特許第6485512号(P6485512)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6485512非周期的更新基盤ユーザ位置情報処理方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6485512
(24)【登録日】2019年3月1日
(45)【発行日】2019年3月20日
(54)【発明の名称】非周期的更新基盤ユーザ位置情報処理方法
(51)【国際特許分類】
   H04M 11/00 20060101AFI20190311BHJP
   G08B 25/04 20060101ALI20190311BHJP
   G08B 25/10 20060101ALI20190311BHJP
【FI】
   H04M11/00 301
   G08B25/04 K
   G08B25/10 D
【請求項の数】5
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2017-181845(P2017-181845)
(22)【出願日】2017年9月21日
(65)【公開番号】特開2018-157536(P2018-157536A)
(43)【公開日】2018年10月4日
【審査請求日】2017年9月27日
(31)【優先権主張番号】10-2017-0033991
(32)【優先日】2017年3月17日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】517333004
【氏名又は名称】アイシェアリングソフト,インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】チュ,ヨンジェ
(72)【発明者】
【氏名】チョ,ヨン シン
【審査官】 塩澤 如正
(56)【参考文献】
【文献】 特表2008−538464(JP,A)
【文献】 特開2016−177741(JP,A)
【文献】 国際公開第2009/069744(WO,A1)
【文献】 特開2007−323436(JP,A)
【文献】 特開2005−286817(JP,A)
【文献】 特表2011−527167(JP,A)
【文献】 特開2012−005119(JP,A)
【文献】 特開2012−182711(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04M 11/00
G08B 25/04
G08B 25/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
位置情報要請端末及び少なくとも一つの位置情報提供端末と連結されたユーザ位置情報処理サーバーで遂行される非周期的更新基盤ユーザ位置情報処理方法であって、
(a)前記少なくとも一つの位置情報提供端末に位置測定センサー(GPS)の制御権を有する位置処理エージェントの設置を要請するステップと、
(b)前記位置情報要請端末から前記少なくとも一つの位置情報提供端末に関する承認要請を受信し、前記少なくとも一つの位置情報提供端末に前記承認要請の許諾を承認するリンクメッセージを提供するステップと、
(c)前記位置情報要請端末から特定位置情報提供端末に関する位置要請が受信されれば、該当位置処理エージェントに該当位置情報を要請するステップと、
(d)前記該当位置処理エージェントにより前記位置測定センサーが成功的に制御されれば、前記該当位置処理エージェントから前記特定位置情報提供端末の位置情報を受信するステップと、
を含み、
前記(c)ステップは、
前記位置要請の受信時点が最近の位置要請の提供時点から第1特定時間以内の場合には、前記特定位置情報提供端末の最近の位置情報を提供するステップをさらに含み、
前記(c)ステップは、
前記位置要請の受信時点が最近の位置要請の提供時点から前記第1特定時間より大きい第2特定時間以内の場合には、前記特定位置情報提供端末の移動場所の特性を決定して前記特定位置情報提供端末の最近の位置情報を提供するか否か、または前記該当位置処理エージェントから新しく位置情報を受信するか否かを決定するステップをさらに含む、非周期的更新基盤ユーザ位置情報処理方法。
【請求項2】
前記(d)ステップは、
前記位置測定センサーの故障によって前記制御が失敗すれば、前記該当位置情報提供端末と関連した少なくとも一つの基地局に関する識別子と該当基地局からの信号受信強さを受信して前記該当位置情報提供端末の位置を以下の数式に基づいて推定するステップをさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の非周期的更新基盤ユーザ位置情報処理方法。
【数1】
