(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【技術分野】
【0001】
本発明は、アミンを製造するための方法に関し、本方法ではアミドアセタール、ケテン−N,O−アセタール、又はエステルイミドをH
2と、水素化触媒の存在下で反応させ、触媒、及びアミドアセタール、又はケテン−N,O−アセタール、又はエステルイミドは、1:10から1:100,000のモル比で使用し、水素圧は0.1bar〜200barに調整し、温度は0℃〜250℃の範囲で調整する。アミドアセタール、ケテン−N,O−アセタール、又はエステルイミドは、この方法によって高選択性で、また非常に穏やかな条件で水素化して、アミンにすることができる。
【0002】
アミドの還元は、アミンを製造するための重要な方法に属する。従来の方法は、錯体水素化物による還元に基づいているが、ここでは水素化物の化学量論的な量が必要となり、その選択性は比較的低い。水素による接触還元の開発は今日まで、非常に大きな挑戦の1つとして残っている。このような水素化は文献で公知だが、使用可能な収率を達成するためには、大量の触媒(15mol%以上)、非常に高い圧力、及び200℃を超える温度が必要である(S.Nishimura, Handbook of Heterogeneous Catalytic Hydrogenation for Organic Synthesis 2001, pp. 406-411, Wiley, N.Y.)。最近では、120〜160℃で、バイメタルのPd−Re触媒によって第三級及び第二級アミドを水素化してアミンにすることについて、報告がなされた(M. Stein , B. Breit, Angew. Chem. 2013, 125, 2287〜2290)。やや穏やかな条件にも拘わらず、官能基はほとんど許容されず、それどころかオレフィン系二重結合、及び芳香族環は、完全に水素化される。
【0003】
これに対して、アミドアセタール、及びイミノエーテルの水素化分解については、ほとんど知られていない。特許文献DE 604277C(W. Klempt, F. Brodkorb)は、第一級イミノエーテルの塩酸塩を、アダムス触媒(酸化白金)の存在下、水素化によって第一級アミンへと高収率で変換可能なことを記載している。この特許文献にある試験プロトコル1を繰り返し、その生成物を近年の手法(GC−MS、及びNMR)で同定した。しかしながら生成物の分析は、DE604277Cに記された条件では、生成したものの大部分がビス(ジシクロヘキシルメチル)アミンであり、これは完全に水素化されたベンゼン環を有する第二級アミンである(実施例の章における例1)。
【0004】
この50年間、アミドアセタール及びイミドエステルを製造するための合成法の開発は、幅広く流行していた。知られているように、アミドアセタールとイミドエステルは今日、容易に手に入る物質群に属する(G. Simchen, Methoden Org. Chem., 1985, E5/1, S. 1-192 (Houben-Weyl); N. Nakajima, M. Ubukata, Science of Synthesis 2005, Vol. 22, pp. 343-360, Thieme Chemistry Stuttgart)。
【0005】
よって本発明の課題は、酸アミドアセタール、ケテン−N,O−アセタール、及び酸エステルイミドを水素で接触水素化することによる、アミンの製造法を提供することであった。
【0006】
意外なことに、アミドアセタール、ケテン−N,O−アセタール、及びエステルイミドは、非常に穏やかな条件で、通常の水素化触媒の存在下で水素化して、アミンにすることができることが判明した。この際、様々な官能基が許容され、特にニトリル、カルボキシ基、及びホスホン基が残ったまま得られる。
【0007】
この技術的課題は、以下の工程aを有するアミンの製造方法によって解決された:
下記i、又はii、又はiiiをH
2と、水素化触媒の存在下で反応させる工程a:
i.一般式(I)のアミドアセタール:
【化1】
前記式中、
Rは、H、(C
1〜C
24)アルキル、(C
3〜C
20)シクロアルキル、(C
2〜C
13)ヘテロシクロアルキル、(C
6〜C
14)アリール、又は(C
3〜C
13)ヘテロアリール、CN、COO−(C
1〜C
18)アルキル、CONH−(C
1〜C
18)アルキル、CF
3から成る群から選択され、
R'、及びR''は相互に独立して、(C
1〜C
24)アルキル、(C
3〜C
20)シクロアルキル、(C
2〜C
13)ヘテロシクロアルキルの群から選択され、かつ
R
1、及びR
2は相互に独立して、H、(C
1〜C
24)アルキル、(C
3〜C
8)シクロアルキル、(C
2〜C
7)ヘテロシクロアルキル、(C
6〜C
14)アリール、及び(C
