【実施例】
【0146】
実施例1:(3R)−および(3S)−3−シクロペンチル−3−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパンニトリル
【化2】
【0147】
ステップ1.(2E)−および(2Z)−3−シクロペンチルアクリロニトリル
THF(235mL)中の1.0Mのカリウムtert−ブトキシドの溶液に、THF(300mL)中のジエチルシアノメチルホスフェート(39.9mL、0.246モル)の溶液を0℃で滴下で添加した。冷浴を除去し、反応物を室温まで温め、次いで0℃に再冷却し、この時点で、THF(60mL)中のシクロペンタンカルバルデヒド(22.0g、0.224モル)の溶液を滴下で添加した。水浴を除去し、反応物を周辺温度まで温め、64時間攪拌した。混合物をジエチルエーテルと水とに分配し、水相をエーテルで三回抽出し、続いて酢酸エチルで二回抽出した。合わせた抽出液をブラインで洗浄し、次いで硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮し、オレフィン異性体24.4gを含有する混合物を得、これを更に精製することなく使用した(89%)。
1H NMR(400MHz、CDCl
3):δ6.69(dd,1H、トランスオレフィン)、6.37(t,1H、シスオレフィン)、5.29(dd,1H、トランスオレフィン)、5.20(d,1H、シスオレフィン)、3.07−2.95(m,1H、シス生成物)、2.64−2.52(m,1H、トランス生成物)、1.98−1.26(m、16H)。
【0148】
ステップ2:(3R)−および(3S)−3−シクロペンチル−3−[4−(7−[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパンニトリル
ACN(300mL)中の4−(1H−ピラゾール−4−イル)−7−[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(15.0g、0.0476モル)の溶液に、3−シクロペンチルアクリロニトリル(15g、0.12モル)(シスおよびトランス異性体の混合物として)を添加し、続いてDBU(15mL、0.10モル)を添加した。得られた混合物を室温で一夜攪拌した。ACNを蒸発させた。混合物を、酢酸エチルで希釈し、溶液を1.0NのHClで洗浄した。水相を酢酸エチルで三回、逆抽出した。合わせた有機相をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサンの濃度勾配)で精製し、粘性透明シロップを得て、これをエタノール中に溶解し、数回蒸発させて酢酸エチルを除去し、19.4gのラセミ体付加物を得た(93%)。エナンチオマーを分取HPLCによって分離し(OD−H、15%エタノール/ヘキサン)、これらの対応する最終生成物を生成するために、これらを次のステップで別個に使用した。それぞれの分離されたエナンチオマーから生じている最終生成物(工程3参照)は、活性JAK阻害剤として認められたが、分取HPLCから溶出した第2ピークから生じる最終生成物は、そのエナンチオマーよりも一層活性であった。
1H NMR(300MHz、CDCl
3):δ8.85(s、1H)、8.32(s,2H)、7.39(d、1H)、6.80(d,1H)、5.68(s,2H)、4.26(dt,1H)、3.54(t,2H)、3.14(dd,1H)、2.95(dd,1H)、2.67−2.50(m,1H)、2.03−1.88(m,1H)、1.80−1.15(m,7H)、0.92(t,2H)、−0.06(s,9H);MS(ES):437(M+1)。
ステップ3:(3R)−および(3S)−3−シクロペンチル−3−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパンニトリル
【0149】
DCM(40mL)中の3−シクロペンチル−3−[4−(7−[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパンニトリル(6.5g、0.015モル、上記のように単離されたRまたはSエナンチオマー)の溶液に、TFA(16mL)を添加し、これを6時間攪拌した。溶媒およびTFAを真空中で除去した。残渣をDCM中に溶解し、ロータリーエバポレーターを使用して濃縮し、これを更に二回繰り返し、TFAを可能な限り除去した。これに続いて、残渣をメタノール(30mL)中のエチレンジアミン(4mL、0.06モル)中で一夜攪拌した。真空中で溶媒を除去し、水を添加し、生成物を酢酸エチルで三回抽出した。合わせた抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させて、デカントし、濃縮して粗生成物を得て、これをフラッシュカラムクロマトグラフィー(メタノール/DCMの濃度勾配で溶出)によって精製した。得られた混合物を、分取−HPLC/MS(0.15%NH
4OHを含有するACN/H
2Oの濃度勾配で溶出するC18)で更に精製し、生成物(2.68g、58%)を得た。
1H NMR(400MHz、D
6−dmso):δ12.11(brs、1H)、8.80(s、1H)、8.67(s,1H)、8.37(s、1H)、7.60(d、1H)、6.98(d,1H)、4.53(dt,1H)、3.27(dd,1H)、3.19(dd,1H)、2.48−2.36(m,1H)、1.86−1.76(m,1H)、1.68−1.13(m,7H);MS(ES):307(M+1)。
【0150】
