特許第6478876号(P6478876)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社ロゴスコーポレーションの特許一覧

<>
  • 特許6478876-テーブル 図000002
  • 特許6478876-テーブル 図000003
  • 特許6478876-テーブル 図000004
  • 特許6478876-テーブル 図000005
  • 特許6478876-テーブル 図000006
  • 特許6478876-テーブル 図000007
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6478876
(24)【登録日】2019年2月15日
(45)【発行日】2019年3月6日
(54)【発明の名称】テーブル
(51)【国際特許分類】
   A47B 3/12 20060101AFI20190225BHJP
   A47B 37/04 20060101ALI20190225BHJP
   A47B 3/06 20060101ALI20190225BHJP
【FI】
   A47B3/12 A
   A47B37/04
   A47B3/06 D
【請求項の数】8
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2015-168080(P2015-168080)
(22)【出願日】2015年8月27日
(65)【公開番号】特開2017-42421(P2017-42421A)
(43)【公開日】2017年3月2日
【審査請求日】2018年3月19日
(73)【特許権者】
【識別番号】391036404
【氏名又は名称】株式会社ロゴスコーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】100104569
【弁理士】
【氏名又は名称】大西 正夫
(72)【発明者】
【氏名】浜西 千尋
【審査官】 河本 明彦
(56)【参考文献】
【文献】 特開2013−052160(JP,A)
【文献】 実開昭60−179233(JP,U)
【文献】 仏国特許出願公開第00966454(FR,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47B 3/06, 3/10, 3/12
A47B 37/04
A47B 97/04,97/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
回動軸部と、
少なくとも3以上のポールであって、前記ポールの少なくとも長手方向の一方側の部分が前記回動軸部から放射状に延びる開位置と前記ポールが互いに略平行に沿う閉位置との間で開閉自在となるように前記回動軸部に軸支された前記ポールと、
前記ポールに設けられた少なくとも3以上の支持部と、
前記開位置に位置する前記ポールの周囲に配置され且つ前記支持部に支持される環状の天板とを備えているテーブル。
【請求項2】
請求項1記載のテーブルにおいて、
前記支持部は、前記ポールに沿う折畳位置と前記ポールに対して傾斜した支持位置との間を回動自在にとなるように前記ポールに軸支されており、且つ前記支持位置で前記天板を支持する構成となっているテーブル。
【請求項3】
請求項1又は2記載のテーブルにおいて、
前記支持部は、前記ポールに着脱可能な構成であるテーブル。
【請求項4】
請求項1記載のテーブルにおいて、
前記支持部は、前記ポールに設けられており且つ前記天板に係合し、当該天板を支持するフックを有するテーブル。
【請求項5】
請求項1記載のテーブルにおいて、
前記支持部は、前記天板に係合し、当該天板を支持するフックと、
前記ポールに固定されており且つ前記フックを吊り下げ支持する第1吊り下げ部とを有しているテーブル。
【請求項6】
請求項1〜5の何れかに記載のテーブルにおいて、
前記天板は、環状に配置された複数のプレートを有しており、
前記プレートは、プレート本体と、
前記プレート本体の縁から垂下された壁とを有しており、
前記支持部は、前記壁の一部が挿入された位置決め凹部を有しているテーブル。
【請求項7】
請求項1〜6の何れかに記載のテーブルにおいて、
前記ポールは4であり、
前記天板は四角環状であるテーブル。
【請求項8】
請求項1〜7の何れかに記載のテーブルにおいて、
第2吊り下げ部及び保持部の少なくとも一方を備えており、
前記第2吊り下げ部は、前記回動軸部及び前記ポールの少なくとも一方に設けられており且つ調理具及び照明部の少なくとも一つを吊り下げ支持可能であり、
