(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6482893
(24)【登録日】2019年2月22日
(45)【発行日】2019年3月13日
(54)【発明の名称】道路構造物の維持管理業務支援装置および維持管理業務支援プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/26 20120101AFI20190304BHJP
G06Q 10/00 20120101ALI20190304BHJP
E01C 23/01 20060101ALI20190304BHJP
G09B 29/00 20060101ALI20190304BHJP
【FI】
G06Q50/26
G06Q10/00 300
E01C23/01
G09B29/00 F
G09B29/00 A
【請求項の数】4
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2015-29871(P2015-29871)
(22)【出願日】2015年2月18日
(65)【公開番号】特開2016-151954(P2016-151954A)
(43)【公開日】2016年8月22日
【審査請求日】2018年1月25日
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 エンジ九州海外研修内容説明会(開催日:平成26年10月21日、平成26年10月23日及び平成26年10月29日)
(73)【特許権者】
【識別番号】504145342
【氏名又は名称】国立大学法人九州大学
(73)【特許権者】
【識別番号】505398963
【氏名又は名称】西日本高速道路株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】598017790
【氏名又は名称】西日本高速道路エンジニアリング九州株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100099508
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 久
(74)【代理人】
【識別番号】100093285
【弁理士】
【氏名又は名称】久保山 隆
(74)【代理人】
【識別番号】100182567
【弁理士】
【氏名又は名称】遠坂 啓太
(72)【発明者】
【氏名】三谷 泰浩
(72)【発明者】
【氏名】諸戸 桂一
(72)【発明者】
【氏名】東 克徳
【審査官】
阿部 潤
(56)【参考文献】
【文献】
特開2008−059376(JP,A)
【文献】
特開2004−220586(JP,A)
【文献】
特開2009−163650(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 − 99/00
E01C 23/01
G09B 29/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
GISデータ化された道路の中心線に対して前記道路の起点からの距離を表す距離情報を付与した中心線のラインデータを生成するラインデータ生成手段と、
前記中心線のラインデータを前記道路の横断方向へ所定間隔で平行に複製して複数のラインデータを生成し、生成した複数のラインデータのそれぞれに、各ラインデータを識別するラインコードと、前記道路を識別する道路コードと、前記道路の上下線を識別する上下線コードと、前記道路の車線を識別する車線コードとを組み合わせた識別コードを付与する識別コード付与手段と、
前記距離情報、前記道路コード、前記上下線コードおよび前記車線コードに基づいて管理される道路の維持管理データを、維持管理データ別に前記ラインコードを割り当てることにより前記識別コードに紐付けして取り込むデータ取込手段と、
前記複数のラインデータのそれぞれの識別コードに紐付けされた前記維持管理データを、複数のラインデータ上のそれぞれの維持管理データの距離情報に対応する位置に表示する表示手段と
を含む道路構造物の維持管理業務支援装置。
【請求項2】
前記表示手段は、前記維持管理データの詳細内容別に色分け表示するものである請求項1記載の道路構造物の維持管理業務支援装置。
【請求項3】
前記表示手段は、前記維持管理データの詳細内容を別枠に表示するものである請求項1または2に記載の道路構造物の維持管理業務支援装置。
【請求項4】
コンピュータを、
GISデータ化された道路の中心線に対して前記道路の起点からの距離を表す距離情報を付与した中心線のラインデータを生成するラインデータ生成手段と、
