【実施例】
【0047】
実施例1
FSH発現ベクターの構築
FSHアルファポリペプチド(AH007338、配列番号1)のコード配列、およびFSHベータポリペプチド(NM_003032、配列番号2)を、プライマーの組合せFSHa−fwおよびFSHa−revならびにFSHb−fwおよびFSHb−recをそれぞれ使用して、PCRにより増幅した。
FSHa-fw 5'-CCAGGATCCGCCACCATGGATTACTACAGAAAAATATGC-3'
FSHa-rev 5'-GGATGGCTAGCTTAAGATTTGTGATAATAAC-3'
FSHb-fw 5'-CCAGGCGCGCCACCATGAAGACACTCCAGTTTTTC-3'
FSHb-rev 5'-CCGGGTTAACTTATTATTCTTTCATTTCACCAAAGG-3'
【0048】
その結果生じた増幅FSHベータDNAを、制限酵素子AscIおよびHpaIで消化し、ネオマイシン選択マーカーを保持するCMV駆動性(driven)哺乳類発現ベクターのAscIおよびHpaI部位に挿入した。同様に、FSHアルファDNAを、BamHIおよびNheIで消化し、FSHベータポリペプチドDNAを既に含有していた発現ベクターのBamHIおよびNheI部位に挿入した。
【0049】
ベクターDNAを使用して大腸菌(E.coli)DH5α株を形質転換した。60個のコロニーを増幅用に選択し、57個が、FSHアルファおよびベータの両方を含有するベクターを含有していた。これらのうちの20個を配列決定用に選択し、すべてが配列番号1および配列番号2の通りの正確な配列を含有していた。プラスミドpFSH A+B#17をトランスフェクション用に選択した(
図1)。
【0050】
実施例2
ST3発現ベクターの構築
ベータガラクトシドアルファ−2,3−シアリルトランスフェラーゼ4(ST3、L23767、配列番号3)のコード配列を、プライマーの組合せ2,3STfwおよび2,3STrevを使用してPCRにより増幅した。
2,3STfw 5'-CCAGGATCCGCCACCATGTGTCCTGCAGGCTGGAAGC-3'
2,3STrev 5'-TTTTTTTCTTAAGTCAGAAGGACGTGAGGTTCTTG-3'
【0051】
その結果生じた増幅ST3 DNAを、制限酵素BamHIおよびAflIIで消化し、ヒグロマイシン耐性マーカーを保持するCMV駆動性哺乳類発現ベクターのBamHIおよびAflII部位に挿入した。以前に記載されているようにベクターを増幅し、配列決定した。クローンpST3#1(
図2)は、配列番号3の通りの正確な配列を含有しており、トランスフェクション用に選択された。
【0052】
実施例3
ST6発現ベクターの構築
ベータガラクトサミドアルファ−2,6−シアリルトランスフェラーゼ1(ST6、NM_003032、配列番号4)のコード配列を、プライマーの組合せ2,6STfwおよび2,6STrevを使用してPCRにより増幅した。
2,6STfw 5'-CCAGGATCCGCCACCATGATTCACACCAACCTGAAG-3'
2,6STrev 5'-TTTTTTTCTTAAGTTAGCAGTGAATGGTCCGG-3'
【0053】
その結果生じた増幅ST6 DNAを、制限酵素BamHIおよびAflIIで消化し、ヒグロマイシン耐性マーカーを保持するCMV駆動性哺乳類発現ベクターのBamHIおよびAflII部位に挿入した。以前に記載されているようにベクターを増幅し、配列決定した。クローンpST6#11(
図3)は、配列番号4の通りの正確な配列を含有しており、トランスフェクション用に選択された。
【0054】
実施例4
PER.C6細胞におけるpFSH A+Bの安定的発現。クローンのトランスフェクション単離およびスクリーニング。
FSHを産生するPer.C6クローンを、単一プラスミドからFSHの両ポリペプチド鎖を発現させることにより産生した(実施例1を参照)。
【0055】
