【文献】
Ericsson,D2D Scheduling Procedure[online],3GPP TSG-RAN WG2#84 R2-134238,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_84/Docs/R2-134238.zip>,2013年11月15日
【文献】
Intel Corporation,Discussion on D2D Resource Allocation Method[online],3GPP TSG-RAN WG1#75 R1-135115,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_75/Docs/R1-135115.zip>,2013年11月15日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
通信リソースの前記複数の前記所定のセクションを含む前記スケジューリング領域は、前記時間分割ユニットで周期的に提供され、1以上の時間分割ユニットによって分割される前記スケジューリング領域の存在は前記共有通信リソースの前記複数のセクションを提供し、前記スケジューリング領域の周期は、前記スケジューリング領域の前記時間分割ユニットの間の前記共有通信リソースの前記1以上の時間分割ユニットによって決定される、請求項4に記載の通信デバイス。
前記メッセージは前記データを表す前記信号が送信される前記共有通信リソースの1以上の前記セクションの指示を含み、前記共有通信リソースの前記1以上のセクションの少なくとも1つは前記メッセージが送信された前記スケジューリング領域の前記セクションに対応する、請求項2に記載の通信デバイス。
前記メッセージは、前記共有通信リソースのリソースブロックに関して、時間においてNリソースブロックおよび周波数においてMリソースブロックを表す、パラメータMおよびNを含む、請求項6に記載の通信デバイス。
前記1以上の通信デバイスはグループを形成し、前記メッセージは前記メッセージを送信した前記1以上の通信デバイスの前記グループの識別子を含む、請求項6に記載の通信デバイス。
前記スケジューリング領域の前記対応するセクションでのメッセージの送信によって前記データを表す前記信号の送信のためにリザーブされる前記共有通信リソースの前記1以上のセクションは、前記メッセージが送信された前記スケジューリング領域から少なくとも1つの時間ユニットによって分離される、
請求項4に記載の通信デバイス。
通信リソースの前記複数の前記所定のセクションを含む前記スケジューリング領域は、前記時間分割ユニットで周期的に提供され、1以上の時間分割ユニットによって分割される前記スケジューリング領域の存在は前記共有通信リソースの前記複数のセクションを提供し、前記スケジューリング領域の周期は、前記スケジューリング領域の前記時間分割ユニットの間の前記共有通信リソースの前記1以上の時間分割ユニットによって決定される、請求項16に記載の方法。
前記メッセージは前記データを表す前記信号が送信される前記共有通信リソースの1以上の前記セクションの指示を含み、前記共有通信リソースの前記1以上のセクションの少なくとも1つは前記メッセージが送信された前記スケジューリング領域の前記セクションに対応する、請求項14に記載の方法。
【発明を実施するための形態】
【0011】
(従来の通信システム)
図1は、従来のモバイル通信システム100の概略図を提供し、当該システムは、モバイル通信デバイス101、インフラ機器102およびコアネットワーク103を含む。インフラ機器はまた、例えば基地局、ネットワークエレメント、拡張ノードB(eNodeB)または調整エンティティと呼ばれてもよく、カバレッジエリアまたはセル内の1つ以上の通信デバイスに対し無線アクセスインタフェースを提供する。1つ以上のモバイル通信デバイスは、無線アクセスインタフェースを使用してデータを表す信号の送受信を介してデータを通信してもよい。ネットワークエンティティ102は、コアネットワーク103に通信可能に接続されており、コアネットワークは、通信デバイス101およびインフラ機器102から形成されたものと同様の構造を有する、1つ以上の他の通信システムまたはネットワークに接続されてもよい。コアネットワークはまた、ネットワークエンティティによってサービスされる通信デバイスに対する認証、移動管理、課金などのような機能を提供してもよい。
図1のモバイル通信デバイスはまた、通信端末、ユーザ機器(UE)、端末デバイスなどと呼ばれてもよく、ネットワークエンティティを介して、同じまたは異なるカバレッジエリアによってサービスされる1つ以上の他の通信デバイスと通信するように構成される。これらの通信は、104から109に線で表された双方向通信リンク上で無線アクセスインタフェースを使用してデータを表す信号を送受信することにより行われてもよく、104、106および108は、ネットワークエンティティから通信デバイスへのダウンリンク通信を表し、105、107および109は、通信デバイスからネットワークエンティティへのアップリンク通信を表す。通信システム100は、任意の公知のプロトコルに従って動作してもよく、例えば、いくつかの例では、システム100は、3GPPのロングタームエボリューション(LTE)規格に従って動作してもよく、ネットワークエンティティと通信デバイスはそれぞれ、一般に、eNodeBおよびUEと呼ばれる。
【0012】
図2は、通信システムがLTE規格に従って動作する場合に、
図1のeNodeBによってまたは関連して提供される、無線アクセスインタフェースのダウンリンクの構造の簡略図を提供する。LTEシステムにおいて、eNodeBからUEへのダウンリンクの無線アクセスインタフェースは直交周波数分割多重(OFDM)アクセス無線インタフェースに基づいている。OFDMインタフェースにおいて、利用可能な帯域幅のリソースは周波数において複数の直交サブキャリアに分割されており、データは直交する複数のサブキャリア上で並列に送信され、例えば1.25MHzから20MHzの間の帯域幅は、128から2048の直交サブキャリアに分割されてもよい。各サブキャリアの帯域幅は任意の値をとってもよいが、LTEにおいては15kHzで固定されている。
図2に示されるように、無線アクセスインタフェースのリソースは時間的にフレームに分割され、フレーム200は、10ミリ秒持続し、それぞれ1ミリ秒の持続時間を有する10のサブフレーム201に分割される。各サブフレームは14のOFDMシンボルから形成され、標準または拡張サイクリックプレフィックスが、シンボル間干渉の低減のためにOFDMシンボル間で利用されているかどうかに応じて6または7のOFDMシンボルを含む、2つのスロットに分割される。スロット内のリソースは、1スロットの期間に対してそれぞれ12のサブキャリアを含む、リソースブロック203に分割されてもよく、さらにリソースブロックは、1つのOFDMシンボルに対して1つのサブキャリアにわたる、リソースエレメント204に分割されてもよく、各長方形204はリソースエレメントを表す。
【0013】
図2のLTE無線アクセスインタフェースのダウンリンクの簡略化された構造では、各サブフレーム201は、制御データの送信のために制御領域205、ユーザデータを送信するためのデータ領域206、所定のパターンに従って制御データ領域に散在しているリファレンス信号207および同期信号を有する。制御領域204は、制御データの送信のために、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)、物理制御フォーマットインジケータチャネル(PCFICH)および物理HARQインディケータチャネル(PHICH)のような、多数の物理チャネルを含んでもよい。データ領域は、データの送信のために、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)および物理ブロードキャストチャネル(PBCH)のような、多数の物理チャネルを含んでもよい。LTEシステムの物理チャネルの構造と機能に関する詳しい情報は、[11]で見つけることができる。
