(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6485884
(24)【登録日】2019年3月1日
(45)【発行日】2019年3月20日
(54)【発明の名称】レーザープリンタ用印刷台紙
(51)【国際特許分類】
B41J 13/10 20060101AFI20190311BHJP
B65H 5/00 20060101ALI20190311BHJP
【FI】
B41J13/10
B65H5/00 P
【請求項の数】1
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2017-41813(P2017-41813)
(22)【出願日】2017年3月6日
(65)【公開番号】特開2018-144352(P2018-144352A)
(43)【公開日】2018年9月20日
【審査請求日】2017年3月22日
(73)【特許権者】
【識別番号】515157068
【氏名又は名称】株式会社ナカノカンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100080160
【弁理士】
【氏名又は名称】松尾 憲一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100149205
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 泰央
(72)【発明者】
【氏名】北里 知也
【審査官】
大山 広人
(56)【参考文献】
【文献】
特開2004−230655(JP,A)
【文献】
登録実用新案第3197168(JP,U)
【文献】
登録実用新案第3024444(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B41J 13/10
B65H 5/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
官製はがき周縁にはみ出た印刷用粉を吸収可能とした上層紙と下層紙との二枚積層によりプリント台紙を構成すると共に、完成はがきと略同等の大きさに形成した嵌め込み用孔をプリント枚数分だけ整列して多数形成し、上層紙は紙厚を官製はがきと略同等の厚みとすることにより官製はがきを嵌め込み用孔に嵌め込んだ際、上層紙と官製はがきとが面一状態となるように構成し、更には、上層紙に対応する下層紙上面及び嵌め込み用孔の周縁部に対応する下層紙上面には連続した簡易剥離自在の接着剤を塗布し、嵌め込み用孔の周縁部に対応する下層紙上面の接着面を略円形のドット形状とし、しかも印刷時に高温の熱を加えることにより印刷終了後に一時的に接着性が弱まる性質の接着剤を使用したことを特徴としたレーザープリンタ用印刷台紙。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、官製はがき大の状札の片面全体に印刷が可能なオンデマンド機と称されるレーザープリンタに使用するレーザープリンタ用印刷台紙に関する。
【背景技術】
【0002】
通常、レーザープリンタ用印刷台紙は印刷するハガキに敷設して該台紙にハガキの寸法より小さな透孔を設け透孔からハガキの表面に焼付け用粉(トナー)を塗布し焼成して所望の所定や図形を印刷するものであり、この印刷に際してハガキの周縁に該台紙により一定幅員のマージンをマスキングしており、印刷用粉が周辺に飛散してもレーザープリンタ用印刷台紙のマスキング部分で受け止めて周辺のオンデマンド機を汚損し損傷することがないように構成している。他方、家庭用の印刷機として普及しているインクジェットを用いた印刷機ではかかるオンデマンド機に特有の問題は生じないので枠縁のマージンを取ることなくハガキの全面にわたって印刷することに何ら支障がない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−25665
