(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第3膜は、前記第1凹部内で第1最小膜厚を有し、前記第2凹部内で前記第1最小膜厚よりも薄い第2最小膜厚を有し、前記第3凹部内で前記第2最小膜厚よりも薄い第3最小膜厚を有するように形成される、請求項1または2に記載のパターン形成方法。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
【0009】
(第1実施形態)
図1〜
図7は、第1実施形態のパターン形成方法を示す断面図である。本実施形態のパターン形成方法は、例えばNANDフラッシュメモリを製造するために使用される。
【0010】
まず、基板1上に下地層2、被加工層3、第1マスク層4、およびレジスト層5を順々に形成する(
図1(a))。第1マスク層4は、第1膜の例である。レジスト層5は、第2膜の例である。
【0011】
基板1の例は、シリコン基板などの半導体基板である。
図1(a)は、基板1の表面に平行で互いに垂直なX方向およびY方向と、基板1の表面に垂直なZ方向を示している。本明細書では、+Z方向を上方向として取り扱い、−Z方向を下方向として取り扱う。本実施形態の−Z方向は、重力方向と一致していてもよいし、重力方向と一致していなくてもよい。
【0012】
下地層2と被加工層3の例は、種々の導電層、半導体層、絶縁層などである。被加工層3は、
図1(a)のように基板1上に下地層2を介して形成されてもよいし、基板1上に直接形成されてもよい。本実施形態の被加工層3は、TEOS(Tetraethyl Orthosilicate)膜であり、プラズマCVD(Chemical Vapor Deposition)により形成される。本実施形態の被加工層3の膜厚は、100nmである。
【0013】
第1マスク層4の例は、BARC(Bottom Anti Reflective Coating)膜であり、レジスト層5を露光する際の反射防止膜として機能する。本実施形態の第1マスク層4は、有機膜であり、スピン塗布により形成される。本実施形態の第1マスク層4の膜厚は、60nmである。
【0014】
次に、リソグラフィにより、レジスト層5に第1開口部H
1、第2開口部H
2、および第3開口部H
3を形成する(
図1(b))。このリソグラフィは例えば、ArF液浸露光機を用いて行われる。第1開口部H
1は、第1凹部の例であり、第2および第3開口部H
2、H
3は、第2凹部の例である。また、第1、第2、および第3開口部H
1、H
2、H
3はそれぞれ、第1、第2、第3凹部の例でもある。
【0015】
図1(b)は、第1開口部H
1のX方向の幅W
1と、第2開口部H
2のX方向の幅W
2と、第3開口部H
3のX方向の幅W
3を示している。幅W
1は、例えば110nmである。幅W
2は、例えば170nmであり、幅W
1より長く設定されている。幅W
3は、例えば1μmであり、幅W
2より長く設定されている。幅W
1は第1幅の例であり、幅W
2、W
3は第2幅の例である。また、幅W
1、W
2、W
3はそれぞれ、第1、第2、第3幅の例でもある。
【0016】
本実施形態の第1開口部H
1は、メモリセル部内のホールパターンである。よって、幅W
1は、第1開口部H
1の直径を表す。本実施形態の第2開口部H
2は、周辺回路部内のホールパターンである。よって、幅W
2は、第2開口部H
2の直径を表す。本実施形態の第3開口部H
3は、Y方向に延びるアライメントマーク用の溝パターンである。よって、幅W
3は、第3開口部H
3の線幅を表す。
【0017】
次に、基板1の全面に第2マスク層6を形成する(
図2(a))。その結果、第1、第2、および第3開口部H
1、H
2、H
3内に第2マスク層6が形成される。第2マスク層6は、第3膜の例である。
【0018】
本実施形態の第2マスク層6は、シリコン酸化膜などの無機膜であり、ALD(Atomic Layer Deposition)により形成される。本実施形態の第2マスク層6の膜厚は、20nmである。本実施形態の第2マスク層6は、基板1の全面にコンフォーマルに形成される。その結果、第1、第2、および第3開口部H
