(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0013】
図1は本発明の実施例による冷蔵庫の正面図であり、
図2は前記冷蔵庫のドアが開放された正面図である。
【0014】
図面に示されたように、本発明の実施例による冷蔵庫1は、貯蔵空間を形成するキャビネット10と、前記キャビネット10の貯蔵空間を開閉するドア20によって外形が形成される。
【0015】
前記キャビネット10は、外側面を形成する金属素材のアウトケース11と、前記アウトケース11と結合され、前記冷蔵庫1内部の貯蔵空間を形成する樹脂材のインナーケース12を含むことができる。そして、前記アウトケース11とインナーケース12との間には断熱材が充填され、庫内の空間を断熱することができる。
【0016】
前記貯蔵空間は、バリア13を基準に上下に区画され、上部の冷蔵室14と下部の冷凍室15を含むことができる。そして、前記冷凍室15は、左右側にさらに区画されるように構成することができる。勿論、前記貯蔵空間は、バリア13を基準に左右に区画されることも可能である。
【0017】
前記ドア20は、前記冷蔵室14と冷凍室15をそれぞれ独立的に開閉する冷蔵室ドア21と冷凍室ドア22を含むことができる。
【0018】
前記冷蔵室ドア21と冷凍室ドア22は、両方よも回動によって前記冷蔵室14と冷凍室15を開閉することができ、このために、前記冷蔵室ドア21と冷凍室ドア22は、両方ともドアヒンジ26によって前記キャビネット10に回動可能に連結される。そして、前記冷蔵室ドア21は、左右両側で一対が独立的に回転するように構成されるフレンチタイプのドアで構成することができる。
【0019】
一対の前記冷蔵室ドア21のいずれか一側のドアには、ディスペンサ23とアイスメーカー24を備えることができる。
【0020】
前記ディスペンサ23は、冷蔵室ドア21の前面に備えられ、外部でユーザが操作して水または氷を取り出すことができるようにする。そして、前記ディスペンサ23の上方には製氷室25が備えられる。前記製氷室25は、氷が作られ、保管される断熱空間であり、内部に前記アイスメーカー24が収容され、別途のドアによって開閉される。そして、図示されていないが、前記製氷室25は、前記冷蔵室ドア21が閉じられた状態で冷気ダクトによって前記冷凍室15と連通して製氷に必要な冷気を冷凍室蒸発器(図示せず)から供給を受けることができる。
【0021】
一方、前記冷蔵室14の内部には、食品を収納するための多数の棚と引き出しを備えることができる。特に、前記冷蔵室14の底面には引き出し及び引き込み可能に提供される引き出し161と、前記引き出し161の上面を遮蔽するテーブル162を含むドロワーアセンブリ16を備えることができる。
【0022】
前記ドロワーアセンブリ16は、内部の透視が可能に構成され、前記引き出し161によって前記冷蔵室14の後側に備えられたメインウォータタンク34が遮蔽される。そして、前記ドロワーアセンブリ16の側方には、給水される水を浄化して前記ディスペンサ23と前記アイスメーカー24に供給する浄水装置17を備えることができる。前記浄水装置17は、前記引き出し161の収納空間と壁面との間に配置され、前記引き出し161の前面によって遮蔽される。したがって、前記引き出し161が閉じられた状態では外部に露出せず、前記引き出し161が引き出された状態では外部に開放されて前記浄水装置17への接近が可能である。勿論、前記浄水装置17の装着位置は、引き出し161の一側に限定されるものではなく、前記冷蔵室14または前記冷蔵室ドア21を含む前記冷蔵室14の領域に備えられてもよい。
【0023】
前記ドロワーアセンブリ16の上方には、カンチレバー構造を有する多数の棚が高さ調節可能な形態で脱着可能に提供される。そして、前記冷蔵室14の後面にはメインダクト18が備えられ、前記メインダクト18に形成される多数の吐出口を介して蒸発器(図示せず)で生成された冷気が前記冷蔵室14の内部に供給される。
【0024】
図3は前記冷蔵庫の給水流路の配置構造を概略的に示した図である。
【0025】
図面に示されたように、前記冷蔵庫1は、外部の給水源から供給される水を浄水または冷却した後に前記ディスペンサ23で取り出したり浄水された水を前記ディスペンサ23またはアイスメーカー24に供給する給水流路30を含むことができる。
【0026】
前記給水流路30は、庫外側の水道のような給水源2に直結され、前記キャビネット10の内部に装着されるチューブガイド19を介して庫内の空間に流入して、庫内側の浄水装置17の入口と連結される。
【0027】
そして、前記給水流路30には給水バルブ31と流量センサ32を備えることができる。必要に応じて前記流量センサ32は前記給水バルブ31と一対に構成されてもよい。