前記保持部は、前記回動軸部及び前記ポールの少なくとも一方に設けられており且つ電子機器を保持可能であるテーブル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、テーブルに関する。
【背景技術】
【0002】
従来のテーブルは下記特許文献1に記載されている。このテーブルは、四角環状の天板と、4つの脚部とを備えている。脚部は、天板の下面に沿う折り畳み位置と天板に対して略直角に位置する立脚位置との間を回動自在となるように天板に軸支されている。このテーブルは、立脚位置に位置した脚部が地面に載置され、天板の内側に配置された薪や炭に火がつけられて囲炉裏ように使用される。
【0003】
このテーブルを用いて調理を行うときには、天板の内側に下記特許文献2に記載された支持脚が配置される。具体的には、支持脚の頂部に吊り下げられた自在鉤に鍋などが吊り下げ、天板の内側の薪や炭によって鍋調理等が行われる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第5547143号公報
【特許文献2】実用新案登録第3099171号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記テーブル及び支持脚は、キャンプ等のアウトドアで使用されるものであるので、持ち運びを容易にするために軽量化が要求されている。また、低コスト化の観点から、上記テーブル及び支持脚の材料を低減することも要求されている。
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みて創案されたものであって、その目的とするところは、軽量化及び低コスト化可能なテーブルを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明の一態様のテーブルは、回動軸部と、少なくとも3以上のポールと、少なくとも3以上の支持部と、環状の天板とを備えている。ポールは、開位置と閉位置との間で開閉自在となるように回動軸部に軸支されている。開位置は、ポールの少なくとも長手方向の一方側の部分が回動軸部から放射状に延びる位置である。閉位置は、ポールが互いに略平行に沿う位置である。支持部は、ポールに設けられている。天板は、開位置に位置するポールの周囲に配置され且つ支持部に支持されている。
【0008】
このような態様のテーブルは、軽量化及び低コスト化できる。なぜなら、本テーブルのポールは、天板を支持する脚部と、回動軸部及びポールで構成される支持脚の脚部とを兼ねているため、本テーブルは従来のテーブルの脚部の分、部品点数が少なくなるからである。
【0009】
支持部は、ポールに沿う折畳位置とポールに対して傾斜した支持位置との間を回動自在にとなるようにポールに軸支された構成とすることが可能である。支持部は、支持位置で天板を支持する構成とすることが可能である。このような態様のテーブルによる場合、支持部を折畳位置に位置させ、ポールに沿わせることにより、ポールを閉位置に位置させたときに、支持部同士が緩衝したり支持部がポールに当接したりする可能性を低減することができる。
【0010】
支持部は、ポールに着脱可能な構成とすることが可能である。このような態様のテーブルによる場合、支持部をポールから取り外すことにより、ポールを閉位置に位置させたときに、支持部同士が緩衝したり支持部がポールに当接したりすることを防止できる。
【0011】
支持部がフックを有する構成とすることが可能である。フックは、ポールに設けられており且つ天板に係合し、当該天板を支持する構成とすることが可能である。又は、支持部は、フックと、第1吊り下げ部とを有する構成とすることが可能である。この場合、フックは、天板に係合し、当該天板を支持する構成とすることが可能である。第1吊り下げ部は、ポールに固定されており且つフックを吊り下げ支持する構成とすることが可能である。第1吊り下げ部は、チェーンやワイヤー等とすることが可能である。
【0012】
天板は、環状に配置された複数のプレートを有する構成とすることが可能である。プレートは、プレート本体と、プレート本体の縁から垂下された壁とを有する構成とすることが可能である。支持部は、壁の一部が挿入された位置決め凹部を有する構成とすることが可能である。このような態様のテーブルによる場合、プレートの壁の一部が支持部の位置決め凹部に挿入されているので、天板が支持部上で不用意に可動することを抑制することができる。
【0013】
ポールは4つとすることが可能である。この場合、天板は、四角環状とすることが可能である。
【0014】
