特許第6475985号(P6475985)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6475985プロセス制御リソースを管理するための方法および装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6475985
(24)【登録日】2019年2月8日
(45)【発行日】2019年2月27日
(54)【発明の名称】プロセス制御リソースを管理するための方法および装置
(51)【国際特許分類】
   G05B 23/02 20060101AFI20190218BHJP
【FI】
   G05B23/02 301T
【請求項の数】2
【全頁数】28
(21)【出願番号】特願2014-503903(P2014-503903)
(86)(22)【出願日】2012年4月3日
(65)【公表番号】特表2014-516436(P2014-516436A)
(43)【公表日】2014年7月10日
(86)【国際出願番号】US2012031946
(87)【国際公開番号】WO2012138628
(87)【国際公開日】20121011
【審査請求日】2015年3月25日
【審判番号】不服2017-3271(P2017-3271/J1)
【審判請求日】2017年3月6日
(31)【優先権主張番号】13/080,186
(32)【優先日】2011年4月5日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】512132022
【氏名又は名称】フィッシャー−ローズマウント システムズ,インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100079049
【弁理士】
【氏名又は名称】中島 淳
(74)【代理人】
【識別番号】100084995
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 和詳
(72)【発明者】
【氏名】レスレクシオン エンリコ ジェイ.
(72)【発明者】
【氏名】ルセロ マイケル シー. サード
【合議体】
【審判長】 平岩 正一
【審判官】 西村 泰英
【審判官】 中川 隆司
(56)【参考文献】
【文献】 特開2003−58243(JP,A)
【文献】 特開平11−53027(JP,A)
【文献】 特表2007−536632(JP,A)
【文献】 特開平11−134356(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G05B 19/04-19/05,G05B 23/00-23/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセス制御フィールドデバイスのアイコンを表示する方法であって、
プロセス制御システムの写真取得することと、
前記写真上の位置の座標を作成することと、
前記写真内に配置されるプロセス制御フィールドデバイスの位置を決定することと、
前記プロセス制御フィールドデバイスの位置を前記写真内の位置と関連付けることと、
前記プロセス制御フィールドデバイスの位置が関連付けられた前記写真内の位置に前記プロセス制御フィールドデバイスのグラフィック表現であり、かつ前記プロセス制御フィールドデバイスと関連付けられた情報にリンクする第1のアイコンを近接させて前記第1のアイコンを表示することと、
プロセス制御要員によって指定された前記プロセス制御フィールドデバイスのリストを記憶するメモリのパーティションである論理コンテナの選択を受信したか否かを判断することと、
前記論理コンテナの選択が受信された場合、前記論理コンテナと関連する前記プロセス制御フィールドデバイスを識別することと、
前記論理コンテナと関連する前記プロセス制御フィールドデバイスの第2のアイコンを表示することと、
を含む、方法。
【請求項2】
機械可読命令を記憶する有形製品であって、実行時に、機械に、少なくとも、
プロセス制御システムの写真取得することと、
前記写真上の位置の座標を作成することと、
前記写真内に配置されるプロセス制御フィールドデバイスの位置を決定することと、
前記プロセス制御フィールドデバイスの位置を前記写真内の位置と関連付けることと、
前記プロセス制御フィールドデバイスの位置が関連付けられた前記写真内の位置に前記プロセス制御フィールドデバイスのグラフィック表現であり、かつ前記プロセス制御フィールドデバイスと関連付けられた情報にリンクする第1のアイコンを近接させて前記第1のアイコンを表示することと、
プロセス制御要員によって指定された前記プロセス制御フィールドデバイスのリストを記憶するメモリのパーティションである論理コンテナの選択を受信したか否かを判断することと、
前記論理コンテナの選択が受信された場合、前記論理コンテナと関連する前記プロセス制御フィールドデバイスを識別することと、
前記論理コンテナと関連する前記プロセス制御フィールドデバイスの第2のアイコンを表示することと、
を行わせる、有形製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、概して、プロセス制御システムに関し、より具体的には、プロセス制御リソースを管理するための方法および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
化学、石油、または他のプロセスにおいて使用されるシステム等のプロセス制御システムは、典型的には、アナログバス、デジタルバス、またはアナログ/デジタルバスの組み合わせを介して、少なくとも1つのホストまたはオペレータワークステーション、ならびに1つ以上のフィールドデバイスと通信可能に連結される1つ以上のプロセスコントローラおよび入出力(I/O)デバイスを含む。例えば、弁、弁ポジショナ、スイッチ、および伝送器(例えば、温度、圧力、および流速センサ)であり得るフィールドデバイスは、弁の開閉およびプロセス制御パラメータの測定等のプロセス内のプロセス制御機能を行う。コントローラは、フィールドデバイスによって作成されたプロセス測定結果を示す信号を受信し、この情報を処理して制御ルーチンを実装し、バスまたは他の通信回線上でフィールドデバイスに送信される制御信号を生成して、プロセスの動作を制御する。このようにして、コントローラは、フィールドデバイスを通信可能に連結するバスおよび/または他の通信リンクを介して、フィールドデバイスを用いて制御戦略またはルーチンを実行および調整することができる。
【0003】
フィールドデバイスおよびコントローラからの情報は、オペレータワークステーション(例えば、プロセッサに基づくシステム)によって実行されるランタイムデータとして1つ以上のアプリケーション(すなわち、ルーチン、プログラム等)で利用可能にされてもよく、オペレータがプロセスに関する所望の機能を行うことを可能にする。これらの機能のうちのいくつかは、プロセスの現在の状態の表示(例えば、グラフィカルユーザインタフェースを介して)、プロセスの評価、プロセスの動作の修正(例えば、視覚オブジェクト図を介して)を含み得る。多くのプロセス制御システムは、1つ以上のアプリケーションステーションも含む。典型的には、これらのアプリケーションステーションは、ローカルエリアネットワーク(LAN)を介して、プロセス制御システム内のコントローラ、オペレータワークステーション、および他のシステムに通信可能に連結されるパーソナルコンピュータ、ワークステーション等を用いて実装される。それぞれのアプリケーションステーションは、プロセス制御システム内のキャンペーン管理機能、保守管理機能、仮想制御機能、診断機能、リアルタイム監視機能、安全関連機能、設定機能等を行う戦略、ルーチン、またはアプリケーションを実行することができる。
【0004】
アプリケーションステーションは、フィールドデバイス、コントローラ、および/またはプロセス制御コンポーネントもしくはリソースに関する情報を表示するために、プラントアセットマネージャを含み得る。高い頻度で、プラントアセットマネージャは、フィールドデバイス、コントローラ、および他のプロセス制御コンポーネントと関連付けられた情報を組織化して、フィールドデバイス、コントローラ、および他のプロセス制御コンポーネントの物理的連結に基づく階層構造にする。さらに、階層構造は、フィールドデバイス、コントローラ、および他のプロセス制御コンポーネントの物理的位置に基づき得る。プロセス制御要員が特定のフィールドデバイスへのアクセスを希望する場合、その要員は、階層構造内をナビゲートしなければならない。多くの異なるエリアまたは物理的位置、何十ものコントローラ、および何千ものフィールドデバイスを有する一部のプロセス制御システムにおいて、所望のフィールドデバイスにナビゲートすることは、比較的困難であり、多大な時間を必要とする。
【発明の概要】
【0005】
プロセス制御リソースを管理するための例示の方法および装置が説明される。一例において、方法は、論理コンテナと関連付けられるプロセス制御システム内の第1のプロセス制御リソースの選択を受信することを含み、該論理コンテナは、第1のプロセス制御リソースと同一のユーザ定義特性を有する他のプロセス制御リソースを含む。例示の方法は、第1のプロセス制御リソースの識別子を論理コンテナ内に記憶することによって、第1のプロセス制御リソースの論理コンテナ内にエントリを作成することも含む。例示の方法は、第1のプロセス制御リソースの識別子が第1のプロセス制御リソースと関連付けられたプロセス制御情報にリンクするように、第1のプロセス制御リソースを論理コンテナに割り当てることをさらに含む。
【0006】
別の例において、方法は、プロセス制御システムの画像表示を表示することと、プロセス制御フィールドデバイスと関連付けられた位置情報を画像表示内の対応する位置と一致させることによって、画像表示内のプロセス制御フィールドデバイスの位置を決定することを含む。例示の方法は、画像表示内の位置に近接してアイコンを表示することも含み、該アイコンは、プロセス制御フィールドデバイスのグラフィック表現であり、プロセス制御フィールドデバイスと関連付けられた情報にリンクする。
【0007】
例示の装置は、論理コンテナと関連付けられるよう要求されたプロセス制御システム内のプロセス制御リソースを表すアイコンを選択するためのコンテナマネージャを含み、該アイコンは、プロセス制御リソースと関連付けられた情報へのリンクを含む。例示のコンテナマネージャは、プロセス制御リソースのアイコンがユーザインタフェースを介して論理コンテナ内に表示されるように、プロセス制御リソースを論理コンテナに割り当てるためのものでもあり、該論理コンテナは、該プロセス制御リソースと共通の同一のユーザ定義特性を有する他のプロセス制御リソースを含む。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本明細書に記載の例示の方法および装置を実行するために使用され得る例示のデバイスマネージャを含む例示のプロセス制御環境の略図を示す。
図2図1の例示のデバイスマネージャの機能ブロック図を示す。
図3】論理コンテナを表示する例示のユーザインタフェースを示す。
図4】論理コンテナを表示する例示のユーザインタフェースを示す。
図5】論理コンテナを表示する例示のユーザインタフェースを示す。
図6】論理コンテナと関連付けられたプロセス制御リソースを含む図1のプロセス制御環境の画像表示を表示する図3〜5の例示のユーザインタフェースを示す。
図7図1および/または2の例示のデバイスマネージャを実装するために使用され得る例示のプロセスのフローチャートである。
図8図1および/または2の例示のデバイスマネージャを実装するために使用され得る例示のプロセスのフローチャートである。