【0028】
前記給水流路30は、前記浄水装置17と第1分岐管33を連結し、第1分岐管33から分岐された給水流路30は、それぞれ前記メインウォータタンク34と第1分岐バルブ35に連結される。
【0029】
前記第1分岐バルブ35の出口と連結される給水流路30は、前記チューブガイド19を介して前記キャビネット10内側の側壁またはキャビネット10外側の後壁面に沿って延長された後、上面に沿って延長され、前記ドアヒンジ26を経て前記冷蔵室ドア21に向かう。
【0030】
そして、前記冷蔵室ドア21の給水流路は、第2分岐管36によって分岐されて、前記サブウォータタンク37の入口及び第2分岐バルブ38と連結される。前記サブウォータタンク37は、前記ディスペンサ23と連結され、冷却された水が前記ディスペンサ23を介して取り出される。
【0031】
そして、前記第2分岐バルブ38の出口は、それぞれディスペンサ23及びアイスメーカー24と前記給水流路30によって連結されて、前記ディスペンサ23とアイスメーカー24に浄水を供給することができる。
【0032】
このように、前記浄水装置17を経て浄水された水は冷却されて前記ディスペンサ23に供給されるか、冷却されずに浄水された状態で前記ディスペンサ23またはアイスメーカー24に供給される。
【0033】
そして、前記浄水装置17は、全体的に給水される水を浄化するための複数のフィルタ40と、複数のフィルタ40それぞれが結合し、水が流動する流路と連結されるヘッドユニット50を含むことができる。そして、浄水装置17は、前記フィルタ40及びヘッドユニット50が収容されるケース171を更に含むことができる。
【0034】
図4は前記浄水装置の構造を示した斜視図である。
【0035】
図面に示されたように、前記浄水装置17は、複数のフィルタ40と、ヘッドユニット50を含むことができる。前記複数のフィルタ40は、前記ヘッドユニット50の入水側と連結される第1フィルタ401と、前記ヘッドユニット50の出水側と連結される第3フィルタ403、及び前記第1フィルタ401と第3フィルタ403との間に配置される第2フィルタ402に組み合わせられて、前記浄水装置17を通過する水を浄化することができる。
【0036】
前記第1フィルタ401はフレカーボンフィルタ(pre−carbon filter)であってもよく、前記第2フィルタ402はメンブレンフィルタ(membrane filter)であってもよく、第3フィルタ403はポストカーボンフィルタ(post−carbon filter)であってもよい。
【0037】
勿論、前記フィルタ40の個数と種類には制限されないが、前記浄水装置17の内部に収納可能な個数そして効率的な浄水のために、互いに異なる種類の機能性フィルタを複数個適用することができる。
【0038】
前記フィルタ40は円筒形状に形成され、ハウジング41によって外形が形成される。前記ハウジング41は、内部に浄水のためのフィルタリング部材を収容するハウジングボディ42と、前記ハウジングボディ42の開口した上端に結合され、前記ハウジング41の上部を形成するハウジングキャップ43を含むことができる。
【0039】
前記ハウジングキャップ43は、前記ヘッド60の開口した下面に挿入できるフィルタ挿入部431を含むことができる。そして、前記フィルタ挿入部431の上端には一つ以上のOリング432が備えられ、前記Oリング432は、前記ヘッド60の内側面と接して気密されて漏水を防止することができる。
【0040】
そして、前記フィルタ挿入部431には結合突起433を更に形成することができる。前記結合突起433は、前記フィルタ40の上部が前記ヘッド60の内側に挿入される時、前記ヘッド60の内側面に形成された結合溝631に沿って挿入される。
【0041】
前記フィルタ40の装着時、前記結合溝631と結合突起433が相互結合し、前記フィルタ40は前記ヘッド60に固定装着された状態を維持することができる。また、前記フィルタ40と前記ヘッド60が完全に相互結合された状態では、前記フィルタ40とヘッド60の流路が相互連結されて前記フィルタ40とヘッド60との間に水が流動することができる。
【0042】
前記ヘッドユニット50は、前記それぞれのフィルタ40が結合される多数のヘッド60と、前記多数のヘッド60それぞれが回転可能に安着するマウンティング部材70を含むことができる。前記マウンティング部材70の一端には原水が入水する入水管301が連結され、他端には浄水された水が出水する出水管302が連結される。
【0043】