【0014】
PDSCH内のリソースは、eNodeBによってサービスされるUEに対してeNodeBによって割り当てられてもよい。例えば、UEが、UEが以前に要求したデータまたは無線リソース制御(RRC)シグナリングのようなeNodeBによってUEに配信されるデータを受信できるようにするために、多数のPDSCHのリソースブロックがUEに割り当てられてもよい。
図2では、UE1は、データ領域206のリソース208、UE2リソース209およびUEリソース210を割り当てられる。LTEシステムにおけるUEは、PDSCHの利用可能なリソースの一部を割り当てられてもよく、したがってUEは、PDSCH内の関連するデータのみを検出し推定できるように、PDCSH内に割り当てられたリソースの場所を通知される必要がある。割り当てられた通信リソースの位置をUEに通知するために、ダウンリンクのリソース割り当てを特定するリソース制御情報は、ダウンリンク制御情報(DCI)と呼ばれるフォームでPDCCHにわたって搬送され、PDSCHに対するリソース割り当ては、同じサブフレームの先行するPDCCHインスタンスで搬送される。リソース割り当て手順中、このようにUEは、それらに向けられたDCIのためのPDCCHをモニタし、そのようなDCIが検出されると、DCIを受信し、PDSCHの関連部分からデータを検出し、推定する。
【0015】
図3は、
図1のeNodeBによってまたはeNodeBに関連して提供されてもよい、LTE無線アクセスインタフェースのアップリンクの構造の簡略図を提供する。LTEネットワークでは、アップリンクの無線アクセスインタフェースは、シングルキャリア周波数分割多重FDM(SC−FDM)インタフェースに基づき、ダウンリンクおよびアップリンク無線アクセスインタフェースは、周波数分割複信(FDD)または時分割複信(TDD)によって提供され、TDDにおける実装サブフレームは、予め定義されたパターンに応じて、アップリンクとダウンリンクのサブフレームを切り替える。しかし、使用される多重方式に関係なく、共通のアップリンクフレーム構造が使用される。
図3の簡略化された構造は、FDD実装におけるアップリンクフレームを示す。フレーム300は、10個の1ミリ秒の持続時間のサブフレーム301に分割され、各サブフレーム301は、0.5ミリ秒の持続時間の2つのスロット302を含む。そして各スロットは、ダウンリンクサブフレームの場合と同じ方法で、7個のOFDMシンボル303から形成され、サイクリックプレフィックス304は、各シンボルの間に挿入される。
図3において、標準のサイクリックプレフィックスが使用されるため、サブフレーム内に7個のOFDMシンボルがあるが、拡張サイクリックプレフィックスが使用される場合、各スロットは6個のOFDMシンボルを含む。アップリンクサブフレームのリソースは、ダウンリンクサブフレームと同様に、リソースブロックとリソースエレメントに分割される。
【0016】
各アップリンクサブフレームは、例えば、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)305、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)306、および物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)のような、異なる複数のチャネルを含んでもよい。物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)は、例えばダウンリンク送信のためのeNodeBに対するACK/NACK、アップリンクリソースをスケジュールすることを望むUEに対するスケジューリング要求インジケータ(SRI)およびダウンリンクのチャネル状態情報(CSI)のフィードバックのような制御情報を搬送してもよい。PUSCHは、UEのアップリンクデータまたは一部のアップリンク制御データを搬送してもよい。PUSCHのリソースは、通常、UEにおけるバッファ内の送信可能なデータの量をネットワークと通信することによってトリガーされる許可のように、PDCCHを介して許可される。PRACHは、システム情報ブロックのような、ダウンリンクシグナリングでUEにシグナリングされてもよく、複数のPRACHのパターンのうちの一つに応じてアップリンクフレームのリソースのいずれかでスケジュールされてもよい。物理アップリンクチャネルと同様に、アップリンクサブフレームは、リファレンス信号を含んでもよい。例えば、復号リファレンス信号(DMRS)307およびサウンディングリファレンス信号(SRS)308が、アップリンクサブフレーム内に存在してもよく、DMRSは、PUSCHが送信されるスロットの4番目のシンボルを占有し、PUCCHとPUSCHのデータの復号化のために使用され、SRSは、eNodeBにおけるアップリンクチャネル推定のために使用される。LTEシステムの物理チャネルの構造と機能の詳細に関する情報は、[1]で見つけることができる。
【0017】
PDSCHのリソースと類似の方法で、PUSCHのリソースは、サービングeNodeBによってスケジュールまたは許可される必要があり、したがってデータがUEによって送信される場合、PUSCHのリソースは、eNodeBによってUEに許可される必要がある。PUSCHのリソース割り当ては、UEにおいて、スケジューリング要求を送信することまたはUEのサービングeNodeBにバッファ状態報告を送信することによって実現される。スケジューリング要求は、PUCCH上のアップリンク制御情報(UCI)の送信を介してバッファ状態報告を送信するためにUEに対して不十分なアップリンクリソースである場合、UEに対する既存のPUSCHの割り当てがない場合、またはUEに対する既存のPUSCHの割り当てがある場合にPUSCHでの直接の送信によって、行われてもよい。スケジューリング要求に応答して、eNodeBは、要求するUEにバッファ状態報告を転送するための十分なPUSCHリソースの一部を割り当て、そして、PDCCH上でDCIを介してバッファ状態報告リソース割り当てをUEに通知するように構成される。UEがバッファ状態報告を送信するのに十分なPUSCHのリソースを有した場合、または有すると、バッファ状態報告はeNodeBに送信され、バッファ状態報告はアップリンクバッファまたはUEにおけるバッファのデータ量に関する情報をeNodeBに与える。バッファ状態報告を受信した後、eNodeBは、UEのバッファされたアップリンクデータの一部を送信するために送信UEにPUSCHリソースの一部を割り当て、そしてPDCCHでDCIを介して、リソース割り当てをUEに通知することができる。例えば、利用するUEがeNodeBとの接続を有し、そのUEは、UCIの形態でPUCCHにおけるPUSCHリソース要求を最初に送信する。その後、UEは、適切なDCIのためのPDCCHをモニタし、PUSCHリソース割り当ての詳細を抽出し、割り当てられたリソースで、最初にバッファ状態報告を含むアップリンクデータを送信し、および/またはその後にバッファされたデータの一部を含むアップリンクデータを送信する。
【0018】
ダウンリンクサブフレームの最初のシンボル以外、ダウンリンクサブフレームと同様の構造ではあるが、アップリンクサブフレームはダウンリンクサブフレームに対する異なる制御構造を有し、特に、アップリンクサブフレームのサブキャリア/周波数/リソースブロックの上部309および下部310は、制御シグナリングのためにリザーブされる。さらに、ダウンリンクおよびアップリンクのためのリソース割り当て手順は比較的類似しているが、割り当てられるリソースの実際の構造は、それぞれダウンリンクおよびアップリンクで使用されるOFDMおよびSC−FDMインタフェースの異なる特性によって変化してもよい。OFDMでは、各サブキャリアは個別に変調されるため、周波数/サブキャリアの割り当てが連続している必要はないが、SC−FDMにおいてサブキャリアは組み合わされて変調されているので、利用可能なリソースの効率的な使用が行われなければならない場合、各UEに対する連続した周波数割り当てが好ましい。
