特許第6486918号(P6486918)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6486918HLBが8未満である糖の脂肪酸エステル又は液体アルキルポリグルコシドと、C8〜C18分岐状アルカンとを含む二相組成物
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6486918
(24)【登録日】2019年3月1日
(45)【発行日】2019年3月20日
(54)【発明の名称】HLBが8未満である糖の脂肪酸エステル又は液体アルキルポリグルコシドと、C8〜C18分岐状アルカンとを含む二相組成物
(51)【国際特許分類】
   A61K 8/03 20060101AFI20190311BHJP
   A61K 8/60 20060101ALI20190311BHJP
   A61K 8/73 20060101ALI20190311BHJP
   A61K 8/31 20060101ALI20190311BHJP
   A61K 8/89 20060101ALI20190311BHJP
   A61Q 1/02 20060101ALI20190311BHJP
   A61Q 1/04 20060101ALI20190311BHJP
   A61Q 1/10 20060101ALI20190311BHJP
   A61Q 1/14 20060101ALI20190311BHJP
   A61Q 5/00 20060101ALI20190311BHJP
【FI】
   A61K8/03
   A61K8/60
   A61K8/73
   A61K8/31
   A61K8/89
   A61Q1/02
   A61Q1/04
   A61Q1/10
   A61Q1/14
   A61Q5/00
【請求項の数】15
【全頁数】20
(21)【出願番号】特願2016-527270(P2016-527270)
(86)(22)【出願日】2014年10月24日
(65)【公表番号】特表2016-535047(P2016-535047A)
(43)【公表日】2016年11月10日
(86)【国際出願番号】EP2014072907
(87)【国際公開番号】WO2015062993
(87)【国際公開日】20150507
【審査請求日】2017年8月21日
(31)【優先権主張番号】1360530
(32)【優先日】2013年10月29日
(33)【優先権主張国】FR
(73)【特許権者】
【識別番号】391023932
【氏名又は名称】ロレアル
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(72)【発明者】
【氏名】ヤエル・シャルビ
【審査官】 松元 麻紀子
(56)【参考文献】
【文献】 特表2015−522605(JP,A)
【文献】 特開2000−026236(JP,A)
【文献】 国際公開第2010/069995(WO,A1)
【文献】 特開平06−211628(JP,A)
【文献】 特開2013−139402(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61K 8/03
A61K 8/31
A61K 8/60
A61K 8/73
A61K 8/89
A61Q 1/02
A61Q 1/04
A61Q 1/10
A61Q 1/14
A61Q 5/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
分離していて透明な水性相と油性相とからなる組成物であって、室温(20〜25℃)及び大気圧(760mmHg又は1.013×105Pa)で液体であり、HLBが8未満であり、糖の脂肪酸エステル及びアルキルポリグリコシドから選択される少なくとも1種の界面活性剤と、8〜18個の炭素原子を含む少なくとも1種の分岐状アルカンと、前記組成物の総質量に対して0〜4質量%のシリコーン油とを含む、組成物。
【請求項2】
室温及び大気圧で液体であり、HLBが8未満である前記界面活性剤が、11〜44個の炭素原子を含む1つ又は複数の直鎖状又は分岐状の飽和又は不飽和の炭化水素系鎖を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
糖の前記脂肪酸エステルが、オキシアルキレン化又はポリグリセロール化されていてもよい、脂肪酸と糖又はアルキル糖とのモノエステル又はポリエステルである、請求項1又は2に記載の組成物。
【請求項4】
糖の前記脂肪酸エステルが、11〜22個の炭素原子を含む直鎖状又は分岐状の飽和又は不飽和の炭化水素系鎖を有する、C11〜C22脂肪酸と、糖又はアルキル糖とのモノエステル又はジエステルから選択される、請求項3に記載の組成物。
【請求項5】
糖の前記脂肪酸エステルが、スクロース、マルトース、グルコース、フルクトース、マンノース、ガラクトース、アラビノース、キシロース、ラクトース、トレハロース又はメチルグルコースの脂肪酸エステルから選択される、請求項3又は4に記載の組成物。
【請求項6】
糖の前記脂肪酸エステルが、その脂肪単位が12〜24個の炭素原子を含む不飽和直鎖状炭化水素系鎖を含む脂肪酸と、(C1〜C4アルキル)糖との反応により生じる、請求項1から5のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項7】
糖の前記脂肪酸エステルが、ジオレイン酸メチルグルコースである、請求項1から6のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項8】
前記アルキルポリグリコシドが、以下の一般式
RO-(G)a
(式中、Rは、12〜44個の炭素原子を含む飽和又は不飽和の直鎖状又は分岐状の炭化水素系鎖を表し、G基は、5〜6個の炭素原子を含む糖残基を表し、aは、1〜10の範囲の数であ)
を有する化合物から選択される、請求項1から7のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項9】
前記糖残基が、グルコース、デキストロース、サッカロース、フルクトース、ガラクトース、マルトース、マルトトリオース、ラクトース、セロビオース、マンノース、リボース、デキストラン、タロース、アロース、キシロース、レボグルカン、セルロース、デンプン及びメチルグルコースから選択される、請求項8に記載の組成物。
【請求項10】
前記アルキルポリグリコシドが、以下の式
R'O-G
(式中、R'は、12〜44個の炭素原子を含む飽和分岐状アルキル基を表し、G基は、5〜6個の炭素原子を含む糖残基を表す)
を有する化合物から選択される、請求項1から9のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項11】
前記アルキルポリグリコシドが、オクチルドデシルキシロシドである、請求項8から10のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項12】
8〜18個の炭素原子を含む前記分岐状アルカンが、C8〜C18イソアルカンから選択される、請求項1から11のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項13】
8〜18個の炭素原子を含む前記分岐状アルカンが、前記組成物中に、前記油性相の総質量に対して、少なくとも40質量%に等しい量で存在する、請求項1から12のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項14】