3〜C
13)ヘテロアリールから成る群から選択され、
ここでR、R
1、R
2、R'、及びR''から選択されるそれぞれ2個の基からも、一緒に(C
2〜C
8)アルキレン架橋を形成することができ、これによって合計で4個〜11個の環原子を有する環が生成し、
又は、
ii.一般式(II)のケテン−N,O−アセタール:
【化2】
前記式中、
R'は、(C
1〜C
24)アルキル、(C
3〜C
20)シクロアルキル、(C
2〜C
13)ヘテロシクロアルキルから成る群から選択され、かつ
R
1、R
2は相互に独立して、H、(C
1〜C
24)アルキル、(C
3〜C
20)シクロアルキル、(C
2〜C
13)ヘテロシクロアルキル、(C
6〜C
14)アリール、及び(C
3〜C
13)ヘテロアリールから成る群から選択され、
R
3、及びR
4は相互に独立して、H、(C
1〜C
24)アルキル、(C
3〜C
20)シクロアルキル、(C
2〜C
13)ヘテロシクロアルキル、(C
6〜C
14)アリール、及び(C
3〜C
13)ヘテロアリール、CN、COO−(C
1〜C
18)アルキル、CONH−(C
1〜C
18)アルキル、及びCF
3から成る群から選択され、
ここでR
1、R
2、R
3、R
4、及びR'から選択されるそれぞれ2個の基からも、一緒に(C
2〜C
8)アルキレン架橋を形成することができ、これによって合計で3個〜11個の環原子を有する環が生成し、
又は、
iii.一般式(III)のエステルイミド:
【化3】
前記式中、
R'は、(C
1〜C
24)アルキル、(C
3〜C
20)シクロアルキル、(C
2〜C
13)ヘテロシクロアルキルから成る群から選択され、
Rは、H、(C
1〜C
24)アルキル、(C
3〜C
20)シクロアルキル、(C
2〜C
13)ヘテロシクロアルキル、(C
6〜C
14)アリール、又は(C
3〜C
13)ヘテロアリール、CN、COO−(C
1〜C
18)アルキル、CONH−(C
1〜C
18)アルキル、CF
3から成る群から選択され、
R
1は、H、(C
1〜C
24)アルキル、(C
3〜C
20)シクロアルキル、(C
2〜C
13)ヘテロシクロアルキル、(C
6〜C
14)アリール、又は(C
3〜C
13)ヘテロアリールから成る群から選択され、
ここでR、R
1、及びR'から選択されるそれぞれ2個の基からも、一緒に(C
2〜C
8)アルキレン架橋を形成することができ、これによって合計で4個〜11個の環原子を有する環が生成し、
ここで触媒、及びアミドアセタール、又はケテン−N,O−アセタール、又はエステルイミドは、1:10から1:100,000のモル比で使用し、水素圧は0.1bar〜200barに調整し、温度は0℃〜250℃の範囲で調整する。
【0008】
本発明の意味合いにおいてアミドアセタールという用語は、一般式(I)のあらゆる種類のアミドアセタールを指すものであり、モノアミド若しくはジアミドのアセタールであるか、環状のアミドアセタール、又は非環状のアミドアセタールであるかとは、無関係である。
【化4】
前記式中、
Rは、H、(C
1〜C
24)アルキル、(C
3〜C
20)シクロアルキル、(C
2〜C
13)ヘテロシクロアルキル、(C
6〜C
14)アリール、又は(C
3〜C
13)ヘテロアリール、CN、COO−(C
1〜C
18)アルキル、CONH−(C
1〜C
18)アルキル、CF
3から成る群から選択され、
R'、及びR''は相互に独立して、(C
1〜C
24)アルキル、(C
3〜C
20)シクロアルキル、(C
2〜C
13)ヘテロシクロアルキルから成る群から選択され、かつ
R
1及びR
2は相互に独立して、H、(C
1〜C
24)アルキル、(C
3〜C
8)シクロアルキル、(C
2〜C
7)ヘテロシクロアルキル、(C
6〜C
14)アリール、及び(C
3〜C
13)ヘテロアリールから成る群から選択され、
ここでR、R
1、R
2、R'、及びR''から選択されるそれぞれ2個の基からも、一緒に(C
2〜C
8)アルキレン架橋を形成することができ、これによって合計で4個〜11個の環原子を有する環が生成する。
【0009】
Rは好ましくは、H、メチル、エチル、n−プロピル、n−ブチル、イソブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル、シクロヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル、フェニル、ピリジル、ナフチルから成る群から選択されている。
【0010】
R'は、好ましくはメチル、エチル、ベンジル、1,2−エチレンから成る群から選択されている、R''である。
【0011】
R
1、及びR
2は好ましくは、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル、ブタンジ−1,4−イル、ペンタンジ−1,5−イル、ヘキサンジ−1,6−イル、及びフェニルから成る群から選択されている。