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このようにハガキの周縁に重ねたレーザープリンタ用印刷台紙によってハガキの周縁をマスキングするためハガキの印刷には必ずマスキングによるマージンが形成される。このようにオンデマンド印刷機では必然的に完成した印刷物の周縁にマージン分の未印刷帯が必ず形成されることになり、ハガキの印刷においてはその印刷面周縁部に未印刷の額縁枠が形成される。
しかし、印刷を依頼する顧客は小面積のハガキ全面に印刷されることを望んでいる。
そこで本発明は、プリント台紙に年賀はがき、カモメール、暑中見舞いはがき等の官製はがきと略同等の大きさの嵌め込み用孔をプリント枚数分だけ整列して形成し、各嵌め込み用孔にハガキをそれぞれ嵌め込みハガキの周辺にプリント台紙が敷設されている状態として印刷時に飛散する印刷インキをハガキ周辺のプリント台紙で受け止めて周辺に飛散する印刷インクを受け止め周辺を汚損する事態を予防することができるレーザープリンタ用印刷台紙を提供せんとする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この発明は、官製はがき周縁にはみ出た印刷用粉を吸収可能とした上層紙と下層紙との二枚積層によりプリント台紙を構成すると共に、完成はがきと略同等の大きさに形成した嵌め込み用孔をプリント枚数分だけ整列して多数形成し、上層紙は紙厚を官製はがきと略同等の厚みとすることにより官製はがきを嵌め込み用孔に嵌め込んだ際、上層紙と官製はがきとが面一状態となるように構成し、更には、上層紙に対応する下層紙上面及び嵌め込み用孔の周縁部に対応する下層紙上面には連続した簡易剥離自在の接着剤を塗布し、嵌め込み用孔の周縁部に対応する下層紙上面の接着面を略円形のドット形状とし、しかも印刷時に高温の熱を加えることにより印刷終了後に一時的に接着性が弱まる性質の接着
剤を使用したことを特徴としたレーザープリンタ用印刷台紙を提供せんとするものである。
【発明の効果】
【0006】
請求項1の発明によれば、官製はがき周縁にはみ出た印刷用粉を吸収可能とした上層紙と下層紙との二枚積層によりプリント台紙を構成すると共に、完成はがきと略同等の大きさに形成した嵌め込み用孔をプリント枚数分だけ整列して多数形成し、上層紙は紙厚を官製はがきと略同等の厚みとすることにより官製はがきを嵌め込み用孔に嵌め込んだ際、上層紙と官製はがきとが面一状態となるように構成し、更には、上層紙に対応する下層紙上面及び嵌め込み用孔の周縁部に対応する下層紙上面には連続した簡易剥離自在の接着剤を塗布し、嵌め込み用孔の周縁部に対応する下層紙上面の接着面を略円形のドット形状とし、しかも印刷時に高温の熱を加えることにより印刷終了後に一時的に接着性が弱まる性質の接着
剤を使用したことにより、官製はがきを印刷するに際しては上層紙と下層紙とを二枚積層してプリント台紙を形成し、次いで上層紙に形成した嵌め込み用孔に官製はがきを嵌め込む。かかる状態でハガキの一面に全面印刷を施す。
その際に、上層紙の紙厚は官製はがきと略同等であるため官製はがきと上層紙とは面一となって印刷処理になんら支障とならない。
また、下層紙においては上層紙を重ねた状態での嵌め込み用孔対応部分に簡易剥離自在の接着剤を塗布しているので官製はがきを嵌め込み用孔に配置すると官製はがきは下層紙に接着固定され嵌め込み用孔から容易に剥離せずその後の印刷処理時に印刷インクが飛散しても飛散した印刷インクは上層紙の嵌め込み用周辺に飛散して上層紙に受け止められることになり印刷ハガキの周辺を不要の汚損を生起しないことになりハガキ全面への印刷を円滑に行うことができる効果がある。すなわち、印刷インクはハガキの全面含んだ周辺に塗布されることになっても上層紙がダミーとなっても飛散する印刷インクを受け止めてハガキ周辺を汚損することなくハガキ全面の印刷が支障なく行われることになる。
【0007】
