特許第6484732号(P6484732)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6484732
(24)【登録日】2019年2月22日
(45)【発行日】2019年3月13日
(54)【発明の名称】アダプタ及び音響校正システム
(51)【国際特許分類】
   H04R 29/00 20060101AFI20190304BHJP
【FI】
   H04R29/00 320
【請求項の数】9
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2018-2462(P2018-2462)
(22)【出願日】2018年1月11日
【審査請求日】2018年10月5日
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 平成29年12月22日、https://www.onosokki.co.jp/HP−WK/products/keisoku/soundvib/mb2200m10.htm (自社ウェブサイト)
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000145806
【氏名又は名称】株式会社小野測器
(74)【代理人】
【識別番号】100099748
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 克志
(72)【発明者】
【氏名】楠美 貴大
(72)【発明者】
【氏名】長沢 誠
(72)【発明者】
【氏名】吉越 洋志
【審査官】 大石 剛
(56)【参考文献】
【文献】 特開2001−352598(JP,A)
【文献】 特開平5−49097(JP,A)
【文献】 特開2001−349774(JP,A)
【文献】 特開2001−304951(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04R 29/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定口径のマイクロフォンの先端が嵌挿される窪みを有するソケットを備え、前記ソケットの窪みに連通する内部空間に校正用の音を放射する音響校正器に、
第1面に開口が設けられた収音孔から音をピックアップするマイク部と、当該マイク部に連結されたケーブルとを備えたマイクロフォンである対象マイクロフォンを装着するためのアダプタであって、
下部ユニットと、当該下部ユニットと分離可能に組み合わされる上部ユニットとを備え、
前記下部ユニットは、
当該下部ユニットの下部部分を形成する、前記音響校正器の前記ソケットに嵌挿可能な前記所定口径の挿入部と、
前記挿入部の上部に連結された、ステージ部とを有すると共に、
前記ステージ部の上面には、前記マイク部を前記第1面を下方に向けて嵌め込むことのできる窪みである凹部と、当該凹部から前記ステージ部の上面の端まで延びた溝であるケーブル溝とが形成されており、
前記ケーブル溝は、前記凹部に嵌め込まれたマイク部から、前記ステージ部の上面の端の外側まで、当該ケーブル溝内を通って、前記ケーブルを引き出すことのできるように設けられており、
前記下部ユニットは、前記挿入部の下面からステージ部の前記凹部の上面まで上下に貫通する孔である貫通孔を有し、当該貫通孔の前記凹部の上面の開口は、前記凹部にマイク部が嵌め込まれたときに、当該マイク部の前記第1面の前記収音孔の開口と連通するように設けられており、
前記上部ユニットは、当該上部ユニットの下面が前記下部ユニットの前記ステージ部の上面上に、当該上部ユニットの下面によって前記ステージ部の上面の前記凹部を含む範囲が上方に対して覆われるように、載置された形態で、前記下部ユニットと組み合わされることを特徴とするアダプタ。
【請求項2】
請求項1記載のアダプタであって、
前記貫通孔の前記凹部の上面の開口は、前記凹部にマイク部が嵌め込まれたときに、当該マイク部によって上方に対して覆われるように設けられており、
前記凹部にマイク部を嵌め込み、前記ケーブル溝に前記ケーブルを通して、前記上部ユニットを下部ユニットに組み合わせたときに、前記上部ユニットによって前記マイク部は下方に押圧され、前記貫通孔の前記凹部の上面の開口は、前記マイク部によって封止されることを特徴とするアダプタ。
【請求項3】
請求項1記載のアダプタであって、
前記下部ユニットの前記ステージ部の上面には、前記凹部と前記ケーブル溝との組が、独立に、または、各組の前記凹部が連続した窪みを形成するように、複数設けられていることを特徴とするアダプタ。
【請求項4】
請求項3記載のアダプタであって、
