【文献】
尾畑 貴信,感性を反映できるカラーポスター作成支援システム,情報処理学会論文誌 第41巻 第3号,日本,社団法人情報処理学会,2000年 3月15日,Vol.41 No.3,P.701-710,ISSN 0387-5806
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
1以上の連続する変更指示である一連の変更指示に関する情報である変更指示情報を取得し、当該変更指示情報を学習し、学習情報を構成し、当該学習情報を前記学習情報格納部に蓄積する学習部をさらに具備する請求項12または請求項13記載の編集装置。
【発明を実施するための形態】
【0036】
以下、学習装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
【0038】
本実施の形態において、電子書籍・カタログ等のコンテンツ集合に対する変更指示群に関する情報である変更指示情報を学習する学習装置について説明する。なお、変更指示情報は、ユーザが行う操作に関する情報を有する情報であっても良いし、コンテンツ集合を構成する1以上の部品の属性値を有する情報であっても良い。
【0039】
また、本実施の形態において、変更指示情報は、通常、学習情報に適用される学習入力情報と、学習情報に適用された結果として期待される学習出力情報とを有する。
【0040】
図1は、本実施の形態における学習装置1のブロック図である。
【0041】
学習装置1は、格納部11、受付部12、処理部13、出力部14を備える。格納部11は、コンテンツ集合格納部111、学習情報格納部112を備える。受付部12は、変更指示受付部121を備える。処理部13は、手動変更部131、学習部132を備える。出力部14は、コンテンツ集合出力部141を備える。
【0042】
格納部11は、各種の情報が格納される。各種の情報とは、例えば、後述するコンテンツ集合、後述する学習情報である。
【0043】
コンテンツ集合格納部111は、コンテンツ集合が格納される。コンテンツ集合とは、例えば、電子カタログ、電子書籍、電子マニュアル、電子チラシ、電子パンフレット、電子マニュアル、電子新聞などである。ただし、コンテンツ集合は、作製後に印刷されて、カタログ、書籍、マニュアル、チラシ、パンフレット、マニュアル、新聞となるための情報であっても良い。コンテンツ集合は、2以上のページを有することは好適である。コンテンツ集合は、2以上の部品を有する。部品とは、コンテンツ集合を構成する情報である。部品は、1以上の属性値を有する。部品は、例えば、コンテンツ、ページ、線、図形、矩形、フレームなどである。部品には、1以上の属性値を有するコンテンツが含まれる。コンテンツとは、ユーザに伝えたい対象である。コンテンツは、例えば、電子カタログに掲載される商品の写真、説明文、商品情報等である。コンテンツは、例えば、電子書籍を構成する挿絵の画像、映像、文字列等である。コンテンツは、例えば、静止画、動画、文字列、音声等で、そのデータ構造は問わない。部品の属性値は、位置、大きさ、色、属するページ番号などである。位置は、例えば、(x,y)で表現される。また、商品情報は、例えば、商品の写真と商品の説明文とを有する複合コンテンツである。
【0044】
学習情報格納部112は、学習情報が格納される。学習情報は、コンテンツ集合を自動的に変更するために使用される情報である。
【0045】
学習情報は、例えば、コンテンツ集合が有する部品の属性値を自動的に変更するために使用される情報である。学習情報は、例えば、コンテンツ集合の構成を自動的に変更するために使用される情報である。なお、構成の変更とは、部品の追加または削除である。学習情報は、例えば、学習情報に適用される情報である学習入力情報と、学習情報に適用された結果として期待される情報である学習出力情報とをセットで学習された情報である。学習情報は、例えば、学習情報に適用される情報である学習入力情報と、学習情報に適用された結果として期待される情報である学習出力情報の組の情報である。学習情報のデータ構造は、例えば、ニューラルネットワーク、対応表等である。ニューラルネットワークは、例えば、RNN(再帰型ニューラルネットワーク)、CNN(畳み込みニューラルネットワーク)である。また、対応表は、入力と出力との組である1または2以上の対応情報を有する。
【0046】
受付部12は、各種の指示や情報を受け付ける。各種の指示や情報とは、例えば、出力指示、後述する変更指示である。出力指示とは、コンテンツ集合を出力する指示である。ここで、受け付けとは、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力デバイスから入力された情報の受け付け、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報の受信、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどを含む概念である。
【0047】
各種の指示や情報の入力手段は、タッチパネルやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。受付部12は、タッチパネルやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
【0048】
変更指示受付部121は、コンテンツ集合出力部141が出力しているコンテンツ集合の変更指示を受け付ける。変更指示は、出力中のコンテンツ集合を変更する指示である。変更指示は、例えば、構成変更指示、属性値変更指示などである。構成変更指示は、コンテンツ集合を構成する部品を変更する指示である。構成変更指示には、例えば、コンテンツ集合に部品を追加する指示である追加指示、コンテンツ集合から部品を削除する指示である削除指示がある。構成変更指示は、コンテンツの追加、コンテンツの削除、フレームの追加、フレームの削除、ページの生成、ページの削除、ページレイヤーの生成、ページレイヤーの削除等である。属性値変更指示に基づく操作は、例えば、フレームの拡大、フレームの縮小、フレーム内文字数の変更、フレームの形状の変更、フレームの色の変更、フレームの枠の色の変更、フレームの枠の種類の変更、ページの種別の変更(例えば、マスターページと通常ページとの間の変更)、ページサイズの変更、フォントサイズの拡大、フォントサイズの縮小、フォント種別の変更、フォント属性(長体、平体、斜体、下線付、打ち消し線付等)の変更、段落設定の変更(文頭、文末、行間、字間、文字数等)、画像属性の変更(拡大、縮小、変形等)、動画属性の変更、音声属性の変更、複数の部品のグループ化(例えば、同一商品に関する2以上の部品をグループ化すること)等である。
【0049】
処理部13は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、手動変更部131、学習部132が行う処理である。各種の処理とは、例えば、出力指示に応じて、コンテンツ集合をコンテンツ集合格納部111から読み出す処理である。
【0050】
手動変更部131は、変更指示に従って、コンテンツ集合出力部141が出力しているコンテンツ集合を変更して出力する。手動変更部131の処理は、公知技術であるので詳細な説明を省略する。
【0051】
学習部132は、1以上の連続する変更指示である一連の変更指示に関する情報である変更指示情報を取得し、変更指示情報を学習し、学習情報を構成し、学習情報を学習情報格納部112に蓄積する。
【0052】
変更指示情報は、学習情報に適用される学習入力情報と、学習情報に適用された結果として期待される学習出力情報とを有することは好適である。つまり、学習部132は、学習入力情報の全部または一部が学習情報に適用された場合に、学習出力情報が出力される確率が上がるように学習情報を取得することは好適である。
【0053】
学習入力情報は、変更前の1以上の部品の属性値の集合である入力属性情報であることは好適である。また、学習出力情報は、変更後の1以上の部品の属性値の集合である出力属性情報であることは好適である。
