特許第6487076号(P6487076)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ インテル アイピー コーポレイションの特許一覧

特許6487076インターネットプロトコル(IP)マルチメディア・サブシステム(IMS)ベースのピアツーピア(P2P)コンテンツ配信
<>
  • 特許6487076-インターネットプロトコル(IP)マルチメディア・サブシステム(IMS)ベースのピアツーピア(P2P)コンテンツ配信 図000002
  • 特許6487076-インターネットプロトコル(IP)マルチメディア・サブシステム(IMS)ベースのピアツーピア(P2P)コンテンツ配信 図000003
  • 特許6487076-インターネットプロトコル(IP)マルチメディア・サブシステム(IMS)ベースのピアツーピア(P2P)コンテンツ配信 図000004
  • 特許6487076-インターネットプロトコル(IP)マルチメディア・サブシステム(IMS)ベースのピアツーピア(P2P)コンテンツ配信 図000005
  • 特許6487076-インターネットプロトコル(IP)マルチメディア・サブシステム(IMS)ベースのピアツーピア(P2P)コンテンツ配信 図000006
  • 特許6487076-インターネットプロトコル(IP)マルチメディア・サブシステム(IMS)ベースのピアツーピア(P2P)コンテンツ配信 図000007
  • 特許6487076-インターネットプロトコル(IP)マルチメディア・サブシステム(IMS)ベースのピアツーピア(P2P)コンテンツ配信 図000008
  • 特許6487076-インターネットプロトコル(IP)マルチメディア・サブシステム(IMS)ベースのピアツーピア(P2P)コンテンツ配信 図000009
  • 特許6487076-インターネットプロトコル(IP)マルチメディア・サブシステム(IMS)ベースのピアツーピア(P2P)コンテンツ配信 図000010
  • 特許6487076-インターネットプロトコル(IP)マルチメディア・サブシステム(IMS)ベースのピアツーピア(P2P)コンテンツ配信 図000011
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6487076
(24)【登録日】2019年3月1日
(45)【発行日】2019年3月20日
(54)【発明の名称】インターネットプロトコル(IP)マルチメディア・サブシステム(IMS)ベースのピアツーピア(P2P)コンテンツ配信
(51)【国際特許分類】
   H04W 80/10 20090101AFI20190311BHJP
   H04W 76/10 20180101ALI20190311BHJP
   H04W 88/18 20090101ALI20190311BHJP
【FI】
   H04W80/10
   H04W76/10
   H04W88/18
【請求項の数】23
【外国語出願】
【全頁数】26
(21)【出願番号】特願2018-5526(P2018-5526)
(22)【出願日】2018年1月17日
(62)【分割の表示】特願2015-561333(P2015-561333)の分割
【原出願日】2013年12月24日
(65)【公開番号】特開2018-82489(P2018-82489A)
(43)【公開日】2018年5月24日
【審査請求日】2018年1月17日
(31)【優先権主張番号】61/808,597
(32)【優先日】2013年4月4日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】514045555
【氏名又は名称】インテル アイピー コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100091214
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 進介
(72)【発明者】
【氏名】オイマン,オズグル
【審査官】 松野 吉宏
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2013/022470(WO,A1)
【文献】 国際公開第2013/019267(WO,A1)
【文献】 Jani Hautakorpi,Arturo Salinas,Erkki Harjula,Mika Ylianttila,Interconnecting P2PSIP and IMS,2008 The Second International Conference on Next Generation Mobile Applications, Services, and Technologies,米国,IEEE,2009年 1月20日,Pages 83-88
【文献】 France Telecom,IMS based HTTP adaptive Streaming,3GPP TSG-SA WG4#60 S4-100622,フランス,3GPP,2010年 8月11日,Section 3
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 − 7/26
H04W 4/00 − 99/00
3GPP TSG RAN WG1−4
SA WG1−4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
P2Pアプリケーションサーバーを介するピアツーピア(P2P)コンテンツ配信を提供するための命令を有するプログラムであって、
前記命令は、1つ以上のプロセッサによって実行されると、前記P2Pアプリケーションサーバーに、
インターネットプロトコル(IP)マルチメディア・サブシステム(IMS)コアネットワーク(IM CN)サブシステムを介して、第1のUEから受信されたセッション記述プロトコル(SDP)オファーを伴うセッション開始プロトコル(SIP)招待を復号することと、
前記SDPオファーを伴う前記SIP招待を、前記IM CNサブシステムを介する第2のUEへの送信のために符号化することと、
前記第2のUEから前記IM CNサブシステムを介して受信されたSDPを伴うSIP確認を復号することと、
前記SDPを伴う前記SIP確認を、前記IM CNサブシステムを介する前記第1のUEへの送信のために符号化することと、
を実行させ
更に、前記1つ以上のプロセッサによって実行されると、前記P2Pアプリケーションサーバーに、
前記第1のUEから前記第2のUEにコンテンツメタデータを転送することであって、前記コンテンツメタデータは、DASH(Dynamic Adaptive Streaming over HyperText Transfer Protocol(HTTP))用のメディア・プレゼンテーション記述(MPD)メタデータファイルまたはMBMS(Multimedia Broadcast and Multicast Service)用のユーザーサービス記述(USD)ファイルを含み、MBMSはeMBMS(Enhanced Multimedia Broadcast and Multicast Service)を含むことと、
セッション開始プロトコル(SIP)ベースの制御機構を用いて、P2Pセッションを制御することと、
を実行させる命令を有する、プログラム。
【請求項2】
前記1つ以上のプロセッサによって実行されると、前記P2Pアプリケーションサーバーに、
前記第1のUEと前記第2のUEとの間のハイパーテキスト転送プロトコルベース(HTTPベース)のダウンロード配信を管理することと、
前記第1のUEと前記第2のUEとの間のDASH(Dynamic Adaptive Streaming over HTTP)ストリームを管理することと、
送信側UEから複数の受信側UEへのFLUTE(File Delivery over Unidirectional Transport)ベースのインターネットプロトコル(IP)マルチキャストを管理することと、
を実行させる命令を更に有する、請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
前記HTTPベースダウンロード配信は、3GPP(Third Generation Partnership Project)ファイル形式(3GP)ファイルを含み、
前記DASHストリームは、メディア・プレゼンテーション記述(MPD)メタデータファイル、または異なるリプレゼンテーションを伴うDASH形式コンテンツを含み、
前記FLUTEベースのIPマルチキャストは、非同期階層符号化(asynchronous layered coding:ALC)、階層符号化トランスポート(layered coding transport:LCT)ビルディングブロックまたはユーザーサービス記述(USD)ファイルを含む、
請求項2に記載のプログラム。
【請求項4】
前記1つ以上のプロセッサによって実行されると、前記P2Pアプリケーションサーバーに、
P2Pコンテンツをコード交換すること、または、
前記P2Pコンテンツをリパッケージすること、または、
前記P2PコンテンツをDASH(Dynamic Adaptive Streaming over HyperText Transfer Protocol(HTTP))形式化すること、または、
前記P2Pコンテンツをセグメント化すること、または、
前記P2PコンテンツのFLUTE(File Delivery over Unidirectional Transport)ベースの配信を提供すること、
を実行させる命令を更に有する、請求項1に記載のプログラム。
【請求項5】
前記1つ以上のプロセッサによって実行されると、前記P2Pアプリケーションサーバーに、
セッション開始プロトコル(SIP)B2BUA(back-to-back user agent)をホストすること、または、
前記SIP B2BUAを介して、前記2つのUE間でP2Pコンテンツ 配信セッションを確立すること、または、
前記SIP B2BUAを介して、前記2つのUE間でP2Pセッションパラメータをネゴシエートすること、または、
セッション記述プロトコル(SDP)により、前記P2Pコンテンツ配信セッションを管理すること、または、
メディア・プレゼンテーション記述(MPD)メタデータファイルまたはユーザーサービス記述(USD)ファイルの変更により、P2Pコンテンツ配信のための新しいメタデータを生成すること、
を実行させる命令を更に有する、請求項1に記載のプログラム。
【請求項6】
前記1つ以上のプロセッサによって実行されると、前記P2Pアプリケーションサーバーに、
P2Pコンテンツ配信サービスをホストすること、または、
P2Pセッション開始およびP2Pセッション変更の間に、サービス認証およびピア選択を実行すること、または、
ユーザーのP2Pサービス加入を検証すること、または、
要求コンテンツに対するユーザー権利を検証すること、または、
P2Pサービスに対するアクセスを許可または拒否すること、
