(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6485931
(24)【登録日】2019年3月1日
(45)【発行日】2019年3月20日
(54)【発明の名称】ベビーキャリア
(51)【国際特許分類】
A47D 13/02 20060101AFI20190311BHJP
【FI】
A47D13/02
【請求項の数】4
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2018-99450(P2018-99450)
(22)【出願日】2018年5月24日
(62)【分割の表示】特願2016-521341(P2016-521341)の分割
【原出願日】2014年10月7日
(65)【公開番号】特開2018-149349(P2018-149349A)
(43)【公開日】2018年9月27日
【審査請求日】2018年5月28日
(31)【優先権主張番号】1351182-9
(32)【優先日】2013年10月7日
(33)【優先権主張国】SE
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】596096847
【氏名又は名称】ベビービヨルン アクティエボラーグ
(74)【代理人】
【識別番号】100076369
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 正治
(74)【代理人】
【識別番号】100144749
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 正英
(72)【発明者】
【氏名】ヤコブ ビクネル
(72)【発明者】
【氏名】リーゼン エルムバリ
(72)【発明者】
【氏名】エリーサベト ラメル−ボールバリ
(72)【発明者】
【氏名】ウルリーカ ベイブリンク
(72)【発明者】
【氏名】モルテン アンドレアン
【審査官】
小原 正信
(56)【参考文献】
【文献】
特開2005−118475(JP,A)
【文献】
特開2006−280719(JP,A)
【文献】
特開2004−358004(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2012/0217273(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47D 13/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
装着者の両方の肩領域の回りに延在するように配置された二本の胸部ストラップ(2)と、装着者の腰に回して固定できる腰ベルト(3)と、胸部ストラップ(2)及び腰ベルト(3)に取付けられたキャリアバッグ(4)とを具備するベビーキャリアであって、
前記胸部ストラップ(2)と、腰ベルト(3)と、キャリアバッグ(4)は連結固定されており、
前記キャリアバッグ(4)はフロントピース(5)とその内側の手段(12)を備え、フロントピース(5)の下側部分(7)と手段(12)の下部(12a)が腰ベルト(3)と連結固定されて略U状のキャリアポーチ(6)を備えており、
キャリアポーチ(6)は乳幼児を出し入れできる上方開口部(6a)と、乳幼児の脚を外に出すことができる脚突出開口部(6b)を備えており、
二本の胸部ストラップ(2)の夫々は第1部分(2a)と第2部分(2b)を備えており、第1部分(2a)はその一端側が前記手段(12)の上部(12b)に連結固定され、他端側が第2部分(2b)の一端側とバックル(15)で長さ調節可能に連結され、第2部分(2b)の他端側が前記フロントピース(5)の外面であって前記脚突出開口部(6b)よりも上方の連結箇所(6c)に接続され、少なくとも一方の胸部ストラップ(2)の第2部分(2b)の他端側に接続デバイス(16)が連結固定されており、その接続デバイス(16)により前記連結箇所(6c)に取り付けられている連結治具(16a)に脱着できるようにしてあり、
