【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 平成24年12月5日に掲載されたhttp://www.nintendo.co.jp/corporate/direct_links/index.html
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
複数の身体活動量計にて取得された身体活動を表す情報を処理するアプリケーションのユーザが投稿情報を送受信するための情報共有システムにおいて用いられる情報処理装置のコンピュータを、
前記アプリケーションによって処理された情報を、当該アプリケーションに関する少なくとも1以上のコミュニティのうちの前記情報処理装置のユーザが属するコミュニティに関連付けられる投稿情報として送信する送信手段と、
前記アプリケーションによって処理され、前記ユーザが属するコミュニティの他のユーザから送信された投稿情報を受信する受信手段と、
前記受信手段により受信された投稿情報に応じた情報を、各身体活動量計にて取得された情報を区別して表示できるように、出力する出力手段
として機能させるための情報処理プログラム。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
非特許文献1に記載された技術は、「フレンド」が特定のゲームに関連付けられたものではない。
これに対し、本発明は、同じアプリケーションを利用しているユーザ同士のコミュニケーションを促進させることを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、複数の身体活動量計にて取得された身体活動を表す情報を処理するアプリケーションのユーザが投稿情報を送受信するための情報共有システムにおいて用いられる情報処理装置のコンピュータを、前記アプリケーションに
よって処理された情報を、当該アプリケーションに関する少なくとも1以上のコミュニティのうちの当該情報処理装置のユーザが属するコミュニティに関連付けられる投稿情報として送信する送信手段と、
前記アプリケーションによって処理され、前記ユーザが属するコミュニティの他のユーザから送信された前記投稿情報を受信する受信手段と、前記受信手段により受信された投稿情報に基づいて生成される情報を、各身体活動量計にて取得された情報を区別して表示できるように、出力する出力手段として機能させるための情報処理プログラムを提供する。
てもよい。
また、前記送信手段は、前記アプリケーション又は前記機能の実行が終了したことを契機に前記投稿情報を送信する構成であってもよい。
また、前記受信手段は、複数の前記他のユーザのうち所定の条件を満たすユーザの投稿情報を優先的に受信する構成であってもよい。
また、前記受信手段は、前記投稿情報を過去に受信したことがある前記他のユーザを優先する構成であってもよい。
また、前記投稿情報は、各々の前記ユーザの属性情報を含み、前記出力手段は、前記投稿情報に含まれる前記属性情報の集計結果を示す情報を出力する構成であってもよい。
また、前記コンピュータを、前記受信手段により受信された投稿情報に含まれる前記属性情報を集計する集計手段としてさらに機能させ、前記出力手段は、前記集計手段による集計結果を示す情報を出力する構成であってもよい。
前記身体活動は、ヨガ、筋肉トレーニング、有酸素運動、またはダンスであってもよい。
前記
アプリケーションによって処理された情報は、一のユーザに関して複数の身体活動量計にて取得されたデータであってもよい。
【0006】
また、前記コミュニティは、
前記身体活動に関するユーザの嗜好または前記身体活動を行う目的に対応して、一のアプリケーションにつき複数あり、前記送信手段は、前記情報処理装置のユーザが属するコミュニティを前記複数のコミュニティから特定し、前記投稿情報を当該特定したコミュニティに関連付けて送信する構成であってもよい。
また、前記アプリケーションは、それぞれ内容が異なる複数のゲームを実行する機能を有してもよい。
また、前記投稿情報は、前記アプリケーションの実行履歴を含んでもよい。
また、前記送信手段は、所定のイベントが発生したことを契機に前記投稿情報を送信する構成であってもよい。
また、前記送信手段は、前記アプリケーション又は前記機能の実行が終了したことを契機に前記投稿情報を送信する構成であってもよい。
また、前記受信手段は、複数の前記他のユーザのうち所定の条件を満たすユーザの投稿情報を優先的に受信する構成であってもよい。
また、前記受信手段は、前記投稿情報を過去に受信したことがある前記他のユーザを優先する構成であってもよい。
また、前記投稿情報は、各々の前記ユーザの属性情報を含み、前記出力手段は、前記投稿情報に含まれる前記属性情報の集計結果を示す情報を出力する構成であってもよい。
また、前記コンピュータを、前記受信手段により受信された投稿情報に含まれる前記属性情報を集計する集計手段としてさらに機能させ、前記出力手段は、前記集計手段による集計結果を示す情報を出力する構成であってもよい。
前記身体活動は、ヨガ、筋肉トレーニング、有酸素運動、またはダンスであってもよい。
前記データは、一のユーザに関して複数の身体活動量計にて取得されたデータであってもよい。
【0007】
また、本発明は、
自装置において実行されるアプリケーションを用いて処理された、複数の身体活動量計にて取得された身体活動を表す情報を、当該アプリケーションに関する少なくとも1以上のコミュニティのうちの当該情報処理装置のユーザが属するコミュニティに関連付けられる投稿情報として送信する送信手段と、
