【文献】
ZTE,SIB Coverage Improvement for MTC UEs,3GPP TSG-RAN WG1 #76 R1-140281,3GPP,2014年 2月 1日,第1―4頁,URL,http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_76/Docs/R1-140281.zip
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記受信回路は、システム情報(SI)メッセージを受信するように構成され、前記システム情報(SI)メッセージは、前記差動システム情報ブロック(SIB)の指標を含み、前記制御回路は、さらに、前記指標に基づいて前記差動システム情報ブロック(SIB)を検出するように構成される、請求項1に記載の装置。
請求項1に記載の前記制御回路を含むユーザ機器(UE)であって、当該ユーザ機器(UE)は、ディスプレイ、タッチスクリーンディスプレイ、スピーカ、物理的キーボード、キーパッド、不揮発性メモリポート、ユニバーサルシリアルバス(USB)ポート、又はオーディオジャックのうちの1つ又は複数をさらに含む、ユーザ機器(UE)。
前記SIB1ブロードキャストは、変更された情報を有する最新のシステム情報ブロック(SIB)を示し、前記SIB1ブロードキャストの中の情報に基づいて判定するステップは、前記前のシステム情報ブロック(SIB)が、変更された情報を有する前記最新のシステム情報ブロック(SIB)と比較してより最新のシステム情報ブロック(SIB)であるか否かを判定するステップを含む、請求項11に記載の方法。
前記第1のシステム情報ブロック(SIB)がブロードキャストされるようにすることは、カバレッジ制約を伴うユーザ機器(UE)による受信のために前記第1のシステム情報ブロック(SIB)のブロードキャストを複数回反復することを含み、
前記第2のシステム情報ブロック(SIB)がブロードキャストされるようにすることは、カバレッジ制約を伴うユーザ機器(UE)による受信のために前記第2のシステム情報ブロック(SIB)のブロードキャストを複数回反復することを含む、請求項14に記載の制御回路。
1つ又は複数のコンピュータ実行可能な命令を含むコンピュータプログラムであって、前記1つ又は複数のコンピュータ実行可能な命令は、ユーザ機器(UE)のプロセッサで実行されると、前記ユーザ機器(UE)においてパラメータを更新する方法を前記ユーザ機器(UE)に実行させ、前記方法は、
2つの完全なシステム情報ブロック(SIB)が進化型NodeB(eNB)によって送信されるように構成される時間的間隔の指標及び第1の周期で周期的にブロードキャストされる完全なシステム情報ブロック(SIB)を前記進化型NodeB(eNB)から受信するステップと、
前記ユーザ機器(UE)による前記進化型NodeB(eNB)との通信と関連する複数のパラメータを前記完全なシステム情報ブロック(SIB)に基づいて設定するステップと、
第2の周期で周期的にブロードキャストされる複数の差動システム情報ブロック(SIB)を受信するステップであって、前記複数の差動システム情報ブロック(SIB)のうちの少なくとも2つの差動システム情報ブロック(SIB)は、前記2つの完全なシステム情報ブロック(SIB)の受信の間にある前記時間的間隔の中で受信されるように構成され、前記複数の差動システム情報ブロック(SIB)のうちの差動システム情報ブロック(SIB)は、前に受信した完全なシステム情報ブロック(SIB)以降に変化している複数のパラメータ値を示す、ステップと、
変化している前記複数のパラメータのうちの少なくとも1つを前記差動システム情報ブロック(SIB)に基づいて更新するステップと、を含む、
コンピュータプログラム。
1つ又は複数のコンピュータ実行可能な命令を含むコンピュータプログラムであって、前記1つ又は複数のコンピュータ実行可能な命令は、進化型NodeB(eNB)のプロセッサで実行されると、システム情報をブロードキャストする方法を前記進化型NodeB(eNB)に実行させ、前記方法は、
システム情報を含む第1のシステム情報ブロック(SIB)を第1の周期で周期的に生成するステップと、
2つの第1のシステム情報ブロック(SIB)が進化型NodeB(eNB)によって送信されるように構成される時間的間隔の指標及び前記第1のシステム情報ブロック(SIB)を少なくとも1つのユーザ機器(UE)に前記第1の周期で周期的にブロードキャストするステップと、
前記第1のシステム情報ブロック(SIB)の生成後に変化したシステム情報を、前記2つの第1のシステム情報ブロック(SIB)の間の前記時間的間隔の中で第2の周期で周期的に決定するステップと、
前記決定に基づいて複数の第2のシステム情報ブロック(SIB)を前記第2の周期で周期的に生成するステップと、を含み、前記複数の第2のシステム情報ブロック(SIB)は、変化した前記システム情報を示しているとともに、前記第1のシステム情報ブロック(SIB)と比較して変化していないシステム情報のうちの少なくとも一部を含まず、前記複数の第2のシステム情報ブロック(SIB)のうちの少なくとも2つの第2のシステム情報ブロック(SIB)は、前記2つの第1のシステム情報ブロック(SIB)のブロードキャストの間の前記時間的間隔の中で前記少なくとも1つのユーザ機器(UE)において受信されるように構成される、
コンピュータプログラム。
【発明を実施するための形態】
【0005】
以下の詳細な説明では、複数の添付の図面を参照する。同じ参照数字を複数の異なる図面において使用して、同一の又は同様の構成要素を特定してもよい。以下の説明では、請求項に記載された発明のさまざまな態様の完全な理解を促すために、限定の目的ではなく説明の目的で、特有の細部が、特定の構造、アーキテクチャ、及び技術等として記載されている。請求項に記載された発明のさまざまな態様が、上記の特有の細部とは異なる複数の他の例として実装されてもよいということが、本開示の利益を受ける当業者に明らかとなるであろう。ある例においては、よく知られているデバイス、回路、及び方法の説明は、本発明の説明を不必要な細部により不明瞭にしないように省略されてもよい。
【0006】
ある無線システムの送信機及び受信機を含むさまざまな用途に以下の独創的な実施形態を使用してもよいが、本発明は、上記の態様には限定されない。特に、本発明の範囲に含まれる無線システムは、これらには限定されないが、ネットワークインターフェイスカード(NIC)、ネットワークアダプタ、固定の又は移動可能なクライアントデバイス、中継器、基地局、フェムトセル、ゲートウェイ、ブリッジ、ハブ、ルータ、アクセスポイント、又は他のネットワークデバイスを含んでもよい。さらに、本発明の範囲内の無線システムは、セルラー無線電話システム、衛星システム、双方向無線システムのみならず複数のパーソナルコンピュータを含む上記の無線システムを含むコンピューティングデバイス、タブレット及び関連する周辺機器、パーソナルディジタルアシスタント(PDA)、パーソナルコンピューティングアクセサリ、ハンドヘルド通信デバイス、及び当然に関連しそして本発明の実施形態の原理が適切に適用されうるすべてのシステムとして実装されてもよい。
【0007】
図1は、さまざまな実施形態にしたがった例示的な無線通信ネットワーク100を図示している。
図1のネットワークは、プロバイダネットワーク(PN)110と移動可能な加入者又は固定の加入者を含む1つ又は複数のユーザ局120乃至124との間の無線アクセスを容易にすることができるいずれかの無線システムであってもよい。例えば、一例として、ネットワーク100は、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)ロングタームエボリューション(LTE)移動電話ネットワーク及びLTE-Advanced、アメリカ電気電子通信学会(IEEE)802.16モバイルブロードバンド無線アクセス(BWA)ネットワーク、IEEE802.11WLAN、又は本発明の複数の実施形態の原理が適切に適用されうる他のタイプのネットワークとして機能しうる無線通信ネットワーク等の無線通信ネットワークであってもよい。したがって、以下で説明される複数の実施形態において使用される用語は、添付の特許請求の範囲に示されているいずれかの特定のネットワークの態様には限定されない。