皮膚、唇及び/若しくは目のケア、メイクアップ除去及び/若しくはクレンジングのための、並びに/又は毛髪ケアのための、請求項1から13のいずれか一項に記載の組成物の美容的使用。
【請求項15】
皮膚、唇及び/又は目のメイクアップ除去、クレンジング及び/又はケアのための美容方法であって、請求項1から13のいずれか一項に記載の組成物を皮膚、唇及び/又は目に適用する、美容方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、振盪することにより直ちに乳化し、且つ振盪を止めた後に急速な相分離を受ける2つの分離した相、水性相と油性相とからなる局所適用のための組成物に関する。本発明はまた、化粧品又は皮膚科における前記組成物の使用にも関し、特に、皮膚、体の皮膚及び顔の皮膚の両方、特定すると唇及び/又は目のメイクアップ除去、クレンジング及び/又はケアのための、並びに/又は毛髪ケアのための使用にも関する。
【背景技術】
【0002】
2つの分離した相、特に、静止状態で分離していて1つの相が他の相中で乳化されない水性相と油性相とからなるこのタイプの組成物は、一般に「二相組成物」と呼ばれる。それらは、静止状態にある際に、2つの相が、1つの相が他の相中で乳化される代わりに分離していることが、エマルジョンとは異なる。したがって、2つの相は、静止状態で単一の界面により分離しており、一方、エマルジョン中では、相のうちの1つが他の相中で多数の液滴の形態で分散しており、したがって界面は複数であり、これらの界面は、一般に、乳化界面活性剤及び/又は乳化ポリマーで安定化されている。二相組成物を使用するには、即席のエマルジョンを形成するために、前もって振盪することが必要である。このエマルジョンは、2つの相の均質な適用を可能にするのに十分な品質及び安定性のものでなければならないが、静止状態にある際に、2つの相は急速に分離してその初期状態を回復するようにし、この現象は、より一般には「相分離」として知られている。
【0003】
その使用後の、2つの相の急速な相分離(又は脱混合)が、二相組成物の所望の品質のうちの1つである。具体的には、急速な相分離を得ることは様々な理由から望ましく、その理由は特に、2つの相の分離が不良であると使用者に美的でないと知覚されるためである。
【0004】
加えて、清澄な、すなわち透明な組成物を有することがますます求められるようになっており、その理由は、水の場合のように、透明性は、純度、ひいては清浄度の象徴であるためである。したがって、透明な組成物は使用者に特に好まれ、これらの組成物は一般に透明容器に入れて提供され、2つの相の不透明性は美的に問題となる。
【0005】
二相組成物中で、例えばシクロペンタシロキサン等のシリコーン油を好適な量で使用することにより、振盪した後にエマルジョンを形成しつつ、二相組成物の所望の特性、すなわち2つの透明な相への急速な相分離を保持する、2つの分離した不混和相からなる二相組成物を得ることが可能になりうる。
【0006】
環状シリコーン油ベースの二相組成物は、特に目のメイクアップを除去するために、例えば文献EP 0 370 856及びEP 0 603 080に既に記載されている。
【0007】
更に、消費者は、天然の構成成分又は天然起源の構成成分をベースとして形成された化粧料、特に揮発性シリコーン化合物を一切含まない製品をますます求めるようになっている。
【0008】
文献FR 2 939 662は、特に、振盪した後にエマルジョンを形成しつつ、二相組成物の所望の特性、すなわちシャープな界面を有する2つの透明な相への急速な相分離を保持する、2つの分離した不混和相からなる非シリコーン油ベースの二相組成物を提案している。
【0009】
しかしながら、使用される非シリコーン油に応じて、水性相及び脂肪相の両方について、透明容器の壁に付着したままである小さな液滴が形成しうる。この現象は、視覚的に許容できない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】EP 0 370 856
【特許文献2】EP 0 603 080
【特許文献3】FR 2 939 662
【特許文献4】WO 2007/068 371
【特許文献5】WO 2008/155 059
【特許文献6】EP-A-603 080
【特許文献7】EP-A-847 746
【特許文献8】WO-A-99/56704
【非特許文献】
【0011】
【非特許文献1】J. Soc. Cosm. Chem. 1954(第5巻)、249〜256頁
【非特許文献2】F. Puisieux及びM. Seiller著、タイトルGalenica 5: Les systemes disperses -第I巻- Agents de surface et emulsions -第IV章- Notions de HLB et de HLB critique、153〜194頁-パラグラフ1.1.2. Determination de HLB par voie experimentale [HLBの実験的決定]、164〜180頁
【非特許文献3】Surfactants in Cosmetics、第2版、surfactant scienceシリーズ第68巻、Martin M.Rieger & Linda D.Rhein編、134頁、表4
【非特許文献4】E. Baer、H.O.L. Fischer - J. Biol. Chem. 140〜397頁-1941
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
したがって、振盪した後にエマルジョンを生じるが、透明容器の壁に付着して残る液滴を出現させずに二相組成物の所望の特性、すなわち2つの透明な相への急速な相分離、静止状態に戻った後のシャープな界面を保持する、シリコーン化合物をほとんど又は全く含まない2つの分離した不混和相からなる二相組成物が必要である。
【課題を解決するための手段】
【0013】
驚くべきことに、本出願人は、8〜18個の炭素原子を含む分岐状アルカンと、室温(20〜25℃)及び大気圧で液体であり、HLBが8未満であり、糖誘導体から選択される界面活性剤との組合せを使用することにより、振盪した後にエマルジョンを生じ、且つ完全にシャープな界面を有し、透明容器の壁に付着したままである液滴の出現のない2つの透明な相への急速な相分離を再び受ける、シリコーン化合物をほとんど又は全く含まない透明な二相組成物を得ることが可能であることを見出した。
【0014】
より詳細には、本発明の主題は、分離していて透明な水性相と油性相とからなる組成物であって、室温(20〜25℃)及び大気圧(760mmHg又は1.013×105Pa)で液体であり、HLBが8未満であり、糖の脂肪酸エステル及びアルキルポリグルコシドから選択される少なくとも1種の界面活性剤と、8〜18個の炭素原子を含む少なくとも1種の分岐状アルカンと、組成物の総質量に対して0〜4質量%のシリコーン油とを含む、組成物である。
【0015】
本発明による組成物は、同じメイクアップ除去効果及びより良好な官能特性を有し、特に、皮膚に脂性残留物をあまり残さない。
【0016】
本発明による組成物は、局所適用向けであるため、生理的に許容される媒体、すなわち皮膚、粘膜、毛髪及び頭皮と適合性がある媒体を含有する。
【0017】
