【文献】
Universal Networks,カタログ,[online],Universal Networks,2017年 3月 8日,[平成30年8月6日検索]
【発明を実施するための形態】
【0010】
後述する明細書及び図面の記載から、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
【0011】
第1光コネクタの第1フェルールを収容する第1ハウジングに取り付けられ、第2光コネクタを挿入する挿入口を塞ぐキャップであって、前記第1ハウジングは、前記第1フェルールを収容する収容部と、前記第1ハウジングの内部における前記収容部の開口の周囲に形成された段差面と、前記第2光コネクタを係止するために前記挿入口に設けられた一対の係止片とを備えており、前記キャップは、前記一対の係止片の内側から前記挿入口に挿入される筒状の挿入部を有し、前記挿入部は、前記段差面に突き当てられる丸みを帯びた端部を有することを特徴とするキャップが明らかとなる。このようなキャップによれば、摩耗粉が発生することを抑制でき、第1フェルールに摩耗粉が付着することを抑制できる。
【0012】
前記キャップを前記第1ハウジングに取り付けた状態で保持するために前記第1ハウジングと接触する接触片を更に備え、前記接触片は、前記キャップを前記第1ハウジングに取り付けた時に、前記第1ハウジングの前記係止片の外側に配置されることが望ましい。これにより、第1フェルールに摩耗粉が付着することを抑制できる。
【0013】
前記第1ハウジングの前記係止片の外側では、上壁部と下壁部とが対向して配置されており、前記第1ハウジングに前記キャップを取り付けた時に、前記接触片は、前記上壁部及び前記下壁部のそれぞれの対向面と接触することが望ましい。これにより、キャップを強固に取り付けることができる。
【0014】
前記接触片の前記対向面と接触する部位が丸みを帯びていることが望ましい。これにより、摩耗粉の発生を抑制することができる。
【0015】
前記キャップのショア硬さは100以下であることが望ましい。このような場合に特に有効である。
【0016】
前記一対の係止片の端部には、内側に向かって突出する爪部が形成されており、前記第1ハウジングに前記キャップを取り付ける時に前記爪部と対向する前記挿入部の側面には、溝部が形成されていることが望ましい。これにより、挿入部の側面と爪部との摺動を抑制し、摩耗粉の発生を抑制することができる。
【0017】
前記挿入部の内部にリブが形成されていることが望ましい。これにより、筒状の挿入部の変形を抑制できる。
【0018】
第1フェルールと、前記第1フェルールを収容する第1ハウジングとを有する第1光コネクタと、前記第1ハウジングに取り付けられ、第2光コネクタを挿入する挿入口を塞ぐキャップとを備え、前記第1ハウジングは、前記第1フェルールを収容する収容部と、前記第1ハウジングの内部における前記収容部の開口の周囲に形成された段差面と、前記第2光コネクタを係止するために前記挿入口に設けられた一対の係止片とを備えており、前記キャップは、前記一対の係止片の内側から前記挿入口に挿入される筒状の挿入部を有し、前記挿入部は、前記段差面に突き当てられる丸みを帯びた端部を有することを特徴とするキャップ付き光コネクタが明らかとなる。このようなキャップ付き光コネクタによれば、摩耗粉が発生することを抑制でき、第1フェルールに摩耗粉が付着することを抑制できる。
【0019】
===実施形態===
<光コネクタの構成>
本実施形態のキャップの構成を説明する前に、キャップを取り付けることになる光コネクタの構成について説明する。
【0020】
図1は、光コネクタシステムの斜視図である。なお、
図3Aの右側には、レセプタクル側光コネクタ1の断面斜視図が示されている。
【0021】
本実施形態の光コネクタシステムは、プラグ側光コネクタ3と、レセプタクル側光コネクタ1とを有する。プラグ側光コネクタ3は、例えばJIS C 5982で規定されるMPO形光コネクタである。
【0022】
レセプタクル側光コネクタ1は、
図3Aに示すように、フェルール10と、レセプタクル側ハウジング30と、ピンクランプ40と、固定部品50とを有する。
【0023】
フェルール10は、光ファイバの端部を保持する部材である。フェルール10は、例えばMT形光コネクタ(JIS C5981に制定されるF12形光コネクタ。MT:Mechanically Transferable)である。フェルール10の後側には、外周部が外側に突出した鍔部10A(フランジ部)が形成されている。フェルール10は、一対のガイド穴10Bと、複数のファイバ穴10Cとを有する。ガイド穴10Bにはガイドピン20が挿入されている。但し、ガイド穴10Bにガイドピン20を挿入せずに、フェルール10を雌型として用いても良い。ファイバ穴10Cは、ガイド穴10Bに対して光ファイバを高精度に位置決めした状態で固定するための穴である。なお、フェルール10の後側にはブーツ11が取り付けられている。