【0012】
1つの環は好ましくは、基RとR
1、又はR
1とR'の間に形成され、ここでこの環は合計で5個、6個、又は7個の環原子を有する。形成される好ましい環は、ピロリジン、ピペリジン、モルホリン、ピペラジン、ホモピペリジン、及びホモピペラジン、並びにこれらの誘導体である。
【0013】
本発明の意味合いにおいて、ケテン−N,O−アセタールとは、一般式(II)の化合物を言う:
【化5】
前記式中、
R'は、(C
1〜C
24)アルキル、(C
3〜C
20)シクロアルキル、(C
2〜C
13)ヘテロシクロアルキルから成る群から選択され、かつ
R
1、R
2は相互に独立して、H、(C
1〜C
24)アルキル、(C
3〜C
20)シクロアルキル、(C
2〜C
13)ヘテロシクロアルキル、(C
6〜C
14)アリール、及び(C
3〜C
13)ヘテロアリールから成る群から選択され、
R
3、及びR
4は相互に独立して、H、(C
1〜C
24)アルキル、(C
3〜C
20)シクロアルキル、(C
2〜C
13)ヘテロシクロアルキル、(C
6〜C
14)アリール、及び(C
3〜C
13)ヘテロアリール、CN、COO−(C
1〜C
18)アルキル、CONH−(C
1〜C
18)アルキル、及びCF
3から成る群から選択され、
ここでR
1、R
2、R
3、R
4、及びR'から選択されるそれぞれ2個の基からも、一緒に(C
2〜C
8)アルキレン架橋を形成することができ、これによって合計で3個〜11個の環原子を有する環が生成する。
【0014】
R'は好ましくは、メチル及びエチルから成る群から選択されており、
R
1、及びR
2は好ましくは、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル、ブタンジ−1,4−イル、ペンタンジ−1,5−イル、ヘキサンジ−1,6−イル、及びフェニルから成る群から選択されている。
【0015】
R
3、及びR
4は好ましくは、H、(C
6〜C
14)アリール、CN、COO−(C
1〜C
18)アルキル、CONH−(C
1〜C
18)−アルキル、及びCF
3から成る群から選択されている。
【0016】
1つの環は好ましくは、基R
1とR
2、又はR
1とR
4、又はR
3とR
4の間に形成され、ここでこの環は合計で5個、6個、又は7個の環原子を有する。
【0017】
本発明の意味合いにおいて、エステルイミドとは、一般式(III)の化合物を言う:
【化6】
前記式中、
R'は、(C
1〜C
24)アルキル、(C
3〜C
20)シクロアルキル、(C
2〜C
13)ヘテロシクロアルキルから成る群から選択され、
Rは、H、(C
1〜C
24)アルキル、(C
3〜C
20)シクロアルキル、(C
2〜C
13)ヘテロシクロアルキル、(C
6〜C
14)アリール、又は(C
3〜C
13)ヘテロアリール、CN、COO−(C
1〜C
18)アルキル、CONH−(C
1〜C
18)アルキル、CF
3から成る群から選択され、
R
1は、H、(C
1〜C
24)アルキル、(C
3〜C
20)シクロアルキル、(C
2〜C
13)ヘテロシクロアルキル、(C
6〜C
14)アリール、又は(C
3〜C
13)ヘテロアリールから成る群から選択され、
ここでR、R
1、及びR'から選択されるそれぞれ2個の基からも、一緒に(C
2〜C
8)アルキレン架橋を形成することができ、これによって合計で4個〜11個の環原子を有する環が生成する。
【0018】
本発明の意味合いにおいてエステルイミドという用語は、エステルイミドの塩酸塩を包含しない。
【0019】
Rは好ましくは、H、メチル、エチル、n−プロピル、n−ブチル、イソブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル、シクロヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル、フェニル、ピリジル、ナフチルから成る群から選択されている。
【0020】
R'は好ましくは、メチル、エチル、及びベンジルから成る群から選択されており、
R
1は好ましくは、水素、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、n−ヘプチル、n−ヘキシル、n−オクチル、ベンジル、及びフェニルから成る群から選択されている。
【0021】
1つの環は好ましくは、基RとR
1、又はR
1とR'の間に形成され、ここでこの環は合計で5個、6個、又は7個の環原子を有する。
【0022】
(C
1〜C
n)アルキル基とは、炭素原子を1〜n個有する直鎖状、また分枝鎖状のアルキル基である。分枝鎖状アルキル基では、任意の炭素原子に分岐が生じ得る。
【0023】
好ましい(C
