特許第6485795号(P6485795)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6485795
(24)【登録日】2019年3月1日
(45)【発行日】2019年3月20日
(54)【発明の名称】撮像光学レンズ
(51)【国際特許分類】
   G02B 13/00 20060101AFI20190311BHJP
   G02B 13/18 20060101ALI20190311BHJP
【FI】
   G02B13/00
   G02B13/18
【請求項の数】6
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2018-115077(P2018-115077)
(22)【出願日】2018年6月18日
【審査請求日】2018年6月18日
(31)【優先権主張番号】201711415971.2
(32)【優先日】2017年12月25日
(33)【優先権主張国】CN
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】515311349
【氏名又は名称】エーエーシー テクノロジーズ ピーティーイー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100135965
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 要泰
(74)【代理人】
【識別番号】100100169
【弁理士】
【氏名又は名称】大塩 剛
(72)【発明者】
【氏名】石栄宝
【審査官】 殿岡 雅仁
(56)【参考文献】
【文献】 中国特許出願公開第107422454(CN,A)
【文献】 米国特許出願公開第2018/0059370(US,A1)
【文献】 特開2018−028649(JP,A)
【文献】 特開2018−055026(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2016/0238821(US,A1)
【文献】 特表2017−521686(JP,A)
【文献】 中国特許出願公開第107193109(CN,A)
【文献】 米国特許第09933602(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02B 9/00 − 17/08
G02B 21/02 − 21/04
G02B 25/00 − 25/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮像光学レンズであって、
物体側から像側に向かって、順に、絞り、正の屈折力を有する第1レンズ、負の屈折力を有する第2レンズ、正の屈折力を有する第3レンズ、負の屈折力を有する第4レンズ、及び負の屈折力を有する第5レンズから構成され
撮像光学レンズ全体の焦点距離をf、前記第1レンズの焦点距離をf1、前記第2レンズの焦点距離をf2、前記第3レンズの焦点距離をf3、前記第4レンズの焦点距離をf4、前記第5レンズの焦点距離をf5、前記第1レンズの物体側の面の曲率半径をR1にしたときに、以下の関係式を満たすことを特徴とする撮像光学レンズ。
0.35<f1/f<0.65
−1.5<f2/f<−0.4
0.4<f3/f<0.7
−0.38<f4/f<−0.3
−19<f5/f<−10
f/R1<4.0
【請求項2】
前記第1レンズの焦点距離をf1、前記第2レンズの焦点距離をf2、前記第3レンズの焦点距離をf3、前記第4レンズの焦点距離をf4、及び前記第5レンズの焦点距離をf5にしたときに、以下の関係式を満たすことを特徴とする請求項1に記載の撮像光学レンズ。
1.5mm<f1<3mm
−6mm<f2<−4mm
5mm<f3<7.5mm
−5mm<f4<−2.5mm
f5<−50mm
【請求項3】
前記第1レンズの屈折率をn1、前記第2レンズの屈折率をn2、前記第3レンズの屈折率をn3、前記第4レンズの屈折率をn4、及び前記第5レンズの屈折率をn5にしたときに、以下の関係式を満たすことを特徴とする請求項1に記載の撮像光学レンズ。
1.50<n1<1.65
