【実施例】
【0124】
(実施例)
下記実施例は、限定ではなく、例証として提示されている。化合物は、Chemdraw Ultra 9.0 (Cambridgesoft)で提供される自動名称作製ツールを使用し命名したが、これは立体化学に関するカーン・インゴルド・プレローグ則の支援を受けて、化学構造に関して系統的に名称を作製する。当業者は、所望の生成物、例えば、表1及び2に列挙した化合物に到達するために、例証的実施例において定めた手順を改変することができる。
【0125】
使用した略号は下記である:
【表1】
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【0126】
(化合物合成)
(実施例1:2-(((4-(2,2-ジフルオロプロポキシ)ピリミジン-5-イル)メチル)アミノ)-4-(((1R,4S)-4-ヒドロキシ-3,3-ジメチルシクロヘキシル)アミノ)ピリミジン-5-カルボニトリル)
【化28】
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(A. 7,7-ジメチル-1,4-ジオキサスピロ[4.5]デカン-8-オン) 無水THF(0.6M)中の1,4-ジオキサスピロ[4.5]デカン-8-オン(1.0当量)の溶液へ、水素化ナトリウム(2.0当量, 鉱油中60%)を、窒素下、0℃で添加した。生じた反応混合物を、室温で60分間攪拌した後、ヨードメタン(2.5当量)を添加した。この反応液を、10℃で一晩攪拌した。TLC(石油エーテル:酢酸エチル=10:1)は、この反応が完了したことを示した。この反応は、飽和塩化アンモニウム水溶液によりクエンチし、水層を酢酸エチルにより抽出した。一緒にした有機層を、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過した。濾液を真空下で濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中10%酢酸エチル)により精製し、7,7-ジメチル-1,4-ジオキサスピロ[4.5]デカン-8-オン(収率40%)を無色の油状物として供した。
【化29】
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【0127】
(B. 7,7-ジメチル-1,4-ジオキサスピロ[4.5]デカン-8-オール) MeOH(0.5M)中の7,7-ジメチル-1,4-ジオキサスピロ[4.5]デカン-8-オン(1.0当量)の溶液へ、水素化ホウ素ナトリウム(1.0当量)を、窒素下、0℃で、ゆっくり添加し、得られた反応混合物を、室温で60分間攪拌した。TLC(石油エーテル:酢酸エチル=10:1)は、この反応が完了したことを示した。水を添加し、溶媒を減圧下で除去した。水層を、DCMにより抽出した。一緒にした有機層を、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過した。濾液を真空下で濃縮し、7,7-ジメチル-1,4-ジオキサスピロ[4.5]デカン-8-オール(収率99%)を生じ、これを更に精製することなく次工程で使用した。
【化30】
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【0128】
(C. 4-ヒドロキシ-3,3-ジメチルシクロヘキサノン) 2.0N塩酸水溶液(3.7当量)及びMeOH(0.9M)中の7,7-ジメチル-1,4-ジオキサスピロ[4.5]デカン-8-オール (1.0当量)の溶液を、室温で一晩攪拌した。TLC(石油エーテル:酢酸エチル=3:1)は、この反応が完了したことを示した。溶媒を減圧下で除去し、生じた残渣を、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液により塩基性とし、水層を酢酸エチルにより抽出した。一緒にした有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過した。濾液を、真空下で濃縮し、4-ヒドロキシ-3,3-ジメチルシクロヘキサノン(収率88%)を生じ、これを更に精製することなく次工程で使用した。
【化31】
[この文献は図面を表示できません]
【0129】
(D. (E)-4-ヒドロキシ-3,3-ジメチルシクロヘキサノンオキシム) MeOH(0.7M)中の4-ヒドロキシ-3,3-ジメチルシクロヘキサノン(1.0当量)、塩酸ヒドロキシルアミン(2.0当量)及び炭酸水素ナトリウム(2.5当量)の混合物を、室温で一晩攪拌した。溶媒を除去し、残渣を、短いシリカゲルカラム(石油エーテル中50%酢酸エチル)を通過させ、粗(E)-4-ヒドロキシ-3,3-ジメチルシクロヘキサノンオキシム(収率96%)を無色の油状物として供した。
【0130】
(E. 4-アミノ-2,2-ジメチルシクロヘキサノール) MeOH(0.8M)中の(E)-4-ヒドロキシ-3,3-ジメチルシクロヘキサノンオキシム(1.0当量)の溶液へ、ラネー-Ni(10当量)を添加した。この反応混合物を、水素大気下、室温で一晩攪拌した。TLC(DCM:MeOH=10:1)は、この反応が完了したことを示した。この混合物を濾過し、濾液を真空で濃縮させ、4-アミノ-2,2-ジメチルシクロヘキサノール(収率92%)を生じ、これを更に精製することなく次工程で使用した。
【0131】
(F. (4-ヒドロキシ-3,3-ジメチルシクロヘキシル)カルバミン酸ベンジル) 1.7M炭酸ナトリウム溶液(1.3当量)及びTHF(1.3M)中の4-アミノ-2,2-ジメチルシクロヘキサノール(1.0当量)の混合物へ、クロロギ酸ベンジル(1.5当量)を、0℃でゆっくり添加した。添加後、この混合物を、室温で一晩攪拌した。TLC(ジクロロメタン:MeOH=10:1)は、この反応が完了したことを示した。この混合物を濾過し、水層を酢酸エチルにより抽出した。一緒にした有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過した。濾液を真空下で濃縮させ、粗ラセミ体生成物を生じ、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=20:1)により精製し、(4-ヒドロキシ-3,3-ジメチルシクロヘキシル)カルバミン酸ベンジル(110g, 49.4%)を無色の油状物として供した。
【0132】
(G. 4-ヒドロキシ-3,3-ジメチルシクロヘキシル)カルバミン酸ベンジル) このラセミ混合物(1.0当量)を、キラル超臨界流体クロマトグラフィー(装置:Thar 200 分取SFC、カラム:ChiralPak AD-10μm、300×内径50mm、移動相:A:CO
2及び40%、B:エタノール(0.1%NH
3・H
2O)、流量:240mL/分、背圧:100bar、カラム温度:38℃、波長:210nm、サイクル時間:〜4.0分間)により分離し、ピーク1を単離し、4-ヒドロキシ-3,3-ジメチルシクロヘキシル)カルバミン酸ベンジルの1つの異性体(収率22%)を供した。
【0133】
(H. (1S,4R)-4-アミノ-2,2-ジメチルシクロヘキサノール) MeOH(0.37M)中の4-ヒドロキシ-3,3-ジメチルシクロヘキシルカルバミン酸ベンジル(ピーク1)(1.0当量)及び炭素に担持されたパラジウム(10%)を、水素バルーン下、室温で、一晩攪拌した。TLC(DCM:MeOH=10:1)は、この反応が完了したことを示した。この混合物を、セライトパッドを通して濾過し、減圧下での溶媒の蒸発は、4-アミノ-2,2-ジメチルシクロヘキサノール(収率95%)を白色固形物として提供した。
【化32】
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【0134】
(I. 4-(((1S,4R)-4-ヒドロキシ-3,3-ジメチルシクロヘキシル)アミノ)-2-(メチルチオ)ピリミジン-5-カルボニトリル) THF(0.05M)中の4-クロロ-2-(メチルチオ)ピリミジン-5-カルボニトリル(1.0当量)及びDIEA(3.0当量)の混合物へ、4-アミノ-2,2-ジメチルシクロヘキサノール(先に得られたピーク1)(1.2当量)を添加した。この混合物を、50℃で一晩攪拌した。反応の完了後、溶媒を減圧下で除去し、残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中の20%酢酸エチル)により精製し、表題化合物(収率82%)を白色固形物として供した。MS (ESI) m/z 293.1 [M+H]
+。単結晶X線回折試験を、Mo K
α線照射(λ=0.71073Å)を備えたBruker Kappa APEX-II CCD回折計上で実行した。対象化合物の結晶は、イソプロパノール溶液へのペンタンの蒸気拡散により成長させた。0.215×0.183×0.055mmの無色のプレートを、パラトーン油を入れたクリオループ上にマウントした。データは、窒素ガス流中、φ及びωスキャンを使用し90(2)Kで、収集した。結晶から検出器までの距離は60mmであり、曝露時間は、スキャン幅0.5°を使用し、1フレーム当たり5秒間であった。データ収集は、θにおいて25.00°までで、99.9%完了した。合計45590の反射を収集し、これは以下の指標(indices)を対象とした:-53≦h≦56、-14≦k≦13、-23≦l≦27。21888の反射が、対称非依存性であることがわかり、R
intは0.0549であった。指標化及び単位格子精密化は、C-底心単斜晶系格子を示した。空間群は、C2であることがわかった。データは、Bruker SAINTソフトウェアプログラムを用いて積分し、SADABSソフトウェアプログラムを用いてスケーリングした。直接法(SHELXS)による解は、提唱された構造と一致する完全位相モデルを生じた。
【0135】
全ての非-水素原子は、フル-マトリクス最小二乗法(SHELXL-2013)により、異方性に精密化された。全ての水素原子は、ライディングモデルを用いて配置した。それらの位置は、SHELXL-2013において好適なHFIXコマンドを使用し、それらの親原子に対して拘束された。その絶対立体化学は、4-(((1S,4R)-4-ヒドロキシ-3,3-ジメチルシクロヘキシル)アミノ)-2-(メチルチオ)ピリミジン-5-カルボニトリルであることを示した。
【0136】
(J. 4-(((1S,4R)-4-ヒドロキシ-3,3-ジメチルシクロヘキシル)アミノ)-2-(メチルスルフィニル)ピリミジン-5-カルボニトリル及び4-(((1S,4R)-4-ヒドロキシ-3,3-ジメチルシクロヘキシル)アミノ)-2-(メチルスルホニル)ピリミジン-5-カルボニトリル) THF(0.1M)中の4-(((1S,4R)-4-ヒドロキシ-3,3-ジメチルシクロヘキシル)アミノ)-2-(メチルチオ)ピリミジン-5-カルボニトリル(1.0当量)の溶液へ、3-クロロ過安息香酸(85%, 2.0当量)を、0℃で添加した。次に、この混合物を、室温で2時間攪拌した。反応の完了後、溶媒を減圧下で除去し、残渣を、シリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル中50%酢酸エチル)により精製し、表題化合物を黄色固形物として供した。MS (ESI) m/z 309.1, 325.1 [M+H]
+、これは更に精製することなく次工程で使用した。
【0137】
(K. 4-(2,2-ジフルオロプロポキシ)ピリミジン-5-カルボニトリル) 無水DMSO(1.0M)中の2,2-ジフルオロプロパン-1-オール(1.2当量)の溶液を、60%NaH(1.1当量)で処理した。生じた混合物を、室温で5分間攪拌し、引き続き4-クロロピリミジン-5-カルボニトリル(1.0当量)を一気に添加した。この反応混合物を、室温で1時間攪拌した。酢酸エチルを添加し、反応物を、水とブラインで分配した。有機層を濃縮し、黄色油状物(4.19g)を生じ、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0-75%酢酸エチル、カラム100g)により精製した。所望の画分を一緒にし、揮発性溶媒を減圧下で除去した。残渣を、ヘキサンにより摩砕し、揮発性溶媒を減圧下で除去し、4-(2,2-ジフルオロプロポキシ)ピリミジン-5-カルボニトリル(収率72.4%)を黄色油状物として供した。MS(ESI) m/z 199.8 [M+1]
+。
【0138】
(L. (4-(2,2-ジフルオロプロポキシ)ピリミジン-5-イル)メタンアミン) 4-(2,2-ジフルオロプロポキシ)ピリミジン-5-カルボニトリル(1.0当量)を、エタノールと酢酸エチル(0.2M)の1:1混合液中に溶解した。スポンジニッケル触媒(50%水性スラリー)(19当量)及び水酸化アンモニウム(12当量)を、反応容器に添加し、これを水素ガスで完全に掃流し、室温で16時間攪拌させた。この反応混合物を、セライト含有マイクロファイバーフィルターを通して濾過し、エタノールで洗浄し、揮発性溶媒を減圧下で除去した。残渣を、シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中60-100%酢酸エチル、その後酢酸エチル中1-20%MeOH)を用いて精製した。所望の画分を一緒にし、揮発性溶媒を減圧下で除去し、(4-(2,2-ジフルオロプロポキシ)ピリミジン-5-イル)メタンアミン(収率82%)を供した。MS(ESI) m/z 204.1 [M+1]
+。
【0139】
(M. 2-(((4-(2,2-ジフルオロプロポキシ)ピリミジン-5-イル)メチル)アミノ)-4-(((1R,4S)-4-ヒドロキシ-3,3-ジメチルシクロヘキシル)アミノ)ピリミジン-5-カルボニトリル) ジオキサン(0.15M)中の4-(((1S,4R)-4-ヒドロキシ-3,3-ジメチルシクロヘキシル)アミノ)-2-(メチルスルフィニル)ピリミジン-5-カルボニトリル(1.0当量)及び(4-(2,2-ジフルオロプロポキシ)ピリミジン-5-イル)メタンアミン(1.5当量)の溶液を、110℃で1時間加熱した。標準の後処理は、2-(((4-(2,2-ジフルオロプロポキシ)ピリミジン-5-イル)メチル)アミノ)-4-(((1R,4S)-4-ヒドロキシ-3,3-ジメチルシクロヘキシル)アミノ)ピリミジン-5-カルボニトリル(収率69.6%)を提供した。
【化33】
[この文献は図面を表示できません]
MS (ESI) m/z 448.2 [M+1]
+.
【0140】
(実施例2:4-(((1S,4R)-4-ヒドロキシ-3,3-ジメチルシクロヘキシル)アミノ)-2-((2-(5-メチル-1H-テトラゾール-1-イル)ベンジル)アミノ)ピリミジン-5-カルボニトリル)
【化34】
[この文献は図面を表示できません]
(A. 4-(((1S,4R)-4-ヒドロキシ-3,3-ジメチルシクロヘキシル)アミノ)-2-(メチルチオ)ピリミジン-5-カルボニトリル) THF(0.05M)中の4-クロロ-2-(メチルチオ)ピリミジン-5-カルボニトリル(1.0当量)及びDIEA(3.0当量)の混合物へ、(1R,4S)-4-アミノ-2,2-ジメチルシクロヘキサノール(本明細書記載のように決定された立体化学)(1.2当量)を添加した。この混合物を、50℃で一晩攪拌した。反応の完了後、溶媒を減圧下で除去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中20%酢酸エチル)により精製し、表題化合物(収率82%)を白色固形物として供した。MS(ESI) m/z 293.1 [M+H]
+。
【0141】
(B. 4-(((1S,4R)-4-ヒドロキシ-3,3-ジメチルシクロヘキシル)アミノ)-2-(メチルスルフィニル)ピリミジン-5-カルボニトリル及び4-(((1S,4R)-4-ヒドロキシ-3,3-ジメチルシクロヘキシル)アミノ)-2-(メチルスルホニル)ピリミジン-5-カルボニトリルの混合物) THF(0.1M)中の4-(((1S,4R)-4-ヒドロキシ-3,3-ジメチルシクロヘキシル)アミノ)-2-(メチルチオ)ピリミジン-5-カルボニトリル(1.0当量)の溶液へ、3-クロロ過安息香酸(85%、2.0当量)を、0℃で添加した。次にこの混合物を、室温で2時間攪拌した。反応の完了後、溶媒を真空下で除去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル中50%酢酸エチル)により精製し、表題混合化合物を黄色固形物として供した。MS (ESI) m/z 309.1, 325.1 [M+H]
+。これを更に精製することなく次工程で使用した。
【0142】
(C. N-(2-ブロモフェニル)アセトアミド) DCM(0.2M)中の2-ブロモフェニルアミン(1.0当量)の溶液へ、塩化アセチル(1.5M)を0℃で添加した。生じた混合物を、この温度で一晩攪拌した。1N塩酸(0.4当量)を添加し、反応をクエンチした。この混合物をDCM及び炭酸水素ナトリウムにより抽出し、一緒にした有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮し、石油エーテル中の16%酢酸エチルから摩砕し、所望の生成物(収率73%)を白色粉末として生じた。
【化35】
[この文献は図面を表示できません]
MS (ESI) m/z 203.2 [M+H]
+.
【0143】
(D. 1-(2-ブロモフェニル)-5-メチル-1H-テトラゾール) アセトニトリル(0.4M)中のN-(2-ブロモフェニル)アセトアミド(1.0当量)の溶液へ、トリフルオロメタンスルホン酸無水物(2.0当量)を-5℃で滴加し、この混合物を5分間攪拌した。トリメチルシリルアジド(4.0当量)を、温度を-5℃に維持しながら、ゆっくり添加し、その後この混合物を0℃で80分間攪拌した。この混合物を、氷冷した炭酸水素ナトリウム溶液へ注ぎ、酢酸エチルで抽出し、一緒にした有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮させ、粗残渣を供した。この残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中16%酢酸エチル)により精製し、所望の生成物(収率44%)を黄色固形物として生じた。MS (ESI) m/z 239.1 [M+H]
+。
【0144】
(E. 2-(5-メチル-1H-テトラゾール-1-イル)ベンゾニトリル) エチレングリコールジメチルエーテル(0.2M)中の1-(2-ブロモフェニル)-5-メチル-1H-テトラゾール(1.0当量)、亜鉛末(0.25M)、シアン化亜鉛(0.65当量)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0.1当量)、及び1,1'-フェロセネジル-ビス(ジフェニルホスフィン)(0.08当量)の混合物を、90℃で一晩攪拌した。反応の完了後、溶媒を減圧下で除去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル中50%酢酸エチル)により精製し、表題化合物(収率65%)を黄色固形物として供した。
【化36】
[この文献は図面を表示できません]
MS (ESI) m/z 186.1 [M+H]
+.
【0145】
(F. (2-(5-メチル-1H-テトラゾール-1-イル)フェニル)メタンアミン塩酸塩) MeOH(0.4M)中の2-(5-メチル-1H-テトラゾール-1-イル)ベンゾニトリル(1.0当量)の溶液へ、チャコール上に担持されたパラジウム及び濃塩酸(1.0当量)を添加した。この反応混合物を、水素大気(50psi)下、室温で一晩攪拌した。反応の完了後、この混合物を、セライトを通して濾過した。濾液を真空で濃縮し、粗生成物(収率81%)を生じ、これを更に精製することなく次工程で使用した。
【化37】
[この文献は図面を表示できません]
MS (ESI) m/z 190.1 [M+H]
+.
【0146】
(G. 4-(((1S,4R)-4-ヒドロキシ-3,3-ジメチルシクロヘキシル)アミノ)-2-((2-(5-メチル-1H-テトラゾール-1-イル)ベンジル)アミノ)ピリミジン-5-カルボニトリル) ジオキサン(0.4M)中の4-(((1S,4R)-4-ヒドロキシ-3,3-ジメチルシクロヘキシル)アミノ)-2-(メチルスルフィニル)ピリミジン-5-カルボニトリル及び4-(((1S,4R)-4-ヒドロキシ-3,3-ジメチルシクロヘキシル)アミノ)-2-(メチルスルホニル)ピリミジン-5-カルボニトリル(1.0当量)の混合物へ、(2-(5-メチル-1H-テトラゾール-1-イル)フェニル)メタンアミン塩酸塩(1.0当量)及びDIEA(2.0当量)を添加した。この混合物を、マイクロウェーブ内で120℃で2時間攪拌した。反応の完了及び標準の後処理の後、所望の生成物を得た(収率37%)。
【化38】
[この文献は図面を表示できません]
MS (ESI) m/z 434.2 [M+H]
+.
【0147】
(実施例3:2-(((4-(4-フルオロフェニル)ピリミジン-5-イル)メチル)アミノ)-4-(((1s,4s)-4-ヒドロキシシクロヘキシル)アミノ)ピリミジン-5-カルボニトリル)
【化39】
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(A. 4-(4-フルオロフェニル)ピリミジン-5-カルボニトリル) ジオキサン/水3:1 (0.5M)中の4-クロロピリミジン-5-カルボニトリル(1.0当量)、(4-フルオロフェニル)ボロン酸(1.2当量)、1,1'-ビス(ジフェニルホスフィノフェロセン-二塩化パラジウム(ii)ジクロロメタン錯体(10mol%)及び炭酸カリウム(3.0当量)の混合物を、窒素で3分間掃流した。加圧反応容器を、密に蓋をし、100℃で5時間加熱した。酢酸エチルと水を添加し、層を分離した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮し、茶色の粘着性の油状物を生じ、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0-30%酢酸エチル、100gカラム)により精製し、表題化合物(収率58%)を白色固形物として生じた。
【化40】
[この文献は図面を表示できません]
MS (ESI) m/z 200.2 [M+1]
+.
【0148】
(B. (4-(4-フルオロフェニル)ピリミジン-5-イル)メタンアミン) MeOH(0.1M)中の4-(4-フルオロフェニル)ピリミジン-5-カルボニトリル(1.0当量)及びラネー-ニッケル(20mol%)の混合物を、真空下で脱気し、引き続き30%水酸化アンモニウム(10当量)を添加した。生じた混合物を、水素ガスにより、室温で一晩水素化した。この混合物を、セライトパッドを通して濾過し、ケーキをMeOHですすいだ。濾液を濃縮し、更に乾燥させ、茶色油状物を生じ、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM中0-10%MeOH、25gカラム)により精製し、表題化合物(収率32%)を黄色固形物として生じた。
【化41】
[この文献は図面を表示できません]
MS (ESI) m/z 204.1 [M+1]
+.
【0149】
(2-(((4-(4-フルオロフェニル)ピリミジン-5-イル)メチル)アミノ)-4-(((1s,4s)-4-ヒドロキシシクロヘキシル)アミノ)ピリミジン-5-カルボニトリル) ジオキサン(0.2M)中の4-(((1s,4s)-4-ヒドロキシシクロヘキシル)アミノ)-2-(メチルスルホニル)ピリミジン-5-カルボニトリル及び4-(((1s,4s)-4-ヒドロキシシクロヘキシル)アミノ)-2-(メチルスルフィニル)ピリミジン-5-カルボニトリル(1.0当量)及び粗(4-(4-フルオロフェニル)ピリミジン-5-イル)メタンアミン(2.0当量)の混合物の懸濁液を、マイクロウェーブにより、120℃で1時間加熱した。水及び酢酸エチルを添加した。標準の後処理法は、表題化合物(収率10%)を白色固形物として供した。
【化42】
[この文献は図面を表示できません]
MS (ESI) m/z 420.1 [M+1]
+.
【0150】
(実施例4:cis-1-メチル-4-((2-(((4-(p-トリルオキシ)ピリミジン-5-イル)メチル)アミノ)-5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)アミノ)シクロヘキサノール)
【化43】
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(A. 4-(p-トリルオキシ)ピリミジン-5-カルボニトリル) p-クレゾール(1.0当量)を、DMSO(1.0M)及び水素化ナトリウム(0.9当量)が入った丸底フラスコ内に入れた。この反応混合物を、外界温度で5分間攪拌した。この混合物へ、4-クロロピリミジン-5-カルボニトリル(1.0当量)を添加した。この反応物を、25℃で2時間攪拌した。反応混合物を、酢酸エチルと水の間で分配した。有機層をブライン(3×)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥した。揮発性有機溶媒を減圧下で除去し、4-(p-トリルオキシ)ピリミジン-5-カルボニトリル(収率41.6%)を明茶色固形物として生じ、これを更に精製することなく次工程で使用した。
【化44】
[この文献は図面を表示できません]
MS (ESI) m/z 211.7 [M+1]
+
【0151】
(B. (4-(4-(トリフルオロメチル)フェノキシ)ピリミジン-5-イル)メタンアミン) 2-プロパノール(0.3M)中の4-(p-トリルオキシ)ピリミジン-5-カルボニトリル(1.0当量)へ、水酸化アンモニウム(1.2当量)及びラネーニッケルを添加した。この反応容器を、水素ガスにより完全に掃流し、室温で16時間攪拌させた。反応混合物を、セライトを含むマイクロファイバーフィルターを通して濾過し、MeOHで洗浄した。揮発性有機溶媒を減圧下で除去した。残渣を、シリカゲルカラム上に装加し、DCM中0-15%MeOHを用いて精製した。所望の画分を一緒にし、溶媒を減圧下で除去し、(4-(4-(トリフルオロメチル)フェノキシ)ピリミジン-5-イル)メタンアミンを琥珀色に着色した油状物として供し、これは16時間後に黄色固形物となった。
【0152】
(C. 4-クロロ-N-((4-(p-トリルオキシ)ピリミジン-5-イル)メチル)-5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-アミン) (4-(p-トリルオキシ)ピリミジン-5-イル)メタンアミン(1.0当量)を、DIEA(1.0当量)、及びDMF(0.4M)の入った丸底フラスコ内に入れた。このフラスコを、冷却浴中に配置し、-10℃まで冷却した。このフラスコに、2,4-ジクロロ-5-(トリフルオロメチル)ピリミジン(1.0当量)を添加し、-10℃で攪拌を継続した。この反応混合物を、3時間かけて室温まで温めた。反応混合物を、シリカゲルカラム(100g)上に直接装加し、ヘキサン中の5-27%酢酸エチルを用い、引き続きヘキサン中27%酢酸エチルを用いて精製した。所望の生成物を含有する画分(薄層クロマトグラフィーにより下側のR
fスポット)を一緒にし、溶媒を減圧下で除去し、4-クロロ-N-((4-(p-トリルオキシ)ピリミジン-5-イル)メチル)-5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-アミン(収率27.0%)を明黄色固形物として生じた。MS (ESI) m/z 396.2 [M+1]
+。
【0153】
(D. (1s,4s)-1-メチル-4-((2-(((4-(p-トリルオキシ)ピリミジン-5-イル)メチル)アミノ)-5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)アミノ)シクロヘキサノール) 4-クロロ-N-((4-(p-トリルオキシ)ピリミジン-5-イル)メチル)-5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-アミン(1.0当量)を、(1s,4s)-4-アミノ-1-メチルシクロヘキサノール(1.0当量)、DIEA(1.2当量)及びTHF(0.1M)の入った密封可能なフラスコ内に配置した。このフラスコを、窒素により掃流し、密封した。この反応混合物を、60℃で18時間加熱した。反応混合物を、シリカゲルカラム上に直接装加し、DCM中の0-10%MeOHを用いて精製した。所望の生成物を含有する画分を一緒にし、揮発性有機溶媒を減圧下で除去し、帯黄白色泡状物を生じた。この泡状物を、標準法を用いて精製し、cis-1-メチル-4-((2-(((4-(p-トリルオキシ)ピリミジン-5-イル)メチル)アミノ)-5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)アミノ)シクロヘキサノール(収率40.0%)を白色固形物として生じた。
【化45】
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MS (ESI) m/z 489.3 [M+1]
+
【0154】
(実施例5:5-((4-((1R,4S)-4-ヒドロキシ-3,3-ジメチルシクロヘキシルアミノ)-5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イルアミノ)メチル)-2-メチル-4-(トリフルオロメチル)ピリジン1-オキシド)
【化46】
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(A. ((6-メチル-4-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)メチル)カルバミン酸tert-ブチル) 6-メチル-4-(トリフルオロメチル)ニコチノニトリル(1.0当量)を、MeOH(0.1M)中に溶解し、湿ったラネーニッケルを、引き続き水酸化アンモニウム(32当量)を添加した。この反応容器を、3回真空排気し、水素を補充し、その後水素バルーンを装着し、室温で48時間攪拌した。この混合物を、短いセライトパッドを通して濾過し、これをMeOHで洗浄した。エタノールを添加し、濃度に対し過剰な水を除去した。揮発性溶媒を除去し、粗生成物を供し、これをDCM中に溶解した。DIEA(1.8当量)を、引き続きBOC
2O(0.95当量)を添加した。この反応物を、室温で1時間攪拌した。揮発性溶媒を除去し、残渣をBiotageクロマトグラフィー(ヘキサン中10-100%酢酸エチル)により精製し、((6-メチル-4-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)メチル)カルバミン酸tert-ブチル(収率90%)を供した;MS(ESI) m/z 290.3[M+1]
+。
【0155】
(B. 5-(アミノメチル)-2-メチル-4-(トリフルオロメチル)ピリジン 1-オキシド) 丸底フラスコへ、DCM(0.7M)中に溶解した、((6-メチル-4-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)メチル)カルバミン酸tert-ブチル(1.0当量)を添加した。この溶液へ、m-クロロペルオキシ安息香酸(1.3当量)を添加し、この混合物を室温で12時間攪拌した。溶媒を除去し、粗固形物を供し、これをMeOH中に溶解し、ジオキサン中の4N HCl(4.2当量)を室温で添加した。この混合物を24時間攪拌し、一部沈殿を形成し始めた。揮発性溶媒を減圧下で除去し、粗残渣を供した。残渣をメタノール中に溶解し、生じた混合物を、Strataイオン交換カラム上に装加した。このカラムを、水、アセトニトリル、MeOH、及びMeOH中の7Nアンモニアにより連続洗浄した。生成物は、MeOH中7Nアンモニア溶離液により溶離し、生成物を含有する溶離液を、減圧下で濃縮し、5-(アミノメチル)-2-メチル-4-(トリフルオロメチル)ピリジン 1-オキシド(収率90%)を遊離塩基として供した;MS(ESI) m/z 207.0[M+1]
+。
【0156】
(C. 5-((4-((1R,4S)-4-ヒドロキシ-3,3-ジメチルシクロヘキシルアミノ)-5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イルアミノ)メチル)-2-メチル-4-(トリフルオロメチル)ピリジン 1-オキシド) ジオキサン(0.15M)中の(1S,4R)-2,2-ジメチル-4-((2-(メチルスルフィニル)-5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)アミノ)シクロヘキサノール(1.0当量)及び5-(アミノメチル)-2-メチル-4-(トリフルオロメチル)ピリジン 1-オキシド(1.0当量)の溶液を、110℃で14時間加熱した。標準の後処理は、5-(((4-(((1R,4S)-4-ヒドロキシ-3,3-ジメチルシクロヘキシル)アミノ)-5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)アミノ)メチル)-2-メチル-4-(トリフルオロメチル)ピリジン 1-オキシド(収率30%)を供した。
【化47】
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MS(ESI) m/z 494.3[M+1]
+.
