特許第6479428号(P6479428)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6479428
(24)【登録日】2019年2月15日
(45)【発行日】2019年3月6日
(54)【発明の名称】電子機器
(51)【国際特許分類】
   H05K 7/00 20060101AFI20190225BHJP
   H04M 1/02 20060101ALI20190225BHJP
【FI】
   H05K7/00 L
   H04M1/02 C
【請求項の数】5
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2014-230791(P2014-230791)
(22)【出願日】2014年11月13日
(65)【公開番号】特開2016-96216(P2016-96216A)
(43)【公開日】2016年5月26日
【審査請求日】2017年9月26日
(73)【特許権者】
【識別番号】502356528
【氏名又は名称】株式会社ジャパンディスプレイ
(74)【代理人】
【識別番号】100089118
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 宏明
(74)【代理人】
【識別番号】100118762
【弁理士】
【氏名又は名称】高村 順
(72)【発明者】
【氏名】竹本 公嘉
【審査官】 梅本 章子
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2007/100023(WO,A1)
【文献】 特開2005−008068(JP,A)
【文献】 国際公開第2010/055605(WO,A1)
【文献】 特開2005−217021(JP,A)
【文献】 特開2011−013605(JP,A)
【文献】 特開2010−135740(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05K 5/00 − 5/06
H05K 7/00
H04M 1/02
G09F 9/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子部品と、
前記電子部品を収容する収容空間を有し、前記収容空間を囲む外側部材の一部に、前記収容空間に通じる開口部が設けられた筐体と、
前記開口部を覆って前記開口部の外周全体を取り囲む位置で前記外側部材と密着するとともに、前記開口部と対向する位置にスリットが設けられたカバー部材と、
一端部が前記電子部品と電気的に接続され、他端部が前記スリットを介して前記収容空間の外部に引き出されたフレキシブルプリント回路基板と、
有し、
前記外側部材の前記カバー部材と接する第一面とは反対側の第二面には、前記開口部のエッジの一部を覆うエッジカバーが設けられ、前記エッジカバーの前記外側部材と接する面とは反対側の面には、前記収容空間の内部に位置する前記フレキシブルプリント回路基板の一部が固定される
電子機器。
【請求項2】
前記カバー部材は、可撓性を有する部材で形成されている
請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
前記スリットは、H字状に形成される
請求項1または2に記載の電子機器。
【請求項4】
前記カバー部材は、前記外側部材の開口部と対向する位置に開口部を有する第一の接着層と、前記第一の接着層の前記外側部材と接する側とは反対側の面に接着されて前記第一の接着層の開口部を塞ぐ保護フィルムと、を有し、
前記スリットは、前記第一の接着層の開口部と対向する位置に配置された前記保護フィルムに設けられている
請求項1ないしのいずれか1項に記載の電子機器。
【請求項5】
前記エッジカバーの前記外側部材と接する面とは反対側の面には、前記収容空間の内部に位置する前記フレキシブルプリント回路基板の一部を接着して、前記フレキシブルプリント回路基板の一部を前記エッジカバー上に固定する第二の接着層が設けられている
請求項1ないし4のいずれか1項に記載の電子機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
液晶ディスプレイなどの電子機器では、筐体の内部に収容された電子部品が、筐体の外部に設けられた他の電子部品とフレキシブルプリント回路基板(以下、「FPC」と略記する)を介して電気的に接続されることがある。この場合、筐体の内部の電子部品に電気的に接続されたFPCの一端が、筐体の外側部材に設けられた開口部から引き出され、筐体の外部に設けられた他の電子部品と電気的に接続される(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−60323号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述の構成では、筐体の内部の防塵性を高めるために、筐体の開口部からFPCの一端を引き出した状態で開口部をカバー部材で覆うことが考えられる。カバー部材は、筐体の外側部材にFPCを沿わせた状態でFPCの上から筐体の外側部材に接着される。これにより、FPCを他の電子部品に接続する場合には、FPCの端部を筐体から離間する方向に持ち上げ、カバー部材で固定された部分を中心として大きく回転させる必要がある。しかし、このような操作を行うと、カバー部材に剥がれが生じ、筐体の内部の防塵性が損なわれるおそれがある。