1〜C
n)アルキル基は、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル、n−ノニル、n−デシル、n−ドデシル、及びn−オクタデシルである。
【0024】
(C
1〜C
n)アルキル基は、置換されているか、又は非置換であり得る。
【0025】
(C
3〜C
n)シクロアルキル基とは、合計で3〜n個の炭素原子から成る単環式、二環式、若しくは三環式の脂肪族系であり、ここでそれぞれの環は、三員環、四員環、五員環、六員環、又は七員環であり得る。(C
6〜C
12)シクロアルキル基が好ましい。特に好ましい(C
3〜C
n)シクロアルキル基は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、及び1−アダマンチル、9−フルオレニルである。
【0026】
(C
3〜C
n)シクロアルキル基は、置換されているか、又は非置換であり得る。
【0027】
(C
2〜C
n)ヘテロシクロアルキル基とは、合計で2〜n個の炭素原子から成る単環式、二環式、若しくは三環式の脂肪族系であり、ここでそれぞれの環は、三員環、四員環、五員環、六員環、又は七員環であってよく、ここでN、O、及びSの群から選択されるヘテロ原子の数は、1又は2であり、ヘテロ原子は同じであるか、又は異なる。好ましいヘテロシクロアルキル基は、2−、3−テトラヒドロフリル、1−、2−、3−ピロリジニル、1−、2−、3−、4−ピペリジニル、1−、2−ピペラジニル、1−、2−、3−モルホリニル、テトラヒドロピラニル−2、若しくは−3、及び2,3−ジヒドロベンゾチオフェニル−2、若しくは−3である。
【0028】
(C
2〜C
n)ヘテロシクロアルキル基は、置換されているか、又は非置換であり得る。
【0029】
(C
6〜C
n)アリール基とは、6〜n個の炭素原子を有する単環式、二環式、及び三環式の芳香族系であり、ここでそれぞれの環は、五員環、六員環、又は七員環であり得る。好ましい(C
6〜C
n)アリール基は、フェニル、ナフチル、アントリル、フェナントリル、ビフェニルである。
【0030】
(C
6〜C
n)アリール基は、置換されているか、又は非置換であり得る。
【0031】
(C
3〜C
n)ヘテロアリール基とは、合計で3〜n個の炭素原子から成る単環式、二環式、若しくは三環式の芳香族系であり、ここでそれぞれの環は、五員環、六員環、又は七員環であってよく、ここでN、O、及びSの群から選択されるヘテロ原子の数は、1又は2であり、ヘテロ原子は同じであるか、又は異なる。好ましい(C
2〜C
n)ヘテロアリール基は、2−、3−フリル、2−、3−ピロリル、2−、4−、5−イミダゾリル、2−、3−チエニル、2−、3−、4−ピリジル、2−、3−、4−、5−、6−、7−インドリル、3−、4−、5−ピラゾリル、2−、4−、5−、6−ピリミニジル、アクリジニル、キノリニル、フェナントリジニル、ベンゾチエニルである。
【0032】
これらは、置換されているか、又は非置換であり得る。
【0033】
置換基は、ハロゲン(例えばF、Cl、Br、I)、及びヘテロ原子含有官能基(N、O、P、S、又はSiからなる群から選択される原子を1個以上含有するもの)から成る群から選択され、ここで1回、及び複数回の置換が可能である。ヘテロ原子含有官能基の例は、カルボニル基、カルボキシ基、スルホネート基、ホスホネート基、ヒドロキシ基、シリル基、アミノ基、アンモニウム基であり、例えば以下のもの:
−OH、
−(C
1〜C
8)−アルコキシ、
−COOH、
−NH({C
1〜C
8}−アシル)、
−NH({C
1〜C
8}−アシルオキシ)、
−N((C
1−C
20)−アルキル)({C
1〜C
8}−アシル)、
−N({C
6〜C
14}−アリール)({C
1〜C
8}−アシル)、
−N({C
6〜C
14}−アラルキル)({C
1〜C
8}−アシル)、
−N({C
1〜C
8}−アシル)
2、
−NH
3+、
−NH({C
1〜C
20}−アルキル)
2+、
−NH({C
6〜C
14}−アリール)
2+、
−NH({C
6〜C
14}−アラルキル)
2+、
−NH({C
1〜C
20}−アルキル)({C
6〜C
14}−アリール)
+、
−N({C
6〜C
14}−アリール)({C
1〜C
20}−アルキル)
+、
−N({C
6〜C
14}−アリール)
2({C
1〜C
20}−アルキル)
+、
−O−C(=O)−O−{C
1〜C
20}−アルキル、
−O−C(=O)−O−{C
6〜C
14}−アリール、
−O−C(=O)−O−{C
6〜C
14}−アラルキル、
−NH−C(=O)−O−{C
1〜C
20}−アルキル、
−NH−C(=O)−O−{C
6〜C
14}−アリール、
−NH−C(=O)−O−{C
6〜C
14}−アラルキル、
−O−C(=O)−NH−{C
1〜C
20}−アルキル、