【0157】
(実施例6:(1S,3R)-3-(2-((4-イソプロピルピリミジン-5-イル)メチルアミノ)-5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イルアミノ)-2,2-ジメチルシクロブタノール)
【化48】
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(A. ((4-イソプロピルピリミジン-5-イル)メチル)カルバミン酸tert-ブチル) 4-イソプロピルピリミジン-5-イル)メタンアミン(1.0当量)、二炭酸ジ-tert-ブチル(1.0当量)及びトリエチルアミン(2.5当量)を、THF(0.25M)中で一緒にした。この溶液を、外界温度で攪拌した。90分後、LCMSは、所望の生成物の混合物を示した。この溶液を、100gのBiotageカラムへと直接デカントし(ヘキサン中0-20%酢酸エチル、次にヘキサン中20%酢酸エチル、次にヘキサン中30%酢酸エチル)、((4-イソプロピルピリミジン-5-イル)メチル)カルバミン酸tert-ブチル(収率33.5%)を供した。MS(ESI) m/z 252.0[M+1]
+。
【0158】
(B. (4-イソプロピルピリミジン-5-イル)メタンアミン二塩酸塩) ((4-イソプロピルピリミジン-5-イル)メチル)カルバミン酸tert-ブチル(1.0当量)を、DCM(3.8M)中で一緒にし、0℃まで冷却した。次にジオキサン(3.1当量)中の塩化水素(4M)を、シリンジにより添加した。この溶液を、外界温度で攪拌させた。5時間後、ジオキサン中の塩化水素(4M)の追加溶液を添加し、攪拌を継続した。更に2時間後、揮発性有機溶媒を減圧下で除去し、(4-イソプロピルピリミジン-5-イル)メタンアミン二塩酸塩(収率95%)をビス塩酸塩として供した。MS (ESI) m/z 151.3 [M+1]
+。
【0159】
(C. 2,2-ジメチル-3-オキソシクロブタンカルボン酸メチル) 1-クロロ-N,N,2-トリメチルプロパ-1-エン-1-アミン(1.0当量)及びトリフルオロメタンスルホン酸亜鉛(1.3当量)の攪拌混合物へ、アクリル酸メチル(1.2当量)を窒素下で添加した。次に生じた混合物を12時間音波処理した。反応の完了後、炭酸水素ナトリウム水溶液を添加し、この混合物を酢酸エチルで抽出し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過した。濾液を真空下で濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中20%酢酸エチル)により精製し、表題生成物を黄色油状物(収率37%)として供した。
【化49】
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【0160】
(D. 2,2-ジメチル-3-オキソシクロブタンカルボン酸) MeOH(1.1M)中の2,2-ジメチル-3-オキソシクロブタンカルボン酸メチル(1.0当量)の溶液へ、水酸化ナトリウム水溶液(4.48N, 2.0当量)を添加し、生じた混合物を50℃で2時間攪拌した。薄層クロマトグラフィーによりモニタリングしたところ、出発材料が消費され、石油エーテル中の20%酢酸エチルで溶離した。揮発性溶媒の除去後、塩酸水溶液(2N, 1.4当量)をこの反応混合物へ添加し、この混合物を酢酸エチルで抽出した。一緒にした有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過した。濾液を真空下で濃縮し、生成物(収率88%)を白色固形物として供し、これを更に精製することなく次工程で使用した。
【化50】
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【0161】
(E. (2,2-ジメチル-3-オキソシクロブチル)カルバミン酸tert-ブチル) トルエン(0.2M)中の2,2-ジメチル-3-オキソシクロブタンカルボン酸(1.0当量)及びトリエチルアミン(1.5当量)の溶液へ、ジフェニルホスホリルアジド(1.5当量)を、0℃でゆっくり添加した。その後この混合物を、100℃で4時間攪拌した。反応混合物を室温まで冷却し、tert-ブタノール(2.5当量)を添加した。その後生じた混合物を、15時間還流した。反応の完了後、炭酸水素ナトリウム水溶液を添加し、この混合物を酢酸エチルにより抽出し、有機層を炭酸水素ナトリウム水溶液及びブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過した。濾液を真空下で濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中7%酢酸エチル)により精製し、表題生成物(収率16%)を供した。
【化51】
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【0162】
(F. (3-ヒドロキシ-2,2-ジメチルシクロブチル)カルバミン酸tert-ブチル) MeOH(0.1M)中の(2,2-ジメチル-3-オキソシクロブチル)カルバミン酸tert-ブチル(1.0当量)の溶液へ、水素化ホウ素ナトリウム(1.0当量)を少量づつ、0℃で添加した。添加後、この混合物を室温で2時間攪拌し、次に混合物をアセトンでクエンチした。溶媒を真空下で除去し、残渣を短いシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中40%酢酸エチル)を通し、粗表題生成物(収率85%)を供し、これを更に精製することなく次工程で使用した。MS (ESI) m/z 216.2 [M+H]
+。
【0163】
(G. 3-アミノ-2,2-ジメチルシクロブタノール) 無水DCM(0.5M)中の(3-ヒドロキシ-2,2-ジメチルシクロブチル)カルバミン酸tert-ブチル(1.0当量)の溶液へ、TFA(1.4当量)を0℃で添加し、この混合物を室温で30分間攪拌した。揮発性溶媒の除去後、残渣をアンモニアのMeOH溶液により中和し、最終的に生じた混合物を濃縮し、粗表題生成物を生じ、これを更に精製することなく次工程で使用した。MS (ESI) m/z 116.2 [M+H]
+。
【0164】
(H. 3-アミノ-2,2-ジメチルシクロブタノール塩酸塩) 3-アミノ-2,2-ジメチルシクロブタノールを、キラルSFC(装置:Thar200分取SFC、カラム:ChiralPak IC-10μm、250×内径30mm、移動相:A:CO
2及び25%、B:イソプロパノール、流量:200mL/分、背圧:100bar、カラム温度:38℃、波長:210nm、サイクル時間:〜4.5分間)により分離した。ピーク1を単離し、3-ヒドロキシ-2,2-ジメチルシクロブチルカルバミン酸エステルのひとつの異性体を供した。この単離された化合物に、HCl(g)/MeOH(4.0当量)を0℃で添加し、その後室温で20分間攪拌した。この混合物を減圧下で濃縮し、3-アミノ-2,2-ジメチルシクロブタノール塩酸塩(収率22%)を白色固形物として生じた。
【化52】
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【0165】
(I. (1S,3R)-2,2-ジメチル-3-((2-(メチルチオ)-5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)アミノ)シクロブタノール) 丸底フラスコ内で、3-アミノ-2,2-ジメチルシクロブタノール塩酸塩(先に得られたピーク1)(1.0当量)及びDIEA(1.3当量)を、THF(1.0M)及びDMF(1.0M)中で一緒にした。この溶液へ、4-クロロ-2-(メチルチオ)-5-(トリフルオロメチル)ピリミジン(1.0当量)を0℃で添加した。この混合物を、2時間かけて室温まで温め;LCMSは所望の生成物を示した。酢酸エチルを添加し、有機相を分離し、硫酸ナトリウム上で乾燥させた。有機相を濾過し、残渣まで濃縮した。乾燥した残渣を、シリカゲルクロマトグラフィー(Biotageカラム、酢酸エチル中0-50%ヘキサン;340gのSNAPカラム)により精製した。所望の画分の濃縮は、表題化合物を供した。その立体化学は、X-線結晶回折により、本明細書記載の他の中間体について説明したように決定した。
【化53】
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【0166】
(J. (1S,3R)-3-(2-((4-イソプロピルピリミジン-5-イル)メチルアミノ)-5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イルアミノ)-2,2-ジメチルシクロブタノール) 丸底フラスコ内で、(1S,3R)-2,2-ジメチル-3-((2-(メチルチオ)-5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)アミノ)シクロブタノール(1.0当量)及び3-クロロベンゾペルオキソ酸(2.0当量)を、THF(0.5M)中で一緒にした。この反応物を、25℃で45分間攪拌した。この混合物を、酢酸エチルで希釈した。この溶液へ、炭酸カリウム(4.0当量)を添加した。混合物を室温で30分間攪拌し、その後濾過した。濾液を濃縮し、粗生成物を供した。(1S,3R)-2,2-ジメチル-3-((2-(メチルスルホニル)-5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)アミノ)シクロブタノール(1.0当量)、DIEA(3.0当量)及び(4-イソプロピルピリミジン-5-イル)メタンアミン二塩酸塩(1.5当量)の溶液を、ジオキサン(0.4M)中で一緒にし、外界温度で攪拌した。溶解を確実にするために、追加のジオキサンを添加した。室温で1時間後、LCMSは、若干の生成物の存在を示した。12時間後、この反応物を75℃で6時間加熱した。標準の後処理は、表題化合物(収率39%)を供した。
【化54】
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MS(ESI) m/z 411.3[M+1]+.
【0167】
(実施例7:4-((1R,3S)-3-ヒドロキシ-2,2-ジメチルシクロブチルアミノ)-2-((4-イソプロピルピリミジン-5-イル)メチルアミノ)ピリミジン-5-カルボニトリル;4-((1S,3R)-3-ヒドロキシ-2,2-ジメチルシクロブチルアミノ)-2-((4-イソプロピルピリミジン-5-イル)メチルアミノ)ピリミジン-5-カルボニトリル)
【化55】
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(A. 4-(3-エトキシ-2,2-ジメチルシクロブチルアミノ)-2-(メチルチオ)ピリミジン-5-カルボニトリル) tert-ブタノール/1,2-ジクロロエタン(0.5M)中の3-エトキシ-2,2-ジメチルシクロブタンアミン(1.0当量)及び4-クロロ-2-(メチルチオ)ピリミジン-5-カルボニトリル(1.1当量)の溶液を、炭酸カリウム粉末(3.0当量)により処理した。その後生じた反応混合物を、窒素下、70℃で3時間加熱した。冷却後、酢酸エチルを添加し、この混合物を激しく攪拌した。固形物を真空濾過により除去した。濾液を濃縮し、更に乾燥させ、ろう光沢の黄色固形物(収率100%)を生じ、これを更に精製することなく次工程で使用した。MS (ESI) m/z 293.0 [M+1]
+。
【0168】
(B. 4-(3-ヒドロキシ-2,2-ジメチルシクロブチルアミノ)-2-(メチルチオ)ピリミジン-5-カルボニトリル) DCM(0.7M)中の4-((3-エトキシ-2,2-ジメチルシクロブチル)アミノ)-2-(メチルチオ)ピリミジン-5-カルボニトリル(1.0当量)の冷却した(0℃)攪拌溶液を、DCM(3.0当量)中の1.0M三臭化ホウ素で処理した。冷却浴を取り外し、この反応混合物を室温で1時間攪拌した。反応をMeOHによりクエンチした。DCM及び飽和炭酸水素ナトリウムを添加した。分離した水層を、DCMにより抽出した。有機抽出液を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮し、茶色油状物を生じ、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0-45%酢酸エチル、25gカラム)により精製し、黄色固形物(収率37%)を生じた。
【化56】
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MS (ESI) m/z 264.8 [M+1]
+.
【0169】
(C. 4-(3-ヒドロキシ-2,2-ジメチルシクロブチルアミノ)-2-(メチルスルホニル)ピリミジン-5-カルボニトリル) THF(0.25M)中の4-((3-ヒドロキシ-2,2-ジメチルシクロブチル)アミノ)-2-(メチルチオ)ピリミジン-5-カルボニトリル(1.0当量)の溶液を、77%3-クロロペルオキシ安息香酸(2.0当量)により、室温で、温度を低く維持するよう、少しずつゆっくり処理した。この反応溶液を、室温で1時間攪拌し、LCMSは、反応が完了し、前記2種の生成物が形成されたことを示した。この反応物を酢酸エチルにより希釈し、炭酸カリウム粉末(4.0当量)で処理した。混合物を2時間激しく攪拌し、濾過した。ケーキを酢酸エチルで完全にすすいだ。濾液を濃縮し、黄色泡状物0.76g(粗100%)を生じ、これを更に精製することなく次工程で使用した。MS (ESI) m/z 297.1 [M+1]
+。MS (ESI) m/z 281.1 [M+1]
+。
【0170】
(D. (4-イソプロピルピリミジン-5-イル)メタンアミン) THF(0.5M)中の4-(2-フルオロプロパン-2-イル)ピリミジン-5-カルボニトリル(1.0当量)及びラネーニッケルの混合物を、真空下で脱気した。生じた混合物を、完全に膨張させたバルーン下、室温で一晩水素化した。この混合物を、セライトパッドを通して濾過し、ケーキをMeOHですすいだ。濾液を濃縮し、更に乾燥させ、茶色油状物を生じ、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル中0-20%MeOH、50gカラム)により精製し、淡黄色油状物(収率30%)を、前記2種の生成物の3:2混合物として生じた。MS (ESI) m/z 152.0 [M+1]
+。MS (ESI) m/z 170.0 [M+1]
+。
【0171】
(E. 4-((1R,3S)-3-ヒドロキシ-2,2-ジメチルシクロブチルアミノ)-2-((4-イソプロピルピリミジン-5-イル)メチルアミノ)ピリミジン-5-カルボニトリル及び4-((1S,3R)-3-ヒドロキシ-2,2-ジメチルシクロブチルアミノ)-2-((4-イソプロピルピリミジン-5-イル)メチルアミノ)ピリミジン-5-カルボニトリル) ジオキサン(0.2M)中の粗(4-イソプロピルピリミジン-5-イル)メタンアミン(2.0当量)及び4-((3-ヒドロキシ-2,2-ジメチルシクロブチル)アミノ)-2-(メチルスルホニル)ピリミジン-5-カルボニトリル(1.0当量)の溶液を、マイクロウェーブにより、110℃で1時間加熱した。この反応物を濃縮し、固形物残渣を生じ、これを標準キラル分離法により精製し、下記2種の化合物を得た。
【0172】
(4-((1R,3S)-3-ヒドロキシ-2,2-ジメチルシクロブチルアミノ)-2-((4-イソプロピルピリミジン-5-イル)メチルアミノ)ピリミジン-5-カルボニトリル) 絶対立体化学を、他の化合物に関して本明細書に記載したように決定した。99.5%ee。
【化57】
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MS (ESI) m/z 368.1 [M+1]
+.
【0173】
(4-((1S,3R)-3-ヒドロキシ-2,2-ジメチルシクロブチルアミノ)-2-((4-イソプロピルピリミジン-5-イル)メチルアミノ)ピリミジン-5-カルボニトリル) 100%ee。
【化58】
[この文献は図面を表示できません]
MS (ESI) m/z 368.1 [M+1]
+.
【0174】
(実施例8:(1S,3R)-3-((2-(((4-(2-フルオロプロパン-2-イル)ピリミジン-5-イル)メチル)アミノ)-5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)アミノ)-2,2-ジメチルシクロブタノール)
【化59】
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(A. ((4-(2-フルオロプロパン-2-イル)ピリミジン-5-イル)メチル)カルバミン酸tert-ブチル) (4-(2-フルオロプロパン-2-イル)ピリミジン-5-イル)メタンアミン及び(4-イソプロピルピリミジン-5-イル)メタンアミン(1.0当量)、二炭酸ジ-tert-ブチル(1.0当量)及びトリエチルアミン(2.5当量)の混合物を、THF(0.25M)中で一緒にした。この溶液を外界温度で攪拌した。90分後、この溶液を、100gのBiotageカラム上に直接デカントし(ヘキサン中0-20%酢酸エチル(2.5L)、次にヘキサン中20%酢酸エチル、次にヘキサン中30%酢酸エチル)、所望のフッ化物(収率39%)を供した。MS(ESI) m/z 270.0[M+1]
+。
【0175】
(B. (4-(2-フルオロプロパン-2-イル)ピリミジン-5-イル)メタンアミン二塩酸塩) ((4-(2-フルオロプロパン-2-イル)ピリミジン-5-イル)メチル)カルバミン酸tert-ブチル(1.0当量)を、DCM(1.5M)中外界温度で一緒にし、ジオキサン中の4.0M塩化水素を、シリンジにより添加した。この溶液を、外界温度で攪拌させた。16時間後、溶液を減圧下で濃縮し、表題化合物を白色固形物(収率100%)として供した。
【化60】
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MS(ESI) m/z [M+1]
+.
【0176】
(C. (1S,3R)-2,2-ジメチル-3-((2-(メチルスルホニル)-5-(トリフルオロメチル)-ピリミジン-4-イル)アミノ)シクロブタノール及び(1S,3R)-2,2-ジメチル-3-((2-(メチルスルフィニル)-5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)アミノ)シクロブタノール) THF(0.5M)中の(1S,3R)-2,2-ジメチル-3-((2-(メチルチオ)-5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)アミノ)シクロブタノール(1.0当量)の溶液を、3-クロロペルオキシ安息香酸(2.0当量)を30秒間にわたり少量づつで処理した。この反応溶液を外界温度で攪拌した。45分後、この溶液を酢酸エチルで希釈し、引き続き顆粒の炭酸カリウム(4.0当量)を添加した。この混合物を、外界温度で30分間攪拌させた。次に溶液を、ペーパーフリット(paper frit)を通して濾過し、濾液を減圧下で濃縮し、80%スルホン及び20%スルホキシドの白色泡状物(収率96%)を供した。MS(ESI) m/z 324.0[M+1]
+、及びMS(ESI) m/z 340.4[M+1]
+。
【0177】
(D. (1S,3R)-3-((2-(((4-(2-フルオロプロパン-2-イル)ピリミジン-5-イル)メチル)アミノ)-5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)アミノ)-2,2-ジメチルシクロブタノール) (1S,3R)-2,2-ジメチル-3-((2-(メチルスルホニル)-5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)アミノ)シクロブタノール(1.0当量)及び(4-(2-フルオロプロパン-2-イル)ピリミジン-5-イル)メタンアミン二塩酸塩(1.3当量)の溶液を、ジオキサン(0.4M)中で一緒にし、外界温度で攪拌した。1時間後、この溶液を75℃まで加熱した。16時間後、この溶液を減圧下で濃縮し、標準の後処理後、表題化合物(収率50.9%)を得た。絶対立体化学は、キラル中間体を使用し、他の化合物について本明細書に記載したように、決定した。
【化61】
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MS(ESI) m/z 429.3[M+1]
+.
【0178】
(実施例9:3-(((5-シアノ-4-(((1s,4s)-4-ヒドロキシ-4-メチルシクロヘキシル)アミノ)ピリミジン-2-イル)アミノ)メチル)-4-(トリフルオロメチル)ピリジン 1-オキシド)
【化62】
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(A. 3-(((5-シアノ-4-(((1s,4s)-4-ヒドロキシ-4-メチルシクロヘキシル)アミノ)ピリミジン-2-イル)アミノ)メチル)-4-(トリフルオロメチル)ピリジン 1-オキシド) 3-(((4-クロロ-5-シアノピリミジン-2-イル)アミノ)メチル)-4-(トリフルオロメチル)ピリジン 1-オキシド(1.0当量)を、(1s,4s)-4-アミノ-1-メチルシクロヘキサノール(1.1当量)、DIEA(1.1当量)、及びTHF(0.3M)の入った密封可能なフラスコ内に配置した。このフラスコを、窒素により掃流し、密封した。この反応混合物を、60℃で18時間加熱した。標準の後処理後、3-(((5-シアノ-4-(((1s,4s)-4-ヒドロキシ-4-メチルシクロヘキシル)アミノ)ピリミジン-2-イル)アミノ)メチル)-4-(トリフルオロメチル)ピリジン 1-オキシドを得た(収率57%)。
【化63】
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MS(ESI) m/z 423.4[M+1]
+.
【0179】
(実施例10:2-(((2-フルオロ-4-フェニルピリミジン-5-イル)メチル)アミノ)-4-(((1s,4s)-4-ヒドロキシ-4-メチルシクロヘキシル)アミノ)ピリミジン-5-カルボニトリル)
【化64】
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(A. 4-(((1s,4s)-4-ヒドロキシ-4-メチルシクロヘキシル)アミノ)-2-(メチルチオ)ピリミジン-5-カルボニトリル) THF(0.2M)中の4-クロロ-2-(メチルチオ)ピリミジン-5-カルボニトリル(1.0当量)、(1s,4s)-4-アミノ-1-メチルシクロヘキサノール(1.2当量)及びDIEA(2.4当量)の混合物を、50℃で2時間攪拌した。反応の完了後、溶媒を減圧下で除去し、残渣を、シリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル中20%酢酸エチル)により精製し、表題化合物(収率83%)を白色固形物として供した。MS (ESI) m/z 279.1 [M+H]
+。
【0180】
(B. 4-(((1s,4s)-4-ヒドロキシ-4-メチルシクロヘキシル)アミノ)-2-(メチルスルフィニル)ピリミジン-5-カルボニトリル及び4-(((1s,4s)-4-ヒドロキシ-4-メチルシクロヘキシル)アミノ)-2-(メチルスルホニル)ピリミジン-5-カルボニトリルの混合物) DCM(0.5M)中の4-(((1s,4s)-4-ヒドロキシ-4-メチルシクロヘキシル)アミノ)-2-(メチルチオ)ピリミジン-5-カルボニトリル(1.0当量)の冷却した溶液(0℃)に、3-クロロ過安息香酸(1.1当量)を、0℃で少量づつ添加した。次にこの混合物を室温で1時間攪拌した。反応の完了後、反応混合物を濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM中10%MeOH)により精製し、所望の生成物を白色固形物として供し、これを更に精製することなく次工程で使用した。MS (ESI) m/z=295.2 [M+1]
+/311.2 [M+1]
+。
【0181】
(C. 3-オキソ-3-フェニルプロパンニトリル) 無水THF(1.0M)中の安息香酸メチルエステル(1.0当量)及びシアン化メチル(2.0当量)の溶液へ、水素化ナトリウム(鉱油中60%、2当量)を窒素下で添加した。生じた反応混合物を70℃で一晩攪拌した後、反応混合物を氷水によりクエンチし、酢酸エチルで抽出した。一緒にした有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過した。真空下で濃縮し、粗生成物を茶色固形物として供した。
【化65】
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【0182】
(D. 2-アミノ-4-フェニルピリミジン-5-カルボニトリル) 1,1-ジメトキシ-N,N-ジメチルメタンアミン(2.2M)中の3-オキソ-3-フェニルプロパンニトリル(1.0当量)の溶液を、窒素下、50℃で一晩攪拌した。反応の完了後、反応混合物を濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中30%酢酸エチル)により精製し、2-ベンゾイル-3-(ジメチルアミノ)アクリロニトリル(収率8%)を黄色油状物として供した。
【化66】
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MS (ESI) m/z=201.2 [M+1]
+.
【0183】
エタノール(0.2M)中の2-ベンゾイル-3-(ジメチルアミノ)アクリロニトリル(1.0当量)、炭酸カリウム(2.0当量)及び硝酸グアニジン(1.3当量)の溶液を、窒素下、80℃で一晩攪拌した。反応の完了後、反応混合物を濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中30%酢酸エチル)により精製し、所望の混合生成物(収率48%)を黄色固形物として供し、これを更に精製することなく次工程に使用した。
【化67】
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MS (ESI) m/z=197.2 [M+1]
+.
【0184】
(E. 5-(アミノメチル)-4-フェニルピリミジン-2-アミン) THF(0.15M)中の2-アミノ-4-フェニルピリミジン-5-カルボニトリル(1.0当量)の溶液へ、水酸化アンモニウム及びラネーニッケルを添加した。この混合物を、水素大気下、室温で一晩攪拌し、次に反応混合物をセライトを通して濾過した。濾液を真空で濃縮し、粗表題化合物(収率56%)を黄色固形物として生じた。この生成物を、更に精製することなく使用した。
【化68】
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MS (ESI) m/z=201.2 [M+1]
+.
【0185】
(F. 2-(((2-アミノ-4-フェニルピリミジン-5-イル)メチル)アミノ)-4-(((1s,4s)-4-ヒドロキシ-4-メチルシクロヘキシル)アミノ)ピリミジン-5-カルボニトリル) THF(0.2M)中の4-(((1s,4s)-4-ヒドロキシ-4-メチルシクロヘキシル)アミノ)-2-(メチルスルフィニル)ピリミジン-5-カルボニトリル及び4-(((1s,4s)-4-ヒドロキシ-4-メチルシクロヘキシル)アミノ)-2-(メチルスルホニル)ピリミジン-5-カルボニトリル(1.0当量)、5-(アミノメチル)-4-フェニルピリミジン-2-アミン (1.0当量)及びDIEA(1.7当量)の混合物を、マイクロウェーブ反応器内で、120℃で2時間攪拌した。反応の完了後、溶媒を減圧下で除去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(DCM中5%MeOH)により精製し、所望の生成物(収率74%)を黄色固形物として生じた。MS (ESI) m/z 431.2 [M+H]
+。
【0186】
(G. 2-(((2-フルオロ-4-フェニルピリミジン-5-イル)メチル)アミノ)-4-(((1s,4s)-4-ヒドロキシ-4-メチルシクロヘキシル)アミノ)ピリミジン-5-カルボニトリル) テトラフルオロホウ酸(borate acid)及びアセトン中の2-(((2-アミノ-4-フェニルピリミジン-5-イル)メチル)アミノ)-4-(((1s,4s)-4-ヒドロキシ-4-メチルシクロヘキシル)アミノ)ピリミジン-5-カルボニトリル(1.0当量)の懸濁液へ、亜硝酸ナトリウム水溶液(1.7当量)を、0℃で30分間かけて滴加し、次に反応混合物を、室温で2時間攪拌した。反応を炭酸水素ナトリウム粉末によりクエンチし、標準の後処理し、表題化合物(収率6%)を白色固形物として供した。
【化69】
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MS (ESI) m/z 433.2 [M+H]+.
【0187】
(実施例11:3-(((4-(((1R,3S)-3-(ヒドロキシメチル)-2,2-ジメチルシクロブチル)アミノ)-5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)アミノ)メチル)-4-(トリフルオロメチル)ピリジン 1-オキシド)
【化70】
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(A. 3-(((4-クロロ-5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)アミノ)メチル)-4-(トリフルオロメチル)ピリジン 1-オキシド) 3-(アミノメチル)-4-(トリフルオロメチル)ピリジン 1-オキシド塩酸塩(1.0当量)を、DIEA(2.5当量)及びDMF(0.4M)中に溶解した。この均質溶液を、氷及びブライン浴を用い-20℃まで冷却した。この溶液に、2,4-ジクロロ-5-(トリフルオロメチル)ピリミジン(1.0当量)を添加した。この溶液を、-20℃で10分間攪拌し、その後外界温度で30分間温めた。30分後、溶液を酢酸エチルと水で希釈した。水層を分離し、酢酸エチル(3×)により抽出した。有機層を一緒にし、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下で除去し、白色固形物を供した。この固形物を、Biotageクロマトグラフィー(ヘキサン中0-60%酢酸エチル、その後60%酢酸エチル)により精製し、表題化合物を白色固形物(収率47%)として供した。MS(ESI) m/z 372.8[M]
+。
【0188】
(B. 3-(((4-(((1R,3S)-3-(ヒドロキシメチル)-2,2-ジメチルシクロブチル)アミノ)-5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)アミノ)メチル)-4-(トリフルオロメチル)ピリジン 1-オキシド) 3-(((4-クロロ-5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)アミノ)メチル)-4-(トリフルオロメチル)ピリジン 1-オキシド(1.0当量)、((1S,3R)-3-アミノ-2,2-ジメチルシクロブチル)MeOH及びDIEA(1.2当量)を、エタノール(0.1M)中で一緒にした。この溶液を、スクリューキャップ付きのシンチレーションバイアル内で、85℃で攪拌した。16時間後、この溶液を、減圧下で凝縮させ、残渣を、標準キラル分離法により精製し、表題化合物(収率54%)を供した。
【化71】
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MS(ESI) m/z 466.2[M+1]
【0189】
(実施例12:(1R,2R,5S)-2-メチル-5-(5-(トリフルオロメチル)-2-((4-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)メチルアミノ)ピリミジン-4-イルアミノ)シクロヘキサノール)
【化72】
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(A. 4-クロロ-5-(トリフルオロメチル)-N-((4-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)メチル)ピリミジン-2-アミン) (4-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)メタンアミンHCl(1.0当量)を、DIEA(2.5M)及びDMF(0.6M)の入った、丸底フラスコ内に入れた。このフラスコを0℃まで冷却し、2,4-ジクロロ-5-(トリフルオロメチル)ピリミジン(1.0当量)を少しずつゆっくり添加した。この反応混合物を一晩攪拌し、室温まで温めた。反応混合物を、シリカゲルカラムへ直接装加し、ヘキサン中の0-20%酢酸エチル、引き続きヘキサン中の20%酢酸エチルを用いて精製した。所望の異性体(薄層クロマトグラフィーにより下側のRfスポット)を含有する画分を一緒にし、揮発性有機溶媒を減圧下で除去し、4-クロロ-5-(トリフルオロメチル)-N-((4-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)メチル)ピリミジン-2-アミン(収率17.2%)を白色固形物として生じた。MS (ESI) m/z 357.2 [M+1]
+。
【0190】
(B. (1R,2R,5S)-2-メチル-5-(5-(トリフルオロメチル)-2-((4-(トリフルオロメチル)-ピリジン-3-イル)メチルアミノ)ピリミジン-4-イルアミノ)シクロヘキサノール) 4-クロロ-5-(トリフルオロメチル)-N-((4-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)メチル)ピリミジン-2-アミン(1.0当量)を、密封可能なフラスコ内に、(1R,2R,5S)-5-アミノ-2-メチルシクロヘキサノール(1.1当量)、DIEA(2.0当量)、及びTHF(0.1M)と共に入れた。このフラスコを、窒素で掃流し、密封した。この反応混合物を、60℃で18時間加熱した。標準の後処理を行い、(1R,2R,5S)-2-メチル-5-(5-(トリフルオロメチル)-2-((4-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)メチルアミノ)ピリミジン-4-イルアミノ)シクロヘキサノール(収率47.3%)を白色固形物として供した。
【化73】
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MS (ESI) m/z 450.2 [M+1]
+
【0191】
(実施例13:cis-4-((5-シアノ-2-(((4-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)メチル)アミノ)ピリミジン-4-イル)アミノ)-N-メチルシクロヘキサンカルボキサミド)
【化74】
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(A. 4-クロロ-2-((4-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)メチルアミノ)ピリミジン-5-カルボニトリル) DMF(1.0M)中の(4-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)メタンアミン塩酸塩(1.0当量)に、DIEA(2.5当量)を添加した。この反応物を、-20℃まで冷却し(氷/ブライン浴)、その後2,4-ジクロロピリミジン-5-カルボニトリル(1.0当量)を添加した。この反応混合物を10分間攪拌し、その後氷浴から取り外し、30分間攪拌させた。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水により分配した。有機層を分離し、揮発性溶媒を減圧下で除去した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中5-50%酢酸エチル)を使用し精製した。所望の画分を一緒にし、揮発性溶媒を減圧下で除去した。残渣を、ヘキサン中の10%酢酸エチル中で摩砕し、濾過し、ヘキサンで洗浄し、真空で乾燥させ、4-クロロ-2-(((4-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)メチル)アミノ)ピリミジン-5-カルボニトリル(収率43.0%)を淡褐色固形物として供した;MS (ESI) m/z 314.0 [M+1]
+。
【0192】
(B. cis-4-((5-シアノ-2-(((4-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)メチル)アミノ)ピリミジン-4-イル)アミノ)-N-メチルシクロヘキサンカルボキサミド) 4-クロロ-2-(((4-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)メチル)アミノ)ピリミジン-5-カルボニトリル(1.0当量)を、密封可能なフラスコ内に、(1s,4s)-4-アミノ-N-メチルシクロヘキサンカルボキサミド(1.0当量)、1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ-7-エン(1.2当量)、及びTHF(0.1M)と共に入れた。このフラスコを窒素で掃流し、密封した。反応混合物を、60℃で18時間加熱した。標準の後処理は、cis-4-((5-シアノ-2-(((4-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)メチル)アミノ)ピリミジン-4-イル)アミノ)-N-メチルシクロヘキサンカルボキサミド(収率48.2%)を白色固形物として供した。
【化75】
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MS (ESI) m/z 434.3 [M+1]
+
【0193】
(実施例14:3-((4-(3-ヒドロキシ-2,2,4,4-テトラメチルシクロブチルアミノ)-5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イルアミノ)メチル)-4-(トリフルオロメチル)ピリジン 1-オキシド)
【化76】
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(A. 3-((4-(3-ヒドロキシ-2,2,4,4-テトラメチルシクロブチルアミノ)-5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イルアミノ)メチル)-4-(トリフルオロメチル)ピリジン 1-オキシド) DIEA(3.0当量)を、密封可能なフラスコ内に、3-(((4-クロロ-5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)アミノ)メチル)-4-(トリフルオロメチル)ピリジン 1-オキシド(1.0当量)、3-アミノ-2,2,4,4-テトラメチルシクロブタノール (2.0当量)(調製に関してはJ. Med. Chem. 2011, 54, 7693-7704参照)、及びエタノールと共に入れた。このフラスコを、窒素で掃流し、密封した。反応混合物を80℃で9時間加熱した。標準の後処理は、下記の化合物を供した。立体化学は、本明細書に記載の生化学アッセイにおいて、本明細書に提供される他の化合物に類似の活性を基に割り当てた。
【0194】
(3-((4-((1R,3R)-3-ヒドロキシ-2,2,4,4-テトラメチルシクロブチルアミノ)-5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イルアミノ)メチル)-4-(トリフルオロメチル)ピリジン 1-オキシド)
【化77】
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MS (ESI) m/z 480.0[M+1]
+.
【0195】
(3-((4-((1S,3S)-3-ヒドロキシ-2,2,4,4-テトラメチルシクロブチルアミノ)-5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イルアミノ)メチル)-4-(トリフルオロメチル)ピリジン 1-オキシド)
【化78】
[この文献は図面を表示できません]
MS (ESI) m/z 480.0 [M+1]
+.
【0196】
(実施例15:2-(((4-エチルピリミジン-5-イル)メチル)アミノ)-4-(((1S,3R)-3-ヒドロキシ-2,2,3-トリメチルシクロブチル)アミノ)ピリミジン-5-カルボニトリル、2-(((4-エチルピリミジン-5-イル)メチル)アミノ)-4-(((1R,3S)-3-ヒドロキシ-2,2,3-トリメチルシクロブチル)アミノ)ピリミジン-5-カルボニトリル)
【化79】
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(A. 4-エチルピリミジン-5-カルボニトリル) THF(1.6M)中の3-オキソペンタンニトリル(1.0当量)及び1,1-ジメトキシ-N,N-ジメチルメタンアミン(4.3M)の混合物を、室温で一晩攪拌した。反応の完了後、溶媒を真空下で除去し、粗2-((ジメチルアミノ)メチレン)-3-オキソペンタンニトリル(0.98当量)を生じ、これは更に精製することなく次工程で使用した。MS (ESI) m/z 152.1 [M+H]
+。
【0197】
エタノール(1.0M)中の粗2-((ジメチルアミノ)メチレン)-3-オキソペンタンニトリル(0.98当量)、ホルムアミジン塩酸塩(2.0当量)及びトリエチルアミン(2.0当量)の混合物を、36時間還流した。溶媒を除去し、残渣をシリカカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中の20%酢酸エチル)により精製し、表題生成物(収率35%)を供する。
【化80】
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MS (ESI) m/z 134.1 [M+H]
+.
