特許第6483105号(P6483105)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6483105ピペラジン誘導体および医薬としてのその使用
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6483105
(24)【登録日】2019年2月22日
(45)【発行日】2019年3月13日
(54)【発明の名称】ピペラジン誘導体および医薬としてのその使用
(51)【国際特許分類】
   C07D 409/14 20060101AFI20190304BHJP
   C07D 413/14 20060101ALI20190304BHJP
   C07D 417/14 20060101ALI20190304BHJP
   A61K 31/506 20060101ALI20190304BHJP
   A61K 31/497 20060101ALI20190304BHJP
   A61K 45/00 20060101ALI20190304BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20190304BHJP
   A61P 25/28 20060101ALI20190304BHJP
   A61P 25/18 20060101ALI20190304BHJP
【FI】
   C07D409/14CSP
   C07D413/14
   C07D417/14
   A61K31/506
   A61K31/497
   A61K45/00
   A61P43/00 111
   A61P25/28
   A61P25/18
【請求項の数】13
【全頁数】153
(21)【出願番号】特願2016-523968(P2016-523968)
(86)(22)【出願日】2014年10月15日
(65)【公表番号】特表2016-533368(P2016-533368A)
(43)【公表日】2016年10月27日
(86)【国際出願番号】EP2014072085
(87)【国際公開番号】WO2015055698
(87)【国際公開日】20150423
【審査請求日】2017年10月16日
(31)【優先権主張番号】13188904.0
(32)【優先日】2013年10月16日
(33)【優先権主張国】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】503385923
【氏名又は名称】ベーリンガー インゲルハイム インターナショナル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【弁理士】
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【識別番号】100088694
【弁理士】
【氏名又は名称】弟子丸 健
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100084663
【弁理士】
【氏名又は名称】箱田 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100093300
【弁理士】
【氏名又は名称】浅井 賢治
(74)【代理人】
【識別番号】100119013
【弁理士】
【氏名又は名称】山崎 一夫
(74)【代理人】
【識別番号】100123777
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 さつき
(74)【代理人】
【識別番号】100111796
【弁理士】
【氏名又は名称】服部 博信
(74)【代理人】
【識別番号】100170944
【弁理士】
【氏名又は名称】岩澤 朋之
(72)【発明者】
【氏名】ホエンク クリストフ
(72)【発明者】
【氏名】ジョバンニーニ リカルド
(72)【発明者】
【氏名】レッセル ユタ
(72)【発明者】
【氏名】ローゼンブロック ホルガー
(72)【発明者】
【氏名】シュミッド ベルンハルト
【審査官】 松澤 優子
(56)【参考文献】
【文献】 特表2012−532152(JP,A)
【文献】 特表2008−536950(JP,A)
【文献】 特表2006−508935(JP,A)
【文献】 特表2008−532968(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C07D
A61K
A61P
CAplus/REGISTRY(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般式(I)の化合物またはその塩。
【化1】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、
1は、
【化2】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、Halはハロゲンであり、
nは0、1または2であり、
3は、ハロゲン、C1-4−アルキルまたはC3-6−シクロアルキルであり、ここでC1-4−アルキルまたはC3-6−シクロアルキルは、1つまたは複数のハロゲンで置換されていてもよく、
XはSまたはOであり、
YはNまたはCHである)
からなる群から選択され;
2は、ナフチル、
【化3】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、Uは互いに独立して、NまたはCHであり、ただし環系は最大3個のN−原子を保有し、
YはOまたはSであり、
WはO、SまたはNHであり、ここで、
上述した環系は、ハロゲン、−CN、C1-4アルキル、C3-6シクロアルキル、−C1-3−アルキル−C3-6−シクロアルキルまたは−O−C1-6アルキルからなる群から選択される1つまたは複数のR4で置換されていてもよく、ここでC1-4アルキル、C3-6シクロアルキル、−C1-3−アルキル−C3-6−シクロアルキルまたは−O−C1-6アルキルは、1つまたは複数のハロゲンで置換されていてもよい)
からなる群から選択され;
4は、ハロゲン、−CN、C1-4−アルキル、C3-6−シクロアルキル、−C1-3−アルキル−C3-6−シクロアルキルまたは−O−C1-6アルキルであり、ここでC1-4−アルキル、C3-6−シクロアルキル、−C1-3−アルキル−C3-6−シクロアルキルまたは−O−C1-6−アルキルは、1つまたは複数のハロゲンで置換されていてもよい)
【請求項2】
1が、
【化4】
[この文献は図面を表示できません]
からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物またはその塩。
【請求項3】
1が、
【化5】
[この文献は図面を表示できません]
を表す、請求項1に記載の化合物またはその塩。
【請求項4】
2が、
【化6】
[この文献は図面を表示できません]
を表す、請求項1から4のいずれか1項の化合物またはその塩。
【請求項5】
2が、
【化7】
[この文献は図面を表示できません]
を表す、請求項1からのいずれか1項の化合物またはその塩。
【請求項6】
2が、
【化8】
[この文献は図面を表示できません]
を表す、請求項1からのいずれか1項の化合物またはその塩。
【請求項7】
【化9】
[この文献は図面を表示できません]

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からなる群から選択される、請求項1の化合物またはその塩。
【請求項8】
GlyT1の阻害によって軽減される疾患の予防および/または処置のための医薬組成物であって、請求項1からのいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩を含む、前記医薬組成物。
【請求項9】
アルツハイマー病、統合失調症、統合失調症の陽性症状および陰性症状、統合失調症に伴うまたはアルツハイマー病に伴う認知機能欠損の予防および/または処置のための医薬組成物であって、請求項1からのいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩を含む、前記医薬組成物。
【請求項10】
アルツハイマー病、統合失調症、統合失調症の陽性症状および陰性症状、統合失調症に伴うまたはアルツハイマー病に伴う認知機能欠損の予防および/または処置のための医薬の製造のための、請求項1からのいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩の使用。
【請求項11】
請求項1からのいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物または医薬。
【請求項12】
別の薬学的に活性な薬剤をさらに含む、請求項11に記載の医薬組成物
【請求項13】
GlyT1の阻害によって軽減される疾患の予防および/または処置のための医薬の製造のための、請求項1からのいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩の使用。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般式(I)
【化1】
[この文献は図面を表示できません]
の置換ピペラジン誘導体、ならびに前記化合物の製造、一般式(I)に従った化合物を含む医薬組成物、およびグリシン輸送体1に関連の様々な病状の処置のための前記化合物の使用に関する。
【背景技術】
【0002】
疾患の処置のためのグリシン輸送体1(GlyT1)阻害剤の役割の一般概要は、例えば国際公開第2010/086251号から得ることができる。グリシン輸送体1(GlyT1)阻害剤のこの役割は、同様に本発明に適用可能である。以下のセクションにおいて、国際公開第2010/086251号の1〜4ページからの抜粋が部分的に引用されるか、および/または改変されるが、当技術分野において公知の適切なさらなる詳細と考えられるいかなる箇所も、本発明に関する最先端技術の背景情報を提供するために書き加えられる。
【0003】
統合失調症は、妄想、幻覚、思考障害および精神病などのエピソード陽性症状ならびに情緒の鈍麻、注意の欠損および引きこもりなどの持続的陰性症状、ならびに認知機能欠損を特徴とする進行的および壊滅的な精神疾患である(Lewis DA and Lieberman JA, 2000, Neuron, 28: 325-33)。
【0004】
グルタメートN−メチル−D−アスパラギン酸(NMDA)受容体の非競合的アンタゴニストであるフェンシクリジン(PCP)および関連の薬剤(例えばケタミン)のような化合物によるグルタメート系の遮断によって引き起こされる精神異常発現作用に基づく統合失調症の仮説が、1960年代半ばに提案された。興味深いことに、健康なボランティアにおいて、PCP誘発精神異常発現作用は陽性および陰性の症状ならびに認知機能不全を合併し、したがって、患者における統合失調症に酷似している(Javitt DC et al., 1999, Biol. Psychiatry, 45:668-679);Jentsch and Roth, 1999, Neuropsychopharmacology 20:201-225も参照されたい)。そのため、中枢神経系におけるNMDA受容体神経伝達を増加させることは、統合失調症ならびにその上NMDA受容体および/またはグルタミン酸作動性機能不全に関連する他の神経疾患および精神疾患の新規な処置手法の開発のための機会を提供する。NMDA受容体は、2つのNR1および2つのNR2のサブユニットの組合せで構成されているリガンド開口型イオンチャネルであり、活性化させるために、NR2サブユニットにおけるグルタメートおよびNR1サブユニットにおける共アゴニストとしてのグリシンの同時結合を必要とする(Johnson and Ascher, 1987, Nature 325:529-531)。NMDA受容体活性を増強するための1つの戦略は、GlyT1の阻害によってシナプスNMDA受容体の局所微小環境におけるグリシン濃度を上昇させることである(Bergeron R. et al., 1998, Proc. Natl. Acad. Sci. USA 95:15730-15734)。実際に、直接的なグリシン部位アゴニストD−セリンおよびプロトタイプGlyT1−阻害剤、シナプス間隙においてグリシンを増加させるサルコシンを用いる臨床研究は、陰性症状、およびより少ない程度に、統合失調症の陽性症状および認知症状の処置に対する一部の効力を実証した(Tsai et al., 2004, Biol. Psychiatry 44:1081-1089; Lane et al., 2005, Biol. Psychiatry 63:9-12)。近年、統合失調症患者において陰性症状に関する臨床的効力が、市場に出ている抗精神病薬への補助的処置として臨床第2相試験において試験されたGlyT1−阻害剤RG1678について報告された(Umbricht et al., 2011, Schizophr. Bull. 37(Suppl.1):324)。
【0005】
統合失調症の陽性症状および陰性症状に対する様々な動物モデル/試験におけるならびにいくつかの記憶タスクにおける効力が、異なるGlyT1−阻害剤について文献上で報告された。詳細には、選択的GlyT1−阻害剤SSR504734およびSSR103800は、抗精神病活性について2つのモデルにおいて有効であること、即ち、統合失調症の陽性症状についての周知のモデルであるNMDA受容体アンタゴニスト誘発自発運動亢進およびプレパルス阻害の回復が示された(Depoortere et al., 2005, Neuropsychopharmacology 30:1963-1985; Boulay et al., 2008, Pharmacol. Biochem. Behav. 91:47-58)。陰性症状に関して、SSR504734は、統合失調症における陰性症状についての機構的なin vivoモデルの前頭前皮質においてドーパミンを増加させることが実証された(Depoortere et al., 2005, Neuropsychopharmacology 30:1963-1985)。記憶増強に関して、選択的GlyT1−阻害剤SSR504734およびSSR103800は、社会認識試験において有効であった(Depoortere et al., 2005, Neuropsychopharmacology 30:1963-1985; Boulay et al., 2008, Pharmacol. Biochem. Behav. 91:47-58)。別のGlyT1−阻害剤、NFPSは、MK−801誘発認知欠陥の回復に関する物体認識および社会認識試験において活性であることが示された(Karasawa et al., 2008, Behav. Brain Res. 186:78-83; Shimazaki et al., 2010, Psychopharmacology 209:263-270)。加えて、海馬スライスにおける長期相乗に対する増強効果はNFPSを用いて示され、GlyT1の阻害は、細胞レベルでの記憶形成に不可欠であるシナプス可塑性の強化をもたらすことを実証することができた(Kinney et al., 2003, J. Neurosci. 23:7586-7591)。実際に、グルタメート神経伝達、特にNMDA受容体活性は、シナプス可塑性、学習および記憶において重大な役割を果たし、例えば、NMDA受容体は、シナプス可塑性および記憶形成の閾値をゲートするための段階的スイッチとして働くと思われる(Bliss TV and Collingridge GL, 1993, Nature, 361:31-39)。
【0006】
加えて、GlyT1−阻害剤は、うつ病、不安および睡眠の動物モデル、例えば慢性の軽度ストレス、ラットの子における超音波遭難信号、および逆説睡眠の潜伏期の増加において有効であることが示された(Depoortere et al., 2005, Neuropsychopharmacology 30:1963-1985)。
【0007】
2つの別個のグリシン輸送体遺伝子が哺乳動物の脳からクローニングされており(GlyT1およびGlyT2)、これらは50%のアミノ酸配列相同性を有する2つの輸送体を生み出す。GlyT1は、代替スプライシングおよび代替プロモーター利用から生じる4つのアイソフォームを示す(la、lb、1cおよびld)。これらのアイソフォームのうち2つだけが、げっ歯類脳に見出された(GlyTlaおよびGlyTlb)。GlyT2は、ある程度の不均一性も示す。2つのGlyT2アイソフォーム(2aおよび2b)が、げっ歯類脳で同定された。GlyT1は、CNSおよび一部の末端組織に位置することが知られており、一方でGlyT2は、主に後脳および脊髄におけるCNSに特異的である(Zafra et al., 1995, J. Neurosci. 15:3952-3969)。GlyT1はグリアおよびニューロンにおいて発現され、それはグルタミン酸作動性シナプスに位置することが見出された(Cubelos et al., 2005, Cereb. Cortex 15:448-459)。
【0008】
グリシン輸送体阻害剤は、神経性障害および精神性障害の処置に適当である。関係する疾患状態の大多数は、精神病、統合失調症(Armer RE and Miller DJ, 2001, Exp. Opin. Ther. Patents 11: 563-572)、精神病性気分障害、例えば重篤な大うつ病性障害、精神病性障害に伴う気分障害、例えば双極性障害に伴う急性躁病またはうつ病および統合失調症に伴う気分障害(Pralong ET et al., 2002, Prog. Neurobiol., 67:173-202)、自閉症性障害(Carlsson ML, 1998, J. Neural Trans. 105:525-535)、認知障害、例えばアルツハイマー型の年齢関連性認知症および老年認知症を含めた認知症、ヒトの注意欠陥障害および疼痛を含めた哺乳動物における記憶障害(Armer RE and Miller DJ, 2001, Exp. Opin. Ther. Patents, 11:563-572)である。
したがって、GlyT1阻害を介するNMDA受容体の活性化を増加させることは、精神病、統合失調症(陽性症状、陰性症状および認知症状)、認知症、および認知プロセスが損なわれる他の疾患、例えば注意欠陥障害、アルツハイマー病、または他の神経性障害および精神性障害を処置する薬剤にもたらし得る。
特にアルツハイマー病または統合失調症に伴う認知機能欠損に関して、GlyT1の阻害に関連する前に記述の概念は高目的である。
【発明の概要】
【0009】
本発明は、一般式(I)
【化2】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、R1およびR2は、本明細書において記載されている通りである)
の置換ピペラジン誘導体またはその塩、好ましくはその薬学的に許容される塩に関する。
本発明は、さらに、前記活性化合物の製造、一般式(I)に従った化合物を含む医薬組成物、および様々な病状の処置ための前記活性化合物の使用に関する。
【0010】
本発明の目的
一般式(I)に従った本発明の化合物は、グリシン輸送体1(GlyT1)阻害特性を示す。その結果として、本発明の一態様は、GlyT1のモジュレーターとしての式Iに従った化合物およびその塩に関する。
本発明のさらなる態様は、この発明に従った一般式(I)の化合物と無機酸または有機酸との生理学的に許容される塩に関する。
さらなる態様では、本発明は、式(I)に従った少なくとも1種の化合物またはその生理学的に許容される塩を含有し、1つまたは複数の不活性担体および/または希釈剤を一緒に含有してもよい医薬組成物に関する。
【0011】
本発明のさらなる態様は、式(I)に従った化合物もしくはその生理学的に許容される塩、またはGlyT1関連病態の予防および/もしくは処置における使用のための式(I)に従った化合物もしくはその生理学的に許容される塩を含む医薬組成物に関する。
本発明のさらなる態様は、式Iに従った化合物もしくはその生理学的に許容される塩、あるいはGlyT1の阻害に影響され得る疾患もしくは状態、例えば、統合失調症、ならびに統合失調症、アルツハイマー病ならびに他の神経性障害および精神性障害に伴う認知機能欠損の陽性症状および陰性症状に関する状態の予防および/または処置における使用のための式Iに従った化合物またはその生理学的に許容される塩を含む医薬組成物に関する。該使用は、対応する疾患の処置のための医薬の製造を含む。
【発明を実施するための形態】
【0012】
第1の態様では、本発明は、一般式(I)
【化3】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、
1は、フェニル、およびO、NまたはSから独立して選択される1個、2個または3個のヘテロ原子を有する5員または6員の単環式ヘテロアリールからなるR1a基から選択され、ここでフェニルまたはヘテロアリールは、1つまたは複数のR3で、好ましくは1つまたは2つのR3で置換されていてもよく;
2は、アリール、5員または6員の単環式ヘテロアリール、および8員から10員の二環式ヘテロアリールからなるR2a基から選択され、単環式または二環式ヘテロアリールは、O、NまたはSから独立して選択される1個、2個または3個のヘテロ原子を有し、ここでアリールまたはヘテロアリールは、1つまたは複数のR4で、好ましくは1つまたは2つのR4で置換されていてもよく;
3は、ハロゲン、−C1-4−アルキルおよび−C3-6−シクロアルキルからなるR3a基から選択され、ここで−C1-4−アルキルまたは−C3-6−シクロアルキルは、1つまたは複数のハロゲンで置換されていてもよく;
4は、ハロゲン、−CN、−C1-4−アルキル、−C3-6−シクロアルキル、−C1-3−アルキル−C3-6−シクロアルキルおよび−O−C1-6−アルキルからなるR4a基から選択され、ここでC1-4−アルキル、−C3-6−シクロアルキル、−C1-3−アルキル−C3-6−シクロアルキルまたは−O−C1-6−アルキルは、1つまたは複数のハロゲンで置換されていてもよい)
の化合物、またはその互変異性体、その立体異性体、その混合物およびその塩に関する。
【0013】
別段に明記されていない限り、基、残基および置換基、特にR1、R2、R3およびR4は、上記および後文の通りに定義される。残基、置換基または基が化合物において数回出現するならば、それらは同じまたは異なる意味を有することがある。本発明に従った化合物の基および置換基の一部の好ましい意味は後文において示される。
【0014】
本発明のさらなる実施形態では、
1は、
【化4】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、Halはハロゲンであり、
nは0、1または2であり、
XはSまたはOであり、
YはNまたはCHである)
からなるR1b’基から選択される。
【0015】
本発明のさらなる実施形態では、
1は、
【化5】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、Halはハロゲンであり、
nは1または2であり、
XはSまたはOであり、
YはNまたはCHである)
からなるR1b基から選択される。
【0016】
本発明のさらなる実施形態では、
1は、
【化6】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、Halは−Fまたは−Clであり、
nは1または2であり、
XはSまたはOである)
からなるR1c基から選択される。
【0017】
本発明のさらなる実施形態では、
1は、
【化7】
[この文献は図面を表示できません]
からなるR1d基から選択される。
【0018】
本発明のさらなる実施形態では、
1は、
【化8】
[この文献は図面を表示できません]
からなるR1e基から選択される。
【0019】
本発明のさらなる実施形態では、
1は、
【化9】
[この文献は図面を表示できません]
からなるR1e’基から選択される。
【0020】
本発明のさらなる実施形態では、
1は、
【化10】
[この文献は図面を表示できません]
からなるR1f基から選択される。
【0021】
本発明のさらなる実施形態では、
1は、
【化11】
[この文献は図面を表示できません]
からなるR1g基から選択される。
【0022】
本発明のさらなる実施形態では、
3は、F、Cl、−CH3、−CH2CH3またはシクロプロピルからなるR3b基から選択され、ここで−CH3、−CH2CH3およびシクロプロピルは、FまたはClから選択される1つまたは複数のハロゲンで置換されていてもよい。
本発明のさらなる実施形態では、
3は、F、Cl、−CH3、−CF3およびシクロプロピルからなるR3c基から選択される。
【0023】
本発明のさらなる実施形態では、
2は、ナフチル、
【化12】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、Uは互いに独立して、NまたはCHであり、ただし環系は最大3個のN−原子を保有し、
YはOまたはSであり、
WはO、SまたはNHであり、
ここで上述した環系は、1つまたは複数のR4で、好ましくは1つまたは2つのR4で置換されていてもよい)
からなるR2b基から選択される。
【0024】
本発明のさらなる実施形態では、
2は、
【化13】
[この文献は図面を表示できません]
からなるR2c基から選択される。
【0025】
本発明のさらなる実施形態では、
2は、
【化14】
[この文献は図面を表示できません]
からなるR2d基から選択される。
【0026】
本発明のさらなる実施形態では、
2は、
【化15】
[この文献は図面を表示できません]
からなるR2e基から選択される。
【0027】
本発明のさらなる実施形態では、
2は、
【化16】
[この文献は図面を表示できません]
からなるR2f基から選択される。
【0028】
本発明のさらなる実施形態では、
4は、F、Cl、Br、−CN、−CH3、−CH2CH3またはシクロプロピルからなるR4b基から選択され、ここで−CH3、−CH2CH3およびシクロプロピルは、FまたはClから選択される1つまたは複数のハロゲンで置換されていてもよい。
【0029】
本発明のさらなる実施形態では、
4は、F、Cl、−CN、−CH3、−CF3およびシクロプロピルからなるR4c基から選択される。
さらなる態様では、本発明は、式(II):
【化17】
[この文献は図面を表示できません]
の構造に従った化合物またはその塩に関する。
【0030】
さらなる態様では、本発明は、式(III):
【化18】
[この文献は図面を表示できません]
の構造に従った化合物またはその塩に関する。
【0031】
各R1x、R2x、R3xおよびR4xは、上に記載されている通りの対応する置換基のための、特徴付けられた個々の実施形態を表す。したがって、上記の定義を前提として、本発明の第1の態様の好ましい個々の実施形態は、該用語(R1x、R2x、R3xおよびR4x)によって十分に特徴付けられており、ここで、各指数xには、「a」から上記で与えられている最も高い文字を範囲とする個々の数字が与えられる。上記の定義を参照とする指数xの完全な順列とともに括弧内の用語によって記載されている全ての個々の実施形態は、本発明に含まれるべきである。
以下の表1は、例としておよび1行目から最後の行へ優先度が増す順序で、好ましいと考えられるような本発明の実施形態E−1からE−18を示す。これは、表1の最後の列におけるエントリーによって表される実施形態E−18が最も好ましい実施形態であることを意味する。
【0032】
【表1】
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ならびにその互変異性体、その立体異性体、その混合物およびその塩。
【0033】
したがって、例えばE−10は、
1が、
【化19】
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からなる群から選択され、
2が、ナフチル、
【化20】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、Uは互いに独立して、NまたはCHであり、ただし環系は最大3個のN−原子を保有し、
YはOまたはSであり、
WはO、SまたはNHであり、
ここで上述した環系は、1つまたは複数のR4で置換されていてもよく、ここで、
4は、F、Cl、−CN、−CH3、−CF3およびシクロプロピルからなる群から選択される)
からなる群から選択される、
式Iの化合物を対象にしている。
【0034】
使用される用語および定義
一般的定義:
本明細書において具体的に定義されていない用語は、該開示および文脈に照らして当業者によってそれらに与えられている意味を与えられるべきである。しかしながら本明細書において使用される場合、それに反して特定されていない限り、以下の用語は表示されている意味を有し、以下の慣例が順守される。
下記に定義されている基、ラジカルまたは部分において、炭素原子の数は、基の前で特定されることが多く、例えば、C1-6−アルキルは、1個から6個の炭素原子を有するアルキル基またはラジカルを意味する。一般に、2つ以上のサブグループを含む基について、第1の指定サブグループはラジカル付着点であり、例えば、置換基「−C1-3−アルキル−アリール」は、C1-3−アルキル基に結合されているアリール基を意味し、この後者は、コアにまたは置換基が付着されている基に結合されている。
アスタリスクは、定義されている通りのコア分子に接続されている結合を表示するためにサブ式において使用され得る。
【0035】
立体化学/溶媒和物/水和物:
具体的に表示されていない限り(例えば、立体化学表記、透視図などによる)、本明細書および添付の請求項の全体にわたって、所与の化学構造、式または名前は、互変異性体ならびに全ての立体異性体、光学異性体および幾何異性体(例えばエナンチオマー、ジアステレオマー、E/Z異性体など)およびそのラセミ体、ならびに別々のエナンチオマーの異なる割合における混合物、ジアステレオマーの混合物、またはこうした異性体およびエナンチオマーが存在する前述の形態のいずれかの混合物、ならびにその薬学的に許容される塩を含めた塩、およびその溶媒和物(sovates)、例えば遊離化合物の溶媒和物または該化合物の塩の溶媒和物を含めた水和物などを包含するべきである。
【0036】
アルキル:
nが2〜nの整数である「C1-n−アルキル」という用語は、単独でまたは別のラジカルとの組合せのいずれかで、1〜n子のC原子を有する非環式、飽和、分岐または線状の炭化水素ラジカルを示す。例えば、C1-5−アルキルという用語は、ラジカルH3C−、H3C−CH2−、H3C−CH2−CH2−、H3C−CH(CH3)−、H3C−CH2−CH2−CH2−、H3C−CH2−CH(CH3)−、H3C−CH(CH3)−CH2−、H3C−C(CH32−、H3C−CH2−CH2−CH2−CH2−、H3C−CH2−CH2−CH(CH3)−、H3C−CH2−CH(CH3)−CH2−、H3C−CH(CH3)−CH2−CH2−、H3C−CH2−C(CH32−、H3C−C(CH32−CH2−、H3C−CH(CH3)−CH(CH3)−およびH3C−CH2−CH(CH2CH3)−を包含する。
【0037】
アリール:
「アリール」という用語は、本明細書で使用される場合、単独でまたは別のラジカルとの組合せのいずれかで、6個の炭素原子を含有する炭素環式芳香族単環式基を示し、これは、芳香族、飽和または不飽和であってよい第2の5員または6員の炭素環式基にさらに縮合されていてよい。アリールとしては、以下に限定されないが、フェニル、インダニル、インデニル、ナフチル、アントラセニル、フェナントレニル、テトラヒドロナフチルおよびジヒドロナフチルが挙げられる。
【0038】
シクロアルキル:
nが4〜nの整数である「C3-n−シクロアルキル」という用語は、単独でまたは別のラジカルとの組合せのいずれかで、3〜n個のC原子を有する環式、飽和、非分岐炭化水素ラジカルを示す。例えば、C3-7−シクロアルキルという用語は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルおよびシクロヘプチルを含む。
【0039】
ハロゲン:
ハロゲンという用語は、一般に、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素を示す。
【0040】
ヘテロアリール:
「ヘテロアリール」という用語は、N、OまたはS(O)rから選択される1個または複数のヘテロ原子を含有する単環式または多環式環系を意味し、ここで、5〜14個の環原子からなるr=0、1または2であり、ヘテロ原子の少なくとも1つは芳香族環の一部である。「ヘテロアリール」という用語は、全ての可能な異性体形態を含むと意図される。
【0041】
したがって、「ヘテロアリール」という用語は、適切な原子価が維持される限り各形態が共有結合を介して任意の原子に付着されていてよいラジカルとして図示されていない以下の例証的な構造を含む:
【化21】
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【化22】
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【0042】
上記で与えられている用語の多くは、式または基の定義において反復して使用することができ、各場合において、互いに独立して上記で与えられている意味の1つを有する。
【0043】
塩:
「薬学的に許容される」という成句は、健全な医学的判断の範囲内で、過度の毒性、過敏、アレルギー応答または他の問題もしくは合併症なくヒトおよび動物の組織との接触における使用に適当であるとともに妥当な利益/リスク比に相応するような化合物、材料、組成物および/または剤形を指すために、本明細書において用いられる。
【0044】
