特許第6483380号(P6483380)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6483380
(24)【登録日】2019年2月22日
(45)【発行日】2019年3月13日
(54)【発明の名称】電子機器、システム、および同期方法
(51)【国際特許分類】
   G06F 12/00 20060101AFI20190304BHJP
【FI】
   G06F12/00 533J
   G06F12/00 531M
【請求項の数】7
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2014-184264(P2014-184264)
(22)【出願日】2014年9月10日
(65)【公開番号】特開2016-57894(P2016-57894A)
(43)【公開日】2016年4月21日
【審査請求日】2017年8月30日
(73)【特許権者】
【識別番号】398058588
【氏名又は名称】Dynabook株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001737
【氏名又は名称】特許業務法人スズエ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】大橋 純
(72)【発明者】
【氏名】惣元 昭好
【審査官】 上島 拓也
(56)【参考文献】
【文献】 特開2014−164566(JP,A)
【文献】 特表2014−511189(JP,A)
【文献】 特開2000−222268(JP,A)
【文献】 国際公開第2014/064817(WO,A1)
【文献】 特開2006−065813(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 12/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ウェアラブルデバイスとバックアップ用のサーバとの間にあって、前記ウェアラブルデバイスおよび前記サーバとの間で通信接続され、デバイスIDを有する電子機器であって、
前記ウェアラブルデバイスのセンサから取得したデータを格納するデータファイルを含む不揮発性記憶デバイスと、
前記データをバックアップする前記サーバと通信する通信部と、
前記データファイルと前記サーバのバックアップファイルの同期を取りながら、前記データファイルに格納した新たなデータを前記サーバに送信するプロセッサと、
を具備し、
前記プロセッサは、
自機器に登録されているユーザIDを用いて前記サーバの前記バックアップファイルに格納した前記データを受信する場合に、前記サーバに登録されている前記ユーザIDに対応するデバイスIDの送信を要求し、
前記要求に対して前記サーバから複数のデバイスIDを受信した場合、前記サーバに対して、自機器による最終同期日時以降に他の電子機器により登録、更新、削除された前記データを送信するよう要求し、
前記要求に対して前記サーバから送信された前記データを受信して前記データファイルを更新する電子機器。
【請求項2】
前記プロセッサは、前記サーバから前記複数のデバイスIDを受信しない場合、前記最終同期日時以降に前記他の電子機器により登録、更新、削除された前記データの送信を前記サーバに要求しない請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
前記プロセッサは、前記サーバから前記複数のデバイスIDを受信しない場合、前記最終同期日時以降に前記データファイルに対して登録、更新、削除されたデータを前記サーバに送信する請求項2に記載の電子機器。
【請求項4】
ウェアラブルデバイスと、バックアップ用のサーバと、前記ウェアラブルデバイスと前記サーバの間にあって前記ウェアラブルデバイスおよび前記サーバとの間で通信接続される電子機器とを含むシステムであって、
デバイスIDを有する前記電子機器は、
前記ウェアラブルデバイスのセンサから取得したデータを格納するデータファイルを含む不揮発性記憶デバイスと、
前記データをバックアップする前記サーバと通信する通信部と、
前記データファイルと前記サーバのバックアップファイルの同期を取りながら、前記データファイルに格納した新たなデータを前記サーバに送信するプロセッサと、を具備し、
前記サーバは、前記バックアップファイルと、デバイスファイルとを含む記憶装置を具備し、
前記電子機器の前記プロセッサが前記サーバの前記バックアップファイルに格納した前記データを受信する場合に、
前記プロセッサは自機器に登録されているユーザIDを用いて、前記サーバに対し前記ユーザIDに対応するデバイスIDの送信を要求し、
前記サーバは、前記デバイスファイルに登録されている前記ユーザIDに対応する1つ又は複数のデバイスIDを前記電子機器に送信し、
前記プロセッサは、前記サーバから前記複数のデバイスIDを受信した場合、前記サーバに対して、自機器による最終同期日時以降に他の電子機器により登録、更新、削除された前記データを送信するよう要求し、
前記サーバは、前記バックアップファイルに格納されている前記最終同期日時以降に他の電子機器により登録、更新、削除された前記データを前記プロセッサに送信し、