【0198】
(B. (4-エチルピリミジン-5-イル)メタンアミン) MeOH(0.4M)中の4-エチルピリミジン-5-カルボニトリル(1.0当量)の溶液へ、水酸化アンモニウム及びラネーニッケルを添加した。この混合物を、水素大気下、室温で一晩攪拌し、次に反応混合物をセライトを通して濾過した。濾液を真空において濃縮し、粗表題化合物(59%)を生じ、これを更に精製することなく次工程において使用した。MS (ESI) m/z 138.1/ [M+H]
+。
【0199】
(C. 4-クロロ-2-(((4-エチルピリミジン-5-イル)メチル)アミノ)ピリミジン-5-カルボニトリル) イソプロパノール(0.2M)中の2,4-ジクロロピリミジン-5-カルボニトリル(1.0当量, 61.4)及び(4-エチルピリミジン-5-イル)メタンアミン(1.0当量)の混合物へ、DIEA(2.0当量)を添加した。この混合物を窒素下、室温で一晩攪拌した。反応混合物を酢酸エチルにより抽出し、有機層を塩化アンモニウムの溶液で洗浄し、真空下で濃縮し、粗生成物を生じ、これをシリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル中30%酢酸エチル)により精製し、表題化合物(収率11.4%)を茶色固形物として供した。
【化81】
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MS (ESI) m/z 275.1 [M+H]
+.
【0200】
(D. 2,2-ジメチル-3-オキソシクロブタンカルボン酸メチル) 1-クロロ-N,N,2-トリメチルプロパ-1-エン-1-アミン(1.0当量)及びトリフルオロメタンスルホン酸亜鉛(1.3当量)の混合物へ、アクリル酸メチル(1.3当量)を、窒素大気下で攪拌しながら添加した。その後生じた混合物を、12時間音波処理した。混合物を水でクエンチし、DCMにより抽出した。一緒にした有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で蒸発させ、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル中8%酢酸エチル)により精製し、表題化合物(収率37%)を明黄色油状物として供した。
【化82】
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【0201】
(E. 2,2-ジメチル-3-オキソシクロブタンカルボン酸) MeOH(1.1M)中の2,2-ジメチル-3-オキソシクロブタンカルボン酸メチル(1.0当量)の溶液へ、水酸化ナトリウム水溶液(4.48N, 2.0当量)を添加し、生じた混合物を50℃で2時間攪拌した。反応の完了後、過剰なMeOHを減圧下で除去し、混合物をジエチルエーテルにより抽出し、その後この水溶液を塩酸(4N, 2.9当量)により中和した。この混合物を、酢酸エチルにより抽出し、有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過した。濾液を真空下で濃縮し、表題生成物(収率88%)を白色固形物として供した。
【化83】
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【0202】
(F. (2,2-ジメチル-3-オキソシクロブチル)カルバミン酸tert-ブチル) トルエン(0.2M)中の2,2-ジメチル-3-オキソシクロブタンカルボン酸(1.0当量)及びトリエチルアミン(1.5当量)の溶液へ、ジフェニルホスホリルアジド(2.0当量)を、氷水浴下でゆっくり添加した。その後この混合物を100℃で4時間攪拌した。この反応混合物を室温まで冷却し、tert-ブタノール(2.2当量)を添加した。生じた混合物を15時間還流した。この混合物を冷却した後、炭酸水素ナトリウム水溶液及び酢酸エチルを添加した。有機層を分離し、水溶液を酢酸エチルで抽出した。一緒にした有機層を炭酸水素ナトリウム水溶液及びブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過した。濾液を真空下で濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中7%酢酸エチル)により精製し、表題生成物(収率16%)を供した。
【化84】
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【0203】
(G. (3-ヒドロキシ-2,2,3-トリメチルシクロブチル)カルバミン酸tert-ブチル) 無水THF(0.15M)中の(2,2-ジメチル-3-オキソシクロブチル)カルバミン酸tert-ブチル(1.0当量)の溶液へ、窒素下で、メチルリチウム(エーテル中1.6M, 4.0当量)を、温度を-70℃以下に維持しながら、滴加した。この混合物をこの温度で1時間攪拌した。混合物を塩化アンモニウム水溶液でクエンチし、混合物を酢酸エチルにより抽出し、炭酸水素ナトリウム水溶液及びブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過した。濾液を真空下で濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中5%〜25%酢酸エチル)により精製し、表題生成物(収率30%)を供した。
【化85】
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MS (ESI) m/z 230.2 [M+H]
+.
【0204】
(H. 3-アミノ-1,2,2-トリメチルシクロブタノール) 無水DCM(0.5M)中の(3-ヒドロキシ-2,2,3-トリメチルシクロブチル)カルバミン酸tert-ブチル(1.0当量)の溶液へ、トリフルオロ酢酸(1.0M)を0℃で添加し、この混合物を室温で30分間攪拌した。揮発性溶媒の除去後、残渣をアンモニア・MeOH溶液で中和し、最終的に生じた混合物を濃縮し、粗表題生成物を生じ、これを更に精製することなく次工程で使用した。MS (ESI) m/z 130.1 [M+H]
+。
【0205】
(I. 2-(((4-エチルピリミジン-5-イル)メチル)アミノ)-4-(((1S,3R)-3-ヒドロキシ-2,2,3-トリメチルシクロブチル)アミノ)ピリミジン-5-カルボニトリル及び2-(((4-エチルピリミジン-5-イル)メチル)アミノ)-4-(((1R,3S)-3-ヒドロキシ-2,2,3-トリメチルシクロブチル)アミノ)ピリミジン-5-カルボニトリル) ジオキサン(0.2M)中のエチルジイソプロピルアミン(2.0当量)、3-アミノ-1,2,2-トリメチルシクロブタノール(1.0当量)及び4-クロロ-2-(((4-エチルピリミジン-5-イル)メチル)アミノ)ピリミジン-5-カルボニトリル(2.0当量)の混合物を、マイクロウェーブ反応器内で、120℃で2時間加熱した。反応の完了後、溶媒を減圧下で除去し、残渣を標準キラル分離法により精製し、表題化合物を供した。立体化学は、本明細書記載の生化学アッセイにおいて、本明細書に提供される他の化合物に類似の活性を基に割り当てた。
【0206】
(2-(((4-エチルピリミジン-5-イル)メチル)アミノ)-4-(((1S,3R)-3-ヒドロキシ-2,2,3-トリメチルシクロブチル)アミノ)ピリミジン-5-カルボニトリル) (キラルHPLC 100%e.e.、保持時間=2.63分)。
【化86】
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MS (ESI) m/z 368.2 [M+H]
+.
【0207】
(2-(((4-エチルピリミジン-5-イル)メチル)アミノ)-4-(((1R,3S)-3-ヒドロキシ-2,2,3-トリメチルシクロブチル)アミノ)ピリミジン-5-カルボニトリル) (キラルHPLC 99%e.e.、保持時間=6.16分)。
【化87】
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MS (ESI) m/z 368.2 [M+H]
+.
【0208】
(実施例16:4-(((1R,3S)-3-(ヒドロキシメチル)-2,2-ジメチルシクロブチル)アミノ)-2-(((4-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)メチル)アミノ)ピリミジン-5-カルボニトリル)
【化88】
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(A. 2,2-ジメチル-3-オキソシクロブタンカルボン酸メチル) アクリル酸メチル(1.3当量)、1-クロロ-N,N,2-トリメチルプロパ-1-エン-1-アミン(1.0当量)、及びトリフルオロメタンスルホン酸亜鉛(0.25当量)の懸濁液を、攪拌し、その内容物を、N
2下、室温で、15分間配合した。その後混合物を36-39℃で、24時間音波処理した(100W)。THF:H
2O=10:1の混合液を、この混合物へ添加し、音波処理した。この混合物を濃縮し、酢酸エチルにより抽出した。一緒にした有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で蒸発させ、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル;石油エーテル:酢酸エチル=50:1、10:1)により精製し、表題化合物2,2-ジメチル-3-オキソシクロブタンカルボン酸メチル(収率29%)を明黄色油状物として供した。
【化89】
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【0209】
(B. 3-(ヒドロキシイミノ)-2,2-ジメチル-シクロブタンカルボン酸) 2,2-ジメチル-3-オキソシクロブタンカルボン酸メチル(1.0当量)、塩酸ヒドロキシルアミン(1.4当量)及び炭酸水素ナトリウム(2.5当量)の混合物を、MeOH(0.6M)中に懸濁し、11℃で12時間攪拌した。溶媒を減圧下で除去し、水を添加した。この混合物を、酢酸エチルにより抽出し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過した。溶媒を減圧下で濃縮し、粗表題生成物3-(ヒドロキシイミノ)-2,2-ジメチル-シクロブタンカルボン酸メチル(収率92.7%)を黄色油状物として生じ、これを更に精製することなく次工程で使用した。
【化90】
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【0210】
(C. 3-アミノ-2,2-ジメチルシクロブタンカルボン酸メチル) MeOH(0.4M)中の3-(ヒドロキシイミノ)-2,2-ジメチルシクロブタンカルボン酸メチル(1.0当量)の溶液へ、水酸化アンモニウム(0.2M)及びラネーニッケル(20重量%)を添加した。この混合物を、水素大気50psi下、50℃で約6時間攪拌した。反応の完了後、混合物をセライトを通して濾過した。濾液を真空中で濃縮し、粗表題化合物3-アミノ-2,2-ジメチルシクロブタンカルボン酸メチル(収率82.3%)を緑色液体として生じた。この生成物を、更に精製することなく使用した。
【化91】
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【0211】
(D. (3-アミノ-2,2-ジメチルシクロブチル)メタノール) 乾燥THF(1.7M)中の水素化アルミニウムリチウム(2.8当量)の懸濁液へ、乾燥THF(0.7M)中の粗3-アミノ-2,2-ジメチルシクロブタンカルボン酸メチル(1.0当量)の溶液を、0℃で添加した。その後この混合物を、10℃で0.5時間激しく攪拌し、次に35-40℃で12時間加熱した。反応を、水、水酸化ナトリウム水溶液(3N)の0℃でゆっくりとした添加、及び水の添加によりクエンチした。この混合物を、10℃で20分間攪拌し、セライトを通して濾過し、酢酸エチルで洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過した。濾液を真空中で濃縮し、粗表題化合物(3-アミノ-2,2-ジメチルシクロブチル)メタノールをラセミ混合物(収率89.7%)として生じた。
【0212】
(E. 3-(ヒドロキシメチル)-2,2-ジメチルシクロブチル)カルバミン酸ベンジル) 水(1.7M)及びTHF(1.4M)中の飽和炭酸ナトリウム水溶液(1.3当量)中の4-アミノ-2,2-ジメチルシクロヘキサノール(1.0当量)の混合物へ、クロロギ酸ベンジル(2.1当量)を0℃でゆっくり添加した。この反応混合物を10℃で0.5時間攪拌した。水性溶媒を除去し、残渣をH
2O中に溶解し、酢酸エチルにより抽出した。一緒にした有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、粗生成物を生じ、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM中5%MeOH)により精製し、3-(ヒドロキシメチル)-2,2-ジメチルシクロブチル)カルバミン酸ベンジルをラセミ混合物(収率59%)として供した。このラセミ混合物を、キラル超臨界流体クロマトグラフィー(カラム:ChiralPak AY-H, 300×内径50mm)により、20%エタノール/CO
2、流量=200mL/分、サイクル時間3分間を用い精製し、異性体を分離した。最初に溶離するピークを、次反応に使用した。
【0213】
(F. 3-アミノ-2,2-ジメチルシクロブチル)メタノール塩酸塩) MeOH(0.4M)中の3-(ヒドロキシメチル)-2,2-ジメチルシクロブチル)カルバミン酸ベンジル(先に得られたピーク1)(1.0当量)及び炭素に担持されたパラジウム(10%)を、H
2の40psi下、室温で、12時間攪拌した。反応の完了後、この混合物を、セライトパッドを通して濾過し、MeOHで洗浄した。減圧下での溶媒の蒸発は、粗生成物3-アミノ-2,2-ジメチルシクロブチル)MeOHを白色固形物として提供し、これを精製せずに次工程で使用した。この粗生成物は、HCl/MeOH(4N, 10.0当量)中に0℃で溶解し、18℃で2時間攪拌し、溶媒を除去し、単独の異性体3-アミノ-2,2-ジメチルシクロブチル)MeOH塩酸塩(収率85%)を固形物として生じた。
【化92】
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MS(ESI) m/z (M+H)
+ 130.0
【0214】
(G. 4-(((1R,3S)-3-(ヒドロキシメチル)-2,2-ジメチルシクロブチル)アミノ)-2-(メチルチオ)ピリミジン-5-カルボニトリル) 先に単離した化合物3-アミノ-2,2-ジメチルシクロブチル)MeOH塩酸塩(1.0当量)及び4-クロロ-2-(メチルチオ)ピリミジン-5-カルボニトリル(1.0当量)を、DIEA(3.0当量)及びエタノール(0.4M)中に溶解した。この溶液を40℃で1時間加熱した。この反応液を減圧下で濃縮し、黄色残渣をBiotageクロマトグラフィー(ヘキサン中0-60%酢酸エチル、次にヘキサン中60%酢酸エチル)により精製し、表題化合物(収率96%)を供した。MS(ESI) m/z 278.6[M]
+。
【0215】
単結晶X線回折試験を、Cu K
α線照射(λ=1.5478)を備えたBruker D8 Smart APEX CCD回折計上で実行した。対象化合物の結晶は、ジクロロエタン溶液へのペンタンの蒸気拡散により成長させた。0.115×0.087×0.082mmの無色のブロックを、パラトーン油を入れたクリオループ上にマウントした。データは、窒素ガス流中、φ及びωスキャンを使用し100(2)Kで、収集した。結晶から検出器までの距離は50mmであり、スキャン幅1.0°でのθに応じて、可変曝露時間(2秒〜10秒)を使用した。データ収集は、θにおいて68.00°までで、98.2%完了した。合計23976の反射を収集し、これは以下の指標を対象とした:-13≦h≦13、-8≦k≦9、-28≦l≦28。7222の反射が、対称非依存性であることがわかり、R
intは0.0328であった。指標化及び単位格子精密化は、単純単斜格子を示した。空間群は、P2
1であることがわかった。データは、Bruker SAINTソフトウェアプログラムを用いて積分し、SADABSソフトウェアプログラムを用いてスケーリングした。直接法(SHELXS)による解は、提唱された構造と一致する完全位相モデルを生じた。その絶対立体化学は、一致するように決定した。全ての非-水素原子は、フル-マトリクス最小二乗法(SHELXL-2013)により、異方性に精密化された。全ての水素原子は、ライディングモデルを用いて配置した。それらの位置は、SHELXL-2013において好適なHFIXコマンドを使用し、それらの親原子に対して拘束された。その絶対立体化学は、4-(((1R,3S)-3-ヒドロキシメチル)-2,2-ジメチルシクロブチル)アミノ)-2-(メチルチオ)ピリミジン-5-カルボニトリルと一致することが決定された。
【0216】
(H. 4-(((1R,3S)-3-(ヒドロキシメチル)-2,2-ジメチルシクロブチル)アミノ)-2-(メチルスルホニル)ピリミジン-5-カルボニトリル及び4-(((1R,3S)-3-(ヒドロキシメチル)-2,2-ジメチルシクロブチル)アミノ)-2-(メチルスルフィニル)ピリミジン-5-カルボニトリル) 4-(((1R,3S)-3-(ヒドロキシメチル)-2,2-ジメチルシクロブチル)アミノ)-2-(メチルチオ)ピリミジン-5-カルボニトリル(1.0当量)及び3-クロロベンゾペルオキソ酸(2.2当量)を、DCM(0.2M)中で一緒にし、外界温度で攪拌した。16時間後、この溶液を、追加のDCMと共に分液漏斗へ加え、有機層を、飽和亜硫酸水素ナトリウム、引き続き飽和炭酸水素ナトリウム、最後に飽和塩化ナトリウム溶液により洗浄した。有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下で除去し、表題化合物(収率71%)を供した。MS(ESI) m/z 311.3[M+1]+。
【0217】
(I. 4-(((1R,3S)-3-(ヒドロキシメチル)-2,2-ジメチルシクロブチル)アミノ)-2-(((4-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)メチル)アミノ)ピリミジン-5-カルボニトリル) 4-(((1R,3S)-3-(ヒドロキシメチル)-2,2-ジメチルシクロブチル)アミノ)-2-(メチルスルホニル)ピリミジン-5-カルボニトリル及び4-(((1R,3S)-3-(ヒドロキシメチル)-2,2-ジメチルシクロブチル)アミノ)-2-(メチルスルフィニル)ピリミジン-5-カルボニトリル(1.0当量)、(4-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)メタンアミン塩酸塩(1.0当量)及びDIEA(3.0当量)の混合物を、エタノール(0.1M)中で一緒にし、80℃まで加熱した。2時間後、混合した反応物を、標準法を用いて後処理し、表題化合物(収率45%)を供した。
【化93】
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MS(ESI) m/z 407.3[M+1]+.
【0218】
(実施例17: 2-(((4-(2,2-ジフルオロプロポキシ)ピリミジン-5-イル)メチル)アミノ)-4-(((1R,4R)-4-ヒドロキシ-3,3,4-トリメチルシクロヘキシル)アミノ)ピリミジン-5-カルボニトリル)
【化94】
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(A. ((1R,4S)-4-ヒドロキシ-3,3-ジメチルシクロヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル) THF(22mL)中の(1S,4R)-4-アミノ-2,2-ジメチルシクロヘキサノール(1.00g, 6.99mmol)の溶液へ、二炭酸ジ-tert-ブチル(1.81g, 8.39mmol)を、0℃でゆっくり添加した。生じた混合物を、55℃で2時間攪拌した。この反応混合物を、水で希釈し、酢酸エチル(2×200mL)で抽出した。一緒にした有機層を、ブライン(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で蒸発させ、粗生成物を黄色油状物(2.00g粗)として生じ、これを精製せずに直接次工程において使用した。MS (ESI) m/z 244.2 [M+H]
+。
【0219】
(B. (R)-(3,3-ジメチル-4-オキソシクロヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル) DCM(110mL)中の((1R,4S)-4-ヒドロキシ-3,3-ジメチルシクロヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(2g粗)の溶液へ、デス-マーチンペルヨージナン(4.24g, 10mmol)を、温度を5℃以下に維持しながら添加した。生じた混合物を、室温で1時間攪拌した。この反応物をDCMで希釈し、炭酸水素ナトリウムの飽和溶液で洗浄した。分離した有機層を、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で蒸発させ、残渣をシリカゲルクロマトグラフィーカラム(石油エーテル中6%酢酸エチル)により精製し、表題化合物を黄色油状物(1.10g, 4.56mmol, 2工程にわたる収率65%)として供した。MS (ESI) m/z 242.2 [M+H]
+。
【0220】
(C. ((1R)-4-ヒドロキシ-3,3,4-トリメチルシクロヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル) ジエチルエーテル(15mL)中の(R)-(3,3-ジメチル-4-オキソシクロヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(550mg, 2.28mmol)の溶液へ、臭化メチルマグネシウム(3M, 3.00mL)を-30℃〜-40℃で、窒素下で添加した。この混合物を、この温度で0.5時間攪拌し、飽和塩化アンモニウム水溶液(150mL)によりクエンチした。水層を酢酸エチル(300mL×3)により抽出した。一緒にした有機層をブライン(150mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で蒸発させた。残渣をシリカゲルクロマトグラフィーカラム(石油エーテル中12%酢酸エチル)により精製し、表題化合物を黄色油状物(520mg, 5.02mmol, 収率88%)として供した。MS (ESI) m/z 258.2 [M+H]
+。
【0221】
(D. (4R)-4-アミノ-1,2,2-トリメチルシクロヘキサノール) DCM(6.00mL)中の((1R)-4-ヒドロキシ-3,3,4-トリメチルシクロヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(520mg, 2.15mmol)の溶液へ、TFA(3.00mL)を0℃で添加した。生じた混合物を、室温で1時間攪拌した。反応物を真空で濃縮し、粗生成物(450mg, 粗)を生じ、これを更に精製することなく直接次工程において使用した。MS (ESI) m/z 158.1 [M+H]
+。
【0222】
(E. 4-(((1R,4R)-4-ヒドロキシ-3,3,4-トリメチルシクロヘキシル)アミノ)-2-(メチルチオ)ピリミジン-5-カルボニトリル及び4-(((1R,4S)-4-ヒドロキシ-3,3,4-トリメチルシクロヘキシル)アミノ)-2-(メチルチオ)ピリミジン-5-カルボニトリル) イソ-プロパノール(5.00mL)中の(4R)-4-アミノ-1,2,2-トリメチルシクロヘキサノール(323mg, 2.06mmol)及び4-クロロ-2-(メチルチオ)ピリミジン-5-カルボニトリル(450mg, 粗)の混合物へ、DIEA(800mg, 6.60mmol)を添加した。生じた溶液を、90℃で1.5時間攪拌した。溶媒を蒸発させ、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル中30%酢酸エチル)により精製し、表題化合物(380mg, 1.24mmol, 収率60%)を供した。表題化合物は更に、超臨界流体クロマトグラフィー(カラム:AD, 内径0.46cm×長さ15cm;移動相:CO
2/EtOH/DEA=70/30/0.1(v/v/v);流量:1.5ml/分;WL:UV 254nm;T=35℃)により分離し、表題化合物を供した。
【0223】
(4-(((1R,4R)-4-ヒドロキシ-3,3,4-トリメチルシクロヘキシル)アミノ)-2-(メチルチオ)ピリミジン-5-カルボニトリル) (120mg, 0.391mmol, キラルSFC:d.e.=100%)。
【0224】
(4-(((1R,4S)-4-ヒドロキシ-3,3,4-トリメチルシクロヘキシル)アミノ)-2-(メチルチオ)ピリミジン-5-カルボニトリル) (240mg, 0.782mmol, キラルSFC:d.e.=100%)。
【0225】
(F. 4-(2,2-ジフルオロプロポキシ)ピリミジン-5-カルボニトリル) THF(20mL)中の水素化ナトリウム(鉱油中60%分散, 315mg, 7.88mmol)の懸濁液へ、2,2-ジフルオロプロパン-1-オール(757mg, 7.88mmol)を0℃で添加し、生じた混合物を1時間攪拌した。その後4-クロロピリミジン-5-カルボニトリル(1.00g, 7.16mmol)を小分けして添加し、この混合物を室温で30分間攪拌した。この反応を、飽和塩化アンモニウム水溶液によりクエンチし、酢酸エチル(500mL×2)により抽出した。一緒にした有機層を乾燥させ、濃縮し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィーカラム(石油エーテル中12%酢酸エチル)により精製し、表題化合物(850mg, 4.27mmol, 収率58%)を黄色固形物として供した。MS (ESI) m/z 200.0 [M+H]
+。
【0226】
(G. (4-(2,2-ジフルオロプロポキシ)ピリミジン-5-イル)メタンアミン) THF(30mL)中の4-(2,2-ジフルオロプロポキシ)ピリミジン-5-カルボニトリル(850mg, 4.27mmol)の溶液へ、ラネー-ニッケル(600mg)を添加した。この混合物を真空下で10分間脱気し、その後完全に膨張させたバルーン下、室温で一晩水素化した。この混合物をセライトパッドを通して濾過し、ケーキを酢酸エチル(200mL)で洗浄した。濾液を真空下で除去し、残渣を分取HPLC(水中5%〜60%アセトニトリル)により精製し、生成物(260mg, 1.28mmol, 収率30%)を黄色油状物として生じた。MS (ESI) m/z 204.0 [M+H]
+。
【0227】
(H. 4-(((1R,4R)-4-ヒドロキシ-3,3,4-トリメチルシクロヘキシル)アミノ)-2-(メチルスルホニル)ピリミジン-5-カルボニトリル) DCM(3.00mL)中の4-(((1R,4R)-4-ヒドロキシ-3,3,4-トリメチルシクロヘキシル)アミノ)-2-(メチルチオ)ピリミジン-5-カルボニトリル(80mg, 0.261mmol)の溶液へ、3-クロロ過安息香酸(85%, 114mg, 0.653mmol)を氷水浴下で添加した。この混合物を室温で2時間攪拌した。反応物をDCMで希釈し、チオ硫酸ナトリウム水溶液、その後炭酸カリウム水溶液で洗浄した。分離した有機層を、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮し、粗表題化合物(90mg粗)を供した。
MS (ESI) m/z 323.1, 339.1 [M+H]
+。
【0228】
(I. 2-(((4-(2,2-ジフルオロプロポキシ)ピリミジン-5-イル)メチル)アミノ)-4-(((1R,4R)-4-ヒドロキシ-3,3,4-トリメチルシクロヘキシル)アミノ)ピリミジン-5-カルボニトリル) THF(2.8mL)中の4-(((1R,4R)-4-ヒドロキシ-3,3,4-トリメチルシクロヘキシル)アミノ)-2-(メチルスルホニル)ピリミジン-5-カルボニトリル(90mg, 粗)の溶液へ、(4-(2,2-ジフルオロプロポキシ)ピリミジン-5-イル)メタンアミン(50mg, 0.246mmol)及びDIEA(100mg, 0.738mmol)を添加した。生じた混合物を、マイクロウェーブ反応器内で、100℃で2時間攪拌した。溶媒を蒸発させ、残渣を標準方法で精製し、表題化合物(34.2mg, 0.074mmol, 収率30%)を供した。
【化95】
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MS (ESI) m/z 462.2 [M+H]
+.
【0229】
(実施例18:2-(((4-(2,2-ジフルオロプロポキシ)ピリミジン-5-イル)メチル)アミノ)-4-(((1R,4S)-4-ヒドロキシ-3,3,4-トリメチルシクロヘキシル)アミノ)ピリミジン-5-カルボニトリル)
【化96】
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(A. ((1R,4S)-4-ヒドロキシ-3,3-ジメチルシクロヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル) THF(22mL)中の(1S,4R)-4-アミノ-2,2-ジメチルシクロヘキサノール(1.00g, 6.99mmol)の溶液へ、二炭酸ジ-tert-ブチル(1.81g, 8.39mmol)を、0℃でゆっくり添加した。生じた混合物を55℃で2時間攪拌した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチル(2×200mL)により抽出した。一緒にした有機層をブライン(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で蒸発させ、粗生成物を黄色油状物(2.00g粗)として生じ、これを精製することなく次工程で直接使用した。MS (ESI) m/z 244.2 [M+H]
+。
【0230】
(B. (R)-(3,3-ジメチル-4-オキソシクロヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル) DCM(110mL)中の((1R,4S)-4-ヒドロキシ-3,3-ジメチルシクロヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(2g粗)の溶液へ、デス-マーチンペルヨージナン(4.24g, 10mmol)を、温度を5℃以下に維持しながら添加した。生じた混合物を、室温で1時間攪拌した。反応物をDCMで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム溶液で洗浄した。分離した有機層を、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で蒸発させ、残渣をシリカゲルクロマトグラフィーカラム(石油エーテル中6%酢酸エチル)により精製し、表題化合物を黄色油状物(1.10g, 4.56mmol, 2工程にわたる収率65%)として供した。MS (ESI) m/z 242.2 [M+H]
+。
【0231】
(C. ((1R)-4-ヒドロキシ-3,3,4-トリメチルシクロヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル) ジエチルエーテル(15mL)中の(R)-(3,3-ジメチル-4-オキソシクロヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(550mg, 2.28mmol)の溶液へ、臭化メチルマグネシウム(3M, 3.00mL)を、窒素下、-30℃〜-40℃で添加した。この混合物を、この温度で0.5時間攪拌し、飽和塩化アンモニウム水溶液(150mL)によりクエンチした。水層を、酢酸エチル(300mL×3)により抽出した。一緒にした有機層をブライン(150mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で蒸発させた。残渣を、シリカゲルクロマトグラフィーカラム(石油エーテル中12%酢酸エチル)により精製し、表題化合物を黄色油状物(520mg, 5.02mmol, 収率88%)として供した。MS (ESI) m/z 258.2 [M+H]
+。
【0232】
(D. (4R)-4-アミノ-1,2,2-トリメチルシクロヘキサノール) DCM(6.00mL)中の((1R)-4-ヒドロキシ-3,3,4-トリメチルシクロヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(520mg, 2.15mmol)の溶液へ、TFA(3.00mL)を0℃で添加した。生じた混合物を、室温で1時間攪拌した。反応物を真空で濃縮し、粗生成物(450mg, 粗)を生じ、これを更に精製することなく次工程で直接使用した。MS (ESI) m/z 158.1 [M+H]
+。
【0233】
(E. 4-(((1R,4R)-4-ヒドロキシ-3,3,4-トリメチルシクロヘキシル)アミノ)-2-(メチルチオ)ピリミジン-5-カルボニトリル及び4-(((1R,4S)-4-ヒドロキシ-3,3,4-トリメチルシクロヘキシル)アミノ)-2-(メチルチオ)ピリミジン-5-カルボニトリル) イソ-プロパノール(5.00mL)中の(4R)-4-アミノ-1,2,2-トリメチルシクロヘキサノール(323mg, 2.06mmol)及び4-クロロ-2-(メチルチオ)ピリミジン-5-カルボニトリル(450mg, 粗)の混合物へ、DIEA(800mg, 6.60mmol)を添加した。生じた溶液を、90℃で1.5時間攪拌した。溶媒を蒸発させ、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル中30%酢酸エチル)により精製し、表題化合物(380mg, 1.24mmol, 収率60%)を供した。表題化合物は、超臨界流体クロマトグラフィー(カラム:AD、内径0.46cm×長さ15cm;移動相:CO
2/EtOH/DEA=70/30/0.1(v/v/v);流量:1.5ml/分;WL:UV 254nm;T=35℃)により更に分離し、表題化合物を供した。
【0234】
(4-(((1R,4R)-4-ヒドロキシ-3,3,4-トリメチルシクロヘキシル)アミノ)-2-(メチルチオ)ピリミジン-5-カルボニトリル) (120mg, 0.391mmol, キラルSFC:d.e.=100%)。
【0235】
(4-(((1R,4S)-4-ヒドロキシ-3,3,4-トリメチルシクロヘキシル)アミノ)-2-(メチルチオ)ピリミジン-5-カルボニトリル) (240mg, 0.782mmol, キラルSFC:d.e.=100%)。
【0236】
(F. 4-(2,2-ジフルオロプロポキシ)ピリミジン-5-カルボニトリル) THF(20mL)中の水素化ナトリウム(鉱油中60%分散、315mg, 7.88mmol)の懸濁液へ、2,2-ジフルオロプロパン-1-オール(757mg, 7.88mmol)を、0℃で添加し、生じた混合物を1時間攪拌した。その後4-クロロピリミジン-5-カルボニトリル(1.00g, 7.16mmol)を小分けして添加し、この混合物を室温で30分間攪拌した。反応を飽和塩化アンモニウム水溶液によりクエンチし、酢酸エチル(500mL×2)により抽出した。一緒にした有機層を乾燥させ、濃縮し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィーカラム(石油エーテル中12%酢酸エチル)により精製し、表題化合物(850mg, 4.27mmol, 収率58%)を黄色固形物として供した。MS (ESI) m/z 200.0 [M+H]
+。
【0237】
(G. (4-(2,2-ジフルオロプロポキシ)ピリミジン-5-イル)メタンアミン) THF(30mL)中の4-(2,2-ジフルオロプロポキシ)ピリミジン-5-カルボニトリル(850mg, 4.27mmol)の溶液へ、ラネー-ニッケル(600mg)を添加した。この混合物を真空下で10分間脱気し、その後完全に膨張させたバルーン下、室温で一晩水素化した。この混合物をセライトパッドを通して濾過し、ケーキを酢酸エチル(200mL)により洗浄した。濾液を真空下で除去し、残渣を分取HPLC(水中5%〜60%アセトニトリル)により精製し、生成物(260mg, 1.28mmol, 収率30%)を黄色油状物として生じた。MS (ESI) m/z 204.0 [M+H]
+。
【0238】
(H. 4-(((1R,4S)-4-ヒドロキシ-3,3,4-トリメチルシクロヘキシル)アミノ)-2-(メチルスルホニル)ピリミジン-5-カルボニトリル) DCM(3.00mL)中の4-(((1R,4S)-4-ヒドロキシ-3,3,4-トリメチルシクロヘキシル)アミノ)-2-(メチルチオ)ピリミジン-5-カルボニトリル(80mg, 0.261mmol)の溶液へ、3-クロロ過安息香酸(85%, 114mg, 0.653mmol)を氷水浴下で添加した。この混合物を、室温で2時間攪拌した。反応物をDCMで希釈し、チオ硫酸ナトリウム水溶液、次に炭酸カリウム水溶液により洗浄した。分離した有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮し、粗化合物(90mg粗)を供した。
MS (ESI) m/z 323.1, 339.1 [M+H]
+。
【0239】
(I. 2-(((4-(2,2-ジフルオロプロポキシ)ピリミジン-5-イル)メチル)アミノ)-4-(((1R,4S)-4-ヒドロキシ-3,3,4-トリメチルシクロヘキシル)アミノ)ピリミジン-5-カルボニトリル) THF(2.8mL)中の4-(((1R,4S)-4-ヒドロキシ-3,3,4-トリメチルシクロヘキシル)アミノ)-2-(メチルスルホニル)ピリミジン-5-カルボニトリル(90mg, 粗)の溶液へ、(4-(2,2-ジフルオロプロポキシ)ピリミジン-5-イル)メタンアミン(50mg, 0.246mmol)及びDIEA(100mg, 0.738mmol)を添加した。生じた混合物をマイクロウェーブ反応器内、100℃で、2時間攪拌した。溶媒を蒸発させ、残渣を標準方法により精製し、表題化合物(38.7mg, 0.084mmol, 収率34%)を供した。
【化97】
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MS (ESI) m/z 462.2 [M+H]
+.