実施例2:(R)−3−(4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)−3−シクロペンチルプロパンニトリルのリン酸塩
【化3】
試験管に(R)−3−(4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)−3−シクロペンチルプロパンニトリル(153.5mg)とリン酸(56.6mg)を添加し、続いてイソプロピルアルコール(IPA)(5.75mL)を添加した。得られた混合物を透明になるまで加熱し、室温まで冷却し、次いで更に2時間攪拌した。沈殿物を濾過によって回収し、ケーキを冷IPAの0.6mLで洗浄した。このケークを真空下で一定重量になるまで乾燥して、最終塩生成物(171.7mg)を得た。
【0151】
このリン酸塩は、
1H NMRによって、1:1塩であることが示され、結晶化度がX線粉末回折(XRPD)によって確認された。示差走査熱量測定(DSC)は、約198.66℃で鋭い溶融ピークをもたらした。この生成物は、TGAにより、200℃まで重量損失がほとんどないことを示した。
【0152】
実施例3:(R)−3−(4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)−3−シクロペンチルプロパンニトリルリン酸塩の水中油クリーム製剤の調製
水中油クリーム製剤を、(R)−3−(4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)−3−シクロペンチルプロパンニトリルリン酸塩(実施例2)について、製剤(遊離塩基等価物)の0.5重量%、1.0重量%および1.5重量%で調製した。15gのチューブのための組成が、以下の表2に提供される。3種の強度の製剤は、活性成分の量に基づいた精製水量に対する調整を除けば、同一であった。製剤で使用された全ての賦形剤は、公定グレード(すなわち、USP/NFまたはBP)もしくは局所的製品での使用が承認されたものである。
【0153】
0.5、1.0および1.5%での実施例2に関するクリーム製剤の典型的400kgバッチについての製剤処方がまた、それぞれ表3、4、および5に提供される。
【0154】
【表1】
*実施例2の1.32%は、(R)−3−(4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジ
ン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)−3−シクロペンチルプロパンニトリル
遊離塩基の1.0%と等価である。
【0155】
【表2】
【0156】
【表3】
【0157】
【表4】
【0158】
水中油クリーム製剤は、3.5kgまたは400kg規模のいずれかで、以下の手順に従って合成された(3.5kgバッチサイズで製造される場合、表3〜5の量は適切に規模が下げられた)。若干のバッチが、混合容器およびミキサーのサイズのような、規模拡大に関連する小さな変更を受けた。一般的に、高せん断および低せん断ブレードを備えるオーバーヘッドミキサーが、このプロセスには好適である。
図1は、水中油製剤を製造するためのプロセスのフローチャート表示である。(R)−3−(4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)−3−シクロペンチルプロパンニトリルは、この適用の全体を通して「API」と称される。
【0159】
手順
1.メチルパラベンとプロピルパラベンをプロピレングリコールの一部と混合することによって、パラベン相を調製した(表2〜5の%を参照)。
2.次に、キサンタンガムをプロピレングリコールと混合することによって、キサンタンガム相を調製した(表2〜5の%を参照)。
3.次いで、軽質鉱油、グリセリルステアレート、ポリソルベート20、白色ワセリン、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ジメチコーンおよび中鎖トリグリセリドを混合することによって、油相を調製した。この相を70〜80℃に加熱して溶融させ、均一な混合物を形成させる。
4.次に、精製水、ポリエチレングリコール、および二ナトリウムEDTAを混合することによって、水相を調製した。この相を70〜80℃に加熱する。
5.ステップ4の水相、ステップ1のパラベン相、および実施例2(APIのリン酸塩)を合わせて、混合物を形成した。
6.次いで、ステップ2からのキサンタンガム相を、ステップ5からの混合物に添加した。
7.次いで、ステップ3からの油相を、高せん断混合下で、ステップ6からの混合物と合わせて、エマルジョンを形成した。
8.次いで、フェノキシエタノールをステップ7からのエマルジョンに添加した。混合を継続し、次いで低せん断下で、生成物を冷却した。
【0160】
より大きな規模(例えば140kg)でのより均一なバッチは、実施例2を水相に徐々に添加し、次いで他の相と合わせることによって達成され得る。同様に、よりゆっくりとした冷却によって、より均一なバッチが達成され得る(例えば、低温の水よりはむしろ、反応器の外側ジャケット内の室温の水を使用することによって)。
【0161】
クリーム製剤に関する分析結果および安定性試験
A.方法
クリームの外観を、視覚的に評価した。Brookfield粘度計を使用して、25℃にて粘度を測定した。最終クリーム製剤で、pHを測定した。微生物限度試験をUSPに従って実行した。チューブへのクリームの装填中に、充填重量を工程中試験として分析した。
【0162】