前記プロセッサは、前記サーバから送信された前記データを受信して前記データファイルを更新するシステム。
【請求項5】
前記プロセッサは、前記サーバから前記複数のデバイスIDを受信しない場合、前記最終同期日時以降に前記他の電子機器により登録、更新、削除された前記データの送信を前記サーバに要求しない請求項4に記載のシステム。
【請求項6】
前記デバイスファイルには、前記自機器に対応するデバイスIDと前記他の電子機器のデバイスIDが最終同期日時情報に関連付けて登録され、
前記サーバは、前記デバイスファイルを参照し、前記最終同期日時情報が示す日時以降に登録、更新、削除された前記バックアップファイル内の前記データを前記プロセッサに送信する請求項4に記載のシステム。
【請求項7】
ウェアラブルデバイスと、バックアップ用のサーバと、前記ウェアラブルデバイスと前記サーバの間にあって前記ウェアラブルデバイスおよび前記サーバとの間で通信接続される電子機器とを含むシステムの同期方法であって、
前記ウェアラブルデバイスのセンサから取得したデータを前記電子機器のデータファイルに格納し、
前記電子機器のプロセッサが前記サーバのバックアップファイルに格納した前記データを受信する場合に、
前記プロセッサは自機器に登録されているユーザIDを用いて、前記サーバに登録されている前記ユーザIDに対応するデバイスIDの送信を要求し、
前記サーバは、自身のデバイスファイルに登録されている前記ユーザIDに対応する1つ又は複数のデバイスIDを前記プロセッサに送信し、
前記プロセッサは、前記サーバから前記複数のデバイスIDを受信した場合、前記サーバに対して、自機器による最終同期日時以降に他の電子機器により登録、更新、削除された前記データを送信するよう要求し、前記サーバから送信された前記データを受信して前記データファイルを更新し、
前記プロセッサは、前記サーバから前記複数のデバイスIDを受信しない場合、前記最終同期日時以降に前記他の電子機器により登録、更新、削除された前記データの送信を前記サーバに要求しない同期方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、外部機器によって測定されたデータの全てを有するサーバとの間の同期処理に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、スマートフォンのような様々なモバイルデバイスが開発されている。モバイルデバイスは、様々な機能、例えば、通信機能、位置検出機能等、を有している。
【0003】
また、最近では、情報機器の小型化により種々のウェアラブルデバイスが開発され、その市場が拡大しつつある。ウェアラブルデバイスはユーザの身体に装着可能な電子機器で或る。ウェアラブルデバイスは、例えば歩数、移動距離、消費カロリー、睡眠時間等を計測する機能を計測する機能を有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平10−333967号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ウェアラブルデバイスには、表示装置が無かったり、表示装置があっても小さかったりする。そのため、ウェアラブルデバイスによって計測されたデータをウェアラブルデバイスで確認することは困難である。
【0006】
そこで、ウェアラブルデバイスとモバイルデバイスとの間で通信を行うことによって、ウェアラブルデバイスに格納されたデータをモバイルデバイスに転送し、モバイルデバイスの表示装置によって、ウェアラブルデバイスによって計測されたデータを確認することが考えられている。
【0007】
ところで、モバイルデバイスは、携帯型のデバイスなので、無くしたり、盗難に遭ったりする可能性がある。そのため、モバイルデバイス内に蓄積されているウェアラブルデバイスによって計測されたデータをネットワークに接続されているバックアップサーバにバックアップするサービスが考えられている。
【0008】
ウェアラブルデバイスは、大きさの制約があるため、大容量の記憶装置を搭載することができない。そのため、ウェアラブルデバイスからモバイルデバイスに計測されたデータを送信した後、ウェアラブルデバイスの記憶装置から送信したデータを削除してしまうことがある。
【0009】
また、現在では、複数台のモバイルデバイスを所有しているユーザもいる。そのため、ウェアラブルデバイス(第1のウェアラブルデバイス)からモバイルデバイスに計測されたデータを送信した後に、ウェアラブルデバイスから別のモバイルデバイス(第2のモバイルデバイス)に計測されたデータを送信すると、第2のモバイルデバイスでは、第1のモバイルデバイスに送信されたデータを確認することができなくなってしまう。そのため、第2のモバイルデバイスとバックアップサーバとの間で、データの同期処理を行うことが考えられている。
【0010】
従来では、モバイルデバイス(電子機器)とバックアップサーバとの間の効率的な同期方法は考慮されていない。
【0011】
本発明の目的は、サーバとの間で効率的な同期を行うことが可能な電子機器、システム、および同期方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