ここで、Lは前記該当位置情報提供端末の前記推定位置、Lは基地局iの位置、Dは前記該当位置情報提供端末の最近の位置と基地局iとの間の距離、kは相関係数、Sは基地局iからの信号受信強さ、max{S}は基地局iからの信号受信強さのうち、最も大きい信号受信強さに該当する。
【請求項3】
前記(d)ステップは、
前記位置測定センサーのバッテリー不足によって前記制御が失敗すれば、前記該当位置処理エージェントに現在位置の入力を要求する位置要請メッセージを提供するステップをさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の非周期的更新基盤ユーザ位置情報処理方法。
【請求項4】
前記(d)ステップは、
前記受信された位置情報がユーザにより指定された安心ゾーンを離脱するか、または前記ユーザにより指定された非安心ゾーンに進入した場合には、前記位置情報要請端末にお知らせメッセージを提供するステップをさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の非周期的更新基盤ユーザ位置情報処理方法。
【請求項5】
前記(d)ステップは、
前記受信された位置情報が該当位置での最初受信時点から第3特定時間の間変化がない場合には、前記位置情報要請端末にお知らせメッセージを提供するステップをさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の非周期的更新基盤ユーザ位置情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は非周期的更新基盤ユーザ位置情報処理技術に関し、より詳しくは、一方端末の位置探索要請がある場合、対象端末の位置を探索して提供することができる非周期的更新基盤ユーザ位置情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
子供を育てる父母は、子供を安全に保護することができ、子供の位置を容易に把握することができる方法を希望する。子供に対する位置把握技術は子供に名札を付けてあげる方式からスマートフォンを用いる技術に発展してきた。最近、発売されたスマートフォンは位置測定センサー、即ちGPSを基本に取り付けている。スマートフォンに取り付けられたGPSは正確度が高いという長所を有するが、バッテリー消耗が多いという短所を有している。
【0003】
韓国公開特許公報第10−2013−0022550号は、被疑者追跡システムにおいて、被疑者の両手首にかけられて、衛星から手錠の位置を受信して近距離通信で転送する追跡装置を備えた手錠、前記受信された手錠の位置を地図上に表示して画面に出力し、前記手錠の位置が受信されない場合、前記受信されない前の受信された手錠の最終位置及び衛星から受信された自身の位置をスマートフォン通信網に転送する追跡用スマートフォン及び前記スマートフォン通信網に連結され、前記受信された手錠の最終位置及び追跡用スマートフォンの位置を前記スマートフォン通信網に連結された他の多数の追跡用スマートフォンに転送する管制センターサーバーを含む被疑者追跡方法を記述する。
【0004】
韓国登録特許公報第10−1518114号は、スマートフォン基盤位置追跡システムに関し、具体的には、高層建物の室内または人で混んでいる公共場所でセンサー端末機を所持した人、または愛玩動物の現在位置や移動経路の情報を近距離無線通信を通じて容易に認知することができるスマートフォン基盤位置追跡システムに関する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】韓国公開特許第10−2013−0022550号公報
【特許文献2】韓国登録特許第10−1518114号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、位置情報要請者の位置要請がある場合、位置情報提供者の現在位置を探索して該当要請者に該当位置情報を迅速でかつ正確に提供することができる非周期的更新基盤ユーザ位置情報処理方法を提供することにある。
【0007】
本発明の他の目的は、位置情報提供者の位置変動を感知し、該当提供者の基本情報に基づいて現在位置が安心していられる位置なのかを判別し、その結果を位置情報要請者に知らせることができる非周期的更新基盤ユーザ位置情報処理方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
実施形態のうち、非周期的更新基盤ユーザ位置情報処理方法は、前記少なくとも一つの位置情報提供端末に位置測定センサー(GPS)の制御権を有する位置処理エージェントの設置を要請するステップ、前記位置情報要請端末から前記少なくとも一つの位置情報提供端末に関する承認要請を受信し、前記少なくとも一つの位置情報提供端末に前記承認要請の許諾を承認するリンクメッセージを提供するステップ、前記位置情報要請端末から特定位置情報提供端末に関する位置要請が受信されれば、該当位置処理エージェントに該当位置情報を要請するステップ、及び前記該当位置処理エージェントにより前記位置測定センサーが成功的に制御されれば、前記該当位置処理エージェントから前記特定位置情報提供端末の位置情報を受信するステップを含む。