1、H
2、H
3の側面および底面に第2マスク層6が形成される。
【0019】
次に、ポリマーを含む液体のスピン塗布により、第1、第2、および第3開口部H
1、H
2、H
3内の第2マスク層6上にポリマー膜7を形成する(
図2(b))。本実施形態のポリマーは、PS−b−PMMA(ポリスチレン−b−ポリメチルメタクリレート)などのBCPであり、従って、本実施形態のポリマー膜7はBCP膜である。ポリマー膜7は、第4膜の例である。
【0020】
図2(b)は、第1開口部H
1内のポリマー膜7の最小膜厚T
1と、第2開口部H
2内のポリマー膜7の最小膜厚T
2と、第3開口部H
3内のポリマー膜7の最小膜厚T
3を示している。最小膜厚T
1は、第1最小膜厚の例であり、最小膜厚T
2、T
3は、第2最小膜厚の例である。また、最小膜厚T
1、T
2、T
3はそれぞれ、第1、第2、第3最小膜厚の例でもある。
【0021】
第1開口部H
1内のポリマー膜7の表面は、おおむね凹形状である。よって、最小膜厚T
1は、第1開口部H
1内のポリマー膜7の中央部分における膜厚に相当する。これは、最小膜厚T
2、T
3についても同様である。本実施形態では、幅W
2が幅W
1より長く、幅W
3が幅W
2より長いため、最小膜厚T
2が最小膜厚T
1より薄くなっており、最小膜厚T
3が最小膜厚T
2より薄くなっている。
【0022】
図8は、第1実施形態のBCPの分子構造を示す概略図である。
【0023】
本実施形態のBCPは、複数のPMMAモノマーM
1を含むPMMAブロックB
1と、複数のPSモノマーM
2を含むPSブロックB
2からなる。PMMAブロックB
1は、第1部分の例であり、かつ第1ポリマーブロックの例である。PSブロックB
2は、第2部分の例であり、かつ第2ポリマーブロックの例である。
【0024】
本実施形態のPMMAブロックB
1とPSブロックB
2の比率や分子量は、BCP膜内に所定のシリンダー相が形成されるように設定されている。具体的には、第1開口部H
1のBCP膜内に、PMMAブロックB
1による直径20nmのシリンダー相が形成されるように、比率や分子量が設定されている。
【0025】
以下、
図3(a)〜
図7(b)を参照し、本実施形態のパターン形成方法の説明を続ける。
【0026】
次に、基板1のアニールを行い、PMMAブロックB
1とPSブロックB
2とを相分離により分離させる(
図3(a))。その結果、ポリマー膜7内に、PMMAブロックB
1を含む第1パターン7aと、PSブロックB
2を含む第2パターン7bが形成される。上記のアニールは例えば、窒素(N
2)雰囲気にて250℃で1分間行われる。本実施形態では、第1パターン7aとして、シリンダー相と呼ばれる柱状のパターンが形成される。この際、第1開口部H
1等は、第1パターン7aの位置や形状を調整するためのガイドとして機能する。
【0027】
本実施形態では、第1開口部H
1内でポリマー膜7の相分離が発生し、第1開口部H
1のポリマー膜7内に、第1パターン7aが1つだけ形成される。理由は、第1開口部H
1内で相分離が発生し、第1開口部H
1内に第1パターン7aが1つだけ形成されるように、第1開口部H
1の幅W
1が設定されているからである。第1開口部H
1内の第1パターン7aは、第1開口部H
1の中央部分に形成される。
【0028】
また、本実施形態では、第2開口部H
2内でポリマー膜7の相分離が発生せず、第2開口部H
2のポリマー膜7内には、第1パターン7aは形成されない。理由は、第2開口部H
2の幅W
2が、相分離が発生する幅である第1開口部H
1の幅W
1からずれているからである。
【0029】
また、本実施形態では、第3開口部H
3内でポリマー膜7の相分離が発生し、第3開口部H
3のポリマー膜7内に、複数の第1パターン7aが形成される。理由は、第3開口部H
3の幅W
3が大きいため、PMMAブロックB
1とPSブロックB
