【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明により、敷設後に穿孔されるシート開口部に定植されて生育する被覆植物と組み合わせて対象エリアの雑草繁茂を抑制するシートであって、前記シートは、経糸及び緯糸により構成された遮光性を有する織物シートであり、かつ、前記織物シートのうち前記シート開口部を起点とした所定範囲について、綾織りによって織成される綾織部分、又は、崩壊性若しくは生分解性を有する前記経糸若しくは前記緯糸によって形成される幅4mm以下の崩壊部分を含むことを特徴とする被覆植物活着シートが提供される。
【0013】
本発明に係る被覆植物活着シートは一定期間シートの下にある雑草の成長を抑制するため、遮光性を有するものとなっている。遮光性シートにより日光の照射を遮られた雑草は光合成を妨げられ、消費エネルギーを賄えない状態となることから、成長が抑制され、現状の維持ができず、やがて枯死することとなる。被覆植物活着シートの下の雑草はシート敷設の前に短く草刈りされている状態が好ましいが、その状態に限定されるものではない。
【0014】
又、本発明による被覆植物活着シートは、対象エリアに敷設された後に、被覆植物の定植が行われるべく開口部が穿孔される。開口部は、予め定められた位置に穿孔されることが好ましいが、敷設後にその位置を決定しても良い。被覆植物としては、センチピードグラスが好ましいが、それに限定されるものではない。センチピードグラスで、畦畔等の対象エリアを、雑草が繁茂する前に覆ってしまえば、センチピードグラスによる日光照射制限効果及び他感作用によって、雑草が後に繁茂することを抑止できることから、従来にない雑草繁茂防止策として期待されている。
【0015】
センチピードグラスのランナーは横に広がる際に、ランナーの節から節根(細根)を伸ばして地中に定着させ、拠点を確保しつつ前進するように方向性を安定させて伸びていく。本発明に係る被覆植物活着シートは遮光性を確保するため一定の厚みがあり、ランナーから伸びる節根(細根)はシートを突き破って地中に定着することはできない。このため、センチピードグラス等被覆植物のランナーを安定して横に伸ばすためには、ランナーの節から伸びた節根を地中に根付かせるためのスペースを確保することが必要である。
【0016】
開口部を起点とした所定の範囲については、綾織りで織成されているか、又は崩壊性若しくは生分解性を有する経糸若しくは緯糸により形成されている。崩壊性若しくは生分解性を有する部分、崩壊部分の幅は4mm以下である。崩壊部分における経糸及び緯糸のいずれもが崩壊性若しくは生分解性を有する場合もある。崩壊部分は1又は複数設定される。
【0017】
所定の範囲が、綾織りによって織成されている場合であっても、崩壊性若しくは生分解性を有する前記経糸若しくは前記緯糸により形成される、4mm以下の幅の1又は複数の崩壊部分である場合であっても、センチピードグラス等被覆植物の節根(細根)が地中に定着するためのスペースを確保するものであることは共通する。一方、綾織り場合、時期の限定がなく節根(細根)が根を下ろすことが可能であるのに対して崩壊性又は生分解性を有する部分は一定期間後の時期に限定される。
【0018】
綾織りとは、経糸と緯糸が交差する点が斜めになる織り方、又はその技法で織った織物を言い、斜文織とも言われる。最もベーシックな織り方である平織りが経糸と緯糸を1本ずつ交互に交差させるのに対して、綾織りは、経糸(又は緯糸)が、1本の緯糸(又は経糸)の下をくぐった後に2本の緯糸(又は経糸)の上をまたぐ交差をさせる織り方が代表的であるが、1本の緯糸(又は経糸)の下をくぐった後に3本以上の緯糸(又は経糸)の上をまたぐ交差をさせる織り方や、2本以上の緯糸(又は経糸)の下をくぐった後に2本以上の緯糸(又は経糸)の上をまたぐ交差をさせる織り方も含まれる。本発明においては、1本の緯糸(又は経糸)の下をくぐった後に2本の緯糸(又は経糸)の上をまたぐ交差を繰り返す織り方を「2/1斜文」、2本の緯糸(又は経糸)の下をくぐった後に2本の緯糸(又は経糸)の上をまたぐ交差を繰り返す織り方を「2/2斜文」と称する。