【0054】
学習入力情報は、変更指示と変更指示に対応する変更部品の1以上の属性値とを有する第一変更指示情報であっても良い。また、学習出力情報は、第一変更指示情報に含まれる変更指示の後に受け付けられた1以上の変更指示に対応する変更部品の1以上の属性値を有する第二変更指示情報であっても良い。
【0055】
学習部132は、予め決められた第一条件を満たす指示を検知したことに応じて、学習入力情報の取得を決定し、当該決定に応じて学習入力情報を取得し、かつ予め決められた第二条件を満たす指示を検知したことに応じて、学習出力情報の取得を決定し、当該決定に応じて学習出力情報を取得することは好適である。
【0056】
なお、予め決められた第一条件を満たす指示とは、例えば、新たなコンテンツ集合の起動指示、新たなページの出力の指示、新たな部品の追加指示、部品の削除指示、予め決められたタイプ(例えば、画像)の属性値の変更指示、予め決められた属性値(例えば、サイズ、色など)の変更指示、ページの生成指示、ページの削除指示等である。
【0057】
また、予め決められた第二条件を満たす指示とは、例えば、新たなページの出力の指示、コンテンツ集合を編集する装置の停止の指示、編集の終了指示、上記の第一条件を満たす指示等である。
【0058】
そして、学習部132は、予め決められた第一条件を満たす指示を検知した場合に、当該指示からの、または当該指示の次からの、1または2以上の変更指示に対応する学習入力情報を取得する。かかる場合の学習入力情報は、例えば、第一条件を満たす指示に対応する処理の実行後のコンテンツ集合の1以上の部品の1以上の属性値である。かかる場合の学習入力情報は、例えば、第一条件を満たす指示に対応する処理の実行直前のコンテンツ集合の1以上の部品の1以上の属性値である。また、かかる場合の学習入力情報は、例えば、第一条件を満たす指示を含む情報である。
【0059】
そして、学習部132は、予め決められた第二条件を満たす指示を検知した場合に、当該指示に対応する学習出力情報を取得する。かかる場合の学習出力情報は、例えば、第二条件を満たす指示に対応する処理を実行する直前のコンテンツ集合の1以上の部品の1以上の属性値である。また、かかる場合の学習出力情報は、例えば、第一条件を満たす指示以降の変更指示であり、第二条件を満たす指示の直前までの変更指示の集合を含む情報である。つまり、かかる場合の学習入力情報は、操作履歴に関する情報である。
【0060】
学習部132は、変更指示受付部121が変更指示を受け付けた際の、当該変更指示に対応する変更部品に対して予め決められた条件を満たす1以上の他の部品の1以上の属性値をも学習入力情報または学習出力情報として取得することは好適である。
【0061】
学習部132は、例えば、変更指示受付部121の変更指示の受け付けに応じて、1以上の入力属性値および1以上の出力属性値を取得する。そして、学習部132は、1以上の入力属性値を入力とし、1以上の出力属性値を出力とする学習情報を構成し、学習情報格納部112に蓄積する。入力属性値とは、学習情報を利用する場合に、学習情報に適用する情報である。出力属性値とは、学習情報を使用して、得られたい情報である。つまり、1以上の入力属性値は、学習入力情報の一例である。また、1以上の出力属性値は、学習出力情報の一例である。
【0062】
1以上の入力属性値および1以上の出力属性値は、通常、2以上の操作であり、一連のまとまりのある操作により変更された部品の属性値の集合である。1以上の入力属性値は、一連のまとまりのある操作の前半の操作により変更された部品の属性値の集合である。1以上の出力属性値は、一連のまとまりのある操作の後半の操作により変更された部品の属性値の集合である。前半と後半の切り方は種々あり得る。前半の操作は一つの変更指示であり、後半の操作は前半の操作以外の操作であることは好適である。1以上の入力属性値および1以上の出力属性値は、2以上の変更指示の集合に対応する部品の属性値の集合である。1以上の入力属性値は、例えば、変更指示に対応する部品の1以上の属性値である。1以上の入力属性値は、例えば、予め決められた変更指示に対応する部品の1以上の属性値、および当該変更指示に対応する部品に対して予め決められた条件を満たす他の部品の1以上の属性値である。1以上の出力属性値は、例えば、予め決められた変更指示の次以降の変更指示であり、次の予め決められた変更指示の直前までの変更指示の間の1以上の変更指示に対応する1以上の部品の1以上の属性値である。
【0063】
なお、学習部132は、例えば、予め決められた変更指示または操作が受け付けられた場合に、一連のまとまりのある操作を認識する。予め決められた変更指示または操作とは、例えば、構成変更指示、カレントのページの変更の操作である。
【0064】
また、学習部132は、例えば、学習装置1が起動されてから学習装置1の処理が終了するまでのすべての変更指示に対応する2以上の各部品の変更された1以上の属性値を、受け付けられた変更指示の順に蓄積しても良い。そして、学習部132は、例えば、すべての変更指示の集合をランダムに操作の前半と後半とに分け、前半の変更指示に対応する1以上の属性値を入力属性値とし、後半の変更指示に対応する1以上の属性値を出力属性値として、2以上の回数、学習処理を行い、学習情報を取得しても良い。
【0065】
学習部132は、深層学習、決定木などの機械学習のアルゴリズムを用いて、コンテンツ集合に対する編集作業を学習し、当該学習情報を学習情報格納部112に蓄積することは好適である。なお、深層学習には、RNNを用いることが好適であるがCNN等を用いても良い。また、深層学習や決定木等の機械学習が公知技術であるので詳細な説明は省略する。
【0066】
学習部132は、1以上の連続する各変更指示に対応する部品の変更後の1以上の属性値、および1以上の連続する変更指示の後の他の部品に対する1以上の連続する各変更指示に対応する変更後の1以上の属性値を学習し、学習情報を構成し、当該学習情報を学習情報格納部112に蓄積することは好適である。なお、他の部品とは、変更指示に対応する部品とは異なる1以上の部品である。また、学習部132は、変更後の1以上の属性値に加えて、変更前の1以上の属性値をも学習しても良い。また、変更後の1以上の属性値を学習することは、属性値の変化量を学習することでも良い。
【0067】
つまり、学習部132は、1以上の連続する各変更指示に対応する部品の変更後の1以上の属性値を入力とし、1以上の連続する変更指示の後の他の部品に対する1以上の連続する各変更指示に対応する変更後の1以上の属性値を出力するような学習情報を取得し、学習情報格納部112に蓄積することは好適である。なお、出力を変更後の1以上の属性値とすることは、出力を変更指示とすることでも良い。
【0068】
学習部132は、変更指示受付部121が変更指示を受け付けた際の、変更指示に対応する部品に対して予め決められた条件を満たす1以上の他の部品の1以上の属性値をも学習し、学習情報を構成し、学習情報を学習情報格納部112に蓄積することは好適である。なお、予め決められた条件を満たす1以上の他の部品とは、例えば、変更指示に対応する部品が存在するページと同一ページ内に存在する部品、1以上の変更指示の後に、操作された部品である。操作された部品とは、例えば、追加された部品、削除された部品、属性値が変更された部品のいずれかである。
【0069】
つまり、学習部132は、1以上の連続する各変更指示に対応する部品の変更後の1以上の属性値、および1以上の連続する各変更指示に対応する部品に対して予め決められた条件を満たす1以上の他の部品の1以上の属性値(変更前の属性値)を入力とし、1以上の連続する変更指示の後の他の部品に対する1以上の連続する各変更指示に対応する変更後の1以上の属性値を出力するような学習情報を取得し、学習情報格納部112に蓄積することは好適である。なお、出力を変更後の1以上の属性値とすることは、出力を変更指示とすることでも良い。
【0070】