前記フロントピース(5)の幅方向両側であって前記連結箇所(6c)よりも上方の上側部分(9)に布地片(10b)の一端が連結され、布地片(10b)の他端にバックル(10)が取り付けられており、そのバックル(10)が胸部ストラップ(2)に取り付けられている係止具(10a)に脱着できるようにしてある、
ことを特徴するベビーキャリア。
【請求項2】
請求項1記載のベビーキャリアにおいて、
二本の胸部ストラップ(2)の夫々の第2部分(2b)の内側にストラップ(19)が連結固定され、
夫々のストラップ(19)はその一端側(19a)が第2部分(2b)の接続デバイス(16)側に連結固定され、他端側(19b)が手段(12)に連結固定されて、当該接続デバイス(16)をフロントピース(5)に取り付けられている連結治具(16a)に装着することにより、フロントピース(5)と手段(12)の間を閉ループに連結できる
ことを特徴するベビーキャリア。
【請求項3】
請求項1又は請求項2記載のベビーキャリアにおいて、
二本の胸部ストラップ(2)の第1部分(2a)の間が、バックル(17)を備えたストラップ(17a)により相互に接続可能である、
ことを特徴するベビーキャリア。
【請求項4】
請求項3記載のベビーキャリアにおいて、
バックル(17)を備えたストラップ(17a)が胸部ストラップ(2)に沿って移動可能であり且つ胸部ストラップ(2)間の距離を調節可能である、
ことを特徴するベビーキャリア。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1の前提部分に示された形式のベビーキャリアに関する。
【背景技術】
【0002】
本発明は、胸部ストラッ
プと、腰ベルト
と、胸部ストラップ及び腰ベルトに取付けられたキャリアポーチとを含むベビーキャリアに関するものであ
る。前記キャリアポーチは、脚部開口を備えたフロントピースと胸部ストラップの少なくとも一部
(下部)もしくは
フロントピースの内側の一体片とにより形成されている。
【0003】
本発明に係るベビーキャリアは、好適には、その顔面が該ベビーキャリアの装着者に対して向けられた状態、即ち顔を見合わせた状態で赤ん坊を担持することが意図される。
【0004】
長期間に亙り、一つの同一のベビーキャリアを使用できることが望ましいであろう。しかし、一つの問題は、赤ん坊が自身の生涯の初年中に比較的大きく成長する結果、キャリアにおける赤ん坊に対する座の高さが、好適には単純で安全な様式で、即ち赤ん坊位置と幼児位置との間で調節可能でなければならないということになる。
【0005】
通常、このことは、臀部支持部を形成するフロントピースの下側部分によりなされ、前記下側部分は、所望の座の高さに依存して適切なバックルにより短縮もしくは伸張され得る舌状部として形作られている。
【0006】
しかし、これは、臀部支持部が、比較的に幅が狭くなって大きな又は重い幼児には適合せず、且つ座の高さがベビーキャリアの装着者の認識なしに場合によっては変化するという結果を招く。
【0007】
この問題を、比較的幅の狭い臀部支持部により回避する一つの手法は、比較的幅の広い臀部支持部を実現するために、フロントピースの下側部分を腰ベルトに取付けることである。しかし、このことは、幼児の座の高さを調節する可能性が失われる結果を招く。
【0008】
別の形式のベビーキャリアにおいては、そのベビーキャリアを長期に亙り使用できるように、所謂る赤ん坊用インサートを装着帯に取付けることにより、幼児の座の高さを調節することが可能である。斯かるベビーキャリアに伴う欠点は、赤ん坊用インサートが無拘束の部材であるので、失くなるかもしれないということである。
【0009】
特許文献1は、ベビーキャリアにおける幼児の座の高さを調節できるベビーキャリアを開示している。このベビーキャリアは、キャリアバッグを具備する。但し、キャリアバッグは、装着帯に取り外し可能に取付けられると共に、座の高さは、キャリアバッグの下側支持部分により調節されることができ、下側支持部分は、装着帯に対して異なる複数の高さで取り外し可能に取付けられるか、又は該下側支持部分は、ベビーキャリアの座の高さを調節すべく長さが調節可能な複数本のストラップを備えている。付随する説明文と共に、特に
図29A及び
図32Dを参照されたい。
【0010】