当該貫通孔の前記凹部の上面の開口は、前記複数の組に対応して複数、各開口が対応する組の前記凹部にマイク部が嵌め込まれたときに、当該マイク部の前記第1面の前記収音孔の開口と連通すると共に、当該マイク部によって上方に対して覆われるように設けられており、
前記各組の前記凹部にマイク部を嵌め込み、前記各組の前記ケーブル溝に前記ケーブルを通して、前記上部ユニットを下部ユニットに組み合わせたときに、前記上部ユニットによって前記各組の前記凹部に嵌め込んだ前記マイク部は下方に押圧され、当該組に対応する前記貫通孔の前記凹部の上面の開口は、前記マイク部によって封止されることを特徴とするアダプタ。
【請求項5】
所定口径のマイクロフォンの先端が嵌挿される窪みを有するソケットを備え、前記ソケットの窪みに連通する内部空間に校正用の音を放射する音響校正器に、
第1面に開口が設けられた収音孔から音をピックアップするマイク部と、当該マイク部に連結されたケーブルとを備えたマイクロフォンである対象マイクロフォンを装着するためのアダプタであって、
下部ユニットと、当該下部ユニットと分離可能に組み合わされる上部ユニットとを備え、
前記下部ユニットは、
当該下部ユニットの下部部分を形成する、前記音響校正器の前記ソケットに嵌挿可能な前記所定口径の挿入部と、
前記挿入部の上部に連結された、ステージ部とを有し、
前記上部ユニットは、当該上部ユニットの下面が、前記下部ユニットの前記ステージ部の上面上に載置された形態で、前記下部ユニットと組み合わされ、
前記下部ユニットの挿入部は、下端に開口を有する上端まで延びた中空である挿入部中空部を有し、
前記ステージ部は、前記挿入部中空部と連通する上下に延びた中空であるステージ部中空部を有し、
前記ステージ部の上面には、前記マイク部を、前記第1面が前記ステージ部中空部の方向に向き、前記第1面が上下方向と平行となる姿勢で嵌め込むことのできる溝であるマイク溝が形成されており、
前記ステージ部は、前記マイク溝の所定位置に前記姿勢でマイク部が嵌め込まれ、前記上部ユニットと前記下部ユニットが連結されたときに、当該マイク部の前記第1面の前記収音孔の開口と前記ステージ部中空部との間の空間を形成するように設けられたステージ部の上面に形成された溝、または、ステージ部の上面下に形成された孔である連絡空間形成構造とを有し、
前記マイク溝は、当該マイク溝に嵌め込まれたマイク部から、前記ステージ部の上面の端の外側まで、当該マイク溝内を通って、前記ケーブルを引き出すことのできるように設けられていることを特徴とするアダプタ。
【請求項6】
請求項5記載のアダプタであって、
前記下部ユニットの前記ステージ部の上面には、前記マイク溝と前記連絡空間形成構造の組が複数設けられていることとを特徴とするアダプタ。
【請求項7】
請求項1、2、3、4、5または6記載のアダプタであって、
前記マイク部の前記第1面は平面であり、前記対象マイクロフォンの前記ケーブルは、当該マイク部から前記第1面と平行に引き出されていることを特徴とするアダプタ。
【請求項8】
請求項1、2、3、4、5または6記載のアダプタであって、
前記対象マイクロフォンの前記マイク部は前記第1面と垂直な第2面を有し、
前記ケーブルは、前記マイク部の前記第2面に連結していることを特徴とするアダプタ。
【請求項9】
請求項1、2、3、4、5、6、7または8記載のアダプタと、前記音響校正器とを有することを特徴とする音響校正システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マイクロフォンの校正に用いられる音響校正器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
マイクロフォンの校正に用いられる音響校正器としては、円筒形状の先端部に収音部を備えたマイクロフォンの校正に用いられる音響校正器が知られている(たとえば、特許文献1、2)。
この音響校正器は、マイクロフォンの円筒形状の先端部を嵌挿するソケットを備えており、ソケットの中空部に連通している内部空間に校正用の音を放射することにより、ソケットに嵌挿されたマイクロフォンに校正用の音を収音させる。
【0003】
また、この技術では、音響校正器のソケットの口径変換用のアダプタを用いて、円筒形状の先端部の直径が音響校正器ソケットの口径と整合しないマイクロフォンの校正を行えるようにしている。
【0004】
ここで、このアダプタには、下部に設けた音響校正器のソケットの口径と整合する直径を有する円筒形状の挿入部と、上部に挿入部と同軸状に設けた、音響校正器のソケットの口径とは異なる口径のソケット部とが、挿入部の下端に設けた開口とソケット部の中空部が連通するように設けられており、アダプタの挿入部を音響校正器のソケットに嵌挿し、アダプタのソケット部にマイクロフォンの先端部を嵌挿することにより、音響校正器が内部空間に放射した校正用の音がアダプタを通ってマイクロフォンに収音されるようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2001-304951号公報
