特許第6481284号(P6481284)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6481284商品販売データ処理システム、商品販売データ処理方法、およびプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6481284
(24)【登録日】2019年2月22日
(45)【発行日】2019年3月13日
(54)【発明の名称】商品販売データ処理システム、商品販売データ処理方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G07G 1/12 20060101AFI20190304BHJP
   G07G 1/00 20060101ALI20190304BHJP
   G06Q 30/06 20120101ALI20190304BHJP
【FI】
   G07G1/12 321H
   G07G1/00 301D
   G07G1/12 351Z
   G06Q30/06
【請求項の数】4
【全頁数】20
(21)【出願番号】特願2014-168291(P2014-168291)
(22)【出願日】2014年8月21日
(65)【公開番号】特開2016-45617(P2016-45617A)
(43)【公開日】2016年4月4日
【審査請求日】2017年8月10日
(73)【特許権者】
【識別番号】000145068
【氏名又は名称】株式会社寺岡精工
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100145481
【弁理士】
【氏名又は名称】平野 昌邦
(74)【代理人】
【識別番号】100064908
【弁理士】
【氏名又は名称】志賀 正武
(74)【代理人】
【識別番号】100094400
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 三義
(72)【発明者】
【氏名】里 直和
(72)【発明者】
【氏名】齋藤 文克
【審査官】 望月 寛
(56)【参考文献】
【文献】 特開2011−186548(JP,A)
【文献】 特開平07−272124(JP,A)
【文献】 特開2012−043471(JP,A)
【文献】 特開2008−293179(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G07G 1/00 − 1/14
G06Q 30/06
G06Q 20/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品を登録する携帯端末と、前記携帯端末で登録された商品について精算処理を実行する精算装置と、を含む商品販売データ処理システムであって、
貸出可能な前記携帯端末を収納する収納部と、
前記収納部が複数配設された収納棚と、
前記収納棚における複数の前記収納部のうちの1つに前記携帯端末が収納されたことを検知する検知部と、
前記検知部が前記携帯端末の収納を検知すると、前記精算処理を実行する前記精算装置を示す案内情報を出力する出力部と、
を備える商品販売データ処理システム。
【請求項2】
前記出力部は、前記携帯端末に備えられた表示部及び前記収納棚に設けられた表示部のうちの少なくとも一方である、請求項1に記載の商品販売データ処理システム。
【請求項3】
商品を登録する携帯端末と、前記携帯端末で登録された商品について精算処理を実行する精算装置と、を含む商品販売データ処理システムにおける商品販売データ処理方法であって、
貸出可能な前記携帯端末を収納部が複数配設された収納棚における前記収納部のうちの1つに前記携帯端末が収納されたことを検知する検知ステップと、
前記検知ステップにおいて前記携帯端末の収納を検知すると、前記精算処理を実行する、前記精算装置を示す案内情報を出力する出力ステップと、
を有する商品販売データ処理方法。
【請求項4】
商品を登録する貸出可能な携帯端末または前記携帯端末を収納する収納部が複数配設された収納棚に設けられた制御装置に内蔵されたコンピュータを、
前記収納棚における複数の前記収納部のうちの1つに前記携帯端末が収納されたことを検知する検知手段
前記検知手段が前記携帯端末の収納を検知すると、前記携帯端末で登録された商品について精算処理を実行する精算装置を示す案内情報を出力する出力手段
として機能させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、商品販売データ処理システム、商品販売データ処理方法、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
顧客が購入する商品の商品コードを顧客自身に入力させて商品登録を行うハンディターミナルが知られている(例えば、特許文献1参照)。このハンディターミナルは、商品登録を終了させるために、決済用バーコードを読み取らせる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2011−18225号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
決済用バーコードを読み取ることによって商品登録を終了させる方式では、特許文献1に記載のように、例えば、POS(Point Of Sales)端末が設置されたレジカウンタに決済用バーコードを用意しておく必要がある。また、顧客にとって、どのPOS端末で精算を行えばよいか迷ってしまうという問題があった。また、従来は、顧客が使用を終えたハンディターミナルを、店員が貸し出し場所まで戻すという煩雑な作業を行っていた。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、商品登録作業が終了してから精算をスムーズに開始させることができ、且つ、店員の手間を軽減することができる、商品販売データ処理システム、商品販売データ処理方法、およびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
[1]上記の課題を解決するため、本発明の一態様である商品販売データ処理システムは、商品を登録する携帯端末と、前記携帯端末で登録された商品について精算処理を実行する精算装置と、を含む商品販売データ処理システムであって、貸出可能な前記携帯端末を収納する収納部と、前記収納部が複数配設された収納棚と、前記収納棚における複数の前記収納部のうちの1つに前記携帯端末が収納されたことを検知する検知部と、前記検知部が前記携帯端末の収納を検知すると、前記精算処理を実行する前記精算装置を示す案内情報を出力する出力部と、を備える。
【0006】
[2]上記[1]記載の商品販売データ処理システムにおいて、前記出力部は、前記携帯端末に備えられた表示部及び前記収納棚に設けられた表示部のうちの少なくとも一方である。
【0007】
[3]上記の課題を解決するため、本発明の一態様である商品販売データ処理方法は、商品を登録する携帯端末と、前記携帯端末で登録された商品について精算処理を実行する精算装置と、を含む商品販売データ処理システムにおける商品販売データ処理方法であって、貸出可能な前記携帯端末を収納部が複数配設された収納棚における前記収納部のうちの1つに前記携帯端末が収納されたことを検知する検知ステップと、前記検知ステップにおいて前記携帯端末の収納を検知すると、前記精算処理を実行する、前記精算装置を示す案内情報を出力する出力ステップと、を有する。
【0008】
