特許第6482681号(P6482681)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ イートン コーポレーションの特許一覧

<>
  • 特許6482681-ロッカーアームのスプリングリテーナ 図000002
  • 特許6482681-ロッカーアームのスプリングリテーナ 図000003
  • 特許6482681-ロッカーアームのスプリングリテーナ 図000004
  • 特許6482681-ロッカーアームのスプリングリテーナ 図000005
  • 特許6482681-ロッカーアームのスプリングリテーナ 図000006
  • 特許6482681-ロッカーアームのスプリングリテーナ 図000007
  • 特許6482681-ロッカーアームのスプリングリテーナ 図000008
  • 特許6482681-ロッカーアームのスプリングリテーナ 図000009
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6482681
(24)【登録日】2019年2月22日
(45)【発行日】2019年3月13日
(54)【発明の名称】ロッカーアームのスプリングリテーナ
(51)【国際特許分類】
   F01L 13/00 20060101AFI20190304BHJP
   F01L 1/18 20060101ALI20190304BHJP
【FI】
   F01L13/00 301V
   F01L1/18 B
【請求項の数】17
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2017-554431(P2017-554431)
(86)(22)【出願日】2016年4月15日
(65)【公表番号】特表2018-511740(P2018-511740A)
(43)【公表日】2018年4月26日
(86)【国際出願番号】US2016027994
(87)【国際公開番号】WO2016168770
(87)【国際公開日】20161020
【審査請求日】2017年11月6日
(31)【優先権主張番号】62/149,504
(32)【優先日】2015年4月17日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】62/153,131
(32)【優先日】2015年4月27日
(33)【優先権主張国】US
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】390033020
【氏名又は名称】イートン コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】EATON CORPORATION
(74)【代理人】
【識別番号】100068618
【弁理士】
【氏名又は名称】萼 経夫
(74)【代理人】
【識別番号】100104385
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 勉
(74)【代理人】
【識別番号】100135035
【弁理士】
【氏名又は名称】田上 明夫
(74)【代理人】
【識別番号】100131266
【弁理士】
【氏名又は名称】▲高▼ 昌宏
(72)【発明者】
【氏名】スティーブン・イー・マカッチョン
(72)【発明者】
【氏名】エリック・ジェイ・ヤンコヴィック
【審査官】 稲村 正義
(56)【参考文献】
【文献】 特表2009−509081(JP,A)
【文献】 特表2013−522542(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2011/0226208(US,A1)
【文献】 国際公開第2011/116331(WO,A2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F01L 1/18,13/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ロッカーアーム本体の取付本体上にスプリングを保持するリテーナであって、
径R3内周縁部を備え、前記ロッカーアム本体の前記取付本体に嵌合されるように構成される内側管状部と、
前記内側管状部に接続される環状保持面であって、外縁部及び前記内周縁部によって囲まれた範囲を備え、前記外縁部が、
第1径R1を備える弧ADと、
第2径R2を備え、R1>R2>R3であるセクターCBと、
弧ADをセクターCBに接続する第1弦DCと、
