(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、本願に係る生成装置、生成方法及び生成プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る生成装置、生成方法及び生成プログラムが限定されるものではない。また、各実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0011】
〔1.生成処理の概要〕
まず、
図1を用いて、実施形態に係る生成処理の一例について説明する。
図1は、実施形態に係る生成処理の一例を示す図である。
図1では、本願に係る生成装置に対応する生成装置100によって、所定の商材がサービスにおいてユーザに販売される際の販売情報が生成される例を示す。
【0012】
なお、実施形態では、サービスの一例として、ウェブネットワークを介して提供されるウェブサービスサイトを例に挙げる。
図1では、サービスとして、宿泊予約サイトを例に挙げる。この場合、商材とは、宿泊施設(具体的には、宿泊施設における宿泊や食事の利用)が該当する。また、販売情報とは、
図1の例では、各宿泊施設に対応する宿泊プラン等が該当する。宿泊プランとは、例えば、当該宿泊施設に宿泊する日数や、料金や、各種特典等が設定された情報であり、宿泊予約サービス側がユーザに販売する商品ともいえる。例えば、ユーザは、宿泊予約サイトにアクセスし、自身が所望する宿泊プランを選択して、申込み(購入)等を行うことができる。なお、販売情報は、宿泊プランに限られず、食事利用に関するプラン等であってもよい。なお、以下では、宿泊プランを、単に「プラン」とのみ表記する場合がある。
【0013】
このような宿泊予約サイトでは、商材を提供する提供者(
図1の例では、宿泊施設や、宿泊施設と契約した旅行代理店等が該当する)から、種々のプランを受け付ける。すなわち、宿泊予約サイトでは、多様なユーザの要望に応えるため、チェックアウトの時間が変更可能なプランや、洋室か和室かを選択できるプランや、豪華な食事が付いてくるプランなど、多種多様なプランを揃えることを所望する。また、提供者側も、多種多様なプランをサービス側に提供することでユーザの期待に応え、多くのユーザを宿泊施設に集客したいというニーズがある。
【0014】
ここで、宿泊予約サービスが複数存在する場合、提供者は、複数のサービスにプランを作成したいという要望がある。すなわち、複数の宿泊予約サービスが存在する場合、ユーザは、ユーザ自身が利用しやすいサービスを利用することになると想定される。このとき、ユーザが利用する宿泊予約サービスに提供者が提供するプランが登録されていなければ、提供者は、ユーザから宿泊予約を受け付けることができず、販売機会を逃すことになる。しかしながら、複数の宿泊予約サービスに登録し、プランを作成することは、提供者にとって負担が大きいという問題もある。このため、提供者は、主に利用する1つか2つの宿泊予約サービスにプランを作成するものの、他のサービスにはプランを作成しない、といった状況が起こり得る。
【0015】
また、宿泊予約サービスを運営する側にとっても、多くの宿泊施設をラインナップとして取り揃えたり、提供者から多種多様なプランを提供してもらったりしなければ、サービスそのものへの集客力が低下することになる。しかし、上記のように、提供者にとって複数の宿泊予約サービスに登録してプランを作成することは負担が大きく、所望するような多種多様なプランを揃えられない場合もある。
【0016】
そこで、実施形態に係る生成装置100は、以下に説明する生成処理によって、プランの作成という提供者の負担を軽減させることにより、自サイト(実施形態では、生成装置100が提供するサービスサイトを指す)に多種多様なプランを揃えることを可能とする。以下、
図1を用いて、生成装置100によるプランに関する生成処理の一例を流れに沿って説明する。
【0017】
図1に示す生成装置100は、実施形態に係る生成処理を実行するサーバ装置である。また、生成装置100は、宿泊予約サイトをユーザに提供するウェブサーバとしての機能を兼ねるものとする。
【0018】
図1に示すウェブサーバ30
1及びウェブサーバ30
2は、宿泊予約サイトをユーザに提供するウェブサーバである。生成装置100と、ウェブサーバ30
1と、ウェブサーバ30
2とは、それぞれ異なる宿泊予約サイトをユーザに提供するものとする。なお、以下では、ウェブサーバ30
1とウェブサーバ30
2とを区別する必要のない場合には、「ウェブサーバ30」と表記する。
【0019】
また、以下の説明では、ウェブサーバ30
1又はウェブサーバ30
2のように、生成装置100以外のサーバが提供するサービスを「第1のサービス」と表記する場合がある。また、生成装置100が提供するサービスを「第2のサービス」と表記する場合がある。また、ウェブサーバ30
1又はウェブサーバ30
2のように、生成装置100以外のサーバが提供するサイトを「他サイト」と表記する場合がある。また、生成装置100が提供するサイトを「自サイト」と表記する場合がある。
【0020】
図1に示す例において、生成装置100は、提供者(
図1の例では、施設管理者)から、新たなプランを提供してもらうことを所望しているものとする。すなわち、生成装置100は、自サイトにおいて、施設管理者が提供する商材の販売情報を新たに追加し、販売情報のラインナップを増加させることを所望しているものとする。
【0021】
この場合、まず生成装置100は、他サイトにおける販売プランを取得する(ステップS11)。具体的には、生成装置100は、ウェブサーバ30
1が提供するサービスである予約サイトW31にアクセスする。そして、生成装置100は、予約サイトW31において、施設管理者が所有する商材の一つである「ホテルH01」のプランとして、「プランP11」や、「プランP12」や、「プランP13」等が登録されているという情報を取得する。例えば、生成装置100は、ウェブネットワーク上の情報を取得するためのクロール(crawl)処理を行うプラグラム等によって、予約サイトW31における情報を取得する。
【0022】
例えば、生成装置100は、他サイトに掲載されているプランにおけるテキストデータ(より具体的には、プランを紹介するウェブページに含まれるテキストデータや、テキストデータを含むHTML(HyperText Markup Language)データ)を取得する。これにより、生成装置100は、プランの対象とする宿泊施設名(
図1の例ではホテルH01)や、プランが設定されている期間や、価格や、食事や特典の情報などを取得することができる。
【0023】
同様に、生成装置100は、ウェブサーバ30
2が提供するサービスである予約サイトW32にアクセスする。そして、生成装置100は、予約サイトW32において、「ホテルH01」のプランとして、「プランP21」や、「プランP22」や、「プランP23」等が登録されているという情報を取得する。なお、
図1では図示を省略しているが、生成装置100は、予約サイトW31や予約サイトW32とは異なる他の予約サイトから、さらに情報を取得してもよい。
【0024】
具体的には、生成装置100は、他サイトにおける販売プランに関する情報として、プランに設定されている価格や、プランが対象とするユーザに関する情報(例えば、夫婦に限定されるプランや、年齢が限定されるプランや、女性のみに適用されるプラン等の情報)や、プランに設定されている特典の情報等を取得する。
【0025】
また、生成装置100は、それぞれのプランが、ユーザからどのような評価を受けているかといった評価情報を取得してもよい。例えば、生成装置100は、予約サイトW31等において、プランを利用したユーザが当該プランを評価した情報(例えば、5段階評価による評価値など)を取得する。
【0026】
また、生成装置100は、それぞれのプランが、どのようなユーザから利用されたのかといった結果情報を取得してもよい。例えば、生成装置100は、プランを実際に利用したユーザの属性情報を取得する。具体的には、生成装置100は、プランを利用したユーザの年齢や性別や居住地や年収等の情報を取得する。
【0027】