前記マウンティング部材70に前記多数のヘッド60が装着された状態で、前記多数のヘッド60それぞれは、独立的に回転することができる。前記多数のヘッド60は流路が連結されるように構成することができ、前記入水管301を介して入水する原水は、それぞれのフィルタ40を全て経た後、浄水されて前記出水管302に出水する。
【0044】
前記マウンティング部材70には、前記ヘッド60の両端を回転可能に支持する回転支持部71を含むことができる。前記回転支持部71は多数のヘッド60の間にも備えられ、前記回転支持部71にはコネクティングキャップ80が装着される。
【0045】
前記コネクティングキャップ80は、前記回転支持部71に固定装着され、前記マウンティング部材70の外観一部を形成することができる。そして、前記コネクティングキャップ80は、隣接する二つのヘッド60の間で流路を連結することができ、前記ヘッド60を固定して前記ヘッド60の回転操作にも前記マウンティング部材70から分離されずに固定された状態を維持できるようにする。
【0046】
前記ヘッド60は、前記フィルタ40の上端が挿入されて固定されるヘッドボディ61と、前記ヘッドボディ61をカバーするヘッドキャップ62を含むことができる。
【0047】
前記ヘッド60は、前記ヘッドボディ61に収容され、前記フィルタ40の上端と連結されて水が流動する流路を形成するシャフト(
図9の90参照)を更に含むことができる。前記ヘッドキャップ62は、前記シャフト(
図9の90参照)が挿入されるヘッドボディ61の上面を遮蔽することができる。
【0048】
前記フィルタ40は、前記ヘッド60に回転方式で固定装着することができる。前記フィルタ40の装着過程でヘッド60の内部に流路が連結されて前記フィルタ40の内部に浄水のための水が供給され、前記フィルタ40で浄水された水は前記ヘッド60に排出される。
【0049】
そして、前記フィルタ40の分離時、前記ヘッド60内部の流路は転換されて漏水しないようにフィルタ40側への流路は遮断され、バイパスして前記ヘッド60を通過するように構成することができる。即ち、前記フィルタ40の交換や流路の洗浄などのようなサービス作業またはユーザの意図による前記フィルタ40の除去時、前記フィルタ40が除去された状態でも前記入水管301を介して供給される水は、前記ヘッド60を経て前記出水管302に流動することができる。したがって、全体給水流路30上に水の供給が中断されずに行われ、前記ディスペンサ23及びアイスメーカー24の正常な使用が可能になる。
【0050】
前記ケース171は、前記フィルタ40と前記ヘッドユニット50を収容できる多様な構造で形成することができる。前記ケース171は、前記フィルタ40とヘッドユニット50を完全に収容する構造の他にも、前記フィルタ40とヘッドユニット50の少なくとも一部が収容されるようにする構造を有することができる。
【0051】
そして、前記ケース171は、前記冷蔵室14の内部の一側で固定装着されるための多様な構造を有することができる。勿論、必要に応じて前記ケース171を備えずに前記マウンティング部材70が直接前記冷蔵室14の内部一側に装着されるように構成することもできる。
【0052】
図5は前記浄水装置の分解斜視図である。
【0053】
図面に示されたように、前記マウンティング部材70には、多数のフィルタ40と結合される多数の前記ヘッド60が回転可能に装着され、前記マウンティング部材70は多数の前記ヘッド60の間を連結することができる。
【0054】
前記マウンティング部材70は、全体的にプラスチック素材で射出形成され、多数の前記ヘッド60を連結できる構造を有する。そして、前記入水管301と出水管302及び多数のヘッド60が順番に連結されるように構成することができる。
【0055】
詳しくは、前記マウンティング部材70には装着部72が形成される。前記装着部72は、前記ケース171または冷蔵庫1内の一側壁面に前記マウンティング部材70が固定装着されるようにする。前記装着部72は、前記マウンティング部材70の下端から突出形成される。そして、前記装着部72にはスクリューのような結合部材が締結される装着ホール721を形成することができる。
【0056】
前記マウンティング部材70には、前記ヘッド60が収容されるヘッド収容部73が凹んで形成される。前記ヘッド収容部73は、前記ヘッド60の上部が収容されるように形成される。前記ヘッド収容部73は、前記ヘッド60が装着された状態で前記ヘッド60が上下方向に所定角度だけ回動できる深さに凹む。
【0057】
そして、複数のヘッド収容部73を一定間隔に離隔して配置することができ、隣接する二つのヘッド収容部73の間には回転支持部71を形成することができる。前記回転支持部71は、前記ヘッド60の両側を回転可能に支持し、同時に多数の前記ヘッド60の間が連結される流路が配置されるようにする。