安定的クローンを取得するために、リポソームに基づくトランスフェクション剤をpFSH A+B構築体と共に使用した。安定的クローンを、10%FCSが添加され、G418を含有するVPRO中で選択した。トランスフェクションの3週間後に、G418耐性クローンが増殖した。計250個のクローンを選択して単離した。単離されたクローンを、70〜80%コンフルエントまで選択培地で培養した。上清を、FSH選択的ELISAを使用してFSHタンパク質含有量について分析し、およびcAMP蓄積アッセイを使用してクローン細胞系のFSH受容体での薬理活性について分析した。機能的タンパク質を発現するクローン(98個)を、24ウエル、6ウエル、およびT80フラスコで培養増殖に進ませた。
【0056】
7つのクローンに由来する物質の生産性および品質を決定する研究をT80フラスコで開始し、十分な材料を産生させた。細胞を、以前に記載されているように添加培地で7日間培養し、上清を回収した。生産性は、FSH選択的ELISAを使用して測定した。材料の等電点特性を測定した(実施例6)。代表的な試料を
図4に示す。IEFからの情報を使用して、代謝クリアランス率を分析するためのクローンを選択した(実施例9)。十分な生産性および品質を有するクローン(005、104、179、223、144)を選択して、シアリルトランスフェラーゼで操作した。
【0057】
実施例5
シアリル化のレベルは、α2,3−またはα2,6−シアリルトランスフェラーゼを過剰発現する細胞で増加する。PER.C6細胞を発現するFSHにおけるpST3またはpST6の安定的な発現;クローンのトランスフェクション単離およびスクリーニング。
FSHの両ポリペプチド鎖を既に発現しているPer.C6細胞においてα2,3シアリルトランスフェラーゼまたはα2,6シアリルトランスフェラーゼを別々のプラスミド(実施例2および3を参照)から発現させることにより、高度にシアリル化されたFSHを産生するPer.C6クローンを生成した(実施例4を参照)。実施例4で示したようなPER.C6(登録商標)細胞から生成した4つのクローンを、生産性、良好な増殖特性、機能的タンパク質の産生、および産生されたFSH(幾らかのシアリル化を含む)などの特徴によって選択した。
【0058】
実施例4で前述したように、安定的なクローンが生成された。α2,3−シアリルトランスフェラーゼプログラムに由来する計202個のクローン、およびα2,6−シアリルトランスフェラーゼプログラムに由来する210個のクローンを単離、増殖、およびアッセイした。α2,3−研究用の最終クローン数は12個であり、α2,6−研究用は30個だった。
【0059】
α2,3−シアリルトランスフェラーゼクローンを無血清培地および懸濁条件に適応させた。
【0060】
上記のように、FSH選択的ELISA、FSH受容体細胞系における機能的応答、IEF(実施例6)、代謝クリアランス率(実施例9)、およびSteelman Pohley分析(実施例10)を使用して、クローンをアッセイした。結果を、市販の組換えFSH(Gonal−f、Serono社製)および親FSH Per.C6細胞系と比較した。代表的な試料を
図5に示す。α2,3−またはα2,6−シアリルトランスフェラーゼ無しで発現されたFSHと比較して、幾つかのクローンはシアリル化の増加を示さなかったが、ほとんどのクローンにより産生されたFSHはシアリル化が著しく向上していた(つまり、平均すると、多数のシアル酸を有するFSHアイソフォームがより多い)ことがわかる。
【0061】
結論として、Per.C6細胞においてシアリルトランスフェラーゼをFSHと一緒に発現させることは、その結果として、FSHのみを発現する細胞と比較してシアリル化FSHのレベル増加をもたらす。
【0062】
実施例6
Per.C6が産生したFSHアイソフォームのpIの等電点電気泳動による分析。
電気泳動は、電場による荷電された分子の溶媒中の移動と定義される。電場中の生体分子の移動度は、電場の強さ、分子の正味電荷、分子のサイズおよび形状、分子が移動する媒体のイオン強度および特性に依存するだろう。
【0063】
等電点電気泳動法(IEF)は、タンパク質をそのpIに基づいて分離するための電気泳動技術である。pIとは、タンパク質が正味電荷を示さず、電場中で移動しないpHのことである。FSHアイソフォームのシアル酸含有量によって、各アイソフォームのpI点が微妙に変わるので、そのことをIEF技術を使って利用すれば、各クローンに由来するPer.C6 FSHアイソフォームを視覚化することができる。
【0064】
Per.C6が細胞培養上清中に産生したFSHアイソフォームの等電点を、等電点電気泳動法を使用して分析した。Per.C6 FSHクローンからの細胞培養培地を、実施例4および5に記載されているように作った。