前記アプリケーションによって処理され、前記ユーザが属する
前記コミュニティの他のユーザから送信された前記投稿情報を受信する受信手段と、前記受信手段により受信された投稿情報に応じた情報を、各身体活動量計にて取得された情報を区別して表示できるように、出力する出力手段とを備える情報処理装置を提供する。
【0008】
また、本発明は、上述した情報処理プログラムをそれぞれ実行する複数の情報処理装置と、前記複数の情報処理装置と前記投稿情報を送受信するサーバ装置とを備える情報共有システムを提供する。
【0009】
また、本発明は、サーバ装置が、複数の情報処理装置から、
当該複数の情報処理装置にて実行されるアプリケーションを用いて処理された、複数の身体活動量計にて取得された身体活動を表す情報を、当該アプリケーションに関する少なくとも1以上のコミュニティのうちの当該情報処理装置のユーザが属するコミュニティに関連付けられる投稿情報として受信するステップと、前記サーバ装置が、あるユーザからの要求に応じて、
前記アプリケーションによって処理され、当該あるユーザが属するコミュニティの他のユーザから送信された前記投稿情報を当該あるユーザの前記情報処理装置に送信するステップと、前記あるユーザの前記情報処理装置が、前記サーバ装置から送信された投稿情報に応じた情報を、各身体活動量計にて取得された情報を区別して表示できるように、出力するステップとを有する情報共有方法を提供する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、同じアプリケーションを利用しているユーザ同士のコミュニケーションを促進させることが可能である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
[実施例]
(1)構成
図1は、本発明の一実施例である情報共有システム10の全体構成を示す図である。情報共有システム10は、ゲームなどによる身体活動を通じて各ユーザの身体活動量を測定するとともに、ユーザ間のコミュニケーションを支援するための情報処理システムである。情報共有システム10は、活動量計100と、荷重入力装置200と、端末装置300と、本体装置400と、表示装置500と、ネットワーク600と、サーバ装置700とを備える。各ユーザは、活動量計100、荷重入力装置200、端末装置300、本体装置400及び表示装置500をそれぞれ所有しているものとする。
【0013】
ここにおいて、身体活動とは、エネルギーの消費を伴う身体の活動全般をいい、いわゆる運動(体力の維持・向上を目的として計画的・意図的に実施される活動)のみに限定されない。例えば、身体活動には、歩行、階段昇降、家事なども含まれる。また、身体活動量とは、身体活動を定量化したものをいい、本実施形態においては「カロリー(cal)」で表現される。本実施例において、運動強度の単位としてはメッツ(Metabolic Equivalent Task。「METs」、「MET」とも表記される。)が用いられ、これによって身体活動が定量化される。運動強度は、測定する身体活動毎に「1.0」以上の値があらかじめ決められている。なお、運動強度が「1.0」の身体活動は、安静時の身体状態と同等の身体活動である。
【0014】
本実施例において、ユーザが身体活動によって消費したカロリー(消費カロリー)は、その身体活動の運動強度にユーザの体重と運動時間とを乗じ、さらに1.05を乗じた値とする。すなわち、消費カロリーは、ユーザの体重によって異なり、同じ運動強度の身体活動を同じ時間行ったとしても、どのユーザも同一の値になるわけではない。なお、消費カロリーは、これ以外の方法で算出されてもよい。
【0015】
活動量計100は、ユーザの身体活動量を測定する携帯型の測定機器である。活動量計100は、加速度センサ、高度センサ(気圧センサ)などを備え、ユーザの身体活動量を示す測定データを端末装置300に送信する。活動量計100は、ここでは赤外線通信によって測定データを端末装置300に送信するが、他の無線通信方式を採用してもよいし、USB(Universal Serial Bus)端子などの所定のインタフェースによって端末装置300に物理的に接続されてもよい。また、活動量計100は、身体活動量(又はこれに応じた情報)を表示する表示手段を備えていてもよい。
【0016】
また、活動量計100が供給する測定データは、単位時間毎(例えば1分毎)の身体活動量を示すデータである。本実施例の測定データは、活動量計100により計測された歩数を示すデータと、高度、身体活動及び運動強度の時系列的な変化を示すデータとを含むものとする。活動量計100により測定可能な身体活動は、例えば「歩行」、「階段昇降」、「早歩き」、「ジョギング」といったように、あらかじめいくつかの種別に分類され、それぞれの種別に応じたID(識別情報)が設定されている。活動量計100は、測定した加速度や高度の変化に基づいて身体活動の種別を決定し、そのときどきの身体活動がどの種別の身体活動であるかを特定するように構成されている。また、それぞれの身体活動のIDには、個々の身体活動に応じた運動強度が対応付けられている。
【0017】
なお、ここにおいて、身体活動量を示すデータとは、上述したようなデータに限らず、身体活動量を特定可能なさまざまなデータが該当し得る。身体活動量を示すデータは、身体活動量そのものを直接的に示すデータであってもよいし、後続の装置において身体活動量を算出するために用いられるデータであってもよい。例えば、活動量計100は、加速度センサ等の出力値に基づいて身体活動量を算出し、算出した身体活動量を測定データとして供給してもよいし、加速度センサ等の出力値を測定データとして供給し、本体装置400(又は端末装置300)がこれに基づいて身体活動量を算出してもよい。
