特許第6476249号(P6476249)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6476249NB−IoT端末試験装置及びNB−IoT端末試験方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6476249
(24)【登録日】2019年2月8日
(45)【発行日】2019年2月27日
(54)【発明の名称】NB−IoT端末試験装置及びNB−IoT端末試験方法
(51)【国際特許分類】
   H04W 88/02 20090101AFI20190218BHJP
   H04W 52/02 20090101ALI20190218BHJP
   H04B 17/17 20150101ALI20190218BHJP
   H04B 17/29 20150101ALI20190218BHJP
   H04W 24/06 20090101ALI20190218BHJP
【FI】
   H04W88/02 150
   H04W52/02 110
   H04B17/17
   H04B17/29 200
   H04W24/06
【請求項の数】4
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2017-159475(P2017-159475)
(22)【出願日】2017年8月22日
【審査請求日】2018年1月4日
(73)【特許権者】
【識別番号】000000572
【氏名又は名称】アンリツ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002000
【氏名又は名称】特許業務法人栄光特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】栢沼 豊弘
(72)【発明者】
【氏名】内原 健吾
(72)【発明者】
【氏名】イシップ マーク
【審査官】 望月 章俊
(56)【参考文献】
【文献】 特表2010−531589(JP,A)
【文献】 3GPP TS 36.508 V14.2.0,3GPP,2017年 6月
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W4/00−H04W99/00
H04B7/24−H04B7/26
H04B17/17
H04B17/29
3GPP TSG RAN WG1−4
SA WG1−4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
NB−IoT端末との間で通信を行い、当該NB−IoT端末の試験を行うNB−IoT端末試験装置であって、
前記NB−IoT端末試験装置は、操作者が予め作成し当該NB−IoT端末試験装置に記憶した、前記NB−IoT端末に送信するダウンリンク信号と前記NB−IoT端末から受信する複数種類のアップリンク信号の時系列情報を記述したスケジューリング情報に基づき得られる測定トリガに合致したタイミングで、周期的な発生になっていない前記複数種類のアップリンク信号(S1、S2)の中の特定アップリンク信号を測定する、
NB−IoT端末試験装置。
【請求項2】
請求項1に記載のNB−IoT端末試験装置であって、
前記NB−IoT端末試験装置が前記ダウンリンク信号及び前記測定トリガを生成する、
NB−IoT端末試験装置。
【請求項3】
請求項1に記載のNB−IoT端末試験装置であって、
外部のトリガ信号生成装置が前記測定トリガを生成し、
前記トリガ信号生成装置から受信した前記測定トリガに基づき、前記特定アップリンク信号を測定する、
NB−IoT端末試験装置。
【請求項4】
NB−IoT端末との間で通信を行い、当該NB−IoT端末の試験を行うNB−IoT端末試験方法であって、
操作者が予め作成し記憶した、前記NB−IoT端末に送信するダウンリンク信号と前記NB−IoT端末から受信する複数種類のアップリンク信号の時系列情報を記述したスケジューリング情報に基づき得られる測定トリガに合致したタイミングで、周期的な発生になっていない前記複数種類のアップリンク信号(S1、S2)の中の特定アップリンク信号を測定する、
NB−IoT端末試験方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、NB−IoT端末の試験を行なうNB−IoT端末試験装置及びNB−IoT端末試験方法に関する。
【背景技術】
【0002】