本明細書で使用される場合、「薬学的に許容される塩」は、親化合物が、その酸塩または塩基塩を作製することによって修飾される、開示化合物の誘導体を指す。薬学的に許容される塩の例としては、以下に限定されないが、アミンなどの塩基性残基のミネラル塩または有機酸塩;およびカルボン酸などの酸性残基のアルカリ塩または有機塩;などが挙げられる。例えば、こうした塩としては、アンモニア、L−アルギニン、ベタイン、ベネタミン、ベンザチン、水酸化カルシウム、コリン、デアノール、ジエタノールアミン(2,2’−イミノビス(エタノール))、ジエチルアミン、2−(ジエチルアミノ)−エタノール、2−アミノエタノール、エチレンジアミン、N−エチル−グルカミン、ヒドラバミン、1H−イミダゾール、リシン、水酸化マグネシウム、4−(2−ヒドロキシエチル)−モルホリン、ピペラジン、水酸化カリウム、1−(2−ヒドロキシエチル)−ピロリジン、水酸化ナトリウム、トリエタノールアミン(2,2’,2”−ニトリロトリス(エタノール))、トロメタミン、水酸化亜鉛、酢酸、2,2−ジクロロ−酢酸、アジピン酸、アルギン酸、アスコルビン酸、L−アスパラギン酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、2,5−ジヒドロキシ安息香酸、4−アセトアミド−安息香酸、(+)−ショウノウ酸、(+)−樟脳−10−スルホン酸、炭酸、ケイ皮酸、クエン酸、シクラミン酸、デカン酸、ドデシル硫酸、エタン−1,2−ジスルホン酸、エタンスルホン酸、2−ヒドロキシ−エタンスルホン酸、エチレンジアミン四酢酸、ギ酸、フマル酸、ガラクタル酸、ゲンチジン酸、D−グルコヘプタン酸の酸、D−グルコン酸、D−グルクロン酸、グルタミン酸、グルタル酸、2−オキソ−グルタル酸、グリセロリン酸、グリシン、グリコール酸、ヘキサン酸、馬尿酸、臭化水素酸、塩酸、イソ酪酸、DL−乳酸、ラクトビオン酸、ラウリン酸、リシン、マレイン酸、(−)−L−リンゴ酸、マロン酸、DL−マンデル酸、メタンスルホン酸、ナフタレン−1,5−ジスルホン酸、ナフタレン−2−スルホン酸、1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸、ニコチン酸、硝酸、オクタン酸、オレイン酸、オロチン酸、シュウ酸、パルミチン酸、パモン酸(エンボン酸)、リン酸、プロピオン酸、(−)−L−ピログルタミン酸、サリチル酸、4−アミノ−サリチル酸、セバシン酸、ステアリン酸、コハク酸、硫酸、タンニン酸、(+)−L−酒石酸、チオシアン酸、p−トルエンスルホン酸およびウンデシレン酸からの塩が挙げられる。さらなる薬学的に許容される塩は、アルミニウム、カルシウム、リチウム、マグネシウム、カリウム、ナトリウムおよび亜鉛などのような金属からのカチオンを用いて形成することができる。(Pharmaceutical salts, Berge, S.M. et al., J. Pharm. Sci., (1977), 66, 1-19も参照されたい)。
【0045】
本発明の薬学的に許容される塩は、従来の化学的方法によって、塩基性部分または酸性部分を含有する親化合物から合成することができる。一般に、こうした塩は、これらの化合物の遊離酸形態または塩基形態と、十分な量の適切な塩基または酸とを、水中でまたはエーテル、酢酸エチル、エタノール、イソプロパノールもしくはアセトニトリルまたはその混合物のような有機希釈剤中で反応させることによって調製することができる。
【0046】
例えば本発明の化合物を精製または単離するのに有用である上述したもの以外の酸の塩(例えば、トリフルオロアセテート塩)も、本発明の一部を構成する。
本発明に従った化合物は、原則として知られている合成の方法を使用して得ることができる。好ましくは、該化合物は、後文においてより詳細に記載されている本発明に従った以下の方法によって得られる。
【0047】
調製
以下のスキームは、一般に、例として一般式(I)に従った化合物および対応する中間体化合物をどのように製造するかを例示するものとする。省略されている置換基は、スキームの文脈内で別段に定義されていない限り、上記で定義されている通りであってよい。
【0048】
【化23】
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【0049】
スキーム1:第1のステップにおいて、市販されている2−クロロ−ピラジンおよび所望のホウ素誘導体から出発する鈴木クロスカップリング反応が実施され(cfr. Saito R., Tokita M., Uda K., Tetrahedron, 2009, 3019-3026);以下の水素化ステップは、2位に置換基(R1)を保有するピペラジン誘導体を得ることを可能にする(cfr. Blythin D., Chen X., Piwinski J.J., et al., Bioorg. Med. Chem. Lett., 2002, 3161-3165)。次いで置換基R2がアリール化手順を介して導入され(cfr. Huang X., Buchwald S.L. Et al., J. Am. Chem. Soc., 2003, 6653-6655. Scanio M., Shi L. et al., J.Med.Chem, 2011, 7678-7692. Charles M., Schultz P., Buchwald S.L., Org. Lett., 2005, 3965-3968. Chan D.M.T., Monaco K.L. et al., Tetr. Lett.,1998, 2933-2936. Chan D.M.T., Lam. P.Y.S. et al, Tetr. Lett., 2003, 3863-3866)、最終のアミドカップリングは、最終化合物をラセミ混合物として得ることを可能にする。単一エナンチオマーは、キラル固定相を用いるHPLCによる対応するラセミ混合物の分離後に得ることができる。
【0050】
【化24】
[この文献は図面を表示できません]
【0051】
スキーム2:第1のステップにおいて、α−ハロケトンは、エタン−1,2−ジアミンと反応させることで、水素化ホウ素ナトリウムなどの還元剤を用いる処理後に、2位で置換されているピペラジン誘導体(R1)を提供する(cfr. Jirkovsky I., Santroch G. et al, J. Med. Chem., 1987, 388-394)。置換基R2はアリール化手順を介して導入され、最終のアミドカップリングは、最終化合物をラセミ混合物として得ることを可能にする。
単一エナンチオマーは、キラル固定相を用いるHPLCによって対応するラセミ混合物の分離後に得ることができる。
【0052】
【化25】
[この文献は図面を表示できません]
【0053】
スキーム3:第1のステップにおいて、エナンチオマー的に純粋なグリシン誘導体は保護ステップを受け;次いでアミド形成が行われ、その後、酸性条件下で実施される閉環が続く。ジ−ケトピペラジン誘導体は、次いで、ボランを用いて還元されることで、2位で所望の置換基(R1)を保有するエナンチオマー的に純粋なピペラジン誘導体が得られる。置換基R2はアリール化手順を介して導入され、アミドカップリングは、最終化合物を得ることを可能にする。この経路は、公知の絶対立体配置を有する最終化合物を得ることを可能にする(cfr. M. Barfield, F.A.Al-Obeidi, V.J.Hruby and S.R.Walter, J.Am.Chem.Soc.,1982,104, 3302-3306 and D.E.Nitecki,B. Halpern, J.W. Westley, Journal of Organic Chemistry 1967, 864)。
【0054】
【化26】
[この文献は図面を表示できません]
【0055】
スキーム4:第1のステップにおいて、エナンチオマー的に純粋な(R)−3−ヒドロキシ−4,4−ジメチル−ジヒドロ−フラン−2−オンは、α−ハロゲン化酸誘導体を用いてアシル化され;以下のステップは、ピペラジノン誘導体を得ることを可能にし、これは次いでボランを用いて還元され;ベンジル基は2つの連続したステップにおいて除去され、置換基R2はアリール化手順を介して導入され、アミドカップリングは、最終化合物を得ることを可能にする。この経路は、公知の絶対立体配置を有する最終化合物を得ることを可能にする(cfr. Jung in Jang, Seock Yong Kang, Kyoung Hee Kang, Yong Sun Park, Tetrahedron, 2011, 6221-6226)。
【0056】
【化27】
[この文献は図面を表示できません]
スキーム5:スキーム1〜3に記載されている通りに得られるピペラジン誘導体は、アミド誘導体の形成前に保護ステップを受けることができ;保護基は次いで除去され、最終のステップは、公知の文献手順を適用するR2置換基の導入を特徴とする。
単一エナンチオマーは、キラル固定相を用いるHPLCによる対応するラセミ混合物の分離後に得ることができる。
【0057】
【化28】
[この文献は図面を表示できません]
【0058】
スキーム6:スキーム1〜3に記載されている通りに得られるピペラジン誘導体は、保護ステップ後に、エナンチオマー的に純粋なカルボン酸との処置後のジアステレオマー塩形成反応を受けることができ;ジアステレオマー塩は結晶化することができ、塩基後処理後に、エナンチオマー的に純粋なピペラジン誘導体は次いでアミド誘導体に変換される。保護基は除去され、置換基R2は、記載されている文献手順に従って実施されるアリール化手順を介して導入される。
【0059】
【化29】
[この文献は図面を表示できません]
【0060】
スキーム7:第1のステップにおいて、スキーム5に記載されている通りに得られるピペラジン−アミド誘導体は、トリメチルシリルイソシアネートとの反応を受けることで中間体尿素を形成し;NaOHおよびCHCl3を用いる処理による脱水後、シアノ誘導体は、ヒドロキシルアミンとの反応および適当な無水物を用いる後続の環化を受けることで、オキサジアゾール誘導体を得ることができる。
単一エナンチオマーは、キラル固定相を用いるHPLCによる対応するラセミ混合物の分離後に得ることができる。
【0061】
【化30】
[この文献は図面を表示できません]
スキーム8:スキーム7に記載されている通りのピペラジン−アミド誘導体の反応によって得られる中間体尿素は、適当なブロモメチル−ケトンを用いる環化反応を受けることでオキサゾール誘導体を得る。
単一エナンチオマーは、キラル固定相を用いるHPLCによる対応するラセミ混合物の分離後に得ることができる。
【0062】
【化31】
[この文献は図面を表示できません]
スキーム9:第1のステップにおいて、置換基R2は、アリール化手順を介してBoc保護ピペラジン誘導体上に導入され、次いで、保護基は除去され、得られたアミンは、カルボン酸との反応を受けることで最終生成物を得ることができる。
単一エナンチオマーは、キラル固定相を用いるHPLCによる対応するラセミ混合物の分離後に得ることができる。
【0063】
【化32】
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【0064】
スキーム10:R1およびR2がハロゲン原子を含有するならば、R1およびR2での置換は、記載されている合成方法論を使用して達成することができ;シクロプロピル環の挿入は、Hasnik Z., Pohl R., Hocek M., Synthesis, 2009, 1309-1317に記載されている方法論を適用して得ることができ;トリフルオロメチル基の挿入は、Feng-Ling Qing, Junfa Fan, Hong-Bin Sun and Xiang-Jun Yue, J. Chem. Soc., Perkin Trans. 1, 1997, 3053-3057に記載されている方法論を適用して達成することができる。
【0065】
本発明による化合物は、有利には、続く実施例に記載されている方法を使用しても得られ、これらの方法は、この目的のため、文献から当業者に知られている方法と組み合わせることもできる。
【0066】
処置の方法
本発明は、疾患の処置において有効と考えられる化合物に言及する(一般式(I)に従った「活性化合物」および詳細にはその化合物ファミリークラスおよびメンバー)。本発明によるこれらの活性化合物は、グリシン輸送体1(GlyT1)の有効および選択的な阻害剤である。したがって、上記で、具体的にはこの記載の導入部分での「発明の背景」セクションにおいて考察されている医薬概念は、本発明の活性化合物のための用途の分野としての高目的と考えられる。本発明の活性化合物は、医薬の開発のために使用することができる。こうした医薬は、好ましくは、GlyT1の阻害が治療的な予防または疾患修飾の効果を発達させることができる疾患の処置のために使用されるべきである。好ましくは、該医薬は、精神病、記憶および学習における機能不全、統合失調症(統合失調症の陽性症状および陰性症状ならびに統合失調症に伴う認知機能欠損)、アルツハイマー病のような認知症、ならびに認知プロセスが損なわれている他の疾患、例えば注意欠陥障害、パーキンソン病、てんかんおよび/または双極性障害などの疾病を処置するために使用されるべきである。
【0067】
該医薬は、方法、好ましくは治療方法、または以下などの状態、疾患および/もしくは症候群において特に出現するもののような知覚、集中、認知、学習もしくは記憶を改善する方法における使用のためである:
軽度認知欠損、健忘性軽度認知欠損、年齢に伴う学習および記憶の欠損、年齢に伴う記憶喪失、血管性認知症、頭蓋脳外傷、脳卒中、脳卒中後に出現する認知症(脳卒中後の認知症)、外傷後認知症、一般集中欠損、学習および記憶の問題を有する小児における集中欠損、アルツハイマー病、軽度アルツハイマー病、軽度から中程度のアルツハイマー病、中程度から重度のアルツハイマー病、前駆アルツハイマー病、レビー小体認知症、ピック症候群を含めた前頭葉の変性症を有する認知症、パーキンソン病、進行性核麻痺、大脳皮質基底核変性症を有する認知症、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、ハンチントン病、多発性硬化症、視床変性、クロイツフェルト−ヤコブ認知症、HIV認知症、てんかん、側頭葉てんかん、統合失調症に伴うコルサコフ精神病または認知機能欠損、統合失調症の前駆期、大うつ病性障害、うつ病、パーキンソン病、てんかん、統合失調感情障害または双極性障害。
【0068】
本発明の別の態様は、GlyT1−阻害によって接近可能である疾患、特に、不眠症もしくはナルコレプシーのような睡眠障害、双極性障害、うつ病、物質使用障害/乱用障害、聴覚障害、注意欠陥(機能亢進)障害、炎症性疼痛、神経因性疼痛、自閉症スペクトラム障害、または衝動制御の障害の処置に関する。
したがって、本発明の医療態様は、それが、本明細書において定義されている通りの式(I)に従った化合物、特に医薬におけるまたは医薬としての使用のための詳細に定義されている種の活性化合物と考えられる点において要約することができる。
こうした医薬は、好ましくは、CNS疾患の処置における治療方法または予防方法、好ましくは治療方法のためにである。
【0069】
代替使用において、該医薬は、処置がGlyT1の阻害によって接近可能であるCNS疾患の処置のためである。
代替使用において、該医薬は、GlyT1の阻害によって接近可能である疾患の処置のためである。
代替使用において、該医薬は、アルツハイマー病、統合失調症(陽性症状および陰性症状)、またはアルツハイマー病に伴うもしくは統合失調症に伴う認知機能欠損の処置のための方法における使用のためである。
本発明のさらなる態様では、本発明は、状態および疾患の上記リスト群から選択される状態または疾患の処置または予防の方法に関し、ここで、該方法は、それを必要とするヒトにおける本発明による活性化合物の治療有効量投与を含む。
【0070】
1日当たり適用可能な本発明の活性化合物の用量範囲は、通常0.1mgから5000mg、好ましくは0.1mgから1000mg、好ましくは2mgから500mg、より好ましくは5mgから250mg、最も好ましくは10mgから100mgである。投与単位(例えば錠剤)は、好ましくは、本発明による活性化合物の2から250mgの間、特に好ましくは10から100mgの間を含有することができる。
本発明の別の態様は、治療方法における使用のためのまたは医薬としての使用のための、本発明の活性化合物に関する。必要であれば、治療方法または医薬は、好ましくは、「処置の方法」と表題をつけられているこのセクションに概説されている通りの状態または疾患の群から選択される状態または疾患の処置のためである。
【0071】
医薬組成物
本発明による活性化合物を投与するための適当な調製物は、当業者に明らかであり、例えば錠剤、丸剤、カプセル剤、坐剤、ロゼンジ剤、トローチ剤、液剤、シロップ剤、エリキシル剤、サッシェ剤、注入剤、吸入剤および粉末剤などが挙げられる。薬学的に活性な化合物の含有量は、全体として組成物の0.05〜90質量%、好ましくは0.1〜50質量%の範囲であるべきである。
適当な錠剤は、例えば、式(I)に従った1種または複数の活性化合物を、公知の賦形剤、例えば不活性希釈剤、担体、崩壊剤、アジュバント、界面活性剤、バインダーおよび/または潤滑剤と混合することによって得ることができる。錠剤はいくつかの層からなっていてもよい。
【実施例】
【0072】
限定していると意味されることなく、可能な医薬処方物を例示し得る実施例:
「活性物質」という用語は、その塩を含めて、本発明による1種または複数の活性化合物を示す。1種または複数の他の活性物質との前に記述の組合せの1つの場合において、「活性物質」という用語は、追加の活性物質を含むこともある。標準手順は、本明細書において記述されている医薬処方物の任意の調製のためと考えられるべきである。
【0073】
【表2】
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【表3】
[この文献は図面を表示できません]
【0074】
組合せ治療/
他の活性物質との組合せ
別の態様では、本発明は、本発明による活性化合物が別の活性化合物と一緒に投与される組合せ治療に関する。したがって、本発明は、活性成分のこうした組合せを提供する医薬処方物にも言及し、ここで、この1種は本発明の活性化合物である。こうした組合せは、定用量組合せ(組み合わせられるべき活性成分は、同じ医薬処方物の対象である)または自由用量組合せ(活性成分は、別々の医薬処方物中にある)であってよい。
【0075】
その結果として、本発明のさらなる態様は、本発明の活性化合物の各々、好ましくは本発明による少なくとも1種の活性化合物と、例えば、抗精神病薬、例えばハロペリドール、クロザピン、リスペリドン、クエチアピン、アリピプラゾール(aripripazole)、アセナピンおよびオランザピン;抗うつ薬、例えば選択的セロトニン再取込み阻害剤および二重セロトニン/ノルアドレナリン再取込み阻害剤;気分安定剤、例えばリチウムバルプロエートおよびラモトリジン;ベータ−セクレターゼ阻害剤;ガンマ−セクレターゼ阻害剤;ガンマ−セクレターゼモジュレーター;アミロイド凝集阻害剤、例えばシロ−イノシトールなど;直接的または間接的作用性の神経保護物質および/または疾患修飾性物質;酸化防止剤、例えばビタミンE、イチョウまたはギンコライド(ginkolide)など;抗炎症物質、例えば、Cox阻害剤、Aβ(Aベータ)低下特性を追加としてまたは排他的に有するNSAIDなど;HMG−CoA還元酵素阻害剤、例えばスタチン;アセチルコリンエステラーゼ阻害剤、例えばドネペジル、リバスチグミン、タクリン、ガランタミン;NMDA受容体アンタゴニスト、例えばメマンチンなど;AMPA受容体アゴニスト;AMPA受容体陽性モジュレーター、AMPkine、グリシン輸送体1阻害剤;モノアミン受容体再取込み阻害剤;神経伝達物質の濃度または放出をモジュレートする物質;成長ホルモンの分泌を誘発する物質、例えばメシル酸イブタモレンおよびカプロモレリン;CB−1受容体アンタゴニストまたは逆アゴニスト;抗生物質、例えばミノサイクリンまたはリファンピシン;PDE1、PDE2、PDE4、PDE5、PDE9またはPDE10阻害剤、GABAA受容体逆アゴニスト;GABAAアルファ5受容体逆アゴニスト;GABAA受容体アンタゴニスト;ニコチン受容体アゴニストもしくは部分アゴニストまたは陽性モジュレーター;アルファ4ベータ2ニコチン受容体アゴニストもしくは部分アゴニストまたは陽性モジュレーター;アルファ7ニコチン受容体アゴニストもしくは部分アゴニストまたは正のアロステリックモジュレーター;;ヒスタミン受容体H3アンタゴニスト;5−HT4受容体アゴニストまたは部分アゴニスト;5−HT6受容体アンタゴニスト;アルファ2−アドレナリン受容体アンタゴニスト、カルシウムアンタゴニスト;ムスカリン受容体M1アゴニストもしくは部分アゴニストまたは陽性モジュレーター;ムスカリン受容体M2アンタゴニスト;ムスカリン受容体M4アンタゴニスト;ムスカリン受容体M4正のアロステリックモジュレーター;代謝型グルタミン酸受容体5正のアロステリックモジュレーター;代謝型グルタミン酸受容体2アンタゴニスト;代謝型グルタミン酸受容体2/3アゴニスト;代謝型グルタミン酸受容体2正のアロステリックモジュレーター、ならびに本発明による活性化合物の効力および/または安全性が増加されるおよび/または望まれない副作用が低減されるような方式で受容体または酵素をモジュレートする他の物質の群から選択される別の活性化合物との組合せに言及する。
【0076】
本発明による活性化合物は、上述した疾患および状態の処置のための、例えばAベータもしくはその一部を用いる活性免疫化またはヒト化抗Aベータ抗体もしくは抗体断片を用いる受動免疫化などの免疫治療との組合せで使用することもできる。
【0077】
本発明による活性化合物は、ハロペリドール、フルペンチキソール、フルスピリレン、クロルプロチキセン、プロチペンジル、レボメプロマジン、クロザピン、オランザピン、クエチアピン、リスペリドン、パリペリドン、アミスルプリド、ジプラシドン、アリピプラゾール、スルピリド、ゾテピン、セルチンドール、フルフェナジン、パーフェナジン、ペラジン、プロマジン、クロルプロマジン、レボメプロマジン、ベンペリドール、ブロムペリドール、ピモジド、メルペロン、ピパンペロン、イロペリドン、アセナピン、ペロスピロン、ブロナンセリン、ルラシドンのような抗精神病薬と組み合わせることもできる。
【0078】
本発明による活性化合物は、アミトリプチリンイミプラミン塩酸塩(TOFRANIL)、イミプラミンマレイン酸塩(SURMONTIL)、ロフェプラミン、デシプラミン(NORPRAMIN)、ドキセピン(SINEQUAN、ZONALON)、トリミプラミン(SURMONTIL)のような抗うつ薬と組み合わせることもできる。
【0079】
または本発明による活性化合物は、セロトニン(5−HT)再取込み阻害剤、例えばアラプロクラート、シタロプラム(CELEXA、CIPRAMIL)エスシタロプラム(LEXAPRO、CIPRALEX)、クロミプラミン(ANAFRANIL)、デュロキセチン(CYMBALTA)、フェモキセチン(MALEXIL)、フェンフルラミン(PONDIMIN)、ノルフェンフルラミン、フルオキセチン(PROZAC)、フルボキシアミン(LUVOX)、インダルピン、ミルナシプラン(IXEL)、パロキセチン(PAXIL、SEROXAT)、セルトラリン(ZOLOFT、LUSTRAL)、トラゾドン(DESYREL、MOLIPAXIN)、ベンラファキシン(EFFEXOR)、ジメルジン(NORMUD、ZELMID)、ビシファジン、デスベンラファキシン(PRISTIQ)、ブラソフェンスム(brasofensme)およびテソフェンシンと組み合わせることもできる。
【0080】
本発明による組合せは、全く同一の剤形で、即ち組合せ調製物の形態で同時に提供することができ、例えば、2つの構成成分は、1つの錠剤に、例えば前記錠剤の異なる層に組み込むことができる。該組合せは自由な組合せの形態で別々に提供することもでき、即ち、本発明の活性化合物は1つの剤形で提供され、上述した組合せパートナーの1つまたは複数は別の剤形で提供される。これらの2つの剤形は、等しい剤形、例えば2つの錠剤の同時投与であってよく、1つは本発明の活性化合物の治療有効量を含有し、1つは上述した組合せパートナーの治療有効量を含有する。所望であれば異なる投与形態を組み合わせることも可能である。適当な投与形態の任意の型が提供され得る。
別の活性物質との組合せにおける、本発明による活性化合物またはその生理学的に許容される塩は、同時に、またはずらした時期であるが特に互いが接近した時間で使用することができる。同時に投与されるならば、2種の活性物質は患者に一緒に与えられ;ずらした時期で投与されるならば、2種の活性物質は、12時間以下、特に6時間以下の期間内に連続して患者に与えられる。
【0081】
投与量または投与形態は限定されず;本発明の枠内で、任意の適当な剤形が使用され得る。例として、剤形は、パッチ剤、錠剤、カプセル剤、丸剤、ペレット剤、糖衣錠剤、粉末剤、トローチ剤、坐剤などの固体調製物、液剤、懸濁剤、エマルジョン剤、点滴剤、シロップ剤、エリキシル剤などの液体調製物、またはエアロゾル剤およびスプレー剤などの気体調製物から選択することができる。
剤形は、有利には投与単位で処方され、各投与単位は、存在する各活性構成成分の単回用量を供給するように適応される。投与経路および剤形から依存して、成分は適宜選択される。
【0082】
上述されている組合せパートナーについての投与量は、便宜上、通常推奨される最低用量の1/5から通常推奨される用量の1/1であってよい。
剤形は、処方物の性質に依存して、例えば毎日1回、2回、3回または4回患者に投与される。遅延放出もしくは拡張放出処方物または他の医薬処方物の場合において、同じことが異なって適用され得る(例えば、毎週または毎月1回など)。本発明の活性化合物は、3回またはそれ以下のいずれかで、より好ましくは毎日1回または2回投与されることが好ましい。
【0083】
生物学的アッセイ
in vitro効果:
本発明の活性化合物のin vitro効果は、以下の生物学的アッセイを用いて示すことができる。
GlyT1アッセイプロトコール:
JAR細胞(ヒト胎盤性絨毛癌細胞;例えば、国際公開第2008/002583号)もしくはSK−N−MC細胞(ヒト神経芽腫細胞;Depoortere et al., 2005, Neuropsychopharmacology 30:1963-1985)のいずれかのようなGlyT1輸送体を内因的に発現する細胞、または機能的GlyT1輸送体のcDNAをコード化するプラスミドでトランスフェクトされているとともにGlyT1を安定してもしくは一過性に発現する初代のニューロンもしくは細胞(例えば、国際公開第2006/08200号)は、細胞におけるグリシン取込みをモニタリングするために使用することができる。上に記載されている細胞へのグリシン取込みの決定のための異なるプロトコールは、選択された細胞におけるグリシン取込みに干渉する化合物を同定およびランク付けするために適用することができる。
【0084】
下記の実施例に概説されている化合物は、これらの細胞へのグリシンの取込みを担当するGlyT1輸送体を内在性に発現するヒトSK−N−MC細胞(ATCC番号HTB−10)を使用することを特徴とし、これらの細胞へのグリシンの取込みは、細胞によって吸収されるとともにプレートの塩基内に含有されているシンチラントと近接される放射性グリシンに基づくCytostar−Tアッセイフォーマット(GE Healthcare、RPNQ0162)を使用してモニタリングされる。放射性崩壊は、アッセイプレートへのシンチレーションマトリックスの組入れに基づいて光シグナルに変換される。取込みは動態として記録され、時間の経過による測定カウントの傾斜はIC50を算出するために使用される。
【0085】
詳細には、SK−N−MC細胞は、200,000細胞/ウェルの密度で96ウェルCytostar−Tアッセイプレートに播種され、ATCCによって推奨される通りの成長培地においてコンフルエンスに16〜18時間の間成長させる。アッセイを開始する前に、細胞はHBSS(Hank緩衝塩溶液;Sigma、H8264)、続きの5mMアラニン(本明細書においてHBSS/Alaと称される)で1回洗浄され、その後、以下の試薬が添加される:
1.80μl/ウェルのHBSS/Ala
2.6%のDMSO中に化合物の濃度6xを含有するHBSS/Ala 20μl/ウェル
3.およそ5〜10分のインキュベーション
4.HBSS/Ala中において20μl/ウェルの3μMグリシン(3H−グリシン(Perkin Elmer、NET004001MC、比活性:52Ci/mmol;非標識グリシンと1:1に希釈)。
【0086】
最終アッセイにおいて、グリシン濃度は、500nM(3H−グリシン Perkin Elmerから誘導される250nM、250nMの非標識グリシン)であり、DMSO濃度は1%である。
アッセイプレートは3H−グリシンの添加直後にMicro−Beta Counter(Perkin Elmer)に入れられ、シグナルは60分かけて記録される。
取込みを算出するため、動態の線形範囲における傾斜は、GraphPadPrismを使用して決定され、選択濃度での異なる傾斜について、IC50は、ソフトウェアGraphPadPrismを使用する曲線フィッティングすることによって算出される。
【0087】
あらゆる実験における最大のグリシン取込みは、基質を用いるが阻害剤を用いずに、SK−N−MC細胞のインキュベーションによって決定される。細胞によるグリシンの非特異的取込みは、基質および基準GlyT1阻害剤、例えば10μMのRG−1678を用いて細胞をインキュベートすることによって決定される(Pinard et al., 2010, J. Med. Chem. 53(12):4603-14)。
化合物は10mMのストックから希釈され、一般に、IC50決定のため、8つの化合物濃度が使用される。
【表4】
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【0088】
1nMから1000nMの間のIC50値を有する化合物が好ましく、より好ましいのは1nMから100nMの間のIC50値を有する活性化合物であり、より好ましいのは1nMから20nMの間のIC50値を有する化合物である。
in vivo効果:
本発明の活性化合物の陽性のin vitro効力結果は、陽性のin vivo効力に変換されると思われる。
【0089】
この発明の活性化合物のin vivo効果は、Boulay et al. 2008(Pharmacol. Biochem. Behav. 91:47-58)に従った覚醒剤誘発自発運動亢進試験またはShimazaki et al. 2010(Psychopharmacology 209: 263-270)に従った社会認識試験において、Perry et al. 2008(Neuropharmacology 55:743-754)に従って、CSF中のグリシン増加に関して試験することができる。生物試験に関するさらなる情報について、これらの3つの引用がその上参照される。
【0090】
標的GlyT1輸送体に向かう阻害特性の他に、本発明による活性化合物は、さらに有利な薬物動態学的特性を提供することができる。
例えば、本発明による活性化合物は、安全性、薬物−薬物相互作用を引き起こす低いリスク、および低いクリアランスの分野で、1つまたは複数の利点を示すことができる。
本発明による活性化合物は、その上、生物学的利用能、高い吸収画分、血液脳輸送特性、好ましい(例えば高平均)平均滞留時間(mrt)、効果区画(脳脊髄液)における好ましい曝露の分野において、1つまたは複数の追加または代替の利点を示し得る。
【0091】
上述した特色に基づいて、本発明による活性化合物は、脳脊髄液における適切な曝露が必須であると考えられる疾患の処置のための1日1回の投与に適当であると思われる。
【0092】
化学的製造
略語:
Ac アセチル
ACN アセトニトリル
APCI 大気圧化学イオン化(MSにおいて)
amu 原子質量単位
Boc ter−ブチルオキシカルボニル
Burgess試薬:メトキシカルボニルスルファモイル−トリメチルアンモニウムヒドロキシド内塩
CDI 1,1’−カルボニルジイミダゾール
d 日
dba ジベンジリデンアセトン
DCM ジクロロメタン
DIPEA ジイソプロピルエチルアミン
DME 1,2−ジメトキシエタン
DMF ジメチルホルムアミド
ESI エレクトロスプレーイオン化法(MSにおいて)
EtOAc 酢酸エチル
EtOH エタノール
Et2O ジエチルエーテル
Exp. 実施例
h 時間
HATU O−(7−アザベンゾトリアゾル−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム−ヘキサフルオロホスフェート
HPLC 高速液体クロマトグラフィー
HPLC−MS カップリングされた高速液体クロマトグラフィー−質量分光分析法
IPA イソプロピルアルコール
M モル(mol/L)
MeOH メタノール
min 分
MS 質量分光分析法
NMP 1−メチル−2−ピロリジノン
RP 逆相
rt 室温
t 保持時間(HPLCにおいて)
TBTU O−(ベンゾトリアゾル−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレート
TEA トリエチルアミン
TFA トリフルオロ酢酸
THF テトラヒドロフラン
TLC 薄層クロマトグラフィー
UPLC−MS 超性能液体クロマトグラフィー−質量分光分析法
【0093】
方法:
UPLC−MS方法:
方法1
機器:LC/MS Waters Acquity UPLC System DAD、SQDシングル四重極;カラム:HSS C18 1,8μm 2,1×50mm、温度35℃;移動相:A=H2O 90%+10%CH3CN+CF3COOH 0,1%、B=CH3CN 90%+H2O 10%;勾配:0.0分 0%B→1.20分 100%B→1.45分 100%B→1.55分 0%B→1.75分 0%B;流量:0.70mL/分;検出:UV 254nm;検出:SQD、シングル四重極;イオン供給源:ES+/ES−;走査範囲:90〜900amu
【0094】
方法2
機器:LC/MS Waters Acquity UPLC System DAD、SQDシングル四重極;カラム:BEH C18 1,7μm 2,1×50mm、温度35℃;移動相:A=H2O 90%+10%CH3CN+NH4COOH 5mmol、B=CH3CN 90%+H2O 10%;勾配:0.0分 0%B→1.20分 100%B→1.45分 100%B→1.55分 0%B→1.75分 0%B;流量:0.70mL/分;検出:UV 254nm;検出:SQD、シングル四重極;イオン供給源:ES+/ES−;走査範囲:90〜900amu
方法23
機器:LC/MS Waters Acquity UPLC System DAD、SQDシングル四重極;カラム:BEH C18 1,7μm 2,1×50mm、温度35℃;移動相:A=H2O 90%+10%CH3CN+NH4COOH 5mmol、B=CH3CN 90%+H2O 10%;勾配:0.0分 0%B→2.40分 100%B→2.70分 100%B→2.80分 0%B→3.00分 0%B;流量:0.70mL/分;検出:UV 254nm;検出:SQD、シングル四重極;イオン供給源:ES+/ES−;走査範囲:90〜900amu
GC−MS方法:
【0095】
方法3
