(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
金属シェルであって、該金属シェルは、一体成形された金属バックプレートと、金属フレームと、を含み、該金属フレームは、前記金属バックプレートを包囲している、金属シェルと、
金属片であって、該金属片及び前記金属シェルは、金属キャビティを形成するように囲い込み、前記金属キャビティは、バッテリアセンブリを配置するために使用されるバッテリ領域と、該バッテリ領域の外側の非バッテリ領域と、を含む、金属片と、
金属隔壁であって、該金属隔壁は、前記金属シェルと前記金属片との間に設けられ、前記金属隔壁は、前記金属キャビティを、第1のキャビティと、第2のキャビティと、に区分し、前記第1のキャビティは、前記バッテリ領域を収容する、金属隔壁と、
第1の給電部であって、該第1の給電部は、前記第1のキャビティに対して給電して、第1のアンテナを形成する、第1の給電部と、
第2の給電部であって、該第2の給電部は、前記第2のキャビティに対して給電して、第2のアンテナを形成する、第2の給電部と、を含み、
連通している間隙は、前記金属片の周辺と前記金属フレームとの間に形成される、MIMOアンテナ装置。
前記第1のアンテナ又は前記第2のアンテナは、放射部と、第1のプリント回路基板と、を更に含み、前記放射部は、前記第1のプリント回路基板に設けられ、接続されている第1のスロット及び第2のスロットを含み、前記第1のスロットと前記第2のスロットとの長さの合計は、前記第1のアンテナ又は前記第2のアンテナの動作帯域の波長の1/4に等しい、請求項1に記載のMIMOアンテナ装置。
前記第2のアンテナは、第2のプリント回路基板と、スプリアス部と、を更に含み、該スプリアス部は、接続されて、L字形状を形成する第1のリボンワイヤ及び第2のリボンワイヤを含み、
前記第2の給電部は、前記第2のプリント回路基板と電気接続され、前記第2の給電部は、接続された第3のリボンワイヤと、第4のリボンワイヤと、第5のリボンワイヤと、を含み、前記第3のリボンワイヤ、前記第4のリボンワイヤ、及び前記第5のリボンワイヤは、U字形状を形成し、前記第1のリボンワイヤは、前記第3のリボンワイヤ及び前記第5のリボンワイヤに平行にかつ前記第3のリボンワイヤと前記第5のリボンワイヤとの間に設けられ、
前記第2のキャビティは、前記第2の給電部により結合給電され、前記スプリアス部は、前記第2の給電部により結合給電される、請求項1に記載のMIMOアンテナ装置。
可変コンデンサであって、該可変コンデンサは、前記第1のプリント回路基板と前記金属シェルとを電気接続するか、又は前記第1のプリント回路基板と前記金属片とを電気接続する、可変コンデンサを更に含む、請求項8に記載のMIMOアンテナ装置。
可変コンデンサであって、該可変コンデンサは、前記第2のプリント回路基板と前記金属シェルとを電気接続するか、又は前記第2のプリント回路基板と前記金属片とを電気接続する、可変コンデンサを更に含む、請求項10又は11に記載のMIMOアンテナ装置。
信号送受信機であって、該信号送受信機は、回路基板と電気接続され、給電部が前記アンテナ装置に対して給電するように、前記信号送受信機を使用して、電力を出力し、前記信号送受信機は、前記アンテナ装置により受信された信号を受信する、信号送受信機を更に備える、請求項15に記載の移動通信装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本開示の目的は、外側シェルが完全金属製であり、MIMO技術がアンテナ装置において使用される場合、信号が効果的に送受信され得る、MIMOアンテナ装置及び移動通信装置を提供することである。
【0007】
本開示の第1の態様によれば、MIMOアンテナ装置が提供され、MIMOアンテナ装置は、金属シェルであって、金属シェルは、一体成形されている金属バックプレート及び金属フレームを含み、金属フレームは、金属バックプレートを包囲している、金属シェルと、金属片であって、金属片及び金属シェルは、金属キャビティを形成するように囲い込み、金属キャビティは、バッテリアセンブリを配置するために使用されるバッテリ領域と、バッテリ領域の外側の非バッテリ領域と、を含む、金属片と、金属隔壁であって、金属隔壁は、金属シェルと金属片との間に設けられ、金属隔壁は、金属キャビティを、第1のキャビティと第2のキャビティとに区分し、第1のキャビティは、バッテリ領域を収容する、金属隔壁と、第1の給電部であって、第1の給電部は、第1のキャビティに対して給電して、第1のアンテナを形成する、第1の給電部と、第2の給電部であって、第2の給電部は、第2のキャビティに対して給電して、第2のアンテナを形成する、第2の給電部と、を含む。