また、印刷終了後官製はがきを嵌め込み用孔から取り出すに際して接着剤は簡易剥離自在であるため下層紙から容易に剥離して官製はがきを容易に取り出すことができる。
このようなプリント台紙を使用して印刷作業を行うに際しては、プリント対象の官製はがき、例えば8個の嵌め込み用孔に8枚の官製はがきを嵌め込み配置した後に上方から図形や文字形態に対応した印刷トナー塗布を行いながら焼付け印刷を行う。この時の印刷面は官製はがきの一面にわたって行い官製はがきの周縁から飛散し遺漏したトナーは嵌め込み用孔の周辺の上層紙に散布されて、印刷装置周辺に飛散することなく正確に官製はがき全面にわたった印刷が完了し、その後は台紙の下層紙を除去して嵌め込み用孔から印刷済みの官製はがきを取り出す。従って、官製はがきは全面に印刷が施されたことになりハガキ周縁に非印刷部のマージン、すなわち窓枠の額縁マージン余地を形成する必要がない。
かかる印刷処理を行うものであるためにこの2層のプリント台紙は何度でも使用することが出来る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明の実施形態にかかるレーザープリンタ用台紙の平面図である。
【
図2】本発明の実施形態にかかるレーザープリンタ用台紙に官製はがきを配設した斜視図である。
【
図3】本発明の実施形態にかかるレーザープリンタ用台紙の一部拡大図であり、(a)一部拡大図であり、(b)はA−A断面図であり、(c)B−B断面図である。
【
図4】本発明の実施形態にかかるレーザープリンタ用台紙の構成を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本実施形態に係るレーザープリンタ用印刷台紙は、上層紙と下層紙との2枚積層によりプリント台紙を構成すると共に、上層紙は紙厚を官製はがきと略同等の厚みとすると共に、官製はがきと略同等の大きさに形成した嵌め込み用孔を印刷枚数分だけ整列して形成し、更には、下層紙は上層紙を重ねた嵌め込み用孔対応部分に簡易剥離自在の接着剤を塗布したレーザープリンタ用印刷台紙としたことにある。
【0010】
本願発明のレーザープリンタ用台紙を具体的に説明する前にレーザープリンタ用台紙を使用するオンデマンド機について簡単に説明し、印刷時に印刷インクが飛散して印刷紙の周辺を汚損しオンデマンド機自体も損傷する恐れがある事情について説明する。
トナーを使ったレーザー方式のオンデマンド印刷機は、帯電荷装置を使用して感光体ドラム全体にマイナスの電荷を与え、描画箇所に対してレーザー光を照射して描画部分をプラス電荷に反転させます。トナーはマイナスに帯電しているため、プラスの電荷を持つ感光体の描画部に吸着され、用紙と重なった時点で強いプラスの電荷を用紙背面から掛けることで感光体ドラムに付着しているマイナスに帯電したトナーが用紙に転写される。その後、定着装置が90〜200℃の熱の負荷と圧力を用紙に加えます。この際、トナーが熱により溶け、用紙の繊維と絡み合うことでトナーが印刷用紙に定着します。また、溶けたトナーが定着装置に付かないよう定着装置にはオイルを事前に塗っています。このオイルがレーザープリンタから出力された印刷物にテカリを発生させる。最近ではこのオイルをトナーに混入させる事により、定着時にオイルを必要としない製品も出てきている。トナーの生成は、今迄顔料となる材料を細かく粉砕し作っていたが、化学的にトナーを生成する技術が確立され、今迄よりも微細でありながら、サイズも均一であり、オイルを顔料の周りにまとうケミカルトナーが開発され現在では使用されつつある。
オンデマンド機は上記方法に従い印刷するが感光体ドラムに付着したトナーを印刷紙に転写する際に、印刷紙に転写されず印刷紙周辺のオンデマンド機内にトナーが散布された場合、オンデマンド機のユニット内にトナーが堆積され、一定量を超過するとトナーに電流がリークし印刷物への転写機能を阻害すると共に、ユニット全体を汚損してしまい使用できなくなる恐れがあります。
そのために従来の例えば、ハガキ大の印刷物に印刷する際にはハガキ同様に一定幅のマスキング用のマージンを取って印刷物周縁部が汚損しないようにしている。