【0019】
上述の無線インタフェースの構造と動作の結果として、1つ以上のUEが調整eNodeBを介して相互にデータを通信でき、したがって従来のセルラー通信システムを形成する。以前にリリースされたLTE規格に基づくもののようなセルラー通信システムは商業的に成功しているが、多くの欠点がこのような集中システムに関連する。例えば、近接する2つのUEが互いに通信することを望む場合、データを搬送するのに十分なアップリンクおよびダウンリンクリソースが必要とされる。これにより、システムのリソースの2つの部分が、データの1つの部分を搬送するために使用される。第2の欠点は、UEが互いに通信することを望む場合、近接している場合であっても、eNodeBが必要とされることである。システムに高負荷が発生している、または例えば、遠隔地またはeNodeBが正しく機能していない場合のようにeNodeBのカバレッジが利用できない場合、これらの制限は問題となる可能性がある。これらの制限を克服することは、LTEネットワークの能力と効率の両方を向上させるだけでなく、LTEのネットワーク事業者のための新たな収益の可能性の創造につながる。
【0020】
(デバイスツーデバイス通信)
D2D通信は、ネットワーク容量およびLTEデバイス間の通信のためのネットワークカバレッジの要件の前述の問題に対処する可能性を提供する。例えば、ユーザデータがUEの間で直接通信される場合、アップリンクおよびダウンリンクリソースの両方ではなく、リソースの1セットのみがデータを搬送するために必要とされる。また、UEが直接通信することができる場合、たとえeNodeBによって提供されるカバレッジエリアの外側であっても、互いの範囲内のUEは通信することができる。これらの潜在的な利点の結果として、LTEシステムにD2D機能の導入が提案されている。
【0021】
図4は、
図1を参照して説明したものと実質的に同様であるが、UE401、402、403は、直接互いにデバイスツーデバイス(D2D)通信を実行するように動作可能である、モバイル通信システム400の概略図を提供する。D2D通信は、ユーザおよび/または制御データがeNodeBのような専用の調整エンティティを介して通信されることなく、UEが直接互いの間でデータを通信することを含む。例えば、
図4においてUE401、402、403、415とeNodeB404との間の通信は、既存のLTE規格に従っているが、UE401―403が互いの範囲内にある場合、アップリンクおよびダウンリンク405−410を介して通信するのと同様に、それらはまた、D2D通信リンク411−414を介して互いに直接通信してもよい。
図4において、D2D通信リンクは破線で示され、401と402、および402と403の間に存在するが、401と403のUEは互いに直接信号を送信および互いから直接信号を受信するために十分に近接していないので、401と403の間には存在しないことが示されている。D2D通信リンクはまた、UE415はD2D通信が可能ではないので、415と他のUEとの間に存在しないことが示されている。
図4に示されたような、UE415はD2D動作の仕様に準拠していないデバイスである状況は、LTEネットワーク内に存在してもよい。
【0022】
UE402からUE403への一方向D2D通信リンク414のような、D2D通信リンクを確立するために、多数のステップが実行される必要がある。最初に、範囲内の他のD2D可能なUEについての知識を有することは開始するUEにとって有益である。LTEシステムでは、例えばこれは、それぞれのUEが互いに定期的に、UEを識別する固有の「ディスカバリ」識別子を含むディスカバリ信号を送信することによって実現されてもよい。代わりに、サービングeNodeBまたは調整エンティティは、D2D通信を行うことが可能なそのカバレッジエリア内のUEのリストを集め、そのカバレッジエリア内の適切なUEにリストを配信してもよい。上記のプロセスのいずれかによって、UE401はUE402を発見することができ、UE402はUE401と403を発見することができ、およびUE403はUE402を発見することができる。
【0023】
(以前の提案されたD2Dシステム)
3GPPロングタームエボリューション(LTE)と呼ばれることで管理される仕様に従う通信システムを定義する規格において、デバイスツーデバイス通信のためのいくつかの構成を提供することが以前に提案されている。LTEのD2D通信の実装に可能な多くのアプローチが存在する。例えば、UEとeNodeBの間の通信のために提供される無線アクセスインタフェースがD2D通信のために使用されてもよく、eNodeBは必要とされるリソースを割り当て、制御シグナリングはeNodeBを介して伝達されるが、ユーザデータはUEとの間で直接送信される。
【0024】
D2D通信に利用される無線アクセスインタフェースは、例えば、OFDMA/SC−FDMAの3GPP LTEベースの無線アクセスインタフェースと同様、キャリアセンス多重アクセス(CSMA)、OFDMまたはこれらの組み合わせのような、多くの技術のいずれかに従って提供され得る。例えば、ドキュメントR2−133840[1]において、UEによる送信の調整、各UEによる非調整/コンテンションベースのスケジューリングである、キャリアセンス多重アクセス、CSMA、を使用することが提案されている。各UEは、最初にリッスンし、そして未使用のリソースで送信する。
【0025】
別の例では、UEは、直接無線アクセスインタフェースへのアクセスをネゴシエイトすることによって互いに通信してもよく、したがって調整eNodeBの必要性を解決する。以前に提案された構成の例は、グループのUEの1つが、グループの他のメンバーの送信を調整する制御エンティティとして機能するものを含む。そのような提案の例は、以下の開示において提供される。
[2]R2-133990,Network control for Public Safety D2D Communications;Orange,Huawei,HiSilicon,Telecom Italia
[3]R2-134246,The Synchronizing Central Node for Out of Coverage D2D Communication; General Dynamics Broadband UK
[4]R2-134426,Medium Access for D2D communication;LG Electronics Inc
【0026】
他の構成において、最初にグループのUEの1つは、スケジューリング割り当てを送信し、そして中央スケジューリングUEまたは伝送を制御する制御エンティティなしにデータを送信する。以下の開示は、この分散型配置の例を示す。
[5]R2-134238,D2D Scheduling Procedure;Ericsson;
[6]R2-134248、Possible mechanisms for resource selection in connectionless D2D voice communication;General Dynamics Broadband UK;
[7]R2-134431、Simulation results for D2D voice services using connectionless approach;General Dynamics Broadband UK
【0027】
特に、上記の最後の2つの寄書、R2-134248[6],R2-134431[7]は、使用されるであろうリソースと共にデータをスケジュールするためにUEによって使用されるスケジューリングチャネルの使用を開示する。他の開示、R2-134238[5]は、そのようなスケジューリングチャネルを使用しないが、スケジューリング割り当てを送信するために、少なくともいくつかの事前定義されたリソースを配信する。
