特許第6476912号(P6476912)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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  • 特許6476912-パワーコンディショナ 図000002
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6476912
(24)【登録日】2019年2月15日
(45)【発行日】2019年3月6日
(54)【発明の名称】パワーコンディショナ
(51)【国際特許分類】
   H02M 7/48 20070101AFI20190225BHJP
【FI】
   H02M7/48 M
   H02M7/48 R
【請求項の数】3
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2015-12077(P2015-12077)
(22)【出願日】2015年1月26日
(65)【公開番号】特開2016-140128(P2016-140128A)
(43)【公開日】2016年8月4日
【審査請求日】2017年12月15日
(73)【特許権者】
【識別番号】000004709
【氏名又は名称】株式会社ノーリツ
(74)【代理人】
【識別番号】100104444
【弁理士】
【氏名又は名称】上羽 秀敏
(74)【代理人】
【識別番号】100107593
【弁理士】
【氏名又は名称】村上 太郎
(74)【代理人】
【識別番号】110002088
【氏名又は名称】特許業務法人プロイスIPパートナーズ
(74)【代理人】
【識別番号】100107445
【弁理士】
【氏名又は名称】小根田 一郎
(72)【発明者】
【氏名】吉田 洋介
(72)【発明者】
【氏名】猪狩 慧一
(72)【発明者】
【氏名】小椋 朗広
【審査官】 佐藤 匡
(56)【参考文献】
【文献】 特開2013−251981(JP,A)
【文献】 特開平09−327178(JP,A)
【文献】 特開2014−011865(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02M 7/48
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
発電部が発電する電力を電力系統に連系させるパワーコンディショナにおいて、
発電部から発電電力を入力する入力端子台と、電力系統へ電力を出力する出力端子台とを備え、
前記入力端子台及び前記出力端子台は、各端子から電気的に絶縁された温度ヒューズをそれぞれ内蔵しており、
これら温度ヒューズが直列に接続されて温度ヒューズ直列回路が構成されるとともに、該温度ヒューズ直列回路の両端が、前記温度ヒューズの導通状態を検出するヒューズ検出回路に接続されている、パワーコンディショナにおいて
前記ヒューズ検出回路に接続された一対の端子を備える第1のコネクタと、前記入力端子台に内蔵された温度ヒューズの両端にそれぞれ接続された一対の端子を備える第2のコネクタと、前記出力端子台に内蔵された温度ヒューズの両端にそれぞれ接続された一対の端子を備える第3のコネクタと、第1〜第3のコネクタを相互に接続する中継配線とをさらに備え、該中継配線は、第1のコネクタに接続される第4のコネクタと、第2のコネクタに接続される第5のコネクタと、第3のコネクタに接続される第6のコネクタとを備え、第4〜第6の各コネクタは、第1〜第3のコネクタの一対の端子にそれぞれ接続される一対の端子をそれぞれ備え、さらに中継配線は、第5のコネクタの一方の端子と第6のコネクタの一方の端子とを接続する第1配線と、第5のコネクタの他方の端子と第4のコネクタの一方の端子とを接続する第2配線と、第6のコネクタの他方の端子と第4のコネクタの他方の端子とを接続する第3配線とを備えていることを特徴とするパワーコンディショナ。
【請求項2】
請求項1に記載のパワーコンディショナにおいて、ハウジングをさらに備え、前記入力端子台と前記出力端子台とが離間した状態で前記ハウジングに取り付けられていることを特徴とするパワーコンディショナ。
【請求項3】