【0019】
綾織りの場合、経糸(又は緯糸)が交差する複数本の緯糸(又は経糸)の上部をまたぐ構造となっているため、複数本の緯糸(又は経糸)どうしの間には経糸(又は緯糸)が入り込まないスペースが生じる。このスペースにランナーの節から伸びる節根(細根)が根を下ろすことができる。
【0020】
崩壊性(樹脂)とは、光増感剤を添加された樹脂が光分解性を高めて早い速度で分解を起こすようにした樹脂等を言い、生分解性(材料)とは、微生物が関与して環境に悪影響を与えない低分子化合物に分解される樹脂等を言う。生分解性を有する材料としては合成樹脂に限定されず、麻等の天然繊維、紙等木材から加工されるものも含まれる。いずれも、通常の合成樹脂よりも早い速度で分解する。
【0021】
崩壊性又は生分解性を有する部分は、一定期間後に分解するので、分解したスペースに節根(細根)が根を下ろすことができる。崩壊性又は生分解性を有する部分(崩壊部)の分解により生じるスペースは、綾織りによって生じる糸間のスペースよりも大きくなるため、日光の広範囲にわたる照射に伴うシート下の雑草の復活や伸張を防止すべく、その幅は4mm以下に制限されている。そのため、崩壊部分は複数箇所に配置されることによって節根(細根)が高確率で地中に根を下ろすことができるが、複数箇所の配置に限定されるものではない。
【0022】
上記のように崩壊部の分解により生じるスペースは幅4mm以下に制限されているが、それでも、通常綾織りによって生じる糸間のスペースよりも大きい。しかし、分解するまでの一定期間の間に、日光照射制限により、被覆植物活着シートの下の雑草が成長力に大きなダメージを受けて枯死又は弱化していれば、崩壊により生じたスペースは、節根(細根)を定着させ、ランナー等が横に広がったセンチピードグラス等被覆植物によって先に覆われることとなる。仮にスペースが生じたことによってその後雑草の成長力が復活したとしても、センチピードグラス等被覆植物によりブロックされるため、それを打ち破って伸張することは困難である。
【0023】
本発明による崩壊性又は生分解性を有する部分が分解する期間は、被覆植物活着シート下の雑草が枯死又は弱化するタイミングと定植したセンチピードグラス等被覆植物のランナーがそこに到達するタイミングを考慮して設定することが好ましい。しかし、雑草が枯死又は弱化した後であって、節根(細根)が到達する前の期間に限定されるわけではない。雑草が枯死又は弱化していなくてもセンチピードグラス等被覆植物が雑草との競合に打ち勝って先に当該スペースを覆う場合もあり、ランナーがすでにそこに到達していた後であっても、被覆植物活着シート上に浮いている節根がそのスペースを探り当てて根を下ろす場合があるからである。
【0024】
又、本発明により、前記綾織は、前記経糸が2本の緯糸の上部をまたいだ後に1本又は2本の緯糸の下部をくぐる交差又は2本の緯糸の下部をくぐった後に1本又は2本の緯糸の上部をまたぐ交差を繰り返す綾織りであることを特徴とする被覆植物活着シートが提供される。
【0025】
綾織り方式による節根(細根)定着スペースは、時間的な制約がなく、常時確保されている。したがって、当該スペースの大きさによっては、遮光性の被覆植物活着シートによるシート下部の雑草の枯死又は弱化効果が薄まる可能性がある。そのため、節根(細根)定着スペースは節根(細根)の定着が可能なミニマムのスペースのみを確保することが特に好ましい。
【0026】
又、前記対象エリアは、傾斜地を含むエリアであることを特徴とする被覆植物活着シートが提供される。