図9図1および/または2の例示のデバイスマネージャを実装するために使用され得る例示のプロセスのフローチャートである。
図10】本明細書に記載の例示の方法および装置を実装するために使用され得る例示のプロセッサシステムのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
他のコンポーネントの中でも特にハードウェア上で実行されるソフトウェアおよび/またはファームウェアを含む例示の方法および装置が以下に説明されるが、これらの例は、単に例示にすぎず、限定するものと見なされるべきではないことに留意されたい。例えば、ハードウェア、ソフトウェア、およびファームウェアコンポーネントのうちのいずれかまたはすべてを、ハードウェアのみで、ソフトウェアのみで、またはハードウェアおよびソフトウェアの任意の組み合わせで具現化することができることが企図される。したがって、例示の方法および装置が以下で説明されるが、当業者であれば、提供される例が、そのような方法および装置を実装する唯一の方法ではないことを容易に理解する。例えば、例示の方法および装置がプロセス制御システムのプロセス制御リソースの管理に関連して説明されるが、例示の方法および装置は、より一般的に適用可能であり、任意の自動化システム、バッチ処理システム、製造システム、産業用制御システム、安全計装システム等内のプロセス制御リソースを管理するために実装され得る。
【0010】
プロセス制御システムは、概して、制御システム内にあるフィールドデバイスを管理するルーチン、制御戦略、および/またはアルゴリズムを実行するためのコントローラを含む。フィールドデバイスは、例えば、弁、弁ポジショナ、スイッチ、および伝送器であってもよく、弁の開閉およびプロセス制御パラメータの測定等のプロセス制御機能を行ってもよい。フィールドデバイスの管理に加えて、コントローラは、フィールドデバイスから受信される情報に基づいて、プロセスデータ(例えば、プロセス制御情報)を生成することができる。プロセスデータは、フィールドデバイスからのプロセス統計、アラーム、監視情報、プロセス傾向情報、診断情報、フィールドデバイスステータス情報、および/またはメッセージを含み得る。
【0011】
コントローラは、オペレータがプロセス制御システムを管理することができるように、ホスト(例えば、ワークステーション、コンピュータ、タブレットコンピュータ、ラップトップ、サーバ、ハンドヘルドデバイス、携帯デバイス、無線デバイス、スマートフォン、および/または任意の他のコンピューティングデバイス)上で動作するアプリケーションにプロセスデータを伝送する。典型的には、アプリケーションは、ユーザインタフェース内の少なくとも1つのグラフィックデータ表現としてプロセスデータを表示する。データ表現が、典型的には、チャート、グラフ、データ表、リストボックス、グラフィック記号、テキスト等の形態で、プロセスデータをグラフィカルに表示するため、これらのデータ表現はオペレータにとって有用である。ユーザインタフェース内のデータ表現および対応するテキストは、概して、情報を閲覧するオペレータのロケールと関連付けられたフォーマットおよび/または言語で表示される。
【0012】
多くの既知のプロセス制御環境において、プロセス制御要員は、プロセス制御システム内のフィールドデバイス、コントローラ、I/Oカード、および/または任意の他のコンポーネントを管理するために、アセット管理ツールを利用する。フィールドデバイス、コントローラ、I/Oカード、サーバ、コンピュータ、プロセッサ、デバイスグループ、文書、プロセス制御要員、および/または任意の他のコンポーネントは、本明細書において、プロセス制御リソースと称される。アセット管理ツールは、プロセス制御要員が、プロセス制御リソースからのセットアップ情報、設定情報、デバイス特性情報、および/または出力プロセスデータを閲覧することを可能にする。さらに、多くの共通のアセット管理ツールは、プロセス制御要員が、制御機能を有するホストおよび/またはワークステーション上に表示されるインタフェースを介して、プロセス制御リソースを制御することを可能にする。
【0013】
現在、多くのアセット管理ツールは、プロセス制御システム内のリソースの物理的連結および/または位置に基づいて、階層配列でプロセス制御リソースを命令および/または構造化する。一例において、階層構造は、プロセス制御プラント位置に対応する第1の階層レベル、プロセス制御プラント内のエリアに対応する第2の階層レベル、エリア内のコントローラに対応する第3の階層レベル、コントローラに通信可能に連結されるI/Oカードに対応する第4の階層レベル、およびI/Oカードに通信可能に連結されるフィールドデバイスに対応する第5の階層レベルを有し得る。別の例では、階層構造は、機能エリア内のグループ化されたリソースの連結に基づき得る。例えば、第1の階層レベルは、プロセス制御プラントを有してもよく、第2の階層レベルは、水処理機能に対応してもよく、第3の階層レベルは、塩化機能に対応してもよく、第4の階層レベルは、塩化機能と関連付けられたコントローラに対応してもよく、第5の階層レベルは、塩化機能と関連付けられたコントローラのそれぞれに通信可能に連結されるフィールドデバイスに対応してもよい。
【0014】
フィールドデバイスと関連付けられた情報の表示を希望するプロセス制御要員は、所望のフィールドデバイスが見つかるまで、階層構造内を手動でナビゲートしなければならない。具体的には、プロセス制御要員は、特定のフィールドデバイスを配置するために、どのプラント、プラント内のどのエリア、機能エリア間の関係、コントローラのコネクタ、および/またはI/Oカードのコネクタを知らなければならない。この特定のデバイスへのナビゲートは、比較的多大な時間を必要とし、非効率的である。さらに、階層構造は、プロセス制御要員が、どこにリソースが配置されており、どのようにリソースがともに結びつけられているかの予備知識を有することを要求する。より多くのプロセス制御環境が分散型コンピューティングおよび遠隔要員(例えば、オペレータが、プロセス制御環境からある程度離れている)によるリソースの管理に依存するため、多くのプロセス制御要員が特定のフィールドデバイスがどこに配置され得るかの知識を有しない可能性が高い。
【0015】
いくつかの既知のシステムは、プロセス制御要員が特定のリソースを検索することを可能にする。しかしながら、プロセス制御要員は、リソースを見つけるのに十分な識別情報を必要とする。さらに、所望のリソースを頻繁に、かつ繰り返し検索することは、プロセス制御要員にとって重複かつ非効率的になり得る。他の既知のシステムは、要員が、リソースからの診断、ステータス、および/または出力を表示するためのインタフェースを構成することを可能にする。しかしながら、これらのインタフェースの大半は、リソースを制御するための情報を表示し、リソースを説明する情報および/またはリソース管理に関する情報を含まない場合がある。
【0016】
本明細書に記載の例示の方法および装置は、論理コンテナを作成することによって、プロセス制御要員がプロセス制御リソースを管理することを可能にする。例示の論理コンテナは、プロセス制御要員が自身の選好に基づいてリソースをグループ化および/または関連付けることを可能にするカスタマイズ可能なソフトウェアおよび/またはデータ構造である。例示の論理コンテナは、アセット管理ツールに含まれ、プロセス制御リソースをグループ化するためにカスタマイズ可能な構造を提供することができる。ある場合には、論理コンテナは、プロセス制御要員によって指定されたプロセス制御リソースのリストを記憶するメモリのパーティションであり得る。他の例において、論理コンテナは、プロセス制御要員によって指定されたプロセス制御リソースのリストを含むアセット管理ツール(例えば、アセット管理ソフトウェア)内のパーティションおよび/またはグループであり得る。さらに他の例では、論理コンテナは、関連付けられたプロセス制御リソースのリストおよび/または識別子を記憶するファイルであり得る。
【0017】
本明細書に記載の例示の方法および装置は、選好および/または共通の特性に基づいてリソースをグループ化するというプロセス制御要員からの要求に基づいて論理コンテナを作成する。共通の特性には、例えば、フォルトタイプ、問題履歴、リソースの種類、物理的位置、製造業者、較正日(および/または日付範囲)、インストール日(および/または日付範囲)、通信の種類等が含まれ得る。あるいは、プロセス制御要員は、個人の選好に基づいて論理コンテナを作成してもよい。例えば、オペレータは、監視および/または維持するオペレータに割り当てられたリソースの論理コンテナを作成してもよい。別の例において、オペレータは、お気に入りおよび/または最もアクセスされたプロセス制御リソースに基づいて論理コンテナを作成してもよい。このようにして、本明細書に記載の方法および装置は、プロセス制御要員がプロセス制御リソースの比較的任意のグルーピングを作成することを可能にする。
【0018】
論理コンテナを作成した後、本明細書に記載の例示の方法および装置は、プロセス制御要員がプロセス制御リソースを選択して、論理コンテナに割り当てることを可能にする。プロセス制御リソースを論理コンテナに追加するために、本明細書に記載の例示の方法および装置は、リソースと関連付けられた情報および/またはリソースによって生成された情報にリンクするリソースの論理コンテナ内にエントリを作成する。エントリは、リソース名および/または任意の他の識別情報を含んでもよい。さらに、エントリは、リソースの種類を示すアイコンおよび/またはリソースを説明するテキストを含んでもよい。したがって、リソースエントリは、プロセス制御リソースと関連付けられた情報へのショートカットであり、リソースエントリの作成は、リソースの特性を変更せず、かつ/またはプロセス制御環境内でのリソースの接続方法を変更しない。さらに、リソースエントリがショートカットであるため、プロセス制御要員は、異なる論理コンテナに記憶される同一のプロセス制御リソースの複数のエントリを作成することができる。
【0019】
本明細書に記載の例示の方法および装置は、プロセス制御要員が以前に作成された論理コンテナを呼び出して、プロセス制御リソースを比較的容易に見つけることを可能にする。いくつかの例において、本明細書に記載の方法および装置は、プロセス制御要員が他の個人によって作成された論理コンテナにアクセスすることを可能にする。さらに、例示の方法および装置は、プロセス制御要員がプロセス制御リソースを検索して、どの論理コンテナがそのリソースを含むかを決定することを可能にする。プロセス制御要員は、この情報を用いて、プロセス制御リソースを分類し、かつ/またはリソースに関するパターンを識別することができる。例えば、問題のあるデバイスの多数の論理コンテナ内に含まれるプロセス制御リソースは、検査のためにフラグが付けられ、そのリソースが交換および/または補修されるべきかを決定することができる。このようにして、本明細書に記載の方法および装置は、プロセス制御要員が論理コンテナを用いて、リソース機能パターンを分類および/または識別し、プロセス制御環境の動作を改善することを可能にする。
【0020】
さらに、本明細書に記載の例示の方法および装置は、プロセス制御要員がプロセス制御項目(例えば、文書、プロセス制御リソース、ワークフロー、スケジュール等)を論理コンテナ内のプロセス制御リソースと関連付けることを可能にする。例えば、プロセス制御オペレータは、安全文書を論理コンテナ内のフィールドデバイスプロセス制御リソースと関連付けることができる。オペレータは、安全文書のアイコンを論理コンテナ内のフィールドデバイスリソースのアイコンにドラッグアンドドロップすることによって、安全文書をフィールドデバイスと関連付ける。安全文書をフィールドデバイスリソースと関連付けると、オペレータは、フィールドデバイスリソースを選択することによって安全文書にアクセスすることができる。その後、本明細書に記載の例示の方法および装置は、オペレータに、同一の論理コンテナ内に含まれる他のリソースが安全文書と関連付けられるかを判定するよう指示し得る。
