【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、上記の課題を請求項にかかる特徴、特にノズルによって解決し、このノズルは、当該ノズルのハウジングが出口へと先細になり、当該ハウジング内に中心流液体のための供給管が設けられており、当該供給管の流出開口部がハウジングの出口の前に距離をおいて設けられている。ハウジングの出口は、ノズルの出口を形成する。ノズルのハウジングは、当該ハウジングの出口であって、当該ハウジングの第1端部に設けられている出口から、対向する当該ハウジングの第2端部へと延在し、内部容積と連通されたシース流液体のための入口を有している。ハウジングの第2端部は、カバーによって被覆されてもよく、当該カバー内には、任意選択的にシース流液体のための入口が設けられている。ハウジングの内部断面は、好適に回転対称もしくは円形であり、それに応じて回転対称である内面によって形成され、当該回転対称である内面は、少なくとも部分的に円錐状に、出口へと先細になる。ハウジング内部に設けられた供給管は、好ましくは、ハウジングの長手軸線に対して同軸的に設けられている。供給管の流入開口部は、粒子を含む中心流液体のための導管と接続されている。供給管は、好ましくは、金属から成る。
【0009】
本発明に係るノズルは、以下の点を特徴とする。すなわち、ハウジング内で供給管の両側には断面を備えるガイド要素が延在し、当該断面は、ハウジングの長手軸線に対して垂直な第1次元において、当該第1次元に対して垂直に設けられ、第2ガイド要素の厚さとも称される第2次元におけるよりも大きく延在する。ノズル内で供給管の両側に延在するガイド要素は、液体流、特に中心流に含まれている粒子を一列に並べることを促進し、それにより、特に、細長い断面を備える粒子は、共通の向きに並べられ、好適には、粒子の断面の長い方の延在がガイド要素の第1次元に対して概ね平行に設けられている向きに並べられる。供給管は、ガイド要素内部に設けられてもよく、またはガイド要素内部の孔として形成されてもよい。従って、ガイド要素は、第1次元において、ハウジングの内壁に対してわずかな距離をおくまで延在する一方、第2次元においてハウジングの内壁からさらに離間している。ガイド要素は、当該ガイド要素を当該ガイド要素の第1次元において画定するとともに、第2次元の厚さを有する縁において終結する。ガイド要素は、ハウジングの内壁とともに有効断面を形成し、当該有効断面は、ガイド要素によって離間される二つの部分に区分されており、当該二つの部分は、好適に、有効断面の領域においてのみ接触もしくは交差し、当該有効断面の領域の周囲にあるガイド要素は、第1次元においてハウジングの内壁から離間されている。ガイド要素は、当該ガイド要素の断面の第2次元において延在する厚さを有しており、当該厚さは、前記ガイド要素の第1次元に沿った延在よりも小さい。第2次元において、ガイド要素は、第1次元における延在に対して例えば最大70%、好ましくは最大50%、より好ましくは最大30%、最大20%、または最大10%で延在する。ガイド要素の断面は、第2次元において、第1次元に沿って変化し得、特に第1次元に沿ってハウジングの長手軸線からガイド要素の縁に至るまで減少または増大し得る。
【0010】
ガイド要素はハウジングの長手軸線に沿って、当該ガイド要素の第1次元においてハウジングの長手軸線から、もしくはハウジングの内壁まで、等しい距離をおくまで延在し得、または、ハウジングの長手軸線の長手方向において異なる距離を有して延在し得、もしくは、ハウジングの内壁から異なる距離をおくまで延在し得る。従って、ガイド要素の断面は、当該ガイド要素の第1次元において、縁において終結し、この縁は、ハウジングの長手軸線の長手方向においてハウジングの内壁に対して等しい距離をおいて設けられている、または、ハウジングの長手軸線の長手方向においてハウジングの内壁から異なる距離をおいて設けられている。縁は、例えばガイド要素の第1端部に隣接して一般的に第1端部部分とも称される部分において、当該部分に隣接しかつ供給管の流出開口部に対向する部分におけるよりも、ハウジングの内壁から小さい距離をおいて設けられてもよい。縁は例えばガイド要素の第1端部に隣接する部分において、ハウジングの長手軸線の長手方向において、ハウジングの内壁に対して等しい距離をおいて設けられてもよく、流出開口部に対向する隣接する部分において、ハウジングの内壁に対して距離をおいて設けられてもよく、当該距離は流出開口部からの距離が増大するとともに大きくなる。任意選択的に、縁は、部分的に、直線状または曲線状、ハウジングの長手軸線に対して凸状または凹状である。第2次元に関して、縁は、平坦、凹状、または凸状であってもよく、特にハウジングの内壁に対して平行であってよい。