機器:GC/MS Thermo Scientific TRACE GC ULTRA、DSQ II MSシングル四重極;カラム:Agilent DB−5MS、25m×0.2 5mmol×0.25μm;担体ガス:ヘリウム、1mL/分の一定流量;オーブンプログラム:50℃から、10℃/分で100℃、20℃/分で200℃、30℃/分で320℃(10分保持);検出:DSQ II MSシングル四重極;イオン供給源:EI;走査範囲:50〜450amu
HPLC−MS方法:
【0096】
方法4
機器:LC/MS ThermoFinnigan。Hplc Surveyor DAD、MSQ四重極;カラム:Synergi Hydro RP100A、2.5μm、3×50mm;溶離剤A:90%水+10%ACN+ギ酸アンモニウム10mM;溶離剤B=ACN 90%+10%H2O+NH4COOH 10mM;勾配:0.0分 0%B→1.50分 0%B→8.00分 100%B→10.00分 100%B→11.00分 0%B→12.00分 0%B;流量:0.7mL/分;UV検出:254nm;イオン供給源:APCI+/APCI−
方法5
機器:LC/MS ThermoFinnigan HPLC Surveyor DAD、MSQシングル四重極;カラム:Synergi Hydro RP100A、2,5μm、3×50mm;溶離剤A:90%水+10%ACN+NH4COOH 5Mm;溶離剤B=ACN 90%+10%H2O;勾配:0.0分 0%B→4分 100%B→5.30分 100%B→5.50分 0%B→6.00分 0%B;流量:1.2mL/分;UV検出:254nm;イオン供給源:APCI+/APCI−;走査範囲100〜900amu
【0097】
方法6
機器:LC/MS ThermoFinnigan HPLC Surveyor DAD、LCQFleet Ion Trap
カラム:Symmetry Shield RP8、5μm、4,6×150mm;溶離剤A:90%水+10%ACN+HCOOH 0.1%;溶離剤B:ACN 90%+H2O 10%+HCOOH 0.1%;勾配:0.0分 5%B→1.5分 5%B→11.05分 95%B→13分 95%B→13.03分 5%B→15分 5%B;流量:1.0mL/分;UV検出:254nm、Finnigan Fleet、Ion Trap;イオン供給源:ES+;走査範囲100〜900amu
【0098】
方法10
機器:LC/MS ThermoFinnigan HPLC Surveyor DAD、LCQFleet Ion Trap
カラム:Synergy Xselect CSH、2.5μm、4.6×50mm;溶離剤A:90%水+10%ACN+HCOOH 0.1%;溶離剤B:ACN 90%+H2O 10%+HCOOH 0.1%;勾配:0.0分 0%B→4分 100%B→5.30分 100%B→5.50分 0%B→6.00分 0%B;流量:1.4mL/分;UV検出:254nm、Finnigan Fleet、Ion Trap;イオン供給源:ES+;走査範囲100〜900amu
【0099】
方法7
機器:LC/MS Waters Alliance 2695 HPLC System DAD、Quattro Micro Triple四重極;カラム:Xbridge Phenyl 3.5μm 3× 30mm、温度35℃;溶離剤A:90%水+10%ACN+NH4HCO3 5mM;溶離剤B:ACN 90%+H2O 10%; 勾配:分 0%B→4.5分 100%B→5.80分 100%B→6.0分 0%B;流量:1.3mL/分;UV検出:254nm、Quattro Micro、三重の四重極、イオン供給源:ES+/−;走査範囲90〜1000amu。
方法8
機器:LC/MS Waters Alliance 2695 HPLCシステム DAD、Quattro Micro Triple四重極;カラム:Gemini 3μm 4.6×50mm、温度35℃;溶離剤A:90%水+10%ACN+CF3COOH 0.1%;溶離剤B:ACN 勾配:0.0分 0%B→3.5分 90%B→4.5分 90%B→4.6分 0%B;流量:1.3mL/分;UV検出:254nm、Quattro Micro、三重の四重極、イオン供給源:ES+/−;走査範囲120〜900amu
【0100】
方法11
機器:LC/MS Waters Alliance 2695 HPLC System DAD、Quattro Micro Triple四重極;カラム:SunFire C18 3.5μm 4.6×50mm、温度35℃;溶離剤A:90%水+10%ACN+CF3COOH 0.05%;溶離剤B:90%ACN+10%水 勾配:0.0分 0%B→4.5分 100%B→5.8分 100%B→6.0分 0%B;流量:1.3mL/分;UV検出:254nm、Quattro Micro、三重の四重極、イオン供給源:ES+/−;走査範囲90〜1000amu。
方法14
機器:LC/MS ThermoFinnigan HPLC Surveyor DAD、MSQシングル四重極;カラム:Synergi Hydro RP100A、2,5μm、3×50mm;溶離剤A:90%水+10%ACN+NH4COOH 5Mm;溶離剤B=ACN 90%+10%H2O;勾配:0.0分 0%B→1.50分→0%B→9分 100%B→10.50分 100%B→11分 0%B→12分 0%B;流量:1.2mL/分;UV検出:254nm;イオン供給源:APCI+/APCI−;走査範囲100〜900amu。
【0101】
方法16
機器:LC/MS Waters Alliance 2695 HPLC System DAD、Quattro Micro Triple四重極;カラム:Atlantis dC18 5μm 4.6×50mm、温度35℃;溶離剤A:90%水+10%ACN+CF3COOH 0.05%;溶離剤B:90%ACN+10%水 勾配:0.0分 0%B→0.7分 0%B→4.5分 100%B→5.8分 100%B→6.0分 0%B;流量:1.3mL/分;UV検出:254nm、Quattro Micro、三重の四重極、イオン供給源:ES+/−;走査範囲90〜1000amu。
【0102】
方法17
機器:LC/MS Waters Alliance 2695 HPLC System DAD、Quattro Micro Triple四重極;カラム:zorbax Eclipse XDB−C18 3.5μm 4.6×50mm、温度35℃
溶離剤A:90%水+10%ACN+NH4COOH 5nM;溶離剤B:90%ACN+10%水 勾配:0.0分 0%B→4.50分 100%B→5.8分 100%B→6.0分 0%B;流量:1.3mL/分;UV検出:254nm、Quattro Micro、三重の四重極、イオン供給源:ES+/−;走査範囲90〜1000amu。
方法18
機器:DAおよびMS検出器を有するLC/MS Waters 1525、カラム:Sunfire C18_4.6×30mm、2.5μm、温度6℃、溶離剤A:水+CF3COOH 0.1%;溶離剤B:MeOH;勾配:0.0分 5%B(4mL/分)→0.05分 5%B(3mL/分)→2.05分 100%B(3mL/分)→2.1分 100%B(4.5mL/分)→2.4分 100%B(4.5mL/分)。
【0103】
方法19
機器:DAおよびMS検出器を有するLC/MS Waters 1525、カラム:Sunfire C18_4.6×30mm、2.5μmm、温度6℃、溶離剤A:水+CF3COOH 0.1%;溶離剤B:アセトニトリル;勾配:0.0分 3%B(4mL/分)→0.15分 3%B(3mL/分)→2.15分 100%B(3mL/分)→2.2分 100%B(4.5mL/分)→2.4分 100%B(4.5mL/分)。
方法20
機器:DAおよびMS検出器を有するAgilent 1200、カラム:XBridge C18_3.0×30mm、2.5μm、温度60℃、溶離剤A:水+NH4OH 0.1%;溶離剤B:アセトニトリル;勾配:0.0分 3%B(2.2mL/分)→0.2分 3%B(2.2mL/分)→1.2分 100%B(2.2mL/分)→1.25分 100%B(3mL/分)→1.4分 100%B(3mL/分)。
方法21
機器:DAD、Waters Autosampler およびMS検出器を有するAgilent 1100、カラム:SunFire C18_4.6×30mm、3.5μmm、温度5℃、溶離剤A:水+CF3COOH 0.1%;溶離剤B:アセトニトリル;勾配:0.0分 5%B(4mL/分)→1.2分 100%B→1.8分 100%B;流量:4mL/分;
【0104】
方法22
機器:DAD、CTC オートサンプラー および Waters MS検出器を有するAgilent 1100;カラム:XBridge C18_4.6×30mm、3.5μm、温度6℃;溶離剤A:水+NH4OH 0.1%;溶離剤B:アセトニトリル;勾配:0.0分 2%B(4mL/分)→1.5分 100%B→1.8分 100%B;流量:2.5mL/分;
方法27
機器:LC/MS ThermoFinnigan HPLC Surveyor DAD、MSQシングル四重極;カラム:Synergi Hydro RP100A、2,5μm、3×50mm
溶離剤A:90%水+10%ACN+NH4COOH 10Mm;溶離剤B=ACN 90%+10%H2O+NH4COOH 10Mm;勾配:0.0分 0%B→6.50分 100%B→7.50分 100%B→8.0分 0%B→9.00分 0%B;流量:1.2mL/分;UV検出:254nm;イオン供給源:APCI+/APCI−;走査範囲100〜900amu
キラルHPLC法:
【0105】
方法9
HPLC器具型:Agilent 1100;カラム:DaicelキラルパックAD−H、5.0μm、250mm×10mm;方法:溶離剤ヘキサン/IPA 70:30;流量:1mL/分、温度:25℃;UV検出:254nm
方法12
HPLC器具型:Agilent 1100;カラム:DaicelキラルパックIA、5.0μm、250mm×10mm;方法:溶離剤ヘキサン/IPA 60:40;流量:1mL/分、温度:25℃;UV検出:254nm
方法13
HPLC器具型:Agilent 1100;カラム:DaicelキラルパックIA、5.0μm、250mm×10mm;方法:溶離剤ヘキサン/IPA 60:40;流量:1mL/分、温度:25℃;UV検出:230nm
方法15
HPLC器具型:Agilent 1100;カラム:DaicelキラルパックIA、5.0μm、250mm×10mm;方法:溶離剤ヘキサン/IPA 70:30;流量:1mL/分、温度:25℃;UV検出:230nm
【0106】
方法24
HPLC器具型:Agilent 1100;カラム:DaicelキラルセルOD、5.0μm、250mm×10mm;方法:溶離剤ヘキサン/IPA 90:10;流量:0.5mL/分、温度:25℃;UV検出:230nm
方法25
HPLC器具型:Agilent 1100;カラム:DaicelキラルセルOJ、4.6μm、250mm×10mm;方法:溶離剤ヘキサン/エタノール 97:3;流量:1mL/分、温度:25℃;UV検出:230nm
方法26
HPLC器具型:Agilent 1100;カラム:DaicelキラルパックAD−H、5.0μm、250mm×10mm;方法:溶離剤ヘキサン/IPA 80:20;流量:1mL/分、温度:25℃;UV検出:230nm
マイクロ波加熱:
10mLおよび35mLの容器が備えられているDiscover(登録商標)CEM機器。
【0107】
構造の提示に関する一般注釈
不斉中心を有する化合物:
化学構造が1つの不斉中心を含むならば、および立体化学的表示(例えば、立体化学表記、透視図などによる)が与えられていないならば、その構造はラセミ混合物を指す。
合成スキーム3および4に従って、エナンチオ純粋な出発材料から出発することで、公知の絶対立体配置を有する最終化合物を得るのが可能であり;前に記述されている合成手法が、より活性なエナンチオマーの絶対立体配置を確立するために実施例74および75の合成において使用された。実施例74の絶対立体配置はRであり、実施例75の絶対立体配置はSである。
【0108】
公知の絶対立体配置を有する実施例74および75を除いて、透視図は、単一のエナンチオマーを表示するが絶対立体配置は表示しないことが意図される。
(例1a)
【化33】
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ピリジニウムブロミドペルブロミド(7.0g、21.9mmol)を、75mlのトリクロロメタンに溶解した1−(5−フルオロ−チオフェン−2−イル)−エタノン(3.0g、20.8mmol)の溶液に添加し、得られた混合物を3時間撹拌する。
Et2OおよびH2Oを添加し、相を分離し、次いで有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ、減圧下で濃縮する。残留物を、溶離液としてシクロヘキサン/EtOAc 95:5を使用するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(3.3g、収率69%)を得る。
GC-MS (方法3): Rt = 8.26分
MS (EI): m/z = 224 [M]+
【0109】
(例1b)
【化34】
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10mlのDCMに溶解したブロモアセチルブロミド(1.6ml、18.8mmol)の溶液を、50mlのDCMに溶解したトリエチルアミン(5.2ml、37.6mmol)の撹拌溶液に滴下添加する。20分間撹拌した後、2−メチルチオフェン(1.2g、12.5mmol)の溶液を添加し、反応混合物を終夜撹拌する。50mlの氷水を添加し、30分間撹拌した後、混合物をDCMで抽出する。有機層を分離し、ブラインで洗浄し、乾燥させ、減圧下で濃縮する。残留物を、溶離液としてシクロヘキサン/EtOAc 95:5〜70:30を使用するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、1.7gの表題化合物を得る。
UPLC-MS (方法1): Rt = 1.07分
MS (ES+): m/z = 219-221 [M+H]+
【0110】
(例2a)(ラセミ混合物)
【化35】
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10mlのジオキサンに溶解したエタン−1,2−ジアミン(4.8ml、71.8mmol)の溶液を、窒素雰囲気下、50mlのジオキサンに溶解した例1a(3.3g、14.4mmol)の0℃冷却溶液に滴下添加する。得られた混合物を室温で終夜撹拌する。溶媒を減圧下で除去し、残留物を60mlのメタノールおよび3mlの水に溶解する;次いで、溶液を0℃に冷却し、水素化ホウ素ナトリウム(2.7g、71.8mmol)を少量ずつ添加し、反応混合物を室温で終夜撹拌する。50mlの1N HCl溶液を添加する;反応混合物を15分間撹拌し、メタノールを減圧下で除去する。DCM、続いてNaOH水溶液(塩基性pHに達している必要がある)を添加する;相を分離し、水層をDCMで3回抽出する;有機相を乾燥させ、溶媒を減圧下で除去する。
残留物を、溶離液としてDCM/MeOH/NH4OH(95:5:1〜80:20:1)を使用するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(2.7g、収率53%)を得る。
GC-MS (方法3): Rt = 9.30分
MS (EI): m/z = 186 [M]+
【0111】
(例2b)(ラセミ混合物)
【化36】
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10mlの無水DCMに溶解したブロモアセチルブロミド(3.1ml、35.7mmol)を、80mlの無水DCM中の塩化アルミニウム(7.0g、52.5mmol)の撹拌懸濁液に添加し、混合物を20分間撹拌する。10mlの無水DCMに溶解した2−ヨードチオフェン(2.6ml、23.8mmol)を滴下添加し、得られた混合物を終夜撹拌する。反応物を氷/水浴で冷却し、水を添加し、混合物をDCMで抽出する;有機層を分離し、ブラインで洗浄し、乾燥させ、減圧下で濃縮する。残留物を、溶離液としてシクロヘキサン/EtOAc 95:5を使用するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、1.9gの中間体、2−ブロモ−1−(5−ヨード−チオフェン(tiophen)−2−イル)−エタノンを得る。10mlのジオキサンに溶解したエタン−1,2−ジアミン(2.1ml、31.7mmol)、40mlのジオキサンに溶解した2−ブロモ−1−(5−ヨード−チオフェン−2−イル)−エタノン(1.9g、5.8mmol)、水素化ホウ素ナトリウム(655mg、17.3mmol)、50mlのメタノールおよび2mlの水を使用し、例2aについて記載した通りに表題化合物を合成して、720mg(収率40%)の純粋な生成物を得る。
HPLC-MS (方法5): Rt = 2.28分
MS (APCI+): m/z = 295 [M+H]+
【0112】
例3b〜3hのための一般的手順:
テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(1〜3%mol)を、溶媒中に懸濁させた2−クロロピラジン(1当量)、アリール/ヘテロアリールボロン酸(1当量)および塩基(2当量)の混合物に添加する。反応混合物を反応が完了するまで加熱し、溶媒を減圧下で除去し、残留物を水とEtOAcとに(または1N NaOH水溶液とEtOAcとに)分配する;有機層を分離し、乾燥させ、減圧下で濃縮し、残留物を、適切な溶離液を使用するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製する。
【0113】
【化37】
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【0114】
例3j〜3p(ラセミ混合物)合成のための一般的手順:
例3b〜3hを溶媒中に溶解し、触媒(10%質量/質量)を添加し、得られた混合物を、反応が完了するまでParr装置(開始pH2 4バール)を使用して水素化する。混合物をセライトパッド越しに濾過し、濾液を減圧下で濃縮し、残留物をさらに精製することなく使用する(酢酸中で行う反応については、次いで残留物をDCMとNaOH水溶液とに分配し、減圧下で濃縮する)。
【0115】
【化38】
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【0116】
(例3r)(ラセミ混合物):
【化39】
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40mlの無水ジオキサンに溶解したエタン−1,2−ジアミン(15.4ml、230mmol)を、120mlの無水ジオキサンに溶解した2−ブロモ−1−(5−クロロ−チオフェン−2−イル)−エタノン(10g、41.7mmol)の5℃冷却溶液に添加する;反応混合物を室温で終夜撹拌する;30mlのMeOHおよび2mlの水を添加し、反応混合物を0℃に冷却し、次いで水素化ホウ素ナトリウム(4.4g、117mmol)を少量ずつ添加し、反応混合物を室温で3時間撹拌する。粗製物を160mlの10%HCl水溶液に注ぎ入れ、EtOAcで洗浄し、次いで水層を36%NaOH水溶液の添加により塩基性化し、DCMで抽出する。有機層を分離し、減圧下で濃縮して、表題化合物を粗製物(7.2g)として得る。
UPLC-MS (方法1): Rt = 0.53分
MS (ES+): m/z = 203 [M+H]+
【0117】
(例3s)(ラセミ混合物)
【化40】
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2−ブロモ−1−(5−クロロ−チオフェン−2−イル)−エタノンの代わりの例1b(1.7g、6.4mmol)、エタン−1,2−ジアミン(2.4ml、35.4mmol)および水素化ホウ素ナトリウム(731mg、38mmol)から出発して、例3rについて記載した通りに、例3sを合成する;後処理の後、粗製物を、溶離液としてDCM/MeOH/NH4OH(98:2:0.2〜80:20:2)を使用するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(340mg、収率28%)を得る。
UPLC-MS (方法1): Rt = 0.37分
MS (ES+): m/z = 183 [M+H]+
【0118】
(例14a)
【化41】
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テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(751mg、0.65mmol)を、窒素雰囲気下、窒素を15分間バブリングさせて予め脱気した40mlの乾燥トルエン中の2−(トリブチルスタンニル)ピラジン(2.4g、6.5mmol)および2−ブロモ−5−メチルチアゾール(2.3g、13.0mmol)の溶液に添加し、反応物を15時間還流させる。溶媒を除去し、残留物をEt2O中に懸濁させ、沈殿物を濾別する。濾液を減圧下で濃縮し、残留物を、溶離液としてEtOAc/シクロヘキサン(10:90〜EtOAc100%)を使用するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(516mg、収率44%)を得る。
UPLC-MS (方法2): Rt = 0.92分
MS (ES+): m/z = 178 [M+H]+
【0119】
【化42】
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5mlの酢酸中に懸濁させたパラジウム(70mg、炭素上10%)を、20mlの酢酸中の例14a(516mg、2.85mmol)の溶液に添加し、反応物を水素雰囲気(4バール)下で終夜撹拌する。酸化白金(IV)水和物(50mg)を添加し、混合物を同じ条件で24時間さらに水素化する。触媒をセライトパッド越しに濾別し、混合物を減圧下で濃縮し、残留物をSCXカートリッジ上に装填する。得られた生成物を8mlのDCMに溶解し、5℃に冷却し、次いで2mlのDCM中のジ−tert−ブチル−ジカーボネート(561mg、2.57mmol)の溶液を添加する。1時間撹拌した後、NaHCO3水溶液を添加し、有機層を分離し、減圧下で濃縮し、次いで残留物を、溶離液としてシクロヘキサン/EtOAc(90:10〜EtOAc100%)を使用するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、例15a(225mg、収率21%)、および不純な例15bを得、これをRPフラッシュクロマトグラフィーによりさらに精製して50mg(収率6%)の所望の化合物を得る。
【0120】
【表5】
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【0121】
(例16a)(ラセミ混合物)
【化43】
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HCl(4Nジオキサン溶液、2.9ml、11.7mmol)を、6mlのジオキサンに溶解した例15a(225mg、0.59mmol)の溶液に添加し、反応混合物を室温で終夜撹拌する。溶媒を減圧下で除去し、粗製物をSCXカートリッジで精製して、表題化合物(90mg、収率84%)を得る。
UPLC-MS (方法2): Rt = 0.44分
MS (ES+): m/z = 184 [M+H]+
【0122】
(例27a)(ラセミ混合物)
【化44】
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例3o(100mg、0.55mmol)、2−クロロ−5−フルオロピリジン(67μl、0.67mmol)、X−Phos(106mg、0.22mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(102mg、0.11mmol)およびナトリウムtert−ブトキシド(107mg、1.11mmol)を、窒素雰囲気下、2mlの予め脱気したジオキサン中に懸濁させ、次いで反応混合物をマイクロ波反応器内80℃で2時間加熱する。
粗反応混合物を濾過し、次いで分取HPLC−MSにより精製して、表題化合物(102mg、収率67%)を得る。
UPLC-MS (方法1): Rt = 0.78分
MS (ES+): m/z = 276 [M+H]+
【0123】
(例28a)(ラセミ混合物)
【化45】
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例3o(100mg、0.55mmol)、2−クロロピリミジン(76.3mg、0.67mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(192μl、1.11mmol)を1mlのDMSOに溶解し、反応混合物をマイクロ波反応器内120℃で30分間加熱する。粗生成物をEt2Oと水とに分配する;次いで、有機層を分離し、減圧下で濃縮して、表題化合物(158mg)を得る。
UPLC-MS (方法2): Rt = 0.76分
MS (ES+): m/z = 259 [M+H]+
【0124】
(例29a)(ラセミ混合物)
【化46】
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例3o(100mg、0.55mmol)、2−クロロピリミジンの代わりの2−クロロ−5−フルオロピリミジン(82μl、0.67mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(192μl、1.11mmol)および1mlのDMSOを使用して、例28aについて記載した通りに、例29aを合成する。粗生成物をEt2Oと水とに分配する;次いで、有機層を分離し、減圧下で濃縮して、表題化合物(160mg)を得る。
UPLC-MS (方法2): Rt = 0.98分
MS (ES+): m/z = 277 [M+H]+
【0125】
(例30a)(ラセミ混合物)
【化47】
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例3o(600mg、3.3mmol)、2−クロロピリミジンの代わりの2−ブロモ−5−(トリフルオロメチル)ピラジン(907mg、4.0mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.1ml、6.7mmol)および8mlのDMSOを使用して、例28aについて記載した通りに、例30aを合成する。混合物をマイクロ波反応器内100℃で2.5時間加熱する。粗生成物をEtOAcと水とに分配し、次いで有機層を分離し、減圧下で濃縮する;残留物を、溶離液としてEtOAc/シクロヘキサン 1:1〜EtOAc100%を使用するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(800mg、収率72%)を得る。
HPLC-MS (方法5): Rt = 3.21分
MS (APCI+): m/z = 327 [M+H]+
【0126】
(例31a)(ラセミ混合物)
【化48】
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例3o(300mg、1.67mmol)、2−クロロ−5−フルオロピリジンの代わりの5−ブロモ−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン(453mg、2.00mmol)、X−Phos(317mg、0.67mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)クロロホルム付加物(345mg、0.33mmol)、ナトリウムtert−ブトキシド(320mg、3.33mmol)および4mlの予め脱気したジオキサンを使用して、例27aについて記載した通りに、例31aを合成する。混合物をマイクロ波反応器内100℃で2時間加熱する。粗製物をEtOAcと水とに分配し、有機相を分離し、乾燥させ、減圧下で濃縮する;次いで、残留物を、溶離液としてシクロヘキサン/EtOAc 50:50〜0:100を使用するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(175mg、収率32%)を得る。
HPLC-MS (方法5): Rt = 3.10分
MS (APCI+): m/z = 327 [M+H]+
【0127】
(例32a)(ラセミ混合物)
【化49】
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例3oの代わりの例2a(70mg、0.38mmol)、2−クロロ−5−フルオロピリジンの代わりの5−ブロモ−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン(102mg、0.45mmol)、X−Phos(72mg、0.15mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)クロロホルム付加物(78mg、0.08mmol)、ナトリウムtert−ブトキシド(72mg、0.75mmol)および1.5mlの予め脱気したジオキサンを使用して、例27aについて記載した通りに、例32aを合成する。混合物をマイクロ波反応器内100℃で2時間加熱する。粗製物をEtOAcと1N HCl水溶液とに分配し、水相を分離し、32%NaOH水溶液の添加により塩基性化し、次いでこれをEtOAcで抽出する;有機層を乾燥させ、減圧下で濃縮して、表題化合物(175mg)を得、これをさらに精製することなくそのまま使用する。
UPLC-MS (方法1): Rt = 0.83分
MS (ES+): m/z = 333 [M+H]+
【0128】
(例33a)(ラセミ混合物)
【化50】
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例3oの代わりの例3r(150mg、0.67mmol)、2−クロロピリミジンの代わりの2−ブロモ−5−メチルピラジン(127mg、0.73mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(289μl、1.66mmol)および1mlのDMSOを使用して、例28aについて記載した通りに、例33aを合成する。混合物をマイクロ波反応器内165℃で1時間加熱する。粗生成物をDCMと水とに分配し、次いで有機層を分離し、減圧下で濃縮する;残留物を、溶離液としてDCM/MeOH 100:0〜90:10を使用するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(75mg、収率34%)を得る。
UPLC-MS (方法1): Rt = 0.71分
MS (ES+): m/z = 295 [M+H]+
【0129】
(例34a)(ラセミ混合物)
【化51】
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例3oの代わりの例3r(100mg、0.44mmol)、2−クロロピリミジンの代わりの2−クロロ−5−メチルピリミジン(74mg、0.58mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(307μl、1.78mmol)および1mlのDMSOを使用して、例28aについて記載した通りに、例34aを合成する。混合物をマイクロ波反応器内120℃で30分間加熱する。粗生成物を分取HPLC−MSにより精製して、表題化合物をトリフルオロ酢酸塩(55mg、収率30%)として得る。
UPLC-MS (方法1): Rt = 0.81分
MS (ES+): m/z = 295 [M+H]+
【0130】
(例35a)(ラセミ混合物)
【化52】
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例3oの代わりの例3r(80mg、0.36mmol)、2−クロロピリミジンの代わりの2−クロロ−5−シクロプロピルピリミジン(73mg、0.46mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(122μl、0.71mmol)および1mlのDMSOを使用して、例28aについて記載した通りに、例35aを合成する。混合物をマイクロ波反応器内140℃で30分間加熱する。粗生成物を分取HPLC−MSにより精製して、表題化合物をトリフルオロ酢酸塩(72mg、収率47%)として得る。
UPLC-MS (方法1): Rt = 0.89分
MS (ES+): m/z = 321 [M+H]+
【0131】
(例36a)(ラセミ混合物)
【化53】
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例3oの代わりの例3m(290mg、1.61mmol)、2−クロロ−5−フルオロピリジンの代わりの5−ブロモ−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン(440mg、1.94mmol)、X−Phosの代わりの2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’−(N,N−ジメチルアミノ)ビフェニル(220mg、0.56mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(140mg、0.15mmol)、カリウムtert−ブトキシド(270mg、2.41mmol)および2mlのDMSOを使用して、例27aについて記載した通りに、例36aを合成する。混合物をマイクロ波反応器内120℃で40分間加熱する。粗製物をEtOAcと水とに分配し、有機相を分離し、乾燥させ、減圧下で濃縮し、次いで残留物を、溶離液としてEtOAc/ヘキサン/MeOH 80:20:1を使用するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(140mg、収率27%)を得る。
HPLC-MS (方法11): Rt = 2.53分
MS (ES+): m/z = 327 [M+H]+
【0132】
(例37a)(ラセミ混合物)
【化54】
