(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6479053
(24)【登録日】2019年2月15日
(45)【発行日】2019年3月6日
(54)【発明の名称】電気機械を備えたターボチャージャ
(51)【国際特許分類】
F02B 37/10 20060101AFI20190225BHJP
【FI】
F02B37/10 Z
【請求項の数】6
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2016-570964(P2016-570964)
(86)(22)【出願日】2015年5月27日
(65)【公表番号】特表2017-516946(P2017-516946A)
(43)【公表日】2017年6月22日
(86)【国際出願番号】EP2015061680
(87)【国際公開番号】WO2015185407
(87)【国際公開日】20151210
【審査請求日】2017年1月31日
(31)【優先権主張番号】102014210451.3
(32)【優先日】2014年6月3日
(33)【優先権主張国】DE
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】390023711
【氏名又は名称】ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング
【氏名又は名称原語表記】ROBERT BOSCH GMBH
(74)【代理人】
【識別番号】100114890
【弁理士】
【氏名又は名称】アインゼル・フェリックス=ラインハルト
(74)【代理人】
【識別番号】100116403
【弁理士】
【氏名又は名称】前川 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100135633
【弁理士】
【氏名又は名称】二宮 浩康
(74)【代理人】
【識別番号】100162880
【弁理士】
【氏名又は名称】上島 類
(72)【発明者】
【氏名】ミヒャエル ボイアーレ
(72)【発明者】
【氏名】ミヒャエル ナウ
(72)【発明者】
【氏名】インゴ イメンデルファー
【審査官】
齊藤 彬
(56)【参考文献】
【文献】
米国特許出願公開第2009/0174267(US,A1)
【文献】
特開2002−349277(JP,A)
【文献】
特開2007−192110(JP,A)
【文献】
特開2013−185547(JP,A)
【文献】
特開2011−058401(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F02B 37/10
F02B 39/10
F02B 39/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ターボチャージャ(1)であって、回転可能に支持されたシャフト(5)上に配置されたコンプレッサホイール(4)を有するコンプレッサ(2)を備え、軸方向のコンプレッサ入口(10)の管部分(9)内に電気機械(11)が配置されており、該電気機械(11)は前記シャフト(5)上に配置されたロータ(7)と、前記管部分(9)に配置されたステータ(8)とを有している、ターボチャージャにおいて、
前記ステータ(8)は、全周にわたって分配されて配置された、軸方向に延びる、内方に向かって突出した複数のウェブ(16)を備え、該ウェブ(16)は、軸方向に延びる流れ通路(17)を形成するように互いに離間して配置されており、
前記ステータ(8)は、前記ウェブ(16)の領域において、少なくとも1つの巻線を備えており、該巻線はそれぞれの流れ通路(17)を部分的にしか占有せず、
前記ウェブ(16)は、軸方向の延在方向で形成された水滴状の輪郭を有している、
ことを特徴とする、ターボチャージャ。
【請求項2】
前記ウェブ(16)は、全周にわたって均等に分配されて配置されている、請求項1記載のターボチャージャ。
【請求項3】
前記ステータ(8)の少なくとも前記ウェブ(16)は、強磁性の材料から製造されている、請求項1または2記載のターボチャージャ。
【請求項4】