【0027】
畦畔には傾斜地が含まれるところ、傾斜地の場合、センチピードグラス等のランナーが節(細根)の定着なしに対象エリアの全方向に対して伸張することは難しい。節根(細根)が定着しない状態でランナーが長く伸びると、引力によって下方に垂れ誰下がることとなる。開口部の横方向に伸びるランナーも上方に伸びるランナーも、すべて下方に伸びていき、対象アリアはセンチピードグラス等の被覆植物で覆われない空白部分が多数生じてしまうこととなる。
【0028】
又、前記開口部を起点とした所定範囲内に、経糸を緩めて織成することによって形成される浮き部をさらに設けたことを特徴とする被覆植物活着シートが提供される。
【0029】
本発明に係る被覆植物活着シート上にさらに経糸を緯糸に交差させて織成し、かつ、経糸を緩めて織成することによって、当該経糸はループ状を呈して、被覆植物活着シートから浮き上がった浮き部を形成する。浮き部の形成方法としては、上記のように、被覆植物活着シート上にさらに経糸を緯糸に交差させて織成する以外に、被覆植物活着シートを構成する経糸のうち一部の経糸を緩めて織成することによって形成することも可能である。しかし、その場合は、糸が浮き上がることによって生じたスペースから被覆植物活着シート下の雑草に日光が照射されることとなり、そのスペースから雑草の先端部が伸張してくる可能性が生じることとなる。したがって、本発明においては、浮き部の形成によって被覆植物活着シートの遮光性を妨げないよう、被覆植物活着シートを構成する経糸のうち一部の経糸を緩めて浮き部を形成するものは排除される。浮き部は、被覆植物活着シートを構成する経糸とは別個の、さらに加えられた経糸によって形成されることとなる。緯糸との交差は、浮き部に要求される大きさに照らして適宜決定される。緩めた経糸が1本又は複数本の緯糸をまたいだ後に1本又は複数本の緯糸と通常の平織りによる交差を行う。緩めた経糸が一定数の緯糸をまたいだ後に一定数の緯糸と通常の平織りによる交差を行うパターンを繰り返す態様が好ましいが、それに限定されるものではない。
【0030】
又、本発明により、前記浮き部は前記開口部から5ないし20cmに位置し、前記浮き部の高さは0.5ないし2cmであり、かつ、長さは3ないし8cmであることを特徴とする被覆植物活着シートが提供される。
【0031】
センチピードグラスのライナー等の伸びる方向性を保持するために、浮き部の位置及び浮き部のループの大きさが規定される。
【0032】
又、本発明により、前記浮き部を形成する経糸は、剛性があり、かつ500ないし5000デシテックスのモノフィラメント又は紡績糸であることを特徴とする被覆植物活着シートが提供される。
【0033】
浮き部のループの大きさを保持するために、経糸の強さ及び太さが規定される。「剛性」とは、物体が曲げ・ねじれなどに対して破壊に耐える能力をいい、変形のしにくさを表す。
【0034】
又、本発明により、被覆植物を用いて行う雑草繁茂防止方法において、対象エリアの雑草を処理する工程と前記対象エリアに被覆植物活着シートを展張する工程と前記被覆植物活着シートに複数の開口部を穿孔する工程と前記開口部に被覆植物の苗を定植する工程よりなる雑草繁茂防止方法であって、前記被覆植物活着シートは、経糸及び緯糸により構成された遮光性を有する織物シートであり、かつ、前記織物シートのうち前記開口部を起点とした所定範囲について、綾織りによって織成される綾織部分、又は、崩壊性若しくは生分解性を有する前記経糸若しくは前記緯糸によって形成される幅4mm以下の崩壊部分を含むことを特徴とする雑草繁茂防止方法が提供される。
【0035】