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例3oの代わりの例3r(70mg、0.35mmol)、2−クロロピリミジンの代わりの2−ブロモ−5−(トリフルオロメチル)ピラジン(102mg、0.45mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(239μl、1.38mmol)および1mlのDMSOを使用して、例28aについて記載した通りに、例37aを合成する。混合物をマイクロ波反応器内120℃で30分間加熱する。粗生成物をEt2Oと水とに分配し、次いで有機層を分離し、減圧下で濃縮する;残留物を分取HPLC−MSにより精製して、表題化合物(70mg、収率44%)をトリフルオロ酢酸塩として得る。
UPLC-MS (方法1): Rt = 0.90分
MS (ES+): m/z = 349 [M+H]+
【0133】
(例40b)(ラセミ混合物)
【化55】
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N,N−ジイソプロピルエチルアミン(3.6ml、20.8mmol)を、50mlのアセトニトリルに溶解した例3l(2.1g、10.4mmol)の溶液中に添加する。ジ−tert−ブチル−ジカーボネート(2.0g、9.4mmol)を0℃で少量ずつ添加し、反応物を2時間撹拌する。水を添加し、アセトニトリルを減圧下で除去し、残留物をDCMと水とに分配する;有機層を分離し、乾燥させ、減圧下で濃縮する。粗生成物を、EtOAc/シクロヘキサン(cylohexane) 60:40〜100:0を使用するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(2.5g、収率80%)を得る。
GC-MS (方法3): Rt = 11.55分
MS (EI): m/z = 298 [M]+
【0134】
例40bの調製と同様にして、以下の例を合成する:
【化56】
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【0135】
(例42b)(ラセミ混合物)
【化57】
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N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(3.2g、16.6mmol)を、60mlのDCM中の例40b(2.5g、8.3mmol)、テトラヒドロ−2H−チオピラン−4−カルボン酸(carboxilic acid)1,1−ジオキシド(3.0g、16.6mmol)および1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(112mg、0.8mmol)の混合物に添加する。反応混合物を室温で終夜撹拌し、次いで水を添加し、有機層を分離し、NaHCO3水溶液で洗浄し、次いで乾燥させ、減圧下で濃縮する。残留物を、溶離液としてシクロヘキサン/EtOAc 40:60〜0:100を使用するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(3.8g、収率97%)を得る。
HPLC-MS (方法5): Rt = 2.80分
MS (APCI+): m/z = 459 [M+H]+
【0136】
例42bの調製と同様にして、以下の例を合成する:
【化58】
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【0137】
(例43a)(ラセミ混合物)
【化59】
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【0138】
HATU(3.2g、8.4mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(3.8ml、22.0mmol)を、15mlのDMF中のテトラヒドロ−2H−チオピラン−4−カルボン酸1,1−ジオキシド(1.6g、8.8mmol)の溶液に添加する。20分間撹拌した後、例40c(2.3g、7.3mmol)を添加し、反応物を室温で終夜撹拌する。混合物を減圧下で濃縮し、次いで残留物をEtOAcに溶解し、5%NaHCO3溶液、5%HCl溶液および水で洗浄する。有機層を分離し、減圧下で濃縮し、残留物を、溶離液としてシクロヘキサン/EtOAc(50:50〜EtOAc100%)を使用するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(2.1g、収率63%)を得る。
UPLC-MS (方法1): Rt = 1.05分
MS (ES+): m/z = 459 [M+H]+
【0139】
例43aの調製と同様にして、以下の例を合成する:
【化60】
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【0140】
(例43h)(ラセミ混合物)
【化61】
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【0141】
ヨウ化銅(I)(500mg、2.63mmol)およびヘキサメチルホスホルアミド(1.8ml、10.1mmol)を、6mlの無水DMFに溶解した例42h(1.1g、2.02mmol)の撹拌溶液に添加する。5分間撹拌した後、メチル−2,2−ジフルオロ−2−(フルオロスルホニル)−アセテート(1.3ml、10.1mmol)を添加し、反応混合物を100℃で1時間加熱する。粗製物を飽和NH4Cl水溶液に注ぎ入れ、EtOAcで抽出する;有機層を分離し、乾燥させ、減圧下で濃縮する。残留物を、溶離液としてシクロヘキサン/EtOAc 1:1〜100%EtOAcを使用するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(770mg、収率69%)を得る。
HPLC-MS (方法5): Rt = 3.12分
MS (APCI+): m/z = 495 [M-H]+
【0142】
(例44b)(ラセミ混合物)
【化62】
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例43b(1.2g、2.3mmol)を10mlのジオキサンに溶解する;HCl(ジオキサン中4N溶液、3.7ml、14.8mmol)を添加し、完全な変換まで反応混合物を撹拌する。固体を濾過して、所望の生成物を塩酸塩(715mg)として得る。
UPLC-MS (方法1): Rt = 0.59分
MS (ES+): m/z = 341 [M+H]+
【0143】
例44bの調製と同様にして、以下の例を合成し、NaOH水溶液またはNH4OHを使用する場合には遊離塩基を得る:
【化63】
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【0144】
(例45a)(ラセミ混合物)
【化64】
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トリフルオロ酢酸(14.1ml、183.4mmol)を、75mlのDCM中の例43c(7.8g、18.3mmol)の0℃冷却溶液に添加する。室温で20時間撹拌した後、溶媒を減圧下で除去し、残留物をSCXカートリッジで精製して、表題化合物(4.9g、収率83%)を得る。
UPLC-MS (方法1): Rt = 0.55分
MS (ES+): m/z = 323 [M+H]+
【0145】
(例46a)(ラセミ混合物)
【化65】
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例43d(2.0g、4.7mmol)から出発し、トリフルオロ酢酸(3.6ml、46.7mmol)および20mlのDCMを使用し、例45aについて記載した通りに、例46aを合成して、1.5gの生成物を得る。
UPLC-MS (方法4): Rt = 1.73分
MS (APCI+): m/z = 329 [M+H]+
【0146】
(例47a)(ラセミ混合物)
【化66】
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N,N−ジイソプロピルエチルアミン(45μl、0.26mmol)および1,1−ジオキソチアン−4−カルボニルクロリド(無水DCM中の対応するカルボン酸および塩化オキサリルから予め調製した、52mg、0.26mmol)を、窒素雰囲気下、2mlの無水DCM中の例15b(50mg、0.18mmol)の溶液に添加する。反応物を終夜撹拌する。粗生成物をDCM(5ml)と5%NaHCO3水溶液とに分配する;有機相を分離し、トリフルオロ酢酸(400μl)を添加し、反応物を終夜撹拌する。溶媒を減圧下で除去し、粗生成物をSCXカートリッジにより精製して、表題化合物(46mg、含有率85%;含有率は254nmで推定)を得る。
UPLC-MS (方法1): Rt = 0.58分
MS (ES+): m/z = 344 [M+H]+
【0147】
(例48a)(ラセミ混合物)
【化67】
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4mlの無水THFに溶解したトリメチルシリルイソシアネート(137μl、1.03mmol)の溶液を、窒素雰囲気下、10mlの無水THF中の例44c(遊離塩基として340mg、0.94mmol)の懸濁液に滴下添加し、反応混合物を20時間撹拌する。溶媒を減圧下で除去し、次いでメタノール中HClの溶液を残留物に添加し、反応物を30分間撹拌する。溶媒を除去して表題化合物(830mg)を得、さらに精製することなく以下のステップにおいて使用する。
HPLC-MS (方法11): Rt = 2.47分
MS (ES+): m/z = 406 [M+H]+
【0148】
(例48b)(ラセミ混合物)
【化68】
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例44cの代わりの例44m(300mg、0.72mmol)、トリメチルシリルイソシアネート(405μl、2.0mmol)および10mlの無水THFから出発し、例48aについて記載した通りに、例48bを合成して、表題化合物(307mg)を得、さらに精製することなく以下のステップにおいて使用する。
HPLC-MS (方法10): Rt = 2.61分
MS (ES+): m/z = 440 [M+H]+
【0149】
(例49a)(ラセミ混合物)
【化69】
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トリエチルアミン(8μl、0.06mmol)および1.5mlの50%NaOH水溶液を、20mlのクロロホルムに溶解した例48a(255mg、0.57mmol)の撹拌溶液に添加し、得られた混合物を終夜激しく撹拌する。2mlの50%NaOH水溶液を添加し、反応混合物をさらに8時間撹拌する。DCMおよび水を混合物に添加し、相を分離する;有機層を乾燥させ、減圧下で濃縮して、280mgの表題化合物を得、さらに精製することなく以下のステップにおいて使用する。
HPLC-MS (方法11): Rt = 3.03分
MS (ES+): m/z = 388 [M+H]+
【0150】
(例50a)(ラセミ混合物)
【化70】
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例44cの代わりの例44g(600mg、1.8mmol)およびトリメチルシリルイソシアネート(270μl、2.0mmol)から出発し、例48aについて記載した通りに、例50aを合成して、表題化合物(560mg)を得、さらに精製することなく以下のステップにおいて使用する。
UPLC-MS (方法2): Rt = 0.60分
MS (ES+): m/z = 384 [M+H]+
【0151】
(例51a)(ラセミ混合物)
【化71】
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トリエチルアミン(20μl、0.17mmol)および6mlの50%NaOH水溶液を、10mlのクロロホルムに溶解した例50a(560mg、1.46mmol)の撹拌溶液に添加し、得られた混合物を6時間激しく撹拌する。DCMおよび水を粗製物に添加し、相を分離する;有機層を乾燥させ、減圧下で濃縮する;残留物を、溶離液としてEtOAc/ヘキサン/MeOH 80:20:1を使用するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(310mg、収率58%)を得る。
HPLC-MS (方法17): Rt = 2.47分
MS (ES+): m/z = 366 [M+H]+
【0152】
(例52a)(ラセミ混合物)
【化72】
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例51a(300mg、0.82mmol)およびヒドロキシルアミン(50%水溶液、120μl、1.96mmol)を3mlのEtOHに溶解し、反応物をマイクロ波反応器内100℃で30分間加熱する。溶媒を減圧下で除去し、残留物を水とDCMとに分配する;有機相を分離し、減圧下で濃縮して、表題化合物(270mg)を得る。
HPLC-MS (方法17): Rt = 1.87分
MS (ES+): m/z = 399 [M+H]+
【0153】
(例53a)(ラセミ混合物)
【化73】
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【0154】
例3oの代わりの例44c(150mg、0.41mmol)、2−クロロピリミジンの代わりの2,5−ジブロモピラジン(108mg、0.45mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(179μl、1.03mmol)および1mlのDMSOを使用して、例28aについて記載した通りに、例53aを合成する。混合物をマイクロ波反応器内130℃で2時間加熱する。後処理の後、粗製物を、溶離液としてシクロヘキサン/EtOAc 60:40〜20:80を使用するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(130mg、収率61%)を得る。
UPLC-MS (方法1): Rt = 1.21分
MS (ES+): m/z = 519-521 [M+H]+
【0155】
(例54a)(ラセミ混合物)
【化74】
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例44cの代わりの例44g(370mg、1.1mmol)、2,5−ジブロモピラジン(260mg、1.1mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(210μl、1.2mmol)および2mlのDMSOを使用して、例53aについて記載した通りに、例54aを合成する。混合物をマイクロ波反応器内130℃で1時間加熱する。460mgの表題化合物を得る。
UPLC-MS (方法1): Rt = 1.09分
MS (ES+): m/z = 497-499 [M+H]+
【0156】
(例55a)(ラセミ混合物)
【化75】
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例44cの代わりの例44h(350mg、1.0mmol)およびトリメチルシリルイソシアネート(150μl、1.1mmol)から出発し、例48aについて記載した通りに、例55aを合成して、表題化合物(390mg)を得、さらに精製することなく以下のステップにおいて使用する。
HPLC-MS (方法5): Rt = 1.52分
MS (APCI+): m/z = 384 [M+H]+
【0157】
(例56a)(ラセミ混合物)
【化76】
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【0158】
8mlのクロロホルム中の例48aの代わりの例55a(310mg、0.81mmol)、トリエチルアミン(11μl、0.08mmol)および2.5mlの50%NaOH水溶液から出発して、例49aについて記載した通りに、例56aを合成する;反応混合物を終夜撹拌した。後処理、および溶離液としてDCM/MeOH 95:5を使用するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによる精製の後、表題化合物を得る(149mg、収率45%)。
HPLC-MS (方法5): Rt = 1.96分
MS (APCI+): m/z = 366 [M+H]+
【0159】
(例57a)(ラセミ混合物)
【化77】
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例51aの代わりの例56a(149mg、0.41mmol)、ヒドロキシルアミン塩酸塩(57mg、0.82mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(140μl、0.82mmol)から出発し、例52aについて記載した通りに、例57aを合成して、表題化合物(150mg)を得、さらに精製することなくそのまま使用する。
HPLC-MS (方法5): Rt = 1.46分
MS (APCI+): m/z = 399 [M+H]+
【0160】
(例58a)
【化78】
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3mlのジヨードメタンに溶解した5−(トリフルオロメチル)−1,3,4−オキサジアゾール−2−アミン(300mg、2.0mmol)の溶液を100℃で加熱し、2時間撹拌する;亜硝酸イソアミル(1.0ml、7.8mmol)をゆっくりと滴下し、得られた反応混合物を20分間さらに撹拌する。粗生成物を、シクロヘキサン/EtOAc 100:0〜98:2を使用するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(95mg)を得る。
GC-MS (方法3): Rt = 3.04分
MS (EI): m/z = 263 [M]+
【0161】
(例59a)(単一エナンチオマー;R配置)
【化79】
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NaHCO3(1.0g、11.9mmol)を、水中の(R)−4−フルオロフェニルグリシン(Fluorophenylglicine)(1.0g、5.9mmol)の撹拌懸濁液に添加する。30分後、tert−ブチルアルコールに溶解したジ−tert−ブチルジカーボネート(1.5g、7.1mmol)の溶液を滴下添加し、得られた反応混合物を室温で終夜撹拌する。反応物を水で、次いで5%クエン酸水溶液で希釈する(pH4〜5まで);次いで、混合物をDCMで抽出する;有機層を分離し、無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮して、表題化合物(1.6g)を得る。
HPLC-MS (方法17): Rt = 2.25分
MS (ES+): m/z = 292 [M+Na]+
【0162】
(例60a)(単一エナンチオマー;R配置)
【化80】
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NaHCO3(1.0g、11.9mmol)を、40mlのDCMおよび10mlの無水DMFに溶解した例59a(1.5g、5.6mmol)およびグリシンメチルエステル塩酸塩(700mg、5.6mmol)の撹拌混合物に添加し、反応物を30分間撹拌する。1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール(830mg、6.1mmol)およびN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(1.2g、6.1mmol)を添加し、反応混合物を室温で16時間撹拌する。水およびDCMを添加し、有機層を分離し、5%クエン酸水溶液で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮する。残留物を、溶離液としてヘキサン/EtOAc 6:4を使用するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(1.9g、収率90%)を得る。
UPLC-MS (方法2): Rt = 1.01分
MS (ES+): m/z = 341 [M+H]+
【0163】
(例61a)(単一エナンチオマー;R配置)
【化81】
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ギ酸(20ml)を例60a(1.9g、5.0mmol)に添加し、次いで、1時間撹拌した後、酸を減圧下で除去し、10mlのトルエンおよび25mlの2−ブタノールを残留物に添加し、得られた混合物を、Dean−Stark装置を使用して4時間還流させる。溶媒を減圧下で除去し、次いで残留物をEtOAc中に懸濁させ、濾過して、表題化合物(550mg)を得る。
UPLC-MS (方法2): Rt = 0.53分
MS (ES+): m/z = 209 [M+H]+
【0164】
(例62a)(単一エナンチオマー;R配置)
【化82】
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ボラン−メチルスルフィド錯体(2.5ml、2M THF溶液、5mmol)を、窒素雰囲気下室温で、5mlの無水THF中の例61a(200mg、1.0mmol)の撹拌混合物に添加し、反応物を20時間還流させる。室温に冷却した後、3mlのMeOHおよび0.5mlの濃HClを添加し、混合物を70℃で2時間加熱する。溶媒を減圧下で除去し、残留物を水とEt2Oとに分配し、水層を分離し、NH4OHの添加によりpH10まで塩基性化し、DCMで抽出する。有機層を分離し、相分離カートリッジで乾燥させ、減圧下で濃縮して、表題化合物(120mg)を得る。
UPLC-MS (方法23): Rt = 0.47分
MS (ES+): m/z = 181 [M+H]+
【0165】
(例63a)(単一エナンチオマー;R配置)
【化83】
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【0166】
N,N−ジイソプロピルエチルアミン(30μL、0.2mmol)を、1mlの無水DMSOに溶解した例62a(35mg、0.2mmol)および2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピリミジン(36mg、0.2mmol)の撹拌溶液に添加する;反応物をマイクロ波反応器内100℃で2時間加熱する。水およびEtOAcを粗製物に添加し、有機相を分離し、水で洗浄し、乾燥させ、減圧下で濃縮する。残留物を、溶離液としてDCM/MeOH 100:2を使用するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(30mg、収率47%)を得る。
UPLC-MS (方法1): Rt = 0.90分
MS (ES+): m/z = 327 [M+H]+
キラルHPLC (方法15): Rt = 4.38分
【0167】
(例64a)
【化84】
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N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド(1.8g、8.6mmol)を、DCM中のアルファ−ブロモ−4−フルオロフェニル酢酸(2.0g、8.6mmol)、D−(−)−パントラクトン(1.1g、8.6mmol)および4−ジメチルアミノピリジン(100mg、0.8mmol)の撹拌溶液に添加し、反応混合物を3時間撹拌する。沈殿物を濾別し、濾液を減圧下で濃縮する;残留物を、溶離液としてヘキサン/EtOAc 8:2を使用するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(2.6g、収率86%)を得る。
UPLC-MS (方法1): Rt = 1.34分
MS (ES+): m/z = 345-347 [M+H]+
【0168】
(例65a)(単一エナンチオマー;S配置)
【化85】
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N,N’−ジベンジルエチレンジアミン(2.1g、8.6mmol)を、60mlのDCM中の例64a(2.5g、7.2mmol)、テトラブチルアンモニウムヨージド(2.7g、7.2mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.3ml、7.4mmol)の撹拌溶液に添加し、反応混合物を16時間撹拌する。水を添加し、有機相を分離し、無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮する;残留物を、溶離液としてヘキサン/EtOAc/MeOH 70:30:1を使用するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(2.2g、収率83%)を得る。
HPLC-MS (方法17): Rt = 5.13分
MS (ES+): m/z = 375 [M+H]+
キラルHPLC (方法24): Rt = 29.7分
【0169】
(例66a)(単一エナンチオマー;S配置)
【化86】
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ボラン−メチルスルフィド錯体(2.0M THF溶液、1.1ml、2.3mmol)を、窒素雰囲気下、6mlの無水THF中の例65a(160mg、0.4mmol)の撹拌溶液に滴下添加し、反応混合物を8時間還流させる;室温に冷却した後、2mlのMeOHおよび0.5mlの濃HCl溶液を添加し、反応混合物を1時間還流させる。溶媒を減圧下で濃縮し、残留物を水とEt2Oとに分配し、次いで水層を分離し、NH4OHの添加によりpH10まで塩基性化し、DCMで抽出する。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮して、表題化合物(110mg)を得る。
UPLC-MS (方法1): Rt = 1.13分
MS (ES+): m/z = 361 [M+H]+
キラルHPLC (方法24): Rt = 8.0分
【0170】
(例67a)(単一エナンチオマー;S配置)
【化87】
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1−クロロエチルクロロホルメート(0.15ml、1.4mmol)を、2mlの無水ジクロロエタンに溶解した例66a(100mg、0.3mmol)の撹拌溶液に添加し、反応混合物を10時間撹拌する。溶媒を減圧下で濃縮し、3mlのMeOHを残留物に添加し、次いで反応混合物を80℃で2時間加熱する。溶媒を減圧下で除去し、残留物を水に溶解し、NH4OHの添加によりpH10まで塩基性化し、混合物をDCMで抽出する;有機層を分離し、相分離カートリッジで乾燥させ、減圧下で濃縮して、表題化合物(65mg)を得る。
UPLC-MS (方法1): Rt = 0.9分
MS (ES+): m/z = 271 [M+H]+
【0171】
(例68a)(単一エナンチオマー;S配置)
【化88】
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水酸化パラジウム(40mg)を、氷酢酸に溶解した例67a(50mg、0.2mmol)の撹拌溶液に添加し、反応混合物をParr装置内に入れて60PSIで3時間水素化する。触媒をセライトパッド越しに濾別し、濾液を減圧下で濃縮する;残留物を水で処理し、NH4OHの添加により塩基性化し(pH10)、混合物をDCMで抽出する。有機相を分離し、乾燥させ、減圧下で濃縮して、表題化合物(30mg)を得る。
UPLC-MS (方法1): Rt = 0.26分
MS (ES+): m/z = 181 [M+H]+
【0172】
(例69a)(単一エナンチオマー;S配置)
【化89】
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【0173】
N,N−ジイソプロピルエチルアミン(30μl、0.2mmol)を、例68a(30mg、0.2mmol)および2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピリミジン(30mg、0.2mmol)の撹拌溶液に添加し、反応混合物をマイクロ波反応器内100℃で2時間加熱する。粗製物を水とEtOAcとに分配し、次いで有機層を分離し、水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮する;残留物を、溶離液としてDCM/MeOH 100:2を使用するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(35mg、収率64%)を得る。
UPLC-MS (方法1): Rt = 0.89分
MS (ES+): m/z = 327 [M+H]+
【0174】
(例70a)(単一エナンチオマー)
【化90】
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【0175】
D−(−)−マンデル酸(19g、124.7mmol)を、300mlのEtOAcに溶解したラセミ3−(2,3−ジフルオロ−フェニル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(37.2g、124.7mmol、大規模に例40cについて記載した通りに調製)の溶液に添加する;30分間撹拌した後、反応混合物を氷/水浴で約0℃に冷却し、1時間撹拌する。白色沈殿物を濾過し、次いで還流EtOAc中で5回結晶化させる;17.5gのマンデル酸塩を得る;遊離塩基にキラルHPLC分析を行って、エナンチオマー過剰率>98%を得る。母液を収集し、溶媒を減圧下で除去し、残留物をEtOAc中で上記のように結晶化させる。エナンチオマー過剰率>98%を有する3.5gの塩を得る。ジアステレオマー塩を一緒に合わせ(21g)、NaOH水溶液で処理する。水層をEtOAcで抽出して、表題化合物を遊離塩基(13.3g)として得る。
HPLC-MS (方法27): Rt = 4.43分
MS (ES+): m/z = 299 [M+H]+
キラルHPLC (方法25): Rt = 6.88分
【0176】
(例71a)(単一エナンチオマー)
【化91】
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テトラヒドロ−2H−チオピラン−4−カルボン酸1,1−ジオキシド(9.53g、53.5mmol)、1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール(7.3g、53.5mmol)およびN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(13.7g、71.3mmol)を、窒素雰囲気下、30mlの無水DMFおよび140mlの無水THFに溶解した例70a(13.3g、44.6mmol)の溶液に添加する;反応混合物を72時間撹拌し、次いでTHFを減圧下で蒸発させ、残留物をNaHCO3水溶液とEtOAcとに分配する。有機層を分離し、無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮する。粗製物をイソプロピルエーテル中に懸濁させ、撹拌し、氷水浴で冷却し、固体を濾過して、表題化合物(17.0g)を得る。
HPLC-MS (方法10): Rt = 4.43分
MS (ES+): m/z = 403[M-56+H]+ および359 [M-100+H]+
キラルHPLC (方法25): Rt = 13.27分
【0177】
(例72a)(単一エナンチオマー)
【化92】
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例71a(17.0g、37.1mmol)から出発し、HCl(4Nジオキサン溶液、140ml、560mmol)および300mlの1,4−ジオキサンを使用して、例44bについて記載した通りに、例72aを合成する。得られた塩酸塩を水に溶解し、NaOH水溶液で洗浄し、DCMで抽出して、表題化合物(12.2g)を得る。
HPLC-MS (方法27): Rt = 2.50分
MS (APCI+): m/z = 359 [M+H]+
キラルHPLC (方法9): Rt = 11.66分
例示的実施形態
【0178】
(例1)(ラセミ混合物)
【化93】
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例44k(300mg、0.8mmol)、2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピリミジン(199mg、1.09mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(287μl、1.67mmol)を、4mlの無水DMSOに溶解し、マイクロ波反応器内150℃で30分間加熱する。粗製物をEtOAcと水とに分配し、有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、次いで減圧下で濃縮して、360mgの表題生成物を得る。
HPLC-MS (方法10): Rt = 3.54分
MS (ES+): m/z = 505 [M+H]+
【0179】
キラル固定相を使用するHPLCにより、エナンチオマーを得る。
分離のための方法:
HPLC装置タイプ:Waters600ポンプ;カラム:DaicelキラルパックAD−H、5.0μm、250mm×20mm;方法:溶離液 ヘキサン/IPA 70:30;流速:15mL/分、温度:25℃;UV検出:254nm
キラルHPLCによる分離の例:
分離に供するもの:上記の通りに調製した665mgの例1;
得られるもの:157mgのエナンチオマー1(例2)および40mgのエナンチオマー2(例3)
【0180】
【化94】
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【0181】
【表6】
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【0182】
例2(単一エナンチオマー)の代替合成