【0018】
荷重入力装置200は、荷重によって入力を行う入力装置である。荷重入力装置200は、ユーザが身体の一部(手、足、臀部など)を乗せることができる平面部を有し、この平面部にかかる荷重をひずみゲージなどの荷重センサによって検出する。荷重センサは、平面部の前後又は左右のいずれに荷重がかかっているかを検出できるように、平面部の複数の位置に設けられていると望ましい。荷重入力装置200は、荷重センサによって検出された荷重を示す荷重データを本体装置400に送信する。荷重入力装置200は、ここではBluetooth(登録商標)によって荷重データを本体装置400に送信するが、活動量計と同様に、他の通信方式を採用することも可能である。
【0019】
本実施例において、荷重入力装置200は、体重を測定する手段(すなわち、いわゆる体重計)として機能するとともに、後述する管理プログラムによる身体活動量の測定を補助する手段としても機能する。荷重入力装置200は、管理プログラムに従った身体活動が適切に行われているか否かを判定するためのデータとして荷重データを送信する。このとき、荷重入力装置200は、コントローラとして機能しているともいえる。
【0020】
端末装置300は、ユーザの操作を受け付けるとともに、画像を表示する端末装置である。端末装置300は、可搬型あるいは携帯型の表示装置であるともいえる。ユーザは、端末装置300を把持しながら、端末装置300に設けられたボタンを操作したり、端末装置300を傾けたりすることで操作を行うことができる。
【0021】
図2は、端末装置300のハードウェア構成を示すブロック図である。端末装置300は、制御部310と、記憶部320と、インタフェース部330と、操作部340と、表示部350と、タッチスクリーン部360と、モーションセンサ部370とを備える。
【0022】
制御部310は、端末装置300の各部の動作を制御する手段である。制御部310は、CPU(Central Processing Unit)などの演算処理装置とメモリとを備え、プログラムを実行することによって各種の処理を実行する。
【0023】
記憶部320は、データを記憶する手段である。記憶部320は、フラッシュメモリなどの記憶媒体を備え、制御部310が処理に用いるデータを記憶する。
【0024】
インタフェース部330は、活動量計100及び本体装置400とデータを送受信する手段である。インタフェース部330は、赤外線通信などの所定の通信方式によって活動量計100とデータを送受信する。また、インタフェース部330は、アンテナ、モデムなどを備え、所定の通信方式によって本体装置300と通信する。例えば、インタフェース部330は、無線LAN(Local Area Network)によって本体装置400と通信する。
【0025】
操作部340は、ユーザの操作を受け付ける手段である。操作部340は、所定の位置に設けられたボタンやアナログスティックを備え、ユーザの操作を示す操作データを制御部310に供給する。
【0026】
表示部350は、画像を表示する手段である。表示部350は、液晶素子や有機EL(electroluminescence)素子により構成される表示パネルとその駆動回路を備え、表示データに応じた画像を表示する。
【0027】
タッチスクリーン部360は、ユーザによる画面に対する操作を受け付ける手段である。タッチスクリーン部360は、表示部350の表示パネルに対応して設けられたセンサを備え、ユーザによって指示された位置(座標)を示す座標データを制御部310に供給する。ユーザは、自身の指やタッチペン(スタイラスともいう。)によって画面上の任意の位置を指示することができる。
【0028】
モーションセンサ部370は、端末装置300の動きを示す情報を出力する手段である。モーションセンサ部370は、端末装置300に作用する加速度を検出するための加速度センサ(3軸加速度センサ)、端末装置300の角度又は角速度の変化を検出するためのジャイロセンサ、地磁気を検出するための地磁気センサなどを備え、これらのセンサによって出力されたセンサデータを制御部310に供給する。ユーザは、端末装置300を上下左右に傾けたりする動作による操作も可能である。
【0029】
なお、本実施例において、操作データ、座標データ及びセンサデータは、いずれも、ユーザの操作を示すデータとして用いられる。そこで、以下においては、各々のデータを区別する必要がない場合には、これらを「操作データ」と総称することとする。
【0030】
本体装置400は、ユーザの身体活動量を管理するとともに、ユーザの操作に応じて身体活動量を測定するためのプログラムを実行するコンピュータ装置である。また、本体装置400は、ユーザの操作やプログラムの実行結果に応じて投稿情報をサーバ装置700に送信するとともに、端末装置300及び表示装置500による画像の表示を制御する。
ここにおいて、投稿情報とは、各ユーザによって投稿され、ユーザ間で共有される情報をいう。投稿情報は、後述する属性情報を含んでもよい。また、本体装置400は、画像の表示に必要な表示データを端末装置300及び表示装置500に供給する。ここにおいて、表示データとは、端末装置300及び表示装置500のそれぞれに画像を表示させるためのデータをいう。
【0031】