【0008】
実施形態では、連通している間隙が、金属片の周辺と金属フレームとの間に形成される。
【0009】
実施形態では、金属隔壁は、非バッテリ領域に設けられる。
【0010】
実施形態では、金属隔壁は、バッテリ領域と非バッテリ領域との間の境界に設けられる。
【0011】
実施形態では、金属キャビティは、矩形状であり、金属隔壁の延在方向は、金属キャビティの長さ方向又は幅方向に平行である。
【0012】
実施形態では、金属隔壁は、金属フレームの2つの対向する側面を接続するように延在する。
【0013】
実施形態では、金属隔壁及び金属シェルは、一体成形されている。
【0014】
実施形態では、金属隔壁及び金属片は、一体成形されている。
【0015】
実施形態では、第1のアンテナ又は第2のアンテナは、放射部と、第1のプリント回路基板と、を更に含み、放射部は、第1のプリント回路基板に設けられ、接続されている第1のスロット及び第2のスロットを含み、第1のスロットと第2のスロットとの長さの合計は、第1のアンテナ又は第2のアンテナの動作帯域の波長の1/4に等しい。
【0016】
実施形態では、第1のスロット及び第2のスロットは、L字形状を形成する。
【0017】
実施形態では、第1のアンテナは、第2のプリント回路基板と、スプリアス部と、を更に含み、スプリアス部は、接続されて、L字形状を形成する第1のリボンワイヤと、第2のリボンワイヤと、を含み、第1の給電部は、第2のプリント回路基板と電気接続され、第1の給電部は、接続された第3のリボンワイヤと、第4のリボンワイヤと、第5のリボンワイヤと、を含み、第3のリボンワイヤ、第4のリボンワイヤ、及び第5のリボンワイヤは、U字形状を形成し、第1のリボンワイヤは、第3のリボンワイヤ及び第5のリボンワイヤに平行にかつ第3のリボンワイヤと第5のリボンワイヤとの間に設けられ、第1のキャビティは、第1の給電部により結合給電され、スプリアス部は、第1の給電部により結合給電される。
【0018】
実施形態では、第2のアンテナは、第2のプリント回路基板と、スプリアス部と、を更に含み、スプリアス部は、接続されて、L字形状を形成する第1のリボンワイヤと、第2のリボンワイヤと、を含み、第2の給電部は、第2のプリント回路基板と電気接続され、第2の給電部は、接続された第3のリボンワイヤと、第4のリボンワイヤと、第5のリボンワイヤと、を含み、第3のリボンワイヤ、第4のリボンワイヤ、及び第5のリボンワイヤは、U字形状を形成し、第1のリボンワイヤは、第3のリボンワイヤ及び第5のリボンワイヤに平行にかつ第3のリボンワイヤと第5のリボンワイヤとの間に設けられ、第2のキャビティは、第2の給電部により結合給電され、スプリアス部は、第2の給電部により結合給電される。
【0019】
実施形態では、第1の態様のMIMOアンテナ装置は、可変コンデンサを更に含み、可変コンデンサは、金属シェルと金属片とを電気接続する。
【0020】
実施形態では、第1の態様のMIMOアンテナ装置は、可変コンデンサを更に含み、可変コンデンサは、第1のプリント回路基板と金属シェルとを電気接続するか、又は第1のプリント回路基板と金属片とを電気接続する。
【0021】
実施形態では、第1の態様のMIMOアンテナ装置は、可変コンデンサを更に含み、可変コンデンサは、第2のプリント回路基板と金属シェルとを電気接続するか、又は第2のプリント回路基板と金属片とを電気接続する。
【0022】
本開示の第2の態様によれば、移動通信装置が提供され、移動通信装置は、上記のような第1の態様のMIMOアンテナ装置を含む。
【0023】
実施形態では、第2の態様の移動通信装置は、表示装置を更に含み、表示装置は、金属バックプレートに対向する金属片の片側に設けられる。
【0024】
実施形態では、第2の態様の移動通信装置は、信号送受信機を更に含み、信号送受信機は、回路基板と電気接続され、給電部がアンテナ装置に対して給電するように、信号送受信機を使用して、電力を出力し、信号送受信機は、アンテナ装置により受信された信号を受信する。
【0025】
以上の技術により、本開示のMIMOアンテナ装置及び移動通信装置は、第1のキャビティを含む第1のアンテナと、第2のキャビティを含む第2のアンテナと、をそれぞれ介して、信号を送受信するので、第1のアンテナ及び第2のアンテナは、MIMOアンテナ装置を形成して、完全金属製の外側シェルの場合、信号の送受信を効果的に実行する。