【特許文献2】特開2006-308567号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述したアダプタを用いる技術によれば、アダプタを用いて、音響校正器のソケットの口径と整合しない直径の円筒形状の先端部を持つマイクロフォンを、音響校正器に装着して、当該マイクロフォンの校正を行うことができる。
【0007】
しかし、このアダプタは、音響校正器のソケットの口径の変換のみを行うものであるため、このアダプタによっては、収音部の周囲にソケットに安定的に嵌挿できる構造がないマイクロフォンを、マイクロフォンの円筒形状の先端を嵌挿するソケットを備えた音響校正器に装着して、その校正を行うことはできない。
【0008】
そこで、本発明は、音響校正器のマイクロフォンの円筒形状の先端を嵌挿するソケットに、収音部の周囲にソケットに安定的に嵌挿できる構造がないマイクロフォンを装着できるアダプタを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記課題達成のために、本発明は、所定口径のマイクロフォンの先端が嵌挿される窪みを有するソケットを備え、前記ソケットの窪みに連通する内部空間に校正用の音を放射する音響校正器に、第1面に開口が設けられた収音孔から音をピックアップするマイク部と、当該マイク部に連結されたケーブルとを備えたマイクロフォンである対象マイクロフォンを装着するためのアダプタを、下部ユニットと、当該下部ユニットと分離可能に組み合わされる上部ユニットとを含めて構成したものである。ここで、前記下部ユニットは、当該下部ユニットの下部部分を形成する、前記音響校正器の前記ソケットに嵌挿可能な前記所定口径の挿入部と、前記挿入部の上部に連結された、ステージ部とを有する。また、前記ステージ部の上面には、前記マイク部を前記第1面を下方に向けて嵌め込むことのできる窪みである凹部と、当該凹部から前記ステージ部の上面の端まで延びた溝であるケーブル溝とが形成されており、前記ケーブル溝は、前記凹部に嵌め込まれたマイク部から、前記ステージ部の上面の端の外側まで、当該ケーブル溝内を通って、前記ケーブルを引き出すことのできるように設けられている。前記下部ユニットは、前記挿入部の下面からステージ部の前記凹部の上面まで上下に貫通する孔である貫通孔を有し、当該貫通孔の前記凹部の上面の開口は、前記凹部にマイク部が嵌め込まれたときに、当該マイク部の前記第1面の前記収音孔の開口と連通するように設けられている。そして、前記上部ユニットは、当該上部ユニットの下面が前記下部ユニットの前記ステージ部の上面上に、当該上部ユニットの下面によって前記ステージ部の上面の前記凹部を含む範囲が上方に対して覆われるように載置された形態で、前記下部ユニットと組み合わされる。
【0010】
このようなアダプタによれば、下部ユニットの挿入部を音響校正器のソケットに嵌挿することにより、音響校正器において内部空間に放射された校正用の音は、下部ユニットの貫通孔を通って、対象マイクロフォンの収音孔に伝達される。よって、収音孔の周囲にソケットに安定的に嵌挿できる構造がないマイクロフォンについても、アダプタの上部ユニットと下部ユニットで挟持した形態で、音響校正器に装着して、その校正を行う事ができる。
【0011】
ここで、このアダプタは、前記貫通孔の前記凹部の上面の開口を、前記凹部にマイク部が嵌め込まれたときに、当該マイク部によって上方に対して覆われるように設け、前記凹部にマイク部を嵌め込み、前記ケーブル溝に前記ケーブルを通して、前記上部ユニットを下部ユニットに組み合わせたときに、前記上部ユニットによって前記マイク部は下方に押圧され、前記貫通孔の前記凹部の上面の開口は、前記マイク部によって封止されるようにしてもよい。
【0012】
このようにすることで、校正用の音が外部に漏れ出したり、外部の騒音がマイクロフォンによって収音されてしまうことを抑制できる。
また、以上のアダプタは、前記下部ユニットの前記ステージ部の上面に、前記凹部と前記ケーブル溝との組が、独立に、または、各組の前記凹部が連続した窪みを形成するように、複数設けるようにしてもよい。
【0013】
また、この場合、当該貫通孔の前記凹部の上面の開口を、前記複数の組に対応して複数、各開口が対応する組の前記凹部にマイク部が嵌め込まれたときに、当該マイク部の前記第1面の前記収音孔の開口と連通すると共に、当該マイク部によって上方に対して覆われるように設け、前記各組の前記凹部にマイク部を嵌め込み、前記各組の前記ケーブル溝に前記ケーブルを通して、前記上部ユニットを下部ユニットに組み合わせたときに、前記上部ユニットによって前記各組の前記凹部に嵌め込んだ前記マイク部は下方に押圧され、当該組に対応する前記貫通孔の前記凹部の上面の開口は、前記マイク部によって封止されるようにしてもよい。
