(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6483320
(24)【登録日】2019年2月22日
(45)【発行日】2019年3月13日
(54)【発明の名称】電動ファン及びこれを備える空気循環式電気ロースター
(51)【国際特許分類】
F04D 25/08 20060101AFI20190304BHJP
F24F 7/06 20060101ALI20190304BHJP
【FI】
F04D25/08 301Z
F24F7/06 101A
【請求項の数】14
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2018-206344(P2018-206344)
(22)【出願日】2018年11月1日
【審査請求日】2018年11月1日
(31)【優先権主張番号】10-2018-0082394
(32)【優先日】2018年7月16日
(33)【優先権主張国】KR
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】517262519
【氏名又は名称】カン、ヒョンホ
(74)【代理人】
【識別番号】100166006
【弁理士】
【氏名又は名称】泉 通博
(74)【代理人】
【識別番号】100154070
【弁理士】
【氏名又は名称】久恒 京範
(74)【代理人】
【識別番号】100153280
【弁理士】
【氏名又は名称】寺川 賢祐
(72)【発明者】
【氏名】カン、ヒョンホ
【審査官】
所村 陽一
(56)【参考文献】
【文献】
特開2011−064355(JP,A)
【文献】
特開2011−64355(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F04D 25/08
F24F 7/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電動ファン電源供給端子を有する電源供給部と、電動ファン収容溝とを含む電気ロースターに着脱式に装着可能な電動ファンにおいて、
前記電気ロースター内で空気の流れを形成するためのファンと、
前記ファンを駆動するためのモーターと、
前記電動ファン収容溝の内壁に対して前記ファン及び前記モーターを決められた位置に維持するための位置維持部と、
前記モーターに対して前記ファンの反対方向に延長して形成される接続端子支持部と、前記接続端子支持部において前記モーターから所定の長さだけ離隔された位置で前記電動ファン電源供給端子側と電気的に接続される電動ファン電源接続端子とを含む電源接続部と
を備え、
前記電源接続部は、前記ファンと前記モーターとが配列された方向に直交する断面の外郭形状が前記位置維持部の対応する断面の外郭内に位置する、
電動ファン。
【請求項2】
前記電動ファン電源接続端子の接続接触面が、前記電動ファン電源供給端子の供給接触面と接触する、
請求項1に記載の電動ファン。
【請求項3】
前記電源供給部は、前記電気ロースターに対して分解及び組立が可能な着脱式構造であり、
前記電源供給部及び前記電動ファンのうち一つが装着されて他の一つが装着されていない状態から、前記他の一つが装着されるときに、前記他の一つの装着によって前記接続接触面が前記供給接触面と接触する、
請求項2に記載の電動ファン。
【請求項4】
前記電動ファン電源接続端子の接続接触面が置かれる第1平面は、前記電動ファンが前記電気ロースターに装着されたときに、前記電動ファン電源供給端子側の供給接触面が置かれる第2平面と平行となるように形成されている、
請求項1に記載の電動ファン。
【請求項5】
前記電源供給部または前記電動ファンが前記電気ロースターに装着されるときに、前記接続接触面は前記供給接触面に対して平行移動して接触する、
請求項4に記載の電動ファン。
【請求項6】
前記接続接触面は、前記電源供給部の下面とスライディング式で接触し、弾性的に圧縮されながら前記供給接触面と接触する、
請求項5に記載の電動ファン。
【請求項7】
前記電動ファン電源接続端子は、一端が前記モーターに向けて延長し、前記モーターの端子と電気的に接続されるコイルスプリングを含む、
請求項6に記載の電動ファン。
【請求項8】
前記電動ファン電源接続端子は、一端が前記モーターに向けて延長し、前記モーターの端子と電気的に接続される板バネを含む、
請求項6に記載の電動ファン。
【請求項9】