学習部132は、例えば、部品が追加または削除された後に、次の部品が追加または削除されるまでの他の部品の属性値の変更指示を学習する。
【0071】
出力部14は、各種の情報を出力する。各種の情報とは、例えば、コンテンツ集合である。出力部14は、例えば、読み出されたコンテンツ集合の一部または全部を出力する。
【0072】
ここで、出力とは、通常、ディスプレイへの表示であるが、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、音出力、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。
【0073】
コンテンツ集合出力部141は、コンテンツ集合の一部または全部を出力する。コンテンツ集合出力部141は、変更指示を受け付ける前のコンテンツ集合の一部または全部を出力する。また、コンテンツ集合出力部141は、手動変更部131により変更されたコンテンツ集合の一部または全部を出力する。
【0074】
格納部11、コンテンツ集合格納部111、学習情報格納部112は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0075】
格納部11等に情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報が格納部11等で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された情報が格納部11等で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報が格納部11等で記憶されるようになってもよい。
【0076】
処理部13、手動変更部131、学習部132は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。処理部13の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
【0077】
出力部14、コンテンツ集合出力部141は、ディスプレイやスピーカー等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。出力部14は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
【0078】
次に、学習装置1の動作例について、
図2のフローチャートを用いて説明する。
【0079】
(ステップS201)受付部12は、コンテンツ集合の出力指示を受け付けたか否かを判断する。出力指示を受け付け場合はステップS202に行き、出力指示を受け付けない場合はステップS203に行く。
【0080】
(ステップS202)処理部13は、出力指示に対応するコンテンツ集合をコンテンツ集合格納部111から読み出す。そして、コンテンツ集合出力部141は、当該コンテンツ集合を出力する。ステップS201に戻る。
【0081】
(ステップS203)変更指示受付部121は、コンテンツ集合出力部141が出力しているコンテンツ集合の変更指示を受け付けたか否かを判断する。変更指示を受け付けた場合はステップS204に行き、変更指示を受け付けない場合はステップS201に戻る。
【0082】
(ステップS204)学習部132は、変更部品の変更前の1以上の属性値を取得し、格納部11に、少なくとも一時的に蓄積する。なお、変更部品とは、変更指示に対応する部品である。
【0083】
(ステップS205)学習部132は、周辺部品の1以上の属性値を取得し、格納部11に、少なくとも一時的に蓄積する。なお、周辺部品とは、変更部品に対して予め決められた条件を満たす部品である。周辺部品とは、例えば、変更部品の周辺の部品である。周辺部品とは、例えば、変更部品と同じページに配置されている他の部品である。
【0084】
(ステップS206)手動変更部131は、ステップS203で受け付けられた変更指示に従って、コンテンツ集合を変更する。
【0085】
(ステップS207)学習部132は、変更部品の変更後の1以上の属性値を取得し、格納部11に、少なくとも一時的に蓄積する。また、学習部132は、変更部品の変更後の1以上の属性値に代えてまたは加えて、変更後の他の部品の1以上の属性値を取得しても良い。ステップS201に戻る。
【0086】
なお、学習部132は、変更部品の変更前の1以上の属性値、周辺部品の1以上の属性値、および変更後の1以上の属性値を対応付けて、格納部11に、少なくとも一時的に蓄積する。また、学習部132は、周辺部品の1以上の属性値、および変更部品の変更後の1以上の属性値を対応付けて、格納部11に、少なくとも一時的に蓄積しても良い。
【0087】
(ステップS208)学習部132は、学習を行うか否かを判断する。学習を行うと判断した場合はステップS209に行き、学習を行わないと判断した場合はステップS201に戻る。なお、例えば、直前に受け付けられた指示が構成変更指示であり、コンテンツ集合の構成が変更された場合に、学習部132は、学習を行うと判断する。
【0088】
(ステップS209)学習部132は、格納部11に格納されている1以上の入力属性値を取得する。なお、1以上の入力属性値は、例えば、直前に受け付けられた構成変更指示の一つ前の構成変更指示が受け付けられる前のコンテンツ集合が有する1または2以上の部品の1以上の属性値である。なお、1または2以上の部品は、周辺部品を含むことは好適である。
【0089】
(ステップS210)学習部132は、格納部11に格納されている1以上の出力属性値を取得する。1以上の出力属性値は、例えば、直前に受け付けられた構成変更指示が受け付けられる直前のコンテンツ集合が有する1または2以上の部品の1以上の属性値である。
【0090】
(ステップS211)学習部132は、ステップS209で取得した1以上の入力属性値を入力とした場合、ステップS210で取得した1以上の出力属性値が出力となる確率を上げるような学習処理を行う。ステップS201に戻る。なお、学習処理は、例えば、深層学習や決定木等の機械学習のアルゴリズムを用いることは好適である。機械学習のアルゴリズムを用いて学習することにより、新しい学習情報が構成される。また、学習処理は、1以上の入力属性値と1以上の出力属性値との組からなる対応情報を、学習情報を構成する情報として蓄積する処理である。
【0091】
なお、
図2のフローチャートにおいて、予め決められた変更指示に対応する処理の直前(予め決められた処理の処理前と言っても良い)のコンテンツ集合の1以上の部品の属性値を学習入力情報とし、予め決められ指示に対応する処理の直前(処理後と言っても良い)のコンテンツ集合の1以上の部品の属性値を学習出力情報として、学習処理を行い、学習情報を取得した。しかし、コンテンツ集合に対する変更指示の履歴(操作履歴と言っても良い)を学習し、学習情報を取得しても良い。
【0092】
また、
図2のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0093】
以下、本実施の形態における学習装置1の具体的な動作について説明する。今、格納部11は、
図3に示す構造を有する一時管理表を格納している。一時管理表は、学習情報を構成するための情報を一時的に格納する表である。一時管理表は、「ID」「学習入力情報」「学習出力情報」を有する1以上のレコードを格納し得る。「ID」はレコードを識別する情報である。「学習入力情報」は、「変更部品情報」「結果情報」「周辺部品情報」を有する。「変更部品情報」は、ここでは、変更指示と変更部品を特定する情報を含む。「結果情報」は、部品の変更の結果に関する情報である。「結果情報」は、ここでは、変更指示による変更の後の部品(ここでは、ページ)の属性値である。「周辺部品情報」は周辺部品の情報である。学習出力情報は、ここでは、変更指示と変更部品を特定する情報を含む。
【0094】
また、コンテンツ集合格納部111に、
図4に示すページを含む電子商品カタログが格納されている。電子商品カタログは、複数の商品情報が掲載されたカタログである。