【0026】
第1のアンテナ及び第2のアンテナは、互いに独立しているので、信号に干渉することなく、第1のアンテナと第2のアンテナとの間を確実に良好に分離し、MIMO機能を共に実現する。
【0027】
金属キャビティは、バッテリ領域と、非バッテリ領域とに分割され、バッテリ領域は、第1のアンテナに設けられ、バッテリアセンブリにより生成される、アンテナに対する影響は、第1のアンテナにおいて制御されるので、第2のアンテナの信号を送受信することは、バッテリアセンブリによる影響を受けない。それと同時に、そのような配列は、第1のアンテナの構造設計及び信号を送受信する周波数の調整において好都合である。
【0028】
本開示の技術的解決策は、本開示の特徴及び利点をより明白にするために、付属の図面及び具体的な実施形態を参照して以下に詳細に記載される。
【発明を実施するための形態】
【0032】
本開示の実施形態は、以下に詳細に記載される。本開示は、いくつかの特定の実施形態と組み合わせて説明及び図示されるが、本開示は、これらの特定の実施形態に限定されるわけではないことに留意されたい。代わりに、本開示に対する全ての変更例又は同等の代替例は、本開示の特許請求の範囲に含まれるべきである。
【0033】
更に、本開示をよりわかりやすく説明するために、多数の特定の詳細が以下の特定の実施形態において与えられる。当業者は、本開示が、これらの特定の詳細がなくてもなお実施され得ることを理解するだろう。他の例では、周知の構造及び構成要素は、本開示の内容を強調するために詳細に説明されていない。
【0034】
本明細書において、用語「第1の」、「第2の」等を使用して、多様な部又は装置を説明することができるが、部又は装置は、これらの用語に限定されるべきではないことを理解されたい。これらの用語は、ある装置を他の装置と区別するためにだけ使用される。例えば、例示的な実施形態の範囲から逸脱することなく、第1のアンテナは、第2のアンテナと称することができ、同様に、第2のキャビティは、第1のキャビティと称することができる。
【0035】
次に、添付図面を参照しつつ、本開示の例示的な実施形態を詳細に説明する。
図1aは、本開示の第1の実施形態におけるアンテナ装置の斜視図であり、
図1bは、本開示の第1の実施形態におけるアンテナ装置の上面図であり、
図2は、金属片を取り除いた、本開示の第1の実施形態におけるアンテナ装置の上面図である。
図1a、
図1b、及び
図2に示すように、本開示の第1の実施形態のアンテナ装置10は、金属シェル101と、金属片102と、を含む。金属シェル101は、完全閉鎖型金属であり、金属シェル101は、金属バックプレート1011と、金属バックプレート1011を取り囲む金属フレーム1012と、を含み、金属バックプレート1011と金属フレーム1012とは一体成形されている。実施形態では、アンテナ装置10は、矩形直方体形状であり、他の実施形態では、アンテナ装置10は、他の形状であってもよい。
【0036】
金属シェル101及び金属片102は、開いている金属キャビティ103を形成するように囲い込み、間隙107は、金属片102の周辺と金属フレーム1012との間に形成される。金属キャビティ103は、バッテリ領域104と、バッテリ領域104の外側の非バッテリ領域105と、を含む。バッテリ領域104は、バッテリアセンブリ1041を配置するために使用される。バッテリアセンブリ1041の外側表面の材料が電磁信号に容易に干渉する一方、バッテリアセンブリ1041の体積は、他の構成要素の体積より大きいので、バッテリアセンブリ1041が配置されるバッテリ領域104は、非バッテリ領域105と離間し、目標とする様式で、本開示のアンテナ装置10における構造的な配列を提供している。その結果、信号の干渉が削減され、アンテナ装置10の信号の送受信の効率が向上する。
【0037】
図3は、本開示の第1の実施形態における第1のアンテナで取得されたアンテナ装置の断面図であり、
図4は、本開示の第1の実施形態における第2のアンテナで取得されたアンテナ装置の断面図である。
【0038】
図2、
図3、及び
図4に示すように、本開示のアンテナ装置10は、MIMOアンテナ装置であり、第1のアンテナ11と、第2のアンテナ12と、を含む。第1のアンテナ11は、第1のキャビティ111と、第1の給電部112と、を含み、第1の給電部112は、第1のキャビティ111に対して、直接給電又は結合給電する。第2のアンテナ12は、第2のキャビティ121と、第2の給電部122と、を含み、第2の給電部122は、第2のキャビティ121に対して、直接給電又は結合給電する。