前記ターボチャージャ(1)は、排ガスターボチャージャとして構成されており、かつ回転可能に支持されたタービンホイール(15)を備えたタービン(3)を有し、前記タービンホイール(15)は、前記コンプレッサホイール(4)に前記シャフト(5)により作用接続されている、請求項1から3までのいずれか1項記載のターボチャージャ。
【請求項5】
前記コンプレッサホイール(4)および前記タービンホイール(15)は、フリーホイールカップリング(13)により互いに作用接続されており、該フリーホイールカップリング(13)は、前記コンプレッサホイール(4)が前記タービンホイール(15)を上回って回転することを可能にする、請求項4記載のターボチャージャ。
【請求項6】
前記ターボチャージャ(1)は、自動車用のターボチャージャ(1)である、請求項1から5までのいずれか1項記載のターボチャージャ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
機械は、特に自動車のターボチャージャであって、回転可能に支持されたシャフト上に配置されたコンプレッサホイールを有するコンプレッサを備え、軸方向のコンプレッサ入口の管部分内に電気機械が配置されており、該電気機械は、シャフト上に配置されたロータと、管部分に配置されたステータとを有している、ターボチャージャに関する。
【0002】
先行技術
冒頭で述べた形式のターボチャージャは、先行技術から公知である。したがって、たとえば欧州特許出願公開第1995426号明細書は、ターボチャージャ内に統合されている電気モータを開示している。この場合、電気モータは、ロータとステータとの間に媒体通過開口を形成し、圧縮すべき媒体がロータとステータとの間の媒体ギャップを通ってガイドされるようにコンプレッサ入口に配置されている、いわゆる媒体ギャップ型モータ(Medienspaltmotor)を形成する。これによりターボチャージャの特にコンパクトな構造形が可能である。これによって特に、排ガスターボチャージャにおいて、電気モータを統合するためのターボチャージャの全体コンセプトは、電気モータがコンプレッサとタービンとの間に配置されている解決手段に比べて、単に些細に変更されるだけでよい。
【0003】
上述の解決手段の欠点は、ロータとステータとの間の大きな空気ギャップに基づいて、電気機械の所要のトルク特性を得ることができるように、極めて強い永久磁石がロータに設けられなければならな
いことにある。これは、公知の解決手段では、高い所要電流、ひいては電気機械の低い効率をもたらす。
【0004】
発明の開示
請求項1に記載の特徴を備えた本発明に係るターボチャージャは、ロータとステータとの間の有効な空気ギャップが減じられるという利点を有している。このとき、必要となるステータ起磁力(Statordurchflutung)を減少させるか、もしくは弱めて構成してもよく、電気機械の効率が大幅に高められる。内方に向いた、もしくは内方に突出するウェブによって、磁束は最適化される。このとき、ウェブ間で、圧縮すべき媒体は、引き続き僅かな流れ損失のみを伴ってガイドされる。同時にステータは、運転中に媒体により周囲を取り囲むように流過されるウェブによって、極めて良好に冷却もされる。さらに本発明では、ステータが、全周にわたって分配されて配置された、少なくともほぼ軸方向に延びる、内方に突出する複数のウェブを有している。これらのウェブは、少なくともほぼ軸方向に延びる流れ通路を形成するように、互いに対して離間して配置されている。したがってウェブの間には複数の流れ通路が生じ、これらの流れ通路は、圧縮すべき媒体をガイドしかつ導くために用いられる。流れ通路は、この場合特に、ロータの方向で縁部を開放されて形成されている。ウェブの個数および構成は、流れを最適化する設計および磁束を最適化する設計に基づいて生じる。この場合特に、ロータに対して、少なくともウェブの半径方向の延在長さに相当する比較的に大きな間隔を半径方向で有する複数のウェブが設けられているか、またはロータの近傍まで接近してガイドされている少数のウェブが設けられている。
【0005】
本発明の有利な態様では、ウェブは管部分の全周にわたって均等に分配されて配置されている。これにより、磁束は運転中にさらに最適化される。