100mlの無水DMSO中の例72a(12.2g、33.9mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(11.6ml、67.8mmol)および2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピリミジン(6.8g、37.3mmol)の溶液を100℃で加熱し、30分間撹拌する。室温に冷却した後、水を添加し、新たに形成される沈殿物を濾過し、水およびn−ヘキサンで洗浄する。固体をEtOAcに溶解し、10%クエン酸水溶液で洗浄する;有機層を分離し、無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮する。残留物をジエチルエーテル中に懸濁させ、濾過する;次いで、得られた固体を、溶離液としてシクロヘキサン/EtOAc 1:1〜20:80を使用するシリカフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(15.0g、収率88%)を得る。
HPLC-MS (方法10): Rt = 3.52分
MS (ES+): m/z = 505 [M+H]+
キラルHPLC (方法9): Rt = 10.88分
【0183】
(例4)(ラセミ混合物)
【化95】
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例44kの代わりの例44b(遊離塩基、400mg、1.18mmol)、2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピリミジン(279mg、1.53mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(402μl、2.35mmol)および5mlの無水DMSOから出発して、例1について記載した通りに、例4を合成する。混合物をマイクロ波反応器内150℃で30分間加熱する。粗製物を、溶離液としてシクロヘキサン/EtOAc 70:30〜20:80を使用するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、559mg(収率98%)の生成物を得る。
HPLC-MS (方法10): Rt = 3.53分
MS (ES+): m/z = 487 [M+H]+
【0184】
キラル固定相を使用するHPLC分離により、エナンチオマーを得る。
分離のための方法:
HPLC装置タイプ:Waters600ポンプ;カラム:DaicelキラルパックAD−H、5.0μm、250mm×20mm;方法:溶離液 ヘキサン/IPA 70:30;流速:15mL/分、温度:25℃;UV検出:254nm
キラルHPLCによる分離の例:
分離に供するもの:上記の通りに調製した500mgの例4;
得られるもの:103mgのエナンチオマー1(例5)および122mgのエナンチオマー2(例6)
【0185】
【化96】
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【0186】
【表7】
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【0187】
(例7)(ラセミ混合物)
【化97】
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無水DMSOに溶解した例44kの代わりの例44g(560mg、1.65mmol)、2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピリミジン(400mg、2.19mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(570μl、3.33mmol)から出発して、例1について記載した通りに、例7を合成する。混合物をマイクロ波反応器内100℃で1時間加熱して、溶離液としてEtOAc/ヘキサン/MeOH 70:30:1を使用するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによる精製の後、680mg(収率85%)の生成物を得る。
HPLC-MS (方法10): Rt = 3.48分
MS (ES+): m/z = 487 [M+H]+
【0188】
キラル固定相を使用するHPLC分離により、エナンチオマーを得る。
分離のための方法:
HPLC装置タイプ:Waters600ポンプ;カラム:DaicelキラルパックAD−H、5.0μm、250mm×20mm;方法:溶離液 ヘキサン/IPA 70:30;流速:15mL/分、温度:25℃;UV検出:254nm
キラルHPLCによる分離の例:
分離に供するもの:上記の通りに調製した680mgの例7;
得られるもの:190mgのエナンチオマー1(例8)および90mgのエナンチオマー2(例9)
【0189】
【化98】
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【0190】
【表8】
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【0191】
(例10)(ラセミ混合物)
【化99】
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例44kの代わりの例44i(415mg、1.16mmol)、2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピリミジン(280mg、1.53mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(396μl、2.31mmol)および6mlの無水DMSOから出発して、例1について記載した通りに、例10を合成する;混合物をマイクロ波反応器内140℃で30分間加熱して、514mgの所望の生成物を得る。
HPLC-MS (方法10): Rt = 3.60分
MS (ES+): m/z = 505 [M+H]+
【0192】
キラル固定相を使用するHPLC分離により、エナンチオマーを得る。
分離のための方法:
HPLC装置タイプ:Waters600ポンプ;カラム:DaicelキラルパックIA、5.0μm、250mm×20mm;方法:溶離液 ヘキサン/IPA 70:30;流速:15mL/分、温度:25℃;UV検出:254nm
キラルHPLCによる分離の例:
分離に供するもの:上記の通りに調製した514mgの例10;
得られるもの:190mgのエナンチオマー1(例11)および100mgのエナンチオマー2(例12)
【0193】
【化100】
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【0194】
【表9】
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【0195】
(例13)(ラセミ混合物)
【化101】
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例44kの代わりの例44f(80mg、0.22mmol)、2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピリミジン(60mg、0.33mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(75μl、0.44mmol)および1mlの無水DMSOから出発して、例1について記載した通りに、例13を合成する。混合物をマイクロ波反応器内130℃で30分間加熱する。分取HPLC−MSによる精製の後、84mg(収率75%)の生成物を得る。
HPLC-MS (方法5): Rt = 3.08分
MS (APCI+): m/z = 505 [M+H]+
【0196】
キラル固定相を使用するHPLC分離により、エナンチオマーを得る。
分離のための方法:
HPLC装置タイプ:Waters600ポンプ;カラム:DaicelキラルパックAD−H、5.0μm、250mm×20mm;方法:溶離液 ヘキサン/IPA 70:30;流速:15mL/分、温度:25℃;UV検出:254nm
キラルHPLCによる分離の例:
分離に供するもの:上記の通りに調製した70mgの例13;
得られるもの:26mgのエナンチオマー1(例14)および20mgのエナンチオマー2(例15)
【0197】
【化102】
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【0198】
【表10】
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【0199】
(例16)(ラセミ混合物)
【化103】
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例44b(70mgの遊離塩基、0.21mmol)、2−クロロ−5−フルオロピリジン(25μl、0.25mmol)、X−Phos(39mg、0.08mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(38mg、0.04mmol)およびナトリウムtert−ブトキシド(39mg、0.41mmol)を、窒素雰囲気下、2mlの予め脱気したジオキサン中に懸濁させる;反応混合物をマイクロ波反応器内90℃で2時間加熱する。
粗生成物を水とEtOAcとに分配し、有機層を分離し、乾燥させ、減圧下で濃縮する;残留物を分取HPLC−MSにより精製して、表題化合物(30mg、収率34%)を得る。
HPLC-MS (方法10): Rt = 3.25分
MS (ES+): m/z = 436 [M+H]+
【0200】
(例17)(ラセミ混合物)
【化104】
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例44kの代わりの例44b(70mgの遊離塩基、0.21mmol)、2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピリミジンの代わりの2−クロロ−5−フルオロピリミジン(41μl、0.33mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(71μl、0.41mmol)および2mlの無水DMSOから出発して、例1について記載した通りに、例17を合成する。反応混合物をマイクロ波反応器内120℃で2時間加熱する。粗生成物を分取HPLC−MSにより精製して、表題化合物(62mg、収率69%)を得る。
HPLC-MS (方法10): Rt = 3.12分
MS (ES+): m/z = 437 [M+H]+
【0201】
(例18)(ラセミ混合物)
【化105】
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【0202】
N,N−ジイソプロピルエチルアミン(72μl、0.42mmol)、続いて少量ずつ1,1−ジブロモホルムアルドキシム(85mg、0.42mmol)を、窒素雰囲気下、5mlの無水THFに溶解した例44k(150mg、0.42mmol)の冷却溶液(−20℃)中に添加する;反応混合物を1.5時間撹拌し、温度を0℃に上昇させる。2−ブロモ−3,3,3−トリフルオロプロペン(215μl、2.09mmol)、続いてトリエチルアミン(76μl、0.54mmol)を滴下添加し、反応物を、0℃で1時間、次いで室温で24時間撹拌する。粗製物をEtOAcで希釈し、水で洗浄する;有機相を減圧下で濃縮し、残留物を分取HPLC−MSにより精製して、表題化合物(41mg、収率20%)を得る。
HPLC-MS (方法10): Rt = 3.44分
MS (ES+): m/z = 494 [M+H]+
【0203】
(例19)(ラセミ混合物)
【化106】
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例44kの代わりの例44b(80mgの遊離塩基、0.23mmol)、2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピリミジンの代わりの2−クロロ−ピリミジン(40mg、0.35mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(80μl、0.46mmol)および1mlの無水DMSOから出発して、例1について記載した通りに、例19を合成する。反応混合物をマイクロ波反応器内130℃で30分間加熱する。後処理の後、粗生成物を分取HPLC−MSにより精製して、表題化合物(43mg、収率45%)を得る。
HPLC-MS (方法5): Rt = 2.52分
MS (APCI+): m/z = 419 [M+H]+
【0204】
(例20)(ラセミ混合物)
【化107】
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【0205】
脱気したジオキサン中の例44b(80mgの遊離塩基、0.24mmol)、2−クロロ−5−フルオロピリジンの代わりの2−ブロモピリジン(27μl、0.28mmol)、X−Phos(45mg、0.09mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(43mg、0.05mmol)、ナトリウムtert−ブトキシド(45mg、0.47mmol)から出発して、例16について記載した通りに、例20を合成する。反応混合物をマイクロ波反応器内100℃で2時間加熱する。後処理の後、粗生成物を分取HPLC−MSにより精製して、表題化合物(32mg、収率33%)を得る。
HPLC-MS (方法5): Rt = 2.70分
MS (APCI+): m/z = 418 [M+H]+
【0206】
(例21)(ラセミ混合物)
【化108】
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DMSO中の例44k(100mg、0.28mmol)、2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピリミジンの代わりの2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン(51μl、0.42mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(96μl、0.56mmol)から出発して、例1について記載した通りに、例21を合成する。反応混合物をマイクロ波反応器内130℃で30分間加熱する;粗生成物を分取HPLC−MSにより精製して、表題化合物(92mg、収率66%)を得る。
HPLC-MS (方法10): Rt = 3.67分
MS (ES+): m/z = 504 [M+H]+
【0207】
(例22)(ラセミ混合物)
【化109】
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【0208】
例44k(70mg、0.21mmol)、2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピリミジンの代わりの2−クロロ−5−フルオロピリミジン(41μl、0.33mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(76μl、0.45mmol)および1mlの無水DMSOから出発して、例1について記載した通りに、例22を合成する。反応混合物をマイクロ波反応器内130℃で30分間加熱する。後処理の後、粗生成物を分取HPLC−MSにより精製して、表題化合物(67mg、収率66%)を得る。
HPLC-MS (方法10): Rt = 3.25分
MS (ES+): m/z = 455 [M+H]+
【0209】
(例23)(ラセミ混合物)
【化110】
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例44k(80mg、0.23mmol)、2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピリミジンの代わりの2−クロロ−ピリミジン(38mg、0.33mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(77μl、0.45mmol)および1mlの無水DMSOから出発して、例1について記載した通りに、例23を合成する。反応混合物をマイクロ波反応器内130℃で30分間加熱する。後処理の後、粗生成物を分取HPLC−MSにより精製して、表題化合物(82mg、収率84%)を得る。
HPLC-MS (方法10): Rt = 2.90分
MS (ES+): m/z = 437 [M+H]+
【0210】
(例24)(ラセミ混合物)
【化111】
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【0211】
例44bの代わりの例44k(100mg、0.28mmol)、2−クロロ−5−フルオロピリジンの代わりの2−ブロモピリジン(32μl、0.33mmol)、X−Phos(53mg、0.11mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(51mg、0.06mmol)、ナトリウムtert−ブトキシド(54mg、0.56mmol)および脱気したジオキサンから出発して、例16について記載した通りに、例24を合成する。反応混合物をマイクロ波反応器内100℃で2時間加熱する。後処理の後、粗生成物を分取HPLC−MSにより精製して、表題化合物(55mg、収率45%)を得る。
HPLC-MS (方法5): Rt = 2.72分
MS (APCI+): m/z = 436 [M+H]+
【0212】
(例25)(ラセミ混合物)
【化112】
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例44bの代わりの例44k(120mg、0.33mmol)、2−クロロ−5−フルオロピリジン(40μl、0.39mmol)、X−Phos(63mg、0.13mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(60mg、0.07mmol)、ナトリウムtert−ブトキシド(63mg、0.66mmol)および脱気したジオキサンから出発して、例16について記載した通りに、例25を合成する。反応混合物をマイクロ波反応器内100℃で2時間加熱する。後処理の後、粗生成物を分取HPLC−MSにより精製して、表題化合物(64mg、収率43%)を得る。
HPLC-MS (方法5): Rt = 2.91分
MS (APCI+): m/z = 454 [M+H]+
【0213】
(例26)(ラセミ混合物)
【化113】
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【0214】
例44k(70mg、0.18mmol)、2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピリミジンの代わりの2−ブロモ−5−(トリフルオロメチル)ピラジン(60mg、0.26mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(60μl、0.35mmol)および1mlの無水DMSOから出発して、例1について記載した通りに、例26を合成する。反応混合物をマイクロ波反応器内150℃で30分間加熱する。後処理の後、粗生成物を分取HPLC−MSにより精製して、表題化合物(43mg、収率48%)を得る。
HPLC-MS (方法10): Rt = 3.52分
MS (ES+): m/z = 505 [M+H]+
【0215】
(例27)(ラセミ混合物)
【化114】
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例44bの代わりの例44f(80mg、0.22mmol)、2−クロロ−5−フルオロピリジン(35mg、0.26mmol)、X−Phos(42mg、0.09mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(40mg、0.04mmol)、ナトリウムtert−ブトキシド(42mg、0.44mmol)および脱気したジオキサンから出発して、例16について記載した通りに、例27を合成する。反応混合物をマイクロ波反応器内100℃で2時間加熱する。後処理の後、粗生成物を、溶離液としてシクロヘキサン/EtOAc 30:70〜0:100を使用するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(35mg、収率35%)を得る。
HPLC-MS (方法10): Rt = 3.29分
MS (ES+): m/z = 454 [M+H]+
【0216】
(例28)(ラセミ混合物)
【化115】
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【0217】
例44bの代わりの例44f(80mg、0.22mmol)、2−クロロ−5−フルオロピリジンの代わりの2−ブロモピリジン(25μl、0.26mmol)、X−Phos(42mg、0.09mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(40mg、0.04mmol)、ナトリウムtert−ブトキシド(42mg、0.44mmol)および脱気したジオキサンから出発して、例16について記載した通りに、例28を合成する。反応混合物をマイクロ波反応器内100℃で2時間加熱する。後処理の後、粗生成物を、溶離液としてシクロヘキサン/EtOAc 20:80〜0:100を使用するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(57mg、収率59%)を得る。
HPLC-MS (方法5): Rt = 2.72分
MS (APCI+): m/z = 436 [M+H]+
【0218】
(例29)(ラセミ混合物)
【化116】
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例44bの代わりの例44i(80mg、0.22mmol)、2−クロロ−5−フルオロピリジン(35mg、0.26mmol)、X−Phos(42mg、0.09mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(40mg、0.04mmol)、ナトリウムtert−ブトキシド(42mg、0.44mmol)および脱気したジオキサンから出発して、例16について記載した通りに、例29を合成する。反応混合物をマイクロ波反応器内100℃で2時間加熱する。後処理の後、粗生成物を、溶離液としてシクロヘキサン/EtOAc 30:70〜0:100を使用するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(59mg、収率58%)を得る。
HPLC-MS (方法10): Rt = 3.38分
MS (ES+): m/z = 454 [M+H]+
【0219】
(例30)(ラセミ混合物)
【化117】
[この文献は図面を表示できません]
【0220】
例44bの代わりの例44i(80mg、0.22mmol)、2−クロロ−5−フルオロピリジンの代わりの2−ブロモピリジン(32μl、0.26mmol)、X−Phos(42mg、0.09mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(40mg、0.04mmol)、ナトリウムtert−ブトキシド(42mg、0.44mmol)および脱気したジオキサンから出発して、例16について記載した通りに、例30を合成する。反応混合物をマイクロ波反応器内100℃で2時間加熱する。後処理の後、粗生成物を、溶離液としてシクロヘキサン/EtOAc 20:80〜0:100を使用するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(54mg、収率56%)を得る。
HPLC-MS (方法5): Rt = 2.76分
MS (APCI+): m/z = 436 [M+H]+
【0221】
(例31)(ラセミ混合物)
【化118】
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例44kの代わりの例44f(100mg、0.27mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(47μl、0.27mmol)、1,1−ジブロモホルムアルドキシム(56mg、0.27mmol)、2−ブロモ−3,3,3−トリフルオロプロペン(140μl、1.37mmol)、トリエチルアミン(76μl、0.55mmol)および2mlの無水THFから出発して、例18について記載した通りに、例31を合成する。後処理の後、粗生成物を、溶離液としてシクロヘキサン/EtOAc 40:60〜20:80を使用するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(47mg、収率34%)を得る。
HPLC-MS (方法10): Rt = 3.54分
MS (ES+): m/z = 494 [M+H]+
【0222】
(例32)(ラセミ混合物)
【化119】
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【0223】
例44kの代わりの例44i(100mg、0.27mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(47μl、0.27mmol)、1,1−ジブロモホルムアルドキシム(56mg、0.27mmol)、2−ブロモ−3,3,3−トリフルオロプロペン(140μl、1.37mmol)、トリエチルアミン(76μl、0.55mmol)および2mlの無水THFから出発して、例18について記載した通りに、例32を合成する。後処理の後、粗生成物を、溶離液としてシクロヘキサン/EtOAc 30:70〜20:80を使用するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(45mg、収率33%)を得る。
HPLC-MS (方法10): Rt = 3.59分
MS (ES+): m/z = 494 [M+H]+
【0224】
(例33)(ラセミ混合物)
【化120】
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例44kの代わりの例47a(46mg、254nmで推定した含有率85%、0.11mmol)、2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピリミジンの代わりの2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン(17μl、0.14mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(39μl、0.23mmol)および無水DMSOから出発して、例1について記載した通りに、例33を合成する。反応混合物をマイクロ波反応器内100℃で1時間加熱する。粗生成物を分取HPLC−MSにより精製して、表題化合物(11mg、収率19%)を得る。
HPLC-MS (方法5): Rt = 2.85分
MS (APCI+): m/z = 489 [M+H]+
【0225】
(例34)(ラセミ混合物)
【化121】
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【0226】
例44kの代わりの例44f(80mg、0.22mmol)、2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピリミジンの代わりの2−ブロモ−5−(トリフルオロメチル)ピラジン(75mg、0.33mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(75μl、0.44mmol)および1mlの無水DMSOから出発して、例1について記載した通りに、例34を合成する。反応混合物をマイクロ波反応器内130℃で30分間加熱する。後処理の後、粗生成物を、溶離液としてシクロヘキサン/EtOAc 20:80〜0:100を使用するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(83mg、収率74%)を得る。
HPLC-MS (方法5): Rt = 2.96分
MS (APCI+): m/z = 505 [M+H]+
【0227】
(例35)(ラセミ混合物)
【化122】
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例44kの代わりの例44f(80mg、0.22mmol)、2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピリミジンの代わりの2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン(54mg、0.33mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(75μl、0.44mmol)および1mlの無水DMSOから出発して、例1について記載した通りに、例35を合成する。反応混合物をマイクロ波反応器内130℃で30分間加熱する。後処理の後、粗生成物を、溶離液としてシクロヘキサン/EtOAc 20:80〜0:100を使用するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(37mg、収率33%)を得る。
HPLC-MS (方法5): Rt = 3.17分
MS (APCI+): m/z = 504 [M+H]+
【0228】
(例36)(ラセミ混合物)
【化123】
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例44kの代わりの例44f(80mg、0.23mmol)、2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピリミジンの代わりの2−クロロ−ピリミジン(38mg、0.33mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(75μl、0.44mmol)および1mlの無水DMSOから出発して、例1について記載した通りに、例36を合成する。反応混合物をマイクロ波反応器内130℃で30分間加熱する。粗生成物を分取HPLC−MSにより精製して、表題化合物(77mg、収率79%)を得る。
HPLC-MS (方法5): Rt = 2.37分
MS (APCI+): m/z = 437 [M+H]+
【0229】
(例37)(ラセミ混合物)
【化124】
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例44kの代わりの例44f(80mg、0.23mmol)、2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピリミジンの代わりの2−クロロ−5−フルオロ−ピリミジン(44mg、0.33mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(75μl、0.44mmol)および1mlの無水DMSOから出発して、例1について記載した通りに、例37を合成する。反応混合物をマイクロ波反応器内130℃で30分間加熱する。粗生成物を分取HPLC−MSにより精製して、表題化合物(52mg、収率51%)を得る。
HPLC-MS (方法5): Rt = 2.67分
MS (APCI+): m/z = 455 [M+H]+
【0230】
(例38)(ラセミ混合物)
【化125】
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例44kの代わりの例44i(80mg、0.22mmol)、2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピリミジンの代わりの2−ブロモ−5−(トリフルオロメチル)ピラジン(75mg、0.23mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(75μl、0.44mmol)および1mlの無水DMSOから出発して、例1について記載した通りに、例38を合成する。反応混合物をマイクロ波反応器内130℃で30分間加熱する。後処理の後、粗生成物を、溶離液としてシクロヘキサン/EtOAc 20:80〜0:100を使用するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(71mg、収率63%)を得る。
HPLC-MS (方法5): Rt = 3.00分
MS (APCI+): m/z = 505 [M+H]+
【0231】
(例39)(ラセミ混合物)
【化126】
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例44kの代わりの例44i(80mg、0.22mmol)、2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピリミジンの代わりの2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン(54mg、0.33mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(75μl、0.44mmol)および1mlの無水DMSOから出発して、例1について記載した通りに、例39を合成する。反応混合物をマイクロ波反応器内130℃で30分間加熱する。EtOAc/H2O後処理の後、粗生成物を、溶離液としてシクロヘキサン/EtOAc 20:80〜0:100を使用するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(77mg、収率68%)を得る。
HPLC-MS (方法5): Rt = 3.19分
MS (APCI+): m/z = 504 [M+H]+
【0232】
(例40)(ラセミ混合物)
【化127】