昨今、電子機器、チップ、センサーなどあらゆるモノをインターネットなどの通信網に接続し、情報交換を促すことによりモノを相互に制御する「モノのインターネット」、いわゆるIoT(Internet of Things)実現に向けての動きが活発化している。このような動きを受け、3GPP(Third Generation Partnership Project)では、第3世代移動体通信規格(3G)を更に高速化させたいわゆるLTE(Long Term Evolution)をベースに、IoT向けに特化した要素技術、ネットワーク技術等の拡張を検討している。特許文献1は、そのような仕様に対応した端末試験装置を開示している。
【0003】
各種のIoTサービスを対象とした端末(UE;User Equipment)について、様々な団体で検討がされている。LTEにおいては、そのリリース12から引き続いて、リリース13において、さらなる低価格化、カバレッジの拡張などを実現すべく、2つのUEカテゴリがサポートされている。一つはカテゴリM1、もう一つはNB(Narrow Band)−IoTカテゴリである。特にNB−IoTは狭帯域化により、さらなる低価格化を実現することが期待されている(非特許文献1、2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2017−69905号公報
【非特許文献】
【0005】
【非特許文献1】ETSI TS 136 101 V13.5.0(2016−12)、http://www.etsi.org/deliver/etsi_ts/136100_136199/136101/13.05.00_60/ts_136101v130500p.pdf
【非特許文献2】LTE Release 13におけるIoTを実現する新技術、NTTドコモテクニカルジャーナル、Vol.24、No.2、https://www.nttdocomo.co.jp/binary/pdf/corporate/technology/rd/technical_journal/bn/vol24_2/vol24_2_009jp.pdf
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
NB−IoTでは、LTEのバンド周波数内等での運用形態が提案されている。このようなNB−IoT端末との通信状態を試験する端末試験においては、端末から複数種類のアップリンク信号が送られるため、測定対象である特定のアップリンク信号を捕捉する必要があるが、そのための作業が煩雑であり、測定時間が長くなる傾向がある。
【0007】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、NB−IoT端末の端末試験において、試験装置のユーザの利便性を向上させるNB−IoT端末試験装置及びNB−IoT端末試験方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、NB−IoT端末との間で通信を行い、当該NB−IoT端末の試験を行うNB−IoT端末試験装置であって、前記NB−IoT端末試験装置は、操作者が予め作成し当該NB−IoT端末試験装置に記憶した、前記NB−IoT端末に送信するダウンリンク信号と前記NB−IoT端末から受信する複数種類のアップリンク信号の時系列情報を記述したスケジューリング情報に基づき得られる測定トリガに合致したタイミングで、周期的な発生になっていない前記複数種類のアップリンク信号(S1、S2)の中の特定アップリンク信号を測定する。
【0009】
また本発明は、NB−IoT端末との間で通信を行い、当該NB−IoT端末の試験を行うNB−IoT端末試験方法であって、操作者が予め作成し記憶した、前記NB−IoT端末に送信するダウンリンク信号と前記NB−IoT端末から受信する複数種類のアップリンク信号の時系列情報を記述したスケジューリング情報に基づき得られる測定トリガに合致したタイミングで、周期的な発生になっていない前記複数種類のアップリンク信号(S1、S2)の中の特定アップリンク信号を測定する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、NB−IoT端末の試験にあたって適切な測定タイミングが得られるため、測定時間が短縮され、ユーザにとっての利便性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、本発明の一実施形態に係る端末試験装置(NB−IoT端末試験装置)の概念ブロック図である。
図2図2(a)は、端末が送信するアップリンク信号の送信スケジュールに対応するタイミングチャートを示し、図2(b)は、アップリンク信号である第2の信号S2の測定に成功している例のタイミングチャートを示す。