請求項2に記載のパワーコンディショナにおいて、前記入力端子台及び前記出力端子台から離間して前記ハウジングに内蔵された制御基板をさらに備え、前記ヒューズ検出回路が前記制御基板に実装されていることを特徴とするパワーコンディショナ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、温度ヒューズを内蔵する端子台を備えたパワーコンディショナに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、発電電力の変換用のパワーコンディショナには、太陽電池パネルなどの発電部から発電電力を入力するための入力配線や、分電盤へ電力を出力するための出力配線を接続するための端子台が設けられている。
【0003】
従来のパワーコンディショナにおいては、異常時に回路を保護する目的で端子台に温度ヒューズが内蔵されているものがあり、例えば下記の特許文献1及び2に開示されている。
【0004】
特許文献1記載のパワーコンディショナでは、太陽電池からのDCラインとDC端子台の入力端子との間や、商用の配電系統へのACラインとAC端子台の出力端子との間に温度ヒューズを設けることが開示されており、これによれば、端子台が異常発熱したときに温度ヒューズが溶断して、入力端子への入力や出力端子からの出力を遮断することができる。
【0005】
また、特許文献2記載のパワーコンディショナでは、DC−DCコンバータ及び系統連系インバータを制御するゲートドライバへの電源からの電力を、端子台に内蔵の温度ヒューズを介して供給することにより、端子台が異常発熱したときにゲートドライバへの電力供給を遮断して、制御部を動作させながら電力変換動作のみを停止させるように構成している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2013−251981号公報(段落番号0028)
【特許文献2】特開2014−11865号公報(図4
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記特許文献1及び2記載のパワーコンディショナでは、温度ヒューズの溶断により入出力や電力供給が直接的に遮断される構成としているため、温度ヒューズが導通しているか溶断したかを直接検出する手段は設けられておらず、入出力があるか否かや、ゲートドライバが動作しているか否か等によって間接的に温度ヒューズの状態を推定可能ではあるが、温度ヒューズの状態を直接的に検出することができない。なお、上記特許文献1,2記載のパワーコンディショナにおいては、各温度ヒューズが入出力配線や電源配線に直結されているため、複数箇所の温度ヒューズを直列接続することはできない構成となっている。
【0008】
したがって、温度ヒューズが溶断した場合に、温度ヒューズが溶断したのか、入出力回路やゲートドライバに故障や断線等が生じたのかを特定することができず、曖昧なエラー報知しか行うことができないという問題がある。
【0009】
一方、本願出願人は、温度ヒューズを入出力端子や電源配線から電気的に絶縁し、この端子台内蔵の温度ヒューズの導通状態を直接検出する回路を設けることにより、端子台の異常発熱時に、端子台が異常発熱していることを直接的にエラー報知可能なパワーコンディショナの開発を行っている。
【0010】
このような構成において、パワーコンディショナの内蔵パーツの実装によって、発電部からの入力用の端子台と、商用電力系統への出力用の端子台とを個別に設けた場合、各端子台の温度ヒューズ毎に検出回路が必要となり、かかる複数の検出回路を実装するための基板面積の増大、装置の大型化、製造コスト増などの問題がある。
【0011】
そこで、本発明は、装置の小型化や製造コスト低減を図りつつも、入力用端子台と出力用端子台のそれぞれに内蔵された複数の温度ヒューズの導通検査を行い得るパワーコンディショナを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記目的を達成するために、本発明は、次の技術的手段を講じた。
【0013】