【0095】
かかる状況において、以下の3つの具体例について説明する。具体例1は、電子商品カタログから、一の商品情報を削除する場合である。具体例2は、電子商品カタログの一ページ内のデザインを変更する場合である。具体例3は、電子商品カタログに商品情報を追加する場合である。
(具体例1)
【0096】
具体例1において、一のページにおいて、一つの構成変更指示または2以上の連続する構成変更指示に対応する1以上の情報を含む情報を学習入力情報とする、とする。また、具体例1において、一つの構成変更指示または2以上の連続する構成変更指示の後の1以上の指示であり、カレントページが移動するまでまたは学習装置1の処理が停止するまでの1以上の指示に対応する1以上の情報を学習出力情報とする、とする。
【0097】
そして、具体例1において、学習入力情報と学習出力情報の組を用いて学習処理が行われ、学習情報が構成される、とする。
【0098】
今、ユーザは、学習装置1に対して、電子商品カタログの出力指示を入力した、とする。すると、受付部12は出力指示を受け付け、出力部14は、
図4に示す電子商品カタログを出力する。
【0099】
次に、ユーザは、出力されている
図4の電子商品カタログに対して、
図4の401の画像2、および説明文2を削除する削除指示を入力した、とする。すると、変更指示受付部121は、かかる2つの削除指示を受け付ける。2つの削除指示は、「削除 画像2」、「削除 説明文2」である。
【0100】
次に、学習部132は、「削除 画像2」、「削除 説明文2」を格納部11に一蓄積する。
【0101】
次に、手動変更部131は、受け付けられた2つの削除指示に従って、
図4の電子商品カタログから2つのコンテンツ(画像2、説明文2)を削除する。
【0102】
次に、学習部132は、変更後の1以上の属性値を取得する。ここで、学習部132は、変更部品が存在するページの属性値である、ページ内の空スペース((x
1,y
1)(x
2,y
2))の情報を取得する。そして、学習部132は、「空スペース((x
1,y
1)(x
2,y
2))」を格納部11に一蓄積する。なお、かかる空スペースの情報は、
図5の破線の矩形500である。
【0103】
そして、「削除 画像2」、「削除 説明文2」からなる変更部品情報と、「空スペース((x
1,y
1)(x
2,y
2))」からなる結果情報とが学習入力情報を構成する。
【0104】
次に、ユーザは、出力されている
図5の電子商品カタログに対して、501の説明文3、502の画像3をページの上部に移動する属性値変更指示を入力した、とする。また、ユーザは、出力されている
図5の電子商品カタログに対して、503の画像4、504の説明文3を上方に移動する属性値変更指示を入力した、とする。
【0105】
次に、変更指示受付部121は、かかる属性値変更指示を受け付ける。そして、かかる属性値変更指示により、手動変更部131は、説明文3と画像3によりなる商品情報3と、画像4と説明文3によりなる商品情報4とをページの中央あたりに均等に配置した、とする。
【0106】
次に、学習部132は、画像3の移動に関する情報「移動 画像3 (x
3,y
3)」「移動 説明文3 (x
4,y
4)」「移動 画像4 (x
5,y
5)」「移動 説明文4 (x
6,y
6)」を格納部11に一蓄積する。
【0107】
次に、手動変更部131は、受け付けられた属性値変更指示に従って、画像3等の部品の位置を変更する。
【0108】
次に、ユーザは、画像3、画像4のサイズを1.1倍に拡大する属性値変更指示と説明文3と説明文4のフォントサイズを拡大する属性値変更指示とを入力した、とする。
【0109】
次に、変更指示受付部121は、かかる属性値変更指示を受け付ける。そして、かかる属性値変更指示により、手動変更部131は、画像3、画像4のサイズを1.1倍に拡大し、説明文3と説明文4のフォントサイズを拡大した、とする。かかる処理後のページの出力は、
図6である。
【0110】
次に、学習部132は、「拡大 画像3 1.1倍」「拡大 画像4 1.1倍」「フォント拡大 説明文3」「フォント拡大 説明文4」等を、学習出力情報を構成する情報として、格納部11に一蓄積する。
【0111】
また、ユーザは、
図6の601の空スペースに、オレンジ色の線を追加する構成変更指示を入力した、とする。
【0112】
次に、変更指示受付部121は、かかる構成変更指示を受け付ける。そして、かかる構成変更指示により、手動変更部131は、601の領域に、オレンジ色の線を付加する。なお、この線の属性値は、線602の属性値と同じであった、とする。
【0113】
そして、学習部132は、周辺部品の1以上の属性値を取得し、格納部11に、少なくとも一時的に蓄積する。ここでは、追加した部品と同一ページに配置されている部品であり、追加した部品と同じ種類の部品(線の部品)の1以上の属性値を取得する、とする。つまり、ここでは、学習部132は、線601の属性値「LINE1(色=オレンジ,太さ=X,長さ=Y,種別=実線,・・・)」を取得し、格納部11に一蓄積する。かかる線601の属性値は、入力属性情報を構成する周辺部品情報である。
【0114】
また、学習部132は、オレンジ色の線の追加に応じて、「追加 LINE2(色=オレンジ,太さ=X,長さ=Y,種別=実線,・・・)」である出力属性情報を取得し、格納部11に一蓄積する。
【0115】
次に、手動変更部131は、受け付けられた変更指示に従って、
図7に示すように線702を追加する。
【0116】
以上で、ユーザは、このページの編集は終了し、次のページにカレントページを移す指示を入力した、とする。
【0117】
すると、学習部132は、学習を行う、と判断する。ここで、学習を行う、と判断する条件は、次ページボタンの押下等の予め決められた指示が受け付けられたことである。
【0118】
次に、学習部132は、格納部11に格納されている入力属性情報を取得する。また、学習部132は、格納部11に格納されている出力属性情報を取得する。かかる情報の集合は、
図3の「ID=1」のレコードである。
【0119】
次に、学習部132は、取得した入力属性情報を入力とした場合、取得した出力属性情報が出力となる確率を上げるような学習処理を、例えば、深層学習のアルゴリズムを用いて行う。そして、学習部132は、新しい学習情報を構築し、当該学習情報を学習情報格納部112に蓄積する。
【0120】
以上、具体例1において、1または2以上のコンテンツの削除の操作に伴う、他の部品の変更処理が学習できた。なお、かかるコンテンツの削除の操作に伴う、他の部品の変更処理の学習を多数行うことが好適である。
【0121】
なお、具体例1において、学習部132は、例えば、
図5の画面のページ内の1以上の各部品の属性値を含む情報を学習入力情報とし、
図7の画面のページ内の1以上の各部品の属性値を含む情報を学習出力情報として、学習処理を行い、学習情報を取得しても良い。
【0122】
また、なお、具体例1において、学習部132は、例えば、
図5の画面のページ内の予め決められた条件を満たす1以上の各部品の属性値を含む情報を学習入力情報とし、
図7の画面のページ内の予め決められた条件を満たす1以上の各部品の属性値を含む情報を学習出力情報として、学習処理を行い、学習情報を取得しても良い。
(具体例2)
【0123】
具体例2において、一のページに移動してきた後の最初の変更指示に対応する1以上の情報を学習入力情報とする、とする。具体例2において、一つの変更指示または2以上の連続する変更指示の後の1以上の指示であり、カレントページが移動するまでまたは学習装置1の処理が停止するまでの1以上の指示に対応する1以上の情報を学習出力情報とする、とする。そして、学習入力情報と学習出力情報の組を用いて学習処理が行われ、学習情報が構成される、とする。
【0124】
今、ユーザは、学習装置1に対して、電子商品カタログの出力指示を入力した、とする。すると、受付部12は出力指示を受け付け、出力部14は
図7に示す電子商品カタログを出力する。