上記した何れかの態様のテーブルは、第2吊り下げ部及び保持部の少なくとも一方を更に備えていても良い。第2吊り下げ部は、回動軸部及びポールの少なくとも一方に設けられており且つ調理具及び照明部の少なくとも一方を吊り下げ支持可能な構成とすることが可能である。第2吊り下げ部は、自在鉤又はフック等の係合部を有する構成、又は、係合部とチェーン又はワイヤー等の可撓性を有する吊り下げ手段とを有する構成とすることが可能である。保持部は、回動軸部及びポールの少なくとも一方に設けられており且つ電子機器を保持可能な構成とすることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の実施例の一態様に係るテーブルの概略的斜視図である。
図2A】前記テーブルの天板と支持部との関係を説明するための説明図である。
図2B】前記テーブルの図2Aの四つの角部のうちの一つの拡大図である。
図3】前記テーブルの図2B中の3−3部分断面図である。
図4】前記テーブルの図3に対応する部分断面図であって、当該テーブルの支持部の別の態様を示す図である。
図5】前記テーブルの図3に対応する部分断面図であって、当該テーブルの支持部の更に別の態様を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施例に係るテーブルついて図1図5を参照しつつ説明する。このテーブルは、支持脚Lと、天板Tとを備えている。
【0017】
天板Tは、環状(多角環状又は円環状)であれば良い。天板Tが多角環状である場合、天板Tは、少なくとも3以上の内側角部T1を有する構成とすることが可能である。内側角部T1は、天板Tの内側の角部である。図1図3では、天板Tは、四角環状であり、4つの内側角部T1を有している。なお、図2A及び図2Bでは、説明の便宜上、天板Tを二点鎖線で示している。本明細書における天板Tの内側は、天板Tの中心側であり、天板Tの外側は天板Tの内側の反対側である。
【0018】
支持脚Lは、回動軸部100と、少なくとも3以上のポール200と、少なくとも3以上の支持部300とを備えている。
【0019】
各ポール200は、長尺状の棒又は筒である。各ポール200は、少なくとも一つの棒又は筒で構成されていても良いし、複数の棒又は筒が当該ポール200の長手方向に連結された構成であっても良い。図1では、ポール200は後者である。各ポール200は、当該ポール200の長手方向の一端部(以下、第1端部と称する。)と、当該ポール200の長手方向の他端部(以下、第2端部と称する。)と、中間部とを有していても良い。
【0020】
回動軸部100は、少なくとも3以上のポール200を開位置と閉位置との間で開閉自在となるように軸支している。開位置は、ポール200の少なくとも長手方向の一方側の部分が回動軸部100から放射状に延びる位置である。ポール200は開位置に位置した状態で、支持脚Lが地面に立脚可能となり且つ天板T内に配置可能となる。換言すると、天板Tは、開位置に位置したポール200の周りに配置可能である。閉位置は、ポール200が互いに略平行に沿う位置である。
【0021】
回動軸部100は、本体部110と、少なくとも3つの軸支部120とを有している。本体部110は、円板又は多角形の板等とすることが可能である。天板Tが多角環状である場合、軸支部120は、天板Tの内側角部T1に対応するように本体部110に設けられていると良い。これにより、開位置に位置するポール200が、天板Tの内側角部T1の内側近傍に配置される。天板Tが円環状である場合、軸支部120は、本体部110に天板Tの周方向に間隔をあけて設けられていると良い。これにより、開位置に位置するポール200が、天板Tの内側の周縁近傍に配置される。
【0022】
各軸支部120が各ポール200の長手方向の一部(例えば、ポール200の第1端部又は中間部)を回動自在に軸支している。軸支部120がポール200の第1端部を回動自在に軸支する場合、ポール200が回動軸部100の本体部110から離れるように延びている。軸支部120がポール200の中間部を回動自在に軸支する場合、ポール200の中間部よりも長手方向の一端側の部分が回動軸部100の本体部110を貫通して上方に延び、ポール200の中間部よりも長手方向の他端側の部分が回動軸部100の本体部110から下方に延びている。
【0023】
図1では、回動軸部100の軸支部120(図示三つ)及びポール200が4つである。各軸支部120が各ポール200の第1端部を回動自在に軸支している。
【0024】
各支持部300は、各ポール200に設けられおり且つ当該支持部300の少なくとも一部が天板Tの外側に延びていると良い。この支持部300が、開位置に位置したポール200の周りに配置された天板Tを下側から支持する構成となっている。支持部300は、斜め上に傾斜しており、天板Tの後述するプレートに下側から当接していても良い。具体的には、支持部300は、下記1)〜4)の構成とすることが可能であるが、これに限定されるものではない。