実施形態によれば、電子機器はウェアラブルデバイスとバックアップ用のサーバとの間にあって、前記ウェアラブルデバイスおよび前記サーバとの間で通信接続され、デバイスIDを有する。電子機器は、不揮発性記憶デバイスと、通信部と、プロセッサと、を具備する。前記不揮発性記憶デバイスは、前記ウェアラブルデバイスのセンサから取得したデータを格納するデータファイルを含む。前記通信部は、前記データをバックアップする前記サーバと通信する。前記プロセッサは、前記データファイルと前記サーバのバックアップファイルの同期を取りながら、前記データファイルに格納した新たなデータを前記サーバに送信する。そして、前記プロセッサは、自機器に登録されているユーザIDを用いて前記サーバの前記バックアップファイルに格納した前記データを受信する場合に、前記サーバに登録されている前記ユーザIDに対応するデバイスIDの送信を要求し、前記要求に対して前記サーバから複数のデバイスIDを受信した場合、前記サーバに対して、自機器による最終同期日時以降に他の電子機器により登録、更新、削除された前記データを送信するよう要求し、前記要求に対して前記サーバから送信された前記データを受信して前記データファイルを更新する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】実施形態の外部機器の外観の一例を示す斜視図。
図2図1に示す外部機器のハードウェア構成例を示す図。
図3】実施形態の電子機器のハードウェア構成例の一例を示す図。
図4】活動量アプリケーションの一例を示す機能ブロック図。
図5】バックアップサーバの構成の一例を示すブロック図。
図6】1台のウェアラブルデバイスに対して1台のモバイルデバイスが登録されているシステムの一例を示す図。
図7】ユーザIDに対して1台のモバイルデバイスが関連付けられている場合のモバイルデバイスデータベースファイルの構造の一例を示す図。
図8】ユーザIDに対して1台のモバイルデバイスが関連付けられている場合のウェアラブルデバイスデータベースファイルの構造の一例を示すブロック図。
図9】1台のウェアラブルデバイスが複数台のモバイルデバイスに登録されている場合のシステムの一例を示す図。
図10】ユーザIDに対して2台のモバイルデバイスが関連付けられている場合のモバイルデバイスデータベースファイルの構造の例を示す図。
図11】ユーザIDに対して1台のウェアラブルデバイスが関連付けられている場合のウェアラブルデータベースファイルの一例を示すブロック図。
図12】モバイルデバイスの同期処理部の処理の手順の一例を示すフローチャート。
図13】バックアップシステムの構成を示すブロック図。
図14】変更された登録デバイスデータベースファイルの構造を示す図。
図15】複数台のウェアラブルデバイス、複数台のモバイルデバイス、およびバックアップサーバを含むバックアップシステムの構成を示す図。
図16】複数台のウェアラブルデバイスと複数のモバイルデバイスとが関連付けられている場合の登録デバイスデータベースファイルの構造を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、外部機器の外観を示す斜視図である。この外部機器は、ユーザの身体(例えば、腕、首、頭、等)に装着可能なウェアラブルデバイス10として実現されている。ウェアラブルデバイス10としては、ブレスレット型ウェアラブルデバイス、腕時計型ウェアラブルデバイス、メガネ型ウェアラブルデバイス、ヘッドフォン型ウェアラブルデバイス、等を使用することができる。以下では、ウェアラブルデバイス10がブレスレット型ウェアラブルデバイスである場合を想定する。
【0015】
ウェアラブルデバイス10は、ベルト12と、ベルト12に取り付けられた本体13とを含む。
【0016】
ウェアラブルデバイス10は、ユーザの手首に装着される。ウェアラブルデバイス10は、所謂リストバンドである。ウェアラブルデバイス10は、1以上のセンサを有する。例えば、ウェアラブルデバイス10は、加速度センサを有している。ウェアラブルデバイス10は、加速度センサの計測値に応じて、歩数、移動距離、消費カロリー、睡眠時間等を計測する機能を有する。
【0017】
図2は、ウェアラブルデバイス10のハードウェア構成例を図示する。
ウェアラブルデバイス10は、コントローラ401、主メモリ402、不揮発性メモリ403、近距離無線通信部404、エンベデッドコントローラ(EC)407等を備える。
【0018】
コントローラ401は、CPU401Aを含む様々な機能モジュールを備えたSOC(System−on−a−chip)によって実現されていても良い。CPU401Aは、不揮発性メモリ403から主メモリ402にロードされる様々なプログラムを実行するように構成されたプロセッサ(1以上のコア)として機能する。
【0019】
これらプログラムは、オペレーティングシステムおよび各種アプリケーション/ユーティリティープログラムを含む。アプリケーション/ユーティリティープログラムには、ウェアラブルアプリケーションが含まれている。
【0020】