弧ADをセクターCBに接続する第2弦BAと、によって囲まれた環状保持面と、を備え
前記内側管状部は、スプリングコイルのコイルによって少なくとも部分的に取り囲まれて、前記取付本体上に前記コイルを保持するように構成され、前記スプリングコイルは、前記コイルから延びる第1及び第2アームを備え、
前記環状保持面は、前記スプリングコイルの前記コイルに当接して、前記ロッカーアーム本体に対して前記スプリングコイルを保持するが、前記コイルから延びる第1及び第2アームのいずれとも当接しないように構成されるリテーナ。
【請求項2】
請求項1に記載のリテーナであって、前記内側管状部が波状であるリテーナ。
【請求項3】
バルブトレイン内でバルブと作動させるよう構成されたロッカーアーム本体であって、レッジと、取付本体と、を備えるロッカーアーム本体と、
エクステンションを備える旋回内側アームと、
スプリングであって、
前記取付本体の周囲に巻き付けられたコイルと、
前記コイルから延在し、前記エクステンションを当接する第1アームと、
前記コイルから延在し、前記レッジを当接する第2アームと、を備え、
前記エクステンションと前記レッジとの間で張設されるスプリングと、
リテーナであって、
前記取付本体に嵌合された内側管状部であって、径R3を有する内周縁部を備える前記内側管状部と、
前記内側管状部に接続される環状保持面であって、前記環状保持面が外縁部及び前記内周縁部によって囲まれた範囲を備え、前記外縁部が、
第1径R1を備える弧ADと、
第2径R2を備え、R1>R2>R3であるセクターCBと、
弧ADをセクターCBに接続する第1弦DCと、
弧ADをセクターCBに接続する第2弦BAと、によって囲まれた環状保持面と、を備えるリテーナと、を備えるロッカーアームアセンブリであって
前記環状保持面が前記コイルを当接して、前記ロッカーアーム本体に対して前記コイルを保持するが、前記環状保持面が前記第1アームを当接しない、ロッカーアームアセンブリ。
【請求項4】
請求項3に記載のロッカーアームアセンブリであって、前記第1アームが、前記コイルから前記エクステンションまで一直線に延在する、ロッカーアームアセンブリ。
【請求項5】
請求項3に記載のロッカーアームアセンブリであって、前記第1アームが、前記コイルと前記エクステンションとの間に単一角度曲げ部を備える、ロッカーアームアセンブリ。
【請求項6】
請求項3に記載のロッカーアームアセンブリであって、前記第1アームが、前記コイルと前記エクステンションとの間に第1角度曲げ部と第2角度曲げ部とを備える、ロッカーアームアセンブリ。
【請求項7】
請求項3に記載のロッカーアームアセンブリであって、前記旋回内側アームは、ベアリング軸上に、カムに接触するためのベアリングを備える、ロッカーアームアセンブリ。
【請求項8】
請求項7に記載のロッカーアームアセンブリであって、前記ベアリング軸が前記エクステンションと一体的に形成される、ロッカーアームアセンブリ。
【請求項9】
請求項に記載のロッカーアームアセンブリであって、さらに、前記ロッカーアーム本体を前記旋回内側アームにロックするよう構成された、ラッチングフィンガーアセンブリを備えるロッカーアームアセンブリ。
【請求項10】
請求項7に記載のロッカーアームアセンブリであって、前記エクステンションが前記ベアリング軸に結合され、前記ベアリング軸と共に動く、ロッカーアームアセンブリ。
【請求項11】
請求項10に記載のロッカーアームアセンブリであって、前記エクステンションが前記ロッカーアーム本体内のスロットを通り、前記スプリングが前記スロットの一端に対して前記エクステンションを付勢し、前記ベアリング上の対抗力が、前記スロットの反対端部に向かって前記エクステンションを選択的に動かす、ロッカーアームアセンブリ。
【請求項12】
請求項11に記載のロッカーアームアセンブリであって、前記対抗力が前記スプリングに移動し、前記リテーナが、前記スプリングに移動した前記力に反発する、ロッカーアームアセンブリ。
【請求項13】
請求項3に記載のロッカーアームアセンブリであって、さらに、バルブステムを作動させるためのバルブステムパッドを備える、ロッカーアームアセンブリ。
【請求項14】
請求項3に記載のロッカーアームアセンブリであって、前記取付本体が波状である、 ロッカーアームアセンブリ。
【請求項15】
請求項3に記載のロッカーアームアセンブリであって、前記内側管状部が波状である、ロッカーアームアセンブリ。
【請求項16】
請求項3に記載のロッカーアームアセンブリであって、前記内側管状部が前記取付本体に圧入される、ロッカーアームアセンブリ。
【請求項17】
取付本体を備えるロッカーアーム本体と、