【0014】
このようにすることで、複数の対象マイクロフォンを同時に音響校正器に装着して、その校正を行うことができる。
また、前記課題達成のために、本発明は、所定口径のマイクロフォンの先端が嵌挿される窪みを有するソケットを備え、前記ソケットの窪みに連通する内部空間に校正用の音を放射する音響校正器に、第1面に開口が設けられた収音孔から音をピックアップするマイク部と、当該マイク部に連結されたケーブルとを備えたマイクロフォンである対象マイクロフォンを装着するためのアダプタを、下部ユニットと、当該下部ユニットと分離可能に組み合わされる上部ユニットとを含めて構成したものである。ここで、前記下部ユニットは、当該下部ユニットの下部部分を形成する、前記音響校正器の前記ソケットに嵌挿可能な前記所定口径の挿入部と、前記挿入部の上部に連結された、ステージ部とを備えている。また、前記上部ユニットは、当該上部ユニットの下面が、前記下部ユニットの前記ステージ部の上面上に載置された形態で、前記下部ユニットと組み合わされるものである。また、前記下部ユニットの挿入部は、下端に開口を有する上端まで延びた中空である挿入部中空部を有し、前記ステージ部は、前記挿入部の中空部と連通する上下に延びた中空であるステージ部中空部を有する。そして、前記ステージ部の上面には、前記マイク部を、前記第1面が前記ステージ部中空部の方向に向き、前記第1面が上下方向と平行となる姿勢で嵌め込むことのできる溝であるマイク溝が形成されており、前記ステージ部は、前記マイク溝の所定位置に前記姿勢でマイク部が嵌め込まれ、前記上部ユニットと前記下部ユニットが連結されたときに、当該マイク部の前記第1面の前記収音孔の開口と前記ステージ部中空部との間の空間を形成するように設けられたステージ部の上面に形成された溝、または、ステージ部の上面下に形成された孔である連絡空間形成構造を有する。また、前記マイク溝は、当該マイク溝に嵌め込まれたマイク部から、前記ステージ部の上面の端の外側まで、当該マイク溝内を通って、前記ケーブルを引き出すことのできるように設けられている。
【0015】
このようなアダプタによれば、下部ユニットの挿入部を音響校正器のソケットに嵌挿することにより、音響校正器において内部空間に放射された校正用の音は、下部ユニットの挿入部中空部、ステージ部中空部、連絡空間形成構造が形成する空間を通って、対象マイクロフォンの収音孔に伝達される。よって、収音孔の周囲にソケットに安定的に嵌挿できる構造がないマイクロフォンについても、アダプタの上部ユニットと下部ユニットで挟持した形態で、音響校正器に装着して、その校正を行う事ができるようになる。
【0016】
ここで、このアダプタの前記下部ユニットの前記ステージ部の上面には、前記マイク溝と前記連絡空間形成構造の組を複数設けるようにしてもよい。
このようにすることにより、複数の対象マイクロフォンを同時に音響校正器に装着して、その校正を行うことができるようになる。
また、以上のアダプタは、前記マイク部の前記第1面を平面とし、前記対象マイクロフォンの前記ケーブルを、当該マイク部から前記第1面と平行に引き出されているものしてもよい。
また、以上のアダプタは、前記対象マイクロフォンの前記マイク部を前記第1面と垂直な第2面を有するものとし、前記ケーブルを、前記マイク部の前記第2面に連結しているものとしてもよい。
また、本発明は、併せて、以上のアダプタと、前記音響校正器とを含んで校正される音響校正システムを提供する。
【発明の効果】
【0017】
以上のように、本発明によれば、音響校正器のマイクロフォンの円筒形状の先端を嵌挿するソケットに、収音部の周囲にソケットと安定的に嵌挿できる構造がないマイクロフォンを装着できるアダプタを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明の実施形態に係る音響校正器を示す図である。
図2】本発明の実施形態に係る円筒形状のマイクロフォンと、その校正のようすを示す図である。
図3】本発明の実施形態に係る小型マイクロフォンを示す図である。
図4】本発明の実施形態に係るアダプタと、その使用法を示す図である。
図5】本発明の実施形態に係るアダプタの上部ユニットを示す図である。
図6】本発明の実施形態に係るアダプタの下部ユニットを示す図である。
図7】本発明の実施形態に係るアダプタを音響校正器に装着したようすを示す図である。
図8】本発明の実施形態に係るアダプタの他の例を示す図である。
図9】本発明の実施形態に係るアダプタの他の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1aに、本実施形態に係る音響校正器を示す。