従って、ハガキ大印刷物の全面に印刷できなかった。かかるオンデマンド機特有の欠点を解消するために本発明の実施例は次のように構成した。
【0011】
本願発明の実施例を図面に基づき詳説する。
図1は、本発明の実施形態にかかるレーザープリンタ用台紙の平面図であり、
図2は、本発明の実施形態にかかるレーザープリンタ用台紙に官製はがきを配設した例を示した図である。
図3は、本発明の実施形態にかかるレーザープリンタ用台紙の一部拡大断面図を示しており、(a)は一部拡大図面であり、(b)はA−A断面図であり、(c)はB−B断面図である。
図4は、本発明の実施形態にかかるレーザープリンタ用台紙の構成を示す斜視図である。
【0012】
図1は、レーザープリンタ用台紙100を平面視した状態を示している。レーザープリンタ用台紙100は、方形状の嵌め込み用孔12を有する上層紙10と上面に接着剤13−1を塗布した下層紙11とにより形成されている。
レーザープリンタ用台紙100を構成する上層紙10と下層紙11とは同形の角部を合わせ両紙の当接面に剥離自在の接着剤13−1を塗布し、印刷時の作業によって剥がれないようにしている。
また、嵌め込み用孔12は官製はがきを収容可能な形状としており、
図3に図示している通り嵌め込み用孔12より露見している下層紙11の該周縁部或いは中央部には別途接着剤13−2を塗布し、嵌め込み用孔12に官製はがきを嵌め込んで、印刷作業を行う際に官製はがきが別離しないようにしている。
【0013】
上層紙10は、平面視略矩形で官製はがきと略同一の厚みを有し、
図2に示すように嵌め込み孔12は官製はがきと略同等の大きさを有している。上層紙10は、官製はがきと略同一の厚みとすることにより、官製はがきを嵌め込み孔12に嵌着した際に官製はがきが上層紙10と面一状態となり印刷時に段部が形成されないために、官製はがきに印字される際に官製はがきの周縁端部からはみ出した印刷用粉(トナー)が上層紙10に吸収されレーザープリンタ内を汚損する蓋然性を可及的に低減する。すなわち、官製はがきの外周縁からはみ出した印刷用粉(トナー)は上層紙10と官製はがきとの境界部分から滲入してハガキおもて面に廻り込み、官製はがきおもて面にまで滲出する蓋然性を可及的に低減する。
さらに、上層紙10と官製はがきが面一状態であるために、レーザープリンタ内の感光体から転写される際の「文字かすれ」や「文字つぶれ」等の転写不良やレーザープリンタ内の定着装置にて加熱不良や押圧不足による印刷トナーの定着不良が生じる蓋然性を可及的に低減している。
このように、上層紙10は官製はがきと略同等の大きさの嵌め込み孔12を有し、且つ、官製はがきを嵌め込み孔12に面一状態で嵌着して複数枚配置することを可能としており官製はがきを8枚上下列に4枚ずつ一定間隔を保持して嵌め込み孔12に嵌着して配することができる面積を備えることで一度に複数枚の印刷を可能にするとともに、レーザープリンタ内の汚損を防止できるように構成されている。
【0014】
他方、従来のハガキ印刷用台紙の場合は、ハガキの上面にマスキング用の台紙を被せるためハガキの印字面とマスキング面とでは段差部を生じる。該段差部が形成されることでレーザープリンタ内の感光体より印刷用粉(トナー)が紙側に転写される際にマスキング用の台紙端部の該段差部に印刷用粉(トナー)が引っかかりハガキ印字面の周縁部に印刷用粉(トナー)が堆積されないため、ハガキ印字面の周縁部に印字されないという印字不良を生じる。すなわち、従来のハガキ印刷用台紙では、該ハガキ周縁部の印字には印字不良が生じていたが、印刷用に設けられた枠縁マージンの部分が白色であるため印字不良の白色と同化して印字不良とは認識されなかった。しかし、本発明のように縁なし印刷の場合は、印字されていない部分が白色として認識されるため印刷不良であることが一目瞭然である。
従って、印刷用台紙と官製はがきとの間に段差部を生じると印刷不良が発生する可能性があり、この段部を形成しない面一構成とすることに本発明最大の特徴がある。