1.60<n2<1.70
1.60<n3<1.70
1.7<n4<1.8
1.50<n5<1.65
【請求項4】
前記第1レンズのアッベ数をv1、前記第2レンズのアッベ数をv2、前記第3レンズのアッベ数をv3、前記第4レンズのアッベ数をv4、及び前記第5レンズのアッベ数をv5にしたときに、以下の関係式を満たすことを特徴とする請求項1に記載の撮像光学レンズ。
40<v1<65
15<v2<30
15<v3<30
40<v4<65
40<v5<65
【請求項5】
前記撮像光学レンズの光学全長TTLが6.4mm未満であることを特徴とする請求項1に記載の撮像光学レンズ。
【請求項6】
前記第4レンズの材質がガラスで、前記第1レンズ、前記第2レンズ、前記第3レンズと前記第5レンズの材質がプラスチックであることを特徴とする請求項1に記載の撮像光学レンズ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光学レンズの分野に関し、特に、スマートフォン、デジタルカメラなどの携帯端末装置、モニター、PCレンズなどの撮像装置に適用される撮像光学レンズに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、スマートフォンの登場に伴い、小型化の撮像レンズに対するニーズがますます高まっているが、撮像レンズの感光素子は、通常、感光結合素子(Charge Coupled Device、CCD)又は相補型金属酸化物半導体素子(Complementary Metal−OxideSemicondctor Sensor、CMOS Sensor)の2種類程度しかなく、また、半導体製造工程技術の向上により、感光素子の画素サイズが縮小され、さらに、現在の電子製品は、優れた機能および軽量化・薄型化・小型化の外観への要求が高まっているので、良好な結像品質を有する小型化の撮像レンズは、現在の市場において既に主流となる。優れた結像品質を得るために、携帯電話のカメラに搭載されるレンズは、3枚式又は4枚式のレンズ構造を用いることが多い。また、技術の進化及びユーザの多様化ニーズの増加に伴い、感光素子の画素面積が縮小しつつあり、システムが結像品質に対する要求が高くなってきているなか、5枚式、6枚式のレンズ構造も徐々にレンズの設計に現れている。
【0003】
しかし、撮像光学レンズは、3枚式、4枚式、5枚式であっても、6枚式であっても、従来技術において、高結像性能を得るとともに、低TTL(TTL、Total Track Length、撮像光学レンズの光学全長)にすることができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、高結像性能を得るとともに、低TTLにすることができる撮像光学レンズを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記問題を解決するために、本発明の実施形態は、撮像光学レンズを提供し、物体側から像側に向かって、順に、絞り、正の屈折力を有する第1レンズ、負の屈折力を有する第2レンズ、正の屈折力を有する第3レンズ、負の屈折力を有する第4レンズ、及び負の屈折力を有する第5レンズから構成され、撮像光学レンズ全体の焦点距離をf、前記第1レンズの焦点距離をf1、前記第2レンズの焦点距離をf2、前記第3レンズの焦点距離をf3、前記第4レンズの焦点距離をf4、前記第5レンズの焦点距離をf5、前記第1レンズの物体側の面の曲率半径をR1にしたときに、以下の関係式を満たす。
0.35<f1/f<0.65
−1.5<f2/f<−0.4
0.4<f3/f<0.7
−0.38<f4/f<−0.3
−19<f5/f<−10
f/R1<4.0
【0006】
従来技術に比べて、本発明の実施形態では、上記のレンズの配置に基づいて、異なる屈折力と焦点距離を有するレンズ及び曲率半径のデータで特定の関係を有するレンズの結合により、撮像光学レンズの高結像性能を得ると共に、低TTLにすることができる。
【0007】
また、前記第1レンズの焦点距離をf1、前記第2レンズの焦点距離をf2、前記第3レンズの焦点距離をf3、前記第4レンズの焦点距離をf4、及び前記第5レンズの焦点距離をf5にしたときに、以下の関係式を満たす。