【0125】
次に、ユーザは、出力されている
図7の電子商品カタログに対して、
図7の701の線の色をオレンジから緑に変更する属性値変更指示を入力した、とする。すると、変更指示受付部121は、かかる属性値変更指示を受け付ける。かかる属性値変更指示は、「変更 LINE1(元色=オレンジ,新色=緑)」である。
【0126】
次に、学習部132は、「変更 LINE1(元色=オレンジ,新色=緑)」を格納部11に一蓄積する。かかる情報は変更部品情報である。
【0127】
次に、学習部132は、変更部品(LINE1)と同じページに配置されている部品であり、同じ種類の部品である周辺部品(LIN2)の1以上の属性値(例えば、「色=オレンジ」)を取得し、格納部11に、少なくとも一時的に蓄積する。かかる情報は、周辺部品情報である。
【0128】
また、学習部132は、変更部品(LINE1)と同じページに配置されている部品であり、変更部品(LINE1)と重なりを有する部品である周辺部品(BOX1)1以上の属性値(例えば、「背景色=肌色」)を取得し、格納部11に、少なくとも一時的に蓄積する。かかる情報は、周辺部品情報である。
【0129】
次に、手動変更部131は、受け付けられた変更指示に従って、線701の色をオレンジから緑に変更する。
【0130】
次に、ユーザは、出力されている
図7の電子商品カタログに対して、
図7の702の線の色をオレンジから緑に変更する属性値変更指示を入力した、とする。すると、変更指示受付部121は、かかる属性値変更指示を受け付ける。かかる属性値変更指示は、「変更 LINE2(色=緑)」である。すると、変更指示受付部121は、かかる属性値変更指示を受け付ける。かかる属性値変更指示は、「変更 LINE2(色=緑)」である。
【0131】
次に、学習部132は、「変更 LINE2(色=緑)」を格納部11に一蓄積する。かかる情報は学習出力情報である。
【0132】
次に、手動変更部131は、受け付けられた変更指示に従って、線702の色をオレンジから緑に変更する。
【0133】
次に、ユーザは、出力されている
図7の電子商品カタログに対して、
図7の703のBOXの背景色を肌色から黄色に変更する属性値変更指示を入力した、とする。すると、変更指示受付部121は、かかる属性値変更指示を受け付ける。かかる属性値変更指示は、「変更 BOX(背景色=黄色)」である。
【0134】
次に、学習部132は、「変更 BOX(背景色=黄色)」を格納部11に一蓄積する。かかる情報は学習出力情報である。
【0135】
次に、手動変更部131は、受け付けられた変更指示に従って、BOX703の背景色を肌色から黄色に変更する。かかる出力例は、
図8である。
【0136】
以上の操作により、ユーザは、このページの編集は終了し、次のページにカレントページを移す指示を入力した、とする。
【0137】
すると、学習部132は、学習を行う、と判断する。ここでは、学習部132は、ページの移動の指示等の予め決められた指示の受け付けを、学習開始のトリガーとする、とする。
【0138】
次に、学習部132は、一時管理表の「ID=2」の学習入力情報を取得する。また、学習部132は、一時管理表の「ID=2」の学習出力情報を取得する。
【0139】
次に、学習部132は、取得した学習入力情報を入力とした場合、取得した学習出力情報が出力となる確率を上げるような学習処理を、例えば、深層学習のアルゴリズムを用いて行う。そして、学習部132は、新しい学習情報を構築し、当該学習情報を学習情報格納部112に蓄積する。
【0140】
以上、具体例2において、1または2以上の部品の属性値の変更操作に伴う、他の部品の変更処理が学習できた。なお、かかる部品の属性値の変更操作に伴う、他の部品の変更処理の学習を多数行うことが好適である。
【0141】
なお、具体例2において、学習部132は、例えば、
図7の画面のページ内の1以上の各部品の属性値を含む情報を学習入力情報とし、
図8の画面のページ内の1以上の各部品の属性値を含む情報を学習出力情報として、学習処理を行い、学習情報を取得しても良い。
【0142】
また、具体例2において、学習部132は、例えば、
図7の画面のページ内の予め決められた条件を満たす1以上の各部品の属性値を含む情報を学習入力情報とし、
図8の画面のページ内の予め決められた条件を満たす1以上の各部品の属性値を含む情報を学習出力情報として、学習処理を行い、学習情報を取得しても良い。
(具体例3)
【0143】
具体例3において、格納部11は、
図9に示す構造を有する一時管理表を格納している。一時管理表は、学習情報を構成するための情報を一時的に格納する表である。一時管理表は、「ID」「学習入力情報」「学習出力情報」を有する1以上のレコードを格納し得る。「入力属性情報」は、「変更部品情報」「周辺部品情報」を有する。
【0144】
また、具体例3において、一のページにコンテンツを追加した場合である。具体例3において、構成変更指示(ここでは、コンテンツの追加指示)を受け付けた場合の、変更部品情報と、構成変更指示を受け付けた際の周辺部品情報とを学習入力情報とする、とする。具体例3において、構成変更指示の後の1以上の指示であり、作業が完了する(学習装置1が停止する)までの指示に対応する1以上の情報を学習出力情報とする、とする。そして、学習入力情報と学習出力情報の組を用いて学習処理が行われ、学習情報が構成される、とする。
【0145】
今、ユーザは、学習装置1に対して、電子商品カタログの出力指示を入力した、とする。すると、受付部12は出力指示を受け付け、出力部14は
図10に示す電子商品カタログを出力する。
図10の電子商品カタログにおいて、2つのバスの商品情報がページの左半分に配置されている。
【0146】
かかる状況において、ユーザは、学習装置1に対して、椅子の商品情報を追加する追加指示を入力した、とする。すると、変更指示受付部121は、椅子の商品情報を追加する構成変更指示を受け付ける。かかる構成変更指示は、「追加 商品情報3(商品種類=チェア,・・・・)」である、とする。
【0147】
次に、学習部132は、「追加 商品情報3(商品種類=チェア,・・・・)」を一時管理表に一蓄積する。かかる情報は、変更部品情報である。
【0148】
次に、学習部132は、周辺部品の1以上の属性値を取得し、一時管理表に少なくとも一時的に蓄積する。つまり、追加部品と同じページに配置されている商品情報1(
図10の1001)と商品情報2(
図10の1002)の1以上の属性値を取得する。商品情報1の1以上の属性値は「商品情報1(商品種類=バス,・・・)」である。また、商品情報2の1以上の属性値は「商品情報2(商品種類=バス,・・・)」である。かかる情報は、周辺部品情報である。
【0149】
次に、手動変更部131は、受け付けられた追加指示に従って、
図10の電子商品カタログに対して、商品情報3を追加する。かかる出力例は
図11である。
図11において、1101が商品情報3であり、ユーザの構成変更指示に従って、画面の右上に配置されている。
【0150】
次に、バスの商品情報のページに、椅子の商品情報を配置してしまったので、ユーザは、新たなページを生成するために、構成変更指示「生成 ページ」を入力する。すると、変更指示受付部121は、構成変更指示「生成 ページ」を受け付ける。そして、学習部132は、新しいページのID「ページ2」を取得する。そして、学習部132は、構成変更指示「生成 ページ」から出力属性情報「生成 ページ2」を取得する。そして、学習部132は、「生成 ページ2」を出力属性情報として、一時管理表に一蓄積する。
【0151】
次に、手動変更部131は、構成変更指示に従って、新しいページ2を生成する。
【0152】
次に、ユーザは、ページ1の商品情報3をページ2に移動させる属性変更指示「移動 商品情報3(ページ2)」を入力した、とする。すると、変更指示受付部121は、属性変更指示「移動 商品情報3(ページ2)」を受け付ける。
【0153】
そして、学習部132は、かかる属性変更指示を出力属性情報として、格納部11に、少なくとも一時的に蓄積する。