【0039】
金属キャビティ103は、金属隔壁106を備え、金属隔壁106は、金属シェル101と金属片102との間に設けられて、金属キャビティ103を第1のキャビティ111と第2のキャビティ121とに区分する。
【0040】
本開示の第1のアンテナ11及び第2のアンテナ12はそれぞれ、第1のキャビティ111及び第2のキャビティ121を含むので、第1のキャビティ111及び第2のキャビティ121は、明確に区分されており、互いに独立している。第1のキャビティ111及び第2のキャビティ121はそれぞれ、第1の給電部112及び第2の給電部122により給電され、互いに電気接続されていない。したがって、第1のキャビティ111及び第2のキャビティ121は、独立して動作する。そのような配列により、第1のアンテナ11及び第2のアンテナ12は、良好に分離し、互いに干渉し合わないことが確保され、アンテナ装置10は、MIMO機能を実現する。
【0041】
第1のアンテナ11は、キャビティアンテナとして機能し、共振周波数は、第1のキャビティ111の長さ、幅、高さにより、主に決定される。具体的には、実施形態における矩形直方体形状の第1のキャビティ111は、長さa
1 と、幅b
1 と、高さc
1 と、を含み、第1のアンテナ11の共振周波数f
1 は、以下の式を満たす。
【数1】
m、n、p=0、1、2、3、4・・・(整数)。
【0042】
式中、νは、大気中の光速度である。同一の第1のアンテナ11は、複数のモードを有し、m、n、pの異なる組み合わせは、異なるモードを表し、異なるモードは、異なる共振周波数に対応する。つまり、第1のアンテナ11は、複数の動作周波数を有する。
【0043】
同様に、第2のアンテナ12は、キャビティアンテナとして機能し、共振周波数は、第2のキャビティ121の長さ、幅、高さにより、主に決定される。第2のアンテナ12の共振周波数f
2 は、以下の式を満たす。
【数2】
m、n、p=0、1、2、3、4・・・(整数)。
【0044】
式中、νは、大気中の光速度である。a
2 、b
2 及びc
2 は、それぞれ、第2のキャビティ121の長さ、幅、及び高さを表す。m、n、pの異なる組み合わせは、異なるモードを表す。
【0045】
第1のアンテナ11及び第2のアンテナ12の共振周波数はまた、間隙107の長さに影響される。金属片102の周辺と金属フレーム1012との間に形成される間隙107の長さが長くなると、第1のアンテナ11及び第2のアンテナ12の共振周波数は減少する。実施形態では、好ましくは、間隙107は、長さが短く、幅が狭く、高さが低い第1のアンテナ11の共振周波数、及び長さが短く、幅が狭く、高さが低い第2のアンテナ12の共振周波数を補うために、環状に連通している。
【0046】
他の実施形態では、間隙107は、連通せず、間隙107の長さを設計しながら、第1のキャビティ111の長さ、幅、及び高さ、並びに第2のキャビティ121の長さ、幅、及び高さを設計することによって、第1のアンテナ11及び第2のアンテナ12は、特定の周波数で動作する。
【0047】
第1のアンテナ11の第1のキャビティ111は、バッテリ領域104を収容して、バッテリアセンブリ1041の信号に対する影響が第1のアンテナ11内に留まるように制御する。その結果、第2のアンテナ12は、バッテリアセンブリ1041によって影響されず、第1のアンテナ11の構造を設計及び調整するのにも好都合である。
【0048】
図2に示すように、第1のキャビティ111の範囲は、バッテリ領域104の範囲と必ずしも一致するわけではなく、金属隔壁106は、非バッテリ領域105に設けられ、本明細書では、第1のキャビティ111は、バッテリ領域104と、非バッテリ領域105の一部と、を含み、第2のキャビティ121は、非バッテリ領域105の残りの部分を含むことに留意すべきである。
【0049】
好ましくは、金属隔壁106は、バッテリ領域104と非バッテリ領域105との間の境界に設けられる。つまり、金属隔壁106は、非バッテリ領域105に設けられ、バッテリアセンブリ1041に対向する金属隔壁106の側面は、バッテリアセンブリ1041に付着する。このような配列により、第1のアンテナ11の構造設計及び調整が簡易になり、第1のアンテナ11の共振周波数f
1 が数式に適用できる場合、バッテリアセンブリ1041の長さa