[4]上記の課題を解決するため、本発明の一態様であるプログラムは、商品を登録する貸出可能な携帯端末または前記携帯端末を収納する収納部が複数配設された収納棚に設けられた制御装置に内蔵されたコンピュータを、前記収納棚における複数の前記収納部のうちの1つに前記携帯端末が収納されたことを検知する検知手段、前記検知手段が前記携帯端末の収納を検知すると、前記携帯端末で登録された商品について精算処理を実行する精算装置を示す案内情報を出力する出力手段として機能させる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の一実施形態である商品販売データ処理システムの、概略の全体構成の例を示す図である。
図2】収納装置の外観の斜視図である。
図3】携帯端末の表面の外観を表す図である。
図4】クレードル(収納部)の概略の外観の斜視図である。
図5】携帯端末の電気的な構成の例を示すブロック図である。
図6】制御装置の判定部が記憶する持ち出し条件情報テーブルのデータ構成の例を示す図である。
図7】制御装置が表示装置に表示させる、顧客に利用させる精算用POSレジスタを案内する精算装置案内情報の画面の例である。
図8】携帯端末が表示部に表示させる、顧客に利用させる精算用POSレジスタを案内する精算装置案内情報の画面の例である。
図9】制御装置の処理手順の例を示すフローチャートである。
図10】買上げ商品の登録が行われた携帯端末がクレードルに戻された場合の、携帯端末の処理手順の例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態である商品販売データ処理システムの、概略の全体構成の例を示す図である。図1に示すように、商品販売データ処理システム1は、収納装置5と、精算用POSレジスタ80−1〜80−3と、携帯端末10−1〜10−4と、ストアコントローラ90と、ネットワーク6とを含む。
【0012】
以下の説明において、携帯端末10−1〜10−4を区別しないで記載する場合、携帯端末10と記載することがある。また、精算用POSレジスタ80−1〜80−3を区別しないで記載する場合、精算用POSレジスタ80と記載することがある。
【0013】
収納装置5と、精算用POSレジスタ80−1〜80−3と、ストアコントローラ90とは、ネットワーク6を介して接続される。ネットワーク6は、例えば、インターネットプロトコル(Internet Protocol;IP)により通信可能なコンピュータネットワークである。例えば、ネットワーク6は、店舗内に敷設されたローカルエリアネットワーク(Local Area Network;LAN)である。
【0014】
ストアコントローラ90は、商品販売データ処理システム1を制御するコンピュータ装置であり、商品マスタ情報等の種々の情報を記憶し管理する。商品マスタ情報は、販売される各商品の、商品コード(商品識別情報)、商品名称、販売価格、値引き価格等の商品情報を含む電子ファイルである。ストアコントローラ90は、商品が追加または削除された場合、販売価格や値引き価格が改定された場合等において、商品マスタ情報を適宜更新する。そして、ストアコントローラ90は、定期的、定時、または、商品マスタ情報が更新されるたびに、携帯端末10−1〜10−nおよび精算用POSレジスタ80−1〜80−3に、最新の商品マスタ情報を送信する。
【0015】
また、ストアコントローラ90は、携帯端末10から送信される、当該携帯端末10の識別情報である端末識別情報と後述する買上げ商品情報とを受信し、この買上げ商品情報を、端末識別情報ごと、つまり携帯端末10ごとに記憶する。また、ストアコントローラ90は、買上げ商品情報における商品コードに対応する商品情報を商品マスタ情報から取得し、この商品情報を携帯端末10に送信する。また、ストアコントローラ90は、収納装置5から送信される、端末識別情報と精算用POSレジスタ80の識別情報である精算装置識別情報とを受信し、端末識別情報に対応する買上げ商品情報と商品情報とを含む商品販売データ(商品登録データ)を、精算装置識別情報が示す精算用POSレジスタ80に送信する。
【0016】
携帯端末10は、顧客が使用する携帯無線通信端末である。携帯端末10は、精算用POSレジスタ80で精算処理を実行する際の商品を登録する。つまり、携帯端末10は、買上対象の商品(買上げ商品とも記載する。)に付されたバーコード(商品コード)のスキャン操作およびキー操作にしたがって、買上げ商品の商品コードを登録する。以下の説明において、携帯端末10が買上げ商品の商品コードを登録することを、買上げ商品を登録すると記載する場合がある。
【0017】
具体的に、例えば、携帯端末10は、買上げ商品に付されたバーコードをスキャン(第1のスキャン)すると、そのバーコードから商品コードを読み取る。続いて、携帯端末10は、別のバーコードをスキャン(第2のスキャン)すると、第1のスキャンに対応する商品コードと1個を示す個数情報とを含む買上げ商品情報を、携帯端末10の端末識別情報とともにストアコントローラ90に送信する。または、第1のスキャンの後、数の入力を示すキー操作が行われると、携帯端末10は、その数を個数情報とし、第1のスキャンに対応する商品コードとその個数情報とを含む買上げ商品情報を、携帯端末10の端末識別情報とともにストアコントローラ90に送信する。また、携帯端末10は、買上げ商品情報を受信したストアコントローラ90が送信する商品情報(商品コードに関連付けられた商品名称、販売価格、値引き価格等の情報を含む。)を受信し、この商品情報を記憶し表示部に表示させる。
【0018】
携帯端末10は、表示部と制御部とを備える。この制御部は、検知部の検知に応じて、買上げ商品の登録の処理(商品登録処理)を終了させる。また、制御部は、商品の登録の完了を検知すると、商品の精算処理を実行する精算用POSレジスタ80を示す案内情報を表示部に出力する。
【0019】
収納装置5は、複数の携帯端末10を収納し、各携帯端末10が具備する充電式電池を充電する装置である。収納装置5は、顧客を識別する識別情報が記録されたカードを用いて認証することにより、一台の携帯端末10を当該顧客に対して利用可能(持ち出し可能)にする。カードは、顧客自身が保有する会員カードでもよいし、顧客が店舗から借りた非会員カードでもよい。例えば、会員カードは、店舗が発行するカードである。この会員カードには、顧客を特定する識別情報(顧客識別情報)が記録されている。なお、会員カードは、顧客のクレジットカードでもよい。非会員カードは、店舗が保有し、顧客が買い物をする間、当該顧客に貸与されるカードである。この非会員カードには、現存する会員カードの顧客識別情報に含まれないユニークな識別情報が記録されている。例えば、カードは、識別情報が磁気記録された磁気記録カード、または識別情報がバーコードまたは二次元コードにより目視可能に記録(印刷)されたカードである。
【0020】
顧客は、利用可能となった一台の携帯端末10を収納装置5から取り出し、この携帯端末10を用いて、買上げ商品を登録する作業を行う。そして、顧客は、買上げ商品の登録の作業が完了したら携帯端末10を収納装置5に戻す。携帯端末10が収納装置5に収納されたことに応じて、携帯端末10は、商品登録処理を終了する。そして、収納装置5は、精算用POSレジスタ80−1〜80−3から精算に利用する一台の精算用POSレジスタ80を選択し、商品登録処理を終了した携帯端末10を示す端末識別情報と精算に利用する精算用POSレジスタ80を示す精算装置識別情報とを、ストアコントローラ90に送信する。そして、収納装置5は、精算に利用する精算用POSレジスタ80を案内する案内情報を出力する。