【0021】
いくつかの例において、本明細書に記載の例示の方法および装置は、プロセス制御環境、プラント、および/またはエリアの画像表示内に選択された論理コンテナのプロセス制御リソースを表示する。プロセス制御リソースはそれぞれ、画像表示上の対応する位置を決定するために例示の方法および装置が使用する位置情報を含み得る。画像表示は、プロセス制御エリアの画像および/または写真を含んでもよい。さらに、画像および/またはグラフィック表現は、画像、略図、概略図、レイアウト、レンダリング、マップ、および/または写真を含んでもよい。
【0022】
例示の方法および装置は、画像表示上のリソースの位置に近接してプロセス制御リソースを表すアイコンを表示する。ある場合には、プロセス制御要員は、論理コンテナを選択して、画像表示内の関連付けられたプロセス制御リソースの位置を表示することができる。このようにして、本明細書に記載の例示の方法および装置は、プロセス制御要員が画像化されたエリア内にプロセス制御リソースの位置を表示することを可能にする。一部のプロセス制御要員は、画像化された位置情報を用いて、プロセス制御リソースを物理的に見つけることができる。他の例において、プロセス制御要員は、画像化された位置情報を用いて、どのプロセス制御リソースが管理されるべきかをプロセス制御システムのある特定のエリア内の状態に基づいて決定することができる。
【0023】
図1は、本明細書に記載の例示の方法および装置を実行するために使用され得る例示のデバイスマネージャ102を含む例示のプロセス制御環境100の略図を示す。プロセス制御環境100は、プロセス制御要員が論理コンテナ内のプロセス制御リソースを管理するためにデバイスマネージャ102とインタフェースをとれるように、ワークステーション104も含む。例示のプロセス制御環境100が例示のワークステーション104を示すが、環境100は、例示のデバイスマネージャ102に通信可能に連結されるさらなるワークステーションを含んでもよい。他の例において、デバイスマネージャ102は、ワークステーション104内に含まれ得るか、あるいは、デバイスマネージャ102は、プロセス制御環境100のサーバおよび/またはプロセッサ内に含まれ得る。
【0024】
例示のデバイスマネージャ102は、ローカルエリアネットワーク(LAN)108を介してワークステーション104およびプロセス制御システム106に通信可能に連結される。LAN108を、任意の通信媒体および/またはプロトコルを用いて実装することができる。例えば、LAN108は、有線または無線のイーサネット通信スキームに基づき得る。しかしながら、任意の他の好適な通信媒体およびプロトコルを用いてもよい。さらに、LAN108が示されるが、2つ以上のLANおよびプロセス制御環境100内の適切な通信ハードウェアを用いて、ワークステーション104と他のワークステーション(図示されず)との間に冗長通信パスを提供することができる。
【0025】
図1の例示のワークステーション104は、パーソナルコンピュータ、タブレットコンピュータ、ラップトップ、サーバ、ハンドヘルドデバイス、携帯デバイス、無線デバイス、スマートフォン等の任意のコンピューティングデバイスを含んでもよい。ワークステーション104を、任意の好適なコンピュータシステムまたは処理システム(例えば、図10のプロセッサシステムP10)を用いて実装することができる。例えば、ワークステーション104を、シングルプロセッサパーソナルコンピュータ、シングルまたはマルチプロセッサワークステーション等を用いて実装することができる。
【0026】
例示のプロセス制御システム106は、コントローラ110、I/Oカード112、フィールドデバイス114(例えば、プロセス制御リソース)を含む。コントローラ110および/またはI/Oカード112は、通信パス115を介してフィールドデバイス114に通信可能に連結される。例示の通信パス115は、例えば、Foundation Fieldbus(商標)、Hart(登録商標)、ならびに/またはProfibus(登録商標)を含む任意の有線および/もしくは無線プロセス制御通信プロトコルに適合し得る。
【0027】
例示のコントローラ110は、制御ルーチンを用いて、例えば、監視アプリケーション、アラーム管理アプリケーション、プロセス傾向および/または履歴アプリケーション、診断アプリケーション、バッチ処理および/またはキャンペーン管理アプリケーション、統計アプリケーション、ストリーミングビデオアプリケーション、高度制御アプリケーション、安全計装アプリケーション、イベントアプリケーション、アセット管理アプリケーション等を含むアプリケーションのために、フィールドデバイス114からの出力に基づいてプロセスデータを計算する。コントローラ110は、定期的な間隔で、かつ/またはプロセスデータの処理または生成時に、ワークステーション104ならびに/または任意のプロセス制御データベース、サーバ、および/もしくはプロセッサ(図示されず)にプロセスデータを転送する。コントローラ110によって伝送されるプロセスデータは、プロセス制御値、データ値、アラーム情報、テキスト、ブロックモード要素ステータス情報、診断情報、エラーメッセージ、パラメータ、イベント、および/またはデバイス識別子を含み得る。
【0028】
例示のI/Oカード112(例えば、1つ以上のI/Oカード)は、フィールドデバイス114からデータを受信し、そのデータを例示のコントローラ110によって処理され得る情報に変換する。同様に、I/Oカード112は、コントローラ110からのデータまたは情報を、フィールドデバイス114によって処理され得るデータ形式に変換することができる。
【0029】
図1の例示のプロセス制御システム106は、任意の種類の製造設備、プロセス設備、自動化設備、安全計装設備、および/または任意の他の種類のプロセス制御構造もしくはシステムを含み得る。いくつかの例において、プロセス制御システム106は、プロセス制御環境100内の異なる位置に配置される複数の設備を含み得る。他の例では、図1のプロセス制御システム106は、さらなるコントローラおよび/またはI/Oカードを含み得る。さらに、プロセス制御システム106は、さらなるフィールドデバイスまたはより少ないフィールドデバイスを含み得る。
【0030】
例示のフィールドデバイス114は、1つ以上のプロセスを監視、分析、および管理するコンポーネントである。フィールドデバイス114は、プロセスを制御するために、例えば、弁、ポンプ、ファン、ヒータ、クーラ、および/またはミキサを含み得る。さらに、フィールドデバイス114は、プロセスの一部を測定するために、例えば、温度センサ、圧力センサ、濃度センサ、液面メータ、フローメータ、および/または蒸気センサ等の測定または監視デバイスを含み得る。概して、フィールドデバイス114は、通信パス115を介してコントローラ110から命令を受信して、指定された動作を実行する(例えば、流体の圧力を測定する)。例示のフィールドデバイス114は、コントローラ110からの命令を用いて、フィールドデバイス114によって実装および/または制御されたプロセスに変化を引き起こす(例えば、流体の圧力を調整する)。フィールドデバイス114は、プロセスデータ、環境データ、および/または入力デバイスデータを測定し、測定されたデータを通信パス115を介してコントローラ110にプロセスデータとして伝送する。
【0031】
図1の例において、プロセス制御環境100は、プロセス制御システム106から物理的に分離され得るさらなるプロセス制御システム116および118を含む。例えば、プロセス制御システム116および118は、別個のエリアであり得る。例示のプロセス制御システム116および118は、それぞれ、I/Oカードおよびフィールドデバイス(図示されず)に通信可能に連結されるコントローラ120および122を含む。例示のデバイスマネージャ102および/または他のプロセス制御コンピューティングデバイスは、LAN108を介してプロセス制御システム116および118に通信可能に連結される。このようにして、デバイスマネージャ102は、ワークステーション104のユーザ(例えば、プロセス制御要員)が、リソースの位置にかかわらず、プロセス制御リソース(例えば、フィールドデバイス114、コントローラ110、120、および122、ならびにI/Oカード112)にアクセスし、かつ/またはそれを管理することを可能にする。
【0032】
例示のワークステーション104は、ユーザインタフェース124を介してプロセス制御アプリケーションを表示する。プロセス制御アプリケーションは、プロセス制御要員がフィールドデバイス114と関連付けられた情報を表示することを可能にするアセット管理アプリケーションを含む。アセット管理アプリケーションは、プロセス制御システム106の画像および/またはグラフィック表現も表示し得る。さらに、例示のユーザインタフェース124は、プロセス制御要員が選択および/または操作して、ワークステーション104に、命令をコントローラ110に送信させることのできるグラフィック手段を提供することによって(例えば、プロセス制御アプリケーションを介して)、プロセス制御要員がプロセス制御システム106と対話し、かつ/またはそれを管理することを可能にする。
【0033】
図1の例示のデバイスマネージャ102は、プロセス制御環境100内のプロセス制御リソースを表示および管理するために、インタフェースをプロセス制御要員に提供する。例示のデバイスマネージャ102は、プロセス制御要員の選好に基づいてプロセス制御リソースの論理コンテナを維持する。さらに、例示のデバイスマネージャ102は、較正情報、診断情報、物理的位置情報、通信プロトコル情報、製造業者情報、および/もしくはプロセス制御リソースと関連付けられ得る任意の他の種類の情報を含む、プロセス制御リソースに関する情報を管理し、かつ/またはそれへのアクセスを提供する。ある場合には、情報は、対応するプロセス制御リソース(例えば、フィールドデバイス114)によって生成される、例えば、コントローラ110からのプロセスデータへのリンクを含み得る。例示のデバイスマネージャ102は、例えば、リソースデータベース126からこの情報にアクセスする。
【0034】
例示のコントローラ110、120、および/または122は、プロセスデータをリソースデータベース126に記憶することができる。さらに、プロセス制御要員は、プロセス制御リソース情報をリソースデータベース126に記憶することができる。リソースデータベース126が図1に示されるが、プロセス制御環境100は、プロセス制御リソース情報を記憶するために、さらなるデータベース、サーバ、および/またはメモリを含んでもよい。あるいは、リソースデータベース126は、ワークステーション104内に含まれてもよい。例示のリソースデータベース126を、電気的消去可能なプログラム可能な読み出し専用メモリ(EEPROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、および/または任意の他の種類のメモリによって実装することができる。
【0035】