【0028】
[8]および[9]で開示された他の例の構成は、通信デバイスの送信を制御するために、通信デバイスにフィードバックを提供する基地局を必要とする。ドキュメント[10]は、干渉制御およびリソース調整のために、セルラーユーザ機器とデバイスツーデバイスユーザ機器との間に専用リソース交換チャネルが設けられる構成が開示する。
【0029】
D2Dデバイスとネットワークの機関への可能なアプローチの結果として、多くのシナリオが生じるかもしれない。例えばシナリオの選択は、
図5aから
図5dで提供され、従来のLTE通信と並行するD2D通信の動作およびeNodeBによって提供されるカバレッジエリア間のD2D可能なデバイスの移動、のそれぞれがリソースの割り当てに関する別の問題を引き起こす可能性がある。
【0030】
図5aにおいて、UE501と502は、eNodeBのカバレッジエリア外にあり、したがって、D2Dデバイスは、隣接するLTEネットワークに対するD2D通信によって引き起こされ得る干渉とほとんど、あるいはまったく関連せずに通信できる。このようなシナリオは、公共安全通信で生じてもよく、例えば、どちらかのUEがカバレッジエリアの外にある、またはモバイル通信ネットワークが現在正常に機能していない場合である。このようなシナリオで通信するUEは、リソースを割り当てるため、および通信を調整するために互いに直接ネゴシエイトしてもよく、またはUEまたは第3のUEの1つが調整エンティティとして動作してもよく、したがってリソースの割り当てを行ってもよい。
【0031】
図5bにおいて、UE501は、eNodeB503のカバレッジエリア504内にあり、カバレッジエリア503の外にあるUE502とD2D通信を行っている。
図5aのシナリオとは対照的に、eNodeB503のカバレッジエリア内にあるUE501よって、D2D通信は、カバレッジエリア内の従来のLTE通信に干渉を引き起こす可能性がある。したがって、D2Dリソース割り当ておよび送信は、カバレッジエリア504内のものを避けて調整されなければならないかもしれず、よって、従来のLTE通信はD2D送信の影響を受けない。これは多くの方法で達成されてもよく、例えば、eNodeBは、D2Dリソースと従来のLTEリソースがオーバーラップしないように、D2D通信のためのリソース割り当てを調整してもよい。そして、任意の割り当てが、UE501によってUE502に中継されてもよい。あるいは、例えば、UE1またはUE1を介するUE2は、リソースの割り当てを行ってもよく、そしてD2D通信のために利用されるリソースをeNodeBに知らせてもよい。eNodeBは、これらのD2Dの通信のためのリソースをリザーブする。
【0032】
図5cにおいて、UE501および502は共にeNodeB503のカバレッジエリア内にあり、したがってカバレッジエリア内の従来のLTE通信に対する干渉を生じさせることなくD2D通信が行われる場合、eNodeBとUEとの間の調整が必要となる。このような調整は、
図5bを参照して説明したものと同様の方法で達成されてもよいが、
図5cの場合、UE502はカバレッジエリア内にあり、したがってUE1によるUE2からeNodeBに対するリソース割り当て信号の中継は、必要とされないかもしれない。
【0033】
図5dに第4のより複雑なD2Dシナリオが図示されており、UE501とUE502はそれぞれ、異なるeNodeB503と504のカバレッジエリア504、505内にある。
図5bおよび5cのシナリオに関して、D2D通信と従来のLTE通信との干渉が避けられるべき場合は、D2D通信を行うUE間の調整が必要となる。しかし、2つのeNodeBの存在は、カバレッジエリア504および505内のeNodeBによるリソース割り当てがD2Dリソースの割り当てを避けて調整される必要があることを必要とする。
【0034】
図5aから5dは単に可能性が高い4つのD2D使用のシナリオを示し、さらなるシナリオが
図5aから5dに示されたものの組み合わせから形成されてもよい。例えば、2つのeNodeBのカバレッジエリア内にD2D通信を行うUEの2つのグループが存在するように、
図5aに示される通信を行っている2つのUEが、
図5dの使用シナリオに移ってもよい。
【0035】
D2D通信リンクが確立されると、無線アクセスインタフェースのリソースがD2Dリンクに割り当てられることが要求される。上記のように、D2D通信はLTEネットワークに割り当てられたスペクトルで行われることが好ましく、したがってLTEネットワークのカバレッジエリア内である場合、D2D送信は、SC−FDMが使用されるアップリンクスペクトルにおいて行われることが以前に提案されている。また、D2D通信を奨励する動機要因の一つは、もたらされる容量の増加であるので、D2D通信のためのダウンリンクスペクトルを利用することは適切ではない。
【0036】
前述のように、1以上のeNodeBのカバレッジエリア内にある場合、従来のLTE通信に著しい悪影響を与えないD2D通信のための構成を提供することが望ましい。そのような状況でD2D通信を達成するため、D2Dと従来のLTE通信とがリソースの同じセットにスケジュールされないように、D2D通信を行うことを望むUEとサービングeNodeBとの間で調整が必要とされる、またはD2Dリソースの所定の知識が必要とされる。また、D2D通信はシステム内で従来の通信と共存してもよいので、他のUEへの悪影響が低減されるように、D2Dリソース割り当ておよび送信が干渉しないこと、および他のUEに対して透過的であることが望ましい。しかし、一般的にスケジューリング情報のためのリソース使用を減少させる、およびD2Dデータトラフィックのためのリソースを解放する、という技術的問題がD2Dリソースの割り当てを実行するための構成を提供するために理解される。従って、スケジューリング割り当ては、利用可能な通信リソースがグループの通信デバイスに割り当てられることが望ましい。
【0037】
(改良されたデバイスツーデバイス通信)
本技術の例示的な実施形態は、D2D通信が、通信デバイスのグループを形成してもよい1以上の通信デバイスの間で行われる構成を提供することができる。通信デバイスのグループは、通信デバイスからグループの他の通信デバイスへの信号の送信を制御するための中央エンティティを必要とせずにD2D通信を行うように構成されてもよい。本技術によれば、スケジューリング割り当てメッセージが通信リソースの複数のセクションで送信されてもよい、スケジューリング領域またはチャネルを含む無線アクセスインタフェースが提供される。したがって、スケジューリング領域はスケジューリング割り当て領域またはチャネルと呼ばれてもよい。複数の通信リソースの各々は、共有通信チャネルのリソースの対応するセクションを有する。スケジューリング領域のセクションの1つ内のスケジューリング割り当てメッセージの送信は、通信デバイスが共有通信リソースの対応するセクション内でデータを表す信号を送信することを望むグループ内の他のすべてのデバイスに指示を与えることができる。
【0038】
以下の実施例から理解されるように、無線アクセスインタフェース内のスケジューリング領域またはチャネルは、共有通信チャネルの通信リソースの対応するセクションをリザーブするために、スケジューリング割り当てメッセージを送信する機能を有する通信デバイスを提供する。通信デバイスは、スケジューリング領域の1以上の所定のセクション内でスケジューリング割り当てメッセージを送信することにより、グループ内の他の通信デバイスにデータを送信できる。スケジューリング領域のセクションにおけるスケジューリング割り当てメッセージの送信は、通信デバイスがデータを表す信号を共用通信チャンネルの少なくとも1つの対応するセクションで送信することをグループの他のデバイスに通知する。したがって、送信しないグループ内の他のデバイスはスケジューリング領域をモニタし、それらがスケジュール割り当て領域の1以上のセクションで送信されたスケジューリング割り当てメッセージを検出した場合、その後、対応する共有通信リソースチャネルのセクションで送信された信号を検出し、デコードしようと試みる。