前記取付本体の周囲に巻き付けられるコイルと、該コイルから延びる第1アームと、前記コイルから延びる第2アームと、を備えるスプリングと、
リテーナであって、
径R3を有する内周縁部を備え、前記取付本体に嵌合される内側管状部と、
前記内側管状部に接続され、外縁部及び前記内周縁部によって囲まれた範囲を備える環状保持面とを備え
前記外縁部が、
第1径R1を備える弧ADと、
第2径R2を備え、R1>R2>R3であるセクターCBと、
弧ADをセクターCBに接続する第1弦DCと、
弧ADをセクターCBに接続する第2弦BAと、によって囲まれた環状保持面と、を備えるリテーナと、を備えるロッカーアームアセンブリであって、
前記環状保持面は、前記コイルを当接して、前記ロッカーアーム本体に対して前記コイルを保持するが、前記第1アーム又は前記第2アームのいずれとも当接しない、ロッカーアムアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、ロッカーアームスプリングの保持を提供する。
【背景技術】
【0002】
バルブトレインのロッカーアームは、過酷な環境で使用され、エンジン運転の寿命期間にわたり、何千回、又は何百万回も作動する。ロッカーアームは、バルブを昇降させるため、揺動(rock)する。時間が経つにつれ、繰り返し応力により、ロッカーアームの故障を招く可能性がある。
【発明の概要】
【0003】
本明細書で開示される方法及び装置は、上記の不利な点を克服し、応力点を減らしたリテーナ及びロッカーアームを通して、従来技術を改良する。
【0004】
リテーナは、径R3を有する内周縁部を備える、内側管状部を備える。環状保持面は、管状部へ接続される。環状保持面は、外縁部及び内周縁部に囲まれた範囲を備える。外縁部は、第1径R1を備える弧ADと、第2径R2を備え、R1>R2であるセクターCBと、弧ADをセクターCBに接続する第1弦DCと、弧ADをセクターCBに接続する第2弦BAとによって囲まれる。
【0005】
ロッカーアームアセンブリは、バルブトレイン内でバルブを作動させるよう構成されたロッカーアーム本体を備える。ロッカーアーム本体は、レッジと、取付本体と、エクステンションとを備える。スプリングは、取付本体の周囲に巻き付けられたコイルを備える。第1アームは、コイルから延在し、エクステンションを当接する。第2アームは、コイルから延在し、レッジを当接する。スプリングは、エクステンションとレッジとの間に張設される。リテーナは、取付本体に嵌合した内側管状部を備える。内側管状部は、径R3を有する内周縁部を備える。環状保持面は、管状部へ接続される。環状保持面は、外縁部及び内周縁部に囲まれた範囲を備える。外縁部は、第1径R1を備える弧ADと、第2径R2を備え、R1>R2であるセクターCBと、弧ADをセクターCBに接続する第1弦DCと、弧ADをセクターCBに接続する第2弦BAとによって囲まれる。保持面は、コイルを当接し、ロッカーアーム本体に対してコイルを保持するが、第1アームは、保持面によって当接されない。
【0006】
更に別の目的及び利点は、一部は以下の説明において示され、一部は説明から明らかとなり、又は本開示の実施によって知ることができる。その目的及び利点はまた、添付される特許請求の範囲に特に指摘される要素及び組合せを用いて実現及び達成されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1A図1Aは、代替スプリングを備える代替ロッカーアームアセンブリの図である。
図1B図1Bは、代替スプリングを備える代替ロッカーアームアセンブリの図である。
図1C図1Cは、代替スプリングを備える代替ロッカーアームアセンブリの図である。
図2図2は、高応力のロッカーアームの配置図である。
図3図3は、低応力のロッカーアームの配置図である。
図4図4は、ロッカーアームアセンブリの斜視図である。
図5図5は、リテーナの正面図である。
図6図6は、図5のリテーナの背面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
ここで添付図面に図示された実施例を詳細に参照する。可能な限り、全図を通して、同一の参照番号は、同一又は同様の部品を参照するのに使用され得る。「前方(front)」及び「後方(rear)」といった、方向的な参照は、参照し易くするためのものである。
【0009】