ウェアラブルアプリケーションは、1以上のセンサ201を使用して、ユーザの行動を推定する。この場合、ウェアラブルアプリケーションは、ユーザの現在の行動が、静止中、歩行中、乗り物で移動中、または睡眠中のいずれかであるかを推定しても良い。ユーザの現在の行動が、静止中、歩行中、乗り物で移動中のいずれであるかは、検出される加速度の変化のパターン等に応じて推定しても良い。歩行中であると推定した場合、センサデータ処理部は、歩数を計測しても良い。ユーザの現在の行動が睡眠中であるかどうかの推定に関しては、例えば、加速度センサによってユーザの姿勢を推定してもよい。推定されたユーザの姿勢が特定の姿勢であり且つこの特定の姿勢が閾時間以上継続していることを条件に、ユーザの現在の行動が睡眠中であると推定しても良い。あるいは、脈波センサの検出値に基づいて睡眠中であるか否かを推定しても良い。睡眠中であると推定した場合、センサデータ処理部は、睡眠時間を計測しても良い。
【0021】
ウェアラブルアプリケーションによって計測されたデータは、計測日時が関連付けられて、不揮発性メモリ403に蓄積される。近距離無線通信部404とモバイルデバイスの近距離無線通信部との間で通信が可能になると、ウェアラブルアプリケーションは、蓄積されたデータをモバイルデバイスに送信する。蓄積されたデータが正常に送信されると、ウェアラブルアプリケーションは、送信されたデータを不揮発性メモリ403から消去する。モバイルデバイスは、送られたデータに基づいて、グラフ等を表示する機能を有する。また、モバイルデバイスは、送られたデータを蓄える機能を有する。また、モバイルデバイスは、蓄えられたデータをサーバにバックアップする機能を有する。
【0022】
図3は、電子機器のハードウェア構成例を示す図である。電子機器は、携帯型の端末、たとえば、タブレット型パーソナルコンピュータ、ラップトップ型またはノートブック型のパーソナルコンピュータ、PDA、として実現し得る。以下では、この電子機器がタブレット型パーソナルコンピュータ(以下、モバイルデバイス20と称す。)として実現されている場合を想定する。
【0023】
モバイルデバイス20は、CPU301、システムコントローラ302、主メモリ303、不揮発性メモリ304、オーディオコーデック305、近距離無線通信部306、無線LANコントローラ307、BT(Bluetooth(登録商標))コントローラ308、GPSコントローラ309、エンベデッドコントローラ(EC)310等を備える。
【0024】
CPU301は、不揮発性メモリ304から主メモリ303にロードされる様々なプログラムを実行するように構成されたプロセッサである。様々なプログラムの例は、オペレーティングシステム(OS)101、および様々なアプリケーションプログラムを含む。様々なアプリケーションプログラムは、活動量アプリケーションプログラム102を含む。
【0025】
CPU301は、グラフィクスプロセッシングユニット(GPU)を内蔵する。グラフィクスプロセッシングユニット(GPU)は、ディスプレイ(タッチスクリーンディスプレイ)24内のLCD24Aを制御するように構成されている。GPUによって生成される表示信号はLCD24Aに送られる。LCD24Aは、表示信号に基づいて画面イメージを表示する。このLCD24Aの上面側にはタッチパネル24Bが配置されている。タッチパネル24Bは、LCD24Aの画面上で入力を行うための静電容量式のポインティングデバイスである。指が接触される画面上の接触位置および接触位置の動き等はタッチパネル24Bによって検出される。
【0026】
システムコントローラ302は、CPU301と各コンポーネントとの間を接続する。近距離無線通信部306は、近距離無線通信を実行するように構成されている。無線LANコントローラ307は、IEEE 802.11規格の無線通信を実行するように構成されている。BTコントローラ308は、Bluetooth(登録商標)規格に従って近距離無線通信を実行する。GPSコントローラ309は、GPS衛星から受信した信号を基にモバイルデバイス20の位置/場所を示す位置情報を算出する。EC310は、モバイルデバイス20をパワーオンまたはパワーオフする機能を有している。
【0027】
図4は、活動量アプリケーションプログラム102の機能ブロック図である。
【0028】
活動量アプリケーションプログラム102は、ウェアラブルデバイス通信処理部501、データベースファイル登録部502、取得処理部503、および同期処理部504等を備える。
ウェアラブルデバイス通信処理部501は、近距離無線通信部306を介してウェアラブルデバイス10と通信を行うことによって、ウェアラブルデバイス10から活動量情報を取得する。
【0029】
データベースファイル登録部502は、活動量情報に基づいたデータを不揮発性メモリ304内の活動量データベースファイル511に登録する。
【0030】
不揮発性メモリ304内には、ユーザIDを示すユーザID情報512が格納されている。一人のユーザに対してユニークな一つのユーザIDが割り当てられる。
【0031】
取得処理部503は、ユーザID情報512が示すユーザIDに関連付けられているモバイルデバイスIDおよびウェアラブルデバイスIDの送信をバックアップサーバ30に要求する。取得処理部503は、要求に応じてバックアップサーバ30から送信されたモバイルデバイスIDおよびウェアラブルデバイスIDを取得する処理を行う。
【0032】