【0058】
前記回転支持部71は、所定の幅を有するように形成され、前記ヘッド60の両側の入水部611と出水部612を支持することができる。前記回転支持部71の上面は開口して前記入水部611と出水部612及びコネクティングキャップ80が安着する。
【0059】
そして、前記回転支持部71は、前記入水部611と出水部612が安着した状態で回転できるように前記入水部611及び出水部612の形状と対応する形状にラウンド状に形成される。詳しくは、前記回転支持部71の上端の両側面には開口部712が形成され、前記開口部712は下端がラウンド状に形成されて、前記入水部611と出水部612が回動可能な状態で支持されるようにする。
【0060】
前記回転支持部71は、隣接する二つのヘッド60の間に配置され、一ヘッドの入水部611と他のヘッドの出水部612が一つの前記回転支持部71によって支持される。
【0061】
前記回転支持部71は、前記入水部611と出水部612の一部を収容する。前記回転支持部71は、隣り合う前記入水部611と出水部612が相互離隔して配置されるように所定の幅を有するように形成される。そして、前記入水部611と出水部612との間には前記コネクティングキャップ80が挿入され、前記コネクティングキャップ80によって隣り合う前記入水部611と出水部612は相互連通することができる。
【0062】
前記回転支持部71は、前記コネクティングキャップ80を固定するためのキャップ固定部711を更に含むことができる。前記キャップ固定部711によって前記コネクティングキャップ80は前記回転支持部71に固定され、前記ヘッド60の回転操作時にも前記ヘッド60が安定した装着状態を維持することができる。前記コネクティングキャップ80を固定するための前記キャップ固定部711の構造は、以下により詳しく説明する。
【0063】
そして、前記マウンティング部材70の左右両側端には、前記入水管301と出水管302が連結される入水管連結部74と出水管連結部75を備えることができる。前記入水管連結部74と出水管連結部75は側方に突出する。前記入水管連結部74は、前記入水管301の端部に備えられる入水管フィッティング部301aを収容し、前記出水管連結部75は、出水管302の端部に備えられる出水管フィッティング部302aを収容することができる。
【0064】
前記入水管フィッティング部301aと出水管フィッティング部302aは、前記入水管連結部74と出水管連結部75に回転可能に装着される。そして、前記入水管フィッティング部301aと出水管フィッティング部302aは折り曲げられた形状に形成することができる。前記入水管フィッティング部301aは、前記ヘッド60の入水部611に回転可能に接続され、他端は前記入水管連結部74の後方に延長される。前記出水管フィッティング部302aは、出水部612に一端が回転可能に接続され、他端は前記出水管連結部75の後方に延長される。
【0065】
前記入水管連結部74と出水管連結部75には、それぞれ前記ヘッド60の入水部611及び出水部612に向けて開口した側面開口部741、751を形成することができる。前記側面開口部741、751を貫通して前記入水管フィッティング部301aと出水管フィッティング部302aが延長され、前記入水部611及び出水部612に連結される。
【0066】
そして、前記入水管連結部74と出水管連結部75には、前記マウンティング部材70の両側に配置される前記ヘッド60の入水部611及び出水部612が回転可能に配置される。即ち、前記側面開口部741、751には前記入水部611及び出水部612が安着し、前記側面開口部741、751は前記回転支持部71の両側に形成される開口部712と同一形状に形成される。
【0067】
前記入水管連結部74と出水管連結部75の後端には、上下に切開される後面開口部742、752が形成され、前記後面開口部742、752を介して入水管フィッティング部301aと出水管フィッティング部302aは後方に延長される。前記後面開口部742、752は上下に長く開口し、前記入水管フィッティング部301aと出水管フィッティング部302aの直径よりも上下に長く形成されて、前記入水管フィッティング部301aと出水管フィッティング部302aが上下方向に回転可能に形成される。
【0068】