前記電動ファン電源接続端子は、第1電動ファン電源接続端子及び第2電動ファン電源接続端子を含み、前記電動ファン電源供給端子側に電気的に接続される前記第1電動ファン電源接続端子及び前記第2電動ファン電源接続端子の第1接続接触面と第2接続接触面は、前記モーターからそれぞれ所定の長さだけ離隔して形成される、
請求項1に記載の電動ファン。
【請求項10】
前記接続端子支持部は、一側面から前記電動ファン電源供給端子に向けて突出し、内部に収容溝が形成された接続端子収容部を含み、
前記電動ファン電源接続端子は、一部が前記収容溝の外に突出するように前記収容溝に収容され、一端が前記モーター側に延長して前記モーターの端子と電気的に接続される延長部を含む、
請求項1に記載の電動ファン。
【請求項11】
前記接続端子支持部は、前記モーターの端子が収容される収容溝が形成されたモーター端子収容部と、前記接続端子収容部の収容溝と前記モーター端子収容部の収容溝との間を連通し、前記電動ファン電源接続端子の前記延長部を収容する接続部を含む、
請求項10に記載の電動ファン。
【請求項12】
前記位置維持部は、前記モーターまたは前記ファンを囲むパッキングフレームと、前記パッキングフレームの外周を囲んで設けられるパッキングとを含む、
請求項1に記載の電動ファン。
【請求項13】
前記電動ファン収容溝は、長手方向の一端に挿入口を含み、
前記電動ファンは、前記挿入口を介して前記電動ファン収容溝に前記長手方向に挿入可能である、
請求項1に記載の電動ファン。
【請求項14】
請求項1ないし13の何れか一項に記載の電動ファンを備える、
電気ロースター。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電動ファン及びこれを備える空気循環式電気ロースターに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、電気ロースターは、本体にヒーターを含む調理板を備え、電流を印加してヒーターを加熱することで、調理板で肉類、魚介類、野菜類などの食材を調理するための機器である。
【0003】
従来の電気ロースターは、例えば、特許文献1に記載されている。特許文献1に記載された電気ロースターの場合、電源供給部と空気循環部として機能する電動ファンを、構造的にダイレクトに電気的に接続することができず、別途の接続手段(特許文献1の
図6の符号47参照)を必要とする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】韓国特許公開公報第10−2017−0094611号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
接続手段は、電流を印加するための部材で、水洗いを避けるべきである。このため接続手段を、本体結合部(特許文献1の
図2の符号20参照)とは別途に設けている。これは、部品数の増加などにより製品コストを上昇させる要因となり、さらに、分解及び組立が厄介になるという問題がある。
【0006】
従来の電動ファンにおいて、電動ファン電源接続端子(特許文献1の
図6の符号45参照)は、上方に突出するピンの形態であり、前述した接続手段の下方に開放される端子ソケットに挿入されることで電気的に接続される構造になっている。このような構造は、電動ファンの装着の際にソケットと端子のピンが互いに挿入結合されるように位置を合わせて装着する必要があるので不便である。また、電動ファンを外す時には、ユーザーが主にピンの反対側を先に持ち上げながらテコの原理によって電動ファンを外すので、ピンまたは接続手段に損傷をもたらす原因になり得る。
【0007】
本発明は、上述した従来の要求に応えるために成されたものであり、本発明の少なくとも一つの実施例では、電源供給部と電動ファンをダイレクトに接続し、部品の数を減らし、分解及び組立を容易にできる電動ファンを提供することを目的とする。
【0008】
さらに、本発明の少なくとも一つの実施例では、電動ファン電源接続端子を簡素化することで、容易に装着できる電動ファンを提供することを目的とする。
【0009】
さらに、本発明の少なくとも一つの実施例では、電源供給部と電動ファンをダイレクトに接続し、部品の数を減らし、分解及び組立を容易にできるのみならず、電源接続端子を簡素化することで、電動ファンを容易に装着できる空気循環式電気ロースターを提供することを目的とする。
【0010】