を実行させる命令を更に有する、請求項1に記載のプログラム。
【請求項7】
前記P2Pアプリケーションサーバーはサービス制御機能(SCF)に含まれる、請求項1に記載のプログラム。
【請求項8】
P2Pアプリケーションサーバーを介するピアツーピア(P2P)コンテンツ配信を提供するための命令を有するプログラムであって、
前記命令は、1つ以上のプロセッサによって実行されると、前記P2Pアプリケーションサーバーに、
2つのユーザーイクイップメント(UE)間のインターネットプロトコル(IP)マルチメディア・サブシステム(IMS)コンテンツ配信を管理すること、
を実行させ
更に、前記1つ以上のプロセッサによって実行されると、前記P2Pアプリケーションサーバーに、
前記2つのUE間でコンテンツメタデータを共有することであって、前記コンテンツメタデータは、DASH(Dynamic Adaptive Streaming over HyperText Transfer Protocol(HTTP))用のメディア・プレゼンテーション記述(MPD)メタデータファイルまたはMBMS(Multimedia Broadcast and Multicast Service)用のユーザーサービス記述(USD)ファイルを含み、MBMSはeMBMS(Enhanced Multimedia Broadcast and Multicast Service)を含むことと、
セッション開始プロトコル(SIP)ベースの制御機構を用いて、前記2つのUE間のP2Pセッションを制御することと、
を実行させる命令を有する、プログラム。
【請求項9】
前記1つ以上のプロセッサによって実行されると、前記P2Pアプリケーションサーバーに、
2つのUE間のハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP)ベースのダウンロード配信を管理すること、または、
2つのUE間のDASH(Dynamic Adaptive Streaming over HTTP)ストリームを管理すること、または、
送信側UEから複数の受信側UEへのFLUTE(File Delivery over Unidirectional Transport)ベースのインターネットプロトコル(IP)マルチキャストを管理すること、
を実行させる命令を更に有する、請求項に記載のプログラム。
【請求項10】
前記HTTPベースダウンロード配信は、3GPP(Third Generation Partnership Project)ファイル形式(3GP)ファイルを含み、
前記DASHストリームは、メディア・プレゼンテーション記述(MPD)メタデータ
ファイル、または異なるリプレゼンテーションを伴うDASH形式コンテンツを含み、
前記FLUTEベースのIPマルチキャストは、非同期階層符号化(asynchronous layered coding:ALC)、階層符号化トランスポート(layered coding transport:LCT)ビルディングブロックまたはユーザーサービス記述(USD)ファイルを含む、
請求項9に記載のプログラム。
【請求項11】
前記1つ以上のプロセッサによって実行されると、前記P2Pアプリケーションサーバーに、
P2Pコンテンツをコード交換すること、または、
前記P2Pコンテンツをリパッケージすること、または、
前記P2PコンテンツをDASH(Dynamic Adaptive Streaming over HyperText Transfer Protocol(HTTP))形式化すること、または、
前記P2Pコンテンツをセグメント化すること、または、
前記P2PコンテンツのFLUTE(File Delivery over Unidirectional Transport)ベースの配信を提供すること、
を実行させる命令を更に有する、請求項に記載のプログラム。
【請求項12】
前記1つ以上のプロセッサによって実行されると、前記P2Pアプリケーションサーバーに、
セッション開始プロトコル(SIP)B2BUA(back-to-back user agent)をホストすること、または、
前記SIP B2BUAを用いて、前記2つのUE間でP2Pコンテンツ配信セッションを確立すること、または、
前記SIP B2BUAを用いて、前記2つのUE間でP2Pセッションパラメータをネゴシエートすること、または、
セッション記述プロトコル(SDP)を用いて前記P2Pコンテンツ配信セッションを管理すること、または、
メディア・プレゼンテーション記述(MPD)メタデータファイルまたはユーザーサービス記述(USD)ファイルの変更により、P2Pコンテンツ配信のための新しいメタデータを生成すること、
を実行させる命令を更に有する、請求項に記載のプログラム。
【請求項13】
前記1つ以上のプロセッサによって実行されると、前記P2Pアプリケーションサーバーに、
P2Pコンテンツ配信サービスをホストすること、または、
P2Pセッションの開始およびP2Pセッションの変更の間に、サービス認証およびピア選択を実行すること、または、
ユーザーのP2Pサービス加入を検証すること、または、
送信側UEからの要求コンテンツに対するユーザー権利を検証すること、
を実行させる命令を更に有する、請求項に記載のプログラム。
【請求項14】
前記P2Pアプリケーションサーバーはサービス制御機能(SCF)に含まれる、請求項に記載のプログラム。
【請求項15】
ピアツーピア(P2P)コンテンツ配信を提供するように動作するサービス制御機能(SCF)モジュールの装置であって、1つ以上のプロセッサと、メモリとを備え、
前記プロセッサは、
インターネットプロトコル(IP)マルチメディア・サブシステム(IMS)コアネットワーク(IM CN)サブシステムを介して、第1のUEから受信されたセッション記述プロトコル(SDP)オファーを伴うセッション開始プロトコル(SIP)招待を復号するように構成され、
前記SDPオファーを伴う前記SIP招待を、前記IM CNサブシステムを介する第2のUEへの送信のために符号化するように構成され、
前記第2のUEから前記IM CNサブシステムを介して受信されたSDPを伴うSIP確認を復号するように構成され、
前記SDPを伴う前記SIP確認を、前記IM CNサブシステムを介する前記第1のUEへの送信のために符号化するように構成され
前記プロセッサは更に、
前記第1のUEから前記第2のUEにコンテンツメタデータを転送するように構成され、前記コンテンツメタデータは、DASH(Dynamic Adaptive Streaming over HyperText Transfer Protocol(HTTP))用のメディア・プレゼンテーション記述(MPD)メタデータファイルまたはMBMS(Multimedia Broadcast and Multicast Service)用のユーザーサービス記述(USD)ファイルを含み、MBMSはeMBMS(Enhanced Multimedia Broadcast and Multicast Service)を含み、
セッション開始プロトコル(SIP)ベースの制御機構を用いて、P2Pセッションを制御するように構成される、
装置。
【請求項16】
送受信器を更に備え、前記送受信器は、
第1のUEからインターネットプロトコル(IP)マルチメディア・サブシステム(IMS)コアネットワーク(IM CN)サブシステムを介して、セッション記述プロトコル(SDP)オファーを伴うセッション開始プロトコル(SIP)招待を受信するように構成され、
前記SDPオファーを伴う前記SIP招待を、前記IM CNサブシステムを介して第2のUEに送信するように構成され、
前記第2のUEから前記IM CNサブシステムを介して、SDPを伴うSIP確認を受信するように構成され、
前記SDPを伴う前記SIP確認を、前記IM CNサブシステムを介して前記第1のUEに送信するように構成される、
請求項15に記載の装置。
【請求項17】
前記1つ以上のプロセッサは更に、
前記第1のUEと前記第2のUEとの間のハイパーテキスト転送プロトコルベース(HTTPベース)のダウンロード配信を管理するように構成され、
前記第1のUEと前記第2のUEとの間のDASH(Dynamic Adaptive Streaming over HTTP)ストリームを管理するように構成され、
送信側UEから複数の受信側UEへのFLUTE(File Delivery over Unidirectional Transport)ベースのインターネットプロトコル(IP)マルチキャストを管理するように構成される、
請求項15に記載の装置。
【請求項18】
前記HTTPベースのダウンロード配信は、3GPP(Third Generation Partnership Project)ファイル形式(3GP)ファイルを含み、
前記DASHストリームは、メディア・プレゼンテーション記述(MPD)メタデータファイル、または異なるリプレゼンテーションを伴うDASH形式コンテンツを含み、
前記FLUTEベースのIPマルチキャストは、非同期階層符号化(asynchronous layered coding:ALC)、階層符号化トランスポート(layered coding transport:LCT)ビルディングブロックまたはユーザーサービス記述(USD)ファイルを含む、
請求項17に記載の装置。
【請求項19】
前記1つ以上のプロセッサは更に、
P2Pコンテンツをコード交換するように構成されるか、または、
前記P2Pコンテンツをリパッケージするように構成されるか、または、
前記P2PコンテンツをDASH(Dynamic Adaptive Streaming over HyperText Transfer Protocol(HTTP))形式化するように構成されるか、または、
前記P2Pコンテンツをセグメント化するように構成されるか、または、
前記P2PコンテンツのFLUTE(File Delivery over Unidirectional Transport)ベースの配信を提供するように構成される、
請求項17に記載の装置。
【請求項20】
前記1つ以上のプロセッサは更に、
セッション開始プロトコル(SIP)B2BUA(back-to-back user agent)をホストするように構成されるか、または、
前記SIP B2BUAを介して、前記2つのUE間でP2Pコンテンツ 配信セッションを確立するように構成されるか、または、
前記SIP B2BUAを介して、前記2つのUE間でP2Pセッションパラメータをネゴシエートするように構成されるか、または、
セッション記述プロトコル(SDP)により、前記P2Pコンテンツ配信セッションを管理するように構成されるか、または、
メディア・プレゼンテーション記述(MPD)メタデータファイルまたはユーザーサービス記述(USD)ファイルの変更により、P2Pコンテンツ配信のための新しいメタデータを生成するように構成される、
請求項17に記載の装置。
【請求項21】
前記1つ以上のプロセッサは更に、
P2Pコンテンツ配信サービスをホストするように構成されるか、または、
P2Pセッション開始およびP2Pセッション変更の間に、サービス認証およびピア選択を実行するように構成されるか、または、