【0039】
いくつかの例において、スケジュール割り当て領域は、共有通信リソースを提供する1つ以上の他の時間分割ユニットによって分割された時間分割ユニットで周期的に提供される。これにより、スケジューリング領域を定期的に受信するためにデバイスはデバイスの受信機の電力を増大し、その期間はスケジューリング領域が時間ユニットまたは共有通信リソースが提供されるユニットに関連して提供される時間ユニットの相対的な割合に相当するので、省電力の利点がグループの通信デバイスに提供される。
【0040】
適用例が、
図6に示される。
図6において、複数の通信デバイス101は、上述された理由のためにD2D通信が望まれる通信デバイスのグループ604を形成する。
図6に示されるように、通信デバイス101は、破線601によって表される基地局602のカバレッジエリア外にある。そのような基地局602は、いずれのデバイス間の通信も形成または制御できない。しかし、上述したように、いくつかの例では、通信デバイスのグループは、基地局602によって提供されるカバレッジエリア内で動作でき、それに応じる、通信デバイス101による信号の送信は、従来の通信デバイスによるeNodeB602へのまたはからの送信と干渉しないことが望ましい。このように、いくつかの例において、D2D通信を行うための通信デバイス101により形成される無線アクセスインタフェースは、従来の通信デバイスのアップリンク周波数を利用してもよい。無線アクセスインタフェースは、従来のモードで動作し、基地局602が一部を形成するモバイル通信ネットワークを介してデータを送信および受信する場合、eNodeB602に信号を送信するように構成されてもよい。
【0041】
図6に示されるように、各UE101は、コントローラ610の制御下で信号の送受信を行う、送信機606および受信機608を含む。コントローラ610は、D2D通信を行うために、送信機606および受信機608がグループのメンバー間でデータを送信および受信するように制御する。
【0042】
D2D通信のための構成を提供するように構成された無線アクセスインタフェースが
図7に示される。
図7において、無線アクセスインタフェースは、通信リソースのセクションに分割される、複数のOFDMサブキャリア701および複数のOFDMシンボル702で形成される。
図7に示されるように、無線アクセスインタフェースは、通信リソースのサブフレーム704、706、708、710の時間分割ユニットに分割される。
図7に示されるように、他のすべてのサブフレームは、スケジューリング領域712、714を含む。スケジューリング領域は、
図7において1から84で番号付けられる通信リソースの複数のセクションを含む。スケジューリング領域712、714が含まれるサブフレーム704、708の残りの部分は、共有通信リソースの複数のセクションに分割される。スケジューリング領域712、714が無いその他のサブフレームは、通信デバイスによるグループ内の他の通信デバイスにデータを表す信号の送信のための共用通信リソースのセクションに分割される。しかし、共有リソースの通信リソースの複数のセクションの組み合わせは、サブフレーム704、706、708、710のうちの2つおよびスケジューリング領域712、714のセクションの1つに対応する、共有リソースの各セクション内で提供される。したがって、本技術によれば、スケジューリング割り当てメッセージのスケジューリング領域のセクションの1つにおける通信デバイスによる送信は、スケジューリング領域のセクションでスケジューリング割り当てメッセージを送信した通信デバイスが、データが送信される共有通信リソースの対応するセクションのデータを送信しようとすることを、グループ内の他の通信デバイスに指示する。したがって、矢印720によって表されるように、スケジューリング領域712のセクション81におけるスケジューリング割り当ての送信は、スケジューリング割り当てメッセージを送信した送信通信デバイスが、スケジューリング割り当てリソースのセクション番号81でデータを送信しようとしていることの指示を、グループ内の他の通信デバイスに提供する。
【0043】
したがって
図7は、暗黙的なリソーススケジューリングのための潜在的な構成を示す。
図7に示される例では、スケジューリング割り当てリソースまたは領域712は、従来のLTE無線アクセスインタフェースの1つのアップリンクリソースブロックとなるように選択され、1サブフレームおきに送信される。しかし、他の構成は、以下に説明されるように構成され得る。簡単にするために、各トラフィックリソースは、4つのデバイスツーデバイスリソースブロックに分割される。いくつかの例において、デバイスツーデバイス通信のためのリソースブロックは、LTEのための従来のリソースブロックと同じではなくてもよい。しかし、以上の説明から理解されるように、スケジューリング割り当てリソースまたは領域の各リソースエレメントは、2サブフレーム後のD2D通信デバイスに利用可能な共有通信リソースのトラヒックリソースブロックを直接指す。したがって、通信デバイス604のグループ内の任意の通信デバイスまたはスケジューリング通信デバイス/eNodeBは、それがデータを送信する場所を示すために、このスケジューリング割り当てチャネルを使用できる。
【0044】
いくつかの例において、スケジューリング割り当てメッセージは、これらに限定されるものではないが、用途に応じて、送信通信デバイスの識別子、宛先デバイスの識別子、論理チャネル識別子、トランスポートチャネル識別子およびアプリケーション識別子、または通信デバイスのグループの識別子、を含んでもよい、1以上の識別子を含んでもよい。例えば、通信デバイスのグループがプッシュツートーク通信セッションに参加していた場合、その後、スケジューリング割り当てメッセージは、個々のデバイスを特定する必要はなく、通信デバイスのグループだけ特定する必要がある。スケジューリング領域のセクションでスケジューリング割り当てメッセージの送信を検出するグループ内の他のデバイスは、データを送信するための共有通信リソースの対応するセクションで送信することを試みないことを理解し、通信デバイスのグループの識別子を検出する。したがってグループのデバイスは、スケジューリング割り当てメッセージを送信した送信通信デバイス(UE)によって送信された、グループ識別子が含まれるデータをリッスンし、受信することを理解する。
【0045】
図7に示されるように、リソース番号81は、第3のサブフレーム708内にある、その番号の、後続の利用可能な通信リソース内の領域に対応する。したがって、共有通信リソースの特定のセクションが、通信デバイスの1つによって送信のためにリザーブされていることの通知をグループ内の他の通信デバイスに提供するために、スケジューリング割り当てメッセージの送信とデータの送信との間の対応する遅延が存在する。
【0046】
いくつかの例において、スケジューリング割り当てメッセージは、他の情報、例えば、セキュリティのために必要な情報、またはディスカバリメッセージまたはD2Dボイスまたはデータトラフィックのような、共有リソースで送信されるコンテンツの種類を識別する情報を含んでもよい。
【0047】
いくつかの例において、通信デバイス(UE)によって送信される、データを送信することを示すスケジューリング割り当てメッセージは、それがデータを送信することを示す、共有通信リソースの複数のセクションの指示を含んでもよい。例えば、スケジューリング割り当てメッセージは、共有通信リソースチャネルからN×Mの通信リソースブロックのブロックをスケジュールするためのパラメータNおよびMを含んでもよい。ある例において、N×Mのリソースブロックは、メッセージが送信された、スケジューリング領域のセクションに関するスケジューリング割り当てメッセージで示されてもよい。これは、パラメータNおよびMを提供するスケジューリング割り当てメッセージが、N×Mの通信リソースブロックが、スケジューリング割り当てメッセージが送信されたスケジューリング領域内のセクションに対応する、共有通信リソースチャネル内のセクションから始まることを識別するであろうことを、認識するように通信デバイスのコントローラを事前設定することによって達成される。