【0005】
本発明の目的は、筐体内部の防塵性が損なわれにくい電子機器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様は、電子部品と、前記電子部品を収容する収容空間を有し、前記収容空間を囲む外側部材の一部に、前記収容空間に通じる開口部が設けられた筐体と、前記開口部を覆って前記開口部の外周全体を取り囲む位置で前記外側部材と密着するとともに、前記開口部と対向する位置にスリットが設けられたカバー部材と、一端部が前記電子部品と電気的に接続され、他端部が前記スリットを介して前記収容空間の外部に引き出されたフレキシブルプリント回路基板と、を有する電子機器である。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1図1は、本実施形態に係る電子機器の概略構成図である。
図2図2は、開口部付近の構成を筐体の外部側から見た図である。
図3図3は、開口部付近の構成を筐体の内部側から見た図である。
図4図4は、カバー部材を外側部材と接する側とは反対側から見た図である。
図5図5は、カバー部材を外側部材と接する側から見た図である。
図6図6は、FPCを外側部材に沿って引っ張ったときのFPCおよびカバー部材の動きを説明する図である。
図7図7は、比較例として、開口部からFPCの一端を引き出した状態でFPCの上から開口部をカバー部材で覆う例を示す図である。
図8図8は、本実施形態に係る電子機器を備えた装置の一例を示す図である。
図9図9は、本実施形態に係る電子機器を備えた装置の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。なお、開示はあくまで一例にすぎず、当業者において、発明の主旨を保っての適宜変更について容易に想到し得るものについては、当然に本発明の範囲に含有されるものである。また、図面は説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には、同一の符号を付して、詳細な説明を適宜省略することがある。
【0009】
図1は、本実施形態に係る電子機器100の概略構成図である。本実施形態の電子機器100は、電子部品11と、筐体15と、FPC20と、FPC30と、を有する。
【0010】
電子部品11は、例えば、液晶パネルとバックライトとを有する表示ユニットである。電子部品11の液晶パネルには、FPC20が電気的に接続されている。電子部品11のバックライトには、FPC30が電気的に接続されている。電子部品11は、筐体15に収容される。筐体15は、電子部品11を収容する収容空間16を有する。筐体15は、例えば、収容ケース12とカバープレート14によって構成される。電子部品11はカバープレート14の中央部14aに光学的に接着され、遮光部14bが設けられたカバープレート14の縁部は収容ケース12と接合される。収容ケースとカバープレート14によって囲まれた空間が収容空間16となる。
【0011】
収容空間16を囲む筐体15の外側部材の一部には、収容空間16に通じる複数の開口部が設けられている。複数の開口部は、FPC20とFPC30にそれぞれ対応して設けられる。FPC30は、例えば、図3に示す開口部13を介して収容空間16の外部に引き出されている。図示は省略するが、FPC20は、開口部13とは異なる開口部を介して収容空間16の外部に引き出されている。
【0012】
図2は、開口部13付近の構成を筐体15の外部側(収容空間16の外側)から見た図である。図3は、開口部13付近の構成を筐体15の内部側(収容空間16側)から見た図である。以下の説明では、筐体15の外側部材15aの外側(外部側)の表面を外面といい、筐体15の外側部材15aの内側(収容空間16側)の表面を内面という。
【0013】
本実施形態の電子機器100は、開口部13を覆って開口部13の外周全体を取り囲む位置で筐体15の外側部材15aと密着するカバー部材40を有する。カバー部材40は、例えば、外側部材15aの外面に密着する。カバー部材40には、開口部13と対向する位置にスリット45が設けられている。FPC30は、一端部31が電子部品11と電気的に接続され、他端部32がスリット45を介して収容空間16の外部に引き出される。開口部13はカバー部材40で塞がれ、筐体15の外部から収容空間16に塵埃が入ることが抑制されている。
【0014】
カバー部材40は、例えば、可撓性を有する部材で形成されている。これにより、スリット45から引き出されたFPC30が外側部材15aの外面に沿って引っ張られたり、外面に対して斜めに屈曲する方向に引っ張られたりしたときに、FPC30がカバー部材40から受ける力を低減することができる。
【0015】
図3に示すように、筐体15の外側部材15aのカバー部材40と接する第一面とは反対側の第二面(本実施形態では、例えば、外側部材15aの内面)には、開口部13のエッジの少なくとも一部を覆うエッジカバー50が設けられている。FPC30は、エッジカバー50の表面に沿って外部に引き出される。これにより、FPC30が開口部13のエッジで擦れることが抑制される。
【0016】