ユーザーのP2Pサービス加入を検証するように構成されるか、または、
要求コンテンツに対するユーザー権利を検証するように構成されるか、または、
P2Pサービスに対するアクセスを許可または拒否するように構成される、
請求項17に記載の装置。
【請求項22】
請求項1乃至のいずれか一項に記載のプログラムを格納した、少なくとも1つの機械可読記憶媒体。
【請求項23】
請求項8乃至14のいずれか一項に記載のプログラムを格納した、少なくとも1つの機械可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本願は、2013年4月4日付けで出願された米国特許仮出願第61/808,597号(代理人整理番号P55483Z)の利益を主張し、参照により援用する。
【背景技術】
【0002】
無線モバイル通信技術は、様々な規格およびプロトコルを用いて、ノード(例えば送信基地局)と無線装置(例えばモバイルデバイス)との間でデータを伝送する。一部の無線装置は、ダウンリンク(DL)伝送では直交周波数分割多元接続(OFDMA)、アップリンク(UL)伝送ではシングルキャリア周波数分割多重接続(SC−FDMA)を用いて、通信を行う。信号伝送に直交周波数分割多重(OFDM)を用いる規格およびプロトコルの例として、3GPP(Third Generation Partnership Project)のロング・ターム・エボリューション(LTE)、電気電子技術者協会(IEEE)の802.16規格(例えば、802.16e、802.16m)(業界団体には一般にWiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)として知られる)、IEEEの802.11規格(業界団体には一般にWi−Fiとして知られる)が挙げられる。
【0003】
3GPPの無線アクセスネットワーク(RAN)LTEシステムでは、ノードは、E−UTRAN(Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network)ノードB(一般には進化型(evolved)ノードB、強化型(enhanced)ノードB、eNodeB、eNBとも示される)と、無線装置(ユーザーイクイップメント(UE)として知られる)と通信する無線ネットワークコントローラ(RNC)との組合わせであってよい。ダウンリンク(DL)伝送はノード(例えばeNodeB)から無線装置(例えばUE)への通信であってよく、アップリンク(UL)伝送は無線装置からノードへの通信であってよい。
【0004】
無線装置を用いて、ハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP)ストリーミング等の様々なプロトコルにより、インターネットビデオのマルチメディア配信を受信することができる。ビデオストリーミングのHTTPベースの配信を提供するプロトコルの例として、DASH(Dynamic Adaptive Streaming over HTTP)が挙げられる。
【図面の簡単な説明】
【0005】
本開示の特徴を例示として示す添付の図面と併せて、以下の詳細な説明から、本開示の特徴および効果が明らかになるであろう。
図1】一実施例に係る、インターネットプロトコル(IP)マルチメディア・サブシステム(IMS)ベースのピアツーピア(P2P)コンテンツ配信システムのブロック図である。
図2】一実施例に係るDASH(Dynamic Adaptive Streaming over HyperText Transfer Protocol(HTTP))のためのクライアントおよびサーバーのブロック図である。
図3】一実施例に係る、メディア・プレゼンテーション記述(MPD)メタデータファイル構成のブロック図である。
図4】一実施例に係る、MBMS(Multimedia Broadcast and Multicast Service)ユーザーサービスのためのブロードキャスト・マルチキャスト・サービス・センター(BMSC)ユーザープレーン・サブファンクション(UPF)(BMSC.UPF)のブロック図である。
図5】一実施例に係る、ピアツーピア(P2P)アプリケーショサーバーを用いたインターネットプロトコル(IP)マルチメディア・サブシステム(IMS)ベースのパケット交換ストリーミングサービス(PSS)およびMBMS(Multimedia Broadcast and Multicast Service)機能的アーキテクチャのブロック図である。
図6】一実施例に係る、インターネットプロトコル(IP)マルチメディア・サブシステム(IMS)ベースのピアツーピア(P2P)コンテンツ配信を確立するためのセッション開始プロトコル(SIP)ベースのセッション制御機構のメッセージフローチャートの一例を示す図である。
図7】一実施例に係る、ピアツーピア(P2P)コンテンツ配信に使用可能なサービス制御機能(SCF)モジュールのコンピューター回路の機能性を示す図である。
図8】一実施例に係る、P2Pアプリケーションサーバーを介してピアツーピア(P2P)コンテンツ配信を提供する方法のフローチャートである。
図9】一実施例に係る、ピアツーピア(P2P)アプリケーションサーバー、ノード(例えばeNB)およびユーザーイクイップメント(UE)の図である。
図10】一実施例に係る無線装置(例えばUE)の図である。 以下、図示された例示的実施形態を参照する。本明細書では、特殊言語を用いて例示的実施形態を説明する。とはいえ、それにより本発明の範囲を限定する意図はないことが理解されるであろう。
【発明を実施するための形態】
【0006】
本発明が開示され説明される前に、本発明は本明細書に開示される特定の構造、プロセスステップまたは材料に限定されず、当該技術分野の当業者に認められ得るそれらの均等物にまで拡張されることを理解されたい。また、本明細書で採用される用語は、特定の実施例を説明することを目的として使用されるに過ぎず、限定を目的としないことも理解されたい。同じ参照符号は、異なる図面において同じ要素を表す。フローチャートおよびプロセスにおいて設けられる番号は、ステップおよび工程の図示を明確にする目的で設けられ、必ずしも特定の順序またはシーケンスを示さない。
【0007】
例示的実施形態
以下、最初に技術的実施形態を概観してから、特定の技術的実施形態を詳述する。この最初の要約は、読者が技術をより早く理解するのを助けることを目的とするものであり、該技術の重要な特徴または必須の特徴の特定や、特許請求の範囲の限定を目的とするものではない。
【0008】
インターネットビデオのマルチメディア配信の形式として、ハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP)ストリーミングを用いることができる。HTTPとHTTPの基本となるプロトコル(例えば伝送制御プロトコル(TCP)/インターネットプロトコル(IP))との両方が広く採用されているので、HTTPベースの配信により、信頼性およびデプロイメントの単純さがもたらされる。HTTPベースの配信では、ネットワーク・アドレス交換(NAT)およびファイアウォールのトラバース問題を回避することにより、簡単で楽なストリーミングサービスが可能となる。また、HTTPベースの配信またはストリーミングにより、専用のストリーミングサーバーの代わりに標準的なHTTPサーバーおよびキャッシュを使用することができるようになる。HTTPベースの配信では、サーバー側の状態情報が最小化または低減されるので、拡張性がもたらされる。
【0009】
DASH(Dynamic Adaptive Streaming over HTTP)は、マルチメディアファイルを1以上のセグメントに分割し、HTTPを用いてクライアントに配信することのできるマルチメディアストリーミング技術である。DASHは、規格化されたHTTPストリーミングプロトコルであってよい。一例として、DASHは、3GPP技術仕様書(TS)26.247Vll.1.0(2012−12)において規格化されたものであってよい。また、DASH技術は、ムービング・ピクチャー・エクスパーツ・グループ(MPEG)、Open IPTV Forum(OIPF)、ハイブリッド・ブロードキャスト・ブロードバンド・TV(HbbTV)等の他の組織によっても規格化されている。
【0010】
DASHクライアントは、一連のHTTP要求応答トランザクションを通じてセグメントをダウンロードすることにより、マルチメディアコンテンツを受信することができる。DASHにより、利用可能な帯域幅の変化に従って、メディアコンテンツの異なるリプレゼンテーション(例えばビットレートや符号化タイプ)を動的に切り替える能力を提供することができる。したがって、DASHにより、ネットワークおよび無線リンクの変化する状態、ユーザー嗜好および装置の機能(ディスプレイ解像度、採用される中央演算処理装置(CPU)の種類、利用可能なメモリリソース等)に素早く適応することができる。DASHの動的な適応により、起動の遅延が短縮され再バッファリングイベントが減少するので、ユーザーの経験品質(QoE)を向上することができる。
【0011】
インターネットプロトコル(IP)マルチメディア・サブシステム(IMS)またはIPマルチメディア・コアネットワーク・サブシステム(IM CN)は、DASHコンテンツ等のIPマルチメディアサービスを配信するための3GPPのアーキテクチャ・フレームワークである。IPマルチメディア・コアネットワーク・サブシステムは、規格化されたインターフェースによってリンクされた異なるコアネットワークとアクセスネットワークの機能の集合であってよく、グループ化されると1つのIMS管理ネットワークを形成し得る。
【0012】
ピアツーピア(P2P)通信を採用すると、モバイルデバイスへのストリーミングメディアの配信を大幅に改善することができる。メディアコンテンツの消費が爆発的に増加するに伴い、ストリーミングサービスを提供するメディアサーバーの数は、ユーザーの数に対してほぼ直線的に増加する可能性がある。更に、集中型ストリーミングメディアサーバーには、基幹IPネットワークの帯域幅に対するかなりの需要がある。所望のサービス品質(QoS)および/または経験品質(QoE)を提供するために、ますます多くのエッジサーバーがUEに近接して配置され得る。エッジサーバーは、ローカルでサービスを受けるUEからの要求を処理することができ、また、隣接するエッジサーバーから伝送される要求も処理することができる。
【0013】
UEに近接して配置される必要のあるエッジサーバーの数を低減するために、エッジサーバーとUEとの間でピアツーピア技術を用いることができる。モバイルデバイス(例えばUE)の機能が許せば、UEはストリーミングデータ用に予備のアップリンク帯域幅および記憶空間を提供することができる。ストリーミングデータは、他の要求された宛先にアップロードすることができる。コンテンツをセグメント化して送信することができ、トラフィックのほとんどがネットワークの端まで広がり得るので、集中型サーバーの記憶空間および帯域幅の需要を低減するのに役立つ。よって、P2P技術によりシステム能力を改善することができ、P2Pサーバーとして機能するエッジサーバーおよび/またはUEの数を増やすことができる。