【0008】
さまざまな実施形態では、図示されているように、無線通信ネットワーク100は、複数のユーザ機器(UE)120乃至124及び進化型NodeB(eNB)115を含んでもよい。さまざまな実施形態において、eNB115は、(固定のノード等の)固定局であっても移動可能な局/ノードであってもよい。
【0009】
さまざまな実施形態において、UE120乃至124及び/又はeNB115は、多入力多出力(MIMO)伝送システムを実装する複数のアンテナを含んでもよく、上記のMIMO伝送システムは、多様なMIMOモードで動作してもよく、また、上記のMIMO伝送システムは、シングルユーザMIMO(SU-MIMO)、マルチユーザMIMO(MU-MIMO)、閉ループMIMO、開ループMIMO、又はスマートアンテナ処理の複数の変形を含んでもよい。UE120乃至124は、1つ又は複数のアップリンクチャネルを介してeNB115にフィードバックされるいくつかのタイプのチャネル状態情報(CSI)を提供してもよく、eNB115は、受信したCSIフィードバックに基づいて1つ又は複数のダウンリンクチャネルを調整してもよい。CSIのフィードバックの精度は、MIMOシステムの性能に影響を与える可能性がある。
【0010】
さまざまな実施形態において、アップリンクチャネル及びダウンリンクチャネルは、1つ又は複数の周波数帯域と関連していてもよく、これらの1つ又は複数の周波数帯域は、アップリンクチャネル及びダウンリンクチャネルによって共有されていても共有されていなくてもよい。1つ又は複数の周波数帯域の各々は、さらに、1つ又は複数のサブバンドに分割されてもよく、これらの1つ又は複数のサブバンドは、アップリンクチャネル及びダウンリンクチャネルによって共有されていても共有されていなくてもよい。各々の周波数サブバンド、1つ又は複数の集約されたサブバンド、又は(広帯域の)アップリンクチャネル又はダウンリンクチャネルのための1つ又は複数の周波数帯域は、周波数リソースと称されてもよい。
【0011】
低コストマシン型通信(MTC)(LC-MTC)デバイス及び(集合的にカバレッジ制約を伴うUEとして知られる)通常のUEのうちのいくつかは、物理層の限界を持つことが予想され、アップリンクにおいてのみならずダウンリンクにおいても最大20[dB]までのカバレッジの強化を必要とする。上記の限界及びカバレッジの強化の必要性に対処するために、現在のLTE無線インターフェイスにおいてかなりの程度の変更が必要とされる。これらの可能性の多くが3GPPにおいて議論されているが、仮に、正規のUEがカバレッジ制約を伴うUEと同じ物理セルの中でサポートされなければならないとすると、無線インターフェイスに対する上記の変更は、それらの正規のUEのパフォーマンスにかなりの影響を与える可能性があるということが明らかになってきている。
【0012】
したがって、カバレッジ制約を伴うUEの上記の要求を最もよく満たすであろう変更のうちの多くが見送られる必要があるが、これは、そのような変更が正規のUEのパフォーマンスにきわめて有害である可能性があるという理由による。一方で、正規のUEのパフォーマンスに対する結果として生じる潜在的に多くの影響を伴わずには、(カバレッジ制約を伴うUE等の)LC-MTC UEのごく基本的な要求を満たすことさえも可能となることはない。全体として、カバレッジ制約を伴うUEについて要求されるカバレッジをサポートするために、無線規格の変更につながるであろうメカニズムのうちの1つは、信号の反復を使用することである。カバレッジ制約を伴うUEによる受信を保証するために、信号の反復は、(システム情報メッセージ及びページングメッセージ等の)ブロードキャストメッセージの同一の複製のきわめて大きな回数の反復を実行することを伴う。同様にして、あるメッセージがeNBによって受信されるまでには、そのメッセージは、カバレッジ制約を伴うUEによって多くの回数にわたり送信される必要がある。
【0013】
(UE等の)デバイスが受信する必要がある最も重要な情報のうちのいくつかは、システム情報ブロック(SIB)であり、SIBは、大きなサイズのデータを有している可能性がある。SIBは、ブロードキャストメッセージであるため、低い変調次数の変調スキームを使用して送信されてもよく、さらに、要求されるカバレッジの強化により(カバレッジ制約を伴うUE等の)LC-MTCデバイスをサポートするために、(100回にも及ぶ反復等の)大きな回数の反復が必要とされる可能性がある。
【0014】
大きな回数の反復を伴って低い変調次数の変調スキームで大きな数のビットをブロードキャストすると、リソースの観点からは効率的ではなく、正規のUEのパフォーマンスに複数の結果として生じる影響を与える可能性がある。
【0015】
いくつかの実施形態によれば、カバレッジ制約を伴うUEのためのSIBのサイズは、(可能な限り小さくするといったように)短縮される。本明細書中の複数の実施形態は、カバレッジ制約を伴うUEのために完全なSIBブロードキャストの代わりにSIBの"差動情報ブロードキャスト"を導入し、それによってそのような差動情報ブロードキャストの反復が、リソースの大きな消耗を招くことがないようにする。
【0016】
強化されていないカバレッジによりLC-MTCデバイス又はカバレッジ制約を伴うUEをサポートするためには、低い変調次数の変調スキームでかつ大きな回数の反復を伴って大きな数のビットをブロードキャストする必要があり、このことは、リソースの観点からは効率的ではない。いくつかの実施形態によれば、SIBのサイズは、短縮されて、可能な限り小さくされる。複数の実施形態は、カバレッジ制約を伴うUEのために完全なSIBブロードキャストの代わりにSIBの"差動情報ブロードキャスト"を導入し、それによってそのような差動情報ブロードキャストの反復が、リソースの大きな消耗を招くことがないようにする。
【0017】
上記の構成によれば、大きな回数の反復を伴って低い変調次数の変調スキームで大きな数のビットをブロードキャストする必要がある構成と比較して、その時間のほとんどで、差動SIBがブロードキャストされるため、結果として生じるリソースの利用及びデバイスの電力効率は、より効率的になるであろう。
図2aは、時間に伴う無線リソースの使用量を図示している。
図2bは、(SIBを受信する等の)SIBの通信と関連する(UE等の)デバイスの電力消費を図示している。(完全なSIBが送信される場合の)完全なSIBの送信期間210の間、SIB送信のための無線リソース使用量は、(差動SIBが送信される場合の)差動SIB送信期間220の間と比較して(単位時間当たり)より大きくなっている。
【0018】
差動SIBをブロードキャストするという着想及びいくつかの実施形態にしたがって提案されるスキームが、以下で説明されてもよい。
【0019】
カバレッジ制約を伴うUEのために、正規のSIBが要求された回数反復される。反復は、例えば、30分ごと、1時間ごと、又は数時間ごと等のT
FullSIBで示されるより大きな周期で定期的に行われてもよい。T
FullSIBの値は、カバレッジ制約を伴うUEの待ち時間耐性に基づいて決定されてもよい。
【0020】
完全なSIBの反復の時間的な位置は、あらかじめ規定されていてもよく、カバレッジ制約を伴うUEに既知であってもよい。
【0021】
代替的に、完全なSIBの反復の時間情報は、SIB1でブロードキャストされてもよい。
【0022】
いくつかの実施形態において、eNBは、特定の時間期間の間でのみ強化されたカバレッジモードに対するサポートを構成してもよい。強化されたカバレッジモードの時間期間が規定される場合には、完全なSIBの送信は、強化されたカバレッジモードがトリガされる時間の始まりにおいてのみ実行されるように構成されてもよく、或いは、強化されたカバレッジモードのいくつかの時間的間隔のみの間で実行されるように構成されてもよく、他の形で実行されてもよい。
【0023】