【0024】
レセプタクル側ハウジング30は、フェルール10を収容するための収容部材(ハウジング)である。レセプタクル側ハウジング30の前側には、プラグ側光コネクタ3(例えばJIS C 5982で規定されるMPO形光コネクタ)を装着するためのプラグ挿入口30A(嵌合部)が形成されている。レセプタクル側ハウジング30の前側には、プラグ側光コネクタ3を係止するための係止片31(ラッチ機構)が設けられている。係止片31は、レセプタクル側ハウジング30の側壁部から前側に突出した片持ち梁状の部位である。レセプタクル側ハウジング30の前側には、一対の係止片31が左右方向に対向して配置されており、一対の係止片31の間の空間がプラグ挿入口30Aとなる。係止片31の端部には爪部31Aが形成されている。爪部31Aは、内側に向かって突出した部位であり、爪部31Aがプラグ側光コネクタ3のハウジングに引っ掛かることによって、プラグ側光コネクタ3が係止されることになる。
【0025】
レセプタクル側ハウジング30の前側には、上壁部30Bと下壁部30Cとが上下方向に対向して配置されている。上壁部30Bと下壁部30Cとの間の空間がプラグ挿入口30Aとなる。つまり、一対の係止片31、上壁部30B及び下壁部30Cによって囲まれた空間がプラグ挿入口30Aとなる。
【0026】
レセプタクル側ハウジング30の後側には、フェルール10を収容するための収容部32が形成されている。収容部32の内壁面には内側に突出した突出部32A(
図3A参照)が形成されており、この突出部32Aにフェルール10の鍔部10Aが接触することによって、フェルール10の前抜けが防止されている。
【0027】
レセプタクル側ハウジング30の内部において、収容部32が開口しており、この開口からフェルール10の端面が露出している。収容部32の開口の周囲には、段差面34が形成されている。後述するように、この段差面34は、キャップ先端(突き当て部63A)と接触する接触面となる。段差面34よりも前側には、一対の係止片31、上壁部30B及び下壁部30C(プラグ挿入口30Aを構成する部位)が形成されている。
【0028】
収容部32の側面には、固定部品50を引き留めるための突起部33(係止部)が設けられている。レセプタクル側ハウジング30の突起部33に固定部品50のフック部522を係合させることによって、レセプタクル側ハウジング30と固定部品50との間に、フェルール10(鍔部10A)及びピンクランプ40が挟み込まれて、固定されることになる。
【0029】
ピンクランプ40(
図3A参照)は、ガイドピン20を保持する部材である。ピンクランプ40は、レセプタクル側ハウジング30(詳しくは収容部32の内壁面の突出部32A)との間でフェルール10の鍔部10Aを挟み込むことによって、レセプタクル側ハウジング30に対してフェルール10を固定するための部材でもある。
【0030】
固定部品50は、レセプタクル側ハウジング30にフェルール10を固定するための部材である。本実施形態では、固定部品50は、ピンクランプ40を介してフェルール10をレセプタクル側ハウジング30に押圧して固定している。
【0031】
固定部品50は、後板部51と、一対の側板部52とを有する。固定部品50は、金属板を折り曲げて形成した弾性部材であり、後板部51の左右両縁から前側に折り曲げることによって側板部52が形成されている。後板部51は、固定部品50をピンクランプ40に固定するための部位である。また、後板部51は、ピンクランプ40を前側に押圧する部位(押圧部)である。後板部51は、ピンクランプ40を上から跨ぐように逆U字形状に形成されている。側板部52は、固定部品50をレセプタクル側ハウジング30に固定するための部位であり、レセプタクル側ハウジング30の突起部33に係合するフック部522を有する。
【0032】
<キャップの構成>
図2A及び
図2Bは、本実施形態のキャップ付き光コネクタの斜視図である。
図3A及び
図3Bは、本実施形態のキャップ付き光コネクタの断面斜視図である。
図4は、キャップ60を別の角度から見た斜視図である。
【0033】
以下の説明では、図に示すように各方向を定義する。すなわち、キャップ着脱方向に関して、レセプタクル側光コネクタ1から見てキャップ60の側を「手前」とし、逆側を「奥」とする。なお、キャップ着脱方向のことを「前後方向」と呼ぶこともある。また、レセプタクル側光コネクタの一対の係止片31の並ぶ方向を左右方向とし、手前側から奥側を見たときの右側を「右」とし、逆側を「左」とする。また、前後方向及び左右方向に垂直な方向を「上下方向」とする。
【0034】