【0014】
一実施形態において、IMSは、マルチメディアサービスを提供するために、固定またはモバイルの覆域コアネットワークを有することができる。更に、IMSは、ユーザー認証、登録、サービス発見およびマルチメディアセッション制御のためのインフラストラクチャを提供することができる。図1に、IMSベースのP2Pコンテンツ配信システム100の概観を示す。一実施形態において、IMSが構成されたUE110は、固定またはモバイルのアクセスネットワークを介して、IMS CNサブシステム102に対してコンテンツ配信を開始することができる。IMS UEはポータル104にリダイレクトされてよく、ポータル104はコンテンツ索引作成機能、ブラウジング機能および検索機能を提供することができる。コンテンツは、UE用のネットワークサーバー106等のコンテンツサーバーに保存されてよい。コンテンツ配信の速度を上げるために、コンテンツキャッシュサーバー108は、ユーザーに近接して配置することができる。
【0015】
ユーザープロファイルはIMS100に保存されてよく、UE110等の端末の機能(すなわち処理機能、画面サイズ、3GPP機能)は、ユーザー嗜好と共にP2Pアプリケーションサービス(例えばP2Pアプリケーションサーバー)に保存されてよい。UEの機能を用いて、UEまたはUE上で動作するクライアントが要求されたコンテンツを受信できるか否かを判定することができる。コンテンツ制御を用いて、コンテンツがネットワークにおいてどのように配信されるかと、UEが要求されたコンテンツをどこで受信することができるかとを制御することができる。
【0016】
IMSベースのピアツーピアコンテンツ配信機能は、3GPP(Third Generation Partnership Project)のIMSベースのパケット交換ストリーミングサービス(PSS)(3GPP技術仕様書(TS)26.234V11.1.0(2012−09)に記載)およびMBMS(Multimedia Broadcast and Multicast Service)(3GPP技術仕様書(TS)26.346V11.3.0(2012−12)に記載)において適用することのできる機能性であってよい。かかるIMSベースのストリーミングおよびダウンロードサービス機能は、統合マルチメディア・サブシステム(IMS)ベースのPSSおよびMBMS(Multimedia Broadcast and Multicast Service)(3GPP技術仕様書(TS)26.237V11.0.0(2012−06)に記載されるようにIMS_PSS_MBMSと略称される)に適用することができる。一部のIMSベースのピアツーピアコンテンツ配信 サービスは、多数のオンラインユーザーに対するコンテンツ・オンデマンド・サービス、ライブ・ストリーミング・サービスまたは効率的なソフトウェア配信を含むことができる。
【0017】
DASHコンテンツは、IMSベースのピアツーピアコンテンツ配信サービスを介して配信することができる。DASHでは、メディア・プレゼンテーション記述(MPD)メタデータファイルは、サーバーに保存されるメディアコンテンツ・リプレゼンテーションの構造および異なるバージョン(例えば異なるビットレート、フレームレート、解像度、コーデックの種類)についての情報を提供することができる。更に、DASHは、セグメント形式と指定することができる。MPDメタデータファイルは、他のリプレゼンテーションとの切替えおよび同期提示のためにセグメントをメディア・プレゼンテーション・タイムラインにマップするために、メディアプレーヤーに関する初期化セグメントおよびメディアセグメントについての情報を含むことができる(例えば、メディアプレーヤーは初期化セグメントを検討して、コンテナ形式およびメディアタイミング情報を決定することができる)。メディア・プレゼンテーションの形成におけるセグメントの関係を記述するこのMPDメタデータ情報に基づいて、クライアント(またはクライアント装置)は、HTTP GETまたは部分的なGET方法を用いて、セグメントを要求することができる。クライアントは、ストリーミングセッションを完全に制御することができる。例えば、クライアントは、定時要求と、セグメントのシーケンスの滑らかなプレイアウトとを管理し、潜在的にはビットレートその他の特質を(例えば、装置の状態またはユーザー嗜好の変化に反応するために)調節することができる。
【0018】
図2に示されるように、DASHにおいて、メディア・プレゼンテーション記述(MPD)メタデータファイルは、ウェブおよび/またはメディアサーバー212に保存されるメディアコンテンツ・リプレゼンテーションの構造および異なるバージョンについての情報を提供することができる。メディアコンテンツ・リプレゼンテーションの異なるバージョンの例として、異なるビットレート、フレームレート、解像度、コーデックの種類その他の類似の種類の情報が挙げられる。更に、DASHは、セグメント形式を特定することもでき、他のリプレゼンテーションとの切替えおよび同期提示のためにセグメントをメディア・プレゼンテーション・タイムラインにマップするために、メディアエンジンに関する初期化およびメディアセグメントについての情報を含むことができる。MPDメタデータ情報(セグメントの関係と、セグメントがどのようにメディア・プレゼンテーションを形成するのかとを記述する)に基づいて、クライアント220は、HTTP GET240メッセージまたは一連の部分的なGETメッセージを用いて、セグメントを要求することができる。クライアントは、定時要求とセグメントのシーケンスの滑らかなプレイアウトとを管理したり、潜在的には装置の状態またはユーザー嗜好の変化に反応するためにビットレートその他の特質を調節する等、ストリーミングセッションを制御することができる。
【0019】
図2は、DASHベースのストリーミングフレームワークを示す。ウェブ/メディアサーバー212のメディアエンコーダー214は、オーディオ/ビデオ入力210からの入力メディアを、保存の形式またはストリーミングの形式に符号化することができる。メディアセグメンタ216は、入力メディアを一連のフラグメントまたはチャンクに分ける際に用いることができ(232)、一連のフラグメントまたはチャンク232はウェブサーバー218に供給されてよい。クライアント220は、ウェブサーバー(例えばHTTPサーバー)に送られるHTTP GETメッセージを用いて、新しいデータをチャンクで要求することができる(234)。
【0020】
例えば、クライアント220のウェブブラウザ222は、HTTP GETメッセージ240を用いてマルチメディアコンテンツを要求することができる。ウェブサーバー218は、マルチメディアコンテンツに関するMPD242をクライアントに提供することができる。関連メタデータ情報252に示されるように、MPDを用いて、各セグメントのインデックスおよびセグメントの対応する場所を伝達することができる。236に示されるように、ウェブブラウザは、MPD242に従って、サーバーからセグメントごとにメディアを引き出すことができる。例えば、ウェブブラウザは、HTTP GET URL(frag 1 req)244を用いて第1のフラグメントを要求することができる。ユニフォーム・リソース・ロケーター(URL)またはユニバーサル・リソース・ロケーターを用いて、クライアントがどのセグメントを要求するのかをウェブサーバーに伝えることができる(254)。ウェブサーバーは、第1のフラグメント(すなわちフラグメント1(246))を提供することができる。後続のフラグメントについて、ウェブブラウザは、HTTP GET URL(frag i req)248を用いてフラグメントiを要求することができる。iはフラグメントの整数インデックスである。結果として、ウェブサーバーはフラグメントi(250)を提供することができる。フラグメントは、メディアデコーダーおよび/またはプレーヤー224を介してクライアントに対して提示することができる。
【0021】
図3に示されるように、DASHは、メディア・プレゼンテーション記述(MPD)メタデータファイル402の異なる形式を指定することができる。メディア・プレゼンテーション記述(MPD)メタデータファイル402は、セグメント形式(またはフラグメント形式)だけでなく、サーバーに保存されるメディアコンテンツ・リプレゼンテーションの構造および異なるバージョンについての情報を提供する。DASHにおいて、メディア・プレゼンテーション記述(MPD)メタデータ402は、ウェブおよび/またはメディアサーバーに保存されるメディアコンテンツ・リプレゼンテーションの構造および異なるバージョンについての情報を提供することができる。図3に示される例では、MPDメタデータは、所定の長さ(この例では60秒)をもつ期間404に時間的に分割されてよい。各期間は、複数の適応セット406を含むことができる。各適応セットは、複数の符号化代替をもつ1以上のメディアコンポーネントについての情報を提供することができる。例えば、この例の適応セット0は、異なるビットレート、モノ、ステレオ、サラウンドサウンド等の、符号化の異なる様々なオーディオ代替を含み得る。期間IDによるマルチメディア・プレゼンテーションのために異なる品質のオーディオを提供することに加えて、適応セットは異なる言語のオーディオを含んでもよい。適応セットにおいて提供される異なる代替は、リプレゼンテーション408と称することができる。
【0022】
図3において、適応セット1は、様々なビットレート(例えば5メガビット/秒(Mbps)、2Mbps、500キロビット/秒(kbps))またはトリックモードでビデオを提供するものとして示される。トリックモードは、探索、早送り、巻き戻しその他の、マルチメディアストリーミングファイルの場所の変更に用いることができる。更に、ビデオは異なる形式で利用可能であってもよく、例えば2次元(2D)または3次元の(3D)ビデオや、縦長書式または横長書式のビデオであってよい。各リプレゼンテーション408はセグメント情報410を含むことができる。セグメント情報は、初期化情報412および実際のメディアセグメントデータ414を含むことができる。この例では、MPEG−4(MP4)ファイルがサーバーからモバイルデバイスへストリーミング配信される。この例ではMP4を用いたが、多種多様な異なるコーデックが用いられてよい。コーデックは、デジタルデータストリームまたは信号を符号化または復号することのできる装置、アプリケーション、要素またはコンピュータープログラムである。
【0023】
適応セットのマルチメディアは、更に小さなセグメントに分割することができる。図3の例では、適応セット1の60秒のビデオセグメントが、更に各15秒の4つのサブセグメント414に分割される。これらの例は限定を意図していない。適応セットおよび各メディアセグメントまたはサブセグメントの実際の長さは、メディアの種類、システム要件、可能性のある干渉の種類等によって決まる。実際のメディアセグメントまたはサブセグメントは、1秒未満から数分の長さを有してよい。
