特許第6480122号(P6480122)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 三星メディソン株式会社の特許一覧

<>
  • 特許6480122-超音波診断装置 図000002
  • 特許6480122-超音波診断装置 図000003
  • 特許6480122-超音波診断装置 図000004
  • 特許6480122-超音波診断装置 図000005
  • 特許6480122-超音波診断装置 図000006
  • 特許6480122-超音波診断装置 図000007
  • 特許6480122-超音波診断装置 図000008
  • 特許6480122-超音波診断装置 図000009
  • 特許6480122-超音波診断装置 図000010
  • 特許6480122-超音波診断装置 図000011
  • 特許6480122-超音波診断装置 図000012
  • 特許6480122-超音波診断装置 図000013
  • 特許6480122-超音波診断装置 図000014
  • 特許6480122-超音波診断装置 図000015
  • 特許6480122-超音波診断装置 図000016
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6480122
(24)【登録日】2019年2月15日
(45)【発行日】2019年3月6日
(54)【発明の名称】超音波診断装置
(51)【国際特許分類】
   A61B 8/00 20060101AFI20190225BHJP
【FI】
   A61B8/00
【請求項の数】9
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2014-156934(P2014-156934)
(22)【出願日】2014年7月31日
(65)【公開番号】特開2015-36122(P2015-36122A)
(43)【公開日】2015年2月23日
【審査請求日】2017年7月24日
(31)【優先権主張番号】10-2013-0095793
(32)【優先日】2013年8月13日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】597096909
【氏名又は名称】三星メディソン株式会社
【氏名又は名称原語表記】SAMSUNG MEDISON CO.,LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100137095
【弁理士】
【氏名又は名称】江部 武史
(74)【代理人】
【識別番号】100091627
【弁理士】
【氏名又は名称】朝比 一夫
(72)【発明者】
【氏名】ウォン ソン ファン
(72)【発明者】
【氏名】ジル ジュ ジン
【審査官】 冨永 昌彦
(56)【参考文献】
【文献】 特開2011−067624(JP,A)
【文献】 特開昭61−280850(JP,A)
【文献】 特開平02−239848(JP,A)
【文献】 特開2009−056255(JP,A)
【文献】 特開2007−006990(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2011/0071398(US,A1)
【文献】 特開2009−297889(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 8/00 − 8/15
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転可能に設置されたトランスデューサーと、
前記トランスデューサーを回転させるための駆動装置と、
前記トランスデューサーの回転中心に連結される軸と、
前記駆動装置の動力を前記トランスデューサーに伝達し、前記軸の一側に連結された少なくとも一つのワイヤと、
前記駆動装置が収容されるハンドルケースと、
前記ハンドルケースに結合され、内部に前記トランスデューサーが収容され、オイルが充填されるキャップと、
変形可能な材質で形成され、前記キャップと前記ハンドルケースとの間に配置されるダイヤフラムと、を含み、
前記少なくとも一つのワイヤは、前記ダイヤフラムを貫通して設置され、前記ダイヤフラムに固定され、前記少なくとも一つのワイヤの移動によって前記ダイヤフラムが変形し、
前記少なくとも一つのワイヤは、前記軸の周りに巻かれながら移動し、前記トランスデューサーを回転させ
前記少なくとも一つのワイヤは、前記軸の一側に連結され、前記軸を第1の方向に回転させる第1のワイヤと、前記軸の他側に連結され、前記軸を第2の方向に回転させる第2のワイヤと、を含むことを特徴とするプローブ。