図1Aから1Cは、代替スプリング110、120、130を備える代替ロッカーアームアセンブリ100、101、103の図である。スプリングが巻かれている。アーム111、121、131(第1アーム)は、コイル140から延在し、エクステンション200の下に位置する。エクステンション200は、「ドックボーン(dog bone)」形状を有し得るため、アーム111、121、131は、エクステンション200の大径端部204と206との間の小径範囲202に着座する。エクステンション200は、ベアリング軸320に接続するか、又は、ベアリング軸320と一体的に形成され得る。第2アーム150は、コイル140の第2端から延在し、第2アーム150は、ロッカーアーム本体400内のレッジ410に対して支持される。バルブトレインのカムがベアリング300を押下し、連携するバルブを作動させる場合、スプリング110、120、130が付勢され、ベアリング300を開始位置まで戻す。
【0010】
図1Aでは、スプリング110の高曲げ部112が示される。コイル140の巻き数分だけ、ロッカーアーム本体400からアーム111が離れる。アーム111は、アーム111がロッカーアーム本体400のプロファイルから離れる量を減らすよう、「ジョグオーバー(jogs−over)」する。アーム111をロッカーアーム本体400に近づけることにより、エクステンション200を短くすることができ、図1B及び図1Cにおけるよりも、ロッカーアーム本体400からの突出を少なくすることができる。高曲げ部112は、コイル140とエクステンション200との間に第1角度曲げ部113と第2角度曲げ部115とを備える。アーム111を曲げることによって、ロッカーアームアセンブリ100のプロファイル全体がより小さくなり、タイトなエンジンコンパートメントのパッケージングにとっては、ロッカーアームアセンブリ100に消費される範囲が小さくなることは望ましい。
【0011】
図1Bは、スプリングアーム121の低曲げ部122が示される。アーム121は、アーム111ほど「ジョグオーバー(jogs−over)」しない。単一角度曲げ部123は、コイル140とエクステンション200との間のアーム121に示される。エクステンション200とアーム121は、図1Aの配置よりもより広い範囲にわたりロッカーアーム本体400から突出しており、ロッカーアームアセンブリ101プロファイルはより大きい。
【0012】
図1Cでは、曲げ部のないスプリングアーム131が示される。アーム131は、コイル140に実質的に平行であり、第1アーム131は、コイルからエクステンション200まで一直線に延在する。エクステンション200とアーム131は、図1A及び図1Bの配置よりもより広い範囲にわたりロッカーアーム本体400から突出しており、ロッカーアームアセンブリ103プロファイルはより大きい。
【0013】
図2及び図3を比較すると、低曲げ部のあるスプリング120及び曲げ部のないスプリング130と対比して、高曲げ部のあるスプリング110上のリテーナ設計の、その他の効果が見られる。ロッカーアーム本体640に対し、従来のリテーナ600を使用してスプリング622を固定する場合、リテーナは不均一にスプリングと接触する。保持面610がその環状の円周部について一様であるため、アーム620はリテーナ600に抗して力を加える。曲げられたアーム620は、保持面610上の局所点Zを押し得る。時間が経つにつれ、微小な割れが大きくなり、保持面610が破損し得り、バルブ作動の故障を招き得る。図2はまた、スプリング622のコイル644が扇状に開くのを示す。扇状に開いたスプリングが擦れ、材料の摩耗を引き起こし、エンジンコンパートメント内の汚染となる可能性がある。摩耗領域もまた、故障点となる。保持面610がコイル644を当接してガタを防止するが、保持面610の一様性により、不均一な力がスプリング622及び保持面610にかかる。
【0014】
ロッカーアーム本体400に対して接近及び離反する方向にガタがない状態で、ロッカーアーム本体400に対しスプリング110、120、130を固定するのが望ましい。よって、図3では、リテーナ500をコイル140に接触させることが要求される。しかし、その接触は、コイル140の扇状の開きを最小限にするか、又は、コイル140が扇状に開かないようにすべきである。保持面510(環状保持面)を戦略的に低減させることによって、扇状の開きや、保持面510の微小な破壊や割れ、及びロッカーアームアセンブリの故障を低減させつつ、良好なスプリングの着座を提供し得る。よって、保持面510は、コイル140を当接し、ロッカーアーム本体400に対してコイルを保持するが、圧力の局部点Zを発生させないよう、第1アーム111、121、又は131は、保持面510によって当接されない。
【0015】