キャップ60は、レセプタクル側ハウジング30に取り付けられる部材であり、プラグ挿入口30A(プラグ側光コネクタ3を挿入する挿入口)を塞ぐための部材である。キャップ60がプラグ挿入口30Aを塞ぐことによって、フェルール10にゴミ等が付着することを抑制できる。つまり、キャップ60は、防塵のためにレセプタクル側ハウジング30に取り付けられる。キャップ60は、蓋部61と、把持部62とを有する。蓋部61は、プラグ挿入口30Aを手前側から塞ぐための部位である。把持部62は、作業者がキャップ60を把持するための部位である。
【0035】
本実施形態では、キャップ60は、ショア硬さ100以下の樹脂で成形されている。ショア硬さ100以下の樹脂は、比較的柔らかい樹脂である。このため、後述するように、他の部材と接触すると、摩耗粉が生じることがある。
【0036】
本実施形態のキャップ60は、挿入部63を有する。挿入部63は、レセプタクル側ハウジング30の一対の係止片31の内側からプラグ挿入口30Aに挿入される部位である。挿入部63がプラグ挿入口30Aに挿入されることにより、プラグ挿入口30Aにゴミなどが入り込みにくくなる。挿入部63は、蓋部61から奥側に向かって突出して形成されている。これにより、キャップ60がレセプタクル側ハウジング30に取り付けられて、蓋部61がプラグ挿入口30Aを塞いだときに、挿入部63がプラグ挿入口30Aに挿入された状態になる。
【0037】
挿入部63は、筒状に形成されている。これにより、キャップ60がガイドピン20に接触することを防止できる。また、後述するように挿入部63(詳しくは突き当て部63A)を段差面34に接触させたときに、キャップ60がフェルール10の端面に接触することを防止できる。
【0038】
挿入部63の端部(奥側の端部)には、突き当て部63Aが形成されている。突き当て部63Aは、レセプタクル側ハウジング30の内部に形成されている段差面34(
図3A参照)に突き当てるための部位である。突き当て部63Aが段差面34に突き当てられると、フェルール10の端面が段差面34及び挿入部63によって密閉される。これにより、フェルール10の端面にゴミ等が付着することを抑制でき、防塵効果を高めることができる。このように、突き当て部63Aは、防塵シールとしての機能を有する。
【0039】
本実施形態では、突き当て部63Aが丸みを帯びている(
図3Bの一部拡大図参照)。つまり、挿入部63の端部(段差面に突き当てられる部位)が丸みを帯びている。言い換えると、突き当て部63Aは、丸みを帯びた突条によって構成されている。これにより、突き当て部63Aが段差面34と接触したときに、摩耗粉の発生を抑制することができる。
【0040】
また、本実施形態では、挿入部63の左右の両側面に溝部63Bが形成されている。溝部63Bは、挿入部63の側面にキャップ装着方向に沿って凹状(溝状)に形成された部位である。挿入部63の側面は、レセプタクル側ハウジング30にキャップ60を取り付ける時にレセプタクル側ハウジング30の係止片31の爪部31Aと対向する部位であるため、溝部63Bを形成することによって、挿入部63の側面と爪部31Aとの摺動を抑制し、摩耗粉の発生を抑制することができる。このため、溝部63Bの上下方向の幅は、爪部31Aの上下方向の幅よりも大きい。
【0041】
また、本実施形態では、筒状の挿入部63の内部にリブ63Cが形成されている。これにより、筒状の挿入部63の変形を抑制できるため、突き当て部63Aが予期せずにフェルール10と接触してしまうことを抑制できる。なお、リブ63Cは、断面長方形状の挿入部63の断面において長辺をなす上面と下面とを連結するように、挿入部63の内部に形成されている。これは、挿入部63の上面と下面が特に変形しやすいためである。但し、リブ63Cを別の位置に形成しても良い。
【0042】
本実施形態のキャップ60は、接触片64を有する。接触片64は、レセプタクル側ハウジング30と接触することによって、キャップ60をレセプタクル側ハウジング30に取り付けた状態で保持するための部位である。また、本実施形態では、接触片64がレセプタクル側ハウジング30と接触することによって、キャップ60の突き当て部63Aをレセプタクル側ハウジング30の段差面34に突き当てた状態を保持することができる。接触片64は、蓋部61から奥側に向かって突出して形成されている。
【0043】
接触片64は、挿入部63の左右方向外側に隙間をあけて配置されている(
図4参照)。つまり、一対の接触片64の間には、隙間をあけて挿入部63が配置されている。レセプタクル側ハウジング30にキャップ60を取り付けた時に、接触片64と挿入部63との間の隙間にレセプタクル側ハウジング30の係止片31が配置される(
図3B参照)。つまり、レセプタクル側ハウジング30にキャップ60を取り付けた時に、接触片64は、レセプタクル側ハウジング30の係止片31の外側に配置される。これにより、仮に接触片64がレセプタクル側ハウジング30に接触することによって摩耗粉が発生しても、係止片31の外側で摩耗粉が発生するため、摩耗粉がフェルール10に付着することを抑制できる。すなわち、接触片64がレセプタクル側ハウジング30の係止片31の外側に配置されることによって、キャップ60の挿入部63とレセプタクル側ハウジング30の係止片31とをラビリンスシールとして機能させることができる。