−O−C(=O)−NH−{C
6〜C
14}−アリール、
−O−C(=O)−NH−{C
6〜C
14}−アラルキル、
−CN、
−SO
2−O−{C
1〜C
20}−アルキル、
−SO
2−O−{C
6〜C
14}−アリール、
−SO
2−O−{C
6〜C
14}−アラルキル、
−SO
2−{C
1〜C
20}−アルキル、
−SO
2−{C
6〜C
14}−アリール、
−SO
2−{C
6〜C
14}−アラルキル、
−SO−{C
1〜C
20}−アルキル、
−SO−{C
6〜C
14}−アリール、
−SO−{C
6〜C
14}−アラルキル、
−Si({C
1〜C
20}−アルキル)
3、
−Si({C
6〜C
14}−アリール)
3、
−Si({C
6〜C
14}−アリール)({C
1〜C
20}−アルキル)
2、
−Si({C
6〜C
14}−アリール)
2({C
1〜C
20}−アルキル)、
−{C
1〜C
20}−ペルフルオロアルキル、
−PO(O−{C
1〜C
20}−アルキル)
2、
−PO(O−{C
6〜C
14}−アリール)
2、
−PO(O−{C
1〜C
20}−アルキル)(O−{C
6〜C
14}−アリール)、
−PO({C
1〜C
20}−アルキル)
2、
−PO({C
6〜C
14}−アリール)
2、
−PO({C
1〜C
20}−アルキル)({C
6〜C
14}−アリール)。
【0034】
本発明の意味合いにおいて、(C
1〜C
n)アルキルオキシとは、直鎖状又は分枝鎖状の1〜n個の炭素原子を有する(C
1〜C
n)アルキル基であるが、ただしこの基は酸素原子によって、この基を有する分子に結合されている。
【0035】
本発明の意味合いにおいて(C
1〜C
n)アシルとは、合計で1〜n個の炭素原子を有する一般構造R−(C=O)−を有する基として規定され、ここでRは、H、(C
1〜C
n-1)アルキル、(C
1〜C
n-1)アルケニル、(C
6〜C
n-1)アリール、(C
6〜C
n-1)ヘテロアリール、及び(C
2〜C
n-1)アルキニルから成る群から選択される。
【0036】
本発明の意味合いにおいて(C
1〜C
n)アシルオキシとは、合計で1〜n個の炭素原子を有する一般構造R'−(C=O)O−を有する基であり、ここでR'は、H、(C
1〜C
n-1)アルキル、(C
1〜C
n-1)アルケニル、(C
6〜C
n-1)アリール、(C
6〜C
n-1)ヘテロアリール、及び(C
2〜C
n-1)アルキニルから成る群から選択される。
【0037】
本発明の意味合いにおいて(C
2〜C
n)アルケニルとは、直鎖状又は分枝鎖状の2〜n個の炭素原子を有する(C
2〜C
n)アルキル基であるが、ただしこの基はC−C二重結合を有するものである。
【0038】
本発明の意味合いにおいて(C
2〜C
n)アルキニルとは、直鎖状又は分枝鎖状の2〜n個の炭素原子を有する(C
2〜C
n)アルキル基として規定され、ただしこの基はC−C三重結合を有するものである。
【0039】
本発明の意味合いにおいて(C
6〜C
n)アラルキルとは、アルキル基もアリール基も有し、かつ合計で6〜n個の炭素原子を有する基である。アラルキル基は、そのあらゆる炭素原子を介して、この基を有する分子に結合されていてよい。(C
6〜C
n)アラルキル基はまた、少なくとも1個の置換基によって置換されていてよく、ここで置換基は相互に独立して、以下のものから成る群から選択されている:ハロゲン、(C
1〜C
8)−アルキル、(C
1〜C
8)−アルキルオキシ、−NH
2、−NO、−NO
2、NH(C
1〜C
8)−アルキル、−N((C
1〜C
8)−アルキル)
2、−OH、−CF
3、−CnF
2n+1(ここでnは、2〜5の整数である)、NH(C
1〜C
8)−アシル、−N((C
1〜C
8)−アシル)
2、(C
1〜C
8)−アシル、(C
1〜C
8)−アシルオキシ、−SO
2−(C
1〜C
8)−アルキル、−SO
2−(C
6〜C
14)−アリール、−SO−(C
1〜C
8)−アルキル、−SO−(C
6〜C
14)−アリール、−PO(O−{C
1〜C
20}−アルキル)
2、−PO(O−{C
6〜C
14}−アリール)
2、−PO(O−{C
1〜C
20}−アルキル)(O−{C
6〜C
14}−アリール)、−PO({C
1〜C
20}−アルキル)
2、−PO({C
6〜C
14}−アリール)
2、−PO({C
1〜C
20}−アルキル)({C
6〜C
14}−アリール)。
【0040】
水素化触媒としては、この目的のために当業者に考慮されるあらゆる水素化触媒を選択することができる。少なくとも1種の活性金属を含有する水素化触媒を使用するのが好ましい。元素周期律表の第VIIB族、及び/又は第VIIIB族の活性金属が好ましく、このうち貴金属、及びNiが好ましく、特にRu、Rh、Pd、Pt、Re、及びNiが好ましい。金属は、水素化触媒中で(a)そのまま、若しくは酸化物形態で、又は(b)金属錯体として存在し得る。