【請求項2】
前記ダイヤフラムは、弾性変形しながら伸縮可能な材質で形成される、請求項1に記載のプローブ。
【請求項3】
前記キャップと前記ハンドルケースとの間に配置され、前記キャップの内部空間と前記ハンドルケースの内部空間とを区画する区画部材をさらに含み、
前記区画部材は、前記ダイヤフラムが設置される貫通孔を含む、請求項1または2に記載のプローブ。
【請求項4】
前記ダイヤフラムは、前記第1のワイヤを貫通して固定設置され、前記第1のワイヤの移動によって変形する第1の変形部と、前記第2のワイヤを貫通して固定設置され、前記第2のワイヤの移動によって変形する第2の変形部と、を含む、請求項に記載のプローブ。
【請求項5】
前記第1のワイヤが貫通して固定設置され、前記第1の変形部を貫通して設置され、前記第1の変形部と前記第1のワイヤとの間をシーリングする第1のシーリング部材と、
前記第2のワイヤが貫通して固定設置され、前記第2の変形部を貫通して設置され、前記第2の変形部と前記第2のワイヤとの間をシーリングする第2のシーリング部材と、をさらに含む、請求項に記載のプローブ。
【請求項6】
前記第1の変形部及び前記第2の変形部は、それぞれベローズ形態に形成される、請求項またはに記載のプローブ。
【請求項7】
前記駆動装置は、回転力を発生させる駆動モーターと、前記駆動モーターによって回転する移送スクリューと、前記移送スクリューの回転によって前記移送スクリューの軸方向に移動する移動部材と、を含み、
前記第1のワイヤ及び前記第2のワイヤは、前記移動部材に連結され、前記移動部材の移動によって前記第1のワイヤと前記第2のワイヤが移動する、請求項ないしのいずれかに記載のプローブ。
【請求項8】
前記駆動装置は、前記第2のワイヤの移動方向の転換のための転換プーリーを含み、
前記第1のワイヤは、その一端が前記移動部材の一側に連結され、他端が前記軸の一側に連結され、
前記第2のワイヤは、その一端が前記移動部材の他側に連結され、他端が前記軸の他端に連結され、
前記第2のワイヤの中間部位は、前記転換プーリーに巻かれ、その移動方向が転換される、請求項に記載のプローブ。
【請求項9】
請求項1ないしのうちいずれか1項に記載のプローブを含む超音波診断装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の各実施例は、診断しようとする対象体に超音波を送信し、対象体から反射された超音波を受信するプローブを備えた超音波診断装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、超音波診断装置は、診断対象体の体表から体内の診断しようとする部位に向かって超音波を照射し、その部位から反射された超音波を通じて軟部組織の断層または血流に関する画像を得る装置である。
【0003】
このような超音波診断装置は、本体と、対象体に超音波を送信し、対象体から反射された超音波を受信するプローブと、本体の上側に配置され、受信された超音波を通じて得られた診断結果を画像にディスプレイするディスプレイユニットと、ディスプレイユニットの前側に配置され、使用者が超音波診断装置を操作できるようにするコントロールパネルとを含む。
【0004】
上述した各構成要素のうち、プローブは、超音波を送信及び受信するトランスデューサーを含むが、近来は、トランスデューサーを回転させて3次元画像を得られるようにした超音波診断装置がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の一側面は、より簡単にプローブのトランスデューサーを回転させ得る超音波診断装置を提供する。
【0006】
本発明の追加的な側面は、部分的には以下で説明され、部分的には前記説明から明らかになるか、または本発明の実行によって学習され得る。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一側面によるプローブ及びこれを備えた超音波診断装置は、回転可能に設置されたトランスデューサーと、前記トランスデューサーを回転させるための駆動装置と、前記駆動装置の動力を前記トランスデューサーに伝達する少なくとも一つのワイヤと、前記駆動装置が収容されるハンドルケースと、前記ハンドルケースに結合され、内部に前記トランスデューサーが収容され、オイルが充填されるキャップと、変形可能な材質で形成され、前記キャップと前記ハンドルケースとの間に配置されるダイヤフラムとを含む。前記少なくとも一つのワイヤは、前記ダイヤフラムを貫通して設置され、前記ダイヤフラムに固定され、前記少なくとも一つのワイヤの移動によって前記ダイヤフラムが変形する。