すなわち、本発明は、発電部が発電する電力を電力系統に連系させるパワーコンディショナにおいて、発電部から発電電力を入力する入力端子台と、電力系統へ電力を出力する出力端子台とを備え、前記入力端子台及び前記出力端子台は、各端子から電気的に絶縁された温度ヒューズをそれぞれ内蔵しており、これら温度ヒューズが直列に接続されて温度ヒューズ直列回路が構成されるとともに、該温度ヒューズ直列回路の両端が、前記温度ヒューズの導通状態を検出するヒューズ検出回路に接続されていることを特徴とするものである(請求項1)。
【0014】
かかる本発明のパワーコンディショナによれば、入力端子台及び出力端子台にそれぞれ内蔵された温度ヒューズを各端子から電気的に絶縁させたことで、これら温度ヒューズを直列に配線接続することが可能となり、これら温度ヒューズを直列接続してなる温度ヒューズ直列回路全体として導通状態の検出を行うことにより、入出力端子が一つの端子台に集約された他の構成のパワーコンディショナとの間で制御基板の共通化を図りつつ、一つの温度ヒューズ検出回路によって複数の温度ヒューズのいずれかが溶断したことを検出することが可能となり、温度ヒューズ検出回路の基板への実装面積の削減を図るとともに回路構成部品の削減を図ることができ、ひいてはコスト低減を図ることができる。
【0015】
上記本発明のパワーコンディショナにおいて、ハウジングをさらに備え、前記入力端子台と前記出力端子台とが離間した状態で前記ハウジングに取り付けられているものとすることが好ましい(請求項2)。これによれば、各端子台の熱をハウジングを介して拡散することで、両端子台の取り付け位置が比較的近くても両端子台を熱的に分離することが可能となる。
【0016】
また、前記入力端子台及び前記出力端子台から離間して前記ハウジングに内蔵された制御基板をさらに備え、前記ヒューズ検出回路が前記制御基板に実装されているものとすることができる(請求項3)。これによれば、制御基板と両端子台とを熱的に分離することができるとともに、ヒューズ検出回路を制御基板に実装しておくことにより、異なる構成のパワーコンディショナとの間で制御基板の共通化を図ることができる。
【0017】
さらに、前記ヒューズ検出回路に接続された一対の端子を備える第1のコネクタと、前記入力端子台に内蔵された温度ヒューズの両端にそれぞれ接続された一対の端子を備える第2のコネクタと、前記出力端子台に内蔵された温度ヒューズの両端にそれぞれ接続された一対の端子を備える第3のコネクタと、第1〜第3のコネクタを相互に接続する中継配線とをさらに備え、該中継配線は、第1のコネクタに接続される第4のコネクタと、第2のコネクタに接続される第5のコネクタと、第3のコネクタに接続される第6のコネクタとを備え、第4〜第6の各コネクタは、第1〜第3のコネクタの一対の端子にそれぞれ接続される一対の端子をそれぞれ備え、さらに中継配線は、第5のコネクタの一方の端子と第6のコネクタの一方の端子とを接続する第1配線と、第5のコネクタの他方の端子と第4のコネクタの一方の端子とを接続する第2配線と、第6のコネクタの他方の端子と第4のコネクタの他方の端子とを接続する第3配線とを備えているものとすることができる(請求項)。これによれば、入出力端子が一つの端子台に集約された他の構成のパワーコンディショナ用に設計された制御基板の第1のコネクタに、中継配線を介して入力端子台及び出力端子台を接続するという簡単な接続作業及び構成によって、温度ヒューズ直列回路の両端がヒューズ検出回路に接続された構成を得ることができ、制御基板共通化による一層のコスト低減を図ることができる。
【発明の効果】
【0018】
以上説明したように、本発明の請求項1に係るパワーコンディショナによれば、入力端子台及び出力端子台にそれぞれ内蔵された温度ヒューズを各端子から電気的に絶縁させたことで、これら温度ヒューズを直列に配線接続することが可能となり、これら温度ヒューズを直列接続してなる温度ヒューズ直列回路全体として導通状態の検出を行うことにより、入出力端子が一つの端子台に集約された他の構成のパワーコンディショナとの間で制御基板の共通化を図りつつ、一つの温度ヒューズ検出回路によって複数の温度ヒューズのいずれかが溶断したことを検出することが可能となり、温度ヒューズ検出回路の基板への実装面積の削減を図るとともに回路構成部品の削減を図ることができ、ひいてはコスト低減を図ることができる。
【0019】
さらに、請求項2に係るパワーコンディショナによれば、各端子台の熱をハウジングを介して拡散することで、両端子台の取り付け位置が比較的近くても両端子台を熱的に分離することが可能となる。