【0044】
図5A及び
図5Bは、接触片64とレセプタクル側ハウジング30との接触箇所の説明図である。レセプタクル側ハウジング30の上壁部30Bと下壁部30Cは、
図2Aに示すように係止片31の内側だけでなく外側にも形成されており、
図5Aに示すように、レセプタクル側ハウジング30の上壁部30Bと下壁部30Cは、上下方向に対向して配置されている。そして、
図5Bに示すように、レセプタクル側ハウジング30にキャップ60を取り付けた時に、接触片64は、上壁部30B及び下壁部30Cのそれぞれの対向面と接触することになる。これにより、レセプタクル側ハウジング30の側面が接触片64によって塞がれ、外部からのゴミの侵入を抑制できる。
【0045】
なお、接触片64をレセプタクル側ハウジング30の上壁部30B及び下壁部30Cのそれぞれの対向面に接触させるため、接触片64の上下方向の寸法は、上壁部30B及び下壁部30Cの対向面同士の間隔よりも若干大きく構成されている。このため、キャップ60をレセプタクル側ハウジング30に取り付ける時、作業者は、キャップ60を圧入させるように装着させることになる。このため、キャップ60は、レセプタクル側ハウジング30に強固に固定されることになる。また、接触片64とレセプタクル側ハウジング30の上壁部30B及び下壁部30Cとが締まり嵌めのように密着するため、外部からのゴミの侵入を抑制できる。一方、接触片64とレセプタクル側ハウジング30上壁部30B及び下壁部30Cとの接触が強くなると摩耗粉が発生しやすくなるが、係止片31の外側で摩耗粉が発生するため、摩耗粉がフェルール10に付着することを抑制できる。このため、本実施形態によれば、キャップ60の強固な固定と、フェルール10の防塵という相反する機能を両立させることができる。
【0046】
ところで、接触片64をレセプタクル側ハウジング30の上壁部30B及び下壁部30Cに接触させる代わりに、レセプタクル側ハウジング30の係止片31に接触させることによって、キャップ60をレセプタクル側ハウジング30に取り付けた状態で保持させることも可能である。但し、プラグ側光コネクタ3を係止するための係止片31は、弾性変形し易い形状(片持ち梁状)であるため、キャップ60の接触片64を係止片31に接触させ続けると、係止片31が変形し、係止片31のラッチ機能を損なわせてしまうおそれがある。このような理由から、本実施形態では、接触片64をレセプタクル側ハウジング30の上壁部30B及び下壁部30Cに接触させることによって、キャップ60をレセプタクル側ハウジング30に取り付けた状態で保持させている。
【0047】
また、キャップ60に接触片64を設けずに、キャップ60の挿入部63とレセプタクル側ハウジング30の係止片31とを接触させることによって、キャップ60をレセプタクル側ハウジング30に取り付けた状態で保持させることも可能である。但し、この場合、プラグ挿入口30Aの内側で摩耗粉が発生するおそれがあり、摩耗粉がフェルール10に付着しやすくなってしまう。このような理由から、本実施形態では、挿入部63の左右方向外側に接触片64を設け、レセプタクル側ハウジング30にキャップ60を取り付けた時に、接触片64がレセプタクル側ハウジング30の係止片31の外側に配置されるようにキャップ60を構成している。
【0048】
本実施形態では、
図4に示すように、接触片64の上下の縁には、接触部64Aが形成されている。接触部64Aは、前後方向に沿って形成された突条であり、レセプタクル側ハウジング30(詳しくは上壁部30B又は下壁部30C)と接触する部位である。本実施形態では、接触部64Aは、丸みを帯びた突条によって構成されている。これにより、接触部64Aがレセプタクル側ハウジング30(詳しくは上壁部30B又は下壁部30C)と接触したときに、摩耗粉の発生を抑制することができる。
【0049】
本実施形態では、キャップ60は、レセプタクル側光コネクタ1(第1光コネクタ)のフェルール10(第1フェルール)を収容するレセプタクル側ハウジング30(第1ハウジング)に取り付けられ、プラグ側光コネクタ3(第2光コネクタ)を挿入するプラグ挿入口30A(挿入口)を塞ぐことに用いられていた。但し、キャップ60がレセプタクル側ハウジング30とは別の部材に取り付けられても良い。例えば、両端にプラグ挿入口を備えたアダプタハウジングにキャップ60が取り付けられても良い。
【0050】
===その他===
上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更・改良され得ると共に、本発明には、その等価物が含まれることは言うまでもない。