【0025】
1)各支持部300は、各ポール200に折畳位置から支持位置にかけて回動自在に軸支された構成とすることが可能である。折畳位置は支持部300がポール200に沿う位置である。支持位置は、支持部300がポール200に対して傾斜し且つ当該支持部300が天板Tの外側に延びるように位置する位置である。支持部300は、棒、ポール、平板又は断面視略U字状の板で構成することが可能である。図2A図3では、支持部300は、断面視略U字状の板であって、第1側板310と、第2側板320と、第1側板310と第2側板320とを連結する底板330とを有している。第1側板310及び第2側板320の長手方向の一端部間にポール200が挿入され、当該一端部がポール200に回動自在に軸支されている。
【0026】
2)各支持部300は、各ポール200に対して着脱可能な構成とすることが可能である。この場合、支持部300は、棒、ポール、平板又は断面視略U字状の板で構成することが可能である。支持部300が断面視略U字状の板で構成されている場合、第1側板と、第2側板と、第1側板と第2側板とを連結する底板とを有している。この支持部300が各ポール200の固定孔に挿入され、固定されるようになっている。
【0027】
3)各支持部300は、各ポール200に設けられたフック340を有する構成とすることが可能である。図4では、フック340は、略L字状の第1、第2側板と、第1、第2側板を連結する底板とを有している。フック340は、略L字状の棒、ポール又は平板で構成することも可能である。フック340の下端部が天板Tの外側に延びている。
【0028】
4)各支持部300は、第1吊り下げ部350と、フック360とを有する構成とすることが可能である。第1吊り下げ部350は、鎖やワイヤー等である。第1吊り下げ部350の長手方向の一端部がポール200に固定され、第1吊り下げ部350の長手方向の他端部がフック360に取り付けられている。フック360は、フック340と同様の構成とすることが可能である(図5参照)。フック360は、第1吊り下げ部350に吊り下げられた状態で、フック340の下端部が天板Tの外側に延びるように配置可能である。フック340又は360は、開位置に位置したポール200の周りに配置された天板Tを下側から支持する。
【0029】
天板Tは、複数のプレートを有する構成とすることが可能である。天板Tのプレートは環状に配置されている。天板Tが多角環状である場合、当該天板Tのプレートが当該多角環状の一辺を構成していていも良いし、当該天板Tのプレートが当該多角環状の一辺の一部を構成していても良い。天板Tが円環状である場合、当該天板Tのプレートは、円弧状とすると良い。
【0030】
天板Tの各プレートは、プレート本体と、少なくとも一つの壁とを有する構成とすることが可能である。壁は、プレート本体の複数の縁の一つの縁から垂下されている。例えば、各プレートの壁は、略矩形状又は略円弧状のプレート本体の短手方向の一方側の縁から垂下された板状の第1壁と、前記プレート本体の短手方向の他方側の縁から垂下された板状の第2壁とを含んでいても良い。又は、各プレートの壁は、略矩形状又は略円弧状のプレート本体の長手方向の一方側の縁から垂下された板状の第3壁と、前記プレート本体の長手方向の他方側の縁から垂下された板状の第4壁とを含んでいても良い。又は、各プレートの壁は、第1壁、第2壁、第3壁及び第4壁を含んでいても良い。図1図3では、天板Tは、四角環状に配置された4つの矩形状のプレート410を有している。各プレート410は、プレート本体411と、プレート本体411の短手方向の一方側の縁から垂下された板状の第1壁412aと、プレート本体411の短手方向の他方側の縁から垂下された板状の第2壁412bと、プレート本体411の長手方向の一方側の縁から垂下された板状の第3壁413aと、プレート本体411の短手方向の他方側の縁から垂下された板状の第4壁413bとを有している。
【0031】
天板Tは、隣り合うプレートを着脱可能に連結する少なくとも一つの連結部を更に備えていても良い。この連結部は、ネジ、ピン及び/又は係合手段を用いることが可能である。連結部は、隣り合うプレートのプレート本体を着脱可能に連結しても良いし、隣り合うプレートの壁同士を着脱可能に連結していても良い。例えば、連結部は、隣り合うプレートのうちの一方のプレートの第3壁と他方のプレートの第4壁とを着脱可能に連結する構成とすることが可能である。又は、連結部は、隣り合うプレートのうちの一方のプレートの第1壁と他方のプレートの第3壁とを着脱可能に連結する構成とすることが可能である。係合手段は、少なくとも一つの係合突部及び係合孔を有する構成とすることが可能である。係合突部は、隣り合うプレートのうちの一方のプレートに設けられており、係合孔は他方のプレートに設けられている。係合突部が係合孔に係合されることにより、隣り合うプレートが連結されるようになっている。なお、隣り合うプレートのうち、連結部により連結されないものがある場合、ヒンジ等によって折り畳み可能に連結されていても良い。