図3は、本体装置400のハードウェア構成を示すブロック図である。本体装置400は、制御部410と、記憶部420と、インタフェース部430と、通信部440とを備える。
【0032】
制御部410は、本体装置400の各部の動作を制御する手段であり、CPU、GPU(Graphics Processing Unit)などの演算処理装置とメモリとを備える。制御部410は、所定のアプリケーションプログラム(以下単に「アプリケーション」という。)を実行することによって身体活動量の測定や投稿情報の共有を行うことが可能である。このアプリケーションは、主たる機能として、ユーザの身体活動量に関する情報を測定及び管理する第1の機能と、当該情報を投稿情報として送信し、ユーザ間で共有する第2の機能とを有する。以下においては、第1の機能を実現するためのプログラムを「管理プログラム」といい、第2の機能を実現するためのプログラムを「情報共有プログラム」という。
【0033】
記憶部420は、データを記憶する手段であり、フラッシュメモリ、ハードディスクなどの記憶媒体を備える。なお、記憶部420は、メモリカードや光ディスクといった着脱可能な記録媒体からデータを読み出し、又は当該記録媒体にデータを記録する手段を含んでもよい。
【0034】
インタフェース部430は、端末装置300及び表示装置500とデータを送受信する手段である。インタフェース部430は、本実施例においては、端末装置300とは無線で通信し、表示装置500とは有線で通信するが、他の方法で通信を実現してもよい。
通信部440は、ネットワーク600を介してサーバ装置700とデータを送受信する手段である。
【0035】
表示装置500は、据置型の表示装置であり、例えばテレビ受像機である。表示装置500は、端末装置300よりも大きな表示画面を有していると望ましく、本実施例においてはこのようなものであるとする。なお、表示装置500は、スクリーンや壁面に画像を投射するプロジェクタであってもよい。
【0036】
ネットワーク600は、本体装置400とサーバ装置700とを接続するための通信網である。ネットワーク600は、例えばインターネットであるが、他の通信網を利用してもよい。
【0037】
サーバ装置700は、各ユーザからの投稿情報を受信し、これを別のユーザに送信するコンピュータ装置である。
図1においては図示が省略されているが、サーバ装置700は、ネットワーク600を介して複数の本体装置400と接続し、投稿情報の送受信を行う。また、サーバ装置700は、各ユーザが属するコミュニティ単位で投稿情報を振り分けて送信する。ここでいうコミュニティとは、情報共有サービス10を利用する複数のユーザを目的などによって分類したグループのことである。サーバ装置700は、ここでは各ユーザから自己の属するコミュニティを識別する情報を受信することによって各ユーザが属するコミュニティを特定し、投稿情報の振り分けを実現するものとするが、各ユーザが属するコミュニティをあらかじめ記憶しておくことによって投稿情報の振り分けを実現してもよい。
【0038】
図4は、サーバ装置700のハードウェア構成を示すブロック図である。サーバ装置700は、制御部710と、記憶部720と、通信部730とを備える。制御部710は、サーバ装置700の各部の動作を制御する手段であり、演算処理装置とメモリとを備える。記憶部720は、記録媒体を備えたデータを記憶する手段である。通信部730は、ネットワーク600を介して複数の本体装置400とデータを送受信する手段である。
【0039】
情報共有システム10のハードウェア構成は、以上のとおりである。ユーザは、情報共有システム10を用いて、自身が実行した身体活動を測定及び記録することができる。本実施例において、情報共有システム10は、2通りの方法によって身体活動量を測定する。第1の方法は、活動量計100を用いた測定方法である。この方法において、ユーザは、活動量計100を所持し、身体の所定の部分に装着することによって、これを所持しているときの身体活動量を知ることができるようになる。活動量計100は携帯型の測定機器であるため、ユーザは、場所を問わずに、屋内外のいずれにおいても身体活動量を測定可能である。第1の方法によっては、通勤・通学などにおける歩行や、階段の昇降、ジョギングといった身体活動による身体活動量を測定することができる。例えば、ユーザは、活動量計100を装着して外出することによって、外出時の身体活動量を活動量計100に記録することができる。ユーザは、帰宅後に活動量計100と端末装置300とを通信させることによって、活動量計100に記録された測定データを本体装置400に取り込ませることが可能である。
【0040】
次に、第2の方法は、荷重入力装置200、端末装置300及び本体装置400を用いた測定方法である。この方法において、ユーザは、端末装置300又は表示装置500に表示される指示に従って身体活動を行う。このとき、荷重入力装置200及び端末装置300は、身体活動量の測定に補助的に用いられる。第2の方法による身体活動は、第1の方法とは異なり、ユーザの自宅などの所定の場所で行われることが想定されている。第2の方法による身体活動は、ヨガ、筋肉トレーニング、有酸素運動、ダンス、(身体を動かす)ゲームなどであり、管理プログラムにおいてあらかじめ決められている。
【0041】
以下においては、第2の方法による身体活動であって、管理プログラムにおいて決められている個々の身体活動のことを「屋内トレーニング」という。それぞれの屋内トレーニングは、それぞれに応じた運動強度(メッツ)が設定されている。
【0042】