本発明の解決課題は以上で言及されたものに限定されず、言及されていない他の解決課題は下記の記載から当該技術分野における通常の知識を有した者に明確に理解できるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の少なくとも一つの実施例においては、電動ファン電源供給端子を有する電源供給部と、電動ファン収容溝とを含む電気ロースターに着脱式に装着可能な電動ファンにおいて、前記電気ロースター内で空気の流れを形成するためのファンと、前記ファンを駆動するためのモーターと、前記電動ファン収容溝の内壁に対して前記ファン及び前記モーターを決められた位置に維持するための位置維持部と、前記モーターに対して前記ファンの反対方向に延長して形成される接続端子支持部と、前記接続端子支持部において前記モーターから所定の長さだけ離隔された位置で前記電動ファン電源供給端子側と電気的に接続される電動ファン電源接続端子とを含む電源接続部とを備え、前記電源接続部は、前記ファン及び前記モーターの配列方向から見たときの断面の外郭形状が前記位置維持部の対応する断面の外郭内に位置する、電動ファンを提供する。
【0012】
本発明の少なくとも一つの実施例において、前記電動ファン電源接続端子の接続接触面が、前記電動ファン電源供給端子の供給接触面とダイレクトに接触する。
【0013】
本発明の少なくとも一つの実施例において、前記電源供給部は、前記電気ロースターに対して分解及び組立が可能な着脱式構造であり、前記電源供給部及び前記電動ファンのうち一つが装着されて他の一つが装着されていない状態から、前記他の一つが装着されるときに、前記他の一つの装着によって前記接続接触面が前記供給接触面とダイレクトに接触する。
【0014】
本発明の少なくとも一つの実施例において、前記電動ファン電源接続端子の接続接触面が置かれる第1平面は、前記電動ファンが前記電気ロースターに装着されたときに、前記電動ファン電源供給端子側の供給接触面が置かれる第2平面と平行となるように形成されている。
【0015】
本発明の少なくとも一つの実施例において、前記電源供給部または前記電動ファンが前記電気ロースターに装着されるときに、前記接続接触面は前記供給接触面に対して平行移動して接触する。
【0016】
本発明の少なくとも一つの実施例において、前記接続接触面は、前記電源供給部の下面とスライディング式で接触し、弾性的に圧縮されながら前記供給接触面と接触する。
【0017】
本発明の少なくとも一つの実施例において、前記電動ファン電源接続端子は、一端が前記モーターに向けて延長し、前記モーターの端子と電気的に接続されるコイルスプリングを含む。
【0018】
本発明の少なくとも一つの実施例において、前記電動ファン電源接続端子は、一端が前記モーターに向けて延長し、前記モーターの端子と電気的に接続される板バネを含む。
【0019】
本発明の少なくとも一つの実施例において、前記電動ファン電源接続端子は、第1電動ファン電源接続端子及び第2電動ファン電源接続端子を含み、前記電源供給端子側に電気的に接続される前記第1電動ファン電源接続端子及び前記第2電動ファン電源接続端子の第1接続接触面と第2接続接触面は、前記モーターからそれぞれ所定の長さだけ離隔して形成される。
【0020】
本発明の少なくとも一つの実施例において、前記接続端子支持部は、前記モーターの回転軸に対して一側に偏って位置し、前記電動ファン電源接続端子は、前記接続端子支持部に対して垂直に配置されて前記回転軸のある方向に延長して形成される。
【0021】
本発明の少なくとも一つの実施例において、前記接続端子支持部は、一側面から前記回転軸のある方向に突出し、内部に収容溝が形成された接続端子収容部を含み、前記電動ファン電源接続端子は、一部が前記収容溝の外に突出するように前記収容溝に収容され、一端が前記モーター側に延長して前記モーターの端子と電気的に接続される延長部を含む。
【0022】
本発明の少なくとも一つの実施例において、前記接続端子支持部は、前記モーターの端子が収容される収容溝が形成されたモーター端子収容部と、前記接続端子収容部の収容溝と前記モーター端子収容部の収容溝との間を連通し、前記電動ファン電源接続端子の前記延長部を収容する接続部を含む。
【0023】
本発明の少なくとも一つの実施例において、前記位置維持部は、前記モーターまたは前記ファンを囲むパッキングフレームと、前記パッキングフレームの外周を囲んで設けられるパッキングとを含む。
【0024】
本発明の少なくとも一つの実施例において、前記電動ファン収容溝は、長手方向の一端に挿入口を含み、前記電動ファンは、前記挿入口を介して前記電動ファン収容溝に前記長手方向に挿入可能である。
【0025】
本発明の少なくとも一つの実施例においては、前記電動ファンを備える、電気ロースターを提供する。
【発明の効果】
【0026】
本発明によれば、電気ロースターの電源供給部と電動ファンをダイレクトに接続し、部品の数を減らし、分解及び組立を容易にできるという効果を奏する。