1.5mm<f1<3mm
−6mm<f2<−4mm
5mm<f3<7.5mm
−5mm<f4<−2.5mm
f5<−50mm
【0008】
また、前記第1レンズの屈折率をn1、前記第2レンズの屈折率をn2、前記第3レンズの屈折率をn3、前記第4レンズの屈折率をn4、及び前記第5レンズの屈折率をn5にしたときに、以下の関係式を満たす。
1.50<n1<1.65
1.60<n2<1.70
1.60<n3<1.70
1.7<n4<1.8
1.50<n5<1.65
【0009】
また、前記第1レンズのアッベ数をv1、前記第2レンズのアッベ数をv2、前記第3レンズのアッベ数をv3、前記第4レンズのアッベ数をv4、及び前記第5レンズのアッベ数をv5にしたときに、以下の関係式を満たす。
40<v1<65
15<v2<30
15<v3<30
40<v4<65
40<v5<65
【0010】
また、前記撮像光学レンズの光学全長が6.4mm未満である。
【0011】
また、第4レンズの材質がガラスで、前記第1レンズ、第2レンズ、第3レンズと第5レンズの材質がプラスチックである。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1図1は、本発明の第1実施形態に係る撮像光学レンズの構造を示す図である。
図2図2は、図1に示す撮像光学レンズの球面収差を示す図である。
図3図3は、図1に示す撮像光学レンズの倍率色収差を示す図である。
図4図4は、図1に示す撮像光学レンズの像面湾曲及び歪曲収差を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明の目的、技術方案及び利点をより明確にするために、以下に、図面を参照しながら本発明の各実施形態を詳しく説明する。ただ、本発明の各実施形態において、本発明に対する理解を便宜にするために、多くの技術的細部まで記載されているが、これらの技術的細部および以下の各実施形態に基づく各種の変化及び修正がなくても、本発明が保護しようとする技術方案を実現可能であることは、当業者にとっては自明なことである。
【0014】
図面を参照すれば分かるように、本発明は、撮像光学レンズ10を提供する。図1には、本発明の第1実施形態の撮像光学レンズ10を示しており、該撮像光学レンズ10は、5枚のレンズを備えており、具体的には、前記撮像光学レンズ10は、物体側から像側に向かって、順に、絞りSt、第1レンズL1、第2レンズL2、第3レンズL3、第4レンズL4、及び第5レンズL5を備える。また、第5レンズL5と像面Siとの間には、光学フィルターGFなどの光学素子が設けられてもよい。
【0015】
第1レンズL1は正の屈折力を有し、その物体側の面が外へ突出して凸面に形成され、像側の面が凸面であり、絞りStが撮像物と第1レンズL1の間に設けられ、正の屈折力を有する第1レンズは、システムの長さを有効的に減少することができる。第2レンズL2は負の屈折力を有し、本実施形態において、第2レンズL2は、その物体側の面と像側の面がともに凹面である。第3レンズL3は正の屈折力を有し、本実施形態において、第3レンズL3は、その像側の面が凸面である。第4レンズL4は負の屈折力を有し、システムの像面湾曲を効率的に減少することができ、本実施形態において、第4レンズL4は、その物体側の面が凹面で、像側の面が凹面である。第5レンズL5は非常に小さい屈折力を有し、システムの像面湾曲と色収差を効率的に減少することができ、本実施形態において、第5レンズL5は、その物体側の面が凹面であり、像側の面が凸面である。
【0016】
ここで、撮像光学レンズ10全体の焦点距離をf、前記第1レンズL1の焦点距離をf1、前記第2レンズL2の焦点距離をf2、前記第3レンズL3の焦点距離をf3、前記第4レンズL4の焦点距離をf4、前記第5レンズL5の焦点距離をf5、前記第1レンズの物体側の面の曲率半径をR1にしたときに、前記f、f1、f2、f3、f4、f5、及びR1は以下の関係式を満たす。
0.35<f1/f<0.65
−1.5<f2/f<−0.4
0.4<f3/f<0.7
−0.38<f4/f<−0.3
−19<f5/f<−10
f/R1<4.0