【0065】
Per.C6 FSH試料を、両性電解質溶液pH3.0〜pH7.0中pH3.0〜7.0勾配の天然条件下で5%ポリアクリルアミドを含有するNovex(登録商標)IEFゲルで分離した。
【0066】
タンパク質を、支持されたニトロセルロースに移し、一次抗FSHαモノクローナル抗体、二次抗マウスIgGアルカリホスファターゼ結合抗体(conjugated antibody)、ならびにバンドを視覚化するための5−ブロモ−4−クロロ−3−インドリル−ホスフェート(BCIP)およびニトロブルーテトラゾリウム(NBT)試薬を使用して視覚化した。
【0067】
図4および5に示されるように、バンドは、異なる数のシアル酸分子を含有するFSHのアイソフォームを表す。
【0068】
この方法を使用して、多数のシアル酸分子を有するFSHアイソフォームを産生するクローンを特定した。α2,3−またはα2,6−シアリルトランスフェラーゼで操作することにより、結果としてより多くのシアル酸および低pIを有するクローンがもたらされた。
【0069】
実施例7
Per.C6 FSHのシアル酸結合の分析
レクチンに基づくグリカン識別法を使用して、複合糖質を分析した。この方法では、ニトロセルロースに結合した糖タンパク質および複合糖質を特徴づけることができる。レクチンは、特定の部分、例えばα2,3結合シアル酸を選択的に認識する。添加されたレクチンは、ステロイドハプテンジゴキシゲニンと結合し、これによって結合したレクチンの免疫学的検出が可能になる。
【0070】
親クローン由来の精製Per.C6 FSH(シアリルトランスフェラーゼの追加なし)、α2,3−シアリルトランスフェラーゼ操作クローンおよびα2,6−シアリルトランスフェラーゼ操作クローンを、標準的SDS−PAGE技術を使用して分離した。市販の組換えFSH(Gonal−f、Serono社製)を標準物質として使用した。
【0071】
製造業者説明書に従ってDIGグリカン識別キット(カタログ番号11 210 238 001、Roche社製)を使用して、シアル酸を分析した。セイヨウニワトコ(Sambucus nigra)凝集素(SNA)との陽性反応は、末端結合(2−6)シアル酸を示した。イヌエンジュ(Maackia amurensis)凝集素II(MMA)との陽性反応は、末端結合(α2−3)シアル酸を示した。
【0072】
要約すると、親クローン005は、α2,3−およびα2,6−シアル酸を両方とも低レベルで含有していた。α2,3−シアリルトランスフェラーゼで操作したクローンは、高レベルのα2,3−シアル酸結合および低レベルのα2,6−シアル酸結合を含有していた。α2,6−シアリルトランスフェラーゼで操作したクローンは、高レベルのα2,6−シアル酸結合および低レベルのα2,3−シアル酸結合を含有していた。基準対照Gonal−fは、α2,3−シアル酸結合のみを含有している。これは、チャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞で産生された組換えタンパク質について公知であることと一致している(Kagawa et al、1988、Takeuchi et al、1988、Svensson et al.、1990)。
【0073】
結論として、α2,3−またはα2,6−シアリルトランスフェラーゼで操作したPer.C6 FSH細胞は、試料中のFSH結合シアル酸分子数を増加させることに成功した。
【0074】
実施例8a
総シアル酸の定量
シアル酸は、単糖類と考えられているタンパク質結合炭水化物であり、ガラクトース、マンノース、グルコサミン、ガラクトサミン、およびフコースのような他のモノサッカライドとの組合せで生じる。
【0075】
精製rFSH(実施例11)の総シアル酸を、製造業者プロトコールに従って酵素的シアル酸定量キットを使用して測定した(Sigma社製、Sialic−Q)。手短に言えば、N−アセチルノイラミン酸アルドラーゼは、シアル酸に触媒作用を及ぼしてN−アセチルマンノアシン(N-acetylmannoasine)およびピルビン酸にする。ピルビン酸は、β−NADHおよび乳酸デヒドロゲナーゼにより乳酸に還元することができる。Β−NADH酸化は、分光光度法で正確に測定することができる。
【0076】