【0048】
(D2D無線アクセスインタフェースの他の構成)
理解されるように、
図7に示される、デバイスのグループによるD2D通信のための無線アクセスインタフェースの構成は一例である。また、リソースエレメントで示され、多数のサブフレームにまたがってもよく、スケジューリング割り当てリソースが多数のリソースブロックをとってもよい、リソースリザーブの他の定義された/固定のパターンがあってもよい。
【0049】
他の例が
図8に示され、対応する無線アクセスインタフェースのセクションおよび特徴は、対応する参照番号が付される。
図7に示す構成とは対照的に、
図8に示す無線アクセスインタフェースは、1つのスケジューリング領域712と、より多くのリソースを含むスケジューリング領域に対応するセクションがある、対応する共有リソースの領域を含む。
図8において、スケジューリング領域のセクションのそれぞれにおいてスケジューリング割り当てメッセージを送信することにより、異なる通信デバイスが共有通信リソースチャネルのリソースのセクションをリザーブする例が示される。上記の
図8において、全体のリソースブロックは、次の4つのサブフレームに対する個々のD2Dリソースブロックをスケジューリングするために使用される。例えば、第1の通信デバイスは、最も暗いセクション801によって示されるように、セクション1、9、10、11、12、16、17、18、19でスケジューリング割り当てメッセージを送信し、第2の通信デバイスは、対応するセクション804をリザーブする、セクション23、24、25、26、30、31、32、33、34、35、37、38、39、40、41、42でスケジューリング割り当てメッセージを送信し、第3の通信デバイスは、共有通信チャネルの明るい色のセクション806をリザーブする、セクション3、4、5、6、7、13、14、20、21、27、28でスケジューリング割り当てメッセージを送信する。この場合では、他の制御情報を含むことができる2つのリソースブロックが未使用のままである。これはおそらく、リソースを分割する可能性がある方法ではないが、説明のための例として含まれる。
【0050】
さらなる例示的な構成が、本技術の別の構成例に相当する無線アクセスインタフェースの
図9で示される。
図9に示されるように、共有アップリンク送信チャネル内のリソースは1から252のセクションに分割され、対応するスケジューリング領域901、904は、1から252のセクションに分割される。
図9において、より柔軟なスケジューリングを可能にする他の潜在的な配置が示される。スケジューリングチャネル内の各リソースエレメントは、1つのトラフィックリソースブロックに対応する。したがってこれは、スケジューリング領域とグループ識別子のようなヘッダ情報を含むサブキャリアが、トラフィック/ペイロード部分が見つかる同じサブキャリアになることを意味する。これは、スケジューリング情報のために利用可能な通信リソースを多くとっているが、UEは間欠受信(DRX)でスケジューリング領域をモニタでき、したがってすべてのデータブロックをモニタすることよりも電力を節約できるという利点を提供する。また、通信デバイスが、それらがデータを送信しようとするM×Nのリソースブロックのブロックと共にスケジューリングチャネル内の1つのリソースエレメントを指定するように構成されている場合、データの全てのブロックで送信されるヘッダ情報を必要としないことで、より効率的に通信リソースを使用する。上記の例と同様に、より効率的になるので、個々のリソースブロックではなく、いくつかのリソースブロックをリザーブするために、スケジューリング割り当てメッセージを使用することが好ましいであろう。
【0051】
図10は、本技術にしたがって、D2D通信のための機能を提供するように構成された無線アクセスインタフェースの他の例を提供する。第1の例示
図10aにおいて、従来のLTEアップリンクキャリアは、OFDMシンボル及びサブキャリアを含む複数のリソースブロックを提供する。例示図において、
図7、
図8、
図9に示した例と同様に、1つの長方形は、従来のリソースブロックを表す。異なる陰影を有する領域は、異なるUEからの制御(スケジューリング割り当て)およびトラフィックを表す。スケジューリング割り当てによってリザーブされるトラフィックの量は、上述したものよりも大きくても小さくてもよい。スケジューリング割り当てメッセージは、それらが伝送するために必要な情報の量に応じて異なるサイズを有してもよい。それらはまた、より多くの頻度でまたより少ない頻度で送信されてもよい。
【0052】
図10aに示す例では、アップリンク通信チャネル1001の最初のセクションは、LTEアップリンクキャリアの従来のアップリンク通信に割り当てられる。上述したように、リソースの最上部および最下部のセクション1002、1004は、従来のLTEの構成に応じて、アップリンク制御送信をするために割り当てられている。しかし、リソースのセクション1006は、D2D通信を行うように動作するデバイスによるスケジューリング割り当てメッセージおよび制御メッセージを送信するためのスケジューリング領域を提供するために割り当てられる。第2の領域1008は、スケジュール領域1006の対応する領域でスケジューリング割り当てメッセージを送信することによって割り当てられる、D2D通信のための共有通信リソースに割り当てられる。これらの上記の例は、限定するものではない。
【0053】
図10aに示される例において、スケジューリング割り当てメッセージの周波数は、データの周波数を表す。受信UEは、スケジューリングリソースでスケジューリング割り当てメッセージを検出し、例えば、通信デバイスがメンバーであるグループ識別子を含む情報を復号する。そしてUEは、トラフィック情報を取得するために、この周波数のデコードを続ける。
【0054】
図10bは、同様の構成を提供する。しかし、
図10bに示される例では、スケジュール領域1010は、データ送信のための領域1012を大きくできるようにより短い持続時間を有する。この例によれば、異なるUEからのスケジューリング割り当ては、異なる時間で送信される。タイミングは、データ送信の周波数を意味する。対照的に
図10cの例は、より大きなスケジューリング領域1014とより小さい共有リソース領域1016を提供する。この例において、スケジューリング割り当てメッセージは、データを送信する前に、多くの回数、繰り返し送信される。この例では、例えば、競合解決のために役立つことがある。
【0055】
図10dおよび10eに示す例では、スケジュール領域とデータ送信領域のさらに別の構成と分割が行われる。
図10dにおいて、第1のスケジューリング領域1020は、より大きな共有リソース領域1022を提供される。
図10eに示される例では、スケジューリング領域は、第1の領域1030および第2の領域1032を含み、間のリソース1034は、データ送信のための共有通信リソースのために割り当てられる。
図10dおよび10eで示される例は、周波数ではなく時間多重化されるデータ自体のために可能な方法の一例を示す。スケジューリング割り当てのタイミングは、データのタイミングを暗示する。
【0056】
(競合解決)