【0017】
本発明の前記撮像光学レンズ10の焦点距離、各レンズの焦点距離、関連レンズの曲率半径が上記の関係式を満たすことで、撮像光学レンズ10の高性能、低TTLを実現することができる。
【0018】
具体的には、本発明の実施形態において、前記第1レンズL1の焦点距離f1、前記第2レンズL2の焦点距離f2、前記第3レンズL3の焦点距離f3、前記第4レンズL4の焦点距離f4、及び前記第5レンズL5の焦点距離f5を以下の関係式を満たすように設定することができる。そのうち、単位はmmである。
1.5<f1<3
−6<f2<−4
5<f3<7.5
−5<f4<−2.5
f5>50又はf5<−50
このようにすることで、撮像光学レンズ10全体の光学全長TTLをできる限り短縮して、小型化の特性を維持することができる。
【0019】
好ましくは、本発明の実施形態において、前記撮像光学レンズ10の光学全長TTLを6.4mm未満にする。このようにすることで、撮像光学レンズ10に対して長焦点距離レンズの小型化を実現することに更に有利である。
【0020】
本発明の実施形態において、前記第4レンズの材質がガラスであり、前記第1レンズL1、第2レンズL2、第3レンズL3と第5レンズL5の材質がプラスチックである。このようにすることで、撮像光学レンズ10の光学性能を効率的に向上することができ、また異なる温度と湿度の条件下で、良好な安定性を有するようになる。
【0021】
さらに、本発明の好ましい実施形態において、前記第1レンズL1の屈折率をn1、前記第2レンズL2の屈折率をn2、前記第3レンズL3の屈折率をn3、前記第4レンズL4の屈折率をn4、及び前記第5レンズL5の屈折率をn5にしたときに、以下の関係式を満たす。
1.50<n1<1.65
1.60<n2<1.70
1.60<n3<1.70
1.7<n4<1.8
1.50<n5<1.65
このようにすることで、レンズが異なる光学材質を採用する場合でも適切な整合を得る上に、撮像光学レンズ10の高品質な結像性能を得られる。
【0022】
なお、本発明の実施形態において、前記第1レンズL1のアッベ数v1、前記第2レンズL2のアッベ数v2、前記第3レンズL3のアッベ数v3、前記第4レンズL4のアッベ数v4、及び前記第5レンズL5のアッベ数v5を以下の関係式を満たすように設定することができる。
40<v1<65
15<v2<30
15<v3<30
40<v4<65
40<v5<65
このようにすることで、撮像光学レンズ10のシステムとしての色収差を効率的に減少することができる。
【0023】
上記各レンズの屈折率方案とアッベ数方案はお互いに結合して撮像光学レンズ10の設計に応用することができる。本実施形態において、前記第2レンズと第3レンズは高い屈折率且つ低いアッベ数の光学材料を使用し、システムとしての色収差を効率的に減少し、撮像光学レンズ10の結像品質を大幅に向上することができる。
【0024】
好ましくは、高品質な結像性能を得られるように、前記レンズの物体側の面及び/又は像側の面に、変曲点及び/又は停留点がさらに設けられていてもよい。具体的な実施方案については、後述する。
【0025】
以下では、本発明の実施形態1に係る撮像光学レンズ10の設定データを示す。
【0026】
表1、表2は、本発明の実施形態1に係る撮像光学レンズ10のデータを示す。
【0027】
【表1】
【0028】
各符号の意味は、以下の通りである。
f:撮像光学レンズ10の焦点距離
f1:第1レンズL1の焦点距離
f2:第2レンズL2の焦点距離
f3:第3レンズL3の焦点距離
f4:第4レンズL4の焦点距離
f5:第5レンズL5の焦点距離
f12:第1レンズと第2レンズの組合焦点距離
【0029】
【表2】
【0030】
ここで、R1、R2は、第1レンズL1の物体側の面と像側の面であり、R3、R4は、第2レンズL2の物体側の面と像側の面であり、R5、R6は、第3レンズL3の物体側の面と像側の面であり、R7、R8は、第4レンズL4の物体側の面と像側の面であり、R9、R10は、第5レンズL5の物体側の面と像側の面であり、R11、R12は、光学フィルターGFの物体側の面と像側の面である。他の各符号の意味は、以下の通りである。