タンパク質濃度は、ローリー法に基づく市販のビシンコニン酸(BCA)アッセイキット(Sigma社製、B9643)を使用して、マイクロタイタープレート中で測定した(Lowry et al、1951)。
【0077】
Per.C6 FSHの総シアル酸含有量を測定し、6mol/molを超えることを見出した。
【0078】
実施例8b
α2,3、α2,6、およびα2,8シアル酸の相対量の定量
精製rFSH(実施例11)のα2,3、α2,6、およびα2,8シアル酸の相対パーセント量を、公知の技術を使用して測定した。
【0079】
rFSHの各試料を、固定化し(ゲルブロック)、洗浄し、還元し、アルキル化し、PNGase Fで一晩消化した。その後、N−グリカンを抽出および処理した。NP−HPLCおよびWAX−HPLC分析用に、N−グリカンをRoyleらに詳述されているようなフルオロフォア2ABで標識した。N−グリカンを、TSKアミドカラム(Royleらに詳述されているような)の順相(NP)HPLCにかけ、保持時間をグルコース単位(GU)で表した。
【0080】
抽出し、プールしたグリカン(上記のように抽出した)の試料を、異なるシアリダーゼで消化して結合を決定した。NAN1(組換えシアリダーゼ)は、α2,3結合の非還元末端シアル酸(NeuNAcおよびNeuNGc)を放出し、ABS(アルトロバクター・ウレアファシエンス(Arthrobacter ureafaciens)シアリダーゼ)は、α2,3、α2,6、およびα2,8結合非還元末端シアル酸(NeuNAcおよびNeuNGc)を放出する。試料をNP−HPLCで分析して、未消化の試料を、NAN1で消化した試料およびABSで消化した試料と比較した。3つのNP−HPLCトレース(未消化、NAN1消化、ABS消化)を比較すると、ABSおよびNAN1による消化が異なる結果もたらすことが示された。これは、試料が、α2,3、α2,6、およびα2,8結合を有するシアル酸を有することを示す。相対パーセントを未消化グリカンのプールに存在する構造から計算したところ、α2,3シアリル化は65%〜85%の範囲(例えば、77.75%)であり、α2,6シアリル化は15%〜35%(例えば、21.46%)、およびα2,8シアリル化は0.1%〜3%であることが見出された。
【0081】
実施例8c
モノ、ジ、トリ、およびテトラアンテナシアリル化構造の相対量の定量
精製rFSH(実施例11)から抽出したグリカンにあるモノ、ジ、トリ、およびテトラシアリル化構造の相対パーセント量を、公知の技術を使用して測定した。
【0082】
rFSHの各試料を、固定化し(ゲルブロック)、洗浄し、還元し、アルキル化し、PNGase Fで一夜消化した。その後、N−グリカンを抽出および処理した。NP−HPLCおよびWAX−HPLC分析用に、N−グリカンをRoyleらに詳述されているようなフルオロフォア2ABで標識した。
【0083】
電荷によりN−グリカンを分離するための弱アニオン交換(WAX)HPLC(実施例8b)を、フェチュイン(Fetuin)N−グリカン標準物質を基準として、Royleらに示されているように実施した。グリカンを、それらが含有していたシアル酸の数により溶出した。すべての試料には、モノ(1S)、ジ(2S)、トリ(3S)、およびテトラ(4S)シアリル化構造が含まれていた。シアリル化構造の相対量は、以下の比率であることが見出された(1S:2S:4S:4S):9〜15%:27〜30%:30〜36%:25〜29%(例えば、10.24:28.65:35.49:25.62)。
【0084】
実施例9
rFSHの代謝クリアランス率の測定
Per.C6 FSH試料の代謝クリアランス率(MCR)を測定するために、意識のある雌ラット(1クローン当たり3匹の動物)の尾部静脈に、rFSHのボーラスを時点ゼロで注射した(1〜10μg/ラット、試料のELISA定量に基づいて、DRG EIA 1288)。血液試料(400μl)を、試験試料注射の1、2、4、8、12、24、および32時間後に尾部先端から採取した。血清を遠心分離により収集し、ELISA(DRG EIA 1288)によりFSH含有量についてアッセイした。
【0085】