ここで、図1a1は、音響校正器1を斜視したようすを表し、図1a2は音響校正器1の上面を表し、図1a3は音響校正器1の前面を表し、図1a4は音響校正器1の下面を表し、図1a5は音響校正器1の右側面を表す。なお、音響校正器1の後面は前面と同様に、音響校正器1の左側面は右側面と同様に表れる。
【0020】
図示するように、音響校正器1は、おおよそ直方体の形状を有し、音響校正器1の上面には円形の開口を有するソケット11が設けられている。
音響校正器1の上部を部分的に断面にした図1bで示すように、ソケット11は、円筒が嵌まり込む形状の窪み111を形成しており、窪み111の下面の中央部分には、音響校正器1の内部空間12に連通する孔が設けられている。また、ソケット11の内周には、Oリング14が配置されている。そして、内部空間12には、その下方に配置したスピーカ13によって校正用の音が放射される。
【0021】
ここで、このような音響校正器1には、図2aに示すような先端部が所定直径(たとえば、1/2インチ)の円筒形状を有すマイクロフォン2を直接装着して、その校正を行うことができる。
【0022】
ここで、図2a1は円筒形状を有すマイクロフォン2を斜視したようすを表し、図2a2は円筒形状を有すマイクロフォン2の前面を表し、図2a3は円筒形状を有すマイクロフォン2の側面を表し、図2a4は円筒形状を有すマイクロフォン2の後面を表す。
【0023】
ここで、このマイクロフォン2は、前端の円筒形状の直径が音響校正器1のソケット11の口径と整合する直径を備えている。また、このマイクロフォン2は、前面から音を収音する。
【0024】
さて、図2bに示すように、この円筒形状を有するマイクロフォン2は、音響校正器1のソケット11に前端を嵌挿することによりに音響校正器1に装着される。
そして、この状態で、音響校正器1のスピーカ13から音響校正器1の内部空間12に放射された校正用の音は、内部空間12、ソケット11の窪みの下面の孔を通って、マイクロフォン2の前面に伝搬し、マイクロフォン2によって収音される。
【0025】
以下、このような音響校正器1に、音響校正器1のソケット11と整合しないマイクロフォンを装着するために用いるアダプタについて説明する。
まず、図3に、アダプタによって、音響校正器1に装着するマイクロフォンである小型マイクロフォン3を示す。
ここで、図3aは小型マイクロフォン3の前面を表し、図3bは小型マイクロフォン3の上面を表し、図3cは小型マイクロフォン3の側面を表し、図3dは小型マイクロフォン3の下面を表している。
【0026】
図示するように、小型マイクロフォン3は、直方体のマイク部31の後部にケーブル32を連結したものであり、マイク部31の大きさが、図2に示したマイクロフォン2に比べて小さい小型のマイクロフォンである。
また、直方体のマイク部31の下面の、左右方向について中央、前後方向について、やや前方よりの位置には収音孔311が設けられており、小型マイクロフォン3は、収音孔311から取り込んだ音を収音する。
なお、マイク部31の直方体形状は、弾性のある樹脂によるモールド成形で形成されたものであってよい。
【0027】
アダプタ4は、図4aに示すように、分離可能な上部ユニット41と下部ユニット42よりなる。
そして、アダプタ4を用いた小型マイクロフォン3の音響校正器1への装着は、図4bに示すように、下部ユニット42の上に小型マイクロフォン3を載せ置いた状態で、上部ユニット41を下部ユニット42の上部に重ねて一体化した上で、図4cに示すように、下部ユニット42を音響校正器1のソケット11に嵌挿することにより行われる。
【0028】
以下、アダプタ4の詳細について説明する。
図5に、アダプタ4の上部ユニット41の構成を示す。
図5aは上部ユニット41の上面を表し、図5bは上部ユニット41の側面を表し、図5cは上部ユニット41の下面を表している。また、図5dは、図5bの断面線A-Aによる上部ユニット41の断面を表し、図5eは、図5bの断面線B-Bによる上部ユニット41の断面を表している。
【0029】
図示するように、上部ユニット41は、上部ユニット41の上方部分を構成する円筒形状の上部部分411と、上部ユニット41の下方部分を構成する円筒形状の下部部分412とを有する。
【0030】
そして、上部部分411の直径は、下部部分412の直径より大きい。
また、下部部分412には、外周方向に付勢され、外力が無い状態で外周面から突出し、外力に応じて外周面まで引っ込むボールを備えたボールプランジャ413が、等角度間隔で3箇所、下部部分412の上下方向についておよそ中央の位置に設けられている。
【0031】
次に、図6に下部ユニット42の構成を示す。