【0024】
DASHコンテンツは、MBMS(Multimedia Broadcast and Multicast Service)を用いて配信されてよい。MBMSは、セルラーネットワーク向けのポイントツーマルチポイントのインターフェース仕様であり、コアネットワーク内だけでなくセル内でも、ブロードキャスト・マルチキャスト・サービスの効率のよい配信を提供することができる。eMBMS(Enhanced Multimedia Broadcast and Multicast Service)はMBMSのLTEバージョンであってよく、LTEネットワークで展開されてよい。LTEのeMBMSは、利用可能な無線リソースのサブセットを用いながら、同じコンテンツ情報をセル内のユーザー全員に送信する(すなわちブロードキャスト)か、或いはセル内の所与のユーザー群(加入者)に送信する(すなわちマルチキャスト)ためのトランスポート機能を提供することができ。残りの利用可能な無線リソースは、特定のユーザーへの伝送のサポートに用いることができる(例えばユニキャストサービス)。
【0025】
eMBMSのデプロイメントにより、コアMBMSユーザーサービス機能の性能およびユーザビリティを向上することができる。MBMSダウンロード配信は、HTTPベースのユニキャストダウンロード配信をオフロードするためのサービス代替となり得る。利点の例として、非リアルタイムサービスのサポートが可能になること、MBMSストリーミングサービスを補完するコンテンツを提供すること、装置(例えばサーバー)上の増大する記憶容量を活用することが挙げられる。DASHセグメント形式は、HTTPを用いたユニキャストトランスポートにも使用可能であるが、配信環境がユニキャストであるかマルチキャストであるかには依存しない。MBMSユーザーサービスの仕様書(例えば3GPPのTS26.346)によ、FLUTE(File Delivery over Unidirectional Transport)プロトコルを用いたMBMSダウンロード配信により、DASH形式コンテンツを伝送することが可能となる。
【0026】
FLUTEは、インターネットを介したファイルの一方向配信のためのプロトコルであり、特にマルチキャストネットワークに適する。FLUTEは非同期階層符号化(ALC)を基礎とし、大規模マルチキャスト配信向けに設計された基礎プロトコルである。FLUTEは、階層符号化トランスポート(layered coding transport:LCT)ビルディングブロックのインスタンス化を提供することができる。ALCプロトコルは、LCTビルディングブロックと、混雑状態制御(CC)ビルディングブロックと、前方誤り訂正(FEC)ビルディングブロックとを組み合わせて、混雑状態が制御された信頼できる非同期配信を提供することができる。LCTは、信頼性の高いコンテンツ配信プロトコルおよびストリーム配信プロトコルのために、トランスポートレベルのサポートを提供することができる。ストリーミングデータまたはダウンロードは、MBMSベアラを用いて配信する場合、リアルタイム・トランスポート・プロトコル(RTP)でカプセル化し、FLUTEプロトコルを用いてトランスポートすることができる。RTPは、電話通信、ビデオ電話会議アプリケーション、テレビサービス、ウェブベースのプッシュツートーク機能等の、ストリーミングメディアを用いる通信システムおよび娯楽システムで使用することができる。
【0027】
図4は、ブロードキャスト・マルチキャスト・サービスセンター(BM−SC)142の機能的アーキテクチャおよび動作を示す。BM−SC142は、DASH形式コンテンツ配信用のMBMSベースのユーザーサービスをホストすることができる。図4は、BMSC(BM−SC)の補助機能的アーキテクチャと、UEとBMSCとの間の関連インターフェースとを示す。BM−SCは、コンテンツ・プロバイダ/マルチキャスト・ブロードキャストソース146と通信することができ、かつ/またはコンテンツ・プロバイダ/マルチキャスト・ブロードキャストソース146を制御することができる。BM−SCは、対話型アナウンス機能、ユーザーサービス発見および/またはアナウンス、セッション・伝送機能、キー管理機能等の様々な機能を提供することができる。セッション・伝送機能は、MBMS配信機能144および関連の配信機能を提供することができ、キー管理機能は、キー要求機能およびキー配信機能を提供することができる。BM−SCは、HTTP(http)、ユーザー・データグラム・プロトコル(UDP)、リアルタイム・トランスポート・プロトコル(RTP)、FLUTEおよび/またはマルチメディア・インターネット・キーイング(MIKEY)のプロトコルを用いて、UEと通信することができる。BM−SCは、SGmbインターフェースを用いてMBMSゲートウェイ(MBMS−GW)と通信することができる。また、BM−SCは、Gmbインターフェースを用いて、ゲートウェイ汎用パケット無線システム(GPRS)対応ノード(GGSN)と通信することができる。
【0028】
本明細書に記載の技術(例えば、P2Pアプリケーションサーバー、セッション制御機能(SCF)、IM CNサブシステム、クライアント装置または端末、ユーザーイクイップメント(UE)、方法、コンピューター回路、システム、機構、プロセス、プロシージャ)は、IMSネットワークを介するピアツーピア(P2P)コンテンツ配信をサポートすることができる。P2Pコンテンツ配信は、様々なストリーミングおよびダウンロードのプロトコルおよび形式によって行われてよく、例として、1つのUEから別のUEへの(例えば3GPPファイル形式(3GP)ファイルの)HTTPベースのダウンロード配信、送信側UEが異なるリプレゼンテーション(例えば品質レベル、ビットレート、コーデック等)を伴うDASH形式コンテンツを有する場合のHTTPベースの適応ストリーミング(例えば、DASHによる)、送信側UEから複数の受信側UEに配信する場合のFLUTEベースのIPマルチキャストが挙げられる。ユーザー作成コンテンツ(UGC)のライブHTTPベースの適応ストリーミング(例えばDASHによる)の場合、UEは、受信側UEにより信頼性の高い配信を確実にするために、コンテンツをDASH形式で適応的にキャプチャおよび/または符号化してよい。ユーザー作成コンテンツ(UGC)のライブFLUTEベースIPストリーミングの場合、UEは、受信側UEにより信頼性の高い配信を確実にするために、コンテンツを適応的にキャプチャおよび/または符号化してよい。
【0029】
一例では、P2Pコンテンツの配信は、図5に示されるように、P2Pアプリケーションサーバー130を用いたIMSベースのパケット交換ストリーミングサービス(PSS)およびMBMSユーザーサービス機能的アーキテクチャにおいて実施することができる。P2Pアプリケーションサーバーの機能性は以下に詳述する。別の例において、P2Pアプリケーションサーバーの機能性は、セッション制御機能(SCF)にホストされてよい。SCFは、サービス論理と、サービス論理の実行をサポートする機能とを提供することができる。例えば、SCFは、セッション開始およびセッション変更の間にサービス認証を提供することができ、これは、サービスへのアクセスを許可または拒否するために、PSSおよびMBMSユーザーのサービス加入を確認することを含んでよい。SCFは、関連するPSSおよびMBMSメディア機能を選択することができる。HTTPベースの配信に関して、SCFはプロキシまたはB2BUA(back-to-back user agent)として機能することができる。MBMSに関して、SCFは終端ユーザーエージェント(UA)として機能することができる。
【0030】
IMSベースのピアツーピアコンテンツ配信サービスには、様々な機能的ブロックまたはモジュールを用いることができる。例えば、IMSコアネットワークサブシステム(IM CNサブシステム)120は、ユーザー登録および認証、移動性およびローミング、マルチメディアセッションの制御、サービス品質(QoS)制御、ポリシー制御、課金、回路交換ネットワークとの相互作用をサポートすることができる。IM CNサブシステムの機能は、3GPPのTS23.228V11.7.0(2012−12)において更に説明され得る。
【0031】
ユーザーイクイップメント(UE)110は、汎用ブートストラッピング・アーキテクチャ(GBA)、IMS、PSSおよび/またはMBMSクライアントを含んでよく、サービス発見および選択を実行し、サービスの開始、変更および停止を処理し、かつ/またはコンテンツを受信しユーザーに提示することができる。一例では、UE110は、HTTP/SIPアダプタ150、HTTPサーバー160およびBMSC.UPF140をホストしてもよい。
【0032】
HTTP/SIPアダプタ150の機能は、セッション開始プロトコル(SIP)セッションをHTTP着呼要求と相互に関連付けることができる。HTTP/SIPアダプタは、IM CNサブシステム120、SCF132およびHTTPサーバー160とインターフェースで連結することができる。HTTPサーバーは、HTTPベースの配信のためのDASH形式化されたコンテンツを提供することができる。HTTPサーバーの機能は、3GPPのTS26.247において更に説明され得る。
【0033】
BMSC.UPF140は、ブロードキャスト・マルチキャスト・サービス・センター(BMSC)ユーザープレーン・サブファンクション(UPF)を含むことができる。BMSC.UPFは、MBMSダウンロードのためにDASH形式化されたコンテンツを提供することができる。BMSC.UPF(またはBMSC.UPFまたはBM−SC(図4の142))は、コンテンツ・プロバイダ/マルチキャスト・ブロードキャスト・ソース(図4の146)と通信することができ、かつ/またはコンテンツ・プロバイダ/マルチキャスト・ブロードキャスト・ソース(図4の146)を制御することができる。BMSCまたはBMSC.UPFの機能は、3GPPのTS26.246V11.3.0(2012−12)において更に説明され得る。
【0034】
PCRF(Policy and Charging Rule Function)170は、RANおよびパケット交換(PS)コアネットワーク180における課金およびリソースの確立を制御することができる。PCRFの機能は、3GPPのTS23.203Vll.8.0(2012−12)において更に説明され得る。
【0035】
サービス選択機能(SSF)190は、利用可能なPSS(HTTPベースのDASHを含む)およびMBMSのユーザーサービスのリストと、関連ユーザーサービス記述情報を提供することができる。SSFモジュールは、クライアントの識別情報に対してカスタマイズすることができる。
【0036】