アシアロ糖タンパク質受容体(ASGP−R)は、アシアロフェツイン(ASF)などの脱シアリ化(desialyated)(ガラクトース末端化)糖タンパク質を認識する(Pricer and Ashwell、1971.Van Lenten and Ashwell、1972)。ASGP受容体および結合した脱シアリ化糖タンパク質は、細胞内に内部移行し、そこで受容体が再利用され、リガンドが分解される(Regoeczi et al、1978、Steer and Ashwell、1980)。
【0086】
Per.C6 FSH物質がこの機序により除去されるかどうかを調査するために、ASGP−Rをアシアロフェツインで飽和させた。親物質、α2,6−シアリルトランスフェラーゼ操作物質、またはα2,3−シアリルトランスフェラーゼ操作物質の代謝クリアランス率を、記載したように、最低7500倍モル過剰のアシアロフェツインを同時投与して、ASGP−Rを1〜2時間飽和させて測定した。
【0087】
親Per.C6 FSHクローンにより産生された物質は、MCRがより長い物質をある程度含有していたが、高い割合の物質が速やかに除去された(
図7)。最もシアリル化した物質を含有していたリード(lead)クローン005は、α2,6−またはα2,3−シアリルトランスフェラーゼを使用して操作されていた(実施例5)。α2,6−シアリルトランスフェラーゼで操作したクローンは、シアリル化が増加していたが(
図5)、MCRに改善はなかった(
図7)。ASGRのブロックは、基準物質のMCRと比べてα2,6物質のMCRを回復させ、α2,6結合が増加しても、この物質が速やかに除去されることが示された(
図8)。α2,3−シアリルトランスフェラーゼによる操作は、その結果として、基準物質と同様のMCRを有するクローンをもたらし(
図9)、シアル酸含有量が様々であったことは、FSHのアイソフォームで知られていることと一致していた(
図10)。
【0088】
実施例10
Steelman−Pohley in vivoアッセイ
FSHのシアル酸含有量の増加が、その結果として生物学的効果の増加をもたらすことを示すために、高度にシアリル化されたFSH、例えば実施例5で産生されたものなど、によるラット卵巣の重量増加を検査した。
【0089】
Per.C6 rFSHクローンによる卵巣重量の増加を、SteelmanおよびPohley(1953年)の方法に従って分析した。細胞培地をろ過した試料からのPer.C6 rFSHを、ELISA(DRG、EIA−1288)で定量した。試料(Per.C6 rFSH)および基準物質(Gonal−f rFSH)を、5つの異なる用量で試験した(3匹の動物/用量)。Gonal−fを、50、100、200、400、および800ng/ラットで投与した。試料用量は、Gonal−fに対するそれらのAUC値を用いて計算し、典型的には0.05〜10μg/ラットであった。
【0090】
結論としては、親Per.C6 FSHクローンによって産生された低シアリル化(undersialylated)物質(
図11)は、卵巣の重量増加アッセイにおいて市販のrFSHほど効力がなかった。追加的なα2,6結合を付加するシアリルトランスフェラーゼ操作は、シアル酸含有量を増加させたが、このin vivoアッセイでは効力を向上させなかった(
図12)。しかしながら、追加的なα2,3結合は、効力を著しく向上させ(
図13)、2つの組換えFSH調製物(Per.C6およびCHO由来)は、このアッセイで非常に類似した特性を示した。
【0091】
実施例11
産生および精製の概要
無血清培地に懸濁培養したPER.C6細胞中でFSHを産生するための手順を開発した。その手順は下記に記載されており、数個のFSH産生PER.C6細胞系に適用した。
【0092】
親クローン005、α2,3クローン007、およびα2,6クローン059に由来するFSHを、Lowryら(1976年)によって記載されている方法の変法を使用して調製した。
【0093】
PER.C6−FSHを産生する場合、細胞系を無血清培地、つまりExcell525(JRH Biosciences社製)に馴化させた。まず、細胞を培養して、T80培養フラスコで、70%〜90%コンフルエント単層を形成させた。継代の際に、細胞を無血清培地、Excell525+4mM L−グルタミンに再懸濁して、0.3×10
6細胞/mlの細胞密度にした。25mlの細胞懸濁液を250mlの振とうフラスコに入れ、5%CO
2、37℃、100rpmで振とうした。1×10