同期処理部504は、バックアップサーバ30内のバックアップデータベースファイル602Aとモバイルデバイス20内の活動量データベースファイル511とを同期する処理を行う。同期処理部504は、送信処理部504Aおよび受信処理部504B等を備える。バックアップサーバ30は、ウェアラブルデバイス10によって生成された全ての活動量情報に対応するデータが登録されたバックアップデータベースファイル602Aが格納される記憶装置(例えば、ハードディスクドライブやソリッドステートドライブ)を有する。
【0033】
送信処理部504Aは、活動量データベースファイル511内の新たに登録されたデータをバックアップサーバ30に送信する処理を行う。バックアップサーバ30は、モバイルデバイス20から送信されたデータをバックアップデータベースファイル602Aに登録する処理を行う。
【0034】
受信処理部504Bは、活動量データベースファイル511に格納されていないバックアップデータベースファイル602A内のデータを受信するために、最終同期日時以降に登録、更新、削除されたバックアップデータベースファイル602A内のデータの送信をバックアップサーバ30に要求する。受信処理部504Bは、要求に応じてバックアップサーバ30から送信された、最終同期日時以降に登録、更新、削除されたバックアップデータベースファイル602A内のデータをバックアップサーバから受信し、受信されたデータを活動量データベースファイル511に登録する処理を行う。
【0035】
受信処理部504Bは、最終同期日時以降に登録、更新、削除された活動量データベースファイル511内のデータをバックアップサーバ30に送信する処理を行う。
【0036】
複数のモバイルデバイスIDを受信した場合、受信処理部504Bは、最終同期日時以降に登録、更新、削除されたバックアップデータベースファイル602A内のデータの送信をバックアップサーバ30に要求する。複数のモバイルデバイスIDを受信しなかった場合、言い換えると一つのモバイルデバイスIDしか受信しなかった場合、受信処理部504Bは、最終同期日時以降に登録、更新、削除されたバックアップデータベースファイル602A内のデータの送信をバックアップサーバ30に要求しない。
【0037】
図5は、バックアップサーバの構成を示すブロック図である。
【0038】
バックアップサーバ30は、通信処理部601、記憶デバイス602、活動量データベース管理部603、モバイルデバイスデータベース管理部604、ウェアラブルデバイスデータベース管理部605、および同期処理部606等を備える。
【0039】
通信処理部601は、モバイルデバイス20と通信を行う。通信処理部601は、モバイルデバイス20との通信によって活動量データを取得する。記憶デバイス(記憶装置)602には、バックアップデータベースファイル602A、モバイルデバイスデータベースファイル602B、ウェアラブルデバイスデータベースファイル602Cが格納される。活動量データベース管理部603は、バックアップデータベースファイル602Aの管理を行う。モバイルデバイスデータベース管理部604は、モバイルデバイスデータベースファイル602Bの管理を行う。モバイルデバイスデータベースファイル602B内において、モバイルデバイス20に対応するモバイルデバイスIDがユーザに対応するユーザIDに関連付けられている。つまり、この関連付けは、ユーザに対応するモバイルデバイスを示す。モバイルデバイスIDとユーザIDとの関連付けのモバイルデバイスデータベースファイル602Bへの登録は、ユーザの操作によって行われる。最後に同期を行った日時を示す最終同期日時情報が、モバイルデバイスIDに関連付けられている。つまり、この関連付けは、モバイルデバイスと最終同期日時のとの対応関係を示している。ウェアラブルデバイスデータベース管理部605は、ウェアラブルデバイスデータベースファイル602Cの管理を行う。ウェアラブルデバイスデータベースファイル602C内において、ウェアラブルデバイス10に対応するウェアラブルデバイスIDがユーザに対応するユーザIDに関連付けられている。つまり、この関連付けは、ユーザに対応するウェアラブルデバイスを示している。ユーザIDとウェアラブルIDとの関連付けのウェアラブルデバイスデータベースファイル602Cへの登録は、ユーザの操作によって行われる。同期処理部606は、活動量データベースファイル511をバックアップデータベースファイル602Aに同期するための処理を行う。最終同期日時以降に登録、更新、削除されたバックアップデータベースファイル602A内のデータの送信をモバイルデバイス20から要求された場合、同期処理部606は、最終同期日時以降に登録、更新、削除されたバックアップデータベースファイル602A内のデータをモバイルデバイス20に送信する。
【0040】
モバイルデバイスデータベースファイル602Bには、ユーザに対応するユーザIDと、モバイルデバイス20に対応するモバイルデバイスIDとが関連付けられたデータが格納されている。この関連付けは、ユーザに対応するモバイルデバイスを示している。また、モバイルデバイスIDには最終同期日時を示す最終同期日時情報を関連付けることが可能である。
【0041】
次に、同期処理について説明する。
【0042】
[1台のウェアラブルデバイスと1台のモバイルデバイス]
図6に示すように、1台のウェアラブルデバイス10Aに対して1台のモバイルデバイス20Aが登録されている場合の同期処理について説明する。
【0043】