前記中心線のラインデータを前記道路の横断方向へ所定間隔で平行に複製して複数のラインデータを生成し、生成した複数のラインデータのそれぞれに、各ラインデータを識別するラインコードと、前記道路を識別する道路コードと、前記道路の上下線を識別する上下線コードと、前記道路の車線を識別する車線コードとを組み合わせた識別コードを付与する識別コード付与手段と、
前記距離情報、前記道路コード、前記上下線コードおよび前記車線コードに基づいて管理される道路の維持管理データを、維持管理データ別に前記ラインコードを割り当てることにより前記識別コードに紐付けして取り込むデータ取込手段と、
前記複数のラインデータのそれぞれの識別コードに紐付けされた前記維持管理データを、複数のラインデータ上のそれぞれの維持管理データの距離情報に対応する位置に表示する表示手段と
して機能させるための道路構造物の維持管理業務支援プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、高速道路や一般道等の道路における橋梁や舗装等の道路構造物の維持管理業務を支援するための道路構造物の維持管理業務支援装置および維持管理業務支援プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、高速道路の維持管理に関する道路諸元情報(資産情報)、点検情報、調査情報や補修履歴情報などの膨大な維持管理データは、個別に管理されており、各種維持管理データは表計算ソフトウェアなどで再加工され、グラフやポンチ図等の様々な形式で出力され、維持管理業務に利用されている。しかしながら、このような維持管理手法では、管理データの作成に膨大な時間を要することや更新作業がされないまま継続的な管理ができない情報が存在すること等の問題がある。
【0003】
そこで、地理情報システム(Geographical Information System、本明細書中において「GIS」と称す。)を用いて道路諸元情報、点検情報、調査情報や補修履歴情報などの膨大な維持管理データを位置情報により統合する試みがなされている。例えば、非特許文献1には、帳票形式の維持管理データから文字情報として記載されている位置情報を抽出し、図面形式のデータである管理用平面図を基に作成した構造物のデータモデルとGIS上で統合する手法が記載されている。
【0004】
具体的には、非特許文献1に記載の手法では、維持管理段階では道路縦断方向の情報である距離標を基に車線ごとに情報の記録が行われているため、データモデルは車線ごとに作成し、上下線の走行車線および追越車線の計4本の車線を表すラインデータを構築し、これらのラインデータにGISの機能を用いて方向と距離の情報を持たせ、ラインデータ上に距離標と同じ位置にポイントデータを発生させている。一方、維持管理データには、それぞれ車線と始点および終点の距離標が記されているため、これらの3項目を位置情報として抽出し、作成した各車線のデータモデルに属性データとして格納し、この属性データをキーとして維持管理データを各車線のデータモデルへ統合している。
【0005】
図6は各車線のGISデータモデルを構築し、そこに資産データ、10m単位の路面性状調査結果、修繕履歴を統合し、表示させた例である。図の最も上側の車線が路面性状調査結果、上から2番目の車線が資産データ、下側の2車線が修繕履歴の統合結果を示したものであり、それぞれのデータモデルをクリックするとその属性情報が参照でき、周囲の構造物と共に空間的に確認できるようになっている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0006】
【非特許文献1】中川学、三谷泰浩、池見洋明,高速道路舗装の維持管理に関するGISデータモデルの構築とその利活用に関する研究,土木構造・材料論文集,KABSE(九州橋梁・構造工学研究会),2013年12月,第29号,ページp.129−136
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところが、上記従来の手法では、上下線の走行車線および追越車線の計4本の車線を表すラインデータ上に、資産データ、10m単位の路面性状調査結果および修繕履歴ごとに車線を変えて重ねて表示するため、車線と同じ数しか表示することができない。しかしながら、実際には道路構造物の維持管理データはそれぞれの維持管理項目も多いため、すべての維持管理項目を一元的に表示することは不可能である。
【0008】