上述された実施例の両方において、キャリアバッグの下側部分は装着帯に取り外し可能に取付けられており、このことは、取り外し可能な取付具が開かれたなら、ベビーキャリアにより担持されていた幼児がベビーキャリアから落下するという結果を招く可能性があることに言及されるべきである。
【0011】
特許文献1に係るベビーキャリアの更なる欠点は、下側支持部分が装着帯の上側位置に位置決めされたとき、キャリアバッグは短すぎるということである。
【0012】
特許文献1に係るベビーキャリアの更なる欠点は、キャリアバッグの下側支持部分の高さが調節されるときに、臀部支持部の幅は限られた程度までしか修正されないということである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0013】
【特許文献1】米国特許出願公開公報第2007/0029356号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
本発明の目的は、幼児のための調節可能な座の高さを備えると共に、長期に亙り使用可能なベビーキャリアであって、より小さな/より軽量な及びより大きな/より重い幼児達を支持する可能性も提供するベビーキャリアを達成することである。
【0015】
本発明の更なる目的は、ユーザのミスを回避することである。即ち、ベビーキャリアにおける幼児の座の高さの調節は可及的に単純にされるべきであり、設定された座の高さの確認は容易であるべきであり、且つベビーキャリアは、失くなることがあり得る無拘束の部材を含まないということである。また、ミスにより、ベビーキャリアから幼児が落下することがあってはならない。
【課題を解決するための手段】
【0016】
本発
明の目的は、
図1のように、装着者の両方の肩領域の回りに延在するように配置された二本の胸部ストラップ2と、装着者の腰に回して固定できる腰ベルト3と、胸部ストラップ2及び腰ベルト3に取付けられたキャリアバッグ4(図2、図3)とを具備するベビーキャリアである。
【0017】
前記胸部ストラップ2と、腰ベルト3と、キャリアバッグ4は連結固定されて分離できないようにしてある。
【0018】
前記キャリアバッグ4は幼児を収容できるキャリアポーチ6(図2、図3)を備えている。キャリアポーチ6は上方開口部6a(図2、図4)を備え、側面開口の脚突出開口部6b(図2)を備えている。
【0019】
夫々の胸部ストラップ2はフロントピース5の外面であって、前記脚突出開口部6bよりも上方の連結箇所6c(図1)に接続され、少なくとも一方の胸部ストラップ2は前記連結箇所6cに、接続デバイス16により脱着可能に接続できるようにしてある。
【0020】
フロントピース5の幅方向両側であって、前記連結箇所6cよりも上側部分9(図1〜図3)に布地片10b(図1)の一端側が連結され、布地片10bの他端側にバックル10(図1)が取付けられており、このバックル10が胸部ストラップ2に脱着可能に接続できるようにしてある。
【0021】
本発明に係るベビーキャリアの更なる実施例は、従属請求項中に示される。
【0022】
本発明は次に、添付図面を参照した非限定的な例の形態でより詳細に記述される。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1】本発明に係るベビーキャリアの第1実施例の前方からの斜視図である。
【
図2】第2臀部支持部が形成されていない、本発明の第1実施例に係るベビーキャリアの側面図である。
【
図3】
図2と同一であるが、第2臀部支持部が形成された側面図である。
【
図4】
図2に示されたベビーキャリアの一部の部分的拡大側面図である。
【
図5】第2臀部支持部が形成されていない、
図1に示されたベビーキャリアの部分的拡大上面図である。
【
図6】腰ベルトに近い胸部ストラップの下側部分が一体片で形成された、本発明に係るベビーキャリアの第2実施例の
図5におけるのと同様の図である。
【
図7】フロントピースの下側部分にて閉じ位置で示されたジッパを有する本発明に係るベビーキャリアの第3実施例の
図4におけるのと同様の図である。
【
図8】
図7に示されたベビーキャリアの実施例の前方からの部分的拡大斜視図である。
【