他サイトの情報を取得した生成装置100は、その後、他サイトと自サイトとで相違する情報を抽出する(ステップS12)。具体的には、生成装置100は、ホテルH01に関するプランであって、自サイトに登録されているプランを参照する。そして、生成装置100は、他サイトから取得したプランのうち、自サイトに登録されていない内容を抽出する。
【0028】
仮に、生成装置100が提供するサイトにおいては、ホテルH01に関するプランが「プランP11」しか登録されていなかったものとする。そして、プランP11は、予約サイトW31におけるプランP11と同一の内容であったものとする。この場合、生成装置100は、予約サイトW31におけるプランP12やプランP13、予約サイトW32におけるプランP21、プランP22及びプランP23に関する情報を、他サイトと自サイトとで異なる情報として抽出する。
【0029】
そして、生成装置100は、抽出した情報に基づいて、施設管理者に自サイトでのプラン生成を提案する(ステップS13)。具体的には、生成装置100は、施設管理者が所有する施設端末20に、自サイトにおいて、プランP12や、プランP13や、プランP21や、プランP22や、プランP23等の内容に対応するプランの生成を提案する。この場合、生成装置100は、例えば、施設管理者がプラン生成に承諾する旨を送信するなど、簡易なステップのみによって、既存のプランであるプランP12等の内容に対応するプランを自サイトにおいて生成可能である旨を施設管理者に伝えるようにしてもよい。
【0030】
そして、施設管理者は、プラン生成を生成装置100に要求したものとする(ステップS14)。生成装置100は、かかる要求を受け付けた場合、プランP12等に対応するプランであるプランP02等を生成するものとする。そして、生成装置100は、生成したプランを自サイトに反映する(ステップS15)。例えば、生成装置100は、自身が提供する宿泊予約サービスサイトである予約サイトW10において、ホテルH01におけるプランとして、既存のプランP01や、新たに生成したプランP02や、プランP03や、プランP04や、プランP05を登録する。これにより、生成装置100は、ホテルH01における多種多様なプランを生成することができる。
【0031】
なお、生成装置100は、プランを生成する際に、取得した評価情報や、ユーザ情報を利用してもよい。すなわち、生成装置100は、他サイトにおいて評価が高いプランに対応するプランのみを生成したり、自サイトにおいてターゲットとしたいユーザに好まれているプランのみを生成したりする等の調整を行ってもよい。
【0032】
図1で説明してきたように、実施形態に係る生成装置100は、第1のサービスで販売される対象として提供者から提供された、所定の商材に関する販売情報を取得する。そして、生成装置100は、取得した所定の商材に関する販売情報と、第2のサービスにおける所定の商材に関する情報とで相違する情報を抽出する。さらに、生成装置100は、抽出した情報に基づいて、第2のサービスにおける所定の商材に関する販売情報を生成する。
【0033】
このように、実施形態に係る生成装置100は、施設管理者等の提供者が他サイトに作成した既存のプランを取得し、取得した情報から、自サイトに存在しない内容を含むプランを抽出する。そして、生成装置100は、かかる情報に基づいて、自サイトにおけるプランを生成する。これにより、生成装置100は、提供者がプラン作成を行う手間や、作成したプランを宿泊予約サイトに登録するような手間を掛けさせずに、自サイトのプランを生成することができる。このため、生成装置100は、自サイトのプランを充実させることができるとともに、サービスに商材を提供する提供者側の負担を軽減させることができる。
【0034】
なお、生成装置100は、他サイトに存在した既存のプランと、必ずしも同一のプランを生成することを要しない。例えば、生成装置100は、他サイトに存在した既存のプランに対して価格を引き下げたり、自サイト独自の特典を追加したりしたプランを生成してもよい。
【0035】
また、
図1では、ステップS11において、プランを予約したユーザや、プランを評価したユーザに関する情報を取得する例を示した。この場合、生成装置100は、
図1で説明した手法以外にも、種々の既存の技術を利用して情報を取得するようにしてもよい。例えば、生成装置100は、ウェブビーコン(web beacon)等によって実現される通知機能を利用して、他サイトのユーザに関する情報を取得してもよい。
【0036】
すなわち、プランが表示されるウェブページには、ウェブビーコン等によって実現される、ユーザ情報に関する通知機能が埋め込まれる場合がある。例えば、ウェブビーコンは、ウェブページにアクセスした端末装置を生成装置100内に格納される透明な画像又は非常に小さな画像(「クリアGIF」と呼ばれることもある)にアクセスさせる機能を有する。これにより、生成装置100は、端末装置からユーザ情報を受信し、取得することができる。例えば、生成装置100は、ウェブビーコンによって実現される機能により、ユーザが端末装置上において、プランをクリックしたり、プランを購入(申込み)したり、プランへの評価を行ったりした情報などを受信することができる。
【0037】
また、
図1に示した例では、生成装置100は、施設管理者にプラン生成を提案した後に、プランを生成する例を示した。しかし、生成装置100は、施設管理者に提案を送信することなく、プランを生成してもよい。例えば、生成装置100は、事前に施設管理者から承諾を受けること等により、施設管理者に提案を送信することなくプランを生成し、生成したプランを自動的に自サイトに反映させる処理等を行ってもよい。
【0038】
また、生成装置100は、ホテルH01に関するプランが自サイトにない状態であってもプランを生成してもよい。この場合、生成装置100は、ステップS12における抽出処理において、自サイトにホテルH01に関するプランがないことを抽出する。そして、生成装置100は、他サイトから取得された全てのプランに対応する各々のプランを生成するようにしてもよい。すなわち、生成装置100は、第1のサービスにおいては提供者から提供された所定の商材に関する「販売情報(プラン)」を取得するものの、第2のサービス(すなわち、自身が提供するサービス)においては、必ずしも販売情報(プラン)を取得するのではなく、「所定の商材に関する情報」を取得するものであってもよい。このことは、生成装置100自身が提供するサービスでは、第1のサービスで取り扱われている所定の商材に関する販売情報が存在していない場合もありうることを示している。
【0039】
以下、
図1で説明したような実施形態に係る生成処理を行う生成装置100、及び、生成装置100が含まれる生成処理システム1について、詳細に説明する。
【0040】
〔2.生成処理システムの構成〕
次に、
図2を用いて、実施形態に係る生成装置100が含まれる生成処理システム1の構成について説明する。
図2は、実施形態に係る生成処理システム1の構成例を示す図である。
図2に例示するように、実施形態に係る生成処理システム1には、ユーザ端末10と、施設端末20と、ウェブサーバ30と、生成装置100とが含まれる。これらの各種装置は、ネットワークNを介して、有線又は無線により通信可能に接続される。なお、
図2に示した生成処理システム1には、複数台のユーザ端末10や、複数台の施設端末20や、複数台のウェブサーバ30が含まれてもよい。
【0041】
ユーザ端末10は、ユーザによって利用される情報処理端末である。ユーザ端末10は、例えば、デスクトップ型PC(Personal Computer)や、ノート型PCや、タブレット型端末や、スマートフォン等の携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)等の情報処理装置である。
【0042】
例えば、ユーザ端末10は、ウェブサーバ30や生成装置100にアクセスすることで、ウェブサーバ30や生成装置100が提供するウェブサイトからコンテンツ(例えばウェブページ)を取得し、取得したコンテンツを表示装置(例えば、液晶ディスプレイ)に表示する。ユーザは、ユーザ端末10を介して、コンテンツによって提供される各種サービスを利用する。なお、本明細書中では、ユーザ端末10と、ユーザ端末10を利用するユーザとを同一視する場合がある。例えば、「ユーザにコンテンツを送信する」とは、実際には、「ユーザが利用するユーザ端末10にコンテンツを送信する」ことを意味する場合がある。