そこで、本発明においては、多数の維持管理項目を一元的に表示することが可能な道路構造物の維持管理業務支援装置および維持管理業務支援プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の道路構造物の維持管理業務支援装置は、GISデータ化された道路の中心線に対して道路の起点からの距離を表す距離情報を付与した中心線のラインデータを生成するラインデータ生成手段と、中心線のラインデータを道路の横断方向へ所定間隔で平行に複製して複数のラインデータを生成し、生成した複数のラインデータのそれぞれに、各ラインデータを識別するラインコードと、道路を識別する道路コードと、道路の上下線を識別する上下線コードと、道路の車線を識別する車線コードとを組み合わせた識別コードを付与する識別コード付与手段と、距離情報、道路コード、上下線コードおよび車線コードに基づいて管理される道路の維持管理データを、維持管理データ別にラインコードを割り当てることにより識別コードに紐付けして取り込むデータ取込手段と、複数のラインデータのそれぞれの識別コードに紐付けされた維持管理データを、複数のラインデータ上のそれぞれの維持管理データの距離情報に対応する位置に表示する表示手段とを含むものである。本発明の道路構造物の維持管理業務支援装置によれば、道路の維持管理データが道路の維持管理データごとに道路の横断方向へ所定間隔で平行に展開されて一元表示される。
【0010】
ここで、表示手段は、維持管理データの詳細内容別に色分け表示するものであることが望ましい。これにより、道路の維持管理データが維持管理データごとに道路の横断方向へ所定間隔で平行に展開されて一元表示される際、維持管理データの詳細内容別に色分け表示されるので、維持管理データの詳細内容を視覚的に識別しやすくなる。
【0011】
また、表示手段は、維持管理データの詳細内容を別枠に表示するものであることが望ましい。これにより、道路の維持管理データごとに道路の横断方向へ所定間隔で平行に展開されて一元表示される際、複数のラインデータのそれぞれの維持管理データの距離情報に対応する位置に表示しきれない詳細内容について、別枠に表示して確認することが可能となる。
【0012】
本発明の道路構造物の維持管理業務支援プログラムは、コンピュータを、GISデータ
化された道路の中心線に対して道路の起点からの距離を表す距離情報を付与した中心線のラインデータを生成するラインデータ生成手段と、中心線のラインデータを道路の横断方向へ所定間隔で平行に複製して複数のラインデータを生成し、生成した複数のラインデータのそれぞれに、各ラインデータを識別するラインコードと、道路を識別する道路コードと、道路の上下線を識別する上下線コードと、道路の車線を識別する車線コードとを組み合わせた識別コードを付与する識別コード付与手段と、距離情報、道路コード、上下線コードおよび車線コードに基づいて管理される道路の維持管理データを、維持管理データ別にラインコードを割り当てることにより識別コードに紐付けして取り込むデータ取込手段と、複数のラインデータのそれぞれの識別コードに紐付けされた維持管理データを、複数のラインデータ上のそれぞれの維持管理データの距離情報に対応する位置に表示する表示手段として機能させるためのものである。このプログラムを実行したコンピュータによれば、上記本発明の道路構造物の維持管理業務支援装置と同様の作用、効果を奏することができる。
【発明の効果】
【0013】
(1)GISデータ化された道路の中心線に対して道路の起点からの距離を表す距離情報を付与した中心線のラインデータを生成し、中心線のラインデータを道路の横断方向へ所定間隔で平行に複製して複数のラインデータを生成し、生成した複数のラインデータのそれぞれに、各ラインデータを識別するラインコードと、道路を識別する道路コードと、道路の上下線を識別する上下線コードと、道路の車線を識別する車線コードとを組み合わせた識別コードを付与し、距離情報、道路コード、上下線コードおよび車線コードに基づいて管理される道路の維持管理データを、維持管理データ別にラインコードを割り当てることにより識別コードに紐付けして取り込み、複数のラインデータのそれぞれの識別コードに紐付けされた維持管理データを、複数のラインデータ上のそれぞれの維持管理データの距離情報に対応する位置に表示する構成により、道路構造物について多数の維持管理項目を一元管理することが可能となり、道路構造物の維持管理業務の遂行が容易となる。
【0014】
(2)維持管理データの詳細内容別に色分け表示する構成により、一元表示される維持管理データの詳細内容を視覚的に識別しやすくなり、道路構造物の維持管理業務の遂行がより容易となる。
【0015】