2がポリマー膜7内で自由に動きやすいからである。第3開口部H
3内の第1パターン7aは、第3開口部H
3の外周部分にランダムに形成される。
【0030】
なお、本実施形態では、第2開口部H
2内に1つまたは複数の第1パターン7aが形成されてもよい。また、本実施形態では、第3開口部H
3内に第1パターン7aが1つだけ形成されてもよいし、第3開口部H
3内に第1パターン7aが形成されなくてもよい。
【0031】
図9は、第1実施形態の第3開口部H
3内の第1パターン7aの例を示す斜視図である。
【0032】
図9(a)は、第3開口部H
3内の第1パターン7aの第1の例を示している。第1の例では、第1パターン7aがZ方向に平行に延びている。
【0033】
図9(b)は、第3開口部H
3内の第1パターン7aの第2の例を示している。第2の例では、第1パターン7aがZ方向に垂直に延びている。
【0034】
なお、第1開口部H
1内の第1パターン7aは、第1の例と同様に、Z方向に平行に延びるように形成される。
【0035】
以下、
図3(b)〜
図7(b)を参照し、本実施形態のパターン形成方法の説明を続ける。
【0036】
次に、ポリマー膜7を現像することで、第1パターン7aを選択的に除去し、第2パターン7bを残存させる(
図3(b))。その結果、第1開口部H
1のポリマー膜7に1つの開口部P
1が形成され、第3開口部H
3のポリマー膜7に複数の開口部P
3が形成される。本実施形態の開口部P
1は、直径20nmのホールパターンである。上記の現像は例えば、ポリマー膜7にVUV光(真空紫外光)を照射してPMMAブロックB
1の結合を切断し、PMMAをIPA(イソプロピルアルコール)に溶かすことで行われる。
【0037】
次に、RIE(Reactive Ion Etching)により、開口部P
1、P
3の底部のポリマー膜7を除去する(
図4(a))。その結果、開口部P
1、P
3内に第2マスク層6が露出する。この際、第3開口部H
3のポリマー膜7の膜厚が中央部分で薄いため、第3開口部H
3のポリマー膜7の中央部分にも開口部P
3が形成される。
【0038】
次に、ポリマー膜7(第2パターン7b)をマスクとして使用して、開口部P
1、P
3の底部の第2マスク層6をエッチングにより除去する(
図4(b))。その結果、開口部P
1、P
3が第2マスク層6に転写され、開口部P
1、P
3内に第1マスク層4が露出する。
【0039】
次に、ポリマー膜7と第2マスク層6の少なくともいずれかをマスクとして使用して、開口部P
1、P
3の底部の第1マスク層4をエッチングにより除去する(
図5(a))。その結果、開口部P
1、P
3が第1マスク層4に転写され、開口部P
1、P
3内に被加工層3が露出する。なお、第1マスク層4とポリマー膜7は共に有機膜であるため、第1マスク層4のエッチング中にポリマー膜7も除去される。
【0040】
このようにして、開口部P
1が、第1開口部H
1内の第2マスク層6と、第1開口部H
1下の第1マスク層4とを貫通する。同様に、複数の開口部P
3が、第1開口部H
1内の第2マスク層6と、第1開口部H
1下の第1マスク層4とを貫通する。一方、第2開口部H
2内の第2マスク層6や、第2開口部H
2下の第1マスク層4には、このような開口部は形成されない。
【0041】
次に、メタン(CH
4)ガスとテトラフルオロメタン(CF
4)ガスとの混合ガスを使用して、有機膜8を形成する(
図5(b))。本実施形態の有機膜8は、炭素とフッ素を含有するフルオロカーボン膜であり、上記の混合ガスを用いて低バイアスでプラズマを発生させることで形成される。有機膜8はさらに、水素を含有していてもよい。有機膜8は、
図4(b)や
図5(a)のエッチングを行ったエッチングチャンバ内で行われる。有機膜8は、第5膜の例である。
【0042】
本実施形態の有機膜8は、被加工層3、第1マスク層4、レジスト層5、および第2マスク層6上に、第1開口部H
1を塞ぎ、第2および第3開口部H
2、H
3を塞がないように形成される。矢印A
1は、有機膜8の端部同士が第1開口部H