図6aは下部ユニット42の上面を表し、図6bは下部ユニット42の側面を表し、図5cは下部ユニット42の下面を表している。また、図6dは、図6aの断面線A-Aによる下部ユニット42の断面を表し、図6eは、図6aの断面線B-Bによる下部ユニット42の断面を表している。
【0032】
図示するように、下部ユニット42は、下部ユニット42の上方部分を構成する、上面が開き下面が閉じた円筒形状のステージ部421と、下部ユニット42の下方部分を構成する中空の円筒形状の挿入部422とを有する。
【0033】
ステージ部421は、上面が開き下面が閉じた中空円筒の側部を形成する円環柱形状部4211と、上面が開き下面が閉じた中空円筒形状の底部を形成する円盤形状部4212とを有し、円環柱形状部4211の内径は、上部ユニット41の下部部分412の直径より少し大きく、円環柱形状部4211の内側に上部ユニット41の下部部分412を嵌挿できる大きさとなっている。
【0034】
また、挿入部422の直径は、図2に示した円筒形状のマイクロフォン2の前端の直径に等しく、音響校正器1のソケット11の口径と整合する大きさを備えている。
次に、ステージ部421の円環柱形状部4211の内周面には、上下方向についておよそ中央の位置に、全周に渡って外周方向に凹んだ溝4213が設けられている。
また、下部ユニット42は、挿入部422の下面とステージ部421の円盤形状部4212の上面に開口を有する、挿入部422の下方の空間と円盤形状部4212の上方の空間を連通する中央孔423を備えている。
【0035】
次に、ステージ部421の円盤形状部4212の上面には、小型マイクロフォン3のマイク部31を嵌め込むための下方に窪んだ窪みである凹部4214が設けられている。ここで、凹部4214は、上下方向に見て凹部4214の内側に、中央孔423の円盤形状部4212の上面側の開口が位置するように配置されている。また、凹部4214は、小型マイクロフォン3のマイク部31を下方を下側に向けて凹部4214に嵌め込んだときに、小型マイクロフォン3のマイク部31の収音孔311が、上下方向に見て、中央孔423の開口の内側となる形状、配置を有している。
【0036】
次に、ステージ部421の円盤形状部4212の上面には、凹部4214に嵌め込んだ小型マイクロフォン3のマイク部31に連結されているケーブル32を収めるための、凹部4214から円盤形状部4212の外周端まで延びた下方に窪んだ窪みのケーブル用凹部4215も設けられている。
【0037】
そして、ステージ部421の円環柱形状部4211には、ケーブル用凹部4215から円環柱形状部4211の外側に、小型マイクロフォン3のケーブル32を引き出すための切欠4216が設けられている。
【0038】
このようなアダプタ4によれば、図7aに示すように、下部ユニット42のステージ部421の円盤形状部4212の上面の凹部4214に小型マイクロフォン3のマイク部31を収音孔311がある下面を下方に向けて嵌め込みし、ケーブル用凹部4215に小型マイクロフォン3のケーブル32を載置し、図7bに示すように、下部ユニット42のステージ部421の円環柱形状部4211の内側に、上部ユニット41の下部部分412を上方より挿入すると、上部ユニット41の下部部分412のボールプランジャ413のボールが、下部ユニット42のステージ部421の円環柱形状部4211の内周に設けられた溝4213に嵌まり込み、上部ユニット41と下部ユニット42が連結される。
【0039】
そして、上部ユニット41と下部ユニット42が連結された状態で、ステージ部421の凹部4214に載置されたマイク部31は、その上面が上部ユニット41の下部部分412の下面と当接して、上部ユニット41により、ステージ部421の凹部4214の上面上に押圧され、マイク部31の収音孔311を中央孔423の内側に露出させた形態で、凹部4214の内側にある中央孔423の開口を封止する。また、この状態において、マイク部31の収音孔311は、マイク部31の下面とステージ部421の凹部4214の上面との当接により、中央孔423以外の空間から遮断される。
【0040】
そして、図7bに示すように、上部ユニット41と下部ユニット42を連結したアダプタ4の下部ユニット42の挿入部422を、音響校正器1のソケット11に嵌挿して連結することにより、アダプタ4を介して小型マイクロフォン3は音響校正器1へ装着される。
【0041】
この状態で、音響校正器1のスピーカ13から音響校正器1の内部空間12に放射された校正用の音は、内部空間12、ソケット11の窪みの下面の孔、アダプタ4の下部ユニット42の中央孔423を通って、小型マイクロフォン3のマイク部31の収音孔311に伝搬し収音される。
