特許第6479897号(P6479897)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6479897
(24)【登録日】2019年2月15日
(45)【発行日】2019年3月6日
(54)【発明の名称】酸素を供給する肌触りの良い吸収構造
(51)【国際特許分類】
   A61F 13/53 20060101AFI20190225BHJP
   A61L 15/18 20060101ALI20190225BHJP
   A61L 15/20 20060101ALI20190225BHJP
   A61F 13/20 20060101ALI20190225BHJP
   C01B 13/02 20060101ALI20190225BHJP
【FI】
   A61F13/53 300
   A61L15/18 200
   A61L15/20 200
   A61F13/20 240
   C01B13/02 B
【請求項の数】8
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2017-121974(P2017-121974)
(22)【出願日】2017年6月22日
(65)【公開番号】特開2018-955(P2018-955A)
(43)【公開日】2018年1月11日
【審査請求日】2017年6月22日
(31)【優先権主張番号】105209596
(32)【優先日】2016年6月27日
(33)【優先権主張国】TW
(73)【特許権者】
【識別番号】398074407
【氏名又は名称】ツァ ギャリー
(73)【特許権者】
【識別番号】515038136
【氏名又は名称】王▲ティン▼▲ファ▼
(74)【代理人】
【識別番号】100169904
【弁理士】
【氏名又は名称】村井 康司
(74)【代理人】
【識別番号】100159916
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 貴之
(72)【発明者】
【氏名】曹榮華
(72)【発明者】
【氏名】王▲ティン▼▲ファ▼
【審査官】 米村 耕一
(56)【参考文献】
【文献】 登録実用新案第3141192(JP,U)
【文献】 登録実用新案第3200152(JP,U)
【文献】 特開昭62−028402(JP,A)
【文献】 特表2006−527044(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61F 13/00−13/84
A61L 15/00−15/64
C01B 13/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
酸素を供給する肌触りの良い吸収構造であって、
吸収層と、肌触りの良い酸素供給ユニットとを含み、
前記肌触りの良い酸素供給ユニットは、吸収層の一部分または全部の範囲に均一に分布し、
前記肌触りの良い酸素供給ユニットは、酸素供給ユニットと、pH調節ユニットとを含み、
前記酸素供給ユニットは、固体の金属過酸化物であり、
前記金属過酸化物は、過酸化マグネシウム、過酸化カルシウム、過酸化ナトリウム及び過酸化カリウムからなるグループから選択され、
前記pH調節ユニットは、固体酸であり、
液体を吸収した後のpH値はpH4〜9であり、
前記固体酸は、固体クエン酸、固体乳酸、固体シュウ酸、固体フィチン酸と固体ケイ酸からなるグループから選択され、

前記酸素供給ユニット及び前記pH調節ユニットの比率は、1部の前記酸素供給ユニットに対し1〜3部の前記pH調節ユニットであることを特徴とする、酸素を供給する肌触りの良い吸収構造。
【請求項2】
前記酸素供給ユニットには、更にカタラーゼを追加できることを特徴とする、請求項1に記載の酸素を供給する肌触りの良い吸収構造。
【請求項3】
個人用衛生用品に設置でき、前記個人用衛生用品は、絆創膏、創傷被覆材、マスク、ヘルメット、生理用ナプキン、タンポン、産褥マット、おむつ、おむつパンツ、胸ペースト、インソール、使い捨て下着、酸素供給パッチユニットのいずれかを含むことを特徴とする、請求項1に記載の酸素を供給する肌触りの良い吸収構造。
【請求項4】