図7は、ユーザIDに対して1台のモバイルデバイス20Aが関連付けられている場合のモバイルデバイスデータベースファイル602Bの構造の例を示す図である。
【0044】
図7に示すように、モバイルデバイスID1がユーザID1に関連付けられている。最終同期日時情報1がモバイルデバイスID1に関連付けられている。最終同期日時情報1は、モバイルデバイスID1に対応するモバイルデバイス20Aが、最後に同期処理を行った日時を示す。
【0045】
図8は、ユーザIDに対して1台のウェアラブルデバイス10Aに対応するウェアラブルデバイスIDが関連付けられている場合のウェアラブルデバイスデータベースファイル602Cの構造の例を示す図である。
【0046】
図8に示すように、ウェアラブルデバイスID1がユーザID1に関連付けられている。
【0047】
バックアップサーバ30は、モバイルデバイス20Aの取得処理部503からの要求に応じて、ユーザIDに関連付けられているモバイルデバイスIDおよびウェアラブルデバイスIDをモバイルデバイス20Aに送信する。モバイルデバイス20Aの受信処理部504Bは、バックアップサーバ30から送信されたモバイルデバイスIDを参照して、モバイルデバイスID1と異なるモバイルデバイスIDを受信したかを判定する。言い換えると、複数のモバイルデバイスIDを受信したかを判定する。モバイルデバイスデータベースファイル602Bにおいて、ユーザID1にモバイルデバイスID1と異なるデバイスが関連付けられていないので、受信処理部504Bは、最終同期日時以降に登録、更新、削除されたバックアップデータベースファイル602A内のデータの送信をバックアップサーバ30に要求しない。その結果、モバイルデバイス20Aの受信処理部504Bは、最終同期日時以降に登録、更新、削除されたバックアップデータベースファイル602A内のデータを受信しない。
【0048】
なお、モバイルデバイス20の活動量データベースファイル511が壊れた場合やアプリケーションの再インストール等によりデータをバックアップサーバ30からすべてとり直す場合、受信処理部504Bは、ユーザIDに対応するバックアップデータ内のデータの送信をバックアップサーバ30に要求し、同期処理部504とバックアップサーバ30との間で同期処理が行われる。
【0049】
[1台のウェアラブルデバイスと複数台のモバイルデバイス]
図9は、1台のウェアラブルデバイスが複数台のモバイルデバイスに登録されている場合のシステムを示す図である。
【0050】
図9に示すように、1台のウェアラブルデバイス10Aが、複数台のモバイルデバイス20A,20Bと通信を行うことが可能である。
【0051】
図10は、ユーザIDに2台のモバイルデバイス20A,20Bに対応するモバイルデバイスIDが関連付けられている場合のモバイルデバイスデータベースファイル602Bの構造の例を示す図である。
【0052】
図10に示すように、モバイルデバイスID1およびモバイルデバイスID2がユーザID1に関連付けられている。最終同期日時情報1が、モバイルデバイスID1に、関連付けられている。最終同期日時情報2が、モバイルデバイスID2に関連付けられている。
【0053】
最終同期日時情報1は、モバイルデバイスID1に対応するモバイルデバイス20Aが、最後に同期処理を行った日時を示す。最終同期日時情報2は、モバイルデバイスID2に対応するモバイルデバイス20Bが、最後に同期処理を行った日時を示す。
【0054】
図11は、ユーザIDに1台のウェアラブルデバイス10Aに対応するウェアラブルデバイスIDが関連付けられている場合のウェアラブルデバイスデータベースファイル602Cの構造の例を示す図である。
【0055】
図11に示すように、ウェアラブルデバイスID1がユーザID1に関連付けられている。
【0056】
バックアップサーバ30は、例えばモバイルデバイス20Aの取得処理部503からの要求に応じて、ユーザIDに関連付けられている全てのモバイルデバイスIDをモバイルデバイス20Aに送信する。モバイルデバイス20Aの受信処理部504Bは、バックアップサーバ30から送信されたモバイルデバイスIDを参照し、ユーザID1にモバイルデバイスID1と異なるデバイスが関連付けられているかを判定する。言い換えると、モバイルデバイス20Aの受信処理部504Bは、ユーザID1に複数のモバイルデバイスIDが関連付けられているかを判定する。モバイルデバイスデータベースファイル602Bにおいて、ユーザID1にモバイルデバイスID1と異なるモバイルデバイスID(モバイルデバイスID2)が関連付けられているので、受信処理部504Bは、モバイルデバイス20Aの最終同期日時以降に他のモバイルデバイスにより登録、更新、削除されたバックアップデータベースファイル602A内のデータの送信をバックアップサーバ30に要求する。
【0057】
同期処理部606は、最終同期日時情報1に基づいて、モバイルデバイス20Aの最終同期日時以降に登録、更新、削除されたバックアップデータベースファイル602A内のデータのみをモバイルデバイス20Aに送信する。モバイルデバイス20Aの受信処理部504Bは、送信されたデータを活動量データベースファイル511に登録する。
【0058】