【0006】
さらに、ウェブが強磁性の材料から製造されていると有利である。たとえばウェブは、電磁鋼板(Dynamoblech)から製造されていてもよい。ステータ磁界は、これにより空気よりも約3000倍も良好に導かれる。これにより、ロータに対応して配置された永久磁石は、電気モータもしくは電気機械の同一のままの出力で、公知の解決手段に比べて小型にまたは低い強度で構成されていてもよい。
【0007】
本発明の有利な態様では、ステータは、ウェブの領域で巻線なしに形成されている。これにより、ウェブの間に形成された空間は、完全に媒体が貫流するために自由に使えるようになっている。ステータはこれにより最適化されて冷却され、媒体流は、僅かにしか影響を受けない。
【0008】
さらに、ステータが、ウェブの領域において少なくとも1つの巻線を備えていると有利である。この巻線は、それぞれの流れ通路を単に部分的に占有する。ステータに、ウェブの領域においても巻線が対応して配置されている場合、この巻線は隣接するウェブの間のそれぞれの流れ通路を部分的にしか占有しないので、圧縮すべき媒体のためには常に十分な貫流横断面が開放されるもしくは提供される。この場合、ウェブの間に位置する巻線は、媒体流によっても冷却され、これにより電気機械もしくはターボチャージャの効率がさらに改善される。
【0009】
好適には、ウェブは流れを最適化する、特に水滴状の輪郭を有している。特に水滴状の輪郭は、軸方向の延在方向で形成されているので、ウェブは媒体流を可能な限り僅かにしか妨害しない。
【0010】
本発明の有利な態様では、ターボチャージャは、排ガスターボチャージャとして形成されていて、このためには、回転可能に支持されたタービンホイールを備えたタービンを有し、タービンホイールは、コンプレッサホイールにシャフトにより作用接続されている。排ガスターボチャージャは、基本的に公知である。ここで説明されたターボチャージャの有利な構成により、電気モータの統合は、排ガスターボチャージャにおいて大きな変更が実施される必要なしに行われ、この場合に、排ガスターボチャージャ、特に電気機械の高い効率が、本発明による構成によって保証されている。この場合、タービンおよびコンプレッサホイールは、第1の実施の形態によれば互いに相対回動不能に結合されているので、電気機械の運転によりタービンも駆動される。相応してタービンは、電気機械をもたとえばジェネレータのように駆動することができ、これにより電気的なエネルギを生ぜしめることができる。
【0011】
本発明の特に有利な態様では、コンプレッサホイールと、タービンホイールとは、フリーホイールカップリングによって互いに結合されている。フリーホイールカップリングは、コンプレッサホイールがタービンホイールを上回って回転することを可能にする。この場合、タービンホイールとコンプレッサホイールとは、1つの回転方向で互いに対して相対回動不能に結合されていない。特にフリーホイールカップリングにより、コンプレッサホイールが、タービンホイールとは関係なしに、電気機械により駆動可能である。これにより電気的な駆動時に電気機械に作用する負荷が減少する。特に惰性負荷は、フリーホイールカップリングにより約3分の2減少する。通常は極めて軽量のコンプレッサホイールだけが加速されればよく、重いもしくは惰性のタービンホイールを加速する必要がないからである。これにより、排ガスターボチャージャの、公知の解決手段に比べて改善された動的な反応特性が達成される。
【0012】
以下に本発明を図面につき詳しく説明する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図2】排ガスターボチャージャの第1の実施の形態の横断面図である。
【
図3】排ガスターボチャージャの第2の実施の形態の横断面図である。
【0014】