3 、幅b
3 、及び高さc
3 は、第1のキャビティ111の長さ、幅、及び高さに基づいて対応して減算される。バッテリアセンブリ1041の外側表面の材料の信号に対する影響はまた、シミュレーション及び調整に関してより好都合である。
【0050】
実施形態では、バッテリ領域104及び非バッテリ領域105が長さ方向に設けられ、金属隔壁106の延在方向は、金属キャビティ103の幅方向に対して平行である。金属隔壁106は、金属フレーム1012の2つの対向する側面を接続するように延在して、完結し、独立した第1のキャビティ111及び第2のキャビティ121を形成する。その結果、第1のアンテナ11及び第2のアンテナ12は、特定の周波数では互いに干渉し合わないことが確実になる。
【0051】
代替の実施形態として、別の構成要素として機能する金属隔壁106が金属シェル101に挿入され、金属隔壁106と金属シェル101との間の接続及び金属隔壁106と金属片102との間の接続は、金属隔壁106と金属シェル101との間及び金属隔壁106と金属片102との間に、導電性フォームなどの可撓性導電材を提供することによって確保され、完結し、独立した第1のキャビティ111及び第2のキャビティ121が形成される。
【0052】
他の代替の実施形態として、金属隔壁106及び金属シェル101は一体成形されているので、組み立てプロセス、可撓性導電材の使用、及びコストを減らしながら、金属隔壁106と金属シェル101との間の接続が強化される。
【0053】
他の実施形態では、金属隔壁106及び金属片102は一体成形され、金属隔壁106は、組み立て中、金属シェル101に挿入され、形成プロセスがより便利になり、組み立てが容易になる。
【0054】
以下、第1のアンテナ11を説明する。
【0055】
図2及び
図3に示すように、実施形態では、第1の給電部112は、第1のキャビティ111に対して直接給電する。直接給電とは、第1の給電部112が、第1のキャビティ111に直接接触することにより、第1のキャビティ111に対して給電することを意味する。
【0056】
第1のプリント回路基板113は、第1のアンテナ11の内部に設けられ、第1の給電部112の一端は、第1のプリント回路基板113に接続されて、第1のプリント回路基板113から励弧電流を得る。第1の給電部112の他端は、第1のキャビティ111を直接励起させて、特定の共振周波数で共振するように、金属シェル101に直接接続されている。直接給電を実施する他の実施方法として、他の実施形態では、第1の給電部112の他端は、金属片102に直接接続されてもよい。直接給電では、第1の給電部112は、スプリングプローブ、金属スプリングプレート、又は電線でもよい。好ましくは、第1の給電部112が第1のキャビティ111に対してより良好な励起効果を有するように、第1の給電部112は、金属隔壁106から離れたバッテリアセンブリ1041の片側に設けられる。
【0057】
第1のアンテナ11は、放射部114を更に備える。放射部114は、第1のプリント回路基板113に設けられて接続された、第1のスロット1141と、第2のスロット1142と、を含み、第1のスロット1141と第2のスロット1142との長さの合計は、第1のアンテナ11の動作帯域の波長の1/4に等しい。なお、本明細書における「〜と等しい」は、「〜と略等しい」という意味であり、ある誤差値が含まれてもよく、ある値に厳密に等しい必要はなく、以下に示す「等しい」もまた同じように説明されることに留意すべきである。
【0058】
第1のスロット1141及び第2のスロット1142は、L字形状を形成し、他の実施形態では、第1のスロット1141及び第2のスロット1142はまた、他の形状を形成してもよい。放射部114は、第1のプリント回路基板113により直接給電され、放射部114の動作帯域は、第1のキャビティ111を補填するために、第1のキャビティ111により形成されたモードに対応する周波数に部分的に重なる。放射部114の周波数を調整する必要がある場合、第1のスロット1141及び第2のスロット1142の長さの合計だけを調整すればよい。
【0059】
図5は、本開示の第1の実施形態における第1のアンテナの周波数−反射減衰量図である。
図5に示すように、水平座標系は、周波数を表し、垂直座標系は、放射電力の、反射電力に対する比を表し、垂直座標系の値が小さいほど、周波数における反射エネルギーが小さいことを示し、第1のアンテナ11は、0.9GHzの共振周波数に対応する第1のモードと、1.7GHz〜1.9GHzの共振周波数に対応する第2のモードと、を含む。つまり、本明細書では、第1のアンテナ11は、0.9GHzの動作周波数と、1.7GHz〜1.9GHzの動作周波数と、を含む。