294nmでのUP検出を有する濃度勾配逆相HPLCによって、アッセイ、関連物質、素性および含量均一性が、製剤中で決定された。Waters社HPLCを、4Lの水への2mLのTFA(0.05%TFA)の移動相A、または4Lのメタノールへの2mLのTFA(0.05%TFA)の移動相Bを用いて、40℃の温度にて、1.0mL/分の流速で、Zorbax SB−C18カラム(3.5μm、4.6×150nm)と共に使用した。
【0163】
B.結果
実施例2(遊離塩基を基準にした(API))の0.5%、1%および1.5%強度での3.5kgバッチについて、結果を以下に示す(表6)。
【0164】
【表5】
【0165】
15gのアルミニウムチューブ内に貯蔵された、0.5、1.0および1.5%w/w強度でのクリーム製剤のバッチからの安定性データを、表7〜10および19〜20に提供する。更に琥珀色ガラス瓶(2オンス、テフロンキャップを有する)に封入された、0.5、1.0および1.5%w/w強度でのクリーム製剤のバッチからの安定性データを、表13〜17に提供し、一方、16オンスの琥珀色ガラス瓶に封入された、1.0%w/w製剤についてのより長期間の安定性データを、表11〜12に示す。医薬製剤に関する予備安定性データは、いずれの封入形態においても25℃/60%RHおよび40℃/75%RHで3ヶ月貯蔵後に、いかなる化学的不安定性も示さなかった。粘度の変化が、琥珀色のガラス瓶に貯蔵された製剤について、40℃/75%RHでの3ヶ月間の貯蔵後に認められた。しかしながら、医薬製剤の物理的評価は、いかなる相分離も示さなかった。許容基準が以下に示されている。
【0166】
【表6】
【0167】
【表7】
【0168】
【表8】
【0169】
【表9】
【0170】
【表10】
【0171】
【表11】
【0172】
【表12】
【0173】
【表13】
【0174】
【表14】
【0175】
【表15】
【0176】
【表16】
【0177】
【表17】
【0178】
【表18】
【0179】
【表19】
【0180】
【表20】
【0181】
実施例4:溶解度試験
(R)−3−(4−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)−3−シクロペンチルプロパンニトリル(遊離塩基)またはそのリン酸塩の溶解度を決定するために、可能性のある溶媒の約5mLを、APIまたはその塩の約50mgに室温で添加した。混合物を懸濁させて、ホイール上で回転させた。混合物が透明な溶液になった場合、より多くの固体物質を添加した。懸濁液を24時間にわたって懸濁させた。試料を0.2マイクロメートルのフィルターを通して濾過した。液体部分を回収し、50/50水メタノール/水で希釈した。希釈した試料の濃度を、HPLCによって分析した。遊離塩基または塩がかなり不溶性である場合、結果はおおよその値のみである。
【0182】
【表21】
【0183】
実施例5:他の局所製剤
(R)−3−(4−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)−3−シクロペンチルプロパンニトリルのリン酸塩を組み込む3種の異なる局所製剤を更に調製した。1%w/w分散クリーム(油中水製剤)、1%w/w無水軟膏、および1%w/wローションの組成が、表22に概要が示される(パーセンテージは遊離塩基を基準にしている)。APIのリン酸塩の1%w/wを有する各製剤は、プラセボと比較して粘度が低かった(プラセボでは、バランスは水である)。いかなる特定の理論に束縛されることを望まないが、より低い粘度は、リン酸塩の電解性質によるものであると考えられる。製剤およびプラセボの経時的な粘度は、表23に示される。1%分散クリーム(油中水製剤)は、40℃にての時効処理の2週間および4週間後に、離液現象を示したが、一方1%ローションおよび1%可溶化クリーム製剤(水中油製剤)は、離液現象を示さなかった。1%可溶化クリーム製剤は、1%ローションよりも概ねより高い粘度であった。
【0184】
【表22】
【0185】
【表23】
【0186】
実施例6:皮膚透過性試験
実施例5(表20)の3種の異なる局所製剤および実施例3(表4)のクリーム製剤を、ヒトの死体皮膚の横断輸送について評価した。皮膚透過性データが表24に概要が示される。それぞれの製剤に関して、3つの反復試験中の輸送で、著しい変動が観察された。輸送における変動は、皮膚試料の差に一部は起因する可能性がある(ドナー、身体の領域、厚さ等)。概して、2種のクリーム製剤は、ローションまたは軟膏に比べてより高いフラックスを示した。軟膏製剤に関する輸送されたAPIの累加量は、他の3種の製剤と比較すると特に低く、これは、少なくとも部分的には、もたらす軟膏の不良な塗布性で、減少した輸送のための表面積がもたらされたことに起因する可能性がある。結果的として、2種のクリーム製剤が更なる開発のために選択され、1つは水中油系(上記実施例3を参照)として、他方は油中水エマルジョン系として選択された。薬剤物質の溶解度に基づいて、(R)−3−(4−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)−3−シクロペンチルプロパンニトリルリン酸塩の1.0、1.5、および2.0%w/wを含有する強度が、水中油系クリーム(可溶化クリーム)のために開発され、ならびに1.0、2.0、および3.0%w/wの強度が、油中水系クリーム(分散クリーム)のために開発された。皮膚透過性試験の手順は、以下に記載される。
【0187】
ヒトの死体皮膚輸送試験