【0009】
前記該当位置処理エージェントに該当位置情報を要請するステップは、前記位置要請の受信時点が最近の位置要請の提供時点から第1特定時間以内の場合には、前記特定位置情報提供端末の最近の位置情報を提供するステップをさらに含むことができる。
【0010】
前記該当位置処理エージェントに該当位置情報を要請するステップは、前記位置要請の受信時点が最近の位置要請の提供時点から前記第1特定時間より大きい第2特定時間以内の場合には、前記特定位置情報提供端末の移動場所の特性を決定して前記特定位置情報提供端末の最近の位置情報を提供するか否か、または前記該当位置処理エージェントから新しく位置情報を受信するか否かを決定するステップをさらに含むことができる。
【0011】
前記特定位置情報提供端末の位置情報を受信するステップは、前記位置測定センサーの故障によって前記制御が失敗すれば、前記該当位置情報提供端末と関連した少なくとも一つの基地局に関する識別子と該当基地局からの信号受信強さを受信して前記該当位置情報提供端末の位置を次の数1に基づいて推定するステップをさらに含むことができる。
【0012】
【数1】
【0013】
ここで、Lは前記該当位置情報提供端末の前記推定位置、Lは基地局iの位置、Dは前記該当位置情報提供端末の最近の位置と基地局iとの間の距離、kは相関係数、Sは基地局iからの信号受信強さ、max{S}は基地局iからの信号受信強さのうち、最も大きい信号受信強さに該当する。
【0014】
前記特定位置情報提供端末の位置情報を受信するステップは、前記位置測定センサーのバッテリー不足により前記制御が失敗すれば、前記該当位置処理エージェントに現在位置の入力を要求する位置要請メッセージを提供するステップをさらに含むことができる。
【0015】
前記特定位置情報提供端末の位置情報を受信するステップは、前記受信された位置情報がユーザにより指定された安心ゾーンを離脱するか、または前記ユーザにより指定された非安心ゾーンに進入した場合には、前記位置情報要請端末にお知らせメッセージを提供するステップをさらに含むことができる。
【0016】
前記特定位置情報提供端末の位置情報を受信するステップは、前記受信された位置情報が該当位置での最初受信時点から第3特定時間の間変化がない場合には、前記位置情報要請端末にお知らせメッセージを提供するステップをさらに含むことができる。
【発明の効果】
【0017】
開示された技術は、次の効果を有することができる。但し、特定実施形態が次の効果を全部含まなければならないとか、次の効果のみを含まなければならないという意味ではないので、開示された技術の権利範囲はこれによって制限されると理解されてはならない。
【0018】
本発明の一実施形態に係る非周期的更新基盤ユーザ位置情報処理方法は、位置情報要請者の位置要請がある場合、位置情報提供者の現在位置を探索して該当要請者に該当位置情報が迅速でかつ正確に提供できる技術を提供することができる。
【0019】
本発明の一実施形態に係る非周期的更新基盤ユーザ位置情報処理方法は、位置情報提供者の位置変動を感知し、該当提供者の基本情報に基づいて現在位置が安心していられる位置なのかを判別し、その結果を位置情報要請者に知らせることができる技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本発明の一実施形態に係るユーザ位置情報処理システムを説明する図である。
図2図1の位置情報処理サーバーを説明するブロック図である。
図3図2の位置情報処理サーバーで位置情報提供端末の位置情報を受信する過程を説明するフローチャートである。
図4図1の位置情報処理サーバーで位置情報要請端末に位置情報提供端末の位置情報を提供する過程の一実施形態を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本発明に関する説明は構造的または機能的説明のための実施形態に過ぎないので、本発明の権利範囲は本文に説明された実施形態によって制限的に解析されてはならない。即ち、実施形態は多様な変更が可能であり、多様な形態を有することができるので、本発明の権利範囲は技術的思想を実現することができる均等物を含むものとして理解されるべきである。また、本発明で提示された目的または効果は、特定の実施形態がこれを全部含まなければならないとか、そのような効果のみを含まなければならないという意味ではないので、本発明の権利範囲はこれによって制限されるものとして理解されてはならない。