例示のデバイスマネージャ102は、リソースの位置および/または接続に基づいて、プロセス制御リソースのデフォルト階層構造も提供し得る。この階層構造は、プロセス制御リソース間の関係およびプロセス制御リソースの位置を決定するデバイスマネージャ102に基づいて作成され得る。例えば、デバイスマネージャ102は、第1の階層レベルをプロセス制御環境100に、第2の階層をプロセス制御システム106、116、および118のそれぞれに、第3の階層レベルをコントローラ110、120、および122に、第4の階層レベルをフィールドデバイス114に提供してもよい。プロセス制御要員は、このデフォルト階層構造を用いて、プロセス制御リソースを選択し、論理コンテナに追加することができる。あるいは、プロセス制御要員は、デバイスマネージャ102を用いて、プロセス制御リソースを求めてリソースデータベース126を検索し、論理コンテナに追加することができる。
【0036】
図1の例示のデバイスマネージャ102は、プロセス制御要員が、共通の特性および/または個人的な選好に基づいて論理コンテナを作成することも可能にする。例えば、プロセス制御要員は、同様の問題を有するプロセス制御リソース、割り当てられたプロセス制御リソース、お気に入りのプロセス制御リソース等の論理コンテナを作成することができる。デバイスマネージャ102は、それぞれの論理コンテナのために例示のリソースデータベース126を分割する。論理コンテナに追加されたそれぞれのリソースについて、デバイスマネージャ102は、アイコンおよび/または他の識別テキストを用いて論理コンテナ内にエントリを作成して、追加されたリソースを表す。その後、例示のデバイスマネージャ102は、アイコンおよび/または識別テキストを、リソースデータベース126内のリソースと関連付けられた情報にリンクさせる。つまり、デバイスマネージャ102は、それぞれのプロセス制御リソースの論理コンテナ内にショートカットを作成し、リソースデータベース126内のデータおよび他のプロセス制御リソース情報を処理する。いくつかの例において、デバイスマネージャ102は、論理コンテナを、リソースデータベース126内の対応するプロセス制御リソースにリンクするワークステーション104にローカルに記憶することができる。このようにして、プロセス制御要員は、同一のプロセス制御リソースを参照する複数の論理コンテナを作成することができる。
【0037】
図示された例の例示のデバイスマネージャ102は、プロセス制御リソースの位置を含む、プロセス制御環境100ならびに/またはプロセス制御システム106、116、および/もしくは118のグラフィック表現および/または画像表示を作成する。その後、デバイスマネージャ102は、これらの画像および/またはグラフィック表現を、ユーザインタフェース124を介して、例えば、ワークステーション104上に表示する。いくつかの例において、プロセス制御設計者は、例えば、プロセス制御システム106の画像、マップ、概略図、写真、ならびに/または任意の他の画像および/もしくはグラフィック表現を作成および/または生成することができる。
【0038】
例示のデバイスマネージャ102は、画像表示を受信し、その画像表示のグリッドおよび/または座標マッピングを作成する。ある場合には、グリッドおよび/または座標マッピングを、全地球測位システム(GPS)座標および/または緯度/経度座標に関連付けてもよい。他の例において、グリッドおよび/または座標マッピングを、例えば、プロセス制御環境100用に設計された位置システムに関連付けてもよい。例示のデバイスマネージャ102は、プロセス制御リソースと関連付けられた位置情報のためにリソースデータベース126にアクセスし、その位置情報を用いて、アイコンおよび/または他の認識情報が画像表示上のどこに表示されるかを決定し、リソースの位置を正確に表す。画像表示上のリソースの位置は、プロセス制御要員が画像表示および/またはグラフィック表現にアクセスするときに、論理コンテナとともに実行され得るマッピングファイルとして記憶されてもよい。
【0039】
さらに、図1の例示のデバイスマネージャ102は、マッピングファイルとともに論理コンテナを用いて、画像表示上に選択されたプロセス制御リソースを表示する。例えば、オペレータは、「お気に入り」と呼ばれる論理コンテナと関連付けられたプロセス制御リソースを表示することを選択してもよい。例示のデバイスマネージャ102は、どのプロセス制御リソースが「お気に入り」論理コンテナに含まれるかを決定し、マッピングファイル(複数を含む)に記憶された位置情報に従って、それらのリソースのみを画像表示上に表示する。
【0040】
例示のデバイスマネージャ102は、プロセス制御要員がプロセス制御項目および/またはプロセス制御リソースを他のプロセス制御リソースと関連付けることも可能にする。例えば、デバイスマネージャ102は、文書を、文書と関連付けられるように選択されたリソースを含む論理コンテナ内のすべてのプロセス制御リソースと関連付けることができる。さらに、例示のデバイスマネージャ102は、プロセス制御要員がある特定のプロセス制御リソースを含む論理コンテナを検索および識別することを可能にする。その後、プロセス制御要員は、識別された論理コンテナの種類を用いて、プロセス制御リソースの特性および/または動作パターンを識別することができる。
【0041】
図2は、図1の例示のデバイスマネージャ102の機能ブロック図を示す。この例において、サーバ200内に含まれたデバイスマネージャ102が示される。他の例では、デバイスマネージャ102は、プロセッサ、コンピュータ、および/または別の他のコンピューティングデバイス内に含まれてもよい。LAN108と通信可能に直接連結されたデバイスマネージャ102が示されるが、他の例では、デバイスマネージャ102は、他の種類の通信パスに連結され得る。いくつかの例において、サーバ200は、論理コンテナの同時管理およびプロセス制御リソースの表示を支援するために、複数のデバイスマネージャ102を含み得る。
【0042】
プロセス制御要員にインタフェースを提供して、論理コンテナを作成および/または修正するために、図2の例示のデバイスマネージャ102は、ワークステーションインタフェース202を含む。例示のワークステーションインタフェース202は、プロセス制御要員に、デバイスマネージャ102を介して論理コンテナおよび/またはプロセス制御リソースと対話するための機能性を提供する。いくつかの例において、ワークステーションインタフェース202は、ワークステーション104上でアセット管理アプリケーションとインタフェースをとり、プロセス制御要員から命令および/または要求を受信することができる。他の例では、ワークステーションインタフェース202は、アセット管理ツール間のアプリケーションプログラミングインタフェースとして、かつ/または論理コンテナおよび/もしくはプロセス制御リソースを管理する機能としての役割を果たすことができる。さらに他の例では、ワークステーションインタフェース202は、プロセス制御要員が、ワークステーション104を介してアクセスし、論理コンテナ内のプロセス制御リソースを表示、作成、および/または修正するためのアプリケーションを提供することができる。
【0043】
プロセス制御リソースおよび/または論理コンテナを管理するために、図2の例示のデバイスマネージャ102は、コンテナマネージャ204を含む。例示のコンテナマネージャ204は、ワークステーションインタフェース202を介してプロセス制御リソースの選択を受信し、それらのリソースを要求された論理コンテナと関連付ける。コンテナマネージャ204は、論理コンテナのインジケータおよび/または名称ならびにプロセス制御リソースの名称をワークステーションインタフェース202から受信することによって、プロセス制御リソースを受信する論理コンテナの表示を受信し得る。プロセス制御リソースを選択するために、プロセス制御要員は、リソースを検索し、ファイルブラウザを用いてリソースにナビゲートし、かつ/または階層構造を介してリソースにナビゲートすることができる。
【0044】
例示のコンテナマネージャ204は、論理コンテナ内のプロセス制御リソースの識別子を記憶することによって、論理コンテナ内にそれぞれ割り当てられたプロセス制御リソースのエントリを作成する。いくつかの例において、識別子は、名称、識別テキスト、および/またはプロセス制御リソースを表すアイコンを含んでもよい。その後、コンテナマネージャ204は、エントリにリンクされるプロセス制御リソース情報を求めて、データベースインタフェース206を介してリソースデータベース126を検索することができる。プロセス制御リソース情報を見つけた後、コンテナマネージャ204は、リンクをエントリに追加し、それによって、プロセス制御リソースと関連付けられたプロセス制御リソース情報(例えば、プロセスデータ)との間にショートカットを作成する。その後、例示のコンテナマネージャ204は、リソースデータベース126内への記憶のために、新たに作成されたプロセス制御リソースエントリを有する論理コンテナをデータベースインタフェース206に伝送することができる。このようにして、例示のコンテナマネージャ204は、プロセス制御要員が、プロセス制御システムのリソース階層を知るまたは記憶する必要なしに、個人的に作成された論理コンテナを用いてプロセス制御リソースを見つけることを可能にする。
【0045】
例示のコンテナマネージャ204は、プロセス制御要員が論理コンテナを作成することも可能にする。論理コンテナを作成するために、コンテナマネージャ204は、ワークステーションインタフェース202を介して、プロセス制御要員にコンテナの名称、コンテナの識別子、コンテナの特性、および/またはコンテナのディレクトリ位置を求める。ディレクトリ位置は、論理コンテナが別の論理コンテナ内にネストされるかを示し得るか、または論理コンテナが、例えば、アセット管理ツール内の比較的高いレベルの構造内に含まれるかを示し得る。
【0046】
プロセス制御要員によって選択される特性は、例えば、フォルトタイプ、共通の問題の履歴、リソースの種類、物理的位置、ユーザ選好、製造業者、較正日、インストール日、および/または通信の種類を含む、プロセス制御リソースの任意の特徴、機能、位置、および/または性質であり得る。ある場合には、プロセス制御要員は、プロセス制御要員に割り当てられたプロセス制御リソース、あるいは、プロセス制御要員にとって興味のあるリソースの共通の特性を有する論理コンテナを作成することができる。このようにして、例示のコンテナマネージャ204は、リソースが供給される方法、かつ/または通信可能に連結される方法とは独立した、またはそれとははっきりと異なる選好に基づいて、プロセス制御要員がプロセス制御リソースを組織化することを可能にする。
【0047】
プロセス制御要員に論理コンテナを作成するための情報について指示した後に、例示のコンテナマネージャ204は、例えば、論理コンテナのためにリソースデータベース126内の空間を分割する。例示のコンテナマネージャ204は、論理コンテナと関連付けられたプロセス制御リソースの識別子を有するエントリを記憶するために、分割された空間を使用する。コンテナマネージャ204は、論理コンテナを説明する情報を記憶するためにも、分割された空間を使用する。他の例では、コンテナマネージャ204は、論理コンテナのためにアセット管理ツールおよび/またはアプリケーション内のメモリ空間を分割し得る。
【0048】
例示のコンテナマネージャ204は、プロセス制御要員がどのプロセス制御項目および/またはリソースが論理コンテナ内のリソースと関連付けられるかを修正することを可能にすることによって、論理コンテナも管理する。プロセス制御項目は、プロセス制御リソースに割り当てられ得る任意のプロセス制御リソース、文書、および/またはプロセス制御情報を含んでもよい。例えば、ワークステーションインタフェース202は、プロセス制御項目が、論理コンテナ内のプロセス制御リソースと関連付けられる(例えば、その上にドラッグアンドドロップされる)ように選択されたという表示を受信し得る。例示のコンテナマネージャ204は、論理コンテナ、プロセス制御リソース、およびプロセス制御項目を識別する。その後、例示のコンテナマネージャ204は、プロセス制御項目へのリンクをプロセス制御リソースのエントリ内に含むことによって、その項目をプロセス制御リソースと関連付ける。次に、例示のコンテナマネージャ204は、プロセス制御要員に、プロセス制御項目が論理コンテナ内の他のプロセス制御リソースと関連付けられるかを判定するよう指示し得る。要員からの応答に基づいて、コンテナマネージャ204は、その後、プロセス制御項目を他のリソースと関連付けることができる。ある場合には、プロセス制御要員は、論理コンテナ内のどのプロセス制御リソースがその項目に関連付けられるかを選択することができる。