【0021】
例えば、収納装置5は、店舗の販売フロアのレジコーナ付近、または入店した顧客の動線に沿う位置に設置される。なお、店舗内に、複数の収納装置5が設置されてもよい。
【0022】
収納装置5の詳細な構成について説明する。図1に示すように、収納装置5は、クレードル(収納部)20−1〜20−nと、制御装置30と、カードリーダ40と、スキャナ50と、表示装置60と、プリンタ70とを含む。制御装置30は、ネットワーク6に接続される。カードリーダ40と、スキャナ50と、表示装置60と、プリンタ70とは、制御装置30に接続される。
なお、カードリーダ40と、スキャナ50と、表示装置60と、プリンタ70との全てまたは一部は、ネットワーク6を介して制御装置30に接続されてもよい。
【0023】
以下の説明において、クレードル20−1〜20−nを区別しないで記載する場合、クレードル20と記載することがある。
【0024】
図1は、携帯端末10−1〜10−3がクレードル20−2,20−3,20−nに接続され、携帯端末10−4がいずれのクレードル20にも接続されていない様子を示している。図1において、携帯端末10−1〜10−3は、充電式電池が充電中または充電完了の状態である。携帯端末10−1〜10−3は、収納装置5において待機している状態である。また、携帯端末10−4は、顧客によって買上げ商品を登録している段階の状態である。
【0025】
なお、図1において、精算用POSレジスタ80の台数は3台、携帯端末10の台数は4台としたが、これらの台数は、図1の例に限定されず複数であればよい。
【0026】
クレードル20は、携帯端末10を載置するホルダを有する収納部である。以下の説明において、携帯端末10がクレードル20のホルダに載置され、電気的に接続されることを、クレードル20に搭載されると記載する場合がある。クレードル20は、制御装置30の制御により、クレードル20に搭載された携帯端末10をロックする固定部を備える。つまり、収納装置5は、収納された携帯端末10の取り出しを禁止する固定部を備える。固定部のロック機構は、携帯端末10に掛止する部材により実現してもよいし、ソレノイドにより実現してもよい。固定部は、クレードル20に搭載された携帯端末10から解除要求信号を受信すると、ロックすなわち取り出しの禁止を解除する。ロックが解除された携帯端末10は、顧客によって使用可能となる。クレードル20が固定部を備えることにより、使用が許可されていない携帯端末10がクレードル20から持ち出されることを防止することができる。また、携帯端末10の盗難を防ぐことができる。
【0027】
クレードル20は、携帯端末10の端末側接触端子(ポート)と接触させるためのホルダ側接触端子を備える。クレードル20に携帯端末10が搭載され、携帯端末10の端末側接触端子がホルダ側接触端子に接触した状態で、携帯端末10の充電式電池には、直流の電源電力が供給される。充電式電池に電源電力の供給が開始されたことに応じて、携帯端末10の制御部は、商品登録処理を終了させ、商品登録終了を示す商品登録終了情報を制御装置30に送信する。
【0028】
カードリーダ40は、顧客が有するカード(例えば、会員カードまたは非会員カード)に記録された識別情報を読み取る読み取り装置である。カードリーダ40は、読み取った識別情報を制御装置30に供給する。例えば、カードリーダ40は、スライド式のスリット(読取部)を有する、磁気カードリーダまたは磁気カードリーダライタにより実現される。
なお、例えば、カードを非接触型IC(Integrated Circuit)カードとし、カードリーダ40を近距離無線通信(Near Field Communication;NFC)カードリーダにより実現してもよい。
【0029】
スキャナ50は、顧客が有するカード(例えば、会員カードまたは非会員カード)に記録された識別情報を読み取る読取装置である。スキャナ50は、読み取った識別情報を制御装置30に供給する。例えば、スキャナ50は、バーコードリーダまたは二次元コードリーダにより実現される。
【0030】
なお、収納装置5は、カードリーダ40およびスキャナ50の両方を備えていてもよいし、いずれか一方のみを備えていてもよい。
【0031】
制御装置30とクレードル20に搭載された携帯端末10との間のデータ送受信は、無線通信による。制御装置30は、機能構成として、識別情報取得部と、判定部と、出力部と、送信制御部とを備える。また、制御装置30は、検知部を備える。
【0032】
識別情報取得部は、カードリーダ40またはスキャナ50から識別情報を取得する。判定部は、クレードル20−1〜20−nに収納された携帯端末10の待機状態または所定の条件に応じて、携帯端末10の使用を許可するか否かを判定して一台の携帯端末10を選択し、この携帯端末10に使用の許可を与える。また、判定部は、選択した一台の携帯端末10に顧客の識別情報を供給する。
【0033】
判定部の詳細について説明する。例えば、判定部は、次の待機状態および条件のうちいずれかに応じて、クレードル20−1〜20−nに収納された携帯端末10の中から一台の携帯端末10に対して使用の許可を与える。具体的に、判定部は、充電式電池の充電率が最も高い携帯端末10に対して使用の許可を与える。充電式電池の充電率が最も高い携帯端末10が複数ある場合は、これら複数の携帯端末10のうち、クレードル20に搭載した時刻が最も古い携帯端末10(最も長時間、クレードル20に搭載されている携帯端末10)に対して使用の許可を与える。搭載時刻が最も古い携帯端末10が複数ある場合は、これら複数の携帯端末10のうち、携帯端末番号(例えば、シリアル番号)が最も小さい携帯端末10に対して使用の許可を与える。なお、携帯端末番号は、端末識別情報であってもよい。判定部は、待機状態および条件の情報として、携帯端末10の携帯端末番号と、充電率と、搭載時刻とを対応付けた持ち出し条件情報のデータテーブルを記憶し管理する。判定部は、使用の許可を与える一台の携帯端末10に許可信号を送信する。また、判定部は、使用の許可を与えた一台の携帯端末10にロックの解除を要求するロック解除要求信号を送信する。また、判定部は、使用の許可を与えた一台の携帯端末10を示す携帯端末案内情報(第1の案内情報)を表示装置60および当該携帯端末10の表示部に表示させる。
【0034】
すなわち、携帯端末10の待機状態(例えば、充電式電池の充電率やクレードル20への連続搭載時間)または条件(例えば、携帯端末10の携帯端末番号の昇順)に応じて、携帯端末10の使用の可否が判定される。これにより、待機状態が良好(例えば、充電率が高い等)な携帯端末10について、顧客に利用させることができる。
【0035】
出力部は、携帯端末10から商品登録終了情報を受信すると、精算用POSレジスタ80−1〜80−3から、精算に利用する一台の精算用POSレジスタ80を選択する。
出力部の詳細について説明する。出力部は、携帯端末10から商品登録終了情報を受信すると、精算用POSレジスタ80−1〜80−3から受信した、装置の状態に関するステータス情報に応じて、商品販売データの送信先、つまり精算に使用する一台の精算用POSレジスタ80を選択する。その際、出力部は、装置の状態に関するステータス情報に基づいて、できるだけ待ち時間を少なくできるように、商品登録作業を終了した顧客がどの精算用POSレジスタ80で精算を行えばよいのかを判定する。すなわち、出力部は、精算用POSレジスタ80−1〜80−3から精算処理に関して最適な一台の精算用POSレジスタ80を選択する。例えば、出力部は、空いている(後述する待機状態である)一台の精算用POSレジスタ80を選択する。または、全ての精算用POSレジスタ80−1〜80−3が精算可能でない場合には、出力部は、最も早く精算可能となるべき精算用POSレジスタ80を選択する。