P2P IMSサービスは、IMSベースのPSSおよびMBMSユーザーサービス機能的アーキテクチャを用いてよい。例えば、送信側UEは、P2Pサーバー機能の一部をホスト(例えば、HTTP、HTTP/SIPアダプタおよびBMSC/FLUTEサーバー機能をサポート)してよい。P2P IMSサービスは、集中型の方式でUGCトラフィックを管理することができる。例えば、P2Pアプリケーションサーバー130は(すなわちUEの外部で)、HTTPサーバー160、HTTP/SIPアダプタ150およびBMSC/FLUTEサーバー140の機能を実行することができ、送信側UEは、コンテンツおよび/または関連メタデータ(例えば、DASHのメディア・プレゼンテーション記述(MPD)またはMBMSのユーザーサービス記述(USD))をP2Pアプリケーションサーバーにアップロードしてよい。例えば、UE110は、HTTPサーバー/クライアントと、SIPクライアントと、HTTPサーバー/クライアントとSIPクライアントとの間で連動するHTTP/SIPアダプタとを有してよい。そして、P2Pアプリケーションサーバーは、コード交換、リパッケージング(例えばDASH形式化)、セグメンテーション、FLUTEベースの配信等を実行することができる。
【0037】
別の構成では、P2Pアプリケーションサーバー130は、2つのUE間でピアツーピアコンテンツ配信セッションを確立しP2Pセッションパラメータをネゴシエートするために、セッション開始プロトコル(SIP)B2BUA(back-to-back user agent)として機能することができる。例えば、P2Pアプリケーションサーバーは、HTTPベースのダウンロード配信、HTTPベースの適応ストリーミング(例えばメディア・プレゼンテーション記述すなわちMPD)およびFLUTEベースのIPマルチキャスティング(例えばMBMSのユーザーサービス記述すなわちUSD)に関するメタデータを受信し処理することができる。P2Pアプリケーションサーバーは、IMSベースのP2Pセッションを管理し制御することができ(例えば、セッション記述プロトコル(SDP)を用いたセッション管理により)、また、P2Pコンテンツ配信のための新しいメタデータを生成することができる(例えば、MPDまたはUSDの変更により)。
【0038】
別の例において、P2Pアプリケーションサーバー130は、P2Pコンテンツ配信サービスをホストし、セッション開始およびセッション変更の間にサービス認証およびピア選択を行ってよく、これには、コンテンツ配信サービスへのアクセスを許可または拒否するための、ユーザーのP2Pサービス加入の検証が含まれてよい。別の構成では、IMSベースのP2P共有は、実際のメディアではなくメタデータ(例えば、DASHのMPDまたはMBMSのUSD)の共有を含んでよい。例えば、メタデータを受信すると、受信側UEは、対応するサービス(例えば、DASHベースのストリーミングまたはMBMSベースの配信サービス)をホストするサーバーとセッションを確立して、該対応するメディアコンテンツをフェッチしてよい。メタデータのみのP2P共有は、ユーザー作成コンテンツ(UGC)よりも、ネットワークにホストされるコンテンツに適用可能であってよい。この例について、P2Pアプリケーションサーバーの役割は、SIPベースのセッション制御機構を用いて、2つのUE間の関連メタデータのP2P共有を確立することができる。
【0039】
P2P共有には、IMSベースのP2Pストリーミングおよび/またはコンテンツおよび/またはサービスメタデータ共有等の様々なプロセスを用いることができる。図6は、IMSベースのPSSおよびMBMSユーザーサービス機能的アーキテクチャを用いてIMSベースのP2Pコンテンツ配信を確立するための、SIPベースのセッション制御機構を示す。UE1(112)はIM CNサブシステム122を介してP2Pアプリケーションサーバー130(またはSCF132)と通信することができ、UE2(114)はIM CNサブシステム124を介してP2Pアプリケーションサーバー(またはSCF)と通信することができる。UE1は、HTTPクライアント、SIPクライアントおよびHTTP/SIPアダプタをホストすることができる。UE2は、HTTPサーバー、SIPクライアントおよびHTTP/SIPアダプタをホストすることができる。SCFは、SIP B2BUAとして機能して(例えば、UE1およびUE2のSIPクライアントと通信する)、UE1とUE2との間のP2Pコンテンツ配信セッションを確立し、P2Pセッション用のSDPをネゴシエートすることができる。また、SCFは、P2Pサービスへのユーザー加入と、要求コンテンツに対するユーザー権利とを検証することができる。
【0040】
例えば、UE1(112)は、SDPオファーを伴うSIP INVITEメッセージ302をIM CNサブシステム122に送ることにより、UE2(114)とのSIP P2Pセッションを開始することができ、IM CNサブシステム122は、SIP INVITE304をSCF132に転送することができる。SCFは、SDPオファーを伴うSIP INVITEメッセージ306をIM CNサブシステム124に送ることができ、IM CNサブシステム124はSIP INVITE308をUE2に転送することができる。UE2は、SDPを伴うSIP200OKメッセージ310を用いてIM CNサブシステム124に応答することができ、IM CNサブシステム124は、SIP200OK312をSCFに転送することができる。SCFは、SDPを伴うSIP200OK314をIM CNサブシステム122に送ることができ、IM CNサブシステム122は、SIP200OK316をUE1に転送することができる。SDPを受信すると、UE1は、P2Pコンテンツ配信318をUE2から受信することができる。
【0041】
DASHベースのP2Pストリーミングに関して、UE1は最初にSIPセッション(例えばSIP INVITEまたはRE−INVITE)を確立して、UE2から(例えばSCFを介して)MPDをフェッチしてよい。MPDの受信が成功した後、UE1はSIPセッションを更新し、受信されたMPDに基づいて、DASH形式化コンテンツの配信のために新しいSDPをネゴシエートすることができる。一例では、UE1は、図6に示されるシーケンスに類似のシグナリングを用いて、SIPセッションを更新することができる。この場合、SIP INVITEよりも、SIP RE−INVITEメッセージまたはSIP UPDATEメッセージが用いられる。
【0042】
IMSベースのコンテンツおよび/またはサービスメタデータ共有に関して、ピアツーピア配信は、MPDの配信(UE1へのDASHコンテンツ配信のため)またはUSDの配信(UE1へのMBMSサービス配信のため)を含むことができる。この場合、UE2はDASH/MBMSサービスの詳細をUE1と共有することができ、そうして、UE1はUE2と同じサービスおよび/またはコンテンツにアクセスすることができる。
【0043】
P2P IMSサービスは、IMSベースのP2Pマルチキャストストリーミングに用いられてもよい。例えば、UE1は、BM−SCベースのサーバー機能性およびSIPクライアントをホストすることができる。UE1にBM−SC機能性を設けることにより、UEまたはホームゲートウェイの複雑性を高めることができる。UE2は、MBMSクライアントおよびSIPクライアントをホストすることができる。SCFは、SIP B2BUAとして機能して(例えば、UE1およびUE2のSIPクライアントと通信する)、UE1とUE2との間で、マルチキャストプロトコル(例えば、FLUTEおよびIPマルチキャスト)に基づいてP2Pコンテンツ配信セッションを確立し、P2PマルチキャストセッションのためのSDPをネゴシエートすることができる。また、SCFは、P2Pサービスへのユーザー加入と、要求コンテンツに対するユーザー権利とを検証することができる。SIPシグナリングは、図6に示されるシーケンスと類似してよい。IMSにより(例えばFLUTE/IPを用いて)確立されたMBMSセッションを通じて、UE2は、USDおよび関連メディア/データコンテンツをUE1から受信することができる。
【0044】
別の例は、図7のフローチャートに示すように、ピアツーピア(P2P)コンテンツ配信に使用可能なサービス制御機能(SCF)モジュールのコンピューター回路の機能性500を提供する。本機能性は方法として実施されてよく、或いは、本機能性は命令として機械上で実行されてよい。この場合、命令は、少なくとも1つのコンピューター可読媒体または1つの非一時的な機械可読記憶媒体に含まれてよい。コンピューター回路は、ブロック510に示されるように、2つのユーザーイクイップメント(UE)間のインターネットプロトコル(IP)マルチメディア・サブシステム(IMS)コンテンツ配信を管理するように動作するP2Pアプリケーションサーバーをホストするように構成されてよい。
【0045】
一例では、P2Pアプリケーションサーバーをホストするように構成されるコンピューター回路は更に、2つのUE間のハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP)ベースのダウンロード配信を管理するように構成されるか、2つのUE間のDASH(Dynamic Adaptive Streaming over HTTP)ストリームを管理するように構成されるか、送信側UEから複数の受信側UEに対するFLUTE(File Delivery over Unidirectional Transport)ベースのインターネットプロトコル(IP)マルチキャストを管理するように構成されてよい。HTTPベースダウンロード配信は、3GPP(Third Generation Partnership Project)ファイル形式(3GP)ファイルを含むことができる。DASHストリームは、メディア・プレゼンテーション記述(MPD)メタデータファイル、または異なるリプレゼンテーションを伴うDASH形式コンテンツを含むことができる。FLUTEベースのIPマルチキャストは、非同期階層符号化(asynchronous layered coding:ALC)、階層符号化トランスポート(layered coding transport:LCT)ビルディングブロックまたはユーザーサービス記述(USD)ファイルを含むことができる。
【0046】
別の例において、P2Pアプリケーションサーバーをホストするように構成されるコンピューター回路は更に、P2Pコンテンツをコード変換するように構成されるか、P2Pコンテンツをリパッケージするように構成されるか、P2PコンテンツをDASH(Dynamic Adaptive Streaming over HyperText Transfer Protocol(HTTP))形式化するように構成されるか、P2Pコンテンツをセグメント化するように構成されるか、P2PコンテンツのFLUTE(File Delivery over Unidirectional Transport)ベースの配信を提供するように構成されてよい。P2Pアプリケーションサーバーをホストするように構成されるコンピューター回路は更に、セッション開始プロトコル(SIP)B2BUA(back-to-back user agent)をホストするように構成されるか、SIP B2BUAを用いて、2つのUE間でP2Pコンテンツ配信セッションを確立するように構成されるか、SIP B2BUAを用いて、2つのUE間でP2Pセッションパラメータをネゴシエートするように構成されるか、セッション記述プロトコル(SDP)を用いてP2Pコンテンツ配信セッションを管理するように構成されるか、メディア・プレゼンテーション記述(MPD)メタデータファイルまたはユーザーサービス記述(USD)ファイルの変更により、P2Pコンテンツ配信のための新しいメタデータを生成するように構成されてよい。