上述した本技術の実施形態は、通信デバイスが、スケジューリング割り当てメッセージが送信されたスケジューリング領域のセクションに対応する共有通信リソースのセクションでのデータの送信に備えてスケジューリング割り当てメッセージを送信できる構成を提供する。理解されるように、他のデバイスの1つが同時に同一のスケジューリング割り当てセクションでスケジューリング割り当てメッセージを送信し、続いて、搬送されるデータを表す信号を共有リソースの対応するセクションで送信してもよい、という可能性がある。いくつかの実施形態において、グループの通信デバイスのそれぞれが、後のサブフレームで別のスケジューリング割り当てセクションにおいてそれらのスケジューリング割り当てメッセージを送信できるように、競合解決の構成が、グループの2つ以上の通信デバイスによる信号の同時送信を検出するために用いられてもよい。他の例において、通信デバイスはデータ伝送の損失を許容してもよく、上位層プロトコルはこのデータのために再送信するように構成してもよい。他の例において、再送信が行われるように、衝突が発生したことを検出するために衝突回避メカニズムが配備されてもよい。いくつかの例において、グループの1以上の通信デバイスは、再送信が行われるように、衝突が発生したことの指示を送信してもよい。例えば、プッシュツートークアプリケーションは、ユーザが、複数のユーザが同時に送信しようとした場合を検出できるようにし、他のユーザは再送信を要求できる。
【0057】
(要約)
上述した実施例によれば、スケジューリング割り当てチャネル/領域でのスケジューリング割り当てメッセージの送信の時間および周波数の位置は、少なくとも部分的に、他の通信デバイスに送信されるデータを表す信号を送信するためにUEによって使用される共有チャネルの通信リソースを決定する。いくつかの例において、スケジューリング割り当てメッセージは、セキュリティのためのグループ/送信者識別情報のような追加の制御/ヘッダ情報を含んでもよい。
【0058】
したがって本技術の実施形態は、送信される必要があるスケジューリング割り当てメッセージの時間−周波数の位置の情報量を減少させるD2D通信が無線アクセスインタフェースを介して行われる構成を提供でき、したがってスケジューリングに対してより少ない無線リソースを使用する。また、いくつかの例において、送信のデータとヘッダ部分は分離され、これにより、より効率的に通信リソースを使用し、通信デバイスまたは通信デバイスが属する通信デバイスのグループの識別子は、スケジューリング割り当てメッセージで送信されてもよい。理解されるように、他の例が提供され、通信デバイスは、比較的頻繁に発生することがあるスケジューリング割り当てチャネル/領域をモニタする必要があるため、したがって、電力を節約できるように、デバイスは電力を減少させてもよい。通信デバイスのグループがeNodeBの範囲内にある場合、その後、通信デバイスが、ダウンリンクチャネルを介して無線リソース制御(RRC)接続またはスケジューリングを確立することなくグループ内のすべてのユーザにアップリンクチャネルを介して通知できるように、eNodeBはスケジューリングを行うことができる。
【0059】
本発明の種々のさらなる態様および特徴は、添付の特許請求の範囲に定義され、請求項の従属性について列挙されている特定の組み合わせ以外の従属項の特徴の種々の組み合わせは、独立請求項のものを用いて行われてもよい。改変はまた、本明細書において本発明の範囲から逸脱することなく記載された実施形態に対してなされ得る。例えば、特徴は特定の実施例に関連して説明されたように見えるかもしれないが、説明され実施形態の様々な特徴を認識するであろう当業者は、本開示に従って組み合わせてもよい。
【0060】
以上の説明ではD2D通信はLTEシステムを参照して説明されたが、ここで開示された技術は、D2D通信と互換性がある他のLTEシステムの構造および他のシステムにも同様に適用できる。
【0061】
以下の番号の条項は、さらなる本技術の態様および機能の例を提供する。
1.デバイスツーデバイス通信を行うために無線アクセスインタフェースを介して1以上の他の通信デバイスに信号を送信するように構成された送信機と、
前記無線アクセスインタフェースを介して前記他の通信デバイスから信号を受信するように構成された受信機と、
前記信号によって表されるデータを送信または受信するための前記無線アクセスインタフェースを介して前記信号を送信または受信する前記送信機および前記受信機を制御するためのコントローラと、を備え、前記無線アクセスインタフェースは、
通信リソースの複数の所定のセクションを有するスケジューリング領域と、
共有通信リソースの複数の所定のセクションと、を提供し、前記スケジューリング領域の1つ以上の前記複数の前記セクションにおける送信が、前記データを表す前記信号を送信するための1つ以上の対応する前記共有通信リソースのセクションをリザーブできるように、前記スケジューリング領域の前記複数の所定のセクションのそれぞれは、前記共有通信リソースの前記複数のセクションの1つに対応する、通信デバイス。
2.前記コントローラは、
前記スケジューリング領域の前記セクションの1つでメッセージを送信し、
前記メッセージが送信された前記スケジューリング領域の前記セクションに対応する前記複数の共有通信リソースの前記セクションで前記データを表す前記信号を送信するように前記送信機を制御するように構成される、条項1に記載の通信デバイス。
3.前記コントローラは、
前記スケジューリング領域の前記複数の前記セクション内で送信された信号をモニタし、
前記スケジューリング領域の前記複数の前記セクションのいずれかで送信された1以上のメッセージを検出した後に、
前記メッセージが受信された前記1以上のスケジューリング領域の前記セクションに対応する前記共有通信リソースの前記セクションで送信された信号を検出するように前記受信機と組み合わせて構成される、条項2に記載の通信デバイス。
4.前記無線アクセスインタフェースは複数の時間分割ユニットに分割され、
前記複数の通信リソースの前記所定のセクションを含む前記スケジューリング領域は、前記時間分割ユニットの1つで提供され、
前記共有通信リソースの前記複数のセクションは、他の前記時間分割ユニットの少なくとも1つで提供される、条項1から3のいずれか1項に記載の通信デバイス。
5.通信リソースの前記複数の前記所定のセクションを含む前記スケジューリング領域は、前記時間分割ユニットで周期的に提供され、1以上の時間分割ユニットによって分割される前記スケジューリング領域の存在は前記共有通信リソースの前記複数のセクションを提供し、前記スケジューリング領域の前記周期は、前記スケジューリング領域の前記時間分割ユニットの間の前記共有通信リソースの前記1以上の時間分割ユニットによって決定される、条項4に記載の通信デバイス。
6.前記メッセージは前記データを表す前記信号が送信される前記共有通信リソースの1以上の前記セクションの指示を含み、前記共有通信リソースの前記1以上のセクションの少なくとも1つは前記メッセージが送信された前記スケジューリング領域の前記セクションに対応する、条項1から5のいずれか1項に記載の通信デバイス。
7.前記メッセージは、前記共有通信リソースの前記リソースブロックに関して、時間においてNリソースブロックおよび周波数においてMリソースブロックを表す、パラメータMおよびNを含む、条項6に記載の通信デバイス。
8.前記メッセージは前記スケジューリング割り当てメッセージを送信した前記通信デバイスの識別子を含む、条項6または7に記載の通信デバイス。
9.前記1以上の通信デバイスはグループを形成し、前記メッセージは前記メッセージを送信した前記1以上の通信デバイスの前記グループの識別子を含む、条項6または7に記載の通信デバイス。
10.前記メッセージは前記共有リソースで送信されるであろう情報の前記タイプを識別する情報を含む、条項6または7に記載の通信デバイス。
11.前記スケジューリング領域の前記対応するセクションでの前記メッセージの送信によって前記データを表す前記信号の送信のためにリザーブされる前記共有通信リソースの前記1以上のセクションは、前記メッセージが送信された前記スケジューリング領域から少なくとも1つの時間ユニットによって分離される、条項4から10のいずれか1項に記載の通信デバイス。
12.前記送信機は、前記無線アクセスインタフェースを介して信号をモバイル通信ネットワークのインフラ機器に送信するように構成され、