いくつかの実施形態によれば、完全なSIBの反復の複数の時間点の間において、差動SIBが複数回反復されてもよい。差動SIBは、前の完全なSIBの反復の後に1つ又は複数のSIBが変更されている場合において、それらの1つ又は複数のSIBの変更された情報のみを運んでいる。上記の期間の間、SIBは、現行の仕様のように正規のUEのために送信されてもよいが、これらのSIBは反復されない。差動SIBのみが、差動SIB送信周期においてカバレッジ制約を伴うUEのために反復される。
【0024】
カバレッジ制約を伴うUEのうちで新規参入したUE、すなわち、前の完全なSIBの反復を受信し損ねたカバレッジ制約を伴うUEは、次の完全なSIBの反復を待って、更新されたSIBを得る必要がある。
【0025】
前の完全なSIBの反復をすでに受信しているUEは、(そのUEが更新されたsystemInfoValueTagを確かめる場合等)必要に応じて差動SIBを読み取り、上記の前の完全なSIBを更新してもよい。
【0026】
いくつかの実施形態は、差動SIBを運ぶ新たなSIBタイプを提供する。
図3及び
図4は、差動SIBを可能にするシステム情報(SI)メッセージ及びSIB1の提案される修正の複数の例を示している。下線を付した文字列は、提案される変更を示している。
【0027】
差動SIBは、完全なSIBと比較してきわめて小さなサイズになっていてもよい。したがって、完全なSIBを反復する代わりに差動SIBを反復すると、有意な量の無線リソースを節約することが可能となる。同時に、カバレッジ制約を伴うUEは、要求されるSIBを個別にすべて受信するのではなく、(差動SIB等の)より小さなブロードキャストメッセージを受信することにより、デバイスの電力を節約することができる。
【0028】
図3は、提案された新たなsib17-v12の一例を示しており、その提案されたsib17-v12は、信号の反復を使用してカバレッジ制約を伴うUEに対してブロードキャストするための差動SIBコンテンツを運んでいる。いくつかの実施形態によれば、(差動SIBとして機能する)sib17-v12は、1つ又は複数のSIBコンテンツの変更されたパラメータ値のみを有しており、それらの1つ又は複数のSIBコンテンツは、過去のある既知の時間点の後に修正されているSIBコンテンツである。下線を付した部分は、いくつかの実施形態と関連する複数の変更を示している。
【0029】
図4及び
図4aは、スケジューリング情報及び差動SIBに関する他の情報を運ぶようにするためのSIB1の変更を示す典型例を図示している。
図4bは、
図4aの中のメッセージの続きであり、結果として、
図4a及び
図4bは同一のメッセージの複数の部分となっている。"sibchangedinfoAfterSystemInfoValueTag"は、差動SIBが変更された情報をすべて含むのはいずれの時点の後かを示している。例えば、"sibchangedinfoAfterSystemInfoValueTag"は、複数の変更されたパラメータを含む最新のSIBの"SystemInfoValueTag"の値を有していてもよい。"sibchangedinfoAfterSystemInfoValueTag"は、常に、現在の"SystemInfoValueTag"よりも小さいか又は"SystemInfoValueTag"と等しくなっている。下線を付した部分は、いくつかの実施形態と関連する複数の変更を示している。
【0030】
図3及び
図4bの中の下線を付した部分は、バージョン12を示す”v12”を含んでいる。上記のバージョン番号は例示に過ぎず、必要に応じて他のバージョン番号を使用してもよい。
【0031】
図5は、さまざまな実施形態にしたがったUE回路500を図示している。複数の実施形態において、UE回路500は、送信回路510及び送信回路510に接続される受信回路515を含んでいてもよい。送信回路510及び受信回路515は、無線による送信のための1つ又は複数のアンテナ520に接続されていてもよい。UE回路500の複数の構成要素は、UEに関して本開示の中の他の場所で説明されるUE回路の構成要素と同様の動作を実行するように構成されてもよい。本明細書で使用されるように、"回路"の語は、1つ又は複数のソフトウェアプログラム又はファームウェアプログラムを実行する特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit(ASIC))、電子回路、(共有プロセッサ、専用プロセッサ、又はグループプロセッサ等の)プロセッサ、及び/又は(共有メモリ、専用メモリ、またはグループメモリ等の)メモリ、組合せ論理回路、及び/又は説明される機能を提供する他の適切なハードウェア構成要素を指してもよく、これらの回路の一部であってもよく、又はこれらの回路を含んでいてもよい。いくつかの実施形態において、UE回路500は、1つ又は複数のソフトウェアモジュール又はファームウェアモジュールで実装されてもよく、1つ又は複数のソフトウェアモジュール又はファームウェアモジュールと関連する機能を実行してもよい。
【0032】
複数の実施形態において、
図5のUE回路500は、
図6に示されているプロセス600等の1つ又は複数のプロセスを実行するように構成されてもよい。複数の実施形態において、プロセス600は、完全なSIBをeNBから受信する動作605を含んでいてもよい。完全なSIBは、複数のパラメータを含んでいてもよい。プロセス600は、さらに、完全なSIBに基づいてUEの中の複数のパラメータを設定する動作610を含んでいてもよい。これらの複数のパラメータは、UEとeNBとの間の通信と関連していてもよい。プロセス600は、さらに、差動SIBをeNBから受信する動作615を含んでいてもよい。差動SIBは、完全なSIBよりもデータのサイズがより小さくてもよく、(複数の複製の反復を伴って送信されるカバレッジ制約を伴うUEのための)完全なSIBがeNBによって送信されてから後に変更された上記の複数のパラメータのみを含んでもよい。プロセス600は、さらに、差動SIBに基づいて1つ又は複数のパラメータを更新する動作620を含んでもよい。複数の実施形態において、UE回路500は、本明細書の中の他の場所で説明されるように、1つ又は複数の追加のプロセス要素又は代替的なプロセス要素を実行するように構成されてもよい。
【0033】
図7は、さまざまな実施形態にしたがったeNB回路700を図示している。複数の実施形態において、eNB回路700は、制御回路705に接続される送信回路710及び受信回路715を含んでもよい。送信回路710及び受信回路715は、無線での送信のために1つ又は複数のアンテナ720に接続されていてもよい。eNB回路700の構成要素は、eNBに関して本開示の中の他の場所で説明されるeNBの構成要素と同様の動作を実行するように構成されてもよい。本明細書中で使用されているように、"回路"の語は、1つ又は複数のソフトウェアプログラム又はファームウェアプログラムを実行する特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit(ASIC))、電子回路、(共有プロセッサ、専用プロセッサ、又はグループプロセッサ等の)プロセッサ、及び/又は(共有メモリ、専用メモリ、またはグループメモリ等の)メモリ、組合せ論理回路、及び/又は説明される機能を提供する他の適切なハードウェア構成要素を指してもよく、これらの回路の一部であってもよく、又はこれらの回路を含んでいてもよい。いくつかの実施形態において、eNB回路700は、1つ又は複数のソフトウェアモジュール又はファームウェアモジュールで実装されてもよく、或いは、1つ又は複数のソフトウェアモジュール又はファームウェアモジュールと関連する機能を実行してもよい。
【0034】
複数の実施形態において、
図7のeNB回路700は、