【0022】
一方、本出願で叙述される用語の意味は、次のように理解されるべきである。
【0023】
“第1”、“第2”などの用語は一つの構成要素を他の構成要素から区別するためのものであって、これら用語により権利範囲が限定されてはならない。例えば、第1構成要素は第2構成要素として命名されることができ、同様に第2構成要素も第1構成要素として命名できる。
【0024】
ある構成要素が他の構成要素に“連結されて”いると言及された時には、該他の構成要素に直接的に連結されることもあるが、中間に他の構成要素が存在することもあると理解されるべきである。一方、ある構成要素が他の構成要素に“直接連結されて”いると言及された時には、中間に他の構成要素が存在しないことと理解されるべきである。一方、構成要素の間の関係を説明する他の表現、即ち“〜間に”と“直ぐ〜間に”または“〜に隣り合う”と“〜に直接隣り合う”なども同様に解析されるべきである。
【0025】
単数の表現は文脈上、明白に異なる意味を有しない限り、複数の表現を含むと理解されるべきであり、“含む”または“有する”などの用語は実施された特徴、数字、ステップ、動作、構成要素、部分品、またはこれらを組み合わせたものが存在することを指定しようとするものであり、一つまたはその以上の他の特徴や数字、ステップ、動作、構成要素、部分品、またはこれらを組み合わせたものの存在または付加可能性を予め排除しないことと理解されるべきである。
【0026】
各ステップにおいて、識別符号(例えば、a、b、cなど)は説明の便宜のために使われるものであって、識別符号は各ステップの順序を説明するものでなく、各ステップは文脈上、明白に特定順序を記載しない以上、明記した順序と異なるように起こることがある。即ち、各ステップは明記した順序と同一に起こることもあり、実質的に同時に遂行されることもあり、反対の順に遂行されることもある。
【0027】
本発明はコンピュータにより読取できる記録媒体にコンピュータにより読取できるコードとして具現されることができ、コンピュータにより読取できる記録媒体はコンピュータシステムにより読取できるデータが格納される全ての種類の記録装置を含む。コンピュータにより読取できる記録媒体の例には、ROM、RAM、CD−ROM、磁気テープ、フロッピーディスク、光データ格納装置などがある。
【0028】
ここに使われる全ての用語は異なるように定義されない限り、本発明が属する分野で通常の知識を有する者により一般的に理解されることと同一な意味を有する。一般的に使われる辞典に定義されている用語は、関連技術の文脈上の意味と一致するものとして解析されなければならず、本出願で明白に定義しない限り、理想的であるか、または過度に形式的な意味を有するものとして解析できない。
【0029】
図1は、本発明の一実施形態に係るユーザ位置情報処理システムを説明する図である。
【0030】
図1を参照すると、ユーザ位置情報処理システム100は、位置情報処理サーバー110、位置情報要請端末130、及び位置情報提供端末150を含む。
【0031】
位置情報処理サーバー110は、位置情報要請端末130にネットワークを介して位置情報提供端末150の位置情報を提供するコンピュータまたはプログラムに該当するサーバーで具現できる。
【0032】
位置情報要請端末130は、スマートフォン、ノートブック、またはコンピュータで具現されることができ、必ずこれに限定されるものではなく、タブレットPCなど、多様なデバイスでも具現できる。位置情報要請端末130は、位置情報処理サーバー110とブルートゥース(登録商標)、WiFiなどを介して無線で連結されることができ、位置情報要請者の要請によって位置情報処理サーバー110から位置情報を受信することができる。
【0033】
位置情報提供端末150は、スマートフォンまたはタブレットPCなどの携帯可能なデバイスで具現されることができ、必ずこれに限定されるものではなく、位置測定センサーGPS151を含む多様なデバイスでも具現できる。
【0034】
位置情報提供端末150は、位置情報処理サーバー110とブルートゥース(登録商標)、WiFiなどを介して無線で連結されることができ、位置情報要請者の要請によって位置処理エージェントを設置し、位置処理エージェントを通じて位置情報処理サーバー110に位置情報を提供することができる。
【0035】
図2は、図1の位置情報処理サーバーを説明するブロック図である。
【0036】
図2を参照すると、位置情報処理サーバー110は、エージェント設置部210、承認要請管理部230、位置情報要請部250、位置情報受信部270、及び制御部290を含む。
【0037】
エージェント設置部210は、位置情報提供端末150に位置処理エージェントを設置することができる。位置処理エージェントは、位置情報提供端末150に含まれた位置測定センサー151を制御することができるプログラムで具現されることができ、バックグラウンドで実行されるプロセスで具現できる。