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例44kの代わりの例44i(80mg、0.23mmol)、2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピリミジンの代わりの2−クロロ−ピリミジン(38mg、0.33mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(75μl、0.44mmol)および1mlの無水DMSOから出発して、例1について記載した通りに、例40を合成する。反応混合物をマイクロ波反応器内130℃で30分間加熱する。後処理の後、粗生成物を、溶離液としてシクロヘキサン/EtOAc 20:80〜0:100を使用するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(74mg、収率76%)を得る。
HPLC-MS (方法5): Rt = 2.50分
MS (APCI+): m/z = 437 [M+H]+
【0233】
(例41)(ラセミ混合物)
【化128】
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例44kの代わりの例44i(80mg、0.23mmol)、2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピリミジンの代わりの2−クロロ−5−フルオロ−ピリミジン(44mg、0.33mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(75μl、0.44mmol)および1mlの無水DMSOから出発して、例1について記載した通りに、例41を合成する。反応混合物をマイクロ波反応器内130℃で30分間加熱する。後処理の後、粗生成物を、溶離液としてシクロヘキサン/EtOAc 20:80〜0:100を使用するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(44mg、収率43%)を得る。
HPLC-MS (方法5): Rt = 2.78分
MS (APCI+): m/z = 455 [M+H]+
【0234】
(例42)(エナンチオマー1)および(例43)(エナンチオマー2)
例44kの代わりの例44h(205mg、0.60mmol)、2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピリミジンの代わりの2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン(106μl、0.88mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(210μl、1.21mmol)および無水DMSOから出発して、例1について記載した通りに、表題化合物のラセミ混合物を合成する。反応混合物をマイクロ波反応器内100℃で1時間加熱する。H2Oを添加し、得られた固体を濾過して、ラセミ化合物(277mg)を得た。
UPLC-MS (方法1): Rt = 1.16分
MS (ES+): m/z = 486 [M+H]+
キラル固定相を使用するHPLC分離により、エナンチオマーを得る。
分離のための方法:
HPLC装置タイプ:Waters600ポンプ;カラム:DaicelキラルパックIA、5.0μm、250mm×20mm;方法:溶離液 ヘキサン/IPA 60:40;流速:15mL/分、温度:25℃;UV検出:254nm
キラルHPLCによる分離の例:
分離に供するもの:上記の通りに調製した266mgのラセミ混合物;
得られるもの:94mgのエナンチオマー1(例42)および99mgのエナンチオマー2(例43)
【0235】
【化129】
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【0236】
【表11】
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【0237】
(例44)(ラセミ混合物)
【化130】
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例44bの代わりの例44h(60mg、0.18mmol)、2−クロロ−5−フルオロピリジンの代わりの2−ブロモピリジン(20μl、0.21mmol)、X−Phos(17mg、0.04mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(16mg、0.02mmol)、ナトリウムtert−ブトキシド(34mg、0.35mmol)および脱気したジオキサンから出発して、例16について記載した通りに、例44を合成する。反応混合物をマイクロ波反応器内80℃で2時間加熱する。粗反応混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮する;残留物を、SCXカートリッジにより、次いで分取HPLC−MSにより精製して、表題化合物(43mg、収率59%)を得る。
HPLC-MS (方法5): Rt = 2.57分
MS (APCI+): m/z = 418 [M+H]+
【0238】
(例45)(ラセミ混合物)
【化131】
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例40cの代わりの例27a(102mg、0.37mmol)、HATU(183mg、0.48mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(159μl、0.93mmol)、テトラヒドロ−2H−チオピラン−4−カルボン酸1,1−ジオキシド(86mg、0.48mmol)および2mlのDMFから出発して、例43aについて記載した通りに、例45を合成する。粗反応混合物を分取HPLC−MSにより精製して、表題化合物(132mg、収率82%)を得る。
HPLC-MS (方法5): Rt = 2.77分
MS (APCI+): m/z = 436 [M+H]+
【0239】
(例46)(ラセミ混合物)
【化132】
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例44bの代わりの例44g(100mg、0.29mmol)、2−クロロ−5−フルオロピリジン(50mg、0.38mmol)、X−Phos(56mg、0.12mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)−クロロホルム付加物(61mg、0.06mmol)、ナトリウムtert−ブトキシド(56mg、0.59mmol)および脱気したジオキサンから出発して、例16について記載した通りに、例46を合成する。反応混合物をマイクロ波反応器内100℃で2時間加熱して、分取HPLC−MSによる精製の後、80mg(収率63%)の表題化合物を得る。
HPLC-MS (方法5): Rt = 2.71分
MS (APCI+): m/z = 436 [M+H]+
【0240】
(例47)(ラセミ混合物)
【化133】
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例44bの代わりの例44g(100mg、0.29mmol)、2−ブロモピリジン(32μl、0.35mmol)、X−Phos(15mg、0.03mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)−クロロホルム付加物(14mg、0.01mmol)、ナトリウムtert−ブトキシド(56mg、0.59mmol)および脱気したジオキサン(Doxane)から出発して、例16について記載した通りに、例47を合成する。反応混合物をマイクロ波反応器内100℃で2時間加熱して、分取HPLC−MSによる精製の後、90mg(収率73%)の表題化合物を得る。
HPLC-MS (方法5): Rt = 2.50分
MS (APCI+): m/z = 418 [M+H]+
【0241】
(例48)(ラセミ混合物)
【化134】
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例44kの代わりの例44g(100mg、0.29mmol)、2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピリミジンの代わりの2−クロロ−5−フルオロピリミジン(46mg、0.35mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(60μl、0.35mmol)および2mlの無水DMSOから出発して、例1について記載した通りに、例48を合成する。反応混合物をマイクロ波反応器内100℃で2時間加熱する。後処理の後、粗生成物を分取HPLC−MSにより精製して、表題化合物(85mg、収率66%)を得る。
HPLC-MS (方法5): Rt = 2.62分
MS (APCI+): m/z = 437 [M+H]+
【0242】
(例49)(ラセミ混合物)
【化135】
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例44kの代わりの例44g(100mg、0.29mmol)、2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピリミジンの代わりの2−クロロ−ピリミジン(40mg、0.35mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(60μl、0.35mmol)および2mlの無水DMSOから出発して、例1について記載した通りに、例49を合成する。反応混合物をマイクロ波反応器内100℃で2時間加熱する。後処理の後、粗生成物を、溶離液としてDCM/MeOH 100:2を使用するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(85mg、収率69%)を得る。
HPLC-MS (方法5): Rt = 2.25分
MS (APCI+): m/z = 419 [M+H]+
【0243】
(例50)(ラセミ混合物)
【化136】
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【0244】
N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.97ml、5.68mmol)を、窒素雰囲気下、20mlの無水THF中の1,1−ジブロモホルムアルドキシム(1.1g、5.68mmol)および例44h(1.9g、5.68mmol)の冷却(−20℃)懸濁液にゆっくりと添加する。温度を0℃で上昇させ、反応物を20分間撹拌する。2−ブロモ−3,3,3−トリフルオロプロペン(3.0ml、28.5mmol)、続いてトリエチルアミン(1.2ml、8.53mmol)を滴下添加し、反応物を、0℃で30分間、次いで室温で終夜撹拌する。粗製物をEtOAcで希釈し、水、HCl水溶液およびブラインで洗浄する;有機相を乾燥させ、減圧下で濃縮する;残留物を、EtOAc/シクロヘキサン 30:70〜100:0を使用するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(1.2g、収率45%)を得る。
HPLC-MS (方法5): Rt = 2.97分
MS (APCI+): m/z = 476 [M+H]+
【0245】
キラル固定相を使用するHPLC分離により、エナンチオマーを得る。
分離のための方法:
HPLC装置タイプ:Waters600ポンプ;カラム:DaicelキラルパックIA、5.0μm、250mm×20mm;方法:溶離液 ヘキサン/IPA 60:40;流速:15mL/分、温度:25℃;UV検出:230nm
キラルHPLCによる分離の例:
分離に供するもの:上記の通りに調製した1.2gの例50;
得られるもの:418mgのエナンチオマー1(例51)および484mgのエナンチオマー2(例52)
【0246】
【化137】
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【0247】
【表12】
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【0248】
(例53)(ラセミ混合物)
【化138】
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例40cの代わりの例28a(158mg、0.55mmol)、HATU(251mg、0.66mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(236μl、1.38mmol)、テトラヒドロ−2H−チオピラン−4−カルボン酸1,1−ジオキシド(118mg、0.66mmol)および2mlのDMFから出発して、例43aについて記載した通りに、例53を合成する。粗生成物を分取HPLC−MSにより精製して、表題化合物(170mg、収率74%)を得る。
HPLC-MS (方法5): Rt = 2.35分
MS (APCI+): m/z = 419 [M+H]+
【0249】
(例54)(ラセミ混合物)
【化139】
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例40cの代わりの例29a(152mg、0.55mmol)、HATU(251mg、0.66mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(236μl、1.38mmol)、テトラヒドロ−2H−チオピラン−4−カルボン酸1,1−ジオキシド(118mg、0.66mmol)および2mlのDMFから出発して、例43aについて記載した通りに、例54を合成する。粗生成物を分取HPLC−MSにより精製して、表題化合物(91mg、収率38%)を得る。
HPLC-MS (方法14): Rt = 5.56分
MS (APCI+): m/z = 437 [M+H]+
【0250】
(例55)(ラセミ混合物)
【化140】
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【0251】
例44bの代わりの例44h(80mg、0.23mmol)、2−クロロ−5−フルオロピリジンの代わりの2−ブロモ−5−メチルピリジン(48mg、0.28mmol)、X−Phos(44mg、0.09mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(42mg、0.05mmol)、ナトリウムtert−ブトキシド(44mg、0.46mmol)および脱気したジオキサンから出発して、例16について記載した通りに、例55を合成する。反応混合物をマイクロ波反応器内100℃で2時間加熱する。後処理の後、残留物を、溶離液としてDCM/MeOH 97:3を使用するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、68mg(収率67%)の表題化合物を得る。
HPLC-MS (方法5): Rt = 2.76分
MS (APCI+): m/z = 432 [M+H]+
【0252】
(例56)(ラセミ混合物)
【化141】
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【0253】
例44bの代わりの例44h(80mg、0.23mmol)、2−クロロ−5−フルオロピリジンの代わりの2−メチル−5−ブロモピリジン(48mg、0.28mmol)、X−Phos(44mg、0.09mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(42mg、0.05mmol)、ナトリウムtert−ブトキシド(44mg、0.46mmol)および脱気したジオキサンから出発して、例16について記載した通りに、例56を合成する。反応混合物をマイクロ波反応器内100℃で2時間加熱する。後処理の後、残留物を、溶離液としてDCM/MeOH 97:3を使用するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(65mg、収率64%)を得る。
HPLC-MS (方法5): Rt = 2.43分
MS (APCI+): m/z = 432 [M+H]+
【0254】
(例57)(ラセミ混合物)
【化142】
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例44bの代わりの例44h(80mg、0.23mmol)、2−クロロ−5−フルオロピリジンの代わりの3−ブロモ−6−(シクロプロピル)ピリジン(55mg、0.28mmol)、X−Phos(44mg、0.09mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(42mg、0.05mmol)、ナトリウムtert−ブトキシド(44mg、0.46mmol)および脱気したジオキサンから出発して、例16について記載した通りに、例57を合成する。反応混合物をマイクロ波反応器内100℃で2時間加熱する。後処理の後、残留物を、溶離液としてDCM/MeOH 97:3を使用するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(22mg、収率21%)を得る。
HPLC-MS (方法5): Rt = 2.72分
MS (APCI+): m/z = 458 [M+H]+
【0255】
(例58)(ラセミ混合物)
【化143】
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【0256】
例44b(100mgの遊離塩基、0.29mmol)、2−クロロ−5−フルオロピリジンの代わりの3−ブロモ−6−(シクロプロピル)ピリジン(75mg、0.29mmol)、X−phosの代わりの9,9−ジメチル−4,5−ビス(ジ−tert−ブチルホスフィノ)キサンテン(Xantene)(15mg、0.03mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)−クロロホルム付加物(30mg、0.03mmol)、ナトリウムtert−ブトキシド(57mg、0.59mmol)および脱気したジオキサンから出発して、例16について記載した通りに、例58を合成する。反応混合物をマイクロ波反応器内100℃で2時間加熱する。後処理の後、残留物を分取HPLC−MSにより精製して、表題化合物(41mg、収率31%)を得る。
HPLC-MS (方法16): Rt = 3.27分
MS (APCI+): m/z = 458 [M+H]+
【0257】
(例59)(ラセミ混合物)
【化144】
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例40bの代わりの例30a(800mg、2.40mmol)、N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(691mg、3.60mmol)、テトラヒドロ−2H−チオピラン−4−カルボン酸1,1−ジオキシド(642mg、3.60mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(32mg、0.24mmol)および2mlのDCMから出発して、例42bについて記載した通りに、例59を合成する。粗生成物をDCMと水とに分配し、有機層を分離し、減圧下で濃縮する。残留物を、溶離液としてシクロヘキサン/EtOAc 50:50〜0:100を使用するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(820mg、収率63%)を得る。
HPLC-MS (方法10): Rt = 3.47分
MS (ES+): m/z = 487 [M+H]+
【0258】
キラル固定相を使用するHPLC分離により、エナンチオマーを得る。
分離のための方法:
HPLC装置タイプ:Waters600ポンプ;カラム:DaicelキラルパックIA、5.0μm、250mm×20mm;方法:溶離液 ヘキサン/IPA 62:38;流速:15mL/分、温度:25℃;UV検出:254nm
キラルHPLCによる分離の例:
分離に供するもの:上記の通りに調製した800mgの例59;
得られるもの:330mgのエナンチオマー1(例60)および339mgのエナンチオマー2(例61)
【0259】
【化145】
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【0260】
【表13】
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【0261】
(例62)(ラセミ混合物)
【化146】
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例44bの代わりの例44c(100mg、0.28mmol)、2−クロロ−5−フルオロピリジンの代わりの5−ブロモ−2−シクロプロピルピリミジン(66mg、0.33mmol)、X−Phos(53mg、0.11mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(51mg、0.06mmol)、ナトリウムtert−ブトキシド(53mg、0.55mmol)および脱気したジオキサンから出発して、例16について記載した通りに、例62を合成する。反応混合物をマイクロ波反応器内100℃で1.5時間加熱する。EtOAcの添加後、形成される固体を濾別し、濾液を減圧下で濃縮する;残留物を、最初に分取HPLC−MSにより、次いでSCXカートリッジにより精製して、表題化合物(25mg、収率19%)を得る。
HPLC-MS (方法5): Rt = 2.69分
MS (APCI+): m/z = 481 [M+H]+
【0262】
(例63)(ラセミ混合物)
【化147】
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例44b(100mgの遊離塩基、0.29mmol)、2−クロロ−5−フルオロピリジンの代わりの2−メチル−5−ブロモピリジン(51mg、0.29mmol)、X−phosの代わりの9,9−ジメチル−4,5−ビス(ジ−tert−ブチルホスフィノ)キサンテン(15mg、0.03mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)−クロロホルム付加物(30mg、0.03mmol)、ナトリウムtert−ブトキシド(57mg、0.59mmol)および脱気したジオキサンから出発して、例16について記載した通りに、例63を合成する。反応混合物をマイクロ波反応器内100℃で2時間加熱する。後処理の後、残留物を分取HPLC−MSにより精製して、表題化合物(64mg、収率51%)を得る。
HPLC-MS (方法5): Rt = 2.38分
MS (APCI+): m/z = 432 [M+H]+
【0263】
(例64)(ラセミ混合物)
【化148】
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【0264】
例44b(100mgの遊離塩基、0.29mmol)、2−クロロ−5−フルオロピリジンの代わりの2−ブロモ−5−メチルピリジン(51mg、0.29mmol)、X−phosの代わりの9,9−ジメチル−4,5−ビス(ジ−tert−ブチルホスフィノ)キサンテン(15mg、0.03mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)−クロロホルム付加物(30mg、0.03mmol)、ナトリウムtert−ブトキシド(57mg、0.59mmol)および脱気したジオキサンから出発して、例16について記載した通りに、例64を合成する。反応混合物をマイクロ波反応器内100℃で2時間加熱する。EtOAc/水後処理の後、残留物を分取HPLC−MSにより精製して、表題化合物(59mg、収率46%)を得る。
HPLC-MS (方法5): Rt = 2.76分
MS (APCI+): m/z = 432 [M+H]+
【0265】
(例65)(ラセミ混合物)
【化149】
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例44bの代わりの例44h(70mg、0.20mmol)、2−クロロ−5−フルオロピリジンの代わりの5−ブロモ−2−シクロプロピルピリミジン(48mg、0.24mmol)、X−Phos(38mg、0.08mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(37mg、0.04mmol)、ナトリウムtert−ブトキシド(39mg、0.40mmol)および脱気したジオキサンから出発して、例16について記載した通りに、例65を合成する。反応混合物をマイクロ波反応器内100℃で2時間加熱する。EtOAcの添加後、形成される固体をセライトパッド越しに濾別し、濾液を減圧下で濃縮する;残留物を、最初に分取HPLC−MSにより、次いでDCM/クエン酸での後処理により精製して、表題化合物(37mg、収率39%)を得る。
HPLC-MS (方法5): Rt = 2.45分
MS (APCI+): m/z = 459 [M+H]+
【0266】
(例66)(ラセミ混合物)
【化150】
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例44bの代わりの例44g(76mg、0.22mmol)、2−クロロ−5−フルオロピリジンの代わりの2−ブロモ−5−メチルピリジン(46mg、0.27mmol)、X−phos(43mg、0.09mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)−クロロホルム付加物(46mg、0.04mmol)、ナトリウムtert−ブトキシド(43mg、0.45mmol)および脱気したジオキサンから出発して、例16について記載した通りに、例66を合成する。反応混合物をマイクロ波反応器内100℃で2時間加熱する。後処理の後、残留物を、溶離液としてDCM/MeOH 100:2を使用するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(65mg、収率67%)を得る。
HPLC-MS (方法5): Rt = 2.68分
MS (APCI+): m/z = 432 [M+H]+
【0267】
(例67)(ラセミ混合物)
【化151】
[この文献は図面を表示できません]
例44bの代わりの例44g(76mg、0.22mmol)、2−クロロ−5−フルオロピリジンの代わりの2−メチル−5−ブロモピリジン(42mg、0.24mmol)、X−phos(43mg、0.09mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)−クロロホルム付加物(46mg、0.04mmol)、ナトリウムtert−ブトキシド(43mg、0.45mmol)および2mlの脱気したジオキサンから出発して、例16について記載した通りに、例67を合成する。反応混合物をマイクロ波反応器内100℃で2時間加熱する。後処理の後、残留物を、溶離液としてDCM/MeOH 100:4を使用するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(60mg、収率62%)を得る。
HPLC-MS (方法5): Rt = 2.33分
MS (APCI+): m/z = 432 [M+H]+
【0268】
(例68)(ラセミ混合物)
【化152】
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【0269】
例44bの代わりの例44g(100mg、0.29mmol)、2−クロロ−5−フルオロピリジンの代わりの5−ブロモ−2−シクロプロピルピリミジン(70mg、0.35mmol)、X−Phosの代わりの2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’−(N,N−ジメチルアミノ)ビフェニル(35mg、0.09mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(27mg、0.03mmol)、カリウムtert−ブトキシド(50mg、0.45mmol)および脱気したジオキサンから出発して、例16について記載した通りに、例68を合成する。反応混合物をマイクロ波反応器内130℃で1時間加熱する。後処理の後、残留物を、溶離液としてDCM/MeOH 100:4を使用するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(20mg、収率15%)を得る。
HPLC-MS (方法5): Rt = 3.32分
MS (APCI+): m/z = 459 [M+H]+
【0270】
(例69)(ラセミ混合物)
【化153】
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【0271】
N,N−ジイソプロピルエチルアミン(47μl、0.27mmol)を、1mlの無水DMSOに溶解した例16a(25mg、0.14mmol)および2−クロロ−5−トリフルオロメチル−(1,3,4)−チアジアゾール(19.7μl、0.18mmol)の撹拌溶液中に添加する。反応混合物をマイクロ波反応器内100℃で30分間加熱する。粗製物をEt2Oと5%NaHCO3水溶液とに分配し、水層を1:1のEt2O/EtOAc混合物で抽出し、次いで収集した有機相を乾燥させ、減圧下で濃縮する;得られた粗製の中間体を2mlの無水DCMに溶解し、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(35μl、0.20mmol)および1,1−ジオキソチアン−4−カルボニルクロリド(無水DCM中の対応するカルボン酸および塩化オキサリルから予め調製した、40mg、0.20mmol)を添加し、反応物を終夜撹拌する。DCMを添加し、反応混合物を1N HCl水溶液で洗浄する;有機層を分離し、乾燥させ、減圧下で濃縮する;残留物を、分取HPLC−MSにより、次いで溶離液としてシクロヘキサン/EtOAc 40:60〜0:100を使用するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、表題生成物(12mg、収率18%)を得る。
HPLC-MS (方法5): Rt = 2.56分
MS (APCI+): m/z = 496 [M+H]+
【0272】
(例70)(ラセミ混合物)
【化154】
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【0273】
例44b(100mgの遊離塩基、0.29mmol)、2−クロロ−5−フルオロピリジンの代わりの5−ブロモ−2−シクロプロピルピリミジン(70mg、0.35mmol)、X−Phos(56mg、0.12mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(54mg、0.06mmol)、ナトリウムtert−ブトキシド(56mg、0.59mmol)および2mlの脱気したジオキサンから出発して、例16について記載した通りに、例70を合成する。反応混合物をマイクロ波反応器内100℃で2時間加熱する。粗反応混合物を濾過し、EtOAcで洗浄し、濾液を減圧下で濃縮し、残留物を分取HPLC−MSにより精製する;収集した画分を減圧下で濃縮し、生成物をEtOAcとHCl水溶液とに分配する。有機層を分離し、5%NaHCO3水溶液で洗浄する;これを乾燥させ、減圧下で濃縮して、表題化合物(61mg)を得る。
HPLC-MS (方法10): Rt = 2.93分
MS (ES+): m/z = 459 [M+H]+
【0274】
(例71)(ラセミ混合物)
【化155】
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【0275】
例49a(280mg)およびヒドロキシルアミン(50%水溶液、78μl、1.27mmol)を2mlのEtOHに溶解し、反応物をマイクロ波反応器内100℃で30分間加熱する。溶媒を減圧下で除去して、200mgの粗製の3−(5−クロロ−チオフェン−2−イル)−4−(1,1−ジオキソ−ヘキサヒドロ−1ラムダ6−チオピラン−4−カルボニル)−N−ヒドロキシ−ピペラジン−1−カルボキサミジン中間体(HPLC−MS(方法11):Rt=1.99分、MS(ES+):m/z=421[M+H]+)を得、これを2mlのアセトニトリルに溶解する;ジフルオロ酢酸無水物(109mg、0.63mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(160μl、0.94mmol)を添加し、反応物をマイクロ波反応器内100℃で30分間加熱する。溶媒を除去し、粗製物をEtOAcと水とに分配し、有機層を分離し、減圧下で濃縮する;残留物を、溶離液としてDCM/MeOH 99:1〜90:10を使用するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(2ステップにわたって35mg、収率10%)を得る。
HPLC-MS (方法5): Rt = 3.00分
MS (APCI+): m/z = 481 [M+H]+
【0276】
(例72)(ラセミ混合物)
【化156】
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例16a(25mg、0.14mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(第1のステップには47μl、0.27mmol、第2には35μl、0.20)、2−クロロ−5−トリフルオロメチル−(1,3,4)−チアジアゾールの代わりの2−ブロモ−5−トリフルオロメチルピラジン(40mg、0.18mmol)、1,1−ジオキソチアン−4−カルボニルクロリド(無水DCM中の対応するカルボン酸および塩化オキサリルから予め調製した、40mg、0.20mmol)から出発し、例69について記載した通りに、例72を合成して、精製後、表題化合物(17mg、収率26%)を得る。
HPLC-MS (方法5): Rt = 2.83分
MS (APCI+): m/z = 490 [M+H]+
【0277】
(例73)(ラセミ混合物)
【化157】