【0240】
(実施例19:2-((4-シアノ-3-(トリフルオロメトキシ)フェネチル)アミノ)-4-(((1R,3S)-3-ヒドロキシ-2,2-ジメチルシクロブチル)アミノ)ピリミジン-5-カルボニトリル)
【化98】
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(A. 4-アミノ-3-(トリフルオロメトキシ)安息香酸メチル) 1,4-ジオキサン(4.0M, 142mL, 568mmol)中の4-アミノ-3-(トリフルオロメトキシ)安息香酸(8.88g 40.2mmol)、MeOH(142mL)及び塩酸の混合物を、室温で72時間攪拌した。有機溶媒の除去後、残渣のpHをpH8に調節し、水層を酢酸エチル(50mL×3)により抽出した。一緒にした有機層を乾燥させ、真空下で濃縮し、表題化合物(9.3g, 39.6mmol, 収率95%)を供した。MS (ESI) m/z 236.1 [M+1]
+。
【0241】
(B. 4-ブロモ-3-(トリフルオロメトキシ)安息香酸メチル) アセトニトリル(300mL)及び水(30mL)中の4-アミノ-3-(トリフルオロメトキシ)安息香酸メチル(9.3g, 39.6mmol)及び亜硝酸tert-ブチル(6.77mL, 57.6mmol)の混合物へ、臭化銅(II)(10.3g, 46.2mmol)を添加した。生じた反応混合物を、75℃で1.5時間攪拌した。この反応物を水で処理し、酢酸エチルにより抽出した。一緒にした有機層を、飽和炭酸水素ナトリウムにより洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過した。濾液を真空下で蒸発させ、表題化合物(10.6g, 35.6mmol, 収率90%)を供した。MS (ESI) m/z 299.1, 300.1 [M+1]
+。
【0242】
(C. (4-ブロモ-3-(トリフルオロメトキシ)フェニル)メタノール) THF(100mL)中の水素化ホウ素リチウム(1.16g, 53.4mmol)の溶液へ、4-ブロモ-3-(トリフルオロメトキシ)安息香酸メチル(10.6g, 35.6mmol)を0℃で添加し、生じた溶液を、窒素大気下、70℃で3時間加熱した。反応を水によりクエンチし、混合物を酢酸エチルにより抽出した。一緒にした有機層を、飽和ブラインにより洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過した。濾液を真空下で蒸発させ、粗表題生成物(9.17g, 34mmol)を供した。MS (ESI) m/z 270.1 [M]
+, 272.1 [M+2]
+。
【0243】
(D. 1-ブロモ-4-(ブロモメチル)-2-(トリフルオロメトキシ)ベンゼン) 乾燥DCM(50mL)中の(4-ブロモ-3-(トリフルオロメトキシ)フェニル)MeOH(5g, 18.5mmol)及びトリフェニルホスフィン(8.24g, 31.45mmol)の混合物へ、N-ブロモスクシンイミド(5.83g, 32.92mmol)を-10℃で添加した。生じた反応混合物を、窒素下、室温で0.5時間攪拌した。水を添加し、混合物をDCM(3×40mL)により抽出した。一緒にした有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過した。濾液を真空下で蒸発させ、粗生成物を供し、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中5%酢酸エチル)により精製し、表題化合物(4.3g, 12.9mmol, 2工程にわたる収率67%)を供した。MS (ESI) m/z 332.8, 334.8, 336.8 [M+H]
+。
【0244】
(E. 2-(4-ブロモ-3-(トリフルオロメトキシ)フェニル)アセトニトリル) EtOH(20mL)及び水(5mL)中の1-ブロモ-4-(ブロモメチル)-2-(トリフルオロメトキシ)ベンゼン(1g, 3.0mmol)の混合物に、シアン化カリウム(390mg, 6mmol)を添加した。生じた混合物を、85℃で2時間攪拌した。炭酸水素ナトリウムを添加し、この混合物を酢酸エチルにより抽出した。有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ、濃縮し、粗表題生成物(800mg, 2.86mmol)を供した。MS (ESI) m/z 279.9 [M]
+, 281.1 [M+2]
+。
【0245】
(F. 2-(4-ブロモ-3-(トリフルオロメトキシ)フェニル)エタンアミン) THF(40mL)中の2-(4-ブロモ-3-(トリフルオロメトキシ)フェニル)アセトニトリル(800mg, 2.86mmol)の溶液へ、THF中のジメチルスルフィドボラン錯体(2M, 2.15mL, 4.3mmol)の溶液を0℃で添加した。生じた溶液を、窒素大気下、75℃で2時間加熱した。反応を、MeOH(10mL)により0℃でクエンチし、真空下で濃縮し、粗表題生成物(720mg, 2.54mmol)を供した。MS (ESI) m/z 283.9 [M]
+, 291.1 [M+2]
+。
【0246】
(G. 4-ブロモ-3-(トリフルオロメトキシ)フェネチルカルバミン酸tert-ブチル) THF(10mL)中の2-(4-ブロモ-3-(トリフルオロメトキシ)フェニル)エタンアミン(720mg, 2.54mmol)の溶液へ、二炭酸ジ-tert-ブチル(575mg, 2.66mmol)を添加した。生じた反応混合物を、75℃で2時間攪拌した。反応混合物を濃縮し、粗生成物を供し、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中5%酢酸エチル)により精製し、表題化合物を黄色固形物(460mg, 1.2mmol, 3工程にわたる収率40%)として供した。MS (ESI) m/z 384.1[M+1]
+。
【0247】
(H. 4-シアノ-3-(トリフルオロメトキシ)フェネチルカルバミン酸tert-ブチル) DMF(10mL)中の4-ブロモ-3-(トリフルオロメトキシ)フェネチルカルバミン酸tert-ブチル(460mg, 1.2mmol)、シアン化亜鉛(463mg, 1.56mmol)及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(69mg, 0.06mmol)の混合物を、窒素下、160℃で1時間攪拌した。この反応物を、飽和炭酸水素ナトリウムで処理し、酢酸エチル(30mL×3)により抽出した。一緒にした有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ、濃縮し、分取薄層クロマトグラフィー(DCM中2.9%MeOH)により精製し、表題化合物(150mg, 0.45mmol, 収率38%)を供した。MS (ESI) m/z 331.1 [M+1]
+。
【0248】
(I. 4-(2-アミノエチル)-2-(トリフルオロメトキシ)ベンゾニトリル) DCM(3mL)中の4-シアノ-3-(トリフルオロメトキシ)フェネチルカルバミン酸tert-ブチル(150mg, 0.45mmol)の溶液へ、TFA(1.5mL)を添加した。生じた反応混合物を室温で1.5時間攪拌した。混合物を濃縮し、粗表題生成物(120mg, 粗)を供し、これを更に精製することなく次工程で直接使用した。MS (ESI) m/z 231.1 [M+H]
+。
【0249】
(J. 4-(((1R,3S)-3-ヒドロキシ-2,2-ジメチルシクロブチル)アミノ)-2-(メチルチオ)ピリミジン-5-カルボニトリル) イソプロパノール(20mL)中の(1S,3R)-3-アミノ-2,2-ジメチルシクロブタノール(550mg 粗)、4-クロロ-2-(メチルチオ)ピリミジン-5-カルボニトリル(887mg, 4.78mmol)及びDIEA(1.12g, 8.7mmol)の混合物を、85℃で3時間攪拌した。室温へ冷却後、反応混合物を濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM中0.6%MeOH)により精製し、表題化合物(760mg, 2.88mmol, 収率66.3%)を供した。MS (ESI) m/z 265.1 [M+1]
+。
【0250】
(K. 4-(((1R,3S)-3-ヒドロキシ-2,2-ジメチルシクロブチル)アミノ)-2-(メチルスルホニル)ピリミジン-5-カルボニトリル) DCM(10mL)中の4-(((1R,3S)-3-ヒドロキシ-2,2-ジメチルシクロブチル)アミノ)-2-(メチルチオ)ピリミジン-5-カルボニトリル(760mg, 2.88mmol)の溶液へ、m-クロロペルオキシ安息香酸(85%, 1.25g, 6.18mmol)を添加した。生じた混合物を室温で1時間攪拌した。反応混合物を、チオ硫酸ナトリウム水溶液によりクエンチし、DCMにより抽出した。一緒にした有機層を水性炭酸カリウム及びブラインにより洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮し、表題化合物(550mg, 粗)を供し、これを更に精製することなく次工程で直接使用した。MS (ESI) m/z 281.1, 297.1 [M+1]
+。
【0251】
(L. 2-((4-シアノ-3-(トリフルオロメトキシ)フェネチル)アミノ)-4-(((1R,3S)-3-ヒドロキシ-2,2-ジメチルシクロブチル)アミノ)ピリミジン-5-カルボニトリル) THF(2mL)中の4-(((1R,3S)-3-ヒドロキシ-2,2-ジメチルシクロブチル)アミノ)-2-(メチルスルホニル)ピリミジン-5-カルボニトリル(80mg, 0.27mmol)、4-(2-アミノエチル)-2-(トリフルオロメトキシ)ベンゾニトリル(60mg, 粗))及びDIEA(105mg, 0.81mmol)の混合物を、マイクロウェーブ反応器内、100℃で1.5時間攪拌した。室温に冷却した後、反応混合物を濃縮し、残渣を標準方法により精製し、表題化合物(34.4mg, 0.077 mmol, 2工程にわたる収率40%)を供した。
【化99】
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MS (ESI) m/z 447.2 [M+1]
+.
【0252】
(実施例20:2-((4-(2,2-ジフルオロプロポキシ)フェネチル)アミノ)-4-(((1R,4S)-4-ヒドロキシ-3,3-ジメチルシクロヘキシル)アミノ)ピリミジン-5-カルボニトリル)
【化100】
[この文献は図面を表示できません]
(A. 4-ヒドロキシフェネチルカルバミン酸tert-ブチル) THF(10mL)中の4-(2-アミノエチル)フェノール(1.00 g, 7.30mmol)の溶液へ、ピロ炭酸ジ-tert-ブチル(1.89g, 8.79mmol)を添加した。生じた反応混合物を、室温で16時間攪拌した。この混合物を濃縮し、溶媒を除去し、酢酸エチルで希釈し、濾過し、濃縮し、粗表題生成物(1.65g, 6.96mmol, 収率95%)を生じた。MS (ESI) m/z 238.1 [M+H]
+。
【0253】
(B. メタンスルホン酸2,2-ジフルオロプロピル) 乾燥DCM(20mL)中の2,2-ジフルオロプロパン-1-オール(2.00g, 20.8mmol)及びTEA(3.16g, 31.25mmol)の混合物へ、メタンスルホニルクロリド(2.84g, 24.96mmol)を0℃で添加した。生じた反応混合物を、室温で1.5時間攪拌した。水を添加し、この混合物をDCM(3×100mL)により抽出した。一緒にした有機層を、飽和塩化アンモニウム水溶液、ブラインにより洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過した。濾液を真空下で蒸発させ、表題生成物(2.70g, 15.52mmol, 収率75%)を生じ、これを更に精製することなく次工程で直接使用した。
【0254】
(C. 4-(2,2-ジフルオロプロポキシ)フェネチルカルバミン酸tert-ブチル) DMF(5mL)中の4-ヒドロキシフェネチルカルバミン酸tert-ブチル(700g, 2.94mmol)、メタンスルホン酸2,2-ジフルオロプロピル(668mg, 3.84mmol)及び炭酸セシウム(1.92g, 5.88mmol)の混合物を、マイクロウェーブ反応器内、115℃で3時間攪拌した。室温まで冷却下後、水を添加し、酢酸エチル(3×100mL)により抽出した。一緒にした有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過した。濾液を真空下で蒸発させ、粗生成物を生じ、これを分取薄層クロマトグラフィー(石油エーテル中22%酢酸エチル)により精製し、表題化合物(130mg, 0.41mmol, 収率14%)を供した。MS (ESI) m/z 316.1 [M+H]
+。
【0255】
(D. 2-(4-(2,2-ジフルオロプロポキシ)フェニル)エタンアミン) DCM(2mL)中の4-(2,2-ジフルオロプロポキシ)フェネチルカルバミン酸tert-ブチル(95mg, 0.30mmol)の溶液へ、TFA(1mL)を0〜5℃で添加した。生じた反応混合物を、室温で1.5時間攪拌した。反応混合物を濃縮し、粗生成物を生じ、これを更に精製することなく次工程で直接使用した(70mg粗)。MS (ESI) m/z 216.1 [M+H]
+。
【0256】
(E. 4-(((1R,4S)-4-ヒドロキシ-3,3-ジメチルシクロヘキシル)アミノ)-2-(メチルチオ)ピリミジン-5-カルボニトリル) イソプロパノール(30mL)中の4-クロロ-2-(メチルチオ)ピリミジン-5-カルボニトリル(2.15g, 11.6mmol))、(1S,4R)-4-アミノ-2,2-ジメチルシクロヘキサノール(1.51g, 10.5mmol)及びDIEA(2.72mg, 21.1mmol)の混合物を、100℃で3時間加熱した。有機溶媒を減圧下で除去した後、残渣を水で処理し、酢酸エチルにより抽出した。一緒にした有機層を、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮し、粗生成物を生じ、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油中15%酢酸エチル)により精製し、表題化合物を淡黄色固形物(2.2g, 7.53mmol, 収率:72%)として供した。MS (ESI) m/z 293.2 [M+H]
+。
【0257】
(F. 4-(((1R,4S)-4-ヒドロキシ-3,3-ジメチルシクロヘキシル)アミノ)-2-(メチルスルホニル)ピリミジン-5-カルボニトリル) 乾燥DCM(20mL)中の4-(((1R,4S)-4-ヒドロキシ-3,3-ジメチルシクロヘキシル)アミノ)-2-(メチルチオ)ピリミジン-5-カルボニトリル(1.02g, 3.48mmol)の溶液へ、m-クロロペルオキシ安息香酸(85%, 1.78g, 8.79mmol)を、氷水浴で冷却しながら添加した。生じた混合物を、室温で3時間攪拌した。反応を水性チオ硫酸ナトリウムによりクエンチし、DCMにより抽出した。一緒にした有機層を、水性炭酸カリウム及びブラインにより洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮し、表題化合物(0.9g, 粗)を淡黄色固形物として生じた。MS (ESI) m/z 309.2, 325.2 [M+H]
+。
【0258】
(J. 2-((4-(2,2-ジフルオロプロポキシ)フェネチル)アミノ)-4-(((1R,4S)-4-ヒドロキシ-3,3-ジメチルシクロヘキシル)アミノ)ピリミジン-5-カルボニトリル) THF(2mL)中の4-(((1R,4S)-4-ヒドロキシ-3,3-ジメチルシクロヘキシル)アミノ)-2-(メチルスルホニル)ピリミジン-5-カルボニトリル(90mg, 0.28mmol)、2-(4-(2,2-ジフルオロプロポキシ)フェニル)エタンアミン(70mg 粗)及びDIEA(85mg, 0.66mmol)の混合物を、マイクロウェーブ反応器内、100℃で1.5時間攪拌した。室温まで冷却した後、反応混合物を濃縮し、残渣を標準方法により精製し、表題生成物(38.6mg, 0.084mmol, 収率28%)を生じた。
【化101】
[この文献は図面を表示できません]
MS (ESI) m/z 460.2 [M+H]
+.
【0259】
(実施例21:3-クロロ-5-(2-((5-シアノ-4-(((1R,4S)-4-ヒドロキシ-3,3-ジメチルシクロヘキシル)アミノ)ピリミジン-2-イル)アミノ)エチル)ピリジン 1-オキシド)
【化102】
[この文献は図面を表示できません]
(A. (5-クロロ-ピリジン-3-イル)-メタノール) THF(30mL)中の5-クロロ-ニコチン酸(2g, 12.7mmol)及びTEA(1.52g, 15mmol)の溶液へ、クロロギ酸メチル(1.42g, 15mmol)を0℃でゆっくり添加した。生じた混合物を、室温で一晩攪拌した。反応物を酢酸エチルで希釈し、飽和塩化アンモニウムにより洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。有機層を濃縮し、粗生成物(2.8g, 粗)を生じ、これをTHF(40mL)に溶解し、-78℃まで冷却した。水素化リチウムアルミニウム(570mg, 15mmol)を少量づつ添加した。生じた混合物を、30分間攪拌した。反応を水性水酸化ナトリウムによりクエンチし、酢酸エチルにより抽出した。一緒にした有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮し、粗生成物を生じ、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中30%酢酸エチル)により精製し、表題化合物(1.4g, 9.72mmol, 収率76%)を供した。MS (ESI) m/z 144.1 [M+H]
+。
【0260】
(B. (5-クロロピリジン-3-イル)メタンスルホン酸メチル) 乾燥DCM(30mL)中の(5-クロロピリジン-3-イル)MeOH(1.60g, 11.3mmol)及びTEA(1.7g, 16.8mmol)の混合物へ、メタンスルホニルクロリド(1.53g, 13.4mmol)を0℃で添加した。生じた反応混合物を、室温で1.5時間攪拌した。水を添加し、混合物をDCM(3×100mL)により抽出した。一緒にした有機層を飽和水性塩化アンモニウム、ブラインにより洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過した。濾液を真空下で蒸発させ、粗表題化合物(2.09g, 粗)を黄色油状物として生じ、これを更に精製することなく次工程で直接使用した。MS (ESI) m/z 222.0 [M+H]
+。
【0261】
(C. 3-クロロ-5-(イソシアノメチル)ピリジン) EtOH(45mL)及び水(5mL)中の(5-クロロピリジン-3-イル)メタンスルホン酸メチル(2.09g, 粗)の混合物へ、シアン化カリウム(926mg, 14.3mmol)を添加し、生じた混合物を、85℃で2時間攪拌した。炭酸水素ナトリウムを添加し、混合物を酢酸エチルにより抽出し、有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中50%酢酸エチル)により精製し、表題化合物を黄色固形物(820mg, 5.43mmol, 収率48%, 2工程)として供した。MS (ESI) m/z 153.1 [M+H]
+。
【0262】
(D. 2-(5-クロロピリジン-3-イル)エタンアミン) MeOH(15mL)中の3-クロロ-5-(イソシアノメチル)ピリジン(810mg, 5.36mmol)の溶液へ、ラネー-ニッケル及びアンモニアを添加した。生じた反応混合物を、水素下、室温で5時間攪拌した。反応混合物を濾過し、濾液を濃縮し、粗表題化合物(780mg, 粗)を供した。MS (ESI) m/z 157.0 [M+H]
+。
【0263】
(E. (2-(5-クロロピリジン-3-イル)エチル)カルバミン酸tert-ブチル) THF(10mL)中の2-(5-クロロピリジン-3-イル)エタンアミン(780mg, 粗)の溶液へ、二炭酸ジ-tert-ブチル(1.1g, 5.1mmol)を0℃で添加した。生じた反応混合物を、室温で2時間攪拌した。反応混合物を真空で濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中20%酢酸エチル)により精製し、表題化合物を黄色固形物(650mg, 2.54mmol, 収率48%, 2工程)として供した。MS (ESI) m/z 257.1 [M+H]
+。
【0264】
(F. 3-(2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)エチル)-5-クロロピリジン 1-オキシド) DCM(4mL)中の(2-(5-クロロピリジン-3-イル)エチル)カルバミン酸tert-ブチル(93 mg, 0.36mmol)の溶液へ、3-クロロ過安息香酸(85%, 94.8mg, 0.54mmol)を0℃で添加した。生じた反応混合物を室温で1.5時間攪拌した。反応を、チオ硫酸ナトリウム水溶液によりクエンチし、DCMにより抽出した。一緒にした有機層を、炭酸カリウム水溶液及びブラインにより洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮し、粗生成物を生じ、これを更に精製することなく次工程で直接使用した(90mg, 粗)。MS (ESI) m/z 273.1 [M+H]
+。
【0265】
(G. 3-(2-アミノエチル)-5-クロロピリジン 1-オキシド) DCM(3mL)中の3-(2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)エチル)-5-クロロピリジン 1-オキシド(90mg, 粗)の溶液へ、TFA(1.5mL)を0℃で添加した。生じた反応混合物を、室温で1.5時間攪拌した。反応混合物を濃縮し、粗表題生成物を供し、これを更に精製することなく次工程で直接使用した(80mg, 粗)。MS (ESI) m/z 173.1 [M+H]
+。
【0266】
(H. 4-(((1R,4S)-4-ヒドロキシ-3,3-ジメチルシクロヘキシル)アミノ)-2-(メチルチオ)ピリミジン-5-カルボニトリル) イソプロパノール(30mL)中の4-クロロ-2-(メチルチオ)ピリミジン-5-カルボニトリル(2.15g, 11.6mmol)、(1S,4R)-4-アミノ-2,2-ジメチルシクロヘキサノール(1.51g, 10.5mmol)及びDIEA(2.72mg, 21.1mmol)の混合物を、100℃で3時間加熱した。有機溶媒を減圧下で除去した後、残渣を水で処理し、酢酸エチルにより抽出した。一緒にした有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮し、粗生成物を生じ、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油中の15%酢酸エチル)により精製し、表題化合物を淡黄色固形物(2.2g, 7.53mmol, 収率72%)として供した。MS (ESI) m/z 293.2 [M+H]
+。
【0267】
(I. 4-(((1R,4S)-4-ヒドロキシ-3,3-ジメチルシクロヘキシル)アミノ)-2-(メチルスルホニル)ピリミジン-5-カルボニトリル) 乾燥DCM(20mL)中の4-(((1R,4S)-4-ヒドロキシ-3,3-ジメチルシクロヘキシル)アミノ)-2-(メチルチオ)ピリミジン-5-カルボニトリル(1.02g, 3.48mmol)の溶液へ、m-クロロペルオキシ安息香酸(85%, 1.78g, 8.79mmol)を、氷水浴中で冷却しながら添加した。生じた混合物を、室温で3時間攪拌した。反応を水性チオ硫酸ナトリウムによりクエンチし、DCMにより抽出した。一緒にした有機層を、炭酸カリウム水溶液及びブラインにより洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮し、表題化合物(0.9g, 粗)を淡黄色固形物として供した。MS (ESI) m/z 309.2, 325.2 [M+H]
+。
【0268】
(J. 3-クロロ-5-(2-((5-シアノ-4-(((1R,4S)-4-ヒドロキシ-3,3-ジメチルシクロヘキシル)アミノ)ピリミジン-2-イル)アミノ)エチル)ピリジン 1-オキシド) THF(2mL)中の4-(((1R,4S)-4-ヒドロキシ-3,3-ジメチルシクロヘキシル)アミノ)-2-(メチルスルホニル)ピリミジン-5-カルボニトリル(80mg, 粗)、3-(2-アミノエチル)-5-クロロピリジン 1-オキシド(80mg, 粗)及びDIEA(169mg, 1.31mmol)の混合物を、マイクロウェーブ反応器内、85℃で、1時間攪拌した。室温に冷却した後、反応混合物を濃縮し、残渣を標準方法により精製し、表題生成物(32.6mg, 0.08mmol, 3工程にわたる収率22%)を供した。
【化103】
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MS (ESI) m/z 417.2 [M+H]
+.
【0269】
(実施例22:4-(((1S,3S)-3-アミノ-2,2-ジメチルシクロブチル)アミノ)-2-((3-クロロフェネチル)アミノ)ピリミジン-5-カルボニトリル
【化104】
[この文献は図面を表示できません]
4-(((1R,3R)-3-アミノ-2,2-ジメチルシクロブチル)アミノ)-2-((3-クロロフェネチル)アミノ)ピリミジン-5-カルボニトリル
【化105】
[この文献は図面を表示できません]
4-(((1S,3R)-3-アミノ-2,2-ジメチルシクロブチル)アミノ)-2-((3-クロロフェネチル)アミノ)ピリミジン-5-カルボニトリル
【化106】
[この文献は図面を表示できません]
4-(((1R,3S)-3-アミノ-2,2-ジメチルシクロブチル)アミノ)-2-((3-クロロフェネチル)アミノ)ピリミジン-5-カルボニトリル)
【化107】
[この文献は図面を表示できません]
(A. 2,2-ジメチル-3-オキソシクロブタンカルボン酸メチル) 1-クロロ-N,N,2-トリメチルプロパ-1-エン-1-アミン(15mL, 114mmol)及びトリフルオロメタンスルホン酸亜鉛(9.3g, 142mmol)の混合物へ、アクリル酸メチル(12.6mL, 142mmol)を、窒素下で攪拌しながら添加した。次に生じた混合物を、12時間超音波処理した。反応混合物を、水性炭酸水素ナトリウムによりクエンチし、混合物を酢酸エチルにより抽出した。一緒にした有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過した。濾液を真空下で濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中5-8%酢酸エチル)により精製し、表題化合物(5.8g, 37.2mmol, 収率33%)を黄色油状物として供した。
【化108】
[この文献は図面を表示できません]
【0270】
(B. 2,2-ジメチル-3-オキソシクロブタンカルボン酸) MeOH(37.5mL)中の2,2-ジメチル-3-オキソシクロブタンカルボン酸メチル(5.0g, 32.1mmol)の溶液へ、水酸化ナトリウム水溶液(4.48N, 18.5mL, 84mmol)を添加した。生じた混合物を、50℃で2時間攪拌した。完了後、過剰なMeOHを減圧下で除去し、混合物をジエチルエーテル(15mL)により抽出した。水溶液を、塩酸(4N, 30mL)により中和し、混合物を酢酸エチル(100mL×2)により抽出した。一緒にした有機層をブライン(15mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過した。濾液を真空下で濃縮し、表題生成物(3.9g, 27.5mmol, 収率86%)を白色固形物として供した。
【化109】
[この文献は図面を表示できません]
【0271】
(C. (2,2-ジメチル-3-オキソシクロブチル)カルバミン酸tert-ブチル) トルエン(160mL)中の2,2-ジメチル-3-オキソシクロブタンカルボン酸(3.9g, 27.5mmol)及びTEA(5.75g, 57mmol)の溶液へ、ジフェニルホスホリルアジド(11.5mL, 57mmol)を氷水浴中で冷却しながらゆっくり添加した。この混合物を100℃で4時間攪拌した。反応混合物を室温まで冷却し、tert-ブタノール(82mL, 925mmol)を添加した。生じた混合物を一晩還流した。反応混合物を水性炭酸水素ナトリウム(150mL)で処理し、この水溶液を酢酸エチル(50mL×3)により抽出した。一緒にした有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過した。濾液を真空下で濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中2-7%酢酸エチル)により精製し、表題化合物(650mg, 3.05mmol, 収率11%)を黄色油状物として供した。
【化110】
[この文献は図面を表示できません]
【0272】
(D. (3-(ヒドロキシイミノ)-2,2-ジメチルシクロブチル)カルバミン酸tert-ブチルオキシム) MeOH及び水(7mL及び7mL)中の(2,2-ジメチル-3-オキソシクロブチル)カルバミン酸tert-ブチル(645mg, 3.00mmol)、塩酸ヒドロキシルアミン(312mg, 4.50mmol)及び炭酸ナトリウム(240mg, 2.25mmol)の混合物を、室温で一晩攪拌した。この反応物を水で処理し、酢酸エチルにより抽出した。一緒にした有機層を、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過した。濾液を真空下で濃縮し、粗表題化合物(730mg, 粗)を白色固形物として供した。MS (ESI) m/z 229.2 [M+H]
+。
【0273】
(E. (3-アミノ-2,2-ジメチルシクロブチル)カルバミン酸tert-ブチル) MeOH及びアンモニア(12.5mL及び2.5mL)中の(3-(ヒドロキシイミノ)-2,2-ジメチルシクロブチル)カルバミン酸tert-ブチルオキシム(730mg, 粗)の溶液へ、ラネー-Ni(430mg, 粗)を添加した。反応混合物を、水素大気下、室温で一晩攪拌した。反応物をセライトを通して濾過し、濾液を真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM中2-5%MeOH)により精製し、表題化合物(490mg, 2.29mmol, 2工程の収率76%)を供した。MS (ESI) m/z 215.2 [M+H]
+。
【0274】
(F. 4-クロロ-2-((3-クロロフェネチル)アミノ)ピリミジン-5-カルボニトリル) THF(50mL)中の2,4-ジクロロピリミジン-5-カルボニトリル(5.0g, 28.90mmol)、2-(3-クロロフェニル)エタンアミン(4.78g, 28.9mmol)及びDIEA(7.45g, 57.8mmol)の混合物を、50℃で3時間攪拌した。室温まで冷却した後、水(80mL)を添加し、水層を酢酸エチル(3×100mL)により抽出した。一緒にした有機層を、飽和水性塩化アンモニウム、ブラインにより洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過した。濾液を真空中で蒸発させ、粗生成物を生じ、これを酢酸エチル(30mL)で処理し、30分間攪拌した。この混合物を濾過し、乾燥させ、表題化合物(3.20g, 10.92mmol, 収率38%)を供した。MS (ESI) m/z 293.1, 294.1 [M+H]
+。
【0275】
(G. ((1S,3S)-3-((2-((3-クロロフェネチル)アミノ)-5-シアノピリミジン-4-イル)アミノ)-2,2-ジメチルシクロブチル)カルバミン酸tert-ブチル、((1R,3R)-3-((2-((3-クロロフェネチル)アミノ)-5-シアノピリミジン-4-イル)アミノ)-2,2-ジメチルシクロブチル)カルバミン酸tert-ブチル、((1R,3S)-3-((2-((3-クロロフェネチル)アミノ)-5-シアノピリミジン-4-イル)アミノ)-2,2-ジメチルシクロブチル)カルバミン酸tert-ブチル及び((1S,3R)-3-((2-((3-クロロフェネチル)アミノ)-5-シアノピリミジン-4-イル)アミノ)-2,2-ジメチルシクロブチル)カルバミン酸tert-ブチル) ジオキサン(20mL)中の4-クロロ-2-((3-クロロフェネチル)アミノ)ピリミジン-5-カルボニトリル(600mg, 2.04mmol)及び (3-アミノ-2,2-ジメチルシクロブチル)カルバミン酸tert-ブチル(490mg, 2.29mmol)の混合物へ、DIEA(738mg, 5.73mmol)を添加した。生じた混合物を、マイクロ波照射下、125℃で5時間攪拌した。有機溶媒を減圧下で除去した後、残渣を酢酸エチルにより希釈し、有機層を塩化アンモニウム水溶液により洗浄した。有機層を分離し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮し、粗生成物を生じ、これをシリカゲルクロマトグラフィー(石油中10%〜33%酢酸エチル)により精製し、表題化合物(610mg, 1.30mmol, 収率63%)を淡黄色固形物として供した。ラセミ体生成物(500mg, 1.06mmol)を、キラル分取超臨界流体クロマトグラフィー(キラルカラム:OJ、カラムサイズ:内径0.46cm×長さ25cm、5um;移動相:CO
2:MeOH:DEA=60:40:0.1、流量:2.5mL/分、220nm、T=35℃)により分離し、4種の異性体を生じた:((1S,3S)-3-((2-((3-クロロフェネチル)アミノ)-5-シアノピリミジン-4-イル)アミノ)-2,2-ジメチルシクロブチル)カルバミン酸tert-ブチル(ピーク1, 100mg, 0.21mmol, 収率20%, RT=7.88分, d.e.=100%, e.e.=100%)、((1R,3R)-3-((2-((3-クロロフェネチル)アミノ)-5-シアノピリミジン-4-イル)アミノ)-2,2-ジメチルシクロブチル)カルバミン酸tert-ブチル(ピーク3, 102mg, 0.22mmol, 収率20%, RT=9.37分, d.e.=100%, e.e.=100%)、((1R,3S)-3-((2-((3-クロロフェネチル)アミノ)-5-シアノピリミジン-4-イル)アミノ)-2,2-ジメチルシクロブチル)カルバミン酸tert-ブチル(ピーク2, 85mg, 0.18mmol, 収率17%, RT=8.29分, d.e.=100%, e.e.=100%)、及び ((1S,3R)-3-((2-((3-クロロフェネチル)アミノ)-5-シアノピリミジン-4-イル)アミノ)-2,2-ジメチルシクロブチル)カルバミン酸tert-ブチル(ピーク4, 82mg, 0.17mmol, 収率17%, RT=10.96分, d.e.=100%, e.e.=100%)。MS (ESI) m/z 471.2 [M+H]
+。
【0276】
(H. 4-(((1S,3S)-3-アミノ-2,2-ジメチルシクロブチル)アミノ)-2-((3-クロロフェネチル)アミノ)ピリミジン-5-カルボニトリル) 乾燥DCM(2mL)中の((1S,3S)-3-((2-((3-クロロフェネチル)アミノ)-5-シアノピリミジン-4-イル)アミノ)-2,2-ジメチルシクロブチル)カルバミン酸tert-ブチル(100mg, 0.21mmol)の溶液へ、TFA(1.5mL)を、氷水浴中で冷却しながら、滴加した。生じた混合物を、室温で30分間攪拌した。有機溶媒の除去後、残渣をアンモニアにより中和し、DCMにより抽出した。一緒にした有機層を、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮し、粗生成物を生じ、これを標準方法により精製し、表題化合物(49.7mg, 0.13mmol, 収率64%)を供した。
【化111】
[この文献は図面を表示できません]
MS (ESI) m/z 371.2 [M+H]
+.