【0043】
施設端末20は、生成装置100やウェブサーバ30に商材を提供する提供者によって利用される情報処理装置である。施設端末20は、提供者による操作に従って、商材に関する販売情報(プラン)を各サービスに登録する。また、施設端末20は、作成した販売情報を生成装置100やウェブサーバ30が提供するサービスに登録する。
【0044】
なお、提供者は、施設端末20を用いて販売情報を作成したり、サービスに販売情報を登録したりせずに、かかる処理を代理店に依頼する場合もある。この場合、販売情報を作成したり、サービスに販売情報を登録したりするのは代理店となる。以下では、「提供者」といった表記は、提供者だけでなく代理店を含む概念であり、「施設端末」といった表記は、施設端末だけでなく代理店によって利用される代理店装置を含む概念であるものとする。
【0045】
ウェブサーバ30は、ユーザ端末10からアクセスされた場合に、各種コンテンツ(ウェブページ)を提供するサーバ装置である。ウェブサーバ30は、例えば、宿泊施設の利用に関するサービスを提供する宿泊予約サイトを提供する。また、ウェブサーバ30は、例えば、ニュースサイト、天気予報サイト、ショッピングサイト、ファイナンス(株価)サイト、路線検索サイト、地図提供サイト、飲食店紹介サイト、ウェブブログなどに関する各種ウェブページを提供してもよい。
【0046】
なお、ウェブサーバ30によって配信されるウェブページには、広告コンテンツを表示するための広告枠が含まれてもよい。そして、広告枠を含むウェブページには、広告枠に表示する広告コンテンツを取得するための広告取得命令が含まれる。例えば、ウェブページを形成するHTMLファイル等には、所定の広告サーバのURL等が広告取得命令として記述される。この場合、ユーザ端末10は、HTMLファイル等に記述されているURLにアクセスすることで、広告サーバから広告コンテンツの配信を受ける。
【0047】
生成装置100は、上述のように、実施形態に係る生成処理を実行するサーバ装置である。なお、
図1の例では、生成装置100が宿泊予約サイトを提供するウェブサーバとしての機能を兼ねている例を示したが、生成装置100は、必ずしもウェブサーバとしての機能を兼ねていなくてもよい。すなわち、生成装置100は、自身が第2のサービスを提供するのではなく、第2のサービスを提供する所定のウェブサーバと協働して処理を行うサーバ装置であってもよい。
【0048】
また、上述のように、生成装置100は、他サイトの情報を取得する際に、他サイトを利用するユーザ端末10を識別し、ユーザ端末10の情報を取得してもよい。例えば、ユーザの識別は、ユーザ端末10のウェブブラウザと、ウェブサーバ30や生成装置100との間でやり取りされるクッキー(Cookie)にユーザ識別情報を含めることによって行われてもよい。また、生成装置100は、ユーザ端末10に専用のプログラムを設定し、かかる専用プログラムからユーザ識別情報を生成装置100に送信させてもよい。また、生成装置100は、各ウェブサイトに登録されているユーザ情報(例えば、ユーザの属性情報)と、生成装置100が提供するサービスを利用したユーザ端末10のクッキーとを照合することにより、各ユーザのユーザ情報を取得してもよい。
【0049】
〔3.生成装置の構成〕
次に、
図3を用いて、実施形態に係る生成装置100の構成について説明する。
図3は、実施形態に係る生成装置100の構成例を示す図である。
図3に示すように、生成装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。なお、生成装置100は、生成装置100を利用する管理者等から各種操作を受け付ける入力部(例えば、キーボードやマウス等)や、各種情報を表示するための表示部(例えば、液晶ディスプレイ等)を有してもよい。
【0050】
(通信部110について)
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。かかる通信部110は、ネットワークNと有線又は無線で接続され、ネットワークNを介して、ユーザ端末10や、施設端末20や、ウェブサーバ30との間で情報の送受信を行う。
【0051】
(記憶部120について)
記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。
図3に示すように、記憶部120は、プラン情報記憶部121と、コンテンツ記憶部124とを有する。
【0052】
(プラン情報記憶部121について)
プラン情報記憶部121は、生成装置100によって取得されたプランに関する情報を記憶する。プラン情報記憶部121は、データテーブルとして、他サイトテーブル122と、自サイトテーブル123とを有する。以下、各データテーブルについて順に説明する。
【0053】
(他サイトテーブル122について)
他サイトテーブル122は、他サイトにおいて登録されているプランに関する情報を記憶する。ここで、
図4に、実施形態に係る他サイトテーブル122の一例を示す。
図4は、実施形態に係る他サイトテーブル122の一例を示す図である。
図4に示した例では、他サイトテーブル122は、「サイトID」、「施設ID」、「プランID」、「プラン内容」、「評価」、「利用ユーザ情報」といった項目を有する。また、「プラン内容」の項目は、さらに「設定期間」、「価格」、「対象ユーザ」、「特典」といった小項目を有する。
【0054】
「サイトID」は、サイト(又はサービス)を識別するための識別情報を示す。「施設ID」は、宿泊施設等の商材を識別する識別情報を示す。「プランID」は、プランを識別する識別情報を示す。なお、サイトID等の識別情報は、説明で用いる参照符号に対応するものとする。例えば、サイトID「W31」によって識別されるサイトは、「予約サイトW31」に対応する。
【0055】
「プラン内容」は、プランとして設定されている内容を示す。なお、
図4で示すプランは、例えば、ホテルH01における1泊2日の宿泊プランに関するものであるとする。「設定期間」は、プランがユーザに提供される期間を示す。「価格」は、プランに設定されている価格を示す。
【0056】
「対象ユーザ」は、プランにおいてターゲットとされるユーザに関する情報を示す。なお、
図4の例では、対象ユーザを「B11」といった概念で示しているが、実際には、対象ユーザには、ユーザの性別や年齢などの属性情報や、夫婦であることなどの具体的な条件等が記憶される。また、対象ユーザの項目には、プランを申し込むことのできる条件としてのユーザ情報が記憶されてもよい。例えば、夫婦のみでしか申し込むことのできないプランや、女性同士でしか申し込むことのできないプランである場合には、「対象ユーザ」の項目に、その旨を示す情報が記憶される。
【0057】
「特典」は、プランに設定されている特典の内容を示す。例えば、特典は、プランにおいて、宿泊に加えてユーザに与えられる特別な待遇等である。なお、特典は、施設から提供されるもののみならず、サイト側から提供されるものであってもよい。例えば、サイト側から提供される特典とは、サイトを利用する際に利用できるポイントの付与等である。
【0058】
「評価」は、プランに対するユーザからの評価に関する情報を示す。なお、
図4の例では、評価を「C11」といった概念で示しているが、実際には、評価には、ユーザからサイトに送信された評価に関する情報が記憶される。例えば、評価に関する情報は、プランを5段階で評価する得点や、ユーザから送信されるレビュー等が含まれる。
【0059】
「利用ユーザ情報」は、プランを実際に利用したユーザに関する情報を示す。なお、
図4の例では、利用ユーザ情報を「E11」といった概念で示しているが、実際には、利用ユーザ情報には、ユーザの属性情報や、プランを利用したユーザの数等が記憶される。なお、利用ユーザ情報には、ユーザの属性情報のみならず、プランを利用したユーザが利用したユーザ端末10の情報が含まれてもよい。ユーザ端末10の情報とは、例えば、ユーザ端末10自体を識別する情報であるデバイスIDや、クッキー等である。