前記後面開口部742、752の上端には、内側に突出した拘束突起743、753を形成することができる。前記拘束突起743、753の間の間隔は、前記入水管フィッティング部301a及び出水管フィッティング部302aの直径より多少小さく形成することができる。そして、前記拘束突起743、753の上面は傾斜して形成されて、前記入水管フィッティング部301aと出水管フィッティング部302aが前記後面開口部742、752の内側に容易に圧入されるようにする。したがって、前記入水管フィッティング部301aと出水管フィッティング部302aは、前記入水管連結部74と出水管連結部75の内側から任意に分離されなくなる。そして、前記入水管フィッティング部301aと出水管フィッティング部302aは、前記入水部611と出水部612を軸にして回転することができる。
【0069】
そして、前記入水管連結部74と出水管連結部75の下方に該当する前記マウンティング部材70の左右両側面には、補強リブ76を形成することができる。前記補強リブ76は、前記マウンティング部材70の側面に沿って延長され、多数個が一定間隔に配置される。したがって、前記補強リブ76によって前記マウンティング部材70の変形を防止することができ、前記ヘッド60の回転操作時にも前記ヘッド60の安定した支持が可能になる。
【0070】
前記ヘッド60は、前記回転支持部71によって前記マウンティング部材70に回転可能に装着される。したがって、前記フィルタ40の脱着時、前記ヘッド60を回転またはティルト操作して前記フィルタ40を脱着するための空間を確保することができ、前記フィルタ40の脱着作業をより容易にする。
【0071】
そして、前記ヘッドボディ61の外側面には、前記結合突起433の挿入位置を表示する挿入表示部613を備えることができる。前記挿入表示部613は印刷、成形または加工によって形成され、前記挿入表示部613によってユーザは前記結合溝631の位置を認知することができ、前記結合突起433との整列を容易にすることができる。
【0072】
また、前記ヘッドボディ61の外側面には、前記フィルタ40の回転方向を表示する回転表示部614を更に備えることができる。前記回転表示部614も、印刷、成形または加工によって形成され、前記回転表示部614によってユーザは前記フィルタ40を正しい方向に回転操作して、前記結合突起433が前記結合溝631の内側に沿って移動して結合されるようにする。
【0073】
前記ヘッドボディ61は、ロアーボディ63とアッパーボディ64を含むことができる。前記ロアーボディ63は、前記フィルタ挿入部431が挿入及び結合される部分として、前記フィルタ40が収容されるように下面が開口する。そして、前記ロアーボディ63には、前記結合突起433が挿入されるための結合溝631が形成される。
【0074】
前記ロアーボディ63の内側面の周りには、前記フィルタ挿入部431が挿入された状態で前記フィルタ40の垂れを防止するために前記フィルタ挿入部431の外側を支持するための多数のサポーティングリブ634を形成することができる。
【0075】
前記アッパーボディ64は、前記ロアーボディ63の上端に形成され、前記ロアーボディ63より小さい内径を有することができる。前記アッパーボディ64の内側には前記シャフト90が装着され、前記シャフト90は前記アッパーボディ64の開口した上面を介して挿入され、前記アッパーボディ64の内側に装着される。
【0076】
前記アッパーボディ64の両側には、入水部611と出水部612が外側に突出形成される。そして、前記入水部611と出水部612は、それぞれコネクティングキャップ80と連結される。この時、前記入水部611と出水部612は、前記シャフト90に形成される流路と選択的に連通することができる。
【0077】
したがって、前記フィルタ40の装着時、前記シャフト90は前記フィルタ40とヘッド60との間の流路を連結させ、浄水された水が流動できるようにする。勿論、前記シャフト90による流路の連結方式及びバイパス流路との転換方式は多様に選択できるはずである。
【0078】
前記ヘッドキャップ62は、前記アッパーボディ64の開口した上面を遮蔽し、前記アッパーボディ64の開口した上面に挿入される前記シャフト90の上面を押して、前記シャフト90が前記アッパーボディ64の内側に固定装着された状態を維持できるようにする。
【0079】
一方、前記ロアーボディ63の内側面には、前記サポーティングリブ634が多数個形成され、前記サポーティングリブ634によってフィルタ挿入部431の外側面が支持される。したがって、前記フィルタ40が前記ヘッド60に装着された状態で前記フィルタ40の自重によって垂れが発生したり、ユーザの操作によって前記フィルタ40が回転する時に前記フィルタ40が垂れることを防止することができる。このような前記フィルタ40の垂れを防止することで、漏水を防止することができる。また、前記サポーティングリブ634によって前記フィルタ40の挿入をガイドして前記フィルタ40が正確な位置に装着され、流路の連結作業がより容易に行われるようにすることができる。
【0080】