【0038】
一実施形態で、位置処理エージェントは位置情報提供端末150のバッテリー充電量、位置情報要請端末130の位置要請類型、及び位置情報受信以後経過時間のうち、少なくとも一つに基づいて位置測定センサー151の消費電力を制御することができる。位置処理エージェントは、バッテリー充電量が特定基準以下の場合には、位置情報提供端末150の位置測定センサー151に電源を供給しないようにすることによって、消費電力を制御することができる。
【0039】
位置情報要請端末130の位置要請類型は、現在時点の以後の位置情報提供端末150の位置を特定時間の間リアルタイムに要請する場合、特定周期毎に要請する場合、及び現在時点での位置のみを要請する場合のうち、いずれか一つに該当することができる。
【0040】
位置処理エージェントは、位置要請類型によって位置情報提供端末150の位置測定センサー151の電源供給を遮断して消費電力を制御することができる。位置処理エージェントは、位置情報を位置情報処理サーバーに提供した時点以後、特定時間が経過した場合には、位置測定センサー151の電源供給を遮断して消費電力を制御することができる。
【0041】
承認要請管理部230は、位置情報要請端末130と位置情報提供端末150を連結して以後位置情報受信が容易でかつ安全になされるようにすることができる。承認要請管理部230は、位置情報要請端末130から承認要請を受信することができ、位置情報提供端末150に承認要請の許諾のためのメッセージを提供することができる。
【0042】
ここで、承認要請は位置情報要請端末130と位置情報提供端末150を連結するための承認要請であることがあり、位置情報提供端末150に対して位置情報提供に関する許諾を求める承認要請であることがあり、端末間の連結及び位置提供に関する承認要請を全て含むことができる。
【0043】
一実施形態で、承認要請管理部230は位置情報要請端末130から少なくとも一つの位置情報提供端末150に関する承認要請を受信し、少なくとも一つの位置情報提供端末150に承認要請の許諾を承認するリンクメッセージを提供することができる。
【0044】
ここで、リンクメッセージは位置情報提供者がメッセージに含まれたリンクをクリックすることによって、承認要請の許諾を確定することができるようにする。リンクメッセージは、位置情報提供者の意思を明確に確認し、リンククリック行為を必須要件として安全な連結関係を形成するようにすることができる。
【0045】
位置情報要請部250は、位置情報要請端末130から位置要請が受信されれば、該当位置処理エージェントに該当位置情報を要請することができる。一実施形態で、位置情報要請部250は位置要請の受信時点が最近の位置要請の提供時点から第1特定時間以内の場合には、特定位置情報提供端末150の最近の位置情報を提供することができる。
【0046】
ここで、第1特定時間は位置情報要請者により位置情報要請端末130で設定されることができ、位置情報処理サーバー110によりサーバー性能及びネットワーク状態などを考慮して自動に設定できる。
【0047】
位置情報要請部250は、特定時間間隔以内の連続した位置要請に対しては位置情報提供者の移動が不可能であるか、または位置変更がないと仮定し、位置処理エージェントに位置情報を要請する代わり、位置情報提供端末150の最近の位置情報を提供することができる。
【0048】
一実施形態で、位置情報要請部250は位置要請の受信時点が最近の位置要請の提供時点から第1特定時間より大きい第2特定時間以内の場合には、特定位置情報提供端末150の移動場所の特性を決定して特定位置情報提供端末150の最近の位置情報を提供するか否か、または該当位置処理エージェントから新しく位置情報を受信するか否かを決定することができる。
【0049】
ここで、第2特定時間は第1特定時間よりは長い時間であることがあり、位置情報提供者の位置移動可能性が存在する時間範囲に該当することができる。第2特定時間は位置情報要請者により位置情報要請端末130で設定されることができ、位置情報処理サーバー110によりサーバー性能及びネットワーク状態などを考慮して第1特定時間より長い特定時間に自動設定できる。
【0050】
位置情報要請部250は、位置情報要請者が設定した移動場所の特性を用いることができ、位置情報提供者の以前場所利用記録を考慮して自動に決定された移動場所の特性を用いることができる。移動場所の特性とは、場所によって位置情報提供者が留まる可能性が高い時間範囲を意味する。
【0051】