d0 :絞りStから第1レンズL1の物体側の面までの軸上距離
d1 :第1レンズL1の軸上厚み
d2 :第1レンズL1の像側の面から第2レンズL2の物体側の面までの軸上距離
d3 :第2レンズL2の軸上厚み
d4 :第2レンズL2の像側の面から第3レンズL3の物体側の面までの軸上距離
d5 :第3レンズL3の軸上厚み
d6 :第3レンズL3の像側の面から第4レンズL4の物体側の面までの軸上距離
d7 :第4レンズL4の軸上厚み
d8 :第4レンズL4の像側の面から第5レンズL5の物体側の面までの軸上距離
d9 :第5レンズL5の軸上厚み
d10 :第5レンズL5の像側の面から光学フィルターGFの物体側の面までの軸上距離
d11 :光学フィルターGFの軸上厚み
d12 :光学フィルターGFの像側の面から像面までの軸上距離
nd1 :第1レンズL1の屈折率
nd2 :第2レンズL2の屈折率
nd3 :第3レンズL3の屈折率
nd4 :第4レンズL4の屈折率
nd5 :第5レンズL5の屈折率
ndg :光学フィルターGFの屈折率
v1 :第1レンズL1のアッベ数
v2 :第2レンズL2のアッベ数
v3 :第3レンズL3のアッベ数
v4 :第4レンズL4のアッベ数
v5 :第5レンズL5のアッベ数
vg :光学フィルターGFのアッベ数
【0031】
表3は、本発明の実施形態に係る撮像光学レンズ10における各レンズの非球面のデータを示す。
【0032】
【表3】
【0033】
表4、表5は、本発明の実施形態1に係る撮像光学レンズ10における各レンズの変曲点及び停留点の設定データを示す。ここで、R1、R2は、それぞれ第1レンズL1の物体側の面と像側の面を示し、R3、R4は、それぞれ第2レンズL2の物体側の面と像側の面を示し、R5、R6は、それぞれ第3レンズL3の物体側の面と像側の面を示し、R7、R8は、それぞれ第4レンズL4の物体側の面と像側の面を示し、R9、R10は、それぞれ第5レンズL5の物体側の面と像側の面を示す。また、「変曲点位置」欄の対応するデータは、各レンズの表面に設けられた変曲点から撮像光学レンズ10の光軸までの垂直距離であり、「停留点位置」欄の対応するデータは、各レンズの表面に設けられた停留点から撮像光学レンズ10の光軸までの垂直距離である。
【0034】
【表4】
【0035】
【表5】
【0036】
図2図3は、それぞれ波長650nm、610nm、555nm、510nm及び470nmの光が実施形態1に係る撮像光学レンズ10を通った後の球面収差及び倍率色収差を示す図である。図4は、波長555nmの光が実施形態1に係る撮像光学レンズ10を通った後の像面湾曲及び歪曲収差を示す図である。
【0037】
以下の表6には、上述の条件式に従って本実施例における各条件式に対応する値を示す。当然、本実施形態の撮像光学システムは、上述の条件式を満たしている。
【0038】
【表6】
【0039】
本実施形態において、前記撮像光学レンズの入射瞳径が3.25mmであり、全視野の像高が2.04mmであり、対角線方向の画角が30°である。
【0040】
上記の各実施形態は本発明を実現するための具体的な実施形態であるが、実際の応用において、本発明の主旨及び範囲から逸脱しない範囲での形式及び細部に対する各種の変更は、いずれも本発明の保護範囲に属することは、当業者であれば理解できるはずである。

【要約】
【課題】本発明は、光学レンズの分野に関し、撮像光学レンズを提供する。
【解決手段】撮像光学レンズは、物体側から像側に向かって、順に、絞り、第1レンズ、第2レンズ、第3レンズ、第4レンズ、及び第5レンズを備え、撮像光学レンズ全体の焦点距離をf、第1、2、3、4、5レンズの焦点距離をそれぞれにf1、f2、f3、f4、f5、第1レンズの物体側の面の曲率半径をR1にしたときに、0.35<f1/f<0.65、−1.5<f2/f<−0.4、0.4<f3/f<0.7、−0.38<f4/f<−0.3、−19<f5/f<−10、f/R1<4.0の関係式を満たす。この撮像光学レンズによれば、高結像性能を得ると共に、低TTLにすることができる。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4