前記酸素供給ユニット及び前記pH調節ユニットの比率は、1部の前記酸素供給ユニットに対し1.5〜2部の前記pH調節ユニットであることを特徴とする、請求項1に記載の酸素を供給する肌触りの良い吸収構造。
【請求項5】
前記酸素供給ユニットにおけるカタラーゼの含有量は0.1〜5%であることを特徴とする、請求項2に記載の酸素を供給する肌触りの良い吸収構造。
【請求項6】
前記酸素供給ユニットにおけるカタラーゼの含有量は0.5〜2%であることを特徴とする、請求項2に記載の酸素を供給する肌触りの良い吸収構造。
【請求項7】
液体を吸収した後のpH値はpH4〜7であることを特徴とする、請求項1に記載の酸素を供給する肌触りの良い吸収構造。
【請求項8】
液体を吸収した後のpH値はpH4〜5.5であることを特徴とする、請求項1に記載の酸素を供給する肌触りの良い吸収構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、個人用衛生用品に配置可能な、酸素を供給する肌触りの良い吸収構造に関し、該肌触りの良い吸収構造は、液体を吸収した後酸素を放出し、且つ、そのpH値は、肌触りの良い中性、弱酸性及び弱アルカリ性に維持され、皮膚に刺激を引き起こすことがない。
【背景技術】
【0002】
市場には、さまざまな生理用ナプキン、おむつ、おむつパンツ、胸ペースト、インソール、使い捨て下着、酸素供給パッチユニットなどの人体の表面に接触する個人用衛生用品が販売される。これらの衛生用品の大多数は、それ自身の各層の構造の特性、及び、着用時の快適性と利便性を強調しがちだが、身に着けている時に、どのように人体の健康を維持するのかはより重要である。
【0003】
女性は月経期間中に生理用ナプキン、タンポンを使い、赤ちゃんと子供はトイレに行くことを制御できる前おむつやおむつパンツを使い、老人や身体の不自由な人も大人用おむつを使う必要があるため、生理用ナプキン、タンポン、おむつ、おむつパンツや大人用おむつの主成分は吸水性のコットン、不織布や高分子繊維であり、使用する際には下半身の全部や一部分をカバーする。
【0004】
生理用ナプキン、おむつ、おむつパンツを使う時、普通、初めに着用する時には快適であるが、一定期間の経過後、血液、尿、汗などの液体が入ると共に、ユーザが湿ったような不快な感じがする原因は、材料の柔軟性が悪いことや、不良材料や蛍光材料が引き起こす過敏の他、生理用ナプキン、おむつ、おむつパンツに漏れ防止の設計がされ、且つ皮膚に密着しほとんど密閉された小環境が形成されることである。
【0005】
生理用ナプキン、おむつ、おむつパンツを着用する時の密閉された小環境では、血液、尿、汗などの液体を吸収するため湿度が増える上、体の表面が密閉された環境において体温が上がることが蒸し暑い不快さを引き起こす。その他、個人用衛生用品は無菌設計ではなく、さらに周辺の環境、体の表面及び体液に細菌、カビ、真菌を含むかもしれず、体液中の蛋白質、糖分及び塩分は微生物に栄養を提供でき、このような高温、高湿度と高栄養の環境においてカビ、真菌が繁殖し、低酸素になると嫌気性細菌も大量に繁殖する。そこで、衛生用品を適時に切り替えない場合は感染を引き起こす可能性も高いため、生理用ナプキン、おむつ、おむつパンツなどの個人用衛生用品などの半密閉された小環境に、どのように安全で便利に酸素を供給するのかは、国民の関心をそそる課題になっている。
【0006】
従来技術では、過酸化物を固体酸化剤として、それにより身の回りに酸素を生成する。日本特開(JPA・2004536010)には化学的な酸素発生装置が開示され、アルカリ土類金属(LiClO4、LiClO3、NaClO4、NaClO3、KClO4、KClO3)、過酸化物(Na2O2、K2O2)、超酸化物(KO2、NaO2)で酸素を生成する。台湾特開(申請番号083206076)には酸素再生タンクを有するマスクが開示され、過酸化ナトリウムで酸素を生成する。上記の二種類の技術は酸素を供給できるが、もし人体の皮膚に接触する生理用ナプキン、おむつ、おむつパンツなどの個人用衛生用品に応用すれば、強すぎるアルカリ性が人体の健康に刺激と危害をもたらす。
【0007】