なお、同期処理時、送信処理部504Aは、他のモバイルデバイスIDに関連付けられているウェアラブルデバイスIDに対応するウェアラブルデバイスからデータについては、不揮発性メモリ304から削除し、バックアップサーバ30にアップロードしないようにする。
【0059】
なお、図9に示すシステムにおいて、バックアップサーバ30が特定モバイルデバイスからのダウンロードした時に活動量データベースファイル511の更新(最終同期日時以降に他のモバイルデバイスにより登録、更新、削除されたバックアップデータベースファイル602A内のデータの送信)の要求が一定期間ない場合、モバイルデバイスデータベース管理部604は、特定モバイルデバイスにモバイルデバイスデータベースファイル602Bから特定モバイルデバイスに対応するモバイルデバイスIDを削除して良いかを問い合わせる。特定モバイルデバイスからモバイルデバイスIDを削除して良いと通知された場合、モバイルデバイスデータベース管理部604は、モバイルデバイスデータベースファイル602BからユーザIDに関連付けられている特定モバイルデバイスに対応するモバイルデバイスIDを削除する。削除により、活動量データベースファイル511の更新確認を減らすことによりモバイルデバイス20とバックアップサーバ30と間のデータ通信量を削減することが可能になる。
【0060】
図12は、モバイルデバイス20Aの同期処理部504の処理の手順を示すフローチャートである。
【0061】
取得処理部503は、バックアップサーバ30に、自ユーザのユーザIDに登録されている(ユーザに対応する)モバイルデバイスID、ウェアラブルデバイスIDの送信を要求する(ステップB11)。受信処理部504Bは、ユーザIDに対して複数のモバイルデバイスIDが登録されているかを判定する(ステップB12)。ユーザIDに複数のモバイルデバイスIDが登録されていると判定した場合(ステップB12のYes)、受信処理部504Bは、バックアップサーバ30に対して、モバイルデバイス20Aの最終同期日時以降に他のモバイルデバイスにより登録、更新、削除されたバックアップデータベースファイル602A内のデータを送信するよう要求する(ステップB13)。バックアップサーバ30は、モバイルデバイスID1に関連付けられている最終同期日時情報1に基づいて、最終同期日時情報1が示す日時以降に登録、更新、削除されたバックアップデータベースファイル602A内のデータをモバイルデバイス20Aに送信する。モバイルデバイス20Aの受信処理部504Bは、要求に応じてバックアップサーバ30から送信されたデータを受信する。モバイルデバイス20Aの受信処理部504Bは、受信したデータに基づいて活動量データベースファイル511を更新する(ステップB13)。
【0062】
なお、ユーザIDに複数のモバイルデバイスIDが登録されていないと判定した場合(ステップB12のNo)、モバイルデバイス20Aの受信処理部504Bは、バックアップサーバ30からデータを受信する必要が無いので、バックアップサーバ30に対して、モバイルデバイス20Aの最終同期日時以降に他のモバイルデバイスにより登録、更新、削除されたバックアップデータベースファイル602A内のデータの送信を要求しない。従って、モバイルデバイス20Aの受信処理部504Bは、モバイルデバイス20Aの最終同期日時以降に他のモバイルデバイスにより登録、更新、削除されたバックアップデータベースファイル602A内のデータを受信しない。
【0063】
ユーザIDに複数のモバイルデバイスIDが登録されていないと判定した場合(ステップB12のNo)、またはステップB13の実行後(受信処理終了後)、送信処理部504Aは、最終同期日時以降に登録、更新、削除された活動量データベースファイル511内のデータがあるかを判定する。最終同期日時以降に登録、更新、削除されたデータがある場合、送信処理部504Aは、最終同期日時以降に登録、更新、削除された活動量データベースファイル511内のデータをバックアップサーバ30に送信する(ステップB14)。
【0064】
[複数台のウェアラブルデバイスと複数台のモバイルデバイス]
図9に示すシステム構成に対して新たなウェアラブルデバイスが登録される場合を説明する。
【0065】
図13は、ウェアラブルデバイス10A,10B、モバイルデバイス20A,20B、およびバックアップサーバ30等を含むバックアップシステムの構成を示す図である。図13は、モバイルデバイスデータベースファイル602Aが変更された後のバックアップシステムの構成を示すブロック図である。
【0066】
図13は、バックアップシステムは、ウェアラブルデバイス10A,10B、モバイルデバイス20A,20Bを含む。ウェアラブルデバイス10Aは、モバイルデバイス20Aに登録されている。モバイルデバイス20A,20Bは、既にモバイルデバイスデータベースファイル602Bに登録されている。ウェアラブルデバイス10Bは、ウェアラブルデバイスデータベースファイル602Cに登録されていない。
【0067】
モバイルデバイス20Aまたはモバイルデバイス20Bから新たなウェアラブルデバイス10Bの登録が要求される。ウェアラブルデバイスデータベース管理部605は、要求を行ったモバイルデバイスに対して、新たなウェアラブルデバイス10Bに対してモバイルデバイス20Aおよびモバイルデバイス20Bの何れかに登録するかを問合せせる。モバイルデバイス20Aは、LCD24Aに、新たなウェアラブルデバイスに対してモバイルデバイス20Aおよびモバイルデバイス20Bの何れかを登録するかをユーザに問い合わせるための画面を表示する。