図3図3(a)〜(c)は、アップリンク信号の測定に失敗した例のタイミングチャートを示す。
図4図4(a)は、本発明の端末試験装置がアップリンク信号の到来タイミングに合わせて、アップリンク信号を測定するタイミングチャートを示し、図4(b)は、端末試験装置は別に用意された外部の基地局から測定トリガを受信する態様を示す概念ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係るNB−IoT端末試験装置について詳細に説明する。
【0013】
図1において、本発明の一実施形態に係るNB−IoT端末試験装置としての端末試験装置1は、例えばLTE規格に対応しており、擬似基地局として同軸ケーブル等の有線で、端末2と無線信号を送受信するようになっている。なお、端末試験装置1は、アンテナを介して無線で端末2と信号を送受信するようにしてもよい。
【0014】
端末試験装置1は、無線信号処理部10と、無線ハードウェア制御部11と、コールプロセッシング部12と、無線信号測定部13と、ユーザインターフェース部14と、制御部15とを含んで構成されている。
【0015】
無線信号処理部10は、端末2との間で無線信号を送受信するものである。無線信号処理部10は、コールプロセッシング部12及び無線信号測定部13の送信データを、符号化や、変調、周波数変換などして無線信号を生成して送信する。また、無線信号処理部10は、端末2から受信した無線信号を、周波数変換や、復調、復号などしてコールプロセッシング部12及び無線信号測定部13に出力する。
【0016】
無線ハードウェア制御部11は、無線信号処理部10を制御して、無線信号の送受信レベルや周波数などを制御するものである。
【0017】
コールプロセッシング部12は、無線信号処理部10及び無線ハードウェア制御部11と接続され、試験条件に応じて設定された周波数や多重化方式などのコンポーネントキャリアのパラメータに従って無線ハードウェア制御部11に設定信号を送信して、無線信号処理部10に試験条件に適合した無線信号を送信させる。また、コールプロセッシング部12は、無線信号処理部10を介して、端末2との間で無線信号を送受信して、コンポーネントキャリアとしての試験条件に適合した呼接続を端末2との間で行なったり、試験条件に対応したコンポーネントキャリアとしての呼制御を行なったりするものである。また、コールプロセッシング部12は、設定された多重化方式などのパラメータに従って無線信号処理部10に設定信号を送信して、無線信号処理部10に試験条件に適合した無線信号を送信させる。
【0018】
無線信号測定部13は、無線信号処理部10と接続され、無線信号処理部10の送受信する無線信号の送受信レベルやスループットなどを測定し、測定結果を制御部15に出力するようになっている。制御部15は、無線信号測定部13からの測定結果を時刻情報などと関連付けてハードディスク等に記憶しておき、ユーザの要求によりユーザインターフェース部14に表示出力させたり、ログとしてファイルに出力したりするようになっている。
【0019】
ユーザインターフェース部14は、ユーザからの操作入力を受け付ける入力部141と、コンポーネントキャリアのパラメータの設定画面や無線信号測定部13の測定結果などを表示する表示部142とを備えている。入力部141は、タッチパッドやキーボードやプッシュボタンなどによって構成される。表示部142は、液晶表示装置などによって構成される。
【0020】
制御部15は、図示しないCPU(Central Processing Unit)と、RAM(Random Access Memory)と、ROM(Read Only Memory)と、ハードディスク装置と、入出力ポートとを備えたコンピュータユニットによって構成されている。
【0021】
このコンピュータユニットのROM及びハードディスク装置には、各種制御定数や各種マップ等とともに、当該コンピュータユニットを制御部15として機能させるためのプログラムが記憶されている。すなわち、CPUがROM及びハードディスク装置に記憶されたプログラムを実行することにより、当該コンピュータユニットは、制御部15として機能する。
【0022】
制御部15の入出力ポートには、無線ハードウェア制御部11、コールプロセッシング部12、無線信号測定部13、ユーザインターフェース部14が接続されている。
【0023】
なお、本実施形態において、無線ハードウェア制御部11、コールプロセッシング部12、無線信号測定部13は、各処理を実行するようにプログラミングされたDSP(Digital Signal Processor)等のプロセッサによってそれぞれ構成されている。また、無線信号処理部10は、通信モジュールによって構成されている。