【0036】
精算用POSレジスタ80の装置の状態として、例えば、待機状態、使用状態、レシート発行状態、精算用レシートを読み込んでから一定時間経過後の警告状態、店員呼出状態、休止状態、メンテナンス状態がある。待機状態は、精算用POSレジスタ80が精算処理を待ち受けている状態、つまり、精算用POSレジスタ80が使用可能な状態である。使用状態は、精算用POSレジスタ80が精算処理を実行している状態である。よって、決済中は、精算用POSレジスタ80が使用されている状態である。レシート発行状態は、精算用POSレジスタ80が精算後の会計レシートを発行している状態である。精算用レシートを読み込んでから一定時間経過後の警告状態は、顧客が後述する精算用レシートをスキャナに読み込ませてから所定の時間(例えば、1分間)が経過しても、精算処理が開始されずに警告が発せられている状態である。店員呼出状態は、店員呼出ボタンが押下されることにより、精算用POSレジスタ80がストアコントローラ90に店員呼出要求情報を送信している状態、または、サインポールを点灯または点滅させている状態である。休止状態は、精算用POSレジスタ80が処理を休止している状態である。メンテナンス状態は、精算用POSレジスタ80がメンテナンスモード(保守作業モード)になっている状態である。
【0037】
精算用POSレジスタ80の装置の状態に基づき、出力部は、どの精算用POSレジスタ80を選択するのかという判定処理を行う。例えば、出力部は、待機状態である精算用POSレジスタ80から優先して選択する。出力部は、精算用POSレジスタ80−1〜80−3いずれもが待機中でない場合に、最も早く待機中となるべき精算装置を検出する。例えば、待機状態である精算用POSレジスタ80が無ければ、出力部は、レシート発行状態である精算用POSレジスタ80を選択する。上記の待機状態、使用状態、およびレシート発行状態の三つの状態は、精算処理における段階(ステップ)を示すものであり、待機状態から使用状態、使用状態からレシート発行状態へと装置の状態は変化する。よって、使用状態よりもレシート発行状態の方が進捗は進んでいることになる。よって、例えば、出力部は、待機状態の精算用POSレジスタ80が無い場合にはレシート発行中の精算用POSレジスタ80を選択することにより、最も早く空きそうな精算用POSレジスタ80を選択することができる。なお、ストアコントローラ90が精算用POSレジスタ80の装置の状態をチェックして判定処理を行ってもよい。
【0038】
出力部は、選択した精算用POSレジスタ80を示す精算装置案内情報(第2の案内情報)を、表示装置60と携帯端末10の表示部との両方、またはいずれか一方に出力する。つまり、出力部は、選択した一台の精算用POSレジスタ80を示す精算装置案内情報を表示装置60と携帯端末10の表示部との両方、またはいずれか一方に表示させる。これにより、顧客は、どの精算用POSレジスタ80で精算を行えばよいかが一目瞭然に分かる。
【0039】
なお、出力部は、商品販売データをコード化して得たコード情報を記録した媒体を出力する媒体出力部を備えてもよい。具体的に、例えば、媒体出力部は、選択された精算用POSレジスタ80の番号を記録した媒体を出力する。または、例えば、待機状態である精算用POSレジスタ80が無い場合、媒体出力部は、商品販売データを二次元コード化した情報(二次元コード)をプリンタ70で印刷させ、前記の精算用レシートとして出力させる。または、例えば、精算用POSレジスタ80−1〜80−3全てが新たな精算処理を実行できない場合、媒体出力部は、商品販売データを二次元コード化した情報をプリンタ70で印刷させ、前記の精算用レシートとして出力させる。このとき、商品販売データを精算候補である精算用POSレジスタ80に送信しておき、精算用レシートを読ませたときに、送信されたデータと一致した場合に精算処理を可能とする。または、商品販売データをストアコントローラ90に送信しておき、精算用レシートを読ませたときに、送信されたデータと一致した場合に精算処理を可能とする。なお、コード情報は、二次元コードの他、例えば、バーコードであってもよい。
【0040】
送信制御部は、携帯端末10を制御し、当該携帯端末10から出力部が選択した一台の精算用POSレジスタ80に対して、商品販売データを送信させる。この送信には、ストアコントローラ90を介した送信も含まれる。商品販売データが示す商品を購入しようとする顧客は、当該商品販売データを受信した精算用POSレジスタ80を操作して、自身で精算処理を行うことができる。精算処理とは、買上商品の代金を、現金、電子マネー、クレジットカード等を用いて支払い、または決済する処理である。
【0041】
検知部は、携帯端末10による買上対象の商品の登録の完了を検知する。例えば、検知部は、携帯端末10が所定の場所に設置されたことに応じて、携帯端末10による買上対象の商品の登録の完了を検知する。所定の場所は、例えば、携帯端末10が搭載されるクレードル20である。
【0042】
また、例えば、検知部は、顧客による所定の操作にしたがって、携帯端末10による買上対象の商品の登録の完了を検知する。例えば、所定の操作は、カードリーダ40によるカード(会員カード、非会員カード、クレジットカード等)の読み込み、表示装置60がタッチパネル付表示装置である場合のタッチパネルのタップ、携帯端末10の操作部103の操作である。携帯端末10を貸し出す際にカードを読み込ませているため、制御装置30は、カードの読み込みに対して携帯端末10を特定可能である。また、タッチパネルをタップする場合、制御装置30は、表示装置60に精算を開始させるためのGUIボタンを表示させ、このGUIボタンがタップされたら携帯端末10の番号を入力させ、この番号の入力の後に、案内情報を表示させる。また、携帯端末10の操作部103における精算ボタンが押下された場合、表示部102に精算用POSレジスタ80の番号を表示させ、携帯端末10をクレードル20に戻すことを案内する情報を表示させる。または、表示部102に、携帯端末10をクレードル20に戻すことを案内する情報を表示させ、携帯端末10がクレードル20に戻された場合に、携帯端末10の表示部102と表示装置60との両方またはいずれかに精算用POSレジスタ80の番号を表示させる。
【0043】
また、例えば、検知部は、顧客を検出したことに応じて、携帯端末10による買上対象の商品の登録の完了を検知する。例えば、検知部を人感知センサにより実現してもよい。この場合、人物が収納装置5に接近した場合にその人物を感知可能なように人感知センサを設置しておき、当該人感知センサに顧客を感知させる。
【0044】
出力部は、検知部が検知したことに応じて、精算用POSレジスタ80−1〜80−3から買上対象の商品の精算処理を行う一台の精算用POSレジスタ80を選択し、精算用POSレジスタ80を示す案内情報を出力する。
【0045】
表示装置60は、携帯端末案内情報を表示する。また、表示装置60は、精算装置案内情報を表示する。また、表示装置60は、制御装置30の制御に基づき、携帯端末案内情報および精算装置案内情報を表示していないときに、携帯端末10の持ち出し方法を示す持ち出し案内情報を表示する。
プリンタ70は、出力部の制御に基づき、精算用レシートを印刷して出力する。
【0046】