より詳しくは、位置情報提供端末150の位置は移動場所が学校の場合、学校授業が終わるまで一定である。学校授業が進行中の時点で位置情報要請者の位置要請がある場合、位置情報要請部250は位置情報提供端末150の最近の位置情報を提供するように決定することができる。移動場所が学院の場合、学院授業終了前まで位置情報要請部250は位置情報提供端末150の最近の位置情報を提供するように決定することができる。移動場所がコーヒー専門店の場合には、状況によって位置情報提供端末150の位置変動可能性があるので、位置情報要請部250は位置処理エージェントから新しく位置情報を受信するように決定することができる。
【0052】
位置情報受信部270は、位置処理エージェントから位置情報提供端末150の位置情報を受信することができる。位置処理エージェントは、位置情報提供端末150の位置情報を位置測定センサー151から獲得することができる。
【0053】
位置処理エージェントは、位置情報処理サーバー110から位置情報要請がある場合、位置測定センサー151に電源を供給できるか否かを確認した後、位置測定センサー151を作動させて該当位置情報を獲得することができる。
【0054】
一実施形態で、位置情報受信部270は位置測定センサー151の故障によって位置測定センサー151の制御が失敗すれば、該当位置情報提供端末150と関連した少なくとも一つの基地局に関する識別子と該当基地局からの信号受信強さを受信して該当位置情報提供端末150の位置を次の数2に基づいて推定することができる。
【0055】
【数2】
【0056】
ここで、Lは該当位置情報提供端末150の推定位置、Lは基地局iの位置、Dは該当位置情報提供端末150の最近の位置と基地局iとの間の距離、kは相関係数、Sは基地局iからの信号受信強さ、max{S}は基地局iからの信号受信強さのうち、最も大きい信号受信強さに該当する。
【0057】
位置情報受信部270は、位置測定センサー151の故障によって該当位置情報提供端末150の位置情報獲得が不可能な場合、該当位置情報提供端末150と通信可能な基地局のうち、最も信号の強さが大きい基地局を決定し、該当位置情報提供端末150の最近の位置情報に基づいて該当基地局との距離、該当基地局での信号受信強さ及び該当基地局の位置を用いて該当位置情報提供端末15の現在位置を推定することができる。推定された位置は、該当基地局位置を中心に円形の特定地域範囲に該当することができる。
【0058】
一実施形態で、位置情報受信部270は位置測定センサー151のバッテリー不足によって制御が失敗すれば、該当位置処理エージェントに現在位置の入力を要求する位置要請メッセージを提供することができる。
【0059】
位置測定センサー151への電源供給はバッテリー消耗が多いので、該当位置情報提供端末150の電源供給が中断される危険を予防するために、それよりバッテリー消耗が少ないメッセージ転送を通じて該当位置情報提供端末150の位置を獲得することができる。ここで、位置要請メッセージは文字メッセージまたはプッシュお知らせメッセージに該当することができ、警告音または振動と共に提供できる。
【0060】
一実施形態で、位置情報受信部270は受信された位置情報がユーザにより指定された安心ゾーンを離脱するか、またはユーザにより指定された非安心ゾーンに進入した場合には、位置情報要請端末130にお知らせメッセージを提供することができる。
【0061】
ここで、安心ゾーンは位置情報提供者の位置が該当ゾーンの内部にある場合、位置情報要請者が特別な関心を払う必要がない程度に安全が確保された場所を意味する。非安心ゾーンは、位置情報提供者の位置が該当ゾーンの内部にある場合、位置情報要請者が位置情報提供者の安全に特別な関心を払う必要がある程度に危険な場所を意味する。安心ゾーンまたは非安心ゾーンは、位置情報要請者により位置情報要請端末130で設定されることができ、位置情報処理サーバー110で過去設定記録により自動に設定されることもできる。
【0062】
一実施形態で、位置情報受信部270は受信された位置情報が該当位置での最初受信時点から第3特定時間の間変化がない場合には、位置情報要請端末130にお知らせメッセージを提供することができる。ここで、第3特定時間は位置情報要請者により位置情報要請端末130で設定されることができ、位置情報要請者が設定した移動場所の特性を用いるか、または位置情報提供者の以前場所利用記録を考慮して自動に設定できる。
【0063】
位置情報受信部270は、該当位置の特性を考慮して一定時間の間位置情報提供者の位置に変化がない場合、位置情報提供者が危険な状況に置かれている可能性があると判断することができる。お知らせメッセージは、文字メッセージまたはプッシュお知らせメッセージに該当することができ、警告音または振動と共に提供できる。
【0064】
制御部290は位置情報処理サーバー110の全体的な動作を制御し、エージェント設置部210、承認要請管理部230、位置情報要請部250、位置情報受信部270の間の制御流れまたはデータ流れを管理することができる。