【0049】
いくつかの例において、例示のコンテナマネージャ204は、プロセス制御項目の種類に基づいて、その項目をプロセス制御リソースと関連付ける。例えば、コンテナマネージャ204は、プロセス制御要員がフィールドデバイスプロセス制御リソースを表示するときに、文書プロセス制御項目が選択可能となることを可能にする(例えば、選択可能となるように関連付ける)。別の例では、コンテナマネージャ204は、フィールドデバイスプロセス制御項目を論理コンテナ内のエンジニアプロセス制御リソースの作業スケジュールに割り当てる(例えば、関連付ける)ことができる。別の例では、フィールドデバイスプロセス制御リソースに割り当てられた(例えば、それと関連付けられた)アラームプロセス制御項目は、コンテナマネージャ204によって論理コンテナ内の他のリソース上でアラームとして設定されてもよい。
【0050】
図1の例示のデバイスマネージャ102は、ワークステーションインタフェース202を介してプロセス制御要員からの検索要求を処理するために、検索エンジン208も含む。検索要求は、検索エンジン208に、どの論理コンテナが指定されたプロセス制御リソースを含むかを決定するよう指示する。論理コンテナを識別するために、例示の検索エンジン208は、データベースインタフェース206に命令を送信して、リソースデータベース126から論理コンテナを読み出す。その後、例示の検索エンジン208は、要求されたプロセス制御リソースと一致する識別子を有するエントリを求めて論理コンテナを検索する。次に、検索エンジン208は、ユーザインタフェース124を介して表示するために、検索結果をワークステーションインタフェース202に戻す。
【0051】
ある場合には、例示の検索エンジン208は、検索結果を分析して、どの論理コンテナがプロセス制御リソースを含んでいるかに基づいて任意のパターンおよび/または傾向を決定することもできる。例えば、検索エンジン208は、フィールドデバイスリソースが、「問題のデバイス」、「問題」、および「ウォッチリスト」とレッテルを貼られた多くの論理コンテナ内に含まれると決定し得る。これらのレッテルに基づいて、検索エンジン208は、フィールドデバイスリソースが問題を有する頻度が高いと決定し得る。その後、例示の検索エンジン208は、検査および/または修復するために、フィールドデバイスプロセス制御リソースにフラグを付けることができる。他の例では、検索エンジン208は、いくつかの論理コンテナがプロセス制御リソースを含むと決定することができ、プロセス制御要員にプロセス制御リソースを関連論理コンテナに追加するよう指示することができる。
【0052】
例示のデバイスマネージャ102は、論理コンテナおよび/またはプロセス制御リソース情報を記憶し、かつ/またはそれを、例えば、リソースデータベース126から読み出すために、例示のデータベースインタフェース206を含む。例示のデータベースインタフェース206は、プロセス制御リソース、論理コンテナ、および/またはプロセス制御リソース情報を求めてリソースデータベース126にアクセスし、かつそれを検索するために、インタフェースをデバイスマネージャ102に提供する。さらに、例示のデータベースインタフェース206は、デバイスマネージャ102が、例えば、プロセス制御環境100内のリソースデータベース126ならびに/または任意の他のサーバ内に記憶され得るプロセス制御システムの画像表示および/もしくはグラフィック表現を読み出すことを可能にする。
【0053】
プロセス制御リソースの位置をプロセス制御システムの画像表示および/またはグラフィック表現の位置と関連付けるために、例示のデバイスマネージャ102は、位置プロセッサ210を含む。例示の位置プロセッサ210は、ワークステーションインタフェース202を介して、プロセス制御要員から、あるいは、リソースデータベース126から画像表示および/またはグラフィック表現を受信する。画像表示は、プロセス制御システム(例えば、プロセス制御システム106、116、および/または118)の写真を含み得る。他の例において、画像表示および/もしくはグラフィック表現は、プロセス制御システムのレンダリング、マップ、図面、ならびに/または任意の他の概略図を含んでもよい。
【0054】
図2の例示の位置プロセッサ210は、画像表示を分析し、その画像表示のグリッドおよび/または座標系を作成する。いくつかの例において、位置プロセッサ210は、画像表示にGPSおよび/または緯度/経度座標を使用することができる。他の例では、プロセス制御要員は、サイト特有の位置座標系を使用することができる。これらの例において、位置プロセッサ210は、特定の座標系を画像表示に適用する。
【0055】
例示の位置プロセッサ210は、リソースデータベース126からのプロセス制御リソース情報にアクセスし、プロセス制御リソースの位置を決定する。いくつかの例において、プロセス制御リソースの位置は、リソースがプロセス制御システム内にインストールされるときに、デバイス記述ファイルおよび/または他のプロビジョニングファイル内に明記される。例示の位置プロセッサは、この情報を用いて、画像表示および/またはグラフィック表現の座標系上のプロセス制御リソースの対応する位置を決定する。
【0056】
プロセス制御リソースが画像表示上のどこに配置されるかを決定した後、例示の位置プロセッサ210は、決定された位置に近接して画像表示上の位置を選択し、リソースと関連付けられたアイコンおよび/または他の識別情報を表示する。その後、例示の位置プロセッサ210は、画像表示上の位置を参照するプロセス制御リソース毎にエントリを有するマップファイルを作成することができる。エントリは、対応するプロセス制御リソース情報へのリンクを含むこともできる。例えば、位置プロセッサ210は、フィールドデバイスプロセス制御リソースが座標「ab.cd」×「yy.zz」に配置されていると、プロビジョニングファイルから判定することができる。位置プロセッサ210は、画像表示上の座標「ab.cd」×「yy.zz」を識別し、画像表示上でプロセス制御リソースが表示される場所であるマップファイル内に記憶する。
【0057】
図示された例の位置プロセッサ210は、論理コンテナを選択するプロセス制御要員に基づいて、どのプロセス制御リソースが画像表示および/またはグラフィック表現上に表示されるかも管理する。例えば、位置プロセッサ210は、ワークステーションインタフェース202を介してオペレータによって要求された論理コンテナの識別子を受信することができる。位置プロセッサ210は、要求された論理コンテナを識別し、論理コンテナのデータベースインタフェース206を介してリソースデータベース126にアクセスする。例示の位置プロセッサ210は、どのプロセス制御リソースが論理コンテナ内に含まれるかを決定し、マップおよび/または座標ファイルを用いて、画像表示および/またはグラフィック表現上のそれらのリソースの位置を決定する。例示の位置プロセッサ210は、表示プロセッサ212に、画像表示および/またはグラフィック表現上にプロセス制御リソースの識別子を表示するよう指示する。このようにして、プロセス制御要員は、論理コンテナを選択し、どのリソースが表示されるべきかを個別に選択する必要なしに、関連付けられたプロセス制御リソースを画像表示および/またはグラフィック表現上に表示することができる。したがって、例示の位置プロセッサ210は、プロセス制御要員が画像表示上のグループ化されたリソースの位置を比較的素早く表示することを可能にすることによって、プロセス制御要員の時間を節約することができる。
【0058】
プロセス制御リソースの表示に備えて、例示のデバイスマネージャ102は、表示プロセッサ212を含む。例示の表示プロセッサ212は、プロセス制御リソースと関連付けられたアイコンおよび/または他の識別情報を画像表示および/またはグラフィック表現上に表示する命令を位置プロセッサ210から受信する。例示の表示プロセッサ212は、アイコンおよび/または識別情報を、表示可能なデータ構造またはプロセス制御要員が解読することのできるオブジェクトにフォーマットする。さらに、表示プロセッサ210は、どの表示可能な情報ならびに/またはアイコンが、画像表示および/もしくはグラフィック表現のどの位置に表示されるべきかを示す表示ファイルを作成する。
【0059】
例えば、表示プロセッサ212は、20個のプロセス制御リソースが1つの位置で表示されるべきであると決定することができる。例示の表示プロセッサ212は、それら20個のリソースを含むスクロール可能なリソースボックスを作成することによって、20個のリソースの表示を統合することができる。リソースボックスは、画像表示および/またはグラフィック表現の一部のみを覆い隠すことができる。このようにして、表示プロセッサ212は、プロセス制御リソースが可読様式で画像表示および/またはグラフィック表現上に表示されることを確実にする。
【0060】
プロセス制御リソースを用いて画像および/またはグラフィック表現を表示するために、例示のデバイスマネージャ102は、レンダラ214を含む。例示のレンダラ214は、表示プロセッサ212から表示ファイルを受信し、ユーザインタフェース124内の情報をレンダリングする。例示のレンダラ214は、画像表示および/またはグラフィック表現内に論理コンテナを表示し得るか、またはあるいは、アセット管理ツール内に論理コンテナを表示し得る。
【0061】
例示のデバイスマネージャ102が図2に図示されているが、図2に図示されるサーバ、プラットフォーム、インタフェース、データ構造、要素、プロセス、および/またはデバイスのうちの1つ以上は、任意の方法で組み合わせられ、分割され、再配置され、省略され、排除され、かつ/または実装されてもよい。さらに、例示のワークステーションインタフェース202、例示のコンテナマネージャ204、例示のデータベースインタフェース206、例示の検索エンジン208、例示の位置プロセッサ210、例示の表示プロセッサ212、例示のレンダラ214、例示のリソースデータベース126、および/またはより一般的には、例示のデバイスマネージャ102は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ならびに/またはハードウェア、ソフトウェア、および/もしくはファームウェアの任意の組み合わせによって実装されてもよい。したがって、例えば、例示のワークステーションインタフェース202、例示のコンテナマネージャ204、例示のデータベースインタフェース206、例示の検索エンジン208、例示の位置プロセッサ210、例示の表示プロセッサ212、例示のレンダラ214、例示のリソースデータベース126、および/またはより一般的には、例示のデバイスマネージャ102のうちのいずれかは、1つ以上の回路(複数を含む)、プログラム可能なプロセッサ(複数を含む)、特定用途向け集積回路(ASIC)(複数を含む)、プログラム可能な論理デバイス(PLD)(複数を含む)、および/またはフィールドプログラム可能な論理デバイス(FPLD)(複数を含む)等によって実装されてもよい。
【0062】