【0008】
前記ダイヤフラムは、弾性変形しながら伸縮可能な材質で形成される。
【0009】
また、前記プローブは、前記キャップと前記ハンドルケースとの間に配置され、前記キャップの内部空間と前記ハンドルケースの内部空間とを区画する区画部材をさらに含む。前記区画部材は、前記ダイヤフラムが設置される貫通孔を含む。
【0010】
また、前記プローブは、前記トランスデューサーの回転中心に連結される軸をさらに含む。前記少なくとも一つのワイヤは、前記軸の一側に連結され、前記軸を第1の方向に回転させる第1のワイヤと、前記軸の他側に連結され、前記軸を第2の方向に回転させる第2のワイヤとを含む。
【0011】
また、前記ダイヤフラムは、前記第1のワイヤが貫通して固定設置され、前記第1のワイヤの移動によって変形する第1の変形部と、前記第2のワイヤを貫通して固定設置され、前記第2のワイヤの移動によって変形する第2の変形部とを含む。
【0012】
また、前記プローブは、前記第1のワイヤが貫通して固定設置され、前記第1の変形部を貫通して設置され、前記第1の変形部と前記第1のワイヤとの間をシーリングする第1のシーリング部材と、前記第2のワイヤが貫通して固定設置され、前記第2の変形部を貫通して設置され、前記第2の変形部と前記第2のワイヤとの間をシーリングする第2のシーリング部材とをさらに含む。
【0013】
また、前記第1の変形部及び前記第2の変形部は、それぞれベローズ形態に形成される。
【0014】
また、前記駆動装置は、回転力を発生させる駆動モーターと、前記駆動モーターによって回転する移送スクリューと、前記移送スクリューの回転によって前記移送スクリューの軸方向に移動する移動部材とを含む。前記第1のワイヤ及び前記第2のワイヤは前記移動部材に連結され、前記移動部材の移動によって前記第1のワイヤと前記第2のワイヤが移動する。
【0015】
また、前記駆動装置は、前記第2のワイヤの移動方向の転換のための転換プーリーを含む。前記第1のワイヤは、その一端が前記移動部材の一側に連結され、他端が前記軸の一側に連結される。前記第2のワイヤは、その一端が前記移動部材の他側に連結され、他端が前記軸の他側に連結される。前記第2のワイヤは、その中間部位が前記転換プーリーに巻かれ、その移動方向が転換される。
【0016】
また、本発明の他の側面によるプローブ及びこれを備えた超音波診断装置は、回転可能に設置されたトランスデューサーと、前記トランスデューサーを回転させるための駆動装置と、前記駆動装置が収容されるハンドルケースと、前記ハンドルケースに結合され、内部に前記トランスデューサーが収容され、オイルが充填されるキャップと、その体積が変更されるように変形可能な材質で形成され、前記キャップの内部に配置されるダイヤフラムとを含む。
【0017】
また、前記ダイヤフラムは、中空の直方体、円筒、半球、三角錐のうちいずれかの一つの形状に形成される。
【0018】
また、前記ダイヤフラムは、少なくとも一つのくびれ部を含む。
【発明の効果】
【0019】
上述したように、トランスデューサーを回転させるためのワイヤの移動によってダイヤフラムが変形し、ダイヤフラムがワイヤの移動に対応するので、キャップ内部のオイルがハンドルケース側に漏れることを防止することができる。
【0020】
また、上述したように、ダイヤフラムが変形することにより、温度によるキャップ内部のオイル体積の変化に対応できるので、キャップ内部のオイル圧力を一定に維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本発明の一実施例に係る超音波診断装置の前面図である。
図2】本発明の一実施例に係る超音波診断装置に適用されたプローブの内部構成を示した斜視図である。
図3】本発明の一実施例に係る超音波診断装置に適用されたプローブの内部構成を示した分解斜視図である。
図4】本発明の一実施例に係る超音波診断装置に適用されたプローブの駆動装置を示した分解斜視図である。
図5】本発明の一実施例に係る超音波診断装置に適用されたプローブの動作を示した概略図である。
図6】本発明の他の実施例に係るプローブに適用されたダイヤフラムを示した斜視図である。
図7】本発明の他の実施例に係るプローブに適用されたダイヤフラムを示した斜視図である。
図8】本発明の他の実施例に係るプローブに適用されたダイヤフラムを示した斜視図である。
図9】本発明の他の実施例に係るプローブに適用されたダイヤフラムを示した斜視図である。
図10】本発明の他の実施例に係るプローブに適用されたダイヤフラムを示した斜視図である。
図11】本発明の他の実施例に係るプローブに適用されたダイヤフラムを示した斜視図である。