図8に示されているプロセス800等の1つ又は複数のプロセスを実行するように構成されてもよい。複数の実施形態において、プロセス800は、完全なSIBを生成する動作805を含んでいてもよい。完全なSIBは、eNBとUEとの間の通信と関連する複数のパラメータを含んでいてもよい。プロセス800は、少なくとも1つのUEに完全なSIBをブロードキャストする動作810をさらに含んでいてもよい。プロセス800は、複数のパラメータのうち上記の完全なSIBに関して更新されたパラメータを決定する動作815をさらに含んでいてもよい。更新されたパラメータは、完全なSIBと関連する複数のパラメータのサブセットであってもよい。プロセス800は、上記の更新されたパラメータに基づいて差動SIBを生成する動作820をさらに含んでいてもよい。差動SIBは、完全なSIBの中に含まれる上記の複数のパラメータのうちの(例えば、更新されたパラメータのサブセット等の)サブセットのパラメータのみを含んでいてもよいため、完全なSIBよりも有意に小さくすることが可能である。プロセス800は、少なくとも1つのUEに差動SIBをブロードキャストする動作825をさらに含んでいてもよい。他の完全なSIBがカバレッジ制約を伴うUEのために送信されるまで、上記の差動SIBのブロードキャストを反復してもよい。複数の実施形態において、eNB回路700は、本明細書の中の他の場所で説明される1つ又は複数の追加のプロセス要素又は代替的なプロセス要素を実行するように構成されてもよい。
【0035】
いくつかの実施形態において、完全なSIBをブロードキャストする動作810は、完全なSIBを複数回ブロードキャストする動作を含んでもよい。完全なSIBは、各々の反復において同一であってもよい。複数回の反復は、差動SIBをブロードキャストする前に完了されてもよい。差動SIBをブロードキャストする動作は、差動SIBを複数回ブロードキャストする動作を含んでもよい。差動SIBは、各々の反復において同一であってもよい。複数回の反復は、(次の異なるSIB等の)異なるSIBをブロードキャストする前に完了されてもよい。
【0036】
いくつかの実施形態において、完全なSIBは、第1の周期(T
fullSIB)でブロードキャストされてもよい。差動SIBは、第1の周期よりも短い第2の周期でブロードキャストされてもよい。したがって、差動SIBは、完全なSIBよりもより頻繁にブロードキャストされてもよい。いくつかの実施形態において、第1の周期は、30分よりも大きくてもよく、又は1時間よりも大きくてもよい。複数のSIBが反復される場合に、完全なSIBの周期は、完全なSIBの第1の反復と次の異なるSIBの第1の反復との間で測定されてもよい。同様に、差動SIBの周期は、差動SIBの第1の反復と次の異なる差動SIBの第1の反復との間で測定されてもよい。
【0037】
図9は、いくつかの実施形態にしたがった方法900を図示している。
図9の方法900は、UEによって実行されてもよく、差動SIBを受信するステップ905を含んでいてもよい。差動SIBは複数のパラメータ値を示していてもよく、複数のパラメータ値は、前のSIBがブロードキャストされた後に変更されているパラメータ値であってもよい。方法900は、例えば、差動SIBの中で変更されていることを示されている等の、変更されている少なくとも1つのパラメータ値を、受信した差動SIBに基づいて、(UE等の)方法900を実行するデバイスによって更新するステップ910をさらに含んでもよい。
【0038】
いくつかの実施形態において、方法900は、差動SIBを受信する前に、前のSIBを受信するステップを含んでもよい。前のSIBは、完全なSIBであってもよく、又は差動SIBであってもよい。すなわち、差動SIBは、前の完全なSIBと比較した複数の変更を示していてもよく、前の差動SIBと比較した複数の変更を示していてもよい。
【0039】
いくつかの例において、前のSIBは、完全なSIBであってもよい。いくつかの実施形態において、完全なSIBを受信する前に、方法900を実行するデバイスは、完全なSIBの(スケジュール等の)タイミングを決定してもよい。完全なSIBのタイミングは、(デバイスのハードウェア、ファームウェア、又はソフトウェアに以前に格納されている基準タイミング等の)UEに既知のあらかじめ規定されているタイミング情報に基づいてもよい。いくつかの実施形態において、タイミングは、eNB又は他のネットワーク要素から受信した情報に基づいて決定されてもよい。例えば、そのタイミングは、SIB1ブロードキャストの中で受信されてもよい。
【0040】
SIB1は、systeminfoValueTagパラメータを含んでいてもよい。UEがSIB1ブロードキャストを受信すると、UEは、そのブロードキャストの中に含まれているsystemInfoValueTagパラメータの値を格納してもよい。以降のSIB1ブロードキャストの中のsystemInfoValueTagパラメータが、UEに格納されているsystemInfoValueTagと比較してより新しい(さらにいっそう新しい値)である場合には、UEは、いくつかのシステムパラメータが更新されているということを知る。UEが、SIB1を受信し、いずれのパラメータも更新されていないと判定する場合には、UEが他のSIBを受信することは不必要である。
【0041】
いくつかの例において、デバイスは、ステップS905で受信した差動SIBと前のSIBとの間で1つ又は複数のSIBを受信していてもよい。これらの1つ又は複数のSIBは、いずれのパラメータも更新されていないということを示していてもよい。いくつかの実施形態において、新たなパラメータは、SIBを使用してブロードキャストされてもよい。例えば、パラメータは、DifferentialSIBInfo情報要素(IE)に含まれていてもよい。
図4cは、DifferentialSIBInfo IEの中でパラメータ"differentialSystemInfoValueTag”を含む
図4bの代替版を示している。パラメータ"differentalSystemInfoValueTag"は、"SystemInfoValueTag"と同様になっている。パラメータ"sibchangedinfoAftersystemInfoValueTag"は、最新の完全なSIB送信の後にSIパラメータの中に変更があるか否かを示しており、同様に、パラメータ"differentialSystemValueTag"は、前の差動SIBと比較して差動SIBの中に新たに更新されたパラメータが存在するか否かを示している。例えば、前の差動SIBに関連する差動SIBの中のいずれかのSIパラメータに変更があるときはいつでも、パラメータ"differentialSystemInfoValueTag”の値は、1だけ増加させられる。いくつかの実施形態において、パラメータ"differentialSystemInfoValueTag"は、各々の完全なSIB送信の後に0にリセットされてもよい。UEは、SIBを受信すると、パラメータ"differentialSystemInfoValueTag"及びパラメータ"systemInfoValueTag"を格納してもよく、("differentialSystemInfoValueTag"及び"systemInfoValueTag"等の)これらのTagの格納された値とSIB1の中の("sibchangedinfoAftersystemInfoValueTag"、"differentialSystemInfoValueTag"、及び"systeminfoValueTag"等の)複数のTagの現在の値とに基づいて、カバレッジ制約を伴うUEは、SIBパラメータが変更されているか否かを判定してもよく、したがって、カバレッジ制約を伴うUEが以降の差動SIBを読み取る必要があるか否かを判定してもよい。
【0042】
上記の構成によれば、SIBブロードキャストは、SIB1の中で(パラメータ"systemInfoValueTag"により)現在のSIのバージョン番号を示してもよく、SIB1ブロードキャストを受信するUEは、(UEに現在格納されている情報と比較して)SI情報に変更があるか否かを決定してもよい。このようにして、各々のUEは、そのUEが格納しているSIについてのバージョン番号を有していてもよい。UEは、受信したSIB1の"systemInfoValueTag"の値をチェックしてもよく、チェックした"systemInfoValueTag"の値がUEによって格納されている"SystemValueTag"の値よりもより高い値である場合には、UEは、いくつかのパラメータが変更されていると判定してもよい。いくつかの実施形態によれば、UEは、いずれのパラメータが変化しているかを知らなくてもよく、したがって、UEは、現在のシステムの中で必要となるすべてのSIBを再び取得してもよい。
【0043】