【0065】
図3は、図2の位置情報処理サーバーで位置情報提供端末の位置情報を受信する過程を説明するフローチャートである。
【0066】
図3を参照すると、位置情報処理サーバー110は、エージェント設置部210を通じて位置情報提供端末150に位置処理エージェントの設置を要請することができる(ステップS310)。
【0067】
一実施形態で、位置情報処理サーバー110は位置情報要請端末130の位置処理エージェントの設置要請を受信した場合、エージェント設置部210を通じて位置情報提供端末150に位置処理エージェントの設置を要請することができる。
【0068】
位置処理エージェントは、位置情報処理サーバー110の設置要請がない場合にも位置情報提供端末150に設置されることもできる。より詳しくは、位置情報要請端末130は位置情報処理サーバー110に位置処理エージェントの設置を要請することができ、位置情報提供端末150に設置要請メッセージを転送することもできる。ここで、設置要請メッセージは文字メッセージまたはEメールでありうるが、必ずこれに限定されるものではなく、通信可能な端末の間の多様な通信方法により転送可能なメッセージでありうる。位置情報提供端末150は、設置要請メッセージに含まれたリンクをクリックして位置処理エージェントを設置することができる。
【0069】
位置情報処理サーバー110は、承認要請管理部230を通じて位置情報要請端末130から承認要請を受信し、位置情報提供端末150に承認要請の許諾を承認するリンクメッセージを提供することができる(ステップS320)。
【0070】
位置情報処理サーバー110は、位置要請を受信した場合、位置情報要請部250を通じて位置処理エージェントに位置情報を要請することができる(ステップS330)。
【0071】
位置情報処理サーバー110は、位置情報受信部270を通じて位置処理エージェントから該当位置情報提供端末150の位置情報を受信することができる(ステップS340)。
【0072】
一実施形態で、位置情報受信部270は受信された位置情報が最近の位置、時点、及び位置情報提供端末150のユーザの状態情報のうち、少なくとも一つに基づいて移動可能領域に存在しない場合には、該当位置処理エージェントに該当位置情報を再要請することができる。
【0073】
位置情報提供者の状態情報は、年齢、身体状態、及び精神状態を含むことができる。具体的に見ると、位置情報提供者は高齢の老弱者、幼い子供、体が不自由な者、及び精神が不完全な者に該当することができる。
【0074】
位置情報受信部270は、最近の位置及び時点を基準に位置情報提供者の状態を考慮して移動可能な地域の範囲を計算することができる。位置情報受信部270は、位置情報提供者の現在位置が該当地域範囲から外れた場合であれば、位置測定が誤った場合に該当することがあるので、位置処理エージェントに位置情報を再要請することができる。
【0075】
図4は、図1の位置情報処理サーバーから位置情報要請端末に位置情報提供端末の位置情報を提供する過程の一実施形態を説明する図である。
【0076】
図4を参照すると、位置情報要請端末130は位置情報処理サーバー110から受信した位置情報提供端末150の位置情報をディスプレイ装置に表示することができる。
【0077】
より詳しくは、位置情報処理サーバー110は、位置情報要請端末130の位置要請を受信すれば、位置情報提供端末150の位置処理エージェントを通じて位置情報提供端末150の現在位置情報を受信することができる。位置情報処理サーバー110は、位置情報提供端末150の現在位置情報を位置情報要請端末130に提供することができる。位置情報要請端末130は、位置情報を位置情報要請者が容易に把握することができるように、地図マップ上に表示することができる。
【0078】
図4は、位置情報要請者により学校(School)が安心ゾーンに設定されており、位置情報提供端末150の位置が安心ゾーンを離脱した場合、お知らせメッセージを送るように設定されている形態を示す。地図マップ上には位置情報提供端末150の現在位置、安心ゾーンに設定された地域の範囲、及び設定距離などが表示できる。
【0079】
前記では本発明の好ましい実施形態を参照して説明したが、該当技術分野の熟練した当業者は以下の特許請求範囲に記載された本発明の思想及び領域から逸脱しない範囲内で本発明を多様に修正及び変更させることができることを理解することができる。
【符号の説明】
【0080】
100 位置情報処理システム
110 位置情報処理サーバー
130 位置情報要請端末
150 位置情報提供端末
151 位置測定センサー
210 エージェント設置部
230 承認要請管理部
250 位置情報要請部
270 位置情報受信部
290 制御部
図1
図2
図3
図4