図12】本発明の他の実施例に係るプローブに適用されたダイヤフラムを示した斜視図である。
図13】本発明の他の実施例に係るプローブに適用されたダイヤフラムを示した斜視図である。
図14】本発明の他の実施例に係るプローブに適用されたダイヤフラムを示した斜視図である。
図15】本発明の他の実施例に係るプローブに適用されたダイヤフラムを示した斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
ここでは、本発明の各実施例を詳細に説明するために添付図面の参照が行われ、各例が添付の各図面に示されている。同一の参照番号は、本明細書および図面の全体にわたって同一の要素を示す。
【0023】
以下では、本発明の一実施例に係る超音波診断装置を図面を参照して詳細に説明する。
【0024】
本発明の一実施例に係る超音波診断装置は、図1に示したように、本体10と、診断しようとする対象体に超音波を送信し、対象体から反射された超音波を受信するプローブ20と、本体10の上側に配置され、受信された超音波を通じて得られた診断結果を画像にディスプレイするディスプレイユニット30と、使用者が超音波診断装置を操作できるようにするコントロールパネル40とを含む。
【0025】
プローブ20は、図2図3に示したように、回転可能に設置されたトランスデューサー21と、動力を発生させてトランスデューサー21を回転させる駆動装置22と、内部に駆動装置22が収容され、使用者が把持してプローブ20を使用できるようにするハンドルケース23と、内部にトランスデューサー21が収容され、ハンドルケース23の先端に配置され、診断しようとする対象体に接するキャップ24とを含む。
【0026】
トランスデューサー21は、超音波を送信及び受信する超音波振動子を含むものであって、上述したように、キャップ24の内部に回転可能に設置され、診断しようとする対象体の3次元画像を読むことができる。トランスデューサー21は、その回転中心を形成する軸21aを含み、軸21aの両端は、後述する区画部材25の二つのヒンジ部25aに回転可能に設置され、軸21aを中心に回転するようになっている。
【0027】
キャップ24の内部に設置されたトランスデューサー21が回転すしたとしても、キャップ24の内面とトランスデューサー21の外面との間の間隔が一定に維持されるように、回転するトランスデューサー21に対応するキャップ24の部位は弧状の断面を有する。
【0028】
キャップ24の内部空間には、トランスデューサー21で発生した超音波が伝達されるように媒質としての役割をするオイルが充填されている。また、キャップ24とハンドルケース23との間には、キャップ24の内部空間とハンドルケース23の内部空間とを区画する区画部材25が配置され、キャップ24と区画部材25により、オイルが充填される空間が形成される。
【0029】
上述したように、ハンドルケース23の先端に区画部材25が設置され、ハンドルケース23の内部に駆動装置22が固定される。
【0030】
駆動装置22は、図4及び図5に示したように、回転力を発生させる駆動モーター221と、駆動モーター221によって回転する駆動プーリー222と、タイミングベルト224を介して駆動プーリー222から動力を受ける従動プーリー223と、従動プーリー223に連結され、従動プーリー223と共に回転する移送スクリュー225と、移送スクリュー225の回転によって移動する移動部材226と、移動部材226の移動を案内する一対のガイドロッド227と、移動部材226とトランスデューサー21とを連結し、移動部材226の移動によってトランスデューサー21を回転させるワイヤ228A、228Bとを含む。
【0031】
移動部材226は、移送スクリュー225が貫通して締結される締結孔226aと、その両側に設けられ、ガイドロッド227に設置され、移動部材226の移動がガイドロッド227によって案内されるようにする一対のガイド溝226bとを含む。したがって、移動部材226は、移送スクリュー225の回転方向に沿って一方向またはその反対方向に移動する。
【0032】
ワイヤ228A、228Bは、区画部材25を貫通してトランスデューサー21の軸21aに連結され、トランスデューサー21を回転させるようになっている。そして、区画部材25には、ワイヤ228A、228Bが貫通して設置される貫通孔25bが設けられる。
【0033】
ワイヤ228A、228Bは、その一端が移動部材226の一側に連結され、他端が軸21aの一側に連結され、軸21aを第1の方向に回転させる第1のワイヤ228Aと、一端が移動部材226の他側に連結され、他端が軸21aの他側に連結され、軸21aを第1の方向と反対の第2の方向に回転させる第2のワイヤ228Bとを含む。