エッジカバー50の外側部材15aと接する面とは反対側の面には、例えば、収容空間16の内部に位置するFPC30の一部を接着して、FPC30の一部をエッジカバー50上に固定する接着層(第二の接着層)50aが設けられている。エッジカバー50は、例えば、電子部品11の近傍から開口部13まで帯状に設けられ、開口部13の近傍に設けられた部分が開口部13のエッジを覆っている。FPC30は、エッジカバー50に沿って筐体15の外側部材15a上を引き回され、開口部13の近傍33で折り曲げられてスリット45を通過する。これにより、FPC30が筐体15の内部の構造物と干渉することが抑制される。
【0017】
図4および図5は、カバー部材40の構成の一例を示す図である。図4は、カバー部材40を外側部材15aと接する側とは反対側から見た図である。図5は、カバー部材40を外側部材15aと接する側から見た図である。
【0018】
カバー部材40は、例えば、接着層(第一の接着層)41と、保護フィルム42と、を有する。接着層41は、外側部材15aの開口部13と対向する位置に開口部43を有する。保護フィルム42は、接着層41の外側部材15aと接する側とは反対側の面に接着されて接着層41の開口部43を塞ぐ。接着層41は、開口部43の周囲に露出した接着面44によって外側部材15aに接着される。接着層41としては、例えば、両面接着フィルムが用いられるが、これに限られない。接着層41は、糊のみの層で形成されてもよい。保護フィルム42としては、例えば、PETフィルムが用いられるが、これに限られない。保護フィルム42は、糊の付着していないフィルムであればどのようなフィルムでもよい。
【0019】
スリット45は、接着層41の開口部43と対向する位置に配置された保護フィルム42に設けられている。スリット45は、例えば、直線部46と、第一の交差部47と、第二の交差部48と、を有する。直線部46は、例えば、開口部13の長手方向と平行な方向に延びる。第一の交差部47と第二の交差部48は、直線部46の一端部と他端部とそれぞれ交差する。これにより、スリット45はH字状に形成されている。第一の交差部47と第二の交差部48は、直線状に設けられてもよいが、屈曲していてもよい。
【0020】
図2に示すように、スリット45の幅Wsは、例えば、スリット45を通過するFPC30の厚みWp以下に設定される。防塵性を高める上では、スリット45の幅Wsはなるべく狭いほうがよい。スリット45は、開口部13の外側にはみ出さないように、開口部13の中央部に設けられる。図3に示すように、直線部46の長さWs1は、直線部46を通過する部分のFPC30の幅Wf1よりも長く、開口部13の長手方向の長さWp1よりも短い。開口部13の短手方向と平行な方向における第一の交差部47と第二の交差部48の長さWs2は、開口部13の短手方向の長さWp2よりも短い。
【0021】
スリット45がH字状に形成されることにより、カバー部材40には、FPC30の動きに追従して柔軟に変形可能な二つの領域(領域40a、領域40b)が形成される。これにより、スリット45から引き出されたFPC30が外側部材15aの外面に沿って引っ張られたり、外面に対して斜めに屈曲する方向に引っ張られたりしたときに、カバー部材40に大きな力が加わることが抑制され、カバー部材40が筐体15から剥がれにくくなる。
【0022】
二つの領域(領域40a、領域40b)は、接着層41の開口部43が設けられた部分に形成される。そのため、二つの領域が形成される部分のカバー部材40の厚みは保護フィルム42の厚みのみとなる。よって、二つの領域の柔軟性がさらに高くなり、FPC30を引っ張ったときのカバー部材40の剥がれがより抑制される。また、接着層41の開口部43を通ってFPC30が引き出されるため、FPC30が接着層41の接着面44に意図せず接着することも抑制される。
【0023】
図6は、FPC30を外側部材15aに沿って引っ張ったときのFPC30およびカバー部材40の動きを説明する図である。図7は、比較例として、開口部13からFPC30の一端を引き出した状態でFPC30の上から開口部13をカバー部材40で覆う例を示している。図6では、便宜上、エッジカバーなどの図示を省略している。
【0024】
図7の例では、カバー部材40は、FPC30を外側部材15aに沿わせた状態でFPC30の上から外側部材15aに接着される。これにより、FPC30を他の電子部品に電気的に接続する場合には、FPC30の端部を外側部材15aから離間する方向に持ち上げ、カバー部材40で固定された部分49を中心として大きく回転させる必要がある。しかし、このような操作を行うと、FPC30を固定する部分のカバー部材40に剥離方向(外側部材15aの外面と直交する方向)の力が働き、カバー部材40に剥がれが生じるおそれがある。これにより、筐体15の内部の防塵性が損なわれないように、FPC30の取り扱いは慎重に行う必要がある。
【0025】