【0154】
次に、手動変更部131は、属性変更指示に従って、商品情報3をページ2に移動する。かかる出力例は、
図12である。
図12はページ2である。また、現在のページ1は、
図10である。
【0155】
次に、学習装置1に対して、停止指示を入力した、とする。すると、受付部12は、停止指示を受け付ける。
【0156】
次に、学習部132は、一時管理表の「ID=3」の学習入力情報を取得する。また、学習部132は、一時管理表の「ID=3」の学習出力情報を取得する。
【0157】
次に、学習部132は、取得した学習入力情報を入力とした場合、取得した学習出力情報が出力となる確率を上げるような学習処理を、例えば、深層学習のアルゴリズムを用いて行う。そして、学習部132は、新しい学習情報を構築し、当該学習情報を学習情報格納部112に蓄積する。
【0158】
以上、具体例3において、新しいコンテンツを追加する場合に、異なる種類の商品が同じページに存在しないようにする処理が学習できた。なお、かかるコンテンツの追加の操作に伴う、部品の変更処理の学習を多数行うことが好適である。
【0159】
なお、具体例3において、学習部132は、例えば、
図10または
図11の画面のページ内の1以上の各部品の属性値を含む情報を学習入力情報とし、
図12および
図10の画面のページ内の1以上の各部品の属性値を含む情報を学習出力情報として、学習処理を行い、学習情報を取得しても良い。
【0160】
また、具体例3において、学習部132は、例えば、
図10または
図11の画面のページ内の予め決められた条件を満たす1以上の各部品の属性値を含む情報を学習入力情報とし、
図12および
図10の画面のページ内の予め決められた条件を満たす1以上の各部品の属性値を含む情報を学習出力情報として、学習処理を行い、学習情報を取得しても良い。
【0161】
以上、本実施の形態によれば、電子カタログ、電子書籍などのコンテンツ集合を作製する際の高度な編集作業を学習できる。
【0162】
なお本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現しても良い。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布しても良い。また、このソフトウェアをCD−ROMなどの記録媒体に記録して流布しても良い。なお、このことは、本明細書における他の実施の形態においても該当する。なお、本実施の形態における学習装置1を実現するソフトウェアの例は、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータがアクセス可能な記録媒体は、1以上の属性値を有するコンテンツを含む2以上の部品を有するコンテンツ集合が格納されるコンテンツ集合格納部と、コンテンツ集合を自動的に変更するために使用される学習情報が格納される学習情報格納部とを具備し、コンピュータを、前記コンテンツ集合の一部または全部を出力するコンテンツ集合出力部と、前記コンテンツ集合出力部が出力しているコンテンツ集合の変更指示を受け付ける変更指示受付部と、前記変更指示に従って、前記コンテンツ集合出力部が出力しているコンテンツ集合を変更して出力する手動変更部と、1以上の連続する変更指示である一連の変更指示に関する情報である変更指示情報を取得し、当該変更指示情報を学習し、学習情報を構成し、当該学習情報を前記学習情報格納部に蓄積する学習部として機能させるためのプログラムである。
【0164】
本実施の形態において、実施の形態1の学習装置1が学習した学習情報を用いて、自動編集を行う編集装置2について説明する。
【0165】
図13は、本実施の形態における編集システムAの概念図である。編集システムAは、編集装置2、1または2以上の端末装置3を備える。編集装置2は、学習情報を用いた編集処理を行うサーバ装置である。編集装置2は、例えば、いわゆるクラウドサーバ、ASPサーバ等であるが、その種類は問わない。端末装置3は、編集作業を行うユーザが使用する装置である。端末装置3は、例えば、いわゆるパーソナルコンピュータ、タブレット端末、スマートフォン等であり、その種類は問わない。なお、編集装置2は、スタンドアロンで動作しても良い。
【0166】
図14は、本実施の形態における編集システムAのブロック図である。
【0167】
編集装置2は、格納部11、受付部12、処理部23、出力部14を備える。格納部11は、コンテンツ集合格納部111、学習情報格納部112を備える。受付部12は、変更指示受付部121を備える。処理部23は、手動変更部131、自動変更部232を備える。自動変更部232は、例えば、変更部品属性値取得手段2321、周辺部品属性値取得手段2322、学習出力情報取得手段2323、自動変更手段2324を備える。出力部14は、コンテンツ集合出力部141を備える。
【0168】
端末装置3は、端末格納部31、端末受付部32、端末処理部33、端末受信部34、端末送信部35、端末出力部36を備える。
【0169】
編集装置2を構成する処理部23は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、手動変更部131、自動変更部232が行う処理である。
【0170】
自動変更部232は、1以上の変更指示に応じて学習入力情報を取得し、当該学習入力情報を、学習情報格納部112の学習情報に適用し、学習出力情報を取得し、学習出力情報を用いて、コンテンツ集合を変更する。なお、コンテンツ集合の変更とは、他の部品の属性値の変更、他の部品の追加や削除などである。なお、自動変更部232の処理は、深層学習、決定木等の機械学習のアルゴリズムを用いて、学習情報を利用することにより行うことは好適である。
【0171】
自動変更部232は、例えば、1以上の変更指示に対する1以上の各部品の変更後の1以上の属性値を取得し、当該1以上の属性値を学習情報に適用し、コンテンツ集合を変更する。
【0172】
自動変更部232は、例えば、1以上の変更指示に対する1以上の各部品の変更後の1以上の属性値である入力属性情報を取得し、当該入力属性情報を学習情報に適用し、出力属性情報を取得し、当該出力属性情報を用いて、コンテンツ集合を変更する。
【0173】
変更部品属性値取得手段2321は、手動変更部131が変更したコンテンツ集合が有する部品の変更後の1以上の属性値を取得する。なお、変更部品属性値取得手段2321は、変更前の1以上の属性値をも取得しても良い。
【0174】
周辺部品属性値取得手段2322は、手動変更部131が変更したコンテンツ集合が有する部品に対して予め決められた条件を満たす1以上の他の部品の1以上の属性値を取得する。ここで、予め決められた条件を満たす1以上の他の部品とは、例えば、同一ページ内の他の部品、変更部品と同じ属性値を有する部品などである。
【0175】
学習出力情報取得手段2323は、変更部品属性値取得手段2321が取得した1以上の属性値と周辺部品属性値取得手段2322が取得した1以上の他の部品の1以上の属性値とを有する学習入力情報を学習情報に適用し、部品とは異なる他の部品に対する1以上の属性値を含む学習出力情報を取得する。学習出力情報取得手段2323は、新しい他の部品を生成するための情報を取得しても良い。学習出力情報取得手段2323は、削除する部品を特定する情報を取得しても良い。
【0176】
自動変更手段2324は、学習出力情報取得手段2323が取得した学習出力情報を用いて、他の部品の属性値を変更する。
【0177】
出力部14は、出力部14と同じ機能を果たす。
【0178】
端末装置3を構成する端末格納部31には、各種の情報が格納される。
【0179】
端末受付部32は、各種の情報や指示等を受け付ける。各種の情報や指示等とは、例えば、起動指示、構成変更指示、属性値変更指示等である。各種の情報や指示等の入力手段は、タッチパネルやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。端末受付部32は、タッチパネルやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