【0034】
また、駆動装置22は、第2のワイヤ228Bの移動方向を反対方向に転換し、第2のワイヤ228Bが第1のワイヤ228Aとは反対の方向に移動しながら軸21aに力を加えるようにする転換プーリー229を含む。したがって、第2のワイヤ228Bは、その中間部位が転換プーリー229に巻かれ、その移動方向が反対に転換される。
【0035】
区画部材25は、軸21aの両端が回転可能に設置される一対のヒンジ部25aと、ワイヤ228A、228Bが貫通して設置される貫通孔25bとを含む。貫通孔25bには、変形可能な材質で形成され、ワイヤ228A、228Bが固定され、ワイヤ228A、228Bの移動によって変形するダイヤフラム26が設置される。
【0036】
ダイヤフラム26は、ゴムのように弾性変形しながら伸縮可能な材質で形成され、第1のワイヤ228Aが貫通して固定設置され、第1のワイヤ228Aの移動によって変形する第1の変形部26aと、第2のワイヤ228Bが貫通して固定設置され、第2のワイヤ228Bの移動によって変形する第2の変形部26bとを含む。本実施例において、第1の変形部26aと第2の変形部26bは、それぞれベローズ形態に形成され、容易に変形可能になっている。
【0037】
また、ワイヤ228A、228Bと変形部26a、26bとの間には、ワイヤ228A、228Bと変形部26a、26bとの間をシーリングするためのシーリング部材27A、27Bが設置される。シーリング部材27A、27Bは、内側に第1のワイヤ228Aが貫通して固定設置され、第1の変形部26aを貫通して設置され、第1のワイヤ228Aと第1の変形部26aとの間をシーリングする第1のシーリング部材27Aと、内側に第2のワイヤ228Bが貫通して固定設置され、第2の変形部26bを貫通して設置され、第2のワイヤ228Bと第2の変形部26bとの間をシーリングする第2のシーリング部材27Bとを含む。
【0038】
したがって、移動部材226の移動によって第1のワイヤ228A及び第2のワイヤ228Bが互いに反対方向に移動し、第1の変形部26a及び第2の変形部26bは、変形しながら第1のワイヤ228A及び第2のワイヤ228Bの移動に対応するので、キャップ24の内部に充填されたオイルが漏れることを防止することができる。
【0039】
本実施例において、ダイヤフラム26は、変形部26a、26bが各ワイヤ228A、228Bに固定され、ワイヤ228A、228Bの移動によって変形するようになっているが、本発明はこれに限定されることはなく、ダイヤフラムは、ワイヤと別途に設置され、温度によるキャップ24内部のオイル体積の変化に対応できるようにすることも可能である。
【0040】
すなわち、ダイヤフラムは、上述したように、変形可能な材質で形成され、変形しながらその体積が変更され得る。そのため、キャップ24内部のオイルが基準温度より低くなり、オイルの体積が減少する場合は、ダイヤフラムが変形し、その体積が増加し、減少したオイルの体積に対応できるようになる。一方、キャップ24内部のオイルが基準温度より高くなり、オイルの体積が増加する場合は、ダイヤフラムが変形し、その体積が減少し、増加したオイルの体積に対応できるようになる。したがって、キャップ24内部のオイル圧力は、一定の水準に維持できるようになる。
【0041】
このような動作を行うダイヤフラムの多様な形態が図6図15に示されている。
【0042】
図6図10に示したように、ダイヤフラム28a〜28eは、中空の直方体、円筒、半球、三角錐及び他の変形した形態に多様に形成することができ、図11図15に示したように、ダイヤフラム28f〜28jには一つ以上のくびれ部を形成し、ダイヤフラム28f〜28jをより容易に変形させることも可能である。
【0043】
本発明の各実施例が図示及び説明されたが、当業者によって発明の原理及び精神から逸脱しない範囲でこれら実施例を変更可能であることが分かるだろう。本発明の範囲は、特許請求の範囲及びこれらの均等物で定義される。
【符号の説明】
【0044】
10 本体
20 プローブ
21 トランスデューサー
22 駆動装置
221 駆動モーター
222 駆動プーリー
223 従動プーリー
224 タイミングベルト
225 移送スクリュー
226 移動部材
227 ガイドロッド
228A、228B ワイヤ
229 転換プーリー
23 ハンドルケース
24 キャップ
25 区画部材
26 ダイヤフラム
26a、26b 変形部
27A、27B シーリング部材
30 ディスプレイユニット
40 コントロールパネル
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15