6細胞/mlを超える細胞密度に達した後、0.2または0.3×10
6細胞/mlの細胞密度で細胞を継代し、37℃、5%CO
2、および100rpmの振とうフラスコでさらに培養した。
【0094】
FSHを産生させる場合、PER.C6細胞が非常に高い細胞密度(通常バッチ培養で10
7細胞/mlを超える)に増殖するのを支援する無血清産生培地、つまりVPRO(JRH Biosciences社製)に、細胞を移した。まず細胞を、1×10
6細胞/mlを超えるまでExcell525で培養し、その後1000rpmで5分間遠心沈降し、続いて1×10
6細胞/mlの密度でVPRO培地+6mM L−グルタミンに懸濁した。その後、細胞を37℃、5%CO
2、および100rpmで7〜10日間振とうフラスコで培養した。この期間中に、細胞は10
7細胞/mlを超える密度に増殖した。細胞生存率が低下し始めた後、培地を回収した。細胞を、1000rpmで5分間遠心沈降し、上清をFSHの定量および精製に使用した。FSHの濃度を、ELISA(DRG EIA 1288)を使用して測定した。
【0095】
その後、FSHの精製を、Lowryら(1976年)により記述されている方法の変法を使用して実施した。これは、DEAE−セルロース上のクロマトグラフィー、セファデックスG100上のゲルろ過、ヒドロキシアパタイト上の吸着クロマトグラフィー、および調製用ポリアクリルアミド電気泳動によって達成された。
【0096】
すべてのクロマトグラフィーの手順中、免疫反応性FSHの存在は、RIA(DRG EIA 1288)およびIEF(実施例6)によって確認された。
【0097】
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【0098】
配列番号1
卵胞刺激ホルモンアルファポリペプチド
受託番号AH007338
FSHアルファのヌクレオチド配列
1 ATGGATTACT ACAGAAAATA TGCAGCTATC TTTCTGGTCA CATTGTCGGT GTTTCTGCAT
61 GTTCTCCATT CCGCTCCTGA TGTGCAGGAT TGCCCAGAAT GCACGCTACA GGAAAACCCA
121 TTCTTCTCCC AGCCGGGTGC CCCAATACTT CAGTGCATGG GCTGCTGCTT CTCTAGAGCA
181 TATCCCACTC CACTAAGGTC CAAGAAGACG ATGTTGGTCC AAAAGAACGT CACCTCAGAG
241 TCCACTTGCT GTGTAGCTAA ATCATATAAC AGGGTCACAG TAATGGGGGG TTTCAAAGTG
301 GAGAACCACA CGGCGTGCCA CTGCAGTACT TGTTATTATC ACAAATCTTA A
FSHアルファのタンパク質配列
1 MKTLQFFFLF CCWKAICCNS CELTNITIAI EKEECRFCIS INTTWCAGYC YTRDLVYKDP
61 ARPKIQKTCT FKELVYETVR VPGCAHHADS LYTYPVATQC HCGKCDSDST DCTVRGLGPS
121 YCSFGEMKE
配列番号2
卵胞刺激ホルモンベータポリペプチド
受託番号NM_000510
FSHベータのヌクレオチド配列
1 ATGAAGACAC TCCAGTTTTT CTTCCTTTTC TGTTGCTGGA AAGCAATCTG CTGCAATAGC
61 TGTGAGCTGA CCAACATCAC CATTGCAATA GAGAAAGAAG AATGTCGTTT CTGCATAAGC
121 ATCAACACCA CTTGGTGTGC TGGCTACTGC TACACCAGGG ATCTGGTGTA TAAGGACCCA
181 GCCAGGCCCA AAATCCAGAA AACATGTACC TTCAAGGAAC TGGTATATGA AACAGTGAGA
241 GTGCCCGGCT GTGCTCACCA TGCAGATTCC TTGTATACAT ACCCAGTGGC CACCCAGTGT
301 CACTGTGGCA AGTGTGACAG CGACAGCACT GATTGTACTG TGCGAGGCCT GGGGCCCAGC