精算用POSレジスタ80は、顧客自身の操作に応じて精算処理を実行する精算装置である。精算用POSレジスタ80は、自動釣銭釣札機と、カードリーダ(例えば、クレジットカードまたはポイントカード用)、RF(Radio Frequency)リーダ(例えば、電子マネー用)等の決済部と、表示部と、印刷部とを備える。
精算用POSレジスタ80は、装置の状態を示すステータス情報を、制御装置30へ随時送信する。
【0047】
また、精算用POSレジスタ80は、ストアコントローラ90から商品販売データを受信すると、顧客が当該精算用POSレジスタ80のところへ来ればよいことが分かるように報知(つまり顧客へ案内)する。報知の例として、例えば、精算用POSレジスタ80は、所定の番号(例えば、精算装置番号)を表示部に表示させる。また、他の報知の例として、精算用POSレジスタ80は、精算装置識別情報に関係付けられた端末識別情報に対応付けられた顧客の識別情報に基づく文字情報(例えば、会員番号、氏名、ニックネーム)をストアコントローラ90から取得し、この文字情報を表示部に表示させる。これらの文字情報は、例えば、会員登録時にストアコントローラ90に登録される。よって、顧客は、知らされた番号や文字情報を表示している精算用POSレジスタ80のところへ行けばよいことになる。また、他の報知の例として、精算用POSレジスタ80が備えるサインポールを点灯させることで案内してもよい。例えば、精算用POSレジスタ80は、サインポールを特定の色で点灯させ、顧客は指定された色の精算用POSレジスタ80のところへ行くようにする。また、サインポールを点滅させてもよい。また、他の報知の例として、携帯端末10の表示部に所定の画像(キャラクタ)を表示させるとともに、その画像と同じ画像を精算用POSレジスタ80の表示部に表示させてもよい。
【0048】
また、精算用POSレジスタ80は、報知の後、待機状態になる。すなわち、精算用POSレジスタ80は、報知を行った後、受信した商品販売データに対応する精算処理の開始の指示等を待機する状態となる。待機状態の解除の例として、顧客が精算用POSレジスタ80の表示部の表示面をタッチ(あるいは何らかのボタンを押下)すると、精算用POSレジスタ80は、精算処理を開始する。画面にタッチするまでは、画面には何も表示しないか、上記の報知例のように、会員番号等を表示させておく。あるいは、例えば、精算用POSレジスタ80が人感知センサを備え、この人感知センサが顧客の接近を検知したときに精算処理を開始するようにしてもよい。
【0049】
なお、精算用POSレジスタ80は、制御装置30の媒体出力部が出力した媒体に記録されたコード情報を取り込む取得部を備えてもよい。具体的に、例えば、取得部は、二次元コードスキャナである。この場合、取得部は、商品販売データが二次元コード化されて印刷された精算用レシートをスキャンすることにより、商品販売データを取得する。なお、取得部をバーコードスキャナとしてもよい。
【0050】
決済部は、ストアコントローラ90から送信される商品販売データを受信し、この商品情報に基づいて買上げ商品点数、買上げ合計金額等を含む会計情報を生成する。
【0051】
例えば、精算用POSレジスタ80の精算処理の流れは、次のようになる。
(1)精算用POSレジスタ80は、表示部に、買上点数、買上金額、決済選択画面を表示させる。そして、精算用POSレジスタ80は、顧客による操作にしたがって、決済方法を選択する。具体的に、顧客は、現金、クレジットカード、電子マネー等のいずれか、または併用する決済方法を操作によって選択する。
(2)精算用POSレジスタ80は、選択された決済方法による決済処理を実行する。すなわち、精算用POSレジスタ80は、自動釣銭釣札機への現金投入や釣銭の支払い、決済部でのカード読み取り等によって決済を実行する。
(3)精算用POSレジスタ80は、印刷部から会計レシートを発行する。この会計レシートには、買上げ商品の一覧、購入合計金額、受領金額、釣金額等が印刷される。
(4)精算用POSレジスタ80は、精算処理を終了させ、待機状態となる。
【0052】
図2は、収納装置5の外観の斜視図である。図2に示すように、例えば、収納装置5は、収納スペースを4段設けたラック6(収納棚)に、一収納スペースあたり6個のクレードル20を配設する。すなわち、図2の収納装置5は、24個のクレードル20を備える。また、収納装置5は、制御装置30と、カードリーダ40と、スキャナ50と、プリンタ70とを、ラック6の正面に設ける。
【0053】
図3は、携帯端末10の表面の外観を表す図である。図3に示すように、携帯端末10は、発光部101と、表示部102と、操作部103とを備える。
発光部101は、携帯端末10の状態を表す。例えば、発光部101は、発光ダイオード(Light Emitting Diode;LED)である。例えば、携帯端末10は、充電式電池が充電中である間は、発光部101を赤色に発光させる。また、例えば、携帯端末10は、充電式電池の充電が完了すると、発光部101を緑色に発光させる。また、例えば、判定部により携帯端末10が選択されると、当該携帯端末10は、発光部101を緑色で点滅させる。
表示部102は、各種の表示情報を表示する。例えば、表示部102は、液晶表示装置により実現される。
【0054】
操作部103は、上矢印キー1031と、下矢印キー1032と、左矢印キー1033と、右矢印キー1034と、決定キー1035とを備える。例えば、上矢印キー1031は、表示部102の表示画面をページアップまたはスクロールアップするために用いられる。例えば、下矢印キー1032は、表示部102の表示画面をページダウンまたはスクロールダウンするために用いられる。例えば、左矢印キー1033は、表示部102に表示されている数字の値を減少させるために用いられる。例えば、右矢印キー1034は、表示部102に表示されている数字の値を増加させるために用いられる。例えば、決定キー1035は、バーコードスキャンを行うために用いられる。
【0055】
また、操作部103は、数字キー(「0」〜「9」)を備える。数字キーは、買上げ商品の数量を入力するために用いられる。この場合、数字キーが押下された後、決定キーが押下された時点で、携帯端末10は、数量の値を取り込む。また、操作部103は、ファンクションキー(「F1」〜「F4」)を備える。ファンクションキーは、例えば、入力を訂正するための訂正キーとして使用される。
【0056】
図4は、クレードル20の概略の外観の斜視図である。図4に示すように、クレードル20は、台21にホルダ22を接合させて構成される。なお、台21およびホルダ22は、一体として形成されてもよい。図4には図示していないが、ホルダ22の底部にはホルダ側接触端子が設けられている。また、図4には図示していないが、クレードル20は、搭載された携帯端末10をロックする(取り出しを禁止する)固定部を備える。
【0057】
図5は、携帯端末10の電気的な構成の例を示すブロック図である。図5において、図3と同一の構成については同一の符号を付してその説明を省略する。図5に示すように、携帯端末10は、CPU(Central Processing Unit;中央処理装置)111と、ROM(Read Only Memory)112と、RAM(Random Access Memory)113と、スキャナ部114と、通信部115と、ブザー116と、電源制御部117と、充電式電池118と、発光部101と、表示部102と、操作部103とを備える。
【0058】
CPU111と、ROM112と、RAM113と、スキャナ部114と、通信部115と、ブザー116と、電源制御部117と、発光部101と、表示部102と、操作部103とは、信号線およびバスを介して接続される。充電式電池118は、電源制御部117に接続さる。携帯端末10がクレードル20から離脱して動作する場合、充電式電池118は、各部に電源を供給する。