【0027】
本発明によれば、電気ロースターの電源供給部と電動ファンをダイレクトに接続し、部品の数を減らし、分解及び組立を容易にできるのみならず、電源接続端子を簡素化することで、容易に電動ファンを装着できるという効果を奏する。
【0028】
本発明の効果は以上で言及されたものなどに限定されず、言及されていない他の効果は下記の記載から当該技術分野における通常の知識を有した者に明確に理解できるはずである。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【
図1】本発明の少なくとも一つの実施例に係る電気ロースターの斜視図である。
【
図2A】本発明の少なくとも一つの実施例に係る電気ロースターの下側の対角方向の分解組立図である。
【
図2B】本発明の少なくとも一つの実施例に係る電気ロースターの調理板の分解組立図である。
【
図3】本発明の少なくとも一つの実施例に係る電気ロースターの電源供給部を挿入する様子を示す斜視図である。
【
図4】本発明の少なくとも一つの実施例に係る電気ロースターの電源供給部の斜視図及び一部拡大図である。
【
図5】本発明の少なくとも一つの実施例に係る電気ロースターの電動ファンの斜視図及び一部拡大図である。
【
図6】本発明の少なくとも一つの実施例に係る電気ロースターで電動ファンを側面から挿入する様子を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下、添付図面を参照し、本発明の少なくとも一つの実施例に係る電気ロースターについて詳しく説明する。
【0031】
図1は、本発明の少なくとも一つの実施例に係る電気ロースターの斜視図である。
図2Aは、本発明の少なくとも一つの実施例に係る電気ロースターの下側の対角方向の分解組立図である。
図2Bは、本発明の少なくとも一つの実施例に係る電気ロースターの調理板の分解組立図である。
【0032】
本発明の少なくとも一つの実施例に係る電気ロースターは、上部フレーム100、下部フレーム121、電源供給部150、調理板260、ヒーター280、空気循環板300、油受け510及び電動ファン520を備える。
【0033】
図1に示すように、上部フレーム100は、平面視で全体に四角形の形状で、三つの角部がラウンド処理され、残りの一つの角部に電源供給部収容部110が形成される。
【0034】
下部フレーム121は、下面と下面の角部を覆いながら上方に形成される側壁120と、下部に電動ファン520を収納する電動ファン収容溝130を含む。電動ファン収容溝130は側壁120に近い位置に形成される。
【0035】
図2Aに示す例では、電動ファン520を電気ロースターの下面に形成した開口部を介して電動ファン収容溝130に装着し、蓋(不図示)で電動ファン収容溝130を覆う構造を示す。
【0036】
図3は、本発明の少なくとも一つの実施例に係る電気ロースターの電源供給部150を挿入する様子を示す斜視図である。
図4は、本発明の少なくとも一つの実施例に係る電気ロースターの電源供給部150の斜視図及び一部拡大図である。
図5は、本発明の少なくとも一つの実施例に係る電気ロースターの電動ファン520の斜視図及び一部拡大図である。
図6は、本発明の少なくとも一つの実施例に係る電気ロースターで電動ファン520を側面から挿入する様子を示す斜視図である。
【0037】
本発明の少なくとも一つの実施例において、電動ファン収容溝130は、
図6に示すように、側壁120に挿入口140を形成し、電動ファン520は挿入口140を介して電動ファン収容溝130に長手方向に挿入され、蓋(不図示)で挿入口140を覆う。この場合、電動ファン520を下部フレームに装着するとき、下部フレームを持ち上げなくても電動ファン520を容易に分離または装着可能になる。
【0038】
電源供給部150は、上部フレーム100に形成した電源供給部収容部110に設けられる。
【0039】
電源供給部150は、ヒーター電源供給端子160を有するヒーター電源供給部170と、電動ファン520に電源を供給するための電動ファン電源供給端子310、311を有する電動ファン電源供給部190を含む。
【0040】
ヒーター電源供給端子160は、ヒーター280のヒーター電源接続端子200が、電源供給部150を押し込む方向(
図3の矢印Aの方向)に対して挿入される形で互いに電気的に接続される。
【0041】
本発明の少なくとも一つの実施例において、ヒーター電源供給端子160はソケットの形態で、ヒーター電源接続端子200はピンの形態で、ヒーター電源接続端子200がヒーター電源供給端子160に挿入されることで電気的に接続される構造である。