いくつかの実施形態によれば、eNBは、第1のSIBを生成する制御回路を含んでもよい。制御回路は、(システム情報のうちのいくつか等の)情報が、第1のSIBが生成された後に変化しているということを判定してもよい。制御回路は、上記の判定に基づいて第2のSIBを生成してもよく、第2のSIBは、変化している情報を示してもよい。第2のSIBは、第1のSIBと比較して変化していない情報のすべて又は一部を除外してもよい。いくつかの例において、第2のSIBは、第1のSIB以降に変化している情報のみを含んでいてもよい。
【0044】
いくつかの実施形態において、第1のSIBは、常に、完全なSIBであってもよい。いくつかの実施形態において、第2のSIBは、完全なSIBであってもよく、又は差動SIBであってもよい。第1のSIB及び第2のSIBは、eNBによってブロードキャストされてもよく、第2のSIBは、第1のSIBのブロードキャストに続いてブロードキャストされてもよい。
【0045】
いくつかの実施形態において、第1のSIBのブロードキャストは、カバレッジ制約を伴うUEによる反復のために(あらかじめ定められた回数等の)複数の回数だけ反復されてもよい。第2のSIBのブロードキャストは、複数回反復されてもよい。第2のSIBのブロードキャストは、第1のSIBの反復されるブロードキャストの後に続いてもよい。第1のSIBの反復されるブロードキャストにおいて、第1のSIBは、各々の反復で同一であってもよい。同様に、第2のSIBの反復されるブロードキャストにおいて、第2のSIBは、各々の反復で同一であってもよい。
【0046】
いくつかの例において、制御回路は、カバレッジ制約を伴っていないUEのために第3のSIBを生成するように構成されてもよい。これらのUEは、SIBの反復されるブロードキャストを必要としなくてもよく、したがって、第3のSIBは、反復なしでブロードキャストされてもよい。いくつかの実施形態において、第3のSIBが第1のSIBと第2のSIBとの間で生成される場合であっても、第3のSIB(及びカバレッジ制約を伴わないUEのための同様のSIB)は、第1のSIBのブロードキャスト以降に変化している情報の決定には影響を及ぼさない。
【0047】
いくつかの実施形態において、差動SIBは、完全なSIBよりもより短い又はデータサイズがより小さくてもよい。差動SIBは、完全なSIBのビット数よりもより少ないビットを有していてもよい。差動SIBは、完全なSIBと比較してブロードキャストするのにより少ない帯域幅及びより少ない時間を必要としてもよい。
【0048】
本明細書で説明される複数の実施形態は、いずれかの適切に構成されるハードウェア及び/又はソフトウェアを使用するシステムとなるように実装されてもよい。
図10は、1つの実施形態について、少なくとも図示されているように、互いに接続される無線周波数(RF)回路、ベースバンド回路、アプリケーション回路、メモリ/記憶装置、ディスプレイ、カメラ、センサ、及び入力/出力(I/O)インターフェイスを含む例示的なシステムを図示している。
【0049】
アプリケーション回路は、これらには限定されないが、1つ又は複数のシングルコアプロセッサ又は1つ又は複数のマルチコアプロセッサ等の回路を含んでいてもよい。1つ又は複数のプロセッサは、汎用プロセッサ及び(例えば、グラフィックスプロセッサ、アプリケーションプロセッサ等の)専用プロセッサのいずれかの組み合わせを含んでもよい。1つ又は複数のプロセッサは、メモリ/記憶装置に接続されてもよく、メモリ/記憶装置の中に格納されている複数の命令を実行して、さまざまなアプリケーション及び/又はオペレーティングシステムがそのシステム上で実行されるのを可能としてもよい。
【0050】
ベースバンド回路は、これらには限定されないが、1つ又は複数のシングルコアプロセッサ又は1つ又は複数のマルチコアプロセッサ等の回路を含んでもよい。1つ又は複数のプロセッサは、ベースバンドプロセッサを含んでもよい。ベースバンド回路は、さまざまな無線制御機能をハンドリングしてもよく、それらの無線制御機能は、RF回路を介して1つ又は複数の無線ネットワークとの通信を可能にしてもよい。上記の無線制御機能は、これらには限定されないが、信号変調、符号化、復号化、無線周波数偏移等を含んでもよい。いくつかの実施形態において、ベースバンド回路は、1つ又は複数の無線アクセス技術と互換性がある通信を提供してもよい。例えば、いくつかの実施形態において、ベースバンド回路は、次世代ユニバーサル地上波無線アクセスネットワーク(E-UTRAN)及び/又は他の無線大都市圏ネットワーク(WMAN)、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)、及び無線パーソナルエリアネットワーク(WPAN)との通信をサポートしてもよい。複数の実施形態において、ベースバンド回路が1つより多くの無線プロトコルの無線通信をサポートするように構成される場合には、そのベースバンド回路は、マルチモードベースバンド回路と称されてもよい。
【0051】
さまざまな実施形態において、ベースバンド回路は、ベースバンド周波数帯域内に位置していると厳密には考えられていない複数の信号によって動作する回路を含んでもよい。例えば、いくつかの実施形態において、ベースバンド回路は、ベースバンド周波数と無線周波数との間に位置している中間周波数を有している複数の信号で動作する回路を含んでいてもよい。
【0052】
RF回路は、非固形の媒体を介して変調された電磁放射を使用して無線ネットワークとの通信を可能にしてもよい。さまざまな実施形態において、RF回路は、スイッチ、フィルタ、及び増幅器等を含んでもよく、それにより無線ネットワークとの通信を容易にしてもよい。
【0053】
さまざまな実施形態において、RF回路は、無線周波数帯域内に位置していると厳密には考えられていない複数の信号で動作する回路を含んでいてもよい。例えば、いくつかの実施形態において、RF回路は、ベースバンド周波数と無線周波数との間に位置している中間周波数を有している複数の信号で動作する回路を含んでいてもよい。
【0054】
さまざまな実施形態において、UE又はeNBと関連して上記で説明された送信回路、制御回路、又は受信回路は、上記のRF回路、ベースバンド回路、及び/又はアプリケーション回路のうちの1つ又は複数の中で全体として又は一部として実現されてもよい。本明細書中で使用されているように、"回路"の語は、1つ又は複数のソフトウェアプログラム又はファームウェアプログラムを実行する特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit(ASIC))、電子回路、(共有プロセッサ、専用プロセッサ、又はグループプロセッサ等の)プロセッサ、及び/又は(共有メモリ、専用メモリ、又はグループメモリ等の)メモリ、組合せ論理回路、及び/又は説明される機能を提供する他の適切なハードウェア構成要素を指してもよく、これらの回路の一部であってもよく、又はこれらの回路を含んでいてもよい。いくつかの実施形態において、電子デバイス回路は、1つ又は複数のソフトウェアモジュール又はファームウェアモジュールで実装されてもよく、或いは、電子デバイス回路と関連する機能は、1つ又は複数のソフトウェアモジュール又はファームウェアモジュールによって実装されてもよい。
【0055】
いくつかの実施形態において、ベースバンド回路、アプリケーション回路、及び/又はメモリ/記憶装置の構成要素のいくつか又はすべては、1つのシステムオンチップ(SoC)の上で一体として実装されてもよい。
【0056】
メモリ/記憶装置は、例えば、システムのためのデータ及び/又は命令をロードし及び格納するのに使用されてもよい。1つの実施形態についてのメモリ/記憶装置は、(例えば、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)等の)適切な揮発性メモリ及び/又は(例えば、フラッシュメモリ等の)不揮発性メモリのいずれかの組み合わせを含んでもよい。
【0057】