【0180】
端末処理部33は、各種の処理を行う。各種の処理とは、受け付けられた情報や指示等を送信する構造の情報や指示等に変更する処理である。
【0181】
端末受信部34は、各種の情報を受信する。各種の情報とは、例えば、コンテンツ集合である。
【0182】
端末送信部35は、各種の情報や指示等を編集装置2に送信する。各種の情報や指示等とは、起動指示、構成変更指示、属性値変更指示等である。
【0183】
端末出力部36は、各種の情報を出力する。各種の情報とは、例えば、コンテンツ集合である。
【0184】
処理部23、手動変更部131、自動変更部232、変更部品属性値取得手段2321、周辺部品属性値取得手段2322、学習出力情報取得手段2323、自動変更手段2324、端末処理部33は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。処理部23等の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
【0185】
端末格納部31は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0186】
端末格納部31に情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報が端末格納部31で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された情報が端末格納部31で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報が端末格納部31で記憶されるようになってもよい。
【0187】
端末受信部34は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
【0188】
端末送信部35は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
【0189】
端末出力部36は、ディスプレイやスピーカー等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。端末出力部36は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
【0190】
次に、編集システムAの動作について説明する。まず、編集装置2の動作について、
図15のフローチャートを用いて説明する。
【0191】
(ステップS1501)受付部12は、指示を受け付けたか否かを判断する。指示を受け付けた場合はステップS1502に行き、指示を受け付けない場合はステップS1501に戻る。
【0192】
(ステップS1502)処理部23は、ステップS1501で受け付けられた指示が出力指示であるか否かを判断する。出力指示である場合はステップS1503に行き、出力指示でない場合はステップS1504に行く。
【0193】
(ステップS1503)処理部23は、出力指示に対応するコンテンツ集合をコンテンツ集合格納部111から読み出し、出力する。なお、ここでの出力は、通常、端末装置3への送信である。ステップS1501に戻る。
【0194】
(ステップS1504)処理部23は、ステップS1501で受け付けられた指示が変更指示であるか否かを判断する。変更指示である場合はステップS1505に行き、変更指示でない場合はステップS1506に行く。
【0195】
(ステップS1505)手動変更部131は、受け付けられた変更指示に従って、出力中のコンテンツ集合を変更する。ステップS1510に行く。
【0196】
(ステップS1506)自動変更部232は、学習情報を利用するための条件に合致するか否かを判断する。条件に合致すると判断した場合はステップS1507に行き、条件に合致しないと判断した場合はステップS1501に戻る。なお、ここで、学習情報を利用するための条件とは、受け付けられた指示が予め決められた変更指示であること、出力されているページが予め決められた条件を満たしたこと(例えば、予め決められた閾値以上または閾値より大きな空白スペースが存在すること)等である。
【0197】
(ステップS1507)自動変更部232は、学習入力情報を取得する。なお、学習入力情報は、例えば、現在のコンテンツ集合の1以上の部品の属性値である。また、学習入力情報は、例えば、直前の変更指示および変更部品の1以上の属性値である。
【0198】
(ステップS1508)自動変更部232は、ステップS1507で取得した学習入力情報を、学習情報格納部112の学習情報に適用し、学習出力情報を取得する。かかる処理は、例えば、深層学習等の機械学習のアルゴリズムを用いた処理であることは好適である。
【0199】
(ステップS1509)自動変更部232は、ステップS1508で取得した学習出力情報を用いて、コンテンツ集合を自動的に変更する。
【0200】
(ステップS1510)コンテンツ集合出力部141は、変更されたコンテンツ集合を出力する。ステップS1501に戻る。なお、ここでの出力とは、通常、端末装置3への送信である。
【0201】
なお、
図15のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0202】
以下、本実施の形態における編集装置2の具体的な動作について説明する。編集装置2は、実施の形態1で構成された学習情報が学習情報格納部112に格納されている、とする。
【0203】
そして、ユーザは、編集装置2と通信できる端末装置3に対して、コンテンツ集合を編集する操作を入力していっている、とする。
【0204】
そして、ユーザは、例えば、出力されているコンテンツ集合のページ内のある部品を削除する削除指示を入力した場合に、編集装置2の手動変更部131は、当該削除指示に従って、前記部品を削除する。そして、自動変更部232は、学習入力情報を取得し、当該学習入力情報を学習情報に適用し、深層学習等の機械学習のアルゴリズムにより、学習出力情報を取得する。なお、この学習出力情報は、部品の削除によりできた空きスペースを埋めるように、他の周辺部品の位置を移動させるための情報(例えば、周辺部品の位置を特定する位置情報、または周辺部品の移動距離を示す情報など)である。そして、次に、自動変更部232は、学習出力情報を用いて、コンテンツ集合の中の部品の位置を変更する。かかる変更により、部品の削除によりできた空きスペースを埋めるように、他の周辺部品が移動する。かかる例は、実施の形態1の具体例1のような操作を学習し、構築された学習情報を利用する場合である。
【0205】
また、ユーザは、例えば、出力されているコンテンツ集合のページ内のある部品の色を変更する属性値変更指示を入力した場合に、編集装置2の手動変更部131は、当該削除指示に従って、前記部品の色を指定された色に変更する。そして、自動変更部232は、学習入力情報を取得し、当該学習入力情報を学習情報に適用し、深層学習等の機械学習のアルゴリズムにより、学習出力情報を取得する。なお、この学習出力情報は、一の部品の色の変更により、デザインが不適切とならないように、他の周辺部品の色を、前記一の部品の色に合う色に変更するための情報(例えば、周辺部品の色を特定する情報、または周辺部品の色の変化量を示す情報など)である。そして、次に、自動変更部232は、学習出力情報を用いて、コンテンツ集合の中の周辺部品の色を変更する。かかる変更は、一の部品の色の変更により、全体のデザインが不適切となるページを、他の周辺部品の色を自動変更することにより、ページ全体のデザインを適切なものとするものである。かかる例は、実施の形態1の具体例2のような操作を学習し、構築された学習情報を利用する場合である。
【0206】