【0011】
ガイド要素は、好適に、当該ガイド要素の第1端部に隣接する当該ガイド要素の第1端部部分において、ハウジングの内壁に対して概ね平行な縁を有している。第1端部部分は、特に、ノズルの先細になる部分に設けられており、当該ノズルは、流出開口部に隣接している。第1端部部分をハウジングの先細になる部分に設ける当該構成は、特に人間以外の哺乳類の精子の平坦な細胞を効果的に一列に並べることを可能にする。ガイド要素の第1端部部分は、ガイド要素の第1端部からの距離が増大するのに応じて、第1次元における延在が大きくなり、それにより、第1端部部分の縁は、ハウジングの内壁に対して距離をおいて、先細になる、特に円錐状に先細になるハウジング部分に対して概ね平行に推移する。このとき、第1端部部分の縁は、先細になる、特に円錐状に先細になるハウジング部分に対して距離をおいて曲線状、特に凸状に推移し得る。第1端部部分は、当該第1端部部分がノズルの当該先細になる部分に設けられることを可能にしている。第1端部部分は、ハウジングおよび/または供給管の長手軸線とハウジング壁との距離の1%から10%、例えば2%から5%の距離にある縁を有している。ガイド要素は、第1端部部分に隣接するとともにガイド要素の第1端部に対向して、第2端部部分を有しており、当該第2端部部分は、第2端部に向かって先細になる。ガイド要素は、当該ガイド要素の第2端部部分において、第1端部部分に対向してまたは当該ガイド要素の第2端部において、先細になり、それにより、ガイド要素は、供給管において終了または終結する。当該実施形態において、供給管は、支持体もしくはハウジングのカバーとガイド要素との結合部を形成し、それにより、供給管のみは、ガイド要素を支持する。当該実施において、供給管は、カバーから離間されたガイド要素に対してシリンダ状の支持体を形成している。
【0012】
ガイド要素は、好適に、第1端部部分と第2端部部分との間で第1次元における当該ガイド要素の最大の延在を有している。
【0013】
ガイド要素は、任意選択的に、第1端部部分および第2端部部分に沿って、細いもしくは鋭い縁、または、第2次元におけるガイド要素の最小の延在を有している。細いまたは鋭い縁は、ガイド要素とノズルの内壁との間の層流を助長させ得る。
【0014】
第2端部部分は、第1端部部分に対向して供給管に接するまで先細になる、または、供給管において終結する。第2端部部分は、ハウジング内部の供給管の長またはハウジングのカバーとハウジングの第1端部との間の供給管の長さの少なくとも20%、より好ましくは少なくとも30%、さらに好ましくは少なくとも50%の距離をおいてハウジングのカバーから離間されてもよい。当該実施形態では、供給管のみがガイド要素を支持し、当該ガイド要素は、好適に、円形の内部断面および外部断面を有する、または、シリンダ状である。ガイド要素をカバーに対して距離をおいて供給管に設ける当該構成は、好適である。
【0015】
これに対して、代替的に、第1端部部分に対向して第2端部部分には、移行部分を接続してもよく、当該移行部分の外部断面は、増大し、当該移行部分には、シリンダ部分が隣接する。このとき、当該シリンダ部分は、カバーに接するまで延在し、ハウジングとともにリング状の有効断面を形成し得る。シリンダ部分は、好適に、第2端部部分が移行部分に隣接する状態で当該第2端部部分の第1次元において延在するよりも大きい外径を有しており、それにより、第2端部部分は、移行部分とともに、第1および第2次元のうちの少なくとも一方において狭窄部を形成する。特に、第1端部部分が任意選択的かつ好適には第2端部部分も非常に細長い断面を有している実施形態において、例えば第2次元における延在が第1次元における延在の10%から30%、または最大20%もしくは15%までの大きさである場合、移行部分は、シリンダ部分の外面をガイド要素の外面と結合する。シリンダ部分は、例えば、狭窄部よりも大きく、かつガイド要素の第1次元における当該ガイド要素の最大延在よりも小さい外径を有し得る。