【0060】
典型的には、アンテナ装置10の動作周波数は、ある帯域幅の要件を満たす必要がある。例えば、現在、移動端末のアンテナ装置の一般利用されている通信プロトコルLTE(ロングタームエボリューション、4Gロングタームエボリューション)の低周波数帯域幅は、260MHzをカバーする必要がある。アンテナ装置10の帯域幅の要件を満たすために、引き続き
図3を参照すると、第1のアンテナ11は、第1の可変コンデンサ115を更に備え、実施形態では、第1の可変コンデンサ115は、第1のキャビティ111の範囲内の、金属片102と第1のプリント回路基板113との間に設けられている。他の実施形態では、第1の可変コンデンサ115は、第1のキャビティ111の範囲内の、金属シェル101と第1のプリント回路基板113との間に設けられるか、又は第1のキャビティ111の範囲内の、金属シェル101と金属片102との間に設けられている。
【0061】
実施形態では、第1の可変コンデンサ115のキャパシタンスの範囲は、1〜5pFである。
図6は、可変コンデンサを介して第1のアンテナに加えられた様々なキャパシタンスによる、本開示の第1の実施形態における周波数−反射減衰量図である。
図6に示すように、第1のキャパシタンスの周波数−反射減衰量曲線21は、第1の可変コンデンサ115のキャパシタンスとしての第1のアンテナ11の反射減衰曲線が1pFであることを示し、第2のキャパシタンスの周波数−反射減衰量曲線22は、第1の可変コンデンサ115のキャパシタンスとしての第1のアンテナ11の反射減衰曲線が5pFであることを示している。したがって、第1の可変コンデンサ105のキャパシタンスの範囲が1〜5pFの場合、第1のアンテナ11は、動作周波数800MHz〜960MHzに対応する第1のモードと、動作周波数1.8GHz〜2.2GHzに対応する第2のモードと、を含むので、第1のキャビティ111の動作周波数は、第1の可変コンデンサ115を介して帯域幅の要件を満たす。
【0062】
以下、第2のアンテナ12の構造を記載する。
【0063】
図2及び
図4に示すように、第2のアンテナ12は、第2の給電部122により結合給電される。結合給電とは、第2の給電部122が第2のキャビティ121に接触せずに、第2のキャビティ121に対して給電するという意味である。
【0064】
第2のアンテナ12は、第2のプリント回路基板123を含む。第2の給電部122は、第2のプリント回路基板123と電気接続され、第2のプリント回路基板123から励弧電流を得る。第2の給電部122は、接続された、第3のリボンワイヤ1221と、第4のリボンワイヤ1222と、第5のリボンワイヤ1223と、を含み、第3のリボンワイヤ1221、第4のリボンワイヤ1222、及び第5のリボンワイヤ1223はU字形状を形成する。第2の給電部122は、第2のキャビティ121に対して結合給電する。第2の給電部122は、第2の給電部122が第2のキャビティ121に対してより良好な励起効果を有するように金属隔壁106から離れた第2のプリント回路基板123の片側に設けられる。
【0065】
第2のアンテナ12は、スプリアス部124を更に含み、スプリアス部124は、接続されて、L字形状を形成する第1のリボンワイヤ1241及び第2のリボンワイヤ1242を含み、第1のリボンワイヤ1241は、第3のリボンワイヤ1221及び第5のリボンワイヤ1223に平行にかつ第3のリボンワイヤ1221と第5のリボンワイヤ1223との間に設けられる。第2のリボンワイヤ1242は、第1のリボンワイヤ1241が位置する平面に対して垂直に設けられ、第2のリボンワイヤ1242は、金属シェル101と接続されている。
【0066】
スプリアス部124は、第2の給電部122により結合給電される。スプリアス部124の動作帯域は、第2のキャビティ121を補填するために、第2のキャビティ121により形成されたモードに対応する周波数に部分的に重なる。実施形態では、設計上のスペースを節約するために、第1のリボンワイヤ1241は、第3のリボンワイヤ1221と第5のリボンワイヤ1223との間に設けられる。他の実施形態では、第1のリボンワイヤ1241はまた、他の位置に設けられてもよい。
【0067】
図7は、本開示の第1の実施形態における第2のアンテナの周波数−反射減衰量図である。