【0024】
制御部15は、表示部142に表示させたパラメータ設定画面に従って入力部141による入力操作により設定されたパラメータに基づいて、無線ハードウェア制御部11に設定信号を送信して無線信号処理部10が送受信する無線信号の周波数や多重化方式を制御して、無線信号測定部13に測定を行なわせる。また、制御部15は、設定されたパラメータをコールプロセッシング部12に通知して、設定されたパラメータに適合したコンポーネントキャリアの通信を確立させる。
【0025】
また、制御部15は、入力部141に入力された指示に従って、無線ハードウェア制御部11及びコールプロセッシング部12に信号を送信して、試験用の呼制御などを行なわせるようになっている。
【0026】
端末2は、端末試験装置1や他の装置と無線通信可能な装置であり、スマートフォンや携帯電話の様な移動する人が携帯する携帯端末や、車両等の移動体に設置された移動端末のみならず、固定端末をも含む。端末2の他の例として、電気メータ、ガスメータ等の各種のスマートメータ、道路、水道等各種のインフラに搭載されるセンサー、チップ等が挙げられるが、その種類や用途は限定されない。通常の利用において、端末2はLTEによりLTE基地局等と通信するが、端末2の通信動作の試験においては、疑似通信局として動作する端末試験装置1と通信可能である。
【0027】
昨今、電子機器、チップ、センサーなどあらゆるモノをインターネットなどの通信網に接続し、情報交換を促すことによりモノを相互に制御する「モノのインターネット」、いわゆるIoT実現に向けての動きが活発化している。このような動きを受け、3GPPでは、第3世代移動体通信規格(3G)を更に高速化させたいわゆるLTEをベースに、IoT向けに特化した要素技術、ネットワーク技術等の拡張を検討している。
【0028】
各種のIoTサービスを対象とした端末(UE)について、様々な団体で検討がされている。本実施形態における端末2は、そのような端末としての利用を意図したものである。そして、LTEにおいては、そのリリース12の後継のリリース13において、さらなる低価格化、カバレッジの拡張などを実現すべく、2つのUEカテゴリがサポートされている。一つはカテゴリM1、もう一つはNB−IoTカテゴリである。特にNB−IoTは狭帯域化により、さらなる低価格化を実現することが期待されている。
【0029】
図2(a)は、NB−IoTにおいて、端末等が送信するアップリンク信号の送信スケジュールに対応するタイミングチャートを示す。本図が示す様に、NB−IoTの端末が送信するアップリンク信号は所定の時間間隔を持つバースト状であり、2種類のフォーマットに対応した第1の信号S1、第2の信号S2を含む。第1の信号S1、第2の信号S2の送信周期は長い時間で見れば略一定とみなすことができるが、短時間で見れば、一定ではない。これらの信号は、3GPP TS 36.213V13.6.0(2017−6)に準拠したもので、それぞれNPUSCH format 1、NPUSCH format 2と呼ばれる。第1の信号S1は、例えば端末試験装置1からのダウンリンク信号に対するACK信号に対応し、第2の信号S2は、例えば端末2からの実データ信号に対応する。
【0030】
一般的に、周期的に発生しない信号を測定する場合は、所定の閾値以上の強度を持つ信号を検出するレベルトリガの手法により信号を捕捉し、測定する。しかしながら、2種類以上(複数種類)の信号が混在する状態で、特定のアップリンク信号を正確に測定するには、図2(a)の時間Tの様な一定時間内に送信される複数の信号を捉え、対象となる特定信号、例えば第2の信号S2を見つけ出し、測定しなければならない。図2(b)は、第2の信号S2が送信されるタイミングを検出し、第2の信号S2の測定に成功している例のタイミングチャートを示している。
【0031】
しかしながら、複数種類の信号が混在している状態から、測定対象となる特定の信号の選別には時間を要し、結果的に図2(b)の状態になるまでの測定時間の増加を招くこととなる。図3はそのような測定時間の増加を招く要因の例を個別に示している。
【0032】
例えば、レベルトリガの開始は、通常は操作者による端末試験装置などの動作開始の操作タイミングに依拠する。よって、例えば図3(a)に示す様に、測定開始のタイミングによっては、2種類の信号を無作為に検出してしまうことが発生し得る。また、図3(b)に示す様に、アップリンク信号の強度がレベルトリガで予め設定されている所定の閾値よりも低い場合、そもそもアップリンク信号を検出することができない。また、図3(c)に示す様に、レベルトリガを使用せず、周期的に測定を行う測定トリガにより、アップリンク信号を検出する手法も存在するが、測定対象となるアップリンク信号が周期的ではなく、安定的に信号を検出することが難しく、何ら信号の存在しない区間で測定トリガをかけてしまうこともあり得る。