図9】フロントピースの下側部分にてジッパが閉じ位置で示され且つ第2臀部支持部が形成された、
図7におけるのと同様の図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
図1は、装着者の両方の肩領域の回りに延在するように夫々配置された調節可能な胸部ストラップ2と、
長さ調節可能な腰ベルト3と、胸部ストラップ
2及び腰ベルト
3に取付けられたキャリアバッグ4とを具備する本発明に係るベビーキャリア1を示している。キャリアバッグ
4は、脚突出
開口部6bを備えたフロントピース5を具備し、フロントピース5の下側部分7
(図4)は腰ベルト3に固定的に取付けられ
ている。該
下側部分7は、胸部ストラップ2の少なくとも下側部分
12a(図2)、即ち、
手段12(図2)又は、
一体片2c(図5)、即ち手段12と協働してキャリアポーチ6
(図1〜図3)を形成する。
【0025】
好適
な実施例において、フロントピース5は適切な布地で作成され、前記布地によりパッドが囲繞される。別実施例において、ベビーキャリアは所謂るメッシュ布地で作成されることができ、その場合、メッシュ布地は、密に配置された多数の孔を有する、ゆるく織られたか又は編まれた布地として形成される。
【0026】
特に
図2及び
図3からわかるように、各胸部ストラップ2は、第1実施例においては腰ベルト3からバックル15まで延在する第1部分2aと、バックル15からフロントピース5の側面まで延在する第2部分2bとを具備する。
【0027】
更に、第2部分2bの少なくとも一方は、接続デバイス16により、フロントピース5の側面
であって、脚突出開口部6bの上部に取り外し可能に接続される。
【0028】
フロントピース
5の下側部分7の端部
7a(図4)は、腰ベルト3に対して、好適には、腰ベルト3の上側境界部3a
(図4)に接続されて、第1臀部支持部8
(図2)を形成する。フロントピース5の下側部分7の端部
7aは、好適実施例において、腰ベルト3の上側境界部3aに固定的に取付けられ、より詳細には、端部を腰ベルト3の上側境界部3aに縫い付けることにより取付けられ、即ち第1臀部支持部8は固定された臀部支持部である。
【0029】
図2及び
図3では、フロントピース5は、頭部支持部を形成する上側部分9にて、細長い布地片10bの端部に配置された取り外し可能なバックル10により夫々の胸部ストラップ2に取り外し可能に接続され、
その布地
片10bの他端は、負荷を分散するため且つ上側部分9が下向きに折り曲げられることを回避するために、フロントピース5の上側部分9に対する幅の広い取付け部分を有することが表されている。布地片10bの外側部には、その布地片
10bの長さを短くすることを可能にするために、長手方向に調節可能なストラップ10aが配置される。ストラップ10aの一端、好適には取り外し可能なバックル10に
取り付けられた一端は前記布地片
10bに固定的に取付けられ、他端は、好適にはフロントピース5の上側部分9の境界部に取付けられたバックル10cに調節可能に取付けられる。バックル10cをこの様に取付けることにより、ストラップ
10aにより担持される
幼児の負荷が上側部分9の全体に亙り分散されること、及びストラップの短寸化が、布地片
10bに何らの大きな折り曲げ部が形成されること無く実施可能であるということが達成される。フロントピース5の上側部分9は、それの中央領域において、強靱であるが弾力性を有するシートを備えており、前記シートは、バックル10cの取付けの夫々の下側点の間の仮想線からフロントピース5の上側部分9の上側境界部まで延在している。
【0030】
特に
図3及び
図9を参照すると、フロントピース5の下側部分7の内側には、より詳細には、フロントピース5の下側部分7と、手段12、好適には該手段の下側部分12aとの間には、第2臀部支持部11が固定的に配置され
ている。手段12は
図5に示す第1実施例においては、夫々の胸部ストラップ2の第1部分2aの下側部分
12aであり、例えば、第1部分2aの一端
が腰ベルト3の上側境界部3aに固定的に取付けられ
ている。手段12は、