健康な皮膚は弱酸性で、アルカリ性の強い衛生用品に接触する場合は皮膚に強烈な刺激、その上腐食性まで与える。米国特開(公開番号US20150182655)は二元の臭気制御システム(Binary odor control system for absorbent articles)であり、過酸化カリウムにクエン酸を加えておむつの臭気を除き、0.9%のクエン酸と3%のlxper75C(75%の過酸化カリウムを含む)を含むパルプを使用することで、良好な臭気制御効果を有するが、酸素の生成と肌触りの良いpH値の維持という問題を解決できなかった。
【0008】
それにより、生理用ナプキン、おむつ、おむつパンツ、胸ペースト、インソール、使い捨て下着、酸素供給パッチユニットなどの個人用衛生用品において、どのように酸素を提供し、さらに、中性、弱酸性や弱アルカリ性などの肌触りの良いpH値を維持できるかは、本発明がここで解決しようとする重要な課題である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
市場における生理用ナプキン、おむつを使用する時には蒸し暑い感じがして細菌も繁殖し、固体酸化剤を加える場合には強アルカリが皮膚を傷つけるという問題があることから考え、発明者は長時間構想し研究した後、本発明によって個人用衛生用品に設置できる肌触りの良い酸素供給構造を提供する。該肌触りの良い酸素供給構造は、液体を吸収した後酸素を放出し、且つ、pH値が肌触りの良い中性、弱酸性及び弱アルカリ性に維持され、小環境における酸素の含有量を向上させて嫌気性細菌を抑制する効果を生じ、且つ、肌触りの良いpH値は皮膚を傷つけない。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の目的は、酸素を供給する肌触りの良い吸収構造を提供することであり、該肌触りの良い吸収構造は、吸収層と肌触りの良い酸素供給ユニットとを含む。肌触りの良い酸素供給ユニットは、吸収層の一部分または全部の範囲に均一に分布し、酸素供給ユニットとpH値調節ユニットとを含む。その中の該酸素供給ユニットは、固体の金属過酸化物を含み、該金属過酸化物は、過酸化マグネシウム、過酸化カルシウム、過酸化ナトリウム及び過酸化カリウムからなるグループから選択される。該pH値調節ユニットは、固体酸を含む。該肌触りの良い吸収構造が液体を吸収した後のpH値は、pH4〜9である。
【0011】
発明の前記目的を達成するために、該酸素供給ユニットには、更にカタラーゼを加えることができる。
【0012】
発明の前記目的を達成するために、該金属過酸化物は、過酸化マグネシウム、過酸化カルシウム、過酸化ナトリウム及び過酸化カリウムからなるグループから選択される。
【0013】
発明の前記目的を達成するために、該固体酸は、固体クエン酸、固体乳酸、固体乳酸カルシウム、固体シュウ酸、固体塩酸、固体フィチン酸及び固体ケイ酸からなるグループから選択される。
【0014】
発明の前記目的を達成するために、酸素を供給する肌触りの良い吸収構造は、個人用衛生用品に設置でき、該個人用衛生用品は絆創膏、創傷被覆材、マスク、ヘルメット、生理用ナプキン、タンポン、産褥マット、おむつ、おむつパンツ、胸ペースト、インソール、使い捨て下着、酸素供給パッチユニットを含む。
【0015】
発明の前記目的を達成するために、該酸素供給ユニット及びpH調節ユニットの比較的良い比率は、1部の酸素供給ユニットに対し1〜3部のpH調節ユニットである。
【0016】
発明の前記目的を達成するために、該酸素供給ユニット及びpH調節ユニットの最適な比率は、1部の酸素供給ユニットに対し1.5〜2部のpH調節ユニットである。
【0017】
発明の前記目的を達成するために、酸素供給ユニットにおけるカタラーゼの比較的良い含有量は0.1〜5%である。
【0018】
発明の前記目的を達成するために、酸素供給ユニットにおけるカタラーゼの最適な含有量は0.5〜2%である。
【0019】
発明の前記目的を達成するために、該肌触りの良い吸収構造が液体を吸収した後の比較的良いpH値はpH4〜7である。
【0020】
発明の前記目的を達成するために、該肌触りの良い吸収構造が液体を吸収した後の最適なpH値はpH4〜5.5である。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本発明の案内図であって、酸素を供給する肌触りの良い吸収構造は、肌触りの良い酸素供給ユニットと吸収層とを含み、肌触りの良い酸素供給ユニットは、吸収層の全部の範囲に均一に分布することを示す。