本発明による組成物は、分離している水性相及び油性相を少なくとも含む。これらの2つの相は分離しており、すなわち静止状態で1つの相が他の相の上に見え、二者間の界面は完全にシャープである。それらは静止状態で透明であり、組成物を使用前に振盪した際に、得られる混合物は、1つの相の他の相中のエマルジョンからなる。2つの相は、着色されていてもいなくてもよい。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下の文章において、「少なくとも1つ」という表現は、「1つ又は複数」と同等であり、別段の指示がない限り、値の範囲の限界値は、その範囲内に含まれる。
【0019】
「透明な」という単語は、相の濁度が、300NTU以下であることを意味する。組成物の透明性は、その濁度により測定することができ、NTU(比濁計濁度単位)が、組成物の濁度を測定するための単位である。濁度の測定は、例えば、Hach Company社製のモデル2100P濁度計を用いて実施することができ、測定に使用される管は、AR397Aカタログ番号24347-06で参照される。測定は、室温(20℃〜25℃)で実施される。本発明による組成物の2つの分離した相は、濁度が、一般に0.1〜300NTU、好ましくは1〜100NTUの範囲である。
【0020】
水性相
本発明による組成物の水性(又は親水性)相は、有利には水を含む。
【0021】
水性相の量は、組成物の総質量に対して、50質量%〜80質量%、好ましくは55質量%〜70質量%の範囲とすることができる。水の量は、水性相のすべて又は一部に相当することができ、一般に組成物の総質量に対して少なくとも50質量%である。
【0022】
使用される水は、滅菌脱塩水及び/又はフローラルウォーター、例えばローズ水、ヤグルマギク水、カミツレ水若しくはライム花水、及び/又は天然の湧水若しくは鉱水、例としてはVittel水、Vichy basin水、Uriage水、Roche Posay水、Bourboule水、Enghien-les-Bains水、Saint Gervais-les-Bains水、Neris-les-Bains水、Allevar-les-Bains水、Digne水、Maizieres水、Neyrac-les-Bains水、Lons-le-Saunier水、Eaux Bonnes水、Rochefort水、Saint Christau水、Fumades水、Tercis-les-bains水及びAvene水でありうる。水性相はまた、再構成された湧水、すなわち湧水の特徴を再構成する、亜鉛、銅、マグネシウム等の微量元素を含有する水を含んでもよい。
【0023】
本発明による組成物の水性(又は親水性)相はまた、任意の水溶性又は水分散性の添加剤を含有してもよい。特に挙げることができる水溶性添加剤は、2〜8個の炭素原子を含むポリオールである。「ポリオール」という用語は、少なくとも2つの遊離ヒドロキシル基を含む任意の有機分子を意味すると理解されるべきである。挙げることができるポリオールの例には、グリセロール、グリコール、例としてはブチレングリコール、プロピレングリコール、イソプレングリコール、ジプロピレングリコール、ヘキシレングリコール、ポリエチレングリコール及びポリプロピレングリコールが含まれる。本発明の特定の実施形態によれば、ポリオールは、グリセロール及びヘキシレングリコールから選択される。好ましくは、ポリオールは、ヘキシレングリコールである。
【0024】
ポリオールは、本発明による組成物中に、組成物の総質量に対して、0.1質量%〜60質量%、好ましくは0.5質量%〜50質量%、なおもより良好には2質量%〜30質量%、なおも更により良好には3質量%〜20質量%の範囲の含有量で存在することができる。
【0025】
更に挙げることができる水溶性添加剤には、第一級アルコール、すなわち1〜6個の炭素原子を含むアルコール、例えばエタノール及びイソプロパノールが含まれる。それは、好ましくはエタノールである。このアルコールは、組成物の総質量に対して、例えば、40質量%以下、好ましくは0.1質量%〜20質量%の範囲の量で存在することができる。こうしたアルコールの添加は、本発明による組成物が体又は毛髪のための製品として使用される場合に特に好適でありうる。
【0026】
油性相
油性相は、一般に、組成物の総質量に対して、20質量%〜50質量%、好ましくは25質量%〜45質量%、なおもより良好には30質量%〜40質量%に相当する。
【0027】
本発明による組成物の油性相は、8〜18個の炭素原子、好ましくは12〜16個の炭素原子を含む少なくとも1種の分岐状アルカンを含む。
【0028】
特定の実施形態によれば、8〜18個の炭素原子を含む分岐状アルカンは、イソドデカン、イソデカン又はイソヘキサデカン等のC8〜C18イソアルカン(イソパラフィンとしても知られている)、例えば、Exxon Chemical社により商標名Isoparで販売されているイソパラフィン又はPresperse社により商標名Permethylで販売されている油、並びにIneos社により販売されているイソヘキサデカン及びイソドデカンから選択される。
【0029】
本発明の特定の実施形態によれば、8〜18個の炭素原子を含む分岐状アルカンは、組成物中に、油性相の総質量に対して、少なくとも40質量%に等しい、好ましくは45質量%から100質量%の間の量で存在する。
【0030】
更に、本発明による組成物は、組成物の総質量に対して、4質量%未満のシリコーン油、好ましくは3質量%未満、より好ましくは2質量%未満、なおもより良好には1質量%未満、なおも更により良好には0.5質量%未満のシリコーン油を含む。好ましくは、本発明による組成物は、シリコーン油を含まない。
【0031】
「シリコーン油」という用語は、少なくとも1個のケイ素原子を含有し、特にSi-O基を含有する油を意味する。
【0032】
挙げることができるシリコーン油の例には、揮発性シリコーン油、例えばシクロポリジメチルシロキサン(INCI名:シクロメチコン)、例えばシクロペンタシロキサン、シクロヘキサシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン;直鎖状シリコーン、例えばヘプタメチルヘキシルトリシロキサン、ヘプタメチルオクチルトリシロキサン、ヘキサメチルジシロキサン、オクタメチルトリシロキサン、デカメチルテトラシロキサン又はドデカメチルペンタシロキサン;不揮発性シリコーン油、例えばポリメチルシロキサン(PDMS)、及びフェニルポリメチルシロキサン、例えばフェニルトリメチコン、フェニルジメチコン、フェニルトリメチルシロキシジフェニルシロキサン、ジフェニルジメチコン、ジフェニルメチルジフェニルトリシロキサン、2-フェニルエチルトリメチルシロキシシリケート及びポリメチルフェニルシロキサン;脂肪酸、脂肪アルコール又はポリオキシアルキレンで変性されたポリシロキサン、並びにそれらの混合物が含まれる。
【0033】
本発明による組成物はまた、8〜18個の炭素原子を含む分岐状アルカン以外の少なくとも1種の追加の非シリコーン油を含んでもよい。追加の非シリコーン油は、8〜18個の炭素原子を含む分岐状アルカン以外の、揮発性又は不揮発性の炭化水素系油から選択することができる。
【0034】
「炭化水素系油」という用語は、炭素及び水素原子、並びに場合によっては酸素及び窒素原子から本質的に形成され又は更にこれらからなり、且つケイ素又はフッ素原子を含有しない油を意味し、それは、エステル、エーテル、アミン又はアミド基を含有してもよい。
【0035】
「揮発性」という用語は、室温及び大気圧で、皮膚と接触した際に1時間未満で蒸発することができる化合物を指す。揮発性油は、室温で液体であり、特に室温及び大気圧で蒸気圧が非ゼロであり、特定すると蒸気圧が0.13Pa〜40000Pa(10-3〜300mmHg)の範囲、好ましくは1.3Pa〜13000Pa(0.01〜100mmHg)の範囲、優先的には1.3Pa〜1300Pa(0.01〜10mmHg)の範囲である、揮発性の化粧用油である。