【0041】
(a)の場合、金属又は金属酸化物は、担体に施与するか、又は粒子として使用することができる。担体材料は特に制限されないが、通常は慣用の担体、例えば酸化アルミニウム、二酸化ケイ素、酸化鉄、酸化マグネシウム、二酸化ジルコニウム、炭素、又は水素化の分野で当業者に公知の類似の担体を使用する。担体上における金属又は金属酸化物の含分は、触媒の全質量に対して1質量%〜25質量%の範囲である。担体上で1〜5質量%という金属又は金属酸化物含分を選択するのが好ましい。
【0042】
このような水素化触媒の例は、Pt/C、Pd/C、Rh/C、Ru/C、Pd/CaCO
3、Pd/Al
2O
3、Ru/Al
2O
3、Rh/Al
2O
3、Pd/Re/C、Pt/Re/C、RuO
2である。
【0043】
(b)の場合、金属は金属錯体の形で水素化触媒として使用できる。その例は、金属のRh、Ir、又はRuの金属錯体であり、例えばウィルキンソン触媒のClRh(PPh
3)
3、又は[(dppb)Rh(cod)]BF
4、[Ir(PCy
3(C
5H
5N)(cod)]PF
6、[Cl
2Ru(PPh
3)
3]、及び[(dppb)Ru(メタリル)
2]である。
【0044】
水素化触媒は好ましくは、Pd/C、Pd/Al
2O
3、Pd/CaCO
3、Pt/C、Ru/Al
2O
3、Pd/Re/C、Pt/Re/C、及び[(dppb)Rh(cod)]BF
4から成る群から選択する。特に好ましいのは、5%Pd/C、5%Pd/Al
2O
3、5%Pd/CaCO
3、5%Pt/C、5%Ru/Al
2O
3、及び[(dppb)Rh(cod)]BF
4である。
【0045】
水素化触媒の量は、当業者によって自由に選択でき、ここで水素化触媒対アミドアセタール若しくはケテン−N,O−アセタール若しくはエステルイミドのモル比は、1:10から1:100,000の範囲にある。さらに1:20〜1:10,000の範囲が好ましく、特に1:50から1:2,000の範囲が好ましい。
【0046】
反応の水素圧は、0.1〜200barの範囲、好適には0.1〜100barの範囲、及び特に好ましくは0.1〜60barの範囲で調整する。
【0047】
反応の間に調整する温度は、当業者であれば特定でき、通常は0〜250℃の範囲にある。この温度は、意図された反応が充分に早い時間で進行するほど高いのが望ましいが、本発明による反応における副生成物スペクトルが、できるだけ少なく保たれるほど低いのが望ましい。温度は0〜120℃の範囲から調整するのが好ましい。10℃〜100℃の範囲から温度を調整するのが特に好ましく、20℃〜50℃の範囲から温度を調整するのが極めて特に好ましい。
【0048】
原則的に当業者は、本発明による方法で使用したい溶剤を自由に選択できる。出発物質がしばしば液状で存在するという事実に基づき、その限りにおいて、溶剤の使用は省略することもできる。しかしながら、本発明による方法で溶剤を使用するのが好ましく、使用成分が反応に相応して良好に溶解し、かつその他の点では、本発明による反応に対して不活性であると実証されている溶剤を考慮することが有利である。このようなものとしては、極性若しくは非極性溶剤、特に炭化水素、塩化炭化水素、エーテル、エステル、及びアルコールが考慮される。ここで好ましいのは、アルカン、ハロゲンアルカン、一価及び多価のアルコール、環状及び非環状のエーテル、及びエステルである。
【0049】
好ましい溶剤は、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、ジメチルグリコールエーテル(DMGE)、1,4−ジオキサン、メチル−tert−ブチルエーテル(MTBE)、テトラヒドロフラン(THF)、酢酸エチルエステル、酢酸イソプロピルエステル、ジブチルエーテル、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、ジプロピルカーボネート、メタノール、エタノール、イソプロパノール、ブタノール、エチレングリコール、ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタンから成る群から選択されるものである。特に好ましいのは、メタノールとエタノールである。
【0050】
無水で作業するのが有利であるため、無水溶剤を使用するのが好ましい。
【0051】
アミドアセタール、ケテン−N,O−アセタール、及びエステルイミドを製造するため、当業者はさらに、この目的のために考慮される反応を選択することができる。アミドアセタールは例えば、アミン及びアセタールの交換によって発生させることができ、その一方でエステルイミドは例えば、クロロイミンのアルコール分解によって発生させることができる。
【0052】