例えば、本体装置400は、複数の屋内トレーニングを提示し、ユーザの選択を促す。
ユーザがいずれかの屋内トレーニングを選択すると、本体装置400は、当該屋内トレーニングの実行を促す映像を端末装置300又は表示装置500に表示させる。例えば、屋内トレーニングとして「腕立て伏せ」を行う場合、本体装置400は、荷重入力装置200に両手を乗せた状態で「腕立て伏せ」を所定時間行うように指示する動画やメッセージを再生させ、所定時間が経過したらユーザが「腕立て伏せ」を実行したものとみなす。すると、本体装置400は、「腕立て伏せ」に設定された運動強度とユーザの運動時間とに基づいて消費カロリーを算出する。
【0043】
なお、本体装置400は、荷重入力装置200に荷重がかかっているか否か(すなわち、所定値以上の荷重を示す荷重データが荷重入力装置200から供給されたか否か)によって、ユーザが屋内トレーニングを実際に実行しているか否かを判定してもよい。この場合、本体装置400は、荷重データが示す荷重が所定値未満であれば、想定されている屋内トレーニングを十分に実行していないと判断し、この分の運動時間又は消費カロリーを減じるようにする。
【0044】
また、一部の屋内トレーニングにおいては、荷重入力装置200に代えて端末装置300を用いてこのような判定を行うことも可能である。例えば、端末装置300を持ちながら行う屋内トレーニングの場合、本体装置400は、供給される操作データの有無やその値によってユーザが当該屋内トレーニングを実際に実行しているか否かを判定することができる。
【0045】
また、情報共有システム10は、このようにして測定されたユーザの身体活動量を管理し、ユーザに必要な情報を提示することが可能である。情報共有システム10は、ユーザが現在の体重(現体重)、目標とする体重(目標体重)及び目標体重を達成する期限日(目標期限)を設定すると、目標期限までに目標体重に達するために必要な消費カロリー(目標消費カロリー)や、その目標消費カロリーを消費するために必要な身体活動を提示することができる。
【0046】
さらに、ユーザは、このようにして測定及び記録した身体活動に関する情報を他のユーザと共有することが可能である。ユーザは、必要に応じて、消費カロリー、目標体重、実行した屋内トレーニングの種類などを投稿情報として他のユーザと共有することが可能である。本実施例において、各ユーザは、それぞれ自己が属するコミュニティを選択し、同一のコミュニティに属するユーザ間で投稿情報を共有する。こうした機能は、情報共有プログラムによって実現される。
【0047】
図5は、情報共有プログラムによって実現される機能的構成を示すブロック図である。本体装置400の制御部410は、情報共有プログラムを実行することによって、送信手段411、受信手段412、集計手段413及び出力手段414に相当する機能を実現する。
【0048】
送信手段411は、投稿情報を送信する手段である。送信手段411は、ユーザの操作に応じて、又はアプリケーションの実行状況に応じて、ユーザの投稿情報を通信部440を介して送信する。本実施例において、送信手段411は、ユーザが操作によって指示したタイミングで投稿情報を送信してもよいし、屋内トレーニングを終了した場合などの所定のタイミングで自動的に(すなわちユーザの明示的な指示によらずに)投稿情報を送信してもよい。
【0049】
また、送信手段411は、アプリケーションに基づくデータを投稿情報として送信する。ここにおいて、アプリケーションに基づくデータとは、アプリケーションの実行に伴って生成され、又は変化するデータをいう。例えば、身体活動の実行履歴(消費カロリー、
実行した屋内トレーニングの種類など)は、アプリケーションに基づくデータの一例に相当する。
【0050】
受信手段412は、投稿情報を受信する手段である。受信手段412は、ユーザが属するコミュニティに属している他のユーザの投稿情報を通信部440を介して受信する。本実施例において、受信手段412は、投稿情報の受信件数に上限を設ける。ここでは、投稿情報の受信件数は50件であるとする。また、受信手段412は、所定の条件を満たす他のユーザの投稿情報を優先的に受信してもよい。
【0051】
集計手段413は、投稿情報に含まれる属性情報を集計する手段である。ここにおいて、属性情報とは、情報共有システム10におけるユーザの性質又は特徴を表す情報をいう。属性情報は、ユーザの名前、年齢、性別、体重などを示すデータのほか、身体活動の実行履歴を含む。なお、ここでいう名前とは、ユーザの本名ではなく、数字等のID(識別情報)やニックネームであってもよい。
【0052】
出力手段414は、受信手段412により受信された投稿情報に応じた情報を出力する手段である。出力手段414により出力される情報は、端末装置300又は表示装置500に画像を表示するための表示データを少なくとも含むが、効果音やBGM(back-ground music)を再生するための音声データを含んでもよい。
【0053】
(2)利用方法
ユーザは、情報共有システム10を用いて、自己の体重(現体重)や消費カロリーを記録するとともに、この記録を用いて他のユーザと交流するサービス(以下「情報共有サービス」という。)を受けることが可能である。情報共有サービスは、同じアプリケーションのユーザ同士に提供されるSNS(Social Networking Service)であるともいえる。