【0032】
図1図3では、天板Tは、4つの連結部を有している。連結部は、隣り合うプレート410(一方のプレート410と他方のプレート410)を着脱可能に連結する係合手段である。この係合手段は、一方のプレート410の第1壁412aに設けられた二つの係合孔414と、他方のプレート410の第3壁413aに設けられた二つの係合突部415とを有している。係合突部415が係合孔414に各々係合され、隣り合う一方のプレート410の第1壁412aと他方のプレート410の第3壁413aとを連結している。
【0033】
支持部300は、少なくとも一つの位置決め凹部を更に有していても良い。この位置決め凹部は、複数のプレートうちの少なくとも一つのプレートの少なくとも一つの壁の一部が挿入されている。これにより、当該少なくとも一つのプレートが支持部300に対して位置決めされている。
【0034】
支持部300が、第1側板310と、第2側板320とを有している場合、第1側板310に位置決め凹部311及び位置決め凹部312が設けられており、第2側板320に位置決め凹部321が設けられた構成とすることが可能である。位置決め凹部311には、一方のプレート410の第1壁412a及び他方のプレート410の第3壁413aの一部が挿入されている。位置決め凹部312には、他方のプレート410の第1壁412aの一部が挿入されている。位置決め凹部321には、一方のプレート410の第1壁412aの別の一部が挿入されている。なお、2)の構成の支持部300の第1側板及び第2側板にも、本段落の支持部300と同様に位置決め凹部を設けることが可能である。
【0035】
支持部300のフック340が、L字の第1、第2側板を有している場合、第1側板に位置決め凹部341及び位置決め凹部342が設けられており、第2側板に図示しない位置決め凹部が設けられた構成とすることが可能である。位置決め凹部341は、位置決め凹部311と同様の構成であり、位置決め凹部342は、位置決め凹部312と同様の構成である。第2側板の位置決め凹部は、位置決め凹部321と同様の構成である。
【0036】
支持部300のフック360が、第1、第2側板を有している場合、第1側板に位置決め凹部361及び位置決め凹部362が設けられており、第2側板に図示しない位置決め凹部が設けられた構成とすることが可能である。位置決め凹部361は、位置決め凹部311と同様の構成であり、位置決め凹部362は、位置決め凹部312と同様の構成である。第2側板の位置決め凹部は、位置決め凹部321と同様の構成である。
【0037】
支持脚Lは、図示しない第2吊り下げ部及び保持部の少なくとも一方を備えていても良い。第2吊り下げ部は、回動軸部100及びポール200の少なくとも一つに設けられている。第2吊り下げ部は、自在鉤又はフック等の係合部を有する構成、又は、係合部とチェーン又はワイヤー等の可撓性を有する吊り下げ手段とを有する構成とすることが可能である。前者の場合、係合部は、回動軸部100の本体部110の下面に設けられており且つ調理具又は照明部を吊り下げ可能である。後者の場合、吊り下げ手段は、鎖やワイヤー等である。吊り下げ手段の長手方向の一端部が回動軸部100の本体部110の下面に固定されている。係合部は、吊り下げ手段に吊り下げ支持されており、且つ調理具又は照明部を吊り下げ可能である。調理具は、例えば、鍋やダッチオーブンである。照明部はランタン等である。回動軸部100は、図示しない定滑車を更に有する構成とすることが可能である。この場合、吊り下げ手段は、回動軸部100の本体部110に固定されるのではなく、定滑車に移動自在にかけられていても良い。
【0038】
保持部は、回動軸部100及びポール200の少なくとも一つに設けられている。保持部は、ビデオカメラ等の電子機器を固定可能である。
【0039】
以下、図1図3に示されるテーブルの組み立て手順について詳しく説明する。支持脚Lを用意する。ポール200が複数の棒又は筒で構成されている場合には、棒又は筒を連結し、ポール200とする。ポール200を閉位置から開位置へ移動させる。支持部300を折畳位置から支持位置に回動させる。
【0040】