リテーナ500の保持面510は、保持面510とスプリングアーム111、121、131との間の圧力点をなくすため、三日月形状を有する。三日月状の程度は、コイルの扇状の開きと圧力点を最小限にしつつ、スプリングコイルの保持が最大限となるよう、選択される。
【0016】
三日月状リテーナ500の曲線を説明するには、図5で破線及び実線で示された、幾何学的円Gに関する保持面510を考慮することが有用である。内側部分520は、ロッカーアーム本体400上で取付本体420を把持するよう形成され得るか、又は、波状となり得る管状部530を備える。管状部530は、取付本体420に圧入し得る。外縁部430は、弧ADに沿って、内側部分520(内側管状部)と同心円である。外縁部430及び内側部分520は、中心点Vを中心とした環部を形成する。外縁部のセクターCBは、弧ADの径R1よりも小さい、径を小さくした径R2を有する。弧ADは、第1弦DCに接しており、セグメントDCMが保持面510から省略される。弧ADの反対端部は、第2弦ABに接しており、セグメントABNが保持面510から省略される。第1弦DCは、弧ADの第1端をセクターCBの点Cに接続する。第2弦BAは、セクターCBの点Bを弧ABの第2端に接続する。保持面510は、第1径R1を備える弧ADと、第2径R2を備え、R1>R2であるセクターCBと、弧ADをセクターCBに接続する第1弦DCと、弧ADをセクターCBに接続する第2弦BAとによって、外縁部上で囲まれる範囲を備える環部として説明され得る。保持面510の環状範囲は、R3<R2<R1である径を有する内円Pによって内縁部上で囲まれる。
【0017】
図6は、リテーナ500の後部を示す。内側管状部520は、取付本体に嵌合される。内側管状部520は、波状となり得、そうでない場合は取付本体に嵌合するように形成され得る。圧入が利用され得るが、代わりに、その他の、圧着(crimp fitting)のような取付技術も使用され得る。取付本体420もまた、波状となり得る。内側管状部上の波形にロックするように、取付本体上の波形を位置合わせすることが可能である。
【0018】
使用時には、ロッカーアーム本体はカムレールと共に使用される。回転カムが、ベアリング軸320に取り付けられたベアリング300上を押す。ベアリング軸320は、エクステンション200と一体的に形成され得る。エクステンション200は、ロッカーアーム本体400内のスロット450を通過する。スプリング110、120、130は、スロット450の一端に対してエクステンション200を付勢する。カムレールからの対抗力は、選択的にエクステンション200を、スロット450の反対端に向かって動かす。カムがベアリング300上を押す場合、エクステンション200がベアリング軸320に接合され、ベアリング軸320と共に動く。
【0019】
カムがベアリング300上で押圧する力は、レッジ410とエクステンション200との間に付勢されるスプリングの力に対抗する。カムからの対抗力は、スプリング110、120、130に移動し、スプリングのコイル140に影響し、その上を押す。リテーナ500は、第1アーム111、121、131上を押すことなく、スプリング110、120、130に移動した力に反発する。リテーナから取り除かれる三日月状の材料分、従って、環状保持面510の外縁部は、保持機能、嵌合の確保、及び第1アーム111、121、131との干渉の解消について、均衡を保つように選択される。
【0020】
使用時には、図4に示す通り、ロッカーアームアセンブリ100、101、103はさらに、旋回内側アーム700を備える。ラッチングフィンガーアセンブリ800はロッカーアーム本体400内で作動する。ラッチングフィンガーアセンブリ800は、油圧部品のように、動作と連動するように構成され、ロッカーアーム本体400から延在し、ロッカーアーム本体400を旋回内側アーム700にロックする。ロッカーアーム本体400に内側アーム700をロック及びアンロックすることにより、連携するエンジンバルブに適用される昇降動作に影響を与える。ロッカーアーム本体400はさらに、バルブステムを作動させるためのバルブステムパッド900を備え得る。結合フィンガー910は、バルブステムパッド900近くでバルブステムを結合し得る。ベアリング軸320の各端部は、スプリング110、120、又は130と連携し得、また、ロッカーアームアセンブリ100、101、又は103は、一対のスプリング110、120、又は130を備え得る。
【0021】
その他の実装は、本開示の明細書と実施についての考察から、当業者には明白であるだろう。
図1A
図1B
図1C
図2
図3
図4
図5
図6