【0036】
本発明の組成物中で使用されてもよい非シリコーン油の例には、以下が含まれる:
- 植物起源の炭化水素系油、例えばペルヒドロスクアレン、4〜10個の炭素原子を含む脂肪酸の液体トリグリセリド、例えばヘプタン若しくはオクタン酸トリグリセリド、或いは例えばヒマワリ油、コーン油、ダイズ油、マロー油、ブドウ種子油、ゴマ油、ヘーゼルナッツ油、アプリコット核油、マカデミア油、アララ油(arara oil)、コリアンダー油、ヒマシ油、アボカド油、カプリル/カプリン酸トリグリセリド、例えばStearineries Dubois社により販売されているもの又はDynamit Nobel社により名称Miglyol 810、812及び818で販売されているもの、ホホバ油並びにシアバター油、
- 特に脂肪酸及び/又は脂肪アルコールの、合成エステル及びエーテル、例としては式R1COOR2及びR1OR2(式中、R1は、7〜29個の炭素原子を含有する脂肪酸残基を表し、R2は、3〜30個の炭素原子を含有する分岐状又は非分岐状の炭化水素系鎖を表す)の油、例としてはピュアセリンオイル、イソノナン酸イソノニル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸2-エチルヘキシル、ステアリン酸2-オクチルドデシル、ステアリン酸イソセチル、エルカ酸2-オクチルドデシル又はイソステアリン酸イソステアリル;ヒドロキシル化エステル、例としては乳酸イソステアリル、ヒドロキシステアリン酸オクチル、ヒドロキシステアリン酸オクチルドデシル、リンゴ酸ジイソステアリル、クエン酸トリイソセチル、及び脂肪アルキルヘプタノエート、オクタノエート及びデカノエート;ポリオールエステル、例としてはジオクタン酸プロピレングリコール、ジヘプタン酸ネオペンチルグリコール及びジイソノナン酸ジエチレングリコール;並びにペンタエリスリトールエステル、例としてはテトライソステアリン酸ペンタエリスリチル、
- 8〜18個の炭素原子を含む分岐状アルカン以外の、鉱物又は合成起源の揮発性又は不揮発性の直鎖状又は分岐状の炭化水素及びその誘導体、例えば液体ワセリン及び水添ポリイソブテン、例えばParleam(登録商標)油;7〜17個の炭素原子を含む揮発性直鎖状アルカン、例えばウンデカン又はトリデカン、
- 8〜26個の炭素原子を含有する、室温で液体である脂肪アルコール、例としてはオクチルドデカノール、2-ブチルオクタノール、2-ヘキシルデカノール、2-ウンデシルペンタデカノール又はオレイルアルコール。
【0037】
本発明の特定の実施形態によれば、組成物は、以下の炭化水素系油から選択される少なくとも1種の追加の非シリコーン油を含む:
8〜30個の炭素原子を含む脂肪酸エステル、例えばネオペンタン酸イソデシル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸2-エチルヘキシル、ステアリン酸2-オクチルドデシル又はステアリン酸イソセチル;直鎖状炭化水素、例えばParleam(登録商標)油及び液体ワセリン、7〜17個の炭素原子を含む揮発性直鎖状アルカン、例えばウンデカン又はトリデカン。7〜17個の炭素原子、特に9〜15個の炭素原子、より特定すると11〜13個の炭素原子を含む揮発性直鎖状アルカンの中でも、Cognis社の特許出願WO 2007/068 371又はWO 2008/155 059に記載されているもの(炭素が少なくとも1個異なる、異なるアルカンの混合物)等のアルカンを挙げることができる。これらのアルカンは、それら自体がヤシ油又はパーム油から得られる脂肪アルコールから得られる。
【0038】
本発明において使用するのに好適な直鎖状アルカンの例として、n-ヘプタン(C7)、n-オクタン(C8)、n-ノナン(C9)、n-デカン(C10)、n-ウンデカン(C11)、n-ドデカン(C12)、n-トリデカン(C13)及びn-テトラデカン(C14)、並びにそれらの混合物を挙げることができる。特定の実施形態によれば、揮発性直鎖状アルカンは、n-ノナン、n-ウンデカン、n-ドデカン、n-トリデカン及びn-テトラデカン、並びにそれらの混合物から選択される。
【0039】
好ましい一実施形態によれば、Cognis社による特許出願WO 2008/155 059の実施例1及び2において得られるn-ウンデカン(C11)及びn-トリデカン(C13)の混合物を挙げることができる。
【0040】
本発明の別の特定の実施形態によれば、組成物は、追加の非シリコーン油を一切含まない。この実施形態では、組成物は、8〜18個の炭素原子を含む分岐状アルカンから選択される油のみを、単独で又は混合物として含む。
【0041】
本発明の組成物中では、すべての油を合わせて、油の総量は、組成物の総質量に対して、例えば、20質量%〜50質量%、好ましくは30質量%〜45質量%の範囲とすることができ、揮発性油の総量は、組成物の総質量に対して、例えば、0〜50質量%、好ましくは5質量%〜40質量%、なおもより良好には5質量%〜30質量%の範囲とすることができる。
【0042】
本発明の特定の実施形態によれば、水性相と油性相との質量比は、55/45〜80/20、なおもより良好には50/50〜70/30の範囲である。
【0043】
この質量比は、所望の美容性(cosmeticity)に応じて、且つ組成物の凝固点が4℃未満であるように、調整される。
【0044】
界面活性剤
本発明による組成物は、室温(20〜25℃)及び大気圧(760mmHg又は1.013×105Pa)で液体であり、HLBが8未満であり、糖の脂肪酸エステル及びアルキルポリグルコシドから選択される少なくとも1種の界面活性剤を含む。
【0045】
「HLB」という用語は、当業者に周知であり、界面活性剤の親水性-親油性バランスを表す。本発明に従って使用される界面活性剤のHLB又は親水性-親油性バランスは、グリフィン法又はデイビス法によって決定することができる。
【0046】
尺度は、0〜20の範囲である(限界値を除外、そうでなければ分子はもはや界面活性剤ではなくなる)。値が高いほど水への溶解度が大きくなり、逆もまた同様であり、値が低いほど界面活性剤の油に対する親和性が大きくなる。
【0047】
グリフィンHLB値は、刊行物J. Soc. Cosm. Chem. 1954(第5巻)、249〜256頁に定義されているか、又はHLBは、刊行物F. Puisieux及びM. Seiller著、タイトルGalenica 5: Les systemes disperses -第I巻- Agents de surface et emulsions -第IV章- Notions de HLB et de HLB critique、153〜194頁-パラグラフ1.1.2. Determination de HLB par voie experimentale [HLBの実験的決定]、164〜180頁に記載されているように、実験的に決定される。
【0048】
考慮に入れるべきなのは、好ましくは計算されたHLB値である。
【0049】
計算されたHLBは、以下の係数であると定義される:
計算されたHLB=20×親水性部分のモル質量/総モル質量。
【0050】
デイビスHLBは、界面活性剤の構造基の各々によりなされる親水性及び親油性の寄与を合計することである:
HLB = ΣHLB親水基 - ΣHLB疎水基 + 7
したがって、界面活性剤のHLBは、親水基のHLB値の総和から疎水基のHLB値の総和を引き、7を足したものに等しい。