【0016】
中心流液体内に粒子として動物の細胞を有する液体流を作り出すために、例えばおよそ4mmから10mmの直径を有するハウジングの内壁は、例えば0.2mmから1mmまたは0.5mmまでの直径を有し得る出口へと先細になり得る。ガイド要素は、例えば、ハウジングの長手軸線に沿って、3mmから5mmにわたって延在し得、第1次元において第1端部でおよそ0.5mmから1.5mmまで、最大でおよそ3mmから5mmまで延在し得る一方、第2次元においておよそ0.5mmから1mmの大きさだけ、それぞれ長手軸線の両側において延在する。ガイド要素は、好適に、ハウジングの長手軸線に対して対称であり、特に二つの部分から成り、当該二つの部分は、当該二つの部分の第1次元で共通の平面内に延在し、当該共通の平面にハウジングの長手軸線が設けられており、さらに好適に、ガイド要素の断面は、ハウジングの長手軸線に沿って対称に形成されている。
【0017】
ガイド要素は、中心流液体内に含まれる粒子を当該粒子の形に応じて、供給管の流出開口部とノズルの出口との間の部分において一列に並べることを行わせる。粒子をこのように一列に並べることは、目下のところ、ガイド要素の第2次元における当該ガイド要素の延在が、特にガイド要素の第1次元を介して、シース流液体の異なる流れ速度を生じさせることに起因すると考えらえる。当該流れ速度が異なることによって、粒子を一列に並べる結果が生じると想定され、当該粒子は、ノズルの出口から流出した後もその並びを概ね有している。
【0018】
ノズルは、当該ノズルのハウジングの内壁または断面が回転対称であってもよく、従って、例えばドリル加工によってなど簡単な方法で製造可能であるという有利点を有している。これに応じて、ハウジングは、内壁が出口に向かって減少し特にハウジングの長手軸線周りに回転対称に形成されている断面を展開することによって、先細になる。ハウジングの内壁によって展開される断面は、好適に、出口に隣接する状態で円錐状である。任意選択的に、ハウジングの内壁によって展開される断面は、供給管の流出開口部とハウジングの出口との間に延在する部分にわたって先細になり得、特に円錐状に先細になり得る。任意選択的に、ハウジングの内壁によって展開される断面であって、供給管の流出開口部とガイド要素の第2端部との間の部分にわたって、またはハウジングの第2端部まで延在する断面は、特に供給管の流出開口部とハウジングの出口との間に延在する部分に隣接する状態で、先細になり得、特に円錐状に先細になり得、または他の形を有し得、例えばシリンダ状であり得る。出口も回転対称であってもよく、特に丸い孔であってよい。ノズルは、好適に、当該ノズルの第1端部に硬質材料、例えばセラミックまたはサファイアから成る挿入体を有しており、当該挿入体内に出口としての孔が形成されている。シース流液体の流れを制御するノズルの有効断面の形成は、ハウジング内に設けられたガイド要素によって行われ、当該断面は、ガイド要素の外面を成形することによって、または、長手軸線に対して垂直であるとともに互いに垂直であるガイド要素の第1次元および第2次元における当該ガイド要素の延在が異なることによって、作り出される。従って、ノズルは、ガイド要素の回転対称でない表面を外面として製造可能である一方、ハウジングの内壁は、回転対称な平面として製造可能であるという有利点を有している。
【0019】
ガイド要素は、当該ガイド要素の第1端部からハウジングの長手軸線に沿って対向する当該ガイド要素の第2端部まで延在し、第1端部は、供給管の流出開口部に隣接する状態で、あるいは供給管の流出開口部よりもさらに、ハウジングの出口からわずかな距離をおいて、例えば供給管の流出開口部のハウジングの出口からの距離の10%までの大きさ、好ましくは5%までの、または2%までの大きさだけ離れて設けられている。第1端部は、好適に、供給管の流出開口部が設けられている平面に設けられている。ガイド要素の第2端部は、ハウジングの第2端部に隣接し得、あるいはハウジングの第2端部から距離をおいて、例えばハウジングの出口からハウジングの第2端部までの、またはガイド要素の第2端部までの当該ハウジングの延在の1%から80%、好ましくは10%から50%の距離をおいて設けられてもよい。