【0042】
電動ファン電源供給端子310、311は、
図2ないし
図4に示すように、電動ファン520の電動ファン電源接続端子1540、1550と、方向Aに下面と上面が互いにスライディングすることで接触し、互いに電気的に接続される。
【0043】
電源供給部150の電動ファン電源供給端子310、311は、電動ファン電源供給部190の下面側に下を向く端子面1500、1501を含む。
【0044】
電動ファン電源供給部190の下面は溝1230、1231を含み、端子面1500、1501は溝1230、1231の中に所定の深さだけ入って位置し、電動ファン電源接続端子1540、1550の末端は弾性的に圧縮可能で、少なくとも一部の圧縮状態が緩みながら溝1230、1231の中に挿入されて端子面1500、1501と接触するようになる。接続の際に、電動ファン電源接続端子1540、1550の末端が端子面1500、1501にぶつかりながら「カチッ」という音がするか、または少々の振動が発生し、これによってユーザーは接触が適切になされたことを感知することができる。
【0045】
電源供給部150は、電源のオン・オフまたは強弱を調整する調整ノブ254を有し、収容空間に位置するノブ部251を含み、電動ファン電源供給部190は、ノブ部251から調理空間に向けて突出するように形成される。
【0046】
調理板260は上部フレーム100に設けられ、電源供給部収容部110との干渉を避けるために角部が切断された形状の回避部270を含む。
【0047】
ヒーター280は調理板260の下部に設けられて調理板260を加熱し、ヒーター280の下部には放熱板290が設けられる。
【0048】
空気循環板300は上部フレーム100に設けられ、調理板260を支持する。上部フレーム100に空気循環板300が設けられ、その上に調理板260が設けられて、調理板260が支持される。
【0049】
油受け510は、下部フレーム121の底面に設けられ、調理時に発生する油を受ける。
【0050】
電動ファン520は、電動ファン収容溝130に設けられ、ファン1330、モーター1340、位置維持部1360、1370、1440、及び電源接続部1350を含む。
【0051】
ファン1330は、所定の間隔で離隔された複数のインペラ側板1331とインペラ側板1331の円周方向に配列された複数のブレード1332で構成される。インペラ側板1331には、その中心部にモーター1340の回転軸と結合するファン軸(不図示)が形成される。
【0052】
モーター1340は、ファン1330と結合してファン1330に回転トルクを提供し、ファン軸とモーター1340の回転軸が一致するようにファン1330の一側に設けられる。
【0053】
本発明の少なくとも一つの実施例において、位置維持部1360、1370、1440は、パッキングフレーム1360、1370及びパッキング1440を含み、ファン1330またはモーター1340を囲み、電動ファン収容溝130の内壁に対してファン1330及びモーター1340が決められた位置に維持するための部材である。
【0054】
パッキングフレーム1360、1370は、ファン1330を支持するようにファン1330の両端に設けられる。パッキングフレーム1360、1370は、第1パッキングフレーム1360と第2パッキングフレーム1370を含み、モーター1340は、第1パッキングフレーム1360側に設けられる。第1パッキングフレーム1360には、ファン1330の軸方向に突出する電源接続部固定部材1380が形成される。
【0055】
電源接続部固定部材1380は、支持部フレーム1390の固定部1400に結合される。
【0056】
支持部フレーム1390は、固定部1400と、固定部1400からファン1330の軸方向に突出形成される接続端子支持部1450が設けられる支持部設置板1410を含む。
【0057】
第1パッキングフレーム1360と第2パッキングフレーム1370との間には、ファン1330を四方に囲んでパッキングフレームの幅より小さく形成されたハウジング1420が位置し、ハウジング1420の外壁には複数の空気流入孔1430が形成される。第1パッキングフレーム1360と第2パッキングフレーム1370及びハウジング1420は一つのピースで一体形成しても良い。
【0058】
第1パッキングフレーム1360と第2パッキングフレーム1370のそれぞれには、その外周を囲んで設けられる少なくとも一つ以上のパッキング1440を含む。
【0059】