先ず、対象エリアの雑草が処理される。雑草処理は特に限定されず、除草剤で枯死させても、草刈りで低く刈っても良い。雑草の処理を全くしない場合には、背の高い雑草によって防草シートと地面の間に大きな空間が生じることとなり、端部から入る風の影響を受けやすくなる。又、防草シートの表面が波打って、センチピードグラスのライナー等がまんべんなく全方向に伸びていくことが妨げられる。通常、開口部の位置はシート上に予め記されていることが好ましい。開口部を起点とした所定範囲(綾織り部分又は崩壊性・生分解性糸による崩壊部分)との位置関係から防草シート製造段階で均等に開口部の位置決めをすることが可能であり、予め記されていることによって、容易に穿孔が可能だからである。ただし、防草シートを敷設する現地の傾斜、平坦度等の状況により現地で決定する方が適切な場合があるため、予め記されていることに限定されるものではない。
【0036】
又、前記綾織は、前記経糸が2本の緯糸の上部をまたいだ後に1本又は2本の緯糸の下部をくぐる交差又は2本の緯糸の下部をくぐった後に1本又は2本の緯糸の上部をまたぐ交差を繰り返す綾織りであることを特徴とする雑草繁茂防止方法が提供される。
【0037】
又、前記開口部を起点とした所定範囲内に、経糸を緩めて織成することによって形成される浮き部をさらに設けたことを特徴とする雑草繁茂防止方法が提供される。
【発明の効果】
【0038】
本発明に係る被覆植物活着シートにより対象エリアの雑草の成長を一定期間抑制し、その間に定植したセンチピードグラス等の被覆植物で対象エリアを覆うことにより、雑草の繁茂を長期間にわたり防止することができ、その後の維持管理も容易でほぼメンテナンスフリーである。
【0039】
センチピードグラス等の被覆植物が伸びようとする方向にランナーを安定して伸ばすことができる。センチピードグラス等のランナーは、通常、放射線状に数本のランナーが伸び、さらに、節から分枝することにより四方八方にまんべんなく伸びて対象エリア全面を覆うこととなる。それを支えるのが、節から伸びて大地に根付く節根(細根)である。節根(細根)が根付かないと、シート上を浮いた状態で長くなったランナーは、風の影響で容易に方向性を狂わされるので、伸びる方向が偏り、ランナーどうしが絡みつき、被覆植物活着シートや他のランナーとの擦れによるランナーの傷み、ちぎれが生じることとなる。本発明により節根(細根)の根付きを確保し、これらの事態を防ぐことができる。
【0040】
綾織りの場合は、ランナーから伸びる節根(細根)がその範囲に到達する時間に影響されず、いつでもその緯糸間及び経糸間のスペースに節根(細根)が入り込むことが可能である。常時スペースが空いているということは、言い換えれば、枯死又は弱化する前の雑草が、小さい空間とはいえ、そのスペースから日光の照射を受けて活性化し、そのスペースから雑草の先端部が伸張してくる可能性をもたらすともいえる。しかし、この点、綾織りでは、経糸(又は緯糸)は複数本の緯糸(又は経糸)の上をまたいだり、くぐったりするが、複数本の緯糸をまたいだとしても(くぐったとしても)、緯糸間(又は経糸間)のスペースはシートの側面方向に形成される。したがって、平面視では平織りと同様に日光を遮ることとなる。また、織成シートは、通常密に織成され、隣接する経糸及び緯糸に妨げられることから、斜め方向から緯糸間(又は経糸間)のスペースを通って照射する日光量も少ない。したがって、雑草の光合成を大きく助けるものとはならない。一方、節根(細根)は地中に根付くために入り込むスペースを探す性質があるので、平面上にスペースを確保する必要はなく、側面のスペースで十分である。よって、綾織りにより形成されたスペースは、雑草の成長を助けることなく節根(細根)の定着を促進することができる。
【0041】