ユーザは、他のユーザの投稿情報を閲覧するだけでなく、他のユーザをフォローしたり、自己の友達に登録したりするといったように、他のユーザと特定の関係になることが可能である。なお、ここにおいて「フォロー」とは、動向をチェックしたいユーザに対して行う行為をいい、相手方の同意を特に要しない。一方、ここでいう「友達」とは、相手方の同意(承認)をもって成立する関係をいう。また、ユーザは、他のユーザに対してメッセージを送信したりすることも可能である。
【0054】
ユーザは、情報共有システム10によって情報共有サービスを利用し、他のユーザと交流するためには、身体活動を行うほかに、「情報の登録」、「投稿」、「各種画面の閲覧」といった行為が必要である。以下においては、これらの行為について、具体例を挙げながら説明する。
【0055】
(情報の登録)
ユーザは、アプリケーションの最初の利用開始時などに、情報共有サービスを利用するために必要な情報を登録する。このとき登録される情報は、ユーザの名前、年齢、性別、身長、体重、目標体重、目標期限などであり、端末装置300を操作することで入力される。なお、体重については、荷重入力装置200によって入力することも可能である。本体装置400は、ユーザによって入力された情報を記憶部420に記録する。
【0056】
また、このときユーザは、自己が属するコミュニティを登録する。コミュニティは、例えば、「ヨガ好きのコミュニティ」、「ジョギング好きのコミュニティ」、「痩せたい人のコミュニティ」といったように、ユーザの嗜好や目的に応じて設けられる。なお、コミュニティは、情報共有サービスの提供者があらかじめ設定しておいてもよいが、ユーザ自身が開設者となって新たなコミュニティを設けてもよい。また、他のユーザとの情報の共有を希望しないユーザは、コミュニティの登録を行わなくてもよい。
【0057】
なお、本実施例のアプリケーションは、いわゆるマルチアカウントに対応してもよい。すなわち、本体装置400は、家族などの複数のユーザを区別し、それぞれのユーザについてアカウントを作成してもよい。この場合、本体装置400は、アプリケーションの開始時にログイン処理を行うことなどによって、各ユーザを区別する。このとき本体装置400は、名前などの情報についてもユーザ毎に登録を受け付けて記録する。
【0058】
(投稿)
ユーザは、第1の方法又は第2の方法のいずれかによって、身体活動量を測定することができる。本体装置400は、測定された身体活動量を示すデータを記録し、適当なタイミングで投稿情報をサーバ装置700に送信する。本体装置400は、例えば、屋内トレーニングを終了したことを契機に、当該屋内トレーニングを直近に行った身体活動とする投稿情報を送信する。あるいは、本体装置400は、活動量計100から測定データを取り込んだタイミングで投稿情報を送信してもよい。
【0059】
投稿情報を送信するとき、本体装置400は、ユーザの属性情報をあわせて送信することができる。例えば、本体装置400は、身体活動の実行履歴、すなわち、これまでユーザがどの種類の屋内トレーニングを実行したかを示す情報や、ユーザの消費カロリーを示す情報を送信することができる。また、本体装置400は、複数あるコミュニティの中からユーザが所属するコミュニティを特定し、特定したコミュニティを示す情報をサーバ装置700に送信する。
【0060】
なお、本体装置400は、投稿情報にメッセージを含めてもよい。ここでいうメッセージとは、例えば、「太郎」という名前のユーザがヨガの「太陽礼拝(sun salutation)」を実行した場合であれば、「太郎さんは『太陽礼拝』を実行しました」といった文章である。なお、このメッセージは、あらかじめ決められたテンプレート(ひな型)に名前や実行した身体活動の種類を埋め込むことで実現できるが、ユーザが文章を任意に入力できるものであってもよい。
【0061】
また、ユーザが目標体重を達成するなど、アプリケーション中で特定の状態になった場合、本体装置400は、これを示す情報を投稿情報に含めてもよい。あるいは、本体装置400は、ユーザが目標体重を達成した場合には、上述したメッセージを特別なメッセージに置き換えてもよい。特別なメッセージとは、例えば、「太郎さんが目標体重を達成しました!」といったあらかじめ決められたメッセージである。
【0062】
(各種画面の閲覧)
本体装置400は、ユーザの操作に応じて、又は適当なタイミングで、サーバ装置700から他のユーザの投稿情報を受信する。本体装置400は、投稿情報を受信する場合に、サーバ装置700に対して投稿情報を受信する旨の要求(以下「受信要求」という。)を送信する。本体装置400は、受信要求を投稿情報とともに送信してもよい。
【0063】
図6は、投稿情報を受信するときの本体装置400とサーバ装置700の動作を示すシーケンスチャートである。ここにおいて、本体装置400は、まず、受信要求をサーバ装置700に送信する(ステップS1)。この受信要求には、受信する投稿情報の条件が記述されている。この条件とは、例えば、要求する投稿情報の件数である。また、本体装置400は、投稿情報を優先的に受信すべき他のユーザが存在する場合、優先的に受信すべき他のユーザの条件を受信要求に記述することも可能である。
【0064】
投稿情報を優先的に受信すべき他のユーザは、例えば、ユーザが所属しているコミュニティの開設者、ユーザの友達、ユーザがフォローしているユーザ、投稿情報を過去に受信したことがあるユーザの少なくともいずれかである。投稿情報を過去に受信したことがあるユーザの投稿情報を優先的に受信するためには、本体装置400は、投稿情報を受信したことがあるユーザをリストとして記録しておく。このリストは、例えば、投稿情報を初めて受信したユーザに対して+3ポイント、投稿情報を再度(すなわち複数回)受信したユーザに対して+5ポイント、投稿情報を1回以上受信し、その後の受信時に投稿情報を受信できなかった場合には−1ポイント、というように各ユーザを採点し、その得点が高い所定数のユーザを投稿情報の受信対象とするように構成されていてもよい。