【0060】
すなわち、
図4では、サイトID「W31」によって識別される予約サイトW31において、施設ID「H01」によって識別されるホテルH01のプランとして、プランID「P11」で識別されるプランP11等が登録されていることを示している。具体的には、プランP11は、「2017年2月1日から2017年3月1日」までの期間に設定されているプランであり、価格が「15000円〜」であり、対象ユーザが「B11」であり、特典が「チェックアウト12:00」(チェックアウトの時間が12:00まで延長される)や、「朝夕食付き」であることを示している。さらに、プランP11は、評価が「C11」であり、利用ユーザ情報が「E11」であることを示している。
【0061】
(自サイトテーブル123について)
自サイトテーブル123は、自サイトにおいて登録されているプランに関する情報を記憶する。ここで、
図5に、実施形態に係る自サイトテーブル123の一例を示す。
図5は、実施形態に係る自サイトテーブル123の一例を示す図である。
図5に示すように、自サイトテーブル123は、
図4に示した他サイトテーブル122と同様の項目を有する。
【0062】
すなわち、
図5では、予約サイトW10において、ホテルH01のプランとして、プランP01が登録されていることを示している。具体的には、プランP01は、「2017年2月1日から2017年3月1日」までの期間に設定されているプランであり、価格が「9500円〜」であり、対象ユーザが「B01」であり、特典が「朝食付き」や、「眺望良し」であることを示している。さらに、プランP01は、評価が「C01」であり、利用ユーザ情報が「E01」であることを示している。
【0063】
(コンテンツ記憶部124について)
コンテンツ記憶部124は、生成装置100によって生成されたプランを含む自サイトのコンテンツ(すなわち、ユーザに提供するプラン)に関する情報を記憶する。ここで、
図6に、実施形態に係るコンテンツ記憶部124の一例を示す。
図6に示した例では、コンテンツ記憶部124は、
図5に示した自サイトテーブル123に加えて、「追加特典」という項目を有する。
【0064】
「追加特典」は、生成装置100によってプランが生成される際に、生成元となったプランに追加された特典を示す。なお、生成装置100は、追加特典以外の項目についても、生成元となったプランから適宜変更を行ってもよい。例えば、生成装置100は、生成元となったプランに対して価格を引き下げる調整を行って、新たなプランを生成し、生成したプランをコンテンツ記憶部124に格納するようにしてもよい。
【0065】
すなわち、
図6では、予約サイトW10において、ホテルH01のプランとして、プランP01が登録されていることを示している。具体的には、プランP01は、「2017年2月1日から2017年3月1日」までの期間に設定されているプランであり、価格が「9500円〜」であり、対象ユーザが「B01」であり、特典が「朝食付き」や、「眺望良し」であることを示している。さらに、プランP01は、追加特典が「高速ネット利用」があることを示している。また、プランP01は、評価が「C01」であり、利用ユーザ情報が「E01」であることを示している。
【0066】
また、
図6に示すように、自サイトテーブル123に対して、コンテンツ記憶部124では、ホテルH01におけるプランP02や、プランP03や、プランP04や、プランP05が追加されていることを示している。すなわち、
図6では、生成装置100が、プランP01に特典を追加するとともに、プランP02や、プランP03や、プランP04や、プランP05を新たに生成し、予約サイトW10に反映させたこと(登録したこと)を示している。
【0067】
(制御部130について)
制御部130は、コントローラ(controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、生成装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(生成プログラムの一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、コントローラであり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
【0068】
図3に示すように、制御部130は、取得部131と、抽出部132と、通知部133と、受付部134と、生成部135と、受信部136と、配信部137とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部130の内部構成は、
図3に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部130が有する各処理部の接続関係は、
図3に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
【0069】
(取得部131について)
取得部131は、各種情報を取得する。例えば、取得部131は、第1のサービスで販売される対象として提供者から提供された所定の商材に関する販売情報を取得する。
【0070】
具体的には、取得部131は、生成装置100が提供するサイトとは異なるサイトにおいて提供者から提供された、宿泊施設に関するプランを取得する。
【0071】
取得部131は、プランに関する情報として、プランを紹介するコンテンツ(ウェブページ等)を取得する。具体的には、取得部131は、プランが記載されたテキストデータ等を取得する。さらに、取得部131は、テキストデータを形態素解析すること等により、プランの内容を取得する。例えば、取得部131は、プランに設定された価格や、プランがターゲットとするユーザの情報や、プランに設定された特典等の情報を取得する。そして、取得部131は、取得した情報をプラン情報記憶部121に格納する。
【0072】
また、取得部131は、第1のサービスにおける所定の商材に関する複数の販売情報に対するユーザの反応を取得する。具体的には、取得部131は、プランに対してユーザが評価を行った情報を取得する。より具体的には、取得部131は、5段階評価でユーザがプランを評価した情報や、ユーザから他サイトに送信されたレビュー情報等を取得する。また、取得部131は、評価に関する情報に基づいて、当該プランがユーザから相対的に人気のあるプランであるか否かを示す情報等を取得する。かかる情報に基づいて、後述する生成部135は、例えば、ユーザから人気のあるプラン内容に対応したプランのみを自サイト向けに生成する等の処理を行ってもよい。
【0073】
さらに、取得部131は、第1のサービスにおける所定の商材に関する複数の販売情報に対する検索数もしくは検索率、又は、コンバージョン数もしくはコンバージョン率を取得してもよい。具体的には、取得部131は、所定の検索サービスにおいて、他サイトの所定のプランがユーザから検索された数(例えば、サイト名や、宿泊施設名や、プラン名等をクエリとしてユーザから検索された数)や、当該プランが申し込まれた数(コンバージョンに至った数)や、当該プランが閲覧された後にコンバージョンに至った確率等を取得する。なお、取得部131は、コンバージョンに至った数のみならず、ユーザがプランを閲覧した回数(言い換えれば、プランを閲覧したユーザの数)や、ユーザがプランをお気に入りリストに入れた数等を取得してもよい。
【0074】
なお、取得部131は、他サイトにおける所定の商材の販売情報のみならず、他サイトにおける、所定の商材に類似する商材の販売情報を取得してもよい。具体的には、取得部131は、
図1で示したホテルH01と類似するホテルであるホテルH02に関するプランが他サイトに登録されている場合、ホテルH02に関するプランに関する情報を取得してもよい。この場合、類似するホテルとは、例えば、所在地が同じ地域(例えば、同一市区町村)にあるホテルや、価格帯やターゲットとするユーザ層が類似するホテルをいう。
【0075】
また、取得部131は、他サイトや自サイトをユーザのユーザ情報を取得してもよい。例えば、取得部131は、ユーザの属性情報や、クッキー等を取得する。