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例44kの代わりの例44h(60mg、0.18mmol)、2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピリミジン(48mg、0.26mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(91μl、0.53mmol)および1mlの無水DMSOから出発して、例1について記載した通りに、例73を合成する。反応混合物をマイクロ波反応器内100℃で2時間加熱する。粗製物を分取HPLC−MSにより精製して、表題化合物(69mg、収率79%)を得る。
HPLC-MS (方法10): Rt = 3.63分
MS (ES+): m/z = 487 [M+H]+
【0278】
キラル固定相を使用するHPLC分離により、エナンチオマーを得る。
分離のための方法:
HPLC装置タイプ:Waters600ポンプ;カラム:DaicelキラルパックIA、5.0μm、250mm×20mm;方法:溶離液 ヘキサン/IPA 70:30;流速:15mL/分、温度:26℃;UV検出:254nm
キラルHPLCによる分離の例:
分離に供するもの:620mgの例73;
得られるもの:217mgのエナンチオマー1(例74)および223mgのエナンチオマー2(例75)
【0279】
【化158】
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【0280】
【表14】
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【0281】
例74(単一エナンチオマー;R−配置)の代替合成
N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(15mg、0.1mmol)を、窒素雰囲気下、0.5mlのDMFおよび1.5mlの無水THFに溶解した例63a(20mg、0.1mmol)、テトラヒドロ−2H−チオピラン−4−カルボン酸1,1−ジオキシド(15mg、0.1mmol)および1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール(10mg、0.1mmol)の撹拌溶液に添加する;次いで、反応物を16時間撹拌する。THFを減圧下で除去し、残留物を水とEtOAcとに分配する。有機層を分離し、無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮する。粗生成物を、溶離液としてEtOAc/ヘキサン/MeOH 70:30:1を使用するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(26mg、収率97%;エナンチオマー過剰率97.4%)を得る。
HPLC-MS (方法10): Rt = 3.60分
MS (ES+): m/z = 487 [M+H]+
キラルHPLC (方法15): Rt = 14.9分, 230 nmにて98.7% (R-エナンチオマー)
20.0分, 230 nmにて1.3%(S-エナンチオマー)
【0282】
例75(単一エナンチオマー;S−配置)の代替合成
N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(25mg、0.1mmol)を、窒素雰囲気下、0.5mlのDMFおよび1.5mlの無水THFに溶解した例69a(30mg、0.1mmol)、テトラヒドロ−2H−チオピラン−4−カルボン酸1,1−ジオキシド(20mg、0.1mmol)および1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール(12mg、0.1mmol)の撹拌溶液に添加し、次いで反応物を16時間撹拌する。THFを減圧下で除去し、残留物を水とEtOAcとに分配する。有機層を分離し、5%NaHCO3水溶液で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮する。粗生成物を、溶離液としてDCM/MeOH 100:2を使用するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(30mg、収率74%;エナンチオマー過剰率89%)を得る。
UPLC-MS (方法1): Rt = 1.18分
MS (ES+): m/z = 487 [M+H]+
キラルHPLC (方法15): Rt = 15.1分, 5.5% (R-エナンチオマー)
Rt = 19.0分, 94.5% (S-エナンチオマー)
【0283】
(例76)(ラセミ混合物)
【化159】
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【0284】
N,N−ジイソプロピルエチルアミン(100μl、0.58mmol)、1,1−ジブロモホルムアルドキシム(120mg、0.59mmol)、例44hの代わりの例44g(200mg、0.59mmol)、2−ブロモ−3,3,3−トリフルオロプロペン(0.31ml、2.94mmol)、トリエチルアミン(100μl、1.22mmol)を使用して、例50について記載した通りに、例76を合成する。後処理の後、残留物を、溶離液としてDCM/MeOH 100:3を使用するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(70mg、収率25%)を得る。
HPLC-MS (方法5): Rt = 3.03分
MS (APCI+): m/z = 476 [M+H]+
【0285】
(例77)(ラセミ混合物)
【化160】
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N,N−ジイソプロピルエチルアミン(48μl、0.28mmol)、1,1−ジブロモホルムアルドキシム(57mg、0.28mmol)、例44hの代わりの例44l(100mg、0.28mmol)、2−ブロモ−3,3,3−トリフルオロプロペン(247mg、1.41mmol)、トリエチルアミン(79μl、0.57mmol)を使用して、例50について記載した通りに、例77を合成する。後処理の後、残留物を、溶離液としてEtOAc/シクロヘキサン 50:50〜100:0を使用するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより、次いで分取HPLC−MSにより精製して、表題化合物(42mg、収率30%)を得る。
HPLC-MS (方法5): Rt = 3.17分
MS (APCI+): m/z = 482 [M+H]+
【0286】
(例78)(ラセミ混合物)
【化161】
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【0287】
例53a(54mg、0.11mmol)、シクロプロピルトリフルオロホウ酸カリウム(31mg、0.21mmol)、ブチル−1−アダマンチルホスフィン(1.5mg)、酢酸パラジウム(II)(0.5mg)および炭酸セシウム(102mg、0.31mmol)を、0.9mlのトルエンおよび0.1mlの水中に懸濁させ、反応混合物をマイクロ波反応器内100℃で2時間加熱する。2回目のシクロプロピルトリフルオロホウ酸カリウム(31mg、0.21mmol)を添加し、反応物をマイクロ波反応器内100℃で2時間加熱する。
【0288】
混合物をEtOAcおよび水で希釈し、有機層を分離し、減圧下で濃縮し、次いで残留物を0.9mlのトルエンおよび0.1mlの水中に懸濁させ、シクロプロピルトリフルオロホウ酸カリウム(61mg、0.42mmol)、ブチル−1−アダマンチルホスフィン(2mg)、酢酸パラジウム(II)(1mg)および炭酸セシウム(102mg、0.31mmol)を添加し、反応混合物をマイクロ波反応器内115℃で1時間加熱する。
EtOAcおよび水を添加し、水層をDCMでさらに抽出し、次いで有機相を収集し、乾燥させ、減圧下で濃縮する。残留物を分取HPLC−MSにより精製して、表題化合物(11mg、収率22%)を得る。
HPLC-MS (方法5): Rt = 3.21分
MS (APCI+): m/z = 487 [M+H]+
【0289】
(例79)(ラセミ混合物)
【化162】
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N,N−ジイソプロピルエチルアミン(71μl、0.41mmol)、1,1−ジブロモホルムアルドキシム(84mg、0.41mmol)、例44hの代わりの例44c(150mg、0.41mmol)、2−ブロモ−3,3,3−トリフルオロプロペン(213μl、2.07mmol)、トリエチルアミン(75μl、0.54mmol)を使用して、例50について記載した通りに、例79を合成する。後処理の後、残留物を、溶離液としてDCM/MeOH 100:0〜90:10を使用するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより、次いで分取HPLC−MSにより精製して、表題化合物(33mg、収率16%)を得る。
HPLC-MS (方法5): Rt = 3.40分
MS (APCI+): m/z = 498 [M+H]+
【0290】
(例80)(ラセミ混合物)
【化163】
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例40bの代わりの例31a(175mg、0.54mmol)、N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(154mg、0.80mmol)、テトラヒドロ−2H−チオピラン−4−カルボン酸1,1−ジオキシド(143mg、0.80mmol)および1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(7mg、0.05mmol)、5mlのDCMから出発して、例42bについて記載した通りに、例80を合成する。粗製物をDCMと水とに分配し、有機層をNaHCO3水溶液で洗浄し、乾燥させ、減圧下で濃縮し、残留物を、溶離液としてEtOAc/シクロヘキサン 60:40〜100:0を使用するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(111mg、収率42%)を得る。
HPLC-MS (方法5): Rt = 2.80分
MS (APCI+): m/z = 487 [M+H]+
【0291】
(例81)(ラセミ混合物)
【化164】
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【0292】
例54a(280mg、0.51mmol)、シクロプロピルトリフルオロホウ酸カリウム(210mg、1.42mmol)、ブチル−1−アダマンチルホスフィン(60mg、0.17mmol)、酢酸パラジウム(II)(13mg、0.06mmol)およびK3PO4(420mg、1.98mmol)を、5mlの脱気したトルエンおよび0.25mlの水中に懸濁させ、反応混合物をマイクロ波反応器内130℃で1時間加熱する。粗製物をEtOAcと水とに分配し、有機層を分離し、Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮する。残留物を、溶離液としてDCM/MeOH 100:2を使用するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、45mg(収率19%)の表題化合物を得る。
HPLC-MS (方法16): Rt = 3.94分
MS (ES+): m/z = 459 [M+H]+
【0293】
(例82)(ラセミ混合物)
【化165】
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例44kの代わりの例44b(100mgの遊離塩基、0.29mmol)、2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピリミジンの代わりの2−クロロ−5−シクロプロピルピリミジン(68mg、0.43mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(98μl、0.58mmol)および2mlの無水DMSOから出発して、例1について記載した通りに、例82を合成する。反応混合物をマイクロ波反応器内115℃で2時間加熱する;粗製物を分取HPLC−MSにより精製して、表題化合物(41mg、収率31%)を得る。
HPLC-MS (方法5): Rt = 2.93分
MS (APCI+): m/z = 459 [M+H]+
【0294】
(例83)(ラセミ混合物)
【化166】
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【0295】
2mlのジオキサン中の例44bの代わりの例44c(100mgの対応する塩酸塩、0.24mmol)、2−クロロ−5−フルオロピリジンの代わりの5−ブロモ−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン(64mg、0.28mmol)、X−Phos(45mg、0.09mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)−クロロホルム付加物(49mg、0.05mmol)およびナトリウムtert−ブトキシド(57mg、0.59mmol)から出発して、例16について記載した通りに、例83を合成する。反応混合物をマイクロ波反応器内100℃で1.5時間加熱する。反応混合物をEtOAcで希釈し、セライトパッド越しに濾過し、次いでこれを減圧下で濃縮する。残留物を、溶離液としてシクロヘキサン/EtOAc 98:2〜70:30を使用するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、24mg(収率20%)の表題生成物を得る。
HPLC-MS (方法14): Rt = 6.12分
MS (APCI+): m/z = 509 [M+H]+
【0296】
(例84)(ラセミ混合物)
【化167】
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【0297】
例40bの代わりの例32a(30mg、0.08mmol)、N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(23mg、0.12mmol)、テトラヒドロ−2H−チオピラン−4−カルボン酸1,1−ジオキシド(22mg、0.12mmol)および1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(1mg、0.01mmol)、3mlのDCMから出発して、例42bについて記載した通りに、例84を合成する。粗製物をDCMと水とに分配し、有機層をNaHCO3水溶液で洗浄し、乾燥させ、減圧下で濃縮する。残留物を、溶離液としてEtOAc/シクロヘキサン 50:50〜100:0を使用するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(11mg、収率26%)を得る。
HPLC-MS (方法16): Rt = 4.05分
MS (ES+): m/z = 493 [M+H]+
【0298】
(例85)(ラセミ混合物)
【化168】
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例44b(100mgの遊離塩基、0.29mmol)、2−クロロ−5−フルオロピリジンの代わりの5−ブロモ−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン(80mg、0.35mmol)、X−Phos(56mg、0.12mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)クロロホルム付加物(61mg、0.06mmol)、ナトリウムtert−ブトキシド(56mg、0.59mmol)および脱気したジオキサンから出発して、例16について記載した通りに、例85を合成する;反応混合物をマイクロ波反応器内100℃で2時間加熱する。粗反応混合物を濾過し、分取HPLC−MSにより精製して、表題化合物(86mg、収率60%)を得る。
HPLC-MS (方法5): Rt = 2.70分
MS (APCI+): m/z = 487 [M+H]+
【0299】
(例86)(ラセミ混合物)
【化169】
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例44b(100mgの遊離塩基、0.29mmol)、2−クロロ−5−フルオロピリジンの代わりの2−ブロモ−5−メチルピラジン(61mg、0.35mmol)、X−Phos(56mg、0.12mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)クロロホルム付加物(61mg、0.06mmol)、ナトリウムtert−ブトキシド(56mg、0.59mmol)および脱気したジオキサンから出発して、例16について記載した通りに、例86を合成する;反応混合物をマイクロ波反応器内100℃で2時間加熱する。粗反応混合物を濾過し、分取HPLC−MSにより精製して、表題化合物(86mg、収率67%)を得る。
HPLC-MS (方法5): Rt = 2.37分
MS (APCI+): m/z = 433 [M+H]+
【0300】
(例87)(ラセミ混合物)
【化170】
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例44l(60mg、0.17mmol)、2−クロロ−5−フルオロピリジンの代わりの2−ブロモ−5−メチルピラジン(35mg、0.20mmol)、X−Phosの代わりの2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,6’−ジメトキシビフェニル(21mg、0.05mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(16mg、0.02mmol)、カリウムtert−ブトキシド(29mg、0.25mmol)およびジオキサンから出発して、例16について記載した通りに、例87を合成する;反応混合物をマイクロ波反応器内130℃で1時間加熱する。後処理の後、粗生成物を分取HPLC−MSにより精製して、表題化合物(37mg、収率49%)を得た。
HPLC-MS (方法5): Rt = 2.48分
MS (APCI+): m/z = 439 [M+H]+
【0301】
(例88)(ラセミ混合物)
【化171】
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【0302】
例44g(100mg、0.29mmol)、2−クロロ−5−フルオロピリジンの代わりの2−ブロモ−5−メチルピラジン(60mg、0.35mmol)、X−Phosの代わりの2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’−(N,N−ジメチルアミノ)ビフェニル(40mg、0.10mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(27mg、0.03mmol)、カリウムtert−ブトキシド(50mg、0.45mmol)およびジオキサンから出発して、例16について記載した通りに、例88を合成する;反応混合物をマイクロ波反応器内130℃で1時間加熱する。後処理の後、粗生成物を分取HPLC−MSにより精製して、表題化合物(20mg、収率16%)を得た。
HPLC-MS (方法5): Rt = 2.33分
MS (APCI+): m/z = 433 [M+H]+
【0303】
(例89)(ラセミ混合物)
【化172】
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例40cの代わりの例33a(75mg、0.23mmol)、HATU(105mg、0.27mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(120μl、0.69mmol)、テトラヒドロ−2H−チオピラン−4−カルボン酸1,1−ジオキシド(45mg、0.25mmol)、DMFの代わりの4mlのアセトニトリルから出発して、例43aについて記載した通りに、例89を合成する。後処理の後、残留物を、分取HPLC−MSにより精製して、蒸発中の37%HClの添加により、表題化合物(23mg、収率20%)を塩酸塩として得る。
HPLC-MS (方法5): Rt = 2.63分
MS (APCI+): m/z = 455 [M+H]+
【0304】
(例90)(ラセミ混合物)
【化173】
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例58a(56mg、0.21mmol)を、1mlのDMSOに溶解した例44l(50mg、0.14mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(36μl、0.21mmol)の溶液中に添加する。6時間撹拌した後、反応混合物を分取HPLC−MSにより精製して、表題化合物(41mg、収率59%)を得る。
HPLC-MS (方法5): Rt = 2.71分
MS (APCI+): m/z = 483 [M+H]+
【0305】
(例91)(ラセミ混合物)
【化174】
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【0306】
例44bの代わりの例44h(60mg、0.17mmol)、2−クロロ−5−フルオロピリジンの代わりの2−ブロモ−5−メチルピラジン(36mg、0.21mmol)、X−Phosの代わりの2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,6’−ジメトキシビフェニル(21mg、0.05mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(16mg、0.02mmol)、カリウムtert−ブトキシド(29mg、0.25mmol)およびジオキサンから出発して、例16について記載した通りに、例91を合成する;反応混合物をマイクロ波反応器内130℃で1時間加熱する。後処理の後、粗生成物を分取HPLC−MSにより精製して、表題化合物(39mg、収率51%)を得る。
HPLC-MS (方法10): Rt = 2.84分
MS (ES+): m/z = 433 [M+H]+
【0307】
(例92)(ラセミ混合物)
【化175】
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【0308】
例33aの代わりの例34a(55mg、0.13mmol)、HATU(61mg、0.16mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(70μl、0.40mmol)、テトラヒドロ−2H−チオピラン−4−カルボン酸1,1−ジオキシド(26mg、0.15mmol)、2mlのアセトニトリルから出発して、例89について記載した通りに、例92を合成する。後処理の後、残留物を分取HPLC−MSにより精製して、表題化合物(29mg、収率47%)を得る。
HPLC-MS (方法5): Rt = 2.88分
MS (APCI+): m/z = 455 [M+H]+
【0309】
(例93)(ラセミ混合物)
【化176】
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例33aの代わりの例35a(70mg、0.16mmol)、HATU(73mg、0.19mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(84μl、0.48mmol)、テトラヒドロ−2H−チオピラン−4−カルボン酸1,1−ジオキシド(32mg、0.18mmol)、4mlのアセトニトリルから出発して、例89について記載した通りに、例93を合成する。後処理の後、残留物を分取HPLC−MSにより精製して、表題化合物(48mg、収率62%)を得る。
HPLC-MS (方法5): Rt = 3.17分
MS (APCI+): m/z = 481 [M+H]+
【0310】
(例94)(ラセミ混合物)
【化177】
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【0311】
例44kの代わりの例44g(200mg、0.59mmol)、2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピリミジンの代わりの2−クロロ−5−シクロプロピルピリミジン(130mg、0.84mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(190μl、1.11mmol)および2mlの無水DMSOから出発して、例1について記載した通りに、例94を合成する;反応混合物をマイクロ波反応器内100℃で30分間加熱する;後処理の後、粗製物を、EtOAc/ヘキサン/MeOH 80:20:1を使用するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(110mg、収率41%)を得る。
HPLC-MS (方法10): Rt = 3.28分
MS (ES+): m/z = 459 [M+H]+
【0312】
(例95)(ラセミ混合物)
【化178】
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DCMの代わりのDMF/THF 1:1混合物中の例40bの代わりの例36a(130mg、0.36mmol)、N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(140mg、0.73mmol)、テトラヒドロ−2H−チオピラン−4−カルボン酸1,1−ジオキシド(85mg、0.48mmol)および1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(6mg、0.04mmol)から出発して、例42bについて記載した通りに、例95を合成する。水性後処理の後、残留物を、溶離液としてヘキサン/EtOAc/MeOH 20:80:1を使用するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(110mg、収率63%)を得る。
HPLC-MS (方法10): Rt = 3.25分
MS (ES+): m/z = 487 [M+H]+
【0313】
(例96)(ラセミ混合物)
【化179】
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【0314】
例44kの代わりの例44l(50mg、0.14mmol)、2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピリミジンの代わりの2−ブロモ−5−(トリフルオロメチル)ピラジン(49mg、0.22mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(49μl、0.29mmol)および1mlの無水DMSOから出発して、例1について記載した通りに、例96を合成する;反応混合物をマイクロ波反応器内130℃で30分間加熱する;水/EtOAc後処理の後、粗製物を、溶離液としてEtOAc/シクロヘキサン 60:40〜100:0を使用するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(37mg、収率51%)を得る。
HPLC-MS (方法5): Rt = 2.98分
MS (APCI+): m/z = 493 [M+H]+
【0315】
(例97)(ラセミ混合物)
【化180】
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例44kの代わりの例44l(50mg、0.14mmol)、2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピリミジンの代わりの2−クロロ−5−シクロプロピルピリミジン(34mg、0.22mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(49μl、0.29mmol)および1mlの無水DMSOから出発して、例1について記載した通りに、例97を合成する;反応混合物をマイクロ波反応器内130℃で30分間加熱する;粗製物を分取HPLC−MSにより精製して、表題化合物(13mg、収率19%)を得る。
HPLC-MS (方法5): Rt = 2.96分
MS (APCI+): m/z = 465 [M+H]+
【0316】
(例98)(ラセミ混合物)
【化181】
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【0317】
例44kの代わりの例44l(50mg、0.14mmol)、2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピリミジンの代わりの2−クロロ−5−トリフルオロメチル−(1,3,4)−チアジアゾール(40mg、0.21mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(50μl、0.29mmol)および1mlの無水DMSOから出発して、例1について記載した通りに、例98を合成する;反応混合物をマイクロ波反応器内130℃で30分間加熱する;後処理の後、粗製物を、溶離液としてEtOAc/シクロヘキサン 60:40〜100:0を使用するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(51mg、収率72%)を得る。
HPLC-MS (方法5): Rt = 3.44分
MS (APCI+): m/z = 499 [M+H]+
【0318】
(例99)(ラセミ混合物)
【化182】
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例44kの代わりの例44l(50mg、0.14mmol)、2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピリミジン(39mg、0.21mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(49μl、0.28mmol)および1mlの無水DMSOから出発して、例1について記載した通りに、例99を合成する;反応混合物をマイクロ波反応器内130℃で30分間加熱する;粗製物を分取HPLC−MSにより精製して、表題化合物(47mg、収率67%)を得る。
HPLC-MS (方法10): Rt = 3.15分
MS (ES+): m/z = 493 [M+H]+
【0319】
(例100)(ラセミ混合物)
【化183】
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【0320】
例44kの代わりの例44l(70mg、0.20mmol)、2−クロロ−5−メチルピリミジン(39mg、0.30mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(69μl、0.40mmol)および1mlの無水DMSOから出発して、例1について記載した通りに、例100を合成する;反応混合物をマイクロ波反応器内130℃で30分間加熱する;粗製物を分取HPLC−MSにより精製して、表題化合物(16mg、収率18%)を得る。
HPLC-MS (方法5): Rt = 2.67分
MS (APCI+): m/z = 439 [M+H]+
【0321】
(例101)(ラセミ混合物)
【化184】
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例44kの代わりの例44h(50mg、0.15mmol)、2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピリミジンの代わりの2−クロロ−5−シクロプロピルピリミジン(34mg、0.22mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(50μl、0.29mmol)および1mlの無水DMSOから出発して、例1について記載した通りに、例101を合成する;反応混合物をマイクロ波反応器内130℃で30分間加熱する;粗製物を分取HPLC−MSにより精製して、表題化合物(19mg、収率28%)を得る。
HPLC-MS (方法5): Rt = 2.87分
MS (APCI+): m/z = 459 [M+H]+
【0322】
(例102)(エナンチオマー1)および(例103)(エナンチオマー2)
例44kの代わりの例44c(90mgの対応する塩酸塩、0.2mmol)、2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピリミジン(52mg、0.3mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(133μl、0.8mmol)および1mlの無水DMSOから出発して、例1について記載した通りに、表題化合物のラセミ混合物を合成する;反応混合物をマイクロ波反応器内150℃で1時間加熱する;粗製物を分取HPLC−MSにより精製して、73mg(収率75%)のラセミ生成物を得る。
HPLC-MS (方法4): Rt = 7.07分
MS (APCI+): m/z = 509 [M+H]+
キラル固定相を使用するHPLC分離により、エナンチオマーを得る。
分離のための方法:
HPLC装置タイプ:Waters600ポンプ;カラム:DaicelキラルパックIA、5.0μm、250mm×20mm;方法:溶離液 ヘキサン/IPA 70:30;流速:15mL/分、温度:25℃;UV検出:230nm
キラルHPLCによる分離の例:
分離に供するもの:504mgのラセミ混合物;
得られるもの:181mgのエナンチオマー1(例102)および183mgのエナンチオマー2(例103)
【0323】
【化185】
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【0324】
【表15】
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【0325】
(例104)(ラセミ混合物)
【化186】
