明細書に記載された種々の実施形態が、大規模なVCM処置のために使用され得、胸椎の一部が、頚椎または腰椎に対して、脊柱に沿って一般的に延びる軸の周りに操作される(およびその逆もある)。本明細書に記載された方法を用いた大規模FSUの構成は、そのような処置を可能に、および/または、容易にし得る。
【0126】
再び、
図1E〜
図1Gを参照すると、いくつかの実施形態において、第二の装置D7は、(これに限られないが、Medtronicから入手可能であるCLYDESDALE(登録商標)移植片のような椎体間移植片を含む)脊椎移植片を含み得る。そのような実施形態において、方法はさらに、脊椎移植片D7を、第一の椎体V1および第二の椎体V2の間に挿入する工程を含む、第二の装置を挿入する工程を含み得る。他の実施形態において、第二の装置は、第一の椎体V1および第二の椎体V2の操作が、切開(例えば、
図1EのI1、I2を参照)を通って行われている間に、切開I3を通って挿入されるのに好ましい、種々の手術機器を含み得る。第二の装置は、これに限られないが、椎間板切除装置、ディスク準備機器、シェーバー、キュレット、骨鉗子、ケリソンパンチ(Kerrison punch)、仮装置、伸延器、円柱状ピボットまたは支点装置、(Medtronic SCISSOR JACK(登録商標)などの)伸長可能な伸延器、インサータを含みうる機器を含み得る。第一の装置および第二の装置(D1〜D7)のいかなる種々の配列もまた、本明細書中更に記載され、かつ、ナビゲーション機器N(
図1Q参照)と関連して全体的に示されるように、外科的ナビゲーション技術を用いて挿入され得る。
【0127】
次に、
図2Dを全体的に参照すると、いくつかの実施形態において、二つの開口I1およびI3(
図1E参照)を介して挿入された第一の装置と第二の装置は、軸12、軸18を有する二つの骨ねじを含み得る。軸12、軸18を有する骨ねじは、両方とも、単一の椎体V1に挿入され得、軸12、軸18を有するねじが、ヴォルフの法則に従って、骨の成長を促進するように、椎体V1の内側に、ストレスおよび/または圧縮力を適用するように、相互に作用し、および/または近位に近づく。いくつかの実施形態において、第一の骨ねじ12のねじ状の軸は、軸18を有する第二の骨ねじのねじ状の軸にかみ合う。軸12、軸18を有する骨ねじの少なくとも一つは、また、軸12、軸18を有するねじが、材料、機器、および/または電極を、椎体V1内に運ぶために使用され得るように、カニューレ状であり、および/または有窓であり得る。例えば、カニューレ状の骨ねじ(例えば、
図2D参照)は、骨成長材料、骨用セメント、骨ペースト、および/または鎮痛剤を、椎体V1、椎体V2内に運ぶように使用され得る。他の実施形態において、軸12、軸18を有するカニューレ状の骨ねじはまた、カニューレを通って、椎体V1または椎体V2(または、本明細書で記載された種々の処置を用いて治療される、いかなる他の骨構造)内に、刺激用電極を導入するために使用され得る。刺激電極は、神経保全監視(neural integrity monitoring:NIM)のためのプローブまたは、椎体内で骨の成長を促進するのに使用される、刺激電極を含み得る。
【0128】
図1E〜
図1Gに全体的に示された第一の装置D1、D2、D3、D4、D5、D6および/または第二の装置D7のいずれも、一つまたは複数の「刺し傷」状の切開を通って経皮的に挿入され得ることも、留意されるべきである。例えば、装置D1および装置D6が、
図1Eに単一の開口I1を通って挿入されていることが示されている一方、装置D1〜D7のいずれの一つも、選択された外科的アプローチに沿って、別々の切開または開口の中に導入され得る。
【0129】
(
図1Lに示された、角度のついた姿勢の患者における、装置D1、装置D2、装置D3、装置D6の挿入のような)外科手術の配置にある患者に、第一の外科的処置を行う工程、および患者を外科的姿勢から動かすことなしに、(側方装置D4、D5の挿入のような)第二の外科的処置を行う工程を含む、患者の脊椎を外科的に治療する方法も、開示される。第一の外科的処置と第二の外科的処置は、椎間板切除術、椎弓切開、椎弓切除術、直接除圧術、間接除圧術、前縦靱帯切開、移植片挿入、試験片挿入、移植片挿入を容易にするための椎骨の伸延、ディスク除去を容易にするための椎骨の伸延、支点の視覚化および創造を容易にするための椎骨の伸延からなる群から選択され得る。いくつかの実施形態において、第一の外科的処置は、第二の外科的処置とは異なる。例えば、第一の外科的処置は、それぞれ、装置D1および装置D6を使用した、椎体V1および椎体V2の引き離す工程を含み得る一方、第二の外科的処置は、椎体間移植片D7(例えば、
図1Kを参照)の挿入する工程を含み得る。
【0130】
種々の修正および/または組み合わせが、本明細書に開示された実施形態になされ得ることが理解されるであろう。したがって、上記の記載は、限定するものと解釈されるべきでなく、単に、種々の実施形態の例として解釈されるべきである。当業者は、本明細書に添付された特許請求の範囲の範囲および精神内において、他の修正が思い浮かぶであろう。