【0020】
ガイド要素は、好適に、当該ガイド要素の第1次元および第2次元において、供給管に対して垂直かつハウジングの長手軸線に沿って延在し、特に供給管は、ハウジングの長手軸線に対して同軸的に設けられている。
【0021】
ノズルは、好適に、供給管の流入開口部に、中心流液体のためのバッファ容器を有しており、当該バッファ容器内において、粒子を含む中心流液体のための導管が出口を有している。このようなバッファ容器は、ハウジングによって所定の向きに配置される粒子の比率を増大させる。この点は、目下のところ、バッファ容器が導管からの流れの影響であって、供給管内へと続く流れの影響を弱める結果であると考えられる。ノズルは、さらに好適に、振動発生器を有しており、当該振動発生器は、中心流液体のためのバッファ容器のうち供給管の流入開口部に対向する壁部に固定されている。振動発生器は、好適に、電圧を印加可能な圧電素子である。特に好適に、振動発生器、例えば圧電素子は、プレストレスをかけた状態で中心流液体のためのバッファ容器の壁に固定されており、例えば振動発生器とバッファ容器の内部容積との間に設けられているカバーによってバッファ容器の壁に対して負荷をかけている。
【0022】
ノズルは、好適に、シース流液体のためのノズルの流入開口部に、シース流液体のためのバッファ容器を有しており、当該バッファ容器は、任意選択的に、中心流液体のためのバッファ容器に隣接して、例えば中心流液体のためのバッファ容器とハウジングの第2端部との間に設けられており、さらに任意選択的に、供給管は、シース流液体のためのバッファ容器を介してガイドされている。シース流液体のためのバッファ容器は、ハウジングの有効断面内でシース流液体の導管がシース流液体の流れに及ぼす影響を低減し、粒子を所定の向きに一列に並べることを向上させる。
【0023】
供給管は、好適に、円形の内部断面を有しており、当該内部断面は、ハウジングの長手軸線に沿って先細になり得、好適に、ハウジングの長手軸線に沿って一定である。
【0024】
圧電素子は、振動発生器として役立ち、当該振動発生器は、好適に、ハウジングの長手軸線に対して垂直に推移する圧縮波を作り出し、それにより、ハウジングの出口を気体で満たされた空間内に設ける際に液滴流を生じさせる。
【0025】
本発明に係るノズルを有するフローサイトメーターは、好適に、例えばレーザなど、ノズルのハウジングから流出する液体流の第1部分に向けられている少なくとも一つの第1放射源と、当該放射源に対向して液体流の第1部分に向けられた第1検出器と、を有しており、当該検出器は、任意選択的に、信号を生じさせ、当該信号は、偏向装置を作動させ、それにより、信号を用いた検出に応じて液体流の部分を偏向させる、例えば仕分ける。任意選択的に、前記装置は、例えば第1放射源とノズルとの間の液体流の第2部分に向けられている第2放射源と、当該第2部分に向けられている第2検出器と、を有している。第2検出器は、好適に、第2信号を生じさせ、当該第2信号は、偏向装置を制御し、それにより、液体流の部分は、付加的に、第2信号に応じて偏向させられる。
【0026】
偏向装置は、電気的に反対の負荷を有する一対のプレートであってもよく、当該プレートは、液体流の両側に設けられており、ノズル内、特にハウジング内に設けられている電気的接触子を有している。任意選択的に、接触子は、中心流液体のための供給管であってもよい。電気的接触子は、好ましくは、第1および/または第2信号に応じて制御されており、それにより、第1および/または第2信号に応じて正の荷電または負の荷電が行われる。あるいは、偏向装置は、液体流に向けられているレーザであってもよく、当該レーザは、液体流に向けられているとともに、国際公開第2010/149739号に説明されているように、液体流を表面的にのみ、当該液体流の表面蒸発に至るまで蒸発させるように構成されている。