互いに隣り合うように配置される前記ヘッド60を前記コネクティングキャップ80が連結することができる。前記コネクティングキャップ80は、両端が隣り合う前記入水部611と出水部612にそれぞれ挿入装着される。そして、前記コネクティングキャップ80の両端にはOリング801が備えられる。前記Oリング801は、前記コネクティングキャップ80の両端が前記入水部611及び出水部612に挿入された状態で前記ヘッド60の回転時にも漏水が発生しないようにする。
【0081】
図6は前記浄水装置のコネクティングキャップが分離された様子を前方からみた分解斜視図であり、
図7は前記浄水装置のコネクティングキャップが分離された様子を後方からみた分解斜視図であり、
図8は
図6の8'−8'断面図である。
【0082】
図面に示されたように、前記コネクティングキャップ80の両端は、両側に配置される前記ヘッド60の入水部611及び出水部612に挿入され、前記ヘッド60と連結された状態で前記マウンティング部材70に装着される。そして、前記コネクティングキャップ80は、前記回転支持部71上に固定装着される。
【0083】
前記コネクティングキャップ80は、流路部81と、カバー部83、及び拘束部84を含むことができる。
【0084】
詳しくは、前記流路部81は、前記コネクティングキャップ80の中央部を構成し、内部が中空の管形状に形成される。前記流路部81は、前記入水部611と出水部612との間を連結できる長さに延長され、隣接する二つのヘッド60の間の連結流路を形成する。前記流路部81の両端は、前記入水部611と出水部612の内側に挿入できるように前記入水部611及び出水部612の直径と対応する直径を有するように形成することができる。
【0085】
前記コネクティングキャップ80は、段差部82を更に含むことができる。前記段差部82は、前記流路部81の両端から前記流路部81の延長方向に突出し、前記流路部81の直径より小さい直径を有するように形成される。そして、前記段差部82の周りにはOリング801が装着される。前記Oリング801が装着された状態で前記流路部81の両端は前記入水部611と出水部612の内側に挿入され、前記Oリング801は、前記入水部611と出水部612の内側面と接して、前記ヘッド60と前記コネクティングキャップ80の連結時に漏水を防止することになる。そして、前記コネクティングヘッド60の回転操作時にも漏水を防止することができる。
【0086】
前記カバー部83は、前記回転支持部71の開口した部分を遮蔽し、前記ヘッド60の入水部611と出水部612の一部をカバーして前記ヘッド60が前記マウンティング部材70から脱去されることを防止する。前記カバー部83は、一例として前記流路部81の外側面の上部に備えられる。
【0087】
前記カバー部83は、遮蔽板831と、前記遮蔽板831と前記流路部81との間を連結するサポータ832を含むことができる。
【0088】
前記遮蔽板831は、前記回転支持部71の開口形状と対応するように形成することができ、全体的にラウンド状に形成することができる。一例として、前記遮蔽板831は弧形状に形成することができる。前記遮蔽板831は、前記回転支持部71の前後端を連結するだけではなく、入水部611と出水部612が前記回転支持部71に安着した状態で回転できるようにする。そして、前記遮蔽板831の両端によって前記入水部611と出水部612の一部が覆われる。
【0089】
前記サポータ832は、前記遮蔽板831の前端と後端から前記流路部81の外側面に向けて垂直に延長される。前記遮蔽板831は、前記流路部81と離隔した状態でも安定した支持状態を維持することができる。そして、前記流路部81の長さ方向への前記サポータ832の幅は、前記入水部611と出水部612によって干渉されないように前記遮蔽板831の幅より狭く形成することができる。
【0090】
前記拘束部84は、前記流路部81の外側面の前半部と後半部にそれぞれ備えることができる。前記流路部81の外側面の前半部と後半部に形成される前記拘束部84は、装着位置と方向が異なるだけで、その形状は同一でありうる。
【0091】
前記拘束部84は、弾性部841と固定端842を含むことができる。前記弾性部841は、前記流路部81の外側面から延長される板状に形成され、弾性を提供できる形状に形成される。即ち、前記弾性部841は、前記流路部81の外側面から下方または外側方に延長された後、上方に折り曲げられて延長される形状に形成される。したがって、前記弾性部841の延長された上端は外力によって弾性変形され、前記コネクティングキャップ80が前記回転支持部71に装着される時、弾性変形によって加圧される。
【0092】