図6に示す第2実施例においては、腰ベルト3の上側境界部3aと基本的に水平なストラップ19との間に延在する一体片として構成された部分2cにより形成される。故に、
一体片2c
(図6)の下側部分は、腰ベルト3の上側境界部3aに取付けられ、且つ
一体片2cの上側部分は、ストラップ19の下側境界部、又は夫々の第1部分2aの下端部に取付けられる。
【0031】
第2臀部支持部11は、第1臀部支持部8の座幅よりも狭い座幅を有する。
【0032】
第2臀部支持部11は、適切な奥行き及び幅を備えた布地片で好適に形成される。布地片は、好適には縫い付けにより、一方ではフロントピース5の下側部分7に対し、他方では手段12の下側部分、即ち夫々の胸部ストラップ2の下側部分12a、又は一体片で形成された部分2c
(図6)に対して取付けられる。第2臀部支持部11は、フロントピース5の幅方向に配置された分離手段14により、2つの部分へと分割可能である。例えば、
図4を参照されたい。分離手段14は好適には、ジッパ、面ファスナ(Velcro(登録商標))、カギホック、プラスチック材料もしくは金属製の結合具、ボタン、及びレーシングから成る群から選択されて、第2臀部支持部
11の形成又は非形成に使用される。第2臀部支持部
11の形成状態においては、ベビーキャリアにより担持された赤ん坊はキャリアバッグ4内でより高位に着座するということが達成されると共に、前記形成状態は好適には、比較的に小さい幼児もしくは赤ん坊を担持するとき、即ちベビーキャリアの赤ん坊用位置で使用される。
【0033】
好適実施例において、夫々の胸部ストラップ2の下側部分
12a、又は一体片で形成された部分2c
(図6)、及びフロントピース5の下側部分7は、腰ベルト3の上側境界部3aに対して同一箇所で固定的に取付けられて縫い付けられる。例えば、
図4を参照されたい。
【0034】
特に
図4乃至
図6からわかるように、第2臀部支持部
11の奥行き(
図4における距離X+Y)は比較的に狭く作ることができる結果、その非形成状態において、ベビーキャリア内において第1臀部支持部
8により担持された幼児と干渉せず、またそれは小さな幼児もしくは赤ん坊を支持するように適合可能となる。第2臀部支持部
11及び/又は分離手段14
(図5、図6)の一方もしくは他方の部材又は両方の部材は、例えば第2臀部支持部
11の形成状態において第2臀部支持部
11を全体的にもしくは部分的に覆う手段20、即ち布地の舌状部20
(図6)により覆われ得る。第2臀部支持部11の分離手段14は、ベビーキャリアの装着者が単純な方法で、第2臀部支持部が形成されているか否かを理解するように、信号用の色彩を有し得る。
【0035】
分離手段14がジッパである場合、該ジッパは、好適実施例においては、先端停止部までずっと、即ちジッパの閉じ位置においてスライダが位置する箇所までは縫い付けられない。この理由は、ジッパが負荷を掛けられたときに、即ち第2臀部支持部
11により幼児が支持されたときに開くことを回避するためである。
【0036】
図2乃至
図6を参照すると、フロントピース5の下側/底部部分には、可撓性側縁部13を有する脚部開口が形成され、前記脚部開口は、一実施例においては、布地のみで、即ちパッドを欠いて作成される。側縁部13の布地は、フロントピース5の残部と同一種類であるか、又は幼児の快適さを高めるように異なる種類である。側縁部
13の布地は好適には、該布地の主要方向を、フロントピース5の布地の主要方向に対して約45°の角度で配向することにより可撓性にされる。
【0037】
夫々の側縁部13
(図1)は、フロントピース5に該側縁部
13を縫い付ける縫合ラインに直交して測定された少なくとも1cm、好適には少なくとも2cmの幅を該側縁部
13が有するように、フロントピース5の端縁部分に好適に縫い付けられる。
【0038】
フロントピース5の夫々の側縁部13の少なくとも下側部分は、一実施例において、第2臀部支持部11が形成されたとき、幼児の快適さを高める布地の余剰部が側縁部13に形成される様に、即ち側縁部が幼児の大腿に対して圧力を生成しない様に設計される。特に、
図3を参照されたい。
【0039】
図4から推察され得るように、手段12に対する第2臀部支持部11の取付け点と、フロントピース5の下側部分7に対する(