本特許の任意の装置の特許請求の範囲が純粋にソフトウェアおよび/またはファームウェア実装を包含するよう解読される一方で、例示のワークステーションインタフェース202、例示のコンテナマネージャ204、例示のデータベースインタフェース206、例示の検索エンジン208、例示の位置プロセッサ210、例示の表示プロセッサ212、例示のレンダラ214、および/または例示のリソースデータベース126のうちの少なくとも1つは、ソフトウェアおよび/またはファームウェアを記憶するメモリ、DVD、CD等の有形コンピュータ可読媒体を含むよう本明細書に明確に定義される。さらにさらには、例示のデバイスマネージャ102は、図2に図示されるものに加えて、またはその代わりに、1つ以上の要素、プロセス、および/またはデバイスを含んでもよく、かつ/または図示される要素、プロセス、およびデバイスのうちのいずれか2つ以上またはすべてを含んでもよい。
【0063】
図3は、論理コンテナ302〜306を表示する図1の例示のユーザインタフェース124を示す。例示のユーザインタフェース124は、メニューバー308、検索パネル310、論理コンテナパネル312も含む。例示のメニューバー308は、プロセス制御要員が論理コンテナを編集、作成、および/または修正することを可能にする。例示の検索パネル310は、プロセス制御要員がプロセス制御リソースおよび/または論理コンテナを検索することも可能にする。
【0064】
図3の例において、検索パネル310は、論理コンテナを編集し(例えば、「コンテナを編集する」)、プロセス制御リソースの位置を表示し(例えば、「位置を表示する」)、かつ論理コンテナを編集内のプロセス制御リソースを求めてブラウズする(例えば、「コンテナをブラウズする」)オプションを含む。例示の検索パネル310は、図1および2のデバイスマネージャ102に、論理コンテナ内の特定のプロセス制御リソースを検索し(例えば、「コンテナを検索する」)、かつプロセス制御データベース内の特定のプロセス制御リソースを検索する(例えば、「リソースを検索する」)よう指示するための検索フィールドを含む。他の例では、検索パネル310は、さらなる機能またはより少ない機能を有し得る。
【0065】
図示された例の例示の論理コンテナパネル312は、プロセス制御要員がプロセス制御リソース(例えば、アセット)を管理することを可能にするデバイスマネージャツール314を示す。この例において、デバイスマネージャツール314は、プロセス制御リソースを管理するために、例えば、プロセス制御オペレータによって作成される論理コンテナ302〜306を含む。オペレータは、論理コンテナ302〜306が、デバイスマネージャツール314を開き、かつ/またはそれを選択する時に表示されることを指定することができる。他の例では、デバイスマネージャツール314は、プロセス制御要員の選好に基づいて、さらなる論理コンテナ、より少ない論理コンテナ、および/または異なる種類の論理コンテナを含んでもよい。
【0066】
プロセス制御要員は、所望のプロセス制御リソースを選択することによって、デバイスマネージャツール314を用いてプロセス制御リソースを管理し、そのプロセス制御リソースと関連付けられた情報を表示することができる。例えば、プロセス制御要員は、センサCH01プロセス制御リソースを選択し、デバイスマネージャ102をセンサCH01と関連付けられた診断情報、較正情報、監視情報等をユーザインタフェース124内に表示させることができる。さらに、ユーザインタフェース124は、センサCH01と関連付けられた文書のリストおよび/またはセンサCH01に割り当てられたプロセス制御要員のリストを表示することができる。他の例では、デバイスマネージャツール314内のセンサCH01を選択することで、ユーザインタフェース124にセンサCH01を含む任意のプロセス制御アプリケーションを表示させることができる。
【0067】
この例において、プロセス制御リソースは、リソースのテキスト名およびリソースの種類を表すアイコンを用いて列記される。他の例では、プロセス制御リソースは、リソースと関連付けられたシリアル番号を用いて表示され得る。あるいは、プロセス制御リソースは、プロセス制御要員によって割り当てられた名称を用いて表示され得る。
【0068】
図3の例において、プロセス制御ユーザ(例えば、オペレータ)は、ユーザの選好に基づいて論理コンテナ302〜306を作成する。この例は、プロセス制御ユーザが共通の特性に基づいてプロセス制御リソースをグループ化することができることも示す。例えば、ユーザは、ユーザが頻繁に監視し得るプロセス制御リソースを含むように、お気に入りのリソース論理コンテナ302を作成する。ユーザは、ユーザが頻繁にトラブルシュートおよび/または修理しなければならないプロセス制御リソースのために、問題のあるデバイス論理コンテナ304を作成する。さらに、ユーザは、ユーザの制御のエリアに割り当てられるプロセス制御リソースのために、マイデバイスウォッチリスト論理コンテナ306を作成する。
【0069】
図3の例は、論理コンテナ(例えば、論理容器302〜306)が、文書および要員に加えて、フィールドデバイスプロセス制御リソースを含み得ることを示す。例えば、お気に入りのリソース論理コンテナは、オペレータ03プロセス制御リソースおよびプラント安全性文書プロセス制御リソースを含む。さらに、図3の例示のユーザインタフェース124は、同一のプロセス制御リソースが複数の論理コンテナ内に含まれ得ることを示す。例えば、センサCO3プロセス制御リソースは、論理コンテナ302および304内に含まれる。
【0070】
さらに、図3の例は、プロセス制御要員がプロセス制御リソースをさらに組織化することを可能にするように論理コンテナがネストされてもよいことを示す。例えば、問題のあるデバイス論理コンテナ304は、かなり問題のあるデバイス論理コンテナ316を含む。この論理コンテナ316は、問題のあるデバイス論理コンテナ304内のプロセス制御リソースよりも頻繁にトラブルシュートおよび/または修理されるプロセス制御リソースを含み得る。さらに、マイデバイスウォッチリスト論理コンテナ306は、ハートデバイス論理コンテナ318および基礎フィールドバス(FF)デバイス論理コンテナ320を含む。論理デバイス318および320は、プロセス制御要員が、マイデバイスウォッチリスト論理コンテナ306内の通信プロトコルタイプによってプロセス制御リソースを組織化することを可能にする。
【0071】
プロセス制御要員は、検索パネル310内の「リソースを検索する」機能を介してプロセス制御リソースを検索することによって、論理コンテナ302〜306および316〜320を編集することができる。例示のデバイスマネージャ102は、プロセス制御要員が選択して論理コンテナ302〜306および316〜320に追加することのできるマッチングリソースのリストを返す。他の例では、プロセス制御要員は、プロセス制御システムのデフォルト階層構造を表示し、所望のリソースを見つけ、論理コンテナに追加するよう要求することができる。さらに、例示のデバイスマネージャ102は、プロセス制御要員がプロセス制御リソースを論理コンテナ302〜306および316〜320から除去し、かつ/またはプロセス制御リソースを1つの論理コンテナから別の論理コンテナまで(例えば、論理コンテナ302から論理コンテナ304まで)移動させることを可能にする。
【0072】
図4は、センサCO3プロセス制御リソースに対する論理コンテナ検索結果を表示する図3の例示のユーザインタフェース124を示す。この例において、プロセス制御オペレータは、「センサCO3」を検索パネル310の検索コンテナフィールドに入力し、図1および2の例示のデバイスマネージャ102にセンサCO3プロセス制御リソースを求めて論理コンテナを検索させる。この例において、デバイスマネージャ102は、センサCO3プロセス制御リソースが、お気に入りのリソース論理コンテナ302、問題のあるデバイス論理コンテナ304、およびエリア57デバイス論理コンテナ402内に含まれることを示す。例示のユーザインタフェース124は、論理コンテナ302、304、および402を論理コンテナパネル312内の別個の構造として示すことによって、検索結果を表示する。
【0073】
例示の論理コンテナ302、304、および402は、強調されたセンサCO3プロセス制御リソース404を示す。例示のデバイスマネージャ102は、論理コンテナ302、304、および/または402の種類を用いて、センサCO3プロセス制御リソースの任意のパターンの動作を決定することができる。例えば、デバイスマネージャ102は、センサCO3がプロセス制御エリア57内で調べられるべき問題のフィールドデバイスであることを論理コンテナ302、304、および/または402から推測することができる。その後、例示のデバイスマネージャ102は、プロセス制御要員に警告して、センサCO3プロセス制御リソースを調査および/または交換させることができる。他の例において、プロセス制御要員は、論理コンテナ302、304、および/または402の種類を用いて、センサCO3リソースと関連付けられた動作パターンを決定することができる。
【0074】
図5は、お気に入りのリソース論理コンテナ302内のプロセス制御リソースと関連付けられるプロセス制御項目502(例えば、較正規格ISO文書)を表示する図3および4の例示のユーザインタフェース124を示す。図5の図示された例において、ユーザ(例えば、プロセス制御オペレータ)は、検索パネル310内のリソース検索機能を用いて、「Cal Spec」というフレーズと少なくとも部分的に一致するプロセス制御リソースを検索する。図1および2の例示のデバイスマネージャ102は、そのフレーズを用いて、マッチングプロセス制御リソースを検索し、検索結果ボックス504を介して検索結果を返す。例示のデバイスマネージャ102は、例示のユーザインタフェース124の論理コンテナパネル312内の検索結果ボックス504を表示する。この例において、検索結果ボックス504は、デバイスマネージャツール314とともに含まれる。
【0075】
この例において、ユーザは、較正スペックISO文書プロセス制御項目502を選択し、これをお気に入りのリソース論理コンテナ302内の弁コントローラPDT5プロセス制御リソースにドラッグする。較正スペックISO文書プロセス制御項目502は、プロセス制御項目の一例である。他のプロセス制御項目は、プロセス制御リソース、プロセス制御機能、プロセス制御特性、および/または任意の他のプロセス制御関連オブジェクトを含んでもよい。プロセス制御項目502をリソース上にドロップした後、例示のデバイスマネージャ102は、項目502およびリソースの種類を識別して、項目502がどのようにリソースと関連付けられるかを決定する。この例において、プロセス制御項目502が文書であり、プロセス制御リソースがフィールドデバイスであるため、例示のデバイスマネージャ102は、プロセス制御要員が弁コントローラPDT5リソースを表示するよう選択するときに、較正スペックISO文書プロセス制御項目502を表示可能にする。他の例では、プロセス制御項目をリソースと関連付けることで、項目の特性をリソースに組み込むことができる。さらに他の例では、プロセス制御項目をプロセス制御リソースと関連付けることは、項目をリソースの作業スケジュールに追加することを含み得る。
【0076】
図5の例において、プロセス制御項目502がプロセス制御リソースと関連付けられた後、デバイスマネージャ102は、項目502がお気に入りのリソース論理コンテナ302内の他のプロセス制御リソースと関連付けられるべきかをユーザに質問することによって、ユーザにプロンプトボックス506を介して指示する。ユーザが「はい」を選択すると、例示のデバイスマネージャ102は、プロセス制御項目502を他のプロセス制御リソースと関連付ける。他の例では、デバイスマネージャ102は、ユーザに指示することなく、プロセス制御項目502を他のリソースと関連付けることができる。このようにして、例示のデバイスマネージャ102は、プロセス制御要員がプロセス制御項目を論理コンテナ内の関連プロセス制御リソースのグループと比較的素早くかつ容易に関連付けることを可能にする。