【0068】
モバイルデバイス20Bを新たなウェアラブルデバイス10Bに登録するための操作が行われた場合、要求を行ったモバイルデバイスは、新たなウェアラブルデバイス10Bにモバイルデバイス20Bを割り当てる旨をバックアップサーバ30に通知する。
【0069】
ウェアラブルデバイスデータベース管理部605は、図11に示したウェアラブルデバイスデータベースファイル602Cを変更する。図14は、変更されたウェアラブルデバイスデータベースファイル602Cの構造を示す図である。
【0070】
ウェアラブルデバイスID1およびウェアラブルデバイスID2がユーザID1に関連付けられている。
【0071】
また、ウェアラブルデバイスID1にモバイルデバイスID1を関連付けても良い。また、ウェアラブルデバイスID2にモバイルデバイスID2を関連付けても良い。
【0072】
[複数台のウェアラブルデバイスと複数台のモバイルデバイス]
図15は、複数台のウェアラブルデバイス10A,10B、複数台のモバイルデバイス20A,20B、およびバックアップサーバ30を含むバックアップシステムの構成を示す図である。
【0073】
図15に示すように、バックアップシステムは、ウェアラブルデバイス10A,10B、モバイルデバイス20A,20Bを含む。ウェアラブルデバイス10Aおよびウェアラブルデバイス10Bは、モバイルデバイス20A,20Bにそれぞれ登録されている。
【0074】
ウェアラブルデバイス10Aとウェアラブルデバイス10Bとは、取得できるデータが異なる、もしくは同じデータでも精度が異なる。
【0075】
データ項目情報1は、ウェアラブルデバイス10Aによって測定されるデータ項目のそれぞれに対応する複数の項目IDを有する。データ項目情報2は、ウェアラブルデバイス10Bによって測定されるデータ項目のそれぞれに対応する複数の項目IDを有する。
【0076】
図16は、ユーザIDに複数台のウェアラブルデバイスに対応する複数のウェアラブルデバイスIDと複数のモバイルデバイスに対応する複数のモバイルデバイスIDとが関連付けられている場合のモバイルデバイスデータベースファイル602Bの構造を示す図である。
【0077】
モバイルデバイスID1およびモバイルデバイスID2がユーザID1に関連付けられている。バックアップ項目情報1が、モバイルデバイスID1に関連付けられている。バックアップ項目情報2が、モバイルデバイスID2に関連付けられている。
【0078】
バックアップ項目情報1は、ウェアラブルデバイス10Aおよびウェアラブルデバイス10Bによって測定されるデータ項目のうちモバイルデバイス10Aによって同期処理が行われるデータ項目に対応する項目IDを有する。バックアップ項目情報2は、ウェアラブルデバイス10Aおよびウェアラブルデバイス10Bによって測定されるデータ項目のうち同期処理が行われるデータ項目に対応する項目IDを有する。なお、バックアップされるデータ項目は、ユーザによって指定される。
【0079】
同期処理時、モバイルデバイス20の同期処理部504は、選択されたバックアップ項目情報に含まれる項目IDをバックアップサーバ30の同期処理部606に通知する。同期処理部606および同期処理部504は、同期処理部606に通知された項目IDに応じたデータ項目の同期処理を行う。
【0080】
ウェアラブルデバイスから取得したデータをバックアップサーバに送信することが可能な他の電子機器があるかを示す登録デバイスデータベースファイルが、ウェアラブルデバイスから取得したデータをバックアップサーバに送信することが可能な他の電子機器が無いことを示している場合に、同期処理を行わないことで、モバイルデバイスとバックアップサーバとの間の伝送されるデータの通信料を削減することができ、サーバとの間で効率的な同期を行うことが可能になる。
【0081】
なお、上記実施形態では、モバイルデバイスが、最終同期日時以降に登録、更新、削除されたバックアップデータベースファイル602A内のデータの送信をバックアップサーバ30に要求していたが、ユーザIDに複数のモバイルデバイスIDが関連付けられているかを判定し、判定結果に基づいて最終同期日時以降に登録、更新、削除されたバックアップデータベースファイル602A内のデータを送信するかを決定しても良い。
【0082】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0083】
10…ウェアラブルデバイス、20…モバイルデバイス(電子機器)、301…CPU、302…システムコントローラ、303…主メモリ、304…不揮発性メモリ、305…オーディオコーデック、306…近距離無線通信部、502…データベースファイル登録部、503…取得処理部、504…同期処理部、504A…送信処理部、504B…受信処理部、511…活動量データベースファイル、602A…バックアップデータベースファイル
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
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図15
図16