1の上方で接触し、第1開口部H
1の開口端(上端)が有機膜8により塞がれた様子を示している。矢印A
2、A
3は、第2および第3開口部H
2、H
3の開口端(上端)が有機膜8により塞がれていない様子を示している。有機膜8は、第1マスク層4、レジスト層5、または第2マスク層6の表面に形成された部分8aと、被加工層3の表面に形成された部分8bとを含んでいる。
【0043】
本実施形態では、第1開口部H
1の幅W
1が、第2開口部H
2の幅W
2や、第3開口部H
3の幅W
3よりも短く設定されている。そのため、第1開口部H
1は、第2および第3開口部H
2、H
3が塞がれるより前に塞がれる。よって、本実施形態では、第1開口部H
1が塞がれるまで有機膜8の堆積を継続し、第2および第3開口部H
2、H
3が塞がれる前に有機膜8の堆積を終了する。
【0044】
なお、有機膜8は、メタン(CH
4)ガスのみを使用して形成してもよい。この場合、有機膜8は、炭素を含有し、フッ素を含有しないカーボン膜となる。この有機膜8はさらに、水素を含有していてもよい。
【0045】
次に、酸素(O
2)ガスを使用して、有機膜8を等方的にエッチングする(
図6(a))。その結果、第2開口部H
2内の有機膜8が除去され、第2開口部H
2内の第2マスク層6が露出する。
【0046】
第1開口部H
1は塞がれているため、第1開口部H
1内の有機膜8まで酸素イオンや酸素ラジカルは届きにくい。一方、第2開口部H
2は塞がれていないため、第2開口部H
2内の有機膜8まで酸素イオンや酸素ラジカルが届きやすい。よって、第1開口部H
1が有機膜8で塞がれた状態で、第2開口部H
2内の第2マスク層6を露出させることができる。この際、第3開口部H
3内の有機膜8の部分8bは残っていてもよいし、残っていなくてもよい。
【0047】
なお、本実施形態の第2マスク層6は、無機膜である。そのため、第2開口部H
2内の第2マスク層6は、第2開口部H
2内の有機膜8をエッチングする際にエッチングストッパとして機能する。よって、本実施形態では、第2開口部H
2の横方向の寸法を、第2マスク層6により高精度に制御することができる。
【0048】
次に、有機膜8をマスクとして使用して、第2開口部H
2の底面の第2マスク層6をRIEにより除去する(
図6(b))。その結果、第2開口部H
2の底面に第1マスク層4が露出する。この際、第3開口部H
3の底面に残っていた第2マスク層6も除去される。
【0049】
次に、有機膜8をマスクとして使用して、第2開口部H
2下の第1マスク層4をRIEにより除去する(
図7(a))。その結果、第2開口部H
2下に被加工層3が露出する。この際、第3開口部H
3の底面に残っていた第1マスク層4も除去される。
【0050】
なお、第1マスク層4と有機膜8は共に有機膜であるため、第1マスク層4のエッチング中に有機膜8もエッチングされる。よって、
図7(a)のエッチングにおいて、基板1上のある場所で有機膜8が除去された場合には、その後、その場所のレジスト層5や第2マスク層6がマスクとして機能する。
【0051】
図7(a)では、第1開口部H
1や第3開口部H
3の有機膜8が完全に除去されるまでオーバーエッチングを行う。この際、第1開口部H
1の底面には第2マスク層6が残っているため、開口部P
1が拡大することは防止される。
【0052】
このようにして、第2開口部H
2内の第2マスク層6と、第2開口部H
2下の第1マスク層4が除去され、第2開口部H
2下に被加工層3が露出する。
図7(a)は、第2開口部H
2内の第2マスク層6と、第2開口部H
2下の第1マスク層4とを貫通する開口部P
2を示している。同様に、第3開口部H
3内に残っていた第2マスク層6と、第3開口部H
3下に残っていた第1マスク層4が除去され、第3開口部H
3下に被加工層3がより広く露出する。一方、第1開口部H
1下では、開口部P
1内に被加工層3がすでに露出している。
【0053】
次に、第1マスク層4、レジスト層5、および第2マスク層6の少なくともいずれかをマスクとして使用して、被加工層3をRIEにより加工する(