【0277】
(4-(((1R,3R)-3-アミノ-2,2-ジメチルシクロブチル)アミノ)-2-((3-クロロフェネチル)アミノ)ピリミジン-5-カルボニトリル) 乾燥DCM(2mL)中の((1R,3R)-3-((2-((3-クロロフェネチル)アミノ)-5-シアノピリミジン-4-イル)アミノ)-2,2-ジメチルシクロブチル)カルバミン酸tert-ブチル(102mg, 0.22mmol)の溶液へ、TFA(1.5mL)を、氷水浴中で冷却しながら、滴加した。生じた混合物を、室温で30分間攪拌した。有機溶媒の除去後、残渣をアンモニアにより中和し、DCMにより抽出した。一緒にした有機層を、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮し、粗生成物を生じ、これを標準方法により精製し、表題化合物(43.8mg, 0.118mmol, 収率54%)を供した。
【化112】
[この文献は図面を表示できません]
MS (ESI) m/z 371.2 [M+H]
+.
【0278】
(4-(((1S,3R)-3-アミノ-2,2-ジメチルシクロブチル)アミノ)-2-((3-クロロフェネチル)アミノ)ピリミジン-5-カルボニトリル) 乾燥DCM(2mL)中の((1S,3R)-3-((2-((3-クロロフェネチル)アミノ)-5-シアノピリミジン-4-イル)アミノ)-2,2-ジメチルシクロブチル)カルバミン酸tert-ブチル(85mg, 0.18mmol)の溶液へ、TFA(1.5mL)を、氷水浴中で冷却しながら、滴加した。生じた混合物を、室温で30分間攪拌した。有機溶媒の除去後、残渣をアンモニアにより中和し、DCMにより抽出した。一緒にした有機層を、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮し、粗生成物を生じ、これを標準方法により精製し、表題化合物(48.7mg, 0.131mmol, 収率73%)を供した。
【化113】
[この文献は図面を表示できません]
MS (ESI) m/z 371.2 [M+H]
+.
【0279】
(4-(((1R,3S)-3-アミノ-2,2-ジメチルシクロブチル)アミノ)-2-((3-クロロフェネチル)アミノ)ピリミジン-5-カルボニトリル) 乾燥DCM(2mL)中の((1R,3S)-3-((2-((3-クロロフェネチル)アミノ)-5-シアノピリミジン-4-イル)アミノ)-2,2-ジメチルシクロブチル)カルバミン酸tert-ブチル(82mg, 0.17mmol)の溶液へ、トリフルオロ酢酸(1.5mL)を、氷水浴中で冷却しながら、滴加した。生じた混合物を、室温で30分間攪拌した。有機溶媒の除去後、残渣をアンモニアにより中和し、DCMにより抽出した。一緒にした有機層を、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮し、粗生成物を生じ、これを標準方法により精製し、表題化合物(34.3mg, 0.092mmol, 収率55%)を供した。
【化114】
[この文献は図面を表示できません]
MS (ESI) m/z 371.2 [M+H]
+.
【0280】
(実施例23:4-((1R,4S)-4-ヒドロキシ-3,3-ジメチルシクロヘキシルアミノ)-2-(3-(5-メチル-1H-テトラゾール-1-イル)フェネチルアミノ)ピリミジン-5-カルボニトリル)
【化115】
[この文献は図面を表示できません]
(A. (3-アミノ-フェニル)-アセトニトリル) EtOH(20mL)及び水(4mL)中の(3-ニトロ-フェニル)-アセトニトリル(2.00g, 12.35mmol)、鉄粉(2.07g, 37.03mmol)及び塩化アンモニウム(1.96g, 37.03mmol)の混合物を、85℃で1時間還流した。この反応混合物を、セライトを通して濾過し、EtOHですすいだ。一緒にした濾液を濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中20%酢酸エチル)により精製し、表題化合物(1.57g, 11.89mmol, 収率96%)を淡黄色固形物として供した。MS (ESI) m/z 133.1 [M+H]
+。
【0281】
(B. N-(3-シアノメチル-フェニル)-アセトアミド) (3-アミノ-フェニル)-アセトニトリル(500mg, 3.79mmol)及びTEA(498mg, 4.93mmol)の混合物へ、塩化アセチル(387mg, 4.93mmol)を0℃でゆっくり添加した。生じた混合物を、室温で10分間攪拌した。反応混合物を、飽和水性塩化アンモニウムによりクエンチし、DCMにより2回抽出した。一緒にした有機層を、水性塩化アンモニウム及びブラインにより洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮し、表題化合物(558mg, 3.20mmol, 収率85%)を淡黄色固形物として供した。MS (ESI) m/z 175.1 [M+H]
+。
【0282】
(C. [3-(5-メチル-テトラゾール-1-イル)-フェニル]-アセトニトリル) 無水アセトニトリル(5mL)中のN-(3-シアノメチル-フェニル)-アセトアミド(500mg, 2.87mmol)の溶液へ、トリフルオロメタンスルホン酸無水物(1.62g, 5.74mmol)を、-5℃でゆっくり添加した。生じた混合物を5分間攪拌し、トリメチルシリルアジド(1.32g, 11.48mmol)を、温度を-5℃以下に維持しながらゆっくり添加した。生じた混合物を、-5℃で1時間攪拌した。この反応物を冷却した水性塩化アンモニウムに注ぎ、酢酸エチルにより3回抽出した。一緒にした有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮し、粗生成物を生じ、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM中1-2%MeOH)により精製し、表題化合物(260mg, 1.31mmol, 収率45%)を黄色固形物として供した。MS (ESI) m/z 199.9 [M+H]
+。
【0283】
(D. 2-[3-(5-メチル-テトラゾール-1-イル)-フェニル]-エチルアミン) THF(3mL)中の[3-(5-メチル-テトラゾール-1-イル)-フェニル]-アセトニトリル(180mg, 0.90mmol)の溶液へ、THF中のメチルスルフィドボラン錯体(2M, 0.8mL, 1.60mmol)の溶液を0℃でゆっくり添加し、生じた混合物を窒素下、80℃で2時間還流した。反応をMeOHによりクエンチし、室温で1時間攪拌した。混合物を濃縮し、粗生成物を生じ、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中10-26%酢酸エチル)により精製し、表題化合物(85mg, 0.42mmol, 収率46%)を供した。MS (ESI) m/z 204.1 [M+H]
+。
【0284】
(F. 4-(((1R,4S)-4-ヒドロキシ-3,3-ジメチルシクロヘキシル)アミノ)-2-(メチルチオ)ピリミジン-5-カルボニトリル) イソプロパノール(30mL)中の4-クロロ-2-(メチルチオ)ピリミジン-5-カルボニトリル(2.15g, 11.6mmol))、(1S,4R)-4-アミノ-2,2-ジメチルシクロヘキサノール(1.51g, 10.5mmol)及びDIEA(2.72g, 21.1mmol)の混合物を、100℃で3時間加熱した。有機溶媒を減圧下で除去した後、残渣を水で処理し、酢酸エチルにより抽出した。一緒にした有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮し、粗生成物を生じ、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油中15%酢酸エチル)により精製し、表題化合物を淡黄色固形物(2.2g, 7.53mmol, 収率72%)として供した。MS (ESI) m /z 293.2 [M+H]
+。
【0285】
(G. 4-(((1R,4S)-4-ヒドロキシ-3,3-ジメチルシクロヘキシル)アミノ)-2-(メチルスルホニル)ピリミジン-5-カルボニトリル及び4-(((1R,4S)-4-ヒドロキシ-3,3-ジメチルシクロヘキシル)アミノ)-2-(メチルスルフィニル)ピリミジン-5-カルボニトリル) 乾燥DCM(20mL)中の4-(((1R,4S)-4-ヒドロキシ-3,3-ジメチルシクロヘキシル)アミノ)-2-(メチルチオ)ピリミジン-5-カルボニトリル(1.02g, 3.48mmol)の溶液へ、m-クロロペルオキシ安息香酸(85%, 1.78g, 8.79mmol)を、氷水浴内で冷却しながら添加した。生じた混合物を、室温で3時間攪拌した。反応を水性チオ硫酸ナトリウムによりクエンチし、DCMにより抽出した。一緒にした有機層を水性炭酸カリウム及びブラインにより洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮し、表題化合物(0.9g, 粗)を淡黄色固形物として供した。MS (ESI) m/z 309.2, 325.2 [M+H]
+。
【0286】
(H. 4-((1R,4S)-4-ヒドロキシ-3,3-ジメチルシクロヘキシルアミノ)-2-(3-(5-メチル-1H-テトラゾール-1-イル)フェネチルアミノ)ピリミジン-5-カルボニトリル) 2-(2-(5-メチル-1H-テトラゾール-1-イル)フェニル)エタンアミン(85mg, 0.42mmol)、4-(((1R,4S)-4-ヒドロキシ-3,3-ジメチルシクロヘキシル)アミノ)-2-(メチルスルホニル)ピリミジン-5-カルボニトリル及び4-(((1R,4S)-4-ヒドロキシ-3,3-ジメチルシクロヘキシル)アミノ)-2-(メチルスルフィニル)ピリミジン-5-カルボニトリル(90mg, 0.27mmol)及びDIEA(105mg, 0.81mmol)の混合物を、マイクロウェーブ照射下で、100℃で1.5時間攪拌した。室温まで冷却した後、反応混合物を濃縮し、残渣を標準方法により精製し、表題化合物(44.3mg, 0.073mmol, 収率21%)を生じた。
【化116】
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MS (ESI) m/z 448.2 [M+H]
+.
【0287】
(実施例24:2-((3-クロロ-2-(トリフルオロメチル)フェネチル)アミノ)-4-(((1R,4S)-4-ヒドロキシ-3,3-ジメチルシクロヘキシル)アミノ)ピリミジン-5-カルボニトリル)
【化117】
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(A. (3-クロロ-2-(トリフルオロメチル)フェニル)メタノール) THF(5mL)中の3-クロロ-2-(トリフルオロメチル)安息香酸(0.15g, 0.668mmol)の溶液へ、THF中のジメチルスルフィドボラン錯体の溶液(2M, 0.70 mL, 1.40mmol)を、0℃〜5℃で滴加した。生じた溶液を、窒素大気下、75℃で2時間加熱した。反応をMeOH(1mL)により0℃でクエンチし、真空下で濃縮し、粗表題生成物(0.12g)を生じた。
【化118】
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【0288】
(B. メタンスルホン酸3-クロロ-2-(トリフルオロメチル)ベンジル) 乾燥DCM(5mL)中の(3-クロロ-2-(トリフルオロメチル)フェニル)MeOH(0.12g, 粗)及びTEA(0.115g, 1.14mmol)の混合物に、メタンスルホニルクロリド(98.0mg, 0.855mmol)を0℃で滴加した。生じた反応混合物を、室温で2時間攪拌した。水を添加し、混合物をDCM(10mL×3)により抽出した。一緒にした有機層を飽和水性塩化アンモニウム、ブラインにより洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過した。濾液を真空下で蒸発させ、粗表題生成物(0.150g)を生じた。
【化119】
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【0289】
(C. 2-(3-クロロ-2-(トリフルオロメチル)フェニル)アセトニトリル) アセトニトリル(5mL)中のメタンスルホン酸3-クロロ-2-(トリフルオロメチル)ベンジル(0.150g, 粗)及びトリメチルシランカルボニトリル(119mg, 1.2mmol)の混合物へ、THF中のフッ化テトラブチルアンモニウム(1M, 1.2mL, 1.2mmol)の溶液を添加した。この反応物を、室温で2時間攪拌した。反応物を酢酸エチル及び水で処理し、分離した有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ、濃縮し、粗生成物を生じ、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中10%酢酸エチル)により精製し、表題化合物(0.10g, 3.03mmol, 3工程にわたる収率68%)を黄色固形物として供した。
【化120】
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【0290】
(D. 2-(3-クロロ-2-(トリフルオロメチル)フェニル)エタンアミン) MeOH(5mL)中の2-(3-クロロ-2-(トリフルオロメチル)フェニル)アセトニトリル(0.10g, 3.03mmol)の溶液へ、ラネー-ニッケル(100mg)を添加した。この混合物を真空下で10分間脱気し、その後完全に膨張させたバルーン下、室温で一晩水素化した。この混合物をセライトパッドを通して濾過し、ケーキをMeOH(10mL)により洗浄した。濾液を真空下で濃縮し、粗生成物(100mg)を生じた。MS (ESI) m/z 224.1 [M+H]
+。
【0291】
(E. 4-(((1R,4S)-4-ヒドロキシ-3,3-ジメチルシクロヘキシル)アミノ)-2-(メチルチオ)ピリミジン-5-カルボニトリル) イソプロパノール(30mL)中の4-クロロ-2-(メチルチオ)ピリミジン-5-カルボニトリル(2.15g, 11.6mmol))、(1S,4R)-4-アミノ-2,2-ジメチルシクロヘキサノール(1.51g, 10.5mmol)及びDIEA(2.72mg, 21.1mmol)の混合物を、100℃で3時間加熱した。有機溶媒を減圧下で除去した後、残渣を水で処理し、酢酸エチルにより抽出した。一緒にした有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮し、粗生成物を生じ、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油中15%酢酸エチル)により精製し、表題化合物を淡黄色固形物(2.2g, 7.53mmol, 収率72%)として供した。MS (ESI) m /z 293.2 [M+H]
+。
【0292】
(F. 4-(((1R,4S)-4-ヒドロキシ-3,3-ジメチルシクロヘキシル)アミノ)-2-(メチルスルホニル)ピリミジン-5-カルボニトリル) 乾燥DCM(20mL)中の4-(((1R,4S)-4-ヒドロキシ-3,3-ジメチルシクロヘキシル)アミノ)-2-(メチルチオ)ピリミジン-5-カルボニトリル(1.02g, 3.48mmol)の溶液へ、m-クロロペルオキシ安息香酸(85%, 1.78g, 8.79mmol)を氷水浴内で冷却しながら添加した。生じた混合物を、室温で3時間攪拌した。反応を水性チオ硫酸ナトリウムによりクエンチし、DCMにより抽出した。一緒にした有機層を炭酸カリウム水溶液及びブラインにより洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮し、表題生成物(0.9g, 粗)を淡黄色固形物として生じた。MS (ESI) m/z 309.2, 325.2 [M+H]
+。
【0293】
(G. 2-((3-クロロ-2-(トリフルオロメチル)フェネチル)アミノ)-4-(((1R,4S)-4-ヒドロキシ-3,3-ジメチルシクロヘキシル)アミノ)ピリミジン-5-カルボニトリル) THF(2mL)中の4-(((1R,4S)-4-ヒドロキシ-3,3-ジメチルシクロヘキシル)アミノ)-2-(メチルスルホニル)ピリミジン-5-カルボニトリル(75mg, 0.23mmol)、2-(3-クロロ-2-(トリフルオロメチル)フェニル)エタンアミン(100mg, 粗)及びDIEA(85mg, 0.66mmol)の混合物を、マイクロウェーブ反応器中、100℃で1.5時間攪拌した。室温まで冷却した後、反応混合物を濃縮し、残渣を標準方法により精製し、表題化合物(42.2mg, 0.090mmol, 収率39%)を供した。
【化121】
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MS (ESI) m/z 468.1 [M+H]
+.
【0294】
(実施例25:4-クロロ-2-(2-(5-シアノ-4-((1R,4S)-4-ヒドロキシ-3,3-ジメチルシクロヘキシルアミノ)ピリミジン-2-イルアミノ)エチル)ベンゼンスルホンアミド)
【化122】
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(A. N-[2-(3-クロロ-フェニル)-エチル]-アセトアミド) 無水DCM(30mL)中の2-(3-クロロ-フェニル)-エチルアミン(3.00g, 19.28mmol)及びTEA(2.9g, 28.92mmol)の溶液へ、塩化アセチル(2.27g, 28.92mmol)を0℃で滴加した。生じた混合物を、室温で1時間攪拌した。反応を水によりクエンチし、混合物を酢酸エチルにより抽出した。一緒にした有機層を飽和塩化アンモニウム水溶液、ブラインにより洗浄し、濃縮し、表題化合物を黄色油状物(3.60g, 18.27mmol, 収率94%)として供した。MS (ESI) m/z 198.1, 200.1 [M+H]
+。
【0295】
(B. 2-(2-アセチルアミノ-エチル)-4-クロロ-ベンゼンスルホニルクロリド) N-[2-(3-クロロ-フェニル)-エチル]-アセトアミド(400mg, 2.02mmol)を、スルフロ塩素酸(sulfurochloridic acid)(4mL)に、0〜5℃でゆっくり添加した。生じた混合物を、室温で2時間攪拌した。反応混合物を氷水に注ぎ、10分間攪拌した。混合物をDCMにより抽出した。一緒にした有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮し、表題化合物を茶色固形物(288mg, 0.97mmol, 収率48%)として供した。MS (ESI) m/z 296.0, 298.0, 300.0 [M+H]
+。
【0296】
(C. N-[2-(5-クロロ-2-スルファモイル-フェニル)-エチル]-アセトアミド) 無水DCM(4mL)中の2-(2-アセチルアミノ-エチル)-4-クロロ-ベンゼンスルホニルクロリド(288mg, 1.04mmol)の溶液へ、アンモニア溶液(2mL)を0〜5℃でゆっくり添加した。生じた反応混合物を、室温で1時間攪拌した。水を添加し、混合物をクロロホルム/イソプロパノール(3:1)により抽出した。一緒にした有機層を、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮し、粗生成物を供し、これをシリカゲルクロマトグラフィーにより精製した(209mg, 0.76mmol, 収率78%)。MS (ESI) m/z 277.0, 279.0 [M+H]
+。
【0297】
(D. 2-(2-アミノ-エチル)-4-クロロ-ベンゼンスルホンアミド) N-[2-(5-クロロ-2-スルファモイル-フェニル)-エチル]-アセトアミド(209mg, 0.76mmol)及び水酸化カリウム水溶液(2mol/L, 3mL, 6mmol)の混合物を100℃で4時間攪拌した。室温まで冷却した後、この反応物を2N塩酸水溶液により中和した。この混合物を濃縮乾固させ、残渣を溶媒(DCM中3%MeOH, 200mL)により希釈し、1時間攪拌した。混合物を濾過し、濾液を濃縮し、表題化合物を灰色固形物(150mg, 0.64mmol, 収率85%)として供した。MS (ESI) m/z 235.1, 237.1 [M+H]
+。
【0298】
(E. 4-(((1R,4S)-4-ヒドロキシ-3,3-ジメチルシクロヘキシル)アミノ)-2-(メチルチオ)ピリミジン-5-カルボニトリル) イソプロパノール(30mL)中の4-クロロ-2-(メチルチオ)ピリミジン-5-カルボニトリル(2.15g, 11.6mmol))、(1S,4R)-4-アミノ-2,2-ジメチルシクロヘキサノール(1.51g, 10.5mmol)及びDIEA(2.72g, 21.1mmol)の混合物を、100℃で3時間加熱した。有機溶媒を減圧下で除去後、残渣を水で処理し、酢酸エチルにより抽出した。一緒にした有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮し、粗生成物を生じ、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油中15%酢酸エチル)により精製し、表題化合物を淡黄色固形物(2.2g, 7.53mmol, 収率72%)として供した。MS (ESI) m /z 293.2 [M+H]
+。
【0299】
(F. 4-(((1R,4S)-4-ヒドロキシ-3,3-ジメチルシクロヘキシル)アミノ)-2-(メチルスルホニル)ピリミジン-5-カルボニトリル) 乾燥DCM(20mL)中の4-(((1R,4S)-4-ヒドロキシ-3,3-ジメチルシクロヘキシル)アミノ)-2-(メチルチオ)ピリミジン-5-カルボニトリル(1.02 g, 3.48mmol)の溶液へ、m-クロロペルオキシ安息香酸(85%, 1.78g, 8.79mmol)を、氷水浴中で冷却しながら添加した。生じた混合物を、室温で3時間攪拌した。反応を水性チオ硫酸ナトリウムによりクエンチし、DCMにより抽出した。一緒にした有機層を炭酸カリウム水溶液及びブラインにより洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮し、表題化合物(0.9g, 粗)を淡黄色固形物として生じた。MS (ESI) m/z 309.2, 325.2 [M+H]
+。
【0300】
(4-クロロ-2-(2-(5-シアノ-4-((1R,4S)-4-ヒドロキシ-3,3-ジメチルシクロヘキシルアミノ)ピリミジン-2-イルアミノ)エチル)ベンゼンスルホンアミド) THF(4mL)中の4-(((1R,4S)-4-ヒドロキシ-3,3-ジメチルシクロヘキシル)アミノ)-2-(メチルスルホニル)ピリミジン-5-カルボニトリル(100mg, 0.31mmol)、2-(2-アミノ-エチル)-4-クロロ-ベンゼンスルホンアミド(150mg, 0.64mmol)及びDIEA(80mg, 0.62mmol)の混合物を、マイクロウェーブ反応器内、100℃で1時間攪拌した。室温まで冷却した後、反応混合物を濃縮し、残渣を標準方法により精製し、表題化合物(53.3mg, 0.060mmol, 収率26%)を供した。
【化123】
[この文献は図面を表示できません]
MS (ESI) m/z 479.1, 481.1 [M+H]
+.
【0301】
(実施例26:2-クロロ-4-(2-(5-シアノ-4-((1R,4S)-4-ヒドロキシ-3,3-ジメチルシクロヘキシルアミノ)ピリミジン-2-イルアミノ)エチル)ベンゼンスルホンアミド)
【化124】
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(A. N-フェネチルアセトアミド) 無水DCM(50mL)中の2-フェニルエタンアミン(5.00g, 41.32mmol)及びTEA(6.26g, 61.98mmol)の溶液へ、塩化アセチル(3.57g, 45.45mmol)を0℃で滴加した。生じた反応混合物を、室温で30分間攪拌した。水を添加し、混合物をDCMにより抽出した。一緒にした有機層を、飽和水性塩化アンモニウム、ブラインにより洗浄し、濃縮し、表題生成物を黄色油状物(6.06g, 37.19mmol, 収率90%)として生じた。MS (ESI) m/z 164.1 [M+H]
+。
【0302】
(B. 4-(2-アセトアミドエチル)ベンゼン-1-スルホニルクロリド) N-フェネチルアセトアミド(4.50g, 27.6mmol)を、スルフロ塩素酸(30mL)へ、0〜5℃でゆっくり添加した。生じた反応混合物を室温で2時間攪拌した。反応混合物を氷水へ注ぎ、10分間攪拌した。混合物をDCMにより抽出した。一緒にした有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮し、表題化合物を茶色固形物(3.30g, 12.64mmol, 収率45%)として供した。MS (ESI) m/z 262.1 [M+H]
+。
【0303】
(C. N-[2-(4-スルファモイル-フェニル)-エチル]-アセトアミド) 無水DCM(30mL)中の4-(2-アセトアミドエチル)ベンゼン-1-スルホニルクロリド(3.30g, 12.64mmol)の溶液へ、アンモニア溶液(15mL)を0〜5℃で添加した。生じた反応混合物を室温で1時間攪拌した。水を添加し、混合物をクロロホルム/イソプロパノール(3:1)により抽出した。一緒にした有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮し、粗生成物を供し、これをシリカゲルクロマトグラフィー(DCM中1-2%MeOH)により精製し、茶色固形物(2.5g, 10.33mmol, 収率82%)とした。MS (ESI) m/z 243.1 [M+H]
+。
【0304】
(D. N-[2-(3-クロロ-4-スルファモイル-フェニル)-エチル]-アセトアミド) ジクロロエタン(30mL)中のN-[2-(4-スルファモイル-フェニル)-エチル]-アセトアミド(780mg, 3.21mmol)、N-クロロスクシンイミド(216mg, 1.60mmol)、過硫酸ナトリウム(573mg, 2.41mmol)及び二酢酸パラジウム(108mg, 0.48mmol)の混合物へ、トリフルオロメタンスルホン酸(843mg, 5.62mmol)を0℃で添加した。生じた混合物を、密封したチューブ内で、75℃で7時間攪拌した。反応混合物をアンモニアにより中和し、混合物をDCMにより抽出した。一緒にした有機層を、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮し、粗生成物を供し、これをシリカゲルクロマトグラフィー(DCM中1-3%MeOH)により精製し、表題化合物を茶色固形物(350mg, 1.27mmol, 収率39%)として供した。MS (ESI) m/z 276.0 [M+H]
+。
【0305】
(E. 4-(2-アミノ-エチル)-2-クロロ-ベンゼンスルホンアミド) N-[2-(3-クロロ-4-スルファモイル-フェニル)-エチル]-アセトアミド(350mg, 1.27mmol)及び水酸化カリウム水溶液(2mol/L, 8mL, 16mmol)の混合物を、100℃で4時間攪拌した。室温まで冷却した後、反応物を2N塩酸水溶液により中和した。混合物を濃縮し乾固させ、残渣を溶媒(DCM中3%MeOH, 200mL)により希釈し、1時間攪拌した。混合物を濾過し、濾液を濃縮し、表題化合物を淡緑色固形物(240mg, 1.03mmol, 収率81%)として供した。MS (ESI) m/z 235.1 [M+H]
+。
【0306】
(F. 4-(((1R,4S)-4-ヒドロキシ-3,3-ジメチルシクロヘキシル)アミノ)-2-(メチルチオ)ピリミジン-5-カルボニトリル) イソプロパノール(30mL)中の4-クロロ-2-(メチルチオ)ピリミジン-5-カルボニトリル(2.15g, 11.6mmol))、(1S,4R)-4-アミノ-2,2-ジメチルシクロヘキサノール(1.51g, 10.5mmol)及びDIEA(2.72g, 21.1mmol)の混合物を、100℃で3時間加熱した。有機溶媒を減圧下で除去後、残渣を水で処理し、酢酸エチルにより抽出した。一緒にした有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮し、粗生成物を生じ、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油中15%酢酸エチル)により精製し、表題化合物を淡黄色固形物(2.2g, 7.53mmol, 収率72%)として供した。MS (ESI) m /z 293.2 [M+H]
+。
【0307】
(G. 4-(((1R,4S)-4-ヒドロキシ-3,3-ジメチルシクロヘキシル)アミノ)-2-(メチルスルホニル)ピリミジン-5-カルボニトリル及び4-(((1R,4S)-4-ヒドロキシ-3,3-ジメチルシクロヘキシル)アミノ)-2-(メチルスルフィニル) ピリミジン-5-カルボニトリル) 乾燥DCM(20mL)中の4-(((1R,4S)-4-ヒドロキシ-3,3-ジメチルシクロヘキシル)アミノ)-2-(メチルチオ)ピリミジン-5-カルボニトリル(1.02g, 3.48mmol)の溶液へ、m-クロロペルオキシ安息香酸(85%, 1.78g, 8.79mmol)を、氷水浴内で冷却しながら添加した。生じた混合物を、室温で3時間攪拌した。反応を水性チオ硫酸ナトリウムによりクエンチし、DCMにより抽出した。一緒にした有機層を、水性炭酸カリウム及びブラインにより洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮し、表題化合物(0.9g, 粗)を淡黄色固形物として生じた。MS (ESI) m/z 309.2, 325.2 [M+H]
+。
【0308】
(H. 2-クロロ-4-{2-[5-シアノ-4-(4-ヒドロキシ-3,3-ジメチル-シクロヘキシルアミノ)-ピリミジン-2-イルアミノ]-エチル}-ベンゼンスルホンアミド) THF(4mL)中の4-(((1R,4S)-4-ヒドロキシ-3,3-ジメチルシクロヘキシル)アミノ)-2-(メチルスルホニル)ピリミジン-5-カルボニトリル(90mg, 0.28mmol)及び4-(((1R,4S)-4-ヒドロキシ-3,3-ジメチルシクロヘキシル)アミノ)-2-(メチルスルフィニル)ピリミジン-5-カルボニトリル、4-(2-アミノ-エチル)-2-クロロ-ベンゼンスルホンアミド (90mg, 0.38mmol)及びDIEA(72mg, 0.56mmol)の混合物を、マイクロウェーブ反応器内、100℃で1時間攪拌した。室温まで冷却後、反応混合物を濃縮し、残渣を標準方法により精製し、表題化合物(28.6mg, 0.060mmol, 収率26%)を供した。
【化125】
[この文献は図面を表示できません]
MS (ESI) m/z 479.1 [M+H]
+.