【0047】
別の構成では、P2Pアプリケーションサーバーをホストするように構成されるコンピューター回路は更に、P2Pコンテンツ配信サービスをホストするように構成されるか、P2Pセッション開始およびP2Pセッション変更の間に、サービス認証およびピア選択を実行するように構成されるか、P2Pサービスへのユーザー加入を検証するように構成されるか、送信側UEからの要求コンテンツに対するユーザー権利を検証するように構成されてよい。P2Pアプリケーションサーバーをホストするように構成されるコンピューター回路は更に、2つのUE間で、DASH(Dynamic Adaptive Streaming over HyperText Transfer Protocol(HTTP))用のメディア・プレゼンテーション記述(MPD)メタデータファイルまたはMBMS(Multimedia Broadcast and Multicast Service)用のユーザーサービス記述(USD)ファイルを含むコンテンツメタデータを共有するように構成されるか、セッション開始プロトコル(SIP)ベースの制御機構を用いて、2つのUE間のP2Pセッションを制御するように構成されてよい。
【0048】
別の例は、図8のフローチャートに示されるような、ピアツーピア(P2P)アプリケーションサーバーを介してP2Pコンテンツ配信を提供する方法600を提供する。本方法は、機械またはコンピューター回路上で命令として実行されてよく、この場合、命令は、少なくとも1つのコンピューター可読媒体または1つの非一時的な機械可読記憶媒体に含まれる。本方法は、ブロック610に示されるように、第1のUEから、インターネットプロトコル(IP)マルチメディア・サブシステム(IMS)コアネットワーク(IM CN)サブシステムを介して、セッション記述プロトコル(SDP)オファーを伴うセッション開始プロトコル(SIP)招待を受信する工程を有する。次に、ブロック620に示すように、IM CNサブシステムを介して、第2のUEにSDPオファーを伴うSIP招待を転送する工程が続く。本方法の次の工程は、ブロック630に示されるように、第2のUEからIM CNサブシステムを介して、SDPを伴うSIP確認を受信する工程であってよい。本方法は更に、ブロック640に示されるように、IM CNサブシステムを介して、第1のUEにSDPを伴うSIP確認を転送する工程を含んでよい。
【0049】
一例では、本方法は更に、第1のUEと第2のUEとの間のハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP)ベースのダウンロード配信を管理する工程、または、第1のUEと第2のUEとの間のDASH(Dynamic Adaptive Streaming over HTTP)ストリームを管理する工程、または、送信側UEから複数の受信側UEに対するFLUTE(File Delivery over Unidirectional Transport)ベースのインターネットプロトコル(IP)マルチキャストを管理する工程を有することができる。HTTPベースのダウンロード配信は、3GPP(Third Generation Partnership Project)ファイル形式(3GP)ファイルを含んでよい。DASHストリームは、メディア・プレゼンテーション記述(MPD)メタデータファイル、または異なるリプレゼンテーションを伴うDASH形式コンテンツを有することができる。FLUTEベースのIPマルチキャストは、非同期階層符号化(asynchronous layered coding:ALC)、階層符号化トランスポート(layered coding transport:LCT)ビルディングブロックまたはユーザーサービス記述(USD)ファイルを含む。
【0050】
別の例において、本方法は更に、P2Pコンテンツをコード交換する工程、または、P2Pコンテンツをリパッケージする工程、または、P2PコンテンツをDASH(Dynamic Adaptive Streaming over HyperText Transfer Protocol(HTTP))形式化する工程、または、P2Pコンテンツをセグメント化する工程、または、P2PコンテンツのFLUTE(File Delivery over Unidirectional Transport)ベースの配信を提供する工程を有することができる。本方法は更に、セッション開始プロトコル(SIP)B2BUA(back-to-back user agent)をホストする工程、または、SIP B2BUAを用いて、2つのUE間でP2Pコンテンツ配信セッションを確立する工程、または、SIP B2BUAを用いて、2つのUE間でP2Pセッションパラメータをネゴシエートする工程、または、セッション記述プロトコル(SDP)を用いてP2Pコンテンツ配信セッションを管理する工程、または、メディア・プレゼンテーション記述(MPD)メタデータファイルまたはユーザーサービス記述(USD)ファイルの変更により、P2Pコンテンツ配信のための新しいメタデータを生成する工程を有することができる。
【0051】
別の構成では、本方法は更に、P2Pコンテンツ配信サービスをホストする工程、または、P2Pセッション開始およびP2Pセッション変更の間に、サービス認証およびピア選択を実行する工程、または、ユーザーのP2Pサービス加入を検証する工程、または、要求コンテンツに対するユーザー権利を検証する工程、または、P2Pサービスへのアクセスを許可または拒否する工程を有することができる。本方法は更に、第1のUEから第2のUEに、DASH(Dynamic Adaptive Streaming over HyperText Transfer Protocol(HTTP))用のメディア・プレゼンテーション記述(MPD)メタデータファイルまたはMBMS(Multimedia Broadcast and Multicast Service)用のユーザーサービス記述(USD)ファイルを含むコンテンツメタデータを転送する工程と、セッション開始プロトコル(SIP)ベースの制御機構を用いてP2Pセッションを制御する工程と、を有することができる。P2Pアプリケーションサーバーはサービス制御機能(SCF)に含まれる。
【0052】
図9は、例示的なユーザーイクイップメント(UE)720と、IMSコア、EPC、PSコアおよび/またはRAN780内のノード710と、P2Pコンテンツ配信を提供するためのP2Pアプリケーションサーバー130(またはSCF132)とを示す。例えばSCFは、図7の500に記載されるように、P2Pコンテンツ配信に使用可能であってよい。別の構成では、P2Pアプリケーションサーバーは、図8の600に記載されるように、P2Pコンテンツ配信を提供するように構成されてよい。一例では、UEはノードを介して、SCFまたはP2Pアプリケーションサーバーと通信することができる。ノード710の例として、基地局(BS)、ノードB(NB)、進化型ノードB(eNB)、ベースバンド装置(BBU)、リモート・ラジオ・ヘッド(RRH)、リモート無線機器(RRE)、リモート無線装置(RRU)、中央処理モジュール(CPM)が挙げられる。
【0053】
UE720(例えばクライアント装置)は、プロセッサ722および送受信器724を有してよい。UEは、P2Pコンテンツ配信用に構成されてよい。プロセッサは、セッション開始プロトコル(SIP)クライアントと、インターネットプロトコル(IP)マルチメディア・サブシステム(IMS)ベースのP2Pストリーミングまたはコンテンツメタデータ共有のためのハイパーテキスト転送プロトコル/SIP(HTTP/SIP)アダプタとをホストするように構成されるか、または、セッション開始プロトコル(SIP)クライアントと、IMSベースのP2PマルチキャストストリーミングのためのMBMS(Multimedia Broadcast and Multicast Service)クライアントとをホストするように構成されてよい。送受信器は、サービス制御機能(SCF)のP2PアプリケーションサーバーからP2Pコンテンツ配信セッションパラメータを受信するように構成されてよい。
【0054】
IMSベースのP2Pストリーミングまたはコンテンツメタデータ共有の例では、プロセッサは更に、HTTPクライアントをホストし、SIPセッションを確立するように構成されてよい。送受信器は更に、別のUEからメディア・プレゼンテーション記述(MPD)メタデータファイルを受信し、MPDメタデータファイルに基づいて、セッション記述プロトコル(SDP)を用いて、該別のUEからDASH形式化コンテンツを受信するように構成されてよい。DASH形式化コンテンツは、P2Pアプリケーションサーバーによって制御されてよい。
【0055】
IMSベースのP2Pストリーミングまたはコンテンツメタデータ共有の別の例において、プロセッサは更に、HTTPサーバーをホストし、SIPセッションを確立するように構成されてよい。送受信器は更に、別のUEにメディア・プレゼンテーション記述(MPD)メタデータファイルを送信し、MPDメタデータファイルに基づいて、セッション記述プロトコル(SDP)を用いて、該別のUEにDASH形式化コンテンツを送信するように構成されてよい。DASH形式化コンテンツは、P2Pアプリケーションサーバーによって制御されてよい。
【0056】
IMSベースのP2Pストリーミングまたはコンテンツメタデータ共有の別の構成において、プロセッサは更に、SIPセッションを確立するように構成されてよい。送受信器は更に、別のUEからP2Pマルチキャストストリームにおいて、ユーザーサービス記述(USD)ファイルおよび関連データコンテンツを受信するように構成されてよい。P2Pマルチキャストストリームは、P2Pアプリケーションサーバーによって制御されてよい。別の例において、プロセッサは更に、ブロードキャスト・マルチキャスト・サービス・センター・ユーザープレーン・サブファンクション(BMSC.UPF)またはFLUTE(File Delivery over Unidirectional Transport)サーバーをホストし、SIPセッションを確立するように構成されてよい。送受信器は更に、ユーザーサービス記述(USD)ファイルおよび関連データコンテンツを、P2Pマルチキャストストリームにおいて別のUEにアップロードするように構成されてよい。P2Pマルチキャストストリームは、P2Pアプリケーションサーバーによって制御されてよい。
【0057】