生分解性を有する縦糸・緯糸により形成されている崩壊部を有することにより、一定期間は遮光性シートによって雑草の成長を阻止して枯死又は弱化させ、その後に、崩壊部に生じたスペースから節根(細根)が定着することができる。崩壊部は糸そのものが分解してしまうので、綾織りに比べ生じるスペースが大きくなるが、シート下の雑草がすでに枯死しているか弱化しており、ただちに復活、伸張することはできない。したがって、節根(細根)が根を下ろし、センチピードグラス等被覆植物が崩壊部を覆い、日光の照射を防ぎ、他感作用で雑草の成長を阻止する。
【0042】
綾織りの場合、生じたスペースから被覆植物活着シート下の雑草に届く日光の照射量は非常に少ないが、外部から飛来する様々な物質の侵入を防止する必要があり、少ない日光にも耐える可能性のある雑草の成長を阻止する必要があることから、そのスペースはミニマイズすることが好ましい。交差する緯糸(又は経糸)2本をまたぐ(又は、くぐる)スペースがあれば、節根はそのスペースを探り当てて根付くことが可能であり、節根の定着を確保しつつ雑草の成長を阻止することができる。
【0043】
対象エリアが傾斜していると、すべてのランナーが下方に垂れ下がって伸びていくこととなる。節根(細根)を適切に根付かせることにより、垂れ下がることなく本来伸びようとしている方向にランナーを伸ばすことができる。畦畔、法面等傾斜地を含むエリアの場合、本発明により節根(細根)が地中に根付くスペースを設けることによる効果は特に大きい。節根(細根)がシート下の地面に到着する事により栄養を吸収して徐々に太くなり、土との接着が強固になることでシートと地面の隙間が解消され、法面との一体化が進行して強い法面の形成につながることとなる。その結果として大雨や豪雨時の畦畔崩壊等の被害を軽減出来るという防災上の対策としての効果も期待出来る。
【0044】
ループ状の浮き部を設け、ランナーがそこをくぐることにより、風の影響によるランナーの移動を防ぎ、傾斜地におけるランナーの垂れ下がりを防ぐことができる。強風によるダメージを受けたり、垂れ下がったりすることを、節根(細根)が定着する前の早い段階で防止することができる。
【0045】
浮き部の位置を開口部から近い位置に設定することにより定植後早い段階でランナーの伸びる方向をアシストすることができる。また、浮き部の高さ及び長さを限定することで、ランナーが入りやすく、かつ、いったん入った後に容易に脱落しない浮き部が提供される。
【0046】
本発明は、野外で用いられるものであり、自然環境の下で機能を発揮することが求められる。浮き部は防草シートにほぼ直立させたループ形状を一定期間保持する必要がある。剛性があり、一定太さの経糸を採用することにより、その機能を担保することができる。
【0047】
本発明に係る方法は、遮光性があり、被覆植物の横への適切な伸張を支える被覆植物活着シートと、被覆植物の被覆効果によって雑草の繁茂を防止する方法である。通常の防草シートのみでは、一定期間雑草の繁茂を防止できるものの、シートが劣化等で破損した場合は、シートの張り替え等が必要である。又、特に傾斜地では、シート下に入り込んだ水が傾斜の下方に溜まり、その圧力でシートを破損することがある。シート下に水が入り込むことにより、外観では判明出来ないもののシート下の法面が浸水により軟弱地盤となり豪雨や洪水の際に畦畔(法面)の崩壊につながる要因となる場合もある。したがって、通常の防草シートでは、長期間、維持管理容易に雑草の繁茂を防止できず、法面を適切に保護することはできない。 被覆植物によって対象エリアを覆う方法は、長期間、維持管理容易に雑草の繁茂を防止することができる。ただし、すでに雑草が繁茂しているエリアにおいて被覆植物で覆うことは難しい。除草剤で雑草を枯らしてから被覆植物を定植又は播種する方法が提案されているが、環境保持上除草剤は好ましくない。特に、農作物を生産しているすぐ近くで用いることは適切ではない。本発明に係る方法は、雑草の繁茂を長期間にわたり防止することができ、その後もほぼメンテナンスフリーで維持管理が容易である。