【0076】
(抽出部132について)
抽出部132は、取得部131によって取得された所定の商材に関する販売情報と、第2のサービスにおける所定の商材に関する情報とで相違する情報を抽出する。例えば、抽出部132は、提供者が第1のサービスに提供する宿泊プランと、当該提供者が第2のサービスに提供する宿泊プランとを比較することで、第1のサービスと第2のサービスとで相違する情報を抽出する。
【0077】
例えば、抽出部132は、第1のサービスにおいて存在するプランに対応するプランが、第2のサービスに存在しないことを抽出する。
【0078】
また、抽出部132は、第1のサービスに登録されているプランが、第2のサービスに登録されているプランであって、第1のサービスに登録されているプランに対応するプランよりも、優位な情報を含むことを抽出する。優位な情報とは、両者を比較した場合に、ユーザに対してより訴求効果を発揮すると想定される情報をいう。具体的には、優位な情報とは、プランに設定された価格がより安いことや、ユーザが望む特典がより多く設定されていること等をいう。
【0079】
(通知部133について)
通知部133は、抽出部132によって抽出された情報に基づいて、所定の情報を提供者に通知する。例えば、通知部133は、提供者から第1のサービスに対して提供された販売情報と、提供者から第2のサービスに対して提供された販売情報とで相違する情報を、提供者に通知する。
【0080】
具体的には、通知部133は、提供者から提供された第1のサービスにおけるプランであって、第2のサービスには提供されていないプランの情報を提供者に通知する。これにより、提供者は、第1のサービスには登録済みであるにもかかわらず、第2のサービスには登録していないプランを知得することができる。
【0081】
また、通知部133は、提供者から第1のサービスに対して提供されたプランに対するユーザの反応に関する情報、又は、反応を示したユーザの属性情報を提供者に通知してもよい。提供者は、このような第1のサービスにおけるユーザの反応に基づいて、第2のサービスにおいても同様のプランを生成させるか否かを選択することができる。
【0082】
なお、通知部133は、第2のサービスにおいて生成したプランに対してユーザから反応があった場合に、かかる情報を提供者に通知してもよい。例えば、通知部133は、ユーザの反応に基づいて、生成したプランに対する更新の提案を提供者に通知してもよい。例えば、生成したプランに対するユーザからの評価が相対的に芳しくない場合には、通知部133は、例えば、生成したプランの価格を下げる提案等を提供者に通知する。これを受けた提供者は、通知された提案に基づいて、生成したプランの更新を行うための要求を生成装置100に送信してもよい。これにより、提供者は、生成装置100が提供するサイトにおけるプランを、ユーザが所望するような内容に最適化することができる。
【0083】
(受付部134について)
受付部134は、提供者から、プランの生成に関する要求を受け付ける。例えば、受付部134は、通知部133によって、第2のサービスではプランを登録していない旨の通知を受けた提供者から、第2のサービスにおいてもプランの登録を所望する要求(すなわち、プランの生成の要求)を受け付ける。
【0084】
(生成部135について)
生成部135は、抽出部132によって抽出された情報に基づいて、第2のサービスにおける所定の商材に関する販売情報を生成する。具体的には、生成部135は、提供者が第2のサービスに提供するプランを生成する。
【0085】
例えば、生成部135は、抽出部132によって第1のサービスにおける所定の宿泊施設のプランが第2のサービスに存在しないことが抽出された場合に、第2のサービスにおける所定の宿泊施設のプランを生成する。これにより、生成部135は、そもそも所定の宿泊施設に関するプランを有していなかった第2のサービス(例えば、生成装置100が提供するサイト)に対して、第1のサービスと同様のプランを生成することができる。
【0086】
また、生成部135は、抽出部132によって、第1のサービスにおける所定の宿泊施設のプランが、第2のサービスに存在する所定の宿泊施設のプランよりも優位な情報を含むことが抽出された場合に、第1のサービスにおけるプランと少なくとも同等の情報を含む第2のサービスにおけるプランを生成してもよい。すなわち、提供者は、宿泊予約サイトごとに、価格や特典を変化させたプランを作成する場合がある。生成部135は、このように宿泊予約サイトごとに相違する情報を取得した場合には、第2のサービスにおいて、少なくとも同等の情報を含むプランを生成する。
【0087】
例えば、生成部135は、第1のサービスにおける所定の宿泊施設のプランのうち、第1のサービスにおいて設定された価格、もしくは、第1のサービスにおいて設定された特典の少なくともいずれかが同等の条件、もしくは、優位な条件となるように、第2のサービスにおけるプランを生成する。具体的には、生成部135は、同様の内容を有するプランであれば、第1のサービスにおけるプランよりも、価格が上まわらないような価格設定がなされたプランを第2のサービスに対して生成する。また、生成部135は、価格のみならず特典等の情報に関しても、第1のサービスと少なくとも同様の情報を含むよう、プランを生成する。これにより、生成部135は、他サイトのプランよりも少なくとも劣ることのないよう、自サイトのプランを生成することができる。なお、生成部135は、第1のサービスよりも優位な情報(例えば、より安い価格設定や、より充実した特典など)を設定したプランを第2のサービスに対して生成してもよい。
【0088】
また、生成部135は、第1のサービスにおける所定の宿泊施設の複数のプランのうち、ユーザの反応が所定の閾値を超えるプランに対応する情報を、第2のサービスにおける所定の宿泊施設のプランとして生成してもよい。例えば、生成部135は、他サイトにおいてユーザの評価の高いプランに対応する内容のみに基づいて、自サイトにおいてプランを生成してもよい。具体的には、生成部135は、他サイトにおいてユーザからの5段階の評価値が4以上のプランに対応する内容のみに基づいて、自サイトにおいてプランを生成してもよい。
【0089】
あるいは、生成部135は、第1のサービスにおける所定の宿泊施設の複数のプランのうち、検索数、又は、コンバージョン数もしくはコンバージョン率が所定の閾値を超える販売情報に対応する情報を、第2のサービスにおける所定の宿泊施設に関する販売情報として生成してもよい。このように、生成部135は、ユーザの反応に基づいて生成するプランを選択することにより、ユーザに対して訴求力のあるプランのみを生成することができる。
【0090】
なお、生成部135は、通知部133による通知を受けた提供者から、第2のサービスに対するプランの生成の要求を受け付けた場合に、第2のサービスにおけるプランを生成するようにしてもよい。これにより、生成部135は、第2のサービスにおいて、提供者の意向に沿ったプランを生成することができる。
【0091】
(受信部136について)
受信部136は、コンテンツの配信要求を受信する。具体的には、受信部136は、生成装置100が提供するサービスの利用を所望するユーザから、コンテンツの配信要求を受信する。また、受信部136は、ユーザが自サイトにアクセスした後に、プランの詳細情報の閲覧等の要求を受信してもよい。
【0092】
受信部136は、ユーザ端末10から送信される配信要求を受信するとともに、ユーザ端末10を識別する情報を受信する。例えば、受信部136は、ユーザ端末10から送信されるクッキーを受信する。そして、受信部136は、受信した情報を、取得部131や、後述する配信部137へ送る。
【0093】
(配信部137について)
配信部137は、受信部136によって受信された配信要求に応答して、コンテンツをユーザに配信する。具体的には、配信部137は、自サイトが提供するコンテンツとして、所定の宿泊施設に関するプランの情報が含まれるコンテンツ(例えばウェブページ)をユーザに配信する。
【0094】