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例44kの代わりの例44b(60mgの対応する塩酸塩、0.19mmol)、2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピリミジンの代わりの2−クロロ−5−メチルピリミジン(24mg、0.19mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(107μl、0.62mmol)および1mlの無水DMSOから出発して、例1について記載した通りに、例104を合成する;反応混合物をマイクロ波反応器内120℃で30分間加熱する;粗製物を分取HPLC−MSにより精製して、表題化合物(23mg、収率34%)を得る。
HPLC-MS (方法10): Rt = 3.08分
MS (ES+): m/z = 433 [M+H]+
【0326】
(例105)(ラセミ混合物)
【化187】
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例44kの代わりの例44g(130mg、0.38mmol)、2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピリミジンの代わりの2−クロロ−5−メチルピリミジン(65mg、0.51mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(120μl、0.70mmol)および1mlの無水DMSOから出発して、例1について記載した通りに、例105を合成する;反応混合物をマイクロ波反応器内100℃で30分間加熱する;;後処理の後、粗製物を、溶離液としてEtOAc/ヘキサン/MeOH 80:20:1を使用するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(60mg、収率36%)を得る。
HPLC-MS (方法10): Rt = 2.94分
MS (ES+): m/z = 433 [M+H]+
【0327】
(例106)(ラセミ混合物)
【化188】
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トリフルオロ酢酸無水物(180μl、1.29mmol)を、無水アセトニトリルに溶解した例52a(170mg、0.43mmol)およびトリエチルアミン(230μl、1.65mmol)の撹拌溶液中に添加する;反応混合物をマイクロ波反応器内110℃で35分間加熱する。
溶媒を減圧下で除去し、残留物をEtOAcと水とに分配し、次いで有機層を分離し、Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮する;粗製物を、溶離液としてEtOAc/ヘキサン/MeOH 60:40:1を使用するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(90mg、収率44%)を得る。
HPLC-MS (方法10): Rt = 3.50分
MS (ES+): m/z = 477 [M+H]+
【0328】
(例107)(ラセミ混合物)
【化189】
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トリフルオロ酢酸無水物の代わりのジフルオロ酢酸無水物(100μl、0.80mmol)、例52a(100mg、0.25mmol)およびトリエチルアミン(140μl、1.01mmol)から出発し、例106について記載した通りに、例107を合成して、表題生成物(60mg、収率52%)を得る。
HPLC-MS (方法10): Rt = 3.18分
MS (ES+): m/z = 459 [M+H]+
【0329】
(例108)(ラセミ混合物)
【化190】
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【0330】
例44kの代わりの例44h(50mg、0.15mmol)、2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピリミジンの代わりの2−クロロ−5−メチルピリミジン(28mg、0.22mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(50μl、0.29mmol)および1mlの無水DMSOから出発して、例1について記載した通りに、例108を合成する;反応混合物をマイクロ波反応器内120℃で30分間加熱する;粗製物を分取HPLC−MSにより精製して、表題化合物(19mg、収率29%)を得る。
HPLC-MS (方法5): Rt = 2.59分
MS (APCI+): m/z = 433 [M+H]+
【0331】
(例109)(ラセミ混合物)
【化191】
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例44kの代わりの例44g(80mg、0.24mmol)、2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピリミジンの代わりの2−ブロモ−5−(トリフルオロメチル)ピラジン(70mg、0.31mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(80μl、0.48mmol)および1mlの無水DMSOから出発して、例1について記載した通りに、例109を合成する;反応混合物をマイクロ波反応器内100℃で30分間加熱する。後処理の後、粗製物を、溶離液としてEtOAc/ヘキサン/MeOH 80:20:1を使用するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(80mg、収率70%)を得る。
HPLC-MS (方法5): Rt = 2.95分
MS (APCI+): m/z = 487 [M+H]+
【0332】
(例110)(ラセミ混合物)
【化192】
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【0333】
例44kの代わりの例44b(60mgの対応する塩酸塩、0.15mmol)、2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピリミジンの代わりの2−ブロモ−5−(トリフルオロメチル)ピラジン(42mg、0.19mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(107μl、0.62mmol)および1mlの無水DMSOから出発して、例1について記載した通りに、例110を合成する;反応混合物をマイクロ波反応器内120℃で30分間加熱する。粗製物を分取HPLC−MSにより精製して、表題化合物(24mg、収率32%)を得る。
HPLC-MS (方法10): Rt = 3.48分
MS (ES+): m/z = 487 [M+H]+
【0334】
(例111)(ラセミ混合物)
【化193】
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例33aの代わりの例37a(70mgの対応するトリフルオロアセテート、0.15mmol)、HATU(69mg、0.18mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(79μl、0.45mmol)、テトラヒドロ−2H−チオピラン−4−カルボン酸1,1−ジオキシド(30mg、0.17mmol)、4mlのアセトニトリルから出発して、例89について記載した通りに、例111を合成する。後処理の後、残留物を分取HPLC−MSにより精製して、表題化合物(34mg、収率44%)を得る。
HPLC-MS (方法5): Rt = 3.37分
MS (APCI+): m/z = 509 [M+H]+
【0335】
(例112)(ラセミ混合物)
【化194】
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【0336】
1.5mlのジヨードメタンに溶解した5−(トリフルオロメチル)−1,3,4−オキサジアゾール−2−アミン(300mg、1.96mmol)の溶液を、100℃で加熱する;次いで、亜硝酸イソアミル(1.04ml、7.81mmol)をゆっくりと滴下添加し、得られた反応混合物を1時間撹拌する。粗反応物を、溶離液としてヘキサン/Et2O 9:1を使用するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、次いで、得られた2−ヨード−5−トリフルオロメチル−[1,3,4]オキサジアゾール中間体を、3mlのDMSOに溶解した例44g(280mg、0.82mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(430μl、2.51mmol)の溶液中に添加する。2時間撹拌した後、水およびEtOAcを添加し、有機相を分離し、減圧下で濃縮する。残留物を、溶離液としてEtOAc/ヘキサン/MeOH 80:20:1を使用するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(200mg、収率51%)を得る。
HPLC-MS (方法10): Rt = 3.10分
MS (ES+): m/z = 477 [M+H]+
【0337】
(例113)(ラセミ混合物)
【化195】
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【0338】
3mlの無水アセトニトリル中の例52aの代わりの例57a(75mg)、トリフルオロ酢酸無水物(52μl、0.38mmol)、トリエチルアミン(97μl、0.56mmol)から出発して、例106について記載した通りに、例113を合成する;反応混合物を100℃で20分間加熱する。粗製物を水とDCMとに分配し、溶媒を減圧下で除去し、残留物を、溶離液としてEtOAc/シクロヘキサン 30:70〜EtOAc100%を使用するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(23mg、収率25%)を得る。
HPLC-MS (方法10): Rt = 3.56分
MS (ES+): m/z = 477 [M+H]+
【0339】
(例114)(ラセミ混合物)
【化196】
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3mlの無水アセトニトリル中の例57a(75mg)、ジフルオロ酢酸無水物(47μl、0.38mmol)、トリエチルアミン(97μl、0.56mmol)から出発して、例113について記載した通りに、例114を合成する;反応混合物を100℃で20分間加熱する。粗製物を水とDCMとに分配し、溶媒を減圧下で除去し、残留物を、溶離液としてEtOAc/シクロヘキサン 50:50〜EtOAc100%を使用するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(36mg、収率42%)を得る。
HPLC-MS (方法10): Rt = 3.27分
MS (ES+): m/z = 459 [M+H]+
【0340】
(例115)(ラセミ混合物)
【化197】
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【0341】
DMSOに溶解した例44kの代わりの例44g(80mg、0.24mmol)、2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピリミジンの代わりの2−ブロモ−4−トリフルオロメチル−オキサゾール(76mg、0.35mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(80μl、0.47mmol)から出発して、例1について記載した通りに、例115を合成する。粗生成物を、溶離液としてEtOAc/ヘキサン/MeOH 70:30:1を使用するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(50mg、収率45%)を得る。
HPLC-MS (方法10): Rt = 3.31分
MS (ES+): m/z = 476 [M+H]+
【0342】
(例116)(ラセミ混合物)
【化198】
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例55a(80mg、0.20mmol)および3−ブロモ−1,1,1−トリフルオロアセトン(115μl、1.02mmol)を、1mlのtert−ブチルアルコール(butylacohol)に溶解し、90℃で8時間加熱する。溶媒を減圧下で除去し、残留物を分取HPLC−MSにより精製して、表題化合物(62mg、収率63%)を得る。
HPLC-MS (方法10): Rt = 3.38分
MS (ES+): m/z = 476 [M+H]+
【0343】
(例117)(ラセミ混合物)
【化199】
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2,2,6,6−テトラメチルピペリジン(68μl、0.39mmol)、続いて1,1−ジブロモホルムアルドキシム(78mg、0.39mmol)を、窒素雰囲気下、2mlの無水THFに溶解した例44b(128mgの遊離塩基、0.37mmol)の冷却溶液(−20℃)中に添加する。2時間撹拌した(その間に温度は0℃に上昇する)後、2−ブロモ−3,3,3−トリフルオロプロペン(199μl、1.93mmol)、続いてトリエチルアミン(67μl、0.46mmol、1mlの無水THFに溶解している)を添加する;3時間後、温度を室温に上昇させ、反応混合物を終夜さらに撹拌する;粗製物を分取HPLC−MSにより精製して、表題化合物(13mg、収率8%)を得る。
HPLC-MS (方法5): Rt = 2.98分
MS (APCI+): m/z = 476 [M+H]+
【0344】
(例118)(ラセミ混合物)
【化200】
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【0345】
例44kの代わりの例44g(80mg、0.24mmol)、2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピリミジンの代わりの2−クロロ−5−トリフルオロメチル−(1,3,4)−チアジアゾール(70mg、0.37mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(80μl、0.48mmol)および乾燥DMSOから出発して、例1について記載した通りに、例118を合成する;反応混合物をマイクロ波反応器内150℃で30分間加熱する。反応混合物をEtOAc/水混合物に注ぎ入れ、有機層を分離し、水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮する。残留物を、溶離液としてEtOAc/ヘキサン/MeOH 70:30:1を使用するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(85mg、収率73%)を得る。
HPLC-MS (方法10): Rt = 3.26分
MS (ES+): m/z = 493 [M+H]+
【0346】
(例119)(ラセミ混合物)
【化201】
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【0347】
例44kの代わりの例44d(78mg、0.20mmol)、2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピリミジン(48mg、0.26mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(68μl、0.40mmol)および乾燥DMSOから出発して、例1について記載した通りに、例119を合成する;反応混合物をマイクロ波反応器内150℃で30分間加熱する。反応混合物をEt2O/水混合物に注ぎ入れ、有機層を分離し、1N HCl水溶液で洗浄し、次いで乾燥させ、減圧下で濃縮して、表題化合物(98mg、収率92%)を得る。
HPLC-MS (方法10): Rt = 3.78分
MS (ES+): m/z = 537 [M+H]+
【0348】
(例120)(ラセミ混合物)
【化202】
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例44gの代わりの例44h(80mg、0.24mmol)、2−クロロ−5−トリフルオロメチル−(1,3,4)−チアジアゾール(42μl、0.38mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(80μl、0.48mmol)および乾燥DMSOから出発して、実験118について記載した通りに、例120を合成する;反応混合物をマイクロ波反応器内150℃で30分間加熱する;反応混合物を分取HPLC−MSにより精製して、表題化合物(87mg、収率74%)を得る。
HPLC-MS (方法10): Rt = 3.35分
MS (ES+): m/z = 493 [M+H]+
【0349】
(例125)(ラセミ混合物)
【化203】
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【0350】
2−ナフタレンボロン酸(Naphtaleneboronic acid)(52mg、0.30mmol)、続いて酢酸銅(II)(50mg、0.28mmol)を、2mlのジクロロメタンに溶解した例45a(22mgの対応するトリフルオロ酢酸塩、0.05mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(50μl、0.29mmol)の溶液に添加する;反応混合物を室温で72時間撹拌する。水を添加し、有機相を分離し、減圧下で濃縮し、次いで残留物を分取HPLC−MSにより精製して、表題化合物(8.7mg、収率39%)を得る。
HPLC-MS (方法21): Rt = 0.96分
MS: m/z = 449 [M+H]+
【0351】
例125の調製と同様にして、以下の例を合成する:
【化204】
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【0352】
(例127)(ラセミ混合物)
【化205】
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【0353】
2−クロロベンゾチアゾール(8.5mg、0.05mmol)、例45a(22mgの対応するトリフルオロ酢酸塩、0.05mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(50μl、0.29mmol)を、2mlのN−メチル−2−ピロリジノンに溶解し、180℃で終夜加熱する。反応混合物を分取HPLC−MSにより精製して、表題化合物(8mg、収率35%)を得る。
HPLC-MS (方法20): Rt = 0.84分
MS: m/z = 456 [M+H]+
【0354】
例127の調製と同様にして、以下の例を合成する:
【化206】
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【0355】
(例141)(ラセミ混合物)
【化207】
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2−クロロ−7−(トリフルオロメチル)−1H−ベンゾイミダゾール(220mg、1.0mmol)、2−フェニル−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(400mg、1.5mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(500μl、2.9mmol)を3mlのアセトニトリルに溶解し、マイクロ波反応器内、160℃で1.5時間、次いで170℃で30分間加熱する。反応混合物をオープンフラスコ内に入れて90℃で撹拌して、溶媒を蒸発させ、次いで残留物を4mlのDCMに溶解する;トリフルオロ酢酸(2.0ml、26.0mmol)を添加し、反応混合物を、完全な脱保護が起こるまで撹拌する;次いで、これを50℃で濃縮する。残留物をMeOHに溶解し、トリエチルアミンの添加により塩基性化し、分取HPLC−MSにより精製して、255mg(収率74%)の中間体、2−(3−フェニル−ピペラジン−1−イル)−4−トリフルオロメチル−1H−ベンゾイミダゾールを得る。
【0356】
N,N−ジイソプロピルエチルアミン(50μl、0.29mmol)およびHATU(40mg、0.11mmol)を、2mlのDMFに溶解したテトラヒドロ−2H−チオピラン−4−カルボン酸1,1−ジオキシド(18mg、0.10mmol)の溶液中に添加する。10分間撹拌した後、2−(3−フェニル−ピペラジン−1−イル)−4−トリフルオロメチル−1H−ベンゾイミダゾール(35mg、0.10mmol、上記の通りに調製)を添加し、反応混合物を終夜撹拌し、メタノール、水およびトリフルオロ酢酸で希釈し、最後に分取HPLC−MSにより精製して、表題化合物(最終ステップで41mg、収率81%)を得る。
HPLC-MS (方法19): Rt = 1.19分
MS: m/z = 507 [M+H]+
【0357】
(例148)(エナンチオマー1)および(例149)(エナンチオマー2)
4mlの無水DMSO中の例44kの代わりの例44c(300mg、0.71mmolの対応する塩酸塩)、2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピリミジンの代わりの2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)−(1,3,4)−チアジアゾール(200mg、1.06mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(489μl、2.82mmol)から出発して、例1について記載した通りに、表題化合物のラセミ混合物を合成する。反応混合物をマイクロ波反応器内150℃で30分間加熱する。粗製物をDCMと水とに分配する;有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮して、240mgのラセミ混合物を得る。
UPLC-MS (方法1): Rt = 1.39分
MS (ES+): m/z = 515 [M+H]+
キラル固定相を使用するHPLC分離により、エナンチオマーを得る。
分離のための方法:
HPLC装置タイプ:Waters600ポンプ;カラム:DaicelキラルパックIA、5.0μm、250mm×20mm;方法:溶離液 ヘキサン/IPA 70:30;流速:15mL/分、温度:25℃;UV検出:254nm
キラルHPLCによる分離の例:
分離に供するもの:上記の通りに調製した240mgのラセミ混合物;
得られるもの:80mgのエナンチオマー1(例148)および90mgのエナンチオマー2(例149)
【0358】
【化208】
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【0359】
【表16】
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【0360】
(例150)(ラセミ混合物)
【化209】
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例44bの代わりの例45a(150mg、0.47mmol)から出発し、2,2,6,6−テトラメチルピペリジン(82μl、0.47mmol)、1,1−ジブロモホルムアルドキシム(94mg、0.47mmol)、2−ブロモ−3,3,3−トリフルオロプロペン(240μl、2.33mmol)およびトリエチルアミン(97μl、0.70mmol)を使用して、例117について記載した通りに、例150を合成する。粗製物を水とEtOAcとに分配する;有機層を分離し、減圧下で濃縮し、残留物を分取HPLC−MSにより精製して、表題化合物(33mg、収率15%)を得る。
HPLC-MS (方法5): Rt = 2.91分
MS (APCI+): m/z = 458 [M+H]+
【0361】
(例151)(ラセミ混合物)
【化210】
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【0362】
1mlの無水DMSOに溶解した例44c(100mgの対応する塩酸塩、0.25mmol)、2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)−ピリミジン(55mg、0.30mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(129μl、0.75mmol)の溶液を、マイクロ波反応器内150℃で30分間加熱する。粗製物を分取HPLC−MSにより精製し、得られた不純な中間体を0.9mlの無水トルエン中に懸濁させる;シクロプロピルトリフルオロホウ酸カリウム(37mg、0.25mmol)、ブチルジ−1−アダマンチルホスフィン(3mg、0.01mmol)、酢酸パラジウム(1mg、0.01mmol)、炭酸セシウム(245mg、0.75mmol)および0.1mlの水を添加し、反応混合物をマイクロ波反応器内100℃で2時間加熱する。溶媒を減圧下で除去し、残留物をDMF中に懸濁させ、濾過し、分取HPLC−MSにより精製して、表題化合物(18.7mg、収率14%)を得る。
HPLC-MS (方法16): Rt = 4.63分
MS (ES+): m/z = 515 [M+H]+
【0363】
(例152)(ラセミ混合物)
【化211】
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【0364】
例44bの代わりの例44m(90mg、0.23mmol)から出発し、2,2,6,6−テトラメチルピペリジン(40μl、0.23mmol)、1,1−ジブロモホルムアルドキシム(46mg、0.23mmol)、2−ブロモ−3,3,3−トリフルオロプロペン(117μl、1.14mmol)およびトリエチルアミン(39μl、0.27mmol)を使用して、例117について記載した通りに、例152を合成する。粗製物を水とEtOAcとに分配し、有機層を分離し、減圧下で濃縮する。残留物を、溶離液としてシクロヘキサン/EtOAc 1:1〜100%EtOAcを使用するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、不純な表題化合物を得、これを分取HPLC−MSによりさらに精製して、5mg(収率4%)の純粋な生成物を得る。
HPLC-MS (方法14): Rt = 6.82分
MS (APCI+): m/z = 532 [M+H]+
【0365】
(例153)(ラセミ混合物)
【化212】
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例55aの代わりの例48b(80mg、0.72mmol)、3−ブロモ−1,1,1−トリフルオロアセトン(58μl、0.55mmol)、3mlのtert−ブチルアルコール(butylacohol)から出発し、80℃で16時間加熱して、例116について記載した通りに、例153を合成する。溶媒を減圧下で除去し、残留物を、溶離液としてシクロヘキサン/EtOAc 1:1〜100%EtOAcを使用するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(36mg、収率35%)を得る。
HPLC-MS (方法14): Rt = 6.58分
MS (APCI+): m/z = 532 [M+H]+
【0366】
(例154)(ラセミ混合物)
【化213】
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例44kの代わりの例44m(塩酸塩として、100mg、0.19mmol)、2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピリミジンの代わりの2−クロロ−5−トリフルオロメチル−(1,3,4)−チアジアゾール(54mg、0.29mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(133μl、0.77mmol)および1mlの無水DMSOから出発して、例1について記載した通りに、例154を合成する;反応混合物をマイクロ波反応器内150℃で30分間加熱する;粗製物を分取HPLC−MSにより精製して、表題化合物(98mg、収率93%)を得る。
HPLC-MS (方法10): Rt = 3.72分
MS (ES+): m/z = 549 [M+H]+
【0367】
キラル固定相を使用するHPLCにより、エナンチオマーを得る。
分離のための方法:
HPLC装置タイプ:Waters600ポンプ;カラム:DaicelキラルパックIA、5.0μm、250mm×20mm;方法:溶離液 ヘキサン/IPA 70:30;流速:15mL/分、温度:25℃;UV検出:230nm
キラルHPLCによる分離の例:
分離に供するもの:上記の通りに調製した75mgの例154;
得られるもの:30mgのエナンチオマー1(例155)および30mgのエナンチオマー2(例156)
【0368】
【化214】
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【0369】
【表17】
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【0370】
(例157)(ラセミ混合物)
【化215】
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1mlの無水DMSO中の例44kの代わりの例44b(40mg、0.11mmol)、2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピリミジンの代わりの2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン(20μl、0.16mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(73μl、0.42mmol)から出発して、例1について記載した通りに、例157を合成する。粗生成物を分取HPLC−MSにより精製して、27mg(収率52%)の表題化合物を得る。
HPLC-MS (方法5): Rt = 3.11分
MS (APCI+): m/z = 486 [M+H]+
【0371】
(例158)(ラセミ混合物)
【化216】
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1mlの無水DMSO中の例44kの代わりの例44n(30mg、0.08mmol)、2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピリミジンの代わりの2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン(20μl、0.12mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(55μl、0.32mmol)から出発して、例1について記載した通りに、例158を合成する。反応混合物をマイクロ波反応器内150℃で1.5時間加熱し、粗生成物を分取HPLC−MSにより精製して、26mg(収率60%)の表題化合物を得る。
HPLC-MS (方法4): Rt = 6.97分
MS (APCI+): m/z = 488 [M+H]+
【0372】
(例159)(ラセミ混合物)
【化217】
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1mlの無水DMSO中の例44kの代わりの例44n(30mg、0.08mmol)、2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピリミジン(22mg、0.12mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(55μl、0.32mmol)から出発して、例1について記載した通りに、例159を合成する。粗生成物を分取HPLC−MSにより精製して、23mg(収率55%)の表題化合物を得る。
HPLC-MS (方法4): Rt = 6.94分
MS (APCI+): m/z = 489 [M+H]+
【0373】
(例160)(ラセミ混合物)
【化218】
[この文献は図面を表示できません]
【0374】
1mlの無水DMSO中の例44kの代わりの例44n(40mg、0.11mmol)、2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピリミジンの代わりの2−クロロ−5−トリフルオロメチル−(1,3,4)−チアジアゾール(30mg、0.16mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(73μl、0.42mmol)から出発して、例1について記載した通りに、例160を合成する。粗生成物を分取HPLC−MSにより精製して、28mg(収率50%)の表題化合物を得る。
HPLC-MS (方法4): Rt = 6.43分
MS (APCI+): m/z = 495 [M+H]+
【0375】
(例161)(ラセミ混合物)
【化219】
[この文献は図面を表示できません]
1mlの無水DMSO中の例44kの代わりの例44n(35mg、0.09mmol)、2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)−ピリミジンの代わりの3−クロロ−6−トリフルオロメチル−ピリダジン(25mg、0.14mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(64μl、0.37mmol)から出発して、例1について記載した通りに、例161を合成する。粗生成物を分取HPLC−MSにより精製し、蒸発ステップ中にジオキサン中HClの溶液を添加して、30mg(収率62%)の対応する塩酸塩を得る。
HPLC-MS (方法4): Rt = 6.20分
MS (APCI+): m/z = 489 [M+H]+