【0059】
ROM112は、プログラム記憶部である。CPU111は、ROM112に記憶されたプログラムを読み込んで実行することにより、商品登録機能を実現する。CPU111は、制御部の機能を実現する。RAM113は、例えば、ストアコントローラ90から読み込んだ商品情報を記憶する。また、RAM113は、顧客の識別情報を記憶する。スキャナ部114は、商品に付されたバーコードを読み取り、バーコード情報(例えば、商品コード)を取得する。通信部115は、ストアコントローラ90や他のネットワーク機器と通信する。ブザー116は、CPU111がプログラムを実行することによって警告を発すべき状態となった場合に、ブザー音である警告音または合成音声を出力する。電源制御部117は、充電式電池118の充電容量(例えば、充電率)を検知する。また、電源制御部117は、クレードル20を介して得た電源電力を充電式電池118に供給することによって充電式電池118を充電させる。
【0060】
図6は、制御装置30の判定部が記憶する持ち出し条件情報テーブルのデータ構成の例を示す図である。図6に示すように、持ち出し条件情報テーブルは、クレードル20−1〜20−nそれぞれの持ち出し条件情報を含む。例えば、持ち出し条件情報は、クレードル番号と、携帯端末番号と、充電率と、搭載時刻とを含む。クレードル番号は、クレードル20の識別番号である。携帯端末番号は、クレードル番号が示すクレードル20に搭載された携帯端末10の識別番号である。充電率は、その携帯端末10の充電式電池118の充電率を表す情報である。搭載時刻は、その携帯端末10がクレードル20に搭載されたときの時刻を表す情報である。判定部は、計時して得られる現在時刻と搭載時刻との差分を計算することにより、携帯端末10のクレードル20への連続搭載時間を得る。
【0061】
図6の持ち出し条件情報テーブルには、クレードル番号が“1”であるクレードル20に、携帯端末番号が“1823937”である携帯端末10が搭載され、この携帯端末10の充電率が“95%”であり、その携帯端末10がクレードル20に搭載された時刻が“2014.05.15_14:30”(2014年5月15日14時30分)であることを示す持ち出し条件情報が含まれている。また、この持ち出し条件情報テーブルには、クレードル番号が“2”であるクレードル20に、携帯端末番号が“2025302”である携帯端末10が搭載され、この携帯端末10の充電率が“82%”であり、その携帯端末10がクレードル20に搭載された時刻が“2014.05.15_15:12”(2014年5月15日15時12分)であることを示す持ち出し条件情報が含まれている。
【0062】
図7は、制御装置30が表示装置60に表示させる、顧客に利用させる精算用POSレジスタ80を案内する精算装置案内情報の画面の例である。検知部が所定の操作を検知すると、出力部は、精算処理を実行する一台の精算用POSレジスタ80を選択してその精算用POSレジスタ80の番号(例えば、7番)を、図7のように表示装置60に表示させる。
【0063】
図8は、携帯端末10が表示部102に表示させる、顧客に利用させる精算用POSレジスタ80を案内する精算装置案内情報の画面の例である。出力部は、表示装置60に図7の表示をさせると、その精算用POSレジスタ80の番号(例えば、7番)を、図8のように表示部102に表示させる。
なお、図7および図8における精算装置案内情報に、精算用POSレジスタ80までのルート案内を含めてもよい。また、制御装置30は、精算用POSレジスタ80の番号とルート案内とを交互に、表示装置60および携帯端末10の表示部102またはいずれかに表示させてもよい。
【0064】
次に、本実施形態である商品販売データ処理システム1の動作について説明する。
図9は、制御装置30の処理手順の例を示すフローチャートである。制御装置30が、持ち出し案内情報を表示装置60に表示させた状態において、本フローチャートの処理が開始される。
ステップS1において、識別情報取得部は、顧客の識別情報を取り込むまで待機している(ステップS1:NO)。例えば、磁気記録カードがカードリーダ40のスリットに通されることによって、カードリーダ40は磁気記録カードから識別情報を読み込む。そして、識別情報取得部は、カードリーダ40からその識別情報を取り込む。または、例えば、識別情報をコード化したバーコードが印刷されたカードがスキャナ50によってスキャンされることによって、スキャナ50は識別情報を読み込む。そして、識別情報取得部は、スキャナ50からその識別情報を取り込む。次に、識別情報取得部は、識別情報を判定部に供給し、ステップS2の処理に移す。
【0065】
ステップS2において、判定部は、当該判定部が記憶する持ち出し条件情報テーブルを読み出す。
次に、ステップS3において、判定部は、持ち出し条件情報テーブルに基づいて、クレードル20−1〜20−nに収納された携帯端末10の中から一台の携帯端末10を選択し、この携帯端末10に、使用の許可を示す許可信号を送信する。
次に、ステップS4において、判定部は、使用を許可すると判定した携帯端末10に対して、ロック解除要求信号を送信する。そして、ロック解除要求信号を受信した携帯端末10は、この携帯端末10を搭載したクレードル20の固定部に解除要求信号を送信する。そして、固定部は、携帯端末10から解除要求信号を受信すると、当該携帯端末10のロックを解除する。
【0066】
図10は、買上げ商品の登録が行われた携帯端末10がクレードル20に戻された場合の、携帯端末10の処理手順の例を示すフローチャートである。
ステップS21において、携帯端末10がクレードル20に戻されると(クレードル20と携帯端末10の接触端子が接触すると)、携帯端末10は、充電式電池118に電源電力の供給が開始されたことを検知する。この検知に基づいて、携帯端末10の制御部は、当該携帯端末10がクレードル20に搭載されたことを検知する。
【0067】
次に、ステップS22において、携帯端末10の制御部は、商品登録処理を終了させ、商品登録終了情報を制御装置30に送信する。
次に、ステップS23において、携帯端末10は、商品登録終了情報を受信した制御装置30の出力部から精算装置案内情報が供給されると、この精算装置案内情報を受信する。
次に、ステップS24において、携帯端末10は、精算装置案内情報を表示部102に表示させる。また、制御装置30は、精算装置案内情報を表示装置60に表示させる。
【0068】
以上詳述したように、本実施形態である商品販売データ処理システム1は、買上対象の商品を登録する携帯端末10と、携帯端末10で登録された商品について精算処理を実行する精算用POSレジスタ80−1〜80−3と、を含む商品販売データ処理システムである。この商品販売データ処理システム1は、精算処理を実行させるための所定の操作を検知する検知部と、検知部が所定の操作を検知すると、精算処理を実行する精算用POSレジスタ80を示す案内情報を出力する出力部と、を備える。
この構成により、商品販売データ処理システム1は、精算処理を実行させるための所定の操作にしたがって、精算処理を実行する精算用POSレジスタ80を示す案内情報を提示する。よって、顧客は、どの精算用POSレジスタ80で精算を行えばよいかが一目瞭然に分かる。したがって、商品登録作業が終了してから精算をスムーズに開始させることができ、且つ、店員の手間を軽減することができる。
【0069】