本発明の特別な実施態様は、水素化触媒が少なくとも1種の活性金属を含有する、アミンの製造方法である。
【0053】
本発明の特別な実施態様は、水素化触媒が、元素周期律表の第VIIB族及び/又は第VIIIB族の活性金属を少なくとも1種含有する、アミンの製造方法である。
【0054】
本発明の特別な実施態様は、反応を溶剤中で実施する、アミンの製造方法である。
【0055】
本発明の特別な実施態様は、溶剤が炭化水素、塩化炭化水素、エーテル、エステル、及びアルコールからなる群から選択される、アミンの製造方法である。
【0056】
本発明の特別な実施態様は、無水溶剤を使用する、アミンの製造方法である。
【0057】
本発明のさらなる特別な実施態様は、溶剤無しで反応を実施する、アミンの製造方法である。
【0058】
本発明のさらなる対象は、以下の工程aを有する方法によって得られるアミンである:
以下のi、又はii、又はiiiをH
2と、水素化触媒の存在下で反応させる工程a:
i.一般式(I)のアミドアセタール
【化7】
前記式中、
Rは、H、(C
1〜C
24)アルキル、(C
3〜C
20)シクロアルキル、(C
2〜C
13)ヘテロシクロアルキル、(C
6〜C
14)アリール、又は(C
3〜C
13)ヘテロアリール、CN、COO−(C
1〜C
18)アルキル、CONH−(C
1〜C
18)アルキル、CF
3から成る群から選択され、
R'、及びR''は相互に独立して、(C
1〜C
24)アルキル、(C
3〜C
20)シクロアルキル、(C
2〜C
13)ヘテロシクロアルキルから成る群から選択され、かつ
R
1、及びR
2は相互に独立して、H、(C
1〜C
24)アルキル、(C
3〜C
8)シクロアルキル、(C
2〜C
7)ヘテロシクロアルキル、(C
6〜C
14)アリール、及び(C
3〜C
13)ヘテロアリールから成る群から選択され、
ここでR、R
1、R
2、R'、及びR''から選択されるそれぞれ2個の基からも、一緒に(C
2〜C
8)アルキレン架橋を形成することができ、これによって合計で4個〜11個の環原子を有する環が生成し、
又は、
ii.一般式(II)のケテン−N,O−アセタール
【化8】
前記式中、
R'は、(C
1〜C
24)アルキル、(C
3〜C
20)シクロアルキル、(C
2〜C
13)ヘテロシクロアルキルから成る群から選択され、かつ
R
1、R
2は相互に独立して、H、(C
1〜C
24)アルキル、(C
3〜C
20)シクロアルキル、(C
2〜C
13)ヘテロシクロアルキル、(C
6〜C
14)アリール、及び(C
3〜C
13)ヘテロアリールから成る群から選択され、
R
3、及びR
4は相互に独立して、H、(C
1〜C
24)アルキル、(C
3〜C
20)シクロアルキル、(C
2〜C
13)ヘテロシクロアルキル、(C
6〜C
14)アリール、及び(C
3〜C
13)ヘテロアリール、CN、COO−(C
1〜C
18)アルキル、CONH−(C
1〜C
18)アルキル、及びCF
3から成る群から選択され、
ここでR
1、R
2、R
3、R
4、及びR'から選択されるそれぞれ2個の基からも、一緒に(C
2〜C
8)アルキレン架橋を形成することができ、これによって合計で3個〜11個の環原子を有する環が生成し、
又は、
iii.一般式(III)のエステルイミド:
【化9】
上記式中、
R'は、(C
1〜C
24)アルキル、(C
3〜C
20)シクロアルキル、(C
2〜C
13)ヘテロシクロアルキルから成る群から選択され、
Rは、H、(C
1〜C
24)アルキル、(C
3〜C
20)シクロアルキル、(C
2〜C
13)ヘテロシクロアルキル、(C
6〜C
14)アリール、又は(C
3〜C
13)ヘテロアリール、CN、COO−(C
1〜C
18)アルキル、CONH−(C
1〜C
18)アルキル、CF
3から成る群から選択され、
R
1は、H、(C
1〜C
24)アルキル、(C
3〜C
20)シクロアルキル、(C
2〜C
13)ヘテロシクロアルキル、(C
6〜C
14)アリール、又は(C
3〜C
13)ヘテロアリールから成る群から選択され、
ここでR、R
1、及びR'から選択されるそれぞれ2個の基からも、一緒に(C
2〜C
8)アルキレン架橋を形成することができ、これによって合計で4個〜11個の環原子を有する環が生成し、
ここで触媒、及びアミドアセタール、又はケテン−N,O−アセタール、又はエステルイミドは、1:10から1:100,000のモル比で使用し、水素圧は0.1bar〜200barに調整し、温度は0℃〜250℃の範囲に調整する。
【0059】
水素化における好ましい反応条件は、表1から読み取ることができる。
【0060】
表1:水素化における好ましい反応条件
【表1-1】
【表1-2】
【表1-3】
【表1-4】
【表1-5】
【表1-6】
【表1-7】
【表1-8】
【表1-9】
【表1-10】
【表1-11】