【0015】
下層紙11は、上層紙10と略同一サイズとしており、上層紙10の嵌め込み孔12に面一状態で嵌着した官製はがきが複数枚配列できる面積としており、上層紙10と同様に官製はがき8枚を上下に並列に一定間隔を保持して並べて支持することができる面積を有している。下層紙11は、上層紙10と貼り合わせた際のレーザープリンタ用台紙100としての厚みがレーザープリンタで印刷可能な厚み、例えば、300gsm以下となるように調整された厚みを有する。さらに、下層紙11は、平滑度の高い紙、例えば、コート紙を使用することで、官製はがきをしっかりと接着支持するとともに、下層紙11の上面に載置された官製はがきの印刷面も下層紙11の凹凸の影響を受けにくくなっている。
そのため、下層紙11の上面に積層された上層紙10と官製はがき周縁端部との間には段部や隙間が形成されにくく印刷用粉(トナー)が官製ハガキのおもて面に廻り込む蓋然性を可及的に低減すると共に、官製はがきの端部からはみ出た印刷用粉(トナー)は上層紙10に全て吸収されるため、上層紙10を貼りかえるだけで繰り返し下層紙11をレーザープリンタ用台紙として利用することができる。
また、下層紙11は平滑度が高いためその上面に載置された官製ハガキの印刷面も下層紙11の凹凸の影響を受けにくく略平坦な状態を維持できるためレーザープリンタ内の感光体から転写される際の「文字かすれ」や「文字つぶれ」等の転写不良やレーザープリンタ内の定着装置にて加熱不足や押圧不足による印刷トナーの定着不良が生じる蓋然性を可及的に低減している。
【0016】
接着剤13−1は、接着面が略円形のドット形状を有しており、ドット一つ一つが独立した接着作用を及ぼす為、接着剤13−1を塗布した面に斑が発生しにくく上層紙10と下層紙11が印刷時、印刷後において剥がれることが無いような所定の接着強度を有している。
接着剤13−2は、接着剤13−1と同様に接着面が略円形のドット形状を有しており、接着面積を小さくすることで剥離しやすくしている。また、接着剤13−2は、印刷後のはがきに接着剤が残留しないように配慮された弱粘着性の接着剤であり、例えば、コクヨ株式会社の「ドットライナー、型番:タ-DM401N-08」を使用している。また、接着剤13−2は常温下での接着作用が高く、印刷時に高温の熱を加えることで印刷終了後一時的に接着性が弱まり、官製はがきに接着剤が残留する蓋然性を可及的に低減している。
【0017】
通常、レーザープリンタ用印刷台紙では、印刷するハガキに敷設して該台紙にハガキの寸法より小さな透孔からハガキの表面に焼付け用粉(トナー)を塗布し焼成して所望の所定や図形を印刷するものであり、印刷に際してハガキの周縁に該台紙により一定幅員のマージンをマスキングしており、印刷用粉が周辺に飛散してもレーザープリンタ用印刷台紙のマスキング部分で受け止めて周辺のオンデマンド機を汚損し損傷することが無いように構成しているため、ハガキへの全面印刷が困難であった。しかし、これまで説明してきたように、プリント台紙に官製はがきと略同等の大きさの嵌め込み用孔をプリント枚数分だけ整列して形成し、各嵌め込み用孔にハガキをそれぞれ嵌め込み、ハガキの周辺にプリント台紙が敷設されている状態として印刷時に飛散する印刷インキをハガキ周辺のプリント台紙で受け止めて周辺に飛散する印刷インクを受け止め周辺を汚損する事態を予防する構成を備えることでハガキの全面印刷が可能なレーザープリンタ用印刷台紙を提供できる。
【0018】
最後に、上述した各実施の形態の説明は本発明の一例であり、本発明は上述の実施の形態に限定されることはない。このため、上述した各実施の形態以外であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることは勿論である。
【符号の説明】
【0019】
100:レーザープリンタ用台紙
10:上層紙
11:下層紙
12:嵌め込み用孔
13−1:接着剤
13−2:接着剤