電源接続部1350は、モーター1340に対してファン1330の反対側に位置し、モーター1340側からファン1330の反対方向に延長して形成される接続端子支持部1450を含む。
【0060】
接続端子支持部1450は、モーター1340から所定の距離だけ離隔された位置で電動ファン電源供給端子310、311側と電気的に接続される電動ファン電源接続端子1540、1550を含む。
【0061】
接続端子支持部1450は、支持部設置板1410に設けられ、接続端子支持部1450が設けられた支持部フレーム1390の固定部1400が電源接続部固定部材1380に設けられる。支持部フレーム1390と電源接続部固定部材1380の結合の仕方は、添付の図面を参照することで当業者によって自明であるので、その詳細な説明は省略する。
【0062】
接続端子支持部1450は、モーター1340の回転軸(不図示)の一方の側に偏って位置し、電動ファン電源接続端子1540、1550は、接続端子支持部1450に対して垂直に配置され、モーター1340の回転軸がある方向に延長して形成される。
【0063】
接続端子支持部1450は、一側面から回転軸がある方向に突出し、内部に収容溝が形成された接続端子収容部1470を含む。
【0064】
接続端子支持部1450は、モーター1340の端子1491が収容される収容溝が形成されたモーター端子収容部1480と、接続端子収容部1470の収容溝とモーター端子収容部1480の収容溝との間を連通し、電動ファン電源接続端子1540、1550の延長部1460を収容する接続部1490を含む。
【0065】
電源接続部1350は、ファン1330及びモーター1340の配列方向に見たとき、その断面の外郭形状がファン1330、モーター1340、及び位置維持部1360、1370、1440の対応する断面の外郭内に位置する。即ち、電源接続部1350の幅は電動ファン520の他の部分、特に、位置維持部1360、1370、1440の幅より小さく、その断面の外郭を外れないでその内側に位置する。
【0066】
特に、電動ファン520を側面から挿入または外すことが可能な構造である
図6の例では、位置維持部1360、1370、1440が電動ファン収容溝130の内壁と密着する必要があるので、電動ファン520を電動ファン収容溝130に対して長手方向に挿入または分離する構造にするためには、電源接続部の断面の外郭は少なくとも位置維持部1360、1370、1440の断面の外郭を外れないようにすることが望ましい。
【0067】
第1電動ファン電源接続端子1540の第1接続接触面1510は第1電動ファン電源供給端子310、311の第1供給接触面1500とダイレクトに接触し、第2電動ファン電源接続端子1550の第2接続接触面1511は第2電動ファン電源供給端子310、311の第2供給接触面1501とダイレクトに接触する。
【0068】
接続接触面1510、1511が置かれる第1平面1520は、供給接触面1500、1501が置かれる第2平面1530と平行になるように形成される。
【0069】
電動ファン520と接続される電源供給部150も、電気ロースターに対して別途のピースの固定手段に依存しないで分解及び組立が可能な着脱式構造であり、電源供給部150または電動ファン520の装着時に、接続接触面1510、1511は供給接触面1500、1501に対して平行移動しながら接触する。また、電源供給部150及び電動ファン520のうち一つが装着されて他の一つが装着されていない状態から、他の一つが装着されるときに、この他の一つの装着によって面1510,1511が供給接触面1500,1501とダイレクトに接触する。
【0070】
電動ファン電源接続端子1540、1550は、一部が接続端子収容部1470の収容溝の外に突出するように収容溝に収容されている。電動ファン電源接続端子1540、1550は、モーター1340側に到達するように形成され、モーター1340の端子1491と電気的に接続される延長部1460を含む。
【0071】
電動ファン電源供給部190の下面において側面と接続される端部は、
図4の点線で囲まれた円の部分に示すようにラウンド処理されている。したがって、電源供給部150を水平に押し込んで装着するときに、そのラウンドされた部分に沿って、接続端子収容部1470の収容溝の外に突出して圧縮の前には電動ファン電源供給部190の下面より高く突出する電動ファン電源接続端子1540、1550が引っかからないで、電動ファン電源接続端子1540、1550が圧縮されながら電動ファン電源供給部190の下面に沿って移動することができる。
【0072】