図1は、簡略化した縦断面図で排ガスターボチャージャ1を示している。排ガスターボチャージャ1は、コンプレッサ2と、タービン3とを有している。コンプレッサ2とタービン3とは互いに作用接続されている。コンプレッサ2は、コンプレッサホイール4を有している。このコンプレッサホイール4は、相対回動不能にシャフト5上に配置されている。シャフト5は、排ガスターボチャージャ1の複数部分から成るハウジング6内に回転可能に支持されている。シャフト5の、コンプレッサホイール4に面した自由なシャフト端部には、ロータ7が配置されている。ロータ7は、1つまたは複数の永久磁石(ここでは個別に図示せず)を支持している。ロータ7に対応して、ステータ8が配置されている。ステータ8は、コンプレッサ入口10を形成する管部分9に配置されている。ロータ7およびステータ8は共に、管部分9もしくは弁入口10内に配置されている電気機械11を形成し、特にシャフト5を駆動するために、ひいてはコンプレッサホイール4を駆動するために用いられる。このとき電気機械11は、媒体ギャップ型モータを形成している。媒体ギャップ型モータは、ロータ7とステータ8との間に、圧縮すべき媒体のための環状の貫流ギャップが存在することで優れている。ステータ8の内径は、したがってロータ7の外径よりも大きく形成されている。それゆえコンプレッサ入口10を通って矢印12の方向に流入する圧縮すべき媒体は、電気機械11を通ってコンプレッサホイール4へと流れる。
【0015】
シャフト5は、コンプレッサホイール4の、ロータ7とは反対に位置する側で、単に略示されたフリーホイールカップリング13により、タービンシャフト14に連結されている。タービンシャフト14は、タービン3のタービンホイール15を支持している。フリーホイールカップリング13は、電気機械11によるコンプレッサホイール4の駆動をタービンホイール15とは関係なしに可能にするように構成されている。したがって、フリーホイールカップリング13により、コンプレッサホイール4を、タービンホイール15を上回って、もしくはタービンホイール15よりも高い回転数で運転することが可能である。コンプレッサホイール4が停止しているか、または電気機械により駆動されている限り、コンプレッサホイール4の動きはタービンホイール15の動きから切り離されている。これによって、タービンホイール15の慣性モーメントは、同様に遮断されており、かつこれにより電気機械11の極めて高い角加速度を達成することができる。
【0016】
電気機械11は、ステータ8に、該ステータ8の全周にわたって均一に分配されて配置された複数のウェブ16を有している。これらのウェブ16は、シャフト5の軸方向の延在方向に関する軸方向に、ステータ内面にもしくは半径方向内方に突出して延びている。したがって隣り合ったウェブ16の間には、流れ通路17を成すフリースペースが形成される。流れ通路17も、ウェブの軸方向の延在方向に対応して軸方向に延びている。
【0017】
これに関して
図2は、排ガスターボチャージャ1の電気機械11の第1の実施の形態をロータ7およびステータ8の横断面図で、記入された磁界特性線と共に示している。この実施の形態では、複数のウェブ16が設けられている。これらのウェブ16のうち、見やすさの理由から単に幾つかのウェブ16にのみ符号が備えられている。隣り合うそれぞれ2つのウェブ16の間には、上述のそれぞれ1つの流れ通路17が形成されている。ウェブ16は、ロータ7に対して半径方向で離間して終端している。これによりロータ7とステータ8との間にギャップSが生じる。このギャップSは、ロータ7に向かって縁部を開放する流れ通路17に対してさらに、圧縮すべき媒体により貫流可能である。
【0018】
図3は、電気機械11の第2の実施の形態を、同様に横断面図で示している。この第2の実施の形態は、上述の第1の実施の形態とは、以下のことにより異なっている。すなわち、ウェブ16の個数が極めて少なく選択されている。この場合、残っているウェブ16は、ロータ7に対して、極めて小さい僅かな半径方向の間隔もしくはギャップを有している。したがってウェブ16は、ロータ7に向かう方向で、半径方向でさらに内方に向かって管部分9内に突出している。両方の実施の形態は、圧縮すべき媒体用、特に外気用のフリーの貫流横断面積が同一であるという共通点を有している。
【0019】