なお、商品販売データ処理システム1において、所定の操作とは、例えば、携帯端末10を収納するクレードル20に携帯端末10が収納される、あるいは、クレードル20または携帯端末10に設けられた操作部103への入力の何れかである。
【0070】
例えば、携帯端末10の操作部103における登録完了ボタン(または精算ボタン)が押下された場合、携帯端末10は、表示部102に当該携帯端末10をクレードル20に戻すよう促す内容の案内を表示させる。そして、携帯端末10がクレードル20に戻されて、携帯端末10とクレードル20の接触端子が接触すると、制御装置30は、携帯端末10の表示部102と表示装置60との両方またはいずれかに、精算処理を実行する精算用POSレジスタ80の番号を表示させる。
【0071】
また、商品販売データ処理システム1において、出力部は、精算用POSレジスタ80−1〜80−3が精算可能でない状態であっても、精算用POSレジスタ80を示す案内情報の出力を許可してもよい。
【0072】
また、商品販売データ処理システム1において、顧客を識別する識別情報を取得する識別情報取得部、を更に備え、クレードル20は、収納された携帯端末10をロックする固定部を更に備え、この固定部は、識別情報取得部が取得した識別情報に基づいて、固定部の携帯端末10のロックを解除するようにしてもよい。
この構成により、使用が許可されていない携帯端末10がクレードル20から持ち出されることを防止することができる。また、携帯端末10の盗難を防ぐことができる。
【0073】
また、商品販売データ処理システム1において、クレードル20が複数配設可能なラック6、を更に備えてもよい。
【0074】
また、商品販売データ処理システム1において、出力部は、精算用POSレジスタ80が精算可能でない場合に、最も早く精算可能となるべき精算用POSレジスタ80を検出し、精算用POSレジスタ80を示す案内情報を出力してもよい。
この構成により、効率的な客捌きができ、精算処理の待ち時間を短縮することができる。
【0075】
また、商品販売データ処理システム1において、商品販売データを精算用POSレジスタ80に送信させる送信制御部、を更に備えてもよい。したがって、商品登録作業が終了してから精算を開始させるまで手間を軽減することができる。
【0076】
また、商品販売データ処理システム1において、商品販売データをコード化して得たコード情報を記録した精算用レシートを出力する媒体出力部、を更に備え、精算用POSレジスタ80−1〜80−3いずれもが精算可能でない場合に、媒体出力部は登録された商品のデータをコード化して得たコード情報を記録した媒体を出力してもよい。
この構成により、待機状態である精算用POSレジスタ80が無い場合に、顧客は自身の商品販売データが記録された精算用レシートを持っておき、後にいずれかの精算用POSレジスタ80が空いたときに、その精算用POSレジスタ80で精算を行うことができる。
【0077】
なお、本実施形態では、制御装置30の出力部が、精算用POSレジスタ80−1〜80−3から、精算に利用する一台の精算用POSレジスタ80を選択した。これ以外に、例えば、ストアコントローラ90、携帯端末、またはネットワーク6に接続されたアテンダント端末が、精算用POSレジスタ80−1〜80−3から、精算に利用する一台の精算用POSレジスタ80を選択してもよい。
【0078】
また、本実施形態では、携帯端末10は、買上げ商品の登録ごとに、買上げ商品情報をストアコントローラ90に送信し、ストアコントローラ90に、買上げ商品情報を携帯端末10ごとに記憶させるようにした。これ以外に、例えば、携帯端末10は、買上げ商品情報をストアコントローラ90に送信せずに当該携帯端末10のRAM113に記憶させ、当該携帯端末10がクレードル20に戻された後に、RAM113に記憶された一取引分の買上げ商品情報を、精算を行う精算用POSレジスタ80に転送するようにしてもよい。
【0079】
また、携帯端末10は、ストアコントローラ90から商品マスタ情報を定期的に、または、更新されるたびにダウンロードしてRAM113に記憶させてもよい。これにより、携帯端末10は、買上げ商品情報における商品コードに対応する商品情報をRAM113から取得することができる。
【0080】
また、制御装置30と携帯端末10との通信を、有線により行ってもよい。この場合、例えば、制御装置30と携帯端末10とは、この携帯端末10が搭載されたクレードル20を介して通信してもよい。
【0081】
また、表示装置60をタッチパネル付表示装置により実現してもよい。
さらに、制御装置30は、携帯端末10から商品登録終了情報を受信した場合、クレジットカードによる決済を行うか否かを指定させるための選択メニューを表示装置60に表示させてもよい。表示装置60のタッチパネルにより、クレジットカードによる決済が選択されると、制御装置30は、マスタコントローラ90から商品販売データを取り込む。そして、制御装置30、カードリーダ40、およびプリンタ70は、クレジットカードによる精算処理を実行する。このクレジットカードによる決済において、制御装置30は、クレジットカード決済書(レシート)を、プリンタ70で印刷し出力させる。
【0082】
また、制御装置30は、電子マネー決済に用いるカードリーダを備えてもよい。この場合、制御装置30は、携帯端末10から商品登録終了情報を受信した場合、電子マネーによる決済を行うか否かを指定させるための選択メニューを表示装置60に表示させてもよい。表示装置60のタッチパネルにより、電子マネーによる決済が選択されると、制御装置30は、マスタコントローラ90から商品販売データを取り込む。そして、制御装置30、電子マネーのカードリーダ、およびプリンタ70は、電子マネーによる精算処理を実行する。この電子マネーによる決済において、制御装置30は、レシートを、プリンタ70で印刷し出力させる。
【0083】
また、制御装置30は、クレードル20−1〜20−nに搭載された複数の携帯端末10からランダムに一台の携帯端末10を選択し、表示装置60およびその携帯端末10の表示部に「店員を呼んでいます。少々お待ちください。」等のメッセージを表示させてもよい。また、それとともに、制御装置30は、ストアコントローラ90、またはネットワーク6に接続されたアテンダント端末に、店員呼出要求情報を送信してもよい。ストアコントローラ90またはアテンダント端末が店員呼出要求情報を受信したことに応じて、店員は、無作為に、顧客の買い物状況をチェックすることになる。上記のメッセージの表示や店員による無作為なチェックにより、顧客の不正購入を抑止することができる。
【0084】
また、制御装置30の出力部が、精算用レシートを読み込んでから一定時間経過後の警告状態を示すステータス情報を受信した場合、制御装置30は、その警告状態となっている精算用POSレジスタ80、ストアコントローラ90、またはアテンダント端末に警告情報を送信してもよい。
【0085】
また、携帯端末10が顧客の操作によって暗証番号(例えば、4桁の番号)を受け付けてRAM113記憶させてもよい。携帯端末10は、端末識別情報および端末装置識別情報とともに、暗証番号をストアコントローラ90に送信する。ストアコントローラ90は、暗証番号と商品販売データとを精算用POSレジスタ80に送信する。精算用POSレジスタ80は、顧客による暗証番号の入力を受け付け、その顧客によって正しい暗証番号が入力された場合にのみ、精算処理を開始する。これにより、他人による誤精算を防ぎ、正規の顧客は、自身の買上げ商品の代金支払いを確実に行うことができる。
【0086】