【0077】
図6は、図1のプロセス制御環境100の画像表示602を表示する図3〜5の例示のユーザインタフェース124を示す。この例において、ユーザは、検索パネル310内の「位置を表示する」機能を選択し、図1および2の例示のデバイスマネージャ102に論理コンテナパネル312内の画像表示602を表示させる。
【0078】
例示の論理コンテナパネル312は、表示パネル604、選択パネル606、およびコンテナ選択パネル608も含む。例示の表示パネル604は、プロセス制御要員が、画像表示602のズームレベル(例えば、「ズーム」)を選択し、画像表示602内のプロセス制御リソースの表示(例えば、「リソースを表示」)をトグルすることを可能にする。例示の選択パネル606は、プロセス制御要員がどの画像表示および/またはグラフィック表現が論理コンテナパネル312内に表示されるかを選択することを可能にする。例示のコンテナ選択パネル608は、プロセス制御要員が論理コンテナと関連付けられたどのプロセス制御リソースが画像表示602内に表示されるかを選択することを可能にする。この例において、お気に入りのリソース論理コンテナ302が選択される(例えば、「お気に入り」)。他の例では、パネル604〜608は、さらなる機能またはより少ない機能を含み得る。さらに、論理コンテナパネル312は、プロセス制御システムの画像表示および/またはグラフィック表現内にプロセス制御リソースを表示するために、さらなるパネルまたはより少ないパネルを含み得る。
【0079】
図6の図示された例において、例示のデバイスマネージャ102は、画像表示602の座標系を作成する。その後、例示のデバイスマネージャ102は、プロセス制御リソースと関連付けられた位置データを座標系と一致させることによって、お気に入りのリソース論理コンテナ302と関連付けられたプロセス制御リソースが画像表示602内のどこに配置されるかを決定する。次に、例示のデバイスマネージャ102は、決定された位置に近接して、プロセス制御リソースを表示する。例えば、2個のプロセス制御リソースは、画像表示602上のプラントエリア1に近接して配置された状態で示される。それらの2個のリソースは、スクロール可能なリソースボックス610内に表示される。さらに、44個のプロセス制御リソースは、プラントエリア2に近接して配置された状態で示される。それらのプロセス制御リソースは、スクロール可能なリソースボックス612内に表示される。さらに、12個のプロセス制御リソースは、スクロール可能なリソースボックス614内に表示され、プラントエリア3に近接して配置された状態で示される。
【0080】
この例において、ユーザは、画像表示602の一部を拡大表示し、かつプロセス制御リソースのより近接した隣接位置を見つけることを選択し得る。例えば、ユーザは、プラントエリア2を拡大表示し、デバイスマネージャ102にプラントエリア2を小領域に分割させ、かつそれらの小領域内の44個のプロセス制御リソースの位置を決定させる。あるいは、ユーザは、プロセス制御リソースをリソースボックス610〜614のうちの1つから選択し、画像表示602上の選択されたリソースのより近接した隣接位置を見ることができる。このようにして、例示のデバイスマネージャ102は、プロセス制御要員がプロセス制御環境内の同一の論理コンテナと関連付けられたプロセス制御リソースの位置を比較的素早くかつ要員に見つけることを可能にする。
【0081】
画像表示602内のプロセス制御リソースの隣接位置が示されるが、例示目的にすぎない。他の例では、画像表示602は、比較的大きい解像度でプロセス制御リソースの隣接位置を表示することができる。例えば、個々のプロセス制御リソースは、画像表示602内に強調され、かつ/または示されてもよく、あるいは、画像表示602は、はるかにより多くのプラントエリアおよび/もしくはより小さいプラントエリアを含み得る。他の例では、画像表示602は、ユーザがインジケータを選択するときに、例えば、リソースブロック610〜614を表示するために拡大され得るプロセス制御リソースの位置のインジケータを含み得る。
【0082】
図1〜2のデバイスマネージャ102を実装するための例示のプロセス700、800、および900を表すフローチャートが、図7〜9に示される。この例において、プロセス700、800、および900は、図10と併せて以下で論じられる例示のプロセッサシステムP10内に示されるプロセッサP12等のプロセッサによる実行用のプログラムの形態の機械可読命令を用いて実装され得る。プログラムは、プロセッサP12と関連付けられるCD−ROM、フロッピーディスク、ハードドライブ、デジタル多用途ディスク(DVD)、またはメモリ等の有形コンピュータ可読媒体上に記憶されるソフトウェア内に具現化されてもよいが、全プログラムおよび/もしくはその一部は、プロセッサP12以外のデバイスによって代わりに実行され、かつ/またはファームウェアもしくは専用ハードウェア内に具現化され得る。さらに、例示のプログラムが図7〜9を参照して説明されるが、例示のデバイスマネージャ102を実装する多くの他の方法を代わりに用いてもよい。例えば、ブロックの実行順序が変更されてもよく、かつ/あるいは記載のブロックのいくつかが変更されるか、排除されるか、または組み合わせられてもよい。
【0083】
上述のように、図7〜9の例示のプロセス700、800、および900は、情報が任意の期間(例えば、長期間、恒久的に、短期間、一時的バッファリング期間、および/または情報のキャッシング期間)記憶されるハードディスクドライブ、フラッシュメモリ、ROM、CD、デジタル多用途ディスク(DVD)、キャッシュ、RAM、および/または任意の他の記憶媒体等の有形コンピュータ可読媒体上に記憶されるコード化された命令(例えば、コンピュータ可読命令)を用いて実装されてもよい。本明細書で使用される「有形コンピュータ可読媒体」という用語は、任意の種類のコンピュータ可読媒体を含み、かつ伝搬信号を除外するよう明確に定義される。さらにまたはあるいは、図7〜9の例示のプロセス700、800、および900は、情報が任意の期間(例えば、長期間、恒久的に、短期間、一時的バッファリング期間、および/または情報のキャッシング期間)記憶されるハードディスクドライブ、フラッシュメモリ、読み出し専用メモリ、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、キャッシュ、ランダムアクセスメモリ、および/または任意の他の記憶媒体等の有形コンピュータ可読媒体上に記憶されるコード化された命令(例えば、コンピュータ可読命令)を用いて実装されてもよい。本明細書で使用される「非一時的コンピュータ可読媒体」という用語は、任意の種類のコンピュータ可読媒体を含み、かつ伝搬信号を除外するよう明確に定義される。
【0084】
図7の例示のプロセス700は、論理コンテナ内のプロセス制御リソースを記憶する。例示のプロセス700の複数のインスタンスは、異なる論理コンテナ内にプロセス制御リソースを同時に記憶するよう実装され得る。あるいは、例示のプロセス700は、論理コンテナを介してプロセス制御リソースを管理するワークステーション(例えば、ワークステーション104)毎に実装され得る。図7の例示のプロセス700は、論理コンテナの特性を決定する(例えば、図2のワークステーションインタフェース202を介して)ことから始まる(ブロック702)。特性は、論理コンテナに追加されるプロセス制御リソースと関連付けられた共通の特徴および/または選好であり得る。その後、例示のプロセス700は、特定の特性の論理コンテナを作成する(例えば、コンテナマネージャ204を介して)(ブロック704)。例示のプロセス700は、アセットおよび/もしくはデバイス管理ツール、アプリケーション、ならびに/またはシステム内に論理コンテナを作成してもよい。
【0085】
図7の例示のプロセス700は、続いて、プロセス制御リソースを見つけ、論理コンテナに追加する(例えば、コンテナマネージャ204および/またはデータベースインタフェース206を介して)(ブロック706)。例示のプロセス700は、プロセス制御要員によって提供される検索基準に基づいて、あるいは、プロセス制御要員が論理コンテナに追加されるリソースにナビゲートおよびそれを選択することによって、プロセス制御リソースを見つけてもよい。その後、例示のプロセス700は、選択されたプロセス制御リソースを論理コンテナに割り当てる(例えば、コンテナマネージャ204を介して)(ブロック708)。例示のプロセス700は、リソースを識別し、そのリソースと関連付けられた情報を参照および/またはそれにリンクする論理コンテナ内にエントリを作成することによって、プロセス制御リソースを論理コンテナに割り当てることができる。
【0086】
次に、図7の例示のプロセス700は、プロセス制御項目を論理コンテナ内のプロセス制御リソースのうちの少なくとも1つと関連付ける要求が受信されたかを決定する(例えば、コンテナマネージャ204および/またはワークステーションインタフェース202を介して)(ブロック710)。要求が受信されなかった場合、例示のプロセス700は、プロセス制御要員からの要求時に別の論理コンテナを作成する(ブロック702)。しかしながら、要求が受信された場合、例示のプロセス700は、論理コンテナ内の他のプロセス制御リソースがプロセス制御項目と関連付けられるかを決定する(例えば、プロセス制御要員に指示する)(例えば、コンテナマネージャ204を介して)(ブロック712)。他のプロセス制御リソースがそのプロセス制御項目と関連付けられる場合、例示のプロセス700は、その項目を論理コンテナ内の他のリソースと関連付ける(例えば、コンテナマネージャ204を介して)(ブロック714)。その後、例示のプロセス700は、プロセス制御要員からの要求時に別の論理コンテナを作成してもよい(ブロック702)。
【0087】
しかしながら、それらの他のプロセス制御リソースがそのプロセス制御項目と関連付けられない場合、例示のプロセス700は、その項目を選択されたプロセス制御リソースと関連付ける(例えば、コンテナマネージャ204を介して)(ブロック716)。その後、例示のプロセス700は、プロセス制御要員からの要求時に別の論理コンテナを作成してもよい(ブロック702)。あるいは、例示のプロセス700は、プロセス制御要員から要求を受信するときに、論理コンテナ内のプロセス制御リソースを修正してもよい。
【0088】
図8の例示のプロセス800は、特定のプロセス制御リソースを求めて論理コンテナを検索し、リソースと関連付けられた動作パターンを識別する。例示のプロセス800は、プロセス制御リソースを検索する要求を受信する(例えば、検索エンジン208および/またはワークステーションインタフェース202を介して)ことから始まる(ブロック802)。その後、例示のプロセス800は、要求されたプロセス制御リソースを含む、例えば、リソースデータベース126内の論理コンテナを検索する(例えば、検索エンジン208を介して)(ブロック804)。
【0089】