さまざまな実施形態において、I/Oインターフェイスは、1つ又は複数のユーザインターフェイスを含んでもよく、これらのユーザインターフェイスは、システム及び/又は周辺構成要素インターフェイスとのユーザのインタラクションを可能にするように設計されていてもよく、周辺構成要素インターフェイスは、システムとの周辺構成要素のインタラクションを可能にするように設計されていてもよい。ユーザインターフェイスは、これらには限定されないが、物理的なキーボード又はキーパッド、タッチパッド、スピーカ、マイクロフォン等を含んでもよい。周辺構成要素インターフェイスは、これらには限定されないが、不揮発性メモリポート、ユニバーサルシリアルバス(USB)ポート、オーディオジャック、及び給電インターフェイスを含んでもよい。
【0058】
さまざまな実施形態において、センサは、1つ又は複数のセンサデバイスを含んでもよく、これらのセンサデバイスは、システムに関する環境状況及び/又は位置情報を決定してもよい。いくつかの実施形態において、センサは、これらには限定されないが、ジャイロセンサ、加速度計、近接センサ、周辺光センサ、及び/又は位置決定ユニットを含んでもよい。位置決定ユニットは、ベースバンド回路及び/又はRF回路の一部であってもよく、又はこれらの回路と相互作用をしてもよく、例えば、全地球的測位システム(GPS)衛星等の位置決定ネットワークの構成要素と通信してもよい。
【0059】
さまざまな実施形態において、ディスプレイは、(例えば、液晶ディスプレイ及びタッチスクリーンディスプレイ等の)表示装置を含んでもよい。
【0060】
さまざまな実施形態において、システムは、これらには限定されないが、ラップトップコンピューティングデバイス、タブレットコンピューティングデバイス、ネットブック、ウルトラブック、及びスマートフォン等のモバイルコンピューティングデバイスであってもよい。さまざまな実施形態において、システムは、より多くの又はより少ない構成要素及び/又は異なるアーキテクチャを有していてもよい。必要に応じて、本明細書で説明される方法は、1つのコンピュータプログラムとして実装されてもよい。上記のコンピュータプログラムは、非一時的記憶媒体等の記憶媒体に格納されていてもよい。
例
【0061】
例1は、完全なSIBのブロードキャストの代わりにSIBの"差動情報ブロードキャスト"に関する新たなメカニズムがカバレッジ制約を伴うUEのために提案され、無線リソースの浪費及びデバイス電力の浪費を最小化することを含んでもよい。
【0062】
例2は、1つのメカニズムを含んでもよく、そのメカニズムにより、完全なSIBが、カバレッジ制約を伴うUEに既知のあらかじめ規定された複数の時間的な位置で反復される。
【0063】
例3は、1つの設備を含んでもよく、その設備により、ネットワークは、カバレッジ制約を伴うUEに次の完全なSIBの反復のためのタイミング情報をブロードキャストすることができる。
【0064】
例4は、1つのメカニズムを含んでもよく、そのメカニズムにより、複数の完全なSIBの反復の間において、差動SIBのみが、カバレッジ制約を伴うUEのために反復される。
【0065】
例5は、1つの新たなSIBを含んでもよく、その新たなSIBは、1つ又は複数のSIBの変更されたパラメータ値のみを運び、それらの1つ又は複数のSIBは、例えば、最新の完全なSIBの反復のための過去のある既知の基準時間点の後に変更されている。
【0066】
例6は、システム情報メッセージ及びSIBタイプ1メッセージの中に複数の修正を含み、SIBの"差動情報ブロードキャスト"を可能にする。
【0067】
例7は、1つの設備を含んでもよく、その設備により、カバレッジ制約を伴うUEが、完全なSIBの代わりに差動SIBを取得することで更新されたSIBパラメータを受信することができる。
【0068】
例8は、進化型NodeB(eNB)に含まれる装置を含んでもよく、当該装置は、完全なシステム情報ブロック(SIB)を生成し、前記完全なシステム情報ブロック(SIB)と関連する変更された情報を検出して、前記変更された情報に基づいて差動システム情報ブロック(SIB)を生成する制御回路と、前記制御回路に接続され、前記完全なシステム情報ブロック(SIB)を送信するとともに、前記完全なシステム情報ブロック(SIB)の送信の後に前記差動システム情報ブロック(SIB)を送信する送信回路とを含む。
【0069】
例9は、例8の装置を含んでもよく、前記制御回路は、システム情報(SI)メッセージを生成するように構成され、前記システム情報(SI)メッセージは、前記差動システム情報ブロック(SIB)の1つの指標を含み、前記送信回路は、さらに、前記システム情報(SI)メッセージを送信するように構成される。
【0070】
例10は、例8の装置を含んでもよく、前記制御回路は、完全なシステム情報ブロック(SIB)が送信されるべき間隔を決定するように構成され、前記送信回路は、前記間隔を送信するように構成される。
【0071】
例11は、例8の装置を含んでもよく、Type1システム情報ブロック(SIB)が、前記差動システム情報ブロック(SIB)の1つの指標を含む。
【0072】
例12は、例8乃至11のいずれかの装置を含んでもよく、制御回路は、差動システム情報ブロック(SIB)を送信回路に反復して送信させるように構成される。
【0073】
例13は、例12の装置を含んでもよく、制御回路は、他の完全なシステム情報ブロック(SIB)の送信の前にあらかじめ定められた間隔で差動システム情報ブロック(SIB)を送信回路に反復して送信させるように構成される。
【0074】
例14は、例8乃至13のいずれかの装置を含んでもよく、差動システム情報ブロック(SIB)は、ユーザ機器(UE)にブロードキャストされるように構成され、そのユーザ機器(UE)は、カバレッジ制約を伴う通信又は低コストマシン型通信のうちの少なくとも一方と関連している。
【0075】
例15は、ユーザ機器(UE)の中に含まれる装置を含んでもよく、当該装置は、完全なシステム情報ブロック(SIB)及び差動システム情報ブロック(SIB)を進化型NodeB(eNB)から受信する受信回路と、前記受信回路に接続されて、前記ユーザ機器(UE)による前記進化型NodeB(eNB)との通信と関連する複数のパラメータを前記完全なシステム情報ブロック(SIB)に基づいて設定し、前記複数のパラメータのうちの少なくとも1つを前記差動システム情報ブロック(SIB)に基づいて更新する制御回路とを含む。
【0076】
例16は、例15の装置を含んでもよく、前記受信回路は、システム情報(SI)メッセージを受信するように構成され、前記システム情報(SI)メッセージは、前記差動システム情報ブロック(SIB)の指標を含み、前記制御回路は、さらに、前記指標に基づいて前記差動システム情報ブロック(SIB)を検出するように構成される。
【0077】
例17は、例15の装置を含んでもよく、前記受信回路は、完全なシステム情報ブロック(SIB)が前記進化型NodeB(eNB)によって送信されるべき間隔の指標を受信するように構成され、前記制御回路は、示された前記間隔に基づいて完全なシステム情報ブロック(SIB)を検出するように構成される。
【0078】
例18は、例15の装置を含んでもよく、Type1システム情報ブロック(SIB)は、前記差動システム情報ブロック(SIB)の指標を含んでいる。
【0079】
例19は、例15乃至18のいずれかの装置を含んでもよく、前記受信回路は、複数の反復される差動システム情報ブロック(SIB)を受信するように構成される。
【0080】
例20は、例19の装置を含んでもよく、複数の反復される完全なシステム情報ブロック(SIB)は、差動システム情報ブロック(SIB)の受信の前にあらかじめ定められた間隔で受信される。
【0081】
例21は、例15乃至18のいずれかの装置を含んでもよく、前記ユーザ機器(UE)は、カバレッジ制約を伴う通信又は低コストマシン型通信のうちの少なくとも一方と関連している。
【0082】
例22は、進化型NodeB(eNB)によって実行される方法を含んでもよく、当該方法は、完全なシステム情報ブロック(SIB)を生成するステップと、少なくとも1つのユーザ機器(UE)に前記完全なシステム情報ブロック(SIB)をブロードキャストするステップと、前記完全なシステム情報ブロック(SIB)と関連する複数の更新されたパラメータを決定するステップと、前記複数の更新されたパラメータに基づいて差動システム情報ブロック(SIB)を生成するステップと、前記少なくとも1つのユーザ機器(UE)に前記差動システム情報ブロック(SIB)をブロードキャストするステップとを含む。