ここで紹介された排ガスターボチャージャ1は、同一のままの出力において、公知の解決手段に比べて、電気機械11を運転するためにより少ない電力消費が必要である、という利点を有している。特に、たとえば電磁鋼板(Dynamoblech)のような強磁性の材料から成るウェブ16またはステータティースの統合により、ステータ磁界は従来に比べて極めて良好に伝導される。ウェブ16の間で、場合によっては排ガス戻し案内に基づく排ガス成分を有する、コンプレッサ2の吸込み空気が流れ、これによりステータ8は、特に極めて良好に冷却される。流れ損失を減じ、場合によってはコンプレッサのサージ挙動を改善するために、ウェブは好適には空力学的に成形され、特に水滴状の輪郭を備えられる。好適には、ウェブ16は、その鉄心横断面に関連しても最適化される(空気横断面に対する鉄心横断面の比)。ウェブ16により、ロータ7とステータ8との間の有効な空気ギャップが減少し、これによりロータ7の1つまたは複数の永久磁石および所要のステータ起磁力が小さくなるかもしくは減少する。したがって、電気機械11の効率が向上する。フリーホイールカップリング13は、電気機械11の負荷を軽減する。フリーホイールカップリング13は、比較的軽量のコンプレッサホイール4を駆動するだけでよく、重い、ひいては慣性質量を有するタービンホイール15を駆動する必要がないからである。これにより、対応する排ガスターボチャージャを備えた自動車の特に制限された電気的な搭載電源エネルギで、電気的に駆動可能な排ガスターボチャージャ1の大幅に改善された動的な応答特性が達成される。
【0020】
公知の解決手段と比べて同一の磁石装備/出力において、提案された解決手段により、磁束は、空気ギャップ中で約30%〜約300%だけ幾何学形状に応じて増大する。したがって、同一の出力の電気機械11では、同一の因数だけ少ない起磁力が必要とされる。つまり必要となる巻線数、ロータ長さおよび/または電力の強さは、電磁的な設計に応じて減少する。したがって、効率も機械効率(モータ容積に対する出力)も向上する。
【0021】
特に横断面で見たウェブ16の形状は、今日、コーティングされた電磁鋼板により三次元に形成されてもよく、特にこれにより空力学的に最適化されている、もしくは圧縮すべき空気中でわずかな流れ損失しか生ぜしめない。空力学的に成形されたウェブ16により、コンプレッサ2のいわゆるニューマチック的なサージング限界線が、比較的大きな圧力がかかっている付近で小さな空気流の方向にずらされる。これによりコンプレッサ2はより効率的になり、大きな空間を要する幾何学的な変更なしにより高い動作点が可能となる。圧縮すべき媒体もしくは空気は、電気機械11のギャップを通って流れ、かつこの場合にロータもステータも冷却する。半径方向内方に突出するもしくは進入するウェブ16もしくはステータティースは、さらにステータ8のための冷却ボディとして作用するので、ステータ8の損失熱を、圧縮すべき空気においてさらに良好に導出することができる。
【0022】
さらにステータ巻線が、ウェブ16の領域において設けられていることも考えられるが、このステータ巻線は、貫流通路17を部分的にしか占有しないので、可能な限り大きな貫流横断面を備えた電気機械11の貫流も引き続き保証されている。1つまたは複数の巻線をウェブ16の領域において設けることによって、巻線も冷却され、電気機械11の挙動はさらに最適化される。さらに磁気拡散が減少する。電気的かつ永続的に励磁された起磁力が空間的に互いに密に位置しており、この場合、起磁力のわずかな割合がロータ7およびステータ8に結び付いていないからである。
【0023】
したがって、全体的に排ガスターボチャージャ1は、付加的に電気的に駆動可能な追加コンプレッサを有する排ガスターボチャージャに匹敵する。上述の構成により、コンプレッサ段の、匹敵するダイナミクスが達成される。このとき、コンプレッサ2への電気機械11の統合により、排ガスターボチャージャ1の存在する構成部分を、特に支持部、ハウジング、パイプおよび冷却に関して、共用することができる。電気機械11のために必要となるエレクトロニクスを、フレキシブルに、もしくは簡単な形式で排ガスターボチャージャ1のハウジング6に取り付けることができ、特にフランジ結合するか、または大きすぎる個別の構成部材が生じないように排ガスターボチャージャ1のハウジング6の近傍に配置してもよい。
【0024】
排ガスターボチャージャ1は、駆動装置として内燃機関を有する自動車における使用に特に適している。