局所製剤中のAPIの透過性を、ヒトの死体皮膚試料およびFranz拡散セルを用いて試験した。皮膚分節化ヒト死体皮膚は、組織バンクから入手され、一方Franz拡散セルは特注された。ドナーコンパートメントと受容コンパートメントとの間に適合するようサイズ合わせされたヒト死体皮膚試料を、Franz拡散セル上に配置させた。局所製剤を重量計測し(20mg)グラシン紙上に置き、製剤側を皮膚に向かって配置させて、しっかりと固定した。投与チャンバーをパラフィンで覆った。4%アルブミンを含有する生理食塩水で液だめ側を充填した。液だめを攪拌し、ドライブロック型ヒーターを使用して、37℃に維持した(Aungst B.著,Fatty Acid Skin Penetration Enhancers.Pharm.Res.1989年;6(3):244〜247頁)。4時間後に、1mLの試料を取り出し、生理食塩水+4%アルブミンの1mLで置き換えた。24時間後に、液だめ全体を回収した。孔および裂孔がないか目視によって検査した。液だめ側試料を、LC/MSアッセイによって、APIの濃度について分析した。
【0188】
マウス皮膚輸送試験
局所製剤中のAPIの透過性を、Franz拡散セル内に据付けられた新しく切除したマウス皮膚試料を用いて試験した。実験の4日前に、Balb/cマウスを、ワックス技術を用いて除毛した。実験当日の朝に、マウスを安楽死させて、できるだけ多くの徐毛した皮膚を切除し、洗浄し、使用まで37℃生理食塩水で湿潤状態に維持した。ドナーコンパートメントと受容コンパートメントとの間に適合するようにサイズ合わせされたマウス皮膚試料を、Franz拡散セルのドナーコンパートメントと受容コンパートメントとの間に配置させた。Franzセルの開口部は1cm
2であった。局所製剤を秤量し(20mg)、グラシン紙上に置き、製剤側を皮膚に向けて配置させて、しっかりと固定した。投与チャンバーをパラフィンで覆った。4%アルブミンを含有する生理食塩水で液だめ側を充填した。液だめを攪拌し、ドライブロック型ヒーターを使用して、37℃に維持した(Aungst 1989年(上記文献))。4時間後に、1mLの試料を取り出し、生理食塩水+4%アルブミンの1mLで置き換えた。24時間後に、液だめ全体を回収した。孔および裂孔がないか目視によって検査した。液だめ側試料を、LC/MSアッセイによって、APIの濃度について分析した。
【0189】
【表24】
【0190】
(R)−3−(4−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)−3−シクロペンチルプロパンニトリルのヒト死体皮膚を横断する輸送に及ぼす可溶化または分散されたクリーム製剤の強度の影響をまた検討し、そのデータを、表25に概要を示す。分散クリーム製剤(油中水系)の1%w/wから3%w/wへの強度の増加および可溶化クリーム製剤(水中水系)の1%w/wから2%w/wへの強度の増加は、(R)−3−(4−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)−3−シクロペンチルプロパンニトリルの輸送において著しい変化はもたらさず、このことは、(R)−3−(4−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)−3−シクロペンチルプロパンニトリルのフラックスは、これら製剤のそれぞれからの放出によって限定されないことを示唆している。
【0191】
【表25】
【0192】
新しく切除されたマウス皮膚を横断する(R)−3−(4−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)−3−シクロペンチルプロパンニトリルの輸送を、齧歯類薬理試験(表26)で用いられた製剤を使用して更に評価した。可溶化クリームの強度が0.5〜1.5%に増加された場合、透過性が増大する一般的傾向があったが、これら傾向は、分散製剤では認められなかった。可溶化クリームについて、24時間にわたってマウス皮膚を横断輸送された(R)−3−(4−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)−3−シクロペンチルプロパンニトリルの平均累加量は、ヒト死体皮膚試験でみられたものよりも約20倍高かった(全ての実験の累加平均)。
【0193】
(R)−3−(4−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)−3−シクロペンチルプロパンニトリルリン酸塩の溶解度に基づいて、1.5%の最大薬剤負荷が、水中油(可溶化クリーム)製剤で可能であった。2種のクリーム製剤の中で、水中油(可溶化クリーム)生成物がより良好な物理的安定性を示した(上記の表21参照)。分散製剤において3%より高い強度および可溶化クリーム製剤において2%より高い強度は、薬剤物質が溶液から結晶化したために、制御された室温での数日間の貯蔵後を超えては、物理的に安定ではなかったことに留意されたい。皮膚透過性試験、製造能力データ、ならびに製剤の初期段階で得られた物理的および化学的特性データとともに、これらの結果に基づいて、水中油エマルジョン系(1.5%w/wの最大強度を有する)を備える可溶化クリームが更なる開発のために選択された。
【0194】
【表26】
【0195】
実施例7:製剤での乾癬の臨床治療
慢性尋常性乾癬の約200人の被験者が、二重盲検、プラセボ対照試験に登録された。4つの用量群があり、これらは3つの実薬投与群およびビヒクル群であった。実薬投与群は、0.5%、1.0%、および1.5%w/w水中油製剤(前記実施例3を参照)で処置された。約50人の被験者を、それぞれの処置群に無作為割付した。クリームの薄層を一日一回、尋常性乾癬の20%の体表面積まで塗布した。処置は84日間適用され、効果を病斑スコアの変化によって測定した(