【0051】
HLB表は様々な標準的な基について存在し、これは特に以下の論文に見出すことができる:Surfactants in Cosmetics、第2版、surfactant scienceシリーズ第68巻、Martin M.Rieger & Linda D.Rhein編、134頁、表4。
【0052】
本発明の特定の実施形態によれば、室温及び大気圧で液体であり、HLBが8未満である界面活性剤は、11〜44個の炭素原子、好ましくは12〜24個の炭素原子、更により優先的には16〜22個の炭素原子、なおもより良好には18〜20個の炭素原子を含む1つ又は複数の直鎖状又は分岐状の飽和又は不飽和の炭化水素系鎖を含む。
【0053】
「炭化水素系鎖」という用語は、炭素及び水素原子、並びに場合によっては酸素及び窒素原子から本質的に形成され又は更にこれらからなり、且つケイ素又はフッ素原子を一切含有しない基を意味し、それは、エステル、エーテル、アミン又はアミド基を含有してもよい。
【0054】
糖の脂肪酸エステル
糖の脂肪酸エステルは、脂肪酸と糖又はアルキル糖とのモノエステル又はポリエステルでありうる。それらは、オキシアルキレン化、例えば、オキシエチレン化及び/若しくはオキシプロピレン化、又はポリグリセロール化されていてもよい。
【0055】
それらは、特に、任意選択で1つ又は複数の不飽和を有するC11〜C22、好ましくはC12〜C20脂肪酸と、スクロース(サッカロース)、マルトース、グルコース、フルクトース又はキシロースとのエステル又はエステルの混合物、及び任意選択で1つ又は複数の不飽和を有するC11〜C22、好ましくはC12〜C20脂肪酸と、(C1〜C4アルキル)グルコース、例えばメチルグルコースとのエステル又はエステルの混合物、並びにそれらの混合物を含む群から選択することができる。
【0056】
特定の実施形態によれば、本発明に従って使用されてもよいエステルの脂肪単位を形成するC11〜C22(好ましくはC12〜C20、更により優先的にはC14〜C20、なおもより良好にはC16〜C18)脂肪酸は、11〜22個の炭素原子(好ましくは12〜20個の炭素原子、更により優先的には14〜20個の炭素原子、なおもより良好には16〜18個の炭素原子)を含む直鎖状又は分岐状の飽和又は不飽和の炭化水素系鎖を含む。エステルの脂肪単位は、特に、ステアリン酸、ベヘン酸、ヤシ脂肪酸、アラキドン酸、パルミチン酸、ミリスチン酸、ラウリン酸、カプリン酸及びオレイン酸、並びにそれらの混合物から選択することができる。オレイン酸が好ましくは使用される。
【0057】
別の特定の実施形態によれば、糖の脂肪酸エステルの糖単位は、C1〜C4アルキル基を含むことができる。それは、例えば、スクロース、マルトース、グルコース、フルクトース、マンノース、ガラクトース、アラビノース、キシロース、ラクトース、トレハロース及びメチルグルコースから選択される。スクロース、グルコース及びメチルグルコースが好ましくは使用され、更により優先的にはメチルグルコースが使用される。
【0058】
本発明の好ましい実施形態によれば、本発明に従って使用されてもよいエステルの脂肪単位を形成するC11〜C22(好ましくはC12〜C20、更により優先的にはC14〜C20、なおもより良好にはC16〜C18)脂肪酸は、11〜22個(好ましくは12〜20個、更により優先的には14〜20個、なおもより良好には16〜18個)の炭素原子を含む不飽和直鎖状炭化水素系鎖を含む。
【0059】
好ましい実施形態によれば、糖の脂肪酸エステルは、その脂肪単位が12〜24個の炭素原子、好ましくは16〜20個の炭素原子を含む不飽和直鎖状炭化水素系鎖を含む脂肪酸と、(C1〜C4アルキル)糖との反応により生じる。
【0060】
好ましくは、糖の脂肪酸エステルは、ジエステルである。
【0061】
特に、糖の脂肪酸エステルは、ジオレイン酸メチルグルコースから選択される。
【0062】
挙げることができるジオレイン酸メチルグルコースの例は、Lubrizol社により名称Glucate DO Emulsifierで販売されている製品であり、デイビス法によって計算されたそのHLB値は、-1.275に等しい。
【0063】
アルキルポリグルコシド
本発明に関連して使用されるアルキルポリグルコシドは、ポリアルコキシル化されていてもいなくてもよい。
【0064】
特定の実施形態によれば、それらは、以下の一般式を有する化合物から選択される:
RO-(G)a
(式中、Rは、12〜44個の炭素原子を含む飽和又は不飽和の直鎖状又は分岐状の炭化水素系鎖を表し、G基は、5〜6個の炭素原子を含む糖残基(saccharide residue)を表し、aは、1〜10、好ましくは1〜5の範囲の数であり、更により優先的には、aは、1に等しい)。
【0065】
特定の実施形態によれば、Rは、12〜44個の炭素原子、好ましくは16〜36個の炭素原子、なおもより良好には18〜22個の炭素原子を含む分岐状アルキル基を表す。
【0066】
別の特定の実施形態によれば、糖残基は、グルコース、デキストロース、サッカロース、フルクトース、ガラクトース、マルトース、マルトトリオース、ラクトース、セロビオース、マンノース、リボース、デキストラン、タロース、アロース、キシロース、レボグルカン(levoglucan)、セルロース、デンプン及びメチルグルコースから選択される。より優先的には、糖残基は、キシロースを表す。
【0067】
アルキルポリグルコシドは、特に、12〜44個の炭素原子を含む脂肪アルコールと、グルコース、マルトース、スクロース、キシロース又はフルクトースとのエーテル又はエーテルの混合物、及び12〜44個の炭素原子を含む脂肪アルコールと、メチルグルコースとのエーテル又はエーテルの混合物を含む群から選択することができる。
【0068】
エーテルの脂肪単位は、特に、セチル、ベヘニル、アラキジル、ステアリル、パルミチル、ミリスチル、ラウリル、ヘキサデカノイル及びオクチルドデシル単位、並びにそれらの混合物、例えばセテアリルから選択することができる。好ましくは、それは、オクチルドデシルである。
【0069】
本発明の特定の実施形態によれば、アルキルポリグルコシドは、以下の式を有する化合物から選択される:
R'O-G
(式中、R'は、12〜44個、好ましくは16〜36個、なおもより良好には18〜22個の炭素原子を含む飽和分岐状アルキル基を表し、G基は、5〜6個の炭素原子を含む糖残基、好ましくはキシロース残基を表す)。
【0070】
特に、アルキルポリグルコシドは、オクチルドデシルキシロシド、例えば、75%のオクチルドデカノールと25%のオクチルドデシルキシロシドとからなる混合物の形態の、SEPPIC社により名称Fluidanov 20 Xで販売されている製品である。デイビス法によって計算されたこの界面活性剤のHLB値は、3.425である。
【0071】
特定の実施形態によれば、本発明において使用するのに好適な、室温及び大気圧で液体であり、HLBが8未満である界面活性剤は、ジオレイン酸メチルグルコース及びオクチルドデシルキシロシドから選択される。
【0072】
室温及び大気圧で液体であり、HLBが8未満である界面活性剤は、一般に、組成物中に、組成物の総質量に対して0.001質量%から1質量%の間、好ましくは組成物の総質量に対して0.005質量%から0.025質量%の間の活性物質量で存在する。
【0073】
追加の界面活性剤