本発明の少なくとも一つの実施例において、電動ファン電源接続端子1540、1550は、一端は接続端子収容部1470の収容溝の外に突出し、他端は延長部1460形成されたコイルスプリングの形態である。
【0073】
本発明の少なくとも一つの実施例において、第1電動ファン電源接続端子1540が第2電動ファン電源接続端子1550よりモーター1340側方向の反対方向により離隔されているが、これは電源供給部150を電源供給部収容部110に挿入する際に対角方向で挿入するからである。
【0074】
本発明の少なくとも一つの実施例において、接続接触面1510、1511はスプリングの端部になっているが、電気的な接続をより確実にするためにスプリングの端部に金属の板または金属の玉などの電気伝導性の良い電極部材(不図示)を付着しても良い。
【0075】
本発明の少なくとも一つの実施例において、電動ファン電源接続端子1540、1550は、一端がモーター1340の端子1491と電気的に接続され、他端はモーター1340の反対側に延長し、電源供給部150の供給接触面1500、1501と弾性的に接触可能に形成された板バネの構造であっても良い。例えば、モーター1340の端子1491と接続される一端から屈曲して延長されるベンディング部と、ベンディング部の端部に形成されてベンディング部によって弾性力を受けながら供給接触面1500、1501と接触する他端を含む構造であっても良い。
【0076】
本発明の少なくとも一つの実施例において、
図2A及び
図6に示すように、電源供給部150は電気ロースターの長手方向の中心軸を基準として電動ファン520側に偏って設けられる。
【0077】
本発明の少なくとも一つの実施例において、電源供給部150を電動ファン520の長手方向の軸に沿って、または長手方向の軸から遠く離れない位置に形成することで、第1電動ファン電源接続端子1540の第1接続接触面1510と第1電動ファン電源供給端子310、311の第1供給接触面1500がダイレクトに接触し、第2電動ファン電源接続端子1550の第2接続接触面1511が第2電動ファン電源供給端子310、311の第2供給接触面1501とダイレクトに接触する。
【0078】
本発明の少なくとも一つの実施例において、ヒーター電源供給端子160はソケットの形態で電源供給部150と電気的に接続される構造を例として説明しているが、本発明に係る電気ロースターの構造は、ヒーターと電源供給部が一体型に形成された場合にも適用可能である。
【0079】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。そのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【符号の説明】
【0080】
100:上部フレーム 110:電源供給部収容部
120:側壁 121:下部フレーム
130:電動ファン収容溝 140:挿入口
150:電源供給部 160:ヒーター電源供給端子
170:ヒーター電源供給部 310、311:電動ファン電源供給端子
190:電動ファン電源供給部 200:ヒーター電源接続端子
1540、1550:電動ファン電源接続端子
260:調理板 270:回避部
280:ヒーター 290:放熱板
300:空気循環板 510:油受け
520:電動ファン 1330:ファン
1340:モーター 1350:電源接続部
1360:第1パッキングフレーム 1370:第2パッキングフレーム
1380:電源接続部固定部材 1390:支持部フレーム
1400:固定部 1420:ハウジング
1540:第1電動ファン電源接続端子 1550:第2電動ファン電源接続端子
【要約】
【課題】電源供給部と電動ファンをダイレクトに接続し、部品の数を減らし、分解及び組立を容易にできる電動ファンを提供する。
【解決手段】電動ファン電源供給端子を有する電源供給部と、電動ファン収容溝とを含む電気ロースターに着脱式に装着可能な電動ファンは、前記電気ロースター内で空気の流れを形成するためのファンと、前記ファンを駆動するためのモーターと、前記電動ファン収容溝の内壁に対して前記ファン及び前記モーターを決められた位置に維持するための位置維持部と、前記モーターに対して前記ファンの反対方向に延長して形成される接続端子支持部と、前記接続端子支持部において前記モーターから所定の長さだけ離隔された位置で前記電動ファン電源供給端子側と電気的に接続される電動ファン電源接続端子とを含む電源接続部とを備え、前記電源接続部は、前記ファン及び前記モーターの配列方向から見たときの断面の外郭形状が前記位置維持部の対応する断面の外郭内に位置する。
【選択図】
図5