図2)。病斑スコアは、紅斑の量、斑の落屑および厚さを評価する測定尺度である。APIの1%w/wまたは1.5%w/wに無作為割付された患者の25%が、12週で消失されたまたはほとんど消失された病巣を有したのに対して、ビヒクル群では6%であった。
【0196】
病巣部位のサブセットで、写真についてインフォームドコンセントに署名した被験者から写真が取得された。画像はベースライン(試験治療の最初の適用前)および84日目(試験治療の最終適用日)で得られた(
図3〜7を参照)。これら写真は、水中油製剤で処置された被験者のサブセットの代表的なものである。
【0197】
実施例8:ネズミ皮膚接触遅延型過敏応答試験
本明細書で記載される製剤はまた、T細胞誘導ネズミ遅延型過敏応答試験モデルにおいてもそれらの有効性について試験することができる。ネズミ皮膚接触遅延型過敏(DTH)応答は、臨床的接触性皮膚炎、および乾癬のような皮膚の他のTリンパ球介在免疫疾患の有効な動物モデルであるとされている(Immunol Today.1998 Jan;19(1):37〜44頁)。ネズミDTHは、免疫性浸潤物、付随的な炎症性サイトカインでの増加、および角質細胞過剰増殖を含む乾癬での複数の特徴を共有する。更には、医療機関における乾癬の治療で有効性を有する多くの部類の薬剤がまた、マウスでのDTH応答の効果的な阻害剤である(Agents Action.1993 Jan;38(1−2)116〜21頁)。
【0198】
0日目および1日目に、Balb/cマウスに、その剃った腹部に抗原2,4,ジニトロ−フルオロベンゼン(DNFB)を使用して、局所塗布によって感作を起こさせる。5日目に、エンジニアのマイクロメーターを使用してマウスの耳の厚さを測定する。この測定値を記録し、ベースラインとして用いる。次いで動物の両耳に、濃度0.2%で、合計で20μL(内耳介上に10μLおよび外耳介上に10μL)のDNFBの局所塗布によって抗原投与する。抗原投与から24時間〜72時間後に、耳の厚さを再び測定する。試験製剤による処置を、感作および抗原投与段階の全体にわたって行う(1日目〜7日目)か、若しく抗原投与の前および抗原投与段階の全体を通して(通常、4日目の午後〜7日目)に行う。試験化合物(異なる濃度での)の処置は、局所的に投与される(耳への治療剤の局所塗布)。試験製剤の有効性は、処置されていない状態と比較しての耳の浮腫での減少によって示される。20%またはそれ以上の減少を起こす化合物が有効であるとみなされる。いくつかの実験では、マウスに抗原投与されるが、感作されないものがある(陰性対照)。
【0199】
試験製剤の阻害効果(JAK−STAT経路の阻害活性)は、免疫組織学的分析によって確認され得る。JAK−STAT経路(複数可)の活性化は、機能的転写因子の形成および転座をもたらす。更に、免疫細胞の流入および増大した角質細胞の増殖はまた、評価かつ定量され得る耳での特徴的な発現プロファイルの変化ももたらすはずである。ホルマリン固定され、パラフィン埋包された耳断片(DTHモデルで抗原投与段階後に採取)を、リン酸化STAT3と特異的に相互作用する抗体(クローン58E12、Cell Signaling Technologies)を用いて、免疫組織学的分析に供する。比較のために、DTHモデルにおいて、マウスの耳は、試験製剤、ビヒクル、またはデキサメタゾン(乾癬のために臨床的に有効な治療)で処置されるか、もしくはいかなる処置も行わない。試験製剤およびデキサメタゾンは、定性的および定量的の双方で同様な転写性変化を生み出し得、試験製剤およびデキサメタゾンの両者が浸潤細胞の数を減らし得る。試験化合物の局所投与は、阻害効果、すなわち、浸潤細胞の数の減少および転写変化の阻害を引き起こし得る。
【0200】
本発明は、以下のものを包含する。
[発明1]
局所的皮膚適用のための医薬製剤であり、
水中油エマルジョン、および
(R)−3−シクロペンチル−3−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパンニトリルまたはその医薬上許容される塩である治療剤の治療的に有効な量
を含む医薬製剤。
[発明2]
エマルジョンが、水、油成分および乳化剤成分を含む、上記の発明1に記載の医薬製剤。
[発明3]
油成分が、製剤の約10重量%〜約40重量%の量で存在する、上記の発明2に記載の医薬製剤。
[発明4]
油成分が、製剤の約17重量%〜約27重量%の量で存在する、上記の発明2に記載の医薬製剤。
[発明5]
油成分が、製剤の約20重量%〜約27重量%の量で存在する、上記の発明2に記載の医薬製剤。
[発明6]
油成分が、ワセリン、脂肪アルコール、鉱油、トリグリセリドおよびシリコーン油から独立して選択される1つ以上の物質を含む、上記の発明2〜5のいずれか1つに記載の医薬製剤。
[発明7]
油成分が、白色ワセリン、セチルアルコール、ステアリルアルコール、軽質鉱油、中鎖トリグリセリドおよびジメチコーンから独立して選択される1つ以上の物質を含む、上記の発明2〜5のいずれか1つに記載の医薬製剤。
[発明8]
油成分が密封剤成分を含む、上記の発明2に記載の医薬製剤。
[発明9]
密封剤成分が、製剤の約2重量%〜約15重量%の量で存在する、上記の発明8に記載の医薬製剤。
[発明10]
密封剤成分が、前記製剤の約5重量%〜約10重量%の量で存在する、上記の発明8に記載の医薬製剤。
[発明11]
密封剤成分がワセリンを含む、上記の発明8〜10のいずれか1つに記載の医薬製剤。
[発明12]
密封剤成分が白色ワセリンを含む、上記の発明8〜10のいずれか1つに記載の医薬製剤。
[発明13]
油成分が、硬化剤成分を含む、上記の発明2に記載の医薬製剤。