本発明による組成物は、任意選択で、先に定義した界面活性剤以外の少なくとも1種の追加の界面活性剤を、1つの相又は他の相中に含むことができる。追加の界面活性剤を含有する場合、この界面活性剤は、アニオン性、非イオン性又は両性タイプでありうるが、好ましくは非イオン性及び/又はアニオン性タイプである。それは、好ましくは親水性相中に存在する。
【0074】
活性物質としての界面活性剤の量は、2つの相が静止状態で分離したままであり、且つ混ざってエマルジョンを形成しないような量であるべきである。この量は、一般に、組成物の総質量に対して1.5質量%以下であるべきである。それは、組成物の総質量に対して、例えば、0.01質量%〜1.5質量%、好ましくは0.025質量%〜1質量%、なおもより良好には0.05質量%〜0.5質量%の範囲とすることができる。
【0075】
好ましい実施形態によれば、本発明による組成物は、組成物の総質量に対して、2質量%未満、好ましくは1質量%未満の追加の界面活性剤を含み、なおもより良好には追加の界面活性剤を含まない。
【0076】
追加の非イオン性界面活性剤の中でも、特に好ましいものは以下である:
- ソルビトールのポリオキシエチレン化脂肪エステル、例えばICI社により名称Tween 20で販売されている製品、
- ポリオキシエチレン化脂肪アルコール、例えばGerland社により名称Remcopal 21912 ALで販売されている製品、
- ポリオキシエチレン化アルキルフェノール、例えばRohm & Haas社により名称Triton X 100で販売されている製品、
- エチレンオキシドとプロピレンオキシドとの縮合物、例えばICI社により名称Synperonic PEで販売されているもの、特にL 31、L 64、F 38、F 88、L 92、P 103、F 108及びF 127で参照されるもの、
- グリセロール又はポリグリセロールの脂肪酸エステル、例としてはイソステアリン酸グリセリル、ジイソステアリン酸ポリ(3-グリセリル)又はカプリル酸グリセリル、
- ポリエチレングリコール及び/又はポリプロピレングリコールとグリセロールとのエーテル、例えばグリセレス-7、グリセレス-26及びPPG-24グリセレス-24、
- a)脂肪酸と、b)ポリエチレングリコール及び/又はポリプロピレングリコールグリセロールエーテルとの反応により得られるエステル、例としてはヤシ脂肪酸グリセレス-2又はPCAイソステアリン酸グリセレス-25、
- 12〜30個の炭素原子又は特に14〜20個の炭素原子を含む、先に定義したもの以外のスクロースの脂肪酸エステルであって、場合によっては2〜5つの脂肪鎖を含むエステル、例としてはジステアリン酸スクロース又はトリステアリン酸スクロース、
- 先に定義したもの以外のアルキルポリグルコシド、好ましくは、6〜30個の炭素原子、好ましくは8〜16個の炭素原子を含むアルキル基を含有し、1.2〜3つの糖類単位を好ましくは含む親水性(グルコシド)基を含有するもの。挙げることができる例には、デシルグルコシド[アルキル-C9/C11-ポリグルコシド(1.4)]、例としてはKao Chemicals社により名称Mydol 10(登録商標)で販売されている製品、Cognis社により名称Plantaren 2000 UP(登録商標)で販売されている製品、及びSEPPIC社により名称Oramix NS 10(登録商標)で販売されている製品;カプリリル/カプリルグルコシド、例としてはSEPPIC社により名称Oramix CG 110(登録商標)で販売されている製品;ラウリルグルコシド、例としてはCognis社により名称Plantaren 1200 N(登録商標)及びPlantacare 1200(登録商標)で販売されている製品;ココグルコシド、例としてはCognis社により名称Plantacare 818/UP(登録商標)で販売されている製品;例えばSEPPIC社により名称Montanov 68で、Goldschmidt社により名称Tego-Care CG90で、及びHenkel社により名称Emulgade KE3302で販売されている、任意選択でセトステアリルアルコールとの混合物としてのセトステアリルグルコシド;SEPPIC社により名称Montanov 202で販売されている、例えばアラキジルアルコール及びベヘニルアルコール及びアラキジルグルコシドの混合物の形態のアラキジルグルコシド;SEPPIC社により名称Montanov 82で販売されている、例えばセチルアルコール及びステアリルアルコールとの混合物(35/65)の形態のココイルエチルグルコシド;並びにそれらの混合物が含まれる、
- 疎水性修飾イヌリン等の高分子乳化剤、例えばBeneo Bio-Based Chemicals社により販売されているInutec SP1。
【0077】
アニオン性界面活性剤の中でも、特に以下を挙げることができる:
- アルキルスルフェート、アルキルエーテルスルフェート及びその塩、特にそのナトリウム塩、例としてはHenkel社により名称Texapon ASVで販売されているラウレス硫酸ナトリウム/ラウレス硫酸マグネシウム/ラウレス-8硫酸ナトリウム/ラウレス-8硫酸マグネシウムの混合物;Henkel社により名称Sipon AOS 225又はTexapon N702 Pateで販売されているラウリルエーテル硫酸ナトリウム(70/30 C12〜14)(2.2 OE)、Henkel社により名称Sipon LEA 370で販売されているラウリルエーテル硫酸アンモニウム(70/30 C12〜14)(3 OE);Rhodia Chimie社により名称Rhodapex AB/20で販売されている(C12〜C14)アルキルエーテル(9 OE)硫酸アンモニウム、
- アルキルスルホアセテート、例えばStepan社により名称Lathanol LALで販売されているもの、
- アルキルスルホスクシネート、例えばWitco社により名称Setacin 103 Special及びRewopol SB-FA 30 K 4で販売されているオキシエチレン化(3 EO)ラウリルアルコールモノスルホスクシネート(70/30 C12/C14)、Zschimmer Schwarz社により名称Setacin F Special Pasteで販売されているC12〜C14アルコールヘミスルホスクシネートの二ナトリウム塩、Henkel社により名称Standapol SH 135で販売されているオキシエチレン化(2 EO)オレアミドスルホコハク酸二ナトリウム、三洋化成工業株式会社により名称Lebon A-5000で販売されているオキシエチレン化(5 EO)ラウリルアミドモノスルホスクシネート、Witco社により名称Rewopol SB CS 50で販売されているラウリルシトレートモノスルホスクシネートのオキシエチレン化(10 EO)二ナトリウム塩、並びにWitco社により名称Rewoderm S 1333で販売されているリシノール酸モノエタノールアミドモノスルホスクシネートの二ナトリウム塩、
- 例えば穀類、特にコムギ及びカラスムギのアミノ酸への脂肪鎖の縮合により得られるポリペプチド、例としては、Croda社により名称Aminofoam W ORで販売されている加水分解ラウロイルコムギタンパク質のカリウム塩、Maybrook社により名称May-Tein SYで販売されている加水分解ココイルダイズタンパク質のトリエタノールアミン塩、SEPPIC社により名称Proteol Oatで販売されているラウロイルカラスムギアミノ酸のナトリウム塩、Deutsche Gelatine社により名称Geliderm 3000で販売されているヤシ脂肪酸へグラフトされたコラーゲン加水分解物、及びSEPPIC社により名称Proteol VS 22で販売されている水添ヤシ脂肪酸でアシル化されたダイズタンパク質、