【0309】
(実施例27:2-(((4-(2,2-ジフルオロプロポキシ)ピリミジン-5-イル)メチル)アミノ)-4-(((1S,3R)-3-ヒドロキシ-3-メチルシクロヘキシル)アミノ)ピリミジン-5-カルボニトリル)
【化126】
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(A. 4-(2,2-ジフルオロプロポキシ)ピリミジン-5-カルボニトリル) THF(30.0mL)中の水素化ナトリウム(鉱油中60%分散、1.84g, 46mmol)の懸濁液へ、2,2-ジフルオロプロパン-1-オール(4.42g, 46.0mmol)を0℃で添加した。生じた混合物を、室温で1時間攪拌し、その後4-クロロピリミジン-5-カルボニトリル(6g, 43.2mmol)を0℃で小分けして添加した。添加後、反応混合物を、室温で30分間攪拌した。反応を、飽和塩化アンモニウム水溶液によりクエンチし、酢酸エチルにより抽出した。一緒にした有機層を、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮し、粗生成物を生じ、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中10%酢酸エチル)により精製し、表題化合物(4.40g, 22.1mmol, 収率51%)を黄色固形物として供した。MS (ESI) m/z 200.0 [M+H]
+。
【0310】
(B. (4-(2,2-ジフルオロプロポキシ)ピリミジン-5-イル)メタンアミン) THF(30mL)中の4-(2,2-ジフルオロプロポキシ)ピリミジン-5-カルボニトリル(1.7g, 8.54mmol)の溶液へ、ラネーニッケル(500mg, 粗)を添加した。生じた混合物を、水素大気下、室温で一晩攪拌した。反応物を濾過し、濾液を真空で濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM中5%MeOH)により精製し、所望の生成物(650mg, 3.20mmol, 収率37%)を黄色固形物として供した。MS (ESI) m/z 204.1 [M+H]
+。
【0311】
(C. (3-ヒドロキシシクロヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル) THF(30mL)中の3-アミノシクロヘキサノール(3.0g, 26.0mol)の溶液へ、二炭酸ジ-tert-ブチル(6.74g, 31.2mmol)を添加した。生じた混合物を50℃で16時間攪拌した。その後反応混合物を真空で濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中30%酢酸エチル)により精製し、所望の化合物(4.40g, 20.46mmol, 収率78%)を供した。MS (ESI) m/z 216.1 [M+H]
+。
【0312】
(D. (3-オキソシクロヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル) DCM(250mL)中の(3-ヒドロキシシクロヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(4.40g, 20.46mmol)の溶液へ、デス-マーチンペルヨージナン(13.0g, 30.70mmol)を、氷浴中で冷却しながら、小分けして添加した。混合物を室温で2時間攪拌した。反応物をDCMにより希釈し、水性炭酸ナトリウムにより洗浄した。分離した有機層を、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。粗化合物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中40%酢酸エチル)により精製し、表題化合物(4.0g, 18.78mmol, 収率91%)を供した。
MS (ESI) m/z 214.1 [M+H]
+。
【0313】
(E. (3-ヒドロキシシクロヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル) 乾燥THF(200mL)中の(3-オキソシクロヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(4.0g, 18.78mmol)の脱気した懸濁液に、THF中のメチルリチウム溶液(3M, 25.0mL, 75mmol)を-75℃で添加した。生じた反応混合物を、-75℃で1時間攪拌した。THF中のメチルリチウムの溶液(3M, 25.0mL, 75mmol)を、-75℃で添加し、この混合物を1時間攪拌した。塩化アンモニウム水溶液を滴加し、反応をクエンチした。生じた反応混合物を、室温で2時間攪拌を継続した。反応混合物を、酢酸エチル(150mL×3)により抽出した。一緒にした有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮し、粗生成物(4.0g, 粗)を供し、これを精製することなく次工程で直接使用した。MS (ESI) m/z 230.1 [M+H]
+。
【0314】
(F. 3-アミノ-1-メチルシクロヘキサノール) DCM(40mL)中の粗(3-ヒドロキシシクロヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(4.0g, 粗)の溶液へ、TFA(20mL)を、氷浴内で冷却しながら添加した。生じた反応混合物を、室温で2時間攪拌した。この混合物を濃縮し、粗生成物(3.0g, 粗)を生じ、これを更に精製することなく次工程で使用した。MS (ESI) m/z 130.1 [M+H]
+。
【0315】
(G. 4-(((1S,3R)-3-ヒドロキシ-3-メチルシクロヘキシル)アミノ)-2-(メチルチオ)ピリミジン-5-カルボニトリル及び4-(((1R,3S)-3-ヒドロキシ-3-メチルシクロヘキシル)アミノ)-2-(メチルチオ)ピリミジン-5-カルボニトリル) イソプロパノール(30mL)中の4-クロロ-2-(メチルチオ)ピリミジン-5-カルボニトリル(3.71g, 20mmol)、3-アミノ-1-メチルシクロヘキサノール(3.0g, 粗)、DIEA(3.23g, 25mmol)の混合物を、100℃で3時間加熱した。有機溶媒を減圧下で除去した。残渣を水で処理し、酢酸エチルにより抽出した。一緒にした有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮し、粗生成物を生じ、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油中20%酢酸エチル)により精製し、cis-異性体(0.90g, 3.24mmol, 3工程にわたる収率17%)及びtrans-異性体(1.80g,6.47mmol, 3工程にわたる収率34%)を生じた。cis-異性体(0.90g, 3.24mmol)は、キラルSFC(カラム:IF;方法:70-30-CO
2-MeOH;CO
2流量:2.1;カラム温度=40℃)により分離し、4-(((1S,3R)-3-ヒドロキシ-3-メチルシクロヘキシル)アミノ)-2-(メチルチオ)ピリミジン-5-カルボニトリル(ピーク1:300mg, 1.08mmol, 収率33%, 100%e.e.)、及び4-(((1R,3S)-3-ヒドロキシ-3-メチルシクロヘキシル)アミノ)-2-(メチルチオ)ピリミジン-5-カルボニトリル(ピーク2:310mg, 1.12mmol, 収率34%, 100%e.e.)を生じた。MS (ESI) m/z 279.1 [M+H]
+。
【0316】
(H. 4-(((1S,3R)-3-ヒドロキシ-3-メチルシクロヘキシル)アミノ)-2-(メチルスルホニル)ピリミジン-5-カルボニトリル) 乾燥DCM(5mL)中の4-(((1S,3R)-3-ヒドロキシ-3-メチルシクロヘキシル)アミノ)-2-(メチルチオ)ピリミジン-5-カルボニトリル(ピーク1:250mg, 0.90mmol)の溶液へ、m-クロロペルオキシ安息香酸(85%, 366mg, 1.80mmol)を、氷水浴中で冷却しながら添加した。生じた混合物を、室温で1時間攪拌した。反応を水性チオ硫酸ナトリウムによりクエンチし、DCMにより抽出した。一緒にした有機層を、水性炭酸カリウム及びブラインにより洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮し、表題化合物(230mg, 粗)を淡黄色固形物として生じた。MS (ESI) m/z 311.2 [M+H]
+。
【0317】
(I. 2-(((4-(2,2-ジフルオロプロポキシ)ピリミジン-5-イル)メチル)アミノ)-4-(((1S,3R)-3-ヒドロキシ-3-メチルシクロヘキシル)アミノ)ピリミジン-5-カルボニトリル) THF(2mL)中の4-(((1S,3R)-3-ヒドロキシ-3-メチルシクロヘキシル)アミノ)-2-(メチルスルホニル)ピリミジン-5-カルボニトリル(80mg, 粗)、(4-(2,2-ジフルオロプロポキシ)ピリミジン-5-イル)メタンアミン(50mg 0.246mmol)、及びDIEA(85mg, 0.66mmol)の混合物を、マイクロウェーブ反応器内で、100℃で1時間攪拌した。反応物を室温まで冷却し、混合物を濃縮した。残渣を標準方法により精製し、所望の生成物(26.1mg, 0.060mmol, 収率24%)を生じた。
【化127】
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MS (ESI) m/z 434.2 [M+H]
+.
【0318】
(実施例28:(1s,3s)-3-((2-((2-(1H-インドール-3-イル)エチル)アミノ)-5-シアノピリミジン-4-イル)アミノ)シクロブタンカルボキサミド)
【化128】
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(A. (1s,3s)-3-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)シクロブタン-カルボン酸メチル) DMF(4mL)中の(1s,3s)-3-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)シクロブタン-カルボン酸(600mg, 2.79mmol)及び炭酸カリウム(577mg, 4.18mmol)の混合物へ、ヨードメタン(593mg, 4.18mmol)を0℃で添加し、生じた混合物を室温で3時間攪拌した。反応混合物を、水及び酢酸エチルで処理した。分離した有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮し、表題化合物(590mg, 2.58mmol, 収率92%)を黄色固形物として供した。
【化129】
[この文献は図面を表示できません]
【0319】
(B. (1s,3s)-3-アミノシクロブタンカルボン酸メチル) DCM(5mL)中の(1s,3s)-3-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)シクロブタンカルボン酸メチル(590mg, 2.58mmol)の溶液へ、TFA(2.5mL)を〜0℃から5℃で添加した。生じた反応混合物を、室温で1.5時間攪拌した。反応混合物を濃縮し、生成物(300mg, 粗)を供し、これを更に精製することなく次工程で使用した。MS (ESI) m/z 130.1 [M+H]
+。
【0320】
(C. 4-クロロ-2-[2-(1H-インドール-3-イル)-エチルアミノ]-ピリミジン-5-カルボニトリル) THF(50mL)中の2,4-ジクロロ-ピリミジン-5-カルボニトリル(2.0g, 11.5mmol)、2-(1H-インドール-3-イル)-エチルアミン(1.83g, 11.4mmol)、及びDIEA(1.94g, 15.0mmol)の混合物を、50℃で3時間攪拌した。室温まで冷却した後、反応混合物を濃縮し、残渣を酢酸エチル(150mL)により希釈した。有機層を飽和水性塩化アンモニウム、ブラインにより洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過した。濾液を真空中で蒸発させ、粗生成物を生じ、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中20%酢酸エチル)により精製し、表題化合物を茶色固形物(1.3g, 4.38mmol, 収率38%)として供した。MS (ESI) m/z 298.1 [M+H]
+。
【0321】
(D. (1s,3s)-3-((2-((2-(1H-インドール-3-イル)エチル)アミノ)-5-シアノピリミジン-4-イル)アミノ)シクロブタンカルボン酸メチル) DMA(5mL)中の2-((2-(1H-インドール-3-イル)エチル)アミノ)-4-クロロピリミジン-5-カルボニトリル(713mg, 2.40mmol)、(1s,3s)-3-アミノシクロブタンカルボン酸メチル(300mg, 粗)、及びDIEA(619mg, 4.80mmol)の混合物を、マイクロウェーブ反応器内、125℃で4時間攪拌した。室温まで冷却した後、反応混合物を濃縮し、残渣を酢酸エチル(100mL)により希釈した。有機層を飽和水性塩化アンモニウム、ブラインにより洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過した。濾液を真空中で蒸発させ、粗生成物を生じ、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM中0.6%MeOH)により精製し、表題化合物を茶色固形物(720mg, 1.85mmol, 収率75%)として供した。MS (ESI) m/z 391.1 [M+H]
+。
【0322】
(E. (1s,3s)-3-((2-((2-(1H-インドール-3-イル)エチル)アミノ)-5-シアノピリミジン-4-イル)アミノ)シクロブタンカルボキサミド) MeOH中のアンモニア溶液(5mL, 5mol/L)中の(1s,3s)-3-((2-((2-(1H-インドール-3-イル)エチル)アミノ)-5-シアノピリミジン-4-イル)アミノ)シクロブタンカルボン酸メチル(130mg, 0.33mmol)の溶液を、密封したチューブ内、65℃で72時間攪拌した。室温まで冷却した後、反応混合物を濃縮し、残渣を標準方法により精製し、所望の生成物(27.5mg, 0.073mmol, 収率22%)を生じた。
【化130】
[この文献は図面を表示できません]
MS (ESI) m/z 376.2 [M+H]
+.
【0323】
(実施例29:4-(((1R,4S)-4-ヒドロキシ-3,3-ジメチルシクロヘキシル)アミノ)-2-((2-(3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)エチル)アミノ)ピリミジン-5-カルボニトリル)
【化131】
[この文献は図面を表示できません]
(A. (2-(2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)エチル)カルバミン酸tert-ブチル) THF(15mL)中の1-(2-アミノエチル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2(3H)-オン塩酸塩(180mg, 0.84mmol)及びTEA(255mg, 2.52mmol)の溶液へ、ピロ炭酸ジ-tert-ブチル(218mg, 1.01mmol)を0℃で添加した。生じた反応混合物を、50℃で3時間攪拌した。室温まで冷却した後、混合物を濃縮し、溶媒を除去し、残渣を酢酸エチルにより希釈し、これを濾過し、濃縮し、粗生成物を生じ、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中20%酢酸エチル)により精製し、表題化合物(198mg, 0.72mmol, 収率85%)を供した。MS (ESI) m/z 278.1 [M+H]
+。
【0324】
(B. (2-(3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)エチル)カルバミン酸tert-ブチル) THF(10mL)中の(2-(2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)エチル)カルバミン酸tert-ブチル(190mg, 0.69mmol)の溶液へ、水素化ナトリウム(34.5mg, 0.86mmol, 鉱油中60%)を、密封したチューブ中、窒素下、0℃で添加した。生じた反応混合物を、室温で20分間攪拌し、THF(2mL)中のヨードメタン(112mg, 0.79mmol)を、窒素下、0℃で添加した。反応物を室温で4時間攪拌した。反応を飽和塩化アンモニウム水溶液によりクエンチし、水層を酢酸エチルにより抽出した。一緒にした有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過した。真空下での濃縮は、粗生成物を生じ、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中20%酢酸エチル)により精製し、表題化合物(100mg, 0.345mmol, 収率50%)を供した。MS (ESI) m/z 292.1 [M+H]
+。
【0325】
(C. 1-(2-アミノ-エチル)-3-メチル-1,3-ジヒドロ-ベンゾイミダゾール-2-オン) DCM(3mL)中の(2-(3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)エチル)カルバミン酸tert-ブチル(100mg, 0.345mmol)の溶液へ、TFA(1.5mL)を0℃〜5℃で添加した。生じた反応混合物を、室温で2時間攪拌した。反応混合物を濃縮し、粗生成物(140mg 粗)を生じ、これを更に精製することなく次工程で使用した。MS (ESI) m/z 192.1 [M+H]
+。
【0326】
(D. 4-(((1R,4S)-4-ヒドロキシ-3,3-ジメチルシクロヘキシル)アミノ)-2-(メチルチオ)ピリミジン-5-カルボニトリル) イソプロパノール(30mL)中の4-クロロ-2-(メチルチオ)ピリミジン-5-カルボニトリル(2.15g, 11.6mmol))、(1S,4R)-4-アミノ-2,2-ジメチルシクロヘキサノール(1.51g, 10.5mmol)及びDIEA(2.72mg, 21.1mmol)の混合物を、100℃で3時間加熱した。有機溶媒を減圧下で除去した後、残渣を水により処理し、酢酸エチルにより抽出した。一緒にした有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮し、粗生成物を生じ、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油中15%酢酸エチル)により精製し、所望の化合物を淡黄色固形物(2.2g, 7.53mmol, 収率72%)として供した。MS (ESI) m/z 293.2 [M+H]
+。
【0327】
(E. 4-(((1R,4S)-4-ヒドロキシ-3,3-ジメチルシクロヘキシル)アミノ)-2-(メチルスルホニル)ピリミジン-5-カルボニトリル) 乾燥DCM(20mL)中の4-(((1R,4S)-4-ヒドロキシ-3,3-ジメチルシクロヘキシル)アミノ)-2-(メチルチオ)ピリミジン-5-カルボニトリル(1.02g, 3.48mmol)の溶液へ、m-クロロペルオキシ安息香酸(85%, 1.78g, 8.79mmol)を、氷水浴中で冷却しながら、添加した。生じた混合物を、室温で3時間攪拌した。反応を、水性チオ硫酸ナトリウムによりクエンチし、DCMにより抽出した。一緒にした有機層を水性炭酸カリウム及びブラインにより洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮し、所望品(0.9g, 粗)を淡黄色固形物として生じた。MS (ESI) m/z 309.2, 325.2 [M+H]
+。
【0328】
(F. 4-(((1R,4S)-4-ヒドロキシ-3,3-ジメチルシクロヘキシル)アミノ)-2-((2-(2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)エチル)アミノ)ピリミジン-5-カルボニトリル) THF(3mL)中の4-(((1R,4S)-4-ヒドロキシ-3,3-ジメチルシクロヘキシル)アミノ)-2-(メチルスルホニル)ピリミジン-5-カルボニトリル(100mg, 0.308mmol)、1-(2-アミノ-エチル)-3-メチル-1,3-ジヒドロ-ベンゾイミダゾール-2-オン(140mg, 粗)、及びDIEA(85mg, 0.66mmol)の混合物を、マイクロウェーブ反応器内、100℃で1.5時間攪拌した。室温まで冷却した後、反応混合物を濃縮し、残渣を分取的標準方法により精製し、表題化合物(36.7mg, 0.084mmol, 2工程にわたる収率24%)を供した。
【化132】
[この文献は図面を表示できません]
MS (ESI) m/z 436.2 [M+H]
+.
【0329】
(実施例30:4-(((1R,4S)-4-ヒドロキシ-3,3-ジメチルシクロヘキシル)アミノ)-2-((2-(1-メチル-1H-インドール-3-イル)エチル)アミノ)ピリミジン-5-カルボニトリル)
【化133】
[この文献は図面を表示できません]
(A. (2-(1H-インドール-3-イル)エチル)カルバミン酸tert-ブチル) THF(10mL)中の2-(1H-インドール-3-イル)エタンアミン(1.00g, 6.25mmol)の溶液に、二炭酸ジ-tert-ブチル(1.42g, 6.56mmol)を添加した。生じた反応混合物を、室温で16時間攪拌した。この混合物を濃縮し、粗生成物を生じ、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中20%酢酸エチル)により精製し、表題化合物(1.50g, 5.77mmol, 収率92%)を黄色固形物として供した。MS (ESI) m/z 261.1 [M+H]
+。
【0330】
(B. (2-(1-メチル-1H-インドール-3-イル)エチル)カルバミン酸tert-ブチル) 無水THF(15mL)中の(2-(1H-インドール-3-イル)エチル)カルバミン酸tert-ブチル(1.50g, 5.77mmol)の溶液へ、水素化ナトリウム(300mg, 7.50mmol, 鉱油中60%)を、窒素下0℃で添加した。生じた反応混合物を、室温で15分間攪拌した後、THF(5mL)中のヨードメタン(982mg, 6.92mmol)を、0℃でゆっくり添加した。生じた混合物を、室温で3時間攪拌し、飽和塩化アンモニウム水溶液によりクエンチした。水層を酢酸エチルにより抽出した。一緒にした有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過した。有機溶媒を減圧下で除去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM中0.6%MeOH)により精製し、表題化合物(1.29g, 4.71mmol, 収率81%)を茶色固形物として供した。MS (ESI) m/z 275.1 [M+H]
+。
【0331】
(C. 2-(1-メチル-1H-インドール-3-イル)エタンアミン) DCM(15mL)中の(2-(1-メチル-1H-インドール-3-イル)エチル)カルバミン酸tert-ブチル(1.29 g, 4.71mmol)の溶液へ、TFA(7mL)を〜0℃から5℃で添加した。生じた反応混合物を、室温で1時間攪拌した。反応混合物を濃縮し、粗生成物を生じ、これをDCMにより希釈し、炭酸水素ナトリウム水溶液により洗浄した。有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ、濃縮し、所望の生成物(700mg, 4.02mmol, 収率85%)を黄色油状物として生じた。MS (ESI) m/z 175.1 [M+H]
+。
【0332】
(D. 4-(((1R,4S)-4-ヒドロキシ-3,3-ジメチルシクロヘキシル)アミノ)-2-(メチルチオ)ピリミジン-5-カルボニトリル) イソプロパノール(30mL)中の4-クロロ-2-(メチルチオ)ピリミジン-5-カルボニトリル(2.15g, 11.6mmol))、(1S,4R)-4-アミノ-2,2-ジメチルシクロヘキサノール(1.51g, 10.5mmol)及びDIEA(2.72g, 21.1mmol)の混合物を、100℃で3時間加熱した。有機溶媒を減圧下で除去した後、残渣を水により処理し、酢酸エチルにより抽出した。一緒にした有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮し、粗生成物を生じ、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油中15%酢酸エチル)により精製し、表題化合物を淡黄色固形物(2.2g, 7.53 mmol, 収率72%)として供した。MS (ESI) m /z 293.2 [M+H]
+。
【0333】
(E. 4-(((1R,4S)-4-ヒドロキシ-3,3-ジメチルシクロヘキシル)アミノ)-2-(メチルスルホニル)ピリミジン-5-カルボニトリル) 乾燥DCM(20mL)中の4-(((1R,4S)-4-ヒドロキシ-3,3-ジメチルシクロヘキシル)アミノ)-2-(メチルチオ)ピリミジン-5-カルボニトリル(1.02g, 3.48mmol)の溶液へ、m-クロロペルオキシ安息香酸(85%, 1.78g, 8.79mmol)を、氷水浴中で冷却しながら添加した。生じた混合物を室温で3時間攪拌した。反応を水性チオ硫酸ナトリウムによりクエンチし、DCMにより抽出した。一緒にした有機層を、水性炭酸カリウム及びブラインにより洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮し、所望品(0.9g, 粗)を淡黄色固形物として生じた。MS (ESI) m/z 309.2, 325.2 [M+H]
+。
【0334】
(F. 4-(((1R,4S)-4-ヒドロキシ-3,3-ジメチルシクロヘキシル)アミノ)-2-((2-(1-メチル-1H-インドール-3-イル)エチル)アミノ)ピリミジン-5-カルボニトリル) THF(3mL)中の4-(((1R,4S)-4-ヒドロキシ-3,3-ジメチルシクロヘキシル)アミノ)-2-(メチルスルホニル)ピリミジン-5-カルボニトリル(90mg, 粗)、2-(1-メチル-1H-インドール-3-イル)エタンアミン(60mg, 0.34mmol)、及びDIEA(72mg, 0.56mmol)の混合物を、マイクロウェーブ反応器内、100℃で1時間攪拌した。室温まで冷却した後、反応混合物を濃縮し、残渣を標準方法により精製し、表題化合物(21.5mg, 0.051mmol, 収率15%)を供した。
【化134】
[この文献は図面を表示できません]
MS (ESI) m/z 419.2 [M+H]
+.
【0335】
(実施例31:cis-2-(((4-(2,2-ジフルオロプロポキシ)ピリミジン-5-イル)メチル)アミノ)-4-((6-ヒドロキシ-6-メチルスピロ[3.3]ヘプタン-2-イル)アミノ)ピリミジン-5-カルボニトリル
【化135】
[この文献は図面を表示できません]
trans-2-(((4-(2,2-ジフルオロプロポキシ)ピリミジン-5-イル)メチル)アミノ)-4-((6-ヒドロキシ-6-メチルスピロ[3.3]ヘプタン-2-イル)アミノ)ピリミジン-5-カルボニトリル)
【化136】
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(A. (6-オキソスピロ[3.3]ヘプタン-2-イル)カルバミン酸tert-ブチル) DCM(10mL)中の(6-ヒドロキシスピロ[3.3]ヘプタン-2-イル)カルバミン酸tert-ブチル(1.00g, 4.40mmol)の溶液へ、デス-マーチンペルヨージナン(2.80g, 6.60mmol)を〜0℃から10℃で添加した。生じた反応混合物を、室温で1.5時間攪拌した。反応混合物を水性炭酸水素ナトリウムにより処理し、DCMにより抽出した。一緒にした有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過した。真空下での濃縮は、粗生成物を生じ、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中22%酢酸エチル)により精製し、表題化合物(800mg, 3.55mmol, 収率80%)を淡黄色固形物として供した。MS (ESI) m/z 226.1 [M+H]
+。
【0336】
(B. (6-ヒドロキシ-6-メチルスピロ[3.3]ヘプタン-2-イル)カルバミン酸tert-ブチル) 無水THF(15mL)中の(6-オキソスピロ[3.3]ヘプタン-2-イル)カルバミン酸tert-ブチル(800mg, 3.55mmol)の溶液へ、THF中のメチルリチウムの溶液(2.36mL, 3mol/L, 7.50mmol)を、窒素下、-78℃で添加した。生じた混合物を、室温で2時間攪拌した。反応混合物を、飽和水性塩化アンモニウムによりクエンチし、混合物を酢酸エチルにより抽出した。一緒にした有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮し、表題化合物(760mg, 粗)を茶色固形物として供し、これを更に精製することなく次工程で使用した。MS (ESI) m/z 242.2 [M+H]
+。
【0337】
(C. 6-アミノ-2-メチルスピロ[3.3]ヘプタン-2-オール) DCM(7mL)中の(6-ヒドロキシ-6-メチルスピロ[3.3]ヘプタン-2-イル)カルバミン酸tert-ブチル(760mg, 粗)の溶液へ、TFA(3.5mL)を〜0℃から5℃で添加した。生じた反応混合物を、室温で1時間攪拌した。反応混合物を濃縮し、粗生成物(500mg, 粗)を茶色油状物として生じ、これを更に精製することなく次工程で使用した。MS (ESI) m/z 142.1 [M+H]
+。
【0338】
(D. cis-4-((6-ヒドロキシ-6-メチルスピロ[3.3]ヘプタン-2-イル)アミノ)-2-(メチルチオ)ピリミジン-5-カルボニトリル及びtrans-4-((6-ヒドロキシ-6-メチルスピロ[3.3]ヘプタン-2-イル)アミノ)-2-(メチルチオ)ピリミジン-5-カルボニトリル) イソプロパノール(8mL)中の6-アミノ-2-メチルスピロ[3.3]ヘプタン-2-オール(500mg, 粗)、4-クロロ-2-(メチルチオ)ピリミジン-5-カルボニトリル(656mg, 3.54mmol)及びDIEA(913mg, 7.08mmol)を、還流温度で2時間攪拌した。室温まで冷却した後、反応混合物を濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中22%酢酸エチル)により精製し、ラセミ化合物を茶色固形物(700mg, 2.41mmol, 3工程にわたる収率68%)として生じた。MS (ESI) m/z 291.1 [M+H]
+。このラセミ化合物を、キラル分取超臨界流体クロマトグラフィー(カラム:Chirlpak IF 5μm、カラムサイズ:4.6×250mm;移動相:ヘキサン:エタノール=70:30;流量:1.0mL/分、230nm、T=30℃)により分離し、cis-4-((6-ヒドロキシ-6-メチルスピロ[3.3]ヘプタン-2-イル)アミノ)-2-(メチルチオ)ピリミジン-5-カルボニトリル(160mg, 0.55mmol, 100%e.e.)及びtrans-4-((6-ヒドロキシ-6-メチルスピロ[3.3]ヘプタン-2-イル)アミノ)-2-(メチルチオ)ピリミジン-5-カルボニトリル(160mg, 0.55mmol, 99.4%e.e.)を生じた。
【0339】
(E. 4-(2,2-ジフルオロプロポキシ)ピリミジン-5-カルボニトリル) THF(30.0mL)中の水素化ナトリウム(鉱油中60%分散, 1.84g, 46mmol)の懸濁液に、2,2-ジフルオロプロパン-1-オール(4.42g, 46.0mmol)を0℃で添加した。生じた混合物を、室温で1時間攪拌し、次に4-クロロピリミジン-5-カルボニトリル(6g, 43.2mmol)を、0℃で小分けして添加した。添加後、反応混合物を、室温で30分間攪拌した。反応を飽和塩化アンモニウム水溶液によりクエンチし、酢酸エチルにより抽出した。一緒にした有機層を、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮し、粗生成物を生じ、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中10%酢酸エチル)により精製し、表題化合物(4.40g, 22.1mmol, 収率51%)を黄色固形物として供した。MS (ESI) m/z 200.0 [M+H]
+。
【0340】
(F. (4-(2,2-ジフルオロプロポキシ)ピリミジン-5-イル)メタンアミン) THF(30mL)中の4-(2,2-ジフルオロプロポキシ)ピリミジン-5-カルボニトリル(1.7g, 8.54mmol)の溶液へ、ラネーニッケル(500mg, 粗)を添加した。生じた混合物を、水素大気下、室温で一晩攪拌した。反応物を濾過し、濾液を真空で濃縮し、粗生成物を生じ、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM中5%MeOH)により精製し、表題化合物(650mg, 3.20mmol, 収率37%)を黄色固形物として供した。MS (ESI) m/z 204.1 [M+H]
+。
【0341】
(G. cis-4-((6-ヒドロキシ-6-メチルスピロ[3.3]ヘプタン-2-イル)アミノ)-2-(メチルスルホニル)ピリミジン-5-カルボニトリル) DCM(3mL)中のcis-4-((6-ヒドロキシ-6-メチルスピロ[3.3]ヘプタン-2-イル)アミノ)-2-(メチルチオ)ピリミジン-5-カルボニトリル(80mg, 0.276mmol)の溶液へ、3-クロロ過安息香酸(85%, 113mg, 0.552mmol)を添加した。生じた反応混合物を、室温で1時間攪拌した。チオ硫酸ナトリウム水溶液を添加し、混合物をDCM(50mL×2)により抽出した。一緒にした有機層を炭酸ナトリウム水溶液及びブラインにより洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮し、表題化合物(80mg, 粗)を灰色固形物として供した。MS (ESI) m/z 323.1 [M+H]
+。
【0342】
(H. trans-4-((6-ヒドロキシ-6-メチルスピロ[3.3]ヘプタン-2-イル)アミノ)-2-(メチルスルホニル)ピリミジン-5-カルボニトリル) DCM(3mL)中のtrans-4-((6-ヒドロキシ-6-メチルスピロ[3.3]ヘプタン-2-イル)アミノ)-2-(メチルチオ)ピリミジン-5-カルボニトリル(80mg, 0.276mmol)の溶液へ、3-クロロ過安息香酸(85%, 113mg, 0.552mmol)を添加した。生じた反応混合物を、室温で1時間攪拌した。チオ硫酸ナトリウム水溶液を添加し、混合物をDCM(50mL×2)により抽出した。一緒にした有機層を炭酸ナトリウム水溶液及びブラインにより洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮し、表題化合物(80mg, 粗)を灰色固形物として供した。MS (ESI) m/z 323.1 [M+H]
+。
【0343】
(I. cis- 2-(((4-(2,2-ジフルオロプロポキシ)ピリミジン-5-イル)メチル)アミノ)-4-((6-ヒドロキシ-6-メチルスピロ[3.3]ヘプタン-2-イル)アミノ)ピリミジン-5-カルボニトリル) THF(2.0mL)中のcis-4-((6-ヒドロキシ-6-メチルスピロ[3.3]ヘプタン-2-イル)アミノ)-2-(メチルスルホニル)ピリミジン-5-カルボニトリル(80mg, 粗)の溶液へ、(4-(2,2-ジフルオロプロポキシ)ピリミジン-5-イル)メタンアミン(56mg, 0.276mmol)、及びDIEA(71mg, 0.55mmol)を添加した。生じた混合物を、マイクロウェーブ反応器内、100℃で1時間攪拌した。溶媒を蒸発させ、残渣を標準方法により精製し、表題化合物(33.9mg, 0.076mmol, 2工程にわたる収率28%)を供した。
【化137】
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MS (ESI) m/z 446.1 [M+H]
+.
【0344】
(J. trans-2-(((4-(2,2-ジフルオロプロポキシ)ピリミジン-5-イル)メチル)アミノ)-4-((6-ヒドロキシ-6-メチルスピロ[3.3]ヘプタン-2-イル)アミノ)ピリミジン-5-カルボニトリル) THF(2.0mL)中のtrans-4-((6-ヒドロキシ-6-メチルスピロ[3.3]ヘプタン-2-イル)アミノ)-2-(メチルスルホニル)ピリミジン-5-カルボニトリル(80mg, 粗)の溶液へ、(4-(2,2-ジフルオロプロポキシ)ピリミジン-5-イル)メタンアミン(100mg, 粗)、及びDIEA(71mg, 0.55mmol)を添加した。生じた混合物を、マイクロウェーブ反応器内、100℃で1時間攪拌した。溶媒を蒸発させ、残渣を標準方法により精製し、表題化合物(36.9mg, 0.083mmol, 2工程にわたる収率30%)を供した。
【化138】
[この文献は図面を表示できません]
MS (ESI) m/z 446.1 [M+H]
+.