361 TACTGCTCCT TTGGTGAAAT GAAAGAATAA
FSHベータのタンパク質配列
1 MKTLQFFFLF CCWKAICCNS CELTNITIAI EKEECRFCIS INTTWCAGYC YTRDLVYKDP
61 ARPKIQKTCT FKELVYETVR VPGCAHHADS LYTYPVATQC HCGKCDSDST DCTVRGLGPS
121 YCSFGEMKE
配列番号3
ベータガラクトシドアルファ−2,3−シアリルトランスフェラーゼ4
受託番号L23767
ST3GAL4のヌクレオチド配列
1 ATGTGTCCTG CAGGCTGGAA GCTCCTGGCC ATGTTGGCTC TGGTCCTGGT CGTCATGGTG
61 TGGTATTCCA TCTCCCGGGA AGACAGGTAC ATCGAGCTTT TTTATTTTCC CATCCCAGAG
121 AAGAAGGAGC CGTGCCTCCA GGGTGAGGCA GAGAGCAAGG CCTCTAAGCT CTTTGGCAAC
181 TACTCCCGGG ATCAGCCCAT CTTCCTGCGG CTTGAGGATT ATTTCTGGGT CAAGACGCCA
241 TCTGCTTACG AGCTGCCCTA TGGGACCAAG GGGAGTGAGG ATCTGCTCCT CCGGGTGCTA
301 GCCATCACCA GCTCCTCCAT CCCCAAGAAC ATCCAGAGCC TCAGGTGCCG CCGCTGTGTG
361 GTCGTGGGGA ACGGGCACCG GCTGCGGAAC AGCTCACTGG GAGATGCCAT CAACAAGTAC
421 GATGTGGTCA TCAGATTGAA CAATGCCCCA GTGGCTGGCT ATGAGGGTGA CGTGGGCTCC
481 AAGACCACCA TGCGTCTCTT CTACCCTGAA TCTGCCCACT TCGACCCCAA AGTAGAAAAC
541 AACCCAGACA CACTCCTCGT CCTGGTAGCT TTCAAGGCAA TGGACTTCCA CTGGATTGAG
601 ACCATCCTGA GTGATAAGAA GCGGGTGCGA AAGGGTTTCT GGAAACAGCC TCCCCTCATC
661 TGGGATGTCA ATCCTAAACA GATTCGGATT CTCAACCCCT TCTTCATGGA GATTGCAGCT
721 GACAAACTGC TGAGCCTGCC AATGCAACAG CCACGGAAGA TTAAGCAGAA GCCCACCACG
781 GGCCTGTTGG CCATCACGCT GGCCCTCCAC CTCTGTGACT TGGTGCACAT TGCCGGCTTT
841 GGCTACCCAG ACGCCTACAA CAAGAAGCAG ACCATTCACT ACTATGAGCA GATCACGCTC
901 AAGTCCATGG CGGGGTCAGG CCATAATGTC TCCCAAGAGG CCCTGGCCAT TAAGCGGATG
961 CTGGAGATGG GAGCTATCAA GAACCTCACG TCCTTCTGA
ST3GAL4のタンパク質配列
1 MCPAGWKLLA MLALVLVVMV WYSISREDRY IELFYFPIPE KKEPCLQGEA ESKASKLFGN
61 YSRDQPIFLR LEDYFWVKTP SAYELPYGTK GSEDLLLRVL AITSSSIPKN IQSLRCRRCV
121 VVGNGHRLRN SSLGDAINKY DVVIRLNNAP VAGYEGDVGS KTTMRLFYPE SAHFDPKVEN
181 NPDTLLVLVA FKAMDFHWIE TILSDKKRVR KGFWKQPPLI WDVNPKQIRI LNPFFMEIAA
241 DKLLSLPMQQ PRKIKQKPTT GLLAITLALH LCDLVHIAGF GYPDAYNKKQ TIHYYEQITL
301 KSMAGSGHNV SQEALAIKRM LEMGAIKNLT SF
配列番号4
ベータガラクトサミドアルファ−2,6シアリルトランスフェラーゼ1
受託番号NM_003032
ST6GAL1のヌクレオチド配列