(3)維持管理データの詳細内容を別枠に表示する構成により、道路の維持管理データごとに道路の横断方向へ所定間隔で平行に展開されて一元表示される際、複数のラインデータのそれぞれの維持管理データの距離情報に対応する位置に表示しきれない詳細内容について、別枠に表示して確認することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】本発明の実施の形態における道路構造物の維持管理業務支援装置のブロック図である。
【
図6】従来の道路の維持管理データの表示例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
図1は本発明の実施の形態における道路構造物の維持管理業務支援装置のブロック図、
図2は複数のラインデータ生成の説明図、
図3は道路の維持管理データの例を示す図である。
【0018】
図1において、本発明の実施の形態における道路構造物の維持管理業務支援装置1は、道路の中心線をGISデータ化するGISデータ化手段10と、GISデータ化された道路の中心線から中心線のラインデータを生成するラインデータ生成手段11と、中心線のラインデータを道路の横断方向へ所定間隔で平行に複製して識別コードを付与する識別コード付与手段12と、道路の維持管理データを取り込むデータ取込手段13と、道路の維持管理データをラインデータ上に表示する表示手段14とを有する。
【0019】
維持管理業務支援装置1は、維持管理業務支援プログラムを実行するコンピュータである。維持管理業務支援プログラムは、コンピュータを上記各手段10〜14として機能させるためのプログラムである。なお、上記各手段10〜14により処理されたデータは、記憶手段(図示せず。)に適宜記憶される。
【0020】
GISデータ化手段10は、例えばCAD形式で作成されている道路維持管理用図面データから道路の中心線を抽出してGISデータ化する。道路の中心線の抽出は、自動または手動により行われる。GISデータとは、地理情報システム(GIS)で利用されるデータである。道路の中心線は、GISデータ化されることにより、GISで利用可能な世界測地系1984(WGS84)や日本測地系2000等の測地系の座標値に変換される。ラインデータ生成手段11は、GISデータ化された道路の中心線に対して道路の起点からの距離を表す距離情報を付与した中心線のラインデータを生成する。
【0021】
識別コード付与手段12は、中心線のラインデータを道路の横断方向へ所定間隔で平行に複製して複数のラインデータを生成する。また、識別コード付与手段12は、この生成した複数のラインデータのそれぞれに、各ラインデータを識別するラインコードと、道路を識別する道路コードと、道路の上下線を識別する上下線コードと、道路の車線を識別する車線コードとを組み合わせた識別コードを付与する。このような識別コードは一意的(ユニーク)なコードとなっている。
【0022】
図2に示す例では、高速自動車道路の車線区分である上り線走行車線、上り線追越車線、下り線走行車線および下り線追越車線の4車線分について、それぞれ中心線のラインデータを道路の横断方向へ所定間隔で平行に複製して複数のラインデータを生成している。なお、
図2において、各ラインデータ上に記しているB01〜B14は、各ラインデータのラインコードである。
【0023】
データ取込手段13は、距離情報、道路コード、上下線コードおよび車線コードに基づいて管理される道路の維持管理データを、維持管理データ別にラインコードを割り当てることにより識別コードに紐付けして取り込む。ラインコードの割り当ては、自動または手動により行われる。道路の維持管理データは、道路の維持管理に関する道路諸元情報(資産情報)、点検情報、調査情報や補修履歴情報等である。これらの維持管理データは、CSV(Comma-Separeted Values)形式のファイルや表計算ソフトウェア形式のファイル等により提供されるものである。
【0024】
図3は道路の維持管理データの例を示している。
図3に示すように、道路の維持管理データは、距離情報(距離標(自)、距離標(至))、道路コード(道路名CD)、上下線コード(上下線CD)、車線コード(車線名CD)および詳細内容を含むデータである。詳細内容とは、
図3に示すわだち掘れ、ひび割れ、IRI(平坦性)等の路面性状結果や、日常点検結果、舗装補修履歴(表層、基層、上層路盤、下層路盤)、FWD測定結果、表層舗装補修回数、すべり抵抗値等の維持管理項目の内容である。このような維持管理データは、維持管理項目別(ファイル別)にラインコード(前述のB01〜B14)が割り当てられることにより識別コードに紐付けされる。すなわち、各維持管理データは、それぞれの道路コード、上下線コード、車線コードに、この割り当てられたラインコードを組み合わせることにより、識別コードに紐付けされる。