図8の例示のプロセス800は、続いて、デバイスマネージャおよび/またはアセット管理ツール内のワークステーション上に記憶され得る任意の論理コンテナを検索する(例えば、検索エンジン208を介して)(ブロック806)。このようにして、例示のプロセス800は、プロセス制御要員によって作成された論理コンテナを求めて中央に配置されたデータベースおよびローカルワークステーションを検索する。その後、例示のプロセス800は、要求されたプロセス制御リソース(例えば、表示プロセッサ212および/またはレンダラ214を介して)を含む識別された論理コンテナを表示する(ブロック808)。次に、例示のプロセス800は、そのリソースを含む論理コンテナの種類および/または特性に基づいてプロセス制御リソースの動作パターンを決定することができる(例えば、検索エンジン208および/またはコンテナマネージャ204を介して)(ブロック810)。例示のプロセス800は、識別されたパターンを関連プロセス制御要員に伝達することもできる。その後、例示のプロセス800が終了してもよい。
【0090】
図9の例示のプロセス900は、プロセス制御リソースの画像表示および/またはグラフィック表現(例えば、図6の画像表示602)内に論理コンテナと関連付けられたプロセス制御リソースを表示する。例示のプロセス900は、プロセス制御システムならびに/またはプロセス制御環境の画像表示および/もしくはグラフィック表現を作成および/もしくは取得する(例えば、位置プロセッサ210および/またはワークステーションインタフェース202を介して)ことから始まる(ブロック902)。その後、例示のプロセス900は、画像表示の座標系を作成する(例えば、位置プロセッサ210を介して)(ブロック904)。例示の座標系は、画像表示上の位置を説明するGPS座標、緯度/経度座標、および/または任意の他の座標に対応し得る。
【0091】
図9の例示のプロセス900は、続いて、画像表示内に配置されるプロセス制御リソースの物理的位置を決定する(例えば、位置プロセッサ210を介して)(ブロック906)。例示のプロセス900は、そのリソースと関連付けられたメタデータ、プロビジョニングファイル、および/または任意の他の位置情報にアクセスすることによって、リソースの位置を決定することができる。ある場合には、アセット管理ツールは、プロセス制御リソースの位置を記憶することができる。その後、例示のプロセス900は、プロセス制御リソースの物理的位置を画像表示内の位置と関連付ける(例えば、位置プロセッサ210を介して)(ブロック908)。例えば、例示のプロセス900は、プロセス制御リソースのGPS位置を画像表示上の対応するGPS座標と一致させることができる。
【0092】
その後、例示のプロセス900は、画像表示を表示する要求を受信し得る(例えば、ワークステーションインタフェース202を介して)(ブロック910)。ある場合には、例示のプロセス900は、画像表示内のプロセス制御リソースの位置を決定してからある程度経って要求を受信し得る。例示のプロセス900は、プロセス制御リソースの位置に近接して表示されるアイコンおよび/または他の識別子を含む画像表示を表示する(例えば表示プロセッサ212および/またはレンダラ214を介して)(ブロック912)。他の例では、プロセス900は、プロセス制御要員が論理コンテナを選択した後に、プロセス制御リソースのアイコンおよび/またはインジケータを表示し得る。
【0093】
その後、図9の例示のプロセス900は、論理コンテナの選択が受信されたかを決定する(例えば、ワークステーションインタフェース202を介して)(ブロック914)。選択が受信されていない場合、例示のプロセス900は、プロセス制御リソースを含む画像表示を表示し続ける(ブロック912)。しかしながら、選択が受信された場合、例示のプロセス900は、選択された論理コンテナと関連付けられたプロセス制御リソースを識別する(例えば、コンテナマネージャ204および/または位置プロセッサ210を介して)(ブロック916)。その後、例示のプロセス900は、画像表示内の選択された論理コンテナと関連付けられたプロセス制御リソースのアイコンおよび/またはインジケータを表示する(例えば、表示プロセッサ210および/またはレンダラ214を介して)(ブロック918)。その後、例示のプロセス900は、プロセス制御要員が画像表示を閉じ、かつ/または別の論理コンテナを選択するまで、画像表示内の選択されたプロセス制御リソースを表示し続けることができる(ブロック912)。
【0094】
図10は、本明細書に記載の例示の方法および装置を実装するために使用され得る例示のプロセッサシステムP10のブロック図である。例えば、例示のプロセッサシステムP10に類似するか、またはそれと同一のプロセッサシステムを用いて、図1および/または2の例示のワークステーションインタフェース202、例示のコンテナマネージャ204、例示のデータベースインタフェース206、例示の検索エンジン208、例示の位置プロセッサ210、例示の表示プロセッサ212、例示のレンダラ214、例示のリソースデータベース126、および/またはより一般的には、例示のデバイスマネージャ102を実装することができる。例示のプロセッサシステムP10が複数の周辺機器、インタフェース、チップ、メモリ等を含むように以下に記載されているが、これらの要素のうちの1つ以上は、例示のワークステーションインタフェース202、例示のコンテナマネージャ204、例示のデータベースインタフェース206、例示の検索エンジン208、例示の位置プロセッサ210、例示の表示プロセッサ212、例示のレンダラ214、例示のリソースデータベース126、および/またはより一般的には、例示のデバイスマネージャ102のうちの1つ以上を実装するために使用される他の例示のプロセッサシステムから省略されてもよい。
【0095】
図10に示されるように、プロセッサシステムP10は、相互接続バスP14に連結されるプロセッサP12を含む。プロセッサP12は、完全にオンチップであるように図10に示されるが、完全または部分的にオフチップで配置され、かつ専用の電気接続を介して、かつ/または相互接続バスP14を介して、プロセッサP12に直接連結され得るレジスタセットまたはレジスタ空間P16を含む。プロセッサP12は、任意の好適なプロセッサ、処理ユニット、またはマイクロプロセッサであってもよい。図10に示されていないが、システムP10は、マルチプロセッサシステムであってもよく、したがって、プロセッサP12と同一であるか、または類似しており、かつ相互接続バスP14に通信可能に連結される1つ以上のさらなるプロセッサを含んでもよい。
【0096】
図10のプロセッサP12は、メモリコントローラP20および周辺入出力(I/O)コントローラP22を含むチップセットP18に連結される。周知であるように、チップセットは、典型的には、チップセットP18に連結される1つ以上のプロセッサによってアクセス可能であるか、使用される、I/Oおよびメモリ管理機能、ならびに複数の汎用および/または専用レジスタ、タイマ等を提供する。メモリコントローラP20は、プロセッサP12(または複数のプロセッサが存在する場合、プロセッサ(複数))がシステムメモリP24および大容量記憶メモリP25にアクセスすることを可能にする機能を行う。
【0097】
システムメモリP24は、例えば、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ(ROM)等の任意の所望の種類の揮発性および/または不揮発性メモリを含んでもよい。大容量記憶メモリP25は、任意の所望の種類の大容量記憶デバイスを含んでもよい。例えば、例示のプロセッサシステムP10を用いてリソースデータベース126(図1および2)を実装する場合、大容量記憶メモリP25は、ハードディスクドライブ、光学式ドライブ、テープ記憶デバイス等を含んでもよい。あるいは、例示のプロセッサシステムP10を用いてリソースデータベース126を実装する場合、大容量記憶メモリP25は、ソリッドステートメモリ(例えば、フラッシュメモリ、RAMメモリ等)、磁気メモリ(例えば、ハードドライブ)、またはリソースデータベース126内の大容量記憶に好適な任意の他のメモリを含んでもよい。
【0098】
周辺I/OコントローラP22は、プロセッサP12が、周辺I/OバスP32を介して、周辺入出力(I/O)デバイスP26およびP28、ならびにネットワークインタフェースP30と通信することを可能にする機能を行う。I/OデバイスP26およびP28は、例えば、キーボード、ディスプレイ(例えば、液晶ディスプレイ(LCD)、ブラウン管(CRT)ディスプレイ等)、ナビゲーションデバイス(例えば、マウス、トラックボール、容量式タッチパッド、ジョイスティック等)等の任意の所望の種類のI/Oデバイスであってもよい。ネットワークインタフェースP30は、プロセッサシステムP10が別のプロセッサシステムと通信することを可能にする、例えば、イーサネット(登録商標)デバイス、非同期転送モード(ATM)デバイス、802.11デバイス、DSLモデム、ケーブルモデム、携帯電話モデム等であってもよい。
【0099】
メモリコントローラP20およびI/OコントローラP22がチップセットP18内の別個の機能ブロックとして図10に示されるが、これらのブロックによって行われる機能は、単一の半導体回路内に集積され得るか、または2つ以上の別個の集積回路を用いて実装され得る。
【0100】
上述の例示の方法および/または装置のうちの少なくともいくつかは、コンピュータプロセッサ上で動く1つ以上のソフトウェアおよび/またはファームウェアプログラムによって実装される。しかしながら、特定用途向け集積回路、プログラマブル論理アレイ、および他のハードウェアデバイスを含むが、これらに限定されない専用ハードウェア実装を同様に構築して、本明細書に記載の例示の方法および/または装置のうちのいくつかまたはすべてを、全体的もしくは部分的に実装することができる。さらに、分散処理もしくはコンポーネント/オブジェクト分散処理、並列処理、または仮想機械処理を含むが、これらに限定されない代替のソフトウェア実装を構築して、本明細書に記載の例示の方法および/またはシステムを実装することもできる。
【0101】
本明細書に記載の例示のソフトウェアおよび/またはファームウェア実装は、磁気媒体(例えば、磁気ディスクもしくはテープ);光ディスク等の光磁気媒体もしくは光媒体;あるいは1つ以上の読み取り専用(不揮発性)メモリ、ランダムアクセスメモリ、もしくは他の書き換え可能(揮発性)メモリを収容するメモリカードまたは他のパッケージ等のソリッドステート媒体等の有形記憶媒体上に記憶されることも留意されたい。したがって、本明細書に記載の例示のソフトウェアおよび/またはファームウェアを、上述のものまたは後続記憶媒体等の有形記憶媒体上に記憶することができる。上記の明細書が特定の基準およびプロトコルを参照して例示のコンポーネントおよび機能を説明する範囲で、本特許の範囲は、そのような基準およびプロトコルに限定されないことが理解される。
【0102】
さらに、本特許が、ハードウェア上で実行されるソフトウェアまたはファームウェアを含む例示の方法および装置を開示するが、そのようなシステムは、単なる例示にすぎず、限定するものとして解釈されるべきではないことに留意されたい。例えば、これらのハードウェアおよびソフトウェアコンポーネントのうちのいずれかまたはすべてを、ハードウェアのみで、ソフトウェアのみで、ファームウェアのみで、またはハードウェア、ファームウェア、および/もしくはソフトウェアのある組み合わせで具現化することができることが企図される。したがって、上記の明細書が、例示の方法、システム、および機械アクセス可能な媒体を説明したが、それらの例は、そのようなシステム、方法、および機械アクセス可能な媒体を実装する唯一の方法ではない。したがって、ある特定の例示の方法、システム、および機械アクセス可能な媒体が本明細書で説明されているが、本特許の適用範囲は、それらに限定されない。逆に、本特許は、文字通りに、または均等論に従ってのいずれかで添付の特許請求の範囲内に適正に含まれるすべての方法、システム、および機械アクセス可能な媒体を包含する。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10