【0065】
一方、サーバ装置700は、本体装置400から受信要求を受け付けると、受信要求の送信元であるユーザと同じコミュニティに属する他のユーザの投稿情報を抽出する(ステップS2)。サーバ装置700は、優先すべき他のユーザが特に存在しない場合であれば、投稿情報を投稿された日時が新しいものから所定数抽出する。また、サーバ装置700は、優先すべき他のユーザが存在する場合には、当該他のユーザの投稿情報のうち、現在の日時から所定の期間内(例えば、1日以内、1週間以内など)に投稿された投稿情報を抽出する。あるいは、サーバ装置700は、優先すべき他のユーザについては、投稿情報が最後に投稿された日時を問わずに、その時点での最新の投稿情報を抽出するようにしてもよい。サーバ装置700は、このようにして抽出した投稿情報を本体装置400に送信する(ステップS3)。
【0066】
なお、サーバ装置700は、受信要求に応じて、投稿情報を取捨選択することなく送信してもよい。また、投稿情報の取捨選択は、サーバ装置700と本体装置400一方のみで行われてもよいし、双方で分担して行われてもよい。例えば、本体装置400は、ユーザが属するコミュニティを識別可能な情報とともに受信要求を送信し、サーバ装置700は、この受信要求に応じて、当該コミュニティに属する他のユーザの投稿情報を本体装置400に送信してもよい。このとき、本体装置400は、受信した投稿情報のうち、投稿された日時が新しいものを抽出したり、優先すべき他のユーザの投稿情報を抽出したりといった取捨選択を行う。
【0067】
本体装置400は、サーバ装置700から送信された投稿情報を受信すると、属性情報についての集計を行う(ステップS4)。例えば、本体装置400は、投稿情報を受信したユーザ(他のユーザ)を性別毎に集計し、その男女比を算出してもよいし、当該ユーザが実行した最新の身体活動をその種類毎に集計してもよい。なお、本体装置400は、他の属性情報を集計してもよい。
【0068】
最後に、本体装置400は、受信した投稿情報に応じた表示データを出力し、これを端末装置300又は表示装置500に供給する(ステップS5)。あるいは、本体装置400は、表示データを端末装置300と表示装置500の双方に供給してもよい。この場合、端末装置300と表示装置500には同じ画像が表示されてもよいし、互いに異なる画像が表示されてもよい。
【0069】
図7〜
図9は、端末装置300又は表示装置500における画面の表示例を示す図である。
図7は、メニュー画面を例示する図である。ここにおいて、メニュー画面とは、他の画面への遷移の起点となる画面をいい、遷移先となる他の画面を示す画像IM1、IM2が表示されている。また、メニュー画面には、ユーザの分身・化身に相当するアバターも表示される。アバターとして表示されるユーザは、本体装置400にアカウントとして設定されているユーザと、サーバ装置700から送信された投稿情報のユーザ(すなわち他のユーザ)である。
【0070】
アバターの表示態様(表情、衣服、体型など)を特定する情報は、属性情報に含まれている。例えば、アバターの体型は、属性情報のうちの身長及び体重に応じて定めてもよい。また、アバターの表情や衣服は、ユーザによって事前に適当に設定されてもよいし、消費カロリーや実行した身体活動に応じて変化してもよい。また、本体装置400は、各ユーザが最後に実行した身体活動に応じた動作(例えば、当該身体活動を真似た動作)をするようにアバターをアニメーション表示させてもよい。
【0071】
図8は、各ユーザの詳細情報を表示する画面(ユーザ詳細画面)を例示する図である。例えば、本体装置400は、
図7に示すメニュー画面が表示されている場合において、ユーザがいずれかのアバターを選択すると、選択されたアバターに応じたユーザ詳細画面を表示する。本体装置400は、選択されたアバターに対応するユーザの投稿情報に基づいてユーザ詳細画面を表示する。
【0072】
ユーザ詳細画面には、ユーザのメッセージに加え、消費カロリーや体重をグラフ化して示したものや、当該ユーザが実行した身体活動などが表示される。ここにおいて、消費カロリーは、活動量計100によって測定されたものと屋内トレーニングによって測定されたものとが識別可能に区別されて表示されてもよい。また、ユーザが実行した身体活動は、当該ユーザが最後に実行したものだけでなく、直近の所定の件数分が表示できるようになっていてもよい。このようなユーザ詳細画面を確認することで、ユーザは、他のユーザがどのような身体活動を実行しているのか参考にすることができる。なお、体重のような情報については、これを他人に知られることを望まないユーザもいるため、具体的な数値がわからないように表示したり、あるいは表示するか否かをユーザ自身で選択できるようにしてもよい。
【0073】
図9は、ユーザが属しているコミュニティの詳細情報を表示する画面(コミュニティ詳細画面)を例示する図であり、ユーザが
図7に示す画像IM2を選択した場合に表示される画面の例である。コミュニティ詳細画面には、コミュニティの名称、開設者といった情報のほか、男女の比率や実行された身体活動の比率が表示される。また、この表示例においては、目標体重を達成したユーザがコミュニティ詳細画面に一覧表示されている。
【0074】