図7に示すように、水平座標系は、周波数を表し、垂直座標系は、放射電力の、反射電力に対する比を表し、垂直座標系の値が小さいほど、周波数における反射エネルギーが小さいことを示し、第2のアンテナ12は、0.8GHzの共振周波数に対応する第1のモードと、1.9GHzの共振周波数に対応する第2のモードと、を含む、つまり、本明細書では、第2のアンテナ12は、0.8GHzの動作周波数と、1.9GHzの動作周波数と、を含む。
【0068】
第2のアンテナ12は、第1のアンテナ11の第1の可変コンデンサ115と同様の第2の可変コンデンサ125を更に備え、第2の可変コンデンサ125は、第2のキャビティ121の動作周波数が帯域幅要件を満たすように、第2のキャビティ121の範囲内で金属片102と第2のプリント回路基板123とを電気接続する。他の実施形態では、第2の可変コンデンサ125は、第2のキャビティ121の範囲内の、金属シェル101と第2のプリント回路基板123との間に設けられるか、又は第2のキャビティ121の範囲内の、金属シェル101と金属片102との間に設けられる。
【0069】
図8は、本開示の第1の実施形態におけるアンテナ装置の転送特性曲線である。
図8に示すように、水平座標系は、周波数を表し、垂直座標系は、アンテナ装置の分離を表し、垂直座標系の値が小さいほど、第1のアンテナ11と第2のアンテナ12との間の分離が大きい、つまり、干渉が小さい、ことを示す。第1のアンテナ11と第2のアンテナ12とが同時に動作する場合、分離は、−23dBより小さい。そのため、本開示の構造において区分され独立した第1のキャビティ111及び第2のキャビティ121をそれぞれ含む第1のアンテナ11及び第2のアンテナ12がより良好に分離し、互いに独立して動作でき、互いに干渉することがより少ないことが示されている。
【0070】
アンテナ装置10の上記の説明から分かるように、外側シェルが完全金属製の場合、実施形態におけるアンテナ装置10は、第1のアンテナ11及び第2のアンテナ12を介して高い分離性を有するMIMOアンテナ装置を形成し、動作周波数で、信号を効果的に送受信して、MIMO機能を実現することができる。
【0071】
実施形態では、第1のアンテナ11は、第1の給電部112を介して直接給電し、他の実施形態では、第1の給電部112は、第1のアンテナ11に対して結合給電し、第1の給電部112が第1のアンテナ11に対して結合給電する場合、第1の給電部112の具体的な構造は、例えば、実施形態における第2の給電部122の構造であってもよい。同様に、第2の給電部122は、第2のアンテナ12を介して結合給電し、他の実施形態では、第2の給電部122は、第2のアンテナ12に対して直接給電し、第2の給電部122が第2のアンテナ12に対して直接給電する場合、第2の給電部122の具体的な構造は、例えば、実施形態における第1の給電部112の構造であってもよい。
【0072】
第1のキャビティ111の動作帯域に対する補填として機能する放射部114は、第1のアンテナ11に設けられ、他の実施形態では、放射部114は、第2のアンテナ12に設けられてもよい。
【0073】
第2のキャビティ121の動作帯域に対する補填として機能するスプリアス部124は、第2のアンテナ12に設けられ、他の実施形態では、スプリアス部124は、第1のアンテナ11に設けられてもよい。
【0074】
図9は、金属片を取り除いた、本開示の第2の実施形態におけるアンテナ装置の上面図である。
図9に示すように、第2の実施形態と第1の実施形態と間の差異は、第2の実施形態では、バッテリ領域104及び非バッテリ領域105が幅方向に設けられている点である。金属隔壁106の延在方向は、バッテリ領域104の構造と非バッテリ領域105の構造とを一致させるために、金属キャビティ103の長さ方向に平行である。金属隔壁106は、バッテリアセンブリ1041の、アンテナ装置10の信号に対する影響を削減するため、バッテリ領域104と非バッテリ領域105との間の境界に設けられる。
【0075】
第1の実施形態の構造と同様に、第1の給電部112は、第1のキャビティ111に対して直接給電するか、又は結合給電して、第1のアンテナ11を形成し、第2の給電部122は、第2のキャビティ121に対して直接給電するか、又は結合給電して、第2のアンテナ12を形成する。第1の給電部112及び第2の給電部122は、
図9に示すように、それぞれ、長さ方向に、金属シェル101の反対端に設けられ、他の実施形態では、長さ方向に、金属シェル101の同一端に設けられてもよい。