図2】本発明の案内図であって、酸素を供給する肌触りの良い吸収構造は、肌触りの良い酸素供給ユニットと吸収層とを含み、肌触りの良い酸素供給ユニットは、吸収層の一部分の範囲に均一に分布することを示す。
図3】本発明の比較的良い実施例の案内図であって、酸素を供給する肌触りの良い吸収構造が生理用ナプキンに設置されることを示す。
図4】本発明の比較的良い実施例の案内図であって、酸素を供給する肌触りの良い吸収構造が絆創膏に設置されることを示す。
図5】本発明の比較的良い実施例の案内図であって、酸素を供給する肌触りの良い吸収構造がおむつに設置され、おむつは一つ以上の酸素を供給する肌触りの良い吸収構造を含有できることを示す。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本発明は下記の実施例で説明されるが、下記の実施例に制限されない。
【0023】
本発明は酸素を供給する肌触りの良い吸収構造であり、水分を吸収した後酸素を供給でき、pH値は肌触りの良い中性、弱酸性及び弱アルカリ性に維持される。該酸素を供給する肌触りの良い吸収構造(1)は、吸収層(101)と肌触りの良い酸素供給ユニット(102)とを含み、肌触りの良い酸素供給ユニットは吸収層の全部(図1)や一部分(図2)の範囲に均一に分布する。図3,4,5に示すように、この酸素を供給する肌触りの良い吸収構造(1)は、生理用ナプキン(3)、絆創膏(4)やおむつ(5)などの個人用衛生用品に設置でき、小環境における酸素を増やし、酸素の増加も嫌気性細菌の成長も抑制できる。
【0024】
<実施例1>
【0025】
過酸化マグネシウムと乳酸を含むおむつ
2MgO2+2H2Oa2Mg(OH)2+O2
2CH3CH(OH)COOH+Mg(OH)2a(C3H5O3)2Mg+2H2O
【0026】
おむつに過酸化マグネシウムと乳酸が含まれ、おむつは、使用されない時には乾燥しており、中にある過酸化マグネシウムと乳酸は全部固体状で、pH値に影響しない。おむつが使用される時には、中にある過酸化マグネシウムが尿にある水分を吸収して水酸化マグネシウムと酸素を生成し、そこでおむつの小環境にある水分は少なくなり酸素は増え、嫌気性菌の成長が抑制される。中にある乳酸が水酸化マグネシウムと反応すると、乳酸が水素イオン(H+)を放出し、水酸化マグネシウムの水酸化物(OH−)との中和反応を経て、乳酸マグネシウム及び水に転化される。乳酸マグネシウムは弱酸性で、皮膚を傷つけず、且つ少量の酸素を生成する。
【0027】
<実施例2>
【0028】
過酸化カルシウムとクエン酸を有する生理用ナプキン
生理用ナプキンに1グラムの過酸化カルシウムと2グラムのクエン酸が含まれ、生理用ナプキンは、使用されない時には乾燥しており、中にある過酸化カルシウムとクエン酸は全部固体状で、pH値に影響しない。生理用ナプキンが使用される時には、中にある過酸化カルシウムが血液にある水分を吸収して水酸化カルシウムと酸素を生成し、クエン酸が水酸化カルシウムと反応すると、クエン酸は水素イオン(H+)を放出し、水酸化カルシウムの水素化物(OH−)との中和反応を経る。生理用ナプキンにおける1グラムの過酸化カルシウム、2グラムのクエン酸を100mLの水に加え、5分間十分に撹拌した時のpH値は4.82で弱酸性であり、且つ少量の酸素が生成された。従来技術(US20150182655)の0.9%のクエン酸と3%のlxper75C(75%の過酸化カルシウムを含む)を含むパルプに対して、同じ比率の2.25グラムの過酸化カルシウムと0.95グラムのクエン酸を100mLの水に加え、5分間十分に撹拌した時のpH値は12.10まで達し、酸素の代わりに、大量の過酸化水素を生成するので、皮膚に対する脅威は大きい。
1グラムの過酸化カルシウムと2グラムのクエン酸に水を加えた後、酸素はゆっくりと生成され、更にカタラーゼを加えると、中にある過酸化カルシウムは水分を吸収して水酸化カルシウムと過酸化水素を生成する。過酸化水素はカタラーゼ(catalase、CATと略称される)と反応すると迅速に酸素を生成する。クエン酸が水酸化カルシウムと反応すると、クエン酸は水素イオンを(H+)を放出し、水酸化カルシウムの水素化物(OH−)との中和反応を経る。反応式は以下のとおりである。