また、上述した実施形態である制御装置30の一部の機能をコンピュータで実現してもよい。この場合、その機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録し、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませて、このコンピュータシステムが実行することにより、当該機能を実現してもよい。なお、このコンピュータシステムとは、オペレーティングシステム(Operating System;OS)や周辺装置のハードウェアを含むものである。また、コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、光ディスク、メモリカード等の可搬型記録媒体、コンピュータシステムに備えられる磁気ハードディスクやソリッドステートドライブ等の記憶装置のことをいう。さらに、コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、インターネット等のコンピュータネットワーク、および電話回線や携帯電話網を介してプログラムを送信する場合の通信回線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、さらには、その場合のサーバ装置やクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持するものを含んでもよい。また上記のプログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせにより実現するものであってもよい。
【0087】
以上、本実施形態によれば、商品登録作業が終了してから精算をスムーズに開始させることができ、且つ、店員の手間を軽減することができる。
【0088】
以上、本発明の実施の形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はその実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
[付記1]上記の課題を解決するため、本発明の一態様である商品販売データ処理システムは、商品を登録する携帯端末と、前記携帯端末で登録された商品について精算処理を実行する精算装置と、を含む商品販売データ処理システムであって、精算処理を実行させるための所定の操作を検知する検知部と、前記検知部が前記所定の操作を検知すると、前記精算処理を実行する前記精算装置を示す案内情報を出力する出力部と、を備える。
[付記2]上記[付記1]記載の商品販売データ処理システムにおいて、前記所定の操作とは、前記携帯端末を収納する収納部に前記携帯端末が収納される、あるいは、前記収納部または前記携帯端末に設けられた入力操作部への入力の何れかである。
[付記3]上記[付記1]または[付記2]いずれか記載の商品販売データ処理システムにおいて、前記出力部は、前記精算装置が精算可能でない状態であっても、前記精算装置を示す案内情報の出力を許可する。
[付記4]上記[付記2]または[付記3]いずれか記載の商品販売データ処理システムにおいて、前記収納部が複数配設可能な収納棚、を更に備える。
[付記5]上記[付記1]から[付記4]いずれか一項記載の商品販売データ処理システムにおいて、前記出力部は、前記精算装置が精算可能でない場合に、最も早く精算可能となるべき精算装置を検出し、前記精算装置を示す案内情報を出力する。
[付記6]上記[付記1]から[付記5]いずれか一項記載の商品販売データ処理システムにおいて、前記商品販売データを前記精算装置に送信させる送信制御部、を更に備える。
[付記7]上記[付記1]から[付記6]いずれか一項記載の商品販売データ処理システムにおいて、前記商品販売データをコード化して得たコード情報を記録した媒体を出力する媒体出力部、を更に備え、前記精算装置が精算可能でない場合に、前記媒体出力部は前記登録された商品のデータをコード化して得たコード情報を記録した媒体を出力する。
[付記8]上記の課題を解決するため、本発明の一態様である商品販売データ処理方法は、商品を登録する携帯端末と、前記携帯端末で登録された商品について精算処理を実行する精算装置と、を含む商品販売データ処理システムにおける商品販売データ処理方法であって、前記携帯端末による前記商品の登録の完了を検知する検知ステップと、前記検知ステップにおいて登録の完了を検知すると前記登録された商品の精算処理を実行する、前記精算装置を示す案内情報を出力する出力ステップと、を有する。
[付記9]上記の課題を解決するため、本発明の一態様である収納装置は、商品を登録する携帯端末による前記商品の登録の完了を検知する検知部と、前記検知部が登録の完了を検知すると、前記携帯端末による前記商品の登録に基づいて前記商品の精算処理を行う前記精算装置を示す案内情報を出力する出力部と、を備える。
[付記10]上記の課題を解決するため、本発明の一態様である携帯端末は、精算装置で精算処理を実行する際の商品を登録する携帯端末であって、表示部と、前記商品の登録の完了を検知すると、前記商品の精算処理を実行する前記精算装置を示す案内情報を前記表示部に出力する制御部と、を備える。

[A1]上記の課題を解決するため、本発明の一態様である商品販売データ処理システムは、商品を登録する携帯端末と、前記携帯端末で登録された商品について精算処理を実行する精算装置と、を含む商品販売データ処理システムであって、貸出可能な前記携帯端末を収納する収納部と、前記収納部に前記携帯端末が収納されたことを検知する検知部と、前記検知部が前記携帯端末の収納を検知すると、前記精算処理を実行する前記精算装置を示す案内情報を出力する出力部と、を備える。
[A2]上記[A1]記載の商品販売データ処理システムにおいて、前記収納部が複数配設可能な収納棚、を更に備える。
[A3]上記[A2]記載の商品販売データ処理システムにおいて、前記出力部は、前記携帯端末に備えられた表示部及び前記収納棚に設けられた表示部のうちの少なくとも一方である。
[A4]上記の課題を解決するため、本発明の一態様である商品販売データ処理方法は、商品を登録する携帯端末と、前記携帯端末で登録された商品について精算処理を実行する精算装置と、を含む商品販売データ処理システムにおける商品販売データ処理方法であって、貸出可能な前記携帯端末を収納部に収納する収納ステップと、前記収納部に前記携帯端末が収納されたことを検知する検知ステップと、前記検知部が前記携帯端末の収納を検知すると、前記精算処理を実行する前記精算装置を示す案内情報を出力する出力ステップと、を有する。
[A5]上記の課題を解決するため、本発明の一態様であるプログラムは、コンピュータを、商品を登録する携帯端末と、前記携帯端末で登録された商品について精算処理を実行する精算装置と、を含む商品販売データ処理システムとして機能させるためのプログラムであって、コンピュータを、貸出可能な前記携帯端末を収納する収納部に前記携帯端末が収納されたことを検知する検知手段、前記検知部が前記携帯端末の収納を検知すると、前記精算処理を実行する前記精算装置を示す案内情報を出力する出力手段、として機能させる。
【符号の説明】
【0089】
1…商品販売データ処理システム、5…収納装置、6…ネットワーク、10−1〜10−4…携帯端末、20−1〜20−n…クレードル、30…制御装置、40…カードリーダ、50…スキャナ、60…表示装置、70…プリンタ、80−1〜80−3…精算用POSレジスタ、90…ストアコントローラ
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