【0033】
上述のような問題を鑑み、本発明の端末試験装置1は、NB−IoT端末(以下、「端末2」として説明)が複数種類のアップリンク信号を送信するタイミングを予め把握する。さらに端末試験装置1は、複数種類のアップリンク信号の中から特定のアップリンク信号が到来するタイミングを測定トリガとして利用し、そのタイミングに基づいて測定対象である特定アップリンク信号のみを捕捉、測定することにより、測定の高速化と誤検出の防止を実現することができる。
【0034】
操作者は、端末試験に際してのダウンリンク信号と複数種類のアップリンク信号のやり取りの時系列情報を記述したスケジューリング情報を予め作成し、例えば制御部15のメモリ等にスケジューリング情報を記憶する。端末試験装置1が自らダウンリンク信号を送信する場合、制御部15は、送信するダウンリンク信号に対応した端末2からの特定アップリンク信号の到来するタイミングを把握することができる。よって、図4(a)に示す様に、制御部15は、ダウンリンク信号に対応した特定アップリンク信号の到来タイミングに合わせて、無線信号測定部13に対しての疑似的な測定トリガを生成し、特定アップリンク信号の測定、すなわち測定対象である第2の信号S2の測定を行うことができる。
【0035】
尚、端末試験装置1が自らダウンリンク信号及び測定トリガを必ずしも生成する必要はなく、例えば他の基地局などの装置が、ダウンリンク信号を生成して端末2に送信してもよい。図4(b)に示す例では、端末試験装置1Aとは別に用意された通常のLTE通信等に用いられる基地局3がダウンリンク信号を生成して端末2に送信する。ダウンリンク信号を受信した端末2は複数種類のアップリンク信号を基地局3と端末試験装置1Aに送信する。ここで、ダウンリンク信号を送信する基地局3は、上述したスケジューリング情報を保持しており、複数種類のダウンリンク信号の中の特定ダウンリンク信号に応じて、端末試験装置1Aに対し、測定を行う測定トリガを送信する。この測定トリガは、ダウンリンク信号に応じて端末2から送られる特定アップリンク信号の到来のタイミングに合致したものであり、本例では測定対象である第2の信号S2の到来タイミングに合致する。よって、端末試験装置1Aが、測定トリガに同期して特定アップリンク信号を測定することにより、対象となるアップリンク信号を誤りなく補足し、測定することができる。これにより、測定の高速化と誤検出の防止を実現できる。ここでの基地局3は、端末試験装置1Aから見て、特定アップリンク信号を測定するトリガとなるトリガ信号を生成する外部のトリガ信号生成装置として機能するが、基地局3の種類は特に限定されず、基地局以外の装置であってもよい。
【0036】
本発明によれば、特にNB−IoTを利用する端末の試験にあたって、測定の対象であるアップリンク信号の到来のタイミングに合わせて、アップリンク信号を測定することが可能となるため、円滑な試験が可能となり、ユーザの利便性を向上させる。
【0037】
尚、上述した試験を行うための試験プログラムも本発明に含まれる。このような試験プログラムは、端末試験装置1の制御部15のROMやハードディスク装置や、他の記憶装置に記憶され、CPUが読み出して実行する。
【0038】
以上、図面を参照しながら各種の実施形態について説明したが、本開示はかかる例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。また、開示の趣旨を逸脱しない範囲において、上記実施形態における各構成要素を任意に組み合わせてもよい。
【符号の説明】
【0039】
1 端末試験装置(NB−IoT端末試験装置)
2 端末
10 無線信号処理部
11 無線ハードウェア制御部
12 コールプロセッシング部
13 無線信号測定部
14 ユーザインターフェース部
15 制御部
141 入力部
142 表示部
【要約】
【課題】NB−IoT端末の試験に際して測定時間を短縮し、ユーザの利便性を向上させる。
【解決手段】NB−IoT端末との間で通信を行い、NB−IoT端末の試験を行うNB−IoT端末試験装置であって、NB−IoT端末試験装置は、NB−IoT端末に送信するダウンリンク信号とNB−IoT端末から受信する複数種類のアップリンク信号の時系列情報に基づき得られる測定トリガに合致したタイミングで、複数種類のアップリンク信号の中の特定アップリンク信号を測定する。
【選択図】図4
図1
図2
図3
図4