なお、配信部137は、いずれのプランがユーザから閲覧されたか、すなわち、いずれのプランの情報が含まれるコンテンツをユーザにどのくらい配信したか、といった配信情報を記憶してもよい。すなわち、配信部137は、どのようなプランがユーザから良く閲覧されるかといった、効果測定に関する情報を記憶してもよい。
【0095】
〔4.処理手順〕
次に、
図7及び
図8を用いて、実施形態に係る処理手順について説明する。まず
図7を用いて、生成装置100が自サイト向けのプランを生成する手順の一例について説明する。
図7は、実施形態に係る処理手順を示すフローチャート(1)である。
【0096】
図7に示すように、生成装置100は、他サイトのプランを取得する(ステップS101)。また、生成装置100は、自サイトのプランを取得する(ステップS102)。そして、生成装置100は、サイト間で相違する情報を抽出する(ステップS103)。続いて、生成装置100は、抽出した情報を提供者に通知する(ステップS104)。
【0097】
ここで、生成装置100は、プラン生成の要求を提供者から受け付けたか否かを判定する(ステップS105)。プラン生成の要求を提供者から受け付けない場合には(ステップS105;No)、生成装置100は、受け付けるまで待機する。
【0098】
一方、プラン生成の要求を提供者から受け付けた場合には(ステップS105;Yes)、生成装置100は、自サイト向けにプランを生成する(ステップS106)。さらに、生成装置100は、生成したプランを自サイトに反映する(ステップS107)。
【0099】
なお、生成装置100は、上述のように、ステップS104及びステップS105の処理については省略してもよい。また、生成装置100は、ステップS105においてプラン生成の要求を提供者から受け付けない場合には、待機せずに、処理を終了させてもよい。
【0100】
次に、
図8を用いて、生成装置100が自サイト向けにプランを生成した後の処理手順の一例について説明する。
図8は、実施形態に係る処理手順を示すフローチャート(2)である。
【0101】
生成装置100は、自サイトに対してユーザからアクセスを受け付けたか否かを判定する(ステップS201)。ユーザからアクセスを受け付けていない場合には(ステップS201;No)、生成装置100は、受け付けるまで待機する。
【0102】
一方、ユーザからアクセスを受け付けた場合には(ステップS201;Yes)、生成装置100は、ユーザの要求に従ってコンテンツを配信する(ステップS202)。さらに、生成装置100は、配信したコンテンツ(すなわち、プラン)に対するユーザの反応を取得する(ステップS203)。
【0103】
ここで、生成装置100は、新たな提案を提供者に通知するか否かを判定する(ステップS204)。例えば、生成装置100は、プランに対する反応が所定の閾値よりも芳しくない場合等に、新たな提案を提供者に通知すると判定する。なお、生成装置100は、新たな提案を提供者に通知しないと判定した場合には(ステップS204;No)、再び、ユーザからアクセスを受け付けるまで待機する。
【0104】
新たな提案を提供者に通知すると判定した場合には(ステップS204;Yes)、生成装置100は、さらに、プラン更新の要求を提供者から受け付けたか否かを判定する(ステップS205)。プラン更新の要求を提供者から受け付けない場合には(ステップS205;No)、生成装置100は、再び、ユーザからアクセスを受け付けるまで待機する。
【0105】
一方、プラン更新の要求を提供者から受け付けた場合には(ステップS205;Yes)、生成装置100は、自サイト向けのプランを更新する(ステップS206)。例えば、生成装置100は、プランに設定されていた価格を引き下げたり、プランに特典を追加したりする処理を行う。そして、生成装置100は、更新したプランを自サイトに反映させる(ステップS207)。
【0106】
〔5.変形例〕
上述した生成装置100は、上記実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。そこで、以下では、生成装置100の他の実施形態について説明する。
【0107】
〔5−1.類似する情報の提供〕
上記実施形態では、生成装置100は、他サイトと自サイトとで共通する宿泊施設に関するプランを生成する例を示した。しかし、生成装置100は、自サイトに生成するプランとして、他サイトに存在するプランの宿泊施設と異なる宿泊施設に関するプランを生成してもよい。
【0108】
例えば、生成装置100は、
図1に示したホテルH01のプランを生成する場合に、ホテルH01とは異なるホテルであって、ホテルH01と類似するホテルH02のプランを取得してもよい。なお、類似するホテルとは、例えば、近隣の地域(例えば、同一市区町村)に所在していたり、価格設定が類似していたり、ターゲットとするユーザ層(客層)が類似していたりするホテルをいう。
【0109】
すなわち、生成装置100は、自サイトにおいてホテルH01のプランを生成する場合に、他サイトにおけるホテルH02のプランを取得し、取得したホテルH02のプランと同様の内容をホテルH01に適用させて、ホテルH01のプランを生成してもよい。
【0110】
これにより、生成装置100は、所定の宿泊施設と同一の宿泊施設に関するプランが他サイトになくとも、所定の宿泊施設に関するプランを自サイトに対して生成することができる。また、生成装置100は、他の宿泊施設に関するプランを利用することにより、多様な内容を有するプランを自在に生成することができる。例えば、生成装置100は、所定の宿泊施設の近隣の宿泊施設であって、同じような価格設定の宿泊施設が実施しているプランと同様のプランを、所定の宿泊施設について生成することができる。これにより、生成装置100は、所定の宿泊施設について、他の宿泊施設との競争力を高めることができる。
【0111】
なお、生成装置100は、生成しようとするプランを提供者に通知する際に、提供者が運営する施設の近隣に所在する施設のプランに関する情報を合わせて通知するようにしてもよい。これにより、提供者は、生成装置100から通知された近隣宿泊施設のプランを参考にしながらプラン生成を行うことができる。例えば、生成装置100は、近隣宿泊施設のプランに関する情報として、例えば、宿泊プランの価格や特典内容を通知する。具体的には、生成装置100は、提供者にプランを提案する際には、近隣施設のプランの価格情報等を合わせて通知する。提供者は、通知された情報を参考にしながら、プランの価格やプランで受け付ける在庫数(予約受付枠数)を設定し、プラン生成の要求を生成装置100に送信するようにしてもよい。
【0112】
すなわち、生成装置100は、第1のサービスに対して提供されたプランであって、所定の施設に類似する施設に関するプランを提供者に通知する。具体的には、生成装置100は、類似する施設として、所定の施設の近隣に所在する施設や、所定の施設に類似する客層を有する施設や、又は、所定の施設に類似する価格設定を有する施設の少なくともいずれかの施設に関するプランを提供者に通知する。
【0113】
このように、生成装置100は、提供者に対して、近隣の施設が設定しているプランなどの種々の情報を通知するようにしてもよい。これにより、提供者は、競合する施設の情報などを効率よく取得できる。結果として、生成装置100は、提供者に対して、よりニーズの高いプランを作成しようとする動機付けを与えることができるため、自サイトのプランをより増加させることができる。
【0114】
〔5−2.生成装置の別態様〕
上記実施形態では、生成装置100がサーバ装置である例を示した。ここで、生成装置100が実現する上記実施形態に係る処理は、施設端末20で動作するプログラム(実施形態に係る生成プログラム)として実現されてもよい。
【0115】
すなわち、上記実施形態に係る処理は、施設端末20にインストールされるプログラムであって、第2のサービスに販売情報を新たに作成しようとする提供者にとって利用される生成プログラムによって実現されてもよい。この場合、生成プログラムは、提供者が新たなプランを生成する際に有用なツールとして利用される。例えば、生成プログラムは、第2のサービスを運営する運営側であって、第2のサービスに販売情報を提供してもらうことを所望する運営側から提供されるツールとして、提供者に配布される。提供者は、生成プログラムを利用することで、第2のサービスに提供する販売情報を簡易に生成することができる。