前記固定端842は、前記弾性部841の上端から外側に突出形成され、前記回転支持部71の上端のキャップ固定部711に装着される。詳しくは、前記キャップ固定部711は前記固定端842が挿入される固定溝711aと、前記固定溝711aの入口側から対向する方向に突出する一対の固定突起711bを含むことができる。
【0093】
前記一対の固定突起711bの間の距離は、前記固定端842の幅より小さく形成することができる。したがって、前記固定端842が前記固定溝711aの内側に圧入された状態で前記固定突起711bによって拘束される。
【0094】
即ち、
図8に示されたように、前記コネクティングキャップ80が前記マウンティング部材70の装着される時、前記弾性部841の弾性変形によって前記固定端842は前記固定突起711bを通って前記固定溝711aの内側に挿入される。そして、前記固定端842が前記固定溝711aの内側に挿入された状態では、前記弾性部841の復元力によって前記固定端842は前記固定溝711aの内側に加圧固定され、前記固定突起711bによって拘束された状態を維持することができる。
【0095】
前記コネクティングキャップ80は、ガイド部85を更に含むことができる。前記ガイド部85は、前記カバー部83と対向する前記流路部81の下面から外側に延長される。前記ガイド部85は、前記流路部81の外側面で前記回転支持部71の底面に形成されるガイドホール77の内部を貫通するように延長形成される。
【0096】
前記ガイド部85は、相互垂直に交差する第1リブ851と第2リブ852を含むことができる。前記ガイド部85の断面は、一例として十字形状に形成することができる。この時、前記第1リブ851と第2リブ852の幅は、それぞれ前記ガイドホール77の縁と接するように設定することができる。したがって、前記ガイド部85は、前記ガイドホール77と接しながら前記コネクティングキャップ80が正位置に装着されるようにガイドすることができる。即ち、前記ガイド部85が前記ガイドホール77に挿入された状態で前記コネクティングキャップ80を押し込むと、前記コネクティングキャップ80は整列された状態で前記回転支持部71上に固定装着される。このために、前記ガイドホール77は前記第1リブ851と第2リブ852の幅と対応する横と縦の辺の長さを有する四角形状に開口する。
【0097】
そして、前記第2リブ852の側面には、前記流路部81の外側面と前記第2リブ852を連結するストッパ86を更に形成することができる。前記ストッパ86は、前記ガイドホール77の外側面と対応する前記回転支持部71の内側面と接して前記コネクティングキャップ80の挿入を制限する。前記ストッパ86の高さは、前記コネクティングキャップ80が正位置に装着されて前記カバー部83の外側面が前記回転支持部71を遮蔽する状態で、前記ストッパ86と前記回転支持部71の内側面が接することになる高さに形成される。
【0098】
以下では、上記のような構造を有する本発明の実施例による浄水装置の組み立てに関して説明する。
【0099】
図9は前記浄水装置のコネクティングキャップが分離された状態の流路構造を示した断面図である。
【0100】
図5及び
図9を参照すると、前記浄水装置17を装着するためには、まず多数のヘッド60を並列に配置する。そして、最外側に配置される一対のヘッド60の入水部611と出水部612にそれぞれ入水管フィッティング部301aと出水管フィッティング部302aを挿入して、前記入水管301と出水管302が前記ヘッド60と連通できるようにする。
【0101】
そして、隣接する二つのヘッド60に前記コネクティングキャップ80を連結する。この時、前記コネクティングキャップ80の流路部81の両端は、一ヘッド60の入水部611と他のヘッド60の出水部612にそれぞれ挿入される。前記流路部81にはOリング801が備えられて、前記入水部611と出水部612の内側は前記流路部81と気密状態となり、前記ヘッド60の回動操作にも漏水しなくなる。
【0102】
一方、前記複数のヘッド60に前記コネクティングキャップ80が全て連結された状態で前記ヘッド60とコネクティングキャップ80を前記マウンティング部材70に装着する。この時、前記入水管フィッティング部301aと出水管フィッティング部302aは、それぞれ入水管連結部74と出水管連結部75に回転可能に装着される。
【0103】
前記複数のヘッド60は、前記ヘッド収容部73の内側に収容され、この過程で、前記ヘッド60の入水部611と出水部612は自然に前記回転支持部71に安着する。
【0104】
そして、前記コネクティングキャップ80が、隣接する前記ヘッド60を連結した状態で、前記ガイド部85が前記ガイドホール77の内側に挿入され、前記ガイド部85と前記ガイドホール77の接触により、前記コネクティングキャップ80は整列された状態で前記回転支持部71に装着される。