- アミノ酸誘導体、例えばとりわけ、サルコシネート、特にアシルサルコシネート、例えばCiba社により名称Sarkosyl NL 97で販売されている、又はSEPPIC社により名称Oramix L 30で販売されているラウロイルサルコシンナトリウム、日光ケミカルズ株式会社により名称Nikkol Sarcosinate MNで販売されているミリストイルサルコシンナトリウム、日光ケミカルズ株式会社により名称Nikkol Sarcosinate PNで販売されているパルミトイルサルコシンナトリウム;アラニネート、例えば日光ケミカルズ株式会社により名称Sodium Nikkol Alaninate LN 30で販売されている、又は川研ファインケミカル株式会社により名称Alanone ALEで販売されているN-ラウロイル-N-メチルアミドプロピオン酸ナトリウム、及び川研ファインケミカル株式会社により名称Alanone ALTAで販売されているN-ラウロイル-N-メチルアラニントリエタノールアミン;N-アシルグルタメート、例えば味の素株式会社により名称Acylglutamate CT-12で販売されているモノココイルグルタミン酸トリエタノールアミン、及び味の素株式会社により名称Acylglutamate LT-12で販売されているラウロイルグルタミン酸トリエタノールアミン;アスパルテート、例えば三菱化学株式会社により名称Asparack LM-TS2で販売されているN-ラウロイルアスパラギン酸トリエタノールアミン及びN-ミリストイルアスパラギン酸トリエタノールアミンの混合物;グリシン誘導体、例えばN-ココイルグリシン酸ナトリウム及びN-ココイルグリシン酸カリウム、例えば味の素株式会社により名称Amilite GCS-12及びAmilite GCK-12で販売されている製品、
- スルホネート、例えば、α-オレフィンスルホネート、例えばStepan社により名称Bio-Terge AS-40で販売されている、Witco社により名称Witconate AOS Protege及びSulframine AOS PH 12で販売されている、若しくはStepan社により名称Bio-Terge AS-40 CGで販売されているα-オレフィンスルホン酸ナトリウム(C14〜C16)、Clariant社により名称Hostapur SAS 30で販売されている第二級オレフィンスルホン酸ナトリウム;又は直鎖状アルキルアリールスルホネート、例えばManro社により名称Manrosol SXS30、Manrosol SXS40及びManrosol SXS93で販売されているキシレンスルホン酸ナトリウム、
- イセチオネート、特にアシルイセチオネート、例えばココイルイセチオン酸ナトリウム、例えばJordan社により名称Jordapon CI Pで販売されている製品。
【0078】
両性又は双性イオン性界面活性剤の中でも、特に以下を挙げることができる:
- アルキルアミドアルキルアミン誘導体、例えばRhodia Chimie社により名称Miranol C2M Conc NPで生理食塩水溶液として販売されているN-ココイル-N-カルボキシメトキシエチル-N-カルボキシメチルエチレンジアミンN-二ナトリウム(CTFA名:ココアンホジ酢酸二ナトリウム);N-ココイル-N-ヒドロキシエチル-N-カルボキシメチルエチレンジアミンN-ナトリウム(CTFA名:ココアンホ酢酸ナトリウム)及びヤシ脂肪酸エタノールアミドの混合物(CTFA名:コカミドDEA)、
- ベタイン、例としてはココイルベタイン、例えばHenkel社により名称Dehyton AB-30で販売されている製品、ラウリルベタイン、例えばClariant社により名称Genagen KBで販売されている製品、オキシエチレン化(10 EO)ラウリルベタイン、例えば新日本理化株式会社により名称Lauryl Ether (10 EO) Betaineで販売されている製品、又はオキシエチレン化(10 EO)ステアリルベタイン、例えば新日本理化株式会社により名称Stearyl Ether (10 EO) Betaineで販売されている製品、
- アルキルアミドプロピルベタイン及びその誘導体、例としては三洋化成工業株式会社により名称Lebon 2000 HGで販売されている、又はAlbright & Wilson社により名称Empigen BBで販売されているコカミドプロピルベタイン、Witco社により名称Rewoteric AMB12Pで販売されているラウラミドプロピルベタイン、例えばコカミドプロピルベタイン、例としてはGoldschmidt社により名称Tego Betaineで販売されている製品、
- イミダゾリン誘導体、例えばChimex社により名称Chimexane HDで販売されている製品。
【0079】
補助剤
本発明による組成物はまた、従来の化粧用補助剤又は添加剤を含有してもよく、それらは、その親水性又は親油性の性質に応じて1つの相又は他の相中に存在し、例としては、親水性ゲル化剤、保存剤及び殺菌剤、染料、軟化剤、バッファー、湿潤剤、UV遮蔽剤(若しくは日焼け止め剤)、塩化ナトリウム等の電解質、又はpH調節剤、例えばクエン酸若しくは水酸化ナトリウム、並びにそれらの混合物である。
【0080】
本発明による組成物の所望の粘度に応じて、1種又は複数の親水性ゲル化剤をその中に組み込むことが可能である。挙げることができる親水性ゲル化剤の例には、変性又は非変性カルボキシビニルポリマー、例えばNoveon社により名称Carbopol(INCI名:カルボマー)で販売されている製品;ポリアクリルアミド;任意選択で架橋及び/又は中和された2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸のホモポリマー及びコポリマー、例えばClariant社により名称Hostacerin AMPS(INCI名:アンモニウムポリアクリルジメチルタウルアミド)で販売されているポリ(2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸);多糖バイオポリマー、例えば変性されていてもいなくてもよいキサンタンガム、グアーガム、アルギネート及びセルロース;並びにそれらの混合物が含まれる。存在する場合、これらのゲル化剤は、本発明による組成物の特性を変更しないような量で導入しなければならない。挙げることができる親油性ゲル化剤には、アルケンコポリマー、例としては「ジブロック」、「トリブロック」若しくは「ラジアル」タイプのブロックコポリマー、ポリスチレン/ポリイソプレン若しくはポリスチレン/ポリブタジエンタイプのブロックコポリマー、例えばBASF社により名称Luvitol HSB(登録商標)で販売されている製品、ポリスチレン/コポリ(エチレン-プロピレン)タイプのブロックコポリマー、例えばShell Chemical Co.社により名称Kraton(登録商標)で販売されている製品、又はポリスチレン/コポリ(エチレン-ブチレン)タイプのブロックコポリマー、並びにイソドデカン中のトリブロック及びラジアル(スター)コポリマーの混合物、例えばPenreco社により名称Versagel(登録商標)で販売されているもの、例としてはイソドデカン中のブチレン/エチレン/スチレントリブロックコポリマー及びエチレン/プロピレン/スチレンスターコポリマーの混合物(Versagel M 5960)が含まれる。
【0081】
ゲル化剤は、組成物の総質量に対して、0.05質量%〜10質量%、優先的には0.1質量%〜5質量%の範囲の活性物質含有量で存在することができる。
【0082】