【0116】
〔5−3.生成処理の応用〕
上記実施形態では、サービスとして宿泊予約サイトを例に挙げ、販売情報として宿泊プランを例に挙げた。しかし、生成装置100による処理は、上記例に限られず、種々の商材に応用されてもよい。
【0117】
例えば、生成装置100は、ショッピングモールを模したショッピングサイトに出品される商材に関する販売情報を生成してもよい。ショッピングモールを模したショッピングサイトは複数存在しており、そのような複数のサイトに対して、同じ商品を出品する提供者(この例では、例えばショッピングサイトに出品する「店舗」が該当する)が存在する。そして、複数のショッピングサイトにおいて、同じ商品であっても、異なる商品情報が作成されて商品が提供される場合がある。この場合、商品情報とは、商品の価格や、商品が販売された場合の特典(ポイントサービスにおけるポイントの付与率等)を含む。
【0118】
かかる例では、生成装置100は、店舗が第1のサービス(例えば、第1のショッピングサイト)に提供する商品情報を取得する。そして、生成装置100は、店舗が第1のサービスに提供する商品情報と、店舗が第2のサービス(例えば、第2のショッピングサイト)に提供する商品情報とを比較することで、第1のサービスと第2のサービスとで相違する情報を抽出する。さらに、生成装置100は、抽出した情報に基づいて、店舗が第2のサービスに提供する商品情報を生成する。
【0119】
このように、生成装置100は、宿泊プラン等に限らず、種々の商品に関して、実施形態に係る処理を行うことができる。これにより、生成装置100は、複数のショッピングサイトに対して商品を出品することを所望する店舗に対して、簡易に商品情報を生成させることができる。このため、生成装置100は、商品情報の作成等の煩わしい処理によって複数のサイトに出品を躊躇っている店舗等に対して、出品を後押しすることができる。
【0120】
〔5−4.効果測定〕
生成装置100は、生成したプランについて、種々の情報を提供者に通知してもよい。例えば、生成装置100は、他サイトにおける元のプランと比べて、自サイトに新たに生成したプランの価格を低く設定したものとする。そして、生成装置100は、両者のプランにおけるユーザのコンバージョン数やコンバージョン率等を取得する。さらに、生成装置100は、得られた情報を効果測定に関する情報として、提供者に通知してもよい。これにより、生成装置100は、自サイトにおいて生成したプランの方が、他サイトよりも訴求力が高い等の結果を提供者に通知することができる。また、生成装置100は、ユーザの反応に応じて、プランの情報を適宜更新するなどの処理を行ってもよい。
【0121】
〔5−5.コンテンツの種類〕
上記実施形態では、宿泊プラン等が表示されるコンテンツの例として、ウェブページを例に挙げた。しかし、コンテンツは、ウェブページに限られず、例えば、情報アプリやゲームアプリに表示されるバナー等でもよい。また、宿泊プランは、ウェブページとともに表示される広告コンテンツの態様でユーザに提供されてもよい。
【0122】
〔6.ハードウェア構成〕
また、上述してきた実施形態に係る生成装置100やユーザ端末10、施設端末20、ウェブサーバ30等は、例えば
図9に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。以下、生成装置100を例に挙げて説明する。
図9は、生成装置100の機能を実現するコンピュータ1000の一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM1300、HDD1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
【0123】
CPU1100は、ROM1300又はHDD1400に記憶されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を記憶する。
【0124】
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を記憶する。通信インターフェイス1500は、通信網500(
図2に示したネットワークNに対応)を介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータを、通信網500を介して他の機器へ送信する。
【0125】
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して生成したデータを出力装置へ出力する。
【0126】
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に記憶されたプログラム又はデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
【0127】
例えば、コンピュータ1000が実施形態に係る生成装置100として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部130の機能を実現する。また、HDD1400には、記憶部120内のデータが記憶される。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から通信網500を介してこれらのプログラムを取得してもよい。
【0128】
〔7.その他〕
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0129】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。例えば、
図3に示した受付部134と、受信部136とは統合されてもよい。また、例えば、記憶部120に記憶される情報は、ネットワークNを介して、外部に備えられた記憶装置に記憶されてもよい。
【0130】
また、例えば、上記実施形態では、生成装置100が、プランの情報を取得する取得処理と、サイト間の情報の相違を抽出する抽出処理と、プランを生成する生成処理とを行う例を示した。しかし、上述した生成装置100は、取得処理を行う取得装置と、抽出処理を行う抽出装置と、生成処理を行う生成装置とに分離されてもよい。この場合、取得装置は、少なくとも取得部131を有する。抽出装置は、少なくとも抽出部132を有する。また、生成装置は、少なくとも生成部135を有する。そして、上記の生成装置100による処理は、取得装置と、抽出装置と、生成装置との各装置を有する生成処理システム1によって実現される。
【0131】
また、上述してきた各実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0132】
〔8.効果〕
上述してきたように、実施形態に係る生成装置100は、取得部131と、抽出部132と、生成部135とを有する。取得部131は、第1のサービスで販売される対象として提供者から提供された所定の商材に関する販売情報を取得する。抽出部132は、取得部131によって取得された所定の商材に関する販売情報と、第2のサービスにおける所定の商材に関する情報とで相違する情報を抽出する。生成部135は、抽出部132によって抽出された情報に基づいて、第2のサービスにおける所定の商材に関する販売情報を生成する。
【0133】
このように、実施形態に係る生成装置100は、他サイトにおける既存の販売情報を取得し、取得した情報から、自サイトに存在しない内容を含む販売情報を抽出する。そして、生成装置100は、抽出した情報に基づいて、自サイトにおける販売情報を生成する。これにより、生成装置100は、自サイトの販売情報を充実させることができるとともに、第2のサービスに商材を提供する提供者側の負担を軽減させることができる。
【0134】
また、生成部135は、抽出部132によって、第1のサービスにおける所定の商材の販売情報に対応する情報が第2のサービスに存在しないことが抽出された場合に、第2のサービスにおける所定の商材に関する販売情報を生成する。
【0135】