このとき、上述のように、マイク部31は、中央孔423の開口を封止していると共に、マイク部31の収音孔311は、中央孔423以外の空間から遮断されているので、スピーカ13から放射された校正用の音が外部に漏れ出したり、外部の騒音がマイク部31の収音孔311に伝搬し小型マイクロフォン3によって収音されてしまうことが抑制される。
【0042】
以上、本発明の実施形態について説明した。
ところで、以上の実施形態では、アダプタ4を、一つの小型マイクロフォン3を収容して音響校正器1に装着するものとしたが、アダプタ4は、複数の小型マイクロフォン3を収容して複数の小型マイクロフォン3を同時に音響校正器1に装着するものとしてもよい。
【0043】
すなわち、この場合には、たとえば、アダプタ4の下部ユニット42を図8aに示すように構成する。
図8a1は下部ユニット42の上面を表し、図8a2は下部ユニット42の側面を表し、図8a3は下部ユニット42の下面を表している。また、図8a4は、図8a1の断面線A-Aによる下部ユニット42の断面を表し、図8a5は、図8a1の断面線B-Bによる下部ユニット42の断面を表している。
【0044】
図示するように、この下部ユニット42には、ステージ部421の円盤形状部4212の上面に、小型マイクロフォン3のマイク部31を位置決めするための凹部4214と、凹部4214に位置決めした小型マイクロフォン3のマイク部31に連結されているケーブル32を収めるためのケーブル用凹部4215と、切欠4216のセットが、4セット、下部ユニット42の軸周りに設けられている。また、中央孔423に連通する開口である4つの部分開口81が、ステージ部421の円盤形状部4212の上面に表れるように、中央孔423のステージ部421の円盤形状部4212の上面側の開口は部分的に塞がれている。
【0045】
4つの部分開口81は、4つの凹部4214に一対一に対応して設けられており、4つの凹部4214と4つの部分開口81は、小型マイクロフォン3のマイク部31を凹部4214に嵌め込んだときに、上方向から見て、マイク部31によって、対応する部分開口81が覆われる形状、配置を有している。また、4つの凹部4214と4つの部分開口81は、小型マイクロフォン3のマイク部31を下方を下側に向けて凹部4214に嵌め込んだときに、小型マイクロフォン3のマイク部31の収音孔311が、上下方向に見て、対応する部分開口81の内側となる形状、配置を有している。
【0046】
このようなアダプタ4によれば、図8bに示すように、下部ユニット42のステージ部421の円盤形状部4212の上面の4つの凹部4214に、それぞれ、4つの小型マイクロフォン3のマイク部31を収音孔311がある下面を下方を向けてはめ込み、それぞれ4つのケーブル用凹部4215に、それぞれ4つの小型マイクロフォン3のケーブル32を載置し、下部ユニット42のステージ部421の円環柱形状部4211の内側に、上部ユニット41の下部部分412を上方より挿入して、上部ユニット41と下部ユニット42を連結し、図8cに示すように、上部ユニット41と下部ユニット42を連結したアダプタ4の下部ユニット42の挿入部422を、音響校正器1のソケット11に嵌挿して連結することにより、アダプタ4を介して4つの小型マイクロフォン3は音響校正器1へ装着される。
【0047】
この状態で、音響校正器1のスピーカ13から音響校正器1の内部空間12に放射された校正用の音は、内部空間12、ソケット11の窪みの下面の孔、アダプタ4の下部ユニット42の中央孔423、部分開口81を通って、4つの小型マイクロフォン3のマイク部31の収音孔311に伝搬し収音される。
【0048】
また、アダプタ4を、複数の小型マイクロフォン3を収容して複数の小型マイクロフォン3を同時に音響校正器1に装着するアダプタ4とする場合には、たとえば、アダプタ4の下部ユニット42を図9aに示すように構成してもよい。
【0049】
図9a1は下部ユニット42の上面を表し、図9a2は下部ユニット42の側面を表し、図9a3は下部ユニット42の下面を表している。また、図9a4は、図9a1の断面線A-Aによる下部ユニット42の断面を表し、図9a5は、図9a1の断面線B-Bによる下部ユニット42の断面を表している。
【0050】
図示するように、この下部ユニット42は、小型マイクロフォン3のマイク部31とケーブル32を、マイク部31の収音孔311が設けられている下面を下部ユニット42の軸方向を向けて(マイク部31の左側面を下方に向けて)挿入して嵌め込むための溝であるマイク用溝91が4つ、下部ユニット42のステージ部421の円盤形状部4212の上面に設けられている。また、マイク用溝91に嵌め込んだ小型マイクロフォン3のケーブル32を外部に引き出すための4つの切欠92が、ステージ部421の円環柱形状部4211に設けられている。
【0051】