別の例において、送受信器は更に、別のUEからハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP)ベースのダウンロードを受信するか、別のUEからDASH(Dynamic Adaptive Streaming over HTTP)ストリームを受信するか、送信側UEからFLUTE(File Delivery over Unidirectional Transport)ベースのインターネットプロトコル(IP)マルチキャストを受信するか、HTTPベースのアップロードを別のUEに送信するか、DASHストリームを別のUEにアップロードするか、FLUTEベースのIPマルチキャストを複数の受信側UEに配信するように構成されてよい。HTTPベースダウンロード配信は、3GPP(Third Generation Partnership Project)ファイル形式(3GP)ファイルを含むことができる。DASHストリームは、メディア・プレゼンテーション記述(MPD)メタデータファイル、または異なるリプレゼンテーションを伴うDASH形式コンテンツを含むことができる。FLUTEベースのIPマルチキャストは、非同期階層符号化(asynchronous layered coding:ALC)、階層符号化トランスポート(layered coding transport:LCT)ビルディングブロックまたはユーザーサービス記述(USD)ファイルを含むことができる。
【0058】
別の構成では、プロセッサは更に、ユーザー作成コンテンツ(UGC)をキャプチャし、UGCをDASH(Dynamic Adaptive Streaming over HyperText Transfer Protocol(HTTP))形式またはMBMS(Multimedia Broadcast and Multicast Service)形式に符号化するように構成されてよい。送受信器は更に、サービス制御機能(SCF)のP2Pアプリケーションサーバーを介して、UGCを別のUEにアップロードするように構成されてよい。
【0059】
図10は、ユーザーイクイップメント(UE)(例えばモバイル端末(MT)、モバイルノード、クライアント装置、移動局(MS)、モバイル無線装置、モバイル通信装置、タブレット、ハンドセットその他の種類の無線装置)の例示である。UEは、ノード、マクロノード、低電力ノード(LPN)または伝送基地局(例えば基地局(BS)、進化型ノードB(eNB)、ベースバンド装置(BBU)、リモート・ラジオ・ヘッド(RRH)、リモート無線機器(RRE)、中継基地局(RS)、無線機器(RE)、リモート無線装置(RRU)、中央処理モジュール(CPM)その他の種類の無線広域ネットワーク(WWAN)アクセスポイント)と通信するように構成される1以上のアンテナを有することができる。無線装置は、3GPPのLTE、WiMAX、HSPA(High Speed Packet Access)、Bluetooth(登録商標)、WiFi等の少なくとも1つの無線通信規格を用いて通信するように構成することができる。無線装置は、各無線通信規格について個別のアンテナを用いて通信することができ、或いは、複数の無線通信規格について共用のアンテナを用いて通信することができる。無線装置は、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)、無線パーソナルエリアネットワーク(WPAN)および/またはWWANにおいて通信することができる。
【0060】
また、図10は、UEからのオーディオ入力および出力に関して使用可能なマイクおよび1以上のスピーカーを示す。表示画面は、液晶ディスプレイ(LCD)画面であってよく、或いは有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイ等の他の種類の表示画面であってよい。表示画面は、タッチスクリーンとして構成することができる。タッチスクリーンは、容量性、抵抗性その他の種類のタッチスクリーン技術を採用してよい。処理機能および表示機能を提供するために、アプリケーションプロセッサおよびグラフィックスプロセッサを内部メモリに結合することができる。データの入出力オプションをユーザーに提供するために、不揮発性メモリポートを用いることもできる。不揮発性メモリポートは、無線装置のメモリ機能を拡張するために用いられてもよい。追加的なユーザー入力を提供するために、キーボードが無線装置に一体化されてよく、或いは無線装置に無線接続されてよい。タッチスクリーンを用いて仮想キーボードが提供されてもよい。
【0061】
様々な技術、或いはそれらの特定の態様または部分は、フロッピー(登録商標)ディスケット、コンパクトディスク・リードオンリーメモリ(CD−ROM)、ハードドライブ、非一時的なコンピューター可読記憶媒体その他の機械可読記憶媒体のような有形媒体において具現化されるプログラムコード(すなわち命令)の形をとってよい。プログラムコードがコンピューター等の機械にロードされ該機械によって実行される場合、該機械が様々な技術を実施するための装置となる。回路は、ハードウェア、ファームウェア、プログラムコード、実行コード、コンピューター命令および/またはソフトウェアを含むことができる。非一時的なコンピューター可読記憶媒体は、信号を含まないコンピューター可読記憶媒体であってよい。プログラマブルコンピューター上でのプログラムコード実行の場合、コンピューティングデバイスは、プロセッサと、プロセッサによって可読の記憶媒体(揮発性および不揮発性のメモリおよび/または記憶素子を含む)と、少なくとも1つの入力装置と、少なくとも1つの出力装置とを有してよい。揮発性および不揮発性のメモリおよび/または記憶素子は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、EPROM(erasable programmable read-only memory)、フラッシュドライブ、光学ドライブ、磁気ハードドライブ、半導体ドライブその他の電子データを保存する媒体であってよい。ノードおよび無線装置は、送受信器モジュール(すなわち送受信器)、カウンターモジュール(すなわちカウンター)、処理モジュール(すなわちプロセッサ)および/または時計モジュール(すなわち時計)もしくはタイマーモジュール(すなわちタイマー)を有してもよい。本明細書に記載の様々な技術を実施または利用することのできる1以上のプログラムは、アプリケーション・プログラムミング・インターフェース(API)、再使用可能制御(reusable control)等を用いてよい。かかるプログラムは、コンピューターシステムと通信するために、高度なプロシージャ言語またはオブジェクト指向のプログラミング言語で実施されてよい。しかしながら、プログラムは、必要に応じてアセンブリまたは機械言語で実施されてよい。いずれの場合でも、言語はコンパイラ型またはインタープリタ型の言語であってよく、ハードウェア実装と組み合わされてよい。
【0062】
なお、本明細書に記載の機能ユニットの多くは、それらの実施の独立性をよりはっきりと強調するために、モジュールとして称されている。例えば、モジュールは、カスタム超大規模集積回路(VLSI)またはゲートアレイ、既製の半導体(論理チップ、トランジスタ等)その他の個別のコンポーネントを備えるハードウェア回路として実施されてよい。また、モジュールは、フィールド・プログラマブル・ゲートアレイ、プログラマブル・アレイ論理、プログラマブル論理デバイス等の、プログラマブルハードウェア装置として実施されてもよい。
【0063】
また、モジュールは、様々な種類のプロセッサによる実行用のソフトウェアで実施されてもよい。実行コードの特定モジュールは、例えば、コンピューター命令の1以上の物理ブロックまたは論理ブロックを備えてよく、それらは、例えば、オブジェクト、プロシージャまたは機能としてまとめられてよい。とはいえ、特定モジュールの実行ファイルは物理的に一緒に配置される必要はなく、異なる場所に保存された異種の命令を備えてよく、論理的にまとめられる場合、モジュールを備え該モジュールの上述の目的を達成する。
【0064】
実際、実行コードのモジュールは、単一の命令であっても複数の命令であってもよく、更には、いくつかの異なるコードセグメント、異なるプログラム、いくつかのメモリデバイスに分散されてよい。同様に、動作データは、本明細書ではモジュールで特定され示される場合があるが、任意の適切な形式で具現化されてよく、また、任意の適切な種類のデータ構造にまとめられてよい。動作データは、単一のデータセットとして収集されてよく、或いは、異なる記憶装置等の異なる場所に分散されてよく、また、少なくとも部分的に、単にシステムまたはネットワーク上の電気信号として存在してよい。モジュールは、所望の機能を実行するように動作するエージェントを含め、パッシブであってもアクティブであってもよい。
【0065】
本明細書で「例」または「例示」という場合、該例に関連して記載される特定の特徴、構造または特性が本発明の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。よって、「一例では」という語句または「例示」という単語が本明細書の様々な箇所で用いられるが、全てが同じ実施形態に言及するわけではない。
【0066】
本明細書で用いられる場合、複数の項目、構造的要素、組成的要素および/または材料は、便宜上共通のリストに提示される場合がある。しかしながら、かかるリストは該リストの各要素がそれぞれ別々の固有の要素として特定されるかのように解釈されるべきである。よって、かかるリストの個々の要素は、反対の指示なく共通のグループに提示されているというだけで、同じリストの任意の他の要素の事実上の均等物として解釈されるべきではない。更に、本発明の様々な実施形態および例は、それらの様々なコンポーネントの代替と共に言及される場合がある。かかる実施形態、例および代替は、お互いの事実上の均等物として解釈されるものではなく、本発明の別々の自立した表現として解釈されるものである。
【0067】
更に、記載された特徴、構造または特性は、1以上の実施形態において任意の適切な方法で組み合わされてよい。以下の記載では、本発明の実施形態の完全な理解を提供するために、レイアウト、距離、ネットワークの例等の多数の具体的な詳細が提供される。しかし、当該技術分野の当業者であれば、具体的な詳細の1以上がなくても本発明が実施され得ること、或いは、他の方法、コンポーネント、レイアウト等と共に実施され得ることを認識するであろう。他の例では、本発明の態様を不明瞭にしないように、周知の構造、材料または工程は図示または記載されていない。
【0068】
上述の説明は、1以上の特定の適用において本発明の原理を説明するものであるが、当該技術分野の当業者には明らかであるように、発明力の発揮がなくとも、本発明の原理および概念から逸脱することなく、実施の形式、利用法、詳細について多くの変更を行うことができる。したがって、特許請求の範囲によるものを除いて、本発明は限定されない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10