このように、実施形態に係る生成装置100は、第2のサービスにおいて販売情報が存在していない場合に、販売情報を生成するようにしてもよい。これにより、生成装置100は、第2のサービスにおける販売情報を増加させることができるため、第2のサービスにおいて多種多様な販売情報を取り揃えることができる。
【0136】
また、生成部135は、抽出部132によって、第1のサービスにおける所定の商材の販売情報が、第2のサービスに存在する所定の商材の販売情報よりも優位な情報を含むことが抽出された場合に、第1のサービスにおける販売情報と少なくとも同等の情報を含む第2のサービスにおける販売情報を生成する。
【0137】
このように、実施形態に係る生成装置100は、第2のサービスにおいて販売情報を生成する場合には、第1のサービスよりも不利な情報を含まないように生成してもよい。これにより、生成装置100は、例えば、第1のサービスと第2のサービスとが競合する場合に、第1のサービスに対して競争力のある販売情報を第2のサービスにおいて生成することができる。
【0138】
また、生成部135は、第1のサービスにおける所定の商材の販売情報のうち、第1のサービスにおいて設定された価格、もしくは第1のサービスにおいて設定された特典の少なくともいずれかが同等の条件、もしくは優位な条件となるように、第2のサービスにおける販売情報を生成する。
【0139】
このように、実施形態に係る生成装置100は、価格や特典において、第1のサービスと比べて不利とならない条件で、第2のサービスに対して販売情報を生成する。これにより、生成装置100は、ユーザにとってより好ましい販売情報を第2のサービスにおいて生成することができる。
【0140】
また、取得部131は、第1のサービスにおける所定の商材に関する複数の販売情報に対するユーザの反応を取得する。生成部135は、第1のサービスにおける所定の商材の複数の販売情報のうち、ユーザの反応が所定の閾値を超える販売情報に対応する情報を、第2のサービスにおける所定の商材に関する販売情報として生成する。
【0141】
このように、実施形態に係る生成装置100は、ユーザの反応に基づいて生成する販売情報を選択するようにしてもよい。これにより、生成装置100は、人気のある販売情報や、評価の高い販売情報を選択して生成できるので、効率良く第2のサービスの販売情報を充実させることができる。
【0142】
また、取得部131は、第1のサービスにおける所定の商材に関する複数の販売情報に対する検索数、又は、コンバージョン数もしくはコンバージョン率を取得する。生成部135は、第1のサービスにおける所定の商材の複数の販売情報のうち、検索数、又は、コンバージョン数もしくはコンバージョン率が所定の閾値を超える販売情報に対応する情報を、第2のサービスにおける所定の商材に関する販売情報として生成する。
【0143】
このように、実施形態に係る生成装置100は、検索数の多い販売情報や、コンバージョンの多い販売情報等を選択して販売情報を生成してもよい。これにより、生成装置100は、売上の高い販売情報や、人気の高い販売情報を優先的に第2のサービスにおいて生成することができる。このため、生成装置100は、第2のサービスにおいて、ユーザから好まれるような質の高い販売情報を生成することができる。
【0144】
また、実施形態に係る生成装置100は、抽出部132によって抽出された情報に基づいて、提供者から第1のサービスに対して提供された販売情報と、提供者から第2のサービスに対して提供された販売情報とで相違する情報を、提供者に通知する通知部133をさらに有する。
【0145】
このように、実施形態に係る生成装置100は、サービス間(サイト間)で相違する情報を提供者に通知してもよい。提供者は、生成装置100から通知を受けることにより、例えば、まだ第2のサービスにおいて販売情報を登録していなかったこと(例えば、第2のサービスに対応するサイトをまだ利用していなかったこと)や、第1のサービスでは付与していた特典を第2のサービスでは付与していなかったなどの不備に気付くことができる。これにより、生成装置100は、第2のサービスについても販売情報を充実させようとする動機付けを提供者に与えることができる。
【0146】
また、通知部133は、提供者から第1のサービスに対して提供された販売情報に対するユーザの反応に関する情報、又は、反応を示したユーザの属性情報を提供者に通知する。
【0147】
このように、実施形態に係る生成装置100は、第1のサービスにおいて販売情報を利用したユーザの反応や、よく販売情報を利用するユーザの属性情報等を提供者に通知してもよい。これにより、生成装置100は、第2のサービスにおいても、他のサービスで評判のよい販売情報を積極的に生成させたり、ターゲットとするユーザを適切に変更して販売情報を生成させたりする動機づけを提供者に与えることができる。
【0148】
また、生成部135は、通知部133による通知を受けた提供者から、第2のサービスに対する販売情報の生成の要求を受け付けた場合に、第2のサービスにおける販売情報を生成する。
【0149】
このように、実施形態に係る生成装置100は、提供者からの要求に応じて販売情報を生成してもよい。これにより、生成装置100は、提供者が所望する販売情報を選択的に生成することができる。
【0150】
また、通知部133は、第1のサービスに対して提供された販売情報であって、所定の商材に類似する商材に関する販売情報を提供者に通知する。
【0151】
このように、実施形態に係る生成装置100は、所定の商材に類似する商材に関する既存の販売情報を提供者に通知してもよい。これにより、生成装置100は、提供者が販売情報を生成させようとする際に有用な情報を提供者に提供することができる。
【0152】
また、通知部133は、所定の商材の近隣に所在する商材、所定の商材に類似する客層を有する商材、又は、所定の商材に類似する価格設定を有する商材の少なくともいずれかの商材に関する販売情報を提供者に通知する。
【0153】
このように、実施形態に係る生成装置100は、例えば、近隣に所在する商材(宿泊施設など)等の販売情報を提供者に通知してもよい。すなわち、生成装置100は、競合する販売情報を提供者に通知することで、提供者が販売情報を比較する情報を提供できる。これにより、生成装置100は、提供者に販売情報の生成への動機付けを与え、販売情報の生成を促進させることができる。
【0154】
また、取得部131は、提供者が第1のサービスに提供する宿泊プランを取得する。抽出部132は、提供者が第1のサービスに提供する宿泊プランと、提供者が第2のサービスに提供する宿泊プランとを比較することで、第1のサービスと第2のサービスとで相違する情報を抽出する。生成部135は、抽出部132によって抽出された情報に基づいて、提供者が第2のサービスに提供する宿泊プランを生成する。
【0155】
このように、実施形態に係る生成装置100は、例えば、宿泊予約サイト等における宿泊プランを生成する。提供者は、複数の宿泊予約サイトに宿泊プランを作成するのは手間が掛かるが、生成装置100によれば、かかる処理を簡便に行うことができる。すなわち、生成装置100は、宿泊予約サイトに宿泊プランを提供する提供者側の負担を軽減させることができる。
【0156】
また、取得部131は、店舗が第1のサービスに提供する商品情報を取得する。抽出部132は、店舗が第1のサービスに提供する商品情報と、店舗が第2のサービスに提供する商品情報とを比較することで、第1のサービスと第2のサービスとで相違する情報を抽出する。生成部135は、抽出部132によって抽出された情報に基づいて、店舗が第2のサービスに提供する商品情報を生成する。
【0157】
このように、実施形態に係る生成装置100は、宿泊予約サイト等に限らず、いわゆるショッピングサイト等における商品の販売に関する情報を生成してもよい。これにより、生成装置100は、複数のショッピングサイトや、ネット上のショッピングモールに出店する店舗の負担を軽減させることができる。
【0158】
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0159】
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。