【0345】
(実施例32:2-(((4-(2,2-ジフルオロプロポキシ)ピリミジン-5-イル)メチル)アミノ)-4-(((1R,3S)-3-ヒドロキシ-2,2-ジメチルシクロヘキシル)アミノ)ピリミジン-5-カルボニトリル)
【化139】
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(A. 2,2-ジメチルシクロヘキサン-1,3-ジオン) アセトン(50mL)中のシクロヘキサン-1,3-ジオン(10.0g, 89.3mmol)、炭酸カリウム(24.6g, 178.6mmol)、及びヨードメタン(28.5g, 201mmol)の混合物を、一晩還流した。この反応混合物を濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中5-10%酢酸エチル)により精製し、表題化合物(3.5g, 25.0mmol, 収率28%)を供した。
【化140】
[この文献は図面を表示できません]
【0346】
(B. 3-ヒドロキシ-2,2-ジメチルシクロヘキサノン) MeOH(20mL)中の2,2-ジメチルシクロヘキサン-1,3-ジオン(2.00g, 14.3mmol)の溶液へ、水素化ホウ素ナトリウム(135mg, 3.58mmol)を、0℃で少量づつ添加した。生じた溶液を、室温で1時間攪拌した。反応を水によりクエンチし、酢酸エチルにより抽出した。一緒にした有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮し、表題化合物(1.6g, 粗)を供した。MS (ESI) m/z 143.2 [M+H]
+。
【0347】
(C. 3-ヒドロキシ-2,2-ジメチルシクロヘキサノンオキシム) EtOH(30mL)及び水(3mL)中の3-ヒドロキシ-2,2-ジメチルシクロヘキサノン(1.6g, 粗)、塩酸ヒドロキシルアミン(2.98g, 42.9mmol)及び炭酸ナトリウム(4.54g, 42.9mmol)の混合物を、25℃で6時間攪拌した。有機溶媒を減圧下で除去し、残渣を酢酸エチル(2×200mL)により抽出した。一緒にした有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮し、表題化合物(1.8g, 粗)を供した。MS (ESI) m/z 158.2 [M+H]
+。
【0348】
(D. 3-アミノ-2,2-ジメチルシクロヘキサノール) MeOH(50mL)及びアンモニア(5mL)中の3-ヒドロキシ-2,2-ジメチルシクロヘキサノンオキシム(1.8g, 粗)及びラネーニッケル(1.5g)の混合物を、水素大気下、25℃で一晩攪拌した。反応混合物をセライトを通して濾過し、フィルターケーキをMeOH(50mL)によりすすいだ。濾液を濃縮し、表題化合物(1.30g, 粗)を供した。MS (ESI) m/z 144.2 [M+H]
+。
【0349】
(E. 4-((3-ヒドロキシ-2,2-ジメチルシクロヘキシル)アミノ)-2-(メチルチオ)ピリミジン-5-カルボニトリル) イソプロパノール(14mL)中の3-アミノ-2,2-ジメチルシクロヘキサノール(1.30g, 粗)及び4-クロロ-2-(メチルチオ)ピリミジン-5-カルボニトリル(1.35g, 7.27mmol)、及びDIEA(1.93g, 15.0mmol)の混合物を、90℃で1時間攪拌した。溶媒の除去後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中10%-30%酢酸エチル)により精製し、表題化合物(820mg, 2.81mmol, 収率38%)を供し、これをキラルカラム(Superchiral S-AD、内径0.46cm×長さ25cm、5μl、CO
2/MeOH/DEA=80/20/0.05(v/v/v);流量:2.5ml/分、254nm、T=35℃)により、次にキラルカラム:Chiralpak IC、内径0.46cm×長さ25cm、5μl、CO
2/MeOH/DEA=70/30/0.05(v/v/v);流量:2.5ml/分、254nm、T=35℃)により分離し、4種の異性体を生じた(ピーク1:90mg, d.e.=100%, e.e.=100%、ピーク2:220mg, d.e.=99.7%, e.e.=100%、ピーク3:210mg, d.e.=100%, e.e.=97.3%、ピーク4:125mg, d.e.=99.6%, e.e.=100%。2D-NMRにより、ピーク1及びピーク4は、cis-異性体であると決定され、ピーク2及びピーク3はtrans-異性体であると決定された。)。MS (ESI) m/z 293.1 [M+H]
+。
【0350】
(F. 4-(((1R,3S)-3-ヒドロキシ-2,2-ジメチルシクロヘキシル)アミノ)-2-(メチルスルホニル)ピリミジン-5-カルボニトリル) DCM(2.00mL)中の4-(((1R,3S)-3-ヒドロキシ-2,2-ジメチルシクロヘキシル)アミノ)-2-(メチルチオ)ピリミジン-5-カルボニトリル(120mg, 0.411mmol)の溶液へ、3-クロロ過安息香酸(85%, 168mg, 0.822mmol)を、氷水浴で冷却しながら添加した。この混合物を室温で2時間攪拌した。反応物をDCMで希釈し、水性チオ硫酸ナトリウム、次に水性炭酸カリウムにより洗浄した。分離した有機物を、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮し、粗化合物(130mg 粗)を供し、これを更に精製することなく次工程で直接使用した。
MS (ESI) m/z 325.1 [M+H]
+。
【0351】
(G. 2-(((4-(2,2-ジフルオロプロポキシ)ピリミジン-5-イル)メチル)アミノ)-4-(((1R,3S)-3-ヒドロキシ-2,2-ジメチルシクロヘキシル)アミノ)ピリミジン-5-カルボニトリル) THF(3.0mL)中の4-(((1R,3S)-3-ヒドロキシ-2,2-ジメチルシクロヘキシル)アミノ)-2-(メチルチオ)ピリミジン-5-カルボニトリル(130mg, 粗)の溶液へ、(4-(2,2-ジフルオロプロポキシ)ピリミジン-5-イル)メタンアミン(84mg, 0.411mmol)及びDIEA(158mg, 1.23mmol)を添加した。生じた混合物を、マイクロウェーブ反応器内、100℃で1時間攪拌した。溶媒を蒸発させ、残渣を標準方法により精製し、表題化合物(33.6mg, 0.075mmol, 2工程の収率20%)を供した。
【化141】
[この文献は図面を表示できません]
MS (ESI) m/z 448.2 [M+H]
+.
【0352】
(実施例33:4-(((1R,4S)-4-ヒドロキシ-3,3-ジメチルシクロヘキシル)アミノ)-2-((2-((S)-3-メチル-2-オキソインドリン-3-イル)エチル)アミノ)ピリミジン-5-カルボニトリル
【化142】
[この文献は図面を表示できません]
4-(((1R,4S)-4-ヒドロキシ-3,3-ジメチルシクロヘキシル)アミノ)-2-((2-((R)-3-メチル-2-オキソインドリン-3-イル)エチル)アミノ)ピリミジン-5-カルボニトリル)
【化143】
[この文献は図面を表示できません]
(A. 2-(2-(2-オキソインドリン-3-イル)エチル)イソインドリン-1,3-ジオン) トルエン/NMP(20mL/10mL)中の3-(2-アミノエチル)インドリン-2-オン塩酸塩(3.20g, 15.06mmol)、フタル酸無水物(3.34g, 22.59mmol)及びTEA(4.56g, 45.18mmol)の混合物。この混合物を、還流下で3時間加熱した。この反応混合物を濃縮し、生じた混合物を飽和水性塩化アンモニウム及びブラインにより洗浄した。分離した有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過した。真空下での濃縮は、粗生成物を生じ、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中30%酢酸エチル)により精製し、表題化合物(2.60g, 8.50mmol, 収率56%)を茶色固形物として供した。MS (ESI) m/z 307.2 [M+H]
+。
【0353】
(B. 3-(2-(1,3-ジオキソイソインドリン-2-イル)エチル)-2-オキソインドリン-1-カルボン酸tert-ブチル) 無水THF(30mL)中の2-(2-(2-オキソインドリン-3-イル)エチル)イソインドリン-1,3-ジオン(2.60g, 8.50mmol)及び炭酸ナトリウム(1.35g, 12.75mmol)の混合物へ、ピロ炭酸ジ-tert-ブチル(2.02g, 9.35mmol)を添加した。生じた結果混合物を、室温で20時間攪拌した。この混合物を水で処理し、酢酸エチルにより抽出した。一緒にした有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮し、粗生成物を生じ、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中10-20%酢酸エチル)により精製し、表題化合物(2.00g, 4.93mmol, 収率58%)を淡黄色固形物として供した。MS (ESI) m/z 407.1 [M+H]
+。
【0354】
(C. 3-(2-(1,3-ジオキソイソインドリン-2-イル)エチル)-3-メチル-2-オキソインドリン-1-カルボン酸tert-ブチル) DMF(5mL)中の3-(2-(1,3-ジオキソイソインドリン-2-イル)エチル)-2-オキソインドリン-1-カルボン酸tert-ブチル(1.00g, 2.46mmol)及び炭酸カリウム(679mg, 4.92mmol)の混合物へ、ヨードメタン(524mg, 3.69mmol)を〜0℃から5℃で添加した。生じた反応混合物を、室温で16時間攪拌した。生じた混合物を水で処理し、酢酸エチルにより抽出した。一緒にした有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮し、粗生成物を生じ、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中10-25%酢酸エチル)により精製し、表題化合物(700mg, 1.66mmol, 収率67%)を茶色固形物として供した。MS (ESI) m/z 421.1 [M+H]
+。
【0355】
(D. 3-(2-アミノエチル)-3-メチルインドリン-2-オン塩酸塩) 密封したチューブ内の3-(2-(1,3-ジオキソイソインドリン-2-イル)エチル)-3-メチル-2-オキソインドリン-1-カルボン酸tert-ブチル(600mg, 1.43mmol)及び塩酸(5mL)の混合物を、100℃で72時間攪拌した。室温まで冷却した後、反応混合物を酢酸エチルにより抽出した。水層を濃縮乾固し、粗生成物(350mg, 粗)を黄色固形物として供し、これを更に精製することなく次工程で直接使用した。MS (ESI) m/z 191.1 [M+H]
+。
【0356】
(E. 4-(((1R,4S)-4-ヒドロキシ-3,3-ジメチルシクロヘキシル)アミノ)-2-((2-((S)-3-メチル-2-オキソインドリン-3-イル)エチル)アミノ)ピリミジン-5-カルボニトリル及び4-(((1R,4S)-4-ヒドロキシ-3,3-ジメチルシクロヘキシル)アミノ)-2-((2-((R)-3-メチル-2-オキソインドリン-3-イル)エチル)アミノ)ピリミジン-5-カルボニトリル) DMA(4mL)中の4-(((1R,4S)-4-ヒドロキシ-3,3-ジメチルシクロヘキシル)アミノ)-2-(メチルスルホニル)ピリミジン-5-カルボニトリル(350mg, 1.08mmol)、3-(2-アミノエチル)-3-メチルインドリン-2-オン(350mg, 粗)及びDIEA(557mg, 4.32mmol)の混合物を、80℃で2時間攪拌した。室温まで冷却した後、反応混合物に飽和水性塩化アンモニウムを添加し、混合物を酢酸エチルにより抽出した。一緒にした有機層をブラインで洗浄し、乾燥し、濃縮し、粗生成物を供し、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM中0.6%MeOH)により精製し、ラセミ化合物(340mg, 0.78mmol, 収率74%)を茶色固形物として生じた。MS (ESI) m/z 435.2 [M+H]
+。このラセミ化合物(340mg, 0.78mmol)を、標準方法により分離し、4-(((1R,4S)-4-ヒドロキシ-3,3-ジメチルシクロヘキシル)アミノ)-2-((2-((S)-3-メチル-2-オキソインドリン-3-イル)エチル)アミノ)ピリミジン-5-カルボニトリル(ピーク1:80.5mg, 0.185mmol, 収率24%, 100%e.e.)、
【化144】
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MS (ESI) m/z 435.2 [M+H]
+
、及び4-(((1R,4S)-4-ヒドロキシ-3,3-ジメチルシクロヘキシル)アミノ)-2-((2-((R)-3-メチル-2-オキソインドリン-3-イル)エチル)アミノ)ピリミジン-5-カルボニトリル(ピーク2:22.4mg, 0.052mmol, 収率6.6%, 99.1%e.e.)
【化145】
[この文献は図面を表示できません]
MS (ESI) m/z 435.2 [M+H]
+.
を供した。
【0357】
(実施例34:2-((2-(6-フルオロ-2-オキソインドリン-3-イル)エチル)アミノ)-4-(((1S,3S)-3-ヒドロキシ-2,2-ジメチルシクロヘキシル)アミノ)ピリミジン-5-カルボニトリル
【化146】
[この文献は図面を表示できません]
2-((2-(6-フルオロ-2-オキソインドリン-3-イル)エチル)アミノ)-4-(((1R,3R)-3-ヒドロキシ-2,2-ジメチルシクロヘキシル)アミノ)ピリミジン-5-カルボニトリル
【化147】
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2-((2-(6-フルオロ-2-オキソインドリン-3-イル)エチル)アミノ)-4-(((1S,3R)-3-ヒドロキシ-2,2-ジメチルシクロヘキシル)アミノ)ピリミジン-5-カルボニトリル
【化148】
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2-((2-(6-フルオロ-2-オキソインドリン-3-イル)エチル)アミノ)-4-(((1R,3S)-3-ヒドロキシ-2,2-ジメチルシクロヘキシル)アミノ)ピリミジン-5-カルボニトリル)
【化149】
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(A. 2,2-ジメチルシクロヘキサン-1,3-ジオン) アセトン(50mL)中のシクロヘキサン-1,3-ジオン(10.0g, 89.3mmol)、炭酸カリウム(24.6g, 178.6mmol)及びヨードメタン(28.5g, 201mmol)の混合物を、一晩還流した。完了後、溶媒を減圧下で除去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中5-10%酢酸エチル)により精製し、表題化合物(3.5g, 25.0mmol, 収率28%)を供した。
【化150】
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【0358】
(B. 3-ヒドロキシ-2,2-ジメチルシクロヘキサノン) MeOH(20mL)中の2,2-ジメチルシクロヘキサン-1,3-ジオン(2.00g, 14.3mmol)の溶液へ、水素化ホウ素ナトリウム(135mg, 3.58mmol)を少量づつ0℃で添加した。生じた溶液を、室温で1時間攪拌した。反応を水によりクエンチし、混合物を酢酸エチルにより抽出した。一緒にした有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮し、表題化合物(1.6g, 粗)を供した。MS (ESI) m/z 143.2 [M+H]
+。
【0359】
(C. 3-ヒドロキシ-2,2-ジメチルシクロヘキサノンオキシム) EtOH(30mL)及び水(3mL)の中の3-ヒドロキシ-2,2-ジメチルシクロヘキサノン(1.6g, 粗)、塩酸ヒドロキシルアミン(2.98g, 42.9mmol)及び炭酸ナトリウム(4.54g, 42.9mmol)の混合物を、25℃で6時間攪拌した。EtOHの除去後、残渣を酢酸エチル(2×200mL)により抽出した。一緒にした有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮し、表題化合物(1.8g, 粗)を供した。MS (ESI) m/z 158.2 [M+H]
+。
【0360】
(D. 3-アミノ-2,2-ジメチルシクロヘキサノール) MeOH(50mL)及びアンモニア(5mL)中の3-ヒドロキシ-2,2-ジメチルシクロヘキサノンオキシム(1.8g, 粗)及びラネーニッケル(1.5g)の混合物を、水素大気下、25℃で一晩攪拌した。反応混合物を、セライトを通して濾過し、フィルターケーキをMeOH(50mL)によりすすいだ。濾液を濃縮し、表題化合物(1.30g, 粗)を供した。MS (ESI) m/z 144.2 [M+H]
+。
【0361】
(E. 4-(((1S,3S)-3-ヒドロキシ-2,2-ジメチルシクロヘキシル)アミノ)-2-(メチルチオ)ピリミジン-5-カルボニトリル、4-(((1R,3R)-3-ヒドロキシ-2,2-ジメチルシクロヘキシル)アミノ)-2-(メチルチオ)ピリミジン-5-カルボニトリル、4-(((1S,3R)-3-ヒドロキシ-2,2-ジメチルシクロヘキシル)アミノ)-2-(メチルチオ)ピリミジン-5-カルボニトリル及び4-(((1R,3S)-3-ヒドロキシ-2,2-ジメチルシクロヘキシル)アミノ)-2-(メチルチオ)ピリミジン-5-カルボニトリル) イソプロパノール (14mL)中の3-アミノ-2,2-ジメチルシクロヘキサノール(1.30g, 粗)及び4-クロロ-2-(メチルチオ)ピリミジン-5-カルボニトリル(1.35g, 7.27mmol)及びDIEA(1.93g, 15.0mmol)の混合物を、90℃で1時間攪拌した。溶媒の除去後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中の10%-30%酢酸エチル)により精製し、表題化合物(820mg, 2.81mmol, 収率38%)を供し、これをキラルカラム(Superchiral S-AD, 内径0.46cm×長さ25cm、5μl、CO
2/MeOH/DEA=80/20/0.05(v/v/v);流量:2.5ml/分、254nm、T=35℃)により、次にキラルカラム:(Chiralpak IC、内径0.46cm×長さ25cm、5μl、CO
2/MeOH/DEA=70/30/0.05(v/v/v);流量:2.5ml/分、254nm、T=35℃)により分離し、4種の異性体(ピーク1:90mg、d.e.=100%、e.e.=100%、ピーク2:220mg、d.e.=99.7%、e.e.=100%、ピーク3:210mg、d.e.=100%、e.e.=97.3%、ピーク4:125mg、d.e.=99.6%、e.e.=100%)を生じた。2D-NMRにより、ピーク1及びピーク4は、cis-異性体であると決定され、且つピーク2及びピーク3は、trans-異性体であると決定された。MS (ESI) m/z 293.1 [M+H]
+。
【0362】
(F. 4-(((1S,3S)-3-ヒドロキシ-2,2-ジメチルシクロヘキシル)アミノ)-2-(メチルスルホニル)ピリミジン-5-カルボニトリル) DCM(2.00mL)中の4-(((1S,3S)-3-ヒドロキシ-2,2-ジメチルシクロヘキシル)アミノ)-2-(メチルチオ)ピリミジン-5-カルボニトリル(ピーク1:85mg, 0.291mmol)の溶液へ、3-クロロ過安息香酸(85%, 119mg, 0.582mmol)を、氷水浴中で冷却しながら添加した。この混合物を、室温で2時間攪拌した。反応物をDCMにより希釈し、水性チオ硫酸ナトリウム、次に水性炭酸カリウムにより洗浄した。分離した有機物を、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮し、粗化合物(90mg, 粗)を供した。MS (ESI) m/z 325.1 [M+H]
+。
【0363】
(4-(((1R,3R)-3-ヒドロキシ-2,2-ジメチルシクロヘキシル)アミノ)-2-(メチルスルホニル)ピリミジン-5-カルボニトリル) DCM(2.00mL)中の4-(((1R,3R)-3-ヒドロキシ-2,2-ジメチルシクロヘキシル)アミノ)-2-(メチルチオ)ピリミジン-5-カルボニトリル(ピーク4:85mg, 0.291mmol)の溶液へ、3-クロロ過安息香酸(85%, 119mg, 0.582mmol)を氷水浴中で冷却しながら添加した。この混合物を、室温で2時間攪拌した。反応物をDCMにより希釈し、水性チオ硫酸ナトリウム、その後水性炭酸カリウムにより洗浄した。分離した有機物を、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮し、粗表題化合物(92mg, 粗)を供した。MS (ESI) m/z 325.1 [M+H]
+。
【0364】
(4-(((1S,3R)-3-ヒドロキシ-2,2-ジメチルシクロヘキシル)アミノ)-2-(メチルスルホニル)ピリミジン-5-カルボニトリル) DCM(2.00mL)中の4-(((1S,3R)-3-ヒドロキシ-2,2-ジメチルシクロヘキシル)アミノ)-2-(メチルチオ)ピリミジン-5-カルボニトリル(ピーク2:100mg, 0.342mmol)の溶液へ、3-クロロ過安息香酸(85%, 139mg, 0.684mmol)を、氷水浴中で冷却しながら添加した。この混合物を、室温で2時間攪拌した。この反応物をDCMにより希釈し、水性チオ硫酸ナトリウム、次に水性炭酸カリウムにより洗浄した。分離した有機物を、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮し、粗表題化合物(110mg, 粗)を供した。MS (ESI) m/z 325.1 [M+H]
+。
【0365】
(4-(((1R,3S)-3-ヒドロキシ-2,2-ジメチルシクロヘキシル)アミノ)-2-(メチルスルホニル)ピリミジン-5-カルボニトリル) DCM(2.00mL)中の4-(((1R,3S)-3-ヒドロキシ-2,2-ジメチルシクロヘキシル)アミノ)-2-(メチルチオ)ピリミジン-5-カルボニトリル(ピーク3:100mg, 0.342mmol)の溶液へ、3-クロロ過安息香酸(85%, 139mg, 0.684mmol)を、氷水浴中で冷却しながら添加した。この混合物を、室温で2時間攪拌した。この反応物をDCMにより希釈し、水性チオ硫酸ナトリウム、次に水性炭酸カリウムにより洗浄した。分離した有機物を、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮し、粗表題化合物(110mg, 粗)を供した。MS (ESI) m/z 325.1 [M+H]
+。
【0366】
(G. 3-(2-アミノエチル)-6-フルオロインドリン-2-オン塩酸塩) DMSO(0.8mL)中の2-(6-フルオロ-1H-インドール-3-イル)エタンアミン塩酸塩(500mg, 2.3mmol)の溶液へ、塩酸(36%, 1.3g, 12.8mmol)を添加した。生じた反応混合物を、密封したチューブ内、50℃で6時間攪拌した。室温まで冷却した後、反応混合物を濾過した。生じたケーキを、EtOH(5mL)中で攪拌した。この混合物を濾過し、乾燥させ、所望の生成物(250mg, 1.28mmol, 収率47%)を黄色固形物として供した。MS (ESI) m/z 195.1 [M+H]
+。
【0367】
(H. 2-((2-(6-フルオロ-2-オキソインドリン-3-イル)エチル)アミノ)-4-(((1S,3S)-3-ヒドロキシ-2,2-ジメチルシクロヘキシル)アミノ)ピリミジン-5-カルボニトリル) DMA(2mL)中の4-(((1S,3S)-3-ヒドロキシ-2,2-ジメチルシクロヘキシル)アミノ)-2-(メチルチオ)ピリミジン-5-カルボニトリル(90mg, 粗)、3-(2-アミノエチル)-6-フルオロインドリン-2-オン塩酸塩(95mg, 0.41mmol)及びDIEA(122mg, 0.94mmol)の混合物を、90℃で1時間攪拌した。溶媒を蒸発させ、残渣を標準方法により精製し、表題化合物(23.7mg, 0.054mmol, 2工程にわたる収率19%)を供した。
【化151】
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MS (ESI) m/z 439.2 [M+H]
+.
【0368】
(2-((2-(6-フルオロ-2-オキソインドリン-3-イル)エチル)アミノ)-4-(((1R,3R)-3-ヒドロキシ-2,2-ジメチルシクロヘキシル)アミノ)ピリミジン-5-カルボニトリル) DMA(2mL)中の4-(((1R,3R)-3-ヒドロキシ-2,2-ジメチルシクロヘキシル)アミノ)-2-(メチルチオ)ピリミジン-5-カルボニトリル(92mg, 粗)、3-(2-アミノエチル)-6-フルオロインドリン-2-オン塩酸塩(95mg, 0.41mmol)及びDIEA(122mg, 0.94mmol)の混合物を、90℃で1時間攪拌した。溶媒を蒸発させ、残渣を標準方法により精製し、表題化合物(36.7mg, 0.083mmol, 2工程にわたる収率29%)を供した。
【化152】
[この文献は図面を表示できません]
MS (ESI) m/z 439.2 [M+H]
+.
【0369】
(2-((2-(6-フルオロ-2-オキソインドリン-3-イル)エチル)アミノ)-4-(((1S,3R)-3-ヒドロキシ-2,2-ジメチルシクロヘキシル)アミノ)ピリミジン-5-カルボニトリル) N,N-ジメチルアセトアミン(2mL)中の4-(((1S,3R)-3-ヒドロキシ-2,2-ジメチルシクロヘキシル)アミノ)-2-(メチルチオ)ピリミジン-5-カルボニトリル(110mg, 粗)、3-(2-アミノエチル)インドリン-2-オン塩酸塩(95mg, 0.41mmol)及びDIEA(122mg, 0.94mmol)の混合物を、90℃で1時間攪拌した。溶媒を蒸発させ、残渣を標準方法により精製し、表題化合物(27.3mg, 0.062mmol, 2工程にわたる収率18%)を供した。
【化153】
[この文献は図面を表示できません]
MS (ESI) m/z 439.2 [M+H]
+.
【0370】
(2-((2-(6-フルオロ-2-オキソインドリン-3-イル)エチル)アミノ)-4-(((1R,3S)-3-ヒドロキシ-2,2-ジメチルシクロヘキシル)アミノ)ピリミジン-5-カルボニトリル) N,N-ジメチルアセトアミン(2mL)中の4-(((1R,3S)-3-ヒドロキシ-2,2-ジメチルシクロヘキシル)アミノ)-2-(メチルチオ)ピリミジン-5-カルボニトリル(110mg, 粗)、3-(2-アミノエチル)インドリン-2-オン塩酸塩(95mg, 0.41mmol)及びDIEA(122mg, 0.94mmol)の混合物を、90℃で1時間攪拌した。この溶媒を蒸発させ、残渣を標準方法により精製し、表題化合物(27.3mg, 0.062mmol, 2工程にわたる収率18%)を供した。
【化154】
[この文献は図面を表示できません]
MS (ESI) m/z 439.2 [M+H]
+.
【0371】
(実施例35:4-(((1R,3S)-2,2-ジメチル-3-(1H-1,2,4-トリアゾール-3-イル)シクロブチル)アミノ)-2-((2-(2-オキソインドリン-3-イル)エチル)アミノ)ピリミジン-5-カルボニトリル)
【化155】
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(A. ((1R,3S)-3-(ヒドロキシメチル)-2,2-ジメチルシクロブチル)カルバミン酸ベンジル) 酢酸エチル(54mL)及び水(18mL)中の((1S,3R)-3-アミノ-2,2-ジメチルシクロブチル)MeOH塩酸塩(1.8g, 10.9mmol)及び炭酸ナトリウム(2.31g, 21.8mmol)の混合物へ、クロロギ酸ベンジル(2.23g, 13.1mmol)を0℃でゆっくり添加した。生じた混合物を、室温で2時間攪拌した。有機層を分離し、水溶液を酢酸エチルにより抽出した。一緒にした有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮し、粗生成物を生じ、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中の10%-20%酢酸エチル)により精製し、表題化合物(2.75g, 10.4mmol, 収率95%)を白色固形物として供した。MS (ESI) m/z 264.2 [M+H]
+。
【0372】
(B. (1S,3R)-3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-2,2-ジメチルシクロブタンカルボン酸) 四塩化炭素(14mL)中の((1R,3S)-3-(ヒドロキシメチル)-2,2-ジメチルシクロブチル)カルバミン酸ベンジル(2.75g, 10.4mmol)の溶液へ、過ヨウ素酸ナトリウム(6.68g, 31.2mmol)、水(21mL)及びアセトニトリル(14mL)、引き続き塩化ルテニウム(III)水和物(52mg, 0.2mmol, 水0.5mL中)を、室温で添加した。生じた二相性混合物を、室温で1時間激しく攪拌した。この反応混合物を水により希釈し、DCM(2×150mL)により抽出した。一緒にした有機層を、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮し、表題化合物(2.6g, 粗)を生じ、これを更に精製することなく次工程で直接使用した。MS (ESI) m/z 278.1 [M+H]
+。
【0373】
(C. ((1R,3S)-3-カルバモイル-2,2-ジメチルシクロブチル)カルバミン酸ベンジル) 乾燥DMF(52mL)中の(1S,3R)-3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-2,2-ジメチルシクロブタンカルボン酸(2.6g, 9.38mmol)、塩化アンモニウム(2.0g, 37.5mmol)、TEA(2.84g, 28.2mmol)及び2-(7-アザ-1H-ベンゾトリアゾール-1-イル)-1,1,3,3-テトラメチルウロニウムヘキサフルオロリン酸エステル(5.35g, 14.1mmol)の混合物を、室温で1時間攪拌した。この反応を、水によりクエンチし、酢酸エチルにより抽出した。一緒にした有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮し、粗生成物を供し、これをHPLC(水中10-50%アセトニトリル)により精製し、表題化合物(1.86g, 6.71mnmol, 2工程にわたる収率66%)を供した。
【化156】
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MS (ESI) m/z 277.1 [M+H]
+.
【0374】
(D. ((1R,3S)-3-((E)-((ジメチルアミノ)メチレン)カルバモイル)-2,2-ジメチルシクロブチル)カルバミン酸ベンジル) N,N-ジメチルホルムアミドジメチルアセタール(13mL)中の((1R,3S)-3-カルバモイル-2,2-ジメチルシクロブチル)カルバミン酸ベンジル(638mg, 2.30mmol)の混合物を、120℃で一晩攪拌した。反応混合物を、50℃、真空で濃縮し、粗生成物(850mg)を黄色油状物として生じ、これを更に精製することなく次工程で直接使用した。MS (ESI) m/z 332.2 [M+H]
+。
【0375】
(E. ((1R,3S)-2,2-ジメチル-3-(1H-1,2,4-トリアゾール-3-イル)シクロブチル)-カルバミン酸ベンジル) EtOH(10mL)中の((1R,3S)-3-((E)-((ジメチルアミノ)メチレン)カルバモイル)-2,2-ジメチルシクロブチル)カルバミン酸エステル(850mg, 粗)、ヒドラジン(0.5mL)及び酢酸(0.5mL)の混合物を、80℃で2時間攪拌した。有機溶媒を除去し、残留油状物を、シリカゲルクロマトグラフィー(DCM中10%MeOH)により精製し、表題化合物(380mg, 1.26mmol, 2工程にわたる収率55%)を供した。MS (ESI) m/z 301.4 [M+H]
+。
【0376】
(F. ((1R,3S)-2,2-ジメチル-3-(1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-1,2,4-トリアゾール-3-イル)シクロブチル)カルバミン酸ベンジル) 乾燥DCM(10mL)中の((1R,3S)-2,2-ジメチル-3-(1H-1,2,4-トリアゾール-3-イル)シクロブチル)カルバミン酸ベンジル(380mg, 1.26mmol)、及び3,4-ジヒドロ-2H-ピラン(127mg, 1.51mmol)の混合物に、4-メチルベンゼンスルホン酸ピリジニウム(476mg, 1.89mmol)を添加した。この混合物を一晩還流した。溶媒の除去後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中の12%酢酸エチル)により精製し、表題化合物(438mg, 1.14mmol, 収率90%)を供した。MS (ESI) m/z 385.4 [M+H]
+。
【0377】
(G. (1R,3S)-2,2-ジメチル-3-(1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-1,2,4-トリアゾール-3-イル)シクロブタンアミン) MeOH(15mL)中の((1R,3S)-2,2-ジメチル-3-(1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-1,2,4-トリアゾール-3-イル)シクロブチル)カルバミン酸エステル(438mg, 1.14mmol)及び活性炭に担持されたパラジウム(10%Pd, 50mg)の混合物を、水素大気下、25℃で5時間攪拌した。反応混合物をセライトを通して濾過し、濾液を濃縮し、粗表題化合物(340mg, 粗)を供した。MS (ESI) m/z 251.2[M+H]
+。
【0378】
(H. 4-(((1R,3S)-2,2-ジメチル-3-(1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-1,2,4-トリアゾール-3-イル)シクロブチル)アミノ)-2-(メチルチオ)ピリミジン-5-カルボニトリル) イソプロパノール(5mL)中の(1R,3S)-2,2-ジメチル-3-(1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-1,2,4-トリアゾール-3-イル)シクロブタンアミン(340mg, 粗)及び4-クロロ-2-(メチルチオ)ピリミジン-5-カルボニトリル(210mg, 1.14mmol)及びDIEA(450mg, 3.50mmol)の混合物を、90℃で1時間攪拌した。溶媒の除去後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中の10%-30%酢酸エチル)により精製し、表題化合物(290mg, 0.727mmol, 2工程について収率65%)を供した。MS (ESI) m/z 400.2 [M+H]
+。
【0379】
(I. 4-(((1R,3S)-2,2-ジメチル-3-(1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-1,2,4-トリアゾール-3-イル)シクロブチル)アミノ)-2-(メチルスルホニル)ピリミジン-5-カルボニトリル) NMP(2.0mL)中の4-(((1R,3S)-2,2-ジメチル-3-(1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-1,2,4-トリアゾール-3-イル)シクロブチル)アミノ)-2-(メチルチオ)ピリミジン-5-カルボニトリル(150mg, 0.376mmol)の溶液へ、3-クロロ過安息香酸(85%, 154mg, 0.752mmol)を、氷水浴中で冷却しながら添加した。この混合物を、室温で2時間攪拌した。この反応物をDCMで希釈し、水性チオ硫酸ナトリウム、その後水性炭酸カリウムにより洗浄した。分離した有機物を、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮し、粗表題化合物(140mg, 粗)を供した。MS (ESI) m/z 432.2 [M+H]
+。
【0380】
(J. 3-(2-アミノエチル)インドリン-2-オン塩酸塩) DMSO(8.0mL, 112.50mmol)中の2-(1H-インドール-3-イル)エタンアミン(6.00g, 37.50mmol)の溶液へ、濃塩酸(9.5mL, 112.50mmol)をゆっくり添加した。生じた反応混合物を、密封したチューブ内、50℃で16時間攪拌した。室温まで冷却した後、反応混合物を濾過した。生じたケーキを、EtOH(15mL)中で攪拌した。混合物を濾過し、乾燥させ、所望の表題化合物を茶色固形物(5.00g, 23.64mmol, 収率63%)として供した。MS (ESI) m/z 177.2 [M+H]
+。
【0381】
(K. 4-(((1R,3S)-2,2-ジメチル-3-(1H-1,2,4-トリアゾール-3-イル)シクロブチル)アミノ)-2-((2-(2-オキソインドリン-3-イル)エチル)アミノ)ピリミジン-5-カルボニトリル) NMP(2.0mL)中の4-(((1R,3S)-2,2-ジメチル-3-(1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-1,2,4-トリアゾール-3-イル)シクロブチル)アミノ)-2-(メチルスルホニル)ピリミジン-5-カルボニトリル(140mg, 粗)、3-(2-アミノエチル)インドリン-2-オン塩酸塩(80mg, 0.376mmol)及びDIEA(194mg, 1.50mmol)の混合物を、100℃で1時間攪拌した。この反応物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。一緒にした有機層を、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮し、粗生成物を生じ、これをMeOH中の塩酸塩(2N, 5mL)の溶液に溶解し、且つ室温で5時間攪拌した。反応物をアンモニアにより中和し、濃縮した。残渣を標準方法により精製し、表題化合物(33.4mg, 0.075mmol, 2工程にわたる収率20%)を供した。
【化157】
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MS (ESI) m/z 444.2 [M+H]
+.