図7(b))。その結果、第1、第2、および第3開口部H
1、H
2、H
3下の被加工層3にそれぞれ、第1、第2、および第3開口部R
1、R
2、R
3が形成される。第2マスク層6は、このRIEの際に除去される。その後、第1マスク層4とレジスト層5とをアッシングにより除去する。
【0054】
図7(b)は、第1開口部R
1のX方向の幅L
1と、第2開口部R
2のX方向の幅L
2と、第3開口部R
3のX方向の幅L
3を示している。本実施形態の第1開口部R
1は、メモリセル部内のホールパターンであり、幅(直径)L
1は20nmである。本実施形態の第2開口部R
2は、周辺回路部内のホールパターンであり、幅(直径)L
2は100nmである。幅L
2は、幅L
1より長くなっている。本実施形態の第3開口部R
3は、Y方向に延びるアライメントマーク用の溝パターンであり、幅(線幅)L
3は1μmである。幅L
3は、幅L
2より長くなっている。
【0055】
その後、第1、第2、および第3開口部R
1、R
2、R
3内に金属材料が埋め込まれる。これにより、第1および第2開口部R
1、R
2内にコンタクトプラグが形成され、第3開口部R
3内にアライメントマークが形成される。
【0056】
以上のように、本実施形態においては、ポリマー膜7をマスクとして使用して、第1開口部H
1下の第1マスク層4を加工し、有機膜8をマスクとして使用して、第2および第3開口部H
2、H
3下の第1マスク層4を加工する。よって、本実施形態によれば、リソグラフィを第1〜第3開口部H
1〜H
3を形成する際に1回実行するだけで(
図1(b)参照)、被加工層3に所望の寸法の第1〜第3開口部R
1〜R
3を形成することができる。
【0057】
本実施形態では、有機膜8をマスクとして使用することで、リソグラフィを2回以上実行することを回避することができる。例えば、エッチングの後にリソグラフィを実行する場合、基板1をエッチングチャンバから露光機に移動させる必要がある。一方、本実施形態の有機膜8は、
図5(b)で説明したように、エッチングチャンバ内で形成することができる。よって、本実施形態によれば、リソグラフィを2回以上実行する場合に比べて、半導体装置の製造工程を簡略化することが可能となる。
【0058】
本実施形態では、ポリマー膜7をマスクとして使用することで、第1開口部H
1の幅W
1よりも短い幅L
1を有する第1開口部R
1を形成することができ、微細パターンを形成することができる。本実施形態によれば、このような微細パターンをその他のパターンと共に1回のリソグラフィで形成することが可能となる。
【0059】
以上のように、本実施形態によれば、寸法の異なる複数のパターンを効率的に形成することが可能となる。
【0060】
なお、第1および第2開口部R
1、R
2は、コンタクトホール以外の凹部でもよい。このような凹部の例は、L/S(Line and Space)パターンのスペース部である。同様に、第3開口部R
3は、アライメントマーク用の溝以外の凹部でもよい。
【0061】
また、ポリマー膜7のポリマーは、PS−b−PMMA以外のBCPでもよい。また、第2マスク層6は、シリコン酸化膜以外の無機膜でもよい。また、レジスト層5は、レジスト層以外のマスク層に置き換えてもよい。例えば、レジスト層5は、SOC(Spin on Carbon)膜や、SOC膜とシリコン酸化膜とを含む積層膜に置き換えてもよい。
【0062】
以上、いくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例としてのみ提示したものであり、発明の範囲を限定することを意図したものではない。本明細書で説明した新規な方法は、その他の様々な形態で実施することができる。また、本明細書で説明した方法の形態に対し、発明の要旨を逸脱しない範囲内で、種々の省略、置換、変更を行うことができる。添付の特許請求の範囲およびこれに均等な範囲は、発明の範囲や要旨に含まれるこのような形態や変形例を含むように意図されている。