以上のとおり、本実施例によれば、ユーザは、投稿情報を受信した他のユーザの傾向や、当該ユーザの具体的な活動内容を知ることができる。本実施例の場合、同一のコミュニティに属するユーザの投稿情報が選択的に受信されることによって、単に同じアプリケーションを利用しているユーザの傾向よりも、よりユーザの嗜好や目的に近い他のユーザの情報が得やすくなるという作用効果が期待できる。特に、本実施例のアプリケーションのように、多種多様な身体活動を行えるアプリケーションの場合、同じアプリケーションを利用しているユーザ同士であっても、その利用の実態は大きく異なる可能性がある。しかし、本実施例のように、同一のコミュニティに属するユーザの投稿情報を選択的に共有できるように構成されていれば、利用の実態が似通っているユーザ同士で情報を共有しやすくなるといった作用効果が期待できる。また、情報共有システム10によれば、このような情報の閲覧を通じて、ユーザが他のユーザをフォローしたり、あるいは友達になったりすることが可能であり、ユーザ間のコミュニケーションを促進させることが可能である。
【0075】
また、情報共有システム10によれば、投稿情報を過去に受信したことがある他のユーザの投稿情報が優先的を受信するように構成されているため、一度見かけたユーザを再度見かける、という状況が生じやすくなっている。このようにすることで、ユーザは他のユーザに対して親近感を抱きやすくなり、当該他のユーザのフォローや友達への登録といった行為への動機付けを得やすくすることができる。また、投稿を頻繁に行っているユーザの投稿情報は、より他のユーザに受信されやすくなっているため、この情報共有サービスをより積極的に利用しているユーザと交流する機会が得やすくなる。
【0076】
[変形例]
上述した実施例は、本発明の実施の一態様である。本発明は、この実施例に限定されることなく、以下の変形例に示す態様で実施することも可能である。なお、以下の変形例は、必要に応じて、各々を組み合わせて適用することも可能である。
【0077】
(変形例1)
上述した実施例において、ヨガ、筋肉トレーニング、有酸素運動、ダンスといった身体活動(屋内トレーニング)は、ゲーム的な要素を有しているといえる。すなわち、これらの身体活動は、それぞれ内容が異なる複数のゲームの一例に相当するものである。また、活動量計100によって計測される身体活動も、それぞれゲームに該当し得るものである。
【0078】
また、本発明は、このような身体活動に限らず、他のさまざまなゲームを実行するためのアプリケーションに対しても適用可能である。例えば、アクションゲームにおける各ステージや、ロールプレイングゲームにおける各場面(フィールド、町、ダンジョンなど)などが、それぞれ内容が異なる複数のゲームの一例に相当し得る。つまり、ここでいう「内容が異なる複数のゲーム」とは、アプリケーションが全体としてゲームの機能を有する場合における個々の部分のことであってもよい。この場合において、ゲームの実行履歴とは、ゲームの画面のスクリーンショットや、ユーザによるゲームのプレイを再現するためのデータ(いわゆるゴーストデータ)であってもよい。また、本発明は、このようなゲームの終了時に限らず、ゲーム中に所定のイベントが発生したことを契機に投稿情報を送信してもよい。さらに、本発明に係るアプリケーションは、ゲームでなくてもよい。
【0079】
(変形例2)
上述した実施例において、コミュニティは、一のアプリケーションに対して複数あるとした。しかし、コミュニティは、必ずしも一のアプリケーションに対して複数ある必要はなく、一のアプリケーションに対して一つのみであってもよい。このような場合であっても、コミュニティに属するユーザと属しないユーザとがいれば、本実施例のような場合においてアプリケーションのユーザのうちの特定のユーザのみと情報を共有することが可能である。
【0080】
(変形例3)
上述した実施例において、管理プログラムと情報共有プログラムとは、単一のアプリケーションに含まれていた。しかし、これらのプログラムは、一体不可分な関係にあるものではなく、それぞれ別のアプリケーションに含まれる構成であってもよい。
【0081】
(変形例4)
本発明において、属性情報は、投稿情報にとって必須なものではない。すなわち、本発明は、属性情報を用いない態様(換言すれば、出力する情報が属性情報に依存しない態様)でも実施可能である。また、このような場合には、集計手段413に相当する構成も省略することが可能である。
【0082】
(変形例5)
本発明は、上述した本体装置400が実現する機能の一部をサーバ装置700において実現するものであってもよい。例えば、サーバ装置700は、集計手段413に相当する機能を有していてもよい。この場合、サーバ装置700は、送信する投稿情報について属性情報の集計を行い、その集計結果を本体装置400に送信する。なお、この場合サーバ装置700は、送信する投稿情報のユーザだけでなく、これらのユーザと同一のコミュニティに属する全てのユーザの属性情報を用いて集計を行ってもよい。
【0083】
(変形例6)
本発明は、情報処理装置に相当する機能的構成(
図5の送信手段411、受信手段412、集計手段413及び出力手段414)を1又は複数のソフトウェアによって実現してもよい。また、本発明に係るプログラムは、同一の装置において実行される必要はなく、別個の装置において実行されてもよい。なお、このようなプログラムは、光ディスクや半導体メモリなどの記録媒体に記録された形態での提供や、インターネットなどのネットワークを介して情報処理装置にダウンロードさせる形態での提供も可能である。