前記受信機は、前記無線アクセスインタフェースを介して信号を前記インフラ機器から受信するように構成され、
前記コントローラは、前記信号によって表されるデータを送信又は受信するための前記無線アクセスインタフェースを介して前記信号を前記モバイル通信ネットワークを介して前記インフラ機器に送信または前記インフラ機器から受信する前記送信機および前記受信機を制御するように構成され、前記無線アクセスインタフェースはスケジューリングすることによって形成され、前記通信デバイスによる前記信号の受信および前記通信デバイスによる信号の送信の送信は、
前記データを表す前記信号を受信するための、ダウンリンク制御チャネルおよび前記通信デバイスへの割り当てのための共有通信リソースを含むダウンリンク受信チャネルと、
前記データを表す前記信号を前記インフラ機器に送信するための、アップリンク制御チャネルおよび前記通信デバイスに対する割り当てのためのアップリンク共有通信リソースを含むアップリンク送信チャネルと、を提供し、前記ダウンリンク共有チャネルの前記通信リソースおよび前記アップリンク共有チャネルの前記通信リソースの前記割り当ては前記インフラ機器によって行われ、デバイスツーデバイスモードである場合、前記1以上の他の通信デバイスに前記データを送信する際の使用のために前記無線アクセスインタフェースを再構成するように、前記コントローラは前記送信機および前記受信機と組み合わせて構成され、前記無線アクセスインタフェースの再構成は、前記アップリンク送信チャネル内で、
前記スケジューリング領域は、前記アップリンク送信チャネル内の通信リソースの前記複数の前記所定のセクションを含むこと、を含み、
前記共有通信リソースの前記複数のセクションは、前記アップリンク送信チャネル内で提供される、条項1から10のいずれか1項に記載の通信デバイス。
13.デバイスツーデバイス通信を行うために無線アクセスインタフェースを介して1以上の他の通信デバイスに信号を送信することと、
前記無線アクセスインタフェースを介して前記他の通信デバイスの1つから信号を受信することと、
前記信号によって表されるデータを送信または受信するために前記無線アクセスインタフェースを介して前記信号を送信または受信する前記送信機および前記受信機を制御することと、を含み、前記無線アクセスインタフェースは、
通信リソースの複数の所定のセクションを有するスケジューリング領域と、
共有通信リソースの複数のセクションと、を提供し、前記スケジューリング領域の前記複数の前記セクションの1つにおける送信が、前記データを表す前記信号を送信するための対応する前記共有通信リソースのセクションの少なくとも1つをリザーブできるように、前記スケジューリング領域の前記複数の所定のセクションのそれぞれは、前記共有通信リソースの前記複数のセクションの1つに対応する、データを通信する方法。
14.前記スケジューリング領域の前記セクションの1つでメッセージを送信することと、
前記メッセージが送信された前記スケジューリング領域の前記セクションに対応する前記複数の共有通信リソースの前記セクションで前記データを表す前記信号を送信することと、を含む、条項13に記載の方法。
15.前記スケジューリング領域の前記複数の前記セクション内で送信された信号をモニタすることと、
前記スケジューリング領域の前記複数の前記セクションのいずれかで送信された1以上のメッセージを検出した後に、
前記メッセージが受信された前記1以上のスケジューリング領域の前記セクションに対応する前記共有通信リソースの前記セクションで送信された信号を検出することと、を含む、条項13に記載の方法。
16.前記無線アクセスインタフェースは複数の時間分割ユニットに分割され、
通信リソースの前記複数の前記所定のセクションを含む前記スケジューリング領域は、前記時間分割ユニットの1つで提供され、
前記共有通信リソースの前記複数のセクションは、他の前記時間分割ユニットの少なくとも1つで提供される、条項13、14または15のいずれか1項に記載の方法。
17.通信リソースの前記複数の前記所定のセクションを含む前記スケジューリング領域は、前記時間分割ユニットで周期的に提供され、1以上の時間分割ユニットによって分割される前記スケジューリング領域の存在は前記共有通信リソースの前記複数のセクションを提供し、前記スケジューリング領域の前記周期は、前記スケジューリング領域の前記時間分割ユニットの間の前記共有通信リソースの前記1以上の時間分割ユニットによって決定される、条項15に記載の方法。
18.前記メッセージは前記データを表す前記信号が送信される前記共有通信リソースの1以上の前記セクションの指示を含み、前記共有通信リソースの前記1以上のセクションの少なくとも1つは前記メッセージが送信された前記スケジューリング領域の前記セクションに対応する、条項13から17のいずれか1項に記載の方法。
19.デバイスツーデバイス通信を行うために無線アクセスインタフェースを介して1以上の他の通信デバイスに信号を送信するように構成された送信機回路と、
前記無線アクセスインタフェースを介して前記1以上の他の通信デバイスから信号を受信するように構成された受信機回路と、
前記信号によって表されるデータを送信または受信するための前記無線アクセスインタフェースを介して前記信号を送信または受信する前記送信機および前記受信機を制御するためのコントローラ回路と、を備え、前記無線アクセスインタフェースは、
通信リソースの複数の所定のセクションを有するスケジューリング領域と、
共有通信リソースの複数の所定のセクションと、を提供し、前記スケジューリング領域の1つ以上の前記複数の前記セクションにおける送信が、前記データを表す前記信号を送信するための1つ以上の対応する前記共有通信リソースのセクションをリザーブできるように、前記スケジューリング領域の前記複数の所定のセクションのそれぞれは、前記共有通信リソースの前記複数のセクションの1つに対応する、通信デバイスのための回路。
20.前記コントローラ回路は、
前記スケジューリング領域の前記セクションの1つでメッセージを送信し、
前記メッセージが送信された前記スケジューリング領域の前記セクションに対応する前記複数の共有通信リソースの前記セクションで前記データを表す前記信号を送信するように前記送信機回路を制御するように構成される、条項19に記載の回路。
21.前記コントローラ回路は、
前記スケジューリング領域の前記複数の前記セクション内で送信された信号をモニタし、
前記スケジューリング領域の前記複数の前記セクションのいずれかで送信された1以上のメッセージを検出した後に、
前記メッセージが受信された前記1以上のスケジューリング領域の前記セクションに対応する前記共有通信リソースの前記セクションで送信された信号を検出するように前記受信機回路と組み合わせて構成される、条項19に記載の回路。
【0062】
(参考)
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[2]R2-133990, “Network control for Public Safety D2D Communications”, Orange,Huawei, HiSilicon, Telecom Italia, published at 3GPP TSG-RAN WG2 #84, San Francisco, USA, 11-15 November 2013.
[3]R2-134246, “The Synchronizing Central Node for Out of Coverage D2D Communication”, General Dynamics Broadband UK, published at 3GPP TSG-RAN WG2 #84, San Francisco, USA, 11-15 November 2013.
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