一方、図6に示した本実施形態の構成では、FPC30は、カバー部材40に設けられたスリット45を介して外部に引き出される。これにより、FPC30を外側部材15aに沿って引っ張ってもカバー部材40には剥離方向の力が働きにくい。よって、カバー部材40に剥がれが生じにくく、筐体15の内部の防塵性は損なわれにくい。本実施形態の場合、スリット45がH字状に形成されるため、FPC30が左右に動いても滑り方向(外側部材15aの外面と平行な方向)の力も働きにくい。よって、さらにカバー部材40の剥がれが生じにくい。これにより、FPC30の取り扱いは容易になる。例えば、電子部品11は、FPC30が図6に示した左側外側部材15の表面に固定された状態で出荷され、使用される場合にFPC30が図6に示した右側外側部材15aの表面に接した状態で、他の電子機器に接続されることも可能になる。
【0026】
本実施形態のFPC30は、図6に示したように、エッジカバー50に沿って筐体15の外側部材15a上を引き回され、開口部13の近傍33で折り曲げられてスリット45を通過する。これにより、カバー部材40に対して、本実施形態のFPC30がスリット45に差し込まれる角度は、カバー部材40の面に対する法線に近くなる。その結果、図6に示すように、筐体15の外部のFPC30が左右に動いても、筐体15の内部のFPC30の動きが抑制される。また、筐体15の内部のFPC30の動きが伝達されたとしても、開口部13の近傍33で折り曲げられたFPC30の撓みが振動を抑制し、エッジカバー50に固定されたFPC30への応力が低減される。
【0027】
図示は省略したが、図1に示したFPC20に対応する開口部にも、開口部13に設けられたカバー部材40およびエッジカバー50と同様のカバー部材およびエッジカバーが設けられている。
【0028】
以上説明したように、本実施形態の電子機器100によれば、FPC30およびFPC20を大きく動かしても筐体15の内部の防塵性が損なわれにくい。よって、FPC30およびFPC20の取り扱いが容易になり、電子部品11と他の電子部品との接続作業も容易になる。
【0029】
以上、本発明の好適な実施の形態を説明したが、本発明はこのような実施の形態に限定されるものではない。実施の形態で開示された内容はあくまで一例にすぎず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。本発明の趣旨を逸脱しない範囲で行われた適宜の変更についても、当然に本発明の技術的範囲に属する。
【0030】
例えば、上記の実施形態では、カバー部材40は外側部材15aの外面に設けられ、エッジカバー50は外側部材15aの内面に設けられた。しかし、カバー部材40は外側部材15aの内面に設けられ、エッジカバー50は外側部材15aの外面に設けられてもよい。スリット45はH字状に形成されたが、スリット45の形状はこれに限定されない。例えば、スリット45の形状としては、直線状やT字状など種々の形状が可能である。エッジカバー50は、開口部13のエッジが滑らかであれば、必ずしも必要とはされない。カバー部材40の構成も、開口部43を有する接着層41の片面に保護フィルム42が貼付される構成には限定されず、片面接着フィルムの接着層の一部に保護フィルムが設けられ、保護フィルムが設けられた部分にスリットが形成される構成でもよい。
【0031】
(適用例)
次に、図8及び図9を参照して、本実施形態で説明した電子部品11の適用例について説明する。図8及び図9は、本実施形態に係る電子機器100を備えた装置の一例を示す図である。本実施形態に係る電子部品11は、図8に示すカーナビゲーションシステム、テレビジョン装置、デジタルカメラ、ノート型パーソナルコンピュータ、図9に示す携帯電話等の携帯端末装置あるいはビデオカメラなどのあらゆる分野の電子機器に適用することが可能である。言い換えると、本実施形態に係る電子部品11は、外部から入力された映像信号あるいは内部で生成した映像信号を、画像あるいは映像として表示するあらゆる分野の電子機器に適用することが可能である。電子部品11は、映像信号を供給しかつ表示装置としての電子部品11の動作を制御する制御装置に、上述したFPC20を介して接続されている。
【0032】
図8に示す電子機器は、本実施形態に係る電子部品11が適用されるカーナビゲーション装置である。電子部品11は、自動車の車内のダッシュボード300に設置される。具体的にはダッシュボード300の運転席311と助手席312の間に設置される。カーナビゲーション装置の電子部品11は、ナビゲーション表示、音楽操作画面の表示、または映画再生表示等に利用される。
【0033】
図9に示す電子機器は、本実施形態に係る電子部品11を備え、携帯型コンピュータ、多機能な携帯電話、音声通話可能な携帯コンピュータまたは通信可能な携帯コンピュータとして動作し、いわゆるスマートフォン、タブレット端末と呼ばれることもある、情報携帯端末である。この情報携帯端末は、例えば筐体562の表面に表示部561を有している。この表示部561は、表示機能と外部近接物体を検出可能なタッチ検出(いわゆるタッチパネル)機能とを備えている本実施形態の電子部品11である。
【符号の説明】
【0034】
11 電子部品
13 開口部
15 筐体
15a 外側部材
16 収容空間
20 FPC(フレキシブルプリント回路基板)
30 FPC(フレキシブルプリント回路基板)
40 カバー部材
41 接着層(第一の接着層)
42 保護フィルム
43 開口部
45 スリット
50 エッジカバー
50a 接着層(第二の接着層)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9