その一方で、天板Tの4つのプレート410を用意する。その後、4つのプレート410を四角環状に組み合わせる。具体的には、隣り合うプレート410のうちの一方のプレート410の係合突部415を他方のプレート410の係合孔414に係合させる。このようにプレート410が組み合わされ、天板Tとなる。
【0041】
その後、支持脚Lを天板T内に配置する。換言すると、天板Tを支持脚Lの周囲に配置する。その後、支持脚Lのポール200を天板Tの内側角部T1の内側近傍に配置し、且つ支持位置に位置した支持部300上に天板Tを載置する。このとき、支持部300の位置決め凹部312に一方のプレート410の第1壁412a及び他方のプレート410の第3壁413aの一部が挿入され、支持部300の位置決め凹部312に、他方のプレート410の第1壁412aの一部が挿入され、支持部300の位置決め凹部321に、一方のプレート410の第1壁412aの別の一部が挿入される。以上のようにテーブルが組み立てられる。
【0042】
以下、図1図3に示されるテーブルを分解する手順について詳しく説明する。まず、天板Tを持ち上げて支持脚Lから取り外す。天板Tを4つのプレート410に分解する一方で、支持部300を支持位置から折畳位置に回動させ、ポール200を開位置から閉位置に移動させる。ポール200が複数の棒又は筒で構成されている場合、棒又は筒を分裂させる。このようにしてテーブルを分解することができる。
【0043】
以上のようなテーブルは、以下の技術的特徴を有している。第1に、本テーブルを軽量化及び低コスト化できる。なぜなら、本テーブルの支持脚Lのポール200が、天板Tを支持する脚部と、支持脚Lの脚部とを兼ねているため、本テーブルは従来のテーブルの脚部の分、部品点数が少なくなるからである。
【0044】
第2に、支持部300がポール200に対して回動自在に軸支されている場合又はポール200に対して着脱自在である場合、ポール200を開位置から閉位置に位置させたときに、支持部300同士が衝突したり、支持部300がポール200に当接したりする可能性を低減することができる。支持部300は折畳位置に位置している又はポール200から取り外されているからである。
【0045】
第3に、支持部300に位置決め凹部が設けられている場合、天板Tが支持部300上で不用意に可動することを抑制することができる。支持部300の位置決め凹部に、天板Tの少なくとも一つのプレートの少なくとも一つの壁が挿入されて位置決めされているからである。
【0046】
第4に、本テーブルは、天板Tの内側に炭や薪などを置き、これに火をつけて囲炉裏のように使用することができる。また、支持脚Lが第2吊り下げ部材を備えている場合、第2吊り下げ部材に調理具を吊り下げて調理を行うことができる。又は、第2吊り下げ部材に照明部を吊り下げることも可能である。又は、支持脚Lが保持部を有している場合、保持部にカメラ(アクションカメラ)等の電子機器を保持させ、周囲の環境を撮影させることも可能である。
【0047】
なお、上記したテーブルは、上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載範囲において任意に設計変更することが可能である。以下、詳しく述べる。
【0048】
本発明のポールは、開位置で天板の内側角部に係合された構成とすることが可能である。又は、本発明の天板の内側の縁部に少なくとも3以上の開口が設けられている場合、本発明のポールが、開位置で天板の凹部に係合された構成とすることが可能である。これらのような態様のテーブルによる場合、ポールが天板の内側角部又は凹部に係合されているので、ポールが開位置に位置した状態が安定する。
【0049】
本発明の第2吊り下げ部及び/保持部は省略可能である。
【0050】
なお、上記実施例及び設計変形例におけるテーブルの各構成要素を構成する素材、形状、寸法、数及び配置等はその一例を説明したものであって、同様の機能を実現し得る限り任意に設計変更することが可能である。上記した実施例及び設計変更例は、互いに矛盾しない限り、相互に組み合わせることが可能である。
【符号の説明】
【0051】
L:支持脚
100:回動軸部
110:本体部
120:軸支部
200:ポール
300:支持部
310:第1側板
311:位置決め凹部
312:位置決め凹部
320:第2側板
321:位置決め凹部
330:底板
340:フック
341:位置決め凹部
342:位置決め凹部
350:第1吊り下げ部
360:フック
361:位置決め凹部
362:位置決め凹部
T:天板
T1:内側角部
410:プレート
411:プレート本体
412a:壁
412b:壁
413a:壁
413c:壁
413b:壁
414:係合孔
415:係合突部
図1
図2A
図2B
図3
図4
図5