【0076】
第2の実施形態におけるアンテナ装置10の他の構造は、第1の実施形態のアンテナ装置10の構造を参照することができ、ここでは再度詳細に説明しない。
【0077】
図10は、移動通信装置のモジュール図であり、
図10に示すように、移動通信装置1は、アンテナ装置10と、表示装置31と、信号送受信機32と、を備える。
【0078】
アンテナ装置10は、MIMOアンテナであって、通信信号を送受信するために使用され、第1のアンテナ11及び第2のアンテナ12を備える。移動通信装置1の後方シェル、つまり、アンテナ装置10の金属シェル101は、一体成形されている金属バックプレート1011及び金属フレーム1012を含む。アンテナ装置10の具体的な構造は、上述のとおりであり、ここでは再度詳細に説明しない。
【0079】
第1のアンテナ11は、第1のキャビティ111と、第1の給電部112と、第1のプリント回路基板113と、を備え、第1の給電部112は、第1のプリント回路基板113と電気接続され、第1のプリント回路基板113は、励弧電流を第1の給電部112に運び、第1の給電部112は、第1のキャビティ111に対して直接給電するか、又は結合給電する。
【0080】
第2のアンテナ12は、第2のキャビティ121と、第2の給電部122と、第2のプリント回路基板123と、を備え、第2の給電部122は、第2のプリント回路基板123と電気接続され、第2のプリント回路基板123は、励弧電流を第2の給電部122に運び、第2の給電部122は、第2のキャビティ121に対して直接給電するか、又は結合給電する。
【0081】
第1のアンテナ11及び第2のアンテナ12は、それぞれ独立して動作し、互いに干渉し合わないため、信頼性のある動作MIMOアンテナ装置を形成できる。実施形態では、第1のアンテナ11は、メインアンテナとして機能し、第2のアンテナ12は、ダイバーシティアンテナとして機能する。他の実施形態では、第2のアンテナ12は、メインアンテナとして機能し、第1のアンテナ11は、ダイバーシティアンテナとして機能する。
【0082】
信号送受信機32は、第1のプリント回路基板113及び第2のプリント回路基板123と電気接続され、移動通信装置1が信号を送信する必要がある場合、信号送受信機32は、電力を出力し、第1の給電部112及び第2の給電部122に、第1のプリント回路基板113及び第2のプリント回路基板123により、第1のアンテナ11及び第2のアンテナ12に対してそれぞれ給電させる。アンテナ装置10の第1のアンテナ11又は第2のアンテナ12が信号を受信した場合、信号送受信機32は、アンテナ装置10により受信された信号を受信する。
【0083】
表示装置31は、金属バックプレート1011に対向するアンテナ装置10の金属片102の片側に設けられる。金属片102はまた、表示装置31の干渉する電磁場を遮断するための表示装置31の遮断片として機能することができる。
【0084】
移動通信装置1は、概ね、例えば、プロセッサ、オーディオ入出力モジュールなどの他のモジュール又は構成要素を更に備え、他のモジュール又は構成要素は、従来技術の移動通信装置の構成要素を使用してもよく、ここでは再度詳細に説明しない。
【0085】
結論として、非金属部を付加していない、アンテナ装置10の外側シェル又は移動通信装置1は、干渉なしに信号を送受信することと、外側シェルを完全に金属化することと、を真に実現し、これに基づいて、第1のキャビティ111を備え、独立して動作する第1のアンテナ11と、第2のキャビティ121を備え、独立して動作する第2のアンテナ12とは、高い分離性を有するMIMOアンテナ装置を共に形成し、その結果、MIMO機能が実現される。
【0086】
バッテリ領域104及び非バッテリ領域105は、金属キャビティ103内で、互いに区別し合い、バッテリ領域104は、第2のアンテナ12の信号に対するバッテリアセンブリ1041の影響が減少するように第1のアンテナ11内に収容され、バッテリアセンブリ1041は、制御可能な影響要因として機能して、第1のアンテナの設計の困難を低減させ、デバッグを容易にする。
【0087】
上述は、本開示の範囲を限定する意図がない本開示の具体的な適用例に過ぎない。上記実施形態に加えて、本開示は、他の実施形態を有してもよい。同等の代替例又は同等の変形例により形成される全ての技術的解決策は、本開示の範囲内にある。本開示で例示された様々な実施形態における技術的特徴はまた、任意で組み合わせられてもよい。