1 ATGATTCACA CCAACCTGAA GAAAAAGTTC AGCTGCTGCG TCCTGGTCTT TCTTCTGTTT
61 GCAGTCATCT GTGTGTGGAA GGAAAAGAAG AAAGGGAGTT ACTATGATTC CTTTAAATTG
121 CAAACCAAGG AATTCCAGGT GTTAAAGAGT CTGGGGAAAT TGGCCATGGG GTCTGATTCC
181 CAGTCTGTAT CCTCAAGCAG CACCCAGGAC CCCCACAGGG GCCGCCAGAC CCTCGGCAGT
241 CTCAGAGGCC TAGCCAAGGC CAAACCAGAG GCCTCCTTCC AGGTGTGGAA CAAGGACAGC
301 TCTTCCAAAA ACCTTATCCC TAGGCTGCAA AAGATCTGGA AGAATTACCT AAGCATGAAC
361 AAGTACAAAG TGTCCTACAA GGGGCCAGGA CCAGGCATCA AGTTCAGTGC AGAGGCCCTG
421 CGCTGCCACC TCCGGGACCA TGTGAATGTA TCCATGGTAG AGGTCACAGA TTTTCCCTTC
481 AATACCTCTG AATGGGAGGG TTATCTGCCC AAGGAGAGCA TTAGGACCAA GGCTGGGCCT
541 TGGGGCAGGT GTGCTGTTGT GTCGTCAGCG GGATCTCTGA AGTCCTCCCA ACTAGGCAGA
601 GAAATCGATG ATCATGACGC AGTCCTGAGG TTTAATGGGG CACCCACAGC CAACTTCCAA
661 CAAGATGTGG GCACAAAAAC TACCATTCGC CTGATGAACT CTCAGTTGGT TACCACAGAG
721 AAGCGCTTCC TCAAAGACAG TTTGTACAAT GAAGGAATCC TAATTGTATG GGACCCATCT
781 GTATACCACT CAGATATCCC AAAGTGGTAC CAGAATCCGG ATTATAATTT CTTTAACAAC
841 TACAAGACTT ATCGTAAGCT GCACCCCAAT CAGCCCTTTT ACATCCTCAA GCCCCAGATG
901 CCTTGGGAGC TATGGGACAT TCTTCAAGAA ATCTCCCCAG AAGAGATTCA GCCAAACCCC
961 CCATCCTCTG GGATGCTTGG TATCATCATC ATGATGACGC TGTGTGACCA GGTGGATATT
1021 TATGAGTTCC TCCCATCCAA GCGCAAGACT GACGTGTGCT ACTACTACCA GAAGTTCTTC
1081 GATAGTGCCT GCACGATGGG TGCCTACCAC CCGCTGCTCT ATGAGAAGAA TTTGGTGAAG
1141 CATCTCAACC AGGGCACAGA TGAGGACATC TACCTGCTTG GAAAAGCCAC ACTGCCTGGC
1201 TTCCGGACCA TTCACTGCTA A
0p−ST6GAL1のタンパク質配列
1 MIHTNLKKKF SCCVLVFLLF AVICVWKEKK KGSYYDSFKL QTKEFQVLKS LGKLAMGSDS
61 QSVSSSSTQD PHRGRQTLGS LRGLAKAKPE ASFQVWNKDS SSKNLIPRLQ KIWKNYLSMN
121 KYKVSYKGPG PGIKFSAEAL RCHLRDHVNV SMVEVTDFPF NTSEWEGYLP KESIRTKAGP
181 WGRCAVVSSA GSLKSSQLGR EIDDHDAVLR FNGAPTANFQ QDVGTKTTIR LMNSQLVTTE
241 KRFLKDSLYN EGILIVWDPS VYHSDIPKWY QNPDYNFFNN YKTYRKLHPN QPFYILKPQM
301 PWELWDILQE ISPEEIQPNP PSSGMLGIII MMTLCDQVDI YEFLPSKRKT DVCYYYQKFF
361 DSACTMGAYH PLLYEKNLVK HLNQGTDEDI YLLGKATLPG FRTIHC