【数1】
1グラムの過酸化カルシウム、2グラムのクエン酸とカタラーゼを100mLの水に加え、5分間十分に撹拌した時には酸素が迅速に生成され、嫌気性菌の成長が抑制される。液体のpH値は4.82で、弱酸性であり、このpH値は皮膚を刺激せず快適な感じを引き起こす。
【0029】
<実施例3>
【0030】
酸素を生成できる肌触りの良いpH値の絆創膏
【0031】
絆創膏の吸水層は、固体乳酸が散布された繊維、固体シュウ酸が散布された繊維、及び固体過酸化ナトリウムが散布された繊維を含み、絆創膏が使用されない時には乾燥しており、中にある乳酸、シュウ酸と過酸化ナトリウムは全部固体状で、pH値に影響しない。
絆創膏が使用される時には、傷口からの血液中の水分を吸収して乳酸ナトリウム、シュウ酸ナトリウムと酸素が生成される。この時、絆創膏の小環境における水分は少なくなり酸素は増えるので、嫌気性菌の成長が抑制され、且つ、乳酸、シュウ酸と過酸化ナトリウムの比率が調節され、これにより水と反応した後のpH値がpH4〜9になり、皮膚を傷つけない。
<実施例4>
【0032】
酸素を安定的に生成できる肌触りの良いpH値の生理用ナプキン
【0033】
生理用ナプキンは、5部の過酸化カルシウム、2.3部のシュウ酸、6部のクエン酸と0.05部のカタラーゼを含み、生理用ナプキンが使用されない時には乾燥しており、中にある過酸化カルシウム、シュウ酸、クエン酸とカタラーゼは全部固体状で、pH値に影響しない。生理用ナプキンが使用される時には、中にある過酸化カルシウムが血液にある水分を吸収して水酸化カルシウムと過酸化水素を生成し、過酸化水素がカタラーゼと反応すると迅速に酸素を生成し、シュウ酸、クエン酸が水酸化カルシウムと反応すると、シュウ酸、クエン酸が水素イオン(H+)を放出し、水酸化カルシウムの水酸化物(OH−)との中和反応を経る。生理用ナプキンにおける5部の過酸化カルシウム、2.3部のシュウ酸、6部のクエン酸と0.05部のカタラーゼを100mLの水に加え、5分間十分に撹拌した時には酸素が迅速に生成され、嫌気性菌の成長が抑制される。液体のpH値は4.82で、弱酸性であり、このpH値は皮膚を刺激せず快適な感じを引き起こす。
異なる金属過酸化物と異なる固体酸を組み合わせることができる。金属過酸化物は、過酸化マグネシウム、過酸化カルシウム、過酸化ナトリウム、過酸化カリウムを含み、固体酸は、クエン酸、乳酸、乳酸カルシウム、シュウ酸、塩酸、フィチン酸とケイ酸を含む。異なる比率の金属過酸化物と固体酸を組み合わせ、水を加えた後のpH値はpH4〜9であるので皮膚を刺激せず、水を加えた後のpH値はpH4〜5.5であるので皮膚に快適な感じを引き起こす。
【0034】
<実施例5>
【0035】
酸素供給パッチユニット
【0036】
吸収層の材料は、不織布、ガーゼなどの吸水材料を含み、固体酸化物、固体酸、カタラーゼを均一に混合してから吸収層に散布して酸素供給パッチユニットを作製する。酸素供給パッチユニットは、人体の酸素の供給を必要とする部位、例えば傷口に貼ることができ、直接に酸素供給パッチユニットを使う他、傷口を絆創膏で巻いた後、酸素供給パッチユニットを絆創膏の外にカバーする。この際に傷口が生成する水分は絆創膏を経由して酸素供給パッチユニットまで放出され、酸素供給パッチユニットは酸素を生成して絆創膏によって傷口まで達する。この際に傷口の外、かつ、酸素供給パッチユニット内の小環境では、酸素が大量に増えて肌触りの良いpHが維持される。
【0037】
上記の詳細な説明は、本発明の実施可能な実施例に関する具体的な説明であるが、本発明の特許請求の範囲は該実施例に限られず、本発明の技術的思想から離れない同じ効果をもたらす実施又は変更は、全て本発明の特許請求の範囲に属するべきである。
【0038】
上記の複数の効果は、新規性及び進歩性を十分満たす法定的な特許要件であるため、法律によって申請を出願し、創作を奨励するために、貴局が本発明の特許請求の範囲を審査の上許可することを懇請いたします。
【符号の説明】
【0039】
1 肌触りの良い吸収構造
101 吸収層
102 肌触りの良い酸素供給ユニット
2 生理用ナプキン
3 絆創膏
4 おむつ
図1
図2
図3
図4
図5