また、円盤形状部4212には、4つのマイク用溝91のそれぞれに対して設けられた、マイク用溝91から中央孔423まで延びた連絡溝93が設けられている。そして、連絡溝93は、マイク用溝91に小型マイクロフォン3を嵌め込んだ状態においてマイク部31の収音孔311が位置する箇所でマイク用溝91と連絡しており、マイク用溝91と連絡溝93の上部の開口を塞いだ状態においても、マイク用溝91に嵌め込んだ小型マイクロフォン3のマイク部31の収音孔311は連絡溝93内の空間に対して露出する。
【0052】
このようなアダプタ4によれば、図9bに示すように、下部ユニット42のステージ部421の円盤形状部4212の上面の4つのマイク用溝91に、それぞれ小型マイクロフォン3を、マイク部31を収音孔311がある下面を下部ユニット42の軸方向を向けた状態で嵌め込んで設置し、下部ユニット42のステージ部421の円環柱形状部4211の内側に、上部ユニット41の下部部分412を上方より挿入して、図9c1、c2に示すように、上部ユニット41と下部ユニット42を連結する。
【0053】
ここで、図9c1は図9bの断面線A-Aによる断面を、図9c2は図9bの断面線B-Bによる断面を表している。
図示するように、この状態において、各小型マイクロフォン3のマイク部31の収音孔311は、連絡溝93を介して下部ユニット42の中央孔423に連通している。また、マイク用溝91と連絡溝93の上部の開口は、上部ユニット41の下部部分412の下面によって覆われ封止される。
【0054】
そして、図9dに示すように、このように上部ユニット41と下部ユニット42を連結したアダプタ4の下部ユニット42の挿入部422を、音響校正器1のソケット11に嵌挿して連結することにより、アダプタ4を介して4つの小型マイクロフォン3は音響校正器1へ装着される。
【0055】
この状態で、音響校正器1のスピーカ13から音響校正器1の内部空間12に放射された校正用の音は、内部空間12、ソケット11の窪みの下面の孔、アダプタ4の下部ユニット42の中央孔423、連絡溝93を通って、4つの小型マイクロフォン3のマイク部31の収音孔311に伝搬し収音される。
【0056】
なお、図9に示した下部ユニット42には、連絡溝93に代えて、連絡溝93の上部の開口を閉じた連絡孔を設けるようにしてもよい。ただし、連絡孔の一方の開口は、マイク用溝91に小型マイクロフォン3を嵌め込んだ状態においてマイク部31の収音孔311と連通し、他方の開口は中央孔423と連通するように設ける。また、図9に示した下部ユニット42には、中央孔423に代えて、中央孔423の上部の開口を閉じた中央中空部を設けるようにしてもよい。ただし、中央中空部は、連絡溝93または連絡孔と連通するように設ける。
【0057】
なお、図8図9では、4つの小型マイクロフォン3を収容して音響校正器1に同時に装着するアダプタ4について示したが、アダプタ4が収容して音響校正器1に同時に装着する小型マイクロフォン3の個数は4つ以外の個数としてよい。
【0058】
また、図9に示した下部ユニット42には、マイク用溝91と切欠92と連絡溝93の組みを一組だけ設け、アダプタ4を、一つの小型マイクロフォン3を収容して音響校正器1に装着するものとしてもよい。
【符号の説明】
【0059】
1…音響校正器、2…マイクロフォン、3…小型マイクロフォン、4…アダプタ、11…ソケット、12…内部空間、13…スピーカ、14…Oリング、31…マイク部、32…ケーブル、41…上部ユニット、42…下部ユニット、81…部分開口、91…マイク用溝、93…連絡溝、311…収音孔、411…上部部分、412…下部部分、413…ボールプランジャ、421…ステージ部、422…挿入部、423…中央孔、4211…円環柱形状部、4212…円盤形状部、4213…溝、4214…凹部、4215…ケーブル用凹部、4216…切欠。
【要約】
【課題】収音部の周囲に音響校正器のソケットに嵌挿できる構造がないマイクロフォンを装着する。
【解決手段】下部ユニット42の凹部4214に小型マイクロフォン3のマイク部31を収音孔がある下面を下方を向けて設置し、上部ユニット41の下部部分412を下部ユニット42に上方より挿入し、上部ユニット41と下部ユニット42を連結する。この状態で、凹部4214に載置されたマイク部31は、上部ユニット41により押圧され、マイク部31の収音孔311を下部ユニット42の中央孔423の内側に露出させた形態で、凹部4214の内側にある中央孔423の開口を封止する。そして、上部ユニット41と下部ユニット42を連結したアダプタ4の下部ユニット42の挿入部422を、音響校正器1のソケット11に嵌挿することにより、アダプタ4を介して小型マイクロフォン3を音響校正器1に装着する。
【選択図】図7
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9