【0105】
前記弾性部841は、前記コネクティングキャップ80の挿入過程で弾性変形され、前記固定端842が前記固定溝711aの内側に挿入される。この時、前記ストッパ86は前記回転支持部71の内側面と接して、これ以上の前記コネクティングキャップ80が挿入されないようにする。
【0106】
このような状態では、前記固定端842が前記固定溝711aの内側に拘束されて前記コネクティングキャップ80が固定装着される。そして、前記コネクティングキャップ80の遮蔽板831は、前記開口した前記回転支持部71の上面を遮蔽して前記回転支持部71の上面外観を形成することになる。そして、前記コネクティングキャップ80の遮蔽板831は、前記入水部611と出水部612を遮蔽して前記ヘッド60の回転操作時にも前記ヘッド60が分離されず安定して回動操作できるようにする。
【0107】
一方、このような過程を通じて前記ヘッドユニット50の組み立てが完了すると、ユーザは前記フィルタ40を前記ヘッド60に挿入して装着させることができる。前記フィルタ40が前記ヘッド60の内側に完全に挿入されて結合された状態になると、前記フィルタ40の流路と前記ヘッド60の内部流路は相互連結される。したがって、ヘッド60から供給される水は、前記フィルタ40に流入した後前記フィルタ40で浄化され、浄化された水は前記フィルタ40から前記ヘッド60に排出されることになる。そして、並列に連結された多数のフィルタ40を順に経ながら浄化された水は、前記出水管302を介して給水流路30上に供給される。
【0108】
図10は、前記浄水装置のコネクティングキャップが装着された状態の流路構造を示した断面図である。
【0109】
図面に示されたように、前記コネクティングキャップ80が前記ヘッド60と連結された状態で前記マウンティング部材70への装着が完了すると、前記ヘッドユニット50上の水が流動する流路は全て連結された状態になる。
【0110】
特に、
図10のように、前記ヘッド60に前記フィルタ40が全て分離された状態では、前記ヘッド60の内部のバイパス流路91が前記入水部611及び出水部612を介して前記コネクティングキャップ80の流路部81と連通する。したがって、前記入水管301を介して流入する水は、前記バイパス流路91を介してそれぞれの前記ヘッド60を横切って流動することになる。
【0111】
したがって、前記フィルタ40の交換状況、前記浄水装置17または給水流路30のメンテナンスのようなサービス要求状況、またはユーザが浄水機能の一部または全体を望まなくて前記フィルタ40を除去した状況でも連続的な水供給が可能になる。
【0112】
そして、前記フィルタ40の交換作業のためには、前記ヘッド60の回転操作が必要となり、前記フィルタ40の回転操作時にも前記コネクティングキャップ80は前記回転支持部71に結合された状態を維持して、前記フィルタ40または前記ヘッド60が脱去されることが防止される。
【0113】
一方、本発明の実施例では説明の便宜と理解を助けるために、前記浄水装置17が前記冷蔵庫1に装着されることを例に挙げて説明しているが、前記浄水装置17は一般に使用される浄水器をはじめ、フィルタ交換方式で水を浄化させることができる全ての装置に適用可能である。
【0114】
本発明の実施例では、回転支持部にヘッドの入水部と出水部が収容され、前記回転支持部の開口をコネクティングキャップによって遮蔽することができる。したがって、前記入水部と出水部が前記回転支持部から脱去されることが防止される。
【0115】
したがって、前記ヘッドが前記フィルタの交換を容易にするために回動可能にする構造を有することができ、同時に前記ヘッドの回転軸となる入水部と出水部をカバーして前記回転支持部から分離されないようにすることで、使用安定性を確保することができる。
【0116】
そして、前記コネクティングキャップは、隣り合うヘッドの流路を連結し、同時に前記ヘッドの固定が可能な構造を有する。したがって、一つの構成で流路の連結とヘッドの回転固定が可能になることで、製造費用と組立作業性が向上する利点がある。
【0117】
また、前記コネクティングキャップの装着時、前記コネクティングキャップの装着方向に延長されるガイド部が前記回転支持部上のガイドホールに挿入可能になって、前記コネクティングキャップの装着をガイドして組立性をより向上させることができる。
【0118】
そして、前記コネクティングキャップの両端を、隣り合う前記ヘッドの入水部と出水部に連結し、多数のヘッドの連結された状態で前記コネクティングキャップを前記回転支持部に装着する作業を通じて、多数の前記ヘッドの配置と固定が可能となり、生産性が向上する利点がある。