[発明14]
硬化剤成分が、製剤の約2重量%〜約8重量%の量で存在する、上記の発明13に記載の医薬製剤。
[発明15]
硬化剤成分が、製剤の約3重量%〜約6重量%の量で存在する、上記の発明13に記載の医薬製剤。
[発明16]
硬化剤成分が、製剤の約4重量%〜約7重量%の量で存在する、上記の発明13に記載の医薬製剤。
[発明17]
硬化剤成分が、脂肪アルコールから独立して選択される1つ以上の物質を含む、上記の発明13〜16のいずれか1つに記載の医薬製剤。
[発明18]
硬化剤成分が、C12−20脂肪アルコールから独立して選択される1つ以上の物質を含む、上記の発明13〜16のいずれか1つに記載の医薬製剤。
[発明19]
硬化剤成分が、C16−18脂肪アルコールから独立して選択される1つ以上の物質を含む、上記の発明13〜16のいずれか1つに記載の医薬製剤。
[発明20]
硬化剤成分が、セチルアルコールおよびステアリルアルコールから独立して選択される1つ以上の物質を含む、上記の発明13〜16のいずれか1つに記載の医薬製剤。
[発明21]
油成分が、皮膚軟化剤成分含む、上記の発明2に記載の医薬製剤。
[発明22]
皮膚軟化剤成分が、製剤の約5重量%〜約15重量%の量で存在する、上記の発明21に記載の医薬製剤。
[発明23]
皮膚軟化剤成分が、製剤の約7重量%〜約13重量%の量で存在する、上記の発明21に記載の医薬製剤。
[発明24]
皮膚軟化剤成分が、鉱油およびトリグリセリドから独立して選択される1つ以上の物質を含む、上記の発明21〜23のいずれか1つに記載の医薬製剤。
[発明25]
皮膚軟化剤成分が、軽質鉱油および中鎖トリグリセリドから独立して選択される1つ以上の物質を含む、上記の発明21〜23のいずれか1つに記載の医薬製剤。
[発明26]
皮膚軟化剤成分が、軽質鉱油、中鎖トリグリセリドおよびジメチコーンから独立して選択される1つ以上の物質を含む、上記の発明21〜23のいずれか1つに記載の医薬製剤。
[発明27]
水が、製剤の約35重量%〜約65重量%の量で存在する、上記の発明2〜26のいずれか1つに記載の医薬製剤。
[発明28]
水が、製剤の約40重量%〜約60重量%の量で存在する、上記の発明2〜26のいずれか1つに記載の医薬製剤。
[発明29]
水が、製剤の約45重量%〜約55重量%の量で存在する、上記の発明2〜26のいずれか1つに記載の医薬製剤。
[発明30]
乳化剤成分が、製剤の約1重量%〜約9重量%の量で存在する、上記の発明2〜29のいずれか1つに記載の医薬製剤。
[発明31]
乳化剤成分が、前記製剤の約2重量%〜約6重量%の量で存在する、上記の発明2〜29のいずれか1つに記載の医薬製剤。
[発明32]
乳化剤成分が、前記製剤の約3重量%〜約5重量%の量で存在する、上記の発明2〜29のいずれか1つに記載の医薬製剤。
[発明33]
乳化剤成分が、前記製剤の約4重量%〜約7重量%の量で存在する、上記の発明2〜29のいずれか1つに記載の医薬製剤。
[発明34]
医薬製剤が、乳化剤成分および硬化剤成分を含み、乳化剤成分と硬化剤成分との合計量が、製剤の少なくとも約8重量%である、上記の発明2〜29のいずれか1つに記載の医薬製剤。
[発明35]
乳化剤成分が、グリセリル脂肪エステルおよびソルビタン脂肪エステルから独立して選択される1つ以上の物質を含む、上記の発明2〜34のいずれか1つに記載の医薬製剤。
[発明36]
乳化剤成分が、グリセリルステアレートおよびポリソルベート20から独立して選択される1つ以上の物質を含む、上記の発明2〜34のいずれか1つに記載の医薬製剤。
[発明37]
医薬製剤が、さらに安定化剤成分を含む、上記の発明1〜36のいずれか1つに記載の医薬製剤。
[発明38]
安定化剤成分が、製剤の約0.05重量%〜約5重量%の量で存在する、上記の発明37に記載の医薬製剤。
[発明39]
安定化剤成分が、製剤の約0.1重量%〜約2重量%の量で存在する、上記の発明37に記載の医薬製剤。
[発明40]
安定化剤成分が、製剤の約0.3重量%〜約0.5重量%の量で存在する、上記の発明37に記載の医薬製剤。
[発明41]
安定化剤成分が、多糖類から独立して選択される1つ以上の物質を含む、上記の発明37〜40のいずれか1つに記載の医薬製剤。
[発明42]
安定化剤成分が、キサンタンガムを含む、上記の発明37〜40のいずれか1つに記載の医薬製剤。
[発明43]
医薬製剤が、さらに溶媒成分を含む、上記の発明1〜42のいずれか1つに記載の医薬製剤。
[発明44]
溶媒成分が、製剤の約10重量%〜約35重量%の量で存在する、上記の発明43に記載の医薬製剤。
[発明45]
溶媒成分が、製剤の約15重量%〜約30重量%の量で存在する、上記の発明43に記載の医薬製剤。
[発明46]
溶媒成分が、製剤の約20重量%〜約25重量%の量で存在する、上記の発明43に記載の医薬製剤。
[発明47]
溶媒成分が、アルキレングリコールおよびポリアルキレングリコールから独立して選択される1つ以上の物質を含む、上記の発明43〜46のいずれか1つに記載の医薬製剤。
[発明48]
溶媒成分が、プロピレングリコールおよびポリエチレングリコールから独立して選択される1つ以上の物質を含む、上記の発明43〜46のいずれか1つに記載の医薬製剤。
[発明49]
治療剤が、遊離塩基を基準にして、製剤の約0.5重量%〜約1.5重量%の量で存在する、上記の発明1〜48のいずれか1つに記載の医薬製剤。
[発明50]
治療剤が、遊離塩基を基準にして、製剤の約0.5重量%の量で存在する、上記の発明1〜48のいずれか1つに記載の医薬製剤。
[発明51]
治療剤が、遊離塩基を基準にして、製剤の約1重量%の量で存在する、上記の発明1〜48のいずれか1つに記載の医薬製剤。