【0025】
表示手段14は、複数のラインデータのそれぞれの識別コードに紐付けされた維持管理データを、複数のラインデータ上のそれぞれの維持管理データの距離情報に対応する位置に表示する。
図4は表示手段14による表示例を示している。
図5は
図4の一部拡大図である。
【0026】
図4および
図5に示す例では、表示手段14は、複数のラインデータのそれぞれの識別コードに紐付けされた維持管理データの距離情報に対応する位置に、すなわち、距離標(自)から距離標(至)までの区間にそれぞれ維持管理項目の内容に応じた色で塗りつぶした矩形を表示することにより、維持管理データの詳細内容別に色分け表示する。例えば、
図5に示すラインコードB03のラインデータ上には、IRIの内容(数値)に応じて色を変えた矩形が表示されている。また、表示手段14は、各矩形の枠内に詳細内容の数値や文字情報(IRIにおいてはその内容を示す数値)を表示する。
【0027】
また、表示手段14は、距離情報として距離標(自)から距離標(至)までのような区間ではなく、1点の距離情報のみを保有する維持管理項目の場合には、その1点の距離情報に対応する位置にその維持管理項目の内容に応じた記号等を表示する。例えば、
図5に示すラインコードB04のラインデータ上には、日常点検結果の内容に応じた記号が表示されている。
【0028】
また、表示手段14は、連続する区間で維持管理項目の内容が同じ場合には、その同じ内容の連続する区間の全体を1つの矩形として表示する。例えば、
図5に示すラインコードB08のラインデータ上には、舗装補修履歴(下層路盤)の内容が同じ区間の全体を1つの矩形として表示している。
【0029】
また、表示手段14は、各ラインデータ上の各矩形がキーボードやポインティングデバイス等によって指定されると、対応する維持管理データの詳細内容を
図5に示すウインドウ20のように別枠に表示する。
【0030】
上記構成の維持管理業務支援装置1では、GISデータ化手段10により道路の中心線をGISデータ化し、ラインデータ生成手段11により、このGISデータ化された道路の中心線に対して道路の起点からの距離を表す距離情報を付与した中心線のラインデータを生成し、中心線のラインデータを道路の横断方向へ所定間隔で平行に複製して複数のラインデータを生成し、識別コード付与手段12により、この生成した複数のラインデータのそれぞれに、各ラインデータを識別するラインコードと、道路を識別する道路コードと、道路の上下線を識別する上下線コードと、道路の車線を識別する車線コードとを組み合わせた識別コードを付与する。そして、データ取込手段13により、距離情報、道路コード、上下線コードおよび車線コードに基づいて管理される道路の維持管理データを、維持管理データ別にラインコードを割り当てることにより識別コードに紐付けして取り込み、表示手段14により、この複数のラインデータのそれぞれの識別コードに紐付けされた維持管理データを、複数のラインデータ上のそれぞれの維持管理データの距離情報に対応する位置に表示する。これにより、道路の維持管理データが道路の維持管理データごとに道路の横断方向へ所定間隔で平行に展開されて一元表示されるため、道路構造物について多数の維持管理項目を一元管理することが可能となり、道路構造物の維持管理業務の遂行が容易となる。
【0031】
また、本実施形態における維持管理業務支援装置1では、維持管理データの詳細内容別に色分け表示されるため、一元表示される維持管理データの詳細内容を視覚的に識別しやすくなり、道路構造物の維持管理業務の遂行がより容易となっている。
【0032】
また、本実施形態における維持管理業務支援装置1では、維持管理データの詳細内容が別枠に表示されるため、道路の維持管理データごとに道路の横断方向へ所定間隔で平行に展開されて一元表示される際、複数のラインデータのそれぞれの維持管理データの距離情報に対応する位置に表示しきれない詳細内容について、別枠に表示して確認することが可能となっている。
【産業上の利用可能性】
【0033】
本発明の道路構造物の維持管理業務支援装置および維持管理業務プログラムは、高速道路や一般道等の道路における橋梁や舗装等の道路構造物の維持管理業務を支援するための装置およびプログラムとして有用である。
【符号の説明】
【0034】
1 維持管理業務支援装置
10 GISデータ化手段
11 ラインデータ生成手段
12 識別コード付与手段
13 データ取込手段
14 表示手段