【0382】
(実施例36:(1S,3R)-3-(5-シアノ-2-(2-(1-メチル-2-オキソインドリン-3-イル)エチルアミノ)ピリミジン-4-イルアミノ)-2,2-ジメチルシクロブタンカルボキサミド)
【化158】
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(A. (2-(1H-インドール-3-イル)エチル)カルバミン酸tert-ブチル) THF(30mL)中の2-(1H-インドール-3-イル)エタンアミン(3.00g, 18.75mmol)の溶液へ、ピロ炭酸ジ-tert-ブチル(4.36g, 20mmol)を添加した。生じた反応混合物を、室温で16時間攪拌した。この混合物を濃縮し、粗生成物を生じ、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中の20%酢酸エチル)により精製し、表題化合物(4.70g, 18.01mmol, 収率95%)を黄色固形物として生じた。MS (ESI) m/z 261.1 [M+H]
+。
【0383】
(B. (2-(1-メチル-1H-インドール-3-イル)エチル)カルバミン酸tert-ブチル) 無水THF(50mL)中の(2-(1H-インドール-3-イル)エチル)カルバミン酸tert-ブチル(4.70g, 18.01mmol)の溶液へ、水素化ナトリウム(800mg, 20mmol, 鉱油中の60%)を、窒素下、0℃で添加した。生じた反応混合物を、室温で15分間攪拌した後、THF(15mL)中のヨードメタン(2.84g, 20mmol)を、0℃でゆっくり添加した。生じた混合物を、室温で3時間攪拌し、飽和塩化アンモニウム水溶液によりクエンチした。水層を酢酸エチルにより抽出した。一緒にした有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過した。真空下での濃縮は、粗生成物を生じ、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM中の0.6%MeOH)により精製し、表題化合物(4g, 14.6mmol, 収率80%)を茶色固形物として供した。MS (ESI) m/z 275.1 [M+H]
+。
【0384】
(C. 2-(1-メチル-1H-インドール-3-イル)エタンアミン) DCM(30mL)中の(2-(1-メチル-1H-インドール-3-イル)エチル)カルバミン酸tert-ブチル(4g, 14.6mmol)の溶液へ、TFA(15mL)を〜0℃から5℃で添加した。生じた反応混合物を、室温で1時間攪拌した。反応混合物を濃縮し、粗表題化合物(2.5g, 粗)を黄色油状物として供した。MS (ESI) m/z 175.1 [M+H]
+。
【0385】
(D. 3-(2-アミノエチル)-1-メチルインドリン-2-オン塩酸塩) DMSO(1.33g, 17.0mmol)中の2-(1-メチル-1H-インドール-3-イル)エタンアミン(2.5g, 粗)の溶液へ、濃塩酸(1.2mL)をゆっくり添加した。生じた反応混合物を、密封した反応器内、室温で16時間攪拌した。反応混合物を濃縮し、残渣を分取HPLCにより精製し、表題化合物(1.5g, 6.59mmol, 2工程にわたる収率45%)を黄色固形物として供した。MS (ESI) m/z 191.1 [M+H]
+。
【0386】
(E. ((1R,3S)-3-(ヒドロキシメチル)-2,2-ジメチルシクロブチル)カルバミン酸ベンジル) 酢酸エチル(54mL)及び水(18mL)中の((1S,3R)-3-アミノ-2,2-ジメチルシクロブチル)MeOH塩酸塩(1.8g, 10.9mmol)及び炭酸ナトリウム(2.31g, 21.8mmol)の混合物へ、クロロギ酸ベンジル(2.23g, 13.1mmol)を0℃でゆっくり添加した。生じた混合物を、室温で2時間攪拌した。有機層を分離し、水溶液を酢酸エチルにより抽出した。一緒にした有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮し、粗生成物を生じ、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中の10%-20%酢酸エチル)により精製し、表題化合物(2.75g, 10.4mmol, 収率95%)を白色固形物として供した。MS (ESI) m/z 264.2 [M+H]
+。
【0387】
(F. (1S,3R)-3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-2,2-ジメチルシクロブタンカルボン酸) 四塩化炭素(14mL)中の((1R,3S)-3-(ヒドロキシメチル)-2,2-ジメチルシクロブチル)カルバミン酸ベンジル(2.75g, 10.4mmol)の溶液へ、過ヨウ素酸ナトリウム(6.68g, 31.2mmol)、水(21mL)及びアセトニトリル(14mL)を、続けて塩化ルテニウム(III)水和物(52mg, 0.2mmol, 水中0.5mL)を室温で添加した。生じた二相性混合物を、室温で1時間激しく混合した。反応混合物を水で希釈し、DCM(2×150mL)により抽出した。一緒にした有機層を、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮し、表題化合物(2.6g, 粗)を供し、これを更に精製することなく次工程で直接使用した。MS (ESI) m/z 278.1 [M+H]
+。
【0388】
(G. ((1R,3S)-3-カルバモイル-2,2-ジメチルシクロブチル)カルバミン酸ベンジル) 乾燥DMF(52mL)中の(1S,3R)-3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-2,2-ジメチルシクロブタンカルボン酸(2.6g, 9.38mmol)、塩化アンモニウム(2.0g, 37.5mmol)、TEA(2.84g, 28.2mmol)及び2-(7-アザ-1H-ベンゾトリアゾール-1-イル)-1,1,3,3-テトラメチルウロニウムヘキサフルオロリン酸エステル(5.35g, 14.1mmol)の混合物を、室温で1時間攪拌した。反応物を水によりクエンチし、酢酸エチルにより抽出した。一緒にした有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮し、粗生成物を供し、これをHPLC(水中の10-50%アセトニトリル)により精製し、表題化合物(1.86g, 6.71mnmol, 2工程にわたる収率66%)を供した。
【化159】
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MS (ESI) m/z 277.1 [M+H]
+ .
【0389】
(H. (1S,3R)-3-アミノ-2,2-ジメチルシクロブタンカルボキサミド) MeOH(5mL)中の((1R,3S)-3-カルバモイル-2,2-ジメチルシクロブチル)カルバミン酸ベンジル(193mg, 0.70mmol)及び活性炭に担持されたパラジウム(10%Pd, 30mg)の混合物を、水素大気下、25℃で5時間攪拌した。反応混合物をセライトを通して濾過し、濾液を濃縮し、粗表題化合物(120mg, 粗)を供した。MS (ESI) m/z 143.1[M+H]
+。
【0390】
(I. (1S,3R)-3-((5-シアノ-2-(メチルチオ)ピリミジン-4-イル)アミノ)-2,2-ジメチルシクロブタンカルボキサミド) イソプロパノール(5mL)中の(1S,3R)-3-アミノ-2,2-ジメチルシクロブタンカルボキサミド(120mg, 粗)、クロロ-2-(メチルチオ)ピリミジン-5-カルボニトリル(130mg, 0.70mmol)及びDIEA(129mg, 1.0mmol)の混合物を、80℃で2時間攪拌した。溶媒の除去後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中の10%-30%酢酸エチル)により精製し、表題化合物(160mg, 0.55mmol, 2工程にわたる収率78%)を供した。MS (ESI) m/z 292.2 [M+H]
+。
【0391】
(J. (1S,3R)-3-((5-シアノ-2-(メチルスルホニル)ピリミジン-4-イル)アミノ)-2,2-ジメチルシクロブタンカルボキサミド) NMP(1.5mL)中の(1S,3R)-3-((5-シアノ-2-(メチルチオ)ピリミジン-4-イル)アミノ)-2,2-ジメチルシクロブタンカルボキサミド(150mg, 0.51mmol)の溶液へ、3-クロロ過安息香酸(85%, 230mg, 1.12mmol)を、氷水浴中で冷却しながら添加した。この混合物を、室温で2時間攪拌した。反応混合物を、更に精製することなく次工程で直接使用した。MS (ESI) m/z 324.2 [M+H]
+。
【0392】
(K. (1S,3R)-3-(5-シアノ-2-(2-(1-メチル-2-オキソインドリン-3-イル)エチルアミノ)ピリミジン-4-イルアミノ)-2,2-ジメチルシクロブタンカルボキサミド) 3-(2-アミノエチル)-1-メチルインドリン-2-オン(231mg, 1.02mmol)及びDIEA(197mg, 1.53mmol)を、(1S,3R)-3-(5-シアノ-2-(メチルスルホニル)ピリミジン-4-イルアミノ)-2,2-ジメチルシクロブタンカルボキサミド(前述のように調製した)の反応混合物へ0℃で添加し、90℃で1時間攪拌した。この反応物を水により希釈し、酢酸エチルにより抽出した。一緒にした有機層を、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮し、粗生成物を供し、これを標準方法により精製し、表題化合物(17.7mg, 0.041mmol, 2工程にわたる収率8%)を供した。
【化160】
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MS (ESI) m/z 433.8 [M+H]
+.
【0393】
(実施例37:4-(((1R,4S)-4-ヒドロキシ-3,3-ジメチルシクロヘキシル)アミノ)-2-((2-(5-メトキシピリジン-3-イル)エチル)アミノ)ピリミジン-5-カルボニトリル)
【化161】
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(A. (2-(5-メトキシピリジン-3-イル)エチル)カルバミン酸tert-ブチル) 隔壁キャップ及び攪拌子を装着した20mLバイアルに、炭酸セシウム(977mg, 3.00mmol)、3-ブロモ-5-メトキシピリジン(188mg, 1.00mmol)、[2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)エチル]トリフルオロホウ酸カリウム(301mg, 1.20mmol)、ジ-(1-アダマンチル)-n-ブチルホスフィン(35.8mg, 0.100mmol)及び酢酸パラジウム(II)(11.2mg, 0.050mmol)を投入した。トルエン(3mL)及び水(2mL)を添加し、且つこのバイアルを、窒素ガスで掃流し、密封した。この混合物を80℃で24時間激しく攪拌し、室温まで冷却し、水層を除去した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、粗生成物溶液をシリカゲルクロマトグラフィー(DCM中0-10%MeOH)により精製し、(2-(5-メトキシピリジン-3-イル)エチル)カルバミン酸tert-ブチルを無色のシロップ(153mg, 0.606mmol, 61%)として提供した。
【化162】
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【0394】
(B. 2-(5-メトキシピリジン-3-イル)エタン-1-アミン二塩酸塩) イソプロパノール(2mL)中の(2-(5-メトキシピリジン-3-イル)エチル)カルバミン酸tert-ブチル(153mg, 0.606mmol)の溶液へ、ジオキサン中の4M HCl(2mL)を添加し、この混合物を室温で16時間攪拌した。混合物を濃縮し、残留固形物を、ジエチルエーテルにより洗浄し、真空中で乾燥させ、表題化合物を白色固形物(103mg, 0.458mmol, 75%)として供した。
【化163】
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【0395】
(C. 4-(((1R,4S)-4-ヒドロキシ-3,3-ジメチルシクロヘキシル)アミノ)-2-((2-(5-メトキシピリジン-3-イル)エチル)アミノ)ピリミジン-5-カルボニトリル) 隔壁キャップを装着した1ドラムのバイアルに、4-(((1R,4S)-4-ヒドロキシ-3,3-ジメチルシクロヘキシル)アミノ)-2-(メチルスルフィニル)ピリミジン-5-カルボニトリル(55.0mg, 0.178mmol)、2-(5-メトキシピリジン-3-イル)エタン-1-アミン二塩酸塩(56.3mg, 0.214mmol)及びDMSO(1.4mL)を投入した。生じた溶液を、DIEA(0.125mL, 0.715mmol)により処理し、バイアルを密封し、且つ60℃で14時間振盪(250rpm)した。混合物を室温まで冷却し、DMSO(1.5mL)により希釈し、濾過した。溶液を標準方法により精製し、表題化合物を提供した。MS (ESI) m/z 379.2 [M+1]
+。
【0396】
(アッセイ)
(生化学アッセイ)
(PKC-θアッセイ) 384-ウェルの時間分解蛍光アッセイを使用し、PKC-θ活性をモニタリングした。PKC-θアッセイは、下記のアッセイ緩衝液において試行した:50mM HEPES pH7.6、10mM MgCl
2、1mM DTT、0.01%Triton X-100、0.01%BSA及び0.1mM EDTA。反応を開始するために、200nM Fam-標識したS6-由来のペプチド(Molecular Devices社)及び10μM ATPを、142pM His-PKC-θ(Invitrogen社)と、各ウェル中総アッセイ容積25μLで混合した。このアッセイ物を、室温で2時間インキュベーションし、検出結合溶液:70%IMAP段階的結合緩衝液A、30%IMAP段階的結合緩衝液B、1:600段階的結合試薬、及び1:400 TR-FRET Tbドナー(Molecular Devices社)の60μL/ウェル混合物を用いて終結した。次にこのアッセイプレートを、室温で一晩インキュベーションし、Perkin-Elmer Envision Reader上で測定した。IC
50値は、蛍光シグナルのレベルを、そのシグナルウィンドウの50%まで減少する化合物の濃度として計算した。
【0397】
(PKC-δアッセイ) 384-ウェルの時間分解蛍光アッセイを使用し、PKC-δ活性をモニタリングした。PKC-δアッセイは、下記のアッセイ緩衝液において試行した:50mM HEPES pH7.6、10mM MgCl
2、1mM DTT、0.01%Triton X-100、0.01%BSA及び0.1mM EDTA。反応を開始するために、200nM Fam-標識したS6-由来のペプチド(Molecular Devices社)及び10μM ATPを、1.5nM PKC-δ(Invitrogen社)と、各ウェル中総アッセイ容積25μLで混合した。このアッセイ物を、室温で2時間インキュベーションし、検出結合溶液:70%IMAP段階的結合緩衝液A、30%IMAP段階的結合緩衝液B、1:600段階的結合試薬、及び1:400 TR-FRET Tbドナー(Molecular Devices社)の60μL/ウェル混合物を用いて終結した。次にこのアッセイプレートを、室温で一晩インキュベーションし、Perkin-Elmer Envision Reader上で測定した。IC
50値は、蛍光シグナルのレベルを、そのシグナルウィンドウの50%まで減少する化合物の濃度として計算した。
【0398】
表1は、PKCキナーゼ酵素アッセイにおけるジアミノピリミジル化合物の効果を示している。表1の特定のジアミノピリミジル化合物は、PKCキナーゼ酵素アッセイにおいて、PKC-θについて0.0001〜10μMの範囲のIC
50値、並びに5倍〜100倍超の範囲のPKC-δを上回るPKC-θの選択性の効果を示している。
【0399】
表2は、PKCキナーゼ酵素アッセイにおける特定の化合物の効果を示している。表2の特定の化合物は、PKCキナーゼ酵素アッセイにおいて、PKC-θについて0.001〜10μMの範囲のIC
50値、並びに5倍〜100倍超の範囲のPKC-δを上回るPKC-θの選択性の効果を示している。
【0400】
(細胞アッセイ)
(ジャーカット細胞アッセイ:CD3/CD8-刺激したIL-2分泌) 被験化合物濃度の範囲にわたるPKC-θの細胞内阻害を、ヒトジャーカット細胞において、IL-2サイトカイン産生を測定することにより、評価した。ATCCからのヒトジャーカットクローンE6-1を、これらの試験に使用した。細胞を、炎症誘発性サイトカインを発現するために、抗-CD3(Life Technologies/Invitrogen社)及び抗-ヒトCD28(BD Biosciences社)により、インビトロにおいて活性化した。ジャーカット細胞は、1.0mMピルビン酸ナトリウム、2mM L-グルタミン、10mM Hepes、1.0mM非必須アミノ酸、100IU/mLペニシリン、100μg/mLストレプトマイシン及び10%ウシ胎仔血清を補充したRPMI 1640培地内で培養した。細胞を、透明な96-ウェル丸底プレート上のRPMI完全培地(200μL/ウェル)中1ウェルにつき細胞50万個の密度で播種した。
【0401】
化合物希釈物は、10mMストックから、100%DMSO中好適な濃度への最初の希釈、それに続く無血清RPMI培地への1:50希釈により、調製した。次に、化合物を、指定されたウェルへ、1:10希釈で添加し;化合物の最終希釈は、1:500であり、各ウェル中の最終DMSO濃度は0.2%であった。これらの細胞を、化合物投与量0、0.01、0.03、0.1、0.3、1、3及び10μMに、3つ組で37℃で30分間曝露した。最後に、15μL抗-CD3 Dynabeads及び無血清RPMI培地中に調製された2μg/mL精製抗-CD28抗体を含有する液を、1ウェルにつき25μL添加し、37℃で20時間インキュベーションすることにより、細胞を活性化させた。インキュベーション後、培養培地100μLを、各ウェルから収集した。分泌されたIL-2のレベルを、ヒトIL-2に関するMesoScale Discovery(MSD)単-プレックスサイトカインアッセイを、製造業者のプロトコールに従って用いて測定した。生データは、IDBSからのXLfitを用いて解析し、各濃度での阻害率を計算した。XLfitにおけるIC
50の決定に使用した式は、モデル番号205であり、これはS字状用量-反応モデルを使用し、IC
50値を計算する。複数の実験から得られたIC
50値が有効なIC
50として(n=3に関して)受け入れられるには互いに2倍以内でなくてはならなかった。このIC
50値は、平均として報告した。
【0402】
表1及び表2からの特定のジアミノピリミジル化合物は、このアッセイにおいて、0.01〜10μMの範囲のIC
50値を有した。
【0403】
(ヒト全血:CD3/CD8-刺激したIL-2分泌):被験化合物濃度の範囲にわたるPKC-θの細胞内阻害を、ヒト全血において、IL-2サイトカイン産生を測定することにより、評価した。ヒト全血は、IRBプロトコールに従い、健常ドナーから入手した。全血は、炎症誘発性サイトカインを発現するために、CD3ε(R&D Systems社)及びCD28(BD Biosciences社)の架橋抗体により、インビトロにおいて活性化した。
【0404】
CD3εでコートされたプレートを調製するために、滅菌D-PBS(Ca
++/Mg
++非含有)中の1μg/ml抗-ヒトCD3ε(クローンUCHT1)の50μLを、96-ウェルCovaLinkNHモジュールプレート(Fisher Scientific社)の各ウェルに添加し、4℃で16〜20時間インキュベーションした。CD3を除去し、これらのウェルを、D-PBSの100μLにより洗浄し、その後予め処理した血液をプレートに移した。
【0405】
ヒト全血を調製するために、血液を無血清RPMI培地で1:1に希釈し、穏やかに混合した。希釈した血液を、96ウェルU-字底プレートに配置した(160μL/ウェル)。化合物希釈物は、10mMストックから、100%DMSO中好適な濃度への最初の希釈、それに続く無血清RPMI培地への1:50希釈により、調製した。次に、化合物を、指定されたウェルへ、1:10希釈で添加した。化合物の最終希釈は、1:500であり、各ウェル中の最終DMSO濃度は0.2%であった。希釈した全血を、化合物投与量0、0.01、0.03、0.1、0.3、1、3及び10μMに、3つ組で37℃で30分間曝露した。予め処理した血液を、プレ-コートされたCD3εプレートの指定されたウェルに移した。最後に、無血清RPMI培地中に調製された2μg/mL精製抗-CD28抗体を、1ウェルにつき20μL添加し、37℃で20時間インキュベーションすることにより、血液を活性化させた。インキュベーション後、培養培地100μLを、各ウェルから収集した。IL-2のレベルを、ヒトIL-2に関するMesoScale Discovery(MSD)超高感度単-プレックスサイトカインアッセイを、製造業者のプロトコールに従って用いて測定した。生データは、IDBSからのXLfitを用いて解析し、各濃度での阻害率を計算した。XLfitにおけるIC
50の決定に使用した式は、モデル番号205であり、これはS字状用量-反応モデルを使用し、IC
50値を計算する。複数の実験から得られたIC
50値が有効なIC
50として(n=3に関して)受け入れられるには、互いに2倍以内でなければならなかった。このIC
50値は、平均として報告した。
【0406】
表1及び表2からの特定のジアミノピリミジル化合物は、このアッセイにおいて、0.01〜10μMの範囲のIC
50値を有する。
【0407】
(動物モデル)
(急性T細胞活性化モデル) マウスにおけるSEB媒介性サイトカイン放出。ブドウ球菌性エンテロトキシン(SEA、B、C、D及びE)は、T細胞の広いスペクトルに対するそれらの優れた効果のために、これらはスーパー抗原(sAg)と称される。これらは、ヒト、マウス及びウサギのT細胞に対し分裂促進性であり、且つIL-2、IFN-γ及びIL-6などのサイトカインの大量の放出を引き起こす。マウス及びラットのSEB媒介性T細胞活性化モデルは、T-細胞活性化を阻害する化合物を同定する迅速で信頼し得るモデルである。
【0408】
被験物質又はビヒクルを、経口、静脈内(i.v.)、腹腔内(i.p.)、又は皮下(s.c.)経路のいずれかで、最大24時間投与した。雄のC57/Bl6マウスに、SEBの25〜100μgをi.p.で注射した。血漿又は脾臓若しくはリンパ節(LN)などのリンパ系器官をSEB後2時間収集し、IL-2サイトカインレベルを、標準の市販のELISAキットを使用し測定した。
【0409】
本明細書記載の特定のジアミノピリミジル化合物は、ED
50値<100mg/kgを有するか又は有すると予想され、一部の化合物はED
50 <10mg/kgを、及び他の化合物はED
50 <1mg/kgを有した。
【0410】
(移植片対宿主疾患モデル) T細胞により主に媒介される、移植片対宿主拒絶疾患(GVHD)として知られる望ましくない免疫反応は、同種臓器移植レシピエントにおける移植片不全の主な原因である。この現象は、同種の脾臓又は単離されたT細胞のドナーへの注射、その後のそのGVHD反応の測定により、齧歯類においてモデル化されており、これはT細胞活性化を抑制する治療的化合物の同定を可能にする。
【0411】
C57Bl/6マウスを、ドナー細胞の給源として使用し、B6D2F1(C57Bl/6×DBA/2のF1)を、レシピエントとして使用した。脾臓を、ドナー動物(C57Bl/6)から摘出し、細胞懸濁液を、リン酸緩衝食塩水中に調製した。合計20〜30×10
6個細胞を、レシピエント(B6D2F1)動物の左脚の爪先の基部の柔らかい足底(loose plantar)皮下組織へ、注射した。レシピエント動物系統からの細胞懸濁液を調製し、同系対照群として、それらのレシピエント動物の右脚に同様に注射した。左側及び右側の両方からの膝窩リンパ節を、注射後4日目に採取し、付着している脂肪組織を剥がし、秤量した。被験物質又はビヒクルを、経口、i.v.、i.p.又はs.c.経路のいずれかにより、脾細胞注射前に、最大24時間投与した。ビヒクル処置によるリンパ節肥大と比べた、被験物質による処置時のリンパ節肥大の差異は、阻害率(%)として表した。
【0412】
本明細書に記載の特定のジアミノピリミジル化合物は、ED
50値<100mg/kgを有するか又は有すると予想され、一部の化合物はED
50 <10mg/kgを、及び他の化合物はED
50 <1mg/kgを有した。
【0413】
(活性表)
表1及び2の各化合物を、1種以上の生化学アッセイにおいて試験し、その点で活性を有することがわかり、全ての化合物は、PKC-θアッセイにおいて10μM以下のIC
50を有し、一部の化合物は100nM以下のIC
50を有し(活性レベルD)、一部は100nM〜800nMのIC
50を有し(活性レベルC)、一部は800nM〜2μMのIC
50を有し(活性レベルB)、並びに他のものは2μM〜10μMのIC
50を有する(活性レベルA)。これらの化合物はまた、PKC-δを上回るPKC-θの選択性を有することがわかり、その一部の化合物は、100倍超の選択性(選択性レベル=IC
50 PKC-δ/IC
50 PKC-θの比)(選択性レベルE)を示し、一部は20倍〜100倍の選択性(選択性レベルF)を、一部は5倍〜20倍の選択性(選択性レベルG)を、他のものは5倍以下の選択性レベル(選択性レベルH)を有する。
【0414】
表1
【表2】
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【0415】
表2
【表3】
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【0416】
数多くの参考文献が引用されており、それらの開示はそれらの全体が引用により本明細書中に組み込まれている。
本件出願は、以下の構成の発明を提供する。
(構成1)
下記式(I)の化合物、又はそれらの医薬として許容し得る塩、互変異性体、アイソトポログ、又は立体異性体:
(化1)
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(式中:
Xは、CN又はCF3であり;
Lは、(C1-4アルキル)であり;
R1は、置換又は非置換のヘテロアリールであり;並びに
R2は、置換又は非置換のシクロアルキルである。)。
(構成2)
前記Xが、CNである、構成1記載の化合物。
(構成3)
前記Xが、CF3である、構成1記載の化合物。
(構成4)
前記Lが、CH2、CH2CH2又はCH2CH2CH2である、構成1記載の化合物。
(構成5)
前記R1が、置換又は非置換のピリジル、ピリジル-1-オキシド、又はピリミジルである、構成1記載の化合物。
(構成6)
前記R1が、ハロゲン、-OR3、置換若しくは非置換のC1-4アルキル、又は置換若しくは非置換のアリールの1以上により置換され、ここで各R3は独立して、H、置換若しくは非置換のC1-6アルキル、又は置換若しくは非置換のアリールである、構成5記載の化合物。
(構成7)
前記R1が、F、Cl、Br、I、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、t-ブチル、フェニル、ナフチル、-CH2F、-CHF2、-CF3、-CHFCH3、-CF2CH3、-C(CH3)2F、-OCH3、-OCH2F、-OCHF2、-OCF3、-OCH2CH3、-OCH2CH2F、-OCH2CHF2、-OCH2CF3、-OCH2CH(CH3)F、-OCH2C(CH3)2F、-OCH2C(CH3)F2、-OCH2CH2CF3、又は-O-フェニルの1以上により置換され、ここで各フェニルは、ハロゲン又は置換若しくは非置換のC1-4アルキルにより、任意に置換されている、構成5記載の化合物。
(構成8)
前記R1が、F、Cl、メチル、エチル、イソプロピル、フェニル、-CF3、-CF2CH3、-C(CH3)2F、-OCH3、-OCH2CH3、-OCH2CF3、-OCH2CH2F、-OCH2CHF2、-OCH2C(CH3)F2、-OCH2CH2CF3、又は-O-フェニルの1以上により置換され、ここで各フェニルは、F又はメチルにより任意に置換されている、構成5記載の化合物。
(構成9)
前記R1が、置換又は非置換のインドリル、インドリノニル、ベンゾオキサゾリル、ピロロピリジル、インダゾリル、ベンゾイミダゾリル、ジヒドロベンゾイミダゾロニル、又はキノリルである、構成1記載の化合物。
(構成10)
前記R1が、ハロゲン、CN、-OR3、置換若しくは非置換のC1-4アルキル、又は置換若しくは非置換のアリールの1以上により置換され、ここで各R3は独立して、H、置換若しくは非置換のC1-6アルキル、又は置換若しくは非置換のアリールである、構成9記載の化合物。
(構成11)
前記R1が、F、Cl、CN、メチル、エチル、-CH2SO2NHCH3、-OH、-OCH3、又はOCF3の1以上により置換されている、構成9記載の化合物。
(構成12)
前記R1が、置換又は非置換のフラニル、ピロリル、チオフェニル、オキサゾリル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサジアゾリル、又はトリアゾリルである、構成1記載の化合物。
(構成13)
前記R1が、ハロゲン、CN、-OR3、置換若しくは非置換のC1-4アルキル、又は置換若しくは非置換のアリールの1以上により置換され、ここで各R3は独立して、H、置換若しくは非置換のC1-6アルキル、又は置換若しくは非置換のアリールである、構成12記載の化合物。
(構成14)
前記R1が、CN、メチル、エチル、-CF3、又は-CH2OCH3の1以上により置換されている、構成12記載の化合物。
(構成15)
前記R2が、置換又は非置換のC3-12シクロアルキルである、構成1記載の化合物。
(構成16)
前記R2が、置換又は非置換のシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、又はアダマンチルである、構成15記載の化合物。
(構成17)
前記R2が、C1-4アルキル、-OR4、又は-C(=O)NR2の1以上により置換され、ここで各R4は独立して、H又はC1-6アルキルであり、並びに各Rは独立して、H又はC1-4アルキルである、構成15記載の化合物。
(構成18)
前記R2が、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、-CH2OH、-CH(CH3)OH、-C(CH3)2OH、-OH、-OCH3、-OCH2CH3、-C(=O)NH2、-C(=O)NHCH3、又は-C(=O)N(CH3)2の1以上により置換されている、構成15記載の化合物。
(構成19)
前記R2が、メチル、-CH2OH、-C(CH3)2OH、-OH、-OCH3、又は-C(=O)NHCH3の1以上により置換されている、構成15記載の化合物。
(構成20)
前記R2が、置換又は非置換のスピロ[3.3]ヘプチル、又はビシクロオクチルである、構成15記載の化合物。
(構成21)
前記R2が、C1-4アルキル、-OR4、-C(=O)NR2、又はトリアゾリルの1以上により置換され、ここで各R4は独立して、H又はC1-6アルキルであり、並びに各Rは独立して、H又はC1-4アルキルである、構成15記載の化合物。
(構成22)
前記R2が、メチル、トリアゾリル、-CH2OH、-C(CH3)2OH、-OH、-OCH3、-C(=O)NH2、-C(=O)NHCH3、又は-C(=O)N(CH3)2の1以上により置換されている、構成15記載の化合物。
(構成23)
10μMの濃度の前記化合物が、PKC-θを少なくとも約50%阻害する、構成1記載の化合物。
(構成24)
前記化合物が、表1から選択される、構成20記載の化合物。
(構成25)
表2から選択される化合物。
(構成26)
構成1、24若しくは25記載の化合物、又はそれらの医薬として許容し得る塩、互変異性体、アイソトポログ、若しくは立体異性体の有効量、並びに医薬として許容し得る担体、賦形剤若しくはビヒクルを含有する、医薬組成物。
(構成27)
キナーゼを発現している細胞において該キナーゼを阻害する方法であって、該細胞を、構成1、24若しくは25記載の化合物、又はそれらの医薬として許容し得る塩、互変異性体、アイソトポログ、若しくは立体異性体の有効量と接触させることを含む、前記方法。
(構成28)
前記キナーゼが、PKC-θである、構成27記載の方法。
(構成29)
前記化合物が、PKC-δを上回りPKC-θに選択性である、構成28記載の方法。
(構成30)
前記化合物が、PKC-δ及びPKC-ηを上回りPKC-θに選択性である、構成28記載の方法。
(構成31)
前記化合物が、PKC-δを上回りPKC-θに少なくとも5倍選択性である、構成29記載の方法。
(構成32)
前記化合物が、PKC-δよりもPKC-θに100倍超選択性である、構成29記載の方法。
(構成33)
PKC-θ媒介性障害を治療又は予防する方法であって、構成1、24若しくは25記載の化合物、又はそれらの医薬として許容し得る塩、互変異性体、アイソトポログ、若しくは立体異性体の有効量を、それを必要とする対象へ投与することを含む、前記方法。
(構成34)
前記PKC-θ媒介性障害が、移植片対宿主疾患、臓器移植拒絶反応、乾癬、デュシェンヌ型筋ジストロフィー、関節リウマチ、糖尿病、インスリン抵抗性、重症筋無力症、多発性硬化症、大腸炎、乾癬性関節炎、強直性脊椎炎、アトピー性皮膚炎、シェーグレン症候群、喘息又は狼瘡から選択される、構成33記載の方法。