[発明52]
治療剤が、遊離塩基を基準にして、製剤の約1.5重量%の量で存在する、上記の発明1〜48のいずれか1つに記載の医薬製剤。
[発明53]
治療剤が、(R)−3−シクロペンチル−3−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパンニトリルリン酸塩である、上記の発明1〜52のいずれか1つに記載の医薬製剤。
[発明54]
製剤の約35重量%〜約65重量%の水、
製剤の約10重量%〜約40重量%の油成分、
製剤の約1重量%〜約9重量%の乳化剤成分、
製剤の約10重量%〜約35重量%の溶媒成分、
製剤の約0.05重量%〜約5重量%の安定化剤成分、および
遊離塩基を基準にして、製剤の約0.5重量%〜約1.5重量%の(R)−3−シクロペンチル−3−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパンニトリルまたはその医薬上許容される塩
を含む、上記の発明1に記載の医薬製剤。
[発明55]
製剤の約40重量%〜約60重量%の水、
製剤の約15重量%〜約30重量%の油成分、
製剤の約2重量%〜約6重量%の乳化剤成分、
製剤の約15重量%〜約30重量%の溶媒成分、
製剤の約0.1重量%〜約2重量%の安定化剤成分、および
遊離塩基を基準にして、製剤の約0.5重量%〜約1.5重量%の(R)−3−シクロペンチル−3−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパンニトリルまたはその医薬上許容される塩
を含む、上記の発明1に記載の医薬製剤。
[発明56]
製剤の約45重量%〜約55重量%の水、
製剤の約17重量%〜約27重量%の油成分、
製剤の約3重量%〜約5重量%の乳化剤成分、
製剤の約20重量%〜約25重量%の溶媒成分、
製剤の約0.3重量%〜約0.5重量%の安定化剤成分、および
遊離塩基を基準にして、製剤の約0.5重量%〜約1.5重量%の(R)−3−シクロペンチル−3−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパンニトリルまたはその医薬上許容される塩
を含む、上記の発明1に記載の医薬製剤。
[発明57]
製剤の約45重量%〜約55重量%の水、
製剤の約17重量%〜約27重量%の油成分、
製剤の約4重量%〜約7重量%の乳化剤成分、
製剤の約20重量%〜約25重量%の溶媒成分、
製剤の約0.3重量%〜約0.5重量%の安定化剤成分、および
遊離塩基を基準にして、製剤の約0.5重量%〜約1.5重量%の(R)−3−シクロペンチル−3−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパンニトリルまたはその医薬上許容される塩
を含む、上記の発明1に記載の医薬製剤。
[発明58]
油成分が、ワセリン、脂肪アルコール、鉱油、トリグリセリドおよびジメチコーンから独立して選択される1つ以上の物質を含み、
乳化剤成分が、グリセリル脂肪エステルおよびソルビタン脂肪エステルから独立して選択される1つ以上の物質を含み、
溶媒成分が、アルキレングリコールおよびポリアルキレングリコールから独立して選択される1つ以上の物質を含み、
安定化剤成分が、多糖類から独立して選択される1つ以上の物質を含む、
上記の発明54〜57のいずれか1つに記載の医薬製剤。
[発明59]
油成分が、白色ワセリン、セチルアルコール、ステアリルアルコール、軽質鉱油、中鎖トリグリセリドおよびジメチコーンから独立して選択される1つ以上の物質を含み、
乳化剤成分が、グリセリルステアレートおよびポリソルベート20から独立して選択される1つ以上の物質を含み、
溶媒成分が、プロピレングリコールおよびポリエチレングリコールから独立して選択される1つ以上の物質を含み、
安定化剤成分が、キサンタンガムを含む、
上記の発明54〜57のいずれか1つに記載の医薬製剤。
[発明60]
製剤の約35重量%〜約60重量%の水、
製剤の約2重量%〜約15重量%の密封剤成分、
製剤の約2重量%〜約8重量%の硬化剤成分、
製剤の約5重量%〜約15重量%の皮膚軟化剤成分、
製剤の約1重量%〜約9重量%の乳化剤成分、
製剤の約0.05重量%〜約5重量%の安定化剤成分、
製剤の約10重量%〜約35重量%の溶媒成分、および
遊離塩基を基準にして、製剤の約0.5重量%〜約1.5重量%の(R)−3−シクロペンチル−3−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパンニトリルまたはその医薬上許容される塩
を含む、上記の発明1に記載の医薬製剤。
[発明61]
製剤の約40重量%〜約60重量%の水、
製剤の約5重量%〜約10重量%の密封剤成分、
製剤の約2重量%〜約8重量%の硬化剤成分、
製剤の約7重量%〜約12重量%の皮膚軟化剤成分、
製剤の約2重量%〜約6重量%の乳化剤成分、
製剤の約0.1重量%〜約2重量%の安定化剤成分、
製剤の約15重量%〜約30重量%の溶媒成分、および
遊離塩基を基準にして、製剤の約0.5重量%〜約1.5重量%の(R)−3−シクロペンチル−3−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパンニトリルまたはその医薬上許容される塩
を含む、上記の発明1に記載の医薬製剤。
[発明62]
製剤の約45重量%〜約55重量%の水、
製剤の約5重量%〜約10重量%の密封剤成分、
製剤の約3重量%〜約6重量%の硬化剤成分、
製剤の約7重量%〜約13重量%の皮膚軟化剤成分、
製剤の約3重量%〜約5重量%の乳化剤成分、