【0027】
ノズルまたは当該ノズルを有するフローサイトメーターを用いる本発明に係る方法は、以下のステップを有している。すなわち、
−粒子を含む中心流液体を準備するステップと、
−シース流液体を準備するステップと、
−シース流液体のための入口開口部を介してシース流液体をポンプで注入するステップと、
−供給管の流入開口部を介して粒子を含む中心流液体をポンプで注入するステップであって、ハウジングの長手軸線に沿ってガイド要素が延在し、好適に、供給管がハウジングの長手軸線に対して同軸的に設けられており、ガイド要素がハウジングの内部容積の有効断面を二つの部分に区分し、ガイド要素が長手軸線に沿って、長手軸線に対して垂直な第1次元に沿って、当該ガイド要素が長手軸線に対して、かつ第1次元に対して垂直な第2次元において延在するよりも大きな程度で、ハウジングの内壁に対してある距離をおくまで延在する、ステップと、
−ハウジングの有効断面をシース流液体によって貫流させるとともに、供給管を中心流液体によって貫流させるステップであって、中心流液体が供給管の流出開口部から流出した後、シース流液体に接触され、中心流液体に含まれる粒子が所定の向きに移動させられる、ステップと、
−任意選択的に、供給管の流出開口部とハウジングの出口との間の先細になる部分を貫流させるステップであって、それにより、シース流液体と中心流液体との断面が減少させられる、ステップと、
−シース流液体に包囲された中心流液体をハウジングの出口を介して流出させるステップと、を有しており、
当該方法は、
任意選択的に、粒子の特性を検出するステップを含んでおり、
さらに任意選択的に、検出される特性に応じて粒子を(例えばレーザ照射によって)処理するステップおよび/または粒子を分離された画分もしくは容器へと偏向させるステップと、を含んでいる。
好適に、ハウジングは、回転対称である。
【0028】
特に方法は、人間以外の精子の性染色体特異的に仕分けられた画分を製造するために好適であり、当該方法において、精子は、ノズルを介して所定の向きに移動され、当該向きにおいて検出装置の光路の前で移動されるとともに検出される。
【0029】
ガイド要素は、任意選択的に、好ましくは可逆的にすなわち着脱自在に供給管に被せられており、例えばハウジングの第2端部に固定されている。ガイド要素は、好適に、供給管と一体的に形成されており、当該供給管の流出開口部に対向する端部に固定されており、例えばハウジングの内部容積を当該ハウジングの第2端部において画定しているカバーとの係合によって固定されている。
【0030】
供給管は、円形の内部断面を有し得る。代替的に、供給管は、例えば楕円形など細長い内部断面または例えば丸みをつけられた内縁を有する矩形の内部断面を有し得、細長い内部断面の長い方の延在は、好適に第1次元に対して概ね平行に設けられている。ガイド要素は、好適に、対称面を有しており、当該対称面を長手軸線が通過しており、特に好適に、供給管の内部断面は、ガイド要素と共通の対称面において延在している。供給管の細長い内部断面は、例えば、短い延在に対する長い延在の比率が最大0.3、または最大0.2であってもよい。
【0031】
ノズルは、好ましくはセラミックまたはサファイアから成り、ハウジングの第1端部において出口を形成する挿入体を有しているが、第1挿入体ノズルは、プラスチック、例えばPEEKまたはPOMから成ってもよく、任意選択的に、セラミックから成ってもよい。供給管は、金属から成ってもよく、ガイド要素は、プラスチック、例えばPEEKまたはPOMから成ってもよく、供給管は、好ましくは、プラスチック、例えばPEEKまたはPOMから成るガイド要素内で、丸い断面の孔として形成されている。当該方法は、好適に、人間以外の哺乳動物の精子の画分を製造するための方法であり、人間以外の個体の精液を含む中心流液体でノズルの供給管を貫流させた後、人間以外の他の個体の精液を含む中心流液体がノズルの供給管を貫流させられる前に、供給管およびガイド要素を、他の供給管およびガイド要素と交換するか、または無菌化するステップを有している。
【0032】
ここで本発明を例に基づいて図面を参照しながらより詳しく説明する。図面が概略的に示すのは以下の通りである。