[a]=元素周期律表の第VIIB族及び/又は第VIIIB族の活性金属を少なくとも1種有する水素化触媒
[b]=Pd/C、Pd/Al
2O
3、Pd/CaCO
3、Pt/C、Ru/Al
2O
3、Pd/Re/C、Pt/Re/C、又は[(dppb)Rh(cod)]BF
4
[c]=5%Pd/C、5%Pd/Al
2O
3、5%Pd/CaCO
3、5%Pt/C、5%Ru/Al
2O
3、又は[(dppb)Rh(cod)]BF
4。
【0061】
本発明による方法では、オートクレーブ内でアミドアセタール若しくはエステルイミド若しくはケテン−N,O−アセタール、及び水素化触媒を前述のモル比で、適切な量の溶剤と混合するよう、一般的に進める。続いて、オートクレーブを複数回、水素で洗浄し、この混合物を適切な圧力下で水素化する。水素圧を放圧した後、反応混合物を濾別し、その濾液を当業者に公知の方法で後処理する。
【0062】
実施例
以下の例は、本発明を説明するために用いるものであり、本発明がこれらに制限されることはない。
・例1(特許文献DE-604277(1934年)の試験1の繰り返し):
300mlのオートクレーブ内で、ベンジルイミノエチルエーテルヒドロクロリド(37g、0.2mol)を30mlの冷却した無水エタノールに懸濁させ、酸化白金(アダムス触媒)を0.5g添加後、水素で洗浄し、続いて40barの水素を圧入し、30℃で一定の圧力で、12時間撹拌する。触媒から濾別し、溶剤を留去した後、残渣に2Nの水酸化ナトリウム溶液を50ml加え、生成物をジエチルエーテルで抽出した。有機相はK
2CO
3によって乾燥させ、溶剤は回転式蒸発器で除去し、残渣はGC−MS及びNMR分光器を用いて分析する。この混合物は、ベンジルアミン2%、(シクロヘキシルメチル)アミン21%、及びジ(シクロヘキシルメチル)アミン77%から成る。
【0063】
例2〜19:
10mlのオートクレーブ中で、アミドアセタール(5mmol)を5mlの無水メタノールに溶解させ、触媒を1mol%添加した後に、水素で洗浄する。続いて、40barの水素を圧入し、25℃で、一定の圧力で、水素の吸収が認められなくなるまで撹拌する(1〜2時間)。反応溶液は触媒から濾別した後、メタノール中で1MのHCl溶液を10ml加え、溶剤を回転式蒸発器で除去し、残渣にエーテルを加える。固体のアミン塩酸塩を濾別し、ジエチルエーテルで洗浄し、真空で乾燥させる。
【0064】
例20〜25:
オートクレーブ中で、2−エトキシ−2−メチル−3−ベンジルーオキサゾリジン(5.55g、25mmol)を25mlの無水エタノールに溶解させ、触媒を1mol%添加した後に、水素で洗浄する。続いて、40barの水素を圧入し、25℃で、一定の圧力で、水素の吸収が認められなくなるまで撹拌する(2〜3時間)。触媒から分離し、蒸留した後、N−ベンジル−2−(エチルアミノ)エタノールが得られる:Kp 63℃/0.03 mbar; Rf = 0.33(酢酸エチル中)、
1H NMR (CDCl
3) δ7.33-7.37 (m, 4H), 7. 27-7.30 (m, 1H), 3. 66 (s, 2H), 3.60 (t, J = 5.4, 2H), 2.96 (br. s, OH), 2.69 (t, J = 5.4, 2H), 2.61 (q, J = 7.2, 2H), 1.10 (t, J = 7.2, 3H)。
【0065】
使用した触媒、及び例2〜25の収率は、表2から読み取ることができる。
表2:例2〜25の収率:
【表2】
【0066】
例26〜31:
オートクレーブ中で、エステルイミド(25mmol)を無水メタノール又はエタノール25mlに溶解させ、5%のPt/C(975mg、1mol%)を添加後に、水素で洗浄する。続いて、40barの水素を圧入し、25℃で、一定の圧力で、16時間撹拌する。触媒から分離後、濾液を蒸留する。反応条件、及び収率は、表3から読み取ることができる。
【0067】
表3:反応条件、及び例26〜31の収率
【表3】
【0068】
例32:
【化10】
【0069】
オートクレーブ中で、2−ジメチルアミノ2−エトキシ−1−シアノエチレン(7g、50mmol)を無水エタノール20mlに溶解させる。5%のPt/C(975mg、0.5mol%)を添加後、オートクレーブを水素で洗浄し、続いて40barの水素を圧入し、50℃で、一定の圧力で16時間撹拌する。触媒から濾別して、溶剤を留去後、残渣をジエチルエーテルに入れ、濃縮したNaCl溶液で洗浄し、MgSO
4で乾燥させる。蒸留後に、3−(ジメチルアミノ)アクリロニトリルが3.1g(65%)得られる;Kp = 66℃/0.1mbar,
1H NMR (CD
2Cl
2)(好ましくは異性体)δ6.95 (d, J = 13.6, 1H), 3.70 (d, J = 13.5, 1H), 2.86 (br. S, 6H)。