製剤の約0.3重量%〜約0.5重量%の安定化剤成分、
製剤の約20重量%〜約25重量%の溶媒成分、および
遊離塩基を基準にして、製剤の約0.5重量%〜約1.5重量%の(R)−3−シクロペンチル−3−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパンニトリルまたはその医薬上許容される塩
を含む、上記の発明1に記載の医薬製剤。
[発明63]
製剤の約45重量%〜約55重量%の水、
製剤の約5重量%〜約10重量%の密封剤成分、
製剤の約4重量%〜約7重量%の硬化剤成分、
製剤の約7重量%〜約13重量%の皮膚軟化剤成分、
製剤の約4重量%〜約7重量%の乳化剤成分、
製剤の約0.3重量%〜約0.5重量%の安定化剤成分、
製剤の約20重量%〜約25重量%の溶媒成分、および
遊離塩基を基準にして、製剤の約0.5重量%〜約1.5重量%の(R)−3−シクロペンチル−3−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパンニトリルまたはその医薬上許容される塩
を含む、上記の発明1に記載の医薬製剤。
[発明64]
製剤の約45重量%〜約55重量%の水、
製剤の約7重量%の密封剤成分、
製剤の約4.5重量%〜約5重量%の硬化剤成分、
製剤の約10重量%の皮膚軟化剤成分、
製剤の約4重量%〜約4.5重量%の乳化剤成分、
製剤の約0.4重量%の安定化剤成分、
製剤の約22重量%の溶媒成分、および
遊離塩基を基準にして、製剤の約0.5重量%〜約1.5重量%の(R)−3−シクロペンチル−3−[4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパンニトリルまたはその医薬上許容される塩
を含む、上記の発明1に記載の医薬製剤。
[発明65]
硬化剤成分と乳化剤成分の合計量が、製剤の少なくとも約8重量%である、上記の発明60〜64のいずれか1つに記載の医薬製剤。
[発明66]
密封剤成分が、ワセリンを含み、
硬化剤成分が、1つ以上の脂肪アルコールから独立して選択される1つ以上の物質を含み、
皮膚軟化剤成分が、鉱油およびトリグリセリドから独立して選択される1つ以上の物質を含み、
乳化剤成分が、グリセリル脂肪エステルおよびソルビタン脂肪エステルから独立して選択される1つ以上の物質を含み、
安定化剤成分が、多糖類から独立して選択される1つ以上の物質を含み、
溶媒成分が、アルキレングリコールおよびポリアルキレングリコールから独立して選択される1つ以上の物質を含む、
上記の発明60〜65のいずれか1つに記載の医薬製剤。
[発明67]
密封剤成分が、白色ワセリンを含み、
硬化剤成分が、セチルアルコールおよびステアリルアルコールから独立して選択される1つ以上の物質を含み、
皮膚軟化剤成分が、軽質鉱油、中鎖トリグリセリドおよびジメチコーンから独立して選択される1つ以上の物質を含み、
乳化剤成分が、グリセリルステアレートおよびポリソルベート20から独立して選択される1つ以上の物質を含み、
安定化剤成分が、キサンタンガムを含み、
溶媒成分が、プロピレングリコールおよびポリエチレングリコールから独立して選択される1つ以上の物質を含む、
上記の発明60〜65のいずれか1つに記載の医薬製剤。
[発明68]
さらに抗菌性保存剤成分を含む、上記の発明1〜67のいずれか1つに記載の医薬製剤。
[発明69]
抗菌性保存剤成分が、製剤の約0.05重量%〜約3重量%の存在する、上記の発明68に記載の医薬製剤。
[発明70]
抗菌性保存剤成分が、製剤の約0.1重量%〜約1重量%の存在する、上記の発明68に記載の医薬製剤。
[発明71]
抗菌性保存剤成分が、アルキルパラベンおよびフェノキシエタノールから独立して選択される1つ以上の物質を含む、上記の発明68〜70のいずれか1つに記載の医薬製剤。
[発明72]
抗菌性保存剤成分が、メチルパラベン、プロピルパラベンおよびフェノキシエタノールから独立して選択される1つ以上の物質を含む、上記の発明68〜70のいずれか1つに記載の医薬製剤。
[発明73]
さらにキレート剤成分を含む、上記の発明1〜72のいずれか1つに記載の医薬製剤。
[発明74]
キレート剤成分が、エデト酸二ナトリウムを含む、上記の発明73に記載の医薬製剤。
[発明75]
皮膚障害の治療を必要とする患者における皮膚障害の治療方法であり、該患者の皮膚の領域に上記の発明1〜74のいずれか1つに記載の医薬製剤を投与することを含む、方法。
[発明76]
皮膚障害が、アトピー性皮膚炎または乾癬である、上記の発明75に記載の方法。
[発明77]
皮膚障害が乾癬である、上記の発明75に記載の方法。
[発明78]
皮膚障害が、皮膚感作、皮膚刺激、皮疹、接触性皮膚炎またはアレルギー性接触感作である、上記の発明75に記載の方法。
[発明79]
皮膚障害が、水泡性皮膚障害である、上記の発明75に記載の方法。
[発明80]
水泡性皮膚障害が、尋常性天疱瘡(PV)または水泡性類天疱瘡(BP)である、上記の発明79に記載の方法。
[発明81]
皮膚障害の治療を必要とする患者の皮膚障害治療用の上記の発明1〜74のいずれか1つに記載の医薬製剤。
[発明82]
皮膚障害の治療を必要とする患者の皮膚障害治療用の薬剤の調製のための上記の発明1〜74のいずれか1つに記載の医薬製剤の使用。
本明細書に記載されるものに加えて、本発明の種々の変形が、前述の説明から当業者には明らかであろう。このような変形も特許請求の範囲内に包含されることが意図されている。本出願で引用される各参考文献は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。