【0020】
さらに、請求項3に係るパワーコンディショナによれば、制御基板と両端子台とを熱的に分離することができるとともに、ヒューズ検出回路を制御基板に実装しておくことにより、異なる構成のパワーコンディショナとの間で制御基板の共通化を図ることができる。
【0021】
さらに、請求項に係るパワーコンディショナによれば、入出力端子が一つの端子台に集約された他の構成のパワーコンディショナ用に設計された制御基板の第1のコネクタに、中継配線を介して入力端子台及び出力端子台を接続するという簡単な接続作業及び構成によって、温度ヒューズ直列回路の両端がヒューズ検出回路に接続された構成を得ることができ、制御基板共通化による一層のコスト低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】本発明の一実施形態に係るパワーコンディショナの簡略ブロック回路図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明する。
【0024】
図1は、本発明の一実施形態に係るパワーコンディショナ1の概略回路ブロック図を示しており、該パワーコンディショナ1は太陽電池パネルなどの発電部2から入力する直流電力を商用系統電力に連系する交流電力に変換・調整する電力変換部3と、該電力変換部3の動作を制御する制御部4とを備え、これら電力変換部3及び制御部4はハウジング5に内蔵されている。
【0025】
電力変換部3は従来周知の構成であるので詳細説明を省略するが、主として、発電部2から入力する直流電力を系統電圧に対応する所定電圧に昇圧するコンバータ31と、コンバータ31が出力する直流電力を交流電力に変換するインバータ32とにより構成されており、これらコンバータ31及びインバータ32の動作は制御部4によって制御される。
【0026】
ハウジング5には、発電部2を接続するための入力端子台6と、電力系統の分電盤8などの系統機器に接続するための出力端子台7とが離間して取り付けられており、発電部2からの入力電力は入力端子台6を介してコンバータ31に入力され、インバータ32からの出力電力は出力端子台7を介して分電盤8に出力されるように配線接続されている。なお、入力端子台6には正側と負側の2つの端子が設けられており、出力端子台7には単相三線に対応する3つの端子が設けられている。
【0027】
各端子台6,7には、各端子台6,7の異常発熱時(配線接続が誤っていた場合など)に溶断して断線する温度ヒューズ61,71がそれぞれ内蔵されており、これら温度ヒューズ61,71の導通状態(導通しているか溶断したか)は、後述するように制御部4によって検出可能に構成されている。なお、各温度ヒューズ61,71は、各端子台6,7の入出力端子から電気的に絶縁されている。
【0028】
制御部4は、電力変換部3の動作制御を主に行う制御基板41と、7セグメント式の数桁(図示例では6桁)の液晶表示装置などの表示部や操作部の入出力制御や外部機器との通信制御などを主に行う表示基板42とを備えている。制御基板41上には、CPU47や、書き換え可能不揮発性メモリ(図示せず)などの制御回路構成パーツが実装されている。さらに、本実施形態においては、温度ヒューズ61,71の導通状態を検出するための温度ヒューズ検出回路43と、該検出回路43に温度ヒューズ61,71を電気的に接続するための中継配線9を着脱自在に取り付けるための第1のコネクタ44とが、制御基板41に実装されている。
【0029】
第1のコネクタ44は、正側と負側の2つの端子を備えている。温度ヒューズ検出回路43は、第1のコネクタ44の正側端子をプルアップするためのプルアップ抵抗Rと、第1のコネクタ44の正側端子と負側端子との間に接続されたキャパシタCとを備え、負側端子はグラウンドに接続されている。
【0030】
また、正側端子はCPU47の入力ポートに接続されており、正側端子と負側端子とがコネクタ44に接続された温度ヒューズ61,71を介して短絡すると正側端子の電位がLowレベルとなり、CPU47にLow信号が入力される。一方、いずれかの温度ヒューズ61,71が溶断すると、正側端子と負側端子とがキャパシタCを介して接続された状態となり、正側端子の電位がHighレベルにプルアップされて、CPU47にHigh信号が入力されるようになっている。なお、正側端子側および負側端子側には制御基板41の配線パターン上にそれぞれ検査ランド45,46が設けられており、製造・検査工程において検査ランド45,46を用いて導通確認検査等を行うことができるようにしている。