【0083】
例23は、例22の方法を含んでもよく、当該方法は、前記差動システム情報ブロック(SIB)の指標を含むシステム情報(SI)メッセージを生成するステップと、前記少なくとも1つのユーザ機器(UE)に前記システム情報(SI)メッセージをブロードキャストするステップとをさらに含む。
【0084】
例24は、例22の方法を含んでもよく、当該方法は、完全なシステム情報ブロック(SIB)がブロードキャストされるべき間隔を決定するステップと、前記少なくとも1つのユーザ機器(UE)に前記間隔を送信するステップとをさらに含む。
【0085】
例25は、例22の方法を含んでもよく、Type1システム情報ブロック(SIB)は、前記差動システム情報ブロック(SIB)の指標を含む。
【0086】
例26は、例22乃至25のいずれかの方法を含んでもよく、当該方法は、前記差動システム情報ブロック(SIB)を反復して送信するステップをさらに含む。
【0087】
例27は、例26の方法を含んでもよく、前記差動システム情報ブロック(SIB)を反復して送信するステップは、他の完全なシステム情報ブロック(SIB)を送信する前にあらかじめ定められた間隔で前記差動システム情報ブロック(SIB)を反復して送信するステップを含む。
【0088】
例28は、例22乃至25のいずれかの方法を含んでもよく、前記少なくとも1つのユーザ機器(UE)は、カバレッジ制約を伴う通信又は低コストマシン型通信のうちの少なくとも一方と関連する。
【0089】
例29は、ユーザ機器(UE)によって実行される方法を含んでもよく、当該方法は、完全なシステム情報ブロック(SIB)を進化型NodeB(eNB)から受信するステップと、前記ユーザ機器(UE)による前記進化型NodeB(eNB)との通信と関連する複数のパラメータを前記完全なシステム情報ブロック(SIB)に基づいて設定するステップと、差動システム情報ブロック(SIB)を受信するステップと、前記複数のパラメータのうちの少なくとも1つを前記差動システム情報ブロック(SIB)に基づいて更新するステップとを含む。
【0090】
例30は、例29の方法を含んでもよく、当該方法は、前記差動システム情報ブロック(SIB)の指標を含むシステム情報(SI)メッセージを受信するステップと、前記差動システム情報ブロック(SIB)を前記指標に基づいて検出するステップとをさらに含む。
【0091】
例31は、例29の方法を含み、当該方法は、完全なシステム情報ブロック(SIB)が前記進化型NodeB(eNB)によって送信されるべき間隔の指標を受信するステップと、前記間隔の前記指標に基づいて完全なシステム情報ブロック(SIB)を検出するステップとをさらに含む。
【0092】
例32は、例29の方法を含んでもよく、Type1システム情報ブロック(SIB)は、前記差動システム情報ブロック(SIB)の指標を含む。
【0093】
例33は、例29乃至32のいずれかの方法を含み、当該方法は、複数の反復される差動システム情報ブロック(SIB)を受信するステップをさらに含む。
【0094】
例34は、例33の方法を含んでもよく、反復される前記差動システム情報ブロック(SIB)は、別の完全なシステム情報ブロック(SIB)を受信する前にあらかじめ定められた間隔で受信される。
【0095】
例35は、例29乃至32のいずれかの方法を含んでもよく、前記ユーザ機器(UE)は、カバレッジ制約を伴う通信又は低コストマシン型通信のうちの少なくとも一方と関連している。
【0096】
例36は、例22乃至28のいずれかの方法を実行する手段を含む装置を含んでもよい。
【0097】
例37は、複数の命令を含む1つ又は複数の非一時的コンピュータ読み取り可能な記憶媒体を含んでもよく、前記複数の命令は、進化型NodeB(eNB)の1つ又は複数のプロセッサによって実行されると、例22乃至28のいずれかの方法を前記進化型NodeB(eNB)に実行させるように構成される。
【0098】
例38は、例29乃至35のいずれかの方法を実行する手段を含む装置を含んでもよい。
【0099】
例39は、複数の命令を含む1つ又は複数の非一時的コンピュータ読み取り可能な記憶媒体を含んでもよく、前記複数の命令は、ユーザ機器(UE)の1つ又は複数のプロセッサによって実行されると、例29乃至35のいずれかの方法を前記ユーザ機器(UE)に実行させるように構成される。
【0100】
例40は、例36乃至42のいずれかの方法を実行する手段を含む装置を含んでもよい。
【0101】
例41は、本明細書において示され説明された無線ネットワークにおいて通信する方法を含んでもよい。
【0102】
例42は、本明細書において示され説明された無線通信を提供するシステムを含んでもよい。
【0103】
例43は、本明細書において示され説明された無線通信を提供するデバイスを含んでもよい。
【0104】
以下の条項は、複数の例示的な実施形態を解説している。
【0105】
1. ユーザ機器(UE)において使用するための装置であって、当該装置は、
完全なシステム情報ブロック(SIB)及び差動システム情報ブロック(SIB)を進化型NodeB(eNB)から受信する受信回路と、
前記受信回路に接続されて、前記ユーザ機器(UE)による前記進化型NodeB(eNB)との通信と関連する複数のパラメータを前記完全なシステム情報ブロック(SIB)に基づいて設定し、前記複数のパラメータのうちの少なくとも1つを前記差動システム情報ブロック(SIB)に基づいて更新する制御回路とを含む。
【0106】
2. 条項1の装置であって、前記受信回路は、システム情報(SI)メッセージを受信するように構成され、前記システム情報(SI)メッセージは、前記差動システム情報ブロック(SIB)の指標を含み、前記制御回路は、さらに、前記指標に基づいて前記差動システム情報ブロック(SIB)を検出するように構成される。
【0107】
3. 条項1又は条項2の装置であって、前記受信回路は、完全なシステム情報ブロック(SIB)が前記進化型NodeB(eNB)によって送信されるべき間隔の指標を受信するように構成され、前記制御回路は、さらに、示された前記間隔に基づいて完全なシステム情報ブロック(SIB)を検出するように構成される。
【0108】
4. 条項1乃至3のいずれかの装置であって、Type1システム情報ブロック(SIB)は、前記差動システム情報ブロック(SIB)の指標を含んでいる。
【0109】
5. 条項1乃至4のいずれかの装置であって、前記受信回路は、複数の反復される差動システム情報ブロック(SIB)を受信するように構成される。
【0110】
6. 条項1乃至5のいずれかの装置であって、複数の反復される完全なシステム情報ブロック(SIB)は、差動システム情報ブロック(SIB)の受信の前にあらかじめ定められた間隔で受信される。
【0111】
7. 条項1乃至6のいずれかの装置であって、前記ユーザ機器(UE)は、カバレッジ制約を伴う通信又は低コストマシン型通信のうちの少なくとも一方と関連している。
【0112】
8. 条項1乃至7のいずれかの前記制御回路を含むユーザ機器(UE)であって、当該ユーザ機器(UE)は、ディスプレイ、タッチスクリーンディスプレイ、スピーカ、物理的キーボード、キーパッド、不揮発性メモリポート、ユニバーサルシリアルバス(USB)ポート、又はオーディオジャックのうちの1つ又は複数をさらに含む。
【0113】
9. ユーザ機器(UE)においてパラメータを更新する方法であって、当該方法は、
前のシステム情報ブロック(SIB)以降に変化している複数のパラメータ値を示す差動システム情報ブロック(SIB)を受信するステップと、
受信した前記差動システム情報ブロック(SIB)に基づいて、変化している前記複数のパラメータ値のうちの少なくとも1つを更新するステップとを含む。
【0114】
10. 条項9の方法であって、前記前のシステム情報ブロック(SIB)は、完全なシステム情報ブロック(SIB)であり、当該方法は、
前記完全なシステム情報ブロック(SIB)を受信する前に、前記完全なシステム情報ブロック(SIB)のタイミングを決定するステップを含み、前記タイミングを決定するステップは、