さらに、ユーザは、例えば、出力されているコンテンツ集合のページ内のある部品を追加する追加指示を入力した場合に、編集装置2の手動変更部131は、当該追加指示に従って、前記部品を追加する。そして、自動変更部232は、学習入力情報を取得し、当該学習入力情報を学習情報に適用し、深層学習等の機械学習のアルゴリズムにより、学習出力情報を取得する。なお、この学習出力情報は、新たなページを先生し、追加された部品をそのページに移動させるための情報である。そして、次に、自動変更部232は、学習出力情報を用いて、新しいページを生成し、当該ページに追加した部品を移動する。かかる変更により、一のページに同種の情報のみが存在するようになり、ユーザに見やすいカタログ等のコンテンツ集合が効率的に作製できる。かかる例は、実施の形態1の具体例3のような操作を学習し、構築された学習情報を利用する場合である。
【0207】
以上、本実施の形態によれば、電子カタログ、電子書籍などのコンテンツ集合を作製する際の高度な編集作業をより適切に学習した結果を利用できる。
【0208】
なお、本実施の形態における編集装置2を実現するソフトウェアの例は、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータがアクセス可能な記録媒体は、1以上の属性値を有するコンテンツを含む2以上の部品を有するコンテンツ集合が格納されるコンテンツ集合格納部と、請求項1から請求項11いずれか一項に記載の学習装置が学習した学習情報が格納される学習情報格納部とを具備し、コンピュータを、前記コンテンツ集合の一部または全部を出力するコンテンツ集合出力部と、前記コンテンツ集合出力部が出力しているコンテンツ集合に対する1以上の変更指示を受け付ける変更指示受付部と、前記1以上の変更指示に従って、前記コンテンツ集合出力部が出力しているコンテンツ集合を変更して出力する手動変更部と、前記1以上の変更指示に応じて学習入力情報を取得し、当該学習入力情報を前記学習情報に適用し、学習出力情報を取得し、当該学習出力情報を用いて、前記コンテンツ集合を変更する自動変更部として機能させるためのプログラムである。
【0210】
本実施の形態において、ユーザの指示に従って、編集しながら学習する編集装置4について説明する。
【0211】
図16は、本実施の形態における編集装置4のブロック図である。編集装置4は、格納部11、受付部12、処理部43、出力部14を備える。
【0212】
処理部43は、手動変更部131、自動変更部232、学習部132を備える。
【0213】
処理部43を構成する学習部132は、1以上の連続する変更指示である一連の変更指示に関する情報である変更指示情報を取得し、変更指示情報を学習し、学習情報を構成し、学習情報を学習情報格納部112に蓄積する。
【0214】
次に、編集装置4の動作について、
図17のフローチャートを用いて説明する。
図17のフローチャートは、
図15のフローチャートと
図2のフローチャートの一部とを組み合わせたフローチャートである。従って、
図17のフローチャートの説明は省略する。
図17のフローチャートにおいて、ユーザは、コンテンツ集合の編集作業をしながら、学習が進み、学習情報が成長していくものである。
【0215】
以上、本実施の形態によれば、ユーザは、編集装置4を用いてコンテンツ集合を編集しながら、そのユーザの操作を学習できる。
【0216】
なお、本実施の形態における編集装置4を実現するソフトウェアの例は、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータがアクセス可能な記録媒体は、1以上の属性値を有するコンテンツを含む2以上の部品を有するコンテンツ集合が格納されるコンテンツ集合格納部と、請求項1から請求項11いずれか一項に記載の学習装置が学習した学習情報が格納される学習情報格納部とを具備し、コンピュータを、前記コンテンツ集合の一部または全部を出力するコンテンツ集合出力部と、前記コンテンツ集合出力部が出力しているコンテンツ集合に対する1以上の変更指示を受け付ける変更指示受付部と、前記1以上の変更指示に従って、前記コンテンツ集合出力部が出力しているコンテンツ集合を変更して出力する手動変更部と、前記1以上の変更指示に応じて学習入力情報を取得し、当該学習入力情報を前記学習情報に適用し、学習出力情報を取得し、当該学習出力情報を用いて、前記コンテンツ集合を変更する自動変更部と、1以上の連続する変更指示である一連の変更指示に関する情報である変更指示情報を取得し、当該変更指示情報を学習し、学習情報を構成し、当該学習情報を前記学習情報格納部に蓄積する学習部として機能させるためのプログラムである。
【0217】
また、
図18は、本明細書で述べたプログラムを実行して、上述した種々の実施の形態の学習装置等を実現するコンピュータの外観を示す。上述の実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムで実現され得る。
図18は、このコンピュータシステム300の概観図であり、
図19は、システム300のブロック図である。
【0218】
図18において、コンピュータシステム300は、CD−ROMドライブを含むコンピュータ301と、キーボード302と、マウス303と、モニタ304とを含む。
【0219】
図19において、コンピュータ301は、CD−ROMドライブ3012に加えて、MPU3013と、CD−ROMドライブ3012等に接続されたバス3014と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM3015と、MPU3013に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶するとともに一時記憶空間を提供するためのRAM3016と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するためのハードディスク3017とを含む。ここでは、図示しないが、コンピュータ301は、さらに、LANへの接続を提供するネットワークカードを含んでも良い。
【0220】
コンピュータシステム300に、上述した実施の形態の学習装置等の機能を実行させるプログラムは、CD−ROM3101に記憶されて、CD−ROMドライブ3012に挿入され、さらにハードディスク3017に転送されても良い。これに代えて、プログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ301に送信され、ハードディスク3017に記憶されても良い。プログラムは実行の際にRAM3016にロードされる。プログラムは、CD−ROM3101またはネットワークから直接、ロードされても良い。
【0221】
プログラムは、コンピュータ301に、上述した実施の形態の学習装置等の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティープログラム等は、必ずしも含まなくても良い。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいれば良い。コンピュータシステム300がどのように動作するかは周知であり、詳細な説明は省略する。
【0222】
なお、上記プログラムにおいて、情報を送信するステップや、情報を受信するステップなどでは、ハードウェアによって行われる処理、例えば、送信ステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理(ハードウェアでしか行われない処理)は含まれない。
【0223】
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
【0224】
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
【0225】
また、上記各実施の形態において、各処理は、単一の装置によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
【0226】
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。