図4において縫合ラインとして示された)その取付け点との間の前記支持部の奥行きX+Yは、フロントピース5の下側部分7に対する第2臀部支持部11の取付け点と、腰ベルト3の上側境界部3aに対する第1臀部支持部8の取付け点との間の距離Zよりも短い。この奥行きX+Yは、約40〜80mm、好適には約50〜70mm、最も好適には約60mmであり、且つ、距離Zは、約75〜115mm、好適には85〜105mm、最も好適には約95mmである。更に、手段12に対する第2臀部支持部11の取付け点と、腰ベルト3の上側境界部3aに対する手段12の取付け点との間の距離Uは、約30〜120mm、好適には約50〜100mm、最も好適には約70mmとされるべきである。
【0040】
第2臀部支持部11がジッパの形態である
図4に示された実施例において、手段12に取付けられたジッパの部分は、好適には、奥行き方向において約10〜25mm、好適には約15mmの幅Xを有し、フロントピース5の下側部分7に取付けられたジッパの他方の部分は、奥行き方向において約30〜55mm、好適には約45mmの幅Yを有する。
【0041】
図7乃至
図9に示された第3実施例において、少なくとも夫々の側縁部13は、好適にはその最低点において、夫々のジッパの開き状態において、第2臀部支持部11が形成されたときにフロントピース5の下側部分7の幅、即ち第1臀部支持部8の幅を減少するように、ジッパ21又は他の任意の適切な手段を備える。夫々の側縁部13に、ジッパ21又は他の任意で適切な手段を備える結果、側縁部13は可撓性である必要がなくなる、というのも代わりに夫々の側縁部13を開くことができるからである。好適実施例において、ジッパ21は、少なくとも、
図8に示されたフロントピースの二重の垂直縫合ラインまで延在し、またジッパ21は、キャリアポーチ6の内側の方では、三角形の布地片22により覆われ、前記布地片22はジッパ21の開き位置においてジッパの2つの部分を接続する。
【0042】
フロントピース5の下側部分に形成された夫々の
脚突出開口部6bのサイズを縮小できるように、関連するボタン18a
(図1)を有するストラップ18が配置される。
図1を参照されたい。
【0043】
キャリアポーチ6から幼児が
キャリアポーチ6から落下することを防止するために、基本的に水平なストラップ19
(図5〜図9)を備える。ストラップ19はその一端側19aが二本の胸部ストラップ2の夫々の第2部分2bの内側であって且つ接続デバイス16が取付けられている連結箇所6c又はその近くに連結され、他端側19bが二本の胸部ストラップ2の夫々の第1部分2aの下側部分12a(図2、図3)、又は、一体片2c(図5、図6)に連結固定されて閉ループが形成されている。
【0044】
胸部ストラップ2が装着者の両方の肩領域の回りに延在するように配置されるという表現は、胸部ストラップが、装着者の背中側/胸部側にて相互に交差され又は相互に平行に延在し得るということを包含すると理解されるべきであり、両方の場合において、胸部ストラップは、胸部ストラップに沿って移動可能であり且つ胸部ストラップ間の距離の調節を可能とするバックル17により相互に接続される。
【符号の説明】
【0045】
1 ベビーキャリア
2 胸部ストラップ
2a (胸部ストラップの)第1部分
2b (胸部ストラップの)第2部分
2c 一体片
3 腰ベルト
3a (腰ベルトの)上側境界部
4 キャリアバッグ
5 フロントピース
6 キャリアポーチ
6a 上方開口部
6b 脚突出開口部
6c 連結箇所
7 (フロントピースの)下側部分
7a 端部
8 第1臀部支持部
9 (フロントピースの)上側部分
10 バックル
10a ストラップ
10b 布地片
10c バックル
11 第2臀部支持部
12 手段
12a (胸部ストラップの)下側部分
12b (手段の)上部
13 (フロントピースの)側縁部
14 (第2臀部支持部の)分離手段
15 バックル
16 接続デバイス
16a 連結治具
17 バックル
17a ストラップ
18 ストラップ
18a ボタン
19 ストラップ
19a (ストラップの)一端側
19b (ストラップの)他端側
20 舌状部
21 ジッパ
22 三角形の布地片