前記ユーザ機器(UE)に既知のあらかじめ規定されたタイミング情報を使用するステップ、又は
SIB1ブロードキャストの中で受信したタイミング情報を使用するステップ、
のうちのいずれか一方を含む。
【0115】
11. 条項9の方法であって、前記前のシステム情報ブロック(SIB)は、差動システム情報ブロック(SIB)である。
【0116】
12. 条項9乃至11のいずれかの方法であって、当該方法は、
前記差動システム情報ブロック(SIB)を受信する前に、SIB1ブロードキャストを受信するステップと、
いずれかのパラメータ値が前記前のシステム情報ブロック(SIB)以降に変化しているか否かを前記SIB1ブロードキャストの中の情報に基づいて判定するステップと、
少なくとも1つのパラメータ値が前記前のシステム情報ブロック(SIB)以降に変化しているという判定に応答して、前記差動システム情報ブロック(SIB)を受信するステップ及び前記複数のパラメータ値のうちの少なくとも1つを更新するステップを実行するステップとをさらに含む。
【0117】
13. 条項12の方法であって、前記SIB1ブロードキャストは、変更された情報を有する最新のシステム情報ブロック(SIB)を示し、前記SIB1ブロードキャストの中の情報に基づいて判定するステップは、前記前のシステム情報ブロック(SIB)が、変更された情報を有する前記最新のシステム情報ブロック(SIB)と比較してより最新のシステム情報ブロック(SIB)であるか否かを判定するステップを含む。
【0118】
14. 進化型NodeB(eNB)において使用するための制御回路であって、当該制御回路は、
システム情報を含む第1のシステム情報ブロック(SIB)を生成し、
前記第1のシステム情報ブロック(SIB)の生成後に変化したシステム情報を決定し、
前記決定に基づいて第2のシステム情報ブロック(SIB)を生成するように構成され、前記第2のシステム情報ブロック(SIB)は、変化した前記システム情報を示しているとともに、前記第1のシステム情報ブロック(SIB)と比較して変化していないシステム情報のうちの少なくとも一部を含まない。
【0119】
15. 条項14の制御回路であって、当該制御回路は、さらに、
前記第1のシステム情報ブロック(SIB)がブロードキャストされるようにし、
前記第1のシステム情報ブロック(SIB)をブロードキャストすることに続いて、前記第2のシステム情報ブロック(SIB)がブロードキャストされるようにするように構成される。
【0120】
16. 条項15の制御回路であって、
前記第1のシステム情報ブロック(SIB)がブロードキャストされるようにすることは、カバレッジ制約を伴うユーザ機器(UE)による受信のために前記第1のシステム情報ブロック(SIB)のブロードキャストを複数回反復することを含み、
前記第2のシステム情報ブロック(SIB)がブロードキャストされるようにすることは、カバレッジ制約を伴うユーザ機器(UE)による受信のために前記第2のシステム情報ブロック(SIB)のブロードキャストを複数回反復することを含む。
【0121】
17. 条項16の制御回路であって、当該制御回路は、
カバレッジ制約を伴わないユーザ機器(UE)による受信のための第3のシステム情報ブロック(SIB)を生成し、
前記第3のシステム情報ブロック(SIB)が反復を伴わずにブロードキャストされるようにするように構成される。
【0122】
18. 条項14乃至17のいずれかの制御回路であって、前記第2のシステム情報ブロック(SIB)は、変化している前記情報のみを示している。
【0123】
19. システム情報をブロードキャストする方法であって、当該方法は、
完全なシステム情報ブロック(SIB)を生成するステップと、
少なくとも1つのユーザ機器(UE)に前記完全なシステム情報ブロック(SIB)をブロードキャストするステップと、
前記完全なシステム情報ブロック(SIB)と関連する複数の更新されたパラメータを決定するステップと、
前記複数の更新されたパラメータに基づいて差動システム情報ブロック(SIB)を生成するステップと、
前記少なくとも1つのユーザ機器(UE)に前記差動システム情報ブロック(SIB)をブロードキャストするステップとを含む。
【0124】
20. 条項19の方法であって、
前記完全なシステム情報ブロック(SIB)をブロードキャストするステップは、前記完全なシステム情報ブロック(SIB)を複数回反復するステップを含み、
前記差動システム情報ブロック(SIB)をブロードキャストするステップは、前記差動システム情報ブロック(SIB)を複数回反復するステップを含む。
【0125】
21. 条項19又は条項20の方法であって、当該方法は、
第1の周期で完全なシステム情報ブロック(SIB)をブロードキャストするステップと、
第2の周期で差動システム情報ブロック(SIB)をブロードキャストするステップとをさらに含み、
前記第2の周期の期間は、前記第1の周期の期間よりも短い。
【0126】
22. 条項21の方法であって、前記第1の周期は、30分よりも大きいか、又は前記第1の周期は、1時間よりも大きい。
【0127】
23. ユーザ機器(UE)であって、当該ユーザ機器(UE)は、
複数のパラメータ値を示す完全なシステム情報ブロック(SIB)を受信する手段と、
前記複数のパラメータ値に基づいて当該ユーザ機器(UE)において複数のパラメータを設定する手段と、
前の受信したシステム情報ブロック(SIB)以降に変化している複数のパラメータ値を示す差動システム情報ブロック(SIB)を受信する手段と、
変化している前記複数のパラメータのうちの少なくとも1つを、受信した前記差動システム情報ブロック(SIB)に基づいて更新する手段とを含む。
【0128】
24. 進化型NodeB(eNB)であって、当該進化型NodeB(eNB)は、
完全なシステム情報ブロック(SIB)を生成する手段と、
少なくとも1つのユーザ機器(UE)に前記完全なシステム情報ブロック(SIB)をブロードキャストする手段と、
前記完全なシステム情報ブロック(SIB)と関連する複数の更新されたパラメータを決定する手段と、
前記複数の更新されたパラメータに基づいて差動システム情報ブロック(SIB)を生成する手段と、
前記少なくとも1つのユーザ機器(UE)に前記差動システム情報ブロック(SIB)をブロードキャストする手段とを含む。
【0129】
25. 複数の命令を格納している非一時的コンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、前記複数の命令は、コンピュータによって実行されると、条項9乃至13又は19乃至22のいずれかの方法を前記コンピュータに実行させ、或いは、条項1乃至8、15乃至18、23、又は24のいずれかの装置として前記コンピュータを動作させる。
【0130】
26. コンピュータプログラムであって、コンピュータにより実行されると、条項9乃至13又は19乃至22のいずれかの方法をコンピュータシステムに実行させ、或いは、条項1乃至8、15乃至18、23、又は24のいずれかの装置として前記コンピュータシステムを実装する。
【0131】
27. 実質的に、図面を参照して本明細書で説明されたユーザ機器(UE)である。
【0132】
28. 実質的に、図面を参照して本明細書で説明された進化型NodeB(eNB)である。
【0133】
29. 実質的に、図面を参照して本明細書で説明された方法である。
【0134】
物理的な実現性に反しない限りは、本発明の発明者は、(i)本明細書で説明された方法を、いずれかの順序で実行することができ、及び/又はいずれかの組み合わせで実行することができるということを想像することができ、また、(ii)それぞれの実施形態の複数の構成要素を、いずれかの方法で組み合わせることができるということを想像することができる。
【0135】
1つ又は複数の実装に関する上記の説明は、実例及び説明を提供するが、本発明の範囲を有名無実にする又は開示されている厳密な形態に限定することを意図してはいない。授記の教示に照らして、複数の修正又は複数の変形が可能であり、又は本発明のさまざまな実装からこれらの複数の修正又は複数の変形を演繹することができる。