使用されてもよい保存剤には、検討中の分野で通常使用されている任意の保存剤、例としてはパラベン、フェノキシエタノール、グルコン酸クロルヘキシジン及びポリヘキサメチレンビグアニド塩酸塩(CTFA名:ポリアミノプロピルビグアニド)が含まれる。本発明の好ましい実施形態によれば、組成物は、ポリヘキサメチレンビグアニド塩酸塩を、単独で又は他の保存剤との混合物として含有する。
【0083】
使用されてもよい殺菌剤の例は、グリセリルモノ(C3〜C9)アルキル又は(C3〜C9)アルケニルエーテルであり、その製造は、文献、特にE. Baer、H.O.L. Fischer - J. Biol. Chem. 140〜397頁-1941に記載されている。これらのグリセリルモノ(C3〜C9)アルキル又は(C3〜C9)アルケニルエーテルの中でも、3-[(2-エチルヘキシル)オキシ]-1,2-プロパンジオール、3-[(ヘプチル)オキシ]-1,2-プロパンジオール、3-[(オクチル)オキシ]-1,2-プロパンジオール及び3-[(アリル)オキシ]-1,2-プロパンジオールが好ましくは使用される。本発明により更に特に好ましいグリセリルモノ(C3〜C9)アルキルエーテルは、Schulke & Mayr G.m.b.H.社により商標名Sensiva SC 50(INCI名:エチルヘキシルグリセリン)で販売されている3-[(2-エチルヘキシル)オキシ]-1,2-プロパンジオールである。
【0084】
軟化剤の中でも、特に挙げることができるのは、アラントイン及びビサボロール、プランクトン、並びにある特定の植物抽出物、例えばバラ抽出物及びメリロート抽出物である。
【0085】
挙げることができる電解質には、リン酸一カリウム又はリン酸二カリウム、塩化ナトリウム、硫酸マグネシウム及びEDTA二ナトリウムが含まれる。
【0086】
塩の量は、組成物の総質量に対して、例えば、0〜5質量%、好ましくは0.1質量%〜2質量%、なおもより良好には0.5質量%〜1質量%の範囲とすることができる。
【0087】
本発明によれば、組成物はまた、好ましくは、親水性相中に、組成物の総質量に対して例えば0.025質量%〜5質量%の範囲の割合の相分離剤(dephasing agent)を含んでもよい。
【0088】
挙げることができる相分離剤の例には、文献EP-A-603 080に記載されているアルキルジメチルベンジルアンモニウムクロリド、特に塩化ベンザルコニウム、及びそれを含有する混合物;第四級アンモニウム基を含むアルコキシル化アルキルグルコシド、特に文献EP-A-847 746に記載されているラウリルメチルグルセス-10ヒドロキシプロピルジモニウムクロリド;ビニルピロリドンポリマー及びコポリマー、特に文献WO-A-99/56704に記載されているポリビニルピロリドン/ヘキサデセンコポリマー;並びにそれらの混合物が含まれる。
【0089】
こうした薬剤が存在する場合、界面活性剤と相分離剤との比は、好ましくは、0.005/1〜200/1、なおもより良好には0.01/1〜120/1の範囲である。
【0090】
本発明の組成物中で使用されてもよい活性剤として、挙げることができる例には、酵素(例えばラクトペルオキシダーゼ、リパーゼ、プロテアーゼ、ホスホリパーゼ、セルラーゼ);フラボノイド;保湿剤、例えばタンパク質加水分解物;ヒアルロン酸ナトリウム;抗炎症剤;オリゴマープロアントシアニジン;ビタミン、例えばビタミンA(レチノール)、ビタミンE(トコフェロール)、ビタミンC(アスコルビン酸)、ビタミンB5(パンテノール)、ビタミンB3(ナイアシンアミド)、これらのビタミンの誘導体(特にエステル)及びそれらの混合物;尿素;カフェイン;脱色剤、例えばコウジ酸、ヒドロキノン及びカフェー酸;サリチル酸及びその誘導体;α-ヒドロキシ酸、例えば乳酸及びグリコール酸並びにその誘導体;レチノイド、例えばカロテノイド及びビタミンA誘導体;ヒドロコルチゾン;メラトニン;藻類、真菌、植物、酵母、細菌の抽出物;ステロイド;抗菌活性剤、例えば2,4,4'-トリクロロ-2'-ヒドロキシジフェニルエーテル(又はトリクロサン)、3,4,4'-トリクロロカルバニリド(又はトリクロカルバン)並びに上に示した酸、特にサリチル酸及びその誘導体;テンショニング剤(tensioning agent);セラミド;精油;並びにそれらの混合物;並びに組成物の最終目的に好適な任意の活性剤が含まれる。
【0091】
上に記載した組成物は、公知の様式で、単一の区画を有するボトル中で状態調節されうる。次いで、使用者は、その内容物をコットンウールのパッド上へ注ぐ前にボトルを振盪しなければならない。製品はまた、「ポンプアクションボトル」タイプのボトル中で状態調節されてもよい。特定の実施形態によれば、それは、一般にポリエチレンテレフタレート(PET)製の透明容器である。
【0092】
本発明による組成物は、任意の局所適用のために使用されてもよく、特に化粧用又は皮膚科用組成物を構成してもよい。それは、特に、皮膚、唇及び/又は目のケア、クレンジング及び/又はメイクアップ除去のために、並びに更に毛髪ケア組成物として使用されうる。
【0093】
したがって、本発明の主題はまた、皮膚、唇及び/又は目のケア、メイクアップ除去及び/又はクレンジングのための、並びに/又は毛髪ケアのための、上に定義した化粧用組成物の美容的使用である。
【0094】
本発明の主題はまた、皮膚、唇及び/又は目、又は毛髪のメイクアップ除去、クレンジング及び/又はケアのための美容方法であって、上に定義した化粧用組成物を皮膚、唇及び/又は目、又は毛髪に適用することを特徴とする、美容方法である。
【0095】
本発明の好ましい実施形態によれば、組成物は、皮膚、唇及び/又は目のクレンジング及び/又はメイクアップ除去のための組成物である。
【0096】
本発明による組成物の以下の実施例は、説明として提供するものであり、限定する性質のものではない。実施例中の量は、別段の記載がない限り、出発物質の質量百分率として示す。化合物の名称は、化学名又はINCI名として示す。
【実施例】
【0097】
(実施例1及び2並びに比較例3)
以下の組成物を調製した。
【0098】
【表1】
【0099】
組成物をPET容器に入れると、振盪及び2つの分離した透明な相への急速な相分離の後に、組成物3の場合、脂肪相側及び水性相側の両方に、容器の壁に接着する液滴が見られる。デシルグルコシドをPoloxamer 184(Faconnier社により販売されている)で置き換えた比較例3による組成物を用いて、同じ試験を実施した。振盪及び急速な相分離の後に、容器の壁に液滴がやはり観察される。
【0100】
本発明による組成物1及び2を含む容器の壁には目に見える液滴は存在しない。
【0101】
(実施例4〜6)
本発明によるメイクアップ除去組成物
以下の組成物を調製した。
【0102】
【表2A】
【0103】
【表2B】
【0104】
組成物4〜6は以下のように調製した:
すべて加熱せずに実施する。水性相の出発物質を1つずつ添加し、次いで、それらを含有するビーカーを均質化及び溶解が完了するまで磁気的に撹拌する。脂肪相の出発物質について同じことを行う。次いで、2つの相を撹拌せずに接触させる。
【0105】
上に記載した組成物4〜6の各々を使用前に振盪して、2つの油性及び水性相を一時的に乳化させ、次いで、それらをコットンウールのパッドに適用し、次いで、顔及び/又は目に適用して、メイクアップを除去する。生成物は良好な官能特性を有し、良好なメイクアップ除去効果が観察される。使用後に、生成物は急速に分離して、完全にシャープな界面を有し、且つ透明容器の壁に付着したままである液滴の出現のない2つの透明な相となる。