【0031】
入力端子台6には温度ヒューズ61の両端に接続された一対の引出線62と、該引出線62の端部に設けられた第2のコネクタ63とが設けられている。第2のコネクタ63は、引出線62を介して温度ヒューズ61の両端にそれぞれ接続された一対の端子を備えている。同様に、出力端子台7には温度ヒューズ71の両端に接続された一対の引出線72と、該引出線72の端部に設けられた第3のコネクタ73とが設けられている。第3のコネクタ73は、引出線72を介して温度ヒューズ71の両端にそれぞれ接続された一対の端子を備えている。
【0032】
中継配線9は、第1のコネクタ44に接続される第4のコネクタ91と、第2のコネクタ63に接続される第5のコネクタ92と、第3のコネクタ73に接続される第6のコネクタ93とが三叉状に接続された配線部材であって、第4〜第6の各コネクタ91,92,93は、第1〜第3のコネクタ44,63,73の一対の端子にそれぞれ接続される一対の端子をそれぞれ備えている。また、中継配線9は、第5のコネクタ92の一方の端子と第6のコネクタ93の一方の端子とを接続する第1配線94と、第5のコネクタ92の他方の端子と第4のコネクタ91の一方の端子とを接続する第2配線95と、第6のコネクタ93の他方の端子と第4のコネクタ91の他方の端子とを接続する第3配線96とを備えており、かかる中継配線9を介して第1のコネクタ44に入力端子台6及び出力端子台7を接続することによって、これら端子台6,7に内蔵された温度ヒューズ61,71が直列に接続されて温度ヒューズ直列回路が構成されるとともに、該温度ヒューズ直列回路が第1のコネクタ44を介して温度ヒューズ検出回路43に接続されている。
【0033】
CPU47は、その動作中常時、温度ヒューズ検出回路43からの入力信号を監視することができ、いずれかの温度ヒューズ61,71が溶断して上記入力信号がHigh信号になったことを検出すると、表示基板42に所定のエラーコード表示を行わせることができ、これにより、発電動作を継続しつつ入出力端子6,7が異常発熱していることを報知することができるし、また、温度ヒューズ61,71が溶断した場合は発電動作を強制停止させて表示基板42により所定のエラー報知を行うこともできる。
【0034】
本実施形態のパワーコンディショナ1によれば、入力端子台6と出力端子台7のそれぞれの温度ヒューズ61,71を直列に接続することにより、一つの温度ヒューズ検出回路43により導通状態であるか溶断しているかを検出することができ、端子台が一つしかない異なる構成のパワーコンディショナとの間で制御基板41の共通化を図ることができて、量産によるコスト低減を図ることができるとともに、検出回路や検査ランドを複数セット設ける必要がないため部品実装面積の削減による装置の小型化を図ることができる。
【0035】
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、適宜設計変更できる。例えば、上記実施形態では中継配線9を介して制御基板41上の一つのコネクタ44に入力端子台6の温度ヒューズ61と出力端子台7の温度ヒューズ71とを接続したが、入力端子台6の温度ヒューズ61を接続するためのコネクタと、出力端子台7の温度ヒューズ71を接続するためのコネクタとを個別に制御基板41上に実装して、制御基板41上の配線パターンによりこれら温度ヒューズ61,71を直列に接続するように構成することも可能である。また、入力端子台6および出力端子台7のそれぞれに内蔵される温度ヒューズは、複数の温度ヒューズが各端子台内で直列接続されたものであってもよい。
【符号の説明】
【0036】
1 パワーコンディショナ
2 発電部
4 制御部
41 制御基板
43 温度ヒューズ検出回路
44 第1のコネクタ
5 ハウジング
6 入力端子台
61 温度ヒューズ
63 第2のコネクタ
7 出力端子台
71 温度ヒューズ
73 第3のコネクタ
9 中継配線